JPH09211558A - 結像装置および画像入力装置 - Google Patents

結像装置および画像入力装置

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JPH09211558A
JPH09211558A JP8015094A JP1509496A JPH09211558A JP H09211558 A JPH09211558 A JP H09211558A JP 8015094 A JP8015094 A JP 8015094A JP 1509496 A JP1509496 A JP 1509496A JP H09211558 A JPH09211558 A JP H09211558A
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image
magnification
focus
slide
lens unit
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JP8015094A
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English (en)
Inventor
Yasunobu Sakaguchi
口 恭 伸 阪
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】変倍機能と焦点調整機能とを有する結像装置で
あって、正確に焦点調整がされ、かつ正確な結像倍率で
所定サイズの投影像を安定して得ることができる結像装
置、およびこれを用いる画像入力装置を提供する。 【解決手段】倍率調整機能と焦点調整機能を有し、画像
を担持する光を結像面に結像する結像レンズ部と、結像
レンズ部の倍率調整手段ならびに焦点調整手段と、焦点
調整に応じて予め設定された倍率補正条件が記憶されて
おり、結像レンズ部の倍率調整を行った後に焦点調整を
行い、その後、焦点調整に応じた結像レンズ部の倍率補
正を、前記倍率補正条件に従って行う結像レンズ部の制
御手段とを有することにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を担持する光
を所定倍率(サイズ)で結像面に結像させる結像装置、
および、ネガフィルムやリバーサルフィルム等の透過原
稿に記録された画像を光電的に読み取る、写真焼付装
置、プリンタ、複写装置等に利用される、前記結像装置
を用いた画像入力装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルムやリバーサルフィル
ム等の写真フィルム原稿(以下、フィルムとする)に撮
影された画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フ
ィルムに撮影された画像を感光材料に投影して感光材料
を露光する、いわゆる直接露光によって行われている。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに撮影された画像
を担持する投影光を得、この投影光を光電的に読み取っ
て撮影画像を読み取り、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像情報と
し、この画像情報に応じて変調した記録光によって感光
材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、現像処理し
てプリントとするデジタルフォトプリンタの開発が進ん
でいる。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、複数画像の
合成や画像の分割等の編集、文字と画像との編集等のプ
リント画像の編集や、色/濃度調整、変倍率、輪郭強調
等の各種の画像処理も自由に行うことができ、用途に応
じた好適な仕上りプリントを出力することができる。ま
た、従来の直接露光によるプリントでは、分解能や色/
濃度再現性等の点で、フィルムに記録されている画像を
すべて再生することはできないが、デジタルフォトプリ
ンタによればフィルムに記録されている画像をほぼ10
0%再生したプリントが出力可能である。さらに、デジ
タルフォトプリンタによれば、フィルムに撮影された画
像の画像情報や、それを処理するための画像処理条件
を、メモリやフロッピーディスク等の記憶媒体に記憶
(保存)しておくことができるので、焼き増し等を行う
際に、原画となるフィルムが不要であり、また、再度処
理条件を設定する必要がないので、迅速かつ効率良く焼
き増し等の作業を行うことができる。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルム等の原稿に記録された画像を読み取
り、読み取った画像を画像処理して画像記録の露光条件
を決定する画像入力装置、および決定された露光条件に
従って感光材料を走査露光して現像処理を施す画像記録
装置より構成される。また、本出願人は、このようなデ
ジタルフォトプリンタを実現するための画像読取装置や
方法を各種発明し、特開平6−217091号、同6−
233052号、同6−245062号の各公報でこれ
を提案し、また、同公報でデジタルフォトプリンタの装
置概要を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなデジタルフ
ォトプリンタの画像入力装置で主たる原稿となるのは、
長尺な135サイズのネガフィルムやリバーサルフィル
ムに多数(通常は24コマか36コマ)の画像が撮影さ
れた、いわゆるストリップス(スリーブ)と呼ばれるも
のである。また、これ以外に多く用いられる原稿とし
て、一枚のフィルム(通常はリバーサルフィルム)を枠
体(マウント)に保持してなる、いわゆるスライドが挙
げられる。画像入力装置においては、ストリップスを間
欠搬送して各コマを順次所定の読取位置に搬送し、ある
いはスライドを順次搬送して画像を所定の読取位置に搬
送し、読取光をフィルムに照射して撮影画像の投影光を
得て、この投影光をCCDセンサ等のイメージセンサに
結像して、画像を光電的に読み取る。
【0007】従って、高精度な画像読取を行い、高画質
な出力画像(プリント)を得るためには、投影光を正確
にイメージセンサに結像する必要がある。また、プリン
トのサイズは規格で決まっており、しかもイメージセン
サの結像面は小さくかつ読み取り画素密度が高いので、
所定の画像サイズで、フィルムに撮影された画像の必要
部分を全面的に印画紙に再生するためには、イメージセ
ンサに結像させる投影光のサイズを正確に所定サイズに
する必要がある。すなわち投影光の結像倍率には極めて
高い精度が要求される。
【0008】ここで、未現像のフィルムはパトローネに
巻き取られた状態となっており、また、多くは現像後も
巻き取られた状態で搬送されるので、通常、ストリップ
スは巻き癖(カール)を有しており、画像読取時に周辺
を押さえても、結像レンズ光軸方向の画像面(乳剤面)
が変動し、1つの固定焦点の結像レンズで全ての画像を
高精度にイメージセンサに結像することは困難である。
また、スライドのマウントは、製造メーカーや仕様によ
って厚みが異なる場合が多く、他方、スライドの光軸方
向の保持位置(スライドの支持面)は通常は一定である
ので、フィルムの位置(画像面)が光軸方向で大きく変
動してしまい、1つの固定焦点の結像レンズで全てのス
ライドの画像を高精度にイメージセンサに結像すること
は不可能である。
【0009】このような不都合を解消するため、入力装
置に自動焦点調整(オートフォーカス)機能を搭載し
て、画像を読み取る際に焦点調整を行って、投影光を正
確にイメージセンサの結像面に結像させることが考えら
れる。ところが、焦点調整を行うと、投影光の結像倍率
が変動してしまい、イメージセンサに結像する投影光の
サイズが所定サイズにならない。特に、スライドのマウ
ントの厚みは、1.2mm〜3.2mm程度の広い範囲に渡
っているため、スライドが原稿である場合には、マウン
トの厚さの変動に応じて焦点調整量も大きくなり、焦点
調整による結像倍率の変動も大きく、問題となる場合が
多い。
【0010】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、変倍機能と焦点調整機能とを有す
る結像装置であって、正確に焦点調整がされ、かつ正確
な結像倍率で、所定サイズの投影像を安定して得ること
ができる結像装置、およびこの結像装置を用いた、スラ
イドやストリップス等の透過原稿の画像を光電的に読み
取る画像入力装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の結像装置は、画像を担持する光を所定の結
像面に結像する結像装置であって、倍率調整機能および
焦点調整機能を有し、前記画像を担持する光を結像面に
結像する結像レンズ部と、前記結像レンズ部の倍率調整
手段ならびに焦点調整手段と、前記結像レンズ部におけ
る焦点調整に応じて予め設定された倍率補正条件が記憶
されており、前記結像レンズ部の倍率調整を行った後に
焦点調整を行い、その後、前記焦点調整に応じた結像レ
ンズ部の倍率補正を、前記倍率補正条件に従って前記倍
率調整手段を用いて行う結像レンズ部の制御手段とを有
することを特徴とする結像装置を提供する。
【0012】また、本発明の画像入力装置は、前記本発
明の結像装置を利用するものであって、透過原稿に記録
された画像を光電的に読み取る画像入力装置であって、
透過原稿を所定位置に保持する保持手段と、前記透過原
稿に読取光を照射して原稿画像を担持する投影光を得る
光源部と、前記投影光を光電的に読み取るイメージセン
サと、倍率調整機能および焦点調整機能を有し、前記投
影光をイメージセンサに結像する結像レンズ部と、前記
結像レンズ部の倍率調整手段ならびに焦点調整手段と、
前記結像レンズ部における焦点調整量に応じて予め設定
された倍率補正条件が記憶されており、前記結像レンズ
部の倍率調整を行った後に焦点調整を行い、その後、前
記焦点調整に応じた結像レンズ部の倍率補正を、前記倍
率補正条件に従って前記倍率調整手段を用いて行う結像
レンズ部の制御手段とを有することを特徴とする画像入
力装置を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の結像装置および画
像入力装置について、添付の図面に示される好適実施例
を基に詳細に説明する。
【0014】図1に、本発明の結像装置を用いる本発明
の画像入力装置の一例の概略斜視図(制御部21はブロ
ック図で示す)を示す。図1に示される画像入力装置
(以下、入力装置とする)10は、1枚のフィルム(通
常はリバーサルフィルム)を枠体(マウント)に固定し
てなるスライドA、長尺なネガもしくはリバーサルフィ
ルムに多数の画像(通常は24コマもしくは36コマ)
が撮影されているストリップス(スリーブ)Bを原稿と
して、これらの原稿に撮影された画像を光電的に読み取
る、前述のデジタルフォオトプリンタに用いられる入力
装置であって、基本的に、光学フレーム12、光源部1
4、キャリアベース16、結像部18、エリアセンサで
あるイメージセンサ20、制御部21、およびキャリア
ベース16に装着自在にされるスライドキャリア22な
らびにフィルムキャリア24(図4参照)を有して構成
されるものである。
【0015】この入力装置10は、キャリアベース16
に装着されたスライドキャリア22もしくはフィルムキ
ャリア24によって、図中矢印xにスライドAもしくは
ストリップスBを搬送して読取位置Zで停止して、光源
部14から読取光を照射して、フィルムに撮影された画
像を担持する投影光を得、結像部18によって投影光を
イメージセンサ20に結像して光電変換し、制御部21
においてイメージセンサ20からの出力信号を処理する
ことにより、フィルムに撮影された画像を面露光で光電
的に読み取る。
【0016】図2に光源部14の概略図を示す。図示例
の入力装置10において、光源部14はスライドAやス
トリップスBの下方から読取光を照射して投影光を得る
ためのもので、光学フレーム12のキャリアベース16
の下に位置しており、リフレクタ25aを有する光源2
5、絞り26、色フィルタ板28、および拡散ボックス
30を有する。また、光源部14には、光源25等の各
種の部材を冷却する冷却ファンや、光源部14から射出
する光を遮蔽するためのシャッタ等が配置されている。
【0017】光源25としては、イメージセンサ20に
よる画像読取に十分な光量の読取光を射出できる各種の
公知の光源が利用可能であり、例えば、ハロゲンラン
プ、キセノンランプ、水銀灯などが例示される。絞り2
6は、光源25からの光量を調節するものであり、図示
例においては、遮光部分で対数曲線が描かれた、光軸L
に直交する図中矢印a方向で通過光量の異なる2枚のN
Dフィルタ26aおよび26bを用い、両NDフィルタ
を矢印a方向に接離することにより、フィルムに入射す
る読取光の光量を調節する。
【0018】色フィルタ板28は、G(緑)フィルタ2
8G、R(赤)フィルタ28R、およびB(青)フィル
タ28Bの3枚の色フィルタを有する円盤状の部材で、
軸28aを中心にして、図示しない回転手段によって回
転可能に構成される。画像読取時には、Gフィルタ28
G、Rフィルタ28R、およびBフィルタ28Bは、順
次光路Lに挿入され、これにより、フィルムに撮影され
た画像がG、RおよびBの3原色に分解されて読み取ら
れる。
【0019】拡散ボックス30は、光源25から射出さ
れ、絞り26によって光量を調整されて、色フィルタを
通過した読取光を分散して、フィルムに入射する読取光
の光量をフィルム面方向でムラなく均一にするためのも
のである。図示例において、拡散ボックス30は、内面
が鏡面で上下面が開放する四角柱30aの下面にスリガ
ラス30bを、上面に乳白色のアクリル板30cを、そ
れぞれ配置してなる構成を有するものであるが、これ以
外にもオパールガラス等の公知の光拡散手段が各種利用
可能である。
【0020】光源部14の上方には、キャリアベース1
6が配置される。キャリアベース16は、その上面にス
ライドキャリア22もしくはフィルムキャリア24を載
置して、所定の位置に保持する部位であり、光学フレー
ム12に対して垂直に固定されている。図5(b)に示
されるように、キャリアベース16には、光軸Lに対応
する部分に、光源部14からの光が通過するための開口
32が形成されている。なお、開口32の大きさは、入
力装置10によって読み取るフィルムの最大サイズに応
じて、全面を十分に照射できる大きさとすればよい。
【0021】図5に示されるように、キャリアベース1
6の上面には、光学フレーム12に直交する方向、すな
わち搬送方向となる矢印x方向と直交する矢印y方向
に、案内レール34および36が形成されている。ま
た、案内レール34および36に対応して、スライドキ
ャリア22の底面には溝42および44が、フィルムキ
ャリア24の底面には溝38および40が、それぞれ形
成されている。すなわち、キャリアベース16に装着さ
れた各キャリアは、案内レール34および36とそれに
対応する溝とによって矢印x方向の位置を規定され、光
学フレーム12と図中奥側の端面とが当接することによ
り矢印y方向の位置を規定され、キャリアベース16上
の所定位置に位置決めされる。
【0022】また、入力装置10には、キャリアベース
16に装着されたキャリアの種類を検出する検出手段が
配置されており、制御部21は、検出されたキャリアに
応じて、透過原稿がスライドAであるかストリップスB
であるかを判別する。なお、キャリアの種類の検出方法
には特に限定はなく、キャリアベース16に装着された
キャリアと入力装置10の接続により信号発信やコネク
タ等の接続状態から検出する方法等が例示される。ま
た、オペレータが入力してもよい。
【0023】スライドキャリア22は、スライドAを矢
印x方向に搬送して読取位置Zに停止して画像読取に供
し、読取終了後のスライドAを収集するものである。前
述のように、スライドキャリア22の本体66の底面に
は、キャリアベース16の両案内レールに対応して、溝
42および44が形成されている。また、本体66の上
面には、矢印xで示されるスライドAの搬送方向でかつ
光軸Lと交わる位置に端部から端部まで延在して、スラ
イドAが載置されて搬送される搬送ステージ68が形成
される。この搬送ステージ68(スライドAの載置面)
は、標準的なスライドAが載置された際に、その画像面
(すなわち乳剤面)が、ほぼ光軸L方向(焦点深度方
向)の所定位置になるように設定される。ただし、スラ
イドAのマウントの厚さはメーカーや仕様によって異な
り、画像面が光軸L方向に変動するので、入力装置10
においては、自動焦点調整を行って投影光を正確にイメ
ージセンサ20の受光面に結像する。この点に関して
は、後に詳述する。
【0024】本体66上面の読取位置Zの近傍にはカバ
ー70が配置されている。カバー70は、上面にスライ
ドAの投影光が通過する通過孔72が形成された底面が
開放する筐体で、通常の読取時には読取位置Zを覆って
いるが、図中奥手の下端辺を軸にして矢印c方向に回動
可能に構成されており、必要に応じて、読取位置Zを開
放できる。
【0025】図3に、カバー70を開放した際の読取位
置Z近傍の概略平面図を示す。図3に示されるように、
スライドキャリア22の本体66には、光源部14から
のスライドAに入射する読取光を規制すなわち読取領域
を規定する、マスクを兼ねる開口22aが読取位置Zに
形成されており、例えば、スライドAが135サイズで
あれば、開口22aはそれに対応するサイズおよび形状
となっている。なお、これ以外にも、各種サイズのフィ
ルムに対応するマスクを交換してスライドキャリア22
に装着自在に構成してもよい。
【0026】また、スライドキャリア22のカバー70
開放部分には、スライドAがオペレータによって供給さ
れたことを検出するセンサD1、次に読み取りに供され
る待機位置Z2においてスライドAを検出するセンサD
2、読取位置ZにおいてスライドAを検出するセンサD
3、およびスライド回収箱88へのスライドAの搬送を
確認するセンサD4の4つのセンサが配置されている。
【0027】スライドキャリア22においては、スライ
ドAを挟むように、矢印x方向に平行にスライドAを搬
送するためのローラが9個ずつ配置されている。図3中
上方のローラは、スライドAの搬送ローラ74,74…
…である。この搬送ローラ74は、オペレータによって
供給されたスライドAを、待機位置Z2もしくは読取位
置Zの直前まで搬送する、図示しない駆動源に掛け回さ
れるエンドレスベルト74aによって駆動される3つの
駆動ローラ74からなる第1駆動系と、第1駆動系から
スライドAを受取って読取位置Zに搬送し、かつ読み取
りを終了したスライドAを読取位置Zから排出してスラ
イド回収箱88まで搬送する、図示しない駆動源に掛け
回されるエンドレスベルト74bによって駆動される6
つの駆動ローラ74からなる第2駆動系とに分けられて
いる。一方、下方のローラは、従動ローラ76,76…
…であり、支点78で回動自在にされるアーム80の先
端に回転自在に軸支されており、アーム80はスプリン
グ82によって搬送ローラ74側に付勢されている。従
って、スライドAは、従動ローラ76によって搬送ロー
ラ74に押し付けられて確実に搬送され、また、従動ロ
ーラ76を支持するアーム80の回動によってスライド
Aのサイズ差を吸収することができる。
【0028】読取位置Zには、スライド押さえ84が配
置される。スライド押さえ84は、図示しない駆動源に
よる軸86の回転で回動可能に構成され、読取時に、そ
の先端部(軸86と逆側の先端)でスライドAを搬送ス
テージ68に押圧する。
【0029】矢印x方向のカバー70の下流には、読み
取りを終了したスライドAを回収するためのスライド回
収箱88が配置される。スライド回収箱88は、例え
ば、搬送ステージ68面より若干上方に突出する搬入ロ
ーラ等を用い、既に回収されたスライドAの下に潜り込
ませるようにスライドAを収納するように構成されてお
り、読み取りを終了したスライドAは、順次下方から積
層されて回収される。
【0030】図示例のスライドキャリア22において
は、スライドAを搬送ステージ68に載置して、オペレ
ータがセンサD1の位置まで手でスライドAを供給す
る。センサD1によってスライドAが検出されると、第
1駆動系あるいはさらに第2駆動系の搬送ローラ74,
74……が回転して、センサD3によってスライドAが
検出されない場合は読取位置Zまで、他方、センサD3
によってスライドが検出された場合は待機位置Z2まで
スライドAを搬送して停止する。この読取位置Zで画像
読取が行われ、制御部21から読み取りを終了した旨の
信号を受けると、再度両駆動系の搬送ローラ74,74
……が搬送を開始して、スライドAをスライド回収箱8
8に収納する。この収納により、待機位置Z2のスライ
ドAが読取位置Zに搬送され、あるいは、スライド供給
可の信号が表示され、同様にオペレータの供給によりス
ライドAが読取位置Zに搬送される。
【0031】図4にフィルムキャリア24の概略斜視図
を示す。フィルムキャリア24は、ストリップスBを間
欠搬送して、撮影された各画像(コマ)を順次読取位置
Zに搬送して、読み取りに供するものである。
【0032】前述のように、フィルムキャリア24の本
体46の底面には、キャリアベース16の両案内レール
に対応して、溝38および40が形成されている。ま
た、本体46の上面には、矢印xで示される搬送方向で
かつ光軸Lと交わる位置に端部から端部まで延在して案
内溝48が形成されている。案内溝48は、ストリップ
スBとほぼ同じ幅を有する溝であって、ストリップスB
は、案内溝48に挿入・載置されて長手方向をx方向と
一致して搬送され、各コマが順次、光軸L上の読取位置
Zに搬送される。従って、この案内溝48の深さは、ス
トリップスBの画像面が光軸L方向の所定位置になるよ
うに設定される。さらに、フィルムキャリア24の本体
46の読取位置Zには、光源部14からの読取光が通過
するための、マスクを兼ねる開口が形成されている。な
お、スライドキャリア22と同様、マスクを別体とし
て、ストリップスBのサイズに応じて交換可能に構成し
てもよい。
【0033】案内溝48には、x方向の上流から下流に
向かって、ストリップスBの搬送手段50、フィルム圧
着ユニット52および画面検出センサ54が配置され
る。搬送手段50は、モータ56と搬送ローラ58とか
ら構成され、ストリップスBを矢印x方向に搬送して、
画面検出センサ54による検出結果に応じて次のコマが
読取位置Zに来たら停止し、制御部21から読み取り終
了の信号を受けたら再度搬送を開始し、次のコマを読取
位置Zに搬送する。
【0034】フィルム圧着ユニット52は、読取位置Z
においてストリップスBを案内溝48に圧着することに
より、ストリップスBのカールを矯正して画像全面を光
軸L方向の所定位置に保持するためものである。フィル
ム圧着ユニット52は、圧着部材60と、この圧着部材
60を軸62を中心にして矢印b方向に回動させる回動
手段64とから構成され、圧着部材60は、ストリップ
スBの搬送時には回動手段64によって上方に回動さ
れ、読取時には下方に回動してストリップスBを押圧す
る。また、圧着部材60の読取位置Zに対応する位置に
は、ストリップスBの投影光が通過するための開口60
aが形成されている。
【0035】画面検出センサ54は、公知の光学的なセ
ンサであって、ストリップスBの読取位置Zよりx方向
上流側のコマやDXコードを検出することで、読取位置
Zにおけるコマ(画像)の位置を規定するものである。
図示例のフィルムキャリア24においては、画面検出セ
ンサ54による検出結果に応じて、搬送手段50による
ストリップスBの搬送を制御して各コマを順次読取位置
Zに停止させ、さらに、フィルム圧着ユニット52によ
るストリップスBの保持および開放を行う。また、スト
リップスBの読み取りに先立ち、搬送手段52によって
ストリップスBを搬送して画面検出センサ56でストリ
ップスBを読み、コマ数や通常サイズとパノラマサイズ
の判別等を行い、その情報を制御部21に送るようにし
てもよい。
【0036】なお、入力装置12は、このようなフィル
ムキャリア28やスライドキャリア22以外にも、キャ
リアベース上の所定位置に装着自在な各種のキャリア、
例えば、オペレータがストリップスやスライドを読取位
置Zに固定するマニュアルキャリアや、オペレータが読
取位置Zの任意の位置にフィルムやスライドを配置して
読み取りを行うトリミングキャリア等を有するものであ
ってもよい。
【0037】光学フレーム12の上部には、結像(レン
ズ)部18が配置される。結像部18は、光学フレーム
12に固定される定盤90に垂設されるレンズユニット
92、ズーム用モータ93ならびに焦点調整モータ94
を有するものであり、スライドA等の投影光をイメージ
センサ20に結像させる。この結像部18と後述する制
御部21とで、本発明の結像装置が構成される。レンズ
ユニット92は、投影光の焦点をイメージセンサ20の
受光面上に調整する公知の焦点調整レンズが組み込まれ
た焦点調整レンズ部98と、その上方(光軸L方向下流
側)に位置する、スライドAやストリップスBのサイズ
に応じて倍率を変更して、投影光のサイズをイメージセ
ンサ20で受光可能な最大サイズ(すなわち、必要な画
像領域の最長手部がイメージセンサ20の受光面に内接
するサイズ)に調整してイメージセンサ20に結像し、
あるいは、オペレータによる入力に応じて投影光の倍率
を調整(変倍読取)するための、公知のズームレンズが
組み込まれたズームレンズ部96とを有して構成され
る。
【0038】焦点調整レンズ部98の調整ギヤ98a
は、焦点調整モータ94によって回転されるギヤ94a
に噛合しており、焦点調整レンズ部98は焦点調整モー
タ94によって焦点を調整される。他方、ズームレンズ
部96の調整ギヤ96aは、ズーム用モータ93によっ
て回転されるギヤ93aに噛合しており、ズームレンズ
部96は、ズーム用モータ93によって倍率を調整され
る。ズーム用モータ93および焦点調整モータ94は、
例えばパルスモータで、その駆動は制御部21の焦点調
整装置104によって制御されている。図示例の入力装
置10は、TTL(Through The Lens)方式により、イ
メージセンサ20によって読み取られた各画像の画像コ
ントラストを用いて自動焦点調整を行う。なお、焦点調
整方法は、この方法に限定はされず、光電的な方法や三
角法等によってフィルム面とイメージセンサ20との距
離を測定し、焦点調整を行う方法等、公知の方法が各種
利用可能である。
【0039】スライドAおよびストリップスBの投影光
は、レンズユニット92によってイメージセンサ20に
結像され、光電的に読み取られる。また、レンズユニッ
ト92とイメージセンサ20との間には、暗電流補正等
に用いられる公知のシャッタが配置される。面露光によ
る画像読取を行う入力装置10において、イメージセン
サ20はエリアセンサであって、例えば、1380×9
20画素のCCDセンサである。また、図示例の装置で
は、イメージセンサ20は半画素に対応する量だけx方
向およびy方向に移動可能に構成されており、これによ
り、読取画素数を見掛け上で4倍まで増やすことができ
る。
【0040】イメージセンサ20からの信号は、制御部
21に出力される。制御部21は、イメージセンサ20
からの出力信号を受け、所定の画像処理を施して画像情
報として出力する画像処理装置100と、画像処理装置
100の画像処理演算の制御、画像入力装置10(もし
くはデジタルフォトプリンタ)の各部および全体の制御
を行うCPU102と、透過原稿種や読取倍率等に応じ
て設定された自動焦点調整の基準位置や検索領域、この
基準位置の温度補正データ、焦点調整に応じた倍率補正
条件等を記憶するメモリ103と、イメージセンサ20
によって読み取られた得られた画像を用いて自動焦点調
整を行う焦点調整装置104とを有する。さらに、制御
部21には、イメージセンサ20によって読み取られた
画像や、プリントサイズ設定、色/濃度設定などの操作
指示等を表示するディスプレイ110、プリントサイズ
設定などの画像読取(出力)にかかる各種の設定等の入
力装置10の操作を行うキーボード106およびマウス
108が接続される。
【0041】イメージセンサ20からの信号は、基本的
に画像処理装置100に送られる。画像処理装置100
は、A/D変換、Log変換、シェーディング補正、暗
時補正、オフセット補正等の所定の処理を施して画像情
報として、ディスプレイ110や記録装置Pに出力する
ものであり、メモリやこれらの各種の画像処理を行う公
知の画像処理回路等を組み合わせてなるものである。ま
た、画像処理装置100は、これらの画像処理の条件設
定も行う。周知のように、各種の入力装置では、通常、
画像出力のための読み取り(本スキャン)に先立ち、画
像処理条件の設定等のために原稿画像を粗に読み取るプ
レスキャンが行われるが、画像処理装置100は、プレ
スキャンで得られた画像情報や、調整のためにオペレー
タが入力する画像処理条件から、本スキャン画像情報の
画像処理条件を設定し、これに応じて前記各種の画像処
理を行う。この画像処理装置100はCPU102に接
続されており、画像処理演算はCPU102に制御され
ている。また、CPU102には、メモリ103および
焦点調整装置104も接続される。
【0042】画像処理装置100には焦点調整装置10
4が接続される。焦点調整装置104は、倍率調整、す
なわちズーム用モータ93によるズームレンズ部96の
調整、およびイメージセンサ20によって読み取られた
画像の画像コントラストを用いた自動焦点調整、すなわ
ち焦点調整モータ94による焦点調整レンズ部98の調
整を行う。
【0043】入力装置10は、スライドAおよびストリ
ップスBを原稿とする装置である。前述のように、スラ
イドAのマウントの厚さは製造メーカーや仕様によって
厚みが異なり、また、マウントに保持されたフィルムが
カールを有している場合も多く、フィルム(画像)面が
光軸L方向で均一にはならない。また、ストリップスB
は、通常はカールを有しており、画像読取時に押圧部材
60で周辺を押さえても、カールを完全に矯正すること
はできないことも多く、全てのストリップスBで画像面
を光軸L方向で均一にすることは困難である。これに対
し、入力装置10は自動焦点調整機能を有することによ
り、画像面が光軸L方向に変動した場合であっても、投
影光をイメージセンサ20に正確に結像して、安定して
高精度な画像読取を行うことができる。
【0044】ここで、プリントのサイズは規格で決まっ
ている。また、通常、イメージセンサ20の結像面は小
さく、また読み取り(画素)密度も非常に高い。そのた
め、デジタルフォトプリンタにおいては、イメージセン
サ20に結像させる投影光サイズ(すなわち結像倍率)
に若干の変動が生じても、プリントに再生する画像サイ
ズが変動し、また、撮影画像端部の必要部分が再生され
ない、いわゆるケラレが発生してしまう。つまり、デジ
タルフォトプリンタにおいて、所定サイズで撮影画像の
必要部分を全面的に再生するためには、イメージセンサ
20に結像させる投影光サイズすなわちレンズユニット
92の結像倍率には極めて高い精度が要求される。とこ
ろが、焦点調整を行うと、レンズユニット92の結像倍
率が変動してしまい、イメージセンサ20に結像する投
影光のサイズが所定サイズにならない。特に、スライド
Aは、マウントの厚みが1.2mm〜3.2mm程度の広い
範囲に渡っているため、焦点調整量も大きく、焦点調整
による結像倍率の変動も大きい。
【0045】これに対し、本発明に係る入力装置10に
おいては、焦点調整に応じたズームレンズ部96の倍率
補正条件が設定されて制御部21(メモリ103)に記
憶されており、焦点調整装置104は、倍率を調整し焦
点調整した後にズームレンズ部96の倍率補正を行うこ
とにより、好適に焦点調整が施された状態で、イメージ
センサ20に結像させる投影光のサイズを正確に保つ。
【0046】以下、図6に示されるフローチャート、お
よび図7に示される模式図を参照して、入力装置10に
おける倍率調整および自動焦点調整に付いて説明する。
入力装置10において、原稿(読み取りに供されるコ
マ)が読取位置Zに搬送されると、焦点調整装置104
がズーム用モータ93を駆動して、投影光のサイズがイ
メージセンサ20で受光可能な最大サイズとなるよう
に、ズームレンズ部96の倍率調整を行う。
【0047】なお、倍率調整は、全ての画像読取に対し
て行う必要はなく、1つの画像グループの先頭コマ、例
えば、原稿がスライドAであれば、ある一人の依頼者か
らまとめて画像読取(プリント作製)を依頼された1つ
のスライドグループ中で、最初に読み取る1枚のスライ
ド(先頭のコマ)や、原稿がストリップスBであれば、
1本のストリップスB中で最初に読み取りに供される先
頭コマのみに対して倍率調整を行い、他は、基本的に倍
率調整を行う必要はない。また、後述する自動焦点調整
も、画像グループの先頭コマのみに行って他は行わなく
てもよく、あるいは、全コマもしくは指定コマに対して
焦点調整を行ってもよい。
【0048】倍率調整の方法には特に限定はなく、光源
部14から読取光を照射して投影光をイメージセンサ2
0に入射して読み取り、その結果に応じてCPU102
が倍率を決定して焦点調整装置104が倍率調整を行っ
てもよく、得られた画像をモニタ110に表示して、オ
ペレータがこれを見てキーボード106等を用いて倍率
調整を行ってもよい。また、オペレータによる原稿サイ
ズの入力に応じて倍率調整を行ってもよい。ズーム用モ
ータ93の駆動は、ズーム用モータ93がパルスモータ
であれば移動パルス数で制御すればよい。なお、オペレ
ータが任意の倍率を設定してもよいのはもちろんであ
り、また、必要に応じて、読取位置Zにおける画像位置
の調整を行ってもよい。
【0049】前述のように、入力装置10の制御部21
はキャリアベース16に装着されたキャリアを判別して
原稿種(スライドAかストリップスBか)を検出する。
メモリ103には、原稿種およびズームレンズ部96の
倍率に応じた焦点調整の基準位置(焦点調整レンズ部9
8の機械的な原点(H.P.)からの距離)が記憶され
ており、焦点調整装置104は、まず、原稿種および倍
率に応じた焦点調整の基準位置を、CPU102を介し
てメモリ103から読み出す。ここで、周知のように、
レンズの合焦位置は温度によって変動する。入力装置1
0では、ズームレンズ部96の倍率およびレンズユニッ
ト92の温度に応じた基準位置の補正テーブルが設定さ
れてメモリ103に記憶されており、焦点調整装置10
4は、図示しない温度計によって測定されたレンズユニ
ット92の温度および倍率に応じた補正値をメモリ10
3から読み出し、先に読み出した基準位置にこの補正値
を加えて、予測合焦位置を決定する。なお、温度補正を
行わない場合は、前記基準位置を予測合焦位置とする。
【0050】焦点調整装置104は、次いで、決定され
た予測合焦位置に応じて、合焦位置の検索領域(サーチ
エリア)を設定する。スライドAやストリップスBにお
ける画像面の光軸L方向への変動範囲は、実験的に求め
ることができる。入力装置10においては、原稿種に応
じて、合焦位置を検索すべき領域のサイズすなわちサー
チエリアの広さがあらかじめ設定されて、メモリ103
に記憶されている。焦点調整装置104は、原稿種に応
じたサーチエリアの広さを読み出し、図7に示されるよ
うに、予測合焦位置を中心としてサーチエリアを設定す
る。
【0051】このサーチエリアの設定等の作業と平行し
て、光源部14において、色フィルタ板28のGフィル
タ28Gが光路Lに挿入される。
【0052】サーチエリアが設定されたら、焦点調整装
置104は焦点調整モータ94を駆動して、検索(サー
チ)を開始する初期位置(始点)、例えば、サーチエリ
ア内で最も焦点距離が短くなるように焦点調整レンズ部
98を調整(移動)する。この調整は、例えば、焦点調
整モータ94がパルスモータであれば、H.Pに対する
移動パルス数で制御すればよい。焦点調整レンズ部98
が初期位置に調整されると、サーチが開始され、光源部
14から読取光を射出すると共に、焦点調整モータ94
を駆動して焦点調整レンズ部98の焦点を終了位置(終
点)に向かって所定速度で移動し、焦点調整レンズ部9
8の焦点位置を、サーチエリアの初期位置から終了位置
まで連続的に(あるいは移動と停止をくり返して)変更
しつつ、イメージセンサ20の電子シャッタを所定間隔
で所定時間開放する。これにより、Gフィルタ28Gを
通過して調光され、フィルムを通過した画像(G画像の
投影光)を、サーチエリア内の複数の焦点距離、図7に
示される例においては5点で、イメージセンサ20によ
って読み取る。
【0053】イメージセンサ20からの出力信号は、画
像処理装置100に送られて、A/D変換、オフセット
補正、暗時補正等の所定の画像処理を施されて画像情報
として焦点調整装置104に送られる。焦点調整装置1
04は得られた画像から画像コントラスト積算値を算
出、すなわち、読み取った画像における所定の空間周波
数領域のMTF(Modulation Transfer Function)の積分
値を算出する。
【0054】サーチを終了した後、焦点調整装置104
は、全読取点の中から最も画像コントラスト積算値が大
きい位置、例えば点Pを合焦位置として決定する。な
お、合焦位置の決定方法はこれに限定はされず、例え
ば、最も画像コントラスト積算値の高い2点の中間を合
焦位置とする方法等も利用可能である。
【0055】合焦位置を決定したら、焦点調整装置10
4は焦点調整モータ94を駆動して、焦点調整レンズ部
98を合焦位置である点Pに調整する。ここで、本発明
に係る入力装置10においては、焦点調整に応じたズー
ムレンズ部の倍率補正条件が制御部21のメモリ103
に記憶されている。焦点調整装置104は、上述のよう
な焦点調整を行った後、この焦点調整に応じた倍率補正
量をメモリ103から読み出し、ズーム用モータ93を
駆動して、ズームレンズ部96の倍率補正すなわちレン
ズユニット92の結像倍率の補正を行う。
【0056】焦点調整による倍率の変動、およびこの倍
率変動に対するズームレンズ部93の倍率補正量は、あ
らかじめ実験的に求めることができる。入力装置10に
おいては、焦点調整に応じた倍率補正量、例えば、図8
に示されるような、予測合焦位置から合焦位置Pまでの
焦点調整モータ94の移動量Δp(パルスモータであれ
ば移動パルス数)すなわち倍率変動量に対する、ズーム
用モータ93の補正移動量(同上)のテーブル(あるい
は関数)が設定され、メモリ103に記憶されている。
【0057】なお、焦点調整に対する倍率補正条件とし
ては、これ以外にも、倍率調整を行った時点の焦点調整
モータ94の位置から合焦位置Pまでの焦点調整モータ
94の移動量に対する倍率補正のためのズーム用モータ
93の補正移動量のテーブル(関数)、H.P.を基準
として、H.P.から合焦位置Pまでの焦点調整モータ
94の移動量に対する倍率補正のためのズーム用モータ
93の補正移動量のテーブル(関数)等であってもよ
い。
【0058】焦点調整装置104は、焦点調整を終了し
た後、焦点調整に対するズーム用モータ93の補正移動
量をメモリ103から読み出し、これに応じてズーム用
モータ93を駆動して倍率補正を行う。図8に示される
例であれば、焦点調整装置104は、予測合焦位置から
合焦位置Pまでの焦点調整モータ94の移動量Δpに対
する、ズーム用モータ93の補正移動量をメモリ103
から読み出し、これに応じてズーム用モータ93を駆動
して倍率補正を行う。
【0059】なお、焦点調整後の倍率補正によって、レ
ンズユニット92の焦点は若干変動するが、この変動は
極微小で、また十分被写体進度内に入るので、読取精度
すなわち再生画質に影響を与えることはない。従って、
本発明によれば、好適に焦点調整が成された状態で所定
サイズの投影光をイメージセンサ20に結像することが
でき、高画質で、ケラレのない好適なプリントを作成す
ることができる。
【0060】入力装置10は、基本的に上記構成を有す
るものであるが、以下にその作用について、スライドA
の読み取りを参照して説明する。まず、読み取る原稿
種、すなわち原稿がスライドAかストリップスBかスラ
イドAかによって、それに応じたキャリアを図5に示す
ようにキャリアベース16に装着する。従って、ここで
は、図5(c)に示されるように、スライドキャリア2
2をキャリアベース16上の所定位置に装着する。他方
で、マウス82等を用いてプリントサイズ設定等の必要
な操作を行う。
【0061】光源部14からの光量が所定値になってい
ることが確認されたら、オペレータが搬送ステージ68
にスライドAを載置して供給し、センサD1によってス
ライドAが検出されると、搬送ローラ74,74……に
よってセンサD3に検出される位置までスライドAが搬
送され、読取位置Zに停止され、画像読取可の信号がス
ライドキャリア22から制御部21に出される。
【0062】画像読取可の信号を制御部21が受ける
と、前述のようにズームレンズ部96の倍率調整が行わ
れ、次いで、光源部14でGフィルタ28Gが光路Lに
挿入され、前述の合焦位置の検索が行われ、焦点調整装
置104は、これに応じて焦点調整モータ94を駆動し
て焦点調整レンズ部98の調整を行う。焦点調整が終了
すると、焦点調整装置104は前述のように、焦点調整
に応じた倍率補正量すなわちズーム用モータ93の移動
量をメモリ103から読み出し、ズーム用モータ93を
駆動してズームレンズ部96の倍率補正を行う。
【0063】次いで、プレスキャンが開始される。光源
部14においては焦点調整でGフィルタ28Gが挿入さ
れているので、そのまま、Gフィルタ28Gによって調
光された光がスライドAを透過して、画像を担持する投
影光がレンズユニット92によってイメージセンサ20
に結像され、原稿のG画像が読み取られ、制御部21に
送られる。G画像の読み取りが終了すると、色フィルタ
板28が回転して、例えば、Rフィルタ28Rが光路L
に挿入され、同様にR画像の読み取りが行われ、さら
に、同様にして、B画像が読み取られ、プレスキャンが
終了する。プレスキャンが終了すると、続いて、本スキ
ャンが開始される。本スキャンが開始されると、プレス
キャンと同様に、Gフィルタ28Gが光路Lに挿入さ
れ、Gフィルタ28Gによって調光された光がスライド
Aを透過して、投影光がレンズユニット92によってイ
メージセンサ20に結像され、原稿のG画像が読み取ら
れ、制御部21に送られ、以下、同様にして、R画像お
よびB画像が読み取られ、制御部21に送られる。
【0064】制御部21では、プレスキャンの画像デー
タやオペレータによる処理条件入力に応じて、本スキャ
ン画像データの画像処理条件等が設定される。本スキャ
ン終了後、画像情報転送の指示が出されると、画像処理
条件に応じた画像処理が本スキャン画像データに施さ
れ、制御部21から記録装置Pに出力される。
【0065】このようにして最初の画像読取を終了する
と、その旨の信号が制御部21からスライドキャリア2
2に出され、搬送ローラ74,74……が再度搬送を開
始して、スライドBをスライド回収箱88に収納する。
これにより、待機位置Z2のスライドAが読取位置Zに
搬送され、あるいは、次のスライドAが挿入可である信
号(ランプの点灯等)が出され、オペレータが次のスラ
イドAをスライドキャリア22に供給すると、先と同様
にして読取位置Zに搬送され、同様にして読み取りが行
われる。
【0066】以上、本発明の結像装置および画像入力装
置について詳細に説明したが、本発明は上述の例に限定
はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各
種の変更および改良を行ってもよいのはもちろんであ
る。
【0067】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、変倍機能と焦点調整機能とを有する結像装置に
おいて、正確に焦点調整がされ、かつ正確な結像倍率
で、所定サイズの投影像を安定して得ることができる結
像装置、およびスライドやストリップス等の透過原稿の
画像を光電的に読み取る画像入力装置において、所定サ
イズの投影光を読み取り、高画質で、ケラレのない好適
なプリントを安定して作成できる画像入力装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像入力装置の一例の概略斜視図であ
る。
【図2】図1に示される画像入力装置の光源部の概略斜
視図である。
【図3】図1に示される画像入力装置に装着されるスラ
イドキャリアの読取位置近傍を示す概略平面図である。
【図4】図1に示される画像入力装置に装着されるフィ
ルムキャリアの概略斜視図である。
【図5】(a),(b)および(c)は、図1に示され
る画像入力装置におけるキャリア交換の操作を示す概略
斜視図である。
【図6】図1に示される画像入力装置における自動焦点
調整および倍率補正を説明するためのフローチャートで
ある。
【図7】図1に示される画像入力装置における自動焦点
調整および倍率補正を説明するための概念図である。
【図8】本発明における倍率補正条件の一例を概念的に
示すグラフである。
【符号の説明】
10 (画像)入力装置 12 光学フレーム 14 光源部 16 キャリアベース 18 結像部 20 イメージセンサ 21 制御部 22 スライドキャリア 24 フィルムキャリア 25 光源 26 絞り 28 色フィルタ板 30 拡散ボックス 32 開口 34,36 案内レール 38,40,42,44 溝 46,66 本体 48 案内溝 50 搬送手段 52 フィルム圧着ユニット 54 画面検出センサ 56 モータ 58,74 搬送ローラ 60 圧着部材 62,86 軸 64 回動手段 68 搬送ステージ 70 カバー 72 通過孔 76 アイドルローラ 78 支点 80 アーム 82 スプリング 84 スライド押さえ 88 スライド回収箱 90 定盤 92 レンズユニット 93 ズーム用モータ 94 焦点調整モータ 96 ズームレンズ部 98 焦点調整レンズ部 100 画像処理装置 104 焦点調整装置 106 キーボード 108 マウス 110 ディスプレイ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を担持する光を所定の結像面に結像す
    る結像装置であって、 倍率調整機能および焦点調整機能を有し、前記画像を担
    持する光を結像面に結像する結像レンズ部と、前記結像
    レンズ部の倍率調整手段ならびに焦点調整手段と、前記
    結像レンズ部における焦点調整に応じて予め設定された
    倍率補正条件が記憶されており、前記結像レンズ部の倍
    率調整を行った後に焦点調整を行い、その後、前記焦点
    調整に応じた結像レンズ部の倍率補正を、前記倍率補正
    条件に従って前記倍率調整手段を用いて行う結像レンズ
    部の制御手段とを有することを特徴とする結像装置。
  2. 【請求項2】透過原稿に記録された画像を光電的に読み
    取る画像入力装置であって、 透過原稿を所定位置に保持する保持手段と、前記透過原
    稿に読取光を照射して原稿画像を担持する投影光を得る
    光源部と、前記投影光を光電的に読み取るイメージセン
    サと、倍率調整機能および焦点調整機能を有し、前記投
    影光をイメージセンサに結像する結像レンズ部と、前記
    結像レンズ部の倍率調整手段ならびに焦点調整手段と、
    前記結像レンズ部における焦点調整量に応じて予め設定
    された倍率補正条件が記憶されており、前記結像レンズ
    部の倍率調整を行った後に焦点調整を行い、その後、前
    記焦点調整に応じた結像レンズ部の倍率補正を、前記倍
    率補正条件に従って前記倍率調整手段を用いて行う結像
    レンズ部の制御手段とを有することを特徴とする画像入
    力装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006047922A (ja) * 2004-08-09 2006-02-16 Nikon Corp 結像装置

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