JP3708223B2 - デジタルプリント方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルム原稿を光電的に読み取り、デジタル信号処理し、レーザなどの光源を用いて感光材料を露光し、所望のサイズのプリントを得るためのデジタルプリント方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、ネガフィルム、リバーサルフィルム等の写真フィルム原稿(以下、フィルム原稿または単にフィルムという)に撮影された画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フィルム原稿の画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、いわゆる直接露光によって行われている。
【0003】
図9(a)および(b)に、従来用いられているプリンタ(アナログ式フォトプリンタ)のプリントシステム、特に露光システムを模式的に示す。
図9(a)に示すプリンタ200では、フィルム原稿202を所定位置に保持し、結像レンズ204によって、フィルム原稿202から所定距離離隔した所定位置に保持された感光材料206上にフィルム原稿202の担持画像を結像させることができるように、結像レンズ204を配置するとともに、結像レンズ204と感光材料206の間にはハーフミラー208を配置し、結像レンズ204からの露光光路を一部分岐して、感光材料206と共役な位置に配置されたスクリーン210にフィルム原稿202の担持画像を表示している。
【0004】
また、図9(b)に示すプリンタ220では、ハーフミラー208を結像レンズ204と感光材料206の間に配置させる代わりに、ハーフミラー222またはプリズム、もしくは露光光路に出し入れ可能な可動ミラーをフィルム原稿202と結像レンズ204との間に配置し、フィルム原稿202からの露光光路の一部を分岐して、別の結像レンズ224によってCCD226などのイメージセンサにフィルム原稿202の担持画像を投影し、CCD226で光電的に読み取り、読み取ったフィルム原稿202の担持画像をモニター228に表示している。こうして、図9(a)および(b)に示すプリンタ200および220においては、それぞれスクリーン210またはモニター228にフィルム原稿202の担持画像を表示することにより、プリントされる画像とその仕上がり領域を容易に確認することができる。
【0005】
これに対し、近年では、デジタル露光を利用する焼付システム、すなわち、フィルムに記録された画像情報を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像情報とし、この画像情報に応じて変調した記録光によって感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、現像してプリントとするデジタルプリントシステムが提案され、このシステムを具体的に実施するデジタルフォトプリンタの開発が進んでいる。
【0006】
デジタルプリンタシステムでは、複数画像の合成や画像の分割等の編集や文字と画像との編集等のプリント画像の編集レイアウトや、色/濃度調整、変倍率、輪郭強調等の各種の画像処理も自由に行うことができ、用途に応じて自由に編集および画像処理した仕上りプリントを出力することができる。また、従来の直接露光によるプリントシステムでは、濃度分解能、空間分解能、色/濃度再現性等の点で、フィルム等に記録されている画像濃度情報をすべて再生することはできないが、デジタルフォトプリンタによればフィルムに記録されている画像濃度情報をほぼ100%再生したプリントが出力可能である。
さらに、デジタルプリンタシステムによれば、各フィルムに記録された画像の画像情報やそれに対する画像処理条件を、装置が有するメモリやフロッピーディスク等の外部メモリに記憶(保存)しておくことが可能であるので、焼き増し等を行う際に、原画となるフィルムが不要であり、また、再度処理条件を設定する必要がないので、迅速かつ効率良く焼き増し等の作業を行うことができる。
【0007】
このようなデジタルフォトプリントシステムやデジタルフォトプリンタは、基本的に、フィルム等の原稿に記録された画像をイメージセンサ等によって光電的に読み取る画像入力装置、読み取った画像を表示する表示装置、読み取った画像を画像処理して画像記録の露光条件を決定する画像処理装置、および決定された露光条件に従って感光材料を走査露光して現像処理を施プリントを得る画像記録装置より構成される。そして、本出願人は、このようなデジタルプリントシステムを実現するための装置や方法を特開平6−217091号、同6−233052号、同6−245062号の各公報に提案し、また、同公報においてデジタルフォトプリンタの装置の概要を開示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図9(a)および(b)に示す従来のアナログ式プリンター200および220では、原稿画像が再生されるプリントの画像およびその仕上がり領域を表示するスクリーン210やモニター228などの表示手段は、感光材料206を露光するための露光光学系とは別の光学系を必要とするため、相対的な位置ずれが生じ、表示手段に表示されたプリント仕上がり領域と、実際に再現されたプリント画像領域とが一致しないという問題があった。勿論、原稿画像の一部をトリミングする場合であっても、表示されたトリミング領域と仕上がりプリント領域とが一致しないという問題があった。
【0009】
また、上述した、あるいは今まで提案されたデジタルプリントシステムやデジタルフォトプリンタにおいては、イメージセンサで読み取った原稿画像をモニターなどの表示手段に表示している。しかし、フィルム原稿の担持画像がイメージセンサで読み取られて、最終的に露光現像してプリントになるまでには、様々なプロセスがあるため、モニター画面に表示された画像領域とプリントの再生画像領域とが必ずしも一致するわけではない。また、このような不一致は、トリミングを行う場合にも同様に発生する。さらに、従来のデジタルプリントシステムには、例え、プリント仕上がり領域をモニターに表示することができるものであっても、様々なプロセスで発生する画像の欠損、いわゆる「けられ」が十分に勘案されておらず、モニターに表示された仕上がり領域とプリントの画像領域とが完全に一致するとはいえないという問題があった。
【0010】
また、このような不一致の問題ばかりでなく、イメージセンサーへのフィルム原稿の投影の方法によっては、フィルム原稿の担持画像の周辺部分がイメージセンサーの有効画素領域からはみ出して、必要な周辺部分が欠けたプリントになったり、逆に投影画像がイメージセンサーの有効画素領域に比べて小さく、十分な入力画素数の画像信号が得られず、プリントの画質の精細度が劣化してしまうという問題もあった。また、対象とするフィルム原稿の種類やサイズが複数で有る場合や、仕上がりプリントサイズが複数で、フィルム原稿の種類やサイズに依存せず任意に設定可能なデジタルプリントシステムにおいては、上述した種々の問題が、さらに生じ易く、調整が難しいという問題もあった。
【0011】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、異なる複数のフィルムサイズのフィルム原稿に対しても複数のサイズのプリントが可能であり、いずれのフィルムサイズのフィルム原稿であっても、その担持画像を最大限度にイメージセンサの最大画素数(最大画素密度)で読み取ることができ、任意のプリントサイズであっても、こうして読み取られた読取画素数(領域)からプリントサイズに応じて、しかも途中で生じる画素欠損もしくは画像のけられを適正に加味して、最大となるように切り出し画素数(領域)を決定することができ、フィルム原稿の担持画像のイメージセンサへの投影領域をできだけ大きく確保し、イメージセンサの画素の使用度を最大限にして、高精細な画質を確保することができ、フィルム原稿のプリントへの再現精度の高い、もしくは、イメージセンサによる読み取り画像をモニターに表示するものでは、フィルム原稿全体であっても、トリミングした場合であっても、プリントサイズに従って、画素欠損を加味した仕上がり領域を示す基準線を表示することができ、モニターに表示した仕上がり領域の画像をそのまま正確にプリントでき、画像のずれがなく、極めて高精度に画像再現やトリミングを行うことのできるデジタルプリント方法および装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、異なるフィルムサイズのフィルム原稿の担持画像をズームレンズで投影して、イメージセンサで光電的に読み取り、デジタル画像処理を行い、得られたデジタル画像信号に基づいて、感光材料を露光し、現像処理して任意のプリントサイズの再生画像を持つプリントを得るデジタルプリント方法であって、読み取るべきフィルム原稿のフィルムサイズおよびその担持画像をマスクするマスクのサイズを設定して、マスクされたフィルム原稿の担持画像の投影像が前記イメージセンサの有効画素領域に内接または内接に近くなるように前記ズームレンズによる光学倍率を設定するとともに、前記再生画像をプリントすべきプリントサイズを設定し、使用される前記感光材料の幅情報から出力画像の90°回転の有無とプリントサイズの縦横を決定し、前記プリントサイズから予め設定された出力けられ余裕量を考慮して出力サイズを決定し、この出力サイズから所定の画素密度で記録するのに必要な出力画素領域を決定し、
前記イメージセンサの有効画素領域のサイズおよび前記マスクの開口領域のサイズから、マスクの開口領域がイメージセンサの有効画素領域に内接または内接に近くなる条件を求めて、入力画素領域を決定し、この入力画素領域と前記出力画素領域からデジタル画像処理による画素欠損を考慮した補正入力画素領域および補正出力画素領域を決定し、この補正出力画素領域が補正入力画素領域に内接または内接に近くなるように前記イメージセンサの有効画素領域から切り出す切り出し画素領域を決定し、この切り出し画素領域を用いて前記出力画素領域を再補正し、前記切り出し画素領域の画素の画像信号を用いて所要の画像処理を行い、再補正された出力画素領域の画素の画像信号を得、前記プリントを得ることを特徴とするデジタルプリント方法を提供するものである。
【0013】
また、本発明は、上記デジタルプリント方法であって、
さらに、前記イメージセンサで読み取られた、前記マスクの開口領域内のフィルム原稿の担持画像は、モニタに表示され、このモニタには前記切り出し画素領域を前記プリントサイズに対応した仕上がり領域として示す基準線が表示されることを特徴とするデジタルプリント方法提供するものである。
ここで、前記イメージセンサの有効画素領域に投影され、前記モニタに表示された画像は、前記ズームレンズによって前記光学倍率を大きくして、前記フィルム原稿の担持画像からトリミングされたトリミング領域を含む画像であり、前記モニタに表示される前記基準線は、前記トリミング領域を表示するのが好ましく、前記入力画素領域は、前記モニタに表示された画像領域からトリミングされたトリミング領域を含む領域であり、前記モニタに表示される前記基準線は、前記トリミング領域を表示するのが好ましい。
【0014】
また、本発明の第2の態様は、異なるフィルムサイズ毎に用意され、フィルム原稿を所定位置に保持するフィルムキャリアと、このフィルム原稿の担持画像を投影するズームレンズと、投影された担持画像を光電的に読み取るイメージセンサと、このイメージセンサによって読み取られた画像信号をデジタル画像処理する画像処理手段と、この画像処理手段において得られたデジタル画像信号に基づいて、感光材料を露光し、現像処理して任意のプリントサイズの再生画像を持つプリントを得る画像出力手段とを有するデジタルプリント装置であって、読み取るべきフィルム原稿のフィルムサイズおよびその担持画像をマスクするマスクのサイズを設定する手段と、マスクされたフィルム原稿の担持画像の投影像が前記イメージセンサの有効画素領域に内接または内接に近くなる光学倍率を設定するように前記ズームレンズを調整する手段と、前記再生画像をプリントすべきプリントサイズを設定する手段と、使用される前記感光材料の幅情報を得る手段と、得られたプリントサイズおよび使用感光材料から出力画像の90°回転の有無とプリントサイズの縦横を決定する手段と、前記プリントサイズから予め設定された出力けられ余裕量を考慮して出力サイズを決定し、この出力サイズから所定の画素密度で記録するのに必要な出力画素領域を決定する手段と、前記イメージセンサの有効画素領域のサイズおよび前記マスクの開口領域のサイズから、マスクの開口領域がイメージセンサの有効画素領域に内接または内接に近くなる条件を求めて、入力画素領域を決定する手段と、この入力画素領域と前記出力画素領域からデジタル画像処理による画素欠損を考慮した補正入力画素領域および補正出力画素領域を決定し、この補正出力画素領域が補正入力画素領域に内接または内接に近くなるように前記イメージセンサの有効画素領域から切り出す切り出し画素領域を決定する手段とを有し、この切り出し画素領域を用いて前記出力画素領域を再補正する手段とを有し、前記画像処理手段において、前記切り出し画素領域の画素の画像信号を用いて所要の画像処理を行い、再補正された出力画素領域の画素の画像信号を得、この再補正出力画素領域の画素の画像信号を前記画像出力手段に送り、前記再補正出力画素領域の画素の画像信号を用いて、前記プリントを得ることを特徴とするデジタルプリント装置を提供するものである。
【0015】
また、本発明は、上記デジタルプリント装置であって、
さらに、前記イメージセンサで読み取られた、前記マスクの開口領域内のフィルム原稿の担持画像を表示するモニタを有し、このモニタには前記切り出し画素領域を前記プリントサイズに対応した仕上がり領域として示す基準線が表示されることを特徴とするデジタルプリント装置を提供するものである。
ここで、前記フィルムサイズおよびマスクサイズの設定手段は、前記フィルムサイズのフィルム原稿を保持するフィルムキャリアの種別を選択する手段であるのが好ましい。
【0016】
上記各態様において、前記入力および出力画素領域、ならびに前記補正入力および補正出力画素領域は、それぞれ縦横の入力および出力画素数、ならびに縦横の補正入力および補正出力画素数で表され、この補正入力画素数は、縦横それぞれについて、前記入力画素数に入力画素欠損数を減算し、前記補正出力画素数は、縦横それぞれについて、前記出力画素数に出力画素欠損数を加算したものであり、前記切り出し画素領域は、縦横の切り出し画素数で表され、この切り出し画素数は、縦横それぞれについて、前記補正出力画素数を前記補正入力画素数で除算して得られる値のうち大きい方を量子化電子倍率として設定し、この電子倍率で前記補正出力画素数を除算して得られる画素数に前記入力画素欠損数を加算したものであり、前記再補正出力画素領域は、縦横の再補正出力画素数で表され、この再補正出力画素数は、縦横それぞれについて、前記切り出し画素数から前記入力画素欠損を減算したものに電子倍率を乗算し、得られた画素数から前記入力画素欠損数を減算したものであるのが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明に係るデジタルプリント方法および装置を添付の図面に示す好適実施例に基づいて以下に詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明のデジタルプリント方法を実施するデジタルプリント装置の一実施例をブロック図で示す概略図である。
図1に示すデジタルプリント装置10は、異なるフィルムサイズのフィルム原稿の担持画像を光電的に読み取る画像入力装置12と、画像入力装置12での読み取り条件の設定やこれに基づく画像入力装置12の制御、特に本発明での光学倍率や電子倍率ならびに読み取り画素領域や切り出し画素領域の決定、読み取られた画像信号の画像処理、および画像処理条件の自動設定(オートセットアップ)などを行う制御装置14と、制御装置14で処理された画像信号に基づいて感光材料に画像露光し、現像処理して再生画像を担持するプリントを出力する画像出力機16と、画像入力装置12で読み取られた原稿画像を表示し、画像出力機16で出力されるプリントサイズに応じて、再生される画像の領域や、トリミング領域を表示する画像表示装置(モニタ)18と、画像入力装置12で読み取られた原稿画像の画像信号、または制御装置14によって処理された、あるいは画像出力機16で用いられる画像信号、さらには画像処理条件や露光条件や感光材料の処理条件などを記憶するサーバーやHDなどや、もしくはMO(光磁気記録媒体)あるいは磁気テープやFDなどの磁気記録媒体とそのドライバから構成される外部記憶装置20と、様々な条件の設定や処理の選択や、補正などの情報を入力するためのキーボード22aやマウス22bなどのデータ入力装置22とを有する。
【0019】
図2に示す画像入力装置(以下、入力装置とする)12は、長尺なネガフィルムもしくはリバーサルフィルムであり多数の画像が撮影されているストリップスや、通常は1枚のリバーサルフィルムを枠体(マウント)に固定してなるスライドなどの種類やサイズの異なるフィルムをフィルム原稿として、これらのフィルム原稿に撮影された画像を光電的に読み取る装置であって、基本的に、光学フレーム13、光源部24、キャリアベース26、ズームレンズが組み込まれた結像部28、エリアセンサであるイメージセンサ30およびキャリアベース26に互いに交換自在に装着されるフィルムキャリア32とスライドキャリア34(図3参照)などのキャリアを有する。
この入力装置12においては、キャリアベース26に装着されたフィルムキャリア32またはスライドキャリア34によって、図中矢印x方向にストリップスAまたはスライドBを搬送して読取位置Zで停止し、光源部24からの光をフィルム原稿画像に照射して、フィルム原稿に撮影された画像を担持する投影光を得、結像部28において投影光をイメージセンサ30に結像し、イメージセンサ30において光電変換して画像信号を得ることにより、フィルム原稿に撮影された画像を画像信号として二次元的に読み取る。なお、このような入力装置12の制御は、後述する制御装置14の入力制御部70(図4および図5参照)によって行われる。
【0020】
光源部24は、イメージセンサ30でフィルム原稿画像をR,G,Bの3原色に分解して高精度に読み取ることができるようにフィルム原稿(ストリップスAまたはスライドB)を照射するための均一拡散した十分な光量を持つ各色光を作り出すものであって、図示例の入力装置12において、ストリップスAを下方から照射して投影光を得ており、光学フレーム13のキャリアベース26の下に位置し、光源35、リフレクタ35a、絞り36、色フィルタ38、および拡散ボックス40を有する。また、光源部24には、これ以外にも光源35等の各種の部材を冷却する冷却ファン等が配置されており、さらに、必要に応じて、光源35から射出する光を遮蔽するためのシャッタを設けてもよい。
光源35としては、イメージセンサ30による画像読取に十分な光量の読取光を射出できる各種の公知の光源が利用可能であり、例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、水銀灯などが例示される。
【0021】
絞り36は、光源35からの光量を調節するものであり、図示例においては、遮光部分で対数曲線が描かれた、光軸Lに直交する方向で通過光量の異なる2枚のNDフィルタを用い、光軸Lに直交する方向に互いに接離することにより、光源35からフィルムに至る光量を調節する。
色フィルタ38は、円盤状の部材にR(赤)フィルタ、G(緑)フィルタおよびB(青)フィルタの3枚の色フィルタを有し、画像読取時には、その中心軸を図示しない回転手段によって回転させることによって光軸Lに作用するフィルタを切り換え、Rフィルタ、GフィルタおよびBフィルタを順次光路Lに挿入して、フィルム原稿に撮影された画像をR、GおよびBの3原色に分解して読み取る。
拡散ボックス40は、光源35から射出され、絞り36によって光量を調整されて、色フィルタを通過した読取光を拡散して、フィルムに入射する読取光の光量等をフィルム面方向すなわち光軸Lと直交する面でムラなく均一にするためのもので、図示例においては、内面が鏡面である四角柱の上下面に拡散板を配置した構成を有するものであるが、これ以外にも公知の光拡散手段が各種利用可能である。
【0022】
光源部24の上方には、キャリアベース26が配置される。キャリアベース26は、その上面にフィルムキャリア32または後述するスライドキャリア34などを載置して、所定の位置に保持する部位であり、光学フレーム13に対して垂直に固定されている。キャリアベース26には、光軸Lに対応する部分に、光源部24からの光を通過させるための開口(図示せず)が形成されている。なお、この開口は、入力装置12において光源部24からの光がイメージセンサ30で読み取り可能なフィルム原稿の最大画像面寸法(サイズ)の全面に十分に照射されるように、最大画面サイズに応じて設定される。
【0023】
キャリアベース26の上面には、図中手前側から光学フレーム1に向かう方向、すなわち前記搬送方向となる矢印x方向と直交する矢印y方向に、案内レール42、42が形成され、一方、フィルムキャリア32およびスライドキャリア34の底面には、案内レール42、42と嵌合する溝44、44が形成されている。フィルムキャリア32およびスライドキャリア34は、いずれも、それらの溝44、44をキャリアベース26の案内レール42、42に嵌合させて、矢印y方向に図中奥側の端面が光学フレーム13に当接するまで押し込んで固定することにより、矢印xおよび矢印y方向の位置が規定され、キャリアベース26上の所定位置に位置決めされて載置される。
またこれらのキャリア32、34は、図中手前の方向に引き、その溝44、44を案内レール42、42から抜くことにより、キャリアベース26から取り外し、互いに極めて容易に交換することができる。なお、キャリアベース26上の所定位置にフィルムキャリア32およびスライドキャリア34等を装着する手段は、このような案内レールとこれに嵌合する溝等を用いる方法には限定されず、突起とこれに嵌合もしくは係合する孔部、互いに係合する当接部材、各種のクランプ部材、磁石による吸着等を用いるものであってもよい。
【0024】
フィルムキャリア32は、多数の画像が撮影された長尺のネガフィルムもしくはリバーサルフィルム、いわゆるストリップス(スリーブ)Aをその長手方向に搬送して、ストリップスAに撮影された各画像を光軸L上の所定位置、すなわち図示しないキャリアベース26の開口に対応する読取位置Zに順次搬送して、読み取りに供するものである。フィルムキャリア32の上面には、矢印xで示される搬送方向でかつ光軸Lと交わる位置に端部から端部まで延在して案内溝46が形成されている。案内溝46は、ストリップスAとほぼ同じ幅を有する溝であって、ストリップスAは、案内溝46に挿入された状態で、長手方向をx方向と一致して搬送され、各画像が順次、光軸L上の読取位置Zに搬送される。従って、この案内溝46の深さは、ストリップスAの画像面(すなわち乳剤面)が光軸L方向(焦点深度方向)の所定位置になるようにされる。
【0025】
さらに、フィルムキャリア32の読取位置Zには、光源部24からの光が通過するための開口が形成されている。この開口は、入力装置12においてイメージセンサ30で読み取るフィルム原稿の画像のサイズを決めるマスクとして機能するもので、この開口の形状および大きさ(サイズ)、すなわちマスクの開口領域のサイズは、このフィルムキャリア32に設置されるフィルム原稿、例えば135サイズのストリップスAの画面寸法(サイズ)に応じて、画像のけられが最も小さくなるように、画面サイズにぎりぎり内接するように設定される。なお、フィルムキャリア32の読取位置Zの開口は、上述したキャリアベース26の開口とは同一の光軸L上の異なる所定位置を占めており、光源部24から射出され、キャリアベース26の開口を通過した光は、いかなる画面サイズのフィルム原稿を設置するフィルムキャリア32が設置されても、その開口全面を十分に照射できるのは当然のことである。従って、光源部24から射出され、マスクによって規定された光は、入力装置12で読み取り可能な原稿画像の画面サイズの全面を十分に照射できる。なお、フィルムキャリア32に形成する開口をキャリアベース26の開口に対応するサイズとして、各種サイズのフィルムに対応するマスクを交換してフィルムキャリア32に装着可能な構成としてもよい。
【0026】
案内溝46には、x方向の上流から下流に向かって、ストリップスAの搬送手段48、フィルム圧着ユニット50および画面検出センサ52が配置される。
搬送手段48は、モータ48aと搬送ローラ48bとから構成され、ストリップスAを矢印x方向に断続搬送するもので、撮影されている画像やDXコードを検出するための画面検出センサ52によってストリップスAの画像が読取位置Zに来たことを検知したら停止し、制御装置14から読み取り終了の信号を受けたら再度ストリップスAの搬送を開始し、次の画像を読取位置Zに搬送する。
フィルム圧着ユニット50は、回動軸50aを中心にストリップスAの投影光が通過するための開口が形成された圧着部材50bを矢印b方向に回動して、画像読取時に読取位置Zに配置されたストリップスAを案内溝46に圧着することにより、ストリップスAのカール等を矯正して画像全面を光軸L方向の所定位置、すなわち原稿設置位置に保持するものである。
なお、フィルムキャリア32におけるストリップスAの搬送およびフィルム圧着ユニット50の作動は、上述の例のように画面検出センサ52等を用いて自動で制御するものに限定はされず、半自動的あるいはオペレータが手動で圧着部材50bの回動および/または搬送手段48の停止・駆動を行ってもよい。
【0027】
図3に示すスライドキャリア34は、図に示すフィルムキャリア32と交換でキャリアベース26に装着して、画像が撮影されたフィルムを枠体で保持してなる、いわゆるスライドBを矢印x方向に搬送して撮影位置Zに停止して画像読取に供し、かつ読み取りを終了したスライドBを収集するものである。スライドキャリア34の上面には、矢印xで示されるスライドBの搬送方向でかつ光軸Lと交わる位置に端部から端部まで延在して、スライドBを案内する案内溝54が形成される。この案内溝54の深さは、スライドBの画像面が、ほぼ光軸L方向(焦点深度方向)の所定位置になるように設定される。さらに、スライドキャリア34には、フィルムキャリア32と同様に、光源部24からの光が通過するためのマスクとして機能する開口が読取位置Zに形成されている。なお、フィルムキャリア32と同様、マスクを別体として、スライドBのサイズに応じて交換可能に構成してもよい。
【0028】
スライドキャリア34の上面の読取位置Zの近傍にはカバー56が配置されている。カバー56は、上面にスライドBの投影光が通過する通過孔56aが形成され、通常の読取時には読取位置ZにあるスライドBを覆うが、図中矢印c方向に回動でき、必要に応じて、読取位置Zを開放できる。カバー56の下方には図示されていないが、若干幅広になった案内溝54の部分を有し、その入り口や読取位置Zの近傍にはオペレータによって送入されたスライドBや搬送手段によって自動的に搬送されたスライドBの先端を検出するセンサが配置され、さらに、案内溝54幅広部の両側には、スライドBを搬送するためのローラが、それぞれ複数個、例えば6個ずつ配置され、上側のローラは、図示しない駆動源によって所定速度で回転するスライドBの搬送ローラで、下側のローラは、ばねなどの付勢手段によってスライドBを上方に付勢可能な従動ローラで構成される。なお、読取位置Zには、必要に応じて、読取時に、その先端部でスライドBを案内溝54に押圧し、スライドB(その枠体)の歪や浮き上がり等を矯正するスライド押さえが配置されていても良い。
【0029】
カバー56の搬送(矢印x方向)下流側には、読み取りの終了したスライドBを回収するためのスライド回収箱58が配置される。図示例のスライド回収箱58は、既に回収されたスライドBの下に潜り込ませて、スライドBを収納するように構成されており、読み取りの終了したスライドBは、順次下方から積層されて回収される。なお、スライド回収箱58は、これ以外にも、後から搬送されるスライドBの押動により落下したスライドBを収容する箱等であってもよい。
【0030】
なお、本発明においては、フィルム原稿を読取位置に設置するためのキャリアとしては、フィルム原稿の種類およびサイズが異なる毎に一対一に対応する交換可能なキャリアであるのが好ましく、ストリップスAやスライドBを読取位置Zに自動もしくは半自動搬送する上述したフィルムキャリア32やスライドキャリア34の他、読取位置Zに光源部24からの光が通過するための開口が形成され、かつ案内レール42、42に嵌合する溝が形成されたキャリアであれば、どの様なものでもよく、オペレータがストリップスやスライドを所定の位置に固定するマニュアルキャリアであってもオペレータが任意の位置にフィルムやスライドを配置して読み取りを行うトリミングキャリア等であってもよい。
これらのキャリアは、各々ID符号が付され、各キャリアが光学フレーム13のキャリアベース26に装着され、かつ電気的接続がなされた時、該当するキャリアIDが制御装置14に送信されるように構成される。
【0031】
光学フレーム13の上部には、ストリップスAおよびスライドBの投影光をイメージセンサ30に結像させる結像部28が配置される。結像部28は、光学フレーム13に固定される定盤60に垂設されるズームレンズユニット62および焦点調整モータ64を有するものである。レンズユニット62は、ストリップスAやスライドBのサイズに応じて光学倍率を変更して、投影光のサイズをイメージセンサ30で受光可能な最大サイズ(すなわち、必要な画像領域がイメージセンサ30の受光面に内接または内接に近くなるサイズ)に調整してイメージセンサ30に結像するための、公知のズームレンズが組み込まれたズームレンズ群66と、その上方(光軸L方向下流側)に位置する、投影光の焦点をイメージセンサ30の受光面上に調整する公知の焦点調整レンズが組み込まれたフォーカスレンズ群68とを有する。
【0032】
また、フォーカスレンズ群68の調整ギヤ68aは、焦点調整モータ64によって回転されるギヤ64aに噛合しており、フォーカスレンズ群68は焦点調整モータ64によって焦点を調整され、すなわち合焦位置に移動調整される。さらに、ズームレンズ群66は、図示しないズーム用モータによって光学倍率に応じたイメージセンサ30上の結像画像サイズとなるように光軸L方向に移動調整される。焦点調整モータ64の駆動は、制御装置14の自動焦点調整手段80によって制御されており、図示例の入力装置12は、TTL(Through The Lens)方式により、イメージセンサ30によって読み取られた得られた画像およびそのコントラストを用いて自動焦点調整(オートフォーカス:AF)を行う。なお、結像部28には、レンズ温度の変動によるレンズユニット62の焦点位置の変動を補正するために、例えばサーミスタなどの温度センサを取り付けてもよい。
【0033】
ストリップスAおよびスライドBの投影光は、レンズユニット62によってイメージセンサ30に結像され、光電的に読み取られる。なお、レンズユニット62とイメージセンサ30との間には、暗電流補正等に用いられる公知のシャッタが配置されていてもよい。
2次元的な画像読取を行う入力装置12において、イメージセンサ30はエリアセンサであって、例えば、1380×920画素のCCDセンサである。また、図示例の装置では、イメージセンサ30は半画素に対応する量だけx方向およびy方向に移動可能に構成されており、これにより、読取画素数を見掛け上で4倍まで増やすことができる。
画像入力装置12は、基本的に以上のように構成される。
【0034】
イメージセンサ30からの信号は、制御装置14に出力される。
制御装置14は、図1に示すように、画像入力装置12の各部および全体ならびに本発明のデジタルプリント装置10の制御を行う制御部70と、入力装置12のイメージセンサ30からの出力信号を受け、所定の信号処理を施して入力画像信号とする信号処理装置72と、得られた画像信号に所要、もしくは所望の画像処理を施して画像出力装置16に出力画像信号として出力する画像処理装置74とを有する。
制御部70は、信号処理装置72の信号処理演算の制御のみならず、入力装置12の各部および全体の制御を行い、かつ本発明法における切り出し画素領域の決定する方法を実施する各手段からなる切り出し画素領域決定手段75を構成するCPU76と、読取光学倍率情報、イメージセンサ情報、キャリア情報、出力画素密度、プリントサイズ、マガジン情報、出力けられ余裕量、入出力画素欠損などを記憶するメモリ78と、イメージセンサ30によって読み取られた得られた画像を用いて自動焦点調整を行う自動焦点調整手段80、画像回転手段82、ネガ/ポジ変換手段84などとを有する。また、制御部70には、入力装置12の操作や読取光学倍率などの読取条件の設定、プリントサイズ(出力画像のサイズ)や主被写体の設定、色/濃度補正等の操作指示、入力を行うキーボード22aおよびマウス22b、イメージセンサ30で読み取った画像を表示するモニター18等が接続される。
【0035】
図4に、制御部70および信号処理装置72の一実施例の詳細なブロック図を示す。制御部70において、CCD30は読取画素数を見掛け上増加させる画素ずらしを行うためのx−y方向の移動制御回路30aを介してCPUバスに接続される。CCD30で読み取られた画像情報は、信号処理装置72に入力される。信号処理装置72において、CCD30で読み取られたアナログ画像データは、A/D変換器86でディジタル画像データに変換され、オフセット補正回路87でDCオフセットが補正され、次いで暗時補正回路88で暗時補正がかけられる。この後、LOG変換回路89でLOG変換され、シェーディング補正回路90でシェーディング補正されて、入力画像信号とされた後、フレームメモリ91に記憶され、画像処理装置74に出力されるものである。
【0036】
暗時補正回路88で暗時補正された画像データは、自動焦点調整手段80に入力される。自動焦点調整手段80は、まず焦点調整モータ64を制御して、レンズユニット62を所定サーチエリア内の所定間隔の各点に移動し、各点での暗時補正された画像データを得て、画像コントラスト積算値を求めるとを繰り返して、これが最大となる位置を合焦位置(ピント位置)と決定し、この合焦位置にCPUバスを介してモータ64を制御し、レンズユニット62を設定する。
一方、キャリアID判別手段31からはストリップスA用のフィルムキャリア32かスライドB用のスライドキャリア34かのいずれかの装填されているキャリアID符号が、キーボード22aやマウス22bからは、入力、選択、追加または修正された登録プリントサイズ、読取光学倍率などの読取条件、色および/または濃度の補正、覆い焼き補正、階調補正などの記録条件などの情報がCPUバスを介してCPU76、メモリ78、自動焦点調整手段80に入力される。
なお、光源部24の光源35、絞り(アイリス絞り)36、色フィルタ38は、それぞれCPU76とCPUバスを介して接続される光源制御回路35、絞り制御回路36a、色フィルタ制御回路38aによって、光強度、開度、色フィルタの種類が制御される。
【0037】
CPU76の切り出し画素領域決定手段75は、メモリ78に記憶されているプリントサイズ、出力けられ余裕量、出力画素密度などから出力サイズ、出力画素領域(画素数)を決定する手段と、メモリ78に記憶されているイメージセンサ30の有効画素領域(画素数)、マスクの開口領域などから入力画素領域(画素数)を決定する手段と、これらの入出力画素領域およびメモリ78に記憶されている入出力画素欠損(画素数)などから電子倍率を演算し、これを用いてイメージセンサ30の有効画素領域からの切り出し画素領域(画素数)を決定する手段と、この切り出し画素領域によって出力画素領域を再補正する手段とを有する。各手段の作用については後述する。
【0038】
メモリ78には、読取光学倍率に応じたズームレンズ62の各ズーム位置やその微調整値などの読取光学倍率情報、イメージセンサ30のサイズ(主副走査方向の寸法情報)と画素密度と有効画素領域(数)などのイメージセンサ情報、キャリアベース26に装着されるキャリアのID符号とこのキャリアのマスクサイズ(主副走査方向の寸法情報)とこのキャリアにセットされるフィルムの種類とサイズなどのキャリア情報、画像出力機16の出力画素密度、登録されているプリントサイズ(長短辺(縦横)の寸法情報)、画像出力機16に装填されるマガジン114のID符号とこのマガジン内に収納される感光材料のサイズ(幅情報)と種類などのマガジン情報、画像出力機16の搬送装置100における感光材料の蛇行や光ビーム走査装置102による主走査長誤差などの考慮した出力けられ余裕量、画像処理装置74におけるLPF(ローパスフィルター)や電子変倍などの画像処理による入力画素欠損(画素数)とUSM(アンシャープネスマスク)などの画像処理による出力画素欠損(画素数)などの本発明法を実施するのに必要な情報を含め、本発明のデジタルプリント装置10の動作制御に必要な情報などの様々な情報が記憶されている。
【0039】
また、制御部70に設けられる画像回転制御手段82は、画像出力機16から装填されている感光材料の情報、特に幅情報が伝送されているので、この幅情報およびオペレータから入力装置22によって入力されたプリントサイズの情報から、出力する画像の記録方向、すなわち主走査方向が、読み取った画像の縦横のいずれになるかを判別し、読取画像の縦横を変換する、すなわち、90°回転させる必要性を判別し、回転が必要な時には画像の回転を行うものである。
ところで、画像出力機16では、ロール状に巻回された長尺な感光材料を用いて、副走査方向に搬送される感光材料を副走査搬送方向に略直交する一次元方向、すなわち主走査方向に偏向される光ビームによって走査露光(焼付)することにより、感光材料を2次元的に露光するものである。このため、感光材料の幅に応じて露光の主走査方向が設定されたプリントサイズの長手方向になるか、短手方向になるかが一義的に決められてしまう。
【0040】
一方、入力装置12においてはフィルムキャリア32にセットされるストリップスAやスライドキャリア34にセットされるスライドBの方向は定まっており、イメージセンサ30によって読み取られる原稿画像領域をできる限り大きくしようとすれば、フィルム原稿の方向、すなわち、原稿画像の形状、従って、キャリアマスクの形状(例えば、特にアスペクト比)は、一義的に決められてしまう。このため、入力装置12によって読み取られる原稿画像の1ラインが、画像出力機16の主走査方向の1ラインと一致しない場合が生じる。その結果、画像回転制御手段82によって、フレームメモリ91に格納されている画像信号を少なくとも画像出力機16で露光に供する前に、画像信号を処理して画像(画像領域)を90°回転し、すなわち画素の並び変えや、フレームメモリアドレスのアクセス順序を変換式に基づいて変更する等により、出力画像のライン方向露光のライン方向を一致させる必要があるのである。
【0041】
さらに、制御部70には、信号処理装置72によって所定の信号処理が施された画像データにポジ・ネガ反転を行うポジ/ネガ変換回路84が設けられているが、このポジ/ネガ変換回路84は、ストリップスAやスライドBがリバーサルフィルムであった場合に所定の画像処理が施された画像情報を画像出力機16に出力する前に変換してネガ画像(あるいはその逆)として出力するものである。ポジ→ネガ変換あるいはネガ→ポジ変換の方法には特に限定はなく、公知の変換方法(画像処理方法)によればよい。
なお、本発明においては、ストリップスAやスライドBがネガフィルムであるかリバーサルフィルムであるかは、キャリアを装填したときにキャリアID判別手段31から伝送されるキャリアID符号によって、メモリ78に格納された情報から判別されるものであるが、これに限定されず、オペレータが入力するものであってもよい。
【0042】
ところで、周知のように、従来の種々のプリンタにおいては、通常、画像出力のための精密な読み取り(メイン(本)スキャン)に先立ち、画像処理条件の設定等のために原稿画像を粗く読み取るプレスキャンが行われている。このため、図4に示す信号処理装置72のフレームメモリ91は、図5に示されるように、プレスキャン用のフレームメモリ91aと、トグルメモリとして構成される本スキャン用のフレームメモリ91bとからなる。そして、本発明に用いられる画像処理装置74は、このようなフレームメモリ91a,91bに格納されたフィルム原稿の画像信号、例えば、1枚の画像のR,G,Bの3原色の画像信号に所要の画像処理を施すものである。
【0043】
画像処理装置74は、図5に示されるように、モニタ18に表示するためにプレスキャン用フレームメモリ91aに格納されたプレスキャン画像信号、例えば、G色の画像信号を画像処理する表示用画像処理回路92と、画像出力機16に出力するために本スキャン用フレームメモリ91bに格納された本スキャン画像信号から本発明法によって決定された切り出し画素領域(画素数)の画素の画像信号を切り出し、適切なプリントのための画像処理を施し、覆い焼き処理のためのLPF(ローパスフィルタ)処理し、また、本発明法によって決定された電子倍率に従って、切り出し画像領域(画素数)を拡大縮小(拡縮)処理し、さらに、画像鮮鋭化するためのUSM(アンシャープネスマスク)処理を行って、出力画像信号とする記録用画像処理回路94と、プレスキャン画像信号や必要に応じて設定される主被写体やオペレータによって入力される所望の処理条件から、記録用画像処理回路94における本スキャン画像信号の画像処理条件を設定する画像処理条件設定手段96などを構成するCPU98とを有する。
【0044】
なお、図示例においては、入力装置12で画像を読み取ってこれを制御装置14で処理しているが、本発明はこれ以外にも、記憶装置20であるサーバ、HD、MO、FDなどの記憶媒体に記憶された画像信号を制御装置14のフレームメモリ91に読み込み、上述した同様の処理を行ってもよいし、逆に、フレームメモリ91に格納されている画像信号を記憶装置20に記憶させて、後の使用に供してもよい。
本発明の制御装置14は基本的に以上のように構成される。
【0045】
次に、画像出力機16は、制御装置14からの画像信号を受け、原稿画像が再生されたプリントを出力するものであり、図6にその概略図を示す。
同図に示すように、画像出力機16は、基本的に、搬送装置100、光ビーム走査装置102、および制御基板や電源部等が収納される電装部104を有する焼付搬送装置106と、現像装置108と、乾燥装置110と、排出装置112とを有し、一体化されて1台の装置として構成され、ロール状に巻回された長尺感光材料Pを引き出して副走査方向に搬送しつつ、副走査方向と直交する主走査方向に偏向した光ビームによって二次元的に走査露光し、露光済の感光材料Pを現像処理し、乾燥、カットをおこなって、プリントとして出力する。
【0046】
焼付搬送装置106の搬送装置100は、ロール状に巻回された感光材料Pを収納するマガジン114を装填する感光材料供給部116と、引き出された感光材料Pを所定の経路を搬送しつつ、コマパンチやソートパンチなどの画像位置情報の記録を行う画像位置情報形成部118と、光ビーム走査装置102によって画像露光(焼付)を行う露光部120と、バックプリントを行うバックプリント部122と、リザーバ124と、感光材料排出部126と、感光材料Pをこれらを経る所定経路で搬送する搬送手段とを有するものである。
感光材料供給部116では、マガジン114が装填されると、予め取り付けられていたマイクロスィッチ等により、装填されたマガジン114のIDコードが自動的に読み取られる構成となっており、読み取られたマガジンIDコードは、制御装置14に伝送され、CPU76で、メモリ78に登録されている感光材料の幅情報(サイズ)を検出することができる。
なお、感光材料Pのサイズの検出方法はこれに限定はされず、バーコードを用いる方法や、オペレータが制御装置14にキーボード22aやマウス22bで入力する方法等であってもよい。
【0047】
光ビーム走査装置102は、赤(R)露光、緑(G)露光および青(B)露光に対応する光ビームを射出する光源、AOM(音響光学変調器)等の変調手段、ポリゴンミラー等の光偏向器、fθレンズ等を有して構成される、公知の光ビーム走査装置を用いることができる。
一方、露光部120の副走査搬送手段は、感光材料Pを所定の露光位置に保持しつつ、主走査方向(紙面に垂直な方向)と略直交する副走査方向(矢印d方向)に搬送する露光ドラム128と、副走査方向に露光位置(走査線)を挟んで露光ドラム128を押圧する2本のニップローラ130、130とから構成され、この他図示されないが、パンチ孔を検出するセンサやガイド152を有するものであってもよい。なお、露光部120の前後には、画像位置情報形成部118のパンチ孔の穿孔や、バックプリント部122のバックプリントによる副走査搬送手段への影響、すなわち感光材料Pの副走査搬送速度の変動の発生などを除くために、感光材料Pのループが設けられる。
【0048】
リザーバ124は、焼付搬送装置106と相対的に処理速度の遅い現像装置108との処理速度差を吸収するために、ループを形成して露光済感光材料Pを一旦収容して置く場所である。感光材料排出部126は、現像装置108に露光済感光材料Pを送出する部分であるが、現像装置108による感光材料Pの不要な牽引、損傷を防止するために、ループが設けられており、また、現像装置108においてトラブル等が発生した場合に、搬送装置100、特にリザーバ124内の未現像感光材料Pを救済するために、露光済感光材料Pを緊急切断するカッタ(図示せず)が配置される。
【0049】
現像装置108は、使用する感光材料Pの種類に応じた湿式の現像処理装置であって、発色現像槽132、漂白定着槽134、水洗槽136を有する。露光済の感光材料Pは、搬送ローラ等によって搬送されて、各処理槽に順次浸漬され、それぞれの処理槽において所定の処理を施されて現像され、潜像が顕像化される。現像が終了した感光材料Pは、次いで乾燥装置110において、公知の方法で乾燥され、排出装置112に搬送される。
【0050】
排出装置112は、切断部138とソータ140とからなる。切断部138は、コマパンチを検出して、それに応じて感光材料Pを切断し、仕上りプリントとする。ソータ140は、多数の棚を有する通常のソータであって、切断部138によるソート情報の検出結果に応じて回転あるいスライドして、仕上りプリントを収納する棚を切り換えることにより、ソートパンチに応じた所定枚数の仕上りプリントを仕分して収納する。
なお、図示例の画像出力機16は、焼付搬送装置106と、現像装置108、乾燥装置110および排出装置112からなる感光材料処理装置とを一体化してなるものであるが、これに限定されず、感光材料処理装置を併設せず、未現像露光済感光材料を巻き取り、別の専用の現像機において現像処理を施すものであってもよい。
【0051】
本発明のデジタルプリント装置は、基本的に以上のように構成されるが、以下に本発明のデジタルプリント方法を詳細に説明する。始めに、図7および図8に基づいて、本発明のデジタルプリント方法による切り出し画素領域の切り出し方法について説明する。ここで、図7は、本発明のデジタルプリント方法を実施する基本プロセスの一例を示すブロック図であり、図8は、本発明のデジタルプリント方法の一実施例を示すフローチャートである。
まず、図1に示すデジタルプリント装置10において、図4に示す制御装置14のCPU76は、図2に示す画像入力装置12からそのキャリアベース26に装着されたフィルムキャリア32のキャリアID符号と、図6に示す画像出力機16からその搬送装置100に装填されたマガジン114のマガジンID符号とを取得し、制御装置14のメモリ78から、フィルム原稿のマスク寸法情報や感光材料の幅情報などを読み出し、モニター18に表示する。
ここで、オペレータは、キーボード22aやマウス22bを用いてメモリ78に所望の登録されたプリントサイズをモニター18の画面上で選択し、所望のプリントサイズが登録されていない場合は、その追加や修正を行うと共に、その他の条件設定などの必要な操作を行う。こうして図8に示すようなCPU76による初期設定が終了する。
【0052】
図8に示されるように、このようにプリントサイズが設定されると、感光材料の幅情報から、CPU76によって、画像回転制御手段82による画像の90°の回転が必要かどうかの判断がなされ、プリントの縦横が決定される。例えば、感光材料の幅が127mmである時、プリントサイズがLサイズ長辺(H)127×短辺(V)89mmであれば、画像出力の際には、長辺が主走査方向、短辺が副走査方向となって画像回転の必要がないが、プリントサイズが2LサイズH178×短辺V127mmであれば、画像出力の際には、短辺が主走査方向、長辺が副走査方向となるため画像回転の必要がある。
以下、プリントサイズがLサイズである場合を代表例として説明する。
Figure 0003708223
【0053】
次に、本発明の切り出し画素領域決定手段75は、その出力画素領域決定手段によって、画像出力機16の固有の設計パラメータとして予め設定され、画像出力機16から直接、あるいはメモリ78を介してCPU76によって読み出された出力けられ余裕量Ox,Oy、例えば、いずれも2.5mmをプリントサイズに加算して出力サイズHO1,VO1を決定する。この出力画像のけられ余裕量は、図7に示すように画像出力機16における感光材料の蛇行や主走査長誤差などによって加味される量である。
Figure 0003708223
ついで、同様に画像出力機16から直接あるいはメモリ78を介して間接的に読み出された出力画素密度R0、例えば300dpi(=0.08467mm)で、出力サイズを割り算して、出力画素領域(画素数)を決定する(この例では小数点以下を切り上げて整数化する)。
Figure 0003708223
【0054】
また、入力画素領域決定手段によって、予め設定されているイメージセンサ30(以下CCDと略称する)の有効画素領域(例えば、1380画素(主)×920画素(副)、画素ずらし機構による4倍化の場合には2760画素(主)×1840画素(副))に、予め設定されているマスクサイズから求められるマスクの開口領域が内接または内接に近くなるように演算し、信号処理装置72の本スキャン用のフレームメモリ91bに取り込まれる入力画素領域(画素数)を決定する。
CCD有効画素領域のアスペクト比(主副比)がマスク開口領域のアスペクト比(主副比)より大きい場合、
Figure 0003708223
CCD有効画素領域のアスペクト比(主副比)がマスク開口領域のアスペクト比(主副比)より小さい場合、
Figure 0003708223
【0055】
次に、切り出し画素領域決定手段75では、こうして求められた入力画素領域から画像処理装置74の記録用画像処理回路9による入力画像信号のローパスフィルタ(LPF)処理や拡縮処理などの画像処理によってけられる入力画素欠損Ek0(例えば、合計5画素)を減算し、入力画素領域を補正する。
Figure 0003708223
一方、先に求めた出力画素領域から画像信号のアンシャープネスマスク(USM)処理などの画像処理によってけられる(削られる)出力画素欠損Ek1(例えば、14画素)を加算し、出力画素領域を補正する。
Figure 0003708223
【0056】
こうして求められた補正出力画素領域をそれぞれ長短辺毎に補正入力画素領域で割り算して、電子倍率を求める。この例では、調整の精度を考慮して、百分率で量子化して、すなわち小数点以下3桁目を切り上げ、両者の大きい方を電子倍率とする。
Figure 0003708223
この電子倍率Meを用いて、補正出力画素領域となるように、フレームメモリ91bに格納された入力画素領域から切り出す画素領域(画素数)を計算する(ここでも、切り上げ整数化する)。
Figure 0003708223
ついで、出力画素領域再補正手段により、こうして得られた切り出し画素領域を用いて、画像出力機16に送られる出力画素領域を決定する(ここでも、切り上げ整数化する)。
Figure 0003708223
【0057】
以上のようにして、イメージセンサ30によって読み出されたフィルム原稿の担持画像を画像信号として格納するフレームメモリ91bから切り出される入力画素領域(画素数)および画像出力機16に送る出力画素領域(画素数)が決定される。
一方、モニター18には、図7に示すように、プレスキャンでイメージセンサ30で読み込まれたフィルム原稿画像がそのまますぐに表示される。但し、モニター18に表示可能な画素数(画素密度)には、制限があり、イメージセンサ30の読取画素数より少なく、読取画素密度より低い。この例では、イメージセンサ30の読取画素数が1380画素×920画素であるのに対し、モニター18の表示画素数は、例えば345画素×230画素であり、4分の1となっている。このため、フィルム原稿の停止位置の確認、すなわち、フィルム原稿がキャリアの読取位置Zに正しく停止しているかどうかの確認がリアルタイムでできる。また、画素密度は低いが、モニター18には、図7に示すように、上述した切り出し画素領域が、仕上がりプリント領域を示す基準線として表示される。このため、仕上がりプリントの画像確認できるし、例え、後述するトリミングを行う場合であっても、トリミング状態を簡単かつ正確に確認することができる。
【0058】
このようにして得られた出力画素領域の画素の画像信号を用いて再生されたプリントの担持画像においては、図7の基本プロセスにおいて示されるように、フィルム原稿の画像面からプリントの画像面に再生されるまでに削られるフィルム原稿の担持画像のけられ量は、予め考慮される不可避的なけられ量を除いて最小化されている。すなわち、画像出力機16における出力けられ余裕量、画像処理装置74における画素欠損などのような画像のけられは予め考慮されているし、ズームレンズ62の光軸のズレや光学倍率誤差などのイメージセンサ(CCD)30への投影画像のけられ余裕量は、最小化され、かつ予め考慮されている。例えば、フィルム原稿の画像面に内接または内接に近い条件となる開口領域を持つマスクを用いているし、投影像はCCDの有効画素領域に内接または内接に近い条件となるように、ズームレンズ62の読取光学倍率を調整し、設定している。このため、モニター18に表示された仕上がりプリント画像領域と画像出力機16から出力されるプリントの画像領域との間に誤差がないし、プリントの担持画像は、フィルム原稿の担持画像が最大限再生されたものである。
【0059】
次に、フィルム原稿の担持画像をトリミングする際に、ズームレンズユニット62を用いた光学ズームによるトリミングでは、トリミングされた原稿画像の投影像をイメージセンサ30の有効画素領域に内接または内接に近い条件となる大きさに設定することができるので、上述した方法と全く同様にして行うことができる。このため、トリミング範囲と本(ファイン)スキャン画像との関係も、ズーム画像が345画素×230画素のプレスキャン画像としてモニター18に表示されるので、上述の関係と全く同様である。
また、モニター18に表示されたフィルム原稿画像から、オペレータが基準線でトリミング範囲を指定する電子ズームによるトリミングの場合には、していされたトリミング範囲内の画素領域(画素数)長辺HD、短辺VDを求め、フレームメモリ91b上の画素数を計算して、入力画素領域(画素数)とする。
Figure 0003708223
ここで、MXは、読取(CCD)画素密度と表示画素密度との比であり、Ha、Vaは、長短辺それぞれのけられに対する余裕量の微調値であり、画像処理装置74および画像出力機16によるけられを考慮して設定される。この後の計算方法は、トリミングをしない方法と全く同一である。
【0060】
従って、モニター18に表示される基準線は、トリミング領域を正確に仕上がりプリント画像領域として表示する。もちろん、トリミング領域を表示する基準線も、以降の処理の画素欠損を盛り込んだ形で表示するため、考えられる誤差要因としては、画像出力機16の光ビーム走査装置102の設計値からのずれ量しかなく、そのずれ量は基準走査長を合わせ込むため、画像出力機16から出力されるプリントの画像領域とのずれが無いことはいうまでもない。従って、本発明法においては、極めて高精度のトリミング作業を簡単に行える。
【0061】
なお、CPU76は、先に得られたキャリアIDを用いてメモリ78に記憶されたキャリアIDに対応した標準光学倍率を読み取ることにより、読み取られるフィルム原稿のサイズおよびマスクサイズを自動的に設定している。ここでは、読み取り原稿サイズが、同一であれば、設定されたプリントサイズにかかわらず、入力装置12の標準光学倍率は同一に設定されているのが好ましいが、これに限定されるわけではない。
このように読取光学倍率が読みだされると、CPU76は、ズームレンズユニット62を調整してこの読取光学倍率に設定する。この時、フィルム原稿のイメージセンサ30への投影像の大きさは、フィルム原稿の画像面サイズまたはマスクサイズがイメージセンサ30の有効画素領域に内接、または内接に近い条件となるように設定している。そして、また、この条件を満たすようにイメージセンサ30の切り出し画素領域を選び、かつ、この切り出し画素領域の画像が保証できるように、投影像の大きさを選ぶように設定している。ここで、イメージセンサ30の有効画素領域のサイズのアスペクト比が、フィルム原稿の画像面サイズまたはマスクサイズのアスペクト比に同一または近いイメージセンサ30を用いるのが好ましい。さらに、上述したように、感光材料へのレーザーを用いたデジタル露光に対しては、プリントサイズのアスペクト比を考慮し、イメージセンサ切り出し画素領域に対し、内接、または内接に近い条件となるようにイメージセンサ切り出し条件を選ぶことにより、フィルム原稿の撮影画像領域をできるだけ大きく確保し、かつイメージセンサ30の有効画素を最大限に使うことにより、高精細な画質を確保することができる。
【0062】
ところで、本発明においては、CPU76は、自動焦点調整手段80によりズームレンズユニット62を標準光学倍率に自動調整して、この投影像の大きさが上記条件を満足するように読取光学倍率を自動設定しているが、本発明はこれに限定されず、オペレータが微調整を行ってもよいし、読取光学倍率自体をキーボード22aから数値入力して設定してもよいし、ズームレンズユニット62を直接ズーム操作して、読取光学倍率を変更してもよい。
【0063】
本発明のデジタルプリント方法の切り出し画素決定方法は、基本的に以上のように構成されるが、以下に本発明のデジタルプリント装置の作用を説明する。
まず、デジタルプリント装置10に電源が入れられると、制御装置14のCPU76は、キャリアや感光材料の情報を自動的に取得する。ここで、オペレータは、目視により、あるいは、モニター18の画面に表示されたキャリア情報や感光材料の情報を確認して、必要であればキャリアやマガジン114を交換する。交換されると、CPU76は、新しいキャリアやマガジンのID符号を得、モニター表示を変更する。さらに、オペレータは、プリントサイズを入力して、本発明法の初期設定が終了する。続いてデジタルプリント装置10においては、上述した本発明のデジタルプリント方法が行われ、切り出し画素領域(画素数)および送出出力画素領域(画素数)が決定される。
【0064】
ついで、入力装置12の光源部24からの光量等、デジタルプリント装置は所定の立ち上り状態にあることを確認されていると、オペレータは、ストリップスAに撮影された1枚目の画像が読取位置ZとなるようにストリップスAをフィルムキャリア32に装填する。ここで、読み取り開始の指示を出すと、入力装置12においては、まず、プレスキャンが開始される。
プレスキャンが開始されると、光源部24で光路Lに挿入された、例えば色フィルタ38のGフィルタによって調光された光がストリップスAを透過し、レンズユニット62によって原稿画像の投影像としてイメージセンサ30の有効画素領域に略内接して結像され、G原稿画像が読み取られ、制御装置14に送られ、信号処理装置72で所定の信号処理された後、プレスキャン用フレームメモリ91aに格納される。次いで、同様にして、例えば、B画像、続いてR画像が読み取られ、順次フレームメモリ91aに格納されて、プレスキャンが終了する。
【0065】
同時に、制御装置14においては、画像処理装置74によってフレームメモリ91bからプレスキャンG画像が読み出され、表示用画像処理回路92で画像処理され、仕上がりプリント領域を示す基準線と共にモニタ18に表示される。モニタ18に表示された原稿画像を使って、主被写体の設定等が行われ、画像処理条件設定手段96において、得られた画像情報や主被写体等に応じて、画像処理条件が設定され、制御部70において、絞り36の調整等が行われる。
また、制御部70においては、信号処理装置72で信号処理されたプレスキャン画像を用いて、自動焦点調整手段80によるズームレンズユニット62の自動焦点調整が行われる。
この後、本スキャンが開始されると、プレスキャンと同様に、フィルム原稿のG画像、B画像およびR画像が、順次読み取られて制御装置14に送られ、信号処理装置72で信号処理された後、本スキャン用フレームメモリ91bに格納される。続いて、画像処理装置74において、本発明法によって決定された切り出し画素領域の画素の画像信号がフレームメモリ91bから読み出され、記録用画像処理回路9でLPF、拡縮(電子変倍)、USMなどの画像処理が施され、必要に応じて、画像回転制御手段82による画像の90度回転およびネガ/ポジ変換手段84によるネガ/ポジ反転が行われて、本発明法によって決定された送出出力画素領域(画素数)の画像信号が、画像出力機16に伝送される。
【0066】
一方、画像出力機16においては、マガジン114から引き出された感光材料Pが、画像位置情報形成部118に搬送され、コマ情報が形成された後、露光部120に搬送される。露光部120では、光ビーム走査装置102によって光ビームを制御装置14から転送された画像信号によって変調し、変調された光ビームを主走査方向に偏向して副走査搬送される感光材料Pを走査露光することにより、潜像を形成する。
潜像が形成された感光材料Pは、バックプリント部122に搬送され、フィルム撮影日等の情報をバックプリントされ、リザーバ124に収容され、排出部126から現像装置108に搬送される。
現像装置108に搬送された感光材料Pは、所定の速度で搬送されつつ、各槽において、発色現像、漂白定着、水洗の各処理を順次施されて現像され、乾燥装置110で乾燥されて、排出装置112の切断部138でコマ情報に応じてプリント毎に切断されて仕上りプリントとされて、ソート情報に応じてソータ140に収納される。
【0067】
以上、本発明のデジタルプリント方法および装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0068】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、フィルム原稿の担持画像の投影像をイメージセンサの有効領域にいっぱいに内接させる読取光学倍率で、原稿画像を光電的に読み取る入力画素領域(イメージセンサ画像)から予め画像処理による画素欠損を考慮し、かつ予め出力機や画像処理による画素欠損を加味して、プリントサイズに応じて切り出し画素領域を自動変更し、画像出力機へ送る電子倍率を自動計算し、出力時常に、同一の画素密度となる出力画素領域を決定するので、原稿画像を最大限に読み取ることができ、かつ読取画素領域を最大限に使うことができ、その結果、高精細な画質を確保できる。
また、本発明によれば、入力画素領域(イメージセンサ画像)を表示装置に表示し、同時に予め画素欠損を盛り込んだ切り出し画素領域を仕上がりプリント領域として基準線で表示するので、画像のずれがなく、プリントの再生画像領域を正確かつ簡単に確認することができる。
さらに、本発明によれば、フィルム原稿画像をイメージセンサに投影し、読み込まれた画像を直ぐに表示装置で表示するので、表示装置上で、フィルム原稿の停止位置の確認をリアルタイムで容易かつ正確に行うことができる。
さらにまた、本発明によれば、表示装置上にプリントサイズに対応した仕上がりプリント領域を示す基準線を表示するので、表示装置に表示された基準線内の画像をそのままプリントとして出力することができ、フィルム原稿画像をトリミングする場合であっても、トリミング領域の確認を容易かつ簡単に行え、しかも基準線内の表示画像とプリント画像との画像のずれがなく、極めて高精度のトリミング作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルプリント方法を実施する本発明のデジタルプリント装置の一実施例のブロック図である。
【図2】図1に示すデジタルプリント装置の画像入力装置の一実施例の概略斜視図である。
【図3】図2に示す画像入力装置に用いられるスライドキャリアの一実施例の概略斜視図である。
【図4】図1に示すデジタルプリント装置の制御装置の一実施例のブロック図である。
【図5】図4に示す制御装置の画像処理装置の一実施例のブロック図である。
【図6】図1に示すデジタルプリント装置の画像出力機の一実施例の概略断面図である。
【図7】本発明に係るデジタルプリント方法の基本プロセスの一例を示すブロック図である。
【図8】本発明に係るデジタルプリント方法の一実施例を示すブロック図である。
【図9】(a)および(b)は、従来のデジタルプリント装置の概略概念図である。
【符号の説明】
10 デジタルプリント装置
12 画像入力装置
14 制御装置
16 画像出力機
18 表示装置(モニタ)
20 記憶装置
22 データ入力装置
24 光源部
26 キャリベース
28 結像部
30 イメージセンサ(CCD)
32 フィルムキャリア
34 スライドキャリア
62 ズームレンズユニット
70 制御部
72 信号処理装置
74 画像処理装置
76 CPU
78 メモリ
91,91a,91b フレームメモリ
92 表示用画像処理回路
94 記録用画像処理回路
100 搬送装置
102 光ビーム走査装置
108 現像装置
110 乾燥装置
112 排出装置

Claims (9)

  1. 異なるフィルムサイズのフィルム原稿の担持画像をズームレンズで投影して、イメージセンサで光電的に読み取り、デジタル画像処理を行い、得られたデジタル画像信号に基づいて、感光材料を露光し、現像処理して任意のプリントサイズの再生画像を持つプリントを得るデジタルプリント方法であって、
    読み取るべきフィルム原稿のフィルムサイズおよびその担持画像をマスクするマスクのサイズを設定して、マスクされたフィルム原稿の担持画像の投影像が前記イメージセンサの有効画素領域に内接または内接に近くなるように前記ズームレンズによる光学倍率を設定するとともに、
    前記再生画像をプリントすべきプリントサイズを設定し、使用される前記感光材料の幅情報から出力画像の90°回転の有無とプリントサイズの縦横を決定し、前記プリントサイズから予め設定された出力けられ余裕量を考慮して出力サイズを決定し、この出力サイズから所定の画素密度で記録するのに必要な出力画素領域を決定し、
    前記イメージセンサの有効画素領域のサイズおよび前記マスクの開口領域のサイズから、マスクの開口領域がイメージセンサの有効画素領域に内接または内接に近くなる条件を求めて、入力画素領域を決定し、
    この入力画素領域と前記出力画素領域からデジタル画像処理による画素欠損を考慮した補正入力画素領域および補正出力画素領域を決定し、この補正出力画素領域が補正入力画素領域に内接または内接に近くなるように前記イメージセンサの有効画素領域から切り出す切り出し画素領域を決定し、
    この切り出し画素領域を用いて前記出力画素領域を再補正し、前記切り出し画素領域の画素の画像信号を用いて所要の画像処理を行い、再補正された出力画素領域の画素の画像信号を得、前記プリントを得ることを特徴とするデジタルプリント方法。
  2. 前記入力および出力画素領域、ならびに前記補正入力および補正出力画素領域は、それぞれ縦横の入力および出力画素数、ならびに縦横の補正入力および補正出力画素数で表され、この補正入力画素数は、縦横それぞれについて、前記入力画素数に入力画素欠損数を減算し、前記補正出力画素数は、縦横それぞれについて、前記出力画素数に出力画素欠損数を加算したものであり、前記切り出し画素領域は、縦横の切り出し画素数で表され、この切り出し画素数は、縦横それぞれについて、前記補正出力画素数を前記補正入力画素数で除算して得られる値のうち大きい方を量子化電子倍率として設定し、この電子倍率で前記補正出力画素数を除算して得られる画素数に前記入力画素欠損数を加算したものであり、前記再補正出力画素領域は、縦横の再補正出力画素数で表され、この再補正出力画素数は、縦横それぞれについて、前記切り出し画素数から前記入力画素欠損を減算したものに電子倍率を乗算し、得られた画素数から前記入力画素欠損数を減算したものである請求項1に記載のデジタルプリント方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のデジタルプリント方法であって、
    さらに、前記イメージセンサで読み取られた、前記マスクの開口領域内のフィルム原稿の担持画像は、モニタに表示され、このモニタには前記切り出し画素領域を前記プリントサイズに対応した仕上がり領域として示す基準線が表示されることを特徴とするデジタルプリント方法。
  4. 前記イメージセンサの有効画素領域に投影され、前記モニタに表示された画像は、前記ズームレンズによって前記光学倍率を大きくして、前記フィルム原稿の担持画像からトリミングされたトリミング領域を含む画像であり、前記モニタに表示される前記基準線は、前記トリミング領域を表示する請求項3に記載のデジタルプリント方法。
  5. 前記入力画素領域は、前記モニタに表示された画像領域からトリミングされたトリミング領域を含む領域であり、前記モニタに表示される前記基準線は、前記トリミング領域を表示する請求項3に記載のデジタルプリント方法。
  6. 異なるフィルムサイズ毎に用意され、フィルム原稿を所定位置に保持するフィルムキャリアと、このフィルム原稿の担持画像を投影するズームレンズと、投影された担持画像を光電的に読み取るイメージセンサと、このイメージセンサによって読み取られた画像信号をデジタル画像処理する画像処理手段と、この画像処理手段において得られたデジタル画像信号に基づいて、感光材料を露光し、現像処理して任意のプリントサイズの再生画像を持つプリントを得る画像出力手段とを有するデジタルプリント装置であって、
    読み取るべきフィルム原稿のフィルムサイズおよびその担持画像をマスクするマスクのサイズを設定する手段と、マスクされたフィルム原稿の担持画像の投影像が前記イメージセンサの有効画素領域に内接または内接に近くなる光学倍率を設定するように前記ズームレンズを調整する手段と、前記再生画像をプリントすべきプリントサイズを設定する手段と、使用される前記感光材料の幅情報を得る手段と、得られたプリントサイズおよび使用感光材料から出力画像の90°回転の有無とプリントサイズの縦横を決定する手段と、
    前記プリントサイズから予め設定された出力けられ余裕量を考慮して出力サイズを決定し、この出力サイズから所定の画素密度で記録するのに必要な出力画素領域を決定する手段と、
    前記イメージセンサの有効画素領域のサイズおよび前記マスクの開口領域のサイズから、マスクの開口領域がイメージセンサの有効画素領域に内接または内接に近くなる条件を求めて、入力画素領域を決定する手段と、
    この入力画素領域と前記出力画素領域からデジタル画像処理による画素欠損を考慮した補正入力画素領域および補正出力画素領域を決定し、この補正出力画素領域が補正入力画素領域に内接または内接に近くなるように前記イメージセンサの有効画素領域から切り出す切り出し画素領域を決定する手段とを有し、
    この切り出し画素領域を用いて前記出力画素領域を再補正する手段とを有し、
    前記画像処理手段において、前記切り出し画素領域の画素の画像信号を用いて所要の画像処理を行い、再補正された出力画素領域の画素の画像信号を得、この再補正出力画素領域の画素の画像信号を前記画像出力手段に送り、前記再補正出力画素領域の画素の画像信号を用いて、前記プリントを得ることを特徴とするデジタルプリント装置。
  7. 前記入力および出力画素領域、ならびに前記補正入力および補正出力画素領域は、それぞれ縦横の入力および出力画素数、ならびに縦横の補正入力および補正出力画素数で表され、この補正入力画素数は、縦横それぞれについて、前記入力画素数に入力画素欠損数を減算し、前記補正出力画素数は、縦横それぞれについて、前記出力画素数に出力画素欠損数を加算したものであり、前記切り出し画素領域は、縦横の切り出し画素数で表され、この切り出し画素数は、縦横それぞれについて、前記補正出力画素数を前記補正入力画素数で除算して得られる値のうち大きい方を量子化電子倍率として設定し、この電子倍率で前記補正出力画素数を除算して得られる画素数に前記入力画素欠損数を加算したものであり、前記再補正出力画素領域は、縦横の再補正出力画素数で表され、この再補正出力画素数は、縦横それぞれについて、前記切り出し画素数から前記入力画素欠損を減算したものに電子倍率を乗算し、得られた画素数から前記入力画素欠損数を減算したものである請求項6に記載のデジタルプリント装置。
  8. 前記フィルムサイズおよびマスクサイズの設定手段は、前記フィルムサイズのフィルム原稿を保持するフィルムキャリアの種別を選択する手段である請求項6または請求項7に記載のデジタルプリント装置。
  9. 請求項6〜8のいずれかに記載のデジタルプリント装置であって、
    さらに、前記イメージセンサで読み取られた、前記マスクの開口領域内のフィルム原稿の担持画像を表示するモニタを有し、このモニタには前記切り出し画素領域を前記プリントサイズに対応した仕上がり領域として示す基準線が表示されることを特徴とするデジタルプリント装置。
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