JPH10173848A - 画像読取再生装置 - Google Patents

画像読取再生装置

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JPH10173848A
JPH10173848A JP8333837A JP33383796A JPH10173848A JP H10173848 A JPH10173848 A JP H10173848A JP 8333837 A JP8333837 A JP 8333837A JP 33383796 A JP33383796 A JP 33383796A JP H10173848 A JPH10173848 A JP H10173848A
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image
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film
unit
photosensitive material
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JP8333837A
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English (en)
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Shinji Ito
藤 伸 二 伊
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】デジタルの画像読取再生装置であって、装置の
稼動情報やエラー情報を蓄積記憶することができ、か
つ、必要に応じて、必要な情報を、ディスプレイに表示
し、あるいは、ハードコピーとして出力、記憶媒体への
出力等を行うこともできる画像読取再生装置を提供す
る。 【解決手段】原稿画像を光電的に読み取る読取手段と、
画像データに所定の画像処理を施して、記録用の画像デ
ータとする画像処理手段と、記録用の画像データを受け
て、記録材料にこの画像データの画像を記録する記録手
段と、読取手段、画像処理手段および記録手段の稼動情
報やエラー情報を記憶して、必要に応じて、記憶した情
報を表示または出力、もしくはその両者を行う稼動情報
管理手段とを有することにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像を光電的
に読み取ってデジタルの画像データを得、この画像デー
タに応じた画像記録を行い、原稿画像が再生されたプリ
ントを出力するデジタルの画像読取再生装置の技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、
いわゆる直接露光によって行われている。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、プリン
トとするデジタルフォトプリンタが実用化された。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、フィルムを
光電的に読み取り、信号処理によって色濃度補正が行わ
れて露光条件が決定される。従って、露光時のオペレー
タによる露光条件の決定、さらにはフィルタや絞り等の
調整が不要で、1画像当たりの露光にかかる時間は短時
間であり、また、露光時間も画像サイズに応じて一定で
あるため、従来の面露光に比して迅速な焼き付を行うこ
とができる。しかも、複数画像の合成や画像分割等の画
像編集や、色/濃度調整、輪郭強調等の画像処理も自由
に行うことができ、用途に応じて自由に処理した仕上り
プリントを出力することができる。また、仕上りプリン
トの画像は、画像データとして扱われるので、仕上りプ
リントの出力のみならず、画像データのコンピュータ等
への供給や、フロッピーディスク等の記憶媒体への保存
も可能である。さらに、従来の直接露光によるプリント
では、分解能、色/濃度再現性等の点で、フィルム等に
記録されている画像をすべて再生することはできない
が、デジタルフォトプリンタによればフィルムに記録さ
れている画像(濃度情報)をほぼ100%再生したプリ
ントが出力可能である。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、フィルムに記録された画像を光電的に読み取る
スキャナ(画像読取装置)、読み取った画像を画像処理
して画像記録の露光条件を決定する画像処理(セットア
ップ)装置、および決定された露光条件に従って感光材
料を走査露光して現像処理を施すプリンタ(画像記録装
置)より構成される。
【0006】スキャナでは、光源から射出された読取光
をフィルムに入射して、フィルムに撮影された画像を担
持する投影光を得て、この投影光を結像レンズによって
CCDセンサ等のイメージセンサに結像して光電変換す
ることにより画像を読み取り、必要に応じて各種の画像
処理を施した後に、フィルムの画像データ(画像データ
信号)として画像処理装置に送る。画像処理装置は、プ
レスキャンの画像データから画像処理条件を設定して、
設定した条件に応じた画像処理を本スキャンの画像デー
タに施し、画像記録のための出力画像データ(露光条
件)としてプリンタに送る。プリンタでは、例えば、光
ビーム走査露光を利用する装置であれば、画像処理装置
から送られた画像データに応じて光ビームを変調して、
この光ビームを主走査方向に偏向すると共に、主走査方
向と直交する副走査方向に感光材料を搬送することによ
り、画像を担持する光ビームによって感光材料を露光
(焼付け)して潜像を形成し、次いで、感光材料に応じ
た現像処理等を施して、フィルムに撮影された画像が再
生された仕上りプリント(写真)とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなデジタルフ
ォトプリンタ等のデジタルの画像読取再生装置におい
て、高画質な画像が再生された仕上りプリントを安定し
て出力するためには、スキャナ、画像処理装置およびプ
リンタが適正な状態で作動していることが重要である。
また、装置を効率よく稼動するためには、適切な生産管
理を行うことが必要である。さらに、高画質な仕上りプ
リントを高い生産性で出力するためには、トラブルが発
生しないように機械の状態を良好に保つことが重要であ
り、かつ、何らかのトラブルが発生した場合には、迅速
に原因を突き止めて、修理できることが要求される。以
上のことを実現するためには、デジタルフォトプリンタ
等の画像読取再生装置を構成する、スキャナ、画像処理
装置およびプリンタの状態を、的確に把握できることが
必要である。
【0008】本発明の目的は、デジタルフォトプリンタ
等に好適に利用されるデジタルの画像読取再生装置であ
って、装置の稼動情報および/またはエラー情報を蓄積
記憶することができ、かつ、必要に応じて、必要な情報
を、ディスプレイに表示し、あるいは、ハードコピーと
して出力、フロッピーディスク等の記憶媒体への出力等
を行うこともできる画像読取再生装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、原稿画像を光電的に読み取り、デジタル
の画像データとする読取手段と、前記画像データに所定
の画像処理を施して、記録用の画像データとする画像処
理手段と、前記記録用の画像データを受けて、記録材料
にこの画像データの画像を記録する記録手段と、前記読
取手段、画像処理手段および記録手段の稼動情報および
/またはエラー情報を記憶して、必要に応じて、記憶し
た前記稼動情報および/またはエラー情報を表示または
出力、もしくはその両者を行う稼動情報管理手段とを有
することを特徴とする画像読取再生装置を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像読取再生装置
について、添付の図面に示される好適実施例に基づいて
詳細に説明する。
【0011】図1に本発明の画像読取再生装置の一例の
ブロック図が示される。図1に示される画像読取再生装
置10(以下、再生装置10とする)は、前述のデジタ
ルフォトプリンタであって、基本的に、原稿の画像を光
電的に読み取るスキャナ(画像読取装置)12と、読み
取られた画像データ(画像情報)の画像処理および画像
処理条件の自動設定(オートセットアップ)、さらに再
生装置10全体の操作や制御等を行う制御装置14と、
制御装置14で処理された画像データに応じて変調した
光ビームで感光材料を画像露光し、現像処理して仕上り
プリントとして出力するプリンタ(画像記録装置)16
とを有して構成される。
【0012】制御装置14には、様々な条件の設定、出
力するコマの選択や指示、色/濃度や階調の調整等を入
力するためのキーボード22aおよびマウス22bを有
する操作系22と、スキャナ12で読み取られた画像、
各種の操作指示、様々な条件の設定/登録画面等を表示
するディスプレイ18が接続される。オペレータによ
る、各種の指示や操作は、このディスプレイ18および
操作系22を用いて、例えば、GUI(Graphical User
Interface)によって行われる。また、制御装置14に
は、画像処理済あるいは未処理の画像データや、稼動情
報等をファイルとしてフロッピーディスク等の記憶媒体
に記憶し、また、記憶媒体に記憶された画像データを読
み取って仕上りプリントPの出力等を行うための、ドラ
イブ20が接続されている。
【0013】図2に、スキャナ12の概略図を示す。ス
キャナ12は、長尺なフィルム(通常はネガ)に多数コ
マの画像が撮影されているストリップスAや、1コマの
フィルム(通常はリバーサル)を枠体(マウント)に保
持してなるスライド等のフィルムを原稿として、これら
のフィルムに撮影された画像を光電的に読み取る装置で
あって、基本的に、光学フレーム13、光源部24、キ
ャリアベース26、結像部28、イメージセンサ30お
よびキャリアベース26に互いに交換自在に装着される
フィルムキャリア32等の各種のキャリアを有する。ス
キャナ12においては、キャリアベース26に装着され
たフィルムキャリア32等によって、図中矢印x方向に
フィルムを搬送して各コマを順次読取位置Zで停止し、
光源部24からの光をフィルムに照射して、フィルムに
撮影された画像を担持する投影光を得、結像部28にお
いて投影光をイメージセンサ30に結像し、光電変換し
て画像信号を得ることにより、フィルムに撮影された画
像を画像データとして二次元的に読み取る。
【0014】なお、本発明の再生装置10においては、
このようなフィルムの原稿を読み取るスキャナ12以外
にも、スリット走査等によって印刷物等の反射原稿の画
像を光電的に読み取る、公知の反射原稿の画像読取装置
を有してもよい。
【0015】光源部24は、イメージセンサ30でフィ
ルムに撮影された画像をR(赤),G(緑)およびB
(青)の3原色に分解して読み取る読取光を形成し、フ
ィルムの下方から照射するものであって、光学フレーム
13のキャリアベース26の下に位置し、リフレクタ3
5aを有する光源35、可変絞り36、色フィルタ板3
8、および拡散ボックス40を有する。光源35として
は、イメージセンサ30による画像読取に十分な光量の
読取光を射出できる各種の公知の光源が利用可能であ
り、例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、水銀灯
などが例示される。
【0016】可変絞り36は、光源35からの光量を調
節するものであり、図示例においては、遮光部分で対数
曲線が描かれた、光軸Rに直交する方向で通過光量の異
なる2枚のNDフィルタを用い、光軸Rに直交する方向
に互いに接離することにより、光源35からフィルムに
至る光量を調節する。色フィルタ板38は、円盤状の部
材にRフィルタ、GフィルタおよびBフィルタの3枚の
色フィルタを有し、画像読取時には、その中心軸で回転
することにより、光軸Rに作用する色フィルタ切り換
え、各フィルタを順次光路Lに挿入して読取光を調光し
てフィルムに入射することにより、フィルムに撮影され
た画像をR、GおよびBの3原色に分解する。拡散ボッ
クス40は、光源35から射出され、絞り36によって
光量を調整されて、色フィルタを通過した読取光を拡散
して、フィルムに入射する読取光の光量等を光軸Rと直
交する面でムラなく均一にするためのものである。
【0017】光源部24の上方には、キャリアベース2
6が配置される。キャリアベース26は、その上面にフ
ィルムキャリア32等のキャリア載置して、所定の位置
に保持する部位であり、光学フレーム13に対して垂直
に固定されている。キャリアベース26には、光軸Rに
対応する部分に、光源部24からの光を通過させるため
の開口(図示せず)が形成されている。なお、この開口
は、光源部24からの光がイメージセンサ30で読み取
り可能なフィルムの最大画像面寸法(サイズ)の全面に
十分に照射されるように設定される。
【0018】キャリアベース26の上面には、図中手前
側から光学フレーム12に向かう方向、すなわち前記ス
トリップスA等の搬送方向となる矢印x方向と直交する
矢印y方向に、案内レール42および42が形成され、
一方、フィルムキャリア32等のキャリアの底面には、
案内レール42と嵌合する溝44および44が形成され
ている。フィルムキャリア32等は、いずれも、それら
の溝44をキャリアベース26の案内レール42に嵌合
させて、矢印y方向に図中奥側の端面が光学フレーム1
3に当接するまで押し込んで固定することにより、矢印
xおよび矢印y方向の位置が規定され、キャリアベース
26上の所定位置に位置決めされて載置される。これら
のキャリアは、図中手前の方向に引き、その溝44を案
内レール42から抜くことにより、キャリアベース26
から取り外し、互いに極めて容易に交換することができ
る。なお、キャリアベース26上の所定位置にフィルム
キャリア32等を装着する手段は、特に制限されない。
【0019】フィルムキャリア32は、多数の画像が撮
影された長尺のフィルム、いわゆるストリップス(スリ
ーブ)Aをその長手方向に搬送して、ストリップスAに
撮影された各画像を光軸R上の所定位置、すなわち前記
キャリアベース26の開口に対応する読取位置Zに順次
搬送して、読み取りに供するものである。フィルムキャ
リア32の上面には、矢印xで示される搬送方向でかつ
光軸Rと交わる位置に端部から端部まで延在して案内溝
46が形成されている。案内溝46は、ストリップスA
とほぼ同じ幅を有する溝であって、ストリップスAは、
案内溝46に挿入された状態で、長手方向をx方向と一
致して搬送され、各画像が順次、光軸R上の読取位置Z
に搬送される。従って、この案内溝46の深さは、スト
リップスAの画像面(すなわち乳剤面)が光軸R方向
(焦点深度方向)の所定位置になるようにされる。
【0020】さらに、フィルムキャリア32の読取位置
Zには、光源部24からの光が通過するための開口が形
成されている。この開口は、スキャナ12においてイメ
ージセンサ30で読み取るフィルムの画像のサイズを決
めるマスクとして機能するもので、この開口の形状およ
び大きさ、すなわちマスクのサイズは、このフィルムキ
ャリア32に設置されるストリップスA、例えば135
サイズ等のストリップスAの画面寸法に応じて、画面サ
イズに限々内接するように設定される。すなわち、フィ
ルムキャリア32は、135サイズや新写真システム(A
dvanced Photo System) のネガフィルム等のフィルムの
サイズに応じたものが個々に用意されている。
【0021】案内溝46には、x方向の上流から下流に
向かって、ストリップスAの搬送手段48、フィルム圧
着ユニット50および画面検出センサ52が配置され
る。搬送手段48は、モータ48aと搬送ローラ48b
とから構成され、ストリップスAを矢印x方向に断続搬
送するもので、撮影された画像やDXコードを検出する
ための画面検出センサ52によってストリップスAのコ
マが読取位置Zに来たことを検知したら停止し、制御装
置14から読取終了の信号を受けたら再度ストリップス
Aの搬送を開始し、次のコマを読取位置Zに搬送する。
フィルム圧着ユニット50は、ストリップスAの投影光
が通過する開口を有する圧着部材50bを回動軸50a
を軸に回動して、ストリップスAを押圧・開放するもの
で、画像読取時に読取位置Zのコマを案内溝46に圧着
して、ストリップスAのカール等を矯正して画像全面を
光軸R方向の所定位置に保持する。
【0022】本発明の再生装置10に利用されるキャリ
アは、このようなフィルムキャリア32以外にも、読取
位置に光源部24からの光が通過するための開口が形成
され、かつ案内レール42に嵌合する溝が形成されたも
のであれば、各種のキャリアが利用可能である。例え
は、オペレータが供給したスライドを順次読取位置に搬
送するスライドキャリアや、オペレータがフィルムを所
定の位置に固定するマニュアルキャリアや、オペレータ
が任意の位置にフィルムを配置して読み取りを行うトリ
ミングキャリア等であってもよい。また、フィルムを読
取位置に設置するためのキャリアとしては、フィルムの
種類、形態およびサイズ等が異なる毎に一対一に対応す
る交換可能なキャリアとして、装着されたキャリアによ
って、スキャナ12(制御装置14)がフィルムのサイ
ズ等を判別できるように構成するのが好ましい。
【0023】光学フレーム13の上部には、ストリップ
スA等の投影光をイメージセンサ30に結像させる結像
部28が配置される。結像部28は、公知のズーム機構
によって投影光の拡大・縮小を行うズームレンズユニッ
ト66と、公知の手段によって焦点調整を行う焦点調整
レンズユニット68とを有するレンズユニットで、光学
フレーム13に固定される定盤60に垂設される。
【0024】ズームレンズユニット66は、通常の読み
取りでは、原稿となるフィルムFのサイズに応じて光学
倍率を変更して、投影光のサイズをイメージセンサ30
で受光可能な最大サイズ(すなわち、必要な画像領域が
イメージセンサ30の受光面に内接するサイズ)に調整
してイメージセンサ30に結像する。なお、フィルムF
のサイズは、前述のキャリアの装着によって自動検知し
ても良く、オペレータが入力してもよい。他方、フィル
ムに撮影された画像の任意の位置を切り出して仕上りプ
リントPに再生する、いわゆるトリミングを行う際に
は、操作系22等を用いた操作により、倍率を、例えば
0.4〜0.8倍までの任意の倍率に変更して、イメー
ジセンサ30に結像することができる。一方、焦点調整
レンズユニット68は、必要に応じて、TTL(Throug
h TheLens)方式により、イメージセンサ30によって
読み取られた画像のコントラストを用いて、自動焦点調
整(オートフォーカス:AF)を行う。
【0025】ストリップスA等のフィルムの投影光は、
結像部28によってイメージセンサ40に結像され、光
電的に読み取られ、制御装置14に送られる。なお、結
像部28とイメージセンサ30との間には、暗電流補正
に用いられるシャッタが配置されている。2次元的な画
像読取を行うスキャナ12において、イメージセンサ3
0はエリアセンサであって、例えば、1380×920
画素のCCDセンサである。また、図示例の装置では、
イメージセンサ30は半画素に対応する量だけx方向お
よびy方向に移動可能(いわゆる画素ずらし)に構成さ
れており、これにより、読取画素数を見掛け上で4倍ま
で増やすことができる。図示例の装置においては、この
画素ずらしは、ピエゾ素子を用いて行われる。
【0026】スキャナ12では、画像読取を色フィルタ
板38のR、GおよびBの3枚の色フィルタを順次挿入
して3回行うことにより、ストリップスA等のフィルム
に撮影された1コマの画像をR、GおよびBの3原色に
分解して読み取る。図示例の装置においては、プリンタ
16に出力するための画像データを得る本スキャンに先
立ち、可変絞り24の絞り値の決定や画像処理条件の設
定等を行うために低解像度で画像を読み取るプレスキャ
ンが行われる。すなわち、スキャナ12は、1コマにつ
き合計6回の画像読取(画像データの出力)を行う。
【0027】前述のように、スキャナ12で読み取られ
た画像データは、制御装置14に出力される。図1に示
されるように、制御装置14は、再生装置10全体の制
御等を行う制御部70と、入力装置12のイメージセン
サ30からの出力信号(画像データ)を受け、所定の信
号処理を施す信号処理装置72と、得られた画像データ
に所要の画像処理を施して、プリンタ16による出力お
よびディスプレイ18による表示のための画像データと
して出力する画像処理装置74とを有する。
【0028】図3に、制御部70および信号処理装置7
2のブロック図を示す。制御部70は、CPU76、メ
モリ78、AF手段80、画像回転手段82、ポジ/ネ
ガ変換手段84、稼動情報管理装置100等を有する。
また、制御部70には、前述した、再生装置10の動作
指示や入力を行うキーボード22aならびにマウス22
b、モニター18およびドライブ20が接続される。
【0029】CPU76は、信号処理装置72による信
号処理演算の制御、スキャナ12およびプリンタ16を
含む再生装置10全体の制御および管理、結像部28の
倍率設定等の制御、プリンタ16に出力する切り出し画
素領域(画素数)や電子倍率の算出等を行うものであ
る。メモリ78は、スキャナ12に装着されるキャリア
の判別データ、およびこれにセットされるフィルム種等
のキャリア情報; フィルムサイズ等に応じた結像部2
8の調整情報; イメージセンサ30の有効画素領域
(数)などのイメージセンサ情報; プリンタ16に装
填されるマガジンの判別データ、およびこのマガジンに
収納される感光材料Zのサイズ(幅)と種類等のマガジ
ン情報; 等を初めとして、本発明の再生装置10の動
作や各種の制御に必要な情報等の様々な情報を記憶して
いる。
【0030】画像回転手段82は、プリンタ16に装填
されている感光材料Zのサイズと、オペレータが指示し
た仕上りプリントのプリントサイズと、後述するプリン
タ16による主走査方向が、読み取った画像の縦横(長
・短手)のいずれになるかとから、読取画像の縦横を変
換する、すなわち、画像を90°回転させる必要性を判
別し、回転が必要な時には、画素の並び換えを行って画
像の回転を行う。
【0031】さらに、制御部70には、信号処理装置7
2によって所定の処理が施された画像データにポジ/ネ
ガ反転を行うポジ/ネガ変換回路84が設けられてい
る。このポジ/ネガ変換回路84は、基本的に、原稿が
リバーサルフィルムであった場合に、所定の画像処理が
施された画像データを変換してネガ画像として出力する
ものである。ポジ→ネガ変換あるいはネガ→ポジ変換の
方法には特に限定はなく、公知の変換方法(画像処理方
法)によればよい。
【0032】稼動情報管理装置100は、仕上りプリン
トの出力枚数、用いられた原稿種、作業種類(原稿種と
仕上りプリントのサイズとの関係)、画素ずらしの回数
(ピエゾ素子の駆動回数)、消耗品の管理情報等の生産
情報と、前記フィルムキャリア32におけるストリップ
スAの搬送エラー、後述するプリンタ16におけるジャ
ミング等のエラー情報とを、CPU76等を介して各部
位から受け取って記憶し、必要に応じて、必要な情報を
集計して、ディスプレイ18に表示、プリンタ16を用
いてハードコピーとして出力、ドライブ20を用いてフ
ロッピーディスク等の記憶媒体に出力等を行い、また、
通信ネットワーク等を用いて、これらの情報を、例え
ば、製造メーカのサービスセンター等に送るものであ
る。この稼動情報管理装置100に関しては、後に詳述
する。
【0033】制御装置14において、スキャナ14から
出力された画像データ(アナログ画像データ)は、信号
処理装置72に入力される。信号処理装置72におい
て、画像データは、A/D変換器86でディジタル画像
データに変換され、オフセット補正回路87でDCオフ
セットが補正され、次いで暗時補正回路88で暗時補正
がかけられる。画像データは、この後、LOG変換回路
89でLOG変換され、シェーディング補正回路90で
シェーディング補正されて、入力画像データとされた
後、フレームメモリ91に記憶され、画像処理装置74
に供給される。
【0034】なお、必要に応じてAFを行う際には、暗
時補正回路88で暗時補正された画像データは、制御部
70のAF手段80にも入力される。AF手段80は、
まず、結像部28の焦点調整レンズユニット68の焦点
調整機構を制御して、焦点位置を所定サーチエリア内の
所定間隔の各点に移動し、TTL方式によって、各点で
の暗時補正された画像データを得て、画像コントラスト
積算値を求めることを繰り返して、これが最大となる位
置を合焦位置(ピント位置)と決定し、この合焦位置に
CPUバスを介して結像部28を正確な焦点位置に設定
する。
【0035】前述のように、本発明の再生装置10にお
いては、画像出力のための高解像度での読み取り(本
(メイン)スキャン)に先立ち、画像処理条件の設定等
のために原稿画像を粗く読み取るプレスキャンが行われ
ている。これに対応して、信号処理装置72からの画像
データを記憶するフレームメモリ91は、プレスキャン
の画像データを記憶するプレスキャン(フレーム)メモ
リと、本スキャンの画像データを記憶する本スキャン
(フレーム)メモリとを有する。
【0036】画像処理装置74は、表示用画像処理回路
と、記録用画像処理回路と、画像処理条件設定手段等を
構成するCPUとを有して構成される。記録用画像処理
回路は、本スキャンメモリに記憶された本スキャン画像
データから、制御部70のCPU76が決定した切り出
し画素領域の画素の画像信号を切り出し、各種の画像処
理、例えば、階調処理、色/濃度補正、覆い焼き効果を
付与(画像ダイナミックレンジの伸張/圧縮)するため
のLPF処理、CPU76が決定した電子倍率に応じた
画像の拡大縮小処理(電子変倍処理)、画像鮮鋭化のた
めのUSM処理等を行って、プリンタ16による画像記
録(露光)に応じた(出力)画像データをするものであ
る。また、表示画像処理回路は、プレスキャンメモリに
記憶されたプレスキャン画像データに、記録用画像処理
回路と基本的に同様の画像処理を行って、ディスプレイ
18に表示するものである。さらに、CPUは、プレス
キャンメモリに記憶されたプレスキャン画像データか
ら、画像処理条件を各コマ毎に決定し、また、必要に応
じて設定される主被写体やオペレータによる色/濃度調
整や階調調整に応じて、決定した画像処理条件を補正す
るものである。従って、表示用画像処理回路における画
像処理条件は、オペレータによる調整によって適宜補正
され、ディスプレイ18に表示される画像も、それに応
じて変化する。
【0037】図4に、プリンタ16の概略図が示され
る。プリンタ16は、制御部(画像処理装置)から供給
された記録画像データ(露光条件)に応じて、光ビーム
走査露光によって感光材料(印画紙)Aを露光して潜像
を記録し、現像処理および乾燥を行い、切断して仕上り
プリントとし、仕分けを行う装置である。このプリンタ
16は、基本的に、焼付搬送装置120および光ビーム
走査装置122から構成される画像記録部110と、現
像部112と、乾燥部114と、排出部116と、制御
基板や電源部等が収納される電装部118とを有して構
成される。
【0038】図5に焼付搬送装置120の概略図が示さ
れる。焼付搬送装置120は、ロール状に巻回された感
光材料Aを引き出して所定の経路を搬送しつつ、画像位
置情報の記録、画像露光(焼き付け)、バックプリント
等を行う装置で、感光材料供給部124、コマ情報形成
部126、露光部128、バックプリント部130、リ
ザーバ132、排出部134、および感光材料Aをこれ
らの部位を経た所定経路で搬送する搬送手段とを有する
ものである。
【0039】感光材料供給部124は、ロール状に巻回
された感光材料Aを遮光性の筐体に収納してなる(感光
材料)マガジン136を装填し、マガジン136から感
光材料Aを引き出して供給する部分であって、焼付搬送
装置120の上部で露光部128と光ビーム走査装置1
22とからなる露光手段の側方に位置するマガジン13
6の装填部138と、マガジン136から感光材料Aを
引き出す引出しローラ対140等を有して構成される。
【0040】感光材料供給部124の感光材料Aの搬送
方向の下流(以下、下流とする)には、第1ループ形成
部142が配置される。第1ループ形成部142は、感
光材料Aのループ(弛み)を形成することによって、下
流のコマ情報形成部126のパンチ144の作動時にお
ける感光材料Aの搬送の停止を吸収する部分で、駆動ロ
ーラ146、および案内ローラ148ならびに150等
を有する。
【0041】第1ループ形成部142の下流には、コマ
情報形成部126が配置される。図示例のプリンタ16
では、感光材料Aは切断されずに帯状のままで露光や現
像処理に供され、最後に排出部116で切断されて1枚
の仕上りプリントとされる。そのため、感光材料Aの切
断や露光等の位置等の位置決めを行うため、プリント一
枚(1コマ)毎の境目を示すコマ情報と、仕分けのた
め、例えばフィルム一本分等の単位枚数毎の位置を示す
ソート情報を形成する必要がある。コマ情報形成部12
6は、このコマ情報および/またはソート情報を形成す
る部位であって、1コマおよびソートの搬送方向先端に
対応する位置を穿孔して、コマ情報等を形成する部位
で、コマ情報等を穿孔するパンチ144と、感光材料A
の先端を検出するセンサ152と、搬送ローラ対154
とを有する。搬送ローラ対154が1コマずつの感光材
料Aの搬送を間欠的に繰り返し、パンチ144は、搬送
ローラ対154が停止すると作動してコマ情報等を形成
する。
【0042】コマ情報形成部126の下流には、第2ル
ープ形成部156と、副走査搬送系158と、第3ルー
プ形成部160とを有する露光部128が配置される。
図示例の装置においては、この露光部128と、図中露
光部128の左側に配置される光ビーム走査装置122
とを用い、いわゆる光ビーム走査露光によって感光材料
Aを2次元的に走査露光し、潜像を記録する。
【0043】図6に、光ビーム走査装置122と副走査
搬送系158の概略図を示す。光ビーム走査装置122
は、感光材料Aを、3原色の光ビームを用いて走査露光
する光学系を構成し、光源160(160R,160
G,160B)と、各光源160から射出された光ビー
ムLの進行方向に沿って、コリメータレンズ162(1
62R,162G,162B)と、音響光学変調器(A
OM)164(164R,164G,164B)と、反
射ミラー166(166R,166G,166B)と、
シリンドリカルレンズ168(168R,168G,1
68B)と、ポリゴンミラー170と、fθレンズ17
2と、シリンドリカルミラー174と、反射ミラー17
6と、AOM164のドライバ178を有する。
【0044】図示例の光学系は、感光材料AのR露光、
G露光およびB露光のそれぞれに対応する、所定波長の
光ビームを射出する3つのレーザ光源を用い、各レーザ
光源から射出された光ビームLを、互いに若干異なる角
度(例えば約4°)でポリゴンミラー170の反射面1
72aの一点に入射し、感光材料A上の同一の主走査線
上に異なる角度で結像し、時間的に間隔をあけて同一主
走査線上を走査する、3光源異角度入射(非合波)光学
系である。例えば、光源160RはR露光用の波長68
0nmの光ビームLrを射出する半導体レーザ(LD)、
光源160GはG露光用の波長532nmの光ビームLg
を射出するSHG素子を用いる波長変換レーザ、光源1
60BはB露光用の波長473nmの光ビームを射出す
るSHG素子を用いる波長変換レーザである。
【0045】コリメータレンズ162は、光源160か
ら射出された各光ビームLをそれぞれ整形して平行光と
するものである。画像処理装置74からの出力用画像デ
ータは、ドライバ178に送られ、ドライバ178は、
この画像データに応じて各AOM164を駆動して、各
光ビームLを、画像データ(記録画像)に応じて変調す
る。反射ミラー166は各光ビームLの光路を折り返し
て、これらをいずれもポリゴンミラー170の反射面1
70aの同一線上の近接した位置にもしくは同一点上に
入射させるためのものである。
【0046】シリンドリカルレンズ168とfθレンズ
172とシリンドリカルミラー174とは面倒れ補正光
学系を構成し、ポリゴンミラー170の面倒れを補正す
る。また、fθレンズ172は、各光ビームLを主走査
線のいずれの位置においても正しく結像させるためのも
のである。シリンドリカルミラー174は、面倒れ補正
光学系を構成する他、各光ビームLを折り曲げて、反射
ミラー176に入射させ、反射ミラー176は各光ビー
ムLを再び折り曲げて、副走査搬送系158によって副
走査搬送される感光材料A上の副走査方向と略直交する
主走査線に向ける。
【0047】副走査搬送系158は、感光材料Aを所定
の露光位置に保持しつつ、主走査方向と略直交する副走
査方向に搬送する露光ドラム180と、副走査方向に露
光位置(走査線)を挟んで露光ドラム180に押圧され
る2本のニップローラ182および184と、コマ情報
を検出して画像記録位置を検出するセンサ186と、ガ
イド188とから構成される。副走査搬送系158によ
って感光材料Aが搬送されて、コマ情報がセンサ186
によって検出されると、光ビーム走査装置122が動作
を開始して、さらに、記録開始位置が露光位置まで搬送
されると、各AOM164によって画像データに応じて
変調された各光ビームLによる感光材料Aの走査露光が
開始される。ここで、光ビームLは主走査方向に偏向さ
れ、感光材料Aは主走査方向と直交する副走査方向に搬
送されているので、結果的に感光材料Aは光ビームLに
よって2次元的に走査され、全面的に露光される。
【0048】ところで、露光の際の副走査搬送の誤差
は、そのまま画像ムラ等の画質低下につながり、感光材
料Aの副走査搬送は高精度に行う必要がある。また、コ
マ情報の形成や光ビーム走査装置122による画像記録
等は、それぞれタイミングも感光材料Aの搬送速度が異
なり、しかも、パンチ144によるコマ情報の形成時に
は感光材料Aの搬送を停止する必要がある。そのため、
図示例においては、副走査搬送系158の上流側に第2
ループ形成部156を、下流側に第3ループ形成部15
9を、それぞれ有し、副走査搬送系158の上下流の搬
送手段(搬送ローラ対154および190)と副走査搬
送系158との間に、感光材料Aのループを形成する。
両ループ形成部を有することにより、副走査搬送系15
8による副走査搬送に、上下流に配置される搬送手段が
与える悪影響、いわゆるバックテンションや引っ張り等
を無くして、高精度な感光材料Aの副走査搬送が可能と
なる。
【0049】露光部128の下流には、バックプリント
部130が配置される。バックプリント部130は、プ
リントの裏面に原稿フィルムの撮影日や感光材料Aへの
記録日等のプリントの各種のデータを記録する、裏面へ
の情報記録いわゆるバックプリントを行う部位であり、
センサ192、印字装置194、およびプラテン(印字
の支え)を兼ねるガイド196を有し、センサ192に
よるコマ情報の検出結果に応じて、印字装置194が感
光材料Aの裏面にバックプリントを行う。
【0050】バックプリント部130の下流には、屈曲
搬送部198、センサ200および第1カッタ202、
リザーバ132が配置される。第1カッタ202は、作
業終了時にリザーバ132に収納される感光材料Aを排
出するため等に感光材料Aを切断するものであって、作
業終了の指示に応じて、センサ200によるソート情報
の検出結果に応じて作動する。リザーバ132は、露光
済の感光材料Aを一旦収容して、画像記録部110と現
像部112との処理速度差を吸収する場所である。この
リザーバ132を有することにより、潜像退行を防止す
ると共に、現像処理を律速とする露光作業の中断を不要
とし、高画質なプリントを効率よく作成することができ
る。
【0051】リザーバ132の下流には、搬送手段20
4が配置され、感光材料Aはこの搬送手段204によっ
て、リザーバ132から排出部134に搬送される。排
出部134は、第2カッタ206と、その下流の第4ル
ープ形成部208とから構成される。第2カッタ206
は、トラブル等の際に感光材料Aを緊急切断するための
カッタで、例えば、現像装置14におけるトラブル発生
時に感光材料Aを切断して、リザーバ132に収納され
る感光材料Aの損傷等を防止する。第4ループ形成部2
08は、プリンタ16と現像部112との処理速度差を
最終的に吸収する部分で、下流に向かって、案内ロール
210、搬送手段212、センサ214を有し、現像部
112における処理速度と搬送手段204による搬送速
度に応じてループが形成される。
【0052】図示例のプリンタ16において、感光材料
Aは排出部134によって焼付搬送装置120から排出
され、現像部112に搬入される。現像部112は、感
光材料Aの種類に応じた湿式の現像処理装置であって、
例え 感光材料Aが銀塩写真感光材料であれば、図4に
示されるように、発色現像槽216、漂白定着槽21
8、水洗槽220a、220b、220cおよび220
dを有するものであり、露光済の感光材料Aは、搬送ロ
ーラ等によって搬送されて、各処理槽に順次浸漬され、
それぞれの処理槽において所定の処理を施されて現像さ
れ、潜像が顕像化される。現像が終了した感光材料A
は、次いで乾燥部114において、公知の方法で乾燥さ
れ、排出部116に搬送される。
【0053】排出部116は、切断部222とソータ2
24とからなる。切断部222は、コマ情報を検出して
感光材料Aを切断し、仕上りプリントとする。一方、ソ
ータ224は、多数の棚を有する通常のソータであっ
て、切断部222によるソート情報の検出結果に応じて
回転あるいスライドして、仕上りプリントを収納する棚
を切り換えることにより、ソート情報に応じた所定枚数
の仕上りプリントを仕分して収納する。
【0054】前述のように、本発明の再生装置10の制
御装置14には、稼動情報管理装置100が配置され
る。この稼動情報管理装置100は、再生装置10の生
産情報およびエラー情報をCPU76等を介して各部位
から受け取って記憶し、オペレータ等の指示により、必
要な情報を集計して、ディスプレイ18に表示し、ま
た、プリンタ16によってハードコピーとして出力し、
ドライブ20を用いてフロッピーディスク等の記憶媒体
に出力して記憶させる。
【0055】生産情報は、基本的に作業実績情報と消耗
品管理情報とに分けられている。作業実績情報とは、ど
のようなフィルムを原稿として用い、どのような作業を
行い、どのような出力を行ったかの情報で、ソート情報
の単位(ソート単位)毎に、ソート番号、日時、作業形
態、作業者、作業種類、出力サイズ数、出力サイズ、出
力枚数、原稿種類、原稿詳細情報等が記録される。
【0056】作業形態とは、原稿として何を用い、何を
出力したかの情報で、基本的に、135ネガフィルムを
用いて仕上りプリントを出力(以下、135ネガ→プリ
ントのように示す)、新写真システムネガ→プリント、
135リバーサル→プリント、新写真システムリバーサ
ル→プリント、プリント(反射原稿)→プリント、ファ
イル(ドライブ20を用いた画像データの読み取り)→
プリント、135ネガ→ファイル(ドライブ20を用い
た画像データの記憶媒体への出力)、新写真システムネ
ガ→ファイル、135リバーサル→ファイル、新写真シ
ステムリバーサル→ファイルの中から選択される。
【0057】作業者は、作業時にオペレータの名前を入
力してもよいが、好ましくは、作業を行うことが予想さ
れるオペレータの名前を再生装置10に登録しておき、
選択するように構成する。作業種類とは、そのソートに
おける作業が同時プリントか再注文プリントかの情報で
ある。また、必要に応じて、焼直しも集計するように構
成してもよい。出力サイズ数とは、何種類のサイズの仕
上りプリントを出力したかの情報で、例えば、そのソー
トでLサイズ、パノラマサイズ、およびA4サイズを出
力した場合には、出力サイズ数は3になる。出力サイズ
とは、そのソートでどのサイズの仕上りプリントを出力
したかの情報である。出力枚数とは、そのソートにおけ
る、各サイズ毎の仕上りプリントの出力枚数の情報であ
る。
【0058】原稿種類とは、用いた原稿の種類で、例え
ば、135ネガフィルム、新写真システムネガフィル
ム、リバーサルフィルム、反射原稿、およびファイルか
ら選択される。さらに、原稿詳細情報とは、前記原稿に
固有で詳細な情報で、原稿種類毎に異なる。例えば、1
35ネガであれば、ネガ長(12枚取り、24枚取り、
36枚取り、ピース、その他等)、DXコード等が、ま
た、新写真システムネガであれば、ネガ長(15枚取
り、25枚取り、40枚取り、その他等)、フィルムの
識別番号(FID)、フィルムが収納されているカート
リッジの識別番号(CID)、カメラのシリアル番号等
が例示される。
【0059】また、作業実績情報としては、再生装置1
0(スキャナ12、制御装置14、プリンタ16)を構
成する各部位の稼動情報が記憶されてもよい。例えば、
スキャナ12においては、光源35の点灯時間や回数、
結像部28における自動焦点調整の回数、結像部28の
倍率の統計、イメージセンサ30の画素ずらしを行うピ
エゾ素子の駆動回数、光源部24の可変絞り36の駆動
回数、色フィルタ板38の回転数等が例示される。ま
た、制御装置14であれば、電子倍率の統計、覆い焼き
処理(ダイナミックレンジの圧縮または伸張)の回数、
画像処理演算結果の統計等が例示される。さらに、プリ
ンタ16であれば、各光源160のそれぞれの総点灯時
間、カッタ202および206の作動回数等が例示され
る。
【0060】消耗品管理情報とは、感光材料Aや処理液
等に関する情報で、W1廃液タンクおよびW2廃液タン
クの廃液回数、使用したマガジン136の種類、および
感光材料Aの使用量(長さ)等を、作業中に蓄積記憶
し、また、例えば再生装置10の終業点検の際に、終業
点検の日付および時刻と共に、その日の1日の作業を単
位として記録する。
【0061】このような生産情報は、必要に応じて、生
産情報確認画面で確認することができる。図7に、生産
情報確認画面の一例を示す。
【0062】この生産情報確認画面は、例えば、GUI
等によって呼び出されるものであり、稼動情報管理装置
100は、指示された累計期間における、感光材料A
(ペーパ)の使用量、廃液回数、総件数(総ソート
数)、総(出力)枚数、出力サイズ数、出力プリントサ
イズ毎の枚数等を集計して、生産情報として表示する。
累計期間は、その日の生産情報の集計である「今日」、
指定された日付の期間の生産情報の集計である「日付指
定」、および指定された日時の期間の生産情報の集計で
ある「日付時刻指定」の3種の累計期間から選択して、
期間を設定することができる。また、これらの集計は、
オペレータ毎あるいは複数のオペレータ毎あるいはオペ
レータ全員の集計、および作業形態毎の集計も可能であ
り、例えば、通常のパーソナルコンピュータと同様に、
マウス22bを用いて外筒箇所をクリックして、メニュ
ーウインドを開いて切り替えることができる。さらに、
通常のパーソナルコンピュータと同様に、オペレータや
作業形態等に応じたディレクトリ(ファイル)を作成し
て、この画面に表示した生産情報を、所望のディレクト
リに保存しておくこともできる。
【0063】一方、エラー情報とは、再生装置10で発
生したトラブル等を集計したものである。エラー情報と
して集計されるトラブルとしては、スキャナ12におい
ては、光源35切れや光量低下、ストリップスA等のフ
ィルム搬送のジャミング等が例示される。
【0064】また、制御装置14においては、画像処理
演算エラー、高フィルム濃度に起因するプレスキャンの
光量不足エラー等が例示される。
【0065】さらに、プリンタ16においては、感光材
料Aのジャミングや搬送不良、パンチ144の誤動作、
光源160の光量低下、現像液等の処理液の温度や濃度
のトラブル等が例示される。
【0066】これらのエラー情報は、生産情報と同様、
GUI等によってエラー情報確認画面を呼び出すことに
よって、確認することができる。図8にエラー情報確認
画面の一例を示す。エラー情報は、新しいものから順
次、エラー発生の日時、エラーが発生した部位(ユニッ
ト)、エラーの種類を示すコード、エラーの内容を示す
パラメータが表示される。
【0067】また、このエラー情報は、マウス22bを
用いて外筒箇所をクリックして、メニューウインドを開
いて、対象サブシステムを選択することにより、システ
ム毎のエラーを集計して表示することができる。なお、
対象サブシステムとしては、スキャナ12、処理部(制
御部70、信号処理装置72および画像処理装置7
4)、操作部22、プリンタ16、フィルムキャリア3
2(135ネガ用および新写真システムネガ用の個々)
および図示していないスライドキャリアおよび反射原稿
の読取装置等が例示される。
【0068】なお、図示例の再生装置10においては、
このような生産情報およびエラー情報は、稼動情報管理
装置100の記憶容量が一杯になった時点で、例えば、
古いデータから順次削除する。あるいは、オペレータ等
の選択によって、不要なデータを選択的に削除できるよ
うに構成してもよい。
【0069】稼動情報管理装置100による、このよう
な生産情報およびエラー情報の出力は、図7および図8
に示されるようなディスプレイ18への表示以外にも、
ドライブ20を用いてフロッピーディスク等の記憶媒体
に出力可能である。あるいは、プリンタ16による記録
に対応する画像データに変換して、プリンタ16によっ
てハードコピーとして出力可能に構成してもよい。ま
た、イーサネット等のネットワークシステムや、RS2
32C等のインターフェースとモデムとを用いた通信等
で、再生装置10と、再生装置10のメーカーや管理セ
ンターやサービスセンター等とを接続し、通信によって
生産情報およびエラー情報を転送して、ユーザが使用し
ている再生装置10の管理等を行うように構成してもよ
い。
【0070】以上、本発明の画像読取再生装置について
詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされ
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の変
更や改良を行ってもよいのはもちろんである。
【0071】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
画像読取再生装置は、装置の稼動情報およびエラー情報
を蓄積記憶し、必要に応じて、必要な情報を、ディスプ
レイに表示し、あるいは、ハードコピーとして出力、フ
ロッピーディスク等の記憶媒体への出力等を行うことが
できるので、装置の稼動状況や状態を的確に把握し、装
置を高率よく稼動して、高い生産性で仕上りプリントや
ファイルを出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像読取再生装置の一例のブロック
図である。
【図2】 図1に示される画像読取再生装置のスキャナ
の一例の概略図である。
【図3】 図1に示される画像読取再生装置の制御装置
の一例のブロック図である。
【図4】 図1に示される画像読取再生装置のプリンタ
の一例の概略図である。
【図5】 図4に示されるプリンタの焼付搬送装置の部
分拡大図である。
【図6】 図4に示されるプリンタの光ビーム走査装置
の概略斜視図である。
【図7】 図1に示される画像読取再生装置における生
産情報の表示の一例である。
【図8】 図1に示される画像読取再生装置におけるエ
ラー情報の表示の一例である。
【符号の説明】
10 (画像読取)再生装置 12 スキャナ 14 制御装置 16 プリンタ 18 ディスプレイ 20 ドライバ 22 操作系 24 光源部 26 キャリアベース 28 結像部 30 イメージセンサ 32 フィルムキャリア 70 制御部 72 信号処理装置 74 画像処理装置 100 稼動情報管理装置 110 画像記録部 112 現像部 114 乾燥部 116 排出部 120 焼付搬送装置 122 光ビーム走査装置 124 感光材料供給部 126 画像位置情報形成部 128 露光部 130 バックプリント部 132 リザーバ 134 排出部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を光電的に読み取り、デジタルの
    画像データとする読取手段と、 前記画像データに所定の画像処理を施して、記録用の画
    像データとする画像処理手段と、 前記記録用の画像データを受けて、記録材料にこの画像
    データの画像を記録する記録手段と、 前記読取手段、画像処理手段および記録手段の稼動情報
    および/またはエラー情報を記憶して、必要に応じて、
    記憶した前記稼動情報および/またはエラー情報を表示
    または出力、もしくはその両者を行う稼動情報管理手段
    とを有することを特徴とする画像読取再生装置。
JP8333837A 1996-12-13 1996-12-13 画像読取再生装置 Withdrawn JPH10173848A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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