JP2000295422A - 光量調節装置及び光量調節方法 - Google Patents

光量調節装置及び光量調節方法

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JP2000295422A
JP2000295422A JP11099803A JP9980399A JP2000295422A JP 2000295422 A JP2000295422 A JP 2000295422A JP 11099803 A JP11099803 A JP 11099803A JP 9980399 A JP9980399 A JP 9980399A JP 2000295422 A JP2000295422 A JP 2000295422A
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light source
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JP11099803A
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English (en)
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Takashi Hirakawa
孝志 平川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照射する光の光量分布を均一に保ちながら光
量調節を行なう。 【解決手段】 光源絞りの開口(遮光板114A、11
4Bの間隙)中心を、従来の光軸L1の位置から開閉対
称軸Cの位置にずらし、開閉対称軸Cを中心に光源絞り
114を開閉させる。光源絞りの絞り量を大きくした
(遮光板114A、114Bを光源絞りが閉じる方向に
移動させ、開口面積を小さくした)場合、光源絞りの開
口に入射する直接光が、反射光とともに減少されるの
で、従来よりも、絞り量による光源絞りの開口に入射す
る直接光と反射光の比率の変化を少なくすることができ
る。光源絞りの絞り量を大きくしても、直接光の影響が
顕著に現れることなく、光源絞りの絞り量が小さいとき
と同様に、幅方向にほぼ均一な光量となるように光を照
射することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光量調節装置及び
光量調節方法に係り、特に絞り機構部によって照射光量
を調節する光量調節装置及び光量調節方法に関わる。
【0002】
【従来の技術】近年、写真フィルム等の透過原稿を一定
の読取速度で副走査方向へ搬送しながら透過原稿に記録
されている画像をラインCCD(charge coupled devic
e )スキャナにより読み取り、この読み取りによって得
られた画像データに対して各種の補正等の処理を行った
後に、印画紙等の記録材料への画像記録やディスプレイ
への画像表示等を行う画像読取装置が実用化されてい
る。
【0003】図7には、この画像読取装置の概略構成が
示されている。図7にも示されるように、このような画
像読取装置では、ハロゲンランプ等のランプ200及び
リフレクタ202からなる光源部204を備えており、
ランプ200はリフレクタ202の凹状曲面からなる光
反射面によって囲まれている。ランプ200から出射さ
れた光の一部は、直接光として光軸L1に沿って透過原
稿206方向に出射され、また他の一部は、リフレクタ
202によって反射されて反射光として光軸L1に沿っ
て透過原稿206方向へ出射される。
【0004】光源部204と透過原稿206の間には、
一対の遮光板208A,208Bからなる光源絞り20
8が設けられている。この一対の遮光板208A、20
8Bは、互いに光軸L1に対して対称に矢印A1、A2
方向に移動するようになっており、光源絞り208の開
口(遮光板208A,208Bの間隙)寸法Eを広くし
たり狭くしたりできるようになっている。これにより、
透過原稿206への入射光量が調節される。
【0005】光源絞り208の開口(遮光板208A,
208Bの間隙)から出射した光は、拡散板210によ
って拡散されて透過原稿206に照射される。透過原稿
206を透過した光は、結像光学系であるレンズユニッ
ト212によって、ラインCCD214上に結像される
ようになっている。透過原稿206が所定速度で矢印B
方向に搬送されることによって、透過原稿206に記録
されている画像がラインCCD214に読み取られる。
【0006】ところで、従来の画像読取装置では、図8
(A)に示されるように、幅方向(透過原稿206の搬
送方向と直交する方向で、図7の紙面に垂直な方向)中
央部にフィラメントGが設けられたランプ200を利用
していた。しかしながら、このようなランプ200で
は、その幅方向中央部が最も光量が多く、端部に近づく
ほど照射される光量が少なくなり(図8(B)参照)、
透過原稿206に均一に光を照射できなかった。この結
果、読取画像にムラが生じてしまっていた。
【0007】これを解決するために、ランプ200を、
図9(A)に示されるように、2つのフィラメントGが
直線状に、且つランプ200の幅方向中央部に対して対
象の位置に配置されたランプ200Aに変え、リフレク
タ202からの反射光が、中央部に有利に配光されるよ
うにした。これにより、図10(A)に示されるよう
に、反射光が十分に光源絞り208の開口に入射して通
過し、透過原稿206には、光源204からの直接光と
反射光によって、ほぼ均一に光(光量)が照射すること
ができ(図9(B)の参照)、高画質な読取画像を得
ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
場合、光源絞り208を閉じる方向に遮光板208A、
208Bが移動していくと、図10(B)に示されるよ
うに、除々に光源絞り208の開口に入射する反射光の
光量が減少してしまう。この結果、光源絞り208の絞
り量が大きくなると(光源絞り208の開口寸法が小さ
くなる)、直接光の影響が強くなり、図9(B)に示
すように、透過原稿206に照射される光が不均一にな
るので、読取画像にシェーディングの影響が現れてしま
う。
【0009】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたもので、照射する光の光量分布を均一に保ちなが
ら光量調節を行なうことができる光量調節装置、及び光
量調節方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、複数の発光部が直線的に
離れた位置に設けられた線状光源から発せられた直接光
と、前記線状光源周りに設けられ、前記線状光源から照
射される光のほとんどを同一方向に向けるための反射部
材により反射された反射光とからなる照明光に対して、
光量調節を行なう光量調節装置であって、所定の照射面
に前記照明光を照射する際に、前記線状光源からの直接
光と前記反射部材からの反射光とが、共に増加、または
共に減少するように移動し、光量調節を行なう絞り機構
部を有する、ことを特徴としている。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、線状光源
からの直接光と反射部材からの反射光とからなる照明
光、すなわち、線状光源からの直接光の光量が直線方向
(発光部が並んでいる方向)に不均一になってしまうの
を、反射部材からの反射光によって補正し、直線方向に
ほぼ均一な光量分布を持つ照明光を、所定の照射面に照
射する際に、絞り機構部によって、直接光と反射光と
が、共に増加、又は減少されるように照射光量が調節さ
れる。これにより、直線方向の光量分布をほぼ均一な状
態に保ったまま、照射光量を調節することができる。
【0012】なお、絞り機構部に用いる絞りは、入射光
量を減少させることができればよく、遮光部材でできた
絞りを用いてもよいし、半透過部材でできた絞りを用い
てもよい。また、透過率が部位により異なるような絞り
を用いることもできる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記絞り機構部が、前記直接光の前記
照射面に対する光軸位置とは異なる位置を中心に、絞り
の開口部を開閉する、ことを特徴としている。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、絞り機構
部は、直接光の比率が最も高い光軸位置とはずれた位置
を中心にして、開口部が開閉されるようになっている。
照射面に照射される光量を少なくするために絞り量を大
きくする場合は、反射光だけではなく直接光の光量も減
少される。したがって、絞り量が大きくなっても、直線
方向にほぼ均一な光量の光を照射することができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2の何れか1項に記載の発明において、前記絞り機
構部が、櫛歯状とされ、移動量に対して光量の変化量を
調節する、ことを特徴としている。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、絞り機構
部の絞りを櫛歯状に形成してもよい。この櫛歯状の絞り
の移動することによって開口部が開閉されるので、絞り
の移動量に対して光量の変化量を調節することができ
る。
【0017】請求項4に記載の発明は、複数の発光部が
直線的に離れた位置に設けられた線状光源からの直接光
と、前記線状光源周りに設けられ、前記線状光源から発
せられる光のほとんどを同一方向に向けるための反射部
材による反射光とからなる照明光を、所定の照射面に照
射する際に、前記線状光源からの直接光と前記反射部材
からの反射光とが、共に増加、または共に減少するよう
に照射光量を調節する、ことを特徴としている。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、線状光源
からの直接光と反射部材からの反射光とが、共に増加、
または共に減少するように照射光量が調節されるので、
請求項1と同様に、直線方向の光量分布がほぼ均一にな
っている状態を保ったまま、光量を調節することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0020】図1には、本発明が適用されたフィルム原
稿読取部が載置された熱現像転写装置の概略構成が示さ
れている。
【0021】図1に示されるように熱現像転写装置10
は、下部には画像形成部12、上部には普通紙等の原稿
に記録された画像を読み取る普通原稿読取部14と、写
真フィルムに記録された画像を読み取るフィルム原稿読
取部16とが設けられている。
【0022】画像形成部12は、受像材料装填部20
と、感光材料装填部22と、光走査部24と、露光デー
タ作成部26と、水塗布部28と、熱現像部30と、感
光材料巻取部32とで構成されている。
【0023】受像材料装填部20には、巻取軸34に巻
き取られた受像材料36が装填され、図示しない搬送ロ
ーラによって熱現像部30方向に搬送される。
【0024】受像材料装填部20の下方には、感光材料
装填部22が配設されている。感光材料装填部22に
は、巻取軸38に巻き取られた感光材料40を装填する
ようになっている。感光材料装填部22に装填された感
光材料40は、図示しない搬送ローラが駆動することに
よって所定方向に搬送される。
【0025】感光材料40の搬送方向下流側には、光走
査部24が配設されている。光走査部24には、レーザ
(図示省略)が設けられており、感光材料40に光ビー
ムを走査しながら射出するようになっている。このレー
ザには、画像データに必要な補正を施して露光データに
変換する露光データ作成部26の出力端が接続されてお
り、露光データ作成部26で生成された露光データが入
力される。すなわち、光走査部24では画像データに基
づいて生成された露光データに従ってレーザの駆動が指
示され、感光材料40を光ビームで走査して露光するよ
うになっている。これにより感光材料40に画像が書き
込まれる。
【0026】なお、露光データ作成部26には、普通原
稿読取部14、フィルム原稿読取部16の出力端が接続
されており、普通原稿読取部14及びフィルム原稿読取
部16で読み取ることで得られた画像データが入力でき
るようになっている。また、熱現像転写装置10の装置
外からの画像データ、例えば、デジタルカメラ等での撮
影によって得られた画像データ、スキャナで読み取るこ
とで得られた画像データ、コンピュータで生成され、F
D、MO又はCDに記録された画像データ、他のコンピ
ュータからネットワークを介して転送された画像デー
タ、及びモデムを介して受信する通信画像データ等(以
下、これらをファイル画像データと総称する)を入力す
ることも可能なように構成されている。
【0027】感光材料40の搬送方向下流側には、水塗
布部28が配設されている。水塗布部28には、熱現像
転写装置10に備えられている図示しない水タンクから
ポンプによって水が供給されるようになっている。光走
査部24により画像が書きこまれた感光材料40は、水
塗布部28によって水が塗布されて、熱現像部30方向
へ搬送され、前述の受像材料36と貼り合せられて熱現
像部30に案内される。このように、感光材料40に水
を塗布してから受像材料36に貼り合せることにより、
貼り合わせの密着性を向上させることができる。
【0028】熱現像部30には、ヒータが収容されてお
り、このヒータにより、熱現像部30は加熱される。こ
れにより、熱現像部30内を搬送される感光材料40と
受像材料36を所定時間加熱し(すなわち、熱現像処理
を施す)、受像材料36に画像を形成する。
【0029】熱現像処理が施され、熱現像部30から排
出された感光材料40と受像材料36は、図示しない剥
離部材によって剥離され、感光材料40は、感光材料巻
取部32に備えられた巻取軸42に巻き取られ、廃材と
して処分される。一方、画像が形成された受像材料36
は、熱現像転写装置の側面(図1の左側)に設けられた
排出トレイ44に排出される。
【0030】普通原稿読取部14は、その上部に、透明
ガラス板で出来た原稿載置台50が設けられており、こ
の原稿載置台50上に画像が記録された普通紙等の原稿
が載置される。また、原稿載置台50の上部には、原稿
を原稿載置台50に対して保持するための原稿カバー5
2が開閉可能に設けられている。
【0031】普通原稿読取部14の内部には、原稿載置
台50に載置された原稿を照明するための光源54、こ
の光源54から出射される照明光を原稿に集光する反射
板56、原稿からの反射光を反射する反射板58が設け
られている。反射板56と反射板58は図示しないキャ
リッジに取りつけられており、このキャリッジは原稿載
置台50と平行に移動するようになっている。
【0032】また、反射板58で反射された光は、複数
の光学部材を介して、結像光学系からなるレンズユニッ
ト60に案内される。このレンズユニット60によっ
て、原稿からの反射光がラインCCD62上に結像され
る。また、レンズユニット60は入射する光の光軸に沿
って移動可能となっており、所望の倍率でラインCCD
上に結像することができるようになっている。これによ
り、ラインCCD62によって、原稿載置台50に載置
された原稿に記録されている画像が読み取られる。ライ
ンCCD62による読取結果は露光データ作成部26に
出力される。
【0033】普通原稿読取部14に隣接して、フィルム
原稿読取部16が配設されている。このフィルム原稿読
取部16は、熱現像転写装置10に着脱可能に装着され
ており、ユーザによって、熱現像転写装置10に必要に
応じて取り付けられるようになっている。
【0034】フィルム原稿読取部16は、写真フィルム
Fに記録されているフィルム画像を読み取るためのもの
であり、例えば135サイズの写真フィルム、110サ
イズの写真フィルム及び透明な磁気層が形成された写真
フィルム(240サイズの写真フィルム:所謂APSフ
ィルム)、120サイズ及び220サイズ(ブローニサ
イズ)の写真フィルムのフィルム画像を読取対象とす
る。フィルム原稿読取部16は、読取対象とするフィル
ム画像を読み取って得た画像データを前述の画像形成部
12の露光データ作成部26へ出力し、読み取った画像
を受像材料36上に形成させる。
【0035】図2には、このフィルム原稿読取装置の詳
細構造が示されている。
【0036】図2に示されるように、フィルム原稿読取
部16は、ケーシング100により被覆されている。ケ
ーシング100の内部には、光源部102とラインCC
D104が対向して配置されている。また、光軸L1に
沿って光源部102とラインCCD104との間に、所
望の写真フィルムFが装填されるフィルムキャリア10
6が配置されており、フィルム原稿読取部16は、光源
部102から写真フィルムFに照明光を照射し、その透
過光をラインCCDで検知するようになっている。
【0037】光源部102は、ハロゲンランプやメタル
ハライドランプ等からなるランプ110及びリフレクタ
112を備えている。リフレクタ112は、凹状曲面か
らなる光反射面を有しており、光反射面によりランプ1
10を囲んでいる。ランプ110から射出された光の一
部は直接光として光軸L1に沿った方向へ出射され、ま
た他の一部はリフレクタ112によって反射されて、反
射光として光軸L1に沿った方向へ出射される。
【0038】ランプ110は、2つのフィラメントGが
直線状に、且つランプ110の幅方向(図2の紙面に対
して垂直な方向)中央部に対して対象の位置に配置され
ている(すなわち、図9で示した従来のランプ200と
同一構成)。光源部102の幅方向中央部には、両フィ
ラメントGで発光された光のリフレクタ112からの反
射光が到達する。すなわち、反射光が幅方向中央部に有
利に配光されるようになっている。
【0039】光源部102とフィルムキャリア106の
間には、光源絞り114が設けられている。この光源絞
り114は、平板状に形成された遮光板114A、11
4Bで構成されており、遮光板114A、114Bは、
光軸L1方向にずらして配設されている。
【0040】遮光板114A、114Bは、光軸L1と
は異なり、且つ光軸L1と平行な開閉対称軸Cに対して
対称に、矢印B1、B2方向に移動するようになってい
る。すなわち、光源絞り114の開口(遮光板114
A、114Bの間隙)中心が、従来の光軸L1の位置か
ら開閉対称軸Cの位置にずらされており、光源絞り11
4は開閉対称軸Cを中心に開閉する。
【0041】なお、図2は光源絞り114が閉じている
状態を示しており、遮光板114A、114Bがそれぞ
れ矢印B1、B2方向に移動することにより、開閉対称
軸Cの位置に光源絞り114の開口(遮光板114A、
114Bの間隙)が形成されて、光源絞り114が開状
態となる(図3参照)。光源絞り114では、遮光板1
14A、114Bの移動量により光源絞り114の開口
(遮光板114A、114Bの間隙)寸法を変化させ、
フィルムキャリア106により所定の読取位置Rへ支持
された写真フィルムFへの入射光の光量を調節すること
ができるようになっている。
【0042】また、光源絞り114よりも光の進行方向
下流側で、且つフィルムキャリア106よりも光の進行
方向上流側には、拡散板116が配設されている。拡散
板116によって写真フィルムFへ照射する照明光が拡
散され、不規則な方向へ拡がる拡散光とされると共に、
写真フィルムFへの単位面積当たりの入射光量が均一化
される。
【0043】フィルムキャリア106の光の進行方向前
面及び後面には、光軸L1に対応する位置に幅方向へ長
いスリット状の開口(図示省略)が設けられている。従
って、拡散板116から出射された光は、フィルムキャ
リア106の下面に設けられた開口を通して写真フィル
ムFへ照射され、この写真フィルムFを透過した光は、
フィルムキャリア106の上面に設けられた開口を通し
てスリット状に成形されて出射される。
【0044】また、フィルムキャリア106内には、読
取位置Rに対して上流側及び下流側の位置へそれぞれ写
真フィルムFを挟持して搬送するローラ対(図示省略)
が設けられており、これらのローラ対により写真フィル
ムFは、矢印D方向に所定の速度でフィルムキャリア1
06内を搬送される。なお、フィルムキャリア106
は、フィルム原稿読取部16に着脱可能になっており、
ユーザは、フィルム原稿読取部16からフィルムキャリ
ア106を取り外して、所望の写真フィルムFをセット
するようになっている。
【0045】フィルムキャリア106よりも光の進行方
向下流側には、結像光学系であるレンズユニット118
が配置されている。写真フィルムFを透過してフィルム
キャリア106から出射した光は、レンズユニット11
8を通ることによって、ラインCCD104上に結像す
る。また、このレンズユニット118は光軸L1に沿っ
て移動できるようになっており、所望の倍率でラインC
CD上に結像することができるようになっている(読取
解像度が可変)。
【0046】ラインCCD104には3ラインのセンシ
ング部が設けられている。光受光部として構成された各
センシング部は、それぞれ主走査方向に沿って一列に多
数配列されたCCDセル及びフォトダイオード等からな
る多数の光電変換素子及びシャッタ機構を備えており、
各センシング部の光入射側にはR、G、Bの色分解フィ
ルタの何れかが取付けられている(所謂、3ラインカラ
ーCCD)。また各センシング部付近には、多数のCC
Dセルからなる転送部が各センシング部に対応して各々
設けられている。
【0047】ラインCCD104は、写真フィルムFの
搬送速度に対応する周期毎にCCDセルに蓄積された電
荷を主走査線に沿った写真フィルムFの画像濃度に対応
するライン信号として画像処理換器(図示省略)へ転送
する。画像処理器では、ラインCCD104からのライ
ン信号をデジタル変換し、このデジタル信号をメモリへ
蓄積して画像データを生成する。
【0048】次に、本実施の形態の作用として、フィル
ム原稿読取部によって写真フィルムに記録されているフ
ィルム画像を読み取り、画像形成部によって読み取った
画像を受像材料上に形成させる処理について説明する。
【0049】フィルムキャリア106に所望の写真フィ
ルムFがセットされ、フィルム原稿読取部16に装着さ
れると、該写真フィルムFに記録されているフィルム画
像の読み取りが可能となる。ユーザにより、図示しない
操作ボタンが操作される等によって、フィルム画像の読
取が指示されると、遮光板114A、114Bが矢印B
1、B2方向に移動して、光源絞り114が開かれる。
【0050】光源部102から出射され、光源絞り11
4の開口(遮光板114A、114Bの間隙)を通過し
た照明光は、拡散板116に入射される。拡散板116
に入射した照明光は、拡散板116によって拡散され、
読取位置Rへ支持された写真フィルムFへ照射される。
このとき、拡散板116から出射される照明光は光軸L
1を対称軸とする光線束となる。これにより、画像濃度
に対応する光量の光が、読取位置Rに支持された写真フ
ィルムFの画像記録領域を透過する。写真フィルムFを
透過し、フィルム画像を担持した照明光も光軸L1を対
称軸とする光線束となってレンズユニット118へ入射
し、ラインCCD104に検知される。ラインCCD1
04により得られた画像濃度に基づくライン信号は、画
像処理換器(図示省略)に転送され、画像データが生成
される。
【0051】生成された画像データは画像形成部12の
露光データ生成部26に送信され、各種の補正が施され
た後、露光データに変換される。この露光データは光走
査部24に入力される。また、画像形成部12では、感
光材料装填部22に装填された感光材料40が、図示し
ない搬送ローラが駆動することによって光走査部24に
よる光走査位置へ送られる。光走査部24では露光デー
タに基づいて感光材料40に光ビームを走査露光する。
露光された感光材料40は水塗布部28で水が塗布され
た後、受像紙36と貼り合わされて熱現像部30へと送
られる。熱現像部30によって、感光材料40と受像紙
36が所定時間加熱され、受像紙36に画像を形成す
る。その後、感光材料40は感光材料巻取部32に巻き
取られ、廃材として処分され、受像紙36は排出トレイ
44に排出される。
【0052】ところで、フィルム原稿読取部16では、
通常は、図3(A)に示されるように、光源絞り114
がほぼ全開状態となるように、遮光板114A、114
Bが移動されてフィルム画像の読み取りが行なわれるよ
うになっている。光源絞り114の開口(遮光板114
A、114Bの間隙)に入射する光には、ランプ110
からの直接光と、ランプ110から出射されリフレクタ
112に反射された反射光とが含まれている。
【0053】ランプ110には、幅方向中央部で2分割
した各分割領域の中央部にフィラメントGが設けられて
いるので、直接光の幅方向光量分布は、各分割領域の中
央部の光量が多く、幅方向中央部の光量が少なくなって
いる(図4参照)。一方、反射光の場合は、幅方向中
央部に、両フィラメントGからの反射光が配光されるの
で、幅方向中央部に配光される光量が多くなっている
(図4参照)。
【0054】したがって、光源絞り114を通過する光
は、幅方向に渡って略均一の光量となっている(図4
参照)。これにより、読取位置Rに支持された写真フィ
ルムFには、均一に光が照射され、高画質の画像読取が
行なわれる。
【0055】フィルム原稿読取部16では、装填された
フィルムの種類やラインCCD104に入射する光量等
により、写真フィルムFに照射する光の光量を少なくす
る必要があると判断した場合や、ユーザにより図示しな
い操作パネルを操作される等によって光量を減らすよう
に指示された場合に、遮光板114A、114Bを光源
絞り114が閉じる方向に移動させ、光源絞り114を
絞る。
【0056】このとき、図3(B)に示されるように、
光源絞り114の開口(遮光板114A、114Bの間
隙)が、光軸L1の位置からずれ、移動対称軸Cの位置
に形成されるので、光軸L1の位置は遮光板114Aに
よって遮光される。これにより、従来よりも(図10
(B)参照)、光源絞り114の開口(遮光板114
A、114Bの間隙)に入射する直接光を減少させるこ
とができ、光源絞り114の開口(遮光板114A、1
14Bの間隙)に入射する光のうちの反射光の光量比率
を増加させることができる。
【0057】この結果、本実施の形態では、光源絞り1
14の絞り量を大きくした場合に、直接光(図4参
照)と間接光(図4参照)の光量比率をほぼ保ったま
ま(光量比率変化が小さい)、光源絞り114の開口
(遮光板114A、114Bの間隙)への入射光量が減
少される。したがって、光源絞り114の絞り量を大き
くしても、直接光の影響が顕著に現れることなく、写真
フィルムFに対して幅方向にほぼ均一に光を照射するこ
とができる(図4参照)。
【0058】図5には、本実施の形態の効果をより詳し
く説明するために、光源絞りの絞り量による光源絞りを
通過する直接光の光量、及び反射光の光量への影響度を
示す概念図が示されている。図5(A)に示されるよう
に、従来は、光源絞りの絞り量を多くすると(遮光板1
14A、114Bを光源絞り114が閉じる方向に移動
させていくと)、主に反射光が遮光されて、光源絞りを
通過する光量が減少していた。
【0059】本実施の形態では、図5(B)に示される
ように、光軸L1の位置が閉じられることにより、反射
光とともに直接光も減少されるので、絞り量を大きくし
ても(遮光板114A、114Bを光源絞り114が閉
じる方向に移動させて、光源絞り114の開口を小さく
しても)、直接光と反射光の光量比率の変化が小さい。
したがって、光源絞り114がほぼ全開状態のときの光
量分布が幅方向に渡って略均一な状態を保って、光源絞
りを通過する光量を減少させることができる。
【0060】なお、本実施の形態では、光源絞り114
に遮光板114A、114Bを用いたが、本発明はこれ
に限定されるものではない。例えば、遮光板114A、
114Bの代わりに半透明のガラス板等(以下、「半透
過板」という)を利用し、半透過板に入射した光を完全
に遮光せず、一部を透過させるようにしてもよい。この
とき、図2にも示した遮光板114A、114Bと同様
に、半透過板を前後に配置させ、光軸L1部分をオーバ
ラップさせて光源絞りを絞ることにより、光軸L1付近
の透過率を低下させ、直接光の寄与を抑えることができ
る。
【0061】また、例えば、遮光板114A、114B
の代わりに、その移動方向に透過率が異なる半透過板を
利用し、光源絞りを絞る場合に、光軸L1付近の透過率
が低くなるようにしてもよい。
【0062】また、本実施の形態では、平板状の遮光板
114A、114Bを用いたが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、如何なる形状でもよい。例えば、図
6(A)又は(B)に示されるように、櫛歯状に形成し
てもよい。
【0063】また、本実施の形態では、遮光板114
A、114Bを移動対象軸Cに対して対称となるよう
に、互いの移動量が同量となるように移動させたが、本
発明はこれに限定されるものではない。例えば、遮光板
114Aの移動量を遮光板114Bよりも多くてもよ
い。これにより、光源絞りが開かれるほど、光源絞り1
14の開口(遮光板114A、114Bの間隙)中心が
光軸L1に対して対象に近づき、光源絞りが閉じられる
ほど、光源絞り114の開口(遮光板114A、114
Bの間隙)中心が光軸L1から離れるようにすることが
できる。
【0064】また、本実施の形態では、発光部であるフ
ィラメントGがランプの幅方向に2つ並べて配置された
ランプ110(図9(A)に示したランプ200Aと同
様)を光源に用いたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、2つ以上の発光部が直線状に配置されている
線状光源であればよい。また、線状光源の各発光部は、
直線状に均等に配置してもよいし、各発光部の出力光量
等を考慮して、写真フィルムFへの照射光量が最も均一
になる最適位置に配置するようにしてもよい。
【0065】また、本実施の形態では、従来は光軸L1
位置にあった光源絞り114の開口中心を開閉対称軸C
にずらし、光源絞り114による光量調整時に、直接光
と反射光の両方が増減するようにしたが、本発明はこれ
に限定されるものではない。直接光と反射光の両方を増
減するように光量調整が行なえればよい。
【0066】また、本実施の形態では、写真フィルムに
記録されたフィルム画像を読み取るフィルム原稿読取部
に本発明を適用し、写真フィルムに照射する照射光量を
調節する例について説明したが、当然ながら本発明はこ
れに限定されるものではない。照明光の光量を調節する
装置であれば、如何なる装置に適用してもよい。
【0067】
【発明の効果】上記に示したように、本発明では、照射
する光の光量分布を均一に保ちながら光量調節を行なう
ことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る熱現像転写装置の概
略構成図である。
【図2】フィルム原稿読取部の詳細構成図である。
【図3】本発明の実施の形態における光源絞りを通過す
る照明光の光量を説明するための図であり、(A)は光
源絞りがほぼ全開状態の場合(B)は光源絞りが絞られ
た場合の光源絞りを通過する照明光を示す概念図であ
る。
【図4】光源絞りを通過する照明光の幅方向の光量分布
を示す図である。
【図5】光源絞りの絞り量によって光源絞りを通過する
直接光の光量、及び反射光の光量に与える影響度を示す
概念図であり、(A)は本発明における影響度、(B)
は従来技術における影響度を示す。
【図6】その他の光源絞りの形状の一例を示す図であ
り、(A)、(B)ともに櫛歯状の光源絞りを示す。
【図7】従来の透過原稿に記録されている画像を読み取
る画像読取装置の構成図である。
【図8】(A)は従来の画像読取装置に用いられていた
ランプの詳細構成図であり、(B)は(A)のランプを
使用した場合の光源絞りを通過する照明光の幅方向の光
量分布を示す図である。
【図9】(A)は図8(A)に示すランプを用いた場合
の問題点を解消するために用いられるランプの詳細構成
図であり、(B)は(A)のランプを使用した場合の光
源絞りを通過する照明光の幅方向の光量分布を示す図で
ある。
【図10】図9(A)に示したランプを用いた場合の光
源絞りを通過する照明光の光量を説明するための図であ
り、(A)は光源絞りがほぼ全開状態の場合(B)は光
源絞りが絞られた場合の光源絞りを通過する照明光を示
す概念図である。
【符号の説明】
10 熱現像転写装置 12 画像形成部 14 普通原稿読取部 16 フィルム原稿読取部 102 光源部 104 ラインCCD 106 フィルムキャリア 110 ランプ 112 リフレクタ 114 光源絞り 114A、114B 遮光板 116 拡散板 118 レンズユニット F 写真フィルム C 開閉対称軸 L1 光軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発光部が直線的に離れた位置に設
    けられた線状光源から発せられた直接光と、前記線状光
    源周りに設けられ、前記線状光源から照射される光のほ
    とんどを同一方向に向けるための反射部材により反射さ
    れた反射光とからなる照明光に対して、光量調節を行な
    う光量調節装置であって、 所定の照射面に前記照明光を照射する際に、前記線状光
    源からの直接光と前記反射部材からの反射光とが、共に
    増加、または共に減少するように移動し、光量調節を行
    なう絞り機構部を有する、 ことを特徴とする光量調節装置。
  2. 【請求項2】 前記絞り機構部が、前記直接光の前記照
    射面に対する光軸位置とは異なる位置を中心に、絞りの
    開口部を開閉する、 ことを特徴とする請求項1に記載の光量調節装置。
  3. 【請求項3】 前記絞り機構部が、櫛歯状とされ、移動
    量に対して光量の変化量を調節する、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光量調
    節装置。
  4. 【請求項4】 複数の発光部が直線的に離れた位置に設
    けられた線状光源からの直接光と、前記線状光源周りに
    設けられ、前記線状光源から発せられる光のほとんどを
    同一方向に向けるための反射部材による反射光とからな
    る照明光を、所定の照射面に照射する際に、 前記線状光源からの直接光と前記反射部材からの反射光
    とが、共に増加、または共に減少するように照射光量を
    調節する、 ことを特徴とする光量調節方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014168192A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Kyocera Document Solutions Inc 画像読取装置及び画像形成装置
KR101939833B1 (ko) * 2017-07-17 2019-01-17 주식회사 비솔 태양광 모사 장치 및 이를 이용한 태양광 모사 방법

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