JP2000358142A - 感度補正方法及び画像読取装置 - Google Patents

感度補正方法及び画像読取装置

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JP2000358142A
JP2000358142A JP2000099545A JP2000099545A JP2000358142A JP 2000358142 A JP2000358142 A JP 2000358142A JP 2000099545 A JP2000099545 A JP 2000099545A JP 2000099545 A JP2000099545 A JP 2000099545A JP 2000358142 A JP2000358142 A JP 2000358142A
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film
shading
shading data
data
light
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JP2000099545A
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English (en)
Inventor
Takashi Hirakawa
孝志 平川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フィルムの種類によらず、読取画像から
シェーディングを除去する。 【解決手段】 均一な分光反射特性を持つ補正板124
Aの中心C1と光軸L1とを一致させる位置にフィルム
キャリア106を移動し、補正板124Aからの透過光
をラインCCD104により検知して、ポジ用シェーデ
ィングデータを取得する。ネガフィルムのベース部と略
同等の分光反射特性を持つ補正板124Bの中心C2と
光軸L1とを一致させる位置にフィルムキャリア106
を移動し、補正板124Bからの透過光をラインCCD
104により検知して、ネガ用シェーディングデータを
取得する。フィルム画像読取時に、読取対象の写真フィ
ルムFがポジフィルムの場合はポジ用シェーディングデ
ータに基づいて、ネガフィルムの場合はネガフィルム用
シェーディングデータに基づいて、ラインCCD104
の出力データに対して感度補正を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感度補正方法及び
画像読取装置に係り、特に原稿に光を照射し、その透過
光又は反射光を光電変換素子で検知して、原稿に記録さ
れている画像を読み取る際に、読取画像からシェーディ
ングの影響を除去する感度補正方法及び画像読取装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真フィルムを一定の読み取り速
度で副走査方向へ搬送しながら写真フィルムに記録され
ているフィルム画像を、RGBの各色に対応するチャン
ネル毎に受光した光量を色信号に変換する3ラインCC
D(Charge Coupled Device)により読み取り、この読
み取りによって得られた画像データに対して各種の補正
等の処理を行った後に、印画紙等の記録材料への画像記
録やディスプレイへの画像表示等を行う画像読取装置が
実用化されている。このような画像読取装置では、フィ
ルム画像を面露光により印画紙に記録する従来の画像読
取装置と比較して、写真フィルムに記録された画像の読
み取りから、印画紙等の記録材料への画像記録までの作
業の自動化が容易になるという利点を有している。
【0003】ここで、上記のような画像読取装置では、
写真フィルムに光を照射し、その透過光を検知すること
によってフィルム画像を読み取ったり(所謂、透過型画
像読取装置)、写真フィルムからの反射光を検知するこ
とによってフィルム画像を読み取っている(所謂、反射
型画像読取装置)。このとき、ラインCCDでは、各画
素ごとにCCDの光検知感度の波長特性にばらつきがあ
ること(図8(A)参照)、また光源から写真フィルム
に対して均一に光を照射することは困難であり、照射光
量が不均一であること(図8(B)参照)から、読取画
像にシェーディングが生じてしまう(図8(C)参
照)。画像読取装置では、各画素ごとに感度補正を行な
い、読取画像にシェーディングの影響が表れるのを防い
でいる。
【0004】詳しくは、画像読み取り開始前などに、透
過型画像形成装置では、写真フィルムをセットしていな
い状態(素抜け状態)をCCDで読み取って、光源及び
CCDの各画素の感度の違いにより生じるシェーディン
グを検出し、この読み取り結果(CCD出力)が均一に
なるように、且つRGB各色のバランスが釣り合うよう
に、各画素ごとに補正データ(以下、「シェーディング
データ」という)を予め求めておく。フィルム画像読取
時に、このシェーディングデータを用いて、フィルム画
像読取時に得られたCCD出力に対して補正を施すこと
により、読取画像からシェーディングの影響を除去して
いる。また、反射型画像形成装置では、写真フィルムの
代わりに白色の基準板をセットし、その読み取り結果
(CCD出力)から補正量を求めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、写真フィル
ムの分光特性(分光透過特性/分光反射特性)は、ネ
ガ、ポジ、DCN、白黒、セピア等のフィルムの種類によ
って異なることが知られている。例えば、ポジフィルム
の場合、透過率(又は反射率)は光の波長(可視域の波
長)によらずほぼ一定であるが、ネガフィルムはベース
部が着色されているため、透過率(又は反射率)に波長
依存性がある。
【0006】このため、ネガフィルムに記録された画像
を読み取る場合、シェーディングデータを求めたときの
光量バランスから読取時の光量バランスがずれてしま
い、従来技術による感度補正では、十分なシェーディン
グ除去効果が得られず、高画質の読取画像を得ることが
できなかった。
【0007】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、原稿の種類によらず、読取画像からシェー
ディングを除去することができる光電変換素子の感度補
正方法及び画像読取装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、原稿に光源からの光を照
射し、前記原稿からの透過光或いは反射光を複数の光電
変換素子で受光することによって、前記原稿に記録され
ている画像を読み取る画像読取装置に用いられ、前記原
稿の違いによるシェーディングを除去するための感度補
正方法であって、前記原稿と略同等の分光特性を持つ補
正部材を介して、前記光源からの光を光電変換素子で受
光してシェーディングデータを取得し、画像読取時に、
前記原稿からの透過光或いは反射光を前記光電変換素子
で受光して取得された画像信号を、前記シェーディング
データに基づいて補正し、シェーディングを除去する、
ことを特徴としている。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、読取対象
の原稿と略同等の分光特性を有する補正部材を用いてシ
ェーディングデータが取得されるので、当該原稿の読取
結果に対して適切な補正を施すことができ、シェーディ
ングが十分に除去された高画質の読取画像を得ることが
できる。なお、画像読取とシェーディングデータ取得に
用いる光電変換素子は同一のものでもよいし、異なって
もよい。
【0010】このとき、補正部材の分光特性は、請求項
2に記載されているように、原稿の分光特性と略比例関
係になっていればよい(すなわち、略同等の分光特性と
は、略比例関係を示す)。なお、一般に、分光特性にお
ける比例関係とは、光量バランスが同一であることを示
し、例えば、波長をλとし、分光特性DA(λ)、D
B(λ)間に、 DA(λ)/ DB(λ)=constant の関係が成り立てば、分光特性DA(λ)と分光特性DB
(λ)は比例関係にあるという。図9に、互いに比例関
係にある分光特性の一例を示す。
【0011】これにより、原稿読取時の光量バランスと
略同一の状態で光源からの光を光電変換素子に受光させ
て、シェーディングデータを取得することができる。す
なわち、シェーディングデータ取得時と原稿読取時の光
量バランスを略同一にすることができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、フィルムに光源
からの光を照射し、前記フィルムからの透過光或いは反
射光を複数の光電変換素子で受光することによって、前
記フィルムに記録されている画像を読み取る画像読取装
置に用いられ、前記フィルムの違いによるシェーディン
グを除去するための感度補正方法であって、第1のフィ
ルムと略同等の分光特性を持つ第1の補正部材を介し
て、前記光源からの光を光電変換素子で受光して、第1
のシェーディングデータを取得して記憶し、第2のフィ
ルムと略同等の分光特性を持つ第2の補正部材を介し
て、前記光源からの光を光電変換素子で受光して、第2
のシェーディングデータを取得して記憶しておき、画像
読取時に、前記フィルムが第1のフィルムの場合は、前
記第1のシェーディングデータに基づいて、前記フィル
ムが第2のフィルムの場合は、前記第2のシェーディン
グデータに基づいて、前記フィルムからの透過光或いは
反射光を前記光電変換素子で受光して取得された画像信
号を補正してシェーディングを除去する、ことを特徴と
している。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、第1、第
2のフィルムに対応する第1のシェーディングデータと
第2のシェーディングデータとがそれぞれ別に取得され
て予め記憶される。
【0014】詳しくは、第1のシェーディングデータ
は、第1のフィルムと略同等の分光特性を持つ第1の補
正部材を介して、光源からの光を光電変換素子に受光さ
せて取得される。このとき、光電変換素子では、第1の
フィルムを透過又は反射したときと略同等に光量バラン
スが変化された光源からの光を受光するので、第1のフ
ィルムに記録されているフィルム画像読取時と略同等の
シェーディングを検出することができる。
【0015】また、第2のシェーディングデータは、第
2のフィルムと略同等の分光特性を持つ第2の補正部材
を介して、光源からの光を光電変換素子に受光させて取
得される。このとき、光電変換素子では、第2のフィル
ムを透過又は反射したときと略同等に光量バランスが変
化された光源からの光を受光するので、第2のフィルム
に記録されているフィルム画像読取時と略同等のシェー
ディングを検出することができる。
【0016】画像読取時には、光電変換素子により読取
対象のフィルムに記録されている画像に基づく画像信号
が取得される。このとき、読取対象のフィルムが第1の
フィルムの場合は、第1のシェーディングデータに基づ
いて、読取対象のフィルムが第2のフィルムの場合は、
第2のシェーディングデータに基づいて、取得された画
像信号が補正され、シェーディングが除去される。これ
により、写真フィルムの種類(ネガ、ポジ、DCN、白
黒、セピア等)によらず、読取画像からシェーディング
を除去することができる。
【0017】なお、第1、第2のシェーディングデータ
は、画像読取装置の出荷前に記憶させておいてもよい
し、画像読取装置の出荷後に定期的に(読取対象フィル
ムの交換ごと、1画像の読取ごと、1ヶ月ごと、1日の
始業開始時など1日ごと等)に取得して記憶するように
してもよい。また、第1、第2のシェーディングデータ
は、同一時期に記憶する必要はなく、例えば画像読取装
置の出荷前に第1のシェーディングデータを記憶し、第
2のシェーディングデータは、出荷後に定期的に取得し
て記憶するようにしてもよい。また、画像読取と第1又
は第2のシェーディングデータ取得に用いる光電変換素
子は同一のものでもよいし、異なってもよい。
【0018】請求項4に記載の発明は、フィルムに光源
からの光を照射し、前記フィルムからの透過光或いは反
射光を複数の光電変換素子で受光することによって、前
記フィルムに記録されている画像を読み取る画像読取装
置に用いられ、前記画像を読み取るフィルムの違いによ
るシェーディングを除去するための感度補正方法であっ
て、第1のフィルムと略同等の分光特性を持つ第1の補
正部材を介して、前記光源からの光を光電変換素子で受
光して、第1のシェーディングデータを取得して記憶
し、第2のフィルムと略同等の分光特性を持つ第2の補
正部材を介して、前記光源からの光を光電変換素子で受
光して、第2のシェーディングデータを取得し、前記第
1のシェーディングデータ及び前記第2のシェーディン
グデータに基づいて、補正データを求めて記憶してお
き、画像読取時に、前記シェーディングデータが取得さ
れたフィルムの種類に基づいて、前記第1のシェーディ
ングデータ及び前記補正データの少なくとも一方を選択
するとともに、当該選択したデータに基づいて、前記フ
ィルムからの透過光或いは反射光を前記光電変換素子で
受光して取得された画像信号を補正してシェーディング
を除去する、ことを特徴としている。
【0019】請求項4に記載の発明によれば、前記請求
項3に記載の発明と同様に、第1のシェーディングデー
タと第2のシェーディングデータとが取得される。この
取得された第1のシェーディングデータと第2のシェー
ディングデータに基づいて補正データが求められ、第1
のシェーディングデータと補正データとが予め記憶され
る。
【0020】画像読取時には、光電変換素子により、読
取対象のフィルムに記録されている画像に基づく画像信
号が取得される。また、シェーディングデータが取得さ
れたフィルムの種類に基づいて、第1のシェーディング
データ及び補正データの少なくとも一方のデータが選択
される。この選択されたデータに基づいて、光電変換素
子により取得された画像信号が補正され、当該画像信号
からシェーディングが除去される。
【0021】例えば、前記第1のシェーディングデータ
がポジ用シェーディングデータ、前記第2のシェーディ
ングデータがネガ用シェーディングデータの場合は、ポ
ジ用シェーディングデータと補正データとが予め記憶さ
れているので、請求項5に記載されているように、画像
読取時に、前記フィルムがポジフィルムの場合は、前記
ポジ用シェーディングデータに基づいて、前記フィルム
がネガフィルムの場合は、前記ポジ用シェーディングデ
ータと前記補正データとに基づいて、前記画像信号を補
正すればよい。
【0022】また、前記第1のシェーディングデータが
ネガ用シェーディングデータ、前記第2のシェーディン
グデータがポジ用シェーディングデータの場合は、ネガ
用シェーディングデータと補正データとが予め記憶され
ているので、請求項6に記載されているように、画像読
取時に、前記フィルムがポジフィルムの場合は、前記ネ
ガ用シェーディングデータと前記補正データとに基づい
て、前記フィルムがネガフィルムの場合は、前記ネガ用
シェーディングデータに基づいて、前記画像信号を補正
すればよい。
【0023】このように、読取対象のフィルムの種類に
基づいて画像信号を補正することにより、写真フィルム
の種類によらず、読取画像からシェーディングを除去す
ることができる。
【0024】なお、補正データは、第1のシェーディン
グデータと第2のシェーディングデータとの比演算によ
り求められる補正係数としてもよいし、請求項7に記載
されているように、第1のシェーディングデータと第2
のシェーディングデータとの差演算により求められた値
(補正量)としてもよい。このような補正データを用い
ることにより、第1のシェーディングデータと第2のシ
ェーディングデータの両方の情報を記憶する場合に比べ
て、記憶しておかなければならない情報量を減らすこと
ができる。
【0025】なお、補正データと第1のシェーディング
データ(又は第2のシェーディングデータ)は、画像読
取装置の出荷前に記憶させておいてもよいし、画像読取
装置の出荷後に定期的に取得して記憶するようにしても
よい。また、補正データと第1のシェーディングデータ
(又は第2のシェーディングデータ)は、同一時期に記
憶する必要はなく、例えば、補正データは画像読取装置
の出荷前に記憶しておき、第1のシェーディングデータ
(又は第2のシェーディングデータ)は、出荷後に定期
的に取得して記憶するようにしてもよい。また、画像読
取と第1又は第2のシェーディングデータ取得に用いる
光電変換素子は同一のものでもよいし、異なってもよ
い。
【0026】請求項8に記載の発明は、フィルムを照明
する光源と、前記光源から照射された光を受光し、受光
光量に応じた画像信号に変換する光電変換素子と、第1
のフィルムと略同等の分光特性を持つ第1の補正部材を
介して、前記光源からの光を前記光電変換素子に受光さ
せ、第1のシェーディングデータを取得する第1のシェ
ーディングデータ取得手段と、第2のフィルムと略同等
の分光特性を持つ第2の補正部材を介して、前記光源か
らの光を前記光電変換素子に受光させ、第2のシェーデ
ィングデータを取得する第2のシェーディングデータ取
得手段と、前記第1のシェーディングデータ取得手段に
より取得された第1のシェーディングデータを記憶する
第1の記憶手段と、前記第2のシェーディングデータ取
得手段により取得された第2のシェーディングデータを
記憶する第2の記憶手段と、画像読取時に、前記フィル
ムが第1のフィルムの場合は、前記第1の記憶手段に記
憶されている第1のシェーディングデータに基づいて、
前記フィルムが第2のフィルムの場合は、前記第2の記
憶手段に記憶されている第2のシェーディングデータに
基づいて、前記フィルムからの透過光或いは反射光を前
記光電変換素子で受光して取得された画像信号を補正し
て、シェーディングを除去するシェーディング除去手段
と、を有することを特徴とする画像読取装置。
【0027】請求項8に記載の発明によれば、第1、第
2のシェーディングデータ取得手段によって、前記請求
項3に記載の発明と同様に、第1、第2のフィルムに対
応する第1のシェーディングデータと第2のシェーディ
ングデータとがそれぞれ別に取得されて、第1、第2の
記憶手段に予め記憶される。
【0028】画像読取時には、光電変換素子により読取
対象のフィルムに記録されている画像に基づく画像信号
が取得される。また、シェーディング除去手段によっ
て、読取対象のフィルムが第1のフィルムの場合は、第
1のシェーディングデータに基づいて、読取対象のフィ
ルムが第2のフィルムの場合は、第2のシェーディング
データに基づいて、取得された画像信号が補正され、シ
ェーディングが除去される。これにより、写真フィルム
の種類によらず、読取画像からシェーディングを除去す
ることができる。
【0029】なお、第1及び第2の補正部材は、第1及
び第2のシェーディングデータをそれぞれ取得するため
には必要であるが、実際に出荷される画像読取装置に必
ずしも含まれている必要はない。例えば、画像読取装置
出荷前に、第1及び第2の補正部材を画像読取装置にセ
ットして、第1及び第2のシェーディングデータを取得
して記憶しておくことで、第1及び第2の補正部材を装
置から取り外して出荷することができる。また、第1の
シェーディングデータ又は第2のシェーディングデータ
を取得するときのみ、第1又は第2の補正部材を画像読
取装置にセットするようにしてもよい。
【0030】また、特に、ネガフィルムの分光特性は、
メーカや感度等のネガフィルムの種類によっても異なる
ことが知られており、前記第1又は第2のシェーディン
グデータが、ネガ用シェーディングデータの場合は、請
求項9に記載されているように、前記第1又は第2のシ
ェーディングデータ取得手段が、ネガフィルムの種類ご
とに複数の補正部材を備え、前記シェーディング除去手
段が、前記フィルムがネガフィルムの場合に、当該ネガ
フィルムの種類を識別する識別手段と、前記第1又は第
2の記憶手段から、前記識別手段により識別されたネガ
フィルムの種類に対応するネガ用シェーディングデータ
を選択する選択手段と、を備えるようにしてもよい。こ
れにより、ネガフィルムに記録されている画像を読み取
る場合に、より高画質の読取画像を得ることができる。
【0031】請求項10に記載の発明は、フィルムを照
明する光源と、前記光源から照射された光を受光し、受
光光量に応じた画像信号に変換する光電変換素子と、第
1のフィルムと略同等の分光特性を持つ第1の補正部材
を介して、前記光源からの光を前記光電変換素子に受光
させ、第1のシェーディングデータを取得する第1のシ
ェーディングデータ取得手段と、第2のフィルムと略同
等の分光特性を持つ第2の補正部材を介して、前記光源
からの光を前記光電変換素子に受光させ、第2のシェー
ディングデータを取得する第2のシェーディングデータ
取得手段と、前記第1のシェーディングデータ取得手段
により取得された第1のシェーディングデータ及び前記
第2のシェーディングデータ取得手段により取得された
第2のシェーディングデータに基づいて、補正データを
求める演算手段と、前記第1のシェーディングデータ取
得手段により取得された第1のシェーディングデータを
記憶する第1の記憶手段と、前記演算手段により求めら
れた補正データを記憶する第2の記憶手段と、画像読取
時に、前記シェーディングデータが取得されたフィルム
の種類に基づいて、前記第1の記憶手段に記憶されてい
る第1のシェーディングデータ及び前記第2の記憶手段
に記憶されている補正データの少なくとも一方を選択す
るとともに、当該選択したデータに基づいて、前記フィ
ルムからの透過光或いは反射光を前記光電変換素子で受
光して取得された画像信号を補正して、シェーディング
を除去するシェーディング除去手段と、を有することを
特徴とする画像読取装置。
【0032】請求項10に記載の発明は、前記請求項8
に記載の発明と同様に、第1及び第2のシェーディング
データが取得される。また、演算手段によって、この取
得された第1のシェーディングデータと第2のシェーデ
ィングデータに基づいて補正データが求められ、第1の
記憶手段には第1のシェーディングデータ、第2の記憶
手段には補正データが記憶される。
【0033】画像読取時には、光電変換素子により読取
対象のフィルムに記録されている画像に基づく画像信号
が取得される。また、シェーディング除去手段によっ
て、シェーディングデータが取得されたフィルムの種類
に基づいて、第1のシェーディングデータ及び補正デー
タの少なくとも一方のデータが選択され、この選択され
たデータに基づいて、光電変換素子により取得された画
像信号が補正されて、当該画像信号からシェーディング
が除去される。
【0034】例えば、請求項11に記載されているよう
に、前記シェーディング除去手段が、前記フィルムが第
1のフィルムの場合は、前記第1の記憶手段に記憶され
ている第1のシェーディングデータに基づいて、前記フ
ィルムが第2のフィルムの場合は、前記第1の記憶手段
に記憶されている第1のシェーディングデータと前記第
2の記憶手段に記憶されている補正データとに基づい
て、前記画像信号を補正すれば、写真フィルムの種類に
よらず、読取画像からシェーディングを除去することが
できる。
【0035】より具体的に、前記第1のシェーディング
データがポジ用シェーディングデータ、前記第2のシェ
ーディングデータがネガ用シェーディングデータの場合
は、請求項12に記載されているように、前記シェーデ
ィング除去手段が、前記フィルムがポジフィルムの場合
は、前記ポジ用シェーディングデータに基づいて、前記
フィルムがネガフィルムの場合は、前記ポジ用シェーデ
ィングデータと前記補正データとに基づいて、前記画像
信号を補正すればよい。
【0036】なお、ネガフィルムの分光特性は、メーカ
や感度等のネガフィルムの種類によっても異なることが
知られており、ネガフィルムに記録されている画像を読
み取る際に、より高画質の読取画像を得るためには、請
求項13に記載されているように、前記第2のシェーデ
ィングデータ取得手段が、ネガフィルムの種類ごとに複
数の補正部材を備え、前記シェーディング除去手段が、
前記フィルムがネガフィルムの場合に、当該ネガフィル
ムの種類を識別する識別手段と、前記第1の記憶手段か
ら、前記識別手段により識別されたネガフィルムの種類
に対応する補正データを選択する選択手段と、を備える
ようにするとよい。
【0037】また、前記第1のシェーディングデータが
ネガ用シェーディングデータ、前記第2のシェーディン
グデータがポジ用シェーディングデータの場合は、請求
項14に記載されているように、前記シェーディング除
去手段が、前記フィルムがポジフィルムの場合は、前記
ネガ用シェーディングデータと前記補正データとに基づ
いて、前記フィルムがネガフィルムの場合は、前記ネガ
用シェーディングデータに基づいて、前記画像信号を補
正すればよい。
【0038】また、請求項15に記載されているよう
に、演算手段が、第1のシェーディングデータと前記第
2のシェーディングデータとの差を演算して補正データ
を求めるようにすれば、この補正データは第2のシェー
ディングデータよりも情報量が小さいので、第1及び第
2のシェーディングデータの両方の情報を記憶する場合
に比べて、記憶手段に必要とされる記憶容量を小さくす
ることができる。
【0039】なお、第1及び第2の補正部材は、前記請
求項8に記載の発明と同様に、実際に出荷される画像読
取装置に必ずしも含まれている必要はない。
【0040】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明に係
る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0041】(全体構成)図1には、本発明が適用され
たフィルム原稿読取部が載置された熱現像転写装置の概
略構成が示されている。
【0042】図1に示されるように熱現像転写装置10
は、下部には画像形成部12、上部には普通紙等の原稿
に記録された画像を読み取る普通原稿読取部14と、写
真フィルムに記録された画像を読み取るフィルム原稿読
取部16とが設けられている。
【0043】画像形成部12は、受像材料装填部20
と、感光材料装填部22と、光走査部24と、露光デー
タ作成部26と、水塗布部28と、熱現像部30と、感
光材料巻取部32とで構成されている。
【0044】受像材料装填部20には、巻取軸34に巻
き取られた受像材料36が装填され、図示しない搬送ロ
ーラによって熱現像部30方向に搬送される。
【0045】受像材料装填部20の下方には、感光材料
装填部22が配設されている。感光材料装填部22に
は、巻取軸38に巻き取られた感光材料40を装填する
ようになっている。感光材料装填部22に装填された感
光材料40は、図示しない搬送ローラが駆動することに
よって所定方向に搬送される。
【0046】感光材料40の搬送方向下流側には、光走
査部24が配設されている。光走査部24には、レーザ
(図示省略)が設けられており、感光材料40に光ビー
ムを走査しながら射出するようになっている。このレー
ザには、画像データに必要な補正を施して露光データに
変換する露光データ作成部26の出力端が接続されてお
り、露光データ作成部26で生成された露光データが入
力される。すなわち、光走査部24では画像データに基
づいて生成された露光データに従ってレーザの駆動が指
示され、感光材料40を光ビームで走査して露光するよ
うになっている。これにより感光材料40に画像が書き
込まれる。
【0047】なお、露光データ作成部26には、普通原
稿読取部14、フィルム原稿読取部16の出力端が接続
されており、普通原稿読取部14及びフィルム原稿読取
部16で読み取ることで得られた画像データが入力でき
るようになっている。また、熱現像転写装置10の装置
外からの画像データ、例えば、デジタルカメラ等での撮
影によって得られた画像データ、スキャナで読み取るこ
とで得られた画像データ、コンピュータで生成され、F
D、MO又はCDに記録された画像データ、他のコンピ
ュータからネットワークを介して転送された画像デー
タ、及びモデムを介して受信する通信画像データ等(以
下、これらをファイル画像データと総称する)を入力す
ることも可能なように構成されている。
【0048】感光材料40の搬送方向下流側には、水塗
布部28が配設されている。水塗布部28には、熱現像
転写装置10に備えられている図示しない水タンクから
ポンプによって水が供給されるようになっている。光走
査部24により画像が書きこまれた感光材料40は、水
塗布部28によって水が塗布されて、熱現像部30方向
へ搬送され、前述の受像材料36と貼り合せられて熱現
像部30に案内される。このように、感光材料40に水
を塗布してから受像材料36に貼り合せることにより、
貼り合わせの密着性を向上させることができる。
【0049】熱現像部30には、ヒータが収容されてお
り、このヒータにより、熱現像部30は加熱される。こ
れにより、熱現像部30内を搬送される感光材料40と
受像材料36を所定時間加熱し(すなわち、熱現像処理
を施す)、受像材料36に画像を形成する。
【0050】熱現像処理が施され、熱現像部30から排
出された感光材料40と受像材料36は、図示しない剥
離部材によって剥離され、感光材料40は、感光材料巻
取部32に備えられた巻取軸42に巻き取られ、廃材と
して処分される。一方、画像が形成された受像材料36
は、熱現像転写装置の側面(図1の左側)に設けられた
排出トレイ44に排出される。
【0051】普通原稿読取部14は、その上部に、透明
ガラス板で出来た原稿載置台50が設けられており、こ
の原稿載置台50上に画像が記録された普通紙等の原稿
が載置される。また、原稿載置台50の上部には、原稿
を原稿載置台50に対して保持するための原稿カバー5
2が開閉可能に設けられている。
【0052】普通原稿読取部14の内部には、原稿載置
台50に載置された原稿を照明するための光源54、こ
の光源54から出射される照明光を原稿に集光する反射
板56、原稿からの反射光を反射する反射板58が設け
られている。反射板56と反射板58は図示しないキャ
リッジに取りつけられており、このキャリッジは原稿載
置台50と平行に移動するようになっている。
【0053】また、反射板58で反射された光は、複数
の光学部材を介して、結像光学系からなるレンズユニッ
ト60に案内される。このレンズユニット60によっ
て、原稿からの反射光がラインCCD62上に結像され
る。また、レンズユニット60は入射する光の光軸に沿
って移動可能となっており、所望の倍率でラインCCD
上に結像することができるようになっている。これによ
り、ラインCCD62によって、原稿載置台50に載置
された原稿に記録されている画像が読み取られる。ライ
ンCCD62による読み取り結果から画像データが生成
され、露光データ作成部26に出力される。
【0054】普通原稿読取部14に隣接して、フィルム
原稿読取部16が配設されている。このフィルム原稿読
取部16は、熱現像転写装置10に着脱可能に装着され
ており、ユーザによって、熱現像転写装置10に必要に
応じて取り付けられるようになっている。
【0055】フィルム原稿読取部16は、写真フィルム
Fに記録されているフィルム画像を読み取るためのもの
であり、例えば135サイズの写真フィルム、110サ
イズの写真フィルム及び透明な磁気層が形成された写真
フィルム(240サイズの写真フィルム:所謂APSフ
ィルム)、120サイズ及び220サイズ(ブローニサ
イズ)の写真フィルムのフィルム画像を読取対象とす
る。フィルム原稿読取部16は、読取対象とするフィル
ム画像を読み取って得た画像データを前述の画像形成部
12の露光データ作成部26へ出力し、読み取った画像
を受像材料36上に形成させる。
【0056】(フィルム原稿読取部の詳細構成)図2に
は、フィルム原稿読取部16の詳細構成が示されてい
る。なお、以下では図2中の矢印U方向をフィルム原稿
読取部16の上方向として説明する。
【0057】図2に示されるように、フィルム原稿読取
部16は、ケーシング100により被覆されている。ケ
ーシング100の内部には、光源部102とラインCC
D104が対向して配置されている。また、光軸L1に
沿って光源部102とラインCCD104との間に、所
望の写真フィルムFが装填されるフィルムキャリア10
6が配置されており、フィルム原稿読取部16は、光源
部102から写真フィルムFに照明光を照射し、その透
過光をラインCCDで検知するようになっている。
【0058】光源部102は、ハロゲンランプやメタル
ハライドランプ等からなるランプ110及びリフレクタ
112を備えている。リフレクタ112は、凹状曲面か
らなる光反射面を有しており、光反射面によりランプ1
10を囲んでいる。ランプ110から射出された光の一
部は直接光として光軸L1に沿った方向へ出射され、ま
た他の一部はリフレクタ112によって反射されて、反
射光として光軸L1に沿った方向へ出射される。
【0059】光源部102とフィルムキャリア106の
間には、光源絞り114が設けられている。光源絞り1
14の開口寸法を変化させることにより、フィルムキャ
リア106により所定の読取位置Rへ支持された写真フ
ィルムFへの入射光の光量を調節することができるよう
になっている。
【0060】フィルムキャリア106は、フィルム原稿
読取部16に着脱可能になっており、ユーザは、フィル
ム原稿読取部16からフィルムキャリア106を取り外
して、所望の写真フィルムFをセットするようになって
いる。
【0061】フィルムキャリア106内上方には、読取
位置Rに対して上流側及び下流側の位置へそれぞれ写真
フィルムFを挟持して搬送するローラ対(図示省略)が
設けられている。これらのローラ対により写真フィルム
Fは、矢印D方向に所定の速度でフィルムキャリア10
6内の上方部分を搬送される。
【0062】フィルムキャリア106の光が入射する面
(以下、「前面」という)及び前面に対向している面
(以下「後面」という)には、読取位置Rに対応する位
置に幅方向へ長いスリット状の開口(図示省略)が設け
られている。従って、光源絞り114から出射された光
は、フィルムキャリア106の前面に設けられた開口を
通して写真フィルムFへ照射され、写真フィルムFを透
過した光は、フィルムキャリア106の後面に設けられ
た開口を通してスリット状に成形されて出射される。
【0063】また、フィルムキャリア106内上部に
は、写真フィルムFを挟んで、光の進行方向上流側に拡
散板120が、下流側にはガラス板122設けられて
いる。拡散板120とガラス板122は、略同一サイズ
に形成されている。この拡散板120、ガラス板122
によって、スリット状の開口から塵埃が入り込んで、写
真フィルムFに付着するのを防ぐようになっている。
【0064】また拡散板120によって、写真フィルム
Fには、スリット状に形成された光が拡散されて照射さ
れる。これにより、写真フィルムFへの単位面積当たり
の入射光量が均一化されるとともに、写真フィルムF上
に付いている傷や塵埃の読取画像への影響が目立たなく
される。
【0065】拡散板120の下端部には、補正板124
が取り付けられている。この補正板124は、上下方向
中央部で補正板124Aと補正板124Bとが接合され
て形成されている。
【0066】補正板124Aは、略均一(フラット)な
分光特性(分光透過特性)、すなわちポジフィルムと略
同等な分光特性を有している(フィルムの分光特性と略
比例関係)。補正板124Aは、入射した光の光量バラ
ンスを変化させずに、透過させることができる。なお、
本実施の形態では、補正板124Aには、拡散板120
と同様の拡散板を用いているが、ガラス板でもよい。
【0067】補正板124Bは、ネガフィルムのベース
部と略同等な分光特性(分光透過特性)を有している
(ネガフィルムの分光特性と略比例関係)。詳しくは、
補正板124Bは、ベース部と略同等又はベース部の分
光特性の比と略同等な濃度を有する部材、或いはネガフ
ィルムを撮影した照明光源又は当該照明光源の分光特性
と略同等な照明光源と、ネガフィルムのベース部の分光
特性をかけ合わせた特性を有する部材、或いは略均一な
明るさの被写体(青空、壁等)を撮影したネガフィルム
又は当該ネガフィルムと略同等な分光特性を有する部材
であればよい。
【0068】具体的には、補正板124Bには、ベース
部と略同一の色のガラス板を用いてもよいし、未撮像の
まま、或いは白色光を均一に照射、或いは均一な明るさ
の被写体を撮影して現像したネガフィルムを用いること
ができる。また、ベース部と略同一の色のガラス板と拡
散板を貼り合せて用いてもよい。
【0069】また、フィルムキャリア106の前面及び
後面には、補正板124A、124Bの上下方向の中心
C1、C2に対応する位置に幅方向へ長いスリット状の
開口(図示省略)が設けられている。フィルムキャリア
106は、通常(フィルム画像読取時)は、読取位置R
が光軸L1と一致する位置にセットされるが、シェーデ
ィングデータ取得時には、補正板124Aの中心C1、
又は補正板124Bの中心C2を光軸L1と一致させる
ように、フィルム原稿読取部16の上下方向に移動可能
となっている。
【0070】フィルムキャリア106の移動により、補
正板124Aの中心C1を光軸L1と一致させた場合
は、ラインCCD104では補正板124Aを透過した
光を検知する。後述の画像処理器130では、この検知
結果からポジフィルム読取時の光源からの光量分布およ
びラインCCD104の感度の違いによるシェーディン
グを示すシェーディングデータ(以下、「ポジ用シェー
ディングデータ」という)を取得するようになってい
る。
【0071】また、補正板124Bの中心C2を光軸L
1と一致させた場合は、ラインCCD104では補正板
124Bを透過した光を検知する。後述の画像処理器1
30では、この検知結果からネガフィルム読取時のシェ
ーディングデータ(以下、「ネガ用シェーディングデー
タ」という)を取得するようになっている。
【0072】フィルムキャリア106よりも光の進行方
向下流側には、結像光学系であるレンズユニット118
が配置されている。写真フィルムFを透過してフィルム
キャリア106から出射した光は、レンズユニット11
8を通ることによって、ラインCCD104上に結像す
る。また、このレンズユニット118は光軸L1に沿っ
て移動できるようになっており、所望の倍率でラインC
CD上に結像することができるようになっている(読み
取り解像度が可変)。
【0073】ラインCCD104には3ラインのセンシ
ング部が設けられている。光受光部として構成された各
センシング部は、それぞれ主走査方向に沿って一列に多
数配列されたCCDセル及びフォトダイオード等からな
る多数の光電変換素子及びシャッタ機構を備えており、
各センシング部の光入射側にはR、G、Bの色分解フィ
ルタの何れかが取付けられている(所謂、3ラインカラ
ーCCD)。また各センシング部付近には、多数のCC
Dセルからなる転送部が各センシング部に対応して各々
設けられている。
【0074】ラインCCD104は、写真フィルムFの
搬送速度に対応する周期毎にCCDセルに蓄積された電
荷を主走査線に沿った写真フィルムFの画像濃度に対応
するライン信号として画像処理器130へ転送する。
【0075】画像処理器130は、図3に示されるよう
に、A/D変換器132と、シェーディングデータ生成
部134と、シェーディングデータ記憶部136と、画
像データ生成部138を備えている。
【0076】A/D変換器132は、ラインCCD10
4からのライン信号が入力され、入力されたライン信号
をデジタル変換する。
【0077】シェーディングデータ生成部134は、補
正板124Aの中心C1と光軸L1と一致させる位置に
フィルムキャリア106がセットされたときに得られた
A/D変換器132の出力データに基づいて、ポジフィ
ルム読取時のシェーディングの影響を除去するためのポ
ジ用シェーディングデータを生成する。また、補正板1
24Bの中心C2と光軸L1とを一致させる位置にフィ
ルムキャリア106がセットされたときに得られたA/
D変換器132の出力データに基づいて、ネガフィルム
読取時のシェーディングを除去するためのネガ用シェー
ディングデータを生成する。
【0078】シェーディングデータ記憶部136は、シ
ェーディングデータ生成部134によって生成されたポ
ジ用シェーディングデータ及びネガ用シェーディングデ
ータを記憶する。
【0079】画像データ生成部138は、読取位置Rが
光軸L1と一致する位置にフィルムキャリア106がセ
ットされたときに得られたA/D変換器132の出力デ
ータ(ラインごとのデジタルデータ)に対して、画素ご
とに感度補正を施す。なお、この感度補正は、フィルム
キャリア106にセットされている写真フィルムFがポ
ジフィルムの場合は、シェーディングデータ記憶部13
6に記憶されているポジ用シェーディングデータを用い
て行なわれる。また、フィルムキャリア106にセット
されている写真フィルムFがネガフィルムの場合は、シ
ェーディングデータ記憶部136に記憶されているネガ
用シェーディングデータを用いて行なわれる。また画像
データ生成部138は、感度補正したラインごとのデジ
タルデータをメモリへ蓄積して画像データを生成する。
【0080】画像処理器130は、画像データ生成部1
38で生成された画像データを露光データ作成部26に
出力する。
【0081】(作用)次に、本実施の形態の作用とし
て、フィルム原稿読取部16によって写真フィルムに記
録されているフィルム画像を読み取り、画像形成部によ
って読み取った画像を受像材料上に形成させる処理につ
いて説明する。
【0082】図4には、フィルム原稿読取部16で行な
われる処理が示されている。図4に示されるように、フ
ィルム原稿読取部16では、フィルム画像の読み取りが
指示されると、フィルム画像の読み取りが指示されると
(ステップ200)、フィルム画像読取処理が行なわれ
(ステップ202)、シェーディングデータの取得タイ
ミングになると(ステップ204)、シェーディングデ
ータ取得処理(ステップ206)が行なわれる。
【0083】フィルム画像読取処理では、図5に示され
るように、まず、読取対象の写真フィルムFがポジフィ
ルムであるか、ネガフィルムであるかが識別される(ス
テップ300)。なお、ポジフィルム/ネガフィルムの
識別方法は、本発明では特に限定されず、ユーザによっ
て図示しない操作パネルを操作する等によってポジフィ
ルム/ネガフィルムのフィルム種を入力されることによ
り行なってもよいし、フィルムキャリア106にフィル
ム種を読み取るセンサ等を設け、このセンサからの出力
信号に基づいて行なってもよい。
【0084】読取対象の写真フィルムFがポジフィルム
の場合(ステップ300で肯定判定)は、ステップ30
2に移行し、ラインCCD104によって1ライン分の
フィルム画像が読み取られる。
【0085】詳しくは、光源部102から出射され、光
源絞り114の開口(遮光板114A、114Bの間
隙)を通過した照明光は、拡散板120によって拡散さ
れ、読取位置Rへ支持された写真フィルムFへ照射され
る。このとき、拡散板120から出射される照明光は光
軸L1を対称軸とする光線束となる。これにより、画像
濃度に対応する光量の光が、読取位置Rに支持された写
真フィルムFの画像記録領域を透過する。写真フィルム
Fを透過し、フィルム画像を担持した照明光も光軸L1
を対称軸とする光線束となってレンズユニット118へ
入射し、ラインCCD104に検知される。
【0086】ラインCCD104により得られた画像濃
度に基づくライン信号は、画像処理器130に送信さ
れ、デジタル変換された後、画像データ生成部138に
送信される。画像データ生成部138では、シェーディ
ングデータ記憶部136からポジ用シェーディングデー
タを選択して、デジタル変換したラインCCD104の
出力データ(1ライン分の画像データ)の各画素ごとに
感度補正(例えば、出力データにシェーディングデータ
を加算する等)を施す(ステップ304)。この感度補
正されたデータはメモリに蓄積され、次のラインのフィ
ルム画像を読み取る場合(ステップ306で否定判定)
はステップ302に戻る。
【0087】フィルム画像の読み取りが終了すると(ス
テップ306で肯定判定)、ステップ308に移行し、
メモリに蓄積されているデータを画像データとして画像
形成部12の露光データ作成部26に送信する。
【0088】一方、読取対象の写真フィルムFがネガフ
ィルムの場合は、ステップ300で否定判定されて、ス
テップ310に移行する。ステップ310ではステップ
302と同様に、ラインCCD104によって1ライン
分のフィルム画像が読み取られる。
【0089】ラインCCD104により得られた画像濃
度に基づくライン信号は、画像処理器130に送信さ
れ、デジタル変換された後、画像データ生成部138に
送信され、シェーディングデータ記憶部136からネガ
用シェーディングデータが選択されて、ステップ304
と同様に感度補正が行なわれる(ステップ312)。こ
の感度補正されたデータはメモリに蓄積され、次のライ
ンのフィルム画像を読み取る場合(ステップ314で否
定判定)はステップ310に戻る。
【0090】フィルム画像の読み取りが終了すると(ス
テップ314で肯定判定)、ステップ308に移行し、
メモリに蓄積されているデータを画像データとして画像
形成部12の露光データ作成部26に送信する。
【0091】画像形成部12の露光データ作成部26
は、ステップ308の処理によって画像データを受信す
ると、各種の補正が施した後、露光データに変換する。
この露光データは光走査部24に送信される。また、画
像形成部12では、感光材料装填部22に装填された感
光材料40が、図示しない搬送ローラが駆動することに
よって光走査部24による光走査位置へ送られる。光走
査部24では露光データに基づいて感光材料40に光ビ
ームを走査露光する。露光された感光材料40は水塗布
部28で水が塗布された後、受像材料36と貼り合わさ
れて熱現像部30へと送られる。熱現像部30によっ
て、感光材料40と受像材料36が所定時間加熱され、
受像材料36に画像を形成する。その後、感光材料40
は感光材料巻取部32に巻き取られ、廃材として処分さ
れ、画像が形成された受像材料36は排出トレイ44に
排出される。
【0092】一方、感度補正に用いるポジ用シェーディ
ングデータ及びネガ用シェーディングデータを取得する
シェーディングデータ取得処理は、画像読取装置出荷前
に予め行なわれるようにしてもよいし、画像読取装置使
用時に、1日の始業開始時や1ヶ月ごと等、定期的に行
なわれるようにしてもよいし、新規の写真フィルムFが
セットされた時に行なわれるようにしてもよいし、画像
を読み取る度にその直前に行なわれるようにしてもよ
い。また、ユーザによって図示しない操作パネルを操作
する等によってシェーディングデータの取得が指示され
た時等、任意のタイミングで行なわれるようにしてもよ
い。
【0093】シェーディングデータ取得処理では、図6
に示されるように、まず始めに、フィルムキャリア10
6が、補正板124Aの中心C1と光軸L1とを一致さ
せる位置に移動されてセットされる(ステップ40
0)。これにより、光源部102から出射され、光源絞
り114の開口(遮光板114A、114Bの間隙)を
通過した照明光は、補正板124Aに照射される。補正
板124Aは入射した光の光量バランスを変化させずに
透過させ、この透過光は、光軸L1を対称軸とする光線
束となってレンズユニット118へ入射し、ラインCC
D104に検知される。
【0094】ポジフィルムの透過率は光の波長(可視域
の波長)によらず略一定であり、光量バランス(照明光
の分光特性)を変化させずに透過させるので、このとき
のラインCCD104の検知結果から、ポジフィルム読
取時のシェーディングの影響を把握することができる。
【0095】次いで、ステップ402に進み、ラインC
CD104の出力信号は、画像処理器130に送信さ
れ、A/D変換器132によりデジタル信号に変換され
た後、シェーディングデータ生成部134に入力され
る。シェーディングデータ生成部134では、各色(R
GB)毎に各画素の信号値が一定となるように、且つそ
のときの各色(RGB)の信号値も一致するように、画
素ごとに補正量を算出し、ポジフィルム読取時のシェー
ディングを除去するためのポジ用シェーディングデータ
を生成する。このポジ用シェーディングデータは、シェ
ーディングデータ記憶部136に記憶される。
【0096】なお、ラインCCD104の出力信号は必
要であれば増幅してもよい。また、ラインセンサ104
による一回の取得データによりポジ用シェーディングデ
ータを生成したが、複数回の取得データを平均して、ポ
ジ用シェーディングデータを生成するようにしてもよ
い。このとき、補正板124Aを微搬送させて、ライン
CCD104でデータを複数回取得するようにしてもよ
い。
【0097】次いで、フィルムキャリア106が、補正
板124Bの中心C2と光軸L1とが一致させる位置に
移動されてセットされる(ステップ404)。これによ
り、光源部102から出射され、光源絞り114の開口
(遮光板114A、114Bの間隙)を通過した照明光
は、現像されたネガフィルムのベース部と略同等の分光
透過特性を持っている補正板124Bに照射される。補
正板124Bからの透過光は、光軸L1を対称軸とする
光線束となってレンズユニット118へ入射し、ライン
CCD104に検知される。
【0098】補正板124Bは、ネガフィルムのベース
部と略同等に、入射した照明光の光量バランスを変化さ
せて透過させるので、このときのラインCCD104の
検知結果から、ネガフィルム読取時のシェーディングの
影響を把握することができる。
【0099】次いで、ステップ406に進み、ラインC
CD104の出力信号は、画像処理器130に送信さ
れ、A/D変換器132によりデジタル信号に変換され
た後、シェーディングデータ生成部134に入力され
る。シェーディングデータ生成部134では、前述のポ
ジ用シェーディングデータ作成時と同様の処理を行な
い、ネガ用シェーディングデータを生成する。このネガ
用シェーディングデータは、シェーディングデータ記憶
部136に記憶される。
【0100】なお、ラインCCD104の出力信号は必
要であれば増幅してもよい。また、ラインセンサ104
による一回の取得データによりネガ用シェーディングデ
ータを生成したが、複数回の取得データを平均して、ネ
ガ用シェーディングデータを生成するようにしてもよ
い。このとき、補正板124Bを微搬送させて、ライン
CCD104でデータを複数回取得するようにしてもよ
い。
【0101】その後、フィルムキャリア106が、通常
の位置(読取位置Rが光軸L1と一致する位置)に移動
される(ステップ408)。
【0102】次に、図7(A)に示されるように、ネガ
フィルムのベース部の分光反射特性が、赤色の波長に近
づくほど透過率が高くなっている場合を例に、具体的に
ついて説明する。
【0103】図7(B)のに示されるような光量バラ
ンスの光を写真フィルムに照射すると、ポジフィルムの
場合は、分光透過特性が均一(フラット)であるので、
入射光の光量バランスが変化されずに透過する。すなわ
ち、図7(B)のに示される光量バランスの光が透過
光としてラインCCD104に入射される。一方、ネガ
フィルムの場合は、その透過光の光量バランスは、図7
(B)のに示されるように、赤色波長域の光量が多く
なる。
【0104】ラインCCD104のうちのあるCCDが
図7(C)に示されるようなRGB感度を持っていると
き、ポジフィルムの場合は、図7(D)の点線に示され
るようなCCD出力が得られる(青色出力:BP、緑色
出力:GP、赤色出力:RP)。一方、ネガフィルムの
場合は、図7(D)の実線に示されるようなCCD出力
が得られる(青色出力:BN、緑色出力:GN、赤色出
力:RN)。
【0105】図7(D)から分かるように、ポジフィル
ムを読み取る場合とネガフィルムを読み取る場合とで
は、CCDの出力が異なっている。したがって、フィル
ム画像を読み取ったときのシェーディングが、ポジフィ
ルムとネガフィルムとでは異なる。
【0106】従来は、素抜け状態(入射光の光量バラン
スが変化されない)、すなわちポジフィルム読取時と略
同等の状態で、CCD出力からシェーディングデータを
生成し、ネガフィルムのフィルム画像を読み取るときも
このシェーディングデータを用いて感度補正を行なって
いた。このため、ネガフィルム読取時は、シェーディン
グを除去することができなかった。
【0107】一方、本実施の形態では、上述のように、
このシェーディングデータ(ポジ用シェーディングデー
タ)とは別に、ネガフィルムのベース部と略同等の分光
透過特性を持つ補正板124Bからの透過光をラインC
CD104で検知し、ネガ用シェーディングデータを生
成し、ネガフィルムのフィルム画像を読み取るときは、
このネガ用シェーディングデータを用いて感度補正が行
なわれる。これにより、ポジフィルム/ネガフィルムの
種類によらず、読取画像からシェーディングを除去する
ことができる。
【0108】なお、図7(D)に示されるように、赤色
出力RPとRNとの差が特に大きく、青色出力BPとB
Nとの差、及び緑色GPとGNとの差が微小である場合
(一般に、ポジフィルム読取時とネガフィルム読取時と
ではこのような関係になる傾向がある)は、赤色の補正
量のみネガ用に生成し、青色、緑色についてはポジ用シ
ェーディングデータの青色、緑色のデータを用いるよう
にしてもよい。この場合、青色及び緑色のネガ用シェー
ディングデータの補正量を記憶する記憶領域を省略する
ことができ、コストダウンを図ることができる。
【0109】なお、本実施の形態では、ポジ用シェーデ
ィングデータとネガ用シェーディングデータの両方を記
憶しておき、フィルム画像読取時の感度補正にこれらの
データを利用する場合を説明したが、本発明はこれに限
定されるものではない。ポジ用シェーディングデータと
ネガ用シェーディングデータ間の演算により、補正デー
タを求める演算手段を新たに設け、この演算手段により
得られた補正データを記憶しておき、フィルム画像読取
時の感度補正に用いるようにしてもよい。
【0110】例えば、補正データとして、ポジ用シェー
ディングデータとネガ用シェーディングデータとの差を
演算して、ポジ−ネガ間補正量を求めて記憶しておき、
感度補正に用いてもよい。
【0111】この場合、ポジ−ネガ間補正量とポジ用
(又はネガ用)シェーディングデータとを加算又は減算
等して、ネガ用(又はポジ用)シェーディングデータを
生成して感度補正を行ったり、ポジ用(又はネガ用)シ
ェーディングデータで感度補正を行なった後、ポジ−ネ
ガ間補正量で再度補正を行なう等により、ネガフィルム
(又はポジフィルム)読取時のシェーディングの影響を
除去することができる。
【0112】また、画像読取装置出荷時に、補正データ
として、ポジ用シェーディングデータとネガ用シェーデ
ィングデータ間の比演算により、補正係数を求めて記憶
しておき、出荷後は定期的にポジ用(又はネガ用)シェ
ーディングデータを取得して、補正係数を乗算して感度
補正を行うようにしてもよい。この具体例を以下に示
す。
【0113】画像読取装置出荷時に、補正板124Aの
中心C1と光軸L1とを一致させる位置にフィルムキャ
リア106をセットし、ラインCCD104による所定
回数分(通常は5〜10回分、取得回数は変更可能とし
てもよい)の取得データを画素毎に平均して、ポジテー
ブルPoji-tblを取得する。なお、取得回数が1回の場合
は、取得データをそのままポジテーブルPoji-tblとす
る。
【0114】例えば、ラインCCD104によって5回
データを取得した場合は、各回の取得データをPoji1-tb
l、Poji2-tbl、Poji3-tbl、Poji4-tbl、Poji5-tblとす
ると、ポジテーブルPoji-tblは、 Poji-tbl=(Poji1-tbl+Poji2-tbl+Poji3-tbl+Poji4-tbl+
Poji5-tbl)/5 となる。
【0115】このポジテーブルPoji-tblの中で最小値を
Poji(min)とし、 Shd(P)-tbl= Poji-tbl/ Poji(min) の演算により正規化して、ポジ用シェーディングデータ
Shd(P)-tblを生成する。
【0116】続いて、補正板124Bの中心C2と光軸
L1とを一致させる位置にフィルムキャリア106をセ
ットし、ラインCCD104による所定回数分(通常は
5〜10回分、取得回数は変更可能としてもよい)の取
得データを画素毎に平均して、ネガテーブルNega-tblを
取得する。なお、取得回数が1回の場合は、取得データ
をそのままポジテーブルNega-tblとする。
【0117】例えば、ラインCCD104によって5回
データを取得した場合は、各回の取得データをNega1-tb
l、Nega2-tbl、Nega3-tbl、Nega4-tbl、Nega5-tblとす
ると、ネガテーブルNega-tblは、 Nega-tbl=(Nega1-tbl+Nega2-tbl+Nega3-tbl+Nega4-tbl+
Nega5-tbl)/5 となる。
【0118】このネガテーブルNega-tblの中で最小値を
Nega(min)とし、 Shd(N)-tbl= Nega-tbl/ Nega(min) の演算により正規化して、ネガ用シェーディングデータ
Shd(N)-tblを生成する。
【0119】このように生成したポジ用シェーディング
データShd(P)-tblとネガ用シェーディングデータShd(N)
-tblの比演算によって、 Hosei-tbl= Shd(N)-tbl/Shd(P)-tbl とする補正係数テーブルHosei-tblを求めて記憶してお
く。
【0120】出荷後は、定期的にポジ用シェーディング
データShd(P)-tblを取得し、ポジフィルム読取時は取得
した最新のポジ用シェーディングデータShd(P)-tblに基
づいて感度補正を行う。ネガフィルム読取時は、最新の
ポジ用シェーディングデータをShd(P)-tbl-newとして、 Shd(N)-tbl-new= Hosei-tbl× Shd(P)-tbl-new となる新しいネガ用シェーディングデータShd(N)-tbl-n
ewを生成し、このネガ用シェーディングデータShd(N)-t
bl-newに基づいて感度補正を行う。
【0121】このように補正データ(ポジ−ネガ間補正
量や補正係数)を用いることにより、シェーディングデ
ータ記憶部が必要とする記憶容量を少なくすることがで
きる。
【0122】また、画像読取装置出荷時に補正データを
求めて記憶しておき、出荷後は定期的(電源投入毎、所
定時間経過毎、新規写真フィルムのセット毎、1画像読
取り毎等)にポジ用(又はネガ用)シェーディングデー
タを取得するようにすれば、光源光量の経時変化にも対
応することができる。また、出荷後は、ポジ用(又はネ
ガ用)シェーディングデータだけの取得で、ポジフィル
ムとネガフィルムの両者のシェーディング除去に対応で
きるので、補正データの取得後は、補正部材B(又は補
正部材A)を省略することができる。
【0123】また、本実施の形態では、ネガフィルムの
種類(メーカー、感度等)については考慮しなかった
が、ネガフィルムの種類に応じて複数の補正板124B
を用意して、ネガフィルムの種類ごとにネガ用シェーデ
ィングデータを取得してもよい。なお、ネガフィルムの
種類ごとに用意された補正板124Bを接合して1つの
部材に形成してもよく、この部材を光軸L1位置に移動
させるときの移動量で、何れのネガフィルム種類のネガ
用シェーディングデータを取得するのかを制御すること
ができる。
【0124】ネガフィルム読取時は、読取対象のネガフ
ィルムの種類に対応する補正板124Bを選択してネガ
用シェーディングデータを取得して、感度補正を行うよ
うにすればよい。或いは、ネガフィルムの種類ごとに、
予めネガ用シェーディングデータ(又は補正データ)を
記憶しておき、読取対象のネガフィルムの種類に対応す
るネガ用シェーディングデータ(又は補正データ)を選
択して、感度補正を行なうようにしてもよい。
【0125】なお、読取対象のネガフィルムの種類の識
別は、ユーザによって図示しない操作パネルを操作する
等によってネガフィルムの種類を入力させ、この入力情
報から識別するようにしてもよいし、フィルムキャリア
106にネガフィルムの種類を識別するセンサ等を設
け、このセンサからの出力信号に基づいて識別するよう
にしてもよい。
【0126】また、本実施の形態では、補正板124A
を用いてポジ用シェーディングデータを取得したが、ポ
ジフィルムの分光特性はフラットであるので、補正板1
24Aを省略し、読取位置Rに写真フィルムFがないと
き(例えば、写真フィルムFの搬送前や写真フィルムF
のフィルムキャリア装填前)、すなわち素抜け状態のと
きに、光源部102からの光をラインCCD104で受
光することで、ポジ用シェーディングデータを取得して
もよい。
【0127】また、本実施の形態では、フィルムキャリ
ア106を移動させてポジ用或いはネガ用シェーディン
グデータ取得したが、本発明はこれに限定されるもので
はない。補正板124Aに素ポジフィルム、補正板12
4Bに素ネガフィルムを用いる等、補正板124を写真
フィルム或いは写真フィルム状に形成すれば、フィルム
キャリア106の写真フィルムFのセット位置に補正板
124をセットして、シェーディングデータを取得する
ことができ、フィルムキャリア106を移動させる必要
はない。また、この場合、写真フィルムの搬送機能を利
用して、補正板124を移動させることができる。
【0128】また、本実施の形態では、RGB各色の光
電変換素子が一列に配列されラインCCD104を用
い、1ラインずつ画像を読み取る画像読取装置(フィル
ム原稿読取部)を例に説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、複数の光電変換素子によって画像
を読取る構成の画像読取装置であればよい。
【0129】例えば、エリアCCDセンサ等を用いて、
領域単位で画像を読み取る画像読取装置に本発明を適用
することができる。また、白黒画像等、単色画像を読取
る画像読取装置にも本発明を適用することができる。ま
た、本実施の形態では、原稿の読取りとシェーディング
データの取得に用いる光電変換素子を共通にしたが、各
々異なる光電変換素子を用いてもよい。
【0130】また、本実施の形態では、ポジフィルムと
ネガフィルムを読取対象の原稿とした画像読取装置(フ
ィルム原稿読取部)を例に説明したが、本発明は原稿の
種類を特に限定するものではない。読取対象の原稿と略
同等の分光特性を有する補正部材を用いて、シェーディ
ングデータを取得して、読取画像からシェーディングの
影響を除去するために感度補正を行うことにより、原稿
の種類によって分光特性が異なっても適切な感度補正を
行うことができるようにすることが本質である。写真フ
ィルムであれば、ポジフィルム、ネガフィルム以外に
も、DCNフィルム、白黒フィルム、セピアフィルム等
を読取対象にしてもよい。
【0131】また、本実施の形態では、透過型の画像読
取装置(フィルム原稿読取部)を例に説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、反射型の画像読取
装置に本発明を適用してもよい。
【0132】
【発明の効果】上記に示したように、本発明は、写真フ
ィルムの種類によらず、読取画像からシェーディングを
除去することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る熱現像転写装置の概
略構成図である。
【図2】フィルム原稿読取部の詳細構成図である。
【図3】画像処理器の詳細構成を示すブロック図であ
る。
【図4】フィルム原稿読取部で行なわれる処理を示すフ
ローチャートである。
【図5】フィルム原稿読取処理を示すフローチャートで
ある。
【図6】シェーディングデータ取得処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】本発明の特徴を説明するための図であり、
(A)はポジフィルム及びネガフィルムの分光透過特性
の一例を示す図であり、(B)は同一の光を照射時にお
けるポジフィルムからの透過光量とネガフィルムからの
透過光量の一例を示す図であり、(C)はCCDの感度
の波長特性の一例を示す図であり、(D)は(B)の光
を(C)の波長特性を持つCCDで検知したときのCC
D出力を示す図である。
【図8】(A)は画素ごとにCCDの感度の波長特性が
異なることを説明するためのCCDの感度の波長特性の
一例を示す図であり、(B)は光源からの照射光量が不
均一であることを説明するための図であり、(C)はシ
ェーディングを説明するための図であり、ラインCCD
による赤色の1ライン分のCCD出力の一例を示す図で
ある。
【図9】分光特性の比例関係を説明するためのグラフで
ある。
【符号の説明】
10 熱現像転写装置 12 画像形成部 14 普通原稿読取部 16 フィルム原稿読取部 102 光源部 104 ラインCCD(光電変換素子) 106 フィルムキャリア 114 光源絞り 118 レンズユニット 120 拡散板 122 ガラス板 124 補正板 124A 補正板(第1の補正部材) 124B 補正板(第2の補正部材) 130 画像処理器 134 シェーディングデータ生成部(第1、第2の
シェーディングデータ取得手段) 136 シェーディングデータ記憶部(第1、第2の
記憶手段) 138 画像データ生成部(シェーディング除去手
段) F 写真フィルム L1 光軸

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿に光源からの光を照射し、前記原稿
    からの透過光或いは反射光を複数の光電変換素子で受光
    することによって、前記原稿に記録されている画像を読
    み取る画像読取装置に用いられ、前記原稿の違いによる
    シェーディングを除去するための感度補正方法であっ
    て、 前記原稿と略同等の分光特性を持つ補正部材を介して、
    前記光源からの光を光電変換素子で受光してシェーディ
    ングデータを取得し、 画像読取時に、前記原稿からの透過光或いは反射光を前
    記光電変換素子で受光して取得された画像信号を、前記
    シェーディングデータに基づいて補正し、シェーディン
    グを除去する、 ことを特徴とする感度補正方法。
  2. 【請求項2】 前記補正部材の分光特性が、前記原稿の
    分光特性と略比例関係である、 ことを特徴とする請求項1に記載の感度補正方法。
  3. 【請求項3】 フィルムに光源からの光を照射し、前記
    フィルムからの透過光或いは反射光を複数の光電変換素
    子で受光することによって、前記フィルムに記録されて
    いる画像を読み取る画像読取装置に用いられ、前記フィ
    ルムの違いによるシェーディングを除去するための感度
    補正方法であって、 第1のフィルムと略同等の分光特性を持つ第1の補正部
    材を介して、前記光源からの光を光電変換素子で受光し
    て、第1のシェーディングデータを取得して記憶し、 第2のフィルムと略同等の分光特性を持つ第2の補正部
    材を介して、前記光源からの光を光電変換素子で受光し
    て、第2のシェーディングデータを取得して記憶してお
    き、 画像読取時に、前記フィルムが第1のフィルムの場合
    は、前記第1のシェーディングデータに基づいて、前記
    フィルムが第2のフィルムの場合は、前記第2のシェー
    ディングデータに基づいて、前記フィルムからの透過光
    或いは反射光を前記光電変換素子で受光して取得された
    画像信号を補正してシェーディングを除去する、 ことを特徴とする感度補正方法。
  4. 【請求項4】 フィルムに光源からの光を照射し、前記
    フィルムからの透過光或いは反射光を複数の光電変換素
    子で受光することによって、前記フィルムに記録されて
    いる画像を読み取る画像読取装置に用いられ、前記フィ
    ルムの違いによるシェーディングを除去するための感度
    補正方法であって、 第1のフィルムと略同等の分光特性を持つ第1の補正部
    材を介して、前記光源からの光を光電変換素子で受光し
    て、第1のシェーディングデータを取得して記憶し、 第2のフィルムと略同等の分光特性を持つ第2の補正部
    材を介して、前記光源からの光を光電変換素子で受光し
    て、第2のシェーディングデータを取得し、 前記第1のシェーディングデータ及び前記第2のシェー
    ディングデータに基づいて、補正データを求めて記憶し
    ておき、 画像読取時に、前記シェーディングデータが取得された
    フィルムの種類に基づいて、前記第1のシェーディング
    データ及び前記補正データの少なくとも一方のデータを
    選択するとともに、当該選択したデータに基づいて、前
    記フィルムからの透過光或いは反射光を前記光電変換素
    子で受光して取得された画像信号を補正してシェーディ
    ングを除去する、 ことを特徴とする感度補正方法。
  5. 【請求項5】 前記第1のシェーディングデータがポジ
    用シェーディングデータ、前記第2のシェーディングデ
    ータがネガ用シェーディングデータの場合、 画像読取時に、前記フィルムがポジフィルムの場合は、
    前記ポジ用シェーディングデータに基づいて、前記フィ
    ルムがネガフィルムの場合は、前記ポジ用シェーディン
    グデータと前記補正データとに基づいて、前記画像信号
    を補正する、ことを特徴とする請求項4に記載の感度補
    正方法。
  6. 【請求項6】 前記第1のシェーディングデータがネガ
    用シェーディングデータ、前記第2のシェーディングデ
    ータがポジ用シェーディングデータの場合、 画像読取時に、前記フィルムがポジフィルムの場合は、
    前記ネガ用シェーディングデータと前記補正データとに
    基づいて、前記フィルムがネガフィルムの場合は、前記
    ネガ用シェーディングデータに基づいて、前記画像信号
    を補正する、 ことを特徴とする請求項4に記載の感度補正方法。
  7. 【請求項7】 前記第1のシェーディングデータと前記
    第2のシェーディングデータとの差を演算して前記補正
    データを求める、 ことを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れか1項に
    記載の感度補正方法。
  8. 【請求項8】 フィルムを照明する光源と、 前記光源から照射された光を受光し、受光光量に応じた
    画像信号に変換する光電変換素子と、 第1のフィルムと略同等の分光特性を持つ第1の補正部
    材を介して、前記光源からの光を前記光電変換素子に受
    光させ、第1のシェーディングデータを取得する第1の
    シェーディングデータ取得手段と、 第2のフィルムと略同等の分光特性を持つ第2の補正部
    材を介して、前記光源からの光を前記光電変換素子に受
    光させ、第2のシェーディングデータを取得する第2の
    シェーディングデータ取得手段と、 前記第1のシェーディングデータ取得手段により取得さ
    れた第1のシェーディングデータを記憶する第1の記憶
    手段と、 前記第2のシェーディングデータ取得手段により取得さ
    れた第2のシェーディングデータを記憶する第2の記憶
    手段と、 画像読取時に、前記フィルムが第1のフィルムの場合
    は、前記第1の記憶手段に記憶されている第1のシェー
    ディングデータに基づいて、前記フィルムが第2のフィ
    ルムの場合は、前記第2の記憶手段に記憶されている第
    2のシェーディングデータに基づいて、前記フィルムか
    らの透過光或いは反射光を前記光電変換素子で受光して
    取得された画像信号を補正して、シェーディングを除去
    するシェーディング除去手段と、 を有することを特徴とする画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記第1又は第2のシェーディングデー
    タが、ネガ用シェーディングデータの場合、 前記第1又は第2のシェーディングデータ取得手段が、
    ネガフィルムの種類ごとに複数の補正部材を備え、 前記シェーディング除去手段が、 前記フィルムがネガフィルムの場合に、当該ネガフィル
    ムの種類を識別する識別手段と、 前記第1又は第2の記憶手段から、前記識別手段により
    識別されたネガフィルムの種類に対応するネガ用シェー
    ディングデータを選択する選択手段と、を備える、 ことを特徴とする請求項8に記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】 フィルムを照明する光源と、 前記光源から照射された光を受光し、受光光量に応じた
    画像信号に変換する光電変換素子と、 第1のフィルムと略同等の分光特性を持つ第1の補正部
    材を介して、前記光源からの光を前記光電変換素子に受
    光させ、第1のシェーディングデータを取得する第1の
    シェーディングデータ取得手段と、 第2のフィルムと略同等の分光特性を持つ第2の補正部
    材を介して、前記光源からの光を前記光電変換素子に受
    光させ、第2のシェーディングデータを取得する第2の
    シェーディングデータ取得手段と、 前記第1のシェーディングデータ取得手段により取得さ
    れた第1のシェーディングデータ及び前記第2のシェー
    ディングデータ取得手段により取得された第2のシェー
    ディングデータに基づいて、補正データを求める演算手
    段と、 前記第1のシェーディングデータ取得手段により取得さ
    れた第1のシェーディングデータを記憶する第1の記憶
    手段と、 前記演算手段により求められた補正データを記憶する第
    2の記憶手段と、 画像読取時に、前記シェーディングデータが取得された
    フィルムの種類に基づいて、前記第1の記憶手段に記憶
    されているシェーディングデータ及び前記第2の記憶手
    段に記憶されている補正データの少なくとも一方のデー
    タを選択するとともに、当該選択したデータに基づい
    て、前記フィルムからの透過光或いは反射光を前記光電
    変換素子で受光して取得された画像信号を補正して、シ
    ェーディングを除去するシェーディング除去手段と、 を有することを特徴とする画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記シェーディング除去手段が、前記
    フィルムが第1のフィルムの場合は、前記第1の記憶手
    段に記憶されている第1のシェーディングデータに基づ
    いて、前記フィルムが第2のフィルムの場合は、前記第
    1の記憶手段に記憶されている第1のシェーディングデ
    ータと前記第2の記憶手段に記憶されている補正データ
    とに基づいて、前記画像信号を補正する、 ことを特徴とする請求項10に記載の画像読取装置。
  12. 【請求項12】 前記第1のシェーディングデータがポ
    ジ用シェーディングデータ、前記第2のシェーディング
    データがネガ用シェーディングデータの場合、 前記シェーディング除去手段が、前記フィルムがポジフ
    ィルムの場合は、前記ポジ用シェーディングデータに基
    づいて、前記フィルムがネガフィルムの場合は、前記ポ
    ジ用シェーディングデータと前記補正データとに基づい
    て、前記画像信号を補正する、 ことを特徴とする請求項11に記載の画像読取装置。
  13. 【請求項13】 前記第2のシェーディングデータ取得
    手段が、ネガフィルムの種類ごとに複数の補正部材を備
    え、 前記シェーディング除去手段が、 前記フィルムがネガフィルムの場合に、当該ネガフィル
    ムの種類を識別する識別手段と、 前記第1の記憶手段から、前記識別手段により識別され
    たネガフィルムの種類に対応する補正データを選択する
    選択手段と、を備える、 ことを特徴とする請求項12に記載の画像読取装置。
  14. 【請求項14】 前記第1のシェーディングデータがネ
    ガ用シェーディングデータ、前記第2のシェーディング
    データがポジ用シェーディングデータの場合、 前記シェーディング除去手段が、前記フィルムがポジフ
    ィルムの場合は、前記ネガ用シェーディングデータと前
    記補正データとに基づいて、前記フィルムがネガフィル
    ムの場合は、前記ネガ用シェーディングデータに基づい
    て、前記画像信号を補正する、 ことを特徴とする請求項11に記載の画像読取装置。
  15. 【請求項15】 前記演算手段が、第1のシェーディン
    グデータと前記第2のシェーディングデータとの差を演
    算して前記補正データを求める、 ことを特徴とする請求項10乃至請求項14の何れか1
    項に記載の画像読取装置。
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