JPH11215305A - 画像読取方法 - Google Patents

画像読取方法

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JPH11215305A
JPH11215305A JP10009611A JP961198A JPH11215305A JP H11215305 A JPH11215305 A JP H11215305A JP 10009611 A JP10009611 A JP 10009611A JP 961198 A JP961198 A JP 961198A JP H11215305 A JPH11215305 A JP H11215305A
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image
film
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frame
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JP10009611A
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Inventor
Hiroaki Nakamura
博明 中村
Teruo Takanashi
照生 高梨
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルム等の複数の原画像が記録された原稿を
読み取るに際し、プレスキャン、検定、および本スキャ
ン等の各作業を良好な効率で行うことができ、デジタル
フォトプリンタ等に利用することにより、高い生産性で
のプリント作成を実現できる画像読取方法を提供する。 【解決手段】プレスキャンを行って、プレスキャンを終
了した原画像から順次画像処理条件を設定し、画像処理
済の画像をディスプレイに表示して画像検定を行うと共
に、全コマの原画像のプレスキャンを終了したら原稿を
リワインドし、所定コマ数の画像検定およびリワインド
が終了したら、プレスキャンと同方向に原稿を搬送して
本スキャンを行うことにより、前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムに撮影さ
れた画像を光電的に読み取り、この画像が再現されたプ
リント(写真)を得るデジタルフォトプリンタ等に利用
される、画像読取方法の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の感光材料(印画紙)への焼き付けは、フィル
ムの画像を感光材料に投影して感光材料を面露光する、
いわゆる直接露光(アナログ露光)が主流である。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、(仕上
り)プリントとするデジタルフォトプリンタが実用化さ
れた。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、画像をデジ
タルの画像データとして、画像データ処理によって焼付
時の露光条件を決定することができるので、逆光やスト
ロボ撮影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、シャ
ープネス(鮮鋭化)処理、カラーあるいは濃度フェリア
の補正等を好適に行って、従来の直接露光では得られな
かった高品位なプリントを得ることができる。また、複
数画像の合成や画像分割、さらには文字の合成等も画像
データ処理によって行うことができ、用途に応じて自由
に編集/処理したプリントも出力可能である。しかも、
デジタルフォトプリンタによれば、画像をプリント(写
真)として出力するのみならず、画像データをコンピュ
ータ等に供給したり、フロッピーディスク等の記録媒体
に保存しておくこともできるので、画像データを、写真
以外の様々な用途に利用することができる。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、スキャナ(画像読取装置)および画像処理装置
を有する画像入力装置と、プリンタ(画像記録装置)お
よびプロセサ(現像装置)を有する画像出力装置とを有
して構成される。スキャナでは、光源から射出された読
取光をフィルムに入射して、フィルムに撮影された画像
を担持する投影光を得て、この投影光を結像レンズによ
ってCCDセンサ等のイメージセンサに結像して光電変
換することにより画像を読み取り、必要に応じて各種の
画像処理を施した後に、フィルムの画像データ(画像デ
ータ信号)として画像処理装置に送る。画像処理装置
は、スキャナによって読み取られた画像データから画像
処理条件を設定して、設定した条件に応じた画像処理を
画像データに施し、画像記録のための出力画像データ
(露光条件)としてプリンタに送る。プリンタでは、例
えば、光ビーム走査露光を利用する装置であれば、画像
処理装置から送られた画像データに応じて光ビームを変
調して、この光ビームを主走査方向に偏向すると共に、
主走査方向と直交する副走査方向に感光材料を搬送する
ことにより、画像を担持する光ビームによって感光材料
を露光(焼付け)して潜像を形成し、次いで、プロセサ
において感光材料に応じた現像処理等を施して、フィル
ムに撮影された画像が再生されたプリント(写真)とす
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】フィルムには多数コマ
の画像が撮影されているのが通常であり、デジタルフォ
トプリンタのスキャナにおいては、フィルムキャリアに
よってフィルムを長手方向に搬送することによって、各
コマを順次所定の読取位置に搬送して、全コマの画像を
読み取る。ここで、1コマに対しては、画像を低画素密
度で読み取るプレスキャンと、出力用の画像データを得
るための本スキャンの2回の画像読取が行われるのが一
般的であり、プレスキャンによって得られた画像データ
を用いて、本スキャンの画像読取条件および画像処理条
件を設定して、この画像読取条件に応じて本スキャンを
行い、本スキャンで得られた画像データを設定した画像
処理条件で処理して出力用の画像データとする。
【0007】また、プリントの作成時には、一般的に、
オペレータによる画像のチェック、いわゆる検定が行わ
れる。検定は、画像処理条件を設定した後に、設定した
画像処理条件でプレスキャン画像(データ)を処理し
て、シュミレーション画像としてディスプレイに表示し
て行われる。オペレータは、このシュミレーション画像
を見て、必要に応じて色/濃度調整等を行い、これに応
じて画像処理条件が調整される。
【0008】すなわち、効率よく画像読取を行って高い
生産性のプリント作成を実現するためには、多数コマの
プレスキャン、検定、および本スキャンの各操作や作業
を、効率よく行うことが重要である。
【0009】本発明の目的は、フィルム等の複数の原画
像が記録された原稿の画像を読み取る画像読取方法であ
って、多数コマの画像の読み取りに対応して、プレスキ
ャン、検定、および本スキャン等の各作業を良好な効率
で行うことができ、デジタルフォトプリンタ等に利用す
ることにより、高い生産性でのプリント作成を実現でき
る画像読取方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、1方向に配列されて複数コマの原画像が
記録された原稿の前記原画像を読み取るに際し、出力画
像を得るための本スキャンに先立ち、プレスキャンを行
って前記原稿に記録された原画像を順次読み取り、プレ
スキャンを終了した原画像から順次画像処理条件を設定
し、画像処理済の画像をディスプレイに表示して画像検
定を行うと共に、全コマの原画像のプレスキャンを終了
したら原稿をリワインドし、所定コマ数の画像検定およ
び前記リワインドが終了したら、前記プレスキャンと同
方向に原稿を搬送して本スキャンを行うことを特徴とす
る画像読取方法を提供する。
【0011】また、前記所定コマ数を1つの単位として
画像検定を行うのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像読取方法につ
いて、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説
明する。
【0013】図1に、本発明の画像読取方法を実施する
写真焼付現像機のブロック図が示される。図1に示され
る写真焼付現像機10は、前述のデジタルフォトプリン
タであって、フィルムFに撮影された画像を光電的に読
み取るスキャナ12と、スキャナ12が読み取った画像
データに所定の画像処理を施して出力用の画像データと
する画像処理装置14とを有する入力装置16、および
画像処理装置14が出力した画像データに応じて変調し
た光ビームで感光材料(印画紙)を走査露光して潜像を
記録するプリンタ18と、露光済の感光材料に湿式の現
像処理や乾燥処理を施して(仕上り)プリントとして出
力するプロセサ20とを有する出力装置22を有して構
成される。この入力装置16は、本発明の画像読取方法
(以下、読取方法とする)を実施するものである。ま
た、画像処理装置14には、様々な条件の入力(設
定)、処理の選択や指示、色/濃度補正などの指示等を
入力するためのキーボード24aおよびマウス24b
と、スキャナ12で読み取られた画像、各種の操作指
示、様々な条件の設定/登録画面等を表示するディスプ
レイ26が接続される。
【0014】図2にスキャナ12の概略図を示す。な
お、図2において、(a)は正面図を、(b)は右側面
図を、それぞれ示す。
【0015】スキャナ12は、光源部28と、読取部3
0とを有して構成される。光源部28は、スキャナ12
(入力装置16)の作業テーブル32の下のケーシング
34に収容されており、ケーシング34内の向かって右
側には、読取光の光源36が配置される。光源36とし
ては、十分な光量を有するものであれば、ハロゲンラン
プやメタルハライドランプ等の通常の光電的な画像読取
装置に利用される光源が各種利用可能である。光源36
の周囲には、光源36から射出された光を効率よくフィ
ルムFに入射するためのリフレクタ38が配置される。
また、ケーシング34には、その内部を冷却して所定温
度に保つための冷却ファン40が配置される。
【0016】さらに、ケーシング34内には、光源36
から射出された光の進行方向の下流(以下、下流とす
る)に向かって、紫外域および赤外域の波長の光をカッ
トしてフィルムFの温度上昇を防止するUV/IRカッ
トフィルタ(紫外光・赤外光遮断手段)42、第1CC
フィルタ44、第2CCフィルタ46、可変絞り48、
光拡散ボックス50が配置されている。
【0017】第1CCフィルタ44および第2CCフィ
ルタ46は、適正な画像読取を行うために、光源36か
ら射出された光(読取光)の色成分を調整して、スキャ
ナ12の機差を補正するものである。例えば、同じ光源
36であっても、射出する光の色成分(各波長域の光強
度)は完全に均一ではなく、赤領域の強度が強い等の個
体差がある。また、スキャナ12のイメージセンサ68
では、赤(R)、緑(G)および青(B)の各画像を読
み取る3本のラインCCDセンサによって画像読取を行
うが、同様に、イメージセンサ68に使用されるライン
CCDセンサの感度等にも個体差があり、Rの出力が適
正値よりも高く出る等の誤差を有する。第1CCフィル
タ44および第2CCフィルタ46は、R、GおよびB
のいずれか一色(両者の色は互いに異なる)の色フィル
タで、読取光の色成分を調整して、上記構成要素の個体
差等に起因するスキャナ12の機差を補正する。
【0018】第1CCフィルタ44および第2CCフィ
ルタ46の構成には特に限定はなく、読取光の光路中に
作用して、R、GおよびBの各成分の強度を調整できる
各種のものが利用可能で、例えば、透過濃度が連続的も
しくは段階的に変化する色フィルタ板、貫通孔に複数の
濃度の色フィルタを固定したターレット等が好適に例示
される。
【0019】可変絞り48は、読取光の光量を調整する
ものである。具体的には、後述するプレスキャンの際に
は、あらかじめ定められたプレスキャンの読取条件で設
定されている絞り値に、出力画像を得るための本スキャ
ンの際には、プレスキャンによって得られた画像データ
から設定された絞り値に、それぞれ調整される。
【0020】図3に示されるように、図示例の可変絞り
48は、光軸と直交する平面に、光軸を挟んで対向して
配置される、互いに接離するようにスライド可能な2枚
の板材48Aおよび48Bから構成される。両板材48
Aおよび48Bには、互いの対面側からスライド方向
(矢印a方向)に向かって板材48Aおよび48Bの面
積が漸次増加するように、切り欠き48aおよび48b
が形成されている。従って、板材48Aおよび48Bの
接離で、切り欠き48aおよび48bによって形成され
る開口の面積を調整して、可変絞り48を通過する読取
光の光量を調整することができる。板材48Aおよび4
8Bの移動は、後述する絞り駆動モータ86Mで行わ
れ、また、位置が絞り位置センサ86Sで検出される。
なお、可変絞り48による光量調整は、板材48Aおよ
び48Bの移動パルス数等の公知の方法で制御すればよ
い。
【0021】光拡散ボックス50は、略L字状の筒状体
で、両開口端すなわち読取光の入射口および射出口に
は、それぞれ、開口面を閉塞するように光拡散板50a
および50bが配置され、また、屈曲部には、光を90
°異なる方向に反射するミラーが設けられている。光拡
散ボックス50の射出口は、後述するイメージセンサ6
8のラインCCDセンサの延在方向(以下、主走査方向
とする)と同方向に延在するスリット状となっている。
光拡散ボックス50に入射した光は、光拡散板50aお
よび50bによって拡散されると共に、主走査方向に延
在するスリット光とされて射出される。なお、このスリ
ット光の長さは、スキャナ12が読み取る最大幅のフィ
ルムFに応じて、その幅方向の全域を十分に照射できる
長さである。
【0022】前述のように、光源部28は作業テーブル
32の下方に位置する。作業テーブル32の上面には、
光学系に影響を与えない位置に、前述のキーボード24
aおよびマウス24bや、ディスプレイ26が載置され
ると共に、前記光拡散ボックス50の射出口に対応する
所定位置に、キャリア54が着脱自在にされている。ス
キャナ12においては、新写真システム(Advanced Phot
o System)や135サイズ等のネガあるいはリバーサル
フィルムの種類やサイズ、ストリップスやスライド等の
フィルムの形態等に応じて、作業テーブル32の所定位
置に装着自在な専用のキャリア54が用意されており、
キャリア54を交換することにより、各種のフィルムに
対応することができる。
【0023】図示例のスキャナ12は、スリット走査露
光によって画像を読み取る。複数コマの画像が撮影され
た長尺なフィルムF(ストリップス)は、キャリア54
によって、前記光拡散ボックス50の射出口に対応する
所定の読取位置に位置されつつ、読取位置を挟んで配置
される搬送ローラ対54aおよび54bによって、前記
主走査方向と直交する図中矢印b方向(以下、副走査方
向とする)に走査搬送され、下方から読取光を照射され
る。スキャナ12においては、これにより、フィルムF
を読取光で二次元的に走査して画像を担持する投影光を
得、フィルムFに撮影された各コマの画像をスリット走
査で順次読み取る。また、キャリア54は、フィルムF
に入射する読取光、および/または、フィルムFを透過
した投影光を、所定のスリット状に規制するマスクも兼
ねる。
【0024】ここで、光電的な画像読取では、通常、画
像を低解像度で読み取って画像処理条件等を決定するプ
レスキャン(先読み)と、出力用の画像データを得るた
めの本スキャン(本読み)の、1コマにつき2回の画像
読取を行う。本発明の読取方法を実施するスキャナ12
においては、例えば、矢印b方向にフィルムFを走査搬
送してプレスキャンを行い、プレスキャンされた各コマ
の画像処理条件を、順次、設定し、検定を行う場合に
は、設定した画像処理条件で処理したプレスキャン画像
(データ)をシュミレーション画像としてディスプレイ
に表示して、検定を行う。また、これと平行して、フィ
ルムFの全コマのプレスキャンを終了したら、最初にプ
レスキャンを行ったコマ(1コマ目)の読み取りを行う
位置までフィルムFを逆方向に搬送(リワインド)し、
所定コマ数の検定およびリワインドが終了したら、1コ
マ目から本スキャンを行う。図示例においては、6コマ
を前記所定コマ数として、検定も6コマ単位で行う。こ
の点に関しては、後に詳述する。
【0025】周知のように、フィルムFには、感度やフ
ィルムの種類等を示すDXコードやコマ番号を示すバー
コード等が光学的に記録されているが、キャリア54に
は、これらの読取手段が配置されており、フィルムFを
走査搬送しつつ、DXコード等を読み取り、情報が画像
処理装置14に送られる。さらに、新写真システムのフ
ィルムFには、透明な磁気記録媒体が形成され、フィル
ム種やカートリッジID等のフィルムFにかかる情報が
記録されており、また、必要に応じて、撮影時、現像時
および焼付時に、プリントサイズ、撮影日時、撮影時の
ストロボ発光の有無、現像日等の各種のデータが磁気記
録される。新写真システムに対応するキャリアには、こ
の磁気情報の読取手段も配置されており、フィルムを読
取位置に搬送する際に磁気情報を読み取り、情報が画像
処理装置14に送られる。
【0026】作業テーブル32の上方には、読取部30
がケーシング56に収納されて配置されている。作業テ
ーブル32の上面には光学フレーム58が立設されてお
り、ケーシング56は、作業テーブル32に接離する方
向(すなわち、レンズユニット64の焦点進度方向 以
下、上下方向とする)に移動可能に光学フレーム58に
支持されている。ケーシング56内には載置台60が設
けられており、載置台60からは支持レール62が複数
本垂下されている。支持レール62には、レンズユニッ
ト64が上下動可能に支持されている。
【0027】レンズユニット64は複数枚のレンズから
成る結像レンズユニットで、フィルムFの投影光をイメ
ージセンサ68に結像する。レンズユニット64のレン
ズの間には、レンズ絞り66が配置されている。レンズ
絞り66は、例えば、アイリス絞りで、後述するレンズ
絞り駆動モータ92Mによって駆動されて、レンズ絞り
66すなわちレンズユニット64を通過してイメージセ
ンサ68に結像する投影光の光量を調整する。
【0028】載置台60の上面にはイメージセンサ68
が取付けられている。イメージセンサ68は、CCDセ
ルが一列に多数配置され、かつ電子シャッタ機構が設け
られたラインCCDセンサが、主走査方向に延在して、
所定の間隔を開けて副走査方向に3つ配置されており、
各ラインCCDセンサの光入射側に、R、GおよびBの
色フィルタの何れかが、それぞれ取付けられて構成され
ている(いわゆる3ラインのカラーCCDセンサ)。各
ラインCCDセンサの各CCDセル(画素)に蓄積され
た電荷は、対応する転送部から順に転送される。また、
イメージセンサ68の上流(下方)には、イメージセン
サ68の暗補正用のデータを取るためのシャッタ70が
配置されている。
【0029】図4に、スキャナ12の電気系の概略構成
図が示されている。スキャナ12は、スキャナ12全体
を制御するマイクロプロセッサ72を有する。マイクロ
プロセッサ72には、バス74を介して、RAM76、
ROM78(例えば、書換え可能なROM)が接続され
ると共に、ランプドライバ80およびモータドライバ8
2が接続されている。
【0030】ランプドライバ80は、マイクロプロセッ
サ72からの指示に応じて光源32を点消灯させる。他
方、モータドライバ82には、可変絞り48の板材48
Aおよび48Bをスライド移動させ絞り値を調整する絞
り駆動モータ86M; 可変絞り48の板材48Aおよ
び48Bの位置(絞り量)を検出する絞り位置センサ8
6S; 読取部30を収容するケーシング56を上下動
する読取部駆動モータ88M; ケーシング56(すな
わち読取部30)の位置を検出する読取部位置センサ8
8S;レンズユニット64を上下動するレンズ駆動モー
タ90M; レンズユニット64の位置を検出するレン
ズ位置センサ90S、レンズ絞り66を調整するレンズ
絞り駆動モータ92M; レンズ絞り66の位置(絞り
値)を検出するレンズ絞り位置センサ92S; シャッ
タ70を全閉もしくは全開状態に切り換えるシャッタ駆
動モータ94M; が接続されている。
【0031】マイクロプロセッサ72は、イメージセン
サ68によるフィルムFの画像読取を行う際に、可変絞
り48の位置および設定された読取条件に応じて、絞り
駆動モータ86Mによって可変絞り48を調整して、フ
ィルムFに入射する読取光の光量調節(原画像の濃度調
整)を行う。また、マイクロプロセッサ72は、フィル
ムFのサイズや変倍指示に応じてズーム倍率を決定し、
フィルムFの投影光がこのズーム倍率に応じてイメージ
センサ68に結像するように、読取部位置センサ88S
によるケーシング56の位置検出に基づき読取部駆動モ
ータ88Mでケーシング56を上下動し、かつ、レンズ
位置センサ90Sによるレンズユニット64の位置検出
に基づきレンズ駆動モータ90Mでレンズユニット64
を上下動する。さらに、イメージセンサ68には、イメ
ージセンサ68やA/D変換器100等を動作させるた
めの各種のタイミング信号(クロック信号)を発生す
る、タイミングジェネレータ96が接続されている。マ
イクロプロセッサ72は、設定された読取条件に応じて
タイミングジェネレータ96に指示を出し、所定の蓄積
時間(電子シャッタスピード)で、イメージセンサ68
の各ラインCCDセンサによる画像読取を行わせる。な
お、各ラインCCDセンサの蓄積時間は、原画像の色バ
ランスに応じて、それぞれ独立に設定、制御してもよ
い。
【0032】イメージセンサ68からの信号出力は、増
幅器98で増幅され、A/D変換器100でデジタルの
画像データに変換される。A/D変換器100で変換さ
れたデジタルの画像データは、相関二重サンプリング回
路(CDS)102で処理されて、インタフェース(I
/F)回路1040を介して、順次、画像処理部14に
出力される。なお、CDS102は、フィードスルー信
号のレベルを表すフィードスルーデータを画像データか
ら減算することにより、画像データを各CCDセルでの
蓄積電荷量に正確に対応する画像データとするものであ
る。
【0033】なお、イメージセンサ68からはR、Gお
よびBの測光信号が並列に出力されるので、増幅器9
8、A/D変換器100、CDS102から成る信号処
理系も3系統設けられており、I/F回路104から
は、スキャン画像データとしてR、GおよびBの画像デ
ータが並列に出力される。
【0034】図5に、画像処理装置14のブロック図を
示す。画像処理装置14は、スキャナ補正部106、画
像処理部108、条件設定部110、パーソナルコンピ
ュータ112、および入出力コントローラ114を有し
て構成される。
【0035】スキャナ補正部106には、スキャナ12
から並列に出力されるR、GおよびBの画像データに対
応して、暗補正回路116、欠陥画素補正部118、お
よび明補正回路120から成る信号処理系が3系統設け
られている。
【0036】暗補正回路116は、イメージセンサ68
の暗(暗電流)補正を行うもので、例えば、シャッタ7
0が閉塞している際にスキャナ12から出力される画像
データ(イメージセンサ68の各セル(画素)の暗出力
レベルを表すデータ)を測定して各画素毎に記憶してお
き、スキャナ12から出力されたフィルムFの画像デー
タから、この暗出力レベルのデータを減算して暗補正を
行う。欠陥画素補正部118は、イメージセンサ68の
欠陥画素の補正を行うもので、例えば、スキャナ12で
読み取られた調整用フィルム(基準原稿)の画像データ
から、出力異常と見なされる画素(欠陥画素)のアドレ
スを記憶しておき、スキャナ12から出力されたフィル
ムFの画像データのうち、周囲の画素の画像データを補
間して、欠陥画素の画像データを生成する。明補正回路
120は、イメージセンサ68の各画素毎のバラツキを
補正するもので、先と同様に調整用フィルムの画像デー
タを用いて、画素毎の出力のバラツキを補正するゲイン
を各画素毎に定めておき、スキャナ12から出力された
フィルムFの画像データをゲインに応じて各画素毎に補
正する。
【0037】また、イメージセンサ68は、3本のライ
ンCCDセンサが副走査方向に間隔を開けて配置されて
いるので、スキャナ12からR、GおよびBの各画像デ
ータの出力が開始されるタイミングには時間差がある。
スキャナ補正部106は、画像上で同一の画素のR、G
およびBのデータが同時に出力されるように、各成分色
毎に異なる遅延時間で画像データ出力タイミングの遅延
を行う。
【0038】スキャナ補正部106から出力された画像
データは、セレクタ122に入力される。また、セレク
タ122の入力端は入出力コントローラ114のデータ
出力端にも接続されており、入出力コントローラ114
からは、外部から入力された画像データがセレクタ12
2に入力される。セレクタ122の出力端は、入出力コ
ントローラ114および画像処理部108に接続されて
いる。セレクタ122は、供給された画像データを、入
出力コントローラ114や画像処理部108に選択的に
出力する。
【0039】画像処理部108は、メモリコントローラ
124、処理部126、3個のフレームメモリ128
A、128B、128Cを備えている。フレームメモリ
128A、128B、128Cは、各々1コマ分の画像
データを記憶可能な容量を有しており、セレクタ122
から入力された画像データは、処理部126で処理され
て、入出力コントローラ114に送られ、あるいは必要
に応じて3個のフレームメモリ128の何れかに記憶さ
れる。メモリコントローラ124は、入力された画像デ
ータの各画素が、フレームメモリ128の記憶領域に一
定の順序で並んで記憶されるように、画像データをフレ
ームメモリ128に記憶させる際のアドレスを制御す
る。
【0040】処理部126は、本スキャン(画像)デー
タに所定の画像処理、例えば、グレイ(色)バランス調
整、階調補正、濃度補正(明るさ補正)、覆い焼き処理
(濃度ダイナミックレンジの圧縮/伸長)、彩度補正、
電子変倍処理、シャープネス(鮮鋭化)処理等を施し、
出力用の画像データとする。なお、これらの処理は、演
算処理、LUT(ルックアップテーブル)による処理、
マトリクス(MTX)演算、フィルタによる処理等を適
宜組み合わせた、公知の方法で行われ、これらの処理条
件(演算の係数設定、LUTやMTX演算の作成等)
は、本スキャンの(画像)読取条件と共に、後述する条
件設定部110によって設定される。処理部126は入
出力コントローラ114に接続されており、画像処理を
施された画像データは、ここに出力され、あるいは、フ
レームメモリ128に一旦記憶された後に、所定のタイ
ミングで入出力コントローラ114へ出力される。
【0041】前述のように、図示例の装置では、フィル
ムFに撮影された各コマの画像すなわち原画像の読み取
りを、低解像度で読み取るプレスキャンと、高解像度で
読み取る本スキャンの2回の画像読取で行う。プレスキ
ャンでは、フィルムFに撮影された画像の濃度が極端に
低い場合(例えば、アンダー露光のネガ画像)でも、イ
メージセンサ68の出力が飽和することがないように、
ラインCCDセンサの蓄積時間や可変絞り48の絞り値
等が設定された、プレスキャンの読取条件でフィルムF
の読み取りが行われる。このプレスキャンで得られた画
像データ(プレスキャンデータ)は、セレクタ122か
ら入出力コントローラ114に入力され、入出力コント
ローラ114から条件設定部110に出力される。
【0042】条件設定部110は、CPU130、RA
M132、ROM134(例えば、記憶内容を書換え可
能なROM)、入出力(I/O)ポート136を備え、
これらがバス138を介して互いに接続されて構成さ
れ、入出力コントローラ114から入力されたプレスキ
ャンデータおよびフィルム情報から、プレスキャンデー
タの出力に応じて、各コマ毎の画像処理条件および本ス
キャンの読取条件を、順次、設定(演算)する。
【0043】具体的には、条件設定部110は、プレス
キャンデータ等から、各コマ毎に、濃度ヒストグラムの
作成や、平均濃度、LATD(大面積透過濃度)、ハイ
ライト(最低濃度)、シャドー(最高濃度)等の画像特
徴量の算出等を行う。次いで、これらの結果やキャリア
54によって読み取られたDXコード等から検出したフ
ィルム情報から、原画像の状態を判断し、各コマ毎に、
原画像の最低濃度よりも若干低い濃度でイメージセンサ
68からの出力が飽和するように、イメージセンサ68
の各ラインCCDセンサの蓄積時間や、可変絞り48の
絞り値を算出して、本スキャンの読取条件とする。各ラ
インCCDセンサの蓄積時間によって、画像データ(原
画像)の色バランスの調整を行ってもよい。条件設定部
110は、さらに、濃度ヒストグラムや画像特徴量、フ
ィルム情報等に加えて、必要に応じて行われるキーボー
ド24aやマウス24bを用いたオペレータによる指示
に応じて、各コマ毎の前述のグレイバランス調整や濃度
補正等の画像処理条件(以下、処理条件とする)を設定
する。
【0044】条件設定部110は、画像の検定を行う場
合には、処理条件および読取条件を設定すると、設定し
た処理条件およびプレスキャンデータをパーソナルコン
ピュータ112に出力する。この画像はパーソナルコン
ピュータ112に接続されたディスプレイ26にシュミ
レーション画像として、順次、表示される。前述のよう
に、図示例においては、シュミレーション画像の表示や
検定は、6コマを一つの単位として、プレスキャンと同
じ順番で行われる。
【0045】処理条件が確定すると、条件設定部110
は、確定した処理条件を画像処理部108の処理部12
6へ出力し、また、検出した各コマの位置および読取条
件をスキャナ12のマイクロプロセッサ72に出力す
る。マイクロプロセッサ72は、供給された各コマ毎の
読取条件に応じて、各ラインCCDセンサの蓄積時間や
可変絞り48の絞り値を調整し、送られた各コマの位置
情報に応じて画像読取を行う。なお、本発明において
は、プレスキャンを終了した後に、フィルムFをリワイ
ンドするので、本スキャンの際のフィルムFの搬送方向
はプレスキャンと同方向である。
【0046】パーソナルコンピュータ112(以下、P
C112とする)は、CPU140、メモリ142、ハ
ードディスク144、CD−ROMドライバ146、搬
送制御部148、拡張スロット150を備えており、こ
れらは、バス154を介して互いに接続される。また、
バス154には、前述のキーボード24aおよびマウス
24b、ディスプレイ26も接続されている。搬送制御
部148はキャリア54に接続されており、キャリア5
4によるフィルムFの搬送を制御する。また、キャリア
54によって読み取られたフィルムFのDXコードや磁
気情報等は、搬送制御部148から画像処理装置14の
所定部署に供給される。また、メモリカード等の記憶媒
体に対してデータの読出し/書込みを行うドライバ(図
示省略)や、他の情報処理機器との通信を行うための装
置等は、拡張スロット150を介してPC112に接続
される。
【0047】前述のように、検定を行う場合には、条件
設定部110が処理条件を設定すると、プレスキャンデ
ータおよび設定した処理条件をPC112に出力する。
PC112では、各コマのプレスキャンデータを対応す
る処理条件で処理し、シュミレーション画像としてディ
スプレイ26に表示する。オペレータによる検定では、
画像調整の指示は、主にキーボード24aの調整キー、
例えば、濃度調整キー、色調整キー、γ(階調)調整キ
ー、シャープネス調整キー等を用いて入力されるが、P
C112では、この調整指示に応じて処理条件を調整
(変更)して、ディスプレイ26のシュミレーション画
像をこれに応じて変更し、また、画像調整の指示の情報
を条件設定部110に供給する。条件設定部110にお
いても、この調整指示に応じて、処理条件を調整する。
【0048】入出力コントローラ114は、I/F回路
156を介してプリンタ18に接続されている。画像処
理後の画像データをプリンタ18での感光材料の画像記
録に用いる場合には、画像処理部108で画像処理を施
された出力用の画像データは、入出力コントローラ11
4からI/F回路156を介して、出力用画像データと
してプリンタ18へ出力される。また、画像データを画
像ファイルとして外部へ出力する場合には、画像処理部
108で画像処理が行われた画像データは、入出力コン
トローラ114から条件設定部110を介してPC11
2に出力される。
【0049】出力装置22は、プリンタ18とプロセサ
20とを有して構成されるもので、感光材料(印画紙)
に画像処理装置14(入力装置16)から出力された画
像データに応じて露光して潜像を記録し、所定の現像処
理を施して(仕上り)プリントとして出力する。プリン
タ18は、一例として、カットシート状の感光材料に光
ビーム走査露光によって潜像を記録するもので、感光材
料を作成するプリントに応じた所定長に切断した後に、
バックプリントを記録し、次いで、感光材料の分光感度
特性に応じた、R露光、G露光およびB露光の3種の光
ビームを画像データ(記録画像)に応じて変調して主走
査方向に偏向すると共に、主走査方向と直交する副走査
方向に感光材料を搬送することによって、感光材料を光
ビームによって二次元的に走査露光して潜像を記録し、
露光済の感光材料をプロセサ20に送る。プロセサ20
では、供給された感光材料に、発色現像、漂白定着、水
洗等の所定の湿式現像処理を行い潜像を可視像化し、次
いで、乾燥してプリントとした後に、フィルム1本等の
1件分毎に仕分けして集積する。
【0050】以下、図6を参照して、写真焼付現像機1
0の作用を説明することにより、本発明の画像読取方法
について、より詳細に説明する。
【0051】まず、オペレータによって、写真焼付現像
機10が起動され、読み取るフィルムFに応じたキャリ
ア54が操作テーブル32の所定位置に装着された後、
光源36の光量等、入力装置16が所定の状態になって
いることの確認や、プリントの作成に供されるフィルム
F(新写真システムの場合はカートリッジ)のキャリア
54の所定位置への装着等が行われる。ここでは、一例
として、24コマ取りのフィルムFのプリント作成を行
う。
【0052】入力装置16がプリント作成に対応する所
定状態となり、かつキャリア54がフィルムFの装着を
確認すると、スキャナ12がプレスキャン状態に入り、
マイクロプロセッサ72によって、あらかじめ定められ
ているプレスキャンの読取条件に応じて、可変絞り48
の絞り値、イメージセンサ68の各ラインCCDセンサ
の蓄積時間が設定される。同時に、フィルムFの種類や
プリントサイズ等に応じて、ケーシング44およびレン
ズユニット64を上下動して、倍率調整等が行われる。
【0053】スキャナ12がプレスキャンに対応する状
態になると、次いで、キャリア54がプレスキャンの速
度でフィルムFを副走査方向(矢印b方向)に走査搬送
を開始し、光源36から射出され、可変絞り48で調光
され、光拡散ボックス50で拡散された読取光が、キャ
リア54によって読取位置に位置されて搬送されるフィ
ルムFに入射し、その投影光がレンズユニット64によ
ってイメージセンサ68に結像され、R,GおよびBの
各ラインCCDセンサによって、画像が光電的に読み取
られる。前述のように、読取光は主走査方向に延在する
スリット光であり、フィルムFは主走査方向と直交する
副走査方向に長手方向を一致して搬送されるので、フィ
ルムFはスリット光によって二次元的に走査される。本
発明の読取方法は、全コマのプレスキャンを行った後
に、フィルムFをリワインドして本スキャンを行うの
で、1コマ目から24コマ目を全て読み取るまで、連続
的にフィルムFを搬送してプレスキャンが行われる。
【0054】また、プレスキャンと平行して、キャリア
54によってフィルムFに記録されたDXコード等が読
み取られ、新写真システムの場合には、さらにフィルム
Fに記録された磁気情報が読み取られる。これらは、適
宜、処理装置14に送られ、フィルム種やコマ番号等の
フィルム情報が検出される。
【0055】イメージセンサ68からの出力信号は、増
幅器98で増幅され、A/D変換器100でデジタルの
画像データとされ、CDS102で補正され、プレスキ
ャンデータとして、I/F回路104から画像処理装置
14に送られる。
【0056】画像処理装置14に送られたプレスキャン
データは、スキャナ補正部106で暗補正、欠陥画素補
正および明補正を施され、セレクタ122によって入出
力コントローラ114に出力され、ここから条件設定部
110に送られる。条件設定部110においては、前述
のように、プレスキャンデータおよびフィルム情報等を
用いて、各コマのプレスキャンデータおよびコマ位置を
抽出し、また、各コマ毎に濃度ヒストグラムの作成、画
像特徴量の算出を行い、1コマ目から、順次、読取条件
および処理条件を設定する。
【0057】オペレータによる検定を行う際には、プレ
スキャンデータとその処理条件が、順次、PC112に
送られる。PC112においては、送られたプレスキャ
ンデータを対応する処理条件に応じて処理して、処理済
の画像をプリントに再現する画像のシュミレーション画
像として、ディスプレイ26に表示する。ここで、入力
装置16においては、検定は6コマを1つの単位として
行われ、1コマ目〜6コマ目の処理条件が設定される
と、そのシュミレーション画像がディスプレイに表示さ
れる。
【0058】なお、本発明の読取方法において、1つの
単位となるコマ数は6コマに限定されず、ディスプレイ
26のサイズや解像度等に応じて、好ましくは複数を適
宜設定すればよい。また、1つの単位となるコマ数は、
フィルム種(例えば、通常のフィルムと新写真システム
等)に応じて異なるコマ数を設定してもよく、オペレー
タが所定範囲のコマ数内で適宜選択可能にしてもよい。
さらに、例えば、最後の1回の単位のみ1コマ増やす
等、撮影コマ数等に応じて、1本のフィルムFの中で1
つの単位となるコマ数を異なるものとしてもよい。ある
いは、新写真システムのシーン情報等を利用して、表示
されない次のコマが同じシーンの場合には、そのコマの
み追加してシュミレーション画像を表示してもよい。
【0059】オペレータは、ディスプレイ26に表示さ
れたシュミレーション画像を見て、1コマ目から、順
次、検定を行い、必要に応じて、キーボード24aの調
整キー等用いて、各コマ毎に画像調整を行う。これに応
じて、先に設定された処理条件が調整(補正)され、同
時にディスプレイ26に表示されたシュミレーション画
像も変化する。オペレータは、そのコマの画像が適正
(検定OK)であると判断すると、そのコマの検定終了
の指示を出し、次のコマの検定を行う。なお、シュミレ
ーション画像の表示および検定は、コマ毎の画像処理条
件の設定に応じて、順次、行ってもよい。
【0060】ディスプレイ26に表示された最後のコマ
である6コマ目の検定を終了すると、オペレータがプリ
ント開始の指示を出し、1コマ目〜6コマ目の処理条件
が確定し、各コマの位置および処理条件が画像処理部1
08の処理部126に、読取条件がスキャナ12のマイ
クロプロセッサ72に、それぞれ送られる。
【0061】一方、24コマ目までプレスキャンを終了
すると、キャリア54は、1コマ目の読み取りを行う位
置まで、フィルムFを逆送する(リワインド)。
【0062】プリント開始の指示(すなわち所定コマ数
(6コマ)の検定終了)およびフィルムFのリワインド
の両者が終了すると、本スキャンが開始され、スキャナ
12において、キャリア54が本スキャンに応じた速度
で、プレスキャンと同方向にフィルムFの搬送を開始
し、1コマ目から、順次、本スキャンが行われる。ここ
で、本スキャンは、設定された各コマ毎の読取条件に応
じて行われるのは言うまでもない。
【0063】また、プリント開始の指示と同時に、ディ
スプレイ26には、条件設定部110による処理条件の
設定に応じて、7コマ目〜12コマ目のシュミレーショ
ン画像が表示され、同様にして、オペレータが、7コマ
目から検定を行い、12コマ目まで検定を終了した時点
で、この6コマのプリント開始の指示を出し、これに応
じて、これらのコマの処理条件が確定して読取条件と共
に所定部位に転送されて、本スキャンが行われ、以下同
様に、13コマ目〜18コマ目の検定および本スキャ
ン、19コマ目〜24コマ目の検定および本スキャンが
行われて、フィルムFの画像読取が終了する。なお、本
スキャンが終了した時点で、必要に応じて、再度、フィ
ルムFをリワインドする。
【0064】ここで、高画質な画像を再生するために
は、読み取りの画素密度を高くする必要があり、それに
応じて、本スキャンでのフィルムFの走査搬送速度を、
ある程度低速にする必要がある。そのため、本発明者の
検討によれば、1コマ当たりでは、通常、処理条件等の
設定、シュミレーション画像の表示および検定等より
も、本スキャンの方が時間がかかる。従って、検定に手
間取ったりプリントサイズ変更等の設定変更がない限
り、本スキャンよりも検定が先行するので、通常は、本
スキャンでのフィルムFの搬送は、1コマ目から24コ
マ目まで停止せずに行うことができる。
【0065】以上から明らかなように、本発明の読取方
法によれば、プレスキャン〜検定〜本スキャンの各作業
を、良好な効率で行うことができ、高い生産性でプリン
ト作成を行うことができる。また、前述のように、通常
は、検定よりも本スキャンの方が時間がかかるので、検
定を比較的ゆっくり行っても、生産性(入力装置の能
力)に影響を与えることがない。
【0066】なお、本発明の読取方法を実施する入力装
置16においては、オペレータによる検定が必ず行われ
るのに限定はされず、検定を行わずにプリントを作成し
てもよい。この際には、条件設定部110が処理条件と
本スキャンの読取条件を設定した時点で処理条件が確定
し、所定コマ数の条件設定およびリワインドが終了した
時点で、1コマ目から本スキャンが開始される。検定を
行わない場合には、ディスプレイ26のシュミレーショ
ン画像の表示は行わなくてもよい。検定の有無は、作業
モードとして選択できるように構成するのが好ましい。
【0067】また、以上の例では、同時プリント等で全
コマの本スキャンを行っているが、焼き増し等で、フィ
ルムF(ネガピース)の一部のコマみのプリントを作成
する際には、例えば、全コマのプレスキャンを行った
後、6コマ等の所定単位のコマのシュミレーション画像
を表示し、ここから、オペレータがプリントを作成する
コマおよびそのプリント枚数を指示して、必要に応じて
検定を行い、指示されたコマのみの本スキャンを行えば
よい。
【0068】スキャナ12において、本スキャンは、読
み取りの画素密度や信号レベル、フィルムFの搬送方向
が異なる以外は、プレスキャンと同様に行われる。スキ
ャナ12から出力された本スキャンデータは、スキャナ
補正部106で処理され、セレクタ122によって画像
処理部108に送られ、処理部126によって、それぞ
れのコマに対応して設定された処理条件による画像処理
を施されて、出力用の画像データとされ、入出力コント
ローラ114からI/F回路156を経てプリンタ18
に送られる。
【0069】出力用の画像データを受けたプリンタ18
は、前述のように、バックプリントを記録し、また、こ
の画像データに応じて変調した光ビームで感光材料を走
査露光して潜像を形成し、プロセサ20に搬送する。プ
ロセサ20に搬送された露光済の感光材料は、湿式の現
像処理、乾燥等の所定の処理を施されてプリントとして
出力され、仕分けして集積される。
【0070】以上、本発明の画像読取方法について詳細
に説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の変更およ
び改良を行ってもよいのはもちろんである。
【0071】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
画像読取方法によれば、多数コマの画像の読み取りに対
応して、プレスキャン、検定、本スキャン等の各作業を
良好な効率で行うことができ、デジタルフォトプリンタ
等に利用することにより、高い生産性でのプリント作成
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像読取方法を実施する写真焼付現
像機の1例のブロック図である。
【図2】 図1に示される写真焼付装置のスキャナの概
略図であって、(a)は正面図を、(b)は側面図を、
それぞれ示す。
【図3】 図2に示されるスキャナに配置される可変絞
りの概念図である。
【図4】 図2に示されるスキャナの電気系のブロック
図である。
【図5】 図1に示される写真焼付装置の画像処理装置
のブロック図である。
【図6】 本発明の画像読取方法を説明するための概念
図である。
【符号の説明】
10 写真焼付現像機 12 スキャナ 14 画像処理装置 16 入力装置 18 プリンタ 20 プロセサ 22 出力装置 26 ディスプレイ 28 光源部 30 読取部 36 光源 44 第1CCフィルタ 46 第2CCフィルタ 48 可変絞り 48A,48B 板材 54 キャリア 64 レンズユニット 66 レンズ絞り 68 イメージセンサ 72 マイクロプロセッサ 74,138,154 バス 96 タイミングジェネレータ 106 スキャナ補正部 108 画像処理部 110 条件設定部 112 パーソナルコンピュータ(PC) 114 入出力コントローラ 122 セレクタ 156 インターフェイス(I/F)回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1方向に配列されて複数コマの原画像が記
    録された原稿の前記原画像を読み取るに際し、 出力画像を得るための本スキャンに先立ち、プレスキャ
    ンを行って前記原稿に記録された原画像を順次読み取
    り、プレスキャンを終了した原画像から順次画像処理条
    件を設定し、画像処理済の画像をディスプレイに表示し
    て画像検定を行うと共に、全コマの原画像のプレスキャ
    ンを終了したら原稿をリワインドし、所定コマ数の画像
    検定および前記リワインドが終了したら、前記プレスキ
    ャンと同方向に原稿を搬送して本スキャンを行うことを
    特徴とする画像読取方法。
  2. 【請求項2】前記所定コマ数を1つの単位として画像検
    定を行う請求項1に記載の画像読取方法。
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