JP2006069950A - 皮膚化粧料 - Google Patents

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克朗 中村
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Abstract

【解決手段】
椿油(カメリアオイル)好ましくは非加熱精製された椿油を含有し、椿油由来のオレイン酸系成分として、シス型オレイン酸エステル、遊離脂肪酸であるシス型オレイン酸のうちから選択される1種又は2種以上の実質上シス型オレイン酸系成分のみを含有し、非イオン性物質に対しては皮膚透過促進作用を示し、イオン性物質に対しては皮膚透過抑制作用を示す皮膚化粧料。この化粧料には、化粧オイル、化粧水、美容液、乳液、クレンジングオイル、ハンドクリーム、入浴剤、マッサージクリーム、保湿用化粧料などが挙げられる。
【効果】
非イオン性物質に対しては皮膚透過促進作用を示し、イオン性物質に対しては皮膚透過抑制作用を示し、特に保湿効果に優れる。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚化粧料に関し、さらに詳しくは、非加熱精製された椿油(カメリアオイル)を含有し、皮膚への浸透性などに優れ、特に保湿効果に優れたオイル、美容液、クレンジングオイル、入浴剤、マッサージクリームなどの化粧料に関する。
人間の角質層は、ケラチンを主成分とする角質細胞からできており大変安定した保護膜を形成している。その保護膜は、外界から人間の体内に入ろうとする紫外線の遮断、体内からの水分蒸発の防止(保湿作用)などの働きをしている。ところでその角質細胞間隙は非加熱椿油に多く含まれるオレイン酸トリグリセリドを主成分とした多層構造になっていて、この細胞間隙は外界からの水や栄養分を透過、吸収するためのルートとなっている。今回実証された非加熱椿油の『選択的透過特性』はまさしく人間の成体にとって好ましいものを透過させ、危険なものの透過を抑制するという細胞間隙ルートの持つ自然の透過特性と合致するものであるといえる。
とりわけ近年、皮下脂質の経皮吸収性及び皮膚の透過特性に深く関与することが明らかになってきたオレイン酸トリグリセリドの働きへの注目と、化粧料などにおける合成物からより安全性の高い天然物への回帰傾向の高まりもあって、オリーブ油などの高オレイン酸エステル含有オイルを、スキンケアオイルなどとして利用する傾向が著しく高まっている。
そして、オレイン酸トリグリセリド(シス型のみ)が多量に含まれる天然物のうちでも、オレイン酸トリグリセリド含有量が35〜46%のごま油、オレイン酸トリグリセリド含有量が65〜84%のオリーブ油などを凌ぐ、高オレイン酸トリグリセリド含有量85〜93%の椿油に、化粧料への利用の期待が特に高まっている。
ところで、従来、化粧料等に利用される植物油の精製においては、専ら加熱精製(脱ガム、脱酸、脱色、脱臭処理等)が行われてきた。
なお、脱ガムとは、原油に水を加えて、加熱下で撹拌し、遠心分離操作を行った後、リン脂質、樹脂、糖質などを除去することをいい、
脱酸とは、脱ガム油を水酸化ナトリウムと加熱下で撹拌した後、遊離脂肪酸を石鹸に変え、遠心分離後、除去することをいい、
脱色とは、脱酸油に白土を加え、減圧下で、加温しながら、撹拌、ろ過して色素を除去することをいい、
脱臭とは、脱色油を減圧下で水蒸気蒸留することで微量の揮発性有臭成分を除去することをいう。このような加熱精製法にて得られた椿油は、シス型から変性して一部はトランス型脂肪酸エステルに変化している。
そこで本発明者らは椿油の利用可能性をより一層高め、品質向上を図るべくその製法、特に搾油、精製方法等について鋭意研究を重ねたところ、活性炭電解処理タンクで非加熱精製(特願2002−310868号明細書あるいは特開2002−332491号公報参照)することにより、脱ガム、脱酸処理無しに自然のままの脂肪酸トリグリセリド、すなわちトランス型に実質上変性していない高純度のシス型脂肪酸トリグリセリドが得られること、このような非加熱精製された椿油は、酸価値が2ppm以下と低く、また、食用油、美容油用として使用すれば美容、健康によいことなどを見出している。
そして、さらに鋭意研究を重ねた結果、この油は、加熱処理して得られた従来の脱ガム
、脱酸油に比べて経皮吸収効率が2.5倍程度も優れ、皮膚に適用すると皮膚角質層保護作用に著しく優れていることを見出した。
さらに、この非加熱精製した椿油を皮膚に適用すれば非イオン性物質に対しては皮膚透過促進作用を示し、イオン性物質に対しては皮膚透過抑制作用を示すという『選択性』があることを見出した。また、この非加熱精製された椿油を外用化粧品、皮膚用医薬品などに配合することにより、皮膚からの吸収効率がよく、しかも皮膚角質層保護作用に著しく優れた化粧品、医薬品などが得られるなど、これら化粧品、医薬品の分野で好適に利用でき、さらには、食品などの分野においても好適に利用可能であることなどを見出して、本発明を完成するに至った。
特願2002−310868号明細書 特開2002−332491号公報
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題点を解決しようとするものであて、椿油を含有し、経皮吸収効率が著しく優れ、皮膚に適用すると非イオン性物質に対しては皮膚透過促進作用を示し、イオン性物質に対しては皮膚透過抑制作用を示し、しかも皮膚角質層保護作用に著しく優れている化粧品、医薬品などを提供することを目的としている。
本発明に係る皮膚化粧料は、椿油(カメリアオイル)を含有し、椿油由来のオレイン酸系成分として、シス型オレイン酸エステル、遊離脂肪酸であるシス型オレイン酸のうちから選択される1種又は2種以上の実質上シス型オレイン酸系成分のみを含有し、非イオン性物質に対しては皮膚透過促進作用を示し、イオン性物質に対しては皮膚透過抑制作用を示すことを特徴としており、特に薬物透過調整用の皮膚化粧料として好適である。
本発明に係る皮膚化粧料に含まれる椿油は、非加熱精製されたものであるであることが望ましい。
本発明においては、上記皮膚化粧料が化粧オイル、化粧水、美容液、乳液、クレンジングオイル、ハンドクリーム、入浴剤、マッサージクリーム、保湿用化粧料のうちから選択される何れか1種であることが望ましい。
本発明に係る皮膚化粧料の好ましい態様では、該皮膚化粧料が化粧オイルであり、非加熱精製された椿油を、0.01〜100重量%の量で含有することを特徴としている。
また、本発明に係る皮膚化粧料の好ましい態様では、該皮膚化粧料が化粧水、美容液、乳液、クレンジングオイル、ハンドクリーム、入浴剤、マッサージクリーム、保湿用化粧料のうちから選択される何れか1種であることが望ましい。
また、本発明に係る皮膚化粧料の好ましい態様では、該皮膚化粧料が化粧水であり、非加熱精製された椿油を含有し、さらにエタノール、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、アルブチレンおよび精製水のうちの何れか1種以上を含有し、かつ、上記非加熱精製された椿油を0.01〜5重量%の量で含有することを特徴としている。
本発明に係る皮膚化粧料の好ましい態様では、該皮膚化粧料が美容液であり、非加熱精製された椿油を含有し、さらにジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコールおよびポリエチレングリコールのうちの何れか1種以上を含有し、かつ、上記非加熱精製された椿油を0.1〜10重量%の量で含有することを特徴としている。
本発明に係る皮膚化粧料の好ましい態様では、該皮膚化粧料が乳液であり、非加熱精製
された椿油を含有し、さらにエタノール、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ワセリンのうちの何れか1種以上を含有し、かつ、上記非加熱精製された椿油を0.1〜30重量%の量で含有することを特徴としている。
本発明に係る皮膚化粧料の好ましい態様では、該皮膚化粧料がクレンジングオイルであり、非加熱精製された椿油および可溶化剤のテトラオレイン酸ソルベス−30を含有し、かつ、上記非加熱精製された椿油を1.0〜80重量%の量で含有することを特徴としている。
本発明に係る皮膚化粧料の好ましい態様では、該皮膚化粧料がハンドクリームであり、非加熱精製された椿油およびステアリン酸を含有し、かつ上記非加熱精製された椿油を1重量%以上の量で含有することを特徴としている。
本発明に係る皮膚化粧料の好ましい態様では、該皮膚化粧料が入浴剤であり、非加熱精製された椿油、硬化ひまし油および精製水を含有し、かつ上記非加熱精製された椿油を1.0〜70.0重量%の量で含有することを特徴としている。
本発明に係る皮膚化粧料の好ましい態様では、該皮膚化粧料がマッサージクリームであり、非加熱精製された椿油、ミネラルオイル、固形パラフィン、ステアリルエーテルを含有し、かつ、上記非加熱精製された椿油を0.1〜50重量%の量で含有することを特徴としている。
本発明に係る皮膚化粧料の好ましい態様では、該皮膚化粧料が保湿用化粧料であり、非加熱精製された椿油(カメリアオイル)およびアクリル酸系水溶性高分子のカルボマー、トレハロースを含有し、かつ上記非加熱精製された椿油を0.1〜80重量%の量で含有することを特徴としている。
本発明に係る上記各種の化粧料は、非加熱精製された椿油(カメリアオイル)を直接そのままで、あるいは他の成分と配合するなどして得られているために、何れも、皮膚に適用しても極めて安全であり、その上、高い保湿効果を有し、しわ伸ばし効果も期待でき、しかも、非イオン性物質に対しては皮膚透過促進作用を示し、イオン性物質に対しては皮膚透過抑制作用を示し、皮膚角質層と類似した優れた皮膚保護機能が期待でき、薬物透過調整用として好適である。
以下、本発明に係る各種化粧料について具体的に説明する。
[皮膚化粧料]
<非加熱精製椿油>
以下に述べる本発明に係る各種化粧料は、何れも、非加熱精製された椿油、好ましくは特開2002−332491号公報に記載の方法で得られた非加熱精製された椿油を含有している。
すなわち、特開2002−332491号公報に記載の椿油の精製方法は、椿油原油を一対の電極の間に電圧を印加しながら供給して、一方の電極が、活性炭電極であり、不純物を活性炭電極に向かって移動させることによって、不純物を活性炭電極側に集積させるとともに、他方の電極近傍から不純物の除去された油を、前記活性炭電極を通過させることによって、原油中の不純物を吸着ろ過して精製油を得ることを特徴とする油の精製方法である。
なお、この精製方法では、前記電極の間に印加する電圧が、5〜20KVであることが好ましい。
また、椿油原油を複数の積層したフィルターを通過させて不純物を除去する際に、前記フィルターの間に配設した電極の間に好ましくは同上の電圧を印加しながら不純物を除去することが好ましい。
また、前記電極が、活性炭電極であり、前記原油を活性炭電極を通過させることにより、原油中の不純物を吸着ろ過することが好ましい。
特に、従来の加熱精製した椿油では例えば、遊離脂肪酸(free fatty acid)の1種
であるオレイン酸の含量が10%程度であり、シス型からトランス型に変性したものも含まれるのに対して、上記非加熱精製した椿油では、このオレイン酸含量が15〜17%程度と高くなっており、しかもこのオレイン酸中にトランス型への変性物は実質上認められない。
このように非加熱精製して得られた椿油(カメリアオイル)は、椿油由来のオレイン酸系成分として、
シス型オレイン酸エステル、遊離脂肪酸であるシス型オレイン酸のうちから選択される1種又は2種以上の実質上シス型オレイン酸系成分のみ、好ましくはシス型オレイン酸エステルと遊離脂肪酸であるシス型オレイン酸の両者を含有し、オレイン酸成分としてトランス型オレイン酸エステル、遊離脂肪酸であるトランス型オレイン酸等のトランス型のオレイン酸系成分を実質上含まず、非イオン性物質に対しては皮膚透過促進作用を示し、イオン性物質に対しては皮膚透過抑制作用を示す。
例えば、皮膚化粧料中の薬物の皮膚透過性試験として、非イオン性物質(薬物)を、非加熱精製された椿油、従来の加熱精製された椿油、およびシス型オレイン酸のうちの何れか1種と共に、試験動物の皮膚に、塗布することにより、非イオン性物質(薬物)を含有した皮膚化粧料中の薬物の皮膚透過性試験を実施して、未処理区(control,非イオン性
薬物のみ直接塗布)との対比を行うと、未処理区では塗布後所定時間経過時での非イオン性物質の透過速度が1.0×10-6(=1.0E−06)Papp(cm/s)であるのに対して、加熱精製椿油塗布区(DCO)では、約2.2×10-6Papp(cm/s)程度であり、
特に、非加熱精製椿油塗布区(FCO)では、4.0×10-6Papp(cm/s)であり、また
オレイン酸塗布区(Oleic)では、9.0×10-6Papp(cm/s)であり、非イオン性物質(薬物)に対する透過促進作用が、シス型オレイン酸およびそのエステルを含む非加熱精製椿油塗布区の方が、トランス型オレイン酸およびそのエステルを含む加熱精製椿油塗布区より高いことが分かる(図1参照)。
また、上記非イオン性物質(薬物)に代えて、イオン性物質(薬物)を用いる以外は、上記と同様に皮膚透過性試験を行い、「イオン性薬物のみ直接塗布区」との対比を行うと、未処理区では塗布後所定時間経過時でのイオン性物質の透過速度が約1.1×10-6(=1.1E−06)Papp(cm/s)であるのに対して、加熱精製椿油塗布区では、1.0×10-6Papp(cm/s)程度であり、特に、非加熱精製椿油塗布区では、約0.6×10-6Papp(cm/s)であり、またオレイン酸塗布区では、約7.3×10-6Papp(cm/s)であり、イオン性物質(薬物)に対する透過促進作用が、シス型オレイン酸およびそのエステルを含む非加熱精製椿油塗布区(本発明の皮膚化粧料)の方が、トランス型オレイン酸およびそのエステルを含む加熱精製椿油塗布区より著しく低く、透過を著しく抑制できることが分かる(図2参照)。
これらのことから、非イオン性物質に対する非加熱椿油の透過促進作用は、シス型オレイン酸およびそのエステル含量と比例関係があると推測されるが、イオン性物質に対する非加熱椿油の透過抑制作用は、含まれるシス型オレイン酸含量と比例関係になく、椿油の
中にトランス型脂肪酸およびそのエステルが入っていないことにその原因があると考えられる。
なお、非イオン性物質の皮膚透過性に及ぼす遊離脂肪酸の1種であるシス型オレイン酸の効果については、例えば、「J.Pharm.Pharmacol」に北海道薬科大学薬剤学研究室教授森本一洋氏が発表した論文『Enhancing Effects of Unsaturated Fatty Acids with Various Structures on the Permeation of Indomethacin through Rat Skin(1996 J.Pharm.Pharmacol)』に示されている。
すなわち、この論文には、非イオン性物質であり、鎮痛剤の1種であるインドメタシン
の経時的な経皮透過率(%)は、(イ)「この非イオン性物質の1種であるインドメタシ
ンと共にシス型オレイン酸が添加されている皮膚外用剤系」では、試験用動物であるラットの皮膚に塗布後、約1時間経過時点から皮膚透過が始まり、塗布後10時間経過後まで
ほぼ直線的に透過率が向上し、10時間経過時でインドメタシンの透過率は約20%となり、シス型オレイン酸は、非イオン性物質に対して顕著な皮膚透過促進作用を示すことが記載されている。
これに対して、上記シス型オレイン酸に代えてトランス型のオレイン酸であるエライジン酸が添加されている系(インドメタシン+トランス型オレイン酸){=エライジン酸})(ロ)では、塗布10時間後で7〜8%程度に過ぎず、また、オレイン酸無添加の系(インドメタシンのみ)(ハ)では塗布10時間後で1%程度に過ぎない、という結果が記載されている。
同様の効果(すなわち、シス型オレイン酸およびそのエステル)が非イオン性物質(薬物)の皮膚透過促進効果を有すること)が、非加熱精製された椿油を多量に含む本発明の皮膚化粧料でも認められる(図3参照)。
本発明の皮膚化粧料に配合されている椿油は、非加熱精製されて得られているため、オレイン酸系遊離脂肪酸としては、実質上トランス型を含まずシス型オレイン酸のみを、加熱精製等して得られたものに比してより多量に含んでおり、このような皮膚化粧料を非イオン性物質と共に皮膚に塗布すると、非イオン性物質(薬剤)がインドメタシンやフルルビプロフェンのような抗炎症薬である場合に限らず、純粋な天然植物油、皮膚成分であるセラミド、コレステロール、シス型オレイン酸エステルなどの如き非イオン性物質である場合にも、顕著な皮膚透過促進作用を示す。
これに対して、イオン性薬物の皮膚透過性試験として、皮膚の性状がヒトの皮膚に近いミニ豚の皮膚に、従来の加熱精製椿油、あるいは、本発明で用いる非加熱精製椿油と共に塗布して、未処理区(イオン性薬物のみ直接塗布)との対比を行うと、何れの場合も、塗布後〜7.5時間経過時付近までは殆ど透過が認められず累積透過量も0(μg/cm2
)近辺に推移し、7.5時間経過時付近からイオン性薬物の透過・浸透が開始し、時間経過と共に略直線的に累積透過量が増大するが、未処理区では塗布後約24時間経過時でのイオン性薬物の累積透過量が50(μg/cm2)程度であるのに対して、加熱精製椿油
塗布区では、25(μg/cm2)に抑制される。特に、本発明の皮膚化粧料である非加
熱精製椿油塗布区では、20(μg/cm2)に抑制され、イオン性薬物に対する透過抑
制作用がより高いことが分かる(図4参照)。
同様の傾向は、試験動物を上記ミニ豚からラットに代えても認められる。
<化粧オイル>
本発明に係る化粧オイルは、少なくとも、上記のような特性を有する非加熱精製された椿油を含有しているが、その非加熱精製された椿油(カメリアオイル)を、0.01〜100重量%、好ましくは3〜100重量%の量で含有している。この非加熱精製された椿油の含有量が上記範囲より少ないと、高い保湿効果、しわ延ばし効果などが十分に発揮されにくい傾向がある。
なお、この化粧オイルには、非加熱精製された椿油以外に、通常、化粧オイルに配合され得るような成分、例えば、ヒアルロン酸などが適宜量で含まれていてもよい。
<化粧水>
本発明に係る化粧水は、必須成分として上記の非加熱精製された椿油を含有するが、この他に、通常、エタノール、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、アルブチレンおよび精製水を含有していることが多い。しかも、上記非加熱精製された椿油を化粧水中に、通常、0.01〜5重量%の量で、好ましくは0.1〜5重量%の量で含有している。この化粧水中における非加熱精製された椿油の含有量が上記範囲より少ないと、高い保湿効果、しわ延ばし効果などが十分に発揮されにくい傾向があり、また、上記範囲より多量に含まれているとオイル過多で皮膚に吸収されず残ったオイルが肌表皮上でべたつく傾向がある。
なお、椿油以外の成分であるエタノール、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、アルブチンおよび精製水の含有量は、特に限定されないが、例えば、エタノールは1〜20重量%、ジプロピレングリコールは1〜10重量%、1,3ブチレングリコールは1〜10重量%、アルブチンは1〜10重量%および精製水は50〜90重量%程度の量で含まれていてもよい。
なお、この化粧水には、上記成分以外に、例えば、ヒアルロン酸などが適宜量で含まれていてもよい。
<美容液>
本発明に係る美容液は、必須成分として非加熱精製された椿油を含み、必要によりエタノールを含み、またジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコールおよびポリエチレングリコールなどを含有していることが多い。しかもこの美容液は、上記非加熱精製された椿油を通常、0.1〜10重量%の量で、好ましくは1〜5重量%の量で含有している。
この美容液中における非加熱精製された椿油の含有量が上記範囲より少ないと、高い保湿効果、しわ延ばし効果、などが十分に発揮されにくい傾向がある。
なお、美容液における非加熱精製された椿油以外の成分である(必要により含まれるエタノール)、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコールおよびポリエチレングリコール等の含有量は、特に限定されないが、これら成分を含む場合には、例えば、エタノールは、1〜10重量%、ジプロピレングリコールは1〜10重量%、1,3ブチレングリコールは1〜10重量%およびポリエチレングリコールは1〜10重量%程度の量でそれぞれ含まれていてもよい。
なお、この美容液には、上記成分以外に、例えば、ヒアルロン酸などが適宜量で含まれていてもよい。
<乳液>
本発明に係る乳液は、上記非加熱精製された椿油を含む他に、通常、エタノール、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ワセリン(および必要によりオリーブ油)を含有していることが多い。しかも上記非加熱精製された椿油を通常、0.1〜30重量%の量で、好ましくは1〜15重量%の量で含有している。
この乳液中における非加熱精製された椿油の含有量が上記範囲より少ないと、高い保湿効果、しわ延ばし効果などが十分に発揮されにくい傾向がある。
なお乳液中における非加熱精製された椿油以外の成分であるエタノール、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ワセリン(および必要により用いられるオリーブ油)の含有量は特に限定されないが、
これら成分を含む場合には、例えば、エタノールは1〜10重量%、ジプロピレングリコールは1〜10重量%、1,3ブチレングリコールは1〜10重量%、ポリエチレングリコールは1〜10重量%、ワセリンは1〜15重量%および必要によりオリーブ油は1〜15重量%の量で含まれていてもよい。
なお、この乳液には、上記成分以外に、例えば、ヒアルロン酸などが適宜量で含まれていてもよい。
<クレンジングオイル>
本発明に係るクレンジングオイルは、上記種々の化粧料と同様に、非加熱精製された椿油を必須成分として含み、また、クレンジングオイルとしては、必要により、オリーブ油、ライス油、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(30E.O.)などを含有し
ている。
しかも、このクレンジングオイルは、上記非加熱精製された椿油を通常、1.0〜80重量%の量で、好ましくは20〜60重量%の量で含有している。
このクレンジングクリーム中における非加熱精製された椿油の含有量が上記範囲より少ないと、高い保湿効果、しわ延ばし効果などが十分に発揮されにくい傾向がある。
なおクレンジングオイル中における非加熱精製された椿油以外の成分であるオリーブ油、ライス油、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(30E.O.)などの含有量は特に限定されないが、これら成分を含む場合には、例えば、オリーブ油は1〜20重量%、ライス油は1〜20重量%、またテトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(30E.O.)は1〜30重量%程度の量でそれぞれ含まれていてもよい。
なお、このクレンジングオイルには、上記成分以外に、例えば、ヒアルロン酸などが適宜量で含まれていてもよい。
<ハンドクリーム>
本発明に係るハンドクリームは、上記の非加熱精製された椿油の他に、必要によりグリセリン、ステアリン酸などを含有していてもよい。ハンドクリームでは、上記非加熱精製された椿油を1重量%以上の量で含有することが望ましい。
このハンドクリーム中における非加熱精製された椿油の含有量が上記範囲より少ないと、高い保湿効果、しわ延ばし効果が不足し、また肌の免疫力向上効果などが十分に発揮されにくい傾向がある。
なおハンドクリーム中における非加熱精製された椿油以外の成分であるグリセリン、ステアリン酸などの含有量は特に限定されないが、これら成分を含む場合には、例えば、グリセリンは1〜10重量%、ステアリン酸は1〜30重量%程度の量でそれぞれ含まれていてもよい。
なお、このハンドクリームには、上記成分以外に、例えば、ヒアルロン酸などが適宜量で含まれていてもよい。
<入浴剤>
本発明に係る入浴剤は、上記非加熱精製された椿油を必須成分として含み、通常、硬化
ひまし油、精製水を含有していることが多い。しかも上記非加熱精製された椿油を1.0〜70.0重量%、好ましくは10〜60重量%の量で含有することが望ましい。
この入浴剤中における非加熱精製された椿油の含有量が上記範囲より少ないと、高い保湿効果、しわ延ばし効果、肌の免疫力向上効果などが十分に発揮されにくい傾向がある。
なお入浴剤中における非加熱精製された椿油以外の成分である硬化ひまし油、精製水などの含有量は特に限定されないが、これら成分を含む場合には、例えば、硬化ひまし油は、0.01〜10重量%、精製水は10〜30重量%程度の量で含まれていてもよい。
なお、この入浴剤には、上記成分以外に、例えば、ヒアルロン酸などが適宜量で含まれていてもよい。
<マッサージクリーム>
本発明に係るマッサージクリームは、非加熱精製された椿油を必須成分として含有し、必要により、通常、ミネラルオイル、固形パラフィン、ステアリルエーテルをも含有していることが多い。しかも、上記非加熱精製された椿油を0.1〜50重量%、好ましくは1〜15重量%の量で含有することが望ましい。
このマッサージクリーム中における非加熱精製された椿油の含有量が上記範囲より少ないと、高い保湿効果、しわ延ばし効果、肌の免疫力向上効果などが十分に発揮されにくい傾向がある。
なおマッサージクリーム中における非加熱精製された椿油以外の成分であるミネラルオイル、固形パラフィン、ステアリルエーテルなどの含有量は特に限定されないが、ミネラルオイルは、例えば、1〜50重量%、固形パラフィンは、1〜10重量%、ステアリルエーテルは1〜10重量%程度の量でそれぞれ含まれていてもよい。
なお、このマッサージクリームには、上記成分以外に、例えば、ヒアルロン酸などが適宜量で含まれていてもよい。
<保湿用化粧料>
本発明に係る保湿用化粧料は、非加熱精製された椿油を必須成分として含有し、さらに、通常では、カルボマー、トレハロースなどを含有し、かつ上記非加熱精製された椿油を0.1〜80重量%の量で含有することが望ましい。
この保湿用化粧料中における非加熱精製された椿油の含有量が上記範囲より少ないと、高い保湿効果、しわ延ばし効果、肌の免疫力向上効果などが十分に発揮されにくい傾向がある。
なお保湿用化粧料中における非加熱精製された椿油以外の成分であるカルボマーは、例えば、1〜20重量%、トレハロースは、例えば、1〜20重量%程度の量で含まれていてもよい。
なお、この保湿用化粧料には、上記成分以外に、例えば、ヒアルロン酸などが適宜量で含まれていてもよい。
[発明の効果]
本発明に係る上記各種化粧料は、外用、すなわち皮膚に塗布、付着等の形で適用され、あるいはさらに洗浄等に際し適用されるものであるが、原料として非加熱精製された天然素材の良質な椿油(カメリアオイル)を含んでおり、オリーブオイル等の原料油に比してシス型オレイン酸エステル、シス型オレイン酸などのシス型オレイン酸系成分をより多量に含んでおり、トランス型の成分を実質上含んでいないため、皮膚に安全であり、しかも各成分をそれぞれ上記のような量で含んでいるため、皮膚への優れた非イオン性物質の浸
透(透過)促進作用とイオン性物質の透過抑制作用とを併有し、保湿効果、あるいはしわ伸ばし等に効果を有する。
[実施例]
以下、本発明に係る各種化粧料について、実施例をもってさらに具体的に説明するが、本発明は係る実施例により何ら限定されるものではない。
<化粧オイルの例>
成分 非加熱精製生カメリアオイル ・・・・・100重量%。
<化粧水の例>
成分 非加熱精製生カメリアオイル ・・・・・0.1重量%、
エタノール ・・・・・10.00重量%、
ジプロピレンアルコール ・・・・・5.00重量%、
1,3ブチレングリコール ・・・・・5.00重量%、
アルブチン ・・・・・5.00重量%、
PEG−60硬化ひまし油 ・・・・・0.50重量%、
ビタミンE ・・・・・ 適量、
クエン酸 ・・・・・ 適量、
クエン酸ナトリウム ・・・・・ 適量、
香料 ・・・・・ 適量、
精製水 ・・・・・適量(合計100重量%)。
<美容液の例>
成分 非加熱精製生カメリアオイル ・・・・・1.00重量%、
カルボキシビニルポリマー ・・・・・0.60重量%、
キサンタンガム ・・・・・0.10重量%、
ジプロピレングリコール ・・・・・5.00重量%、
1,3ブチレングリコール ・・・・・5.00重量%、
ポリエチレングリコール(分子量:1500)・・・・・5.00重量%、
レチノール ・・・・・0.10重量%、
POE(20)ソルビタンモノエレート ・・・・・0.50重量%、
POE(5)ソルビタンモノエレート ・・・・・0.50重量%、
スクワラン ・・・・・0.50重量%、
ホホバ油 ・・・・・0.10重量%、
ビタミンE ・・・・・ 適量、
水酸化カリウム ・・・・・ 適量、
防腐剤 ・・・・・ 適量、
精製水 残部(合計100重量%)。
<乳液の例>
非加熱精製生カメリアオイル ・・・・・5.00重量%、
カルボキシビニルポリマー ・・・・・0.20重量%、
キサンタンガム ・・・・・0.05重量%、
POE(5)ソルビタンモノエレート ・・・・・0.50重量%、
ジプロピレングリコール ・・・・・5.00重量%、
1,3ブチレングリコール ・・・・・5.00重量%、
ポリエチレングリコール1500 ・・・・・5.00重量%、
ソルビト−ル ・・・・・1.00重量%、
カイネチン ・・・・・0.10重量%、
ステアリン酸 ・・・・・ 0.20重量%、
セタノール ・・・・・ 1.50重量%、
スクワラン ・・・・・10.50重量%、
酢酸トコフェノール ・・・・・ 適量、
水酸化カリウム ・・・・・ 適量、
防腐剤 ・・・・・ 適量、
香料 ・・・・・ 適量、
精製水 ・・・・残部(合計100重量%)。
<クレンジングオイルの例>
成分 非加熱精製生カメリアオイル ・・・・・40.00重量%、
「テトラオレイン酸ソルベス−30」 ・・・・・20.00重量%、
レチノール ・・・・・0.05重量%、
酢酸トコフェノール ・・・・・ 適量、
トレハロース ・・・・・0.10重量%、
ベータカロチン ・・・・・ 適量、
精製水 ・・・・・1.00重量%、
流動パラフィン ・・・・・残部(合計100重量%)。
<ハンドクリームの例>
成分 非加熱精製生カメリアオイル ・・・・・10.00重量%、
1,3ブチレングリコール ・・・・・1.00重量%、
ステアリン酸 ・・・・・18.00重量%、
POE(60)硬化ひまし油 ・・・・・0.02重量%、
ステアリルアルコール ・・・・・ 2.00重量%、
ミネラルオイル ・・・・・ 2.00重量%、
酢酸トコフェロール ・・・・・ 適量、
水酸化ナトリウム ・・・・・ 適量、
精製水 ・・・・・残部(合計100重量%)。
<入浴剤の例>
成分 非加熱精製生カメリアオイル ・・・・・60.00重量%、
POE(60)硬化ひまし油 ・・・・・2.00重量%、
香料 ・・・・・18.00重量%、
精製水 ・・・・・残部(合計100重量%)
<マッサージクリームの例>
成分 非加熱精製生カメリアオイル ・・・・・8.00重量%、
ソジュームラウリルサルフェート ・・・・・0.10重量%、
グリセリン ・・・・・2.00重量%、
ポリエチレングリコール ・・・・・0.50重量%、
ミネラルオイル ・・・・・43.50重量%、
ワセリン ・・・・・10.00重量%、
固形パラフィン ・・・・・5.00重量%、
POE(3)モノステアリン酸モノグリセリル ・・1.00重量%、
POE(3)ステアリルエーテル ・・・・4.70重量%、
POE(12)ステアリルエーテル ・・・・・2.00重量%、
POE(30)ステアリルエーテル ・・・・・0.50重量%、
酢酸トコフェノール ・・・・・0.20重量%、
ビタミンAパルミテート ・・・・・0.10重量%、
精製水 ・・・・・残部(合計100重量%)。
<保湿用化粧料>
成分 カルボマー ・・・・・1.00重量%、
水酸化ナトリウム ・・・・・0.60重量%、
非加熱精製生カメリアオイル ・・・・・40.00重量%、
トレハロース ・・・・・1.0重量%、
精製水 ・・・・・残部(合計100重量%)
図1は、本発明に係る、非イオン性物質(薬物)を含有した皮膚化粧料(FCO)中の薬物の皮膚透過性試験結果を示す図面であり、比較として、未処理区(Control)、同様の非イオン性物質を加熱椿油に配合してなる皮膚化粧料(DCO)、および、同様の非イオン性物質をオレイン酸およびそのエステルに配合してなる化粧料(Oleic)における薬物の皮膚透過性試験結果も併せて示す。 図2は、図1において、薬物を非イオン性物質に代えてイオン性物質を用いた以外は、図1と同様に試験した場合の皮膚透過試験結果を示す図面である。 図3は、非イオン性薬物であるインドメタシンが配合され、非加熱オイルのシス型オレイン酸およびそのエステルを含む本発明の皮膚化粧料中のインドメタシンのミニブタ皮膚累積透過量(μg/cm2):縦軸と、経過時間(h):横軸との関係を示すグラフである。比較として、未添加、同様の非イオン性薬物をトランス型オレイン酸およびそのエステル(エライジン酸およびそのエステル)に配合してなる皮膚化粧料における薬物の皮膚透過性試験結果も併せて示す。 図4は、イオン性薬物が配合された本発明の皮膚化粧料中の該薬物の累積皮膚透過量(μg/cm2、縦軸)と、経過時間(h):横軸との関係を示すグラフである。比較として、未処理区(○)、同様のイオン性薬物を非加熱椿油に配合してなる皮膚化粧料(□)、同様のイオン性薬物を加熱椿油に配合してなる皮膚化粧料(△)、または、同様のイオン性薬物をオリーブオイルに配合してなる皮膚化粧料(●)における薬物の皮膚透過性試験結果も併せて示す。

Claims (12)

  1. 椿油(カメリアオイル)を含有し、椿油由来のオレイン酸系成分として、シス型オレイン酸エステル、遊離脂肪酸であるシス型オレイン酸のうちから選択される1種又は2種以上の実質上シス型オレイン酸系成分のみを含有し、非イオン性物質に対しては皮膚透過促進作用を示し、イオン性物質に対しては皮膚透過抑制作用を示すことを特徴とする皮膚化粧料。
  2. 上記椿油が非加熱精製されたものであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚化粧料。
  3. 上記皮膚化粧料が化粧オイル、化粧水、美容液、乳液、クレンジングオイル、ハンドクリーム、入浴剤、マッサージクリーム、保湿用化粧料のうちから選択される何れか1種で
    ある請求項1〜2の何れかに記載の皮膚化粧料。
  4. 上記皮膚化粧料が非加熱精製された椿油を0.01〜100重量%の量で含有する化粧オイルであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の皮膚化粧料。
  5. 上記皮膚化粧料が非加熱精製された椿油を含有し、さらにエタノール、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、アルブチンおよび精製水のうちの何れか1種以上を含有し、かつ、上記非加熱精製された椿油を0.01〜5重量%の量で含有する化粧水であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の皮膚化粧料。
  6. 上記皮膚化粧料が非加熱精製された椿油を含有し、さらにジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコールおよびポリエチレングリコールのうちの何れか1種以上を含有し、かつ、上記非加熱精製された椿油を0.1〜10重量%の量で含有する美容液であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の皮膚化粧料。
  7. 上記皮膚化粧料が非加熱精製された椿油を含有し、さらにエタノール、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ワセリンのうちの何れか1種以上を含有し、かつ、上記非加熱精製された椿油を0.1〜30重量%の量で含有する乳液であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の皮膚化粧料。
  8. 上記皮膚化粧料が非加熱精製された椿油および可溶化剤のテトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(30E.O.)を含有し、かつ、上記非加熱精製された椿油を1.0〜80重量%の量で含有するクレンジングオイルであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の皮膚化粧料。
  9. 上記皮膚化粧料が非加熱精製された椿油およびステアリン酸を含有し、かつ上記非加熱精製された椿油を1重量%以上の量で含有するハンドクリームであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の皮膚化粧料。
  10. 上記皮膚化粧料が非加熱精製された椿油、硬化ひまし油および精製水を含有し、かつ上記非加熱精製された椿油を1.0〜70.0重量%の量で含有する入浴剤であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の皮膚化粧料。
  11. 上記皮膚化粧料が非加熱精製された椿油、ミネラルオイル、固形パラフィン、ステアリルエーテルを含有し、かつ、上記非加熱精製された椿油を0.1〜50重量%の量で含有するマッサージクリームであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の皮膚化粧料。
  12. 上記皮膚化粧料が非加熱精製された椿油およびアクリル酸系水溶性高分子のカルボマー、トレハロースを含有し、非加熱精製された椿油を0.1〜80重量%の量で含有する
    保湿用化粧料であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の皮膚化粧料。
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