JP2002332491A - 油の精製方法およびそのための油の精製装置 - Google Patents

油の精製方法およびそのための油の精製装置

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JP2002332491A JP2001140252A JP2001140252A JP2002332491A JP 2002332491 A JP2002332491 A JP 2002332491A JP 2001140252 A JP2001140252 A JP 2001140252A JP 2001140252 A JP2001140252 A JP 2001140252A JP 2002332491 A JP2002332491 A JP 2002332491A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原油を美容、健康のために良くないといわれ
るトランス型脂肪酸に変性させることなく、その微小な
不純物を除去して、酸価値を下げて、純粋な精製油を得
ることが可能な油の精製方法および油の精製装置を提供
する。 【解決手段】 原油を電極の間に電圧を印加しながら供
給して、前記一方の電極が、活性炭電極であり、不純物
を活性炭電極に向かって移動させることによって、不純
物を活性炭電極側に集積させるとともに、前記他方の電
極近傍から不純物の除去された油を、前記活性炭電極を
通過させることによって、原油中の不純物を吸着ろ過し
て精製油を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、椿油などの原
油中に含まれる微小な不純物を除去して油を精製する油
の精製方法および油の精製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、椿油、コーン油、ご
ま油などの食用ないし美容用の油の原油は、美容、健康
などのために酸価値を下げる必要があり、このため、酸
価値増加の原因となっている微小な不純物を除去するこ
とが望まれている。このような微小な不純物を除去する
方法として、処理タンク中の原油に水を投入して、加
圧、加熱することによって、水を分解することによっ
て、活性水素を発生させ、この活性水素の作用によっ
て、原油中の微小不純物を燃焼させて除去して、原油を
精製してその酸価値を下げるようにする方法が採用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに原油に対して、加圧、加熱処理を行った場合には、
原油が変性して、トランス型脂肪酸に変化してしまうこ
とになる。このため、食用油、美容用油などに使用する
場合には、体内の活性酸素と結合してしまい、美容、健
康のためには良くないと言われている。
【0004】このため、従来より、原油を複数の積層し
たフィルターを通過させて、原油中の微小不純物をろ過
して除去することが行われている。しかしながら、この
ような複数の積層したフィルターを通過させる方法で
は、極微小な不純物がろ過できないので、そのため酸価
値が高く、純粋な精製した油、いわゆる純粋なバージン
オイルを得ることが不可能である。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、原油を
美容、健康のために良くないといわれるトランス型脂肪
酸に変性させることなく、その微小な不純物を除去し
て、酸価値を下げて、純粋な精製油を得ることが可能な
油の精製方法および油の精製装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述したよう
な従来技術における課題及び目的を達成するために発明
なされたものであって、本発明は、原油を電極の間に電
圧を印加しながら供給して、一方の電極が、活性炭電極
であり、不純物を活性炭電極に向かって移動させること
によって、不純物を活性炭電極側に集積させるととも
に、他方の電極近傍から不純物の除去された油を、前記
活性炭電極を通過させることによって、原油中の不純物
を吸着ろ過して精製油を得ることを特徴とする。
【0007】このように構成することによって、原油中
に含まれる微小な不純物が、電気泳動の作用によって一
方の電極である活性炭電極側に集積され、他方の電極側
近傍に集積した不純物の除去された油を、活性炭電極を
通過させることによって、原油中の不純物をさらに吸着
ろ過して酸価値の低下した純粋な精製油を得ることがで
きる。
【0008】しかも、このように精製した油は、加圧、
加熱されていないので、トランス型脂肪酸に変性してい
ない、オレイン酸トオリグリセライドであるので、食用
油、美容用油などに使用する場合にも、体内の活性酸素
と結合することがないので、美容、健康上にも極めて良
好である。この場合、前記電極の間に印加する電圧が、
5〜20KVとするのが好ましい。
【0009】このような範囲に印加電圧を設定すること
によって、原油中に含まれる微小な不純物が、効率よく
電気泳動の作用によって一方の電極である活性炭電極側
に集積され、他方の電極側近傍に集積した不純物の除去
された油を、活性炭電極を通過させることによって、原
油中の不純物をさらに吸着ろ過して酸価値の低下した純
粋な精製油を得ることができる。
【0010】また、本発明では、前記原油が、椿油であ
ることを特徴とする。このように椿油の原油中に含まれ
る微小な不純物が、効率よく電気泳動の作用によって一
方の電極である活性炭電極側に集積され、他方の電極側
近傍に集積した不純物の除去された油を、活性炭電極を
通過させることによって、原油中の不純物をさらに吸着
ろ過して酸価値の低下した純粋な精製油を得ることがで
きる。
【0011】しかも、椿油は特に、美容、健康上効果が
あるとされており、このように精製した椿油は、加圧、
加熱されていないので、トランス型脂肪酸に変性してい
ない、オレイン酸トオリグリセライドであり、食用油、
美容用油などに使用する場合にも、体内の活性酸素と結
合することがないので、美容、健康上にも極めて良好で
ある。
【0012】また、本発明は、原油を複数の積層したフ
ィルターを通過させて不純物を除去する際に、前記フィ
ルターの間に配設した電極の間に電圧を印加しながら不
純物を除去することを特徴とする。このように構成する
ことによって、複数の積層したフィルターを通過するこ
とによって、原油中の不純物がフィルターに吸着除去さ
れることになるが、フィルターの間に配設した電極の間
に電圧を印加しながら不純物を除去するので、電着、吸
着、電気泳動の作用によって、微小不純物が除去され
て、酸価値の低下した純粋な精製油を得ることができ
る。しかも、このように精製した油は、加圧、加熱され
ていないので、トランス型脂肪酸に変性していない、オ
レイン酸トオリグリセライドであるので、食用油、美容
用油などに使用する場合にも、体内の活性酸素と結合す
ることがないので、美容、健康上にも極めて良好であ
る。
【0013】また、本発明は、前記電極が、活性炭電極
であり、前記原油を活性炭電極を通過させることによ
り、原油中の不純物を吸着ろ過することを特徴とする。
これにより、フィルターを通過することによって不純物
の除去された酸価値の低下した油を、この活性炭電極を
通過させることによって、不純物をさらに吸着除去する
ことができ、極めて純粋で酸価値の低下した純粋な精製
油を得ることができる。
【0014】この場合、前記電極の間に印加する電圧
が、5〜20KVとするのが好ましい。このような範囲
に印加電圧を設定することによって、原油中に含まれる
微小な不純物が、効率よく電気泳動の作用によって集積
され、フィルター、活性炭電極によって吸着除去されて
酸価値の低下した純粋な精製油を得ることができる。
【0015】また、本発明では、前記原油が、椿油であ
ることを特徴とする。このように椿油の原油中に含まれ
る微小な不純物が、効率よく電気泳動の作用によって集
積され、フィルター、活性炭電極によって吸着除去され
て酸価値の低下した純粋な精製油を得ることができる。
しかも、椿油は特に、美容、健康上効果があるとされて
おり、このように精製した椿油は、加圧、加熱されてい
ないので、トランス型脂肪酸に変性していない、オレイ
ン酸トオリグリセライドであり、食用油、美容用油など
に使用する場合にも、体内の活性酸素と結合することが
ないので、美容、健康上にも極めて良好である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(実施例)について説明する。図1は、本
発明の油の精製装置の第1の実施例を示す概略縦断面、
図2は、図1の精製装置の横断面図である。図1に示し
たように、本発明の油の精製装置(以下、「精製装置」
と言う。)10は、例えば、例えば、椿油、コーン油、
ごま油などの食用ないし美容用の油の原油を精製するた
めに用いられるものである。
【0017】精製装置10は、略円筒形状の精製タンク
12を備えており、この精製タンク12には、原油を貯
留する原油タンク14に接続された原油供給ライン16
が、ポンプ18、流量制御バルブ20、流量計22を介
して、精製タンク12の底部24の中央部に接続されて
いる。精製タンク12の内部には、中心軸部分に、例え
ば、カーボン、白金などからなる中心電極26が配設さ
れているとともに、この中心電極26の外周には、カー
ボン電極から、一定距離だけ離間して、円筒リング形状
の多孔質セラミックからなる絶縁性の隔壁28が配置さ
れている。そして、この隔壁28の外周には、活性炭か
らなる活性炭電極30が配設されている。そして、これ
らの中心電極26と活性炭電極30は、電源32に接続
されている。
【0018】なお、この隔壁28は、多孔質セラミック
から構成されているので、原油中の微小な不純物が通過
できるようになっている。このように構成されることに
よって、中心電極26と隔壁28との間には、原油処理
室34が形成されている。また、隔壁28の上方部分に
は、原油処理室34から、活性炭電極30に至る原油通
路36が形成されている。なお、図示しないが、この原
油通路36は、隔壁28の円周に沿って、適宜一定間隔
離間して複数個形成されている。
【0019】なお、隔壁28の底部には、精製タンク1
2の底部24との間に、密封性を確保するために、例え
ば、シリコーンゴムなどからなるパッキン38が装着さ
れている。また、精製タンク12の活性炭電極30が配
置された底部24には、活性炭電極30を通過すること
によって、微小不純物が除去された精製された精製油を
回収するための精製油回収ライン40が接続されてい
る。なお、この精製油回収ライン40には、回収する精
製油の流量を制御する流量制御バルブ42が配設されて
いる。
【0020】このように構成される精製装置10では、
以下のように作動される。先ず、例えば、椿油、コーン
油、ごま油などの食用ないし美容用の油の原油を、原油
タンク14に接続された原油供給ライン16から、ポン
プ18、流量制御バルブ20を介して、精製タンク12
の底部24の中央部から、中心電極26と隔壁28との
間に形成された原油処理室34に導入する。
【0021】そして、電源32から、中心電極26と活
性炭電極30の間に、電圧を印加する。これによって、
図1の矢印Aで示したように、原油中に含まれる微小な
不純物が、電気泳動の作用によって、一方の電極側、す
なわち、活性炭電極30側に集積される。そして、図1
の矢印Bで示したように、他方の電極側、すなわち、中
心電極26近傍に集積した不純物の除去された油を、隔
壁28の上方部分に形成された原油通路36を介して、
活性炭電極30を通過させる。これによって、原油中の
不純物をさらに吸着ろ過して酸価値の低下した純粋な精
製油を得ることができる。
【0022】このように精製された純粋な精製油は、精
製油回収ライン40を介して別途図示しない回収タンク
などに貯留されるようになっている。この場合、中心電
極26と活性炭電極30の電極の間に印加する電圧が、
5〜20KVとするのが望ましい。このような範囲に印
加電圧を設定することによって、原油中に含まれる微小
な不純物が、効率よく電気泳動の作用によって一方の電
極である活性炭電極30側に集積され、他方の電極であ
る中心電極26側近傍に集積した不純物の除去された油
を、活性炭電極30を通過させることによって、原油中
の不純物をさらに吸着ろ過して酸価値の低下した純粋な
精製油を得ることができる。
【0023】しかも、このように精製した油は、加圧、
加熱されていないので、トランス型脂肪酸に変性してい
ない、オレイン酸トオリグリセライドであるので、食用
油、美容用油などに使用する場合にも、体内の活性酸素
と結合することがないので、美容、健康上にも極めて良
好である。なお、この場合、図1に示したように、制御
装置44によって、流量計22によって流量を検知し
て、その結果によって、原油供給ライン16の流量制御
バルブ20、ならびに、精製油回収ライン40の流量制
御バルブ42を制御して、精製装置10内での原油の滞
留時間を制御して、原油の精製度合いを、用途に応じて
調整することができる。
【0024】また、制御装置44によって、電源32を
制御して、中心電極26と活性炭電極30の電極の間に
印加する電圧を制御することができる。また、このよう
に精製装置10で処理された精製油を、再び、同じ精製
装置10または別の精製装置10に導入することによっ
て、適宜精製処理を繰り返すことによって、より精製さ
れた精製油を得ることができる。
【0025】なお、この実施例では、中心軸部分に中心
電極26を、隔壁28の外周に活性炭電極30を配設し
たが、図示しないが、これを逆に配置、すなわち、中心
軸部分に活性炭電極30を、隔壁28の外周に中心電極
26を配設して、中心部分から精製油を回収することも
可能である。また、上記実施例では、略円筒形状の精製
タンク12としたが、この形状は任意に設定でき、例え
ば、立方体または直方体の箱形状にするなど適宜変更す
ることができる。
【0026】図3は、本発明の油の精製装置の第2の実
施例を示す概略図、図4は、図3の精製装置のフィルタ
ー部の縦断面図である。図3に示したように、この実施
例の精製装置50は、略円筒形状の原油タンク52と、
その下方に接続されたフィルター部54と、これらの原
油タンク52とフィルター部54を支持するフレーム5
5とを備えている。
【0027】原油タンク52の上部には、原油を原油タ
ンク52内に供給する原油供給口58が形成されている
とともに、フィルター部54の下方には、精製された精
製油を回収する精製油回収ライン56が設けられてい
る。なお、この精製油回収ライン56には、回収する精
製油の流量を制御する流量制御バルブ59が配設されて
いる。
【0028】また、フィルター部54は、特殊フィルタ
ー部60が配設されているとともに、その下方に、この
特殊フィルター部60を通過することによって精製され
た精製油を一時貯留する貯留空間部62が形成されてい
る。この特殊フィルター部60は、図4に示したよう
に、和紙、ろ過紙などを積層した積層特殊フィルター6
4、66、68が積層されるとともに、これらの積層特
殊フィルター64、66、68の間に、繊維状の活性炭
からなる活性炭電極70、72が配設されている。さら
に、最下部の積層特殊フィルター68の下方には、ステ
ンレス製のメッシュフィルター74が配置されている。
なお、これらの活性炭電極70、72はそれぞれ、電源
76に接続されている。
【0029】このように構成される精製装置50では、
以下のように作動される。先ず、例えば、椿油、コーン
油、ごま油などの食用ないし美容用の油の原油を、原油
タンク52の上部に形成された原油供給口58を介し
て、原油タンク52内に供給する。これにより、原油タ
ンク52内に供給された原油は、重力の作用によって、
図4の矢印Cに示したように、積層特殊フィルター6
4、66、68、活性炭電極70、72、ならびに、ス
テンレス製のメッシュフィルター74によって、微小不
純物が吸着ろ過されて、酸価値が低下した精製油となっ
て、貯留空間部62内に落下する。
【0030】この際、電源76から、活性炭電極70、
72の間に、電圧を印加することによって、図4の矢印
Dで示したように、原油中に含まれる微小な不純物が、
電気泳動の作用によって、活性炭電極70または72の
一方の側に集積されるので、電着、吸着、電気泳動の作
用によって、微小不純物が除去されて、酸価値の低下し
た純粋な精製油を得ることができる。
【0031】このように精製された純粋な精製油は、精
製油回収ライン56を介して別途図示しない回収タンク
などに貯留されるようになっている。この場合、活性炭
電極70、72の電極の間に印加する電圧が、5〜20
KVとするのが望ましい。このような範囲に印加電圧を
設定することによって、原油中に含まれる微小な不純物
が、効率よく電気泳動の作用によって一方の電極である
活性炭電極70または72側に集積され、原油中の不純
物をさらに吸着ろ過して酸価値の低下した純粋な精製油
を得ることができる。
【0032】しかも、このように精製した油は、加圧、
加熱されていないので、トランス型脂肪酸に変性してい
ない、オレイン酸トオリグリセライドであるので、食用
油、美容用油などに使用する場合にも、体内の活性酸素
と結合することがないので、美容、健康上にも極めて良
好である。なお、この場合にも、図1の第1の実施例と
同様に、図示しない制御装置によって、精製油回収ライ
ン56の流量制御バルブ59を制御して、精製装置50
内での原油の滞留時間を制御して、原油の精製度合い
を、用途に応じて調整することができる。
【0033】また、図1の第1の実施例と同様に、精製
装置50で処理された精製油を、再び、同じ精製装置5
0または別の精製装置50に導入することによって、適
宜精製処理を繰り返すことによって、より精製された精
製油を得ることもできる。また、図1の第1の実施例と
同様に、上記実施例では、略円筒形状の原油タンク52
としたが、この形状は任意に設定でき、例えば、立方体
または直方体の箱形状にするなど適宜変更することがで
きる。
【0034】なお、上記実施例では、例えば、椿油、コ
ーン油、ごま油などの食用ないし美容用の油の原油に適
用したが、その他の鉱石油などの工業用油、その他の原
油に対しても適用できるなど本発明を逸脱しない範囲で
種々の変更が可能である。
【0035】
【実施例】
【0036】
【実施例1】図1に示した精製装置10を用いて、活性
炭電極70、72の間に、14.6KVの電圧を印加し
て、椿油を精製して精製油を回収して、その酸価値を測
定した。また、比較として、従来のフィルターを用い
て、椿油をろ過して、精製油を回収して、その酸価値を
測定した。
【0037】その結果、従来のフィルターを用いて得ら
れた精製油の酸価値は、9.20であったのに対して、
本発明の精製装置を用いて得られた精製油の酸価値は、
極めて酸価値が低下していた。
【0038】
【実施例2】図3に示した精製装置50を用いて、活性
炭電極70、72の間に、14.6KVの電圧を印加し
て、椿油を精製して精製油を回収して、その酸価値を測
定した。また、比較として、従来のフィルターを用い
て、椿油をろ過して、精製油を回収して、その酸価値を
測定した。
【0039】その結果、従来のフィルターを用いて得ら
れた精製油の酸価値は、9.20であったのに対して、
本発明の精製装置を用いて得られた精製油の酸価値は、
4.63であり、極めて酸価値が低下していた。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原油中に含まれる微小な不純物が、電気泳動の作用によ
って一方の電極である活性炭電極側に集積され、他方の
電極側近傍に集積した不純物の除去された油を、活性炭
電極を通過させることによって、原油中の不純物をさら
に吸着ろ過して酸価値の低下した純粋な精製油を得るこ
とができる。
【0041】しかも、このように精製した油は、加圧、
加熱されていないので、トランス型脂肪酸に変性してい
ない、オレイン酸トオリグリセライドであるので、食用
油、美容用油などに使用する場合にも、体内の活性酸素
と結合することがないので、美容、健康上にも極めて良
好である。また、本発明では、原油が、椿油であるの
で、椿油の原油中に含まれる微小な不純物が、効率よく
電気泳動の作用によって一方の電極である活性炭電極側
に集積され、他方の電極側近傍に集積した不純物の除去
された油を、活性炭電極を通過させることによって、原
油中の不純物をさらに吸着ろ過して酸価値の低下した純
粋な精製油を得ることができる。
【0042】しかも、椿油は特に、美容、健康上効果が
あるとされており、このように精製した椿油は、加圧、
加熱されていないので、トランス型脂肪酸に変性してい
ない、オレイン酸トオリグリセライドであり、食用油、
美容用油などに使用する場合にも、体内の活性酸素と結
合することがないので、美容、健康上にも極めて良好で
あるなど幾多の顕著で特有な作用効果を奏する極めて優
れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の油の精製装置の第1の実施例
を示す概略縦断面である。
【図2】図2は、図1の精製装置の横断面図である。
【図3】図3は、本発明の油の精製装置の第2の実施例
を示す概略図である。
【図4】図4は、図3の精製装置のフィルター部の縦断
面図である。
【符号の説明】
10 精製装置 12 精製タンク 14 原油タンク 16 原油供給ライン 18 ポンプ 20 流量制御バルブ 22 流量計 24 底部 26 中心電極 28 隔壁 30 活性炭電極 32 電源 34 原油処理室 36 原油通路 38 パッキン 40 精製油回収ライン 42 流量制御バルブ 44 制御装置 50 精製装置 52 原油タンク 54 フィルター部 55 フレーム 56 精製油回収ライン 58 原油供給口 59 流量制御バルブ 60 特殊フィルター部 62 貯留空間部 64 積層特殊フィルター 68 積層特殊フィルター 70、72 活性炭電極 74 メッシュフィルター 76 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10G 32/02 C10G 32/02 A C11B 3/00 C11B 3/00 // A23L 1/30 A23L 1/30 B Fターム(参考) 4B018 LE05 MD48 MF01 4B026 DC04 DG01 DH10 DP10 DX01 4D054 FA03 FB02 FB03 FB05 FB12 FB15 FB20 4H059 AA06 BC13 CA05 CA21 CA75 CA96 DA04 EA21

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原油を電極の間に電圧を印加しながら供
    給して、一方の電極が、活性炭電極であり、不純物を活
    性炭電極に向かって移動させることによって、不純物を
    活性炭電極側に集積させるとともに、 他方の電極近傍から不純物の除去された油を、前記活性
    炭電極を通過させることによって、原油中の不純物を吸
    着ろ過して精製油を得ることを特徴とする油の精製方
    法。
  2. 【請求項2】 前記電極の間に印加する電圧が、5〜2
    0KVであることを特徴とする請求項1に記載の油の精
    製方法。
  3. 【請求項3】 前記原油が、椿油であることを特徴とす
    る請求項1から2のいずれかに記載の油の精製方法。
  4. 【請求項4】 原油を複数の積層したフィルターを通過
    させて不純物を除去する際に、前記フィルターの間に配
    設した電極の間に電圧を印加しながら不純物を除去する
    ことを特徴とする油の精製方法。
  5. 【請求項5】 前記電極が、活性炭電極であり、前記原
    油を活性炭電極を通過させることにより、原油中の不純
    物を吸着ろ過することを特徴とする請求項4に記載の油
    の精製方法。
  6. 【請求項6】 前記電極の間に印加する電圧が、5〜2
    0KVであることを特徴とする請求項4から5のいずれ
    かに記載の油の精製方法。
  7. 【請求項7】 前記原油が、椿油であることを特徴とす
    る請求項4から6のいずれかに記載の油の精製方法。
  8. 【請求項8】 原油を電極の間に電圧を印加しながら供
    給して、一方の電極が、活性炭電極であり、不純物を活
    性炭電極に向かって移動させることによって、不純物を
    活性炭電極側に集積させるとともに、 他方の電極近傍から不純物の除去された油を、前記活性
    炭電極を通過させることによって、原油中の不純物を吸
    着ろ過して精製油を得るように構成したことを特徴とす
    る油の精製装置。
  9. 【請求項9】 前記電極の間に印加する電圧が、5〜2
    0KVであることを特徴とする請求項8に記載の油の精
    製装置。
  10. 【請求項10】 前記原油が、椿油であることを特徴と
    する請求項8から9のいずれかに記載の油の精製装置。
  11. 【請求項11】 原油を複数の積層したフィルターを通
    過させて不純物を除去する際に、前記フィルターの間に
    配設した電極の間に電圧を印加しながら不純物を除去す
    るように構成したことを特徴とする油の精製装置。
  12. 【請求項12】 前記電極が、活性炭電極であり、前記
    原油を活性炭電極を通過させることにより、原油中の不
    純物を吸着ろ過するように構成したことを特徴とする請
    求項11に記載の油の精製装置。
  13. 【請求項13】 前記電極の間に印加する電圧が、5〜
    20KVであることを特徴とする請求項11から12の
    いずれかに記載の油の精製装置。
  14. 【請求項14】 前記原油が、椿油であることを特徴と
    する請求項11から13のいずれかに記載の油の精製装
    置。
  15. 【請求項15】 前記請求項1から7のいずれかに記載
    の油の精製方法によって得られた精製油。
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