JP2006068402A - 遊技機及び遊技機における不正行為防止方法並びにプログラム - Google Patents

遊技機及び遊技機における不正行為防止方法並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 不正行為によるメダルの不正な払い出しを防止する。
【解決手段】 投入済みの遊技媒体であって遊技に使用されていないものを払い戻すための精算ボタン138と、前記精算ボタンに接続された電気刺激装置205と、前記電気刺激装置による電気刺激を有効にする切換部206と、前記精算ボタンの操作頻度を監視する制御部200とを備える。前記精算ボタンの操作頻度が予め定められた閾値を超えたとき不正行為と判断して、前記電気刺激装置を有効にして前記精算ボタンを操作する際に電気刺激を受けるようにする。
【選択図】 図3

Description

この発明は、スロットマシン等の遊技機及び遊技機における不正行為防止方法並びにプログラムに関する。
スロットマシン等の遊技機は、遊技者が所定の枚数のメダル(遊技媒体)を遊技機に投入してゲームを楽しむことができるものである。遊技に必要なメダルは、遊技ホール内に設けられたメダル貸機等で借りることができ、所望の遊技機のメダル投入口にメダルを投入することによりゲームを開始することができる。
投入されたメダルは遊技機内部のメダルセレクタで選別される(不良メダルは返却される)とともに、投入されたメダルの枚数が計数される。この計数値がメダルの投入枚数(クレジットとも呼ぶ。投入済みの遊技媒体であって遊技に使用されていないもの、精算ボタンを押すことにより返却を求めることができる)として扱われ、この範囲内で遊技者は遊技を楽しむことができる。メダルを投入した後であっても、遊技によりクレジットを消費する前であれば投入したメダルの返却を求めることができる。返却操作のために遊技機の前面パネルに精算ボタンが設けられている(図1の符号138参照)。
図27はスロットマシンが備える従来のメダルセレクタの斜視図である。図27において、1はメダルセレクタ、11は下り傾斜したメダル通路、12はメダルセレクタ1のメダル出口、S1及びS2はメダル通路11に設けられたフォトインタラプタ(メダル検出のためのセンサ)である。なお、Mは投入されたメダルを示す。メダルセレクタ1の上部から投入されたメダルMは、メダル通路11に沿って落下し、途中で進行方向を斜め横に変えられ、メダル出口12から排出される。なお、大きさが異なる非正規のメダルはメダル通路の途中で落下し、メダル返却口に戻る。
メダル出口12の近傍には2つのメダルセンサS1,S2がメダルの進行方向に沿って並んで設けられている。メダルの検知は2つのセンサの検出順序により行われている。S1,S2を2つ隣接させて設けているので、メダルの通過速度や通過方向を検出することができ、これらに基づきメダル枚数だけでなく、メダルの逆流やセルロイドなどを用いた不正行為を検出することができる。また、メダルセンサS1,S2をメダル入り口から遠い側に設けることにより、不正行為をやりにくくしている。
遊技機に対する不正行為(いわゆるゴト行為)が増えてきていて、これによる被害も増大しつつある。しかも不正行為の手法も時とともに巧妙になってきている。そのひとつとしてメダル投入口から不正行為用の器具を挿入し、メダルセレクタのメダル計数機能を不正に操作し誤動作させ、メダルを投入していないにもかかわらず不正に多数のクレジットを得るという手口がある。
先端に赤外線LEDなどの発光素子を2つ設けた器具を挿入し、これらをセンサS1,S2に向けて点滅させることによりメダル検出と同じ信号を作り出し、不正なクレジットを得ているようである。不正に得たクレジットで遊技を行うことができるが、多くの場合、精算ボタンによりメダルの返却を受けているようである。メダルセレクタに対する不正行為の発見は遅れるケースが多く、被害の拡大が懸念されている。
不正行為によるメダルの払い出しを防止するために、従来は、メダルを払い出すためのホッパ装置からの払い出しメダルを検知できなかったときにエラーとしたり、ホッパ装置内のメダル量が基準値以下になったときにエラーとするなど、払い出し枚数の検知によるものが主であった。また、不正と判断したとき、警報を鳴らすか遊技をストップさせるといったものが主であった。
従来の払い出し枚数の検知による不正行為防止方法は、ホッパ装置のメダル払い出しセンサに対する不正行為を検知するものであるため、上述の不正行為は防止できない。不正行為によりクレジットを不正に50枚加算しても、精算ボタンを押せば正規の払い出しと認識し、その全てを払い出すためである。
本発明は上述と異なるやり方で不正行為を防止しようとするものであり、上述の不正行為を防止できる遊技機及び遊技機における不正行為防止方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
この発明に係る遊技機は、投入済みの遊技媒体であって遊技に使用されていないものを払い戻すための精算ボタンと、前記精算ボタンに接続された電気刺激装置と、前記電気刺激装置による電気刺激を有効にする切換部と、前記精算ボタンの操作頻度を監視する制御部とを備え、
前記切換部は、前記精算ボタンの操作頻度が予め定められた閾値を超えたときに、前記電気刺激装置を有効にして前記精算ボタンを操作する際に電気刺激を受けるようにすることを特徴とするものである。
この発明に係る遊技機は、投入済みの遊技媒体であって遊技に使用されていないものを払い戻すための精算ボタンと、前記精算ボタンに接続された電気刺激装置と、前記電気刺激装置による電気刺激を有効にする切換部と、メダル投入口から投入されたメダルを計数するためのメダルセレクタと、前記メダルセレクタに設けられてメダルを検出するセンサと、前記センサの検出信号に基づき遊技機に対する不正行為を検出する不正検知部とを備え、
前記切換部は、不正行為が検出されたときに、前記電気刺激装置を有効にして前記精算ボタンを操作する際に電気刺激を受けるようにすることを特徴とするものである。
(1)不正検知の具体的手法として、メダル投入口から投入されたメダルを計数するメダルセレクタと、メダルを検出する発光素子及び受光素子を含み前記メダル通路に設けられるセンサと、前記センサによるメダルの検出時間よりも短い時間間隔で前記発光素子を点滅させる点滅制御回路とを備え、
前記不正検知部は、前記発光素子が発光していないにもかかわらず、前記受光素子が受光している場合に不正行為と判定するようにしてもよい。
(2)不正検知の具体的手法として、メダル投入口から投入されたメダルを計数するためのメダルセレクタと、前記メダルセレクタに設けられてメダルを検出するセンサと、前記センサの検出信号に基づきメダルの通過速度を算出するメダル通過速度算出部と、予め基準のメダルの通過速度を記憶する基準メダル通過速度記憶部とを備え、
前記不正検知部は、前記メダル通過速度算出部により算出されたメダル通過速度を前記基準メダル通過速度記憶部の基準と比較することにより不正行為を判定するようにしてもよい。
(3)不正検知の具体的手法として、メダル投入口から投入されたメダルを計数するためのメダルセレクタと、前記メダルセレクタに設けられてメダルを検出するセンサと、前記センサの検出信号に基づきメダルの投入間隔を算出するメダル投入間隔算出部と、予め基準のメダルの投入間隔を記憶する基準メダル投入間隔記憶部とを備え、
前記不正検知部は、前記メダル投入間隔算出部により算出されたメダル投入間隔を前記基準メダル投入間隔記憶部の基準と比較することにより不正行為を判定するようにしてもよい。
(4)不正検知の具体的手法として、メダル投入口から投入されたメダルを計数するためのメダルセレクタと、前記メダルセレクタに設けられてメダルを検出するセンサと、前記センサの検出信号に基づきメダルの連続投入枚数を算出するメダル連続枚数算出部と、予め基準のメダルの連続投入枚数を記憶する基準メダル連続枚数記憶部とを備え、
前記不正検知部は、前記メダル連続枚数算出部により算出されたメダル連続投入枚数を前記基準メダル連続枚数記憶部の基準と比較することにより不正行為を判定するようにしてもよい。
(5)不正検知の具体的手法として、メダル投入口から投入されたメダルを計数するためのメダルセレクタと、前記メダルセレクタに設けられてメダルを検出するセンサとを備え、
前記不正検知部は、
メダルの枚数に関する不正を検知するためのポインタを用意し、
前記メダルセンサでメダルを検出するごとに前記ポインタを予め定められた方向に移動させるとともに、前記ポインタを前記予め定められた方向と反対方向に予め定められた間隔で繰り返し移動させ、
前記ポインタが予め定められた閾値を超えたときに不正行為と判定するようにしてもよい。
前記切換部は、好ましくは、予め定められた時間以上又はリセット操作を受けるまでの間、前記電気刺激装置の有効状態を継続する。
前記電気刺激装置と前記精算ボタンの接続の間に前記精算ボタンのスイッチを設け、前記精算ボタンが操作されて当該スイッチがオンになったときに前記電気刺激装置が前記精算ボタンに接続されるように構成してもよい。
この発明に係る遊技機における不正行為防止方法は、投入済みの遊技媒体であって遊技に使用されていないものを払い戻すための精算ボタンと、前記精算ボタンに接続された電気刺激装置とを備える遊技機において、
前記精算ボタンの操作頻度を監視する第1ステップと、
前記精算ボタンの操作頻度が予め定められた閾値を超えたときに、前記電気刺激装置を有効にして前記精算ボタンを操作する際に電気刺激を受けるようにする第2ステップとを備えるものである。
前記第1ステップは、
前記精算ボタンの操作を監視するステップと、
前記精算ボタンに関する今回の操作が、前回の操作から予め定められた時間を経過する前になされたときに、前記操作頻度を増やすステップとを備えるようにしてもよい。
前記第1ステップは、
メダルの払い出しの完了を監視するステップと、
前記精算ボタンに関する今回の操作が、メダルの払い出しの完了から予め定められた時間を経過する前になされたときに、前記操作頻度を増やすステップとを備えるようにしてもよい。
この発明に係る遊技機における不正行為防止方法は、投入済みの遊技媒体であって遊技に使用されていないものを払い戻すための精算ボタンと、前記精算ボタンに接続された電気刺激装置と、メダル投入口から投入されたメダルを計数するためのメダルセレクタと、前記メダルセレクタに設けられてメダルを検出するセンサとを備える遊技機において、
前記センサの検出信号に基づき遊技機に対する不正行為を検出する第1ステップと、
不正行為を検出したとき、前記電気刺激装置を有効にして前記精算ボタンを操作する際に電気刺激を受けるようにする第2ステップとを備えるものである。
この発明は上記方法をコンピュータに実行させるためのものである。
この発明に係るプログラムは、例えば、記録媒体に記録される。
媒体には、例えば、EPROMデバイス、フラッシュメモリデバイス、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、CD(CD−ROM、Video−CDを含む)、DVD(DVD−Video、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きのRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等を含む。
また、電話回線等の有線通信媒体、マイクロ波回線等の無線通信媒体等の通信媒体を含む。インターネットもここでいう通信媒体に含まれる。
媒体とは、何等かの物理的手段により情報(主にデジタルデータ、プログラム)が記録されているものであって、コンピュータ、専用プロセッサ等の処理装置に所定の機能を行わせることができるものである。
この発明によれば、精算ボタンを頻繁に押す不正行為者に対して、精算ボタンを触れる際に電気刺激を与えるので、不正行為者を驚かせて不自然な動作をさせ、その発見を容易ならしめるとともに、これを学習した不正行為者は精算ボタンを触れなくなるため、不正行為を防止することができる。
発明の実施の形態1.
この発明の実施の形態に係る遊技機(スロットマシン)について図面を参照して説明する。
図1は前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図、図2は前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図を示す。
図1及び図2中、100はスロットマシンを示すもので、このスロットマシン100は、図1に示すように、スロットマシン本体120と、このスロットマシン本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた前扉130とを備えている。前記前扉130の前面には、図1に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右下隅部に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132のさらに左側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルをスロットマシン100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左下方には、ゲームを開始するためのスタートスイッチ134を設けてあり、3つのリールのそれぞれに対応して3つのストップボタン140を設けてある。前扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。遊技用のメダルをメダル投入口132に投入するか若しくはベットスイッチ137の操作を条件に、スタートスイッチ134を操作すると3つのリールが回転を開始し、ゲームがスタートする。精算スイッチ(精算ボタンとも呼ぶ)138は投入済みのメダルであって未使用のものの返却を求めるためのものである。
スロットマシン本体120の内部には、図2に示すように、その内底面に固定され、内部に複数のメダルを貯留して、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出し口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置121が設置されている。このホッパ装置121の上部には、上方に向けて開口し、内部に複数のメダルを貯留するホッパタンク122を備えている。スロットマシン本体120の内部には、前扉130を閉めたときにゲーム表示部131が来る位置に三個の回転リールからなるリールユニット203が設置されている。
前記前扉130の裏面には、図2に示すように、メダルセレクタ1が、前扉130の前面に設けられたメダル投入口132の裏側に取り付けられている。このメダルセレクタ1は、メダル投入口132から投入されたメダルの通過を検出しながら、当該メダルをホッパ装置121に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金で作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数以上のメダルを選別して排除するための装置である。
また、メダルセレクタ1の下側には、図2に示すように、その下部側を覆って前扉130の払出し口135に連通する導出路136が設けられている。メダルセレクタ1により振り分けられたメダルは、この導出路136を介して払出し口135から遊技者に返却される。
スロットマシンで遊技を楽しもうとする遊技者は、まずメダル貸機(図示しない)等から遊技媒体であるメダルを借り、メダル投入装置のメダル投入口132に直接メダルを入れることができる。スロットマシンの筐体の中央部及び上部には、遊技者側に向かって臨む四角窓状の表示窓が形成されている。そして、この中央部の表示窓の中央には、三個の回転リールの図柄を見ることができる図柄表示窓が形成されている。スタートスイッチ134は回転リールの斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入を条件に、リールユニットの駆動を開始させる。リールユニットは、ストップスイッチによりその駆動が停止される。リールユニットは、三個の回転リールから構成されている。そして、各回転リールは、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
図3はスロットマシンの機能ブロック図を示す。200、201はそれぞれCPUを内蔵するメイン基板、サブ基板である。メイン基板200はメダルの投入、払い出し、リールの制御、当選処理などを行う。サブ基板201は演出表示などの処理を行う。202はスタートスイッチやストップスイッチ、ベットスイッチなどのスイッチからなる操作部である。203は三個の回転リールからなるリールユニットである。204はゲーム表示部やリールの内部照明、液晶表示装置、スピーカなどを含む演出表示部である。演出表示部204により当選役や押し順の報知がなされる。
操作部202には精算ボタン138が含まれている。このボタンが押されるとクレジット(投入済みの遊技媒体であって遊技に使用されていないもの)の返却を受けることができる。すなわち、ホッパ装置121が駆動されてクレジットに相当するメダルが払い出される。精算ボタン138には、スイッチ206を介して電気刺激装置205が接続されている。電気刺激装置205は公知の装置であって、高圧電流や低周波電気信号により人体に刺激を与えるものである。電気刺激装置205による電気的な刺激は非常に微弱な電流を用いるため人体に害を与えることはないが、当該刺激により思わず手を引っ込めるなどの通常の遊技操作とは異なる行動を生じさせることになる。スイッチ206は例えばリレーのようなものであり、メイン基板200の制御を受けて、以下に説明する所定の条件を満たしたときに電気刺激装置205を操作ボタン138に接続し、電気刺激を有効にするものである。なお、電気刺激装置205と精算ボタン138の接続の間にスイッチ206を設けることに代えて、電気刺激装置205をメイン基板200による制御で直接オンオフするようにしてもよい。
図4は、精算ボタン138部分の概略断面図と電気刺激装置205及びスイッチ206の接続を示す模式図である。図4(a)(b)の両方において、精算ボタン138は、その先端に設けられた金属などの導電部138a、精算ボタン本体138b及びこれが押されたときにオンになる精算スイッチ138Sとからなる。図4(b)の点線の位置に精算ボタン本体138bが押されて来ると精算スイッチ138Sのアームが押し込まれてオンになる。電気刺激装置205の出力は精算ボタン本体138bの先端の導電部138aに接続され、電気刺激装置205が有効であれば精算ボタン138を押そうとして導電部138aに触れると電気ショックを受けることになる。精算ボタン本体138bは遊技筐体の表面から大きく突出していないので、その側面を持って精算ボタン138を押すことはできず、その先端の導電部138aを押さざるを得ない。
図4(a)はスイッチ206の出力が導電部138aに直接接続されている。この場合、スイッチ206がオンのときは導電部138aに触れるだけで(精算スイッチ138Sがオンでなくても)遊技者は電気ショックを受けることになる。これに対し、図4(b)は間に精算スイッチ138Sが直列に接続されていて、スイッチ206がオンであっても精算スイッチ138Sがオンにならないと電気ショックを受けないようになっている。図4(b)のようにすれば精算スイッチ138Sを押してメダルの払い出しが行われるときだけ電気刺激装置205を有効にすることができ、誤って精算ボタン138に触れたときに電気ショックを受けることがないようにできる。
本発明の実施の形態に係る装置/方法は、前述のような不正行為時には必ず精算ボタン138を頻繁に押すことに着目し、精算ボタンの操作に関して不正か否かを判断し、不正と判断されたときに電気刺激を与え、当該刺激により思わず手を引っ込めるなどの通常の遊技操作とは異なる行動を生じさせることにより不正防止を図ることができる点に大きな特徴がある。
本発明の実施の形態の処理について図5のフローチャートを参照して説明する。
S1:精算ボタン138が押されたかどうか監視する。
S2:精算ボタン138が押されたとき、精算ボタン押下監視処理を行う。当該処理については後に詳述する。
S3:精算ボタン押下頻度が閾値を超えたかどうか判定する。
前に述べた不正行為を行う者は単位時間当たりに頻繁に精算ボタンを押す特性があるので、前回の精算ボタン押下から今回の精算ボタン押下までの時間(間隔)を計測する計時手段(図示しないタイマー)を設けておき、これに基づき精算ボタンの押し下げの頻度が予め定めた閾値を超えたかどうか判定する。
押下頻度が基準値を超えた場合(例えば、精算ボタンを押す間隔が10分以内であったとき)は、通常の遊技では考えられない状況であり、不正行為と判断する。
S4:S3の判断結果に基づき、スイッチ206の接点をオンに切り換える。
これにより、素手で精算ボタンを触った不正行為者は、指に電流が流れてびっくりするだけでなく、不正行為者は精算ボタンを素手で触れなくなるため、不正行為を防止(抑止)することができる。
なお、絶縁ビニール手袋などを使えば簡単に電流を回避できるが、手袋をした遊技者はそもそも怪しいので、ホールが外見で判断でき、それなりの効果はある。
また、電流をある程度大きくしておけば、電流が流れることを知らない不正行為者は、いきなりびっくりして手を精算ボタンから離すなどの動作をするはずであり、この動作によってもホールが不正行為を見つけやすくなり、効果はある。
精算ボタン押下頻度を求めるやり方として、図6に示すように例えば2通りある。
図6(a)は、予め定めた時間TA以内に再度精算ボタンが押し下げられるたびに精算ボタン押下頻度を1づつ増やすというものである。まず、精算ボタン138の押下があったかどうか判定する(S20)。精算ボタン138の押下があったときに、図示しないタイマーの値を調べる。タイマーの値がゼロのときは(S21でYES)、所定時間TAを経過してから(つまり十分時間が経過してから)再度精算ボタンが押し下げられたことを意味するから、精算ボタン押下頻度はそのままとする。タイマーの値がゼロでないときは(S21でNO)、所定時間TA内に再度精算ボタンが押し下げられた(短時間に繰り返されている)ことを意味するから、精算ボタン押下頻度を増加させる(S22)。そしてタイマーに時間TAをセットする(S23)。時間がセットされると、タイマーは時間の経過に応じてセットされた値を減らしていき、時間TAが経過するとゼロになる。時間TAにより、精算ボタン押下頻度を厳しくするかどうか調整することができる。
図6(b)は、精算ボタンの押下の間隔が予め定めた時間TB以内であるときに精算ボタン押下頻度を1づつ増やすというものである。まず、メダルの払い出しが完了したかどうか判定する(S30)。メダルの払い出しの完了した時点で、図示しないタイマーに時間TBをセットする(S31)。次に、精算ボタン138の押下があったかどうか判定する(S32)。精算ボタン138が再度押し下げられたときに、タイマーの値を調べる。タイマーの値がゼロのときは(S33でYES)、所定時間TBを経過してから(つまり十分時間が経過してから)再度精算ボタンが押し下げられたことを意味するから、精算ボタン押下頻度はそのままとする。タイマーの値がゼロでないときは(S33でNO)、精算ボタンの押下の間隔が所定時間TBより短い(短時間に繰り返されている)ことを意味するから、精算ボタン押下頻度を増加させる(S34)。時間TBにより、精算ボタン押下頻度を厳しくするかどうか調整することができる。
図7は、図6(a)の処理を採用したときの精算ボタン押下監視処理の説明図である。図7(a)は精算ボタン押下頻度が高くない(ゼロのまま)場合を示す。精算ボタンは時間TAよりも長い間隔で繰り返し押し下げられている。これに対し、図7(b)は精算ボタンが繰り返し頻繁に押し下げられた場合を示す。図7(b)では、最初の精算ボタン押下aから時間TA内に再び精算ボタン押下bがあり、さらに精算ボタン押下bから時間TA内に再び精算ボタン押下cがある。図6(a)の処理によれば、精算ボタン押下bの際に精算ボタン押下頻度は1になり、精算ボタン押下cの際に精算ボタン押下頻度は2になる。なお、精算ボタン押下頻度がリセットされないと一般の遊技者に不便をかけることになるから、一定時間経過後に精算ボタン押下頻度をリセットするようにしてもよい。
図8は、図6(b)の処理を採用したときの精算ボタン押下監視処理の説明図である。図8(a)は精算ボタン押下頻度が高くない(ゼロのまま)場合を示す。精算ボタンは時間TB以上の長い間隔で繰り返し押し下げられている。図8(b)は精算ボタンが繰り返し頻繁に押し下げられた場合を示す。図8(b)では、最初の精算ボタン押下によるメダル払い出しの完了時点から時間TB内に再び精算ボタン押下eがあり、同様に再び精算ボタン押下fがある。図8(b)の処理によれば、精算ボタン押下eの際に精算ボタン押下頻度は1になり、精算ボタン押下fの際に精算ボタン押下頻度は2になる。なお、精算ボタン押下頻度がリセットされないと一般の遊技者に不便をかけることになるから、一定時間TX経過後に精算ボタン押下頻度をリセットするようにしてもよい。
発明の実施の形態1によれば、精算ボタンを頻繁に押す不正行為者に対して、精算ボタンを触れる際に電気刺激を与えるので、不正行為者を驚かせて不自然な動作をさせるとともに、これを学習した不正行為者は精算ボタンを触れなくなるため、不正行為を防止(抑止)することができる。
なお、一旦電気刺激装置を有効にしたら、その状態を保持するようにし(例えば自己保持回路を設ける)、ホールの係員の操作でしか解除できないようにするとさらに効果的である。
発明の実施の形態2.
発明の実施の形態1は精算ボタンの押下頻度に基づき電気刺激を有効にするものであったが、発明の実施の形態2は不正行為と判定したときに電気刺激を有効にするものである。
図9に発明の実施の形態2に係る遊技機のブロック図を示し、図10に同装置の処理フローチャートを示す。200aは遊技機に対する不正行為を検出する不正検知部である。不正検知部200aは、ハードウエア又はソフトウエア(メイン基板200のROMに記憶されたプログラム)で実現され、メイン基板200内に設けるようにしてもよいし、これと独立して設けてもよい。図9に示された要素で図3と同じものは、同一又は相当部分であるのでその説明は割愛する。図10においても同様である。
不正検知部200aが監視を行い、不正を検知すると(図10のS3’でYES)、スイッチ206をオンにして電気刺激装置205の出力電圧が操作ボタン138に伝わるようにする(同、S4)。一度不正行為を検知したら、ホール係員によりリセットされるまで電気刺激装置205を有効にしておいてもよい。
本発明の実施の形態2によれば、不正を検知したときに精算ボタンを触れる際に電気刺激を与えるので、不正行為者を驚かせて不自然な動作をさせるとともに、これを学習した不正行為者は精算ボタンを触れなくなるため、不正行為を防止(抑止)することができる。
不正検知部200aによる不正検出の具体例(A)〜(C)を列挙する。なお、以下の説明で不正行為の検知信号のことをエラー又はエラー信号と表現することがある。また、既に説明済みの要素や処理についての説明は省略する。
(A)メダルセンサの発光素子の点滅による不正検出
図11は、メダルセンサの発光素子の点滅による不正検出を行うスロットマシンの機能ブロック図を示す。
メダルセレクタ1が2つのセンサS1とS2を含む点は従来と同じであるが、さらに、センサS1、S2の発光素子S1−a,S2−aを点滅させる点滅制御回路(発振器)13−1、13−2を備えるとともに、点滅制御回路13−1,13−2の出力信号を参照して受光素子S1−b、S2−bの信号からメダル検出信号を生成するメダル検出信号生成回路14−1,14−2と、点滅制御回路13−1,13−2の出力信号を参照して不正行為を検出してエラー信号を生成する不正行為検出回路15−1、15−2とを備える。点滅制御回路13、メダル検出信号生成回路14及び不正行為検出回路15は制御基板に設けられるが、これはメダルセレクタ1の内部に設けてもよいし、外部に設けてもよい。あるいはメイン基板1内に設けてもよい。また、センサ自体にこれらの機能の全部又は一部を持たせるようにしてもよい。この場合、エラー信号を出力及び保持することが好ましい。センサをモジュール化してもよい。例えば、センサをパッケージに収納し、パッケージ内に半導体チップを設け、点滅制御回路13、メダル検出信号生成回路14及び不正行為検出回路15の機能の一部又は全部を実行させるようにしてもよい。
点滅制御回路13は、メダルがセンサを遮る時間より短い時間間隔で発光素子S1−a,S2−aを点滅させる。
メダル検出信号生成回路14は、受光素子S1−b,S2−bの受光信号に基づきメダル検出信号を生成する。点滅制御回路13を設けたため、受光信号をそのまま出力するとメダルが通過していないにもかかわらず受光信号がオフ(従来のメダル通過に相当する状態)になるので、メダル検出信号生成回路14で補完している。具体的には発光素子S1−a,S2−aの点滅の消灯制御タイミングにてサンプル復調する。例えば次のとおりである。
(1)発光素子が発光し、かつ、受光素子が受光している場合は、メダル非通過を意味する信号を出力する(図13の例ではHレベル)。
(2)発光素子が発光し、かつ、受光素子が受光していない場合は、メダル通過を意味する信号を出力する(図13の例ではLレベル)。
(3)発光素子が発光していない場合は、出力信号の状態を変えない。
メダル検出信号生成回路14により、点滅制御回路13を設けた場合でも従来と同様の信号が出力されるので、メイン基板200のインタフェースやプログラムを従来同様そのまま使用することができる。
不正行為検出回路15は、受光素子S1−b,S2−bの受光信号に基づきエラー信号を生成する。発光素子が発光していないにもかかわらず、受光素子が受光しているという状態は通常はありえない。この状態を不正行為がなされているものと判定し、エラー信号を出力する。具体的には次の通りである。
(4)発光素子が発光していないにもかかわらず、受光素子が受光している場合は、エラー信号を出力する。
(5)エラー信号をそのまま保持する。特別なリセット信号(例えばエラーリセット信号)を受けない限り保持し続ける。
上記(4)のエラー判定のタイミングは、仮に、発光素子の消灯タイミングに合わせて不正行為用道具の発光素子を消灯制御したとしても、不正行為検出回路15の判定タイミングに間に合わない時間関係を設定する。一般的にフォトセンサーのLED制御から受光部出力まで数μSから数十μSが必要となるので、消灯タイミングから数μSから数十μSでエラー判定を行うようにすれば判定をごまかすことはできない(ただし後述の遅延時間tdを考慮する必要がある)。不正行為用装置が簡易なマイコンを用いた構成であれば処理速度は低いのでなおさら対処は難しくなる。
図12はメダルセレクタ1の回路の具体例を示す。図12において、点滅制御回路13はクロック発振器、メダル検出信号生成回路14及び不正行為検出回路15はフリップフロップ回路である。クロック発振器13は図18に示すようなパルス信号を出力する。フリップフロップ14はクロック発振器13のパルス信号の立ち下がりで受光素子S−bの信号を取り込み、フリップフロップ15はクロック発振器13のパルス信号の立ち上がりで受光素子S−bの信号を取り込む。クロック発振器13のHレベルで発光素子を点灯しているとすれば、発光素子の点灯タイミング(これは消灯の最後のタイミングと同じであるので、前述の発光素子の消灯タイミングに含まれる。発光素子の点灯タイミングは、消灯タイミングのうちで最もクリティカルな(つまり最も不正行為を行うことが困難な)タイミングである)で受光素子が受光しているかどうか調べる。デバイス遅延tdがあるため、点灯タイミングでは受光素子の信号はまだONしていない。それがONになっているということは不正行為に他ならない。そのため、ONを検出した時点でエラーと判断する。受光素子S−bの出力にバッファ(インバータ)16cが設けられているので、フリップフロップ14、15のD入力は受光時にHレベルになる。フリップフロップ15の反転出力/Qがプログラム端子Pに接続されているので、一度Hレベルの信号を取り込むと、その状態(発光素子が発光していないにもかかわらず、受光素子が受光している状態を示す状態)が保持され、エラー信号が出力され続ける。
図12の回路の動作を図13のタイミングチャートを参照して説明する。図13(a)はメダルが通過する正常な場合を示し、図13(b)は不正行為による場合を示す。
基準クロックにより発光素子は点灯と消灯を交互に繰り返す。これにより受光信号もONとOFFを交互に繰り返すが、フォトセンサーのLED制御から受光部出力まで多少の時間遅れtdがあり、受光信号は基準クロックに対して少し遅れている。基準クロックの毎立下りでメダル検出信号を生成し、毎立ち上がりでエラー判定を行う。図13(a)に示すように、メダルが通過して光が遮られると受光信号がOFFになる(符号A、この状態が符号Bまで続く)。基準クロックの立下りで受光信号を調べると受光信号がOFFであるのでメダルが通過していると判断してメダル検出信号をOFFにする(符号C)。メダル検出信号は負論理である。基準クロックの立下りでその状態が続く間、メダル検出信号のOFFを継続する。受光信号がON(符号B)に戻った後、基準クロックの立下りでこのことを検出するとメダル検出信号をONに戻す(符号D)。なお、基準クロックの立ち上がりで受光信号を調べるとずっとOFFなのでエラー信号はLレベル(OFF)のままである。
図13(b)に示すように不正行為装置のLEDが点灯している場合、基準クロックの立ち上がりで受光信号を調べるとONになる場合がある(符号E)。遅延時間tdを考慮すると、この状態は発光素子が発光していないにもかかわらず、受光素子が受光しているということを意味し、不正行為がなされているものと直ちに判定することができる。そこでフリップフロップ15をセットしエラー信号を出力するとともに、この状態をエラーリセット信号を受けるまで保持する。基準クロックの立ち上がりで受光信号を調べてOFFになっても(符号F)、エラー信号は継続して出力される。
なお、上記説明でハードウエアを用いて不正行為を検出したが、CPUとプログラムを用いて同様のことを実現できる(短い時間で処理を行う必要があるため高速のCPUが好ましい)。図14に処理フローチャートを示す。図14はメダルの計数処理の途中でセンサの発光素子を消灯して行う処理を示す。
(B)センサ信号監視による不正検出
(B−1)
図15は、センサ信号監視による不正検出を行うスロットマシンの機能ブロック図を示す。
20はセンサS1又はS2の一方あるいは両方の検出信号に基づきメダルの通過速度を算出するメダル通過速度算出部、21は予め標準的なメダルの通過速度を記憶する基準メダル通過速度記憶部、22はメダル通過速度算出部20により算出されたメダル通過速度を基準メダル通過速度記憶部21の基準と比較してこれと大幅に異なるときに不正行為と判定する不正行為検出部である。
不正行為検出部22が出力するエラー信号はメイン基板200に入力されるとともに、必要に応じて外部へ出力される。メダル通過速度算出部20、基準メダル通過速度記憶部21及び不正行為検出部22はハードウエア(例えばカウンタやシフトレジスタ)又はソフトウエアで実現され、図15のように独立して設けてもよいし、メイン基板200又はメダルセレクタ1内に設けるようにしてもよい。
メダルセレクタ1の受光素子を外部から侵入させたLEDを搭載した基板等で誤認識させる類の不正行為は、マイコン等のハードウエアを用いたもので実際のメダルの通過速度に比べてはるかにメダル投入スピードが速い場合が多い。したがって、メダル通過速度を算出し、これが標準的な通過速度と著しく異なる(速い)ときは不正行為と判定することができる。また、単純なセル板等を用いた不正行為はメダルの通過速度に比べ遅いため、メダル通過速度が標準的な通過速度と著しく異なる(遅い)ときは不正行為と判定することができる。
図16のフローチャートと図17のタイミングチャートを参照してその動作を説明する。
S11:メダルセンサから信号を受信する。
S12:受信したメダル検出信号に基づいてメダル通過速度を算出する。メダル通過速度の算出について図17を参照して説明する。
メダル通過速度は、2つのセンサS1,S2とメダルの相対位置、各センサの相対位置から、筐体固有メダル速度を算定し、その値から大きく外れた場合を検出する。一般的なセレクタでのメダル速度は、概ね1mm/msである。
センサS1、S2からの信号は図17(a)のようであり、ひとつのパルスが1枚のメダル通過を示している。パルスの幅ta、ta'は1枚のメダルがひとつのセンサを通過するのに要する時間であり、センサS1とS2の時間差tbは1枚のメダルが上流側のセンサS1に達してから下流側のセンサS2に達するまでの時間である。パルスの幅ta、ta'はメダルの幅(より正確にはセンサの高さにおいてメダルを切断したときの幅)に対応し、時間差tbはセンサS1とS2の間隔に相当する。したがって、メダルの通過速度は次のように3通りの式で求められる。
(1)メダル通過速度=センサS1とS2の間隔(距離)÷時間差tb
(2)メダル通過速度=センサS1の位置のメダル幅÷時間ta
(3)メダル通過速度=センサS2の位置のメダル幅÷時間ta'
ステップS12において、上記(1)〜(3)のいずれによりメダル通過速度を算出してもよい。あるいは、上記(1)〜(3)の平均を求めたり、これらのうちで最大又は最小のものを選択してもよい。ステップS13,S14の判定内容に応じてそのメダル通過速度を使用するか変えてもよい。例えば、誤検出を防止するため、メダル通過速度が基準値よりも著しく大きいかを判定する場合は最小のものを選択し、メダル通過速度が基準値よりも著しく小さいかを判定する場合は最大のものを選択する。あるいは、不正行為を確実に検出し不正行為を効果的に防止するという観点からは、前記の場合とは逆に、メダル通過速度が基準値よりも著しく大きいかを判定する場合は最大のものを選択し、メダル通過速度が基準値よりも著しく小さいかを判定する場合は最小のものを選択する。
S13:メダル通過速度を基準値と比較する。基準値は基準メダル通過速度記憶部21に予め記憶されている。基準値は機種あるいは遊技機ごとに設定するが、基準のメダル通過速度は前述のように概ね1mm/ms程度である。
S14:メダル通過速度が基準値よりも著しく大きいか、あるいは、メダル通過速度が基準値よりも著しく小さいかを判定する。前者はLED等を用いた道具による不正行為に対応し、後者はいわゆるセル板を用いた不正行為に対応するものである。誤検出を防止するという観点からは、基準値よりも大きい又は小さいという判定ではなく、その程度も判定基準とすることが好ましい(例えば、基準値の200%よりも速い、基準値の50%よりも遅い)。
S15:メダル通過速度が基準値と大幅に異なるとき(S14でYES)、不正行為と判定し、エラーフラグをセットし、エラー信号を出力する。
S16:遊技受付及びメダルの払い出しを停止し、不正行為者に利益を与えないようにするようにしてもよい。この状態はホールの係員が遊技機をリセットするまで継続する。
(B−2)
図18は、メダルセンサの発光素子の点滅による不正検出を行うスロットマシンの他の機能ブロック図を示す。
メダルセレクタ1の受光素子を外部から侵入させたLEDを搭載した基板等で誤認識させる類の不正行為は、前述のようにマイコン等のハードウエアを用いたもので実際のメダルの通過速度に比べてはるかにメダル投入スピードが速い場合が多い。したがって、メダルの検出信号と検出信号の間が非常に短い、つまりメダルの投入間隔が通常の場合と比べて著しく短い。通常であれば、投入間隔はメダル径以下にはならない。このことを捉えて不正行為と判定することができる。
図18において、23はセンサS1又はS2の一方あるいは両方の検出信号に基づきメダルの投入間隔を算出するメダル投入間隔算出部、24は予め標準的なメダルの投入間隔を記憶する基準メダル投入間隔記憶部、25はメダル投入間隔算出部23により算出されたメダル投入間隔を基準メダル投入間隔記憶部24の基準と比較してこれと大幅に異なるときに不正行為と判定する不正行為検出部である。
図19のフローチャートと図20のタイミングチャートを参照してその動作について説明する。
S21:メダルセンサから信号を受信する。
S22:受信したメダル検出信号に基づいてメダル投入間隔を算出する。メダル投入間隔の算出について図20を参照して説明する。
センサS1、S2からの信号は図20(a)のようであり、ひとつのパルスが1枚のメダル通過を示している。パルスとパルスの間隔tc、tc'はメダルが続けて投入されたときにセンサが次々とメダルを検出する間隔であり、メダルとメダルの物理的距離とその通過速度に関連する。具体的には次のような関係がある。
センサにおけるメダル間の物理的距離=メダルの通過速度×パルスの間隔tc、tc'
メダルの通過速度は予め測定しておく。メダルの間隔がもっとも詰まったときでも、センサにおけるメダル間の物理的距離はメダルの直径より小さくはならない。ステップS23,S24において上記式で求めたセンサにおけるメダル間の物理的距離をメダルの直径と比較する。なお、基準メダル投入間隔記憶部24にパルスの間隔tc、tc'の最小値を記憶している場合は、距離を求めることなく、測定時間tc、tc'を直接基準値と比較することができる。
S23:メダル投入間隔を基準値と比較する。基準値は基準メダル投入間隔記憶部24に予め記憶されている。メダル投入間隔を距離で比較する場合には基準値としてメダルの直径を記憶する。メダル投入間隔を時間で比較する場合には基準値として通常の使用状態において最も投入間隔が短くなる場合、例えば次の式で求めた値を記憶する。
基準のメダル投入間隔tc, tc'=
センサS1,S2の位置のメダル幅÷メダルを連続して投入したときのメダルの通過速度
S24:メダル投入間隔が基準値よりも著しく小さいかを判定する。これに該当する場合はLED等を用いた道具による不正行為がなされたと判定する。誤検出を防止するという観点からは、基準値よりも単に小さいという判定ではなく、その程度も判定基準とすることが好ましい(例えば、基準値の50%よりも小さい)。
S25:メダル投入間隔が基準値と大幅に異なるとき(S24でYES)、不正行為と判定し、エラーフラグをセットし、エラー信号を出力する。
S26:遊技受付及びメダルの払い出しを停止し、不正行為者に利益を与えないようにしてもよい。この状態はホールの係員が遊技機をリセットするまで継続する。
(B−3)
図21は、メダルセンサの発光素子の点滅による不正検出を行うスロットマシンの他の機能ブロック図を示す。
メダルセレクタ1の受光素子を外部から侵入させたLEDを搭載した基板等で誤認識させる類の不正行為は、前述のようにマイコン等のハードウエアを用いたもので実際のメダルの通過速度に比べてはるかにメダル投入スピードが速いだけでなく、連続してカウントされ一気に貯留上限まで達する。また、メダル投入が貯留枚数上限を超えた場合も投入し続ける安直な仕様のものもあり、人間の所作と異なる動作となっている。実際は遊技者が一度に投入できるメダルの枚数はそれほど多くなく、遊技者が手に持てる最大枚数やメダル投入口付近に置くことができる最大枚数以下である。また、右手と左手を交互に使って連続投入する場合はメダルを持ち替えることが必要で、その際に間隔が生じる。現実的には、メダル投入口入り口部分は20〜30枚程度のメダルを置くことができるのが一般的で、遊技者が手に持てる枚数もその程度である。追加投入するには秒単位の時間間隔が必要である。したがって、遊技者が一度に投入できる限度を越えて連続的にメダルが投入された場合、不正行為がなされていると判定することができる。このことを捉えて不正行為と判定することができる。このような観点に基づき、メダルの連続投入の枚数を算出し、これが標準的な値から大きく外れた場合を不正行為として検出するものである。
図21において、26はセンサS1又はS2の一方あるいは両方の検出信号に基づきメダルの連続投入枚数を算出するメダル連続枚数算出部、27は予め標準的なメダルの連続投入枚数を記憶する基準メダル連続枚数記憶部、28はセンサS1又はS2の一方あるいは両方の検出信号に基づきメダルの連続投入と連続投入の間の時間間隔を算出するメダル連続投入間隔算出部、29は予め標準的なメダルの連続投入の時間間隔を記憶する基準メダル連続投入間隔記憶部、30はメダル連続枚数算出部26により算出されたメダル連続投入枚数を基準メダル連続枚数記憶部27の基準と比較してこれと大幅に異なるときに不正行為と判定する不正行為検出部である。
図22のフローチャートと図23のタイミングチャートを参照してその動作について説明する。
S31:メダルセンサから信号を受信する。
S32:センサS1又はセンサS2から受信したメダル検出信号に基づいてメダル連続枚数を算出する。メダル投入間隔の算出について図23を参照して説明する。
センサS1、S2からの信号は図23(a)のようであり、ひとつのパルスが1枚のメダル通過を示している。td、td'の期間のパルスがメダル連続投入枚数を示す。te、te'は連続投入と連続投入の間隔を示す。ところで、ひとつのパルスが発生し、次に再びパルスが発生したとき(少なくとも2枚のメダルが投入されたとき)、これらが連続しているかどうかはパルスの間隔が予め定めた時間より短いかどうかで判断する。
例えば、メダル連続枚数の算出のために次のような処理を行う。
(a)まずメダルの検出時刻を取得し、予め記憶されている前回のメダル検出時刻と比較し、以下の処理(b)(c)を行う。当該処理を実行したら、今回取得したメダルの検出時刻を前回のメダル検出時刻として記憶し、同じ処理を繰り返す。図23(a)においてtP、tP'は今回取得したメダルの検出時刻を示し、tL、tL'は前回のメダル検出時刻を示す。今回/前回の検出時刻(tL、tP)は新たなパルスを受ける度に更新される(tPが古いtLに上書きされ、新しいパルスの検出時刻がtPとなる)。図23(a)のtP、tLはパルスPを受けた時点での今回のメダル検出時刻と前回のメダル検出時刻を意味し、tP'、tL'はパルスP’を受けた時点での今回のメダル検出時刻と前回のメダル検出時刻を意味する。
(b)メダルの投入間隔が予め定めた値よりも小さい(このケースは図23(a)の(tP-tL)に相当)
−>連続投入と判断、連続枚数+1
(c)メダルの投入間隔が予め定めた値よりも大きい(このケースは図23(a)の(tP'-tL')に相当)
−>連続投入ではないと判断
連続投入でないと判断したときは、前回までの連続枚数(td、td'内のパルスの数)をメダルの連続枚数として確定し、ステップS34,S35の不正行為かどうかの判断を行う。その後連続枚数をクリアして、次の連続投入に備える。
連続かどうかを判定するための予め定めた時間は概ね1秒程度である。
S33:センサS1又はセンサS2から受信したメダル検出信号に基づいてメダル連続投入間隔を算出する。メダル投入間隔の算出について図23を参照して説明する。図23(a)において、te、te'の期間のパルスがメダル連続投入から次回メダル投入の間隔を示す。メダル連続投入間隔は、例えば、連続投入が一端終了した時点(上記(c)参照)をtL'とし、次に連続投入が開始された時点をtP'としたとき、次のように行う。
(d)上記(c)の間隔(tP'-tL')をメダル連続投入間隔te’とする
S34:メダル連続枚数を基準値と比較する。基準値は基準メダル連続枚数記憶部27に予め記憶されている。基準メダル連続枚数は20〜30枚程度である。
S35:メダル連続枚数が基準値よりも著しく多いかを判定する。これに該当する場合はLED等を用いた道具による不正行為がなされたと判定する。誤検出を防止するという観点からは、基準値よりも単に小さいという判定ではなく、その程度も判定基準とすることが好ましい(例えば、基準値の200%よりも大きい)。
S36:メダル連続投入から次回メダル投入の間隔を基準値と比較する。基準値は基準メダル連続投入間隔記憶部29に予め記憶されている。基準メダル連続投入間隔は概ね1秒以上である。メダルを持ち替えて投入するにはこの程度の時間を要すると考えられる。
S37:メダル連続投入から次回メダル投入の間隔が短く、その後再び連続投入が開始されたときは不正行為がなされたと判定する。誤検出を防止するという観点からは、メダル連続投入から次回メダル投入の間隔が短い場合であって、当該間隔の後のメダル連続投入枚数を先のメダル連続投入枚数に加えた合計が基準メダル連続枚数を越えたときに不正行為がなされたと判定する。ステップS32において、間隔が生じているとしてもメダルを持ち替えることが不可能な程度であるならば、当該間隔を無視して連続枚数を算出するようにしてもよい。
S38:メダル連続枚数が基準値よりも多いとき(S35でYES)、及び、メダル連続投入間隔が短くその後再び連続投入が開始されたとき(S37でYES)、不正行為と判定し、エラーフラグをセットし、エラー信号を出力する。
S39:遊技受付及びメダルの払い出しを停止し、不正行為者に利益を与えないようにしてもよい。この状態はホールの係員が遊技機をリセットするまで継続する。
(C)メダル検知カウンタの値による不正検出
図24は、センサ信号監視による不正検出を行う不正検知部200aの機能ブロック図を示す。なお、この例におけるペナルティレベルを、先に述べた精算ボタン押下頻度と同様に扱ってもよい。
この例において、不正検知部200aは、メダルの枚数に関する不正を検知するために使用するポインタを備え、メダルセンサS1,S2でメダルを検出するごとにポインタを予め定められた方向に移動させる(例えば+1)とともに、ポインタを前記予め定められた方向と反対方向(例えば−1)に予め定められた間隔で繰り返し移動させる。そして、ポインタが予め定められた閾値を超えたときに不正行為と判定する。ポインタには初期値(例えば0)が設定され、ポインタを前記予め定められた方向と反対方向に予め定められた間隔で繰り返し移動させる場合において、ポインタが初期値に戻っていたとき、ポインタを初期値に留める(例えば0を下限とし、マイナスにはしない)。メダルが長時間投入されないときにポインタがマイナスの大きな値になると、不正行為が行われても検出できなくなるからである。
先端に赤外線LEDなどの発光素子を2つ設けた器具を挿入し、これらをセンサS1,S2に向けて点滅させることによりメダル検出と同じ信号を作り出し、不正なクレジットを得るという不正行為は、メダルセレクタに機械的な操作を行うのではなく電子的な操作を行うことによりメイン基板(制御部)200に誤ってメダル検出と判断させるものであり、電子的であるためにメダル検知速度(時間当たりのメダル検出数)が通常のメダル検出に比べて非常に高い、という特徴をもっている。本発明の実施の形態に係る装置及び方法は当該特徴を利用している。
しかし、手投入によるメダル検知速度の高低には幅があり、1枚のメダルを検出したときにそのメダルの検出速度に基づき不正行為を正確に判定することは困難である。そのため、手投入での大体の検知速度を予め決めておき、一群の投入メダルについて、そのタイミングと実際に手投入で入るメダル検知の速度差が規定以上になった場合に不正行為と判定することが好ましい。そのため、ポインタを前記予め定められた方向と反対方向に繰り返し移動させる間隔は、遊技者が手でメダルを投入したときの平均的投入間隔に基づき定められている(例えば40ms)。
この例は、上記原理に基づくものである。この原理は、栓が完全に閉まっていないバスタブにバケツでお湯を溜めることに例えると判りやすい。バスタブにおいて、給水側(実際の手投入)の水量はある程度変化するが、排水側(予め決めたメダル検知速度)は常に一定水量の水を排水する。しかし、給水側があまりにも速いことが連続すると、バスタブの水はある水位まで水が溜まる。規定水位に達したら(例えばオーバーフローしたら)警告を報知したり、遊技の停止を行うのである。
図24を参照して不正検知部200aの構造について説明を加える。
S1,S2はメダルセレクタ1のメダル通路のメダル排出口側に設けられてメダルを検出するメダルセンサである。
20はメダルセンサS1,S2の出力に基づきメダル検出信号を発生するメダル検出信号発生器である。メダル検出信号発生器20はメイン基板200のCPUの処理により実現するようにしてもよい(以下の各部においても同様である)。
21はメダル検出信号に基づき投入されたメダルの枚数を計数するメダルクレジット枚数カウンタである。
22はメダル検出信号に基づきメダルを検出するごとに予め定められた方向に計数(例えば+1)するとともに、割り込み信号が発生するごとに予め定められた方向と反対方向に計数(例えば−1)する不正検知カウンタである。
23はタイマー、24はタイマー23の出力に基づき予め定められた間隔で割り込み信号を発生して不正検知カウンタ22を反対方向に計数させる割り込み信号発生器である。25は割り込み信号の発生間隔を調整するためのタイマー調整部(例えば周波数調整可能な共振回路や発振器)である。
26は予め定められたペナルティレベルの閾値に基づきペナルティ(不利益)を課すかどうか、課すとしたらどのレベルにするかを決定するペナルティレベル決定部である。ペナルティレベル決定部26はいわば不正行為判定部として機能する。ペナルティレベルの閾値はペナルティレベル閾値記憶部27に記憶されているが、当該閾値は1つに限らず複数有ってもよい。図24は3つの閾値(閾値1、閾値2、閾値3)を設定した場合を示す。ペナルティレベル決定部26は次のようにペナルティレベルを決定する。ただし、閾値1<閾値2<閾値3とする。
(1)不正検知カウンタの出力<閾値1:ペナルティなし
(2)閾値1≦不正検知カウンタの出力<閾値2:軽度のペナルティ(例えば、電気刺激装置を有効にする。一定時間後に自動的に電気刺激装置が無効になる)
(3)閾値2≦不正検知カウンタの出力<閾値3:中度のペナルティ(例えば、電気刺激装置を有効にする。この状態がホール係員によるリセットまで継続する)
(4)閾値3≦不正検知カウンタの出力:重度のペナルティ(エラー報知し、遊技機の動作を停止させる)
上記のペナルティを課す際、エラーとして特に報知しないので、予め定められた時間がいつ経過したか分かりにくくなる。そのため、不正行為者には大きなプレッシャーをかけることができ、不正行為抑止効果が生じる)
次に、図25及び図26のフローチャートを参照して図24の動作について説明する。
この処理は、メダルの枚数に関する不正を検知するために使用する不正検知カウンタ22を備え遊技機において、(1)メダルセンサS1,S2でメダルを検出するごとに不正検知カウンタ22を+1するとともに、(2)タイマー割り込みで所定間隔ごとに不正検知カウンタ22を−1する。(3)不正検知カウンタ22の値が予め定められた閾値(5,8,12)を超えたときに不正行為と判定する。図25は(1)の処理に関するフローチャートであり、図26は(2)及び(3)の処理に関するフローチャートである。なお、(3)の判定処理を図31で行っているが、図25で行うようにしてもよい(具体的にはS3の不正検知カウンタ22を+1した後のタイミング)。
(1)に関して、+1することに限定されない。+2、+3するようにしてもよい。重みを変えることにより検出の確率と誤検出の確率を調整することができる。重みを大きくすれば検出の確率が大きくなるが誤検出の確率も大きくなる。重みを小さくすれば逆になる。(2)の−1についても同様である。言うまでもないが、+と−の符号は便宜上のものであり、符号が逆になってもよく、要するに(1)における移動方向と(2)における移動方向が逆であればよい。
図26のS10からわかるように、不正検知カウンタ22には初期値(例えば0)が設定され、(2)の処理において不正検知カウンタ22が初期値=0に戻っていたとき、そこに留め、マイナスにはしない。なお初期値は0に限定されない。
図25のフローチャートについて説明する。
メダルセンサS1,S2がメダルを検出すると(S1でYES)、メダルクレジット枚数カウンタ21を+1する(S2)とともに、不正検知カウンタ22を+1する(S3)。メダルクレジット枚数カウンタ21はメダルの計数のために用いられる。
メダルクレジット枚数カウンタ21の値、すなわちクレジット枚数が上限(例えば50枚)以下かどうか判定する(S4)。メダルクレジット枚数が上限を超えていたら(S4でNO)、図示しないメダルブロッカーを閉じてそれ以上メダルを受け付けないようにする(S5)。メダルクレジット枚数が上限以下であれば(S4でYES)、さらに投入枚数が規定枚数かどうか判定し(S6)、規定枚数に達していなかった場合(S6でNO)、S1以下の処理を繰り返す。規定枚数に達していれば(S6でYES)、スタートレバーが押下されたかどうか判定し(S7)、押下されていない場合(S7でNO)、S1以下の処理を繰り返し、押下された場合(S7でYES)、回胴(リール)を回転させて遊技処理を行う。
図26のフローチャートについて説明する。
不正検知カウンタ22の値が1以上かどうか調べ(S10)、そうでないとき(=0)は以下の処理をスキップする(S10でNO)。不正検知カウンタ22の値をマイナスにしないためである。
次に不正検知カウンタ22を−1する(S11)。
その結果、不正検知カウンタ22の値が5未満であれば不正行為はないと判定し、以下の処理をスキップする(S12でYES)。
不正検知カウンタ22の値が5以上8未満であればペナルティレベルを1とする(S13でYES、S14)。ペナルティレベル1は軽度のペナルティである。
不正検知カウンタ22の値が8以上12未満であればペナルティレベルを2とする(S15でYES、S16)。ペナルティレベル2は中度のペナルティである。
不正検知カウンタ22の値が12以上であれば最高度のペナルティレベルを3とする(S15でNO、S17)。ペナルティレベル3は重度のペナルティである。
なお、上記説明においてカウンタを−1するタイミングやカウンタの最大値はホールが任意に決められるようにしてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
また、本明細書において、部とは必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各部の機能が、ソフトウエアによって実現される場合も包含する。さらに、一つの部の機能が、二つ以上の物理的手段により実現されても、若しくは、二つ以上の部の機能が、一つの物理的手段により実現されてもよい。
遊技機の正面図である。 遊技機の前面を開いた状態を示す正面図である。 発明の実施の形態1に係る遊技機のブロック図である。 発明の実施の形態1に係る精算ボタンの説明図である。 発明の実施の形態1に係る処理フローチャートである。 発明の実施の形態1に係る精算ボタン押下監視処理のフローチャートである。 発明の実施の形態1に係る精算ボタン押下監視処理の説明図(タイミングチャート)である。 発明の実施の形態1に係る精算ボタン押下監視処理の説明図(タイミングチャート)である。 発明の実施の形態2に係る遊技機のブロック図である。 発明の実施の形態2に係る精算ボタン押下監視処理のフローチャートである。 発明の実施の形態2に係る不正検知の具体例を示すブロック図である。 図11のメダルセレクタ回路図の詳細図である。 図11に係る不正検知の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図11に係る不正検知処理のフローチャートである。 発明の実施の形態2に係る不正検知の他の具体例を示すブロック図である。 図15に係る不正検知の処理フローチャートである。 図15に係る不正検知の動作を説明するためのタイミングチャートである。 発明の実施の形態2に係る不正検知の他の具体例を示すブロック図である。 図18に係る不正検知の処理フローチャートである。 図18に係る不正検知の動作を説明するためのタイミングチャートである。 発明の実施の形態2に係る不正検知の他の具体例を示すブロック図である。 図21に係る不正検知の処理フローチャートである。 図21に係る不正検知の動作を説明するためのタイミングチャートである。 発明の実施の形態2に係る不正検知の他の具体例を示すブロック図である。 図24に係るメダル検出処理のフローチャートである。 図24に係るタイマー割り込み処理のフローチャートである。 メダルセレクタの斜視図である。
符号の説明
1 メダルセレクタ
11 メダル通路
12 メダル出口
100 スロットマシン
120 スロットマシン本体
121 ホッパ装置
122 ホッパタンク
130 前扉
131 ゲーム表示部
132 メダル投入口
133 リジェクトボタン
134 スタートスイッチ(スタートレバー)
135 メダル払い出し口
136 導出路
137 ベットスイッチ
138 精算ボタン
138a 精算ボタン先端の導体
138b 精算ボタン本体
138S 精算スイッチ
140 ストップボタン
200 メイン基板(制御部)
200a 不正検知部
201 サブ基板
202 操作部
203 リールユニット
204 演出表示部
205 電気刺激装置
206 スイッチ(切換部)
S1 メダルセンサ
S2 メダルセンサ
M メダル

Claims (10)

  1. 投入済みの遊技媒体であって遊技に使用されていないものを払い戻すための精算ボタンと、前記精算ボタンに接続された電気刺激装置と、前記電気刺激装置による電気刺激を有効にする切換部と、前記精算ボタンの操作頻度を監視する制御部とを備え、
    前記切換部は、前記精算ボタンの操作頻度が予め定められた閾値を超えたときに、前記電気刺激装置を有効にして前記精算ボタンを操作する際に電気刺激を受けるようにすることを特徴とする遊技機。
  2. 投入済みの遊技媒体であって遊技に使用されていないものを払い戻すための精算ボタンと、前記精算ボタンに接続された電気刺激装置と、前記電気刺激装置による電気刺激を有効にする切換部と、メダル投入口から投入されたメダルを計数するためのメダルセレクタと、前記メダルセレクタに設けられてメダルを検出するセンサと、前記センサの検出信号に基づき遊技機に対する不正行為を検出する不正検知部とを備え、
    前記切換部は、不正行為が検出されたときに、前記電気刺激装置を有効にして前記精算ボタンを操作する際に電気刺激を受けるようにすることを特徴とする遊技機。
  3. 前記切換部は、予め定められた時間以上又はリセット操作を受けるまでの間、前記電気刺激装置の有効状態を継続することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 前記電気刺激装置と前記精算ボタンの接続の間に前記精算ボタンのスイッチが設けられ、前記精算ボタンが操作されて当該スイッチがオンになったときに前記電気刺激装置が前記精算ボタンに接続されることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の遊技機。
  5. 投入済みの遊技媒体であって遊技に使用されていないものを払い戻すための精算ボタンと、前記精算ボタンに接続された電気刺激装置とを備える遊技機において、
    前記精算ボタンの操作頻度を監視する第1ステップと、
    前記精算ボタンの操作頻度が予め定められた閾値を超えたときに、前記電気刺激装置を有効にして前記精算ボタンを操作する際に電気刺激を受けるようにする第2ステップとを備えることを特徴とする遊技機における不正行為防止方法。
  6. 前記第1ステップは、
    前記精算ボタンの操作を監視するステップと、
    前記精算ボタンに関する今回の操作が、前回の操作から予め定められた時間を経過する前になされたときに、前記操作頻度を増やすステップとを備えることを特徴とする請求項5記載の遊技機における不正行為防止方法。
  7. 前記第1ステップは、
    メダルの払い出しの完了を監視するステップと、
    前記精算ボタンに関する今回の操作が、メダルの払い出しの完了から予め定められた時間を経過する前になされたときに、前記操作頻度を増やすステップとを備えることを特徴とする請求項5記載の遊技機における不正行為防止方法。
  8. 投入済みの遊技媒体であって遊技に使用されていないものを払い戻すための精算ボタンと、前記精算ボタンに接続された電気刺激装置と、メダル投入口から投入されたメダルを計数するためのメダルセレクタと、前記メダルセレクタに設けられてメダルを検出するセンサとを備える遊技機において、
    前記センサの検出信号に基づき遊技機に対する不正行為を検出する第1ステップと、
    不正行為を検出したとき、前記電気刺激装置を有効にして前記精算ボタンを操作する際に電気刺激を受けるようにする第2ステップとを備えることを特徴とする遊技機における不正行為防止方法。
  9. 投入済みの遊技媒体であって遊技に使用されていないものを払い戻すための精算ボタンと、前記精算ボタンに接続された電気刺激装置とを備える遊技機において、
    前記精算ボタンの操作頻度を監視する第1ステップと、
    前記精算ボタンの操作頻度が予め定められた閾値を超えたときに、前記電気刺激装置を有効にして前記精算ボタンを操作する際に電気刺激を受けるようにする第2ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 投入済みの遊技媒体であって遊技に使用されていないものを払い戻すための精算ボタンと、前記精算ボタンに接続された電気刺激装置と、メダル投入口から投入されたメダルを計数するためのメダルセレクタと、前記メダルセレクタに設けられてメダルを検出するセンサとを備える遊技機において、
    前記センサの検出信号に基づき遊技機に対する不正行為を検出する第1ステップと、
    不正行為を検出したとき、前記電気刺激装置を有効にして前記精算ボタンを操作する際に電気刺激を受けるようにする第2ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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