JP2005237458A - メダルセレクタ及び遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 距離センサを設け、通常のメダルの通過とセル板を使った不正行為を判別する。
【解決手段】 メダル投入部から投入されたメダルを計数するメダルセレクタであって、メダル投入口からメダル排出口12へメダルを転動させるメダル通路11と、前記メダル通路のメダル排出口側に設けられてメダルを計数する計数用センサS1,S2と、前記メダル通路内のメダルの位置を検出する距離センサS3とを備える。距離センサS3が逆方向の動きを検出したとき不正行為と判定する。メダル通路にセンサを設ける必要はなく、メダル詰まりのおそれもなく、メダル通路に沿った監視が可能である。
【選択図】 図1

Description

この発明は、スロットマシン等の遊技機及びこれに用いられるメダルセレクタに関する。
スロットマシン等の遊技機は、遊技者が所定の枚数のメダル(「遊技媒体」と呼ぶこともあるが、以下の説明において「メダル」と記すことにする)を遊技機に投入してゲームを楽しむことができる。遊技に必要なメダルは、遊技ホール内に設けられたメダル貸機等で借りることができ、所望の遊技機のメダル投入口に投入することによりゲームを開始することができる。遊技機は、投入されたメダルを判別するとともに、その枚数を計数するためのメダルセレクタを備えている。
この種のメダルセレクタは、メダル投入口から投入されたメダルが転動する、下り傾斜したメダル通路を備えている。メダル通路の出口近傍には、メダルを計数するためのセンサ(例えばフォトカプラ、フォトインタラプタ)が設けられ、ここで投入されたメダルの枚数が計数される。多くの遊技機のメダルセレクタには2つのセンサが設けられていて、メダルの検知は2つのセンサの検出順序により行われている。投入されたメダルが所定枚数に達するとゲームを開始することができる。追加で投入されたメダルはクレジットとして扱われる。
図12はスロットマシンが備える従来のメダルセレクタの斜視図である。図13(a)は従来のメダルセレクタの動作説明図である。図12及び図13(a)において、1はメダルセレクタ、11はこれに設けられたメダル通路、12はメダルセレクタ1のメダル出口、S1及びS2はメダル通路11に設けられたフォトカプラ(メダル検出のためのセンサ)である。なお、Mは投入されたメダルを示す。メダルセレクタ1の上部から投入されたメダルMは、メダル通路11に沿って落下し、途中で進行方向を斜め横に変えられ、メダル出口12から排出される。なお、大きさが異なる非正規のメダルはメダル通路の途中で落下し、メダル返却口に戻る。
メダル出口12の近傍には2つのメダルセンサS1,S2がメダルの進行方向に沿って並んで設けられている。図13(b)はメダルMが通過したときのセンサS1,S2の出力信号のタイミングチャートを示す。手前側に設けられているセンサS1の信号の位相は、S2のそれよりも進んでいる。センサS1,S2により送られてきたメダルの通過が検出される。S1,S2を2つ隣接させて設けているので、これらの出力同士を比較することによりメダルの通過速度や通過方向を検出することができ、これらに基づきメダル枚数だけでなく、メダルの逆流(メダルがメダル投入口の方向に戻ること)や不正行為(異物によりセンサS1,S2を誤動作させてメダルを投入することなく遊技を行うこと。詳しくは後述)を検出することができる。また、メダル通路11を途中で曲げるとともに、センサS1,S2をメダル入り口から遠い側に設けることにより、不正行為をやりにくくしている。
遊技者のごく一部に不正行為(いわゆるゴト行為)を行う者がいた。例えば、メダル投入口から異物を挿入し、センサS1,S2を誤動作させて正規のメダルを投入することなくゲームを行おうとする者がいた。実際には、棒状の異物で2つのセンサS1,S2を往復することによって、実際にメダルを入れているかのように誤認させる方法が採られている。例えば、図13(c)に示すように針金90の先端に板91(薄いプラスチックの板で「セル板」と呼ばれる)を取り付けたものを同図の点線の経路に沿って動かすと、センサS1,S2から図13(b)と同様な波形が出力される。
多くの遊技機において、メダルの検知を2つのセンサS1,S2の検出順序により行っている。不正行為としては上述のように棒状の異物90,91でこれら2つのセンサS1,S2を作動させることによって、実際にメダルを入れていると誤認させる方法が採られている。センサS1,S2が上部に並んでいるため、異物90,91を戻す際にこれをセンサS1,S2の検知できないところまで下げることで逆流エラーの検出(図13(b)のS1,S2の位相が逆になったもの)を避けることが可能になってしまう。
本願発明は不正行為の対策を強化する観点から、前述のような不正行為を効果的に防止するとともに、現状のメダル検出性能を維持することができるメダルセレクタ及び遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、メダル投入部から投入されたメダルを計数するメダルセレクタであって、メダル投入口からメダル排出口へメダルを転動させるメダル通路と、前記メダル通路のメダル排出口側に設けられてメダルを計数する計数用センサと、前記メダル通路内のメダルの位置を検出する距離センサとを備えるものである。
この発明は、メダル投入部から投入されたメダルを計数するメダルセレクタであって、メダル投入口からメダル排出口へメダルを転動させるメダル通路と、前記メダル通路のメダル排出口側に設けられてメダルを計数する計数用センサと、前記メダル通路内のメダルの速度を検出する速度センサとを備えるものである。
前記距離センサ又は前記速度センサは、好ましくは、前記メダル投入口の近傍、前記メダル通路の途中、前記メダル排出口の近傍、又は、前記メダル排出口の外側のいずれかであって前記メダル通路外に設けられ、前記距離センサ又は前記速度センサはその出力信号の伝播方向が前記メダル通路に沿うように向けられている。
この発明に係る遊技機は、メダル投入口からメダル排出口へメダルを転動させるメダル通路及び前記メダル通路内のメダルの位置を検出する距離センサを含み、前記メダル投入部から投入されたメダルを計数するメダルセレクタと、前記距離センサの出力に基づき不正行為を判定する制御部とを備え、
前記制御部は、前記距離センサの出力に基づきメダルまでの距離の時間変化を計測し、前記メダル通路内において前記メダル排出口から前記メダル投入口への動きを検出したときに不正行為と判定するものである。
前記制御部は、好ましくは、前記距離センサの出力に含まれる鋸状波形の傾きの方向が予め定められた方向と異なる場合に不正行為と判定する。
この発明に係る遊技機は、メダル投入口からメダル排出口へメダルを転動させるメダル通路及び前記メダル通路内のメダルの位置を検出する速度センサを含み、前記メダル投入部から投入されたメダルを計数するメダルセレクタと、前記速度センサの出力に基づき不正行為を検出する制御部とを備え、
前記制御部は、前記速度センサの出力に基づきメダルの移動速度を計測し、前記メダル通路内において前記メダル排出口から前記メダル投入口への速度を検出したときに不正行為と判定するものである。
前記制御部は、好ましくは、前記速度センサの出力の符号が予め定められた符号と異なる場合に不正行為と判定する。
本発明によれば、距離センサ又は速度センサを設けることにより、通常のメダルの通過とセル板を使った不正行為を判別することができる。メダル通路にセンサを設ける必要はなく、メダル詰まりのおそれもなく、メダル通路に沿った監視が可能である。
発明の実施の形態1.
この発明の実施の形態に係るメダルセレクタ及び遊技機について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において遊技機としてスロットマシンを例にとり説明する。本発明の実施の形態は、メダルを通過した場合とセル板を使った不正行為を判別できるセンサを追加し、不正行為を防止するというものである。
図1はスロットマシンが備えるメダルセレクタの斜視図である。図1において、1はメダルセレクタ、11はこれに設けられたメダル通路、12はメダルセレクタ1のメダル出口、S1及びS2はメダル通路11に設けられたフォトカプラ(メダル検出のためのセンサ)である。S3はメダル通路11内を移動する物体(メダル、異物など)の位置を検出する非接触式の距離センサである。距離センサについては後に詳しく説明する。Mは投入されたメダルを示す。
メダル通路11の最初の部分(全体の約三分の一の部分)はほぼ垂直であって、メダル投入口から投入されたメダルはその自重で速やかに落下する。メダル通路11は途中で曲がっていて残りの部分はメダル出口12へ向かって下り傾斜の直線路になっている。メダルセレクタ1の上部から投入されたメダルMは、メダル通路11に沿って落下し、途中で進行方向を斜め横に変えられ、メダル出口12から排出される。排出されたメダルはホッパタンク内に落下する。なお、大きさが異なる非正規のメダルはメダル通路の途中で落下し、メダル返却口に戻る。
メダル出口12の近傍には2つのメダルセンサS1,S2がメダルの進行方向に沿って設けられている。これらはメダルの枚数を計数するためのものである。メダルセンサS1、S2は、例えば、互いに対向した発光部と受光部とを有して断面コ字状に形成され、その検出光軸をメダル通路11内に上方から臨ませて位置するフォトカプラ(「フォトインタラプタ」とも呼ぶ)である。断面はコの字状でなくてもよいし、受光部だけを設けてもよい。各フォトカプラにより、途中で阻止されずに送られてきたメダルの通過が検出される。なお、フォトカプラを2つ隣接させたのは、メダル枚数を検出するだけでなく、メダルの通過が正常か否かを監視するためである。すなわち、フォトカプラを2つ隣接させて設けることにより、メダルの通過速度や通過方向を検出することができ、これによりメダル枚数だけでなく、逆方向に移動する不正行為を感知することができる。また、メダルセンサS1,S2をメダル入り口から遠い側に設けることにより、不正行為をやりにくくしている。
距離センサS3は、メダルセレクタ1の左側面であって、メダル通路11の外部に設けられている。距離センサS3から出力される信号(電波信号、超音波信号、光信号など)がメダル通路11のうち下り傾斜している部分に沿って伝播するように、距離センサS3の向きが定められている。好ましくは、不正行為に用いる道具の動き(通常あり得ない逆方向への動き)を検出するために、距離センサS3から出力される信号が少なくともセンサS1,S2の下の位置を通過することが望ましい。センサの取り付け位置及びその出力信号の伝播経路については後に詳述する。距離センサS3をこの位置に設けることにより、メダルの障害になることなくメダル通路11の下り傾斜している部分全体を監視することができる。メダル通路11の下り傾斜している部分にメダル等の物体がなければ距離センサS3に信号が戻らないが、メダル等の物体が存在すれば距離センサS3に信号が戻る。距離センサS3の受信信号に基づきメダル等の物体までの距離、すなわちその位置を知ることができる。例えば、パルス信号を送信してからその反射波を受信するまでの時間を計測したり、信号に変調をかけて送信信号と受信信号を比較することによって距離を知ることができる。
図2は前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図、図3は前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図を示す。
図2及び3中、100はスロットマシンを示すもので、このスロットマシン100は、図3に示すように、スロットマシン本体120と、このスロットマシン本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた前扉130とを備えている。前記前扉130の前面には、図2に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右下隅部に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132のさらに右側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルをスロットマシン100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左下方には、ゲームを開始するためのスタートボタン134を設けてあり、前扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。スロットマシン本体120の内部には、図3に示すように、その内底面に固定され、内部に複数のメダルを貯留して、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出し口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置121が設置されている。このホッパ装置121の上部には、上方に向けて開口し、内部に複数のメダルを貯留するホッパタンク122を備えている。
前記前扉130の裏面には、図3に示すように、メダル(コイン)セレクタ1が、前扉130の前面に設けられたメダル投入口132の裏側に取り付けられている。このメダルセレクタ1は、メダル投入口132から投入されたメダルの通過を検出しながら、当該メダルをホッパ装置121に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金で作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数以上のメダルを選別して排除するための装置である。
また、メダルセレクタ1の下側には、図3に示すように、その下部側を覆って前扉130の払出し口135に連通する導出路136が設けられている。メダルセレクタ1により振り分けられたメダルは、この導出路136を介して払出し口135から遊技者に返却される。
スロットマシンで遊技を楽しもうとする遊技者は、まずメダル貸機(図示しない)等から遊技媒体であるメダルを借り、メダル投入装置のメダル投入口132に直接メダルを入れることができる。スロットマシンの筐体の中央部及び上部には、遊技者側に向かって臨む四角窓状の表示窓が形成されている。そして、この中央部の表示窓の中央には、三個の回転リールの図柄を見ることができる図柄表示窓が形成されている。スタートスイッチ134は回転リールの斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入を条件に、リールユニットの駆動を開始させる。リールユニットは、ストップスイッチによりその駆動が停止される。リールユニットは、三個の回転リールから構成されている。そして、各回転リールは、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
図4はスロットマシンの機能ブロック図を示す。200、201はそれぞれCPUを内蔵するメイン基板、サブ基板である。メイン基板200はメダルの投入検出、払い出し制御、リールの制御、当選処理などを行う。メイン基板200はメダルセレクタ1から各センサS1〜S3の信号を受け、投入メダルの枚数を検出したり、不正行為を検出する制御部である。サブ基板201は演出表示などの処理を行う。202はスタートスイッチ134やストップスイッチ、ベットスイッチなどのスイッチからなる操作部202である。203は三個の回転リールからなるリールユニットである。204はゲーム表示部131やリールの内部照明、液晶表示装置、スピーカなどを含む演出表示部である。演出表示部204により当選役や押し順の報知がなされる。
次に、図5〜図8を参照して発明の実施の形態1に係る装置の動作について説明する。本発明の実施の形態1は、非接触式のセンサであって対象物との距離を測定できるセンサS3をメダルセレクタ1に設けたことを特徴とする。通常のメダル通過と不正行為を区別するために、メダルとの距離を測定できるように例えば電波式センサ(対象との距離が検出できれば他のセンサでも構わない)を取り付ける。そして常に通過するメダルの距離を測定し、通過するメダルの正常な動き以外の動き(戻り)が発生したかどうか判定する(詳しくは後述)。メダルの正常な動き以外の動きと判定した場合にエラー状態に移行するようにしてもよい。
図1及び図5に示すように、距離センサS3はメダルセレクタ1の左側面であって、メダル通路11の外部に設けられている。この位置であればメダル通路11の下り傾斜部分全体を監視することができる。図5において距離センサS3の信号の伝播経路を点線Lで示している。なお、以下の図において便宜上、下り傾斜部分を水平に表現している。距離センサS3により、メダル通路11を通過するメダルまでの距離が測定できる。
次に、図6を参照して1枚のメダルが投入されたときの動作について説明する。このような通常のメダル通過の場合、距離センサS3による検出距離は図6(b)のようになる。すなわち、図6(a)のアの位置にメダルがあるとき、距離センサS3によりメダルは検出されないので、図6(b)において最大距離が検出される(図6(b)のアの部分、物体の検出なし)。メダルが落下し、イの位置にメダルが到達して初めて距離センサS3はメダルを検出する。このとき最短距離が検出される(図6(b)のイ)。メダルがメダル通路11を転動して距離センサS3から徐々に離れると、これに伴い検出される距離が大きくなる(図6(b)のウの部分)。そして、メダルが排出口12からホッパタンクへ落下することで再び最大距離が検出される(図6(b)のエの部分)。以上をまとめると、1枚のメダルの通過により右肩上がりの鋸状の波形(ウの部分)が検出される。
図7(a)のように連続でメダルが通過する場合には、図7(b)のように比較的短い鋸状の波形が繰り返し検出される。同図のa、a’部分はそれぞれ1枚のメダルの検出を意味する。a’は最後のメダルの検出信号である。なお、a,a’部分を計数することにより投入されたメダルの枚数を知ることができる。
図6及び図7いずれの場合でも、通常のメダル移動であれば右肩上がりの鋸状の波形が検出されることがわかる。この波形はメダルがメダル投入口からメダル排出口12へ向かって移動していることを意味する。なお、距離センサS3の取り付け位置が変われば前記波形も変化する。例えば、距離センサS3をメダル排出口12近傍に取り付け、そこからメダル投入口側を見た場合には、通常のメダル移動のとき右肩下がりの鋸状の波形が検出される。
次に図8を参照して不正行為の場合の動作について説明する。セル板91を使って行うゴト行為の場合には、図8(a)のようにセル板91を挿入することで、図8(d)のA部のように最大距離から最短距離に変化する。そして、図8(b)のようにセル板91が距離センサS3から徐々に離れてセンサS1,S2を通過すると、図8(d)のB部のように右肩上がりの鋸状の波形が検出される。そして、図8(c)のようにセル板91がセンサS1,S2を通過しないように動いて距離センサS3に近づくと、図8(d)のC部のように右肩下がりの鋸状の波形が検出される。C部の波形は逆戻りを意味し、通常のメダル通過では現れない。セル板91を使用したゴト行為の場合には必ず逆戻りの動作が必要になり、このとき明らかに通常のメダル通過時とは異なる波形が検出される。そこで、C部の波形が現れたら不正行為がなされたと判定する。このようなセンサ値の変化があった場合にエラー状態に移行してもよい。
以上のように、発明の実施の形態1によれば、距離センサを設けてメダル通路内の物体の位置を監視することにより、通常のメダルの通過とセル板を使った不正行為を判別することができる。発明の実施の形態1によれば、理論的には不正行為を100%検出することが可能である。メダル通路にセンサを設ける必要はなく、メダル詰まりのおそれもない。メダル通路に沿って監視することができ、しかも処理が簡単である。
発明の実施の形態2.
上記発明の実施の形態1は、メダル通路内の物体の動きを検出するためのセンサとして距離センサを用いたものであった。発明の実施の形態2は、距離センサに代えて速度センサを用いたものである。発明の実施の形態2に係る速度センサは、発明の実施の形態1に係る距離センサと同じ位置・向きに設けることができ、これによりメダル通路にセンサを設けることなくメダル詰まりのおそれがなくなり、しかもメダル通路に沿って監視することができる。なお、以下の説明において速度センサの符号として、距離センサの符号と同じ符号S3を用いる。
速度センサは公知のものであり、電波・超音波・光などを送信し、物体に当たって反射された信号を送信した信号と比較することにより周波数の変移を求め、これを速度に換算するという、いわゆるドップラー効果を用いたものである。
速度センサは、距離センサと同様に用いることができるが、その出力信号に違いがある。以下、相違点について述べる。
速度センサは、物体が遠ざかるとき正の信号を出力し、物体が近づくとき負の信号を出力する。速度の大きさに応じて信号の絶対値が変化する。発明の実施の形態2では信号の符号を判断することにより、不正行為を判定する。なお、信号の正負を逆にすることもできる。
図9(a)は、図6(a)に示すようにメダルを1枚づつ投入したときの検出信号を示す。メダル通路11内にメダルが検出されている間(イとウの部分)、メダルの移動速度を示す正の信号が検出される。メダル通路11からメダルが離れると動くものがないので速度はゼロになる。
図9(b)は、図7(a)に示すようにメダルを連続的に投入したときの検出信号を示す。メダルが移動している間、正の信号が検出される。メダル通路11からメダルが離れると動くものがないので速度はゼロになる。
図9(c)は、図8(a)〜(c)に示すセル板91による不正行為がなされたときの検出信号を示す。セル板91が引き戻されるとき(Cの部分)、負の信号が検出される。負の信号はメダル投入時には発生しないため、当該負の信号を検出したとき不正行為であると判定することができる。このような負の信号が検出された場合にエラー状態に移行してもよい。
以上のように、発明の実施の形態2によれば、速度センサを設けてメダル通路内の物体の位置を監視することにより、通常のメダルの通過とセル板を使った不正行為を判別することができる。発明の実施の形態2によれば、理論的には不正行為を100%検出することが可能である。メダル通路にセンサを設ける必要はなく、メダル詰まりのおそれもない。メダル通路に沿って監視することができ、しかも処理が簡単である。なお、速度センサの取り付け位置などに応じて信号の正負の意味を上記と逆に対応づけてもよい。
距離センサと速度センサについて補足説明する。なお、以下の説明において単に符号S3とした場合は距離センサと速度センサの両方を意味する。図10(a)に示すように、距離センサ又は速度センサS3は電波・超音波・光信号を送信し、これを対象物に照射し、当該対象物で反射された信号に基づき距離又は速度を検出するものである。この種の距離センサ及び速度センサは公知のものであるので詳細な説明は割愛する。特定の対象物についての距離又は速度を検出するため、距離センサ又は速度センサS3の出力信号の放射パターンは図10(b)のように狭いほうが好ましい。狭くすれば特定の位置に焦点を当てることができる。例えばメダル通路11内であってセンサS1,S2の近傍である。セル板91は必ずセンサ部分を通過するから、センサS1,S2の近傍を監視することが好ましい。逆に図10(c)のように広くすれば、特定の位置を監視することはできないが、広い範囲を監視することができる。例えばメダル通路11内全体を監視するためには、放射パターンは広いほうが好ましい。
距離センサ又は速度センサS3の出力は、センサの種類によってアナログ出力、もしくはデジタル出力となるが、デジタル出力の場合には直接CPUに、アナログ出力の場合はA−D変換用のICを介してCPUに接続することでセンサの出力データを監視することができる。
次に、距離センサ又は速度センサS3の他の取り付け位置について図11を参照して説明する。
S3−aはメダル投入口からメダル通路内部を監視する場合である。センサS1,S2部分を監視できないが、セル板91の動きを検出することができる。
S3−bはメダルセレクタの下からメダル投入口を監視する場合である。センサS1,S2部分を監視できないが、メダル投入口近傍の動きを監視することができる。
S3−cはメダル排出口近傍からメダル通路11の上流を監視する場合である。メダル通路11の広い範囲を監視することができる。
S3−dはメダルセレクタの外側からメダル通路11の上流を監視する場合である。メダルの流れに沿ってメダル通路11の広い範囲を監視することができる。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
発明の実施の形態に係るメダルセレクタの斜視図である。 スロットマシンの外観を示す正面図である。 スロットマシンの前扉を開いたときの正面図である。 スロットマシンの機能ブロック図である。 発明の実施の形態1に係るメダルセレクタの説明図である。 発明の実施の形態1に係るメダルセレクタによるメダル検出の説明図である(1枚投入)。 発明の実施の形態1に係るメダルセレクタによるメダル検出の説明図である(連続投入)。 発明の実施の形態1に係るメダルセレクタによる不正行為検出の説明図である。 発明の実施の形態2に係るメダルセレクタの速度センサ出力信号のタイミングチャートである。 距離センサと速度センサの放射パターンの説明図である。 発明の実施の形態1及び2に係る距離センサ又は速度センサの他の取り付け位置の説明図である。 従来のメダルセレクタの斜視図である。 従来のメダル検出動作の説明図である。
符号の説明
1 メダルセレクタ
11 メダル通路
12 メダル出口
90 不正行為に用いられる棒
91 不正行為に用いられる板(セル板)
100 スロットマシン
120 スロットマシン本体
121 ホッパ装置
122 ホッパタンク
130 前扉
131 ゲーム表示部
132 メダル投入口
133 リジェクトボタン
134 スタートボタン
135 払出し口
136 導出路
200 メイン基板
201 サブ基板
202 操作部
203 リールユニット
204 演出表示部
S1,S2 フォトカプラ
S3 距離センサ又は速度センサ

Claims (7)

  1. メダル投入部から投入されたメダルを計数するメダルセレクタであって、メダル投入口からメダル排出口へメダルを転動させるメダル通路と、前記メダル通路のメダル排出口側に設けられてメダルを計数する計数用センサと、前記メダル通路内のメダルの位置を検出する距離センサとを備えるメダルセレクタ。
  2. メダル投入部から投入されたメダルを計数するメダルセレクタであって、メダル投入口からメダル排出口へメダルを転動させるメダル通路と、前記メダル通路のメダル排出口側に設けられてメダルを計数する計数用センサと、前記メダル通路内のメダルの速度を検出する速度センサとを備えるメダルセレクタ。
  3. 前記距離センサ又は前記速度センサは、前記メダル投入口の近傍、前記メダル通路の途中、前記メダル排出口の近傍、又は、前記メダル排出口の外側のいずれかであって前記メダル通路外に設けられ、前記距離センサ又は前記速度センサはその出力信号の伝播方向が前記メダル通路に沿うように向けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のメダルセレクタ。
  4. メダル投入口からメダル排出口へメダルを転動させるメダル通路及び前記メダル通路内のメダルの位置を検出する距離センサを含み、前記メダル投入部から投入されたメダルを計数するメダルセレクタと、前記距離センサの出力に基づき不正行為を判定する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記距離センサの出力に基づきメダルまでの距離の時間変化を計測し、前記メダル通路内において前記メダル排出口から前記メダル投入口への動きを検出したときに不正行為と判定することを特徴とする遊技機。
  5. 前記制御部は、前記距離センサの出力に含まれる鋸状波形の傾きの方向が予め定められた方向と異なる場合に不正行為と判定することを特徴とする請求項4記載の遊技機。
  6. メダル投入口からメダル排出口へメダルを転動させるメダル通路及び前記メダル通路内のメダルの位置を検出する速度センサを含み、前記メダル投入部から投入されたメダルを計数するメダルセレクタと、前記速度センサの出力に基づき不正行為を検出する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記速度センサの出力に基づきメダルの移動速度を計測し、前記メダル通路内において前記メダル排出口から前記メダル投入口への速度を検出したときに不正行為と判定することを特徴とする遊技機。
  7. 前記制御部は、前記速度センサの出力の符号が予め定められた符号と異なる場合に不正行為と判定することを特徴とする請求項6記載の遊技機。
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