JP2009261805A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】今までにないやり方で不正行為を防止する。
【解決手段】スタートスイッチを不正な器具を用いて押下する行為、設定値を不正に変更する行為又は遊技機の筐体を叩く行為を検出する不正行為検出手段と、前記不正行為検出手段で前記行為を検出したときにセットされる不正行為フラグを記憶する不正行為フラグ記憶部とを備える。前記スタートスイッチの信号に基づき前記不正行為フラグ記憶部に記憶されている前記不正行為フラグを読み出し、前記不正行為フラグがセットされているとき前記複数の回転リールの回転を開始させる際の加速度を低く決定し、決定された加速度を用いて前記複数の回転リールを回転させる。定常回転に達するまでの時間を長くするというペナルティを課す。
【選択図】 図6

Description

この発明は、スロットマシンに関し、特に不正行為を抑制できるものに関する。
スロットマシン等の遊技機において、遊技者が所定の枚数のメダルや遊技球等の遊技媒体を遊技機に投入してゲームを楽しむことができる。遊技に必要な遊技媒体は、遊技ホール内に設けられた遊技媒体貸機等で借りることができ、所望の遊技機の遊技媒体投入口に投入することによりゲームを開始することができる。
従来のスロットマシンの動作は次のようなものであった。
先ず、スタートスイッチが操作されることにより、スタートスイッチがONとなる。これを受けて遊技機内部の当選抽選手段により抽選処理が行われる。ここで所定の役に当選すると当選フラグがセットされる。回転リールの回転が開始する。ストップスイッチが操作されることにより、ストップスイッチがONとなる。そして、対応する回転リールの回転が停止する。全部の回転リールに対応するストップスイッチの操作が行われた後、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞が確定したか否かが判定される。入賞が確定したと判定された場合、入賞図柄に相当するメダルが払い出される。
抽選処理の評価が例えば外れの場合は所定の図柄が揃わないように設定され(いわゆる蹴飛ばし)、当たりの場合はストップスイッチが所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように設定される(いわゆる引き込み)。つまり、抽選処理において当選しているときのみ所定の条件の下で図柄が揃い入賞することにより、メダルが払い出されるが、当選しないときはストップスイッチをどのように操作してもメダルが払い出されることはない。これはメダルの払い出しを一定確率に保つためである。これを実現するため抽選処理において乱数発生器が用いられている。
スロットマシンは、基本的に図柄が揃ったときに賞品としてメダルを払い出すものであるが、上記のように、図柄が揃うかどうかは内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。また、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、小役などのさまざまな賞も内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。抽選の処理の内容は所定の範囲内で設定の変更(以下、設定変更)が可能であり、遊技機が設置されるホールなどにおいて店側により設定作業が行われる。設定変更は、遊技機の扉を開け、電源部に設けられた設定キースイッチをオンにした後に電源スイッチをオフからオンにし、設定変更可能なモードに移行した後、設定変更スイッチを押す等の所定の操作手順により行われた。
特開2003−260167号公報 営業時間内の設定変更時にエラー報知を行う。 特開2005−124896号公報 ソレノイドゴト対策として、スタートスイッチのオン時に乱数をラッチするタイミングをランダムに遅延させる。 特開2007−307262号公報 連続して近似した乱数が選択された場合にはウエイト時間を長くする。 特開2005−211452号公報 リール回転開始から定常回転までのリール加速期間内に乱数を抽出する。
遊技機の乱数発生器は例えばカウンタを用いて乱数を擬似的に発生させるものであった。この場合に発生する乱数はある程度の規則性をもち、そのため予測可能な面があった。何らかの装置を用いて遊技者がスタートスイッチを巧みに操作することにより抽選確率を予め定められた値以上に高める可能性を否定できなかった。例えば、低周波治療器(以下「体感器」と記す)を腕に取り付けて腕の筋肉に定期的な刺激を与えることでスタートスイッチを押すタイミングを調整し、同じような乱数値を繰り返し取得することが考えられた(いわゆるソレノイドゴト)。乱数発生器(カウンタ)の繰り返し周期は一定(T)であるから、スタートスイッチの押し下げ周期TSをTの整数倍にすれば、同じ乱数値を取得することが原理的に可能である。体感器による刺激の周期をそのように調整することで不正行為を行っているようである。何らかの装置の助けを借りてスタートスイッチを操作することは禁止されているが、その摘発は容易ではない。遊技機側で対策を施すことが求められている。
また、不正な設定変更も後を絶たない。遊技機の扉をこじ開けてスイッチを操作して設定値を遊技者に有利なように変更し、当選確率を高め利益を得ようと言うのである。
この発明は、今までにないやり方で遊技に干渉することにより、不正行為を防止できるスロットマシンを提供することを目的とする。
この発明は、複数の回転リールと、前記複数の回転リールを回転させるリール駆動部と、前記複数の回転リールの回転位置を検出するリール位置検出回路と、前記複数の回転リールを回転させるためのスタートスイッチと、前記複数の回転リールの回転を停止させるための複数のストップスイッチと、前記スタートスイッチの信号に基づき抽選を行い、当該抽選結果に基づき入賞判定を行う入賞抽選手段を含むとともに、前記リール駆動部及び前記リール位置検出回路と接続され、前記スタートスイッチ及び前記複数のストップスイッチからの信号に基づき前記複数の回転リールの回転及び停止を制御する制御装置と、予め定められた手順に従い前記抽選に係る設定値を変更する設定変更処理部と、前記設定変更処理部で設定された前記設定値を記憶する設定値記憶部とを備えるスロットマシンにおいて、
前記スタートスイッチを不正な器具を用いて押下する行為、前記設定値を不正に変更する行為又は遊技機の筐体を叩く行為を検出する不正行為検出手段と、前記不正行為検出手段で前記行為のいずれかを検出したときにセットされる不正行為フラグを記憶する不正行為フラグ記憶部と、前記スタートスイッチの信号に基づき前記不正行為フラグ記憶部に記憶されている前記不正行為フラグを読み出し、前記不正行為フラグの内容に応じて前記複数の回転リールの回転を開始させる際の加速度を決定するとともに、決定された加速度を用いて前記複数の回転リールを回転させる加速度設定部とを備えることを特徴とするスロットマシン。
前記加速度設定部は、
それぞれ異なる加速度を記憶している第1加速度テーブル及び第2加速度テーブルと、
前記不正行為フラグ記憶部から読み出した前記不正行為フラグの内容に基づき、前記第1加速度テーブル又は前記第2加速度テーブルのいずれかを選択する加速度テーブル選択部と、
前記スタートスイッチの押下タイミングで、前記加速度テーブル選択部で選択された加速度テーブルに基づき加速度を決定する加速度決定部と、
前記加速度決定部で決定された加速度に基づき速度信号を発生する速度信号発生部と、を備え、
前記リール駆動部は、前記速度信号発生部からの前記速度信号に基づき前記複数の回転リールを回転させるようにしてもよい。
前記第1加速度テーブルに記憶されている加速度は、前記第2加速度テーブルに記憶されている加速度よりも低く、
前記加速度テーブル選択部は、前記不正行為フラグの内容が不正行為の有ったことを示すとき、前記第1加速度テーブルを選択することが好ましい。
前記不正行為検出手段は、
前記筐体の前面に設けられ、少なくとも前記スタートスイッチの近傍の磁界の強さを測定する磁気センサを含み、
前記スタートスイッチの出力に基づき前記スタートスイッチの押下タイミングを判定し、前記押下タイミングにおける前記磁気センサの出力に基づき不正行為を判定するものである。
前記不正行為検出手段は、例えば、前記押下タイミングから予め定められた時間を経過した時点の前記磁気センサの出力に基づき閾値を定め、前記磁気センサの出力を前記閾値と比較することにより不正行為を判定する。
前記スタートスイッチは、支点と、前記支点で支えられて動くレバーとを備え、
前記磁気センサは、前記レバーの動く方向の磁界の強さを測定するように配置されている。
前記不正行為検出手段は、CPUと、前記CPUに対する割り込み信号を発生するタイマーと、前記タイマーで発生した前記割り込み信号を数える割り込み回数カウンタと、前記割り込み回数カウンタの値を記憶するカウンタ値記憶部とを備え、
前記CPUは、
前記スタートスイッチから前記信号を受けたとき、前記割り込み回数カウンタの値(以下、「今回の値」と記す)を前記カウンタ値記憶部に記憶されていた値(以下、「前回の値」と記す)と比較し、この比較結果に基づき不正行為を判定し、
前記今回の値を前記カウンタ値記憶部に記憶し、
前記割り込み回数カウンタの値を初期値に戻す、ものである。
前記CPUは、前記今回の値と前記前回の値の差がゼロであるか又は予め定められた閾値よりも小さいとき、あるいは、前記今回の値と前記前回の値の差が前記抽選に用いられる乱数の発生周期の整数倍であると判断したとき、不正行為と判定するようにしてもよい。
前記スタートスイッチは、レバー、前記レバーをその中間で支える支点、前記レバーの一方の端に取り付けられた操作用のノブ、前記レバーの他端近傍に設けられて前記レバーが所定位置から移動したときにオンになるセンサ、及び、前記レバーの他端近傍に設けられて前記センサがオンになったときに前記レバーに加えられている力を検出する荷重センサを含み、
前記不正行為検出手段は、前記荷重センサと、前記スタートスイッチに対して行われた複数回の操作について、それぞれの前記荷重センサの出力又は当該出力に基づき算出された力の大きさを複数記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された複数のデータの変動の合計値、前記複数のデータの分散又は前記複数のデータの変動幅のいずれかを求めるとともに、求められた値を予め定められた閾値と比較し、前記求められた値が前記閾値を超えないときに不正行為と判定する判定部とを含むものである。
前記スタートスイッチは、レバー、前記レバーをその中間で支える支点、前記レバーの一方の端に取り付けられた操作用のノブ、前記レバーの他端近傍に設けられて前記レバーが所定位置から移動したときにオンになるセンサ、及び、前記レバーの他端近傍に設けられて前記センサがオンになったときに前記レバーに加えられている力を検出する荷重センサを含み、
前記不正行為検出手段は、前記荷重センサと、前記スタートスイッチに対して行われた1回の操作について、予め定められた間隔で前記荷重センサの出力を複数回サンプリングし、サンプリングされた前記荷重センサの出力又は当該出力に基づき算出された力の大きさを複数記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された複数のデータの変動の合計値、前記複数のデータの分散又は前記複数のデータの変動幅のいずれかを求めるとともに、求められた値を予め定められた閾値と比較し、前記求められた値が前記閾値を超えないときに不正行為と判定する判定部とを含むものである。
前記不正行為検出手段は、遊技機筐体又は前扉に取り付けられて振動を検出する振動センサと、前記振動センサの出力に基づき振動を測定する振動測定部とを含み、
前記振動測定部は、前記振動センサにより検出された振動が予め定められた閾値よりも大きいときに不正行為と判定する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載のスロットマシン。
この発明は、複数の回転リールと、前記複数の回転リールを回転させるリール駆動部と、前記複数の回転リールの回転位置を検出するリール位置検出回路と、前記複数の回転リールを回転させるためのスタートスイッチと、前記複数の回転リールの回転を停止させるための複数のストップスイッチと、前記スタートスイッチの信号に基づき抽選を行い、当該抽選結果に基づき入賞判定を行う入賞抽選手段を含むとともに、前記リール駆動部及び前記リール位置検出回路と接続され、前記スタートスイッチ及び前記複数のストップスイッチからの信号に基づき前記複数の回転リールの回転及び停止を制御する制御装置と、予め定められた手順に従い前記抽選に係る設定値を変更する設定変更処理部と、前記設定変更処理部で設定された前記設定値を記憶する設定値記憶部と、前記スタートスイッチを不正な器具を用いて押下する行為、前記設定値を不正に変更する行為又は遊技機の筐体を叩く行為を検出する不正行為検出手段と、前記不正行為検出手段で前記行為のいずれかを検出したときにセットされる不正行為フラグを記憶する不正行為フラグ記憶部と、を備えるスロットマシンの制御プログラムであって、
前記スタートスイッチの信号に基づき前記スタートスイッチが押下されたかどうか判断するステップと、
前記スタートスイッチが押下されたときに、前記不正行為フラグ記憶部から前記不正行為フラグを読み出すステップと、
読み出された前記不正行為フラグの内容に基づき加速度を決定するステップと、
決定された加速度に応じて前記複数の回転リールの回転を開始するステップと、をコンピュータに実行させるためのスロットマシンの制御プログラムである。
この発明に係るプログラムは、例えば、記録媒体に記録される。
媒体には、例えば、EPROMデバイス、フラッシュメモリデバイス、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、CD(CD−ROM、Video−CDを含む)、DVD(DVD−Video、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きのRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等を含む。
媒体とは、何等かの物理的手段により情報(主にデジタルデータ、プログラム)が記録されているものであって、コンピュータ、専用プロセッサ等の処理装置に所定の機能を行わせることができるものである。
本発明によれば、不正行為が検出されたときに、回転開始から定常速度までのリールの回転加速度を通常の遊技の場合よりも低くすることで、繰り返し遊技を行うことのできる間隔が長くなってしまうというペナルティを不正行為者に課すので、当該不正行為を抑制することができる。単位時間当たりの遊技可能な回数が少なくなるので不正行為による損害も減少させることができる。
この発明の実施の形態に係る遊技機(スロットマシン)について図面を参照して説明する。
図1は前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図、図2は前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図を示す。
図1及び図2中、100はスロットマシンを示すもので、このスロットマシン100は、図1に示すように、スロットマシン本体120と、このスロットマシン本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた前扉130とを備えている。前記前扉130の前面には、図1に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右下隅部に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132のさらに下側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルをスロットマシン100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左下方には、ゲームを開始するためのスタートスイッチ134を設けてあり、3つのリールのそれぞれに対応して3つのストップスイッチ140を設けてある。前扉の下端部中央には、メダルの払出し口135を設けてある。
スロットマシン本体120の内部には、図2に示すように、その内底面に固定され、内部に複数のメダルを貯留して、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出し口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置121が設置されている。このホッパ装置121の上部には、上方に向けて開口し、内部に複数のメダルを貯留するホッパタンク122を備えている。スロットマシン本体120の内部には、前扉130を閉めたときにゲーム表示部131が来る位置に三個の回転リールからなるリールユニット203が設置されている。ホッパ装置121の上側のリールユニット203との間には電源部205が設けられている。
前記前扉130の裏面には、図2に示すように、メダル(コイン)セレクタ1が、前扉130の前面に設けられたメダル投入口132の裏側に取り付けられている。このメダルセレクタ1は、メダル投入口132から投入されたメダルの通過を検出しながら、当該メダルをホッパ装置121に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金で作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数以上のメダルを選別して排除するための装置である。
また、メダルセレクタ1の下側には、図2に示すように、その下部側を覆って前扉130の払出し口135に連通する導出路136が設けられている。メダルセレクタ1により振り分けられたメダルは、この導出路136を介して払出し口135から遊技者に返却される。
スロットマシンで遊技を楽しもうとする遊技者は、まずメダル貸機(図示しない)等から遊技媒体であるメダルを借り、メダル投入装置のメダル投入口132に直接メダルを入れることができる。スロットマシンの筐体の中央部及び上部には、遊技者側に向かって臨む四角窓状のゲーム表示部131が形成されている。ゲーム表示部131は、遊技機の内部に設けられた三個の回転リールの図柄を見ることができるように構成されている。スタートスイッチ134は回転リールの斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入を条件に、リールユニット203の駆動を開始させる。リールユニット203は、ストップスイッチ140によりその駆動が停止される。リールユニットは、三個の回転リールから構成されている。そして、各回転リールは、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。
図3は電源部205のパネルの詳細を示す。
図3において、電源スイッチ2051は電源のオン/オフスイッチであり、電源部パイロットランプ2052は電源がオンのとき点灯するランプ(LED)であり、打ち止め有無スイッチ2053はメダルの払い出し枚数を制限する打ち止めを「有り」または「無し」に設定するスイッチである。打ち止め有無スイッチ2053は通常「無し」に設定されていて、頻繁に使用されることはない。設定キースイッチ2054は設定変更を行うためのスイッチであり、設定変更/リセットスイッチ2055は設定値を変更したり、装置をリセットするためのスイッチであり、AC100Vパイロットランプ2056は筐体の電源であるAC100Vが供給されていることを示すランプであり、AC電源出力及び電源ケーブル2057は電源を供給するためのものである。
次に、回転リール(回胴)の具体的構成について説明を加える。
図4に示すように、各リール(回胴)40a〜40cは回転リール(回胴)ユニットとして構成されており、フレーム151にブラケット152を介して取り付けられている。各リール(回胴)40a〜40cはリール(回胴)ドラム153の外周にリール(回胴)帯154が貼られて構成されている。リール(回胴)帯154の外周面には上記の図柄列(図柄61)が描かれている。また、各ブラケット152にはステッピングモータ155が設けられており、各リール(回胴)40a〜40cはこれらモータ155で駆動されて回転する。
各リール(回胴)40a〜40cの構造は図5(a)に示される。リール(回胴)帯154の背後のリール(回胴)ドラム153内部にはランプケース156が設けられており、このランプケース156の3個の各部屋にはそれぞれバックランプ157a,157b,157cが取り付けられている。これらバックランプ157a〜157cは図5(b)に示すように基板158に実装されており、この基板158がランプケース156の背後に取り付けられている。また、ブラケット152にはフォトインタラプタ159が取り付けられている。フォトインタラプタとは、1つのケースの中に発光素子(発光ダイオードなど)と受光素子(フォトトランジスタ、フォトダイオードなど)を対向配置し、その間に検出用の溝を設け、当該検出溝間を物体が通過したことを非接触で検知するものである。このフォトインタラプタ159は、リール(回胴)ドラム153に設けられた遮蔽板160がリール(回胴)ドラム153の回転に伴ってフォトインタラプタ159を通過するのを検出する。フォトインタラプタ159から出力される遮蔽板160の検出信号は、インデックス検出信号とも呼ばれ、メイン基板200へ送られる。
各バックランプ157a〜157cは図示しないランプ駆動回路によって個別に点灯制御される。各バックランプ157a〜157cの点灯により、リール(回胴)帯154に描かれた図柄の内、各バックランプ157の前部に位置する3個の図柄が背後から個別に照らし出され、図柄表示窓13にそれぞれ3個ずつの図柄が映し出される。
図6は発明の実施の形態に係るスロットマシンの機能ブロック図を示す。
図6において、200、201はそれぞれ図示しないCPU、ROM及びRAMを内蔵するメイン基板(制御部)、サブ基板である。メイン基板200はメダルの投入、払い出し、リールの制御、当選処理などを行う。サブ基板201は演出表示などの処理を行う。202は、スタートスイッチ134やストップスイッチ140、符号を付していないベットスイッチなどのスイッチからなる操作部である。203は三個の回転リールからなるリールユニット(図4及び図5参照)である。204はゲーム表示部131やリールの内部照明、液晶表示装置、スピーカなどを含む演出表示部である。演出表示部204により当選役や押し順の報知がなされる。205は各部に電源を供給する電源部である。121は、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出し口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置である。
メイン基板200は、遊技者の操作を受けて内部抽選(内部動作)を行ったり、リールの回転・停止やメダルの払い出しなどの処理を行うためのものである。メイン基板200は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。メイン基板200のROM内には例えば設定値1〜6にそれぞれ対応する複数の抽選テーブル(図示しない)が格納されており、設定変更によって設定された設定値に対応した抽選テーブルを用いて抽選処理が行われる。設定値とは、予め用意された複数のテーブルのいずれかを選択するためのものである。
サブ基板201は、メイン基板200からコマンド信号を受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うためのものである。サブ基板201は、前記コマンド信号に応じた予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。
遊技機は、基本的に図柄が揃ったときにメダルを払い出すものであるが、図柄が揃うかどうかは内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。また、ビッグボーナス(BB)、レギュラーボーナス(RB)、小役などのさまざまな賞も内部のコンピュータによる抽選の結果に従う。抽選の処理については、所定の範囲内で設定可能(当選の確率を高くしたり低くしたりできる)であり、遊技機が設置されるホールなどにおいて店側により設定作業が行われる。通常のスロットマシンは、BB,RB、小役等の抽選確率の異なる複数(例えば6つ)の抽選テーブルを予め備える。スロットマシンの抽選では、それら複数の抽選テーブルの中から1つが設定され、この設定された抽選テーブルに基づいて抽選による当たり/ハズレの判定がなされる。複数の抽選テーブルのうちどれを使用するかに関する設定を変更することを、設定変更と称している。
なお、メイン基板200のROMには、このスロットマシンで実行されるゲーム処理の手順がシーケンスプログラムとして記憶されている他、前記抽選テーブルが格納されている。抽選テーブルは、図示しない乱数発生部で抽出された乱数を各入賞態様に区分けするように区分されており、前記乱数発生部で発生する一定範囲の数値の中から抽出される乱数を各入賞態様に区画するデータを記憶している。すなわち、抽選テーブルは、乱数発生器がとる乱数の全領域に対応して、各入賞態様ごとに区分された領域を有するものである。例えば、0〜一定数の範囲を複数に区分し、ひとつの区分(領域)を外れとし、他の区分(領域)を入賞1、入賞2、・・・というように設定する。抽出された乱数データは、乱数発生器から生成される乱数と対応するようにした全領域中の各入賞態様ごとに区分されたデータそれぞれと照合し、当該乱数データが属する入賞態様に対応する当選が決定される。例えば、抽出された乱数の数値が、抽選テーブルのどの区分(領域)に属するか調べ、その区分が例えば入賞1の区分であれば「入賞1」と判定される。同様に、抽出された乱数の数値が抽選テーブルの外れの区分(領域)に属すれば「外れ」と判定される。抽選処理の評価が例えば外れの場合は所定の図柄が揃わないように設定され(いわゆる蹴飛ばし)、当たりの場合はストップスイッチが所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように設定される(いわゆる引き込み)。そして、所定の図柄が揃えば入賞図柄に相当するメダルが払い出される。各種の入賞はこのような抽選テーブルのデータ設定に応じた確率の下で発生し図柄の停止制御が行われるため、遊技者の技量に極端に左右されることなく、例えば1日の営業時間内でのトータル的なメダル支払い率がほぼ一定に維持されている。
図6において、メイン基板200が含む装置(機能)として、リール駆動部200a、リール位置検出回路200b、加速度設定部200c、不正行為フラグ記憶部200d及び不正行為検出手段200eを示している。これら以外にも、メイン基板200は、スタートスイッチ134及びストップスイッチ140の操作に基づき回転リール40a〜40cの回転及び停止を制御する際に、予め定めた抽選確率に基づいて入賞か否かの入賞判定の抽選を行う入賞抽選手段を含むが、その表示は省略している。ちなみに、入賞抽選手段による抽選結果が入賞である場合に入賞フラグが成立し、この入賞フラグ成立中に、回転リール40a〜40cの停止図柄の組み合わせが予め定められた入賞図柄と一致したことを条件に入賞が確定し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
リール駆動部200aは、3つの回転リール40a〜40cを回転駆動するモータ(ステッピングモータ)155を駆動する回路である。モータ155は3つの回転リール40a〜40cそれぞれに設けられているが、各モータ155はリール駆動回路200aによって1−2相励磁されており、所定数のパルスの駆動信号が供給されるとそれぞれ1回転する。モータ155に加えるパルス状の駆動信号の繰り返し周期(周波数)を調整することによりモータ155の回転数を制御することができる。したがって、モータ155を所定の速度で回転させる場合は、リール駆動部200aに所定周期のパルスを与えるか、あるいはパルスの周期を指定する信号をリール駆動部200aに与え、その中で前記信号に対応するパルスを発生する。言い換えれば、図示しないパルス発生器は、リール駆動部200aに内蔵されるか、あるいはその外に設けられる。前者の場合、加速度設定部200cはパルス周期の指定信号(例えば電圧値で周期を指定するもの)をリール駆動部200aに与える。後者の場合、加速度設定部200cはパルス発生器を含み、そこでパルスを発生する。本発明の実施の形態では、どちらの構成でもよい。
リール位置検出回路200bは、リール40a〜40cに設けられてリール40の回転位置を検出するためのセンサ(フォトインタラプタ)159から出力パルス信号を受け、3つのリール40a〜40cそれぞれ独立にそれらの回転位置を検出し、その検出信号を出力するものである。センサ159は各リール40a〜40cが一回転する毎に各リール40a〜40cに設けられた遮蔽板160を検出してリセットパルスを発生する(当該パルスはインデックス信号と呼ばれる)。このリセットパルスはリール位置検出回路200bを介してメイン基板200のCPUに与えられる。メイン基板200のRAM内には、各リール40a〜40cについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納されており、CPUはリセットパルスを受け取ると、RAM内に形成されたこの計数値を“0”にクリアする。このクリア処理により、各シンボルの移動表示と各ステッピングモータ155の回転との間に生じるずれが、一回転毎に解消されている。
加速度設定部200cは、スタートスイッチ134の押下タイミングで、不正行為フラグ記憶部200dに記憶されている不正行為フラグを確認し、不正行為フラグの内容に応じて今回の遊技で用いる加速度を決定するとともに、決定された加速度を用いて回転リール40a〜40cを回転させる。この点については、後に詳しく説明する。
不正行為フラグ記憶部200dは、不正行為検出手段200eにより設定された不正行為フラグを記憶する。
不正行為検出手段200eは、スタートスイッチ134を不正な器具を用いて押下する行為、設定値を不正に変更する行為又は遊技機の筐体を叩く行為を検出する。その具体的な構成及び作用は、後述する。
加速度設定部200c及び不正行為検出手段200eは、例えば、ソフトウエア(メイン基板200のCPUが予めROMに格納されたプログラムに従って動作すること)により実現される。不正行為フラグ記憶部200dは、例えば半導体メモリ(ICメモリ)により実現される。フラッシュメモリなどの不揮発性のICメモリ又はバックアップ電源を備えるメモリであることが好ましい。なお、不正行為フラグ記憶部200dは、メイン基板200に搭載されているRAMにより実現してもよいし、RAMとは別の素子により実現してもよい。
図7は、加速度設定部200cの内部ブロック図を示す。説明の便宜上、加速度設定部200cはパルス発生器を含むとするが、本発明がこれに限定されないのは前述の通りである。
図7の加速度設定部200cは、第1加速度テーブル200c−1、第2加速度テーブル200c−2、加速度テーブル選択部200c−3、加速度決定部200c−4及び速度信号発生部200c−5を備える。
第1加速度テーブル200c−1は、通常の加速度に比べて低い加速度あるいはそれを設定するための情報を記憶している。第1加速度テーブル200c−1は、例えばROMで構成される。このテーブルは不正行為対策用である。
第2加速度テーブル200c−2は、通常の加速度(スタートスイッチ134の押下から定常回転に達するまで約1.5秒)あるいはそれを設定するための情報を記憶している。第2加速度テーブル200c−2も、例えばROMで構成される。
加速度テーブル選択部200c−3は、不正行為フラグ記憶部200dに記憶された不正行為フラグに基づき、加速度テーブル選択部200c−1又は200c−2のいずれかを選択する。不正行為フラグがセットされているとき(言い換えれば、不正行為フラグの内容が不正行為が有ったことを示しているとき)は、第1加速度テーブル選択部200c−1が選択され、そうでないときは第2加速度テーブル選択部200c−2が選択される。
図8に示すように、不正行為フラグの内容が複数の不正行為を示すものである場合、不正行為の種類ごとに異なる複数の加速度テーブル200c−1a〜200c−1cを備えてもよい。この場合の加速度テーブル選択部200c−3の動作は後述する。
加速度決定部200c−4は、スタートスイッチ134の押下タイミングで、加速度テーブル選択部200c−1又は200c−2のうちで選択された方から加速度のデータを読み出すとともに、読み出されたデータを加速度に変換する。後述のように加速度が時間変化する場合には、読み出されたデータに基づき加速度を変化させる(図11、図12及びその説明参照)。
速度信号発生部200c−5は、加速度決定部200c−4で決定された加速度データに基づき速度信号(パルス信号)を発生する。速度信号発生部200c−5は、加速度データをステッピングモータ155の駆動パルスに変換する変換器と言える。回転リール40a〜40cは、スタートスイッチ134の押下で速やかに回転を開始し、短時間で一定回転速度になる。したがって、速度信号発生部200c−5は、回転リール40a〜40cの加速時の駆動パルスとともに、一定速度回転時の駆動パルスも発生する。なお、回転リール40a〜40cの停止時にも、減速のための駆動パルス及び所定の図柄の組み合わせ(出目)で停止するための駆動パルスを発生するが、その制御は本件発明とは直接関係ないので説明は省略する。
不正行為検出手段200eによる検出内容に応じて、加速度を段階的に設定するためには(図8に即して説明すれば、加速度テーブル選択部200c−3が、不正行為フラグの内容に応じて加速度テーブル200c−1a乃至200c−1cのいずれかを選択するためには)、例えば、次のようにする。
不正行為検出手段200eは、営業時間内の設定変更ゴトの検出(これを「レベルA」の不正行為とする)、ソレノイドゴトの検出(これを「レベルB」の不正行為とする)、遊技機筐体を叩く行為の検出(これを「レベルC」の不正行為とする)が可能であるとする。不正行為検出手段200eは、検出された行為に応じてフラグの内容を変化させる。例えば、フラグが2ビットであるとして、レベルA=11、レベルB=10、レベルC=01、不正行為無し=00とする。01乃至11は不正行為フラグがセットされている状態であり、00は不正行為がセットされていない状態(リセット状態)である。
あるいは、不正行為検出手段200eは、検出の回数(頻度)に応じてフラグをセットするものとする。例えば、一定時間当たり10回以上検出されたときレベルA(11)とし、5〜9回検出されたときレベルB(10)とし、1〜4回検出されたときレベルC(01)とする。
レベルA〜Cに応じてペナルティ、すなわち加速度の低下の程度を切り替える。
レベルAは「超低速」とし、定常速度に達するまで5分程度を要するものとする。レベルAは完全な不正行為であるので、実質的に遊技を不可能にさせる。図8の例では、第1A加速度テーブル200c−1aに、定常速度に達するまで5分程度を要する程度の加速度が記憶されており、レベルAのとき、加速度テーブル選択部200c−3は、第1A加速度テーブル200c−1aを選択する。
レベルBは「中低速」とし、定常速度に達するまで1分程度を要するものとする。図8の例では、第1B加速度テーブル200c−1bに、定常速度に達するまで1分程度を要する程度の加速度が記憶されており、レベルBのとき、加速度テーブル選択部200c−3は、第1B加速度テーブル200c−1bを選択する。
レベルCは「弱低速」とし、定常速度に達するまで30秒程度を要するものとする。不正行為でない可能性があるので、遊技に支障がない程度とする。図8の例では、第1C加速度テーブル200c−1cに、定常速度に達するまで30秒程度を要する程度の加速度が記憶されており、レベルCのとき、加速度テーブル選択部200c−3は、第1C加速度テーブル200c−1cを選択する。
図9は、加速度設定処理のフローチャートである。
S1:スタートスイッチ134が押下されたかどうか判定する。押下されたとき(S1でYES)、S2以下で加速度を設定する。なお、押下タイミングで入賞抽選処理も行われる。
S2:不正行為フラグを読み出す。図7及び図8の例では、不正行為フラグ記憶部200dの不正行為フラグが加速度テーブル選択部200c−3へ送られる。
S3:不正行為フラグを判定する。不正行為フラグがセットされている場合は、加速度テーブル選択部200c−3は不正行為対策用の第1加速度テーブル200c−1を選択し、加速度決定部200c−4はS4の処理を実行する。不正行為フラグがセットされていない場合は、加速度テーブル選択部200c−3は通常遊技用の第2加速度テーブル200c−2を選択し、加速度決定部200c−4はS5の処理を実行する。
なお、上述のように不正行為としてレベルA〜Cがあり、第1加速度テーブルが複数ある場合には、上述のように不正行為フラグの内容に従っていずれかを選択する。
S4、S5:選択された加速度テーブルに基づき加速度を決定する。
S6:決定された加速度に応じて回転リール40a〜40cの回転を開始する。速度信号発生部200c−5は、加速度決定部200c−4で決定された加速度データに基づき速度信号(パルス信号)を発生する。
速度信号発生部200c−5は、停止状態の各リール40a〜40cを回転させる場合に、先ずステッピングモータ155に対して回転加速指示を与え、回転開始から所定の加速期間を経た後に、その回転加速指示を定速回転指示に切り換え、ステッピングモータ155に定速回転を行わせる。
ステッピングモータ155の回転速度は、パルス速度(周期の逆数=周波数)に比例するから、加速期間中はパルス速度を徐徐に上げていき、所定パルス速度になったらその速度を維持する。ステッピングモータ155はオープンループ制御であり、所定のパルス速度で駆動していることで当該モータが対応する所定回転速度で回転していると考えることができる。したがって、回転速度及びその加速度を、パルス速度と、パルス速度の単位時間当たりの増分に読み代えることができる。
図10を用いて、発明の実施の形態に係る回転リールの回転開始から一定速度回転までの動作を説明する。図10(a)は回転リールの回転速度を示し、同図(b)はその加速度を示す。
符号Bは、従来の遊技機と同じ加速度(スタートスイッチ134の押下から所定の一定速度の回転まで約1.5秒)の場合を示し、符号Cは低加速度の場合を示す。なお、図10は一例であって、B及びCの関係が図10のようである必要はない。符号B及びCの相対的関係が図10の関係にあればよい。
図10の例では、低加速度の場合、スタートスイッチ134の押下から時間t3が経過するまでの間、一定の加速度a3で加速され、時間t3で規定の速度V0に達するとその回転が維持される。通常の加速度の場合、スタートスイッチ134の押下から時間t2が経過するまでの間、一定の加速度a2で加速され、時間t2で規定の速度V0に達するとその回転が維持される。ここで、a2>a3、t2<t3である。
例えば、パルス速度を周波数(Hz=サイクル/秒)とし、パルス速度を調整する最小の間隔(単位時間)をΔT(秒)、調整の回数をN(N=0,1,2,3,・・・、ただしスタートスイッチ134押下タイミングでN=0とする)としたとき、次のようになる。
パルス速度=(加速度:a2又はa3)×ΔT×N (ただしパルス速度<V0)
パルス速度=V0 (ただしパルス速度≧V0)
なお、スタートスイッチ134押下からの時間=ΔT×Nとなる。
a2=10とすれば、N=0,1,2,3,・・・として、パルス速度は、0、10、20、30、・・・、1000、1000、1000・・・のようになり、a3=3とすれば、パルス速度は、0,3,6,9,・・・、1000、1000、1000・・・のようになる(ΔT=1[ms]、V0=1000とする)。これらは説明のための一例であり、実際のスロットマシンがこのようになっているわけではない。
速度信号発生部200c−5は、上述のようにパルスを発生する。
加速度は一定でなくてもよい。例えば、図11に示すように段階的に変化させてもよい。符号Eが低加速度に対応する。同図の例では、加速度が、a3、a2,a1と変化することで段々高くなっていくが、それでも一定速度V0に到達する時間は長くなっている(t9>t2)。
あるいは、図12に示すように加速度が段階的に低くなるように変化させてもよい。符号Fは低加速度に対応する。同図の例では、加速度が、a3、a4,a5と変化することで段々低くなっていく。そのため、一定速度V0に到達する時間は非常に長くなっている。
前述のレベルAでは、一定速度V0に到達する時間が5分と非常に長くなっているが、このような場合は、図12のように加速度を変化させることが考えられる。最初から非常に小さな加速度とすると、リールの回転の開始が極めて緩やかとなり、回転を開始したかどうか判然とせず、スロットマシンの故障と誤認されるおそれがある。
前述のレベルCでは、一定速度V0に到達する時間が30秒と比較的短いので、図11のようにすることで、リールの回転の開始がゆっくりであることを遊技者に認識させることができる。これにより、それがペナルティであることを悟らせることで遊技機筐体を叩くという行為の再発防止を図ることができる。
各リール40a〜40cが定速回転になると、メイン基板200は、ここで初めてストップ操作を有効化し、遊技者によるストップスイッチ140の押下を受け付けるようにする。このときに、メイン基板200は、ストップスイッチ140に内蔵されたランプを点灯させたり、あるいは点滅させたりして、その旨を遊技者に報知する。このような有効化の報知に応じて、その後に、遊技者がストップスイッチ140を押下すると、メイン基板200は、各ストップスイッチ140に対応するリール40a〜40cをそれぞれ個別に停止させる。ただし、遊技者がストップスイッチ140を押下しない場合には、所定時間の経過後に各リール40a〜40cを自動的に停止させる。
発明の実施の形態によれば、不正行為が検出されたときに、回転開始から定常速度までのリールの回転加速度を通常の遊技の場合よりも低くし、繰り返し遊技を行うことのできる間隔を長くすることにより、不正行為者にペナルティを課し、当該不正行為を抑制することができる。単位時間当たりの遊技可能な回数が少なくなるので不正行為による損害も減少させることができる。
次に、不正行為検出手段200eの具体例について説明を加える。なお、以下の説明において、不正行為検出手段200eの具体的態様ごとに異なる符合を付して説明する。必要に応じて、符号の対応関係について言及する。
(1)不正行為検出手段:不正な設定変更を検出する例
遊技機の扉には鍵が設けられて容易に開閉できないようになっているとともに、設定キースイッチの操作を行うための鍵が必要であるが、不正に設定変更を行う者は、設定キースイッチの配線に工作を加えるとともに、前扉の隙間から細い棒のようなものを差し込んで電源スイッチをオンオフし、不正に設定変更を行っているようである。以下に説明する不正行為検出手段は斯かる不正行為を防止するためのものである。
不正な設定変更は、上記レベルAに対応する。
この具体例では、光学式のセンサを設けることにより、遊技機の筐体内部に異物が侵入したことを検出する。
図13はスロットマシン筐体の前扉を開けた状態を示す斜視図である。同図において、光電センサ(あるいは超音波センサ)である検出部210が筐体の扉の開閉に係る隙間部分に設けられている。光電センサの発光素子210a、受光素子210bは筐体の四隅に取り付けられている。筐体右側の発光素子210aは2方向に光を放射するものである(これに代えて発光素子210aを2つ設けるようにしてもよい)。受光素子210bについても同様である。発光素子210aの発する光は筐体の隙間部分に沿って伝播し、対向して設けられた受光素子210bに入る。同図の点線Aは発光素子210aから受光素子210bへの光の伝播経路を示す。伝播経路Aは隙間部分に沿っているから、隙間から異物を侵入させると光を遮ることになる。したがって、受光素子210bの出力を監視していれば異物の侵入の有無を知ることができる。
図14は電源部205のパネルの詳細を示す。図14において、光電センサ(あるいは超音波センサ)である検出部210が、電源スイッチ2051の近傍にこれを囲むように設けられているとともに、設定キースイッチ2054及び設定変更スイッチ2055の近傍にこれらを囲むように設けられている。
図14の検出部210の斜視図を図15に示す。図15においてスイッチ類の表示は省略してある。検出部210は、電源スイッチ又は設定スイッチを挟んでその両側に設けられたアーチ状の構造物(他の形状、例えばコの字型のような前方に突出する形状であってもよい)の第1部材2101aと第2部材2101bを含む。第1部材2101aには複数の送信部(発光素子)2102aが配列され、第2部材2101bには前記送信部からの信号をそれぞれ受信する複数の受信部(受光素子)2102bが配列されている。メイン基板200は、複数の受信部2102bのいずれかが受信すべき信号を受信していないとき不正行為が有ったと判断する。
検出部210は、例えば、発光素子としてLED、LD(レーザダイオード)を備え、受光素子としてフォトトランジスタ、フォトダイオード、PSD(位置検出用フォトダイオード)を備える光電センサである。発光素子と受光素子は直線上にしか置けないものの(途中に鏡などの反射手段を設ければ経路を変更可能である)、長距離にわたり異物を検出することができる。光電センサは透明物や小さいものなど検知できる種類が多い。または、超音波発信器と受信器を備える超音波センサや、異物の接近により生じるインダクタンスやキャパシタンス、磁界の変化を検出するセンサである。あるいは、異物による圧力を直接検出する機械式センサ(操作部に設けられて圧力を検出するスイッチなど)であってもよい。
検出部210及びこれの出力に基づき動作するメイン基板200が、不正行為検出手段200eに対応する。
(2)不正行為検出手段:ソレノイドゴトを検出する例(その1)
遊技機の乱数発生器は例えばカウンタを用いて乱数を擬似的に発生させるものであった。この場合に発生する乱数はある程度の規則性をもち、そのため予測可能な面があった。何らかの装置を用いて遊技者がスタートスイッチを巧みに操作することにより抽選確率を予め定められた値以上に高める可能性を否定できなかった。例えば、低周波治療器(以下「体感器」と記す)を腕に取り付けて腕の筋肉に定期的な刺激を与えることでスタートスイッチを操作するタイミングを調整し、同じような乱数値を繰り返し取得することが考えられた。
また、スタートスイッチ134にワイヤ(釣り糸)を引っ掛け、これを不正行為用装置により一定の時間間隔で下へ引っ張ることでスタートスイッチ134のオンのタイミングを調整するやり方もある(いわゆる「釣り糸ゴト」)。不正行為用装置はソレノイドコイルを備え、「ソレノイドゴト」と呼ばれることもある。以下に説明する不正行為検出手段は斯かる不正行為を防止するためのものである。
ソレノイドゴトは、上記レベルBに対応する。
図16は、遊技機の下側のパネル130Pを外した状態を示す概念図である。パネル130Pの内側には開口部150が設けられていて、ここに後述の磁気センサMSが設置される。パネル130Pがあるため、外側から開口部150及びそこに設置される磁気センサMSを見ることはできず、外観上は発明の実施の形態に係る遊技機は従来の遊技機と同じである。
図17は、発明の実施の形態に係る遊技機の断面図である。
130は遊技機の扉を示し、134はスタートスイッチを示す。スタートスイッチ134は、支点134dを中心に上下に動くように支えられている。ここで、「上」とは遊技機の上端の方向を意味し、「下」とは遊技機の下端の方向を意味する。「上」「下」は、スタートスイッチ134から見て、それぞれ通常の意味の高い位置、低い位置のことである。支点134dを中心にレバー134bの両端はそれぞれ上下反対方向に動くが、特に断らない限り、ノブ134aが「上」に動いたとき、スタートスイッチ134又はレバー134bが「上」に動いたものとする。
スタートスイッチ134は、遊技者が直接触れる例えば球状のノブ134aと、ノブ134aが操作されたときに可動する作用部であるレバー(例えば棒状の部材からなる)134bと、レバー134bの動きを検知したとき信号を出力するセンサ134cと、レバー134bをその途中(例えば、扉130の個所)で支える支点134dとを備える。センサ134cは例えば光学式のセンサであるフォトインタラプタである。フォトインタラプタとは、検出溝を備えるケースの中に発光部134c−LEDと受光部134c−PDを対向配置し、検出溝間の通過物体を非接触で検知するものである。
スタートスイッチ134の非操作時(オフ時)は、図17に示すように、そのレバー134bの端(ノブ134aとは反対側の端で、扉130の内部に位置している)が発光部134c−LEDと受光部134c−PDの間に割り込み、光を遮蔽している。
スタートスイッチ134の操作時(オン時)は、ノブ134aが押されて下がる。スタートスイッチ134は、そのほぼ中間に設けられた支点134dを中心に回転し、レバー134bの端(ノブ134aとは反対側の端)が上がり、発光部134c−LEDと受光部134c−PDの間の光の経路から外れ、その結果、受光部134c−PDが発光部134c−LEDの光を受け、信号を出力する。このとき、スタートスイッチ134が操作された(オンになった)と判定される。
上述のように、磁気センサMSは開口部150に設置されている。開口部150の背面には磁気シールド板151が設けられ、遊技機内部で発生する磁界を遮蔽し、これにより磁気センサMSへの影響を軽減する。磁気センサMSは、少なくともスタートスイッチ134の近傍の磁界の強さを測定する。不正行為用装置Xは、図17に示すように配置されることが多いので、不正行為を判定するにはスタートスイッチ134の近傍の磁界の変化が重要である。
磁気センサMSは、不正行為要装置Xの発する磁気を効率よく捉えるように、レバー134bの動く方向(上下方向)の磁界の強さを測定するように配置されている。
図17では、点線の矢印で示すように上下方向を検出するように磁気センサMSは配置されている。磁気センサMSの点線の矢印Hは最も効率よく磁界を検出する方向を示す。その方向(上下方向)に存在する磁界は最もよく検出され、他方、その方向に直交する(水平方向の)磁界は検出されない。これらの中間の方向の磁界はこれが矢印Hと交差する角度の余弦に比例して検出される。
図17のように、不正行為用装置Xはレバー134bの動く方向(上下方向)に設けられる。不正行為用装置Xはソレノイドを備え、その作用によりレバー134bを上下させる。ソレノイドの発生する磁界の方向Hはその動きの方向であり、レバー134bの動く方向に一致する。したがって、図17に示すように、磁気センサMSをその検出方向を上下に向けて配置することで、不正行為用装置Xの発生する磁気を最もよく検出することができる。
図18(a)、(b)は、コイル型の磁気センサMSの平面図と側面図を示す。コイルの内部を貫く点線の矢印Hは磁界の検出方向を示す。コイル型の磁気センサMSは、電磁誘導の法則によりコイルの内部を通る磁界(磁束)の変化を、その両端に生じる電圧に基づき検出する。
図18(c)、(d)は、ホール素子、磁気抵抗素子などの半導体磁気センサの平面図と側面図を示す。半導体磁気センサは板状をしており、それを貫く点線の矢印Hは磁界の検出方向を示す。半導体磁気センサは、その動作原理上、面積の広い方の面を通る磁界を効率よく検出するようになっている。
なお、図18(a)乃至(d)は、磁気を計測するためのセンサの部分のみを示しており、実際の磁力計は当該センサと、これから信号を受けて増幅する増幅器やこの出力から磁界の強さを算出する処理部などを備えるが、これらは公知の技術であるので説明は省略する。
磁気センサMS及びこれの出力に基づき動作するメイン基板200が、不正行為検出手段200eに対応する。
メイン基板200は、磁気センサMSの出力を受けて、次の処理を行う。
磁気センサMSの出力に基づき磁界の強さを測定する。具体的には、一定間隔で計測を行い、測定結果を順次記憶していく。なお、長時間に渡って測定結果を記憶し続ける必要はないので、新しい測定結果を古い測定結果に上書きするようにしてもよい。
磁気センサMSの出力を予め定められた期間において時間平均したもの(平均値)を、磁界の強さとする。あるいは、予め定められた期間において測定された最大値(ピーク値)を、磁界の強さとしてもよい。
スタートスイッチ134が押下されたかどうか(オンになったかどうか)判定する。押下されたとき(YES)、次の処理を行う。
スタートスイッチ134の押下と磁界の強さの変動が同期しているかどうか判定する。同期しているとは、スタートスイッチ134の押下タイミングで、その前後と比べて常に(あるいは多くの場合に)磁界が強くなっている、ことを意味する。表現を変えれば、スタートスイッチ134の押下と磁界の強さに正の相関があるということである。
この処理について、図19のタイミングチャートを参照して説明を加える。図19(a)はスタートスイッチの押下信号を示し、図19(b)は、スタートスイッチ134の押下と磁界の強さの変動が同期している場合の磁気センサMSの出力の一例を示し、図19(c)は、スタートスイッチ134の押下と磁界の強さの変動が同期していない場合の磁気センサMSの出力の一例を示す。図19(b)(c)において閾値THは予め定められた値であり、スタートスイッチ134の押下タイミングt1〜t3で測定された磁界の強さが閾値THを上回るとき、同期していると判定される。
図19(b)の例では、t1〜t3における3回のスタートスイッチ134の押下に関して、測定された磁界の強さはそれぞれm11〜m13であるが、これらは全て閾値THを超えており、したがって同期していると判定される。
図19(c)の例では、t1〜t3における3回のスタートスイッチ134の押下に関して、測定された磁界の強さはそれぞれm21〜m23であるが、これらは全て閾値THを下回っており、したがって同期していないと判定される。
なお、閾値THは予め設定されるものであるが、これは測定結果に基づき変化させてもよい。閾値THを定めるために用いる磁界の強さの測定値は、不正行為用装置Xの影響を受けていない、いわゆる背景雑音の測定値であることが望ましい。
(1)例えば、押下タイミングt1〜t3のいずれかから予め定められた時間T1を経過した時点で測定された磁界の強さmtに基づき閾値THを設定する。時間T1は不正行為用装置Xによる磁界の影響が消滅する程度に選ぶ。mtを遊技機などから生じる磁界の強さ(背景雑音)として、例えば、その2倍、3倍程度の値を閾値THとする。
(2)あるいは、スタートスイッチが複数回押下されたときの複数の押下タイミングt1〜t3間のいずれかでの中間(t2からt3までの時間をT2としたとき、t2からT2/2経過した時点)で測定された磁界の強さmt‘に基づき閾値THを設定する。
上記(1)の場合は、不正行為用装置Xによる磁界の影響が「消滅」していると予測された状況での磁界の強さの測定値に基づき閾値THを設定しているが、上記(2)の場合は、スタートスイッチが複数回押下されたときのその中間で閾値THを設定している。このため、より正確な閾値を設定することができる。上記(1)における時間T1が適切かどうか事前に予測するのは難しいが、上記(2)のやり方によれば、不正行為用装置Xによる磁界の影響を極小にでき、より正確な背景雑音を測定することができるとともに、磁界が大きく変動した場合にもそれに追従することができる。
なお、閾値THは、一度設定したらそれを固定してもよいし、あるいは、所定タイミングで更新するようにしてもよい(例えば、スタートスイッチ134の押下タイミング後に適宜更新するようにしてもよい。閾値THを更新することで、更新の都度、周囲に状況に対応した正確な閾値THを設定することができる。
メイン基板200は、スタートスイッチ134の押下と磁気センサMSの出力が複数回連続して同期しているとき、不正行為と判定する。
(3)不正行為検出手段:ソレノイドゴトを検出する例(その2)
以下に説明する不正行為検出手段は、体感器による不正行為を直接検知するものである。
体感器による不正行為は、上記レベルBに対応する。
図20は、メイン基板200の内部ブロック図を示す。図20はハードウエアの接続の概略を示すものである。
前述のように、メイン基板200はCPU400、ROM401、RAM402を含むが、これらはバスBUSに接続されており、バスBUSを介してデータの読み出し書き込みを行う。図20ではI/Oの表示は省略している。
403は、予め定められた時間間隔(例えば、1.5ms)ごとに割り込み信号を発生するタイマーである。CPU400は、前記割り込み信号を受けると予め定められた所定の処理を実行する。404は、タイマー403による割り込み信号の発生回数を計数する割り込み回数カウンタである。405は、割り込み回数カウンタ404の計数結果を記憶するカウンタ値記憶部である。なお、割り込み回数カウンタ404及びカウンタ値記憶部405はRAM402の内部に設けることもできる。この場合、割り込み回数カウンタ404の機能はソフトウエア(プログラム)で実現される。
タイマー(時計)による割り込みとは、タイマー403のある時刻になると、CPU400にそのとき行っていた処理を中断させ、予め定められた別の処理を開始させることである。CPU400は、通常は、プログラムカウンタ(図示せず)の指すROM401のアドレスから命令を読み出して順次実行しているが、タイマー403による割り込みが発生した場合、ただちにあらかじめ設定された番地からプログラムを実行する。そして、その処理が終わったときは、割り込み発生の直前の命令の実行を再開する。割り込みを発生させる代表的なやり方が、図20に示すタイマー割り込みである。ほとんどのCPUでは、複数の種類の割り込みを受け付けることが出来て、その割り込みごとに個別の処理ルーチンを実行できるようになっている。発明の実施の形態では、それらのうちの少なくともひとつが使用される。タイマーとして専用のICが用意されている。例えば、Z80 CTC(Counter Timer Circuit)などがある。CTCには、タイマモードとカウンタモードがある。どちらも基本的にはカウンタであるが、タイマモードはCPUのクロック入力を数え、カウンタモードは外部入力されたクロックを数えるという違いがある。発明の実施の形態では、例えば、タイマモードで使用する。
図21と図22のフローチャート及び図23のタイミングチャートを参照して、この例による不正行為検出手段の動作を説明する。メイン基板200が、不正行為検出手段200eに対応する。
図21は、割り込み計数処理のフローチャートである。これは、割り込み回数カウンタ404自身が行う処理又は割り込み回数カウンタ404を実現するためにCPU400が実行する処理を示す。
S10:割り込み信号を監視する。
S11:割り込み信号が発生すると(S11でYES)、割り込み回数カウンタ404の内容を更新する(S12)。典型的には、現在の値に1を加える(インクリメント)。なお、加える値は1に限らない。また、加算に代えて減算をおこなってもよい。割り込み信号の発生回数の累積値がわかればよい。
図23(a)(b)の例では、割り込み回数カウンタ404の値は1,2,3,4,5、・・・とカウントアップされている。説明の便宜上、図23でのスタートスイッチ30の押下間隔は、割り込み回数の3〜5倍となっているが、実際にはこれより遥かに長い。図23はあくまで動作原理の説明図で、実際の動作を示すものではない。なお、スタートスイッチ30の押下で割り込み回数カウンタ404がリセットされ初期値(0)に戻るが、この処理については図22で説明する。
図22は、CPU400が実行する不正行為検知処理のフローチャートである。
S1:スタートスイッチ30の出力を監視する。
S2:スタートスイッチ30が押下されたとき(S2でYES)、割り込み回数カウンタ404の現在の値(今回の値)を読み取る(S3)。図23(a)の例では、符号Bのタイミングでそのときの割り込みの回数=3が読み取られ、図23(b)の例では、符号Eのタイミングでそのときの割り込みの回数=4が読み取られている。なお、割り込み回数カウンタ404のリセットは、S3の読み取りが済んでから行われる。
S4:カウンタ値記憶部405から過去の割り込み回数カウンタの値(前回の値)を読み出す。図23(a)の例では、符号Bのタイミングで読み出される前回の値は、符号Aのタイミングにおける割り込み回数=5であり、図23(b)の例では、符号Eのタイミングで読み出される前回の値は、符号Dのタイミングにおける割り込み回数=4である。
S5:今回の値と前回の値を比較する。
S6:今回の値と前回の値が一致したとき(S5でYES)、不正行為と判定し、エラー報知を行う。割り込み信号の間隔は1.5msであり、非常に短い。遊技者が通常に遊技していれば、その範囲内で正確にスタートスイッチ30の押下間隔を一致させることができるとは考えられない。したがって、今回の値と前回の値が一致したとき、体感器を用いた不正行為が行われていると推定するのが合理的である。
S7:今回の値と前回の値が一致しないとき(S5でNO)、不正行為ではないと判定し、通常の遊技処理を続けるとともに、S3で読み取った値をカウンタ値記憶部405に記憶する。
S8:割り込み回数カウンタ404をリセットする。
図23(a)の例では、符号Bでの今回の値は3、前回の値(符号Aでの値)は5であり、両者は一致しない。S5での判定結果は不正行為なし(NO)となる。図23(b)の例では、符号Eでの今回の値は4、前回の値(符号Dでの値)も4であり、一致する。S5での判定結果は不正行為となり、エラー報知が行われる。エラー報知は、図示しない遊技機のリセットスイッチによるリセットまで継続する。また、当該エラーの信号を外部(例えば図示しないホールコンピュータ)へ出力してもよい。
上記不正検出手段によれば、一定間隔で発生する割り込み信号の発生回数に基づきスタートスイッチの押下間隔を測定し、当該押下間隔が同じであると判定したとき不正行為と判定することにより、体感器を使用した不正行為に対して利益を与える可能性を少なくでき、不正行為を抑止することができる。
上記説明では、今回の値と前回の値が一致したとき(すなわちそれらの差がゼロであるとき)不正行為と判定したが、これは一例である。他にも、今回の値と前回の値の差が予め定められた閾値よりも小さいとき、不正行為と判定するようにしてもよい。この判定において、今回の値と前回の値の差の符号は重要でないので、今回の値と前回の値の差の絶対値に基づき判定を行うようにする。以下の説明において、「差」とは差の絶対値を意味するものとする。
例えば、閾値=1とすれば、図23(a)の符号Bのタイミングにおける割り込み回数は3、前回(符合A)の割り込み回数は5であるので、その差は2となり符号Bにおいて不正行為と判定されないが、閾値=3とすれば、不正行為と判定する。このように、閾値の値により不正行為とする範囲(検出確率)を調整することができる。その代わり、通常の遊技者の行為を不正行為と誤って判定する可能性(誤検出確率)も高くなる。検出確率を高めつつ、誤検出確率を抑制するやり方については後述する。
また、今回の値と前回の値の差が抽選に用いられる乱数の発生周期の整数倍であるときに不正行為と判定するようにしてもよい。乱数の発生周期とは、乱数発生器3の繰り返し周期である。例えば、乱数発生器3として16ビットのカウンタが使用され、そのクロックの周期が0.125μsであるとき、乱数の発生周期は0.125μs×2^16=8.192msである。今回の値と前回の値の差が8.192msの整数倍であるとき不正行為と判定する。仮に今回の値と前回の値の差が11であるとすると、11×1.5ms=16.5ms。これは乱数の発生周期8.192msのほぼ2倍であるので、不正行為と判定する。同様に、前記差が22、33、44、・・・であるとき不正行為と判定する。
別の言い方をすれば、今回の値と前回の値の差が、乱数の発生周期と割り込みの繰り返し周期の最小公倍数の関係にあるとき、乱数の発生周期の整数倍であるとして、不正行為と判定すればよい。上記例では、割り込みの繰り返し周期1.5msのほうが短いからこちらを基準として、乱数の発生周期はその約5.5倍(8.192ms÷1.5ms≒5.46)であるから、この比がほぼ整数となる11を基準として判定すればよい。すなわち、割り込みの回数を基準として、今回の値と前回の値の差が11又はその倍数(22、33、44、・・・)であるとき、不正行為と判定する。なお、正確には、11×1.5ms=16.5msで、乱数の発生周期8.192msで割り切れないので多少の誤差が生じる(16.5ms÷8.192ms=2.01416・・・。0.01416・・・が誤差)。
さらに正確にするには、例えば、今回の値と前回の値の差が71又はその倍数の倍数であるとき、不正行為と判定する。今回の値と前回の値の差が71であるとすると、71×1.5ms=106.5ms。これは乱数の発生周期のほぼ13倍である(106.5ms÷8.192ms=13.000488・・・。0.000488・・・が誤差。上記11の場合よりも誤差が小さくなっている)。
また、今回の値と前回の値の差がゼロであるか又は予め定められた閾値よりも小さいこと、あるいは、今回の値と前回の値の差が抽選に用いられる乱数の発生周期の整数倍であることが、予め定められた回数又は予め定められた頻度を超えて生じたとき、不正行為と判定するようにしてもよい。
(4)不正行為検出手段:ソレノイドゴトを検出する例(その3)
以下に説明する不正行為検出手段は、スタートスイッチの押下時の力を直接測定することで、ソレノイドゴトを検出するものである。
体感器による不正行為は、上記レベルBに対応する。
この例による不正行為検出手段は、スタートスイッチ134に設けられたロードセルLC(詳細は後述)の出力に基づきレバー134b又はノブ134aに加えられる力を監視する監視部200aを備える。発明の実施の形態1に係る監視部200aは、スタートスイッチ134についてなされた連続する複数回の操作に関するロードセルLCの出力又は当該出力に基づき算出された力の大きさを複数記憶するとともに、記憶された複数の値を比較し、この比較結果に基づき同じ又は近似する力が繰り返しレバー134bに加えられているかどうか判定する。同じ又は近似する力が繰り返しレバー134bに加えられているときは、ソレノイドゴトが行われていると考えてよい。なお、監視部200aは、ICなどのハードウエア又はCPU・ROM・RAMからなるマイコンとそのプログラム(ソフトウエア)により実現される。メイン基板200のCPU等で監視部200aを実現してもよい。
スタートスイッチ134は、ノブ134a又はレバー134bに加えられる力(荷重)を測定するためのロードセル(Load Cell:荷重センサ)LCを備える。ロードセルLCとは、例えば、荷重による変位量がわかっている物体とひずみゲージを組み合わせたセンサである。ひずみゲージ(Strain gauge)はひずみを測定するための力学的センサである。ひずみゲージとして、例えば、薄い絶縁体上にジグザグ形状にレイアウトされた金属の抵抗体(金属箔)が取り付けられた構造をしたものがあり、その変形による電気抵抗の変化を測定することによりひずみ量に換算する。すなわち、被測定物が変形するとひずみゲージも同率で変形し、ひずみゲージの細い金属抵抗体は、伸びにより断面積が減るとともに長さが長くなり、その結果抵抗値が増えるので、抵抗値を測定することによりひずみ量を測定できる。他のタイプのロードセルとして、磁歪式ロードセル、静電容量型ロードセル、ジャイロ式ロードセル、ひずみゲージ式ロードセルなどがある。ロードセル以外の力を測定するセンサとして、ばねやピエゾフィルム(圧電素子)を利用したセンサ、圧縮素子などがある。
図24(a)はスタートスイッチ134を遊技機の上から見た図、図24(b)及び図24(c)はスタートスイッチ134の図24(a)のA−A線矢視断面図であり、同(b)は非操作時(オフ時)を示し、同(c)は操作時(オン時)を示す。
ノブ134aとは反対側のレバー134bの端部の上下には、それぞれ、ロードセルLCが設けられている。図24では、レバー134bの端部の上下にそれぞれ当接部材134eが配置され固定され、その一方の面(レバー134bに向いている側の面)にロードセンサLCが貼付されている。前述のようにロードセルLCは薄くひずみ易いものであるので、当接部材134eで保持することが好ましい。当接部材134eの材質を軟らかいもの(例えばプラスチックやゴム・スポンジ)とすれば、スタートスイッチ134bの操作感を軟らかくふわふわで、大きな力を加えるとレバー134bが物にめり込むような感じにできる。力の変化を比較的長い時間にわたって監視するのに適していると思われる。これに対し、当接部材134eの材質を硬いもの(例えば金属や硬質プラスチック)とすれば、スタートスイッチ134がオンになるとすぐにレバー134bが突き当たるような感じとなる。人間であればすぐに力を抜くが、機械(ソレノイド)は力を加え続けると思われる。
スタートスイッチ134の非操作時(オフ時)は、図24(b)に示すように、そのレバー134bの端(ノブ134aとは反対側の端で、扉130の内部に位置している)が発光部134c−LEDと受光部134c−PDの間に割り込み、光を遮蔽している。この状態では、レバー134bは、上下どちらのロードセルLCにも接触していない。
スタートスイッチ134をオンにするには、ノブ134aを下へ押すか上へ引き上げる。どちらにしても動作は変わらないので、以下の説明ではノブ134aを押し下げるものとする。スタートスイッチ134の操作時(オン時)は、図24(c)に示すように、ノブ134aが押されて下がる。スタートスイッチ134は、そのほぼ中間に設けられた支点134dを中心に回転し、レバー134bの端(ノブ134aとは反対側の端)が上がり、発光部134c−LEDと受光部134c−PDの間の光の経路から外れ、その結果、受光部134c−PDが発光部134c−LEDの光を受け、信号を出力する。このとき、スタートスイッチ134が操作された(オンになった)と判定される。同時に、レバー134bの端が上側のロードセルLCに接触するようになる。
ロードセルLC及び当接部材134eは次の条件を満たすように配置される。
・図24(c)に示すように、センサ134cがオン、つまり受光部134c−PDで光を受けるようになった時点において、レバー134bの端がロードセルLCに接触を開始すること。
言い換えれば、この条件は、図29に示すように、スタートスイッチ134がオンする(同図でLレベルに立ち下がったこと)と同時に、ロードセンサLCが信号の出力を開始する(同図ではHレベルに立ち上がったこと。なお、立ち上がりのエッジはなだらかでもよい)ことを意味する。
上述の条件を満たすようにロードセルLCを配置することにより、スタートスイッチ134がオンになった直後においてレバー134bに加えられている力(荷重)を測定することができる。このタイミングにおいて以下に述べる判定を行うことが好ましいと言える。なぜならこのタイミングでは、遊技者(人間)による操作と機械(ソレノイド)による力の加え方に最も大きな差異が生じると考えられるからである。ロードセルLCと当接部材134eは、レバー134bの動きを制限する部材(リミッター)として機能するから、遊技者であればその作用を感知してその直後(十分に学習した後であればその直前も可能)に力を抜くはずである。これに対し、機械であればそんなことはお構いなしに一定の力を加え続けるはずである。発明の実施の形態はそのような差異に基づき遊技者による通常のレバー134bの動き(力の加えられ方)と不正行為によるそれを判別しようとするものである。
なお、スタートスイッチ134がオンになる前、例えば、レバー134bがほぼ水平状態であるときは、オンにするためにレバー134bに力を加え続けなければならないから、遊技者による場合と不正行為による場合で差異は生じないと考えられる。したがって、発明の実施の形態では、レバー134bがほぼ水平状態において加えられる力を測定することはあまり意味がない。
図25は、監視部200aのハードウエアブロック図を示す。同図はCPUを使用しない構成を示す。200a−1は、スタートスイッチ134についてなされた連続する複数回の操作に関するロードセンサLCの出力(当該出力に基づき算出された力の大きさであってもよい)を複数記憶する記憶部である。200a−2は、記憶部200a−1に記憶された複数の値を比較し、この比較結果に基づき同じ又は近似する力が繰り返し前記レバーに加えられているかどうか判定する判定部である。
記憶部200a−1は、5つのレジスタREG1〜REG5が直列に接続されたシフトレジスタである。レジスタREG1にロードセルLCの信号が入力される。新しいデータがレジスタREG1に入力(ロード)されるたびに、レジスタREG1に記憶されていたデータが次のレジスタREG2に移動する。レジスタREG2〜4についても同じである。レジスタREG1のデータが最も新しく、レジスタREG5のデータが最も古い。新しいデータがレジスタREG1に入ると、レジスタREG5のデータは破棄される(上書きされて消滅する)。レジスタREGの数は、スタートレバー134bの力を何回分記憶するかに対応している。図25の例では、最大5回のスタートスイッチ134の押下に係るデータを監視している。
判定部200a−2は、5つのレジスタREG1〜5に記憶されているデータ同士の差分を求める4つの減算器SUB1〜SUB4と、それらの合計を求める加算器ADDと、予め定められた閾値を記憶する閾値記憶部MEMと、合計を閾値を比較する比較器COMPとを備える。これらの動作説明は後述する。
図26は、監視部200aの処理フローチャートである。
図27及び図28は、スタートスイッチ134の押下時間間隔を5回繰り返し計測し、これらに基づき不正行為を判定する場合の説明図(タイミングチャート)を示す。言うまでもなく、その回数は一例であり、5回に限定されない。
S1:スタートスイッチ134の出力信号に基づき、当該スイッチが押下されたかどうか判定する。
S2:当該スイッチが押下されたとき(S1でYES),ロードセルLCの出力をサンプリングする。
S3:ロードセルLCの出力又はこれから求められる力(荷重)データを記憶する。図25では、レジスタREG1にロードセルLCの出力がロードされるとともに、レジスタREG1〜4のデータが隣のレジスタREG2〜5に移動する。
S4:所定回数(この例では5回)繰り返したかどうか判定する。所定回数繰り返していないとき(S6でNO)、S1〜S5の処理を繰り返す。図25では、レジスタREG5にデータがロードされていないとき、NOとなる。
S5:所定回数繰り返したとき(S4でYES)、上記処理により得られた一連の荷重T(0)〜T(−4)を比較する。T(0)は現在(最新)のデータであり、T(−1)は前回のデータ、T(−2)は前々回(2回前)のデータである(以下同様)。
S6:一連の荷重T(0)〜T(−4)が同じ又は近似するかどうか判定する。
S7:一連の荷重T(0)〜T(−4)が同じ又は近似していたとき(S6でYES)、エラー報知を行う。具体的にはブザーを吹鳴したり、ランプを点滅させる。サブ基板201へコマンド信号を送り,演出表示部204を通じてエラー表示を行う、図示しないスピーカからエラー音を流す、又は、LEDを点滅させる、こともできる。
S5及びS6の処理についてさらに説明を加える。
S5及びS6の具体的なやり方として、下記(1)〜(3)のやり方がある。
(1)毎回の変動の合計値を閾値と比較
毎回の変動の合計値は、図25の回路(加算器ADD)で計算される差分(減算器SUB1〜4の出力)の合計値である。毎回の変動の合計値=(T(0)−T(−1))+(T(−1)−T(−2))+(T(−2)−T(−3))+((T−3)−(T−4))である。
(2)分散を閾値と比較
平均値からのばらつき(分散)を閾値と比較する。例えば、図27に示すように、5つのデータの平均値又はこれに最も近い値であるT(0),T(−1)からの距離の合計を分散とする。図27の例では、分散=ABS(T(−4)−T(0))+ABS(T(−3)−T(0))+ABS(T(−2)−T(0))である。ただし、ABSは絶対値記号である。
(3)変動幅を閾値と比較
記憶された複数のデータの最大値と最小値の差(変動幅)を閾値と比較する。図28の例では、最大値=T(−3)、最小値=T(−4)であるから、変動幅=最大値−最小値=T(−3)−T(−4)である。
なお、上記例では5回連続して同じ又は近似する値となったかどうかを判定基準としたが、これに代えて10回中5回以上同じ又は近似する値となったかどうか、すなわち予め定められた頻度を超えたかどうかを判定基準とすることもできる。
図29を参照して、ロードセルLCの出力のサンプリングタイミングについて説明する。当該サンプリングタイミングは、スタートスイッチ134のオン(同図の立下り)タイミングt1から所定時間Tdだけ遅延したタイミングである。スタートスイッチ134のオンタイミングt1ではロードセルLCが変形を開始した直後であり測定に誤差が生じるし、また、当該t1では人間による操作とソレノイドによる操作に違いが生じないおそれがあるので、多少遅延させることが好ましい。
以上の例では、ソレノイドを利用した不正行為(ソレノイドゴト)においては、スタートスイッチを押下する力が一定である点に着目した。不正行為(ソレノイドゴト)では、スタートスイッチをソレノイドコイルで引っ張っているため、その際の力は一定になる。これに対し、遊技者が手でスタートスイッチを押下すると、加えられる力は一定ではなくばらつきが生じる。また、スタートスイッチの動きが停止する時点(位置)では人間は力を自然と弱めるものである。発明の実施の形態1では、その点に着目して不正行為を判別している。すなわち、レバー押下時の力の履歴を見て一定だった場合に不正行為と判断するようにしたので、従来の技術に比べて不正行為判定の精度は向上する。不正行為を検知し、その旨をホール店員に知らせることで、不正行為による損害を防止することができる。
以上の例では、連続する複数回の操作に関して、スタートスイッチ134の押下の際の力の履歴を見て、一定だった場合は不正行為と判断していた。以下の例では、スタートスイッチ134の一回の押下の際の力の変化を見て、一定だった場合は不正行為と判断する。
例えば、図25において、記憶部200a−1は、スタートスイッチ134についてなされた1回の操作に関して、予め定められた間隔(例えば、10ms〜100ms)でロードセルLCの出力を複数回サンプリングし、これで得られた複数のデータ又はこれら複数のデータに基づき算出された複数の力の大きさを記憶する。判定部200a−2は、記憶部200a−1に記憶された複数の値を比較し、この比較結果に基づき一定の力が前記レバーに加えられているかどうか判定する。
図30は、監視部200aの処理フローチャートである。下記のS6aを除き、図30は図26と同じである。
S2a:スタートスイッチが押下されたとき(S1でYES),ロードセルLCの出力をサンプリングする。すなわち、図31に示すようにロードセルLCの出力を一定時間間隔Tiで所定数(図31では5つ)のデータをサンプリングする。得られたデータをT(0)〜T(−4)とする。得られたデータの処理は、上記例と同じである。
不正行為(ソレノイドゴト)では、スタートスイッチ134をソレノイドコイルで引っ張っているため、レバー134bを押し下げるという1回の操作に関して、その際の力は一定になる。図31(a)に示すように、接触のタイミング(レバー134bがロードセルLCに触れ始めたタイミング)から離隔のタイミング(レバー134bがロードセルLCから離れたタイミング)の間において、荷重はほぼ一定である。
これに対し、遊技者が手でスタートスイッチ134を押下すると、加えられる力は一定ではなくばらつきが生じる。図31(b)に示すように、接触のタイミングから離隔のタイミングの間において、荷重は変化する(時間経過にしたがって減少する)と考えられる。
後の例では、図31(a)と(b)の違いに着目して不正行為を判別している。レバー押下時の力の履歴を見て一定だった場合に不正行為と判断するようにしたので、従来の技術に比べて不正行為判定の精度は向上する。不正行為を検知し、その旨をホール店員に知らせることで、不正行為による損害を防止することができる。また、1回の操作を監視すれば済むので、迅速に不正行為を判定することができる。
(5)不正行為検出手段:遊技機筐体に対する打撃を検出する例
以下に説明する不正行為検出手段は、遊技者が遊技機を強打したことを検出するものである。
体感器による不正行為は、上記レベルCに対応する。
近年、遊技結果に満足できないなどの理由で遊技機を強打する遊技者が後を絶たず、問題となっていた。遊技機での遊技は大金のかかったギャンブルであり、遊技者は真剣であることから当該行為を注意することはホール店員にとってためらわれた。しかし、遊技者が遊技機を強打するとその周囲の善良な遊技者に迷惑をかけるばかりではなく、遊技機の破損などのトラブルの生じる原因となりかねず、問題であった。
従来にも遊技機を強打する行為を振動センサで検出し、これに対してペナルティを課すものがあった。例えば、振動を検知したらそれを報知したり、遊技を中断したり、無効にしたり、有効な入賞口を変更する。しかし、それらは、基本的に直接的なペナルティであり、その結果、遊技者が逆上して遊技機をさらに叩くなどの問題があった。また、遊技機を叩く遊技者のマナーは確かに問題であるが、厳しいペナルティはお客様である遊技者の感情を必要以上に害してしまうという問題があった。
遊技機が叩かれたときに、遊技に関する直接的なペナルティではなく、比較的軽度な前記レベルCのペナルティを課すことにより、遊技者の感情を必要以上に害することなく、当該行為を抑制できる。
遊技機に図示しない振動センサVSを備える。振動センサVSは公知のセンサであり、圧電素子を用い、外部から与えられた振動を圧電効果により電圧に変換することで振動を電気的に検出するものなどが知られている。他にも静電容量式や渦電流式のものがある。振動センサVSそのものは良く知られているので、詳しくは説明しない。振動センサVSは、遊技者が遊技機筐体120、特にその前扉130を叩いたことで生じた振動を検出するものである。振動センサVSは、好ましくは、前扉130の裏面、特に手で叩かれることの多いその上側あるいは膝で蹴られる(これも叩かれたことに含める)ことの多いその下側に取り付けられる。振動センサVSは筐体の側面上面などに取り付けられることもある。振動センサVSにより一定以上の振動が検出されたとき、遊技者により遊技機が叩かれたと考えてよい。
振動センサVS及びこれの出力に基づき動作するメイン基板200が、不正行為検出手段200eに対応する。
メイン基板200は、その内部に設けられている図示しないメモリの内容を調べ、振動センサVSの信号のデータが記憶されているか又は振動が検出されたことを示すフラグがセットされている(フラグが立っている)かどうかを判定する。メモリには、遊技者により遊技機が叩かれたときの振動センサVSの信号のデータが記憶されているか又は遊技者により遊技機が叩かれたことを示すフラグがセットされている。振動センサVSで振動が検出されなかったとき又は振動が検出されたがそれが遊技機を叩いたことを意味しないのであれば、メモリにはデータは書き込まれず、フラグはセットされない。
メイン基板200は、振動センサVSの信号のデータが記憶されていた又は振動が検出されたことを示すフラグがセットされていたとき、前記レベルCのペナルティを課す。
図32は振動測定処理、すなわちメイン基板200による振動センサVSの信号のデータの記憶又は振動が検出されたことを示すフラグのセットの処理を示すフローチャートである。
S20:振動センサVSの出力を監視する。振動センサVSの信号はアナログ値であるので、好ましくはアナログ−デジタル変換(AD変換)を行い、デジタル値で処理を行うとよい。振動センサVSは、信号を連続的に出力するものであっても、間歇的に出力するものでもよい。
S21:任意のタイミングで、振動センサVSの出力を予め定められた閾値と比較する。このタイミングとして、(1)1秒間隔など定期的、(2)スタートスイッチ134の押下タイミングなどの操作タイミング、(3)メダル払い出しの開始/終了、回胴の停止などの遊技機の動作に係るタイミング、などがある。閾値は、図示しないメモリに記憶されている。遊技者が遊技機を叩いたときの振動はある程度大きなものであるから(誤ってぶつかった程度の振動は無視することが好ましい)、一定レベル以上の振動に対してのみS22の処理を行うべきである。閾値は、処理の対象となる振動を弁別するためのものであり、事前に測定した振動のデータに基づき決定される。なお、閾値を可変にしてもよい。例えば、振動が一度でも検出されたら(S21でYES)、その後は一定時間(例えば30分)閾値を下げるようにする。このようにすれば、遊技機を繰り返し叩く行為に対してメダルの払い出しを遅延させるというペナルティを確実に課すことができて、遊技者に注意を促すことができる。閾値を下げるには、図32において、S21又はS22の直後に「一定時間だけ閾値を下げる(例えば、新しい閾値=0.5×予め定められた閾値)」という処理を行えばよい。
S22:振動測定部200bは、振動センサの出力>閾値となったとき(S21でYES)、図示しないメモリに当該振動センサの出力データを記憶するか、振動センサの出力>閾値となったことを意味するフラグを立てる。
ところで、メイン基板200は、スタートスイッチ134の押下タイミングなどの操作タイミングで振動センサVSの出力を判定すると記したが、そのためのブロック図の一例を図33に示す。
図33では、スタートスイッチ134、ストップスイッチ140及びベットスイッチ137のいずれかが押下されたタイミングで、サンプリング回路SHが振動センサVSの出力をサンプリングする。サンプリングされた信号はA/D変換器ADでデジタルデータに変換される(振動センサVSの出力がデジタル値であればA/D変換器は不要である)。これらデジタルデータはメモリMEMに記憶され、判定部Pでの判定に用いられる。判定部Pは、例えば、(1)サンプリングされた複数のデータのいずれかが閾値を超えたときフラグを立てる(あるいは当該データを記憶する)、(2)前記複数のデータの代表値(最大値、最小値、最頻値、中間値)又は合成値(合計値、平均値、重み付き平均値など)が閾値を超えたときフラグを立てる(あるいは当該データを記憶する)、という処理を行う。メモリクリア部MCLRは、メモリMEMの内容を消去する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
前扉を閉めた状態を示すスロットマシンの正面図である。 前扉を180度開いた状態を示すスロットマシンの正面図である。 発明の実施の形態に係るスロットマシンの電源部の正面図である。 スロットマシンの回転リールユニットを示す斜視図である。 回転リールユニットを構成する回転リールの構造を示す斜視図である。 発明の実施の形態に係るスロットマシンの機能ブロック図である。 発明の実施の形態に係る加速度設定部の内部ブロック図である。 発明の実施の形態に係る加速度設定部の他の内部ブロック図である。 発明の実施の形態に係る加速度設定処理のフローチャートである。 発明の実施の形態に係る通常の加速度と低加速度の説明図(グラフ)である。 発明の実施の形態に係る通常の加速度と低加速度の他の説明図(グラフ)である。 発明の実施の形態に係る通常の加速度と低加速度の他の説明図(グラフ)である。 不正な設定変更を検出するためのセンサを遊技機の筐体の隅に取り付けた状態を示す図である。 不正な設定変更を検出するためのセンサを電源パネルに取り付けた状態を示す図である。 図14のセンサ210bの斜視図である。 ソレノイドゴトを検出するためのセンサを備える遊技機の前面構造の説明図である。 ソレノイドゴトを検出するためのセンサを備える遊技機の断面構造の説明図である。 磁気センサの説明図である。 ソレノイドゴトを検出するためのセンサの動作説明図(タイミングチャート)である。 基板のブロック図である。 ソレノイドゴトを検出するための割り込み計数処理フローチャートである。 ソレノイドゴトを検出するための不正行為検知処理フローチャートである。 ソレノイドゴトを検出するために、今回の値が前回の値と同じかどうか判定するやり方の説明図である。 ソレノイドゴトを検出するための荷重センサを備えるスタートスイッチの説明図である。 ソレノイドゴトを検出するための監視部の内部ブロック図である。 ソレノイドゴトを検出するための不正行為検知処理フローチャートである。 ソレノイドゴトを検出するための不正行為検知処理の説明図(タイミングチャート)である。 ソレノイドゴトを検出するための不正行為検知処理の他の説明図(タイミングチャート)である。 ロードセルの信号のサンプリングタイミングの説明図(タイミングチャート)である。 ソレノイドゴトを検出するための他の不正行為検知処理フローチャートである。 ソレノイドゴトを検出するための他の不正行為検知処理の説明図(タイミングチャート)である。 遊技者による遊技機筐体への打撃を検出するための振動測定処理のフローチャートである。 遊技者による遊技機筐体への打撃を検出するための振動測定部のブロック図である。
符号の説明
134 スタートスイッチ
200 メイン基板
200a リール駆動部
200b リール位置検出回路
200c 加速度設定部
200c−1 第1加速度テーブル
200c−2 第2加速度テーブル
200c−3 加速度テーブル選択部
200c−4 加速度決定部
200c−5 速度信号発生部
200d 不正行為フラグ記憶部
200e 不正行為検出手段

Claims (8)

  1. 複数の回転リールと、前記複数の回転リールを回転させるリール駆動部と、前記複数の回転リールの回転位置を検出するリール位置検出回路と、前記複数の回転リールを回転させるためのスタートスイッチと、前記複数の回転リールの回転を停止させるための複数のストップスイッチと、前記スタートスイッチの信号に基づき抽選を行い、当該抽選結果に基づき入賞判定を行う入賞抽選手段を含むとともに、前記リール駆動部及び前記リール位置検出回路と接続され、前記スタートスイッチ及び前記複数のストップスイッチからの信号に基づき前記複数の回転リールの回転及び停止を制御する制御装置と、予め定められた手順に従い前記抽選に係る設定値を変更する設定変更処理部と、前記設定変更処理部で設定された前記設定値を記憶する設定値記憶部とを備えるスロットマシンにおいて、
    前記スタートスイッチを不正な器具を用いて押下する行為、前記設定値を不正に変更する行為又は遊技機の筐体を叩く行為を検出する不正行為検出手段と、前記不正行為検出手段で前記行為のいずれかを検出したときにセットされる不正行為フラグを記憶する不正行為フラグ記憶部と、前記スタートスイッチの信号に基づき前記不正行為フラグ記憶部に記憶されている前記不正行為フラグを読み出し、前記不正行為フラグの内容に応じて前記複数の回転リールの回転を開始させる際の加速度を決定するとともに、決定された加速度を用いて前記複数の回転リールを回転させる加速度設定部とを備えることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記加速度設定部は、
    それぞれ異なる加速度を記憶している第1加速度テーブル及び第2加速度テーブルと、
    前記不正行為フラグ記憶部から読み出した前記不正行為フラグの内容に基づき、前記第1加速度テーブル又は前記第2加速度テーブルのいずれかを選択する加速度テーブル選択部と、
    前記スタートスイッチの押下タイミングで、前記加速度テーブル選択部で選択された加速度テーブルに基づき加速度を決定する加速度決定部と、
    前記加速度決定部で決定された加速度に基づき速度信号を発生する速度信号発生部と、を備え、
    前記リール駆動部は、前記速度信号発生部からの前記速度信号に基づき前記複数の回転リールを回転させることを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
  3. 前記第1加速度テーブルに記憶されている加速度は、前記第2加速度テーブルに記憶されている加速度よりも低く、
    前記加速度テーブル選択部は、前記不正行為フラグの内容が不正行為の有ったことを示すとき、前記第1加速度テーブルを選択することを特徴とする請求項2記載のスロットマシン。
  4. 前記不正行為検出手段は、
    前記筐体の前面に設けられ、少なくとも前記スタートスイッチの近傍の磁界の強さを測定する磁気センサを含み、
    前記スタートスイッチの出力に基づき前記スタートスイッチの押下タイミングを判定し、前記押下タイミングにおける前記磁気センサの出力に基づき不正行為を判定することを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載のスロットマシン。
  5. 前記不正行為検出手段は、CPUと、前記CPUに対する割り込み信号を発生するタイマーと、前記タイマーで発生した前記割り込み信号を数える割り込み回数カウンタと、前記割り込み回数カウンタの値を記憶するカウンタ値記憶部とを備え、
    前記CPUは、
    前記スタートスイッチから前記信号を受けたとき、前記割り込み回数カウンタの値(以下、「今回の値」と記す)を前記カウンタ値記憶部に記憶されていた値(以下、「前回の値」と記す)と比較し、この比較結果に基づき不正行為を判定し、
    前記今回の値を前記カウンタ値記憶部に記憶し、
    前記割り込み回数カウンタの値を初期値に戻す、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載のスロットマシン。
  6. 前記スタートスイッチは、レバー、前記レバーをその中間で支える支点、前記レバーの一方の端に取り付けられた操作用のノブ、前記レバーの他端近傍に設けられて前記レバーが所定位置から移動したときにオンになるセンサ、及び、前記レバーの他端近傍に設けられて前記センサがオンになったときに前記レバーに加えられている力を検出する荷重センサを含み、
    前記不正行為検出手段は、前記荷重センサと、前記スタートスイッチに対して行われた複数回の操作について、それぞれの前記荷重センサの出力又は当該出力に基づき算出された力の大きさを複数記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された複数のデータの変動の合計値、前記複数のデータの分散又は前記複数のデータの変動幅のいずれかを求めるとともに、求められた値を予め定められた閾値と比較し、前記求められた値が前記閾値を超えないときに不正行為と判定する判定部とを含む、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載のスロットマシン。
  7. 前記スタートスイッチは、レバー、前記レバーをその中間で支える支点、前記レバーの一方の端に取り付けられた操作用のノブ、前記レバーの他端近傍に設けられて前記レバーが所定位置から移動したときにオンになるセンサ、及び、前記レバーの他端近傍に設けられて前記センサがオンになったときに前記レバーに加えられている力を検出する荷重センサを含み、
    前記不正行為検出手段は、前記荷重センサと、前記スタートスイッチに対して行われた1回の操作について、予め定められた間隔で前記荷重センサの出力を複数回サンプリングし、サンプリングされた前記荷重センサの出力又は当該出力に基づき算出された力の大きさを複数記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された複数のデータの変動の合計値、前記複数のデータの分散又は前記複数のデータの変動幅のいずれかを求めるとともに、求められた値を予め定められた閾値と比較し、前記求められた値が前記閾値を超えないときに不正行為と判定する判定部とを含む、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載のスロットマシン。
  8. 前記不正行為検出手段は、遊技機筐体又は前扉に取り付けられて振動を検出する振動センサと、前記振動センサの出力に基づき振動を測定する振動測定部とを含み、
    前記振動測定部は、前記振動センサにより検出された振動が予め定められた閾値よりも大きいときに不正行為と判定する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載のスロットマシン。
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