JP4554953B2 - 遊技台 - Google Patents

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Description

本発明は、スロットマシン(パチスロ)に代表される遊技台に関する。
スロットマシンは、複数の図柄が表示されたリールを複数備え、メダル等の投入により当該リールを回転させ、各リールに対応して設けたストップスイッチを操作することで対応するリールを停止させ、停止した各リールの図柄組合せが予め定めた入賞役の組合せであるか否かを判定し、判定結果が入賞役の図柄組合せであった場合、当該入賞役の図柄組合せの種類に応じた数のメダル等の遊戯媒体が払出される。
昨今のスロットマシンでは、上記遊技台の制御を電子コンピュータによって行っている。例えば入賞役の内部抽選については、スタートレバー操作時に、制御部の乱数発生回路(カウンタ)から出力されるカウンタ値を取得して行っている。
ところが、前記乱数発生回路には、所定範囲(例えば0〜65535)の値を周期的にインクリメントすることで値を更新するカウンタICが用いられているのが一般的である。
そのため、低周波治療器を改造し、腕に貼り付けた電気パットに電気刺激が出力される周期と乱数発生回路の乱数周期とを同期させ、前記電気刺激による腕の筋肉の動きを使用してスタートレバーを操作することで大当たり(内部当選)を連続させる不法行為が発生するようになってきている。
そこで、このような不法行為を防止すべく、例えば、特許文献1では基本カウンタと補助カウンタの値に基づく演算結果を用いて内部抽選を行う技術が提案されている。
特開2003−93660号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された演算処理の場合、基本カウンタと補助カウンタの2つのカウンタを用いているため、実行する命令が多く(つまり、演算処理負荷が高く)、メモリ容量が圧迫されてしまうという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、第一に、乱数発生回路を用いて内部抽選等の乱数抽選を行い、当該乱数抽選の結果により遊技の内容を定める遊技台において、不法行為の発生を防止することを目的とする。
第二に、当該遊技台において、演算処理負荷を増加させることなく、不法行為の発生を防止することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る遊技台は以下のような構成を備える。即ち、
乱数抽選の結果により遊技の内容を定める遊技台であって、
所定の条件を契機に、乱数値を取得するための指令を出力する出力手段と、
第1のクロック信号を周期的に出力する第1の水晶発振器より出力された該第1のクロック信号がカウンタクロック(CCLK)に入力された場合に、内部カウンタにより、該第1のクロック信号のクロック数をカウント
該第1のクロック信号の出力周期とは異なる出力周期の第2のクロック信号を周期的に出力する第2の水晶発振器より出力された、該第2のクロック信号がレジスタクロック(RCLK)に入力された場合に、該第2のクロック信号の立ち上がりのタイミングで、該カウントした値を内部レジスタにラッチしていき
前記出力手段から前記乱数値を取得するための指令が出力された場合に、該指令が出力された時点で該内部レジスタにラッチされている最新の値を、乱数値として出力する乱数値出力手段と、
前記乱数値出力手段により出力された乱数値を取得し、該取得した乱数値に基づき前記乱数抽選を行う抽選手段とを備えることを特徴とする。
なお、上記遊技台において、前記出力手段は、前記遊技台の制御処理を実行する演算処理装置が備えるリフレッシュレジスタの値を用いることにより、不規則な遅延量をもって、前記乱数値を取得するための指令を出力することを特徴とする。
なお、上記遊技台において、前記所定の条件とは、前記遊技台に対する遊技者の所定の操作であり、該所定の操作には、遊技者が、前記遊技台のリールを回転させるための操作または停止させるための操作が含まれることを特徴とする。
なお、上記遊技台において、前記カウントアップ手段は、前記遊技台における処理に連関してカウントアップを行うことを特徴とし、また、遊技台における処理に連関してカウントアップされる値とは、前記遊技台の制御処理を実行する演算処理装置が備えるリフレッシュレジスタの値であることを特徴とする。
本発明によれば、乱数発生回路を用いて内部抽選等の乱数抽選を行い、当該乱数抽選の結果により遊技の内容を定める遊技台において、不法行為の発生を防止することが可能となる。
さらに、当該遊技台によれば、演算処理負荷を増加させることなく、不法行為の発生を防止することが可能となる。
はじめに各実施形態の概要について簡単に説明する。一般的なスロットマシンのように、周期的にカウントアップする1つのカウンタに、スタート操作ユニットからのON信号をダイレクトに入力し、入力があった際の当該カウンタのカウント値に基づいて内部抽選を行うこととすると、スタート操作ユニットをONするタイミングをカウンタの周期にあわせることで、毎回内部当選をさせることが可能となってしまう。
これに対して、以下の各実施形態ではスタート操作ユニットからのON信号に対して不規則な遅延量を加えたうえで、乱数発生回路(カウンタ)に入力することで、このような状態を回避することとしている。つまり、不規則な遅延量を加えることで、たとえ一定間隔でスタート操作ユニットをONしたとしても、カウンタに入力されるタイミングは一定間隔とはならず、その結果、上述の不法行為を回避できる。以下に、本発明の好適な実施形態についての詳細を図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
1.スロットマシンの全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシン100の斜視図である。概説すると、このスロットマシン100は、複数種類の図柄が施された複数のリールと、複数種類の入賞役の内部当選の当否を乱数抽選により判定する抽選手段と、前記リールの回転を開始させるためのスタート操作ユニットと、各々の前記リールに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるためのストップボタンと、停止時の前記リールにより表示された前記図柄の組合せが、予め定めた図柄の組合せであるか否かに基づいて入賞を判定する判定手段と、を備えている。
本実施形態では、主として入賞役の内部当選の当否を判定するための乱数抽選と、図柄引き込み用の乱数抽選およびモード移行用の乱数抽選に対する不正行為を防止するための技術について説明するが、当該技術はそれ以外の乱数抽選にも適用可能であることはいうまでもない。
図1に示すスロットマシン100の中央内部には、外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数(例えば21図柄)印刷され、この帯状部材が所定の円形枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。なお、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
また、各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示せず)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部のあいだを、リールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン114上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ラインを示すランプである。有効となる入賞ラインは、スロットマシン100に投入された遊技媒体(本実施形態ではメダルを想定する。)の数によって予め定まっている。5本の入賞ライン114のうち、例えば、メダルが1枚投入された場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚投入された場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚投入された場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5本が入賞ラインとして有効になる。なお、入賞ライン114の数については5本に限定されるものではない。
スタートランプ121は、リール110乃至112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要)を遊技者に知らせるランプである。告知ランプ123は、後述する内部抽選において、特定の入賞役(具体的には、ビッグボーナスやレギュラーボーナス等のボーナス)に内部当選していることを遊技者に知らせるランプである。メダル投入ランプ124は、メダルの投入が可能であることを知らせるランプである。リールパネルランプ128は、演出用のランプである。メダル投入ボタン130、131は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルを所定の枚数分投入するためのボタンである。
本実施形態においては、メダル投入ボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、メダル投入ボタン131が押下されると3枚投入されるようになっている。メダル投入口134は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、メダル投入ボタン130又は131により電子的に投入することもできるし、メダル投入口134から実際のメダルを投入することもできる。払出枚数表示器125は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。
遊技回数表示器126は、ビッグボーナスゲーム中(BBゲーム中)の遊技回数や所定の入賞役の入賞回数等を表示するための表示器である。貯留枚数表示器127は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。スタート操作ユニット135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのユニットである。メダル投入口134に所望するメダル枚数を投入して、スタート操作ユニット135を操作すると、これを契機として入賞役の内部抽選やリール110乃至112の回転の開始が行われることとなる。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタート操作ユニット135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチである。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
貯留/精算ボタン132は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダルを精算し、メダル払出口155より受皿210に排出するための精算機能と、メダル投入口134に投入された4枚以降のメダルや入賞により獲得したメダルを最大50枚まで電子的に貯留する貯留機能と、を切換えるためのボタンである。
ドアキー140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。メダル受皿210は、メダル払出口155から払出されたメダルを溜めるための器である。なお、メダル受皿210は、本実施形態では発光可能な受皿を採用しており、以下受け皿ランプと呼ぶこともある。
音孔160は、スロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。演出装置170は、各種の情報を表示する液晶表示装置を備える。
2.主制御部の構成
次に、図2を参照してスロットマシン100の制御部の構成について詳細に説明する。スロットマシン100は、遊技の中枢部分を制御する主制御部と、主制御部より送信された信号に応じて各種機器を制御する副制御部(図示せず)と、から構成される。副制御部は例えば演出装置170の制御等、遊技に伴う演出に関する処理を行うものであるが、本実施形態においては乱数抽選に対する不正行為の防止に直接関与しないので説明を省略し、主制御部について説明する。
主制御部は、全体を制御するための演算処理装置であるCPU200や、CPU200が各ICや各回路と信号の送受信を行うためのデータバス及びアドレスバスを備え、その他、以下に述べる構成を有する。クロック回路202は、水晶発振器201から発振されたクロック信号を分周してCPU200に供給する回路である。例えば、水晶発振器201の周波数が12MHzの場合に、分周後のクロック信号は6MHzとなる。CPU200は、クロック回路202により分周されたクロック信号をシステムクロックとして受け入れて動作する。また、CPU200には、後述するセンサやスイッチの状態を常時監視するための監視周期やモータの駆動パルスの送信周期を設定するためのタイマ回路203がバスを介して接続されている。
タイマ回路203は、受信した分周用のデータを基に固定の割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに、割り込み要求をCPU200に送信する。CPU200は、この割り込み要求を契機に、各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、CPU200のシステムクロックを6MHz、タイマ回路203の分周値を1/256、ROM204の分周用のデータを44に設定した場合、この割り込みの基準時間は、256×44÷6MHz=1.877msとなり固定の周期となる。
また、CPU200には、各ICを制御するためのプログラム、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶しているROM204や、一時的なデータを保存するためのRAM205が接続されている。これらのROM204やRAM205については他の記憶手段を用いてもよい。
また、CPU200には、外部の信号を受信するための入力インタフェース206が接続され、上述した割り込み周期の割り込み時間毎に入力インタフェース206を介して、メダル受付センサ207、ストップボタンセンサ208、スタート操作検出センサ209等の状態を検出し、各センサを検知結果を監視する。
メダル受付センサ207は、メダル投入口134の内部の通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタート操作検出センサ209は、スタート操作ユニット135に設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタンセンサ208は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
入力インタフェース219には、インデックスセンサ217が接続されている。インデックスセンサ217は、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールに設けた遮光片がこのインデックスセンサ217を通過するたびにHレベルになる。CPU200は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
出力インタフェース218には、リールを駆動させるためのリールモータ駆動部213と、ホッパー(バケットにたまっているメダルをメダル払出口155から払出すための装置。図示せず。)のモータを駆動するためのホッパモータ駆動部214と、遊技ランプ215(具体的には、入賞ライン表示ランプ120、スタートランプ121、再遊技ランプ122、告知ランプ123、メダル投入ランプ124等)と、7セグメント表示器216(払出枚数表示器125、遊技回数表示器126、貯留枚数表示器127等)が接続されている。CPU200のデータバスには、副制御部にコマンドを送信するための出力インタフェース210が接続されている。
また、CPU200には、乱数発生回路220がデータバスを介して接続されている。乱数発生回路220は、水晶発振器211から発振されるクロック信号をカウントする。また、CPU200よりラッチ信号が入力されると、そのときのカウント値を乱数値として保持する。さらにCPU200はアドレスデコード回路212を介して乱数発生回路220を選択(つまり、チップセレクト信号を入力)することで、保持された乱数値を取得する。取得した乱数値は入賞役の内部抽選等の乱数抽選に用いられる。
3.遊技処理全体の流れ
図3は、本実施形態のスロットマシン100における遊技の基本的制御を示すフローチャートである。遊技の基本的制御は、CPU200が中心になって行い、電源遮断等を検知しないかぎり、同図の遊技処理を実行する。以下、この遊技処理について説明する。
電源投入が行われ各種の初期化処理が実行された後、ステップS300では、メダル受付に関する処理を行う。ここでは、メダルの投入の有無をチェックし、投入されたメダルの枚数に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合はメダルの投入が不要である。ステップS310では、遊技のスタート操作受付に関する処理を行う。ここでは、スタート操作ユニット135が操作されたか否かのチェックを行い、スタート操作されたと判断した場合は、投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ライン114を確定する。
ステップS320では、遅延処理を行う。遅延処理とはスタート操作ユニット135が操作されたと判断されてから、乱数発生回路220にラッチ信号(カウンタ値を内部的に保持させるための信号)を入力するまでの時間を調整するための処理である。スタート操作ユニット135が操作されるごとに異なる遅延時間で遅延処理がなされる。なお、詳細は後述するものとする。
ステップS330では、遅延処理(ステップS320)が完了したタイミングでラッチ信号が乱数発生回路220に入力され、乱数取得処理1が行われる。乱数取得処理1は、当該ラッチ信号が入力された際のカウンタ値を入賞役の内部抽選を行うための乱数値として取得するための処理である。なお、乱数取得処理1の詳細は後述するものとする。
同様に、ステップS340では、遅延処理(ステップS320)が完了したタイミングでラッチ信号が乱数発生回路220に入力され、乱数取得処理2が行われる。乱数取得処理2は、当該ラッチ信号が入力された際のカウンタ値を図柄引き込み用とモード移行抽選用に用いられる乱数値として取得するための処理である。なお、乱数取得処理2の詳細は後述するものとする。
ステップS350では、ステップS330で取得した乱数値と、ROM204に格納されている入賞役抽選テーブル等とを用いて入賞役の内部抽選を行う。また、スロットマシン100の演出態様を選択する演出抽選も行い、選択された演出を実行する。さらに、ステップS340で取得した乱数値(具体的には2種類存在する)に基づいて、リール停止制御テーブルを選択するときの図柄引き込みの抽選や、権利数等を定めるときのモード移行抽選を行う。
ステップS360では、全リール110乃至112の回転を開始させる。このとき、ステップS350で図柄引き込みの抽選結果等に基づき、ROM204に格納されたリール停止制御テーブル用選択テーブルを参照し、いずれか一つのリール停止制御テーブルを選択する。選択したリール停止制御テーブルの番号は、コマンドに格納して、副制御部に向けて送信される。
ステップS370では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかを、ステップS360で選択したリール停止制御テーブルに基づいて停止させる。ステップS380では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、内部当選した入賞役又はフラグ持越し中の入賞役に対応する図柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。
ステップS390では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。以上により1ゲームが終了し、以降これを繰り返すことにより遊技が進行することとなる。なお、以下では、図3に示す遊技処理の各処理の詳細を説明する。
4.遅延処理(ステップS320)の詳細
4.1 遅延時間算出のためのカウンタ値の取得
本実施形態では、遅延処理にあたり、CPU200の内部レジスタとして取得されるカウンタ値を用いる。そこで、はじめにCPU200の内部構成について説明する。
図4はCPU200の内部構成を示す図である。アドレス信号はアドレスバス出力回路400を介してアドレスバスに出力される。データバスはデータバスインターフェース402を介して入出力を制御する。
メモリ(ROM204)からデータバスを通して読み込まれたオペコードは命令レジスタ403に書き込まれる。このオペコードは命令デコーダ404で解読される。命令デコーダ404で解読されたオペコードは各部に制御信号として基本制御信号発生部406より出力される。ALU401は当該制御信号によって各種の演算処理を実行する。また、レジスタ群405は演算処理にあたり、データ情報を一時的に保存しておくためのものであり、全てスタティックのRAMで18個の8ビットレジスタと4個の16ビットレジスタから構成されている。本実施形態では、レジスタ群405のうち、8ビットのメモリリフレッシュレジスタ(Rレジスタ)の値を後述する遅延処理に用いることを特徴とする。
ここで、Rレジスタの機能について簡単に説明する。Rレジスタは、メモリにダイナミックRAMを用いた場合のメモリリフレッシュカウンタとして使用される。これにより、スタティックメモリと同じようにダイナミックメモリに使用することができる。8ビット中、下位7ビットは各命令のフェッチ毎に自動的にインクリメントされる。Rレジスタの内容は、CPU200がフェッチした命令をデコードし、実行している間にリフレッシュ信号と同期してアドレスバスの8ビットに送り出される。つまり、Rレジスタは各命令のオペコードフェッチサイクル毎に0〜127までの値を自動的にインクリメントするカウンタとして機能する。
このように、オペコードフェッチサイクルごとに値をインクリメントするため、Rレジスタの値のカウントアップタイミングはランダム(不規則)となる。
4.2 遅延処理の流れ
図5(a)にCPU200における、Rレジスタの値を用いた遅延処理の詳細フローを示す。
スタート操作ユニット135の操作に伴って遅延処理が開始されると、ステップS500では、スタート操作検出センサ209からの信号の入力に伴って、Rレジスタの値を取得し、ステップS501では、当該取得したRレジスタの値をRAM205の所定のエリア(RT0)に書き込む。なお、Rレジスタは、スタート操作待ち中の処理および割り込み処理等の各命令毎にその値が自動的にインクリメントされるため、スタート操作検出センサ209からの信号が一定間隔で入力されたとしても、Rレジスタから取得される値は不規則となる。
ステップS502では、ステップS501でRAM205に書き込まれたRT0の値を監視する。ここで、RAM205のRT0に書き込まれた値は、図5(b)に示す割り込み処理により減算される。図5(b)はCPU200に対する割り込み処理の流れを示す図で、割り込み周期(1.877msec)ごとに割り込みをかけて処理を実行する。ステップS503でRT0が0より大きいか否かを判定し、大きい場合にはステップS504で減算(デクリメント)する。
割り込み処理により減算された結果、RAM205のRT0の値が0になった場合には、ステップS502で「YES」となり、遅延処理を終了する。
このように、遅延時間の計数は、割り込み周期が1.877msecの割り込み処理により実行され、メイン処理では、RT0=0か否かの判定のみを行う。なお、上記説明から明らかなように、かかる遅延処理による遅延時間も、Rレジスタの不規則性によりランダムな値をとることとなる。
5.乱数取得処理(ステップS330、340)の詳細
5.1 乱数発生回路の構成
はじめに乱数取得処理を実行するための乱数発生回路220の詳細構成を説明する。図6は乱数発生回路220の回路構成を示した図である。乱数発生回路220は、5つのカウンタ601乃至605を備える。カウンタ601〜605はいずれも8ビットのバイナリカウンタ(IC、例えば、HD74HC590P等)であり、カウンタ601〜603は水晶発振器201から発振されるクロック信号に基づいて24ビット分の乱数値(すなわち、0〜16777215の範囲の値)を、カウンタ604、605は、水晶発振器211から発振されるクロック信号に基づいて16ビット分の乱数値(すなわち、0〜65535の範囲の値)をそれぞれ出力する。カウンタ601〜603により出力される24ビット分の乱数値は、図柄引き込みおよびモード移行抽選用に利用され、カウンタ604、605により出力される16ビット分の乱数値は入賞役の内部抽選用に利用される。なお、本実施形態では、水晶発振器201と211とは異なるクロック数(水晶発振器201=12MHz、水晶発振器211=14.31818MHz)としたがこれに限られず、同じであってもよい。
カウンタ601〜603には、カウンタ601用のチップセレクト信号がラッチ信号としてパラレルに入力される。カウンタ601〜603では、カウンタ601用のチップセレクト信号がONされることで(Low→High;信号立ち上がりの状態で)内部カウンタの値をそれぞれ取得し、当該カウンタ値をカウンタ601〜603の内部レジスタに保持する。
内部レジスタに保持されたカウンタ値は、カウンタ601の場合、カウンタ601用のチップセレクト信号がOFFするタイミングで出力され、8ビット(D0〜D7)の信号としてRAM205に格納される。
また、カウンタ602、603の場合、内部レジスタに保持されたカウンタ値は、カウンタ602および603用のそれぞれのチップセレクト信号がOFF→ON→OFFとなったタイミングで出力され、それぞれ8ビット(D0〜D7)の信号としてRAM205に格納される。
同様に、カウンタ604、605には、カウンタ604用のチップセレクト信号がラッチ信号としてパラレルに入力される。カウンタ604、605では、カウンタ604用のチップセレクト信号がONされることで(Low→High;信号立ち上がり)内部カウンタの値をそれぞれ取得し、当該カウンタ値をカウンタ604、605の内部レジスタに保持する。
内部レジスタに保持されたカウンタ値は、カウンタ604の場合、カウンタ604用のチップセレクト信号がOFFするタイミング(信号立ち下がり)で出力され、8ビット(D0〜D7)の信号としてRAM205に格納される。また、カウンタ605の場合、内部レジスタに保持されたカウンタ値は、カウンタ605用のチップセレクト信号がOFF→ON→OFFとなったタイミングで出力され、8ビット(D0〜D7)の信号としてRAM205に格納される。
5.2 乱数取得処理フロー
上記乱数発生回路における乱数取得処理1および2の処理の流れを図7に示す。上述のように、スタート操作の受付(ステップS310)に伴って遅延処理(ステップS320)を実行した後、図7(a)に示す乱数取得処理1(入賞役の内部抽選用の乱数取得処理)を開始し、CPU200はポート入力命令(乱数発生回路220の各ポートへの入力命令)を実行する。ポート入力命令に従ってアドレスデコード回路212からカウンタ604用のチップセレクト信号が出力されるとカウンタ604、605は内部カウンタの値を内部レジスタに保持(ラッチ)する(ステップS700)。
その後、カウンタ604の内部レジスタに保持(ラッチ)されている内部カウンタの値はRAM205に出力される(ステップS701)。
さらに、カウンタ605用のチップセレクト信号が出力されると、カウンタ605の内部レジスタに保持(ラッチ)されている内部カウンタの値がRAM205に出力される(ステップS702)。このようにして、格納された16ビットのカウンタ値は、図3のステップS350の抽選処理において入賞役の内部抽選に用いられる。
同様に図7(b)に示すように、乱数取得処理2(テーブル抽選用及びモード移行用の乱数取得処理)を開始し、カウンタ601用のチップセレクト信号が出力されると、カウンタ601〜603は内部カウンタの値を内部レジスタに保持(ラッチ)する(ステップS710)。
その後、カウンタ601の内部レジスタに保持(ラッチ)されている内部カウンタの値はRAM205に出力される(ステップS711)。
さらに、カウンタ602、603用のチップセレクト信号が順次出力されると、それぞれカウンタ602、603の内部レジスタに保持(ラッチ)されている内部カウンタの値がRAM205に出力される(ステップS712、713)。
5.3 カウンタの詳細説明
次に乱数発生回路220に用いられるカウンタ(601〜605)について説明する。図8はカウンタ601の機能(入力ポートの構成と、各ポートの信号)を説明するための図である(カウンタ602乃至605も基本的にはカウンタ601と同様であるため、ここでは代表してカウンタ601について説明する)。同図(a)において、カウンタ601は、カウンタクロックイネーブル(CCLKEN)が“Low”となったとき、カウンタクロック(CCLK)の立ち上がり信号でカウントアップされる。
そして、カウンタ601のカウンタ値は、レジスタクロック(RCLK)の立ち上がり信号、即ち、カウンタ601用のチップセレクト信号を“ON”にすることで(図8(b)の801)内部レジスタに保持(ラッチ)され、イネーブルコントロール(G:ゲート)が“Low”になることで(図8(b)の802)、カウンタの値はRAM205に出力される。
なお、各カウンタ(601〜605)は、クロック信号(CCLKEN)がLowのとき、カウンタをインクリメントし、“High”のとき(図8(b)の803のとき)、インクリメントを中止する。ただし、同図に示すようにカウンタ601及び604の場合、CCLKENはグランドにおちているため、常にインクリメントされることとなる。
また、各カウンタは、0→255(最大値)になると、RCOの信号をON→OFFにする。このとき、カウンタ602、603または605(上位のカウンタ)のクロック信号(CCLKEN)がLowになるので、上位のカウンタがインクリメントされることとなる。このようにして、カウンタ604、605からは16ビットのカウンタ値を、カウンタ601乃至603からは24ビットのカウンタ値を各々取得することができる。
6.実施例
以上述べた構成を備える主制御部を用いて実際に処理を実行させた場合の各部の動作について簡単に説明する。
スタート操作ユニット135がONされると(901)、リール110、111、112が回転を開始する(902、903、904)。このとき同時にRレジスタの値が取得され、当該Rレジスタの値がRAM205のRT0にセットされ、遅延処理が開始される(905)。RT0が0になると、乱数発生回路220のカウンタ601〜605にラッチ信号が入力され、そのときのカウンタ値が内部レジスタに保持される(906)。入賞役の内部抽選、図柄引き込みの抽選、ならびにモード移行抽選はカウンタ601から605に保持されたカウンタ値を用いて行われる。
なお、図9に示すように、図柄引き込みの抽選ならびにモード移行抽選に利用されるカウンタ値(カウンタ601から603より出力されるカウンタ値)の取得は、スタート操作ユニット135の操作を契機として実行される場合に限られない。例えば、各ストップボタン(137〜138)が押されたことを契機に、遅延処理を実行し、カウンタ値を取得するようにしてもよい。
具体的には、ストップボタン137がONされると(907)、Rレジスタの値を取得し、当該Rレジスタの値をRAM205のRT0にセットし、遅延処理を開始する(910)。RT0が0になると(911)、乱数発生回路220のカウンタ601〜603にラッチ信号を入力し、そのときのカウンタ値を内部レジスタに保持する(912)。リール110の図柄引き込みの抽選は当該カウンタ値を用いて行う。
同様に、ストップボタン138がONされると(908)、Rレジスタの値を取得し、当該Rレジスタの値をRAM205のRT0にセットし、遅延処理を開始する(913)。RT0が0になると(914)、乱数発生回路220のカウンタ601〜603にラッチ信号を出力し、そのときのカウンタ値を内部レジスタに保持する(915)。リール111の図柄引き込みの抽選は当該カウンタ値を用いて行う。なお、ストップボタン137とストップボタン138とでは、ONするタイミングが異なるため、取得されるRレジスタの値も異なり、その結果、同図に示すように遅延時間も異なる。
同様に、ストップボタン139がONされると(909)、Rレジスタの値を取得し、当該Rレジスタの値をRAM205のRT0にセットし、遅延処理を開始する(916)。RT0が0になると(917)、乱数発生回路220のカウンタ601〜603にラッチ信号を入力し、そのときのカウンタ値を内部レジスタに保持する(918)。リール112の図柄引き込みの抽選は当該カウンタ値を用いて行う。
以上の説明から明らかなように、本実施形態にかかるスロットマシンによれば、CPUにおけるRレジスタを用いて遅延処理を行うことで、専用のカウンタを設けることなく、不規則な遅延時間でラッチ信号(実際にはカウンタ601用および604用のチップセレクト信号)の出力タイミング遅延させることが可能となる。これにより、演算処理負荷を増加させることなく、不法行為の発生を防止することが可能となる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、遅延処理後に出力されたチップセレクト信号が入力されたタイミングで、乱数発生回路ではカウンタ値を内部レジスタに保持することとしたが、これに限られず、周期的に内部レジスタを保持しておき、遅延処理後に出力されたチップセレクト信号が入力されたタイミングで、当該内部レジスタに保持されているカウンタ値を出力するようにしてもよい。以下、本実施形態にかかるスロットマシンにおける乱数取得処理の詳細について説明する。
1.乱数取得処理
1.1 乱数発生回路の構成
本実施形態にかかる乱数取得処理を実行するための乱数発生回路の詳細構成を説明する。図10は本実施形態にかかる乱数発生回路の回路構成を示した図である。乱数発生回路1000は、第1の実施形態にかかる乱数発生回路220と同様、5つのカウンタ601乃至605を備える。カウンタ601〜605はいずれも8ビットのバイナリカウンタであり、カウンタ601〜603は水晶発振器201から発振されるクロック信号に基づいて24ビット分の乱数値(すなわち、0〜16777215の範囲の値)を、カウンタ604、605は、水晶発振器211から発振されるクロック信号に基づいて16ビット分の乱数値(すなわち、0〜65535の範囲の値)をそれぞれ出力する。カウンタ601〜603により出力される24ビット分の乱数値は、図柄引き込みおよびモード移行抽選用に利用され、カウンタ604、605により出力される16ビット分の乱数値は入賞役の内部抽選用に利用される。
第1の実施形態にかかる乱数発生回路220との違いは、ラッチ信号を入力するためのポートに新たに水晶発振器(14.7456MHz)を設け、クロック信号を入力している点にある。この結果、当該水晶発振器(14.7456MHz)のクロック周期で内部レジスタに保持(ラッチ)されるカウンタ値が書きかわる(つまり、ラッチされるカウンタ値が周期的に書きかわる)。このため、チップセレクト信号の入力タイミングによって、RAM205に出力されるカウンタ値がきまることとなる。
なお、CPU200からのチップセレクト信号は、遅延処理が行われた後に出力されることから、スタート操作ユニット135を一定周期でONしても、チップセレクト信号の出力タイミングは一定周期とはならないことは上記第1の実施形態と同様である(上記第1の実施形態では、遅延処理がなされた後に出力されるチップセレクト信号をラッチ信号として用いたが、本実施形態ではラッチされたカウンタ値の取得指令(RAM205への出力指令)として用いる)。
1.2 乱数取得処理フロー
本実施形態の場合の、上記乱数発生回路における乱数取得処理1および2の処理の流れを図11に示す。図11(a)に示す乱数取得処理1(入賞役の内部抽選用の乱数取得処理)が開始されると、CPU200はポート入力命令(乱数発生回路1000の各ポートへの入力命令)を実行する。ポート入力命令に従ってアドレスデコード回路212から、カウンタ604用のチップセレクト信号が出力される、カウンタ604は内部レジスタに保持されているカウンタ値をRAM205に出力する(ステップS1100)。
次に、カウンタ605用のチップセレクト信号が出力される、カウンタ605は内部レジスタに保持されているカウンタ値をRAM205に出力する(ステップS1101)。
同様に図11(b)に示すように、乱数取得処理2(テーブル抽選用及びモード移行用の乱数取得処理)が開始され、カウンタ601用のチップセレクト信号が出力されると、カウンタ601は内部レジスタに保持されているカウンタ値をRAM205に出力する(ステップS1110)。
次に、カウンタ602、603用のチップセレクト信号が順次出力されることで、それぞれのカウンタ602、603は内部レジスタに保持(ラッチ)されている内部カウンタの値をRAM205に出力する(ステップS1111、1112)。
1.3 カウンタの詳細説明
次に乱数発生回路1000に用いられるカウンタ(601〜605)について説明する。図12は乱数発生回路1000に用いられるカウンタ601の機能(入力ポートの構成と各ポートの信号)を説明するための図である(カウンタそのものの構成は上記第1の実施形態における乱数発生回路220に用いられているカウンタと同じであり、入力される信号が上記第1の実施形態とは異なっている。)。
同図(a)において、カウンタ601は、カウンタクロックイネーブル(CCLKEN)が“Low”となったとき、カウンタクロック(CCLK)の立ち上がり信号でカウントアップされる。
そして、カウンタ601のカウンタ値は、レジスタクロック(RCLK)の立ち上がり信号、即ち、新たに加えた水晶発振器からのクロック信号(14.7456MHz)が“ON”となるごとに(図12(b)の1201)、内部レジスタに保持(ラッチ)される。また、カウンタ601用のチップセレクト信号がONされ、イネーブルコントロール(G:ゲート)が“Low”になることで(図12(b)の1202)、内部レジスタに保持されたカウンタ値がRAM205に出力される。
なお、各カウンタ(601〜605)は、クロック信号(CCLKEN)がLowのとき、カウンタをインクリメントし、“High”のとき(図12(b)の1203のとき)、インクリメントを中止する。ただし、カウンタ601及び604の場合、CCLKENはグランドにおちているため、常にインクリメントされることとなる。
また、各カウンタは、0→255(最大値)になると、RCOの信号をON→OFFにする。このとき、カウンタ602、603または605(上位のカウンタ)のクロック信号(CCLKEN)がLowになるので、上位のカウンタがインクリメントされることとなる。このようにして、カウンタ604、605からは16ビットのカウンタ値を、カウンタ601乃至603からは24ビットのカウンタ値を各々取得することができる。
以上の説明から明らかなように、上記第1の実施形態とは異なる回路構成を有する乱数発生回路を用いた場合であっても、第1の実施形態と同様に、CPUにおけるRレジスタの値を用いて遅延処理を行うことで、専用のカウンタを設けることなく、不規則な遅延時間で遅延させることができる。
[第3の実施形態]
上記第1および第2の実施形態では、Rレジスタの値に基づいて遅延処理を行うこととしたが、遅延処理の方法はこれに限られない。上述した乱数発生回路(220、1000)は、CPU200からのチップセレクト信号によりカウンタ値を保持または取得するという特徴を有している。そして、CPU200からの指令に基づいて出力される当該チップセレクト信号の出力タイミングは、ソフト的に任意に調整することができることから、当該乱数発生回路を用いた場合には、Rレジスタの値を用いなくとも、ソフト的にチップセレクト信号の出力タイミングを遅延させて乱数値を取得することができることはいうまでもない。
[第4の実施形態]
また、上記第1乃至第3の実施形態では、遅延処理にあたりCPU内部のRレジスタの値またはソフト的に求められた値を用いることとしたが、これに限られず、専用のカウンタ(クロック信号をカウントするカウントアップ手段、例えば、時計IC等)を別途設けて遅延処理を行うようにしてもよい。つまり、第1乃至第3の実施形態に示すように、遊技台の内部処理に連関してカウントアップされる値を用いるのではなく、遊技台の処理とは無関係にカウントアップされる値を用いるようにしてもよい。
なお、このとき用いられるカウンタは非周期的にカウントアップされるものであっても、周期的にカウントアップされるものであってもよい。ただし、周期的にカウントアップされるカウンタを用いる場合には、当該カウント周期が、乱数発生回路のカウント周期と異なるものであることが必要である。乱数発生回路のカウント周期と異なるカウント周期を有していれば、遊技者が乱数発生回路のカウント周期に同期させて一定間隔でスタート操作ユニットを操作したとしても、遅延時間は一定とはならず、その結果、乱数発生回路に入力される保持(または取得)指令のタイミングは一定間隔とはならないからである。
また、非周期的にカウントアップされるカウンタを用いる場合には、当該カウンタは、1カウントごとのカウントアップの間隔が非周期的なカウンタであってもよいし、1カウントごとのカウントアップの間隔は周期的であるが、更新周期(例えば、0から255までをカウントするカウンタにおいて、0から255までカウントし、再度0からカウントを開始するまでの周期)が非周期なカウンタであってもよい。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンの外観を示す正面図である。 スロットマシンの主制御部の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンにおける遊技の基本的制御を示すフローチャートである。 スロットマシンの主制御部におけるCPUの内部構成を示す図である。 スロットマシンにおける遅延処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態にかかるスロットマシンにおける乱数発生回路の構成を示す図である。 スロットマシンにおける乱数取得処理の詳細を示すフローチャートである。 乱数発生回路に用いられるカウンタの構成およびその動作を説明するための図である。 スタート操作ユニットをONしてからストップボタンをONするまでの処理の流れを示す図である。 本発明の第2の実施形態にかかるスロットマシン100における乱数発生回路の構成を示す図である。 スロットマシンにおける乱数取得処理の詳細を示すフローチャートである。 乱数発生回路に用いられるカウンタの構成およびその動作を説明するための図である。

Claims (2)

  1. 乱数抽選の結果により遊技の内容を定める遊技台であって、
    所定の条件を契機に、乱数値を取得するための指令を出力する出力手段と、
    第1のクロック信号を周期的に出力する第1の水晶発振器より出力された該第1のクロック信号がカウンタクロック(CCLK)に入力された場合に、内部カウンタにより、該第1のクロック信号のクロック数をカウント
    該第1のクロック信号の出力周期とは異なる出力周期の第2のクロック信号を周期的に出力する第2の水晶発振器より出力された、該第2のクロック信号がレジスタクロック(RCLK)に入力された場合に、該第2のクロック信号の立ち上がりのタイミングで、該カウントした値を内部レジスタにラッチしていき
    前記出力手段から前記乱数値を取得するための指令が出力された場合に、該指令が出力された時点で該内部レジスタにラッチされている最新の値を、乱数値として出力する乱数値出力手段と、
    前記乱数値出力手段により出力された乱数値を取得し、該取得した乱数値に基づき前記乱数抽選を行う抽選手段と
    を備えることを特徴とする遊技台。
  2. 前記所定の条件とは、前記遊技台に対する遊技者の所定の操作であり、該所定の操作には、遊技者が、前記遊技台のリールを回転させるための操作または停止させるための操作が含まれることを特徴とする請求項1に記載の遊技台。
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