JP4330418B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
ここで、遊技者が遊技を開始するために遊技媒体を投入することおよび予めスロットマシンに預け入れた遊技媒体の記憶数(クレジット)から賭けボタン操作に応じてクレジット数を減算することに基づく賭数の入力を総称してベットまたは賭入力と呼ぶ。
このとき、極力有効ライン上に入賞態様が形成されるようにリールの停止制御が行われる。例えば、内部抽選により入賞に当選した場合には、所定のコマ数(例えば4コマ)の範囲内で引込停止制御が働いて、当選した入賞に対応する図柄を有効ラインまで引き込むようにしている。
そこで本発明は、このような不正事犯を防止できるスロットマシンの提供を目的としている。
前記ゲームにおいて前記複数のリールの変動表示に対して停止操作が行われた際に、前記抽選手段による抽選結果に対応した図柄組合せ態様を形成しうるように所定の範囲内にある図柄を有効ライン上に引き込んで停止させうる引込停止制御手段と、
前記変動表示開始操作のタイミングから停止操作を受付可能となるまでの待機時間を変動させる待機時間変動手段と、
前記抽選手段が抽選に用いる乱数を抽出する抽出タイミングを、前記待機時間の範囲内で攪拌する乱数抽出タイミング攪拌手段と、を備え、
前記乱数抽出タイミング攪拌手段は、前記待機時間から、前回までのゲームにおける前記停止操作タイミングから前記引込停止制御手段による停止制御によって前記変動表示が停止するまでの図柄引込時間を差し引いた時間に基づいて、前記変動表示開始操作タイミングから前記乱数抽出タイミングまでの時間を設定することによって、前記乱数抽出タイミングを攪拌することを特徴とする。
また、「図柄引込時間」とは、遊技者による停止操作を受付けてから変動表示を停止させるまでの時間であり、入賞態様を表示し得るように、あるいは入賞態様を表示し得ないように、所定の範囲内にある図柄を有効ライン上に引き込む(遊技者にとって図柄がすべるように見えるのでスベリともいう)時間である。ここで、所定の範囲内にある図柄とは、例えば、停止操作受付時点で表示されている図柄から所定の図柄数(コマ数)の範囲にある図柄や、リールを駆動するステッピングモータの所定のステップ数で引き込み可能な図柄や、所定時間内に引き込み可能な図柄などである。
また、「引込停止制御手段」が実行する制御には、いわゆる蹴飛ばし制御が含まれてもよい。
まず第1形態例を説明する。図1は、本発明を適用したスロットマシンの正面図である。
前面パネル2の上半部の略中央には、変動表示手段としてのリール4a、4b、4cの回転により変動表示される図柄を遊技者に視認させるための表示窓部20が設けられている。この表示窓部20からは、リール4a、4b、4cが停止している状態で各リール4a、4b、4cの外周面に表記された図柄列のうち3個の図柄がそれぞれ視認可能となっている。つまり、リール4a、4b、4cが停止した状態では、表示窓部20から合計9個の図柄が視認できる。
表示窓部20の左側方には、遊技者が投入したメダル数またはクレジットからベットされた賭数(最高3枚)に対応して有効化されたベットラインを表示するベットライン表示部13が設けられている。
前面パネル2の上半部と下半部の中間にある傾斜台部22には、メダルを投入するメダル投入口15が配設され、遊技者はこの投入口にメダルを投入することにより遊技できるようになる。また、傾斜台部22には、押圧操作によりクレジット数(クレジットデータ)からメダルを1枚ずつベット可能な1ベットボタン10と、1回の押圧操作でクレジット数からベット可能枚数(例えば、クレジット数が3枚以上であれば3ベット、クレジット数が2枚であれば2ベット)だけメダルがベットされるマックスベットボタン9が配設されている。このメダルベットボタン9、10により、メダル投入口15よりメダルを投入することなくクレジット数表示部12に表示されているクレジット数以内でメダルをベットすることができ、この賭数に応じて有効ラインが設定される。
リールストップボタン7a、7b、7cの各々には、リールストップボタンが操作可能な状態であるか否かを報知するストップボタンランプ39(図2)がそれぞれ内蔵されている。例えば、これらのストップボタンランプ39が点灯していない間はリールストップボタン7a、7b、7cを操作不能とし、ランプが点灯した後にリールストップボタン7a、7b、7cを操作可能とする。また、操作情報ランプ39の点灯色によってリールストップボタン7a、7b、7cが操作可能な状態であるか否かを報知するようにしてもよい。
また、化粧パネル19の下方には、前面パネル2の背部にあるメダル払出部3(図2)より払い出されたメダルを貯留可能な受皿23や、灰皿21などが設けられている。
図中、遊技制御装置50は、CPU51、読出し専用のROM52、読出し書込み可能なRAM53、入出力インターフェース(I/F)54で構成される。
CPU51は、制御部および演算部により各種演算制御を行う他、抽選手段によりリール4において予め定められている図柄組合せ態様が形成されるようにリール4a、4b、4cを停止させることを許可するか否かを決定する内部抽選を行う。
具体的には、前記抽選手段は、後述する乱数発生回路72において生成され、サンプリング回路73から出力された乱数を、内部抽選用の乱数として用いて内部抽選(例えば、抽出した乱数を抽選判定用テーブルと比較して、各種入賞に当選するか否かを判定する処理)を行う。
また遊技制御装置50は、サンプリング回路73において乱数を抽出するタイミングを所定のアルゴリズムで攪拌する(一定周期での乱数抽出ができないようにする)機能を有する(詳細後述する)。
RAM53は、サンプリング回路73から出力される乱数の記憶領域や、その他の各種データ(例えば、メダルのクレジット数、メダルの賭数、当選入賞種類など)の記憶領域、並びに、CPU51の作業領域を備えている。
音出力部26は演出制御装置60から送信された音制御信号に基づいて遊技状態に対応した効果音等を出力する。
また、遊技制御装置50と演出制御装置60との通信形態は、遊技制御装置50から演出制御装置60への単方向にのみ制御信号が送信されるようになっていて、遊技制御装置50への不正な信号が入力されるのを防止している。
図3に示すように、本実施形態では、左リール4aの配列番号0に位置する「黒7」、左リール4aの配列番号1に位置する「白7」、左リール4aの配列番号2、8、11、・・に位置する「王冠」、左リール4aの配列番号3、7、12、・・に位置する「剣の刺さったプラム(以下、単にプラムと称する)」、左リール4aの配列番号4に位置する「人の顔を模倣したキャラクタ(以下、BARと称する)」、左リール4aの配列番号5、14、16、・・に位置する「スイカ」、左リール4aの配列番号9、20に位置する「チェリー」の7種類の図柄が所定の規則に従ってリール上に配置されている。そして、リール4a、4b、4cを停止させたときに、有効ライン上に停止された図柄が図4に示す図柄組合せ態様のいずれかを形成していれば対応する入賞が成立となる。
RB入賞は、「黒7、黒7、BAR」、「白7、白7、BAR」の何れかが有効ライン上に停止表示された場合に確定される入賞で、メダルが15枚払い出されるとともに特別遊技価値としてRBゲームが付与される。
スイカ入賞は、「スイカ、スイカ、スイカ」が有効ライン上に停止表示されることにより確定される入賞で、10枚のメダルが払い出される。
王冠入賞は、「王冠、王冠、王冠」が有効ライン上に停止表示されることにより確定される入賞で、8枚のメダルが払い出される。
JAC入賞とは、前記JACイン入賞により開始されるJACゲームにおいて、メダルを1枚ベットしたときに「プラム、プラム、プラム」が有効ライン(例えば中段ライン)上に停止表示された場合に確定される入賞で、15枚のメダルが払い出される。ただし、JACゲーム中は「プラム、プラム、プラム」が有効ライン上に停止表示されてもリプレイ入賞とはならずリプレイゲームは行われない。
例えば、内部抽選によりBB入賞に当選して、第2リール(中リール)4bに「黒7」を停止表示させる場合は、点線L1で囲まれる図柄(配列番号0に対応する「黒7」、配列番号1に対応する「王冠」、配列番号2に対応する「スイカ」、配列番号3に対応する「プラム」、配列番号4に対応する「チェリー」の何れかを有効ライン上に停止させるタイミングでリール停止ボタン7bを操作すれば配列番号0に対応する「黒7」が有効ライン上に停止するが、その他のポイントでリールストップ操作を行った場合は「黒7」は有効ライン上に停止表示されないようになっている。
この遊技制御処理では、先ず、ステップS1において、メダルがベットされた状態であるか否かを判定する処理を行う。この処理では、前回のゲームの結果としてリプレイゲームの権利が発生している場合(前回のゲームでベットされたメダルの持ち越しが有る場合)と、メダル投入口15より少なくとも1枚以上のメダルが投入された場合と、RAM53に少なくとも1枚以上のメダルがクレジットとして記憶されている状態で1ベットボタン10或いはマックスベットボタン9が操作された場合の何れかに該当するときに、メダルがベットされた状態であると判定する。
ステップS2では、メダル検出センサ15Sにより検出された検出信号に基づいて、メダルの賭数を記憶するとともに、その賭数に対応して有効ラインを設定する。
ステップS4では、スタートレバー6の操作に基づいて、変動表示開始操作タイミングが特定され、攪拌タイミング(本形態例では後述の攪拌時間が経過したタイミング、即ち乱数抽出タイミングに相当するタイミング)で内部抽選用の乱数を抽出する。内部抽選用の乱数を抽出し、該抽出した乱数と予めROM52に記憶されている抽選判定テーブルの判定値(当選となる乱数値、賭数や遊技台の設定値によって変化する)との比較により内部抽選を行う。
次いで、ステップS8では、リールの停止表示態様に基づいて入賞判定処理を行う。この入賞判定処理では、リール位置検出センサ31a、31b、31cにより各リールの停止位置を検出し、何れかの入賞(例えば、小役、BB、RB、リプレイなど)に対応する図柄組合せ態様が有効ライン上に形成されているか否かに基づいて入賞が成立したかを判定する処理を行う。
以上の制御処理により一連の遊技制御処理が終了されて1ゲームが終了する。
図6は、リール停止処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS11で、ゲームが実行されているか、すなわち何れかのリール4a、4b、4cが回転しているか判定する。そして、ゲーム中と判定した場合はステップS12に移行して、回転しているリール4に対応するリール停止スイッチ7S(リール停止スイッチ7Sa、7Sb、7Scのうちのいずれか一つ又は複数)を有効化する。一方、ゲーム中でないと判定した場合は、リール停止処理は実行されない。
次に、ステップS14で、遊技者によりリールストップ操作が行われたか判定する。具体的には、リール停止スイッチ7Sから送信される検出信号をもとにいずれのリールがストップ操作を行われたか判定する。そして、リールストップ操作が行われたと判定した場合は、ステップS15に移行してリールストップ操作の行われていないリールに対応するリール停止スイッチ7Sを無効化する。一方、リールストップ操作が行われていないと判定した場合は、リールストップ操作が行われるまでステップS14の判定処理を繰り返す。なお、既述したように、スタートレバー6が操作されてから一定時間経過してもストップ操作が行われない場合には、各リール4a、4b、4cの回転を自動的に停止させるが、この制御処理はここでは省略し図示していない。
次いで、ステップS17で、抽選手段による内部抽選で入賞したか判定する。そして、入賞していると判定した場合は、ステップS18に移行して、入賞時の停止テーブルに基づいて、引込停止制御によりリールを停止する。本形態例では、例えば最大4コマ引き込んで有効ライン上に目的の図柄(特別入賞に対応する「白7」「黒7」「BAR」、或いは小役入賞に対応する図柄)を停止させるように停止制御が行われる。
次に、ステップS21で、すべてのリールが停止しているか判定し、すべてのリールが停止していないと判定した場合はステップS12に戻って未だ停止していないリールに対応するリール停止スイッチ7Sを有効化し、上述した処理を繰り返し行う。一方、すべてのリールが停止していると判定した場合は、次のステップS22に進む。
なお本形態例では、全てのリールについてすべり時間を計時しているが、予め設定された特定のリール、或いはその都度無作為に決定される特定のリールについてのみ、すべり時間を計時するようにしてもよい。また、ステップS22では、計時したすべり時間をそのまま攪拌時間としてセットするのではなく、例えば所定の範囲に収めるように前記すべり時間を加工演算した後に攪拌時間としてセットする態様でもよい。
図7は、内部抽選処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS31で、ゲーム間隔が所定の最短遊技間隔時間(例えば、4.1秒)以上となるように前述の待機時間を決定する待機時間決定処理を実行する。なお、この待機時間としては、ゲーム間隔が十分であっても、リール回転が安定する時間(例えば、リール1周時間)が最小値(最低待機時間)として設定される。また、前述の攪拌時間は、この待機時間に比較して十分小さいか、或いは小さくなるように必要に応じて加工演算されて設定される。また、上述のようにゲーム間隔の最低値を設定するのは、単位時間当たりのゲーム数が所定数を超えないように制限するためである。
次いでステップS33では、ステップS3でスタートレバー6が操作されたと判定された時点(或いは、例えばこのステップS33が開始された時点でもよい)からの経過時間が、上記ステップS32で読み出された攪拌時間に到達したか否か(即ち、上記攪拌時間が経過したか否か)を判定し、攪拌時間が経過していればステップS34に進み、そうでなければこのステップS33の判定処理を繰り返す。
次に、ステップS34では、乱数抽出処理を行う。即ち、前述したサンプリング回路73を作動させて、その時点で乱数発生回路72より出力されている乱数値をラッチし、ラッチされた乱数値を抽出する。
そしてステップS35では、ステップS34で抽出された乱数値により前述の内部抽選処理を行い、リターンする。
なお、この第1形態例や後述の第2形態例では、上述したように、すべり時間を攪拌時間として乱数抽出タイミングを攪拌する。このすべり時間は、目視を経ての停止操作によるので、人間の動作に起因してその長短が変化し、誤差を含んで分散する。また、引込図柄数の予測困難性から、人間の操作が介在しても、不正に上記攪拌時間(すべり時間)、ひいては乱数抽出タイミングを調整しようとする試みは、極めて困難である。したがって、この第1形態例や後述の第2形態例は、このような点から、乱数をねらう不正事犯に対する高い防犯性が実現できる。
図9はこの第2形態例の内部抽選処理を示す。この第2形態例は、上記第1形態例に対して、図7のステップS33に相当する処理が異なるのみである。図9に示すように、ステップS32を経ると、ステップS33aにおいて、以下の判定処理を実行する。即ち、スタートレバー6が操作されたと判定された時点(或いは、例えばこのステップS33aが開始された時点でもよい)からの経過時間が、前記ステップS31で決定された待機時間から前記ステップS32で読み出された攪拌時間を差し引いた時間に到達したか否か(即ち、待機時間と攪拌時間の差の時間が経過したか否か)を判定し、時間が経過していればステップS34に進み、そうでなければこのステップS33aの判定処理を繰り返す。
図10はこの第3形態例の払出処理(図5のステップS9)を示す。なお、この第3形態例の他の構成は、上記第1形態例又は第2形態例と同様でよい。但しこの場合、第1形態例の図6のリール停止処理における攪拌時間に関するステップ(S13、S16、S20、S22)は不要である。
この場合、払出処理が開始されると、まずステップS41で、メダルの払出有りか否か判定され、有りならステップS42で払出数がセットされ、なければリターンする。
そしてステップS42を経ると、次のステップS43で、払出時間(払出開始から払出終了までの時間)を計時するカウンタの値を初期化する。
次に、ステップS44では、払出時間を計時するカウンタの計時動作を開始する。
次に、ステップS46では、払出が終了したか否か、即ち、払出メダル検出センサ3Sにより検出されたメダルの枚数が、ステップS42でセットされた所定の払出数に到達したか否か判定する。そして、判定結果が肯定的であれば、ステップS47に進み、否定的ならステップS46を繰り返す。
そしてステップS48では、ステップS47の処理で確定した計時時間(計時された払出時間)を攪拌時間としてセットし、リターンする。
なお、この第3形態例や後述の第4〜5形態例では、上述した払出時間や後述するリール始動時間或いはリール加速時間を攪拌時間として乱数抽出タイミングを攪拌する。これらの時間は、物理的事象に起因してその長短が変化するものであり、物理的事象の予測困難性から誤差を含んで分散する。このため、人間の操作が介在しても、不正に上記攪拌時間(払出時間等)、ひいては乱数抽出タイミングを調整しようとする試みは、極めて困難である。したがって、この第3形態例や後述の第4〜5形態例は、このような点から、乱数をねらう不正事犯に対する高い防犯性が実現できる。
図12は、この第4形態例のリール回転処理(図5のステップS5)を示す。なお、この第4形態例の他の構成は、第1形態例又は第2形態例と同様でよい。但しこの場合、第1形態例の図6のリール停止処理における攪拌時間に関するステップ(S13、S16、S20、S22)は不要である。
この場合、リール回転処理が開始されると、まずステップS51で、リール始動時間(リールの回転開始から加速時間を経て位置検出されるまでの時間)を計時するカウンタの値を初期化する。
次に、ステップS52では、リール始動時間を計時するカウンタの計時動作を開始する。
次に、ステップS54では、リール回転開始後、一定の回転速度になるまでの所定の加速時間(例えば、291msec)が経過したか否か判定し、経過していれば次のステップS55に進み、経過していなければこのステップS54を繰り返す。
そして、ステップS54の判定が肯定的になった後、ステップS55では、リールの位置検出がなされたか否か判定し、検出されれば次のステップS56に進み、未検出であればこのステップS55を繰り返す。なおこの場合、リールの位置検出は、例えば図13に示す位置検出手段により実現される。即ち、各リールの外周側に取り付けられて各リールとともに回転する遮光板80a、80b、80cと、各リールを回転支持する固定側に取り付けられて遮光板80a、80b、80cが通過する位置に対応して設けられたフォトセンサ81a、81b、81cとよりなり、遮光板80a、80b、80cがフォトセンサ81a、81b、81cの位置を通過するときに、フォトセンサ81a、81b、81cの光が遮られてフォトセンサ81a、81b、81cの出力がオン又はオフに変化するものである。
そしてステップS57では、ステップS56の処理で確定した計時時間(計時されたリール始動時間)を攪拌時間としてセットし、リターンする。
なお、上記ステップS51、S52、S55、S56の処理(リール始動時間の計時処理)は、各リールのうちの特定のリール(予め決めたもの)或いは無作為に選んだ特定のリールについてのみ行ってもよいし、全てのリールについて行って、ステップS57では、各リールについて計時されたリール始動時間の総和や平均、あるいは全てのリールで位置検出がなされるまでの時間を攪拌時間としてセットするようにしてもよい。
なお、図柄回転タイミング(リールが回転を開始するタイミング)を攪拌時間に関係なく決めるようにしてもよい。例えば、ステップS5とS4の順番を入れ替えて、スタートレバー6の操作後に、攪拌時間の経過を待つことなく、リールの回転を開始させてもよい。
図15は、この第5形態例のリール回転処理(図5のステップS5)を示す。なお、この第5形態例は、第4形態例の変形であり、図15に示すように、図12のステップS54、S55の代わりに、ステップS55aを有する。
この場合、ステップS55aでは、全てのリールの回転速度が予め定められた所定速度に到達したか否か判定し、到達すれば次のステップS56に進み、未検出であればこのステップS55を繰り返す。なおこの場合、リールの速度検出は、図示省略した速度センサ(例えば、ドップラー効果型速度センサや、図13に示す位置検出手段において、遮光板80a、80b、80cをリール外周に一定間隔で複数設けたもの)により行う。
図16はこの第6形態例の待機時間決定処理(図9のステップS31)を示す。なお、この第6形態例の他の構成は、上記第2形態例と同様でよい。
この場合、待機時間決定処理が開始されると、まずステップS61で、ゲーム間隔監視処理を実行する。ゲーム間隔監視処理は、前回のゲームにおいてスタートレバースイッチ6Sからの信号に基づきスタートレバー6が操作されたと判定された時点(前回スタート時点)から、計時動作を実行する処理である。
次に、ステップS62では、前回スタート時点から最低ゲーム間隔(最短遊技間隔時間であって、例えば4.1sec)が経過したか否か判定する。そして、判定結果が肯定的であれば、ステップS65に進み、否定的ならステップS63に進む。
そして、ステップS64では、上記未経過時間を待機時間に設定してリターンする。
一方、ステップS65では、上記最低待機時間を待機時間に設定してリターンする。
例えば、攪拌時間の設定は、必ずしも時間の単位で行う必要はない。時間に対応する単位(例えば、リールのコマ数や、リールを駆動するステッピングモータの駆動パルス数など)で行ってもよい。
また、リールの位置検出や速度検出は、リールを駆動するモータに取り付けたパルスエンコーダ等のセンサにより行う構成でもよい。
また、乱数の発生や抽出に関する構成は、上記形態例に限定されない。例えば分周回路を用いてクロック発生回路を乱数用とCPU用とで共用することもできる。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
4a、4b、4c リール
50 遊技制御装置(抽選手段、引込停止制御手段、乱数抽出タイミング攪拌手段、待機時間設定手段)
80a、80b、80c 遮光板(位置検出手段)
81a、81b、81c フォトセンサ(位置検出手段)
Claims (1)
- 遊技者のスタートレバーの変動表示開始操作により複数の図柄を変動表示可能な複数のリールと、該複数のリールによる変動表示を伴うゲームの実行毎に乱数を抽出し、該乱数を用いて入賞に当選したか否かを抽選する抽選手段と、を備え、前記抽選手段による抽選の結果、当選した入賞に対応した所定の図柄組合せ態様が、少なくとも遊技者のリール停止ボタンの操作による各リールの変動表示の停止操作に基づき、有効ライン上に導出表示された場合に入賞が成立して所定の遊技価値が付与されるように構成されたスロットマシンにおいて、
前記ゲームにおいて前記複数のリールの変動表示に対して停止操作が行われた際に、前記抽選手段による抽選結果に対応した図柄組合せ態様を形成しうるように所定の範囲内にある図柄を有効ライン上に引き込んで停止させうる引込停止制御手段と、
前記変動表示開始操作のタイミングから停止操作を受付可能となるまでの待機時間を変動させる待機時間変動手段と、
前記抽選手段が抽選に用いる乱数を抽出する抽出タイミングを、前記待機時間の範囲内で攪拌する乱数抽出タイミング攪拌手段と、を備え、
前記乱数抽出タイミング攪拌手段は、前記待機時間から、前回までのゲームにおける前記停止操作タイミングから前記引込停止制御手段による停止制御によって前記変動表示が停止するまでの図柄引込時間を差し引いた時間に基づいて、前記変動表示開始操作タイミングから前記乱数抽出タイミングまでの時間を設定することによって、前記乱数抽出タイミングを攪拌することを特徴とするスロットマシン。
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