JP2009100854A - 遊技機及び遊技機における不正行為防止方法並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】体感器、ソレノイドゴトなどの不正行為に用いられるワイヤを検知したときに不正行為者の遊技を不能にできるスロットマシンを提供する。
【解決手段】スタートレバー134bにワイヤ検知センサ134eを設けることにより不正行為に用いられるワイヤを直接検知する。不正行為を検知したときにメダル投入からメダル払い出しにかけての一連の遊技に関する処理(メダル投入検知に関する処理、スタートスイッチ押下に関する処理、ストップスイッチ押下に関する処理、入賞判定処理、メダルの払い出し処理など)を無効にすることで遊技を不能にする。これにより、不正行為用装置を使用した不正行為に対して利益を与えることがなくなり、不正行為を抑止することができる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、スロットマシン等の遊技機に関する。特に、スタートスイッチの押下に係る不正行為を防止するための技術に関する。
スロットマシン等の遊技機(以下、単に「遊技機」と記す)にはメダルの投入口が設けられており、遊技者は所定の枚数のメダルを投入してゲームを楽しむことができる。遊技に必要なメダルは、遊技ホール内に設けられたメダル貸機等で借りることができ、所望の遊技機のメダル投入口に投入することによりゲームを開始することができる。
遊技機には、遊技を行うためのスタートスイッチが設けられている。その構造の概略について図21を参照して説明を加える。
図21(a)はスタートスイッチ134を遊技機の上から見た図、図21(b)及び図21(c)はスタートスイッチ134の図21(a)のA−A線矢視断面図であり、同(b)は非操作時(オフ時)を示し、同(c)は操作時(オン時)を示す。スタートスイッチ134は、後述の支点134dを中心に上下に動くように支えられている。ここで、「上」とは遊技機の上端の方向を意味し、「下」とは遊技機の下端の方向を意味する。「上」「下」は、スタートスイッチ134から見て、それぞれ通常の意味の高い位置、低い位置のことである。支点134dを中心にレバー134bの両端はそれぞれ上下反対方向に動くが、特に断らない限り、ノブ134aが「上」(あるいは「下」)に動いたとき、スタートスイッチ134又はレバー134bが「上」(あるいは「下」)に動いたものとする。
なお、これらの図において、130は遊技機の扉を示す。
スタートスイッチ134は、遊技者が直接触れる例えば球状のノブ134aと、ノブ134aが操作されたときに可動する作用部であるレバー(例えば棒状の部材からなる)134bと、レバー134bの動きを検知したとき信号を出力するスタートスイッチセンサ134cと、レバー134bをその途中(例えば、前扉130の個所)で支える支点134dとを備える。スタートスイッチセンサ134cは例えば光学式のセンサであるフォトインタラプタである。フォトインタラプタとは、検出溝を備えるケースの中に発光部134c−LEDと受光部134c−PDを対向配置し、検出溝間の通過物体を非接触で検知するものである。
スタートスイッチ134の非操作時(オフ時)は、図21(b)に示すように、そのレバー134bの端(ノブ134aとは反対側の端で、前扉130の内部に位置している)が発光部134c−LEDと受光部134c−PDの間に割り込み、光を遮蔽している。
スタートスイッチ134の操作時(オン時)は、図21(c)に示すように、ノブ134aが押されて下がる。スタートスイッチ134は、そのほぼ中間に設けられた支点134dを中心に回転し、レバー134bの端(ノブ134aとは反対側の端)が上がり、発光部134c−LEDと受光部134c−PDの間の光の経路から外れ、その結果、受光部134c−PDが発光部134c−LEDの光を受け、信号を出力する。このとき、スタートスイッチ134が操作された(オンになった)と判定される。
図21(b)はスタートスイッチ134のオフ状態を示すが、以下の説明において、そのときのレバー134bの位置を「基準位置」と記すことがある。また、図21(c)はスタートスイッチ134のオン状態を示すが、同様に、「揺動位置」と記すことがある。なお、スタートスイッチ134は、図21(c)とは反対に上に動くこともできるが、上下いずれの場合も「揺動位置」に含めるものとする。
従来の遊技機の動作は次のようなものであった。
先ず、スタートスイッチ134が操作されることにより、スタートスイッチ134がオンとなる。これを受けて遊技機内部の当選抽選手段により抽選処理が行われる。ここで所定の役に当選すると当選フラグがセットされる。回転リールの回転が開始する。ストップスイッチが操作されることにより、ストップスイッチがONとなる。そして、対応する回転リールの回転が停止する。全部の回転リールに対応するストップスイッチの操作が行われた後、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞が確定したか否かが判定される。入賞が確定したと判定された場合、入賞図柄に相当するメダルが払い出される。
抽選処理の評価が例えば外れの場合は所定の図柄が揃わないように設定され(いわゆる蹴飛ばし)、当たりの場合はストップスイッチが所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように設定される(いわゆる引き込み)。つまり、抽選処理において当選しているときのみ所定の条件の下で図柄が揃い入賞することにより、メダルが払い出されるが、当選しないときはストップスイッチをどのように操作してもメダルが払い出されることはない。これはメダルの払い出しを一定確率に保つためである。これを実現するため抽選処理において乱数発生器が用いられている。
遊技機の乱数発生器は例えばカウンタを用いて乱数を擬似的に発生させるものであった。この場合に発生する乱数はある程度の規則性をもち、そのため予測可能な面があった。何らかの装置を用いて遊技者がスタートスイッチを巧みに操作することにより抽選確率を予め定められた値以上に高める可能性を否定できなかった。例えば、低周波治療器(以下「体感器」と記す)を腕に取り付けて腕の筋肉に定期的な刺激を与えることでスタートスイッチを操作するタイミングを調整し、同じような乱数値を繰り返し取得することが考えられた。
また、図22に示すように、スタートスイッチ134にワイヤWを引っ掛け、これをソレノイドコイルなどの不正行為用装置Xにより一定の時間間隔で下へ引っ張ることでスタートスイッチ134のオンのタイミングを調整するやり方(いわゆる「ソレノイドゴト」)が知られている。不正行為用装置を用いれば、スタートスイッチの押下間隔を非常に正確に(例えば数mS程度の精度で)調整することができる。これを用いて、当たり乱数を連続して取得する不正行為(乱数幅が大きく比較的当て易い役、例えばベルを取り続けメダルを増やしたり、ストック機で言えば解除抽選を行う特定役を連続して当選させ、ボーナスを放出させる行為)を行い利益を得るといった不正行為が横行している。
乱数発生器(カウンタ)の繰り返し周期は一定(T)であるから、スタートスイッチ134の押し下げ周期TSをTの整数倍にすれば、同じ乱数値を取得することが原理的に可能である。体感器による刺激の周期又は不正行為用装置Xの動作をそのように調整することで不正行為を行っているようである。何らかの装置の助けを借りてスタートスイッチ134を操作することは禁止されているが、その摘発は容易ではない。遊技機側で対策を施すことが求められている。
抽選の際に取得させる乱数値の予測を困難にするための技術として以下に示すものがあった。
特開2005−66306号公報「遊技機及び遊技機の入賞判定方法並びにプログラム」 いわゆる体感器を用いて、遊技機のスタートスイッチを一定タイミングで操作したとしても有利にならないように、抽選に係る乱数の更新周期を予測困難に変化させることを目的とする。回転リールと、前記回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、前記回転リールを駆動するリール駆動部と、前記回転リールの回転位置を検出するリール位置検出部とを備える遊技機において、乱数発生器に対して所定の契機で乱数の更新の停止又は再開を指示する乱数更新停止信号発生部とを備える。例えば、前記ストップスイッチからの信号に基づき乱数更新を停止させ、前記リール駆動部又は前記リール位置検出部からの前記回転リールの停止信号に基づき乱数更新を再開させる。
特開2005−185525号公報「遊技機及び信号遅延装置」 いわゆる体感器を用いて、入賞内容を引き当てるタイミングに合わせて一定間隔でスタートスイッチを押下する不正行為に対して防衛可能とする。スタートスイッチの操作により送られてきたスタート信号を、スタート信号遅延回路で不定の時間だけ遅延させる。
特開2005−348809号公報「遊技機」 特定の乱数の狙い撃ちを困難とし、不正行為を未然に回避する。回胴リールの基準回転位置を示すイニシャルがセンサを通過したタイミングで乱数の取得を行う。また、複数ある回胴リールのうち、センサの信号を取り込む回胴リールを毎ゲーム変更する、あるいは、それぞれの回転起動時間をランダムに、もしくは、あらかじめ時間テーブルに設定された数値に基づき選択する、更には、イニシャルを検知するセンサの取り付け位置を遊技機毎、変更する。
上記特許文献記載の不正行為対策は、乱数の発生又は抽出タイミングを不規則にすることで、いわゆるソレノイドゴトを行っても所望の乱数を取得できないようにするものであり、遊技機の抽選に用いられる乱数を、いわば、ランダムな本来の乱数に近づけようとするものであった。上記不正行為対策によれば、いわゆるソレノイドゴトを不成功に終わらせることができるものの、当該不正行為が露見することがなく、それを試みることを抑止することができなかった。ソレノイドゴトの実行を躊躇させるためには、ソレノイドゴトに用いられるワイヤを直接検知し、遊技の実行を不可能にすることが望ましい。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、いわゆるソレノイドゴトに用いられるワイヤを直接検知したときに不正行為者の遊技を不能にできる遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、投入されたメダルを検知するメダルセンサ及び前記投入されたメダルを払出口へ排出するブロッカを含むメダルセレクタと、
メダルを投入することに代えて操作することにより遊技可能な状態とするベットスイッチと、
それぞれ円周に複数の図柄が表示されている複数の回転リールを含むリールユニットと、
予め定められた支点で支えられ、遊技者の操作を受けて予め定められた基準位置から前記基準位置と離隔している揺動位置へ移動するレバー及び前記レバーが前記基準位置にあるかどうかを検出するスタートスイッチセンサを含み、前記複数の回転リールを回転させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの回転を停止させるために前記複数の回転リールそれぞれに対応して設けられた複数のストップスイッチと、
メダルを払い出すホッパ装置と、
前記メダルセレクタで所定枚数のメダルを検知したか、又は、前記ベットスイッチが操作されたときに前記スタートスイッチの前記スタートスイッチセンサからの信号に基づき乱数値を取得し、当該乱数値に基づき当選判定を行い、前記複数の回転リールを回転させ、前記複数のストップスイッチからの信号に基づき回転している前記複数の回転リールの回転を停止させ、前記当選判定の結果及び前記複数の回転リールの停止時の図柄の組み合わせに基づき入賞が確定されたか否かを判定し、入賞が確定されたときに前記ホッパ装置により所定数のメダルを払い出す制御部とを備える遊技機において、
前記レバーに設けられ、前記レバーに掛けられたワイヤを検知するワイヤ検知センサを備え、
前記制御部は、前記ワイヤ検知センサで前記ワイヤを検知したとき、下記(a)乃至(i)の少なくともいずれかひとつを実行するものである。
(a)前記メダルセレクタの前記メダルセンサの出力を無効とする
(b)前記ブロッカを作用させて投入されたメダルを返却する
(c)前記ベットスイッチを無効とする
(d)前記スタートスイッチの前記スタートスイッチセンサの出力を無効とする
(e1)取得された前記乱数値に関わらず、前記当選判定の結果を常に予め定められた結果とする
(e2)前記当選判定に用いるテーブルを、当選確率が低くなるように予め定められた別のテーブルに切り換える
(f)前記ストップスイッチを無効とする
(g)前記複数の回転リールの回転を停止させる際に、前記当選判定の結果に対応する入賞の図柄が揃わないように制御する
(h)前記当選判定の結果及び前記複数の回転リールの停止時の図柄の組み合わせに関わらず、常に入賞としない
(i)前記当選判定の結果及び前記複数の回転リールの停止時の図柄の組み合わせに基づき入賞が確定したときであっても、前記ホッパ装置によりメダルの払い出しを行わない
前記レバーに、前記ワイヤ検知センサに向けられて傾斜した傾斜部を設けるようにしてもよい。
前記レバーの前記傾斜部の下端に連続して溝を設け、当該溝に前記ワイヤ検知センサを設けるようにしてもよい。
この発明は、投入されたメダルを検知するメダルセンサ及び前記投入されたメダルを払出口へ排出するブロッカを含むメダルセレクタと、
メダルを投入することに代えて操作することにより遊技可能な状態とするベットスイッチと、
それぞれ円周に複数の図柄が表示されている複数の回転リールを含むリールユニットと、
予め定められた支点で支えられ、遊技者の操作を受けて予め定められた基準位置から前記基準位置と離隔している揺動位置へ移動するレバー及び前記レバーが前記基準位置にあるかどうかを検出するスタートスイッチセンサを含み、前記複数の回転リールを回転させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの回転を停止させるために前記複数の回転リールそれぞれに対応して設けられた複数のストップスイッチと、
メダルを払い出すホッパ装置と、
前記レバーに設けられ、前記レバーに掛けられたワイヤを検知するワイヤ検知センサとを備え、
前記メダルセレクタで所定枚数のメダルを検知したか、又は、前記ベットスイッチが操作されたときに前記スタートスイッチの前記スタートスイッチセンサからの信号に基づき乱数値を取得し、当該乱数値に基づき当選判定を行い、前記複数の回転リールを回転させ、前記複数のストップスイッチからの信号に基づき回転している前記複数の回転リールの回転を停止させ、前記当選判定の結果及び前記複数の回転リールの停止時の図柄の組み合わせに基づき入賞が確定されたか否かを判定し、入賞が確定されたときに前記ホッパ装置により所定数のメダルを払い出す遊技機における不正行為防止方法であって、
前記ワイヤ検知センサで前記ワイヤを検知したとき、下記(a)乃至(i)の少なくともいずれかひとつを実行するものである。
(a)前記メダルセレクタの前記メダルセンサの出力を無効とする
(b)前記ブロッカを作用させて投入されたメダルを返却する
(c)前記ベットスイッチを無効とする
(d)前記スタートスイッチの前記スタートスイッチセンサの出力を無効とする
(e1)取得された前記乱数値に関わらず、前記当選判定の結果を常に予め定められた結果とする
(e2)前記当選判定に用いるテーブルを、当選確率が低くなるように予め定められた別のテーブルに切り換える
(f)前記ストップスイッチを無効とする
(g)前記複数の回転リールの回転を停止させる際に、前記当選判定の結果に対応する入賞の図柄が揃わないように制御する
(h)前記当選判定の結果及び前記複数の回転リールの停止時の図柄の組み合わせに関わらず、常に入賞としない
(i)前記当選判定の結果及び前記複数の回転リールの停止時の図柄の組み合わせに基づき入賞が確定したときであっても、前記ホッパ装置によりメダルの払い出しを行わない
この発明は、上記方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
この発明に係るプログラムは、例えば、記録媒体に記録される。
媒体には、例えば、EPROMデバイス、フラッシュメモリデバイス、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、CD(CD−ROM、Video−CDを含む)、DVD(DVD−Video、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きのRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等を含む。
媒体とは、何等かの物理的手段により情報(主にデジタルデータ、プログラム)が記録されているものであって、コンピュータ、専用プロセッサ等の処理装置に所定の機能を行わせることができるものである。
この発明は、スタートレバーにワイヤ検知センサを設けることにより不正行為を直接検知できるとともに、不正行為を検知したときにメダル投入からメダル払い出しにかけての一連の遊技に関する処理の少なくとも一部を無効にすることで遊技を不能にする、あるいは入賞の利益を享受できなくする。これにより、不正行為用装置を使用した不正行為に対して利益を与えることがなくなり、不正行為を抑止することができる。
この発明の実施の形態に係る遊技機について図面を参照して説明する。
図1は扉を閉めた状態を示す遊技機の正面図、図2は扉を180度開いた状態を示す遊技機の正面図を示す。
図1及び図2中、100は遊技機を示すもので、この遊技機100は、図1に示すように、遊技機本体120と、この遊技機本体120の前面片側にヒンジ等により開閉可能に取り付けられた前扉130とを備えている。前記前扉130の前面には、図1に示すように、ほぼ中央にゲーム表示部131を設け、ゲーム表示部131の右下隅部に、遊技者がメダルを投入するためのメダル投入口132を設け、メダル投入口132のさらに下側には、メダル投入口132から投入され、詰まってしまったメダルを遊技機100外に強制的に排出するためのリジェクトボタン133が設けられている。
また、前記ゲーム表示部131の左下方には、ゲームを開始するためのスタートスイッチ134を設けてあり、3つの回転リール(回胴)のそれぞれに対応して3つのストップスイッチ140を設けてある。スタートスイッチ134の構造については後述する。スタートスイッチ134とストップスイッチ140の上側のテーブル状の部分には、メダル投入に代えて操作することにより遊技可能な状態とするベットスイッチ137が設けてある。前扉の下端部中央には、メダルの払出口135を設けてある。前記ゲーム表示部131の右側には、液晶表示装置が設けてある。
遊技機本体120の内部には、図2に示すように、その内底面に固定され、内部に複数のメダルを貯留して、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出口135に1枚ずつ払い出すためのホッパ装置121が設置されている。このホッパ装置121の上部には、上方に向けて開口し、内部に複数のメダルを貯留するホッパタンク122を備えている。遊技機本体120の内部には、前扉130を閉めたときにゲーム表示部131が来る位置に三個の回転リールからなるリールユニット203が設置されている。リールユニット203は、ストップスイッチ140によりその駆動が停止される。リールユニットの各回転リールは、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープとを備えている。このリールテープの外周面には、複数個(例えば21個)の図柄が表示されている。ゲーム表示部131には開口部が設けられていて、それを通して遊技者が前記リールユニット203の各回転リールの図柄を見ることができるようになっている。ホッパ装置121の上側のリールユニット203との間には電源部205が設けられている。
前記前扉130の裏面には、図2に示すように、メダル(コイン)セレクタ1が、前扉130の前面に設けられたメダル投入口132の裏側に取り付けられている。このメダルセレクタ1は、メダル投入口132から投入されたメダルの通過を検出しながら、当該メダルをホッパ装置121に向かって転動させ、外径が所定寸法と違う異径メダルや、鉄又は鉄合金で作製された不正メダルを選別して排除するとともに、1ゲームあたりに投入可能な所定枚数以上のメダルを選別して排除するための装置である。
また、メダルセレクタ1の下側には、図2に示すように、その下部側を覆って前扉130の払出口135に連通する導出路136が設けられている。メダルセレクタ1により振り分けられたメダルは、この導出路136を介して払出口135から遊技者に返却される。
遊技機で遊技を楽しもうとする遊技者は、まずメダル貸機(図示しない)等から遊技媒体であるメダルを借り、メダル投入装置のメダル投入口132に直接メダルを入れることができる。
図3は発明の実施の形態1に係る遊技機の機能ブロック図を示す。
図3において、200、201はそれぞれCPU、ROM及びRAMを内蔵するメイン基板、サブ基板である。
メイン基板200はメダルの投入、払い出し、リールの制御、当選処理などを行う。メイン基板200が実行する処理については後に詳しく説明する。
サブ基板201は、メイン基板200からコマンド信号を受けて内部抽選の結果を報知したり各種演出を行うためのものである。サブ基板201は、前記コマンド信号に応じた予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。
202はスタートスイッチ134やストップスイッチ140、ベットスイッチ137などのスイッチからなる操作部である。
スタートスイッチ134は、遊技者が直接触れる例えば球状のノブ134aと、予め定められた支点で支えられ、遊技者の操作を受けて予め定められた基準位置から前記基準位置と離隔している揺動位置へ移動するレバー134b、レバー134bが前記基準位置にあるかどうかを検出するスタートスイッチセンサ(図示せず)、及び、レバー134bに設けられ、不正行為の際にレバー134bに掛けられるワイヤを検知するワイヤ検知センサ134eを含む。レバー134bは、例えば棒状の部材からなる。
レバーとは、槓桿(こうかん)のことであり、一定点を通る軸を中心に自由に回転し得る部材、典型的には棒である。ノブとは、把手(とって)のことであり、手で触るためにとりつけた、器物の突き出た部分である。
上述のように、発明の実施の形態に係るスタートスイッチ134のレバー134bには、レバー134bに掛けられたワイヤ(図6及び図22の符号W)を検出するワイヤ検知センサ134eが設けられている。ワイヤ検知センサ134eは、例えば、スイッチや圧力センサ(公知の静電容量式圧力センサ、半導体圧力センサなど)である。ワイヤ検知センサ134e及びその動作については後に詳しく説明する。
204はゲーム表示部131のリールの内部照明、電飾、液晶表示装置、スピーカなどを含む演出表示部である。演出表示部204により当選役や押し順の報知がなされる。
図3に示すように、メダルセレクタ1は、投入されたメダルを検知するメダルセンサ1aと、前記投入されたメダルをメダル払出口135へ排出するブロッカ1bとを含む。メダルセンサ1aは、例えば、メダル投入口132から投入されたメダルをホッパタンク122へ導くメダル通路(図示しない)に設けられた光学式センサ(例えばフォトインタラプタ)である。ブロッカ1bは前記メダル通路に設けられた突起で、ソレノイドなどの駆動部により進退するものである。ブロッカ1bは、通常は前記メダル通路よりも引き込まれているが、メイン基板200の制御に基づき前記駆動部が駆動されると前記メダル通路内に突出し、前記メダル通路内のメダルや異物を前記メダル通路からはじき出す。ブロッカ1bは、メダルセンサ1aの上流側に設けられていて、ブロッカ1b作動時は、メダルはメダルセンサ1aで検知されることなく、メダルの払出口135から返却される。
リールユニット203は、三個の回転リール203a及びそれぞれを回転させるステッピングモータ203bを含む。
ホッパ装置121は、貯留したメダルを前扉130の前面に設けた払出口135に1枚ずつ払い出すための回転ディスク(図示せず)と、これを回転させるホッパモータ121aとを含む。
操作部202は複数のスイッチ類を含むが、図3では発明の実施の形態に直接関連するスタートスイッチ134、ストップスイッチ140、ベットスイッチ137のみを明示する。
メイン基板(制御部)200は、スタートスイッチ134の出力信号に基づき内部抽選を行ったり、リールの回転・停止やメダルの払い出しなどの処理を行うためのものである。メイン基板200は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPUと、前記プログラムを記憶する記憶手段であるROMおよび処理結果などを一時的に記憶するRAMを含む。
具体的には、メイン基板200は図4に示す処理を実行する。
S1:メダル投入検知に関する処理
メダルセンサ1aの出力を監視し、メダルが投入されたことを示す信号(例えば、フォトインタラプタで光が遮蔽されたことを示す信号)を受けたらメダルが投入されたと判定し、投入されたメダルの枚数を増加させる(一般的には1だけ増加させる)。
S2:ベットスイッチ押下に関する処理
ベットスイッチ134の出力を監視し、それが操作されたことを示す信号を受けたら投入されたメダルの枚数を増加させるとともに、それに合わせてクレジットの数を減少させる。クレジットの数がゼロのときはベットスイッチ134が操作されても何もしない(ベットスイッチ134の出力を無視する)。
S3:スタートスイッチ押下に関する処理
この処理は次の2つの処理を含む。
(1)内部抽選処理
スタートスイッチ134の図示しないスタートスイッチセンサからの信号に基づき乱数値を取得し、当該乱数値に基づき当選判定を行う。当該乱数値が所定の役に当選したときは、その旨の情報(フラグ)がRAMに書き込まれる。
(2)回転リール回転処理
3つのステッピングモータ203bを駆動して3つの回転リール203aを回転させる。
S4:ストップスイッチ押下に関する処理(回転リール停止処理)
3つのストップスイッチ140の出力を監視し、それらのいずれかが操作されたことを示す信号を受けたとき、対応する回転リール203aを停止させる。3つの回転リール203a全部が停止するまで、この処理を続ける。なお、ストップスイッチ140が操作されないときは、予め定められた時間経過した時点で3つの回転リール203aの回転を自動的に停止させる。
上述したS3:スタートスイッチ押下に関する処理の(1)の内部抽選処理の結果が例えば外れの場合は、S4の処理において所定の図柄が揃わないように設定され(いわゆる蹴飛ばし)、当たりの場合(フラグがセットされているとき)はストップスイッチ140が所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように設定される(いわゆる引き込み)。つまり、内部抽選処理において当選しているときのみ所定の条件の下で図柄が揃い入賞することにより、メダルが払い出されるが、当選していないときはストップスイッチ140をどのように操作してもメダルが払い出されることはない。これはメダルの払い出しを一定確率に保つためである。
なお、メイン基板200のROMには、遊技機で実行されるゲーム処理の手順がシーケンスプログラムとして記憶されている他、当選確率テーブル,シンボルテーブルおよび入賞シンボル組合せテーブル等がそれぞれ区分されて格納されている。当選確率テーブルは、抽出された乱数を各当選態様に区分けするように区分されており、一定範囲の数値の中から抽出される乱数を各当選態様に区画するデータを記憶している。すなわち、当選確率テーブルは、乱数の全領域に対応して、各当選態様ごとに区分された領域を有するものである。例えば、0〜一定数の範囲を複数に区分し、ひとつの区分(領域)を外れとし、他の区分(領域)を当選1、当選2、・・・というように設定する。抽出された乱数データは、乱数と対応するようにした全領域中の各当選態様ごとに区分された当選判定領域データそれぞれと照合し、当該抽出乱数データが属する当選態様に対応する当選が決定される。例えば、抽出された乱数の数値が、当選確率テーブルのどの区分(領域)に属するか調べ、その区分が例えば当選1の区分であれば「当選1」と判定される。同様に、抽出された乱数の数値が当選判定テーブル5の外れの区分(領域)に属すれば「外れ」と判定される。前述のように、抽選処理の評価が例えば外れの場合は所定の図柄が揃わないように設定され(いわゆる蹴飛ばし)、当たりの場合はストップスイッチが所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように設定される(いわゆる引き込み)。
S5:全回転リール停止時の処理(入賞判定処理)
S4の処理により全回転リールが停止したとき、所定の役に入賞したかどうか判定が行われる。具体的には、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する入賞図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞が確定したか否かが判定される。
S6:払い出し処理
S5の処理により入賞が確定したと判定された場合、入賞図柄に相当するメダルが払い出される。メイン基板200はホッパモータ121aを駆動してメダルを払い出し、予め定められた枚数のメダルを払い出した時点でホッパモータ121aの駆動を停止する。
内部抽選処理及び入賞判定処理は、当選確率テーブルのデータ設定に応じた確率の下で発生し図柄の停止制御が行われるため、遊技者の技量に極端に左右されることなく、例えば1日の営業時間内でのトータル的なメダル支払い率がほぼ一定に維持されている。
さらに、メイン基板200は、スタートスイッチ134に取り付けられたワイヤ検知センサ134eからの信号に基づき不正行為が行われているかどうか(具体的にはレバー134bにワイヤが掛けられているかどうか)判断し、不正行為と判断したときに下記(a)〜(i)の少なくともいずれかひとつを実行する(ワイヤ検知センサ134eについては後にさらに説明を加える)。
(a)メダルセレクタ1のメダルセンサ1aの出力を無効とする
メダルセンサ1aの出力に投入メダルを検出した信号が現われても、メイン基板200はこれを無視し、投入されたメダルの枚数を増加させない。
これにより、不正行為者は、メダルを投入しても遊技を行うことができない。投入したメダルは無駄になる。
(b)ブロッカ1bを作用させて投入されたメダルを返却する
メイン基板200は、図示しない駆動部を駆動してブロッカ1bを図示しないメダル通路内に突出させ、投入されたメダルを排除し、払出口135から返却する。
これにより、不正行為者は、メダルを投入しても遊技を行うことができない。
(c)ベットスイッチ137を無効とする
ベットスイッチ137を操作した旨の信号が現われても、メイン基板200はこれを無視し、投入されたメダルの枚数を増加させない。
これにより、不正行為者は、メダルを投入しても遊技を行うことができない。
(d)スタートスイッチ134を無効とする
スタートスイッチ134のオン信号(レバー134bが揺動位置にあることを示す信号)を受けても、メイン基板200はこれを無視し、内部抽選処理及び回転リール回転処理のいずれも実行しない。
これにより、不正行為者は遊技を開始できない。
(e1)取得された乱数値に関わらず、抽選の結果を常に予め定められた結果とする
スタートスイッチ134のオン信号を受けて内部抽選処理を実行するが、通常に比べて常に不利になるような抽選結果とする。例えば、どのような乱数値が取得されても常にハズレとする、いわゆる小役などには当選するがビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)などの大当たりには決して当選しない。このような不利な抽選を行うやり方として、取得された乱数値を破棄して必ずハズレになる値を乱数値とする、通常のやり方で抽選は行うがその結果を無視してハズレとする、当選フラグを強制的にリセットする、といったやり方がある。
不正行為者は抽選に当選できず、入賞することができない。利益を享受できない。
(e2)抽選判定に用いるテーブルを当選確率が低くなるように予め定められた不利なものに切り換える。不正行為と判断したとき、抽選に用いるテーブルを変更し、通常のテーブルではなく、例えば、当たりのデータを含まない無当選テーブル、あるいはボーナスの当たりのデータを含まない低利益当選テーブルを使用するようにする。
不正行為者は抽選に当選できず、入賞することができない。ボーナス等の有利な当選を得ることができない。
(f)ストップスイッチを無効とする
ストップスイッチ140から信号を受けても、メイン基板200はこれを無視し、回転リール203aを停止させない。したがって、回転リール203aは回り続け、所定時間経過後に自動的に停止される。
不正行為者は複数の回転リールの停止の絵柄を揃えることができず、たとえ抽選で当選したとしても入賞できない。利益を享受できない。
(g)前記複数の回転リールの回転を停止させる際に、入賞に対応した図柄が揃わないように制御する
前述のように、内部抽選処理の結果が例えば外れの場合は所定の図柄が揃わないように設定され(いわゆる蹴飛ばし)、当たりの場合はストップスイッチが所定のタイミングで押下されることなどを条件に所定の図柄が揃うように設定される(いわゆる引き込み)が、内部抽選処理の結果が当たりであっても、蹴飛ばしを行う。蹴飛ばし及び引き込みの処理は公知であるので、それらの説明は省略する。
不正行為者は複数の回転リールの停止の絵柄を揃えることができず、たとえ抽選で当選したとしても入賞できない。利益を享受できない。
(h)停止した図柄に関わらず、前記入賞の結果を常に予め定められた結果とする
全回転リール停止時において所定の図柄が揃ったときでも、メイン基板200はそれを無視し、入賞と判定しない。
不正行為者は複数の回転リールの停止の絵柄を揃えたとしても入賞できない。利益を享受できない。
(i)入賞時であっても前記ホッパ装置を駆動しない
全回転リール停止時において所定の図柄が揃い、入賞と判定したときでも、メイン基板200はホッパモータ121aの駆動を行わない。したがって、メダルの払い出しは行われない。
不正行為者は入賞したとしてもメダルの払い出しを受けることができない。利益を享受できない。
なお、上記(g)と(i)を同時に行うこともできる。例えば、上記(g)のように入賞図柄が揃わないように制御するが、リールの配列上入賞が回避できない箇所がある場合、あるいはステッピングモータが故障して入賞図柄が揃ってしまったような場合に、併せて上記(i)を実行することで、不正行為者に利益を与えることを確実に阻止できる。
図5は、発明の実施の形態に係るスタートスイッチ134を示す。図5(a)は発明の実施の形態1に係るスタートスイッチ134の平面図、同図(b)は同正面図、同図(c)は、同図(a)のA−A矢視断面図である。なお、図5において、図21で示したフォトインタラプタ(スタートスイッチセンサ)134cの表示は省略している。
スタートスイッチ134は、遊技者が直接触れる例えば球状のノブ134aと、ノブ134aが操作されたときに可動する作用部であるレバー(例えば棒状の部材からなる)134bと、レバー134bの動きを検知したとき信号を出力するスタートスイッチセンサ134c(図示せず)と、レバー134bをその途中(例えば、前扉130の個所)で支える支点134dとを備える。
図5に示すように、スタートスイッチ134は、支点134dを中心に上下に動くように支えられている。図5はスタートスイッチ134のオフ状態を示す。このときのレバー134bの位置が基準位置である。スタートスイッチ134の操作時(オン時)は、ノブ134aが押されて下がる(図21(c)参照)。スタートスイッチ134は、そのほぼ中間に設けられた支点134dを中心に回転し、レバー134bの端(ノブ134aとは反対側の端)が上がる。このときのレバー134bの位置が揺動位置である。レバー134bが基準位置を離れたことを、スタートスイッチセンサ134cが検知する。なお、スタートスイッチ134は、上に動くこともできるが、上下いずれの場合も「揺動位置」に含める。
図5において、134e−Uはレバー134bの上面に設けられて、レバー134bの上面に掛けられてレバー134bを下側へ引っ張るワイヤ(図6や図22の状態)を検知する第1センサ、134e−Dはレバー134bの下面に設けられて、レバー134bの下面に掛けられてレバー134bを上側へ引っ張るワイヤ(図示せず)を検知する第2センサである。第1センサ134e−Uと第2センサ134e−Dが、図3におけるワイヤ検知センサ134eに相当する。第1センサ134e−Uと第2センサ134e−Dのいずれか一方のみを設けてもよい。
134f−Uと134f−Dは、レバー134bの上面と下面に設けられ、それぞれ第1センサ134e−U、第2センサ134e−Dに向けられて傾斜した傾斜部である。これらは、不正行為に係るワイヤWを滑らせて第1センサ134e−U又は第2センサ134e−Dへ導くためのものである。
134g−Uと134g−Dは、傾斜部134f−Uと134f−Dの端にそれぞれ設けられた溝である。別の言い方をすれば、傾斜部134f−U、134f−Dの下り方向側の終点端に連続してそれぞれ設けられた溝である。溝134g−U、134g−Dにそれぞれ第1センサ134e−U又は第2センサ134e−Dが設けられている。溝134g−U、134g−Dは、一度検知したワイヤWが離れないようにするためのものである。
次に、スイッチを使用したワイヤ検知センサ134eについて図面を参照して説明を加える。なお、以下に説明するスイッチに代えて圧力センサを用いることができる。
図6は、スイッチを使用したワイヤ検知センサ134eの説明図である。なお、第2センサ134e−Dは、その検出の方向が異なる点を除き、第1センサ134e−Uと構成及び作用の点で同じであるので、図6では、下面の第2センサ134e−Dなどの表示は省略している。図6においては第1センサ134e−Uのみを示し、その符号を134eとする。
図6(a)(c)はスタートスイッチ134の断面図(切断位置は図21のA−A線)、図6(b)(d)はスタートスイッチ134のレバー134bに設けられたワイヤ検知センサ134eの拡大図である。図6(a)(b)は正常な状態を示し、図6(c)(d)は不正行為に用いられるワイヤWがレバー134bに掛けられた状態を示す。
図中、MTはワイヤ検知センサ134eを構成する導体、C1とC2は導体MTの両端に設けられた接点、C1’とC2’は溝134gに設けられた接点、Sは導体MTを支える弾性体(バネ)、EW1は接点C1’に接続された電線、EW2は接点C2’に接続された電線である。電線EW1、EW2の他方の端はメイン基板200に接続されている。C1とC1’、C2とC2’は、図6(d)に示すように、不正行為のワイヤWが導体MTの位置にあるときに弾性体Sが撓むことで互いに接触し、電線EW1とEW2が導通する。これをメイン基板200が検知する。EW1及びEW2で、ワイヤ検知センサ134eの出力をメイン基板200に伝達する。レバー134bは、例えば絶縁体でできていて、その中を電線EW1とEW2が通っている。また、ノブ134aも絶縁体でできている。
図6(a)乃至(d)からわかるように、導体MTを使用したワイヤ検知センサ134eは、スタートスイッチ134のノブ134a寄りの位置に、レバー134bの上面に設けられて(第1センサ134e−Uの場合)、レバー134bに掛けられたワイヤ(糸)Wを検知するものである。てこの原理から支点(図5及び図21の支点134d)から遠いほうが小さな力でレバー134bを引き下げることができる。したがって、不正行為に使用されるワイヤWは、なるべく前記支点から遠い個所に引っ掛けられると考えられる。ノブ134aの部分にワイヤWを引っ掛けることはできないから、レバー134bの端(ノブ134aと接する端)にワイヤWを引っ掛けると考えられる。そこで、図6に示すように、ワイヤ検知センサ134eをレバー134bのノブ134aと接する端に設けることが好ましい。
さらに、図6(a)(c)に示すように、レバー134bの上面にワイヤ検知センサ134eに向けて下る傾斜面である下り傾斜部134fを設けるとよい。不正行為のワイヤWがレバー134bの途中に引っ掛けられたとしても、図6(c)の矢印に示すようにワイヤWが下り傾斜部134fを滑っていき、その端に設けられたワイヤ検知センサ134eで検知できるようになる。
さらに、下り傾斜部134fの終点端(図6ではレバー134bのノブ134aと接する端)に溝134gを設け、ここにワイヤ検知センサ134eを設けるとよい。ワイヤWが溝134gに嵌まり込むとワイヤ検知センサ134eから逃れることができなくなる。
不正行為に用いられるワイヤWがレバー134bに引っ掛けられていない状態(正常な状態)では、弾性体Sの力により導体MTが持ち上げられており、その結果、接点C1とC1’、C2とC2’は離れている(図6(b))。したがって、電線EW1とEW2は導通せず、メイン基板200は非検知の状態である。
不正行為に用いられるワイヤWがレバー134bに引っ掛けられると、ワイヤWの最初の位置がどこであろうと下り傾斜部134fを滑って溝134gに到達し、そこに設けられたワイヤ検知センサ134eである導体MTの上に位置する。不正行為用装置XはワイヤWを引っ張ってレバー134bを引き下げようとするから、ワイヤWの張力により弾性体Sは撓み、導体MTの位置が下がる、その結果、接点C1とC1’、C2とC2’が接触する(図6(d))。したがって、電線EW1とEW2が導通し、これをメイン基板200が検知する。
なお、ワイヤ検知センサ134eのレバー134bへの取り付け形態は、図6に示されたものに限定されない。例えば、図7(a)乃至(c)のような取り付け方でもよい。
図7(a)はレバー134bの上面全体にわたってワイヤ検知センサ134eを取り付けたものである。例えば、導体MTとしてレバー134bの全長(少なくとも遊技機の前面130から露出している部分)に匹敵する長さのものを用いる。図7(a)の構造によれば、不正行為に使用されるワイヤWがレバー134bのどの部分に引っ掛けられても、上述の効果を奏する。図7(a)の構造には傾斜部を設ける必要はない。
図7(b)はレバー134bのノブ134a側の端にワイヤ検知センサ134eを取り付けたものである。ワイヤWはレバー134bのノブ側134aに引っ掛けられることが多いから、図7(b)の構造でも十分に効果を奏する。
図7(c)はレバー134bの中間に溝134gを設け、これに向けてレバー134bの上面に2つの下り傾斜部134f−1と134f−2を設けたものである。溝134gにワイヤ検知センサ134eを取り付ける。図7(c)の構造によれば、不正行為に使用されるワイヤWがレバー134bのどの部分に引っ掛けられても、ワイヤWが溝134gに向かって滑り落ちる。
図8は、ワイヤ検知センサ134eにより不正行為を検知したときの処理フローチャートである。メイン基板200はワイヤ検知センサ134eの出力を監視している(S10)。ワイヤ検知センサ134eが検知したとき(S11でYES)、不正行為検知フラグをセットする(S12)。例えば、メイン基板200のRAM(バッテリで電源バックアップされており、電源オフになってもフラグが保持されるものが好ましい)に前記フラグをセットする。当該フラグは取り消し(クリア)処理がされない限り保持される。当該フラグが取り消されるのは、例えば、ワイヤ検知センサ134eで検知しなくなったとき、ホール店員により遊技機がリセットされた場合などである。
次に、図4の各処理について、フローチャートを参照して説明を加える。
図9はメダル投入検知に関する処理を示す。メイン基板200は、メダルセンサ1aの出力を監視している(S110)。メダルセンサ1aが検知したとき(S111でYES)、不正行為検知フラグがセットされているかどうか調べる(S112)。当該フラグがセットされていなければ(S112でNO)、投入メダル枚数を増加させる(S113)が、当該フラグがセットされていれば(S112でYES)、S113の処理を行わず投入メダル枚数を増加させない。図9の処理は、上記(a)に対応し、要するに、メダルセンサ1aの出力に投入メダルを検出した信号が現われても、メイン基板200はこれを無視し、投入されたメダルの枚数を増加させない、というものである。
図10はメダル投入検知に関する他の処理を示す。メイン基板200は、不正行為検知フラグがセットされているかどうか調べ(S112)、当該フラグがセットされていれば(S112でYES)、ブロッカ1bを有効にし、投入されたメダルを返却する(S114)。ブロッカ1bはリセットされない限り有効になっていて、したがって当該フラグがセットされている間は、メダルを投入しても常に返却される。図10の処理は、上記(b)に対応し、要するに、投入されたメダルを排除し、払出口135から返却する、というものである。
図11はベットスイッチ押下に関する処理を示す。メイン基板200は、ベットスイッチ137の出力を監視している(S120)。ベットスイッチ137が押下されたとき(S121でYES)、不正行為検知フラグがセットされているかどうか調べる(S122)。当該フラグがセットされていなければ(S122でNO)、投入メダル枚数を増加させる(S123)が、当該フラグがセットされていれば(S122でYES)、S123の処理を行わず投入メダル枚数を増加させない。図11の処理は、上記(c)に対応し、要するに、ベットスイッチ137を操作した旨の信号が現われても、メイン基板200はこれを無視し、投入されたメダルの枚数を増加させない、というものである。
図12はスタートスイッチ押下に関する処理を示す。メイン基板200は、スタートスイッチ134の出力を監視している(S130)。スタートスイッチ134が押下されたとき(S131でYES)、不正行為検知フラグがセットされているかどうか調べる(S132)。当該フラグがセットされていなければ(S132でNO)、内部抽選処理を実行する(S133)が、当該フラグがセットされていれば(S132でYES)、S133の処理を行わず内部抽選処理を実行しない。内部抽選処理を実行しない限り当選フラグはセットされず(デフォルトでは、当選フラグはリセットされている)、常にハズレとなる。図12の処理は、上記(d)に対応し、要するに、スタートスイッチ134のオン信号を受けても、メイン基板200はこれを無視し、内部抽選処理を実行しない、というものである。
図13はスタートスイッチ押下に関する他の処理を示す。メイン基板200は、スタートスイッチ134の出力を監視している(S130)。スタートスイッチ134が押下されたとき(S131でYES)、不正行為検知フラグがセットされているかどうか調べる(S132)。当該フラグがセットされていなければ(S132でNO)、通常の内部抽選処理を実行する(S133)が、当該フラグがセットされていれば(S132でYES)、抽選テーブルを変更し、通常のテーブルではなく、当たりのデータを含まない無当選テーブルを使用するようにする(S134)。そして、内部抽選処理を実行する(S133)。その後、抽選テーブルを戻す(S135)。なお、S135の処理はなくてもよい。当該フラグがセットされているときに使用される無当選テーブルは、その中に当たりのデータを含まないので、どのような乱数値が取得されても常にハズレである。図13の処理は、上記(e2)のやり方のひとつである。
図13の処理を実行するための内部抽選処理手段のブロック図を、図14に示す。同図の手段は例えばメイン基板200上にハードウエアあるいはソフトウエア(プログラム)で実現される。
乱数発生器2は例えばカウンタ(ハードウエア又はソフトウエア)であり、規則的あるいは不規則なデータ(乱数)を一定間隔(例えば数ミリ秒ごとに)連続して出力している。
乱数抽出器3は例えばラッチ(ハードウエア又はソフトウエア)であり、スタートスイッチ134からの信号に基づき、乱数発生器2が出力する乱数のいずれかを抽出する。ここで抽出された乱数が、抽選に用いられる乱数値となる。
判定部4は、抽出された乱数値についてその当選か否かを、テーブルを参照して判定する。
当選判定テーブル5は通常のテーブルであり、乱数発生器2が発生する乱数の全領域に対応して、当選態様ごとに区分された領域を有するものである。例えば、0〜一定数の範囲を複数に区分し、ひとつの区分(領域)を外れとし、他の区分(領域)を当選1、当選2、・・・というように設定されている。
抽出された乱数値は、乱数と対応するようにした全領域中の各当選態様ごとに区分された当選判定領域データそれぞれと照合し、当該抽出乱数値が属する当選態様に対応する当選が決定される。例えば、抽出された乱数値が、当選確率テーブルのどの区分(領域)に属するか調べ、その区分が例えば当選1の区分であれば「当選1」と判定される。同様に、抽出された乱数の数値が当選判定テーブル5の外れの区分(領域)に属すれば「外れ」と判定される。
当選判定テーブル5’は不正行為検知時に用いられるテーブル(無当選テーブル)であり、乱数発生器2が発生する乱数の全領域にについてハズレがマッピングされている。言い換えれば、当たりの領域が全くない(上述の当選1、当選2、・・・がない)。したがって、当選判定テーブル5’が使用されている限り、判定部4は常にハズレと判定する。なお、当選判定テーブル5’に、いわゆる小役のみを設け、大当たりの領域がないようにしてもよい。
スイッチ6は、当選判定テーブル5と5’のいずれ一方を選択するものである。スイッチ6は、図13のS132に対応する。
図15はスタートスイッチ押下に関する他の処理を示す。メイン基板200は、スタートスイッチ134の出力を監視している(S130)。スタートスイッチ134が押下されたとき(S131でYES)、内部抽選処理を行う(S133)。内部抽選処理で当選したとき(S133aでYES)、不正行為検知フラグがセットされているかどうか調べる(S132)。当該フラグがセットされていなければ(S132でNO)、当選の結果をそのまま維持する(当選フラグがセットされたままにしておく)。当該フラグがセットされていれば(S132でYES)、当該当選を予め定められたものに書き換える、あるいは当該当選を取り消す(S133b)。具体的には、当選の内容を書き換える(ビッグボーナスの当選を小役の当選に変更する)、あるいは当選フラグをリセットする。図15の処理は、図13の処理と同様の作用効果を奏する。S133において、取得された乱数値を破棄して必ずハズレになる値を乱数値としてもよい。図15は、上記(e1)のやり方のひとつである。
図16はスタートスイッチ押下に関する他の処理を示す。メイン基板200は、スタートスイッチ134の出力を監視している(S130)。スタートスイッチ134が押下されたとき(S131でYES)、不正行為検知フラグがセットされているかどうか調べる(S132)。当該フラグがセットされていなければ(S132でNO)、回転リールを回転させる(S136)が、当該フラグがセットされていれば(S132でYES)、S136の処理を行わない。したがって、回転リール203aは回転しないので図柄は揃わず、入賞することはない。図16の処理は、上記(d)に対応し、要するに、スタートスイッチ134のオン信号を受けても、メイン基板200はこれを無視し、回転リールを回転させない、というものである。
図17はストップスイッチ押下に関する処理を示す。メイン基板200は、ストップスイッチ140の出力を監視している(S140)。ストップスイッチ140が押下されたとき(S141でYES)、不正行為検知フラグがセットされているかどうか調べる(S142)。当該フラグがセットされていなければ(S142でNO)、回転リールの停止処理を行う(S143、S144)。そして、上記処理を全部の回転リールが停止するまで繰り返す。当該フラグがセットされていれば(S142でYES)、回転リールの停止処理を行わない。回転リール203aは回転し続けるが、やがて自動的に停止する。自動停止時に図柄が揃うことはなく、入賞することはない。図17の処理は、上記(f)に対応する。
図18はストップスイッチ押下に関する他の処理を示す。メイン基板200は、ストップスイッチ140の出力を監視している(S140)。ストップスイッチ140が押下されたとき(S141でYES)、不正行為検知フラグがセットされているかどうか調べる(S142)。当該フラグがセットされていなければ(S142でNO)、回転リールの停止処理を行う(S143、S144)。そして、上記処理を全部の回転リールが停止するまで繰り返す。当該フラグがセットされていれば(S142でYES)、回転リールの停止処理を行うが、その際、「蹴飛ばし」を行う。したがって、図柄が揃うことはなく、入賞することはない。なお、「蹴飛ばし」の処理は公知であるので、その説明は省略する。図17の処理は、上記(g)に対応する。
図19は全回転リール停止時の処理を示す。全回転リールが停止時したとき(図17、図18のS145でYES)、メイン基板200は不正行為検知フラグがセットされているかどうか調べる(S150)。当該フラグがセットされていなければ(S150でNO)、通常の入賞判定処理を行う(S151)。当該フラグがセットされていれば(S150でYES)、入賞判定処理をスキップする。入賞判定処理が行われない限り、入賞が確定することはなく、したがってメダルの払い出しは行われない。図19の処理は、上記(h)に対応する。
図20は払い出し処理を示す。当選フラグがセットされていてしかも当該当選フラグに対応する図柄が揃うことで入賞が確定したとき(S160YES)、メイン基板200は不正行為検知フラグがセットされているかどうか調べる(S161)。当該フラグがセットされていなければ(S161でNO)、メダルの払い出し処理を行う(S162)が、当該フラグがセットされていれば(S161でYES)、メダルの払い出し処理をスキップする。したがってメダルの払い出しは行われない。図20の処理は、上記(i)に対応する。
発明の実施の形態によれば、スタートレバーにセンサを設けることにより不正行為を直接検知できるとともに、不正行為を検知したときにメダル投入からメダル払い出しにかけての一連の遊技に関する処理(図4のS1〜S6)の少なくとも一部を無効にすることで遊技を不能にする、あるいは入賞の利益を享受できなくする。これにより、不正行為用装置を使用した不正行為に対して利益を与えることがなくなり、不正行為を抑止することができる。
なお、上記発明の実施の形態の説明では、ストップスイッチの押下がなくても回転リールが自動停止する旨述べたが、このような自動停止を行わないようにしてもよい。自動停止を行わないと回転リールが回り続けることになり非常に目立つので、不正行為の発見に役立つ。
なお、ワイヤ検知センサでワイヤを検出したときに、その旨を音響発生あるいはランプの点滅、液晶表示装置でのエラー表示などの視覚効果により報知するようにしてもよい。また、ワイヤ検知信号を外部へ出力し、いわゆるホールコンピュータで不正行為を把握できるようにしてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
発明の実施の形態に係る扉を閉めた状態を示す遊技機(スロットマシン)の正面図である。 発明の実施の形態に係る扉を180度開いた状態を示す遊技機の正面図である。 発明の実施の形態に係る遊技機の機能ブロック図である。 発明の実施の形態に係る遊技機の処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係るスタートスイッチの説明図である。 発明の実施の形態に係るセンサの構成及び作用効果の説明図である。 発明の実施の形態に係るセンサの他の取り付け形態の説明図である。 発明の実施の形態に係る不正行為検知処理のフローチャートである。 発明の実施の形態に係るメダル投入検知に関する処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係るメダル投入検知に関する他の処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係るベットスイッチ押下に関する処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係るスタートスイッチ押下に関する処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係るスタートスイッチ押下に関する他の処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係る内部抽選手段のブロック図である。 発明の実施の形態に係るスタートスイッチ押下に関する他の処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係るスタートスイッチ押下に関する他の処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係るストップスイッチ押下に関する処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係るストップスイッチ押下に関する他の処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係る全回転リール停止時の処理フローチャートである。 発明の実施の形態に係る払い出し処理のフローチャートである。 従来のスタートスイッチの説明図である。 不正行為の様子を示す図である。
符号の説明
1 メダルセレクタ
1a メダルセンサ
1b ブロッカ
121 ホッパ装置
121a ホッパモータ
134 スタートスイッチ
134a ノブ
134b レバー
134c スタートスイッチセンサ
134d 支点
134e ワイヤ検知センサ
134e−U 第1センサ
134e−D 第2センサ
134f−U、134f−D 傾斜部
134g−U、134g−D 溝
137 ベットスイッチ
140 ストップスイッチ
200 メイン基板(制御部)
203 リールユニット
203a 回転リール(回胴)
203b ステッピングモータ
C1、C1’,C2,C2’ 接点
MT 導体
S 弾性体(バネ)
EW1,EW2、 電線
W ワイヤ(糸)
X 不正行為用装置

Claims (5)

  1. 投入されたメダルを検知するメダルセンサ及び前記投入されたメダルを払出口へ排出するブロッカを含むメダルセレクタと、
    メダルを投入することに代えて操作することにより遊技可能な状態とするベットスイッチと、
    それぞれ円周に複数の図柄が表示されている複数の回転リールを含むリールユニットと、
    予め定められた支点で支えられ、遊技者の操作を受けて予め定められた基準位置から前記基準位置と離隔している揺動位置へ移動するレバー及び前記レバーが前記基準位置にあるかどうかを検出するスタートスイッチセンサを含み、前記複数の回転リールを回転させるためのスタートスイッチと、
    前記複数の回転リールの回転を停止させるために前記複数の回転リールそれぞれに対応して設けられた複数のストップスイッチと、
    メダルを払い出すホッパ装置と、
    前記メダルセレクタで所定枚数のメダルを検知したか、又は、前記ベットスイッチが操作されたときに前記スタートスイッチの前記スタートスイッチセンサからの信号に基づき乱数値を取得し、当該乱数値に基づき当選判定を行い、前記複数の回転リールを回転させ、前記複数のストップスイッチからの信号に基づき回転している前記複数の回転リールの回転を停止させ、前記当選判定の結果及び前記複数の回転リールの停止時の図柄の組み合わせに基づき入賞が確定されたか否かを判定し、入賞が確定されたときに前記ホッパ装置により所定数のメダルを払い出す制御部とを備える遊技機において、
    前記レバーに設けられ、前記レバーに掛けられたワイヤを検知するワイヤ検知センサを備え、
    前記制御部は、前記ワイヤ検知センサで前記ワイヤを検知したとき、下記(a)乃至(i)の少なくともいずれかひとつを実行することを特徴とする遊技機。
    (a)前記メダルセレクタの前記メダルセンサの出力を無効とする
    (b)前記ブロッカを作用させて投入されたメダルを返却する
    (c)前記ベットスイッチを無効とする
    (d)前記スタートスイッチの前記スタートスイッチセンサの出力を無効とする
    (e1)取得された前記乱数値に関わらず、前記当選判定の結果を常に予め定められた結果とする
    (e2)前記当選判定に用いるテーブルを、当選確率が低くなるように予め定められた別のテーブルに切り換える
    (f)前記ストップスイッチを無効とする
    (g)前記複数の回転リールの回転を停止させる際に、前記当選判定の結果に対応する入賞の図柄が揃わないように制御する
    (h)前記当選判定の結果及び前記複数の回転リールの停止時の図柄の組み合わせに関わらず、常に入賞としない
    (i)前記当選判定の結果及び前記複数の回転リールの停止時の図柄の組み合わせに基づき入賞が確定したときであっても、前記ホッパ装置によりメダルの払い出しを行わない
  2. 前記レバーに、前記ワイヤ検知センサに向けられて傾斜した傾斜部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記レバーの前記傾斜部の下端に連続して溝が設けられ、当該溝に前記ワイヤ検知センサが設けられていることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 投入されたメダルを検知するメダルセンサ及び前記投入されたメダルを払出口へ排出するブロッカを含むメダルセレクタと、
    メダルを投入することに代えて操作することにより遊技可能な状態とするベットスイッチと、
    それぞれ円周に複数の図柄が表示されている複数の回転リールを含むリールユニットと、
    予め定められた支点で支えられ、遊技者の操作を受けて予め定められた基準位置から前記基準位置と離隔している揺動位置へ移動するレバー及び前記レバーが前記基準位置にあるかどうかを検出するスタートスイッチセンサを含み、前記複数の回転リールを回転させるためのスタートスイッチと、
    前記複数の回転リールの回転を停止させるために前記複数の回転リールそれぞれに対応して設けられた複数のストップスイッチと、
    メダルを払い出すホッパ装置と、
    前記レバーに設けられ、前記レバーに掛けられたワイヤを検知するワイヤ検知センサとを備え、
    前記メダルセレクタで所定枚数のメダルを検知したか、又は、前記ベットスイッチが操作されたときに前記スタートスイッチの前記スタートスイッチセンサからの信号に基づき乱数値を取得し、当該乱数値に基づき当選判定を行い、前記複数の回転リールを回転させ、前記複数のストップスイッチからの信号に基づき回転している前記複数の回転リールの回転を停止させ、前記当選判定の結果及び前記複数の回転リールの停止時の図柄の組み合わせに基づき入賞が確定されたか否かを判定し、入賞が確定されたときに前記ホッパ装置により所定数のメダルを払い出す遊技機における不正行為防止方法であって、
    前記ワイヤ検知センサで前記ワイヤを検知したとき、下記(a)乃至(i)の少なくともいずれかひとつを実行することを特徴とする遊技機における不正行為防止方法。
    (a)前記メダルセレクタの前記メダルセンサの出力を無効とする
    (b)前記ブロッカを作用させて投入されたメダルを返却する
    (c)前記ベットスイッチを無効とする
    (d)前記スタートスイッチの前記スタートスイッチセンサの出力を無効とする
    (e1)取得された前記乱数値に関わらず、前記当選判定の結果を常に予め定められた結果とする
    (e2)前記当選判定に用いるテーブルを、当選確率が低くなるように予め定められた別のテーブルに切り換える
    (f)前記ストップスイッチを無効とする
    (g)前記複数の回転リールの回転を停止させる際に、前記当選判定の結果に対応する入賞の図柄が揃わないように制御する
    (h)前記当選判定の結果及び前記複数の回転リールの停止時の図柄の組み合わせに関わらず、常に入賞としない
    (i)前記当選判定の結果及び前記複数の回転リールの停止時の図柄の組み合わせに基づき入賞が確定したときであっても、前記ホッパ装置によりメダルの払い出しを行わない
  5. 投入されたメダルを検知するメダルセンサ及び前記投入されたメダルを払出口へ排出するブロッカを含むメダルセレクタと、
    メダルを投入することに代えて操作することにより遊技可能な状態とするベットスイッチと、
    それぞれ円周に複数の図柄が表示されている複数の回転リールを含むリールユニットと、
    予め定められた支点で支えられ、遊技者の操作を受けて予め定められた基準位置から前記基準位置と離隔している揺動位置へ移動するレバー及び前記レバーが前記基準位置にあるかどうかを検出するスタートスイッチセンサを含み、前記複数の回転リールを回転させるためのスタートスイッチと、
    前記複数の回転リールの回転を停止させるために前記複数の回転リールそれぞれに対応して設けられた複数のストップスイッチと、
    メダルを払い出すホッパ装置と、
    前記レバーに設けられ、前記レバーに掛けられたワイヤを検知するワイヤ検知センサとを備え、
    前記メダルセレクタで所定枚数のメダルを検知したか、又は、前記ベットスイッチが操作されたときに前記スタートスイッチの前記スタートスイッチセンサからの信号に基づき乱数値を取得し、当該乱数値に基づき当選判定を行い、前記複数の回転リールを回転させ、前記複数のストップスイッチからの信号に基づき回転している前記複数の回転リールの回転を停止させ、前記当選判定の結果及び前記複数の回転リールの停止時の図柄の組み合わせに基づき入賞が確定されたか否かを判定し、入賞が確定されたときに前記ホッパ装置により所定数のメダルを払い出す遊技機における不正行為防止方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記ワイヤ検知センサで前記ワイヤを検知したとき、下記(a)乃至(i)の少なくともいずれかひとつを実行させることを特徴とするプログラム。
    (a)前記メダルセレクタの前記メダルセンサの出力を無効とする
    (b)前記ブロッカを作用させて投入されたメダルを返却する
    (c)前記ベットスイッチを無効とする
    (d)前記スタートスイッチの前記スタートスイッチセンサの出力を無効とする
    (e1)取得された前記乱数値に関わらず、前記当選判定の結果を常に予め定められた結果とする
    (e2)前記当選判定に用いるテーブルを、当選確率が低くなるように予め定められた別のテーブルに切り換える
    (f)前記ストップスイッチを無効とする
    (g)前記複数の回転リールの回転を停止させる際に、前記当選判定の結果に対応する入賞の図柄が揃わないように制御する
    (h)前記当選判定の結果及び前記複数の回転リールの停止時の図柄の組み合わせに関わらず、常に入賞としない
    (i)前記当選判定の結果及び前記複数の回転リールの停止時の図柄の組み合わせに基づき入賞が確定したときであっても、前記ホッパ装置によりメダルの払い出しを行わない
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011177454A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Olympia:Kk 遊技機
JP2012045282A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Daikoku Denki Co Ltd 遊技機

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