JP2006067695A - アクチュエータ装置 - Google Patents

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Yuji Kawamura
祐治 川村
Makihito Kawamoto
牧人 河本
Toshimasa Wada
利昌 和田
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Abstract

【課題】 モータの駆動軸の撓みによる動作不良や騒音等の発生を確実に防止することができるアクチュエータ装置を提供する。
【解決手段】 モータ収容部11a及びギヤ収容部11bを覆うカバーを有したケース11と、モータ収容部11aに収容されるモータ20と、ギヤ収容部11bに回転自在に収容され、モータ20の駆動軸21によって減速ギヤ26を介して回転駆動される出力ギヤ28と、ケース11に回転自在に支持され、出力ギヤ28と共に回転する出力シャフト29と、この出力シャフト29に取り付けられる出力部材とを備えたアクチュエータ装置10において、モータ収容部11aの相対向する両側壁11e,11eに凸部11fを夫々形成し、かつ、モータ収容部11a内にモータ20を弾性部材22を介してフローティング自在に支持した。
【選択図】 図6

Description

本発明は、例えば、車両のステアリングシャフトをロックしたり、アンロックするステアリングロック装置に用いて好適なアクチュエータ装置に関する。
従来のステアリングロック装置は、モータ収容部及びギヤ収容部を覆うカバーを有したケースと、このケースのモータ収容部に収容されるモータと、ケースのギヤ収容部に回転自在に収容され、モータの駆動軸によって減速ギヤを介して回転駆動される出力ギヤと、この出力ギヤの軸部に貫通されて固定され、該出力ギヤと共に回転する出力シャフトと、この出力シャフトに取り付けられ、ステアリングシャフトをロック及びアンロックする際に用いる出力カムと、ケースのギヤ収容部に配置され、出力ギヤの軸部に一体的に形成されたカム部によってオン又はオフ操作される一対のリミットスイッチとを備えている。
また、出力ギヤの上面には、カバーの内面に突設された突起に当接係止される突起を突設してある。そして、この出力ギヤの突起とカバーの突起とが当接係止すると、出力ギヤの軸部のカム部がリミットスイッチをオンしてモータの通電がオフされるようになっている。この出力ギヤの突起とカバーの突起の両突起同士の係止時の負荷を吸収するために、カバーの突起には弾性体を取り付けてある。
この種のステアリングロック装置に用いられるアクチュエータ装置として、図25及び図26に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このアクチュエータ装置1は、図25及び図26に示すように、モータ収容部2a及びギヤ収容部2bを覆うカバー(図示省略)を有したケース2と、このケース2のモータ収容部2aに収容されるモータ3と、ケース2のギヤ収容部2bに回転自在に収容され、モータ3の駆動軸4のウォーム4bによって複数の減速ギヤ5A,5B,5Cを介して回転駆動される出力ギヤ6と、この出力ギヤ6の中央に貫通されて固定され、該出力ギヤ6と共に回転する出力シャフト7と、この出力シャフト7に取り付けられ、ステアリングシャフトをロック及びアンロックする際に用いるセクタギヤ(いずれも図示省略)等を備えている。
図26に示すように、モータ3はその前後の各軸受部3a,3bにゴム製のOリング8a,8bを嵌め込んである。この各Oリング8a,8bを介して各軸受部3a,3bはモータ収容部2aの側壁部に接触して、モータ3はケース12に保持されている。また、モータ3の駆動軸4の先端4aは、軸受としての湾曲した板バネ9を介して回転自在に支持されている。
特開平9−215261号公報
特開2002−205622号公報
特開2002−326559号公報
しかしながら、前記従来のアクチュエータ装置1では、モータ3を各軸受部3a,3bに嵌め込まれたゴム製のOリング8a,8bを介してケース2のモータ収容部2aの側壁部に接触させた状態で保持しているだけであり、モータ3とケース2のモータ収容部2aの側壁部間は弾性部材等によるフローティング支持構造となっていないため、減速ギヤ5Aの回転時に、図26に示すように、減速ギヤ5Aからの反力Fがモータ3の駆動軸4に作用し、軸受部3aを支点としてモータ3の駆動軸4が矢印P方向へ向けて湾曲すると共に、モータ20がモータ収容部2aの側壁部間でガタ付いて傾斜(変移)し易く、上記反力Fをゴム製のOリング8a,8bの弾性力だけでは十分に吸収することができなかった。また、このモータ3の駆動軸4の湾曲等の撓みによって、モータ3の駆動軸4のウォーム4bと減速ギヤ5Aの噛合状態が悪化して動作不良や騒音(作動音)等が発生し易かった。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、減速ギヤからの反力によるモータの駆動軸の撓みやモータの変移を所定の範囲内に確実に抑制することができ、モータの駆動軸の撓みやモータの変移による動作不良や騒音等の発生を確実に防止することができるアクチュエータ装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、モータ収容部及びギヤ収容部を覆うカバーを有したケースと、このケースのモータ収容部に収容されるモータと、前記ケースのギヤ収容部に回転自在に収容され、前記モータの駆動軸によって減速ギヤを介して回転駆動される出力ギヤと、前記ケースに回転自在に支持され、前記出力ギヤと共に回転する出力シャフトと、この出力シャフトに取り付けられる出力部材とを備えたアクチュエータ装置において、前記モータ収容部の少なくとも側壁に凸部を形成し、かつ、このモータ収容部内に前記モータを弾性部材を介してフローティング自在に支持したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のアクチュエータ装置であって、前記モータ収容部の相対向する両側壁の各コーナ部の近傍に前記凸部をそれぞれ形成したことを特徴とする。
以上説明したように、請求項1の発明によれば、モータ収容部の少なくとも側壁に凸部を形成し、かつ、このモータ収容部内にモータを弾性部材を介してフローティング自在に支持したことにより、これらモータ収容部の側壁の凸部及び弾性部材を介して減速ギヤからの反力によるモータの駆動軸の撓み(変形)やモータの変移を所定の範囲内に確実に抑制することができ、モータの駆動軸の撓みやモータの変移による動作不良や騒音等の発生を確実に防止することができる。
請求項2の発明によれば、モータ収容部の相対向する両側壁の各コーナ部の近傍に凸部をそれぞれ形成したことにより、減速ギヤからの反力によるモータの駆動軸の撓みやモータの変移をより確実に吸収することができ、高精度のアクチュエータ装置を低コストで提供することができる。
以下、本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例1のステアリングロック装置の分解斜視図、図2は同装置の平面図、図3は同装置の底面図、図4は同装置を底面側から見た斜視図、図5は同装置の背面図、図6は同装置のケース内の平面図、図7は図2中X−X線に沿う断面図、図8は同装置に用いられるモータの側面図、図9は同モータの平面図、図10(a)は同モータに装着される筒状の弾性部材の背面図、図10(b)は同弾性部材の側面図、図10(c)は同弾性部材の平面図、図11(a)は同モータの端子接続部分を示す拡大断面図、図11(b)は同端子接続部分に端子を接続した状態を示す拡大断面図、図11(c)は同端子を接続した状態のモータの部分平面図、図12は図2中Y−Y線に沿う断面図、図13は図12中Z部分の拡大断面図、図14(a)は同装置に用いられる出力シャフトとストッパ体とダンパ及びカバーのストッパの関係を示す説明図、図14(b)は図14(a)中P−P線に沿う断面図、図15(a)は同出力シャフトの先端部の断面図、図15(b)は同出力シャフトの先端部の側面図、図16(a)は同ストッパ体の平面図、図16(b)は図16(a)中Q−Q線に沿う断面図、図17(a)は同ダンパの平面図、図17(b)は同ダンパの断面図、図18(a)は同カバーの要部の底面図、図18(b)は図18(a)中R−R線に沿う断面図、図19(a)は同出力シャフトの下端部の側面図、図19(b)は同出力シャフトの下端部の底面図、図20〜図24は出力シャフトの回転状態とリミットスイッチの操作状態の関係を順を追って説明する説明図である。
図1〜図6に示すように、ステアリングロック装置(アクチュエータ装置)10は、モータ収容部11a及び該モータ収容部11aに連通するギヤ収容部11bを有する合成樹脂製で箱形のケース11と、このケース11のモータ収容部11a及びギヤ収容部11bを覆うようにビス15で締結固定された合成樹脂製のカバー12を備えている。このケース11のモータ収容部11aにはモータ20が収容されており、そのアーマチュア軸(駆動軸)21の先端21aはギヤ収容部11bの軸受保持部11dに保持された軸受17に回転自在に支持されている。この軸受17の小径部17aにはゴム製のOリング(防振部材)18を嵌め込んである。これら軸受17とゴム製のOリング18によってモータ20のアーマチュア軸21の先端21aはギヤ収容部11bの軸受保持部11dにフローティング自在に支持されている。さらに、アーマチュア軸21の先端側にはウォーム21bを形成してあり、このウォーム21bはギヤ収容部11b内に入り込んでいる。尚、アーマチュア軸21に取り付けられた図示しないアーマチュアのアーマチュアコイルに電流が供給されると、該アーマチュアが正回転又は逆回転され、アーマチュアコイルに供給された電流が遮断されると、電磁制動回路が形成されてアーマチュアコイルに電磁制動電流が流れるようになっている。
図1,図6に示すように、ケース11のモータ収容部11aの相対向する両側壁11e,11eの両側(各コーナ部の近傍)には、上下方向に平行に延びる一対の凸部11f,11fをそれぞれ一体突出形成してある。また、モータ収容部11a内の底壁11cには、図7に示すように、幅方向に平行に延びる一対の凸部11g,11gをそれぞれ一体突出形成してある。これらモータ収容部11aの各凸部11f,11g上にモータ20を該モータ20に装着された弾性部材22を介してフローティング自在に支持してある。尚、モータ20の前後の軸受部20a,20bにはゴム製のOリング20c,20dを嵌め込んであり、これら各Oリング20c,20dを介して軸受部20a,20bはケース11の軸受保持部16a,16bにそれぞれ保持され、モータ20はモータ収容部11aの前後にフローティング自在に支持されている。つまり、モータ20はモータ収容部11a内にあって、弾性部材22と各Oリング20c,20dによってケース11にフローティング自在に支持されている。
図6〜図10に示すように、弾性部材22は、例えば、熱可塑性エラストマ系樹脂材により筒状に形成されている。即ち、弾性部材22は上壁部(上部)22aと両側壁部22b,22b及び底壁部(底部)22cとで筒状に形成してある。この弾性部材22の上壁部22a及び底壁部22cの外面には前後方向に平行に延びる一対の凸部22d,22dをそれぞれ一体突出形成してある。これら各一対の凸部22d,22dは、図7に示すように、モータ収容部11aの底壁11cの一対の凸部11g,11g及びカバー12の内面12aに一体突出形成された一対の凸部12g,12gに対してそれぞれ交叉するようになっている。これにより、モータ20は、モータ収容部11aの底壁11cの一対の凸部11g,11gとカバー12の内面12aの一対の凸部12g,12gとの間に、弾性部材22の上壁部22aの一対の凸部22d,22dと底壁部22cの一対の凸部22d,22dを介してフローティング自在に支持されている。
また、弾性部材22の上壁部22aの後側には端子押さえ部22eを延設してある。この端子押さえ部22eは、図9,図11に示すように、モータ20の穴部20e内に配置された金属板状で略Z字形の端子接続用片23に接触するように差し込まれるL字状の端子24を押さえ付けるためのものである。この端子24の一端の略V字部には、ハーネス25の芯線25aが挾持されて半田付けされるようになっている。また、図6〜図10に示すように、弾性部材22の両側壁部22b,22bの上下部には、ハーネス25を保持する一対のハーネス挾持部22f,22fをそれぞれ一体突出形成してある。
図1,図6,図7および図12に示すように、ケース11のギヤ収容部11bには、モータ20のアーマチュア軸21によって回転駆動される合成樹脂製の減速ギヤ26と該減速ギヤ26を介して回転駆動される合成樹脂製の出力ギヤ28とをそれぞれ回転自在に収容してある。この減速ギヤ26は、モータ20のアーマチュア軸21のウォーム21bに噛合する大径ギヤ部26bと、出力ギヤ28に噛合する小径ギヤ部26cとを有している。また、減速ギヤ26の中央には丸孔26aを形成してあり、この丸孔26a内に支軸27を貫通させている。図12に示すように、この支軸27の上,下端はケース11の底壁11cの凹部11hとカバー12の内面12aの凹部12hに嵌合されており、該支軸27を介して減速ギヤ26は回転自在に支持されている。
図1,図6,図12に示すように、出力ギヤ28の円筒状のギヤ本体部28a内には金属製で円柱状の出力シャフト29をインサート成形等により一体形成してある。この出力シャフト29の小径の下端部はケース11の底壁11cに嵌合された軸受19に回転自在に支持されていると共に、出力シャフト29の小径の上端部29aはカバー12に形成された軸受部12bに回転自在に支持されている。これにより、出力ギヤ28と出力シャフト29は共に回転するようになっている。また、出力ギヤ28のギヤ本体部28aの下端にはカム部28cを一体突出形成してある。このカム部28cに対向するケース11のギヤ収容部11b内には、該カム部28cによってオン又はオフ操作される一対のリミットスイッチ(スイッチ手段)35,35を合成樹脂製のスイッチホルダ36及びビス37等を介して取り付けてある。尚、各リミットスイッチ35には、図2,図3,図4,図6に示すように、一対のハーネス38,38をそれぞれ接続してある。
また、図1,図6,図12,図14に示すように、出力ギヤ28の上面28dには焼結金属からなるストッパ体30を回転自在に収容する円環状の収容凹部28eを形成してある。この収容凹部28e内に臨む出力シャフト29の小径の上端部29aの下側には、突起部29cを一体突出形成してある。また、図16に示すように、ストッパ体30はその中央に円筒部30aを有した略円板状に形成してある。このストッパ体30は、円筒部30aの内周面30bが出力シャフト29の大径の中間軸部29gに嵌合され、該ストッパ体30は出力シャフト29に回転自在に取り付けられる。また、円筒部30aの内周面30bには、出力シャフト29の突起部29cに係止、離反する係止凸部30cを一体突出形成してある。また、ストッパ体30の上面30dには、後述するカバー12の各ストッパ13に当接係止される4つのストッパ31を等間隔毎にそれぞれ一体突出形成してある。
図12〜図14及び図18に示すように、カバー12の内面12aには、出力ギヤ28を予め定められた所定の角度だけ回転させるように該出力ギヤ28の回転範囲を規制する4つのストッパ13を同一円周上に所定の間隔でそれぞれ一体突出形成してある。また、カバー12の内面12aの各ストッパ13間(ストッパ体30の各ストッパ31とカバー12の内面12aの各ストッパ13間)にはゴム製のダンパ32を介在してある。図17に示すように、このダンパ32は円環状のダンパ本体32aを有しており、この円環状のダンパ本体32aには、ストッパ体30の各ストッパ31とカバー12の内面12aの各ストッパ13間にそれぞれ配置される4つの厚肉部32bを所定間隔毎に一体突出形成してある。
即ち、図14に示すように、出力ギヤ28及び出力シャフト29の回転前において、出力シャフト29の突起部29c及びストッパ体30の係止凸部30cに対向する左右に位置するダンパ32の上下各一対の厚肉部32b,32bがカバー12の内面12aの左右に位置する上下各一対のストッパ13,13の相対向する面に予め当接している。これにより、出力ギヤ28の収容凹部28e内に収容されたストッパ体30の各ストッパ31間に、カバー12の内面12aの各ストッパ13と該各ストッパ13間に装着されたダンパ32の厚肉部32bが略等間隔離れて収容されるようになっている。尚、出力ギヤ28の収容凹部28eの底面とストッパ体30の底面との間には、アールワッシャ(曲げワッシャ)33及び該アールワッシャ33を挾む一対の平ワッシャ34,34を介在してある。このアールワッシャ33の弾性力によりストッパ体30をカバー12の内面12a側に常に付勢するようになっている。
また、図12,図13に示すように、カバー12の内面12aの各ストッパ13の外側には、出力ギヤ28の収容凹部28eを形成する周壁28fを囲むように延びるラビリンス用の突出部12cを円環状に一体突出形成してある。これらカバー12のラビリンス用の突出部12cと出力ギヤ28の周壁28fとでラビリンス構造が形成されている。
さらに、図12,図19に示すように、ケース11の底壁11cより外側に露出した出力シャフト29の下端部29bには回り止め用のDカット部29d及びガタ付き防止用のセレーション部29eをそれぞれ形成してあると共に、その中央にはネジ孔29fを形成してある。そして、この出力シャフト29の下端部29bには、図示しないステアリングシャフトをロック及びアンロックする際に用いる出力カム(出力部材)40をビス41を介して締結固定してある。
以上実施例1のステアリングロック装置10によれば、モータ20の図示しないアーマチュアコイルに電流が供給されると、アーマチュア軸21のウォーム21bが回転し、減速ギヤ26を介して出力ギヤ28が回転する。この出力ギヤ28の回転と一緒に出力シャフト29が回転する。
図14(a),(b)に示すように、カバー12の各ストッパ13より出力ギヤ28の収容凹部28e内に収容されたストッパ体30の各ストッパ31が離れている状態から、出力ギヤ28及び出力シャフト29が、図20(a)に示す矢印方向に所定の角度だけ回転すると、図20(b)に示すように、出力ギヤ28のギヤ本体部28aに一体突出形成されたカム部28cによりケース11のギヤ収容部11b内のコーナ部に配置されているオフ状態(OFF)の一方のリミットスイッチ35の操作レバー部35aが押されて該リミットスイッチ35がオン状態(ON)になる。
このリミットスイッチ35のONにより、モータ20に位置検出信号が出力されて通電がOFFされ、アーマチュアコイルに供給された電流が遮断されるが、このリミットスイッチ35のON後も、図21(a)に示すように、出力ギヤ28及び出力シャフト29はディレー及び惰走によりなおも回転する。この際、例えば、供給電圧が高かったり、雰囲気温度が高かったりすると、ディレー及び惰走によるオーバランが大きくなり、リミットスイッチ35のON後も、図22(a)に示すように、出力ギヤ28及び出力シャフト29が矢印方向に更に回転する。
この出力ギヤ28及び出力シャフト29の回転により、図22(a)に示すように、該出力シャフト29の突起部29cが出力ギヤ28の収容凹部28e内に収容されたストッパ体30の係止凸部30cを押す。これにより、出力ギヤ28の収容凹部28e内のストッパ体30が図23(a)に示すように矢印方向に回転し、ストッパ体30の相対向する2つのストッパ31が、カバー12の相対向する2つのストッパ13との間にそれぞれ装着されたゴム製のダンパ32の相対向する2つの厚肉部32bをそれぞれ押圧する。この押圧により、図24(a)に示すように、ゴム製のダンパ32の相対向する2つの厚肉部32bが撓むと共に、ストッパ体30の相対向する別の2つのストッパ31が、カバー12の相対向する別の2つのストッパ13にそれぞれ当接して係止される。この時点で、出力ギヤ28及び出力シャフト29の回転は停止される。この出力ギヤ28の停止する位置は、カム部28cでリミットスイッチ35のオン状態を保てる位置になっている。
このように、出力ギヤ28の収容凹部28e内に収容されたストッパ体30の相対向する2つのストッパ31を、ゴム製のダンパ32の相対向する2つの厚肉部32bをそれぞれ介してカバー12の相対向する2つのストッパ13に当接させるとともに、前記相対向する2つの厚肉部32bを所定量撓ませてから、ストッパ体30の相対向する別の2つのストッパ31を該カバー12の相対向する別の2つのストッパ13にそれぞれ当接させて係止させることにより、出力ギヤ28を常に一定の範囲確実に回転させた後で停止させることができる。この際、カバー12の各ストッパ13とストッパ体30の各ストッパ31の当接係止時にかかる衝撃(負荷)を、カバー12の各ストッパ13に装着されたゴム製のダンパ32の一対の厚肉部32b,32bを圧縮させて確実に吸収することができる。これにより、カバー12の撓みや浮き上がり等の変形を確実に抑制することができると共に、ストッパ体30の各ストッパ31及びカバー12の各ストッパ13の破損等を確実に防止することができる。
また、図6に示すように、ケース11のモータ収容部11aの相対向する両側壁11e,11eの両側(各コーナ部の近傍)に、上下方向に平行に延びる一対の凸部11f,11fをそれぞれ一体突出形成し、このモータ収容部11aの両側壁11e,11e間にモータ20を筒状の弾性部材22を介してフローティング自在に支持したことにより、これらモータ収容部11aの両側壁11e,11eの各凸部11f,11f及び弾性部材22を介してモータ20のアーマチュア軸21のウォーム21bに噛合する減速ギヤ26からの反力Fによる該アーマチュア軸21の撓み(変形)やモータ20のモータ収容部11a内の変移を所定の範囲内に確実に抑制することができ、モータ20のアーマチュア軸21の撓みやモータ20の変移による動作不良や騒音等の発生を確実に防止することができる。
即ち、モータ収容部11aの両側壁11e,11eの各凸部11f,11fとモータ20に装着された弾性部材22とによるモータ20のフローティング支持構造により、減速ギヤ26からの反力Fによるモータ20のアーマチュア軸21の撓みやモータ20のモータ収容部11a内の変移を所定の範囲内に確実に抑制することができる。また、アーマチュア軸21のウォーム21bと減速ギヤ26の噛み合い率の限界値を超える前に上記フローティング支持構造により確実に吸収することができ、アーマチュア軸21のウォーム21bと減速ギヤ26の噛み合い率を常に良好な状態に確保することができる高精度のステアリングロック装置10を低コストで提供することができる。
さらに、各ストッパ31で出力ギヤ28及び出力シャフト29の回転を確実に停止させるストッパ体30を収容した出力ギヤ28のギヤ本体部28aにカム部28cを一体突出形成したことにより、このカム部28cがリミットスイッチ35の操作レバー部35aを乗り越えてしまう現象を確実に防止することができ、カム部28cによりリミットスイッチ35を確実にオン又はオフ操作することができる。
尚、前記実施例1によれば、弾性部材を熱可塑性エラストマ系樹脂材としたが、ゴム材等の他の部材を用いても良い。また、防振部材としてゴム製のOリングを用いたが、これに限られるものではない。さらに、カバーの4つのストッパにゴム製のダンパを装着し、ストッパ体の4つのストッパのうちの相対向する2つのストッパでダンパの相対向する厚肉部をそれぞれ押圧するようにした例を示したが、ダンパを装着することなくストッパ体の4つのストッパをカバーの4つのストッパに直接当接させて係止するようにした例に前記実施例1を適用できることは勿論である。
本発明の実施例1のステアリングロック装置の分解斜視図である。 上記ステアリングロック装置の平面図である。 上記ステアリングロック装置の底面図である。 上記ステアリングロック装置を底面側から見た斜視図である。 上記ステアリングロック装置の背面図である。 上記ステアリングロック装置のケース内の平面図である。 図2中X−X線に沿う断面図である。 上記ステアリングロック装置に用いられるモータの側面図である。 上記モータの平面図である。 (a)は上記モータに装着される筒状の弾性部材の背面図、(b)は同弾性部材の側面図、(c)は同弾性部材の平面図である。 (a)は上記モータの端子接続部分を示す拡大断面図、(b)は同端子接続部分に端子を接続した状態を示す拡大断面図、(c)は同端子を接続した状態のモータの部分平面図である。 図2中Y−Y線に沿う断面図である。 図12中Z部分の拡大断面図である。 (a)は上記ステアリングロック装置に用いられる出力シャフトとストッパ体とダンパ及びカバーのストッパの関係を示す説明図、(b)は同(a)図中P−P線に沿う断面図である。 (a)は上記出力シャフトの先端部の断面図、(b)は同出力シャフトの先端部の側面図である。 (a)は上記ストッパ体の平面図、(b)は同(a)図中Q−Q線に沿う断面図である。 (a)は上記ダンパの平面図、(b)は同ダンパの断面図である。 (a)は上記カバーの要部の底面図、(b)は同(a)図中R−R線に沿う断面図である。 (a)は上記出力シャフトの下端部の側面図、(b)は同出力シャフトの下端部の底面図である。 (a)は上記出力シャフトが所定角度回転した状態を示す説明図、(b)は同状態における一方のリミットスイッチのON操作直前の状態を示す説明図である。 (a)は上記出力シャフトの突起部がストッパ体の係止凸部に当たる前の状態を示す説明図、(b)は同状態における一方のリミットスイッチのON状態を示す説明図である。 (a)は上記出力シャフトの突起部によりストッパ体の係止凸部を押す状態を示す説明図、(b)は同状態における一方のリミットスイッチの操作状態を示す説明図である。 (a)は上記ストッパ体の回転によりカバーのストッパとの間でダンパの厚肉部を押す状態を示す説明図、(b)は同状態における一方のリミットスイッチの操作状態を示す説明図である。 (a)は上記ストッパ体のストッパとカバーのストッパとの間でダンパの厚肉部を撓ませた状態を示す説明図、(b)は同状態における一方のリミットスイッチの操作状態を示す説明図である。 従来のステアリングロック装置に用いられるアクチュエータ装置の内部を示す平面図である。 上記従来のアクチュエータ装置のモータの支持部分を示す平面図である。
符号の説明
10 ステアリングロック装置(アクチュエータ装置)
11 ケース
11a モータ収容部
11b ギヤ収容部
11e,11e 両側壁
11f,11f 一対の凸部
12 カバー
20 モータ
21 アーマチュア軸(駆動軸)
22 弾性部材
26 減速ギヤ
28 出力ギヤ
29 出力シャフト
40 出力カム(出力部材)

Claims (2)

  1. モータ収容部及びギヤ収容部を覆うカバーを有したケースと、このケースのモータ収容部に収容されるモータと、前記ケースのギヤ収容部に回転自在に収容され、前記モータの駆動軸によって減速ギヤを介して回転駆動される出力ギヤと、前記ケースに回転自在に支持され、前記出力ギヤと共に回転する出力シャフトと、この出力シャフトに取り付けられる出力部材とを備えたアクチュエータ装置において、
    前記モータ収容部の少なくとも側壁に凸部を形成し、かつ、このモータ収容部内に前記モータを弾性部材を介してフローティング自在に支持したことを特徴とするアクチュエータ装置。
  2. 請求項1記載のアクチュエータ装置であって、
    前記モータ収容部の相対向する両側壁の各コーナ部の近傍に前記凸部をそれぞれ形成したことを特徴とするアクチュエータ装置。
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