JP2013247826A - モータの取付構造 - Google Patents

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橋本  幹夫
Hiroyuki Hatasako
裕之 畑迫
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Abstract

【課題】モータを機器類の筐体に取り付けた際に、当該筐体にロータの回転により生じる振動の伝播が低減されるとともに、共鳴によって生じる騒音の要因となる振動を抑えることが可能なモータの取付構造を提供する。
【解決手段】円筒状のケーシング9内に、筒状のステータ7と、このステータ7内に間隙を介して回転自在に設けられたロータ5とが収納されて蓋部材8により封止されたモータ1を機器類21の筐体4に取り付けるモータの取付構造において、筐体4に、ケーシング9の外周の一部が収納される凹部4aが設けられるとともに、凹部4aから露出したケーシング9の外周面を囲繞してモータ1を固定する支持部材3が着脱自在に設けられてなり、かつ凹部4aに収納されたケーシング9の外周面と凹部4aの内周面との間、および露出したケーシング9の外周面と支持部材3の内周面との間に、ステータ7内のロータ5の回転により生じる振動を吸収する緩衝部材2が介装されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータを機器類の筐体などに取り付けるためのモータの取付構造に関するものである。
従来、高い位置決め精度や所定の回転角度が要求される機器類には、ステッピングモータが用いられている。このステッピングモータは、電気パルス信号を機械的断続のステップ動作に変換するデバイスである。例えば、PM型のステッピングモータにおいては、ステータコイルに流すパルス電流を切り換えることによって、周方向に多極着磁したロータマグネットを同期回転させるように構成されている。
上記ステッピングモータは、図10に示すように、磁性金属(例えば鉄)よりなるケーシング9と、それぞれコイル10、ボビン11、一対のフィールドプレート12、13よりなるA相とB相の2相のステータ7a、7bを備えたステータユニット7と、ロータ5およびその中心に一体化されたモータ軸6と、内部にロータ5の後端を支持する軸受部14を備える樹脂製の蓋部材8と、組立工程の最後にモールド成形されることにより、防水コネクタ16のハウジングを一体に構成するモールド樹脂部15とからなる。
ここで、ロータ5は、ロータマグネット5aとロータ本体5bとからなり、ロータマグネット5aの外周面には、周方向に交互に異極となるように着磁が施されている。また、2相のステータ7a、7bは、各々にリング状のコイル10が巻回されたボビン11のモータ軸6方向の両端面に、対をなすフィールドプレート12、13を配置することで、円筒状に構成されている。対をなす各フィールドプレート12、13には、ボビン11の内周面に位置する極歯が一体的に形成されている。さらに、各極歯は円周方向に等間隔で設けられており、対をなすフィールドプレート12、13の上記極歯は、交互に噛み合う形で円周方向に並んでいる。
そして、図11に示すように、上記ステッピングモータ1を機器類21の筐体4に取り付けるには、筐体4に形成された凹部に、ケーシング9の外周の一部を収納するとともに、当該凹部から露出したケーシング9の外周面を支持部材3のR状の本体部3bにより囲繞し、かつ当該支持部材3の本体部3bの両端部に設けられた平坦状の取付部3aと、筐体4との間に緩衝部材2を介装させて、当該取付部3aに穿設された孔部に、ビスなどを挿通させ筐体4に螺合させている。
この機器類21の筐体4に取り付けられたステッピングモータ1においては、対をなすフィールドプレート12、13に形成された上記極歯が、コイル10にステップ信号が入力されることにより、N極、S極となって回転磁界が発生する。そして、ロータマグネット5aは、N極とS極が交互に着磁されているため、上記ステップ信号により発生する回転磁界に同期し、ロータ5の回転を継続させることになる。
この際、上記ステップ信号がステータ7a、7bのA相、B相に交互に入力されることにより、ロータ5に、モータ軸6の軸線方向に沿って、一端側と他端側とに動かす力が発生する。このため、ロータ5の回転時に、当該ロータ5を動かす上記力の作用によって、モータ軸6の軸線方向に振動が発生する。
また、図12のグラフに示すように、ロータ5が回転している際に、当該ロータ5のロータマグネット5aの極と、対をなすフィールドプレート12、13の上記極歯間に引き付け力が発生する。この引き付け力は、sin波にて変動しながら回転角に印加されるため、この引き付け力がロータ5の回転力に対してブレーキとなる。この結果、ロータ5の回転を微視的にみると、回転加速度が常に変動しながら回転していることになるため、回転方向にも振動が発生する。
ところで、ロータ5の回転時に発生する各々の方向の上記振動は、ステッピングモータ1を取り付けた機器類21の筐体4にも伝播されることになる。この伝播された上記振動により、上記筐体4が共鳴し、共鳴によって生じた振動が騒音となって人々に不快感を与えてしまうことになる。
そこで、上記従来の取付構造においては、当該ステッピングモータ1で発生した振動が当該筐体4に伝播されるのを防ぐために、ステッピングモータ1を機器類21の筐体4に取り付けて固定する支持部材3の取付部3aと、当該筐体4との間に緩衝部材2を介在させている。
しかし、この従来の取付構造における凹部4a内においては、機器類21の筐体4にステッピングモータ1のケーシング9の外周面が接触しているため、その振動が直接筐体4に伝播してしまう。そして、伝播した振動により筐体4が共鳴し、この共鳴によって生じる振動が騒音となってしまうという問題がある。
また、上記従来の取付構造以外に、ケーシング9の外周面を略全周に亘り、支持部材3の本体部3bによって囲繞し、当該本体部3bの両端部と取付部3aとの間に脚部を設け、機器類21の筐体4から離間させる取付構造も考えられる。しかしながら、この場合でもステッピングモータ1の外周面に接触している支持部材3に振動が伝播され、さらにその振動が機器類21の筐体4へと伝播され、伝播された振動により当該筐体4が共鳴し、この共鳴によって生じる振動が騒音となってしまうという問題もある。そして、機器類21の筐体4から離間させた取付構造の場合、ステッピングモータ1をコンパクトに取り付けることができず、機器類の小型化を図ることができないという問題もある。
さらに、上記ロータの回転によって生じた上記振動は、上記モータ軸にも伝播されるとともに、このモータ軸に接続された出力軸にも伝播されることになる。この出力軸は、出力ギアを備えているとともに、筐体4に回転自在に支持されている。このため、上記出力軸を回転自在に支持している筐体4にも振動が伝播されるとともに、上記出力軸から回転が伝達されるギア列にも振動が伝播され、このギア列が収納されたギアボックスなどが共鳴することになる。この結果、上記出力軸が支持された筐体4や上記ギアボックスなどが共鳴することにより振動が発生し、この振動が騒音となっていまうという問題もある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、モータを機器類の筐体に取り付けた際に、当該筐体にロータの回転により生じる振動の伝播を低減させるとともに、共鳴によって生じる騒音の要因となる振動を抑えることが可能なモータの取付構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、円筒状のケーシング内に、筒状のステータと、このステータ内に間隙を介して回転自在に設けられたロータと、このロータの同心上に設けられたモータ軸とが収納されて蓋部材により封止されたモータを機器類の筐体に取り付けるモータの取付構造において、上記筐体に、上記ケーシングの外周の一部が収納される凹部が設けられるとともに、当該凹部から露出した当該ケーシングの外周面を囲繞して上記モータを固定する支持部材が着脱自在に設けられてなり、
かつ上記凹部に収納された上記ケーシングの外周面と当該凹部の内周面との間、および露出した上記ケーシングの外周面と上記支持部材の内周面との間に、上記ステータ内の上記ロータの回転により生じる振動を吸収する緩衝部材が介装されていることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記モータ軸の先端部側に、上記筐体に回転自在に支持された出力軸が同軸上に間隔を置いて配置されるとともに、上記モータ軸の先端部と、この先端部に対向する上記出力軸の一端部側との間にスプリングを介装して上記モータ軸と上記出力軸とを接続することにより、上記モータ軸の回転が当該スプリングを介して上記出力軸に伝達されることを特徴とするものである。
そして、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記モータ軸の先端部側に、上記筐体に回転自在に支持された出力軸が同軸上に間隔を置いて配置されるとともに、上記モータ軸の先端部と、この先端部に対向する上記出力軸の一端部の各々に、互いが異極になるように磁石を間隙を介して上記先端部と上記一端部との間に対向配置することにより、上記モータ軸の回転が当該磁石間の吸引力によって上記出力軸に伝達されることを特徴とするものである。
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記モータ軸の先端部側に、上記筐体に回転自在に支持された出力軸が同軸上に間隔を置いて配置されるとともに、上記モータ軸の先端部と、この先端部に対向する上記出力軸の一端部側との間に防振ゴムを介装して上記モータ軸と上記出力軸とを接続することにより、上記モータ軸の回転が当該防振ゴムを介して上記出力軸に伝達されることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、上記緩衝部材は、上記ケーシングの外周面に全周に亘って介装されていることを特徴とするものである。
そして、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、上記緩衝部材は、防振ゴムであることを特徴とするものである。
請求項1〜6に記載の本発明によれば、モータを機器類の筐体に取り付けた際に、ケーシングの外周面と、当該ケーシングの外周の一部を収納する凹部の内周面との間、および当該凹部から露出した当該ケーシングの外周面と、露出した当該外周面を囲繞して上記モータを固定する支持部材の内周面との間に、振動を吸収する緩衝部材が介装されているため、上記ロータが回転する際に、このロータの軸線方向に移動する力によって発生する振動、および上記ロータの回転時に、ロータマグネットの極と、フィールドプレートの極歯との間の引き付け力の変動によって発生する回転方向の振動を上記緩衝部材により吸収して減衰させることができる。これにより、上記ケーシングの外周の一部を上記凹部に収納しても、また上記支持部材によって、上記筐体に強固に固定しても、当該筐体に伝播される振動を低減することができ、伝播された振動によって当該筐体が共鳴し、この共鳴によって生じる騒音の要因となる振動を抑えることができる。
また、上記緩衝部材を設けた上記ケーシングを上記筐体に収納することができるため、上記モータを取り付ける上記機器類の小型化を図ることができるとともに、上記モータの取付強度を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、上記モータ軸の先端部と、この先端部に対向する上記出力軸の一端部側との間にスプリングを介装し、上記モータ軸と上記出力軸とを接続して、上記モータ軸の回転が当該スプリングを介して上記出力軸に伝達されるため、上記ロータの回転によって発生する上記軸線方向の振動および上記回転方向の振動が、上記モータ軸に伝播されても、その振動を上記スプリングにより吸収して減衰させることができる。この結果、上記筐体に回転自在に支持されている上記出力軸に伝播される上記振動を低減することができ、伝播される振動によって上記筐体が共鳴し、この共鳴によって生じる騒音の要因となる振動を抑えることができる。
また、上記出力軸に出力ギアが備えられていた場合、上記ロータの回転により生じる各々の上記振動が上記モータ軸に伝播されても、その振動を上記スプリングにより吸収して減衰させるため、出力ギアを備えた上記出力軸に伝播される上記振動を低減することができる。これにより、上記出力ギアと歯合されるギア列が収納されたギアボックスへ伝播される上記振動を抑えることができ、伝播される振動によって上記ギアボックスへが共鳴し、この共鳴によって生じる騒音の要因となる振動を抑えることができる。
請求項3に記載の発明によれば、上記モータ軸の先端部と、この先端部に対向する上記出力軸の一端部の各々に、互いが異極になるように磁石を間隙を介して上記先端部と上記一端部との間に対向配置することにより、上記モータ軸の回転が当該磁石間の吸引力によって上記出力軸に伝達されるため、上記ロータの回転によって発生する上記軸線方向の振動および上記回転方向の振動が、上記モータ軸に伝播されても、その振動は上記モータ軸と上記出力軸との各々に設けられた磁石が間隔を置いて対向配置されていることにより伝播されない。この結果、上記筐体に回転自在に支持されている上記出力軸に伝播される上記振動を低減することができ、伝播される振動によって上記筐体が共鳴し、この共鳴によって生じる騒音の要因となる振動を抑えることができる。
また、上記出力軸に出力ギアが備えられていた場合、上記ロータの回転により生じる各々の上記振動が上記モータ軸に伝播されても、その振動が間隔を置いて対向配置された上記磁石により伝達されないため、出力ギアを備えた上記出力軸に伝播される上記振動を低減することができる。これにより、上記出力ギアと歯合されるギア列が収納されたギアボックスへ伝播される上記振動を抑えることができ、伝播される振動によって上記ギアボックスへが共鳴し、この共鳴によって生じる騒音の要因となる振動を抑えることができる。
請求項4に記載の発明によれば、上記モータ軸の先端部と、この先端部に対向する上記出力軸の一端部側との間に防振ゴムを介装し、上記モータ軸と上記出力軸とを接続して、上記モータ軸の回転が当該防振ゴムを介して上記出力軸に伝達されるため、上記ロータの回転によって発生する上記軸線方向の振動および上記回転方向の振動が、上記モータ軸に伝播されても、その振動を上記防振ゴムにより吸収して減衰させることができる。この結果、上記筐体に回転自在に支持されている上記出力軸に伝播される上記振動を低減することができ、伝播される振動によって上記筐体が共鳴し、この共鳴によって生じる騒音の要因となる振動を抑えることができる。
また、上記出力軸に出力ギアが備えられていた場合、上記ロータの回転により生じる各々の上記振動が上記モータ軸に伝播されても、その振動を上記防振ゴムにより吸収して減衰されるため、出力ギアを備えた上記出力軸に伝播される上記振動を低減することができる。これにより、上記出力ギアと歯合されるギア列が収納されたギアボックスへ伝播される上記振動を抑えることができ、伝播される振動によって上記ギアボックスへが共鳴し、この共鳴によって生じる騒音の要因となる振動を抑えることができる。
請求項5に記載の発明によれば、上記緩衝部材が、上記ケーシングの外周面に全周に亘って介装されているため、上記ロータの回転によって発生する振動を好適に吸収して減衰させることができるとともに、上記モータを上記機器類の筐体に取り付け、および上記モータの交換や修理の際の取り外しを簡便に行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、上記緩衝部材が、防振ゴムであるため、上記ケーシングの外周面に設ける場合でも、加工や取り付けを容易に行うことができるとともに、製造コストを抑えることができる。
本発明のモータの取付構造の第1の実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は底面図である。 (a)は図1(a)のA−A断面図、(b)は、第1の実施形態のモータの取付構造を示す斜視図であるである。 (a)は図2(a)の対向配置されたモータ軸と出力軸の部分拡大図、(b)はスプリングの斜視図、(c)は支持部材の断面図である。 本発明のモータの取付構造の第2の実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は底面図である。 (a)は図4(a)のA−A断面図、(b)は、第2の実施形態のモータの取付構造を示す斜視図であるである。 (a)は図5(a)の対向配置されたモータ軸と出力軸の部分拡大図、(b)は磁石の配列を示す斜視図である。 本発明のモータの取付構造の第3の実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は底面図である。 (a)は図7(a)のA−A断面図、(b)は、第3の実施形態のモータの取付構造を示す斜視図であるである。 図8(a)の対向配置されたモータ軸と出力軸の部分拡大図である。 一般的なステッピングモータの断面図である。 従来のモータの取付構造を示す斜視図である。 ロータマグネットとフィールドプレートの極歯に発生する力を示すグラフである。
(実施形態1)
図1〜図3は、本発明のモータの取付構造の第1の実施形態を示し、従来技術において記した図10と同一構成部分については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
図1〜図3に示すように、本発明の取付構造は、円筒状のケーシング9内に、筒状のステータユニット(ステータ)7と、このステータユニット7内に間隙を介して回転自在に設けられたロータ5と、このロータ5中心に一体的に設けられたモータ軸6とが収納され、蓋部材8により封止されたステッピングモータ(モータ)1がモータ取付台(筐体)4に、緩衝部材2を介装し支持部材3により固定されている。また、モータ軸6の先端部6aと、この先端部6aに対向配置された出力軸22の一端部22aとに、スプリング23が介装されているとともに、出力軸22がウォームギア26を備え、モータ取付台4に回転自在に支持されて概略構成されている。
ここで、緩衝部材2は、防振ゴムが用いられている。この緩衝部材2は、板状の防振ゴムをケーシング9の全周に亘って巻き付け、支持部材3とモータ取付台4との間に介装されて固定される。また、この緩衝部材2として用いられている防振ゴムは、1〜3mmの厚み寸法を有している。
そして、モータ取付台4には、ケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周の一部が収納される凹部4aが設けられている。この凹部4aは、その内径がケーシング9に緩衝部材2を設けた状態の外径と略同寸法に形成されている。また、凹部4aは、ケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周の周方向の略半分が収納されるように形成されている。
さらに、凹部4aは、モータ取付台4の側面の開口部に、当該開口部側からケーシング9部分を挿入可能にするストレート部4bが形成されている。このストレート部4bは、凹部4aの円弧状の内周面に連続して形成されているとともに、モータ取付台4の側面に対して、直交して形成されている。そして、凹部4aは、モータ取付台4の上面側から下面側に貫通して形成されている。
また、支持部材3は、凹部4aにケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周の一部を収納した際に、当該凹部4aから露出した当該ケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周面の円弧の半径と同径寸法に形成されたR状の本体部3bを有しているとともに、この本体部3bの両端部に、モータ取付台4の側面に当接される平坦状の取付部3aが設けられ、かつ本体部3bの周方向に、内側に突出する突起部3cが周設されている。また、この取付部3aには、モータ取付台4の側面に支持部材3を固着するビスPが挿通される孔部が設けられている。
そして、PM型のステッピングモータ1は、クローポール型のもので、図10と同様に、2相のステータ7a、7bと、各相のステータ7a、7bが、コイル10により巻回されたボビン11と、対をなすフィールドプレート12、13を配置することにより、円筒状に構成されている。また、各相のステータ7a、7bは、背中合わせに組み合わせられた状態によりステータユニット7として一体化されて、ケーシング9内に挿入されている。
さらに、ステータユニット7内に設けられたロータ5は、樹脂材料により、モータ軸6上に成形加工されたロータ本体5bと、先に成形されたロータ本体5bの外周上に成形されて、後から周方向に多極着磁が施された円筒形のロータマグネット5aとで構成されている。また、ケーシング9の内部にロータ5の後端を支持する軸受部14を備える樹脂製の蓋部材8が配設されている。
また、ケーシング9は、閉塞した先端壁17を有する円筒カップ状をなし、先端壁17の中央には軸孔18が設けられ、軸孔18には軸受ブッシュ19が嵌合固定され、軸受ブッシュ19のケース内側の端面には、モータ軸6方向に直交するスラスト軸受面20が形成されている。また、ロータ5の中心に固定されたモータ軸6の先端が、リング状の軸受ブッシュ19に摺動回転可能に貫通している。
そして、モータ軸6の先端部6a側に、モータ取付台4に回転自在に支持された出力軸22が同軸上に間隔を置いて配置されている。この出力軸22は、一端部22aと他端部22b側が、各々支持部材27a、27bに回転自在に支持されている。また、出力軸22は、ウォームギア26を備えているとともに、他端部22bが半球状に形成されている。さらに、この他端部22b側の支持部材27bとウォームギア26との間に、ウォームギア26に掛かる与圧を受けて、摺動ロスを低減させるポリスライダーワッシャ28が介在されている。
さらに、モータ軸6の先端部6aと、この先端部6aに対向する出力軸22の一端部22a側との間にスプリング23が介装されている。このスプリング23は、図3(b)に示すように、圧縮バネが用いられている。また、スプリング23は、図3(a)に示すように、その一端23aが、モータ軸6の先端部6aの径方向に切断され、かつ軸線方向に切り込まれて形成された切欠部6bに係止されているとともに、他端23bが、出力軸22の一端部22aの径方向に切断され、かつ軸線方向に切り込まれて形成された切欠部22cに係止されている。このスプリング23により、モータ軸6と出力軸22とが接続されている。
以上の構成によるモータの取付構造において、ステッピングモータ1をモータ取付台4に取り付けるには、まず、モータ軸6の先端部6aの切欠部6bにスプリング23の一端23aを差し込むとともに、他端23bを出力軸22の一端部22aの切欠部22cに差し込んで、モータ軸6と出力軸22とを接続する。
次いで、出力軸22の他端部22bをモータ取付台4の下側に設けられた支持部材27bに挿入するとともに、一端部22a側を支持部材27aに係止させる。その際に、出力軸22に備えられたウォームギア26と支持部材27bとの間に、ポリスライダーワッシャ28を介在させる。
そして、ケーシング9の外周面の全周に、防振ゴムからなる板状の緩衝部材2を巻き付けるとともに、緩衝部材2を全周に巻き付けたケーシング9をモータ取付台4の凹部4aに収納し、当該凹部4aの内周面と、当該緩衝部材2の外周面とを当接させる。この際に、凹部4aには、図1(b)に示すように、ケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周の周方向の略半分が収納される。
次いで、凹部4aから露出したケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周面に、支持部材3のR状の本体部3bを囲繞する。そして、支持部材3の本体部3bの両端部に設けられた取付部3aに各々穿設された孔部に、ビスPを挿通させ、このビスPをモータ取付台4に螺合させて、ステッピングモータ1をモータ取付台4に固定する。その際に、支持部材3の本体部3bに設けられた突起部3cによって、ケーシング9の外周面に巻き付けられた緩衝部材2をしっかり固定することができる。
次に、ステッピングモータ1を本願発明のモータの取付構造によって、機器類21に取り付けた場合の作用効果について説明する。
まず、ステッピングモータ1に電気が流れると、コイル10にステップ信号が入力される。この入力により、一対のフィールドプレート12、13に形成された極歯が、N極、S極となって回転磁界が発生する。そして、ロータマグネット5aは、N極とS極が交互に着磁されているため、上記ステップ信号により発生する回転磁界に同期し、ロータ5の回転が継続される。
このとき、上記ステップ信号がステータ7a、7bのA相、B相に交互に入力されるため、ロータ5に、モータ軸6の軸線方向に沿って、一端側と他端側とに動かす力が発生し、この力の作用によってモータ軸6の軸線方向に振動が発生する。
また、図12のグラフに示すように、ロータ5が回転している際に、当該ロータ5のロータマグネット5aの極と、フィールドプレート12、13の上記極歯間に引き付け力が発生し、この引き付け力がロータ5の回転力に対してブレーキとなり、ロータ5の回転加速度が常に変動しながら回転し、この変動によって回転方向に振動が発生する。
その際、図1〜図3に示すように、ケーシング9の外周面に防振ゴムからなる緩衝部材2が全周に亘って設けられていることにより、これらの上記振動が、この防振ゴムによって吸収されて減衰するため、ケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周の一部が収納されたモータ取付台4の凹部4a、および当該凹部4aから露出した当該緩衝部材2の外周面を囲繞して、ステッピングモータ1を固定する支持部材3への伝播が低減される。
一方、ロータ5の回転によってモータ軸6が回転し、このモータ軸6の先端部6aと出力軸22の一端部22aとに接続されたスプリング23を介して、出力軸22が回転するとともに、この出力軸に備えられたウォームギア26が回転し、このウォームギア26に歯合されているギア29が回転する。この際に、ロータ5の回転によって生じた上記振動は、モータ軸6にも振動が伝播される。しかし、このモータ軸6に伝播された上記振動は、モータ軸6と出力軸22とを接続するスプリング23により吸収されて衰退するため、出力軸22への伝播が低減される。
この結果、ステッピングモータ1が取り付けられているモータ取付台4への振動の伝播、および機器類21への振動の伝播も軽減されることになる。したがって、機器類21を起動した際に、ステッピングモータ1のロータ5が回転することによって発生する上記振動が、ケーシング9からモータ取付台4およびモータ軸6からギアを介してギアボックスなどへの伝播が抑えられる。これにより、伝播された振動によって当該モータ取付台4などが共鳴し、この共鳴によって生じる騒音の要因となる振動を抑えることができ、騒音による不快感を軽減することが可能となる。
また、緩衝部材2が、ケーシング9の外周面の全周に亘って設けられているため、ロータ5の回転によって発生する振動を好適に吸収して減衰させることができるとともに、ステッピングモータ1をモータ取付台4に取り付け、およびステッピングモータ1の交換や修理の際の取り外しを簡便に行うことができる。
そして、緩衝部材2が、防振ゴムであるため、ケーシング9の外周面に設ける場合でも、加工や取り付けを容易に行うことができるとともに、製造コストを抑えることができる。
さらに、緩衝部材2を設けたケーシング9をモータ取付台4に収納することができるため、ステッピングモータ1を取り付ける機器類21の小型化を図ることができるとともに、ステッピングモータ1の取付強度を向上させることができる。
(実施形態2)
図4〜図6は、本発明のモータの取付構造の第2の実施形態を示し、従来技術において記した図10、および第1の実施形態において記した図1〜図3と同一構成部分については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
図4〜図6に示すように、本発明の取付構造は、円筒状のケーシング9内に、筒状のステータユニット7と、このステータユニット7内に間隙を介して回転自在に設けられたロータ5と、このロータ5中心に一体的に設けられたモータ軸6とが収納され、蓋部材8により封止されたステッピングモータ1がモータ取付台4に、緩衝部材2を介装し支持部材3により固定されている。また、モータ軸6の先端部6aに磁石ケース30と、この先端部6aに対向配置された出力軸22の一端部22aに磁石ケース31が出力軸22に設けられているとともに、出力軸22がウォームギア26を備え、モータ取付台4に回転自在に支持されて概略構成されている。
ここで、モータ取付台4には、第1の実施形態と同様に、ケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周の一部が収納される凹部4aが設けられている。この凹部4aは、その内径がケーシング9に緩衝部材2を設けた状態の外径と略同寸法に形成されている。また、凹部4aは、ケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周の周方向の略半分が収納されるように形成されている。
さらに、凹部4aは、モータ取付台4の側面の開口部に、当該開口部側からケーシング9部分を挿入可能にするストレート部4bが形成されている。このストレート部4bは、凹部4aの円弧状の内周面に連続して形成されているとともに、モータ取付台4の側面に対して、直交して形成されている。そして、凹部4aは、モータ取付台4の上面側から下面側に貫通して形成されている。
また、支持部材3は、第1の実施形態と同様に、凹部4aから露出したケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周面の円弧の半径と同径寸法に形成されたR状の本体部3bを有しているとともに、この本体部3bの両端部に、モータ取付台4の側面に当接される平坦状の取付部3aが設けられ、かつ本体部3bの周方向に、内側に突出する突起部3cが周設されている。
そして、PM型のステッピングモータ1は、第1の実施形態と同様に、クローポール型が用いられている。そして、モータ軸6の先端部6a側に、モータ取付台4に回転自在に支持された出力軸22が同軸上に間隔を置いて配置されている。この出力軸22は、一端部22aと他端部22b側が、各々支持部材27a、27bに回転自在に支持されている。また、出力軸22は、ウォームギア26を備えているとともに、他端部22bが半球状に形成されている。さらに、出力軸22の一端部22a側の支持部材27aとウォームギア26との間、および他端部22b側の支持部材27bとウォームギア26との間に、ウォームギア26に掛かる与圧を受けて、摺動ロスを低減させるポリスライダーワッシャ28が各々に介在されている。
さらに、モータ軸6の先端部6aに、合成樹脂からなる円板状の磁石ケース30が設けられているとともに、出力軸22の一端部22aに、合成樹脂からなる円板状の磁石ケース31が設けられている。この磁石ケース30、31は、平板面同士が隙間を介して対向配置されているとともに、各々に4個の磁石24が内設されている。この磁石24は、円周方向に隣り合う磁石24が異極になるように配列されて内設されている。
以上の構成によるモータの取付構造において、ステッピングモータ1をモータ取付台4に取り付けるには、まず、ウォームギア26を備えた出力軸22の他端部22bをモータ取付台4の下側に配設された支持部材27bに挿入するとともに、一端部22aを支持部材27aに係止させる。その際に、出力軸22に備えられたウォームギア26と支持部材27aとの間、およびウォームギア26と支持部材27bとの間に、ポリスライダーワッシャ28を各々介在させる。
そして、ケーシング9の外周面の全周に、防振ゴムからなる板状の緩衝部材2を巻き付けるとともに、緩衝部材2を全周に巻き付けたケーシング9をモータ取付台4の凹部4aに収納し、当該凹部4aの内周面と、当該緩衝部材2の外周面とを当接させる。この際に、凹部4aには、図4(b)に示すように、ケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周の周方向の略半分が収納される。
次いで、凹部4aから露出したケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周面に、支持部材3のR状の本体部3bを囲繞する。そして、支持部材3の本体部3bの両端部に設けられた取付部3aに各々穿設された孔部に、ビスPを挿通させ、このビスPをモータ取付台4に螺合させて、ステッピングモータ1をモータ取付台4に固定する。
その際に、第1の実施形態と同様に、支持部材3の本体部3bに設けられた突起部3cによって、ケーシング9の外周面に巻き付けられた緩衝部材2をしっかり固定することができる。また、ステッピングモータ1をモータ取付台4に固定することにより、モータ軸6の先端部6aに設けられた磁石ケース30と、出力軸22の一端部22aに設けられた磁石ケース31とが、隙間を介在して対向配置される。
次に、ステッピングモータ1を本願発明のモータの取付構造によって、機器類21に取り付けた場合の作用効果について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、ステッピングモータ1に電気が流れると、コイル10にステップ信号が入力される。この入力により、一対のフィールドプレート12、13に形成された極歯が、N極、S極となって回転磁界が発生する。そして、ロータマグネット5aは、N極とS極が交互に着磁されているため、上記ステップ信号により発生する回転磁界に同期し、ロータ5の回転が継続される。
このとき、上記ステップ信号がステータ7a、7bのA相、B相に交互に入力されるため、ロータ5に、モータ軸6の軸線方向に沿って、一端側と他端側とに動かす力が発生し、この力の作用によってモータ軸6の軸線方向に振動が発生する。
また、図12のグラフに示すように、ロータ5が回転している際に、当該ロータ5のロータマグネット5aの極と、フィールドプレート12、13の上記極歯間に引き付け力が発生し、この引き付け力がロータ5の回転力に対してブレーキとなり、ロータ5の回転加速度が常に変動しながら回転し、この変動によって回転方向に振動が発生する。
その際、図4〜図6に示すように、ケーシング9の外周面に防振ゴムからなる緩衝部材2が全周に亘って設けられていることにより、これらの上記振動が、この防振ゴムによって吸収されて減衰するため、ケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周の一部が収納されたモータ取付台4の凹部4a、および当該凹部4aから露出した当該緩衝部材2の外周面を囲繞し、ステッピングモータ1を固定する支持部材3への伝播が低減される。
一方、ロータ5の回転によってモータ軸6が回転し、このモータ軸6の先端部6aに設けられた磁石ケース30と、この磁石ケース30と対向配置された出力軸の一端部22aに設けられた磁石ケース31との間に、各々の磁石ケース30、31に内設された磁石24の異極同士の吸引力によって、出力軸22が回転するとともに、この出力軸22に備えられたウォームギア26が回転し、このウォームギア26に歯合されているギア29が回転する。この際に、ロータ5の回転によって生じた上記振動は、モータ軸6にも振動が伝播される。しかし、このモータ軸6に伝播された上記振動は、モータ軸6と出力軸22が非接触状態により間隔を置いて配設されているため、出力軸22には伝播されない。
この結果、ステッピングモータ1が取り付けられているモータ取付台4への振動の伝播、および機器類21への振動の伝播も軽減されることになる。したがって、機器類21を起動した際に、ステッピングモータ1のロータ5が回転することによって発生する上記振動が、ケーシング9からモータ取付台4、およびモータ軸6からギアを介してギアボックスなどへの伝播が抑えられ、伝播された振動によって当該モータ取付台4などが共鳴し、この共鳴によって生じる騒音の要因となる振動を抑えることができ、騒音による不快感を軽減することが可能となる。
また、第1の実施形態と同様に、緩衝部材2が、ケーシング9の外周面の全周に亘って設けられているため、ロータ5の回転によって発生する振動を好適に吸収して減衰させることができるとともに、ステッピングモータ1をモータ取付台4に取り付け、およびステッピングモータ1の交換や修理の際の取り外しを簡便に行うことができる。
そして、緩衝部材2が、防振ゴムであるため、ケーシング9の外周面に設ける場合でも、加工や取り付けを容易に行うことができるとともに、製造コストを抑えることができる。
さらに、緩衝部材2を設けたケーシング9をモータ取付台4に収納することができるため、ステッピングモータ1を取り付ける機器類21の小型化を図ることができるとともに、ステッピングモータ1の取付強度を向上させることができる。
(実施形態3)
図7〜図9は、本発明のモータの取付構造の第3の実施形態を示し、従来技術において記した図10、および第1の実施形態において記した図1〜図3と同一構成部分については、同一符号を付してその説明を簡略化する。
図7〜図9に示すように、本発明の取付構造は、円筒状のケーシング9内に、筒状のステータユニット7と、このステータユニット7内に間隙を介して回転自在に設けられたロータ5と、このロータ5中心に一体的に設けられたモータ軸6とが収納され、蓋部材8により封止されたステッピングモータ1がモータ取付台4に、緩衝部材2を介装し支持部材3により固定されている。また、モータ軸6の先端部6aと、この先端部6aに対向配置された出力軸22の一端部22aに、防振ゴム25が介在されているとともに、出力軸22がウォームギア26を備え、モータ取付台4に回転自在に支持されえて概略構成されている。
ここで、モータ取付台4には、第1の実施形態と同様に、ケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周の一部が収納される凹部4aが設けられている。この凹部4aは、その内径がケーシング9に緩衝部材2を設けた状態の外径と略同寸法に形成されている。また、凹部4aは、ケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周の周方向の略半分が収納されるように形成されている。
さらに、凹部4aは、モータ取付台4の側面の開口部に、当該開口部側からケーシング9部分を挿入可能にするストレート部4bが形成されている。このストレート部4bは、凹部4aの円弧状の内周面に連続して形成されているとともに、モータ取付台4の側面に対して、直交して形成されている。そして、凹部4aは、モータ取付台4の上面側から下面側に貫通して形成されている。
また、支持部材3は、第1の実施形態と同様に、凹部4aから露出したケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周面の円弧の半径と同径寸法に形成されたR状の本体部3bを有しているとともに、この本体部3bの両端部に、モータ取付台4の側面に当接される平坦状の取付部3aが設けられ、かつ本体部3bの周方向に、内側に突出する突起部3cが形成されている。
そして、PM型のステッピングモータ1は、第1の実施形態と同様に、クローポール型が用いられている。そして、モータ軸6の先端部6a側に、モータ取付台4に回転自在に支持された出力軸22が同軸上に間隔を置いて配置されている。この出力軸22は、一端部22aと他端部22b側が、各々支持部材27a、27bに回転自在に支持されているとともに、ウォームギア26を備え、かつ他端部22bが半球状に形成されている。また、出力軸22の一端部22a側の支持部材27aとウォームギア26との間、および他端部22b側の支持部材27bとウォームギア26との間に、ウォームギア26に掛かる与圧を受けて、摺動ロスを低減させるポリスライダーワッシャ28が各々に介在されている。
そして、図9に示すように、モータ軸6の先端部6aと、この先端部6aに間隔を置いて対向配置された出力軸22の一端部22aとの間に、円筒状の防振ゴム25が介装されている。この防振ゴム25は、両端部にモータ軸6および出力軸22に取り付ける円筒状の取付台33、34が一体的に設けられている。この取付台33、34は、軸芯にモータ軸6の先端部6aおよび出力軸22の一端部22aを挿入する孔部が各々設けられているとともに、外周面に挿入したモータ軸6および出力軸22を固定するスクリュネジ35を螺合する雌ネジが螺設されたネジ穴が径方向に上記孔部まで貫通して穿設されている。
さらに、モータ取付台4の支持部材27bの下方に、この支持部材27bに出力軸22の他端部22bを挿入した際に、半球状に形成された他端部22bに当接される板バネ32が設けられている。この板バネ32は、ウォームギア26に与圧を付与する機能を備えている。
以上の構成によるモータの取付構造において、ステッピングモータ1をモータ取付台4に取り付けるには、まず、防振ゴム25の端部に一体的に設けられた取付台33の上記孔部に、モータ軸6の先端部6aを挿入し、取付台33の外周面に形成された上記ネジ穴にスクリュネジ35を螺合させて、モータ軸6に固定する。そして、防振ゴム25のもう一方の端部に設けられた取付台34の上記孔部に、出力軸22の一端部22aを挿入し、取付台34の外周面に形成された上記ネジ穴にスクリュネジ35を螺合させて、出力軸22に固定する。
次いで、ケーシング9の外周面の全周に、防振ゴムからなる板状の緩衝部材2を巻き付けた後に、ウォームギア26を備えた出力軸22の他端部22bを、モータ取付台4の支持部材27bに挿入するとともに、一端部22a側の取付台34の下部を支持部材27aに係止させるとともに、緩衝部材2を全周に巻き付けたケーシング9をモータ取付台4の凹部4aに収納し、当該凹部4aの内周面と、当該緩衝部材2の外周面とを当接させる。その際に、凹部4aには、図7(b)に示すように、ケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周の周方向の略半分が収納される。
そして、凹部4aから露出したケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周面に、支持部材3のR状の本体部3bを囲繞する。そして、支持部材3の本体部3bの両端部に各々設けられた取付部3aに穿設された孔部に、ビスPを挿通させ、このビスPをモータ取付台4に螺合させて、ステッピングモータ1をモータ取付台4に固定する。
その際、第1の実施形態と同様に、支持部材3の本体部3bに設けられた突起部3cによって、ケーシング9の外周面に巻き付けられた緩衝部材2をしっかり固定することができる。また、ステッピングモータ1をモータ取付台4に固定することにより、モータ軸6の先端部6aに設けられた磁石ケース30と、出力軸22の一端部22aに設けられた磁石ケース31とが、隙間を介在して対向配置される。
次に、ステッピングモータ1を本願発明のモータの取付構造によって、機器類21に取り付けた場合の作用効果について説明する。
まず、第1の実施形態と同様に、ステッピングモータ1に電気が流れると、コイル10にステップ信号が入力される。この入力により、一対のフィールドプレート12、13に形成された極歯が、N極、S極となって回転磁界が発生する。そして、ロータマグネット5aは、N極とS極が交互に着磁されているため、上記ステップ信号により発生する回転磁界に同期し、ロータ5の回転が継続される。
このとき、上記ステップ信号がステータ7a、7bのA相、B相に交互に入力されるため、ロータ5に、モータ軸6の軸線方向に沿って、一端側と他端側とに動かす力が発生し、この力の作用によってモータ軸6の軸線方向に振動が発生する。
また、図12のグラフに示すように、ロータ5が回転している際に、当該ロータ5のロータマグネット5aの極と、フィールドプレート12、13の上記極歯間に引き付け力が発生し、この引き付け力がロータ5の回転力に対してブレーキとなり、ロータ5の回転加速度が常に変動しながら回転し、この変動によって回転方向に振動が発生する。
その際、図7〜図9に示すように、ケーシング9の外周面に防振ゴムからなる緩衝部材2が全周に亘って設けられているため、これらの上記振動は、この防振ゴムによって吸収されて減衰するため、ケーシング9に設けられた緩衝部材2の外周の一部が収納されたモータ取付台4の凹部4a、および当該凹部4aから露出した当該緩衝部材2の外周面を囲繞し、ステッピングモータ1を固定する支持部材3への伝播が低減される。
一方、ロータ5の回転によってモータ軸6が回転し、このモータ軸6の先端部6aに固定された取付台33と、出力軸22の一端部22aに固定された取付台34と共に一体的に設けられた防振ゴム25を介して接続された出力軸22が回転するとともに、この出力軸22に備えられたウォームギア26が回転し、このウォームギア26に歯合されているギア29が回転する。この際に、ロータ5の回転によって生じた上記振動は、モータ軸6にも振動が伝播される。しかし、このモータ軸6に伝播された上記振動は、モータ軸6と出力軸22とを接続する防振ゴム25により吸収されて減衰するため、出力軸22への伝播が低減される。
この結果、ステッピングモータ1が取り付けられているモータ取付台4への振動の伝播、および機器類21への振動の伝播も軽減されることになる。したがって、機器類21を起動した際に、ステッピングモータ1のロータ5が回転することによって発生する上記振動が、ケーシング9からモータ取付台4およびモータ軸6からギアを介してギアボックスなどへの伝播が抑えられ、伝播された振動によって当該モータ取付台4などが共鳴し、この共鳴によって生じる騒音の要因となる振動を抑えることができ、騒音による不快感を軽減することが可能となる。
また、第1の実施形態と同様に、緩衝部材2が、ケーシング9の外周面の全周に亘って設けられているため、ロータ5の回転によって発生する振動を好適に吸収することができるとともに、ステッピングモータ1をモータ取付台4に取り付け、およびステッピングモータ1の交換や修理の際の取り外しを簡便に行うことができる。
そして、緩衝部材2が、防振ゴムであるため、ケーシング9の外周面に設ける場合でも、加工や取り付けを容易に行うことができるとともに、製造コストを抑えることができる。
さらに、緩衝部材2を設けたケーシング9をモータ取付台4に収納することができるため、ステッピングモータ1を取り付ける機器類21の小型化を図ることができるとともに、ステッピングモータ1の取付強度を向上させることができる。
なお、上記実施の形態において、緩衝部材2をケーシング9の外周面に設ける場合のみ説明したが、これに限定されるものでなく、例えば、モータ取付台4の凹部4aの内周面、およびケーシング9の外周面を囲繞する支持部材3の内周面の各々に、緩衝部材2を設けても対応可能である。
また、緩衝部材2を防振ゴムを用いる場合のみ説明したが、これに限定されるものでなく、例えば、ポリウレタンなどを用いても対応可能である。
機器類の筐体にモータを取り付ける際に用いることができる。
1 ステッピングモータ(モータ)
2 緩衝部材
3 支持部材
4 モータ取付台(筐体)
4a 凹部
5 ロータ
6 ロータ軸
7 ステータユニット(ステータ)
8 蓋部材
9 ケーシング
21 機器類
22 出力軸
23 スプリング
24 磁石
25 防振ゴム

Claims (6)

  1. 円筒状のケーシング内に、筒状のステータと、このステータ内に間隙を介して回転自在に設けられたロータと、このロータの同心上に設けられたモータ軸とが収納されて蓋部材により封止されたモータを機器類の筐体に取り付けるモータの取付構造において、
    上記筐体に、上記ケーシングの外周の一部が収納される凹部が設けられるとともに、当該凹部から露出した当該ケーシングの外周面を囲繞して上記モータを固定する支持部材が着脱自在に設けられてなり、
    かつ上記凹部に収納された上記ケーシングの外周面と当該凹部の内周面との間、および露出した上記ケーシングの外周面と上記支持部材の内周面との間に、上記ステータ内の上記ロータの回転により生じる振動を吸収する緩衝部材が介装されていることを特徴とするモータの取付構造。
  2. 上記モータ軸の先端部側に、上記筐体に回転自在に支持された出力軸が同軸上に間隔を置いて配置されるとともに、上記モータ軸の先端部と、この先端部に対向する上記出力軸の一端部側との間にスプリングを介装して上記モータ軸と上記出力軸とを接続することにより、上記モータ軸の回転が当該スプリングを介して上記出力軸に伝達されることを特徴とする請求項1に記載のモータの取付構造。
  3. 上記モータ軸の先端部側に、上記筐体に回転自在に支持された出力軸が同軸上に間隔を置いて配置されるとともに、上記モータ軸の先端部と、この先端部に対向する上記出力軸の一端部の各々に、互いが異極になるように磁石を間隙を介して上記先端部と上記一端部との間に対向配置することにより、上記モータ軸の回転が当該磁石間の吸引力によって上記出力軸に伝達されることを特徴とする請求項1に記載のモータの取付構造。
  4. 上記モータ軸の先端部側に、上記筐体に回転自在に支持された出力軸が同軸上に間隔を置いて配置されるとともに、上記モータ軸の先端部と、この先端部に対向する上記出力軸の一端部側との間に防振ゴムを介装して上記モータ軸と上記出力軸とを接続することにより、上記モータ軸の回転が当該防振ゴムを介して上記出力軸に伝達されることを特徴とする請求項1に記載のモータの取付構造。
  5. 上記緩衝部材は、上記ケーシングの外周面に全周に亘って介装されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のモータの取付構造。
  6. 上記緩衝部材は、防振ゴムであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のモータの取付構造。
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