JP2006066492A - 薄膜トランジスタパネル及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタパネル及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 アモルファスシリコン薄膜トランジスタとポリシリコン薄膜トランジスタとを備えた画像読取装置において、より一層の小型化を図る。
【解決手段】 アモルファスシリコンからなる半導体薄膜41を有する光電気変換型の薄膜トランジスタ3は、ポリシリコンからなる半導体薄膜25、26を有する駆動回路用のCMOS薄膜トランジスタ21、22よりも上層側に設けられている。この場合、薄膜トランジスタ3のボトムゲート電極9、ソース・ドレイン電極10及びトップゲート電極8と薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極に接続される導電体層35、36とを接続するための上層接続配線48、51、54は、ボトムゲート電極9、ソース・ドレイン電極10及びトップゲート電極8の各電極と同一の層に、同一の導電材料により形成され、下層接続配線50、53、56は、導電体層35、36と同一の層に、同一の導電材料により形成される。
【選択図】 図2

Description

この発明は薄膜トランジスタパネル及びその製造方法に関し、特に、ポリシリコン薄膜トランジスタとアモルファスシリコン薄膜トランジスタとを備えた薄膜トランジスタパネル及びその製造方法に関する。
画像読取装置には、例えば、ガラス基板上のほぼ中央部の画像読取領域に複数のフォトセンサを配置し、ガラス基板上の画像読取領域の外側に、フォトセンサを駆動するための半導体チップを配置したものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような画像読取装置では、画像読取領域に対してその外側に配置された半導体チップが上方に突出しているため、例えば指紋読取装置として用いた場合、被写体である指が半導体チップに当接すると、指を画像読取領域に所期の通り密接させることができず、適切な指紋読取動作が実行されず、誤動作等の不具合が生じる要因となってしまう。
そこで、このような半導体チップの上方への突出による不具合を回避するために、画像読取領域からある程度離れた位置に半導体チップを配置する構成を採用することが考えられるが、このようにした場合には、装置全体が大型化し、携帯機器等への搭載を考慮した場合、好ましくない。
一方、アクティブマトリクス型の液晶表示装置には、例えば、ガラス基板上にアモルファスシリコン薄膜を成膜し、このアモルファスシリコン薄膜のうち、ポリシリコン薄膜トランジスタ形成領域のみを選択的に結晶化してポリシリコン薄膜を形成し、アモルファスシリコン薄膜形成領域にアモルファスシリコン薄膜トランジスタを形成し、ポリシリコン薄膜形成領域にポリシリコン薄膜トランジスタを形成するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
そして、このような液晶表示装置では、ガラス基板上のほぼ中央部の画像表示領域にスイッチング素子としてのアモルファスシリコン薄膜トランジスタを形成し、ガラス基板上の画像表示領域の外側に、アモルファスシリコン薄膜トランジスタを駆動するための駆動回路部としてのポリシリコン薄膜トランジスタを形成すると、最上面がほぼ平坦となる。そこで、このような構造を指紋読取装置に採用すると、駆動回路部を画像読取領域から必要以上に離す必要はなく、装置全体を小型化することができる。
特開平8−8414号公報(図3) 特公平5−9794号公報
しかしながら、特許文献2に記載の液晶表示装置では、ガラス基板上に成膜されたアモルファスシリコン薄膜のうち、ポリシリコン薄膜トランジスタ形成領域(駆動回路部形成領域)のみを選択的に結晶化してポリシリコン薄膜を形成しているので、ポリシリコン薄膜を部分的に形成する工程が必要となる。
このため、アモルファスシリコン薄膜の結晶化を例えばレーザ照射により行なう場合には、レーザ照射位置を高精度に制御するとともに、細いレーザビームをスキャンさせてアモルファスシリコン薄膜を選択的に結晶化することが必要となり、ひいては製造装置の高精度化が必要であるとともに、結晶化工程に比較的長い時間を要し、製造コストの上昇を招くという問題があった。
また、アモルファスシリコン薄膜の結晶化は、アモルファスシリコン薄膜を600℃程度に加熱処理することによって行なわれるものであるため、結晶化する領域と結晶化しない領域を明確に分離することが難しく、そのためにアモルファスシリコン薄膜トランジスタからなる画像表示領域とポリシリコン薄膜トランジスタからなる駆動回路部とを基板上において十分接近させて配置することが難しく、装置全体の小型化に限界があるという問題があった。
そこで、この発明は、製造コストを低減することができ、また装置全体のより一層の小型化を図ることができる薄膜トランジスタパネル及びその製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、基板上に、ポリシリコンからなる半導体薄膜及び複数の電極を有するポリシリコン薄膜トランジスタと、アモルファスシリコンからなる半導体薄膜及び複数の電極を有するアモルファスシリコン薄膜トランジスタと、が設けられた薄膜トランジスタパネルにおいて、前記ポリシリコン薄膜トランジスタの前記複数の電極のいずれかに接続されて、当該電極と同一の導電材料で同一の層に設けられ、接続パッドを有する第1の配線と、前記第1の配線に絶縁膜を介して設けられた前記アモルファスシリコンからなる半導体薄膜と、前記第1の配線に絶縁膜を介して対向し、前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタの前記複数の電極のいずれかと同一の導電材料で、同一の層に設けられ、該絶縁膜の前記第1の配線の前記接続パッドに対応する箇所に設けられるコンタクトホールを介して、前記第1の配線に電気的に接続される第2の配線と、を備えることを特徴とするものである。
この発明によれば、アモルファスシリコン薄膜トランジスタの半導体薄膜をポリシリコン薄膜トランジスタの半導体薄膜よりも上層側に設けているので、ポリシリコン薄膜トランジスタの半導体薄膜を形成した後に、その上層にアモルファスシリコン薄膜トランジスタの半導体薄膜を形成すればよく、したがって成膜されたアモルファスシリコン薄膜全体を結晶化してポリシリコン薄膜を形成するようにしてもよく、従来技術にあるように、成膜されたアモルファスシリコン薄膜の特定の領域を選択的に結晶化するような工程が不要となり、工程を簡略化して、製造コストを低減することができる。
また、ポリシリコン薄膜トランジスタの半導体薄膜の上層側にアモルファスシリコン薄膜トランジスタの半導体薄膜が設けられ、ポリシリコン薄膜トランジスタとアモルファスシリコン薄膜トランジスタとが異なる層に分離して形成されるため、ポリシリコン薄膜トランジスタとアモルファスシリコン薄膜トランジスタとを十分接近させて配置することができ、ひいては装置全体のより一層の小型化を図ることができる。
さらに、ポリシリコン薄膜トランジスタの複数の電極及びアモルファスシリコン薄膜トランジスタの複数の電極のいずれかに接続され、コンタクトホールを介して電気的に接続されて、ポリシリコン薄膜トランジスタ及びアモルファスシリコン薄膜トランジスタの各電極を相互に接続する複数の配線を備え、各配線をポリシリコン薄膜トランジスタ及びアモルファスシリコン薄膜トランジスタの複数の電極のいずれかと同一の導電体層によって、当該電極と同時に形成することにより、各配線の何れもそれ専用の工程で形成する必要がなく、製造工程を簡略化して、製造コストを低減することができる。
(第1実施形態)
図1はこの発明の第1実施形態としての、例えば画像読取装置を構成する薄膜トランジスタパネルの要部の等価回路的平面図を示す。この薄膜トランジスタパネルはガラス基板1を備えている。ガラス基板1上のほぼ中央部の画像読取領域2には、フォトセンサとしての複数の光電変換型の薄膜トランジスタ3がマトリクス状に配置されている。
ガラス基板1上において画像読取領域2の右側、左側及び下側の各隣接する領域には、薄膜トランジスタ3を駆動するための後述する第1〜第3の駆動回路部4〜6が設けられている。ガラス基板1上の下端部には複数の外部接続端子7が設けられている。外部接続端子7は、後述するように、ガラス基板1上に設けられた上層接続配線及び下層接続配線を介して、第1〜第3の駆動回路部4〜6等に接続されている。
薄膜トランジスタ3は、その具体的な構造については後で説明するが、トップゲート電極8、ボトムゲート電極9及びソース・ドレイン電極10、10を備えている。トップゲート電極8は、画像読取領域2において行方向に配置されたトップゲートライン11を介して第1の駆動回路部(トップゲートドライバ)4に接続されている。ボトムゲート電極9は、画像読取領域2において行方向に配置されたボトムゲートライン12を介して第2の駆動回路部(ボトムゲートドライバ)5に接続されている。
一方のソース・ドレイン電極10は、画像読取領域2において列方向に配置されたドレインライン13を介して第3の駆動回路部(ドレインドライバ)6に接続されている。他方のソース・ドレイン電極10は、画像読取領域2等に配置された接地ライン(図示せず)を介して、外部接続端子7のうちの接地用外部接続端子に接続されている。
次に、この薄膜トランジスタパネルの一部の具体的な構造の一例について、図2を参照して説明する。この場合、図2の左側から右側に向かって、外部接続端子7の部分の断面図、第1〜第3の駆動回路部4〜6の各一部を構成するCMOS薄膜トランジスタ21、22の部分の断面図、第1〜第4の層間コンタクトの部分の断面図、光電変換型の薄膜トランジスタ3の部分の断面図を示す。
まず、第1〜第3の駆動回路部4〜6の各一部を構成するCMOS薄膜トランジスタ21、22の部分について説明する。ガラス基板1上の駆動回路部形成領域には、例えばポリシリコン薄膜トランジスタによるNMOS薄膜トランジスタ21とPMOS薄膜トランジスタ22とからなるCMOS薄膜トランジスタが設けられている。
各薄膜トランジスタ21、22は、ガラス基板1の上面に設けられた第1及び第2の下地絶縁膜23、24の上面に設けられたポリシリコンからなる半導体薄膜25、26を備えている。この場合、第1の下地絶縁膜23は窒化シリコンからなり、第2の下地絶縁膜24は酸化シリコンからなっている。
NMOS薄膜トランジスタ21は、例えばLDD(Lightly Doped Drain)構造を有して構成されている。すなわち、NMOS薄膜トランジスタ21の半導体薄膜25の中央部は真性領域からなるチャネル領域25aとされ、その両側はn型不純物低濃度領域からなるソース・ドレイン領域25bとされ、さらにその両側はn型不純物高濃度領域からなるソース・ドレイン領域25cとされている。一方、PMOS薄膜トランジスタ22の半導体薄膜26の中央部は真性領域からなるチャネル領域26aとされ、その両側はp型不純物高濃度領域からなるソース・ドレイン領域26bとされている。
半導体薄膜25、26を含む第2の下地絶縁膜24の上面には酸化シリコンからなるゲート絶縁膜27が設けられている。各チャネル領域25a、26a上におけるゲート絶縁膜27の上面にはモリブデンからなるゲート電極28、29が設けられている。ゲート電極28、29を含むゲート絶縁膜27の上面には窒化シリコンからなる第1の層間絶縁膜30が設けられている。半導体薄膜25、26のソース・ドレイン領域25c、26b上における第1の層間絶縁膜30及びゲート絶縁膜27にはコンタクトホール33、34が設けられている。
コンタクトホール33、34内及びその各近傍の第1の層間絶縁膜30の上面にはモリブデンからなる導電体層35、36がコンタクトホール33、34を介してソース・ドレイン領域25c、26bに接続されて設けられ、ソース・ドレイン電極及びそれに接続される配線を構成している。ここで、導電体層35、36は第1の層間絶縁膜30上に形成された部分と、コンタクトホール33、34内に充填された部分からなる。導電体層35、36を含む第1の層間絶縁膜30の上面には窒化シリコンからなる第2の層間絶縁膜37、ボトムゲート絶縁膜38、トップゲート絶縁膜39及びオーバーコート膜40が設けられている。
そして、NMOS薄膜トランジスタ21は、半導体薄膜25、ゲート絶縁膜27、ゲート電極28及びソース・ドレイン電極を含む導電体層35によって構成されている。PMOS薄膜トランジスタ22は、半導体薄膜26、ゲート絶縁膜27、ゲート電極29及びソース・ドレイン電極を含む導電体層36によって構成されている。これにより、NMOS薄膜トランジスタ21とPMOS薄膜トランジスタ22とからなるCMOS薄膜トランジスタ、つまり、第1〜第3の駆動回路部4〜6は、ガラス基板1上に一体形成されている。
次に、光電変換型の薄膜トランジスタ3の部分について説明する。駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極35、36を覆うように設けられた第2の層間絶縁膜37の上面にはクロム(遮光性金属)からなるボトムゲート電極9が設けられている。ボトムゲート電極9を含む第2の層間絶縁膜37の上面にはボトムゲート絶縁膜38が設けられている。ボトムゲート電極9上におけるボトムゲート絶縁膜38の上面には真性アモルファスシリコンからなる半導体薄膜41が設けられている。
半導体薄膜41の上面ほぼ中央部には窒化シリコンからなるチャネル保護膜42が設けられている。チャネル保護膜42の上面両側及びその両側における半導体薄膜41の上面にはn型アモルファスシリコンからなるオーミックコンタクト層43が設けられている。オーミックコンタクト層43の上面及びその近傍のボトムゲート絶縁膜38の上面にはクロムからなるソース・ドレイン電極10が設けられている。
ソース・ドレイン電極10を含むボトムゲート絶縁膜38の上面にはトップゲート絶縁膜39が設けられている。半導体薄膜41上におけるトップゲート絶縁膜39の上面にはITO(透光性金属)からなるトップゲート電極8が設けられている。トップゲート電極8を含むトップゲート絶縁膜39の上面にはオーバーコート膜40が設けられている。
そして、光電変換型の薄膜トランジスタ3は、ボトムゲート電極9、ボトムゲート絶縁膜38、半導体薄膜41、チャネル保護膜42、オーミックコンタクト層43及びソース・ドレイン電極10によって構成されたボトムゲート型の選択用薄膜トランジスタと、トップゲート電極8、トップゲート絶縁膜39、半導体薄膜41、チャネル保護膜42、オーミックコンタクト層43及びソース・ドレイン電極10によって構成されたトップゲート型のセンサ用薄膜トランジスタと、によって構成されている。これにより、光電変換型の薄膜トランジスタ3は、ガラス基板1上に一体形成されている。
次に、外部接続端子7の部分について説明する。モリブデンからなる外部接続端子7は、第1の層間絶縁膜30の上面に設けられ、オーバーコート膜40、トップゲート絶縁膜39、ボトムゲート絶縁膜38及び第2の層間絶縁膜37に設けられた開口部44を介して露出されている。
次に、第1〜第4の層間コンタクトの部分について説明する。第1の層間コンタクトの部分においては、第1の層間絶縁膜30の上面に設けられ、導電体層35、36と同一の層に設けられ、同じモリブデンからなる第1の上層接続配線45は、第1の層間絶縁膜30に設けられたコンタクトホール46を介して、ゲート絶縁膜27の上面にゲート電極28、29と同一の層に設けられて同じモリブデンからなり、ゲート電極28、29に接続された第1の下層接続配線47の接続パッド部に接続されている。ここで、第1の上層接続配線45は、第1の層間絶縁膜30の上面に形成された部分と、コンタクトホール46内に充填された部分からなる。
第2の層間コンタクトの部分においては、第2の層間絶縁膜37の上面に設けられたクロムからなる第2の上層接続配線48は、第2の層間絶縁膜37に設けられたコンタクトホール49を介して、第1の層間絶縁膜30の上面に導電体層35、36と同一の層に設けられ、同じモリブデンからなる第2の下層接続配線50の接続パッド部に接続されている。ここで、第2の上層接続配線49は、第2の層間絶縁膜37の上面に形成された部分と、コンタクトホール49内に充填された部分からなる。
第3の層間コンタクトの部分においては、ボトムゲート絶縁膜38の上面にボトムゲート電極9と同一の層に設けられ、同じクロムからなる第3の上層接続配線51は、ボトムゲート絶縁膜38及び第2の層間絶縁膜37に設けられたコンタクトホール52を介して、第1の層間絶縁膜30の上面に導電体層35、36と同一の層に設けられ、同じモリブデンからなる第3の下層接続配線53の接続パッド部に接続されている。ここで、第3の上層接続配線51は、ボトムゲート絶縁膜38の上面に形成された部分と、コンタクトホール52内に充填された部分からなる。
第4の層間コンタクトの部分においては、トップゲート絶縁膜39の上面にトップゲート電極8と同一の層に設けられ、同じITOからなる第4の上層接続配線54は、トップゲート絶縁膜39、ボトムゲート絶縁膜38及び第2の層間絶縁膜37に設けられたコンタクトホール55を介して、第1の層間絶縁膜30の上面に導電体層35、36と同一の層に設けられ、同じモリブデンからなる第4の下層接続配線56の接続パッド部に接続されている。ここで、第4の上層接続配線54は、トップゲート絶縁膜40の上面に形成された部分と、コンタクトホール55内に充填された部分からなる。
次に、図2に示す各部の電気的接続について説明する。光電変換型の薄膜トランジスタ3のボトムゲート電極9は、第2の上層接続配線48及び第2の下層接続配線50の各導電体層を介して、つまり図1に示すボトムゲートライン12を介して、第2の駆動回路部(ボトムゲートドライバ)5の薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極35、36に接続されている。
光電変換型の薄膜トランジスタ3の一方のソース・ドレイン電極10は、第3の上層接続配線51及び第3の下層接続配線53の各導電体層を介して、つまり図1に示すドレインライン13を介して、第3の駆動回路部(ドレインドライバ)6の薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極35、36に接続されている。
光電変換型の薄膜トランジスタ3の他方のソース・ドレイン電極10は、第3の上層接続配線51及び第3の下層接続配線53の各導電体層を介して、つまり図1において図示しない接地ラインを介して、外部接続端子7のうちの接地用外部接続端子に接続されている。
光電変換型の薄膜トランジスタ3のトップゲート電極8は、第4の上層接続配線54及び第4の下層接続配線56の各導電体層を介して、つまり図1に示すトップゲートライン11を介して、第1の駆動回路部(トップゲートドライバ)4の薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極35、36に接続されている。
駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22のゲート電極28、29は、第1の下層接続配線47及び第1の上層接続配線45を介して、外部接続端子7に接続されている。駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極35、36は、第1の層間絶縁膜30の上面に設けられた接続配線(図示せず)を介して、外部接続端子7に接続されている。
ここで、光電変換型の薄膜トランジスタ3のボトムゲート電極8、ソース・ドレイン電極10及びトップゲート電極8と駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極35、36とを接続するための接続配線のうち、第2〜第4の下層接続配線50、53、56は、第1の層間絶縁膜30上に設けられ、駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極35、36と同一の層で、同一の導電材料からなり、第2の上層接続配線48は、第2の層間絶縁膜37上に設けられ、光電変換型の薄膜トランジスタ3のボトムゲート電極8と同一の層で、同一の導電材料からなり、第3の上層接続配線51は、ボトムゲート絶縁膜38上に設けられ、光電変換型の薄膜トランジスタ3のソース・ドレイン電極10と同一の層で、同一の導電材料からなり、第4の上層接続配線54は、トップゲート絶縁膜39上に設けられ、光電変換型の薄膜トランジスタ3のトップゲート電極8と同一の層で、同一の導電材料からなる。
次に、この薄膜トランジスタパネルの製造方法の一例について説明する。まず、図3に示すように、ガラス基板1の上面に、プラズマCVD法により、窒化シリコンからなる第1の下地絶縁膜23(膜厚2000Å程度)、酸化シリコンからなる第2の下地絶縁膜24(膜厚1000Å程度)及びアモルファスシリコン薄膜61(膜厚500Å程度)を連続して成膜する。ここで、アモルファスシリコン薄膜61を成膜する工程は、概ね300℃程度を最高温度とする温度条件(第2の温度条件)で行なわれる。
次に、水素含有量の多いプラズマCVD法で成膜したアモルファスシリコン薄膜61の含有水素を除去するために、窒素ガス雰囲気中において500℃程度の温度で1時間程度の脱水素処理を行なう。この脱水素処理は、アモルファスシリコン薄膜61に後工程でエキシマレーザの照射により高エネルギーを与えると、アモルファスシリコン薄膜61中の水素が突沸して欠陥が生じるので、これを回避するために行なうものである。
次に、アモルファスシリコン薄膜61に上面側からエキシマレーザを照射することにより、アモルファスシリコン薄膜61を結晶化してポリシリコン薄膜62を形成する。ここで、アモルファスシリコン薄膜61を結晶化してポリシリコン薄膜62とする工程は、概ね600℃程度を最高温度とする温度条件(第1の温度条件)で行なわれる。
次に、ポリシリコン薄膜62をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、図4に示すように、半導体薄膜25、26を形成する。次に、図5に示すように、半導体薄膜25、26を含む第2の下地絶縁膜24の上面に、プラズマCVD法により、酸化シリコンからなるゲート絶縁膜27(膜厚1000Å程度)を成膜する。次に、ゲート絶縁膜27の上面に、スパッタ法により成膜されたモリブデン膜(膜厚3000Å程度)からなる導電体層をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、ゲート電極28、29及び第1の下層接続配線47を形成する。
次に、図6に示すように、フォトリソグラフィ法により形成された、ソース・ドレイン領域26bに対応する部分に開口部を有する第1のレジストパターン(図示せず)をマスクとして、p型不純物を高濃度で注入する。一例として、ボロンイオンを加速エネルギー30keV、ドーズ量3×1015atm/cm2の条件で注入する。これにより、半導体薄膜26は、ゲート電極29下の真性領域からなるチャネル領域26aと、その両側におけるp型不純物高濃度領域からなるソース・ドレイン領域26bとを有するものとなる。この後、第1のレジストパターンを剥離する。
次に、フォトリソグラフィ法により形成された、ソース・ドレイン領域25cに対応する部分に開口部を有する第2のレジストパターン(図示せず)をマスクとして、n型不純物を高濃度で注入する。一例として、リンイオンを加速エネルギー70keV、ドーズ量3×1015atm/cm2の条件で注入する。この後、第2のレジストパターンを剥離する。
次に、フォトリソグラフィ法により形成された、ソース・ドレイン領域25bに対応する部分に開口部を有する第3のレジストパターン(図示せず)をマスクとして、n型不純物を低濃度で注入する。一例として、リンイオンを加速エネルギー70keV、ドーズ量3×1013atm/cm2の条件で注入する。この後、第3のレジストパターンを剥離する。
これにより、半導体薄膜25は、ゲート電極28下の真性領域からなるチャネル領域25aと、その両側におけるn型不純物低濃度領域からなるソース・ドレイン領域25bと、さらにその両側におけるn型不純物高濃度領域からなるソース・ドレイン領域25cとを有するものとなる。
次に、窒素ガス雰囲気中において450℃程度の温度で1時間程度の注入イオン活性化処理を行なう。ここで、第1〜第3のレジストパターンをマスクとした各イオン注入工程は、上記順序に特に制約されるものではなく、任意の順序で行なうようにしてもよく、また他の方法、例えばゲート電極28、29をマスクとしたイオン注入工程を含む方法であってもよい。
次に、図7に示すように、ゲート電極28、29及び第1の下層接続配線47を含むゲート絶縁膜27の上面に、プラズマCVD法により、窒化シリコンからなる第1の層間絶縁膜30(膜厚3000Å程度)を成膜する。次に、フォトリソグラフィ法により、半導体薄膜25、26のソース・ドレイン領域25c、26b上における第1の層間絶縁膜30及びゲート絶縁膜27にコンタクトホール33、34を連続して形成し、また第1の下層接続配線47の接続パッド部上における第1の層間絶縁膜30にコンタクトホール46を形成する。
次に、第1の層間絶縁膜30の上面に、スパッタ法にモリブデン膜(膜厚5000Å程度)からなる導電体層を成膜し、コンタクトホール33、34、46内を埋め、フォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、導電体層35、36をコンタクトホール33、34を介してソース・ドレイン領域25c、26bに接続させて形成してソース・ドレイン電極及びそれに接続される配線を形成する。また第1の上層接続配線45をコンタクトホール46を介して第1の下層接続配線47の接続パッド部に接続させて形成し、さらに外部接続端子7、第1〜第3の下層接続配線50、53、56及び導電体層35、36と外部接続端子7とを接続する接続配線(図示せず)を形成する。
次に、図8に示すように、外部接続端子7、導電体層35、36、第1の上層接続配線45及び第2〜第4の下層接続配線50、53、56を含む第1の層間絶縁膜30の上面に、プラズマCVD法により、窒化シリコンからなる第2の層間絶縁膜37(膜厚3000Å程度)を成膜する。次に、第2の下層接続配線50の接続パッド部上における第2の層間絶縁膜37に、フォトリソグラフィ法により、コンタクトホール49を形成する。
次に、第2の層間絶縁膜37の上面に、スパッタ法によりクロム膜(膜厚1000Å程度)からなる導電体層を成膜し、コンタクトホール49内を埋め、フォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、第2の上層接続配線48をコンタクトホール49を介して第2の下層接続配線50の接続パッド部に接続させて形成し、またボトムゲート電極9を形成する。
次に、図9に示すように、ボトムゲート電極9及び第2の上層接続配線48を含む第2の層間絶縁膜37の上面に、プラズマCVD法により、窒化シリコンからなるボトムゲート絶縁膜38(膜厚3000Å程度)、真性アモルファスシリコンからなる半導体薄膜形成用層41a(膜厚500Å程度)及び窒化シリコンからなるチャネル保護膜形成用層42a(膜厚1000Å程度)を連続して成膜する。この場合、真性アモルファスシリコンからなる半導体薄膜形成用層41aは、図3に示すアモルファスシリコン薄膜61の成膜の場合と同様に、概ね300℃程度の温度条件で成膜される。
次に、チャネル保護膜形成用層42aをフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、図10に示すように、チャネル保護膜42を形成する。次に、図11に示すように、チャネル保護膜42を含む半導体薄膜形成用層41aの上面に、プラズマCVD法により、n型アモルファスシリコンからなるオーミックコンタクト層形成用層43a(膜厚250Å程度)を成膜する。この場合も、n型アモルファスシリコンからなるオーミックコンタクト層形成用層43aは、図3に示すアモルファスシリコン薄膜61の成膜の場合と同様に、概ね300℃程度の温度条件で成膜される。
次に、オーミックコンタクト層形成用層43a及び半導体薄膜形成用層41aをフォトリソグラフィ法により連続してパターニングすることにより、図12に示すように、オーミックコンタクト層43及び半導体薄膜41を形成する。
次に、図13に示すように、第3の下層接続配線53の接続パッド部上におけるボトムゲート絶縁膜38及び第2の層間絶縁膜37に、フォトリソグラフィ法により、コンタクトホール52を連続して形成する。次に、ボトムゲート絶縁膜38の上面及びオーミックコンタクト層43の上面に、スパッタ法によりクロム膜(膜厚500Å程度)からなる導電体層を成膜し、コンタクトホール52内を埋め、フォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、第3の上層接続配線51をコンタクトホール52を介して第3の下層接続配線53の接続パッド部に接続させて形成し、またソース・ドレイン電極10を形成する。
次に、図14に示すように、ソース・ドレイン電極10及び第3の上層接続配線51を含むボトムゲート絶縁膜38の上面に、プラズマCVD法により、窒化シリコンからなるトップゲート絶縁膜39(膜厚3000Å程度)を成膜する。次に、第4の下層接続配線56の接続パッド部上におけるトップゲート絶縁膜39、ボトムゲート絶縁膜38及び第2の層間絶縁膜37に、フォトリソグラフィ法により、コンタクトホール55を連続して形成する。
次に、トップゲート絶縁膜39の上面に、スパッタ法によりITO膜(膜厚500Å程度)からなる導電体層を成膜し、コンタクトホール55内を埋め、フォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、第4の上層接続配線54をコンタクトホール55を介して第4の下層接続配線56の接続パッド部に接続させて形成し、またトップゲート電極8を形成する。
次に、図2に示すように、トップゲート電極8及び第4の上層接続配線54を含むトップゲート絶縁膜39の上面に、プラズマCVD法により、窒化シリコンからなるオーバーコート膜40(膜厚6000Å程度)を成膜する。次に、外部接続端子7上におけるオーバーコート膜40、トップゲート絶縁膜39、ボトムゲート絶縁膜38及び第2の層間絶縁膜37に、フォトリソグラフィ法により、開口部44を連続して形成する。かくして、図2に示す薄膜トランジスタパネルが得られる。
ところで、上記製造方法では、光電変換型の薄膜トランジスタ3のアモルファスシリコンからなる半導体薄膜41を駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22のポリシリコンからなる半導体薄膜25、26よりも上層側に設けているので、駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22のポリシリコンからなる半導体薄膜25、26を形成した後に、その上層に光電変換型の薄膜トランジスタ3のアモルファスシリコンからなる半導体薄膜41を形成すればよく、したがって成膜されたアモルファスシリコン薄膜61全体を結晶化してポリシリコン薄膜62を形成するようにしてもよく、従来技術にあるように、成膜されたアモルファスシリコン薄膜の特定の領域を選択的に結晶化するような工程が不要となり、工程を簡略化して、製造コストを低減することができる。
また、上記製造方法では、駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22の半導体薄膜25、26の上層側に光電変換型の薄膜トランジスタ3の半導体薄膜41を形成し、駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22と光電変換型の薄膜トランジスタ3とを異なる層に分離して形成しているので、駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22と光電変換型の薄膜トランジスタ3とを十分接近させて配置することができ、装置全体の面積をより一層小さくすることができ、ひいては装置全体をより一層小型化することができる。
また、上記製造方法では、図3に示すように、アモルファスシリコン薄膜61を比較的低い温度条件(概ね300℃程度)で成膜し、次いでアモルファスシリコン薄膜61を結晶化してポリシリコン薄膜62を形成する工程を比較的高い温度条件(概ね600℃程度)で行ない、次いで図9に示すように、アモルファスシリコン薄膜41aを比較的低い温度条件(概ね300℃程度)で成膜しているので、駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22及び光電変換型の薄膜トランジスタ3の各素子特性を良好に維持することができる。
すなわち、上記とは逆に、アモルファスシリコン薄膜41aを比較的低い温度条件(概ね300℃程度)で成膜し、次いで半導体薄膜41を形成した後に、アモルファスシリコン薄膜61を比較的低い温度条件(概ね300℃程度)で成膜し、次いでアモルファスシリコン薄膜61を結晶化してポリシリコン薄膜62を形成する工程を比較的高い温度条件(概ね600℃程度)で行なった場合には、先に形成されたアモルファスシリコンからなる半導体薄膜41において脱水素化が進行するため、光電変換型の薄膜トランジスタ3において十分な電子移動度を実現することができなくなり、素子特性が劣化する現象が生じる可能性がある。
これに対し、上記製造方法では、比較的高温の温度条件を必要とするポリシリコンからなる半導体薄膜25、26を形成した後に、比較的低温で成膜が可能なアモルファスシリコンからなる半導体薄膜41を形成しているので、駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22の素子特性を良好に維持しつつ、光電変換型の薄膜トランジスタ3の素子特性も良好に維持することができる。
さらに、上記製造方法では、光電変換型の薄膜トランジスタ3のボトムゲート電極8、ソース・ドレイン電極10及びトップゲート電極8と駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極に接続される導電体層35、36とを接続するための第2〜第4の下層接続配線50、53、56を駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極に接続される導電体層35、36の形成と同時に形成し、第2の上層接続配線48を光電変換型の薄膜トランジスタ3のボトムゲート電極8の形成と同時に形成し、第3の上層接続配線51を光電変換型の薄膜トランジスタ3のソース・ドレイン電極10の形成と同時に形成し、第4の上層接続配線54を光電変換型の薄膜トランジスタ3のトップゲート電極8の形成と同時に形成しているので、各下層接続配線及び上層接続配線のいずれをもそれ専用の工程で形成する必要がなく、これにより製造工程を簡略化して、製造コストを低減することができる。
(第2実施形態)
図15はこの発明の第2実施形態としての薄膜トランジスタパネルの、図2同様の断面図を示す。この薄膜トランジスタパネルにおいて、図2に示す場合と異なる点は、第3の上層接続配線51を、ボトムゲート絶縁膜38に設けられたコンタクトホール52を介して、第2の層間絶縁膜37の上面に設けられたクロムからなる第3の下層接続配線53の接続パッド部に接続させ、また第4の上層接続配線54を、トップゲート絶縁膜39及びボトムゲート絶縁膜38に設けられたコンタクトホール55を介して、第2の層間絶縁膜37の上面に設けられたクロムからなる第4の下層接続配線56の接続パッド部に接続させた点である。
この場合、第2の層間絶縁膜37の上面に設けられたクロムからなる第3、第4の下層接続配線53、56は、第2の層間絶縁膜37の上面にクロムからなるボトムゲート電極9及び第2の上層接続配線48を形成するとき、同時に形成することができるので、第3、第4の下層接続配線53、56のいずれをもそれ専用の工程で形成する必要はない。
次に、この薄膜トランジスタパネルにおける、光電変換型の薄膜トランジスタ3と駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22及び外部接続端子7との電気的接続について説明する。光電変換型の薄膜トランジスタ3のボトムゲート電極9は、第2の上層接続配線48及び第2の下層接続配線50を介して、薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極に接続される導電体層35、36に接続されている。
光電変換型の薄膜トランジスタ3の一方のソース・ドレイン電極10は、第3の上層接続配線51、第3の下層接続配線53、第2の上層接続配線48及び第2の下層接続配線50を介して、薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極に接続される導電体層35、36に接続されている。光電変換型の薄膜トランジスタ3の他方のソース・ドレイン電極10は、第3の上層接続配線51、第3の下層接続配線53、第2の上層接続配線48及び第2の下層接続配線50を介して、外部接続端子7のうちの接地用外部接続端子に接続されている。
光電変換型の薄膜トランジスタ3のトップゲート電極8は、第4の上層接続配線54、第4の下層接続配線56、第2の上層接続配線48及び第2の下層接続配線50を介して、薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極に接続される導電体層35、36に接続されている。
ところで、この薄膜トランジスタパネルでは、第3の層間コンタクトの部分において、コンタクトホール52をボトムゲート絶縁膜38のみに形成すればよく、また第4の層間コンタクトの部分において、コンタクトホール55をトップゲート絶縁膜39及びボトムゲート絶縁膜38のみに形成すればよいので、図2に示す場合と比較して、コンタクトホール52、55の深さを浅くすることができ、ひいては第3、第4の上層接続配線51、54の第3、第4の下層接続配線53、56に対する接続信頼性を向上することができる。
(第3実施形態)
図16はこの発明の第3実施形態としての薄膜トランジスタパネルの、図15同様の断面図を示す。この薄膜トランジスタパネルにおいて、図15に示す場合と異なる点は、第4の上層接続配線54を、トップゲート絶縁膜39に設けられたコンタクトホール55を介して、ボトムゲート絶縁膜38の上面に設けられたクロムからなる第4の下層接続配線56の接続パッド部に接続させた点である。
この場合、ボトムゲート絶縁膜38の上面に設けられたクロムからなる第3の下層接続配線56は、オーミックコンタクト層43及びボトムゲート絶縁膜38の上面にクロムからなるソース・ドレイン電極10及び第3の上層接続配線51を形成するとき、同時に形成することができるので、第4の下層接続配線56をそれ専用の工程で形成する必要はない。
次に、この薄膜トランジスタパネルにおける、光電変換型の薄膜トランジスタ3と駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22及び外部接続端子7との電気的接続について説明する。光電変換型の薄膜トランジスタ3のボトムゲート電極9は、第2の上層接続配線48及び第2の下層接続配線50を介して、薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極に接続される導電体層35、36に接続されている。
光電変換型の薄膜トランジスタ3の一方のソース・ドレイン電極10は、第3の上層接続配線51、第3の下層接続配線53、第2の上層接続配線48及び第2の下層接続配線50を介して、薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極に接続される導電体層35、36に接続されている。光電変換型の薄膜トランジスタ3の他方のソース・ドレイン電極10は、第3の上層接続配線51、第3の下層接続配線53、第2の上層接続配線48及び第2の下層接続配線50を介して、外部接続端子7のうちの接地用外部接続端子に接続されている。
光電変換型の薄膜トランジスタ3のトップゲート電極8は、第4の上層接続配線54、第4の下層接続配線56、第3の上層接続配線51、第3の下層接続配線53、第2の上層接続配線48及び第2の下層接続配線50を介して、薄膜トランジスタ21、22のソース・ドレイン電極に接続される導電体層35、36に接続されている。
ところで、この薄膜トランジスタパネルでは、第4の層間コンタクトの部分において、コンタクトホール55をトップゲート絶縁膜39のみに形成すればよいので、図15に示す場合と比較して、コンタクトホール55の深さを浅くすることができ、ひいては第4の上層接続配線54の第4の下層接続配線56に対する接続信頼性を向上することができる。
(第4実施形態)
図17はこの発明の第4実施形態としての薄膜トランジスタパネルの、図2同様の断面図を示す。この薄膜トランジスタパネルにおいて、図2に示す場合と大きく異なる点は、図2に示す駆動回路用の薄膜トランジスタ21、22がトップゲート構造であるのに対し、ボトムゲート構造とした点である。この場合、ガラス基板1の上面には、下地絶縁膜として、窒化シリコンからなる下地絶縁膜23のみが設けられている。
次に、この薄膜トランジスタパネルの製造方法の一例について説明する。まず、図18に示すように、ガラス基板1の上面に、プラズマCVD法により、窒化シリコンからなる下地絶縁膜23(膜厚2000Å程度)を成膜する。次に、下地絶縁膜23の上面に、スパッタ法により成膜されたモリブデン膜(膜厚1000Å程度)からなる導電体層をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、ゲート電極28、29及び第1の下層接続配線47を形成する。
次に、ゲート電極28、29及び第1の下層接続配線47を含む下地絶縁膜23の上面に、プラズマCVD法により、酸化シリコンからなるゲート絶縁膜27(膜厚1000Å程度)及びアモルファスシリコン薄膜61(膜厚500Å程度)を連続して成膜する。この場合も、アモルファスシリコン薄膜61を成膜する工程は、概ね300℃程度を最高温度とする温度条件で行なわれる。次に、窒素ガス雰囲気中において500℃程度の温度で1時間程度の脱水素処理を行なう。
次に、アモルファスシリコン薄膜61に上面側からエキシマレーザを照射することにより、アモルファスシリコン薄膜61を結晶化してポリシリコン薄膜62を形成する。この場合も、アモルファスシリコン薄膜61を結晶化してポリシリコン薄膜62とする工程は、概ね600℃程度を最高温度とする温度条件で行なわれる。
次に、フォトリソグラフィ法により形成された、ソース・ドレイン領域26bに対応する部分に開口部を有する第1のレジストパターン(図示せず)をマスクとして、p型不純物を高濃度で注入する。一例として、ボロンイオンを加速エネルギー10keV、ドーズ量1×1015atm/cm2の条件で注入する。この後、第1のレジストパターンを剥離する。
次に、フォトリソグラフィ法により形成された、ソース・ドレイン領域25cに対応する部分に開口部を有する第2のレジストパターン(図示せず)をマスクとして、n型不純物を高濃度で注入する。一例として、リンイオンを加速エネルギー10keV、ドーズ量1×1015atm/cm2の条件で注入する。この後、第2のレジストパターンを剥離する。
次に、フォトリソグラフィ法により形成された、ソース・ドレイン領域25bに対応する部分に開口部を有する第3のレジストパターン(図示せず)をマスクとして、n型不純物を低濃度で注入する。一例として、リンイオンを加速エネルギー10keV、ドーズ量1×1013atm/cm2の条件で注入する。この後、第3のレジストパターンを剥離する。次に、窒素ガス雰囲気中において450℃程度の温度で1時間程度の注入イオン活性化処理を行なう。
次に、ポリシリコン薄膜62をフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、図19に示すように、半導体薄膜25、26を形成する。この状態では、半導体薄膜25は、ゲート電極28上の真性領域からなるチャネル領域25aと、その両側におけるn型不純物低濃度領域からなるソース・ドレイン領域25bと、さらにその両側におけるn型不純物高濃度領域からなるソース・ドレイン領域25cとを有するものとなっている。また、半導体薄膜26は、ゲート電極29上の真性領域からなるチャネル領域26aと、その両側におけるp型不純物高濃度領域からなるソース・ドレイン領域26bとを有するものとなっている。
次に、図20に示すように、半導体薄膜25、26を含むゲート絶縁膜27の上面に、プラズマCVD法により、酸化シリコンからなる第1の層間絶縁膜30(膜厚3000Å程度)を成膜する。次に、フォトリソグラフィ法により、半導体薄膜25、26のソース・ドレイン領域25c、26b上における第1の層間絶縁膜30にコンタクトホール33、34を形成し、また第1の下層接続配線47の接続パッド部上における第1の層間絶縁膜30及びゲート絶縁膜27にコンタクトホール46を連続して形成する。
次に、第1の層間絶縁膜30の上面に、スパッタ法によりアルミニウム膜(膜厚5000Å程度)からなる導電体層を成膜し、コンタクトホール33、34、46内を埋め、フォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより、導電体層35、36をコンタクトホール33、34を介してソース・ドレイン領域25c、26bに接続させて形成し、また第1の上層接続配線45をコンタクトホール46を介して第1の下層接続配線47の接続パッド部に接続させて形成し、さらに外部接続端子7、第2〜第4の下層接続配線50、53、56及び導電体層35、36と外部接続端子7とを接続する接続配線(図示せず)を形成する。以下の工程は、上記第1実施形態の場合と同じであるので、省略する。
ところで、上記製造方法では、図18に示すように、ポリシリコン半導体薄膜62にボロンイオン及びリンイオンを直接注入しているため、高価な高加速(〜80keV)のイオン注入装置を用いることなく、安価な低加速(〜10keV)のイオン注入装置を用いて、ボロンイオン及びリンイオンを注入することができる。
なお、イオン注入及び活性化処理は、図19に示すように、デバイスエリアを形成した後に行なってもよい。ここで、上記第1実施形態においても、イオン注入及び活性化処理は、図3に示すように、ポリシリコン薄膜62を形成した後に行なってもよく、また図4に示すように、デバイスエリアを形成した後に行なってもよい。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、駆動回路部をポリシリコン薄膜トランジスタからなるCMOS薄膜トランジスタによって構成した場合について説明したが、これに限らず、NMOS薄膜トランジスタのみによって構成するようにしてもよく、またポリシリコン薄膜トランジスタとアモルファスシリコン薄膜トランジスタとの組み合わせによって構成するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、外部接続端子7を、駆動回路部用の薄膜トランジスタ21、22のモリブデンからなるソース・ドレイン電極に接続される35、36の形成と同時に、モリブデンからなる単層構造として形成した場合について説明したが、これに限らず、他の層上の電極(例えばボトムゲート電極9)の形成と同時に形成してもよく、また複数層上の電極の形成と同時に形成して積層構造としてもよい。
また、例えば上記第1実施形態(図2参照)において、第1、第2の層間絶縁膜30、37は、窒化シリコン膜の単層ではなく、酸化シリコン膜の単層であってもよく、また複数種の積層構造であってもよい。また、例えば上記第4実施形態(図17参照)において、ゲート絶縁膜27は、酸化シリコン膜の単層ではなく、下層の窒化シリコン膜と上層の酸化シリコン膜との2層構造であってもよく、また第1の層間絶縁膜30は、酸化シリコン膜の単層ではなく、下層の酸化シリコン膜と上層の窒化シリコン膜との2層構造であってもよく、さらに第2層間絶縁膜37は、窒化シリコン膜の単層ではなく、酸化シリコン膜の単層であってもよく、また複数種の積層構造であってもよい。
さらに、上記各実施形態では、この発明の薄膜トランジスタパネルを画像読取装置に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではない。要は、基板上の所定の領域にアモルファスシリコン薄膜トランジスタがマトリクス状に配置され、前記所定の領域に隣接する周辺領域にアモルファスシリコン薄膜トランジスタを駆動するためのポリシリコン薄膜トランジスタが配置された構造の薄膜トランジスタパネルであればよい。
例えば、基板上の所定の領域に、液晶容量や有機EL素子等の発光素子を含む周知の表示画素(具体的には、液晶容量と画素トランジスタからなる液晶画素や有機EL素子と画素駆動回路からなる表示画素等)をマトリクス状に配置し、前記所定の領域に隣接する周辺領域に、各表示画素を選択状態に設定して、該表示画素に対して所定の階調信号を供給して所望の画像情報を表示するように制御するドライバ(走査ドライバ、データドライバ、電源ドライバ等)を設けた周知の画像表示装置にも、この発明を適用することができる。
この発明の第1実施形態としての薄膜トランジスタパネルの要部の等価回路的平面図。 図1に示す薄膜トランジスタパネルの一部の具体的な構造を説明するために示す断面図。 図2に示す薄膜トランジスタパネルの製造に際し、当初の工程の断面図。 図3に続く工程の断面図。 図4に続く工程の断面図。 図5に続く工程の断面図。 図6に続く工程の断面図。 図7に続く工程の断面図。 図8に続く工程の断面図。 図9に続く工程の断面図。 図10に続く工程の断面図。 図11に続く工程の断面図。 図12に続く工程の断面図。 図13に続く工程の断面図。 この発明の第2実施形態としての薄膜トランジスタパネルの図2同様の断面図。 この発明の第3実施形態としての薄膜トランジスタパネルの図15同様の断面図。 この発明の第4実施形態としての薄膜トランジスタパネルの図2同様の断面図。 図17に示す薄膜トランジスタパネルの製造に際し、当初の工程の断面図。 図18に続く工程の断面図。 図19に続く工程の断面図。
符号の説明
1 ガラス基板
2 画像読取領域
3 光電変換型の薄膜トランジスタ
4〜6 駆動回路部
7 外部接続端子
8 トップゲート電極
9 ボトムゲート電極
10 ソース・ドレイン電極
11 トップゲートライン
12 ボトムゲートライン
13 ドレインライン
21、22 駆動回路部用の薄膜トランジスタ
25、26 半導体薄膜
28、29 ゲート電極
33、34 コンタクトホール
35、36 ソース・ドレイン電極を含む導電体層
41 半導体薄膜
42 チャネル保護膜
43 オーミックコンタクト層
44 開口部
45、48、51、54 第1〜第4の上層接続配線
46、49、52、55 コンタクトホール
47、50、53、56 第1〜第4の下層接続配線

Claims (14)

  1. 基板上に、ポリシリコンからなる半導体薄膜及び複数の電極を有するポリシリコン薄膜トランジスタと、アモルファスシリコンからなる半導体薄膜及び複数の電極を有するアモルファスシリコン薄膜トランジスタと、が設けられた薄膜トランジスタパネルにおいて、
    前記ポリシリコン薄膜トランジスタの前記複数の電極のいずれかに接続されて、当該電極と同一の導電材料で同一の層に設けられ、接続パッドを有する第1の配線と、
    前記第1の配線の上部に絶縁膜を介して設けられた前記アモルファスシリコンからなる半導体薄膜と、
    前記第1の配線に絶縁膜を介して対向し、前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタの前記複数の電極のいずれかと同一の導電材料で、同一の層に設けられ、該絶縁膜の前記第1の配線の前記接続パッドに対応する箇所に設けられるコンタクトホールを介して、前記第1の配線に電気的に接続される第2の配線と、
    を備えることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
  2. 請求項1に記載の発明において、
    前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタは、その半導体薄膜の上方及び下方にそれぞれ絶縁膜を介して設けられたトップゲート電極及びボトムゲート電極を備えたダブルゲート型の薄膜トランジスタであることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
  3. 請求項2に記載の発明において、
    前記第2の配線は、前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタのボトムゲート電極、ソース・ドレイン電極及びトップゲート電極のいずれかの電極と同一の導電材料で同一の層に設けられていることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
  4. 請求項1に記載の発明において、
    前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタの前記複数の電極のいずれかに接続されて、当該電極と同一の導電材料で同一の層に設けられ、接続パッドを有する第3の配線と、
    前記第3の配線の上部に絶縁膜を介して、前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタの前記複数の電極のいずれかと同一の導電材料で、同一の層に設けられ、該絶縁膜の前記第3の配線の前記接続パッドに対応する箇所に設けられるコンタクトホールを介して、前記第3の配線に電気的に接続される第4の配線を備えることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
  5. 請求項4に記載の発明において、
    前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタは、その半導体薄膜の上方及び下方にそれぞれ絶縁膜を介して設けられたトップゲート電極及びボトムゲート電極を備えたダブルゲート型の薄膜トランジスタであり、
    前記第2の配線、第3の配線及び第4の配線は、前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタのボトムゲート電極、ソース・ドレイン電極及びトップゲート電極のいずれかの電極と同一の導電材料で同一の層に設けられていることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
  6. 請求項1に記載の発明において、
    前記ポリシリコン薄膜トランジスタはトップゲート型であることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
  7. 請求項1に記載の発明において、
    前記ポリシリコン薄膜トランジスタはボトムゲート型であることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
  8. 請求項1に記載の発明において、
    前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタは前記基板上の所定の領域にマトリクス状に配置され、
    前記ポリシリコン薄膜トランジスタは前記基板上の前記所定の領域に隣接する周辺領域に配置されて前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタを駆動する駆動回路部を構成していることを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
  9. 基板上に、ポリシリコンからなる半導体薄膜及び複数の電極を有するポリシリコン薄膜トランジスタと、アモルファスシリコンからなる半導体薄膜及び複数の電極を有するアモルファスシリコン薄膜トランジスタと、が設けられた薄膜トランジスタパネルの製造方法において、
    前記基板上に、前記ポリシリコンからなる半導体薄膜を形成する工程と、
    前記ポリシリコンからなる半導体薄膜を用いて前記ポリシリコン薄膜トランジスタを形成する工程と、
    前記ポリシリコン薄膜トランジスタの前記複数の電極のいずれかに接続されて当該電極と同一の導電材料からなり、接続パッドを有する第1の配線を、当該電極と同時に形成する工程と、
    前記第1の配線の上部に、絶縁膜を介して前記アモルファスシリコンからなる半導体薄膜を形成する工程と、
    前記アモルファスシリコンからなる半導体薄膜を用いて前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタを形成する工程と、
    前記第1の配線の上部に絶縁膜を形成し、該絶縁膜の前記第1の前記接続パッドに対応する箇所にコンタクトホールを形成する工程と、
    前記第1の配線の上部に絶縁膜を形成し、該絶縁膜の前記第1の配線の接続パッドに対応する箇所に設けられるコンタクトホールを形成する工程と、
    前記コンタクトホールに対応する前記絶縁膜上に、前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタの前記複数の電極のいずれかと同一の導電材料からなる第2の配線を、当該電極と同時に形成し、前記コンタクトホールを介して前記第2の配線と前記第1の配線とを電気的に接続する工程と、
    を含むことを特徴とする薄膜トランジスタパネルの製造方法。
  10. 請求項9に記載の発明において、
    前記ポリシリコンからなる半導体薄膜を形成する工程は、第1の温度条件下で行なわれ、
    前記アモルファスシリコンからなる半導体薄膜を形成する工程は、最高温度が前記第1の温度条件よりも低い第2の温度条件下で行なわれることを特徴とする薄膜トランジスタパネルの製造方法。
  11. 請求項9に記載の発明において、
    前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタは、その半導体薄膜の上方及び下方にそれぞれ絶縁膜を介して設けられたトップゲート電極及びボトムゲート電極を備えたダブルゲート型の薄膜トランジスタからなることを特徴とする薄膜トランジスタパネルの製造方法。
  12. 請求項11に記載の発明において、
    前記第2の配線を、前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタのボトムゲート電極、ソース・ドレイン電極及びトップゲート電極のいずれかと同一の導電材料で、当該電極と同時に形成することを特徴とする薄膜トランジスタパネルの製造方法。
  13. 請求項12に記載の発明において、
    前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタの前記複数の電極のいずれかに接続されて当該電極と同一の導電材料からなり、接続パッドを有する第3の配線を、当該電極と同時に形成する工程と、
    前記第3の配線の上部に絶縁膜を形成し、該絶縁膜の前記第3の配線の接続パッドに対応する箇所に設けられるコンタクトホールを形成する工程と、
    前記コンタクトホールに対応する前記絶縁膜上に、前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタの前記複数の電極のいずれかと同一の導電材料からなる第4の配線を、当該電極と同時に形成し、前記コンタクトホールを介して前記第4の配線と前記第3の配線とを電気的に接続する工程と、
    を含むことを特徴とする薄膜トランジスタパネルの製造方法。
  14. 請求項13に記載の発明において、
    前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタは、その半導体薄膜の上方及び下方にそれぞれ絶縁膜を介して設けられたトップゲート電極及びボトムゲート電極を備えたダブルゲート型の薄膜トランジスタであり、
    前記第2の配線、第3の配線及び第4の配線を、前記アモルファスシリコン薄膜トランジスタのボトムゲート電極、ソース・ドレイン電極及びトップゲート電極のいずれかの電極と同一の導電材料で、当該電極と同時に形成することを特徴とする薄膜トランジスタパネルの製造方法。
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