JP2002244153A - 電気光学装置、その製造方法及び電子機器 - Google Patents
電気光学装置、その製造方法及び電子機器Info
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Abstract
口率を高めつつ、装置構成や製造プロセスの単純化を図
る。 【解決手段】 電気光学装置は、TFTアレイ基板(1
0)上の画像表示領域に、画素電極(9a)と、これに
接続された画素スイッチング用TFT(30)と、これ
に対して積層形成された蓄積容量(70−1)とを備え
る。他方、基板上の周辺領域に、画素スイッチング用T
FTを構成する半導体膜及び絶縁膜のうち少なくとも一
つと同一膜を元に形成された部分を含む第1TFTと、
これに対して積層形成されており且つ蓄積容量を構成す
る導電膜及び絶縁膜のうち少なくとも一つと同一膜を元
に形成された部分を含む第2TFTとを含んでなり、画
素電極を動作させるための周辺回路を備える。
Description
クス駆動方式の電気光学装置及びその製造方法、並びに
そのような電気光学装置を備えた電子機器の技術分野に
属し、特に基板上の画像表示領域に画素スイッチング用
の薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下適
宜、TFTと称す)等のトランジスタと蓄積容量とを備
えた形式であって、且つ基板上の周辺領域に駆動回路等
の周辺回路を備えた形式の電気光学装置及びその製造方
法、並びにそのような電気光学装置を備えた電子機器の
技術分野に属する。
晶装置等の電気光学装置では、画像表示領域に平面配列
された多数の画素電極に対して夫々TFTが作り込ま
れ、各TFTに走査線及びデータ線が接続されるのが一
般的である。そして動作時には、TFTのゲート電極に
走査線を介して走査信号が供給されると、TFTはオン
状態とされ、半導体層のソース領域にデータ線を介して
供給される画像信号が当該TFTのソース−ドレイン間
を介して画素電極に供給される。このような画像信号の
供給は、各TFTを介して画素電極毎に極めて短時間し
か行われないので、TFTを介して供給される画像信号
の電圧を、このオン状態とされた時間よりも遥かに長時
間に亘って保持するために、各画素電極には(液晶容量
等と並列に)蓄積容量が付加されるのが一般的である。
即ち、画像表示領域における積層構造中には、各画素に
対してTFT及び蓄積容量が作り込まれるのが一般的で
ある。
線を駆動するデータ線駆動回路、走査線を駆動する走査
線駆動回路、画像信号線上の画像信号をサンプリングす
るサンプリング回路等の周辺回路が基板に対して外付け
された所謂外付け型のものの他、このような周辺回路が
基板上の周辺領域における積層構造中に作り込まれた所
謂周辺回路内蔵型或いは駆動回路内蔵型のものも一般化
している。
においては、表示画像の高品位化という一般的な要請が
強く、このためには、画素ピッチを微細化しつつ、各画
素において、表示光が透過しない各画素における非開口
領域に対して、表示光が透過する開口領域を広げ画素開
口率化を高めることが重要となる。加えて、同一サイズ
の基板上に画像表示領域を如何に広げるかも重要とな
る。更に、装置構成や製造プロセスの単純化といった一
般的要請も強い。
素毎にTFTや蓄積容量を作り込むと、これらが占める
面積が増加してしまい、各画素における非開口領域の増
加を招き、画素開口率を高めるのが困難になるという問
題点がある。
辺回路を構成する電子素子数の増加に繋がり、結果とし
て、限られた基板上における周辺領域が広がると共に画
像表示領域が狭くなってしまうという問題点がある。
TFTや蓄積容量を作り込み、周辺領域では周辺回路を
作り込むのでは、基板上における導電膜数、半導体膜
数、絶縁膜数等の増加と共に積層構造の複雑化を招き、
同時に製造プロセスの複雑化を招いてしまうという問題
点がある。
であり、画素開口率を高めつつ、装置構成や製造プロセ
スの単純化を図ることができ、高品位の画像表示が可能
な電気光学装置及びその製造方法、並びにそのような電
気光学装置を備えた電子機器を提供することを課題とす
る。
上記課題を解決するために、基板上の画像表示領域に、
画素電極と、該画素電極に接続されたトランジスタと、
該トランジスタに接続された配線と、前記画素電極に接
続されていると共に前記トランジスタに対して積層形成
された蓄積容量とを備えており、前記基板上の周辺領域
に、前記トランジスタを構成する半導体膜及び絶縁膜の
うち少なくとも一つと同一膜を元に形成された部分を含
む第1電子素子と、該第1電子素子に対して積層形成さ
れており且つ前記蓄積容量を構成する導電膜及び絶縁膜
のうち少なくとも一つと同一膜を元に形成された部分を
含む第2電子素子とを含んでなり、前記配線及び前記ト
ランジスタを介して前記画素電極を動作させるための周
辺回路を備える。
に備えられた周辺回路による駆動制御下で、画素電極を
これに接続されたトランジスタによりスイッチング制御
することにより、アクティブマトリクス駆動方式による
駆動を行なえる。この際、蓄積容量により、画素電極に
おける良好な電位保持特性が得られる。ここで特に、画
像表示領域では、蓄積容量は、トランジスタに対して積
層形成されており、周辺領域では、第2電子素子は、第
1電子素子に対して積層形成されている。従って、立体
的な配置により、画像表示領域では蓄積容量とトランジ
スタとを作り込むための面積が小さくて済むので、十分
な蓄積容量を確保しつつ画素開口率を高めることができ
る。他方、周辺領域では、第1及び第2電子素子を作り
込むための面積が少なくて済むので、限られた基板上領
域に占める周辺領域を狭めることができると同時に、画
素ピッチの微細化に対応させて周辺回路における電子素
子の回路ピッチを微細化することも可能となる。しか
も、第1電子素子は、画像表示領域におけるトランジス
タを構成する半導体膜及び絶縁膜のうち少なくとも一つ
と同一膜を元に形成された部分を含み、第2電子素子
は、画像表示領域における蓄積容量を構成する導電膜及
び絶縁膜のうち少なくとも一つと同一膜を元に形成され
た部分を含むので、全体として必要となる半導体膜数、
絶縁膜数及び導電膜数を抑えることができる。そして、
画像表示領域と周辺領域とで、トランジスタと第1電子
素子とを少なくとも部分的に同時形成すること及び蓄積
容量と第2電子素子とを少なくとも部分的に同時形成す
ることも可能となる。これらにより、基板上における積
層構造及び製造プロセスの単純化を図れる。
ば、画素開口率を高めつつ装置構成や製造プロセスの単
純化を図ることができ、高品位の画像表示が可能とな
る。
ス基板、シリコン基板上に形成した薄膜トランジスタで
もよい。ガラス基板の場合には、基板を透明にできるの
で、透過型又は反射型の電気光学装置を構築できる。他
方、シリコン基板の場合には、基板が不透明であるの
で、反射型の電気光学装置となる。
半導体基板上に作り込んでもよい。即ち、単結晶シリコ
ン基板或いはN型又はP型の単結晶シリコン基板にP層
又はN層の島や埋め込み層を設けることにより、該単結
晶シリコン基板の表面付近にトランジスタを作り込んで
もよい。この場合には、基板は不透明であり、反射型の
電気光学装置を構築できる。
謂SOI(Silicon On Insulator)技術やSOS(Sili
con On Sapphire)技術等を用いて、基板上に作っても
よい。より具体的には、サファイア基板等の絶縁性基板
上にシリコン単結晶膜を成長させることにより、或いは
サファイア基板等の絶縁性基板上に単結晶シリコン基板
を貼り合わせアニール処理を行なった後に分離して単結
晶シリコン膜を絶縁性基板上に残すことにより、当該単
結晶シリコン膜からトランジスタを構築してもよい。
は、シリコン基板に酸素イオン注入や熱処理を行ってシ
リコン基板上に酸化膜を介して単結晶シリコンを形成す
る、所謂Silicon Implanted Oxide基板上に形成しても
よい。
配線は、相交差する走査線及びデータ線を含み、前記周
辺回路は、前記走査線を駆動する走査線駆動回路及び前
記データ線を駆動するデータ線駆動回路を含む。
走査線駆動回路及びデータ線駆動回路により走査線及び
データ線を夫々駆動しつつ、アクティブマトリクス駆動
方式による駆動を行なえる。ここで、走査線駆動回路や
データ線駆動回路を構成する、例えばシフトレジスタ、
DAC(Digital to Analog Convertor)、レベルシフ
タ、インバータ等の第1及び第2電子素子は、立体的に
配置されているので、特に画素ピッチの微細化に対応さ
せて第1及び第2電子素子の回路ピッチを微細化するこ
とも可能となる。
記配線は、相交差する走査線及びデータ線を含み、前記
周辺回路は、画像信号線上の画像信号をサンプリングし
て前記データ線に供給するサンプリング回路を含む。
サンプリング回路により画像信号をサンプリングしつ
つ、アクティブマトリクス駆動方式による駆動を行なえ
る。ここで、サンプリング回路を構成する、例えばTF
T等の第1及び第2電子素子は、立体的に配置されてい
るので、特に画素ピッチの微細化に対応させてサンプリ
ング回路の回路ピッチを微細化することも可能となる。
記第1電子素子及び前記第2電子素子の少なくとも一方
は、トランジスタからなる。
第1電子素子や第2電子素子は、画像表示領域における
トランジスタや蓄積容量と同一又は類似の積層構造を有
するので、基板上の積層構造及び製造プロセスの単純化
を図れる。
くとも一方を構成するトランジスタは、画素部における
トランジスタの場合と同様に、ポリシリコン型の薄膜ト
ランジスタでもよいし、SOI型の薄膜トランジスタで
もよいし、シリコン基板上の薄膜トランジスタからなっ
てもよい。更に、トップゲート型でもよいし、ボトムゲ
ート型でもよく、nチャネル形でもよいし、pチャネル
形でもよい。特に、下側に位置するトランジスタの場合
には、シリコン基板上に作りこんだトランジスタでもよ
い。
記第1電子素子及び前記第2電子素子は、CMOS型の
トランジスタとして構成される。
スタとして構成される第1電子素子及び第2電子素子に
よって、小さい面積で周辺回路を構成でき、また、周辺
回路におけるリーク電流の削減や消費電流の削減を図る
ことができる。
記第1電子素子及び前記第2電子素子の少なくとも一方
は、容量からなる。
素子や第2電子素子は、画像表示領域におけるトランジ
スタや蓄積容量と同一又は類似の積層構造を有するの
で、基板上の積層構造及び製造プロセスの単純化を図れ
る。また、スイッチドキャパシタ型のDAC等、高密度
の集積、大きな面積を要する場合に有利である。
記第1電子素子及び前記第2電子素子の少なくとも一方
は、抵抗からなる。
素子や第2電子素子は、画像表示領域におけるトランジ
スタや蓄積容量の一部と同一層を元に形成されるので、
基板上の積層構造及び製造プロセスの単純化を図れる。
例えば、半導体層又は導体層の配線抵抗を使用する。特
に、真性ポリシリコン成膜後、イオン注入で抵抗値を制
御すると、所望の抵抗値を持つ抵抗を構築できる。この
ような抵抗は、例えば一般に大きな面積が必要とされる
抵抗分割型のDACを作りこむ際に、立体構造により当
該面積の増加を抑える観点から大変有利である。
記第1電子素子と前記第2電子素子とは、高融点金属の
プラグを介して相互に電気的に接続される。
子素子とは、高融点金属のプラグを介して相互に電気的
に接続されるので、相互に積層形成されたこれら電子素
子が高信頼性で電気的に接続された構成が周辺回路内に
得られる。
は、前記第1電子素子と前記第2電子素子とは、前記第
1電子素子及び前記第2電子素子のうち上側に積層され
た方の更に上側に積層された他の導電膜を介して、相互
に電気的に接続される。
子素子とは、これらの上側に積層された他の導電膜を介
して相互に電気的に接続されるので、相互に積層形成さ
れたこれら電子素子が高信頼性で且つ比較的簡単に電気
的に接続された構成が周辺回路内に得られる。
電子素子及び前記第2電子素子のうち下側に位置する方
とは、中継層を介して相互に電気的に接続されてもよ
い。
子素子と、上側に積層された他の導電膜との層間距離が
長くても、例えば長く且つ大径の一つのコンタクトホー
ルによって両者間を接続する技術的な困難性や不利益を
回避しつつ、中継層を介して比較的短く且つ小径の二つ
のコンタクトホールによって両者間を接続可能となる。
記第1電子素子及び前記第2電子素子に対して、更に1
つ以上の電子素子が積層形成されている。
第1電子素子及び第2電子素子に対して、更に1つ以上
の電子素子が積層形成されているので、3つの電子素子
が立体的に配置された構造が得られる。このため、基板
上において電子素子が占める面積を低減しつつ多くの電
子素子を用いて、より複雑或いは大規模の周辺回路を作
り込める。
記第1電子素子及び前記第2電子素子間の積層位置に、
固定電位に落とされた導電膜が更に積層されている。
第1電子素子及び第2電子素子間には、固定電位に落と
された導電膜が介在しており、電磁シールドとして機能
する。このため、両者間で一方の電位変動が他方の電位
に悪影響を及ぼすことを効果的に防止できる。尚、この
ような固定電位に落とされる導電膜を、周辺回路や画像
表示領域における固定電位配線等として他の用途に利用
することも可能である。
導電膜は、内蔵遮光膜としても機能するように構成して
もよい。
ルド或いは固定電位配線としてのみならず、内蔵遮光膜
としても機能させるので、内蔵遮光膜を必要とするよう
な積層構造を採用する場合に、全体として積層構造及び
製造プロセスの単純化を図ることができる。例えば、T
FTのチャネル領域に入射して光電効果により当該TF
Tのトランジスタ特性を変化させてしまうような光を遮
光する目的で、このような内蔵遮光膜が作り込まれる。
記画像表示領域において、前記蓄積容量に代えて又は加
えて、前記トランジスタに積層形成された他のトランジ
スタを更に備える。
素スイッチング用のトランジスタに対して、他のトラン
ジスタが積層形成されるので、各画素において立体的に
配置された二つのトランジスタや蓄積容量により、画素
開口率を低下させることなく、各画素における高機能化
を図ることが可能となる。
て、前記トランジスタ及び前記他のトランジスタは、C
MOS型のトランジスタとして構成されてもよい。
ンジスタによって、各画素におけるリーク電流の削減や
消費電流の削減を図ることができる。
題を解決するために、上述した本発明の電気光学装置
(但し、その各種態様も含む)を製造する電気光学装置
の製造方法であって、前記画像表示領域において前記ト
ランジスタを形成する工程と並行して前記周辺領域にお
いて前記第1電子素子を形成する工程を行ない、前記画
像表示領域において前記蓄積容量を形成する工程と並行
して前記周辺領域において前記第2電子素子を形成する
工程を行なう。
ば、画像表示領域と周辺領域とで、トランジスタと第1
電子素子とを少なくとも部分的に同時形成し、蓄積容量
と第2電子素子とを少なくとも部分的に同時形成するの
で、製造プロセスの単純化を図れる。
では、前記同一膜はポリシリコン膜からなり、前記画像
表示領域及び前記周辺領域のいずれか一方にマスクしつ
つ前記ポリシリコン膜に対して不純物注入することによ
り、マスクした方の領域における前記ポリシリコン膜を
半導体膜として維持しつつマスクしない方の領域におけ
る前記ポリシリコン膜を導電膜とする工程を含む。
一ポリシリコン膜に対して選択的に不純物注入すること
により、画像表示領域及び周辺領域の一方では、このポ
リシリコン膜を半導体膜として利用し、他方では、導電
膜として利用できる。即ち、同一膜を元にして、最終的
には電気的性質の異なる膜として利用するので、全体と
して基板上における積層構造中の層数を減らすことがで
き、積層構造の複雑化を避ける観点から大変有利であ
る。尚、このような不純物注入は、イオンインプラ、イ
オンドープ等の公知技術を用いて行われる。
では、前記画像表示領域及び前記周辺領域で、前記同一
膜を元に構成するトランジスタの極性を統一する。
領域で、同一膜を元にして同一極性のトランジスタを製
造するので、比較的容易に同一工程により両領域に、P
チャネル型又はNチャネル型のトランジスタを作り込め
る。
めに、上述した本発明の電気光学装置(但し、その各種
態様も含む)のうちいずれか一つからなるライトバルブ
と、該ライトバルブに投射光を照射する光源と、前記ラ
イトバルブから出射される投射光を投射する光学系とを
備える。
光がライトバルブに照射され、ライトバルブから出射さ
れる投射光は、光学系により、スクリーン等に投射され
る。この際、当該ライトバルブは、上述した本発明の電
気光学装置からなるので、最終的には明るく高品位の画
像を表示可能となる。
に説明する実施の形態から明らかにされる。
基づいて説明する。以下の実施形態は、本発明の電気光
学装置を液晶装置に適用したものである。
の実施形態における電気光学装置の全体構成について、
図1及び図2を参照して説明する。ここでは、電気光学
装置の一例である駆動回路内蔵型のTFTアクティブマ
トリクス駆動方式の液晶装置を例にとる。
された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図で
あり、図2は、図1のH−H’断面図である。
電気光学装置では、TFTアレイ基板10と対向基板2
0とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対
向基板20との間に液晶層50が封入されており、TF
Tアレイ基板10と対向基板20とは、画像表示領域1
0aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材
52により相互に接着されている。シール材52は、両
基板を貼り合わせるために、例えば熱硬化樹脂、熱及び
光硬化樹脂、光硬化樹脂、紫外線硬化樹脂等からなり、
製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布さ
れた後、加熱、加熱及び光照射、光照射、紫外線照射等
により硬化させられたものである。
の間隔(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラス
ファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が混合され
ている。即ち、本実施形態の電気光学装置は、プロジェ
クタのライトバルブ用として小型で拡大表示を行うのに
適している。但し、当該電気光学装置が液晶ディスプレ
イや液晶テレビのように大型で等倍表示を行う液晶装置
であれば、このようなギャップ材は、液晶層50中に含
まれてもよい。
6が設けられており、TFTアレイ基板10に設けられ
た上下導通端子と対向基板20に設けられた対向電極2
1との間で電気的な導通をとる。
置されたシール領域の内側に並行して、画像表示領域1
0aを規定する遮光性の額縁53が対向基板20側に設
けられている。額縁53はTFTアレイ基板10側に設
けても良いことは言うまでもない。画像表示領域の周辺
に広がる周辺領域のうち、シール材52が配置されたシ
ール領域の外側部分には、データ線駆動回路101及び
外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺
に沿って設けられており、走査線駆動回路104が、こ
の一辺に隣接する2辺に沿って設けられている。更にT
FTアレイ基板10の残る一辺には、画像表示領域10
aの両側に設けられた走査線駆動回路104間をつなぐ
ための複数の配線105が設けられている。
は、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等
の配線が形成された後の画素電極9a上に、配向膜が形
成されている。他方、対向基板20上には、対向電極2
1の他、最上層部分に配向膜が形成されている。また、
液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液
晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、
所定の配向状態をとる。
アレイ基板10上の領域に、サンプリング回路118が
設けられている。サンプリング回路118は、画像信号
線上の画像信号をデータ線駆動回路101から供給され
るサンプリング回路駆動信号に応じてサンプリングして
データ線に供給するように構成されている。
以上の如く構成された電気光学装置における回路構成及
び動作について図3を参照して説明する。図3は、電気
光学装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成
された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路
と周辺回路とを示すブロック図である。
学装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成さ
れた複数の画素には夫々、画素電極9aと当該画素電極
9aをスイッチング制御するためのTFT30とが形成
されており、画像信号が供給されるデータ線6aが当該
TFT30のソースに電気的に接続されている。
は、データ線6aの一端(図3中で下端)が、サンプリ
ング回路118の例えばTFTからなる各スイッチング
素子のドレインに接続されている。他方、画像信号線1
15は、引き出し配線116を介してサンプリング回路
118のTFTのソースに接続されている。データ線駆
動回路101に接続されたサンプリング回路駆動信号線
114は、サンプリング回路118のTFTのゲートに
接続されている。そして、画像信号線115上の画像信
号S1、S2、…、Snは、データ線駆動回路101か
らサンプリング回路駆動信号線114を介してサンプリ
ング回路駆動信号が供給されるのに応じて、サンプリン
グ回路118によりサンプリングされて各データ線6a
に供給されるように構成されている。
号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給して
も構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対
して、グループ毎に供給するようにしても良い。
ゲートに走査線3aが電気的に接続されており、所定の
タイミングで、走査線3aにパルス的に走査信号G1、
G2、…、Gmを、走査線駆動回路104により、この
順に線順次で印加するように構成されている。画素電極
9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されてお
り、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけ
そのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供
給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミ
ングで書き込む。画素電極9aを介して電気光学物質の
一例としての液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号
S1、S2、…、Snは、対向基板に形成された対向電
極21との間で一定期間保持される。液晶は、印加され
る電位レベルにより分子集合の配向や秩序が変化するこ
とにより、光を変調し、階調表示を可能にする。ノーマ
リーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加され
た電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマ
リーブラックモードであれば、各画素の単位で印加され
た電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体
として電気光学装置からは画像信号に応じたコントラス
トを持つ光が出射する。ここで、保持された画像信号が
リークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電極2
1との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70を
付加する。蓄積容量70は、後述する画素スイッチング
用のTFT30の高濃度ドレイン領域1eと定電位の容
量線300の間に誘電体膜である絶縁膜301を介して
形成される。
のデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104、サ
ンプリング回路118等に加えて、複数のデータ線6a
に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行
して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時
の当該電気光学装置の品質、欠陥等を検査するための検
査回路等を形成してもよい。
おける電気光学装置の画素部及び周辺回路部における構
成について、図4から図6を参照して説明する。図4
は、データ線、走査線、画素電極等が形成されたTFT
アレイ基板の相隣接する複数の画素群の平面図であり、
図5は、図4のA−A’断面図である。また、図6は、
走査線駆動回路、データ線駆動回路、サンプリング回路
等の周辺回路を構成するCMOS型TFTの断面図であ
る。尚、図5及び図6においては、各層や各部材を図面
上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材
毎に縮尺を異ならしめてある。
イ基板上には、マトリクス状に複数の透明な画素電極9
a(点線部9a’により輪郭が示されている)が設けら
れており、画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデー
タ線6a、走査線3aが設けられている。
斜線領域で示したチャネル領域1a’に対向するように
走査線3aが配置されており、走査線3aはゲート電極
として機能する。このように、走査線3aとデータ線6
aとの交差する個所には夫々、チャネル領域1a’に走
査線3aがゲート電極として対向配置された画素スイッ
チング用TFT30が設けられている。
線で示したように走査線3aの形成領域に重ねて形成さ
れている。より具体的には容量線300は、走査線3a
に沿って延びる本線部と、図4中、データ線6aと交差
する各個所からデータ線6aに沿って上方に夫々突出し
た突出部と、コンタクトホール84に対応する個所が僅
かに括れた括れ部とを備えている。容量線300は、例
えば、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングス
テン)、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)、Pb
(鉛)等の高融点金属のうちの少なくとも一つを含む、
金属単体、合金、金属シリサイド、ポリサイド、これら
を積層したもの等からなる。
は、中継層303を中継することにより、コンタクトホ
ール81及び高融点金属等でプラグされたコンタクトホ
ール82を介して例えばポリシリコン膜からなる半導体
層1aのうち高濃度ソース領域1dに電気的に接続され
ている。他方、画素電極9aは、中継層303と同一膜
からなる容量電極302を中継層として利用して中継す
ることにより、高融点金属等でプラグされたコンタクト
ホール83及びコンタクトホール84を介して半導体層
1aのうち高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続され
ている。
板10としてのガラス基板やシリコン基板上に形成され
たポリシリコン膜或いはアモルファスシリコン膜からな
ってもよい。TFTアレイ基板10としてサファイア基
板等の絶縁性基板上に成長させたシリコン単結晶膜から
なってもよい。或いは、TFTアレイ基板10としてサ
ファイア基板等の絶縁性基板上に単結晶シリコン基板を
貼り合わせアニール処理を行なった後に分離することに
より、絶縁性基板上に残した単結晶シリコン膜からなっ
てもよい。
用いることにより、画素電極9aとTFT30を構成す
る半導体層1aとの間の層間距離が例えば1000nm
程度に長くても、両者間を一つのコンタクトホールで接
続する技術的困難性を回避しつつ比較的小径の二つの直
列なコンタクトホール83及び84で両者間を良好に接
続でき、画素開口率を高めること可能となる。特にこの
ような中継層を用いれば、コンタクトホール開孔時にお
けるエッチングの突き抜け防止にも役立つ。同様に、中
継層303を用いることにより、データ線6aとTFT
30を構成する半導体層1aとの間の層間距離が長くて
も、両者間を一つのコンタクトホールで接続する技術的
困難性を回避しつつ比較的小径の二つの直列なコンタク
トホール81及び82で両者間を良好に接続できる。こ
のような容量電極302及び中継層303は、導電性の
ポリシリコン膜から構成する。容量電極302及び中継
層303の膜厚は、例えば50〜500nm程度とされ
る。
2と容量線300とが誘電体膜301を介して対向配置
されることにより、平面的に見て走査線3aに重なる領
域及びデータ線6aに重なる領域に、蓄積容量70(図
3参照)の一例たる蓄積容量70-1が構築されている。
ように延びると共に、データ線6aの領域下で、容量電
極302を覆うように突き出す突出部を有し櫛歯状に形
成している。容量電極302は、走査線3aとデータ線
6aの交差部から、一方がデータ線6aの領域下にある
容量線300の突出部に沿って延び、他方が走査線3a
の領域上にある容量線300に沿って隣接するデータ線
6a近傍まで延びるL字状の島状容量電極を形成してい
る。そして、誘電体膜301を介して容量線300にL
字状の容量電極302が重なる領域で蓄積容量70-1が
形成される。
量電極302は、コンタクトホール84で画素電極9a
と接続されており且つコンタクトホール83で高濃度ド
レイン領域1eと接続されており、画素電極電位とされ
る。
量線300は、画素電極9aが配置された画像表示領域
からその周囲に延設され、定電位源と電気的に接続され
て、固定電位とされる。定電位源としては、TFT30
を駆動するための走査信号を走査線3aに供給するため
の走査線駆動回路や画像信号をデータ線6aに供給する
サンプリング回路を制御するデータ線駆動回路に供給さ
れる正電源や負電源の定電位源でも良いし、対向基板に
供給される定電位でも構わない。
ば膜厚5〜200nm程度の比較的薄いHTO膜(高温
酸化膜)、LTO膜(低温酸化膜)等の酸化シリコン
膜、あるいは窒化シリコン膜等から構成される。誘電体
膜301は、容量電極302の表面を酸化することによ
って得た熱酸化膜でもよい。蓄積容量70-1を増大させ
る観点からは、膜厚の信頼性が十分に得られる限りにお
いて、誘電体膜301は薄い程良い。
なTFTアレイ基板10と、これに対向配置される透明
な対向基板20とを備えている。TFTアレイ基板10
は、例えば石英基板、ガラス基板、シリコン基板からな
り、対向基板20は、例えばガラス基板や石英基板から
なる。TFTアレイ基板10には、画素電極9aが設け
られており、その上側には、ラビング処理等の所定の配
向処理が施された配向膜16が設けられている。画素電
極9aは例えば、ITO(Indium Tin Oxide)膜などの
透明導電性膜からなる。また配向膜16は例えば、ポリ
イミド膜などの有機膜からなる。
て対向電極21が設けられており、その下側には、ラビ
ング処理等の所定の配向処理が施された配向膜22が設
けられている。対向電極21は例えば、ITO膜などの
透明導電性膜からなる。また配向膜22は、ポリイミド
膜などの有機膜からなる。
aに隣接する位置に、各画素電極9aをスイッチング制
御する画素スイッチング用TFT30が設けられてい
る。
に、第2遮光膜23を設けるようにしてもよい。このよ
うな構成を採ることで、対向基板20側から入射光が画
素スイッチング用TFT30の半導体層1aのチャネル
領域1a’や低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン
領域1cに侵入するのを抑制できる。更に、第2遮光膜
23は、入射光が照射される面を高反射な膜で形成する
ことにより、電気光学装置の温度上昇を防ぐ働きをす
る。
光性のデータ線6aで、各画素の遮光領域のうちデータ
線6aに沿った部分を遮光してもよいし、容量線300
を遮光性の膜で形成することにより、コンタクトホール
81,82の形成領域を除いたデータ線6a下方におい
て遮光することができる。
電極21とが対面するように配置されたTFTアレイ基
板10と対向基板20との間には、シール材により囲ま
れた空間に電気光学物質の一例である液晶が封入され、
液晶層50が形成される。液晶層50は、画素電極9a
からの電界が印加されていない状態で配向膜16及び2
2により所定の配向状態をとる。液晶層50は、例えば
一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶から
なる。
には、下地絶縁膜12が設けられている。下地絶縁膜1
2は、TFTアレイ基板10の全面に形成されることに
より、TFTアレイ基板10の表面の研磨時における荒
れや、洗浄後に残る汚れ等で画素スイッチング用TFT
30の特性の劣化を防止する機能を有する。なお、TF
Tアレイ基板10がシリコン基板であって、かつ半導体
層1aがSOIの場合、下地絶縁膜12は埋め込み酸化
膜となる。
30は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有して
おり、走査線3a、当該走査線3aからの電界によりチ
ャネルが形成される半導体層1aのチャネル領域1
a’、走査線3aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶
縁膜を含む絶縁膜2、データ線6a、半導体層1aの低
濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c、半導
体層1aの高濃度ソース領域1d並びに高濃度ドレイン
領域1eを備えている。高濃度ドレイン領域1eには、
複数の画素電極9aのうちの対応する一つが、コンタク
トホール83及び84を介して容量電極302により中
継接続されている。また、走査線3aの上には、高濃度
ソース領域1dと中継層303とを通じるコンタクトホ
ール82及び高濃度ドレイン領域1eと容量電極302
とを通じるコンタクトホール83が各々形成された第1
層間絶縁膜311が形成されている。
タ線6aとを通じるコンタクトホール81及び容量電極
302と画素電極9aとを通じるコンタクトホール84
が各々形成された第2層間絶縁膜312が形成されてい
る。
aが形成されており、これらの上には更に、容量電極3
02へのコンタクトホール84が形成された第3層間絶
縁膜7が形成されている。前述の画素電極9aは、この
ように構成された第3層間絶縁膜7の上面に設けられて
いる。
けるCMOS型TFTは、LDD構造を夫々有するTF
T131とTFT141とが積層形成されて構成されて
いる。このようなTFT131やTFT141は、走査
線駆動回路、データ線駆動回路、サンプリング回路等の
周辺回路における、例えばシフトレジスタ、DAC、イ
ンバータ、レベルシフタ等の一部を構成するものであ
る。
における半導体層1aと同一膜からなる半導体層132
と、画素部における絶縁膜2と同一膜からなるゲート絶
縁膜133と、画素部における走査線3aと同一膜から
なると共に例えば入力配線に接続されたゲート電極13
4とから構成されている。
量電極302と同一膜を元にしてなる半導体層142
と、画素部における絶縁膜301と同一膜からなるゲー
ト絶縁膜143と、画素部における容量線300と同一
膜からなると共に例えば入力配線に接続されたゲート電
極144とから構成されている。
から延設されると共に例えば出力配線である配線147
に接続されており、TFT131は、第1層間絶縁膜3
11に開孔され金属プラグされたコンタクトホール13
5を介して同じく配線147に接続されている。
開孔されたコンタクトホール145を介して、画素部に
おけるデータ線6aと同一膜からなると共に例えば高電
位配線である配線146に接続されている。TFT13
1は、第1層間絶縁膜311に開孔され金属プラグされ
たコンタクトホール136及び第2層間絶縁膜312に
開孔されたコンタクトホール137を介して、画素部に
おけるデータ線6aと同一膜からなると共に例えば低電
位配線である配線138に接続されている。
構成する第1電子素子の一例たるTFT131が、画素
部におけるTFT30と同一膜を元に構成されており、
周辺回路を構成する第2電子素子の一例たるTFT14
1が、画素部における蓄積容量70−1と同一膜を元に
構成されている。従って、装置全体として必要となる半
導体層数、絶縁膜数及び導電層数を抑えることができ
る。しかも、画像表示領域と周辺領域とで、TFTや蓄
積容量を同時形成できるので、基板上における積層構造
及び製造プロセスの単純化を図れる。
量70−1とは積層形成されているので、立体的な配置
により、これらの電子素子を作り込むための面積が小さ
くて済むので、十分な蓄積容量を確保しつつ画素開口率
を高めることができる。他方、周辺領域では、TFT1
31とTFT141とは、積層形成されているので、こ
れらの電子素子を作り込むための面積が少なくて済むの
で、限られた基板上領域に占める周辺領域を狭めること
ができる。そして、画素ピッチの微細化に対応させて周
辺回路における電子素子の回路ピッチを微細化できる。
くとも一方を構成する薄膜トランジスタは、ポリシリコ
ン型の薄膜トランジスタでもよいし、SOI型の薄膜ト
ランジスタでもよいし、シリコン基板上の薄膜トランジ
スタからなってもよい。更に、トップゲート型でもよい
し、ボトムゲート型でもよく、nチャネル型でもよい
し、pチャネル型でもよい。
びTFT141の一方又は両方に代えて、少なくとも部
分的に画素部におけるTFT30及び蓄積容量70−1
と同一膜を元に、容量、薄膜ダイオード、抵抗等の他の
電子素子を形成することも可能である。
FT30をTFTアレイ基板10側(図5中、下側)か
ら覆う部分を含む下層遮光膜を走査線3aに沿ってスト
ライプ状に或いは走査線3a及びデータ線6aに沿って
マトリクス状に形成してもよい。このような下層遮光膜
は、TFTアレイ基板の裏面や投射光学系からの戻り光
を遮光し、この光に基づく光励起によりTFT30のオ
フ時のリーク電流が原因でTFT30の特性が変化する
のを有効に防止する。このような下層遮光層は、例え
ば、Ti、Cr、W、Ta、Mo、Pb等の高融点金属
のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、金属
シリサイド等やポリシリコン膜からなる。特に、複板式
のカラー表示用のプロジェクタ等で複数の電気光学装置
をプリズム等を介して組み合わせて一つの光学系を構成
する場合には、他の電気光学装置からプリズム等を突き
抜けて来る投射光部分からなる戻り光は強力であるの
で、このようにTFT30の下側に下層遮光膜を設ける
ことは大変有効である。このような下層遮光膜について
も、容量線300と同様に、画像表示領域からその周囲
に延設して定電位源に接続するとよい。更に、このよう
な下層遮光膜を周辺回路部におけるTFT131の下側
に形成してもよい。
を積層することにより、データ線6aや走査線3aに沿
った領域に段差が生じるが、TFTアレイ基板10、下
地絶縁膜12、第1層間絶縁膜311、第2層間絶縁膜
312に溝を掘って、データ線6a等の配線やTFT3
0等を埋め込むことにより平坦化処理を行ってもよい
し、第3層間絶縁膜7や第2層間絶縁膜312の上面の
段差をCMP(ChemicalMechanical Polishing)処理等
で研磨することにより、或いは有機SOGを用いて平ら
に形成することにより、当該平坦化処理を行ってもよ
い。
ッチング用TFT30は、好ましくは図5に示したよう
にLDD構造を持つが、低濃度ソース領域1b及び低濃
度ドレイン領域1cに不純物の打ち込みを行わないオフ
セット構造を持ってよいし、走査線3aの一部からなる
ゲート電極をマスクとして高濃度で不純物を打ち込み、
自己整合的に高濃度ソース及びドレイン領域を形成する
セルフアライン型のTFTであってもよい。また本実施
形態では、画素スイッチング用TFT30のゲート電極
を高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1e間
に1個のみ配置したシングルゲート構造としたが、これ
らの間に2個以上のゲート電極を配置してもよい。この
ようにデュアルゲート或いはトリプルゲート以上でTF
Tを構成すれば、チャネルとソース及びドレイン領域と
の接合部のリーク電流を防止でき、オフ時の電流を低減
することができる。そして、このようなTFT30と同
一膜を元に形成され周辺回路を構成するTFT131に
ついても同様に各種のTFTとして構築可能であり、更
にTFT141についても各種のTFTとして構築可能
である。
如き構成を有する第1実施形態の電気光学装置における
特にTFTアレイ基板10側の製造方法について、画素
部におけるTFT30及び蓄積容量70−1並びに周辺
回路部におけるTFT131及びTFT141を並行し
て形成する工程を中心に、図7を参照して説明する。こ
こに図7は、第1実施形態の製造プロセスのうち、これ
らの電子素子を形成する工程におけるTFTアレイ基板
10側の各層を、画素部に係る図5及び周辺回路部に係
る図6に対応する断面にて示す工程図である。
は、石英基板、ハードガラス、シリコン基板等のTFT
アレイ基板10を用意し、この上にスパッタリング、蒸
着、フォトリソグラフィ、エッチング等により、所定パ
ターンを夫々有する半導体層1a、走査線3a、容量電
極302及び中継層303を順次形成すると共に、これ
らの間に下地絶縁膜12、絶縁膜2、第1層間絶縁膜3
11及び絶縁膜301を順次形成する。これらと同時
に、周辺回路部では、半導体層1aと同一膜から半導体
層132を形成し、走査線3aと同一膜からゲート電極
134を形成し、容量電極302と同一膜を元に半導体
層142を形成すると共に、これらの間に下地絶縁膜1
2、絶縁膜133、第1層間絶縁膜311及び絶縁膜1
43を順次形成する。
層132については例えば、約450〜550℃、好ま
しくは約500℃の比較的低温環境中で、流量約400
〜600cc/minのモノシランガス、ジシランガス
等を用いた減圧CVD(例えば、圧力約20〜40Pa
のCVD)により、アモルファスシリコン膜を形成し、
窒素雰囲気中で、約600〜700℃にて約1〜10時
間、好ましくは、4〜6時間の熱処理を施すことによ
り、ポリシリコン膜を約50〜200nmの粒径、好ま
しくは約100nmの粒径となるまで固相成長させた
後、パターニングする。
絶縁膜133については例えば、半導体層を約700〜
1300℃の温度、好ましくは約1000℃の温度によ
り熱酸化して下層ゲート絶縁膜を形成し、続けて減圧C
VD法等により、HTO膜や酸化シリコン膜を形成す
る。これにより、多層の高温酸化シリコン膜(HTO
膜)や窒化シリコン膜からなる絶縁膜2、絶縁膜133
を形成する。この結果、半導体層1aの厚さは、約30
〜150nmの厚さ、好ましくは約35〜50nmの厚
さとなり、絶縁膜2の厚さは、約20〜150nmの厚
さ、好ましくは約30〜100nmの厚さとなる。
は例えば、減圧CVD法等によりポリシリコン膜を堆積
し、更にリン(P)を熱拡散すること等により、このポ
リシリコン膜を導電化した後、パターニングする。その
膜厚は、約100〜500nmの厚さ、好ましくは約3
50nm程度である。
築すべく走査線3a及びゲート電極134を形成後に、
低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c、並
びに高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1e
に対し選択的に、TFT30の仕様に応じて所定量だけ
Pイオン等をドープする。また、半導体層132につい
ても同様にドープを行なってLDD構造を構築する。
1とを同一極性の薄膜トランジスタ、即ち両方ともpチ
ャネル型又はnチャネル型の薄膜トランジスタとして製
造するのが製造プロセスを単純化する上で好ましい。
11については、例えば、常圧、減圧CVD法、プラズ
マCVD法等によりTEOS(テトラ・エチル・オルソ
・シリケート)ガス、TEB(テトラ・エチル・ボート
レート)ガス、TMOP(テトラ・メチル・オキシ・フ
ォスレート)ガス等を用いて、NSG(ノンドープト・
シリケート・ガラス)、PSG(リン・シリケート・ガ
ラス)、BSG(ボロン・シリケート・ガラス)、BP
SG(ボロン・リン・シリケート・ガラス)などを積層
した或いは単層のシリケートガラス膜、窒化シリコン膜
や酸化シリコン膜等から形成する。それらの膜厚は夫
々、例えば約500〜2000nm程度とする。
に対する反応性イオンエッチング、反応性イオンビーム
エッチング等のドライエッチングにより、コンタクトホ
ール82及び83並びにコンタクトホール135及び1
36を開孔し、高融点金属のプラグを形成する。
導体層142については、例えば、減圧CVD法等によ
りポリシリコン膜を堆積した後、パターニングして形成
する。これらの膜厚は、約50〜500nmの厚さ、好
ましくは約150nm程度である。
えば、減圧CVD法、プラズマCVD法等により高温酸
化シリコン膜(HTO膜)や窒化シリコン膜を膜厚50
nm程度の比較的薄い厚さに堆積する。或いは、上述の
絶縁膜2と同様に形成してもよい。
における半導体層142をマスク900によりマスクし
つつ、画素部における容量電極302及び中継層303
を矢印で示した方向のイオンインプラ或いはイオンドー
プにより導電化する。
ける容量線300と周辺回路部におけるゲート電極14
4とを同時に形成する。これらは、例えば、Ti、C
r、W、Ta、Mo及びPb等をスパッタリングして1
00〜500nm程度の膜厚の金属膜を形成した後、或
いは、CVD、イオンドープ等により導電性のポリシリ
コン膜を形成した後、或いは、これらポリシリコン膜と
金属膜の積層した膜を形成した後、パターニングして形
成する。
における半導体層142に対し、先ずゲート電極144
をマスクとして自己整合的に低濃度のイオンインプラ或
いはイオンドープを行なって、半導体層142に低濃度
ソース領域及び低濃度ドレイン領域を形成する。その
後、マスク901でこれらの低濃度領域及びゲート電極
144をマスクしつつ、矢印で示した方向のイオンイン
プラ或いはイオンドープにより、半導体層142に高濃
度ソース領域及び高濃度ドレイン領域を形成する。これ
らにより、周辺回路部にLDD構造のTFT141を構
築する。係るTFT141の製造工程と並行して、画素
部では、マスク901で蓄積容量70−1等をマスクし
て、矢印で示した方向のイオンインプラ或いはイオンド
ープによって蓄積容量70−1を構成する各膜における
抵抗値が変化しないようにする。但し、画素部において
は、マスク901でマスクすることなく、矢印で示した
方向のイオンインプラ或いはイオンドープを行なうこと
によって、蓄積容量70−1を構成する各膜における所
定の抵抗値を得るように製造することも可能である。
化シリコン膜等からなる第2層間絶縁膜312を形成
し、スパッタリング、フォトリソグラフィ、エッチング
等により、所定パターンのデータ線6aを形成し、更に
常圧又は減圧CVD法等により酸化シリコン膜等からな
る第3層間絶縁膜7を形成する(図5及び図6参照)。
そして、第3層間絶縁膜7上に、スパッタリング、フォ
トリソグラフィ、エッチング等により、ITO膜等の透
明導電性膜からなる画素電極9aを形成する。尚、当該
液晶装置を反射型の液晶装置に用いる場合には、Al等
の反射率の高い不透明な材料から画素電極9aを形成し
てもよい。続いて、画素電極9a上にポリイミド系の配
向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角を持
つように且つ所定方向でラビング処理を施すこと等によ
り、配向膜16を形成する。
のTFTアレイ基板10側が製造される。
(2)から工程(4)において、同一のポリシリコン膜
に対して、選択的にイオンインプラ或いはイオンドープ
を行なうので、画素部では低抵抗の容量電極302を形
成すると同時に周辺回路部では半導体層143を形成で
きる。
造プロセスの単純化を図る上で大変有利であり、同一膜
を元にして、最終的には電気的性質の異なる膜として利
用するので、全体として基板上における積層構造中の層
数を減らすこともできる。
参照して本発明の電気光学装置の第2実施形態について
説明する。ここに、図8は、データ線、走査線、画素電
極等が形成されたTFTアレイ基板の画素の平面図であ
り、図9は、図8における各層の接続関係及び積層状態
を示す図式的な断面図である。図10は、周辺回路の一
部を構成するCMOS型TFTにおける各層の接続関係
及び積層状態を示す図式的な断面図である。尚、図9及
び図10においては、各層や各部材を図面上で認識可能
な程度の大きさとするため並びにコンタクトホールによ
る接続関係及び積層状態を理解し易くするため、各層や
各部材毎に縮尺及び相対的な平面配置を適宜異ならしめ
てある。また、図9及び図10において、第1実施形態
に係る図5及び図6と同様の構成要素には、同様の参照
符号を付し、その説明は省略する。
では、第1実施形態と比べると、TFT30の上側に蓄
積容量70−1が構築されるのに代えて、TFT30の
下側に、容量電極502、誘電体膜として機能する絶縁
膜501及び容量電極11aからなる蓄積容量70−2
が構築されている点が概ね異なる。より詳細には、第2
実施形態では、データ線6aは、層間絶縁膜511上に
形成されており、これに開孔されたコンタクトホール5
51を介してTFT30の高濃度ソース領域1dに接続
されている。蓄積容量70−2は、第1層間絶縁膜12
に開孔されたコンタクトホール555を介して中継層5
10に接続されており、TFT30の高濃度ドレイン領
域1eは、絶縁膜2に開孔されたコンタクトホール55
4を介して中継層510に接続されている。画素電極9
aは、層間絶縁膜7及び層間絶縁膜511に開孔された
コンタクトホール553を介して中継層510に接続さ
れている。
示領域外まで延設されて、周辺回路における定電位線等
に接続されており、固定電位とされる。即ち容量電極1
1aは、蓄積容量70−2における固定電位側容量電極
である。他方、容量電極502は、コンタクトホール5
55を介して画素電極9aと接続されており、画素電位
とされる。即ち容量電極502は、蓄積容量70−2に
おける画素電位側容量電極である。
てもよい。このようにすることで、TFTアレイ基板1
0側からの戻り光がTFT30のチャネル領域に入射す
るのを効果的に防止できる。
は、TFT151及びTFT161からなるCMOS型
のTFTが構築されている。より具体的には、TFT1
51は、画素部における容量電極502と同一膜を元に
形成された半導体層152と、ゲート絶縁膜として機能
する絶縁膜501と、画素部における容量電極11aと
同一膜からなるゲート電極154とから構成されてい
る。TFT161は、画素部における半導体層1aと同
一膜を元に形成された半導体層162と、ゲート絶縁膜
として機能する絶縁膜2と、画素部における走査線3a
と同一膜からなるゲート電極164とから構成されてい
る。TFT161は、そのドレイン側で、コンタクトホ
ール165を介して、画素部におけるデータ線6aと同
一膜から形成された、例えば出力配線である配線167
に接続されている。TFT151は、そのドレイン側
で、金属等でプラグされたコンタクトホール155及び
コンタクトホール166を介して配線167に接続され
ている。TFT161は、そのソース側で、コンタクト
ホール168を介して、画素部におけるデータ線6aと
同一膜から形成された、例えば高電位配線である配線1
69に接続されている。TFT151は、そのソース側
で、金属等でプラグされたコンタクトホール156及び
コンタクトホール157を介して、画素部におけるデー
タ線6aと同一膜から形成された、例えば低電位配線で
ある配線158に接続されている。
を構成する第1電子素子の一例たるTFT161が、画
素部におけるTFT30と同一膜を元に構成されてお
り、周辺回路を構成する第2電子素子の一例たるTFT
151が、画素部における蓄積容量70−2と同一膜を
元に構成されている。従って、装置全体として必要とな
る半導体層数、絶縁膜数及び導電層数を抑えることがで
きる。しかも、画像表示領域と周辺領域とで、TFTや
蓄積容量を同時形成できるので、基板上における積層構
造及び製造プロセスの単純化を図れる。
量70−2とは積層形成されているため、立体的な配置
により、これらの電子素子を作り込むための面積が小さ
くて済み、十分な蓄積容量を確保しつつ画素開口率を高
めることができる。他方、周辺領域では、TFT151
とTFT161とは、積層形成されているため、これら
の電子素子を作り込むための面積が少なくて済み、限ら
れた基板上領域に占める周辺領域を狭めることができ
る。そして、画素ピッチの微細化に対応させて周辺回路
における電子素子の回路ピッチを微細化できる。
TFT161とは、上側のTFT161の更に上側に積
層された配線167を中継して相接続されているので、
その製造プロセスにおいて、第1実施形態の場合と比べ
て上側のTFTの半導体層の下側にコンタクトホールを
開孔し且つプラグする工程が省ける。従って、両TFT
が高信頼性で且つ比較的簡単に電気的に接続された構成
が周辺回路内に得られる。
を参照して本発明の電気光学装置の第3実施形態につい
て説明する。ここに、図11は、各層の接続関係及び積
層状態を示す図式的な断面図である。図12は、周辺回
路の一部を構成するCMOS型TFTにおける各層の接
続関係及び積層状態を示す図式的な断面図である。尚、
図11及び図12においては、各層や各部材を図面上で
認識可能な程度の大きさとするため並びにコンタクトホ
ールによる接続関係及び積層状態を理解し易くするた
め、各層や各部材毎に縮尺及び相対的な平面配置を適宜
異ならしめてある。また、図11及び図12において、
第1実施形態に係る図5及び図6と同様の構成要素に
は、同様の参照符号を付し、その説明は省略する。
第1実施形態と比べると、層間絶縁膜311が二つの層
間絶縁膜311a及び311bに分断されており、画素
部では、この間に定電位に落とされた導電膜650が配
置されており、周辺回路部では、この間に定電位に落と
された導電膜660が配置されている点が異なる。
部においては容量電極302の電位変動がTFT30に
悪影響を及ぼすことを導電膜650により電磁シールド
することにより効果的に防止できる。周辺回路部におい
てはTFT174とTFT184との電位変動が相互に
悪影響を及ぼすことを導電膜660により電磁シールド
することにより効果的に防止できる。
点金属等の導電性をもつ遮光膜から構成してもよい。こ
れにより、電磁シールドと内蔵遮光膜としての両機能を
有するように構成できる。
部及び周辺回路部で夫々、二つの電子素子が積層されて
いるが、画素部及び周辺回路部で、3つ以上の電子素子
が積層されてもよい。更に、画素部にTFTと蓄積容量
とが積層されている例を説明したが、画素部において、
二つのTFTが積層されてもよく、例えば、CMOS型
のTFTを各画素に設けてもよい。
実施形態では、データ線駆動回路101及び走査線駆動
回路104をTFTアレイ基板10の上に設ける代わり
に、例えばTAB(Tape Automated bonding)基板上に
実装された駆動用LSIに、TFTアレイ基板10の周
辺部に設けられた異方性導電フィルムを介して電気的及
び機械的に接続するようにしてもよい。また、対向基板
20の投射光が入射する側及びTFTアレイ基板10の
出射光が出射する側には各々、例えば、TN(Twisted
Nematic)モード、VA(Vertically Aligned)モー
ド、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)モー
ド等の動作モードや、ノーマリーホワイトモード/ノー
マリーブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位
相差フィルム、偏光板などが所定の方向で配置される。
装置は、プロジェクタに適用されるため、3枚の電気光
学装置がRGB用のライトバルブとして各々用いられ、
各ライトバルブには各々RGB色分解用のダイクロイッ
クミラーを介して分解された各色の光が投射光として各
々入射されることになる。従って、各実施形態では、対
向基板20に、カラーフィルタは設けられていない。し
かしながら、第2遮光膜23の形成されていない画素電
極9aに対向する所定領域にRGBのカラーフィルタを
その保護膜と共に、対向基板20上に形成してもよい。
このようにすれば、プロジェクタ以外の直視型や反射型
のカラー電気光学装置について、各実施形態における電
気光学装置を適用できる。また、対向基板20上に1画
素1個対応するようにマイクロレンズを形成してもよ
い。あるいは、TFTアレイ基板10上のRGBに対向
する画素電極9a下にカラーレジスト等でカラーフィル
タ層を形成することも可能である。このようにすれば、
入射光の集光効率を向上することで、明るい電気光学装
置が実現できる。更にまた、対向基板20上に、何層も
の屈折率の相違する干渉層を堆積することで、光の干渉
を利用して、RGB色を作り出すダイクロイックフィル
タを形成してもよい。このダイクロイックフィルタ付き
対向基板によれば、より明るいカラー電気光学装置が実
現できる。
説明した液晶装置をライトバルブとして用いた電子機器
の一例たる投射型カラー表示装置の実施形態について図
13及び図14を参照して説明する。
の回路構成について図13のブロック図を参照して説明
する。尚、図13は、投射型カラー表示装置における3
枚のライトバルブのうちの1枚に係る回路構成を示した
ものである。これら3枚のライトバルブは、基本的にど
れも同じ構成を持つので、ここでは1枚の回路構成に係
る部分について説明を加えるものである。但し厳密に
は、3枚のライトバルブでは、入力信号が夫々異なり
(即ち、R用、G用、B用の信号で夫々駆動され)、更
にG用のライトバルブに係る回路構成では、R用及びB
用の場合と比べて、画像を反転して表示するように画像
信号の順番を各フィールド又はフレーム内で逆転させる
か又は水平或いは垂直走査方向を逆転させる点も異な
る。
は、表示情報出力源1000、表示情報処理回路100
2、駆動回路1004、液晶装置100、クロック発生
回路1008並びに電源回路1010を備えて構成され
ている。表示情報出力源1000は、ROM(Read Onl
y Memory)、RAM(Random Access Memory)、光ディ
スク装置などのメモリ、画像信号を同調して出力する同
調回路等を含み、クロック発生回路1008からのクロ
ック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号など
の表示情報を表示情報処理回路1002に出力する。表
示情報処理回路1002は、増幅・極性反転回路、相展
開回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クラン
プ回路等の周知の各種処理回路を含んで構成されてお
り、クロック信号に基づいて入力された表示情報からデ
ジタル信号を順次生成し、クロック信号CLKと共に駆動
回路1004に出力する。駆動回路1004は、液晶装
置100を駆動する。電源回路1010は、上述の各回
路に所定電源を供給する。尚、液晶装置100を構成す
るTFTアレイ基板の上に、駆動回路1004を搭載し
てもよく、これに加えて表示情報処理回路1002を搭
載してもよい。
型カラー表示装置の全体構成、特に光学的な構成につい
て説明する。ここに図14は、投射型カラー表示装置の
図式的断面図である。
型カラー表示装置の一例たる液晶プロジェクタ1100
は、上述した駆動回路1004がTFTアレイ基板上に
搭載された液晶装置100を含む液晶モジュールを3個
用意し、夫々RGB用のライトバルブ100R、100
G及び100Bとして用いたプロジェクタとして構成さ
れている。液晶プロジェクタ1100では、メタルハラ
イドランプ等の白色光源のランプユニット1102から
投射光が発せられると、3枚のミラー1106及び2枚
のダイクロイックミラー1108によって、RGBの3
原色に対応する光成分R、G、Bに分けられ、各色に対
応するライトバルブ100R、100G及び100Bに
夫々導かれる。この際特にB光は、長い光路による光損
失を防ぐために、入射レンズ1122、リレーレンズ1
123及び出射レンズ1124からなるリレーレンズ系
1121を介して導かれる。そして、ライトバルブ10
0R、100G及び100Bにより夫々変調された3原
色に対応する光成分は、ダイクロイックプリズム111
2により再度合成された後、投射レンズ1114を介し
てスクリーン1120にカラー画像として投射される。
ものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れ
る発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能
であり、そのような変更を伴なう電気光学装置及びその
製造方法もまた本発明の技術的範囲に含まれるものであ
る。
Tアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対
向基板の側から見た平面図である。
表示領域を構成するマトリクス状の複数の画素に設けら
れた各種素子、配線等の等価回路である。
線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板
の相隣接する複数の画素群の平面図である。
TFTの図式的断面図である。
る。
データ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレ
イ基板の画素の平面図である。
す図式的な断面図である。
型TFTの図式的断面図である。
る各層の接続関係及び積層状態を示す図式的な断面図で
ある。
型TFTの図式的断面図である。
ラー表示装置におけるライトバルブに係る回路構成を示
したブロック図である。
ラー表示装置の一例たるカラー液晶プロジェクタを示す
図式的断面図である。
FT
Claims (19)
- 【請求項1】 基板上の画像表示領域に、画素電極と、
該画素電極に接続されたトランジスタと、該トランジス
タに接続された配線と、前記画素電極に接続されている
と共に前記トランジスタに対して積層形成された蓄積容
量とを備えており、 前記基板上の周辺領域に、前記トランジスタを構成する
半導体膜及び絶縁膜のうち少なくとも一つと同一膜を元
に形成された部分を含む第1電子素子と、該第1電子素
子に対して積層形成されており且つ前記蓄積容量を構成
する導電膜及び絶縁膜のうち少なくとも一つと同一膜を
元に形成された部分を含む第2電子素子とを含んでな
り、前記配線及び前記トランジスタを介して前記画素電
極を動作させるための周辺回路を備えたことを特徴とす
る電気光学装置。 - 【請求項2】 前記配線は、相交差する走査線及びデー
タ線を含み、 前記周辺回路は、前記走査線を駆動する走査線駆動回路
及び前記データ線を駆動するデータ線駆動回路を含むこ
とを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。 - 【請求項3】前記配線は、相交差する走査線及びデータ
線を含み、 前記周辺回路は、画像信号線上の画像信号をサンプリン
グして前記データ線に供給するサンプリング回路を含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装
置。 - 【請求項4】 前記第1電子素子及び前記第2電子素子
の少なくとも一方は、トランジスタからなることを特徴
とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電気光学
装置。 - 【請求項5】 前記第1電子素子及び前記第2電子素子
は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconduc
tor:相補型金属酸化膜半導体)型のトランジスタとし
て構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれ
か一項に記載の電気光学装置。 - 【請求項6】 前記第1電子素子及び前記第2電子素子
の少なくとも一方は、容量からなることを特徴とする請
求項1から5のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 【請求項7】 前記第1電子素子及び前記第2電子素子
の少なくとも一方は、抵抗からなることを特徴とする請
求項1から5のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 【請求項8】 前記第1電子素子と前記第2電子素子と
は、高融点金属のプラグを介して相互に電気的に接続さ
れたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に
記載の電気光学装置。 - 【請求項9】 前記第1電子素子と前記第2電子素子と
は、前記第1電子素子及び前記第2電子素子のうち上側
に積層された方の更に上側に積層された他の導電膜を介
して、相互に電気的に接続されたことを特徴とする請求
項1から7のいずれか一項に記載の電気光学装置。 - 【請求項10】 前記他の導電膜と前記第1電子素子及
び前記第2電子素子のうち下側に位置する方とは、中継
層を介して相互に電気的に接続されたことを特徴とする
請求項9に記載の電気光学装置。 - 【請求項11】 前記第1電子素子及び前記第2電子素
子に対して、更に1つ以上の電子素子が積層形成されて
いることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項
に記載の電気光学装置。 - 【請求項12】 前記第1電子素子及び前記第2電子素
子間の積層位置に、固定電位に落とされた導電膜が更に
積層されていることを特徴とする請求項1から11のい
ずれか一項に記載の電気光学装置。 - 【請求項13】 前記固定電位に落とされた導電膜は、
内蔵遮光膜としても機能することを特徴とする請求項1
2に記載の電気光学装置。 - 【請求項14】 前記画像表示領域において、前記蓄積
容量に代えて又は加えて、前記トランジスタに積層形成
された他のトランジスタを更に備えたことを特徴とする
請求項1から13のいずれか一項に記載の電気光学装
置。 - 【請求項15】 前記画像表示領域において、前記トラ
ンジスタ及び前記他のトランジスタは、CMOS型のト
ランジスタとして構成されることを特徴とする請求項1
4に記載の電気光学装置。 - 【請求項16】 請求項1から15のいずれか一項に記
載の電気光学装置を製造する電気光学装置の製造方法で
あって、 前記画像表示領域において前記トランジスタを形成する
工程と並行して前記周辺領域において前記第1電子素子
を形成する工程を行ない、 前記画像表示領域において前記蓄積容量を形成する工程
と並行して前記周辺領域において前記第2電子素子を形
成する工程を行なうことを特徴とする電気光学装置の製
造方法。 - 【請求項17】 前記同一膜はポリシリコン膜からな
り、前記画像表示領域及び前記周辺領域のいずれか一方
にマスクしつつ前記ポリシリコン膜に対して不純物注入
することにより、マスクした方の領域における前記ポリ
シリコン膜を半導体膜として維持しつつマスクしない方
の領域における前記ポリシリコン膜を導電膜とする工程
を含むことを特徴とする請求項16に記載の電気光学装
置の製造方法。 - 【請求項18】 前記画像表示領域及び前記周辺領域
で、前記同一膜を元に構成するトランジスタの極性を統
一することを特徴とする請求項16又は17に記載の電
気光学装置の製造方法。 - 【請求項19】 請求項1から18のいずれか一項に記
載の電気光学装置からなるライトバルブと、 該ライトバルブに投射光を照射する光源と、 前記ライトバルブから出射される投射光を投射する光学
系とを備えたことを特徴とする電子機器。
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