本発明に係る実施の形態の例について説明する。なお、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく実施の形態の内容を変更することは、当業者であれば容易である。よって、例えば本発明は、下記実施の形態の記載内容に限定されない。
なお、各実施の形態の内容を互いに適宜組み合わせることができる。また、各実施の形態の内容を互いに適宜置き換えることができる。
また、第1、第2などの序数は、構成要素の混同を避けるために付しており、各構成要素の数は、序数の数に限定されない。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様であるスタンダードセルの例について説明する。
本実施の形態に係るスタンダードセルの例について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係るスタンダードセルの例を説明するための図である。
図1(A)は、半導体装置の上面模式図である。図1(A)に示すように、半導体装置は、スタンダードセル100を有する。なお、図1(A)に示すように、スタンダードセル100を複数設けてもよい。
スタンダードセル100は、上面方向から見て対向する電源線VddLと接地線GndLの間に機能回路110を有する。電源線VddLは、電源電位Vddが与えられる配線であり、接地線GndLは、接地電位Gndが与えられる配線である。なお、接地線GndLの代わりに電源線VssLを用いてもよい。電源線VssLは、接地電位Gnd以下の電位が与えられる配線である。なお、複数のスタンダードセル100を設ける場合には、上面方向から見て電源線VddLと接地線GndLの間に複数の機能回路110が設けられる。
機能回路110は、特定の機能を有する回路である。機能回路110には、電源線VddL及び接地線GndLを介して電源電圧が供給される。機能回路110は、例えば論理回路を用いて構成される。
さらに、機能回路110の上面模式図を図1(B)に示し、図1(B)の線分A−B、線分C−Dの断面模式図を図1(C)に示す。図1(B)に示す機能回路は、第1のトランジスタTr1と、絶縁層131と、絶縁層132と、第2のトランジスタTr2と、を有する。
図1(B)及び図1(C)に示すように、第1のトランジスタTr1は、単結晶半導体基板である基板111に設けられる。
さらに、第1のトランジスタTr1のチャネル形成領域は、シリコンを含む。なお、図1(C)では、基板111に第1のトランジスタTr1のチャネル形成領域が設けられているが、ガラス基板やプラスチック基板などに設けられた半導体層を用いて第1のトランジスタTr1のチャネル形成領域を設けてもよい。さらに、第1のトランジスタTr1のチャネル形成領域に含まれる元素は、シリコンに限定されず、元素周期表の第14族の元素が含まれていればよい。
第2のトランジスタTr2は、絶縁層131、132に積層して設けられる。なお、複数の絶縁膜により絶縁層131及び132を構成してもよい。
このとき、第2のトランジスタTr2は、上面方向から見て第1のトランジスタTr1と異なる位置に設けられる。なお、上面方向から見て少なくとも第2のトランジスタTr2のチャネル形成領域が第1のトランジスタTr1のチャネル形成領域と異なる位置に設けられていればよい。また、「異なる位置に設けられる」とは「重ならない位置に設けられる」に換言できる。
第2のトランジスタTr2としては、例えばオフ電流の低いトランジスタを用いてもよい。
このとき、上記オフ電流の低いトランジスタのオフ電流は、室温(25℃)でチャネル幅1μmあたり1×10−19A(100zA)以下であることが好ましい。
上記オフ電流の低いトランジスタとしては、チャネル形成領域が酸化物半導体を有するトランジスタを適用できる。酸化物半導体としては、例えばIn系金属酸化物、Zn系金属酸化物、In−Zn系金属酸化物、又はIn−Ga−Zn系金属酸化物などを適用できる。また、上記In−Ga−Zn系金属酸化物に含まれるGaの一部若しくは全部の代わりに他の金属元素を含む金属酸化物を用いてもよい。
上記他の金属元素としては、例えばガリウムよりも多くの酸素原子と結合が可能な金属元素を用いればよく、例えばチタン、ジルコニウム、ハフニウム、ゲルマニウム、及び錫のいずれか一つ又は複数の元素を用いればよい。また、上記他の金属元素としては、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、及びルテチウムのいずれか一つ又は複数の元素を用いればよい。これらの金属元素は、スタビライザーとしての機能を有する。なお、これらの金属元素の添加量は、金属酸化物が半導体として機能することが可能な量である。ガリウムよりも多くの酸素原子と結合が可能な金属元素を用い、さらには金属酸化物中に酸素を供給することにより、金属酸化物中の酸素欠陥を少なくできる。
以下では、酸化物半導体膜の構造について説明する。
酸化物半導体膜は、単結晶酸化物半導体膜と非単結晶酸化物半導体膜とに大別される。非単結晶酸化物半導体膜とは、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、多結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)膜などをいう。
非晶質酸化物半導体膜は、膜中における原子配列が不規則であり、結晶成分を有さない酸化物半導体膜である。微小領域においても結晶部を有さず、膜全体が完全な非晶質構造の酸化物半導体膜が典型である。
微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未満の大きさの微結晶(ナノ結晶ともいう。)を含む。従って、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも原子配列の規則性が高い。そのため、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低いという特徴がある。
CAAC−OS膜は、複数の結晶部を有する酸化物半導体膜の一つであり、ほとんどの結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさである。従って、CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、一辺が10nm未満、5nm未満または3nm未満の立方体内に収まる大きさの場合も含まれる。CAAC−OS膜は、微結晶酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低いという特徴がある。以下、CAAC−OS膜について詳細な説明を行う。
CAAC−OS膜を透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)によって観察すると、結晶部同士の明確な境界、即ち結晶粒界(グレインバウンダリーともいう。)を確認することができない。そのため、CAAC−OS膜は、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。
CAAC−OS膜を、試料面と概略平行な方向からTEMによって観察(断面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が層状に配列していることを確認できる。金属原子の各層は、CAAC−OS膜の層を形成する面(被形成面ともいう。)または上面の凹凸を反映した形状であり、CAAC−OS膜の被形成面または上面と平行に配列する。
一方、CAAC−OS膜を、試料面と概略垂直な方向からTEMによって観察(平面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が三角形状または六角形状に配列していることを確認できる。しかしながら、異なる結晶部間で、金属原子の配列に規則性は見られない。
断面TEM観察および平面TEM観察より、CAAC−OS膜の結晶部は配向性を有していることがわかる。
なお、本明細書において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、85°以上95°以下の場合も含まれる。
また、本明細書において、結晶が三方晶または菱面体晶である場合、六方晶系として表す。
CAAC−OS膜に対し、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)装置を用いて構造解析を行うと、例えばInGaZnO4の結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、回折角(2θ)が31°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnO4の結晶の(009)面に帰属されることから、CAAC−OS膜の結晶がc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に概略垂直な方向を向いていることが確認できる。
一方、CAAC−OS膜に対し、c軸に概略垂直な方向からX線を入射させるin−plane法による解析では、2θが56°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnO4の結晶の(110)面に帰属される。InGaZnO4の単結晶酸化物半導体膜であれば、2θを56°近傍に固定し、試料面の法線ベクトルを軸(φ軸)として試料を回転させながら分析(φスキャン)を行うと、(110)面と等価な結晶面に帰属されるピークが6本観察される。これに対し、CAAC−OS膜の場合は、2θを56°近傍に固定してφスキャンした場合でも、明瞭なピークが現れない。
以上のことから、CAAC−OS膜では、異なる結晶部間ではa軸およびb軸の配向は不規則であるが、c軸配向性を有し、かつc軸が被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向を向いていることがわかる。従って、前述の断面TEM観察で確認された層状に配列した金属原子の各層は、結晶のab面に平行な面である。
なお、結晶部は、CAAC−OS膜を成膜した際、または加熱処理などの結晶化処理を行った際に形成される。上述したように、結晶のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向に配向する。従って、例えば、CAAC−OS膜の形状をエッチングなどによって変化させた場合、結晶のc軸がCAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルと平行にならないこともある。
また、CAAC−OS膜中の結晶化度が均一でなくてもよい。例えば、CAAC−OS膜の結晶部が、CAAC−OS膜の上面近傍からの結晶成長によって形成される場合、上面近傍の領域は、被形成面近傍の領域よりも結晶化度が高くなることがある。また、CAAC−OS膜に不純物を添加する場合、不純物が添加された領域の結晶化度が変化し、部分的に結晶化度の異なる領域が形成されることもある。
なお、InGaZnO4の結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、2θが31°近傍のピークの他に、2θが36°近傍にもピークが現れる場合がある。2θが36°近傍のピークは、ZnGa2O4の結晶の(311)面に帰属されることから、InGaZnO4の結晶を有するCAAC−OS膜中の一部に、ZnGa2O4の結晶が含まれることを示している。CAAC−OS膜は、2θが31°近傍にピークを示し、2θが36°近傍にピークを示さないことが好ましい。
CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
なお、酸化物半導体膜は、例えば、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS膜のうち、二種以上を有する積層であってもよい。
さらに、チャネルを形成する酸化物半導体のキャリア密度は、1×1014atoms/cm3未満、好ましくは1×1012atoms/cm3未満、さらに好ましくは1×1011atoms/cm3未満とすることが好ましい。このようなキャリア密度にするためには、酸化物半導体に含まれるドナー不純物の濃度を低減すればよく、例えば、ドナー不純物といわれる水素の量を1×1019atoms/cm3以下、好ましくは1×1018atoms/cm3以下に低減することが好ましい。
上記キャリア密度にすることにより、チャネル幅1μmあたりの電界効果トランジスタのオフ電流を、1×10−19A(100zA)以下、さらには1×10−20A(10zA)以下、さらには1×10−21A(1zA)以下、さらには1×10−22A(100yA)以下にすることができる。なお、オフ電流の低いトランジスタの構造は、特に限定されず、例えばトップゲート型のトランジスタ又はボトムゲート型のトランジスタを用いてもよい。また、チャネル保護型のトランジスタを用いてもよい。なお、これに限定されず、第2のトランジスタTr2として、例えばシリコンなどの半導体層をチャネル形成層として用いたトランジスタを用いてもよい。
なお、第2のトランジスタTr2にバックゲート電極を設けてもよい。これにより、第2のトランジスタのTr2のしきい値電圧を所望の値にシフトさせることができる。
第2のトランジスタTr2のゲート絶縁層としては、例えば酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化窒化アルミニウム、窒化酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、又は酸化ランタンなどの絶縁膜を用いることができる。また、酸化ガリウム、Ga−Zn系酸化物、In:Ga:Zn=1:3:2の原子比であるIn−Ga−Zn系酸化物などの酸化物膜を用いてもよい。
第2のトランジスタTr2のソース又はドレインは、第1のトランジスタTr1のソース、ドレイン、又はゲートに電気的に接続される。例えば、図1(B)及び(C)に示すように、第2のトランジスタTr2のソース電極又はドレイン電極を、配線121、122を介して第1のトランジスタTr1のゲート電極に電気的に接続してもよい。また、図2(A)及び(B)に示すように、第2のトランジスタTr2のソース電極又はドレイン電極を、配線122を介して第1のトランジスタTr1のソース電極又はドレイン電極に電気的に接続してもよい。なお、ソース電極とは、ソースとしての機能を有する導電層のことを指し、ドレイン電極とは、ドレインとしての機能を有する導電層のことを指し、ゲート電極とは、ゲートとしての機能を有する導電層のことを指す。また、第2のトランジスタTr2のソース電極又はドレイン電極を、ビアなどを用いて第1のトランジスタTr1のゲート電極に電気的に接続してもよい。
第2のトランジスタTr2のソース電極又はドレイン電極としては、例えばモリブデン、チタン、クロム、タンタル、マグネシウム、銀、タングステン、アルミニウム、銅、ネオジム、又はスカンジウムなどの金属材料を含む層を適用できる。
また、第2のトランジスタTr2のゲート電極としては、例えばモリブデン、チタン、クロム、タンタル、マグネシウム、銀、タングステン、アルミニウム、銅、ネオジム、又はスカンジウムなどの金属材料を含む層を適用できる。
配線121は、第1のトランジスタTr1のソース電極又はドレイン電極と共に同一の導電膜により形成される。
配線122は、絶縁層131の一平面に設けられ、図1(C)では絶縁層131に設けられた開口部において配線121に電気的に接続される。なお、配線122は、絶縁層に埋め込まれている。なお、必ずしも配線122及び絶縁層131を設けなくてもよい。
第2のトランジスタTr2のソース電極又はドレイン電極は、絶縁層132に設けられた開口部において配線122に電気的に接続される。つまり、第2のトランジスタTr2のソース電極又はドレイン電極は、第1のトランジスタTr1のゲート電極に電気的に接続される。
第2のトランジスタTr2は、第1のトランジスタTr1のソース、ドレイン、又はゲートの電荷の保持を制御する機能を有する。
さらに、スタンダードセル100の例について、図3及び図4を用いて説明する。
図3(A−1)に示すスタンダードセル100は、トランジスタ211とインバータ201を備える機能回路110を有する。さらに、図3(A−1)に示すスタンダードセル100の上面模式図を図3(A−2)に示す。
トランジスタ211は、インバータ201の入力端子のデータの書き換え及び保持を制御する機能を有する。トランジスタ211のソース及びドレインの一方は、機能回路110の入力端子INとなる。
インバータ201は、Pチャネル型トランジスタであるトランジスタ221と、Nチャネル型トランジスタであるトランジスタ222と、を有する。
トランジスタ221のソースは、電源線VddLに電気的に接続され、ドレインは、インバータ201の出力端子OUTとなる。トランジスタ221のゲートは、トランジスタ211のソース及びドレインの他方に電気的に接続される。
トランジスタ222のソースは、接地線GndLに電気的に接続され、トランジスタ222のドレインは、インバータ201の出力端子OUTとなる。トランジスタ222のゲートは、トランジスタ211のソース及びドレインの他方に電気的に接続される。なお、トランジスタ221及び222のゲート電極は、2カ所でトランジスタ211のソース電極及びドレイン電極の他方と電気的に接続される。
図3(B−1)に示すスタンダードセル100は、トランジスタ231と、トランジスタ232と、NAND回路202と、を備える機能回路110を有する。さらに、図3(B−1)に示すスタンダードセル100の上面模式図を図3(B−2)に示す。なお、NAND回路202の代わりに、OR回路、NOR回路、AND回路、EOR回路、ENOR回路などの、他の論理回路を用いてもよい。
トランジスタ231は、NAND回路202の第1の入力端子の電荷の保持を制御する機能を有する。トランジスタ231のソース及びドレインの一方は、機能回路110の第1の入力端子IN1となる。
トランジスタ232は、NAND回路202の第2の入力端子の電荷の保持を制御する機能を有する。トランジスタ232のソース及びドレインの一方は、機能回路110の第2の入力端子IN2となる。
NAND回路202は、Pチャネル型トランジスタであるトランジスタ241及び242と、Nチャネル型トランジスタであるトランジスタ243及び244と、を有する。
トランジスタ241のソースは、電源線VddLに電気的に接続され、ドレインは、NAND回路202の出力端子OUTとなる。トランジスタ241のゲートは、トランジスタ232のソース及びドレインの他方に電気的に接続される。
トランジスタ242のソースは、電源線VddLに電気的に接続され、ドレインは、NAND回路202の出力端子OUTとなる。トランジスタ242のゲートは、トランジスタ231のソース及びドレインの他方に電気的に接続される。
トランジスタ243のドレインは、トランジスタ241及び242のドレインに電気的に接続される。トランジスタ243のゲートは、トランジスタ231のソース及びドレインの他方に電気的に接続される。
トランジスタ244のソースは、接地線GndLに電気的に接続され、ドレインは、トランジスタ243のソースに電気的に接続される。トランジスタ244のゲートは、トランジスタ232のソース及びドレインの他方に電気的に接続される。
さらに、レジスタ(記憶装置)であるスタンダードセルの例について、図4乃至7を用いて説明する。
図4は、レジスタの回路構成例を示す回路図である。図4(A)に示すレジスタは、第1の記憶回路である記憶回路(FFともいう)301と、第2の記憶回路である記憶回路(NVMともいう)302と、セレクタ(SELともいう)303と、を有する。なお、記憶回路301と記憶回路302を一つの記憶回路とし、レジスタが複数の記憶回路を有していてもよい。
記憶回路301には、リセット信号RST、クロック信号CLK、及びデータ信号Dが入力される。記憶回路301は、クロック信号CLKに従って入力されるデータ信号のデータを保持し、データ信号Qとして出力する機能を有する。
記憶回路302には、書き込み制御信号WE、読み出し制御信号RD、バックゲート信号BG、及びデータ信号Dが入力される。
記憶回路302は、書き込み制御信号WEに従って、入力されるデータ信号のデータを記憶し、読み出し制御信号RDに従って、記憶されたデータをデータ信号として出力する機能を有する。
セレクタ303には、端子aを介して読み出し制御信号RD、端子bを介して読み出し制御信号の反転信号/RD、端子cを介してデータ信号D、及び端子dを介して記憶回路302から出力されるデータ信号(D_NVMともいう)が入力される。
セレクタ303は、読み出し制御信号RDに従い、端子eを介してデータ信号D又はデータ信号D_NVMのどちらを出力するか選択する機能を有する。
さらに、記憶回路302の一構成例について、図4(B)を参照して説明する。
図4(B)に示すように、記憶回路302は、データ保持部311及びデータ読み出し部312を含む。なお、上記に限定されず、例えば相変化型メモリ(PRAMともいう)、抵抗変化型メモリ(ReRAMともいう)、磁気抵抗型メモリ(MRAMともいう)などを用いて記憶回路302を構成してもよい。例えば、MRAMとしては磁気トンネル接合素子(MTJ素子ともいう)を用いたMRAMを適用できる。
データ保持部311には、トランジスタ321及び容量素子322が設けられている。
トランジスタ321は、Nチャネル型トランジスタである。トランジスタ321のソース及びドレインの一方は、セレクタ303の出力端子(端子e)に電気的に接続されている。トランジスタ321は、書き込み制御信号WEに従ってセレクタ303から入力されるデータ信号の保持を制御する機能を有する。また、トランジスタ321は、バックゲートを有する。トランジスタ321のバックゲートには、バックゲート信号線BGLを介してバックゲート信号BGが入力される。例えば、バックゲート信号BGによりトランジスタ321のバックゲートの電位を負電位にすることにより、トランジスタ321のしきい値電圧を正の方向にシフトさせることができる。
トランジスタ321としては、上記オフ電流の低いトランジスタを用いることができる。
容量素子322の一対の電極の一方はトランジスタ321のソース及びドレインの他方に電気的に接続され、他方には接地電位が与えられる。容量素子322は、記憶するデータ信号のデータ(D_HLD)に基づく電荷を保持する機能を有する。トランジスタ321のオフ電流が非常に低いため、電源電圧PWRの供給が停止しても容量素子322の電荷が保持され、データ(D_HLD)は保持される。
データ読み出し部312には、トランジスタ323、トランジスタ324、トランジスタ325、インバータ326、及び容量素子327が設けられる。
トランジスタ323は、Pチャネル型トランジスタである。トランジスタ323のソースには電源電位Vddが与えられ、ゲートには、読み出し制御信号RDが入力される。電源電位Vddは、電源線VddLを介して与えられ、接地電位Gndは、接地線GndLを介して与えられ、該電源電位Vddと接地電位Gndの差が電源電圧PWRとなる。
トランジスタ324は、Nチャネル型トランジスタである。トランジスタ324のドレインは、トランジスタ323のドレインに電気的に接続され、ゲートには、読み出し制御信号RDが入力される。
トランジスタ325は、Nチャネル型トランジスタである。トランジスタ325のドレインは、トランジスタ324のソースに電気的に接続され、ソースには、接地電位Gndが与えられる。また、トランジスタ325のゲートの電位は、データD_HLDとなる。
インバータ326の入力端子は、トランジスタ323のドレインに電気的に接続される。また、インバータ326の出力端子は、セレクタ303の入力端子(端子d)に電気的に接続され、インバータ326の出力信号がデータ信号D_NVMとなる。
容量素子327の一対の電極の一方は、トランジスタ323のドレインに電気的に接続され、他方には、接地電位Gndが与えられる。
トランジスタ323乃至325、及びインバータ326としては、例えばチャネル形成領域にシリコンを含むトランジスタを適用できる。
さらに、図4に示すレジスタを有するスタンダードセルの上面模式図を図5及び図6に示す。図5は、シリコンを用いた半導体素子を含むスタンダードセルの上面模式図であり、図6は、図5の構成に加え、酸化物半導体を用いた半導体素子を含むスタンダードセルの上面模式図である。このとき、M1〜M6のハッチのうち、同じハッチが付与された構成要素は、同じ導電膜により形成された導電層を表す。
図5に示すように、スタンダードセルには、対向する電源線VddLと接地線GndLの間に記憶回路301、セレクタ303、トランジスタ323、トランジスタ324、トランジスタ325、及びインバータ326が設けられる。さらに、図6に示すように、スタンダードセルには、トランジスタ321、容量素子322及び327が設けられる。なお、トランジスタ323のソース電極又はドレイン電極と同じ導電層により電源線VddLが構成され、トランジスタ325のソース電極又はドレイン電極と同じ導電層により接地線GndLが構成される。
このとき、トランジスタ321は、記憶回路301を構成するトランジスタ、トランジスタ323、324、325、インバータ326を構成するトランジスタと異なる位置に設けられる。
さらに、容量素子322の一対の電極の一方と接地線GndLとを電気的に接続するための開口部を複数設けることが好ましい。これにより、容量素子322の一対の電極の一方と接地線GndLとの接続抵抗を小さくできる。
なお、図7に示すように、図6に示す構成に加え、一対の電極の一方が電源線VddLに電気的に接続され、他方が接地線GndLに電気的に接続される容量素子328を設けてもよい。容量素子328は、トランジスタ321のソース電極又はドレイン電極と共に同一の導電膜により形成される第1の電極と、トランジスタ321のゲート電極と共に同一の導電膜により形成される第2の電極と、を有する。容量素子328を設けることにより、電源線VddL及び接地線GndLに対するノイズの影響を抑制できる。
さらに、図6に示すスタンダードセルの断面模式図を図8(A)に示す。
図8(A)に示す断面模式図では、一例としてトランジスタ321、容量素子322、トランジスタ325、及び端子部352の構造例を示している。
導電層350aは、絶縁層330に設けられた開口部においてトランジスタ325のゲート電極に電気的に接続される。
導電層361aは、絶縁層331に設けられた開口部において導電層350aに電気的に接続される。
トランジスタ321のソース電極及びドレイン電極の他方は、絶縁層332に設けられた開口部において導電層361cに電気的に接続される。
容量素子322は、トランジスタ321のソース電極又はドレイン電極と共に同一の導電膜により設けられた導電層362a(一対の電極の他方)と、トランジスタ321のゲート電極と共に同一の導電膜により形成された導電層363(一対の電極の一方)と、を含む。
導電層361bは、絶縁層332を挟んで導電層362aに重畳する。導電層361bは、容量素子322に対するノイズの影響を抑制する機能を有する。
導電層362aは、絶縁層332に設けられた開口部において、導電層361aに電気的に接続される。また、導電層362aは、絶縁層332に設けられた開口部において導電層361cに電気的に接続される。
また、導電層362aは、絶縁層332に設けられた開口部において導電層361cに電気的に接続される。
また、トランジスタ321のソース及びドレインの他方は、絶縁層332に設けられた開口部において導電層361cに電気的に接続される。
導電層361dは、トランジスタ321のバックゲート電極としての機能を有する。
さらに、トランジスタ321のチャネル形成領域は、トランジスタ325のチャネル形成領域と異なる位置に設けられる。
端子部352では、導電層350bが絶縁層330に設けられた開口部において導電層349に電気的に接続される。
導電層361eは、絶縁層331に設けられた開口部において導電層350bに電気的に接続される。なお、導電層361a乃至361eは、絶縁層に埋め込まれている。
導電層362bは、絶縁層332に設けられた開口部において導電層361eに電気的に接続される。導電層362bは、トランジスタ321のソース電極又はドレイン電極と共に同一の導電膜により形成された層である。
導電層364は、絶縁層333に設けられた開口部において導電層362bに電気的に接続される。
さらに、他のスタンダードセルと接続する場合には、図8(B)に示すように、導電層365を設けてもよい。導電層365は、絶縁層334に設けられた開口部において導電層364に電気的に接続される。また、導電層364及び365により他のスタンダードセルと接続してもよい。このとき、導電層364及び導電層365は、少なくともトランジスタ321のソース電極及びドレイン電極の他方と、容量素子322の一対の電極の他方と、トランジスタ325のゲート電極と、の接続箇所とは上面方向から見て異なる位置に設けられることが好ましい。これにより、上記接続箇所に対する、導電層364及び導電層365により生じる寄生容量の影響を抑制できる。
次に、図6に示すスタンダードセルのレジスタの駆動方法の一例について、図9のタイミングチャートを参照して説明する。
まず、通常動作期間である期間T11において、電源電圧PWR、リセット信号RST、クロック信号CLKは、記憶回路に供給された状態である。このとき、セレクタ303は、データ信号Dのデータを記憶回路301に出力する。記憶回路301は、クロック信号CLKに従って入力されたデータ信号Dのデータを保持する。
次に、電源電圧PWRを停止する直前のバックアップ期間である期間T12において、書き込み制御信号WEのパルスに従って、記憶回路302にデータ信号Dのデータを記憶させ、データD_HLDとして保持する。その後記憶回路に対するクロック信号CLKの供給を停止し、さらにその後記憶回路に対するリセット信号RSTの供給を停止する。
次に、電源停止期間である期間T13において、記憶回路に対する電源電圧PWRの供給を停止する。このとき、記憶回路302において、トランジスタ321のオフ電流が低いため、データD_HLDの値が保持される。なお、電位Vddの代わりに電位Gndを供給することにより、電源電圧PWRの供給を停止するとみなすこともできる。
次に、通常動作期間に戻る直前のリカバリー期間である期間T14において、レジスタに対する電源電圧PWRの供給を再開し、その後クロック信号CLKの供給を再開し、さらにその後リセット信号RSTの供給を再開する。このとき、クロック信号CLKが供給される配線を電位Vddにしておき、その後クロック信号CLKの供給を再開する。さらに、読み出し制御信号RDのパルスに従って記憶回路302のデータ読み出し部312によりデータD_HLDに応じた値のデータ信号D_NVMがセレクタ303に出力される。セレクタ303は、読み出し制御信号RDのパルスに従ってデータ信号D_NVMを記憶回路301に出力する。これにより、電源停止期間の直前の状態に記憶回路301を復帰させることができる。
その後、通常動作期間である期間T15において、再び記憶回路301の通常動作を行う。
以上がスタンダードセルのレジスタの駆動方法例である。
図6に示す構成のレジスタを用いることにより、電源電圧の供給を停止する直前に第2の記憶回路にデータを退避させ、電源電圧の供給を再開させたときに該データを第1の記憶回路に入力し、電源電圧の供給を停止する直前の状態に復帰できる。このようにして、電源電圧の供給を再開させてからのレジスタの状態復帰を速くできる。
以上が本実施の形態に係るスタンダードセルの例の説明である。
図1乃至9を用いて説明したように、本実施の形態に係るスタンダードセルの一例では、第1のトランジスタと第2のトランジスタとの積層構造を有する。
さらに、本実施の形態に係るスタンダードセルの一例では、上面方向から見て第2のトランジスタを第1のトランジスタと異なる位置に配置することにより、第1のトランジスタに対する第2のトランジスタの電気特性の低下又は第2のトランジスタに対する第1のトランジスタの電気特性の低下を抑制できる。例えば、動作時の第1のトランジスタの発熱による第2のトランジスタのしきい値電圧のシフト又は電界効果移動度の低下を抑制できる。また、第1のトランジスタと第2のトランジスタを電気的に接続する配線による寄生容量を低減できる。特に第1のトランジスタと第2のトランジスタとの接続箇所は、動作時に浮遊状態になることがあるため、寄生容量の影響が大きい。特にスタンダードセルを用いた半導体装置では、同じスタンダードセルを複数用いるため、その分上記寄生容量の影響が無視できなくなる。このため、寄生容量が少ないことが好ましい。また、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを電気的にするための配線のレイアウトが容易になる。
さらに、本実施の形態に係るスタンダードセルの一例では、第2のトランジスタとして、オフ電流の低いトランジスタを適用することにより、第1のトランジスタのソース、ドレイン、又はゲートの電荷の保持を制御することができる。例えば、第2のトランジスタをオフ状態にしたときの第1のトランジスタのソース、ドレイン、又はゲートの電荷の保持期間を長くできる。
ここで、上記オフ電流の低いトランジスタとしてインジウム、亜鉛、及びガリウムを含む酸化物半導体でチャネル形成領域を形成したトランジスタのオフ電流の値について説明する。
トランジスタのオフ電流の値は極めて微小であるので、該オフ電流を測定するためには、比較的サイズの大きいトランジスタを作製し、実際に流れるオフ電流を見積もる必要がある。
一例として、トランジスタのチャネル幅Wを1m(1000000μm)、チャネル長Lを3μmとし、温度を150℃、125℃、85℃と変化させた際のチャネル幅Wが1μmあたりのオフ電流値から見積もったアレニウスプロットを図10に示す。
図10では、例えば27℃のときのトランジスタのオフ電流が1×10−25A以下である。図10からインジウム、亜鉛、及びガリウムを含む酸化物半導体でチャネル形成領域を形成したトランジスタのオフ電流は、極めて小さいことがわかる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1に示すスタンダードセルを1つ以上有する半導体装置の例について説明する。
本実施の形態に係る半導体装置のブロック例を図11に示す。
図11に示す半導体装置は、電源保護部700a、700bと、パッド部701a、701bと、ESD(Electrostatic Discharge)保護部702a、702bと、バッファ部703a、703bと、配線部704a、704bと、CPUコア705と、CPU用電源保護部706a、706bと、電源制御回路部707と、電源制御スイッチ部708と、を含む。
電源保護部700a、700bは、電源電圧PWRの電圧降下を抑制するための領域である。例えば、電源保護部700a、700bに容量素子を設けることにより、電源電圧PWRの電圧降下を緩和する。
パッド部701a、701bを介して入力されるデータ信号は、バッファ部703a、703bにより増幅され、配線部704a、704bを介してCPUコア705に入力される。また、パッド部701a、701bを介してクロック信号、書き込み制御信号WE、読み出し制御信号RD、リセット信号、バックゲート信号BGなどを入力してもよい。
また、ESD保護部702aは、パッド部701aとバッファ部703aの間に設けられ、ESD保護部702bは、パッド部701bとバッファ部703bの間に設けられる。
CPUコア705は、入力される各種信号に従って演算処理を行う機能を有する。なお、半導体装置に複数のCPUコアを設けてもよい。
CPUコア705には、複数のレジスタが設けられる。レジスタとしては、例えばアキュームレータ、プログラムカウンタ、命令レジスタ、汎用レジスタなどが挙げられる。レジスタは、実施の形態1のスタンダードセルにより構成される。
CPU用電源保護部706a、706bは、CPUコア705に供給する電源電圧PWRの電圧降下を抑制するための領域である。例えば、CPU用電源保護部706a、706bに容量素子を設けることにより、CPUコア705に供給する電源電圧PWRの電圧降下を緩和する。
電源制御回路部707は、CPUコア705に対する電源電圧PWRの供給を制御する機能を有する。
電源制御スイッチ部708には、電源制御回路部707に従ってCPUコア705に対する電源電圧PWRの供給を制御する電源制御スイッチが設けられる。電源制御スイッチをオフ状態にすることにより、CPUコア705に対する電源電圧の供給を停止できる。
以上が図11に示す半導体装置の例である。
図11を用いて説明したように、本実施の形態に係る半導体装置の一例では、CPUコアのレジスタを1以上のスタンダードセルを用いて構成する。これにより、半導体装置の設計に要する時間を短縮できる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様である半導体装置を用いた電子機器の例について、図12を参照して説明する。
図12(A)に示す電子機器は、携帯型情報端末の一例である。
図12(A)に示す電子機器は、筐体1011と、筐体1011に設けられたパネル1012と、ボタン1013と、スピーカー1014と、を具備する。
なお、筐体1011に、外部機器に接続するための接続端子及び操作ボタンが設けられていてもよい。
パネル1012は、表示パネル(ディスプレイ)である。パネル1012は、タッチパネルの機能を有することが好ましい。
ボタン1013は、筐体1011に設けられる。例えば、ボタン1013が電源ボタンであれば、ボタン1013を押すことにより、電子機器をオン状態にするか否かを制御することができる。
スピーカー1014は、筐体1011に設けられる。スピーカー1014は音声を出力する。
なお、筐体1011にマイクが設けられていてもよい。筐体1011にマイクを設けられることにより、例えば図12(A)に示す電子機器を電話機として機能させることができる。
図12(A)に示す電子機器は、筐体1011の内部に本発明の一態様である半導体装置を有する。
図12(A)に示す電子機器は、例えば電話機、電子書籍、パーソナルコンピュータ、及び遊技機の一つ又は複数としての機能を有する。
図12(B)に示す電子機器は、折り畳み式の情報端末の一例である。
図12(B)に示す電子機器は、筐体1021aと、筐体1021bと、筐体1021aに設けられたパネル1022aと、筐体1021bに設けられたパネル1022bと、軸部1023と、ボタン1024と、接続端子1025と、記録媒体挿入部1026と、スピーカー1027と、を備える。
筐体1021aと筐体1021bは、軸部1023により接続される。
パネル1022a及びパネル1022bは、表示パネル(ディスプレイ)である。パネル1022a及びパネル1022bは、タッチパネルとしての機能を有することが好ましい。
図12(B)に示す電子機器は、軸部1023を有するため、パネル1022aとパネル1022bを対向させて折り畳むことができる。
ボタン1024は、筐体1021bに設けられる。なお、筐体1021aにボタン1024を設けてもよい。例えば、電源ボタンとしての機能を有するボタン1024を設けることより、ボタン1024を押すことで電子機器に対する電源電圧の供給を制御できる。
接続端子1025は、筐体1021aに設けられる。なお、筐体1021bに接続端子1025が設けられていてもよい。また、接続端子1025が筐体1021a及び筐体1021bの一方又は両方に複数設けられていてもよい。接続端子1025は、図12(B)に示す電子機器と他の機器を接続するための端子である。
記録媒体挿入部1026は、筐体1021aに設けられる。筐体1021bに記録媒体挿入部1026が設けられていてもよい。また、記録媒体挿入部1026が筐体1021a及び筐体1021bの一方又は両方に複数設けられていてもよい。例えば、記録媒体挿入部にカード型記録媒体を挿入することにより、カード型記録媒体のデータを電子機器に読み出し、又は電子機器内のデータをカード型記録媒体に書き込むことができる。
スピーカー1027は、筐体1021bに設けられる。スピーカー1027は、音声を出力する。なお、筐体1021aにスピーカー1027を設けてもよい。
なお、筐体1021a又は筐体1021bにマイクを設けてもよい。筐体1021a又は筐体1021bにマイクが設けられることにより、例えば図12(B)に示す電子機器を電話機として機能させることができる。
図12(B)に示す電子機器は、筐体1021a又は筐体1021bの内部に本発明の一態様である半導体装置を有する。
図12(B)に示す電子機器は、例えば電話機、電子書籍、パーソナルコンピュータ、及び遊技機の一つ又は複数としての機能を有する。
図12(C)に示す電子機器は、据え置き型情報端末の一例である。図12(C)に示す据え置き型情報端末は、筐体1031と、筐体1031に設けられたパネル1032と、ボタン1033と、スピーカー1034と、を具備する。
パネル1032は、表示パネル(ディスプレイ)である。パネル1032は、タッチパネルとしての機能を有することが好ましい。
なお、筐体1031の甲板部1035にパネル1032と同様のパネルを設けてもよい。上記パネルは、タッチパネルとしての機能を有することが好ましい。
さらに、筐体1031に券などを出力する券出力部、硬貨投入部、及び紙幣挿入部などを設けてもよい。
ボタン1033は、筐体1031に設けられる。例えば、ボタン1033が電源ボタンであれば、ボタン1033を押すことで電子機器に対する電源電圧の供給を制御できる。
スピーカー1034は、筐体1031に設けられる。スピーカー1034は、音声を出力する。
図12(C)に示す電子機器は、筐体1031の内部に本発明の一態様である半導体装置を有する。
図12(C)に示す電子機器は、例えば現金自動預け払い機、チケットなどの注文をするための情報通信端末(マルチメディアステーションともいう)、又は遊技機としての機能を有する。
図12(D)は、据え置き型情報端末の一例である。図12(D)に示す電子機器は、筐体1041と、筐体1041に設けられたパネル1042と、筐体1041を支持する支持台1043と、ボタン1044と、接続端子1045と、スピーカー1046と、を備える。
なお、筐体1041に外部機器に接続させるための接続端子を設けてもよい。
パネル1042は、表示パネル(ディスプレイ)としての機能を有する。
ボタン1044は、筐体1041に設けられる。例えば、ボタン1044が電源ボタンであれば、ボタン1044を押すことで電子機器に対する電源電圧の供給を制御できる。
接続端子1045は、筐体1041に設けられる。接続端子1045は、図12(D)に示す電子機器と他の機器を接続するための端子である。例えば、接続端子1045により図12(D)に示す電子機器とパーソナルコンピュータを接続すると、パーソナルコンピュータから入力されるデータ信号に応じた画像をパネル1042に表示させることができる。例えば、図12(D)に示す電子機器のパネル1042が接続する他の電子機器のパネルより大きければ、当該他の電子機器の表示画像を拡大することができ、複数の人が同時に視認しやすくなる。
スピーカー1046は、筐体1041に設けられる。スピーカー1046は、音声を出力する。
図12(D)に示す電子機器は、筐体1041の内部に本発明の一態様である半導体装置を有する。
図12(D)に示す電子機器は、例えば出力モニタ、パーソナルコンピュータ、及びテレビジョン装置の一つ又は複数としての機能を有する。
図12(E)は、電気冷凍冷蔵庫の一例である。図12(E)に示す電子機器は、筐体1051と、冷蔵室用扉1052と、冷凍室用扉1053と、を備える。
図12(E)に示す電子機器は、筐体1051の内部に本発明の一態様である半導体装置を有する。上記構成にすることにより、例えば、冷蔵室用扉1052及び冷凍室用扉1053の開閉に従って、筐体1051内の半導体装置に対する電源電圧の供給を制御できる。
図12(F)は、エアコンディショナーの一例である。図12(F)に示す電子機器は、室内機1060及び室外機1064により構成される。
室内機1060は、筐体1061と、送風口1062と、を備える。
図12(F)に示す電子機器は、筐体1061の内部に本発明の一態様である半導体装置を有する。上記構成にすることにより、例えば、リモートコントローラからの信号に従って、筐体1061内の半導体装置に対する電源電圧の供給を制御できる。
なお、図12(F)では、室内機と室外機で構成されるセパレート型のエアコンディショナーを例示しているが、室内機の機能と室外機の機能とを1つの筐体に有するエアコンディショナーであってもよい。
なお、これに限定されず、電子レンジなどの高周波加熱装置、又は電気炊飯器などにも本発明の一態様である半導体装置を適用できる。
以上が図12に示す電子機器の例の説明である。
図12を参照して説明したように、本実施の形態に係る電子機器では、本発明の一態様である半導体装置を用いることにより、消費電力を低くできる。