JP2006059573A - 燃料電池及び空調制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の冷却液と空調用の冷媒に対する加熱を発熱体付き熱交換器を用いて効率的に行う。
【解決手段】燃料電池及び空調システムは、燃料電池1の冷却液通路と、冷却液を循環させる循環ポンプ3と、冷却液の温度を検知する温度検知センサ12と、冷却液通路及び室内の空調用の冷媒が循環する冷媒通路上に設けられ、冷却液と冷媒との間で熱が伝わるように構成され、且つ冷却液及び冷媒を加熱するための発熱体41を有する発熱体付き熱交換器5と、発熱体41の発熱制御を行うECU85とを備えている。ECU85は、冷却液温度が燃料電池1の暖機を要しない温度T1を下回る場合に、燃料電池1からの電力を用いて発熱体41を発熱させ、その後、冷却液温度が温度T1を上回ったときに、室内の暖房を行う際には、発熱体41の発熱を継続させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池及び空調制御システムに関する。
燃料電池は、低温時では十分な発電能力を得ることができない。このため、燃料電池の始動時などの低温時において、燃料電池の電力でその冷却水を加熱して燃料電池を暖機する技術がある(例えば、特許文献1参照)。また、燃料電池システムでは、一般に、燃料電池をその運転に適した温度に保つため、冷却水を循環させて、燃料電池で生じた不要な熱をラジエータで放熱することが行われている。
一方、燃料電池をその動力源として利用する移動体(例えば車両)には、通常、室内の冷暖房を行う空調システムが搭載されている。空調システムには、例えば、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式ヒートポンプを利用するものがある(例えば、特許文献2参照)。
燃料電池システムと空調システムとが夫々独立したシステムとして移動体に搭載され、夫々独自に作動するように構成されると、部品点数の増加、重量の増大、エネルギのロスといった問題により、移動体の燃費が悪化する一要因となる。また、移動体への搭載スペースには限りがある。
このような問題に鑑み、燃料電池システムで生じる熱を空調システムで利用したり、廃熱したりする技術が幾つか提案されている。例えば、燃料電池スタックの発生熱を暖房用熱交換器により回収して暖房装置の熱源として利用する技術がある(例えば、特許文献3参照)。また、燃料電池の冷却水をヒータコアに通水して暖房を行う車両用空調装置において、燃料電池で発生した燃料電池で不要な熱量が空調に必要な熱量よりも小さいときは、不足する熱量を補うように電気ヒータを発熱制御する技術がある(例えば、特許文献4参照)。また、燃料電池本体からの余った熱を空調機システムが備える放熱器で大気に放出させる技術がある(例えば、特許文献5参照)。また、回生ブレーキで発生する余剰電力で燃料電池の冷却水を加熱することで余剰電力を消費し、燃料電池の冷却水の熱を空調に利用するシステムがある(例えば、特許文献6参照)。さらに、本願発明に関連する先行技術として、例えば、特許文献7に記載の技術がある。
特開平7−94202号公報 特開2003−42604号公報 特開平6−260196号公報 特開2001−315524号公報 特開2003−130491号公報 特許第3353299号公報 特開2003−146056号公報
本発明の目的の一つは、燃料電池の冷却液と空調用の冷媒に対する加熱を効率的に行うことができる燃料電池及び空調システムを提供することである。
また、本発明の目的の一つは、冷却液と冷媒との間での熱交換によって回生ブレーキによって生じた余剰エネルギを適正に消費することができる燃料電池及び空調システムを提供することである。
また、本発明の目的の一つは、燃料電池システムと空調システムとの一方を他方が補助することができる燃料電池及び空調システムを提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。すなわち、本発明は、燃料電池及び空調システムであって、
燃料電池の冷却液通路と、
前記冷却液通路内の冷却液を循環させる冷却液循環手段と、
前記冷却液通路を流れる冷却液の温度を検知する冷却液温度検知手段と、
室内の空調用の冷媒が循環する冷媒通路と、
前記冷媒通路に冷媒を供給して冷媒を循環させる冷媒供給手段と、
前記冷却液通路、及び前記冷媒通路上に設けられ、前記冷却液と前記冷媒との間で熱が伝わるように構成され、且つ前記冷却液及び前記冷媒を加熱するための発熱体を有する発熱体付き熱交換器と、
前記発熱体の発熱制御を行う発熱体制御手段と、を備え、
前記発熱体制御手段は、前記冷却液の温度が前記燃料電池の暖機を必要としない温度を下回る場合に、前記燃料電池から出力される電力を用いて前記発熱体を発熱させ、その後、前記冷却液の温度が前記燃料電池の暖機を必要としない温度を上回った場合に、前記室内の暖房を行う際には、前記発熱体の発熱を継続させることを特徴とする。
また、本発明による燃料電池及び空調システムは、前記発熱体制御手段が、前記冷却液の温度が燃料電池が十分に暖まったと認められる温度を上回る場合に、前記燃料電池からの電力を用いて前記発熱体を発熱させているときには、前記発熱体の発熱を停止させるように構成しても良い。
また、本発明による燃料電池及び空調システムは、回生ブレーキを有する車両に搭載されており、
前記発熱体制御手段は、前記車両の減速時に使用される回生ブレーキにより生じた電力の少なくとも一部を用いて前記発熱体を発熱させることを特徴とする。
また、本発明による燃料電池及び空調システムは、前記冷却液通路が、前記冷却液を冷却する冷却器が設けられた第1の循環路と、前記冷却器をバイパスする第2の循環路とを含み、
前記第1及び第2の循環路を流れる前記冷却液の量を調整する流量調整手段と、流量調整手段の調整動作を制御する流量制御手段とをさらに備え、
前記流量制御手段は、前記回生ブレーキにより生じた電力の少なくとも一部を用いた前記発熱体の発熱で前記冷媒を暖める必要がない場合には、前記発熱体の発熱で暖められる冷却液が前記冷却器で冷却されるように、前記流量調整手段に前記第1の循環路を流れる前記冷却液の量を増加させることを特徴とする。
また、本発明による燃料電池及び空調システムは、前記冷媒通路上に設けられ、該冷媒通路上を循環する前記冷媒から熱を放熱させる放熱器と、
前記冷媒供給手段により供給される前記冷媒通路を循環する冷媒の量を制御する冷媒供給制御手段と
をさらに含み、
前記冷媒供給制御手段は、前記流量調整手段により前記第1の循環路を流れる冷却液の量が増加しており、且つ前記冷却液温度検知手段で検知される冷却液の温度が所定温度を上回る状況下で、前記発熱体制御手段が前記回生ブレーキにより生じた電力の少なくとも一部を用いて前記発熱体を発熱させる場合には、前記冷媒供給手段に前記冷媒通路を循環
し前記放熱器を通過する冷媒の量を増加させることを特徴とする。
また、本発明による燃料電池及び空調システムは、前記冷媒供給制御手段が、前記流量調整手段により前記第1の循環路を流れる冷却液の量が増加しており、且つ前記冷却液温度検知手段で検知される冷却液の温度が所定温度を上回る場合に、前記発熱体付き熱交換器において前記冷却液から前記冷媒へ伝わる熱が前記放熱器で放熱されるように、前記冷媒供給手段を作動させることを特徴とする。
また、本発明による燃料電池及び空調システムは、前記発熱体付き熱交換器が、
前記冷却液の入口及び出口と、
前記冷却液の入口と出口との間に設けられる少なくとも1つの冷却液流路と、
前記冷媒の入口及び出口と、
前記冷媒の入口と出口との間に設けられる少なくとも1つの冷媒流路とを含み、
前記冷媒流路は前記発熱体に対し前記冷却液流路を挟んで配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、燃料電池の冷却液と空調用の冷媒に対する加熱を効率的に行うことができる。
また、本発明によれば、冷却液と冷媒との間での熱交換によって回生ブレーキによって生じた余剰エネルギを適正に消費することができる。
さらに、本発明によれば、燃料電池システムと空調システムとの一方を他方が補助することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
〔構成〕
図1は、本発明による燃料電池及び空調システムの構成例(燃料電池及び空調システムの実施形態)を示す図である。図1には、車両に搭載された燃料電池及び空調システムが示されている。燃料電池システムは、車両の駆動力となる電力を発電するものであり、空調システムは、車両の室内の温度を調整するためのものである。
〈燃料電池システム〉
図1には、燃料電池システムとして、燃料電池1と、燃料電池1の冷却系とが示されている。燃料電池1は、複数のセルが積層されたセルスタックからなる。各セルは、電解質と、電解質を両側から挟む燃料極(アノード)及び空気極(カソード)と、燃料極及び空気極を挟む燃料極側セパレータ及び空気極側セパレータとからなる。
燃料極は、拡散層と触媒層とを有し、水素ガスや水素リッチガスなどの水素を含む燃料が図示せぬ燃料供給系により燃料極に供給される。燃料極に供給された燃料は、拡散層で拡散され触媒層に到達する。触媒層では、酸化反応により水素がプロトン(水素イオン)と電子とに分離される。水素イオンは電解質を通って空気極に移動し、電子は外部回路を通って空気極に移動する。
一方、空気極は、拡散層と触媒層とを有し、空気等の酸化剤ガスが図示せぬ酸化剤供給系により空気極に供給される。空気極に供給された酸化剤ガスは、拡散層で拡散され触媒層に到達する。触媒層では、酸化剤ガスと、電解質を通って空気極に到達した水素イオンと、外部回路を通って空気極に到達した電子とによる還元反応により、水が生成される。
このような燃料極における酸化反応と空気極における還元反応の際に、外部回路を通る電子が燃料電池1のセルスタックの両端子間に接続される負荷に対する電力として使用される。
燃料電池1は、その発電に伴って発熱する。一方、燃料電池1は、その運転に適した温度が予め定められており、運転がそれに適した温度で行われるように、燃料電池1の冷却系として、燃料電池1を冷却液で冷却する冷却液の循環系(冷却液通路)が設けられている。
図1において、冷却液の循環系(冷却液通路)は、次のように構成されている。燃料電池1は、冷却液の入口及び出口を有し、冷却液の入口は、配管2を介して、冷却液を循環させる循環ポンプ(ウォータポンプ)3の出口に接続されている。一方、燃料電池1の冷却液の出口は、配管4を介して、発熱体付き熱交換器5の冷却液入口に接続されている。発熱体付き熱交換器5の冷却液出口は、配管6を介して冷却液を冷却するラジエータ(冷却器)7の入口に接続されている。
また、配管6には、その途中から分岐するバイパス管8の一端が接続されており、バイパス管8の他端は、三方弁9の第1入口に接続されている。また、ラジエータ7の冷却液の出口は、配管10を介して三方弁9の第2入口に接続されており、三方弁9の出口は、配管11を介して循環ポンプ3の入口に接続されている。
このような構成により、冷却液の循環系(冷却液通路)は、冷却器たるラジエータ7が設けられ、冷却液がラジエータ7を経由して循環する第1の循環路と、冷却液がラジエータ7を経由することなくバイパス管8を通って循環する(冷却器をバイパスする)第2の循環路とを含む構成となっている。第1及び第2の循環路を流れる冷却液の量は、燃料電池1の温度に応じて三方弁9により調整される。
具体的には、配管4には、燃料電池1から排出される冷却液の温度を検知する温度検知センサ12が設置されており、この温度検知センサ12で検知される冷却液温度に従って、三方弁9の動作が制御される。
例えば、第1及び第2の入口に設けられた冷却液温度が燃料電池1の暖機を要すると認められる第1の温度を下回る場合には、三方弁9の第1入口が開かれ、且つ第2入口が閉じられて、冷却液がラジエータ7により冷やされないようにされる。或いは、燃料電池が安定して運転できる上限温度を冷却液温度が超える場合には、三方弁9の第1入口が閉じられ、且つ第2入口が開かれて、冷却液がラジエータ7により冷却される。
〈空調システム〉
また、図1において、車室内の空調システムは、次のように構成されている。冷媒を吸入圧縮する電動コンプレッサ(圧縮機)13が、配管14を介して第1室内熱交換器(室内ガスクーラ(GC))15と接続されている。第1室内熱交換器15は、室内に送り出される空気の通路31上に配置されており、電動コンプレッサ13からの冷媒と室内に送り出される空気とを熱交換する。
第1室内熱交換器15は、配管16の一端に接続されており、配管16の他端は、冷房用電磁弁17の入口に接続されている。冷房用電磁弁17の出口は、配管18を介して室外熱交換器19の入口に接続されている。室外熱交換器19は、室外空気と冷媒とを熱交換する。
また、配管16の途中には、配管16から分岐するように配管20が接続されており、
配管20は暖房用電磁弁21の入口に接続されている。暖房用電磁弁21の出口は、発熱体付き熱交換器5の冷媒入口に配管22を介して接続されている。発熱体付き熱交換器5の冷媒出口は、配管23を介して、配管18の中間に接続されている。
このような構成によって、第1室内熱交換器15と室外熱交換器19との間には、並列な二つの冷媒流路が設けられた状態となっている。そして、冷房電磁弁17及び暖房電磁弁21の開弁/閉弁動作により、二つの冷媒流路を流れる冷媒の量が調整されるように構成されている。
室外熱交換器19の出口は、配管24を介して、内部熱交換器25の室外側冷媒入口に接続されている。内部熱交換器25は、室外熱交換器19からの冷媒と、電動コンプレッサ13に吸入される冷媒とを熱交換する。内部熱交換器25の室外側冷媒出口は、配管26を介して冷房電磁弁27の入口に接続されている。冷房電磁弁27の出口は、配管28を介して第2室内熱交換器(エバポレータ)29の入口に接続されている。
第2室内熱交換器29は、空気の通路31上において、第1室内熱交換器15よりも空気の流れの上流側に配置されており、室内に送り出すべき空気と冷媒とを熱交換する。第2室内熱交換器29の出口は、配管30を介して、アキュムレータ(気液分離器)31の入口に接続されている。アキュムレータ31は、冷媒通路(ヒートポンプ)を循環する冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して液相冷媒を流出する。アキュムレータ31の出口は、配管32を介して内部熱交換器25の室内側冷媒入口に接続されており、内部熱交換器25の室内側冷媒出口は、配管33を介して電動コンプレッサ13の入口に接続されている。
また、配管26の中間部分には、バイパス管34の一端が接続されており、その他端は暖房電磁弁35の入口に接続されている。暖房電磁弁35の出口は、配管36を介して配管30の中間部分に接続されている。
なお、空気の通路31内には、図示せぬ室内外から導入される空気を空気流れの下流側へ送り出す送風機38が設けられている。また、第1室内熱交換器15には、第1室内熱交換器15を通過する空気の量を調整するためのエアミックスドア35A及び35Bが取り付けられている。エアミックスドア35A及び35Bの開度が大きくなるほど、第1室内熱交換器15を通過する空気の量が増加するように構成されている。
空調システムは、以上のような蒸気ヒートポンプサイクルを有し、室内の暖房及び冷房を次のように行う。暖房時には、冷房電磁弁17及び27が閉弁され、暖房電磁弁21及び34が開弁される。これによって、第1室内熱交換器15からの冷媒が発熱体付き熱交換器5を経由して室外熱交換器19に到達する状態となる。また、室外熱交換器19からの冷媒が第2室内熱交換器29を経由することなくアキュムレータ31に案内される状態となる。また、エアミックスドア35A及び35Bが開かれた状態にされる。
このような状態において、電動コンプレッサ13が冷媒を圧縮して配管14に送り出すことにより、冷媒は、第1室内熱交換器15→暖房電磁弁21→発熱体付き熱交換器5→室外熱交換器19→内部熱交換器25→暖房電磁弁35→アキュムレータ31→電動コンプレッサ13の順で循環する(図1参照)。
このとき、第1室内熱交換器15において、第1室内熱交換器15を通過する空気と冷媒との熱交換により空気が加熱され、暖められた空気が室内に吹き出すこととなる。また、室外熱交換器19において、室外空気と冷媒との熱交換により、冷媒が室外空気から熱を奪って蒸発する。
一方、冷房時では、通常、冷房電磁弁17及び27が開弁され、暖房電磁弁21及び35が閉弁される。これによって、第1室内熱交換器15からの冷媒が発熱体付き熱交換器5を経由することなく室外熱交換器19へ到達する状態となる。また、室外熱交換器19からの冷媒が第2室内熱交換器29を通過してアキュムレータ31に案内される状態となる。そして、エアミックスドア35A及び35Bは完全に閉じられて、通路31内の空気が第1室内熱交換器15を通過しないようにされる。
このような状態において、電動コンプレッサ13が冷媒を圧縮して配管14に送り出すことにより、冷媒は、第1室内熱交換器15→冷房電磁弁17→室外熱交換器19→内部熱交換器25→冷房電磁弁27→第2室内熱交換器29→アキュムレータ31→電動コンプレッサ13の順で循環する(図2の実線矢印参照)。
このとき、室外熱交換器19において、室外空気と冷媒との熱交換により放熱が行われる。また、第2室内交換器29において、室内に送り出されるべき空気と冷媒との熱交換により、冷媒が空気から熱を奪って蒸発する。これによって、冷やされた空気が室内に送り出される。
〈発熱体付き熱交換器〉
図1において、発熱体付き熱交換器5は、通電により発熱するヒータを有する発熱体41と、冷却液流路を有する冷却液側部42と、冷媒流路を有する冷媒側部43とを備えている。冷却液流路を流れる冷却液、及び冷媒流路を流れる冷媒の夫々は、発熱体41の発熱により加熱されるように構成されている。また、冷却液流路を流れる冷却液と冷媒流路を流れる冷媒との間で熱交換が行われるように構成されている。
図3及び4は、発熱体付き熱交換器5の構成例を示す図である。図3(A)は、発熱体付き熱交換器5の正面図であり、図3(B)は、発熱体付き熱交換器5の右側面図であり、図3(C)は、発熱体付き熱交換器5の一部を破砕して示す平面図であり、図3(D)は、発熱体付き熱交換器5を図3(A)に示すA−A線に沿って切断した場合の断面図である。また、図4(A)は、発熱体付き熱交換器5の一部を破砕して示す底面図であり、図4(B)は、発熱体付き熱交換器5を図3(A)に示すB−B線に沿って切断した場合の断面図であり、図4(C)は、発熱体付き熱交換器5内における冷却液や冷媒の流れを模式的に示す図である。
図3において、発熱体付き熱交換器5は、冷却液側部42と、冷媒側部43とを備えている。冷却液側部42は、略長方形板状の冷却液の分流/合流部53を有している。分流/合流部53は、図3(C)及び(D)に示すように、内部が中空になっている。この内部空間は、略長方形の長手方向に沿って設けられた仕切り板54により、その端手方向において等分された状態となっている。このように分割された内部空間の一方は、冷却液の分流路53Aとして利用され、他方は冷却液の合流路53Bとして利用される。
分流/合流部53の略長方形の一方の平面には、冷却液の入口管55及び出口管56が略長方形の対角線上に取り付けられている。入口管55には、冷却液通路の上流側の配管(図1では配管4)が接続される。入口管55の内部空間は、分流/合流部53の分流路53Aに連通している。一方、出口管56には、冷却液通路の下流側の配管(図1では配管6)が接続される。出口管56の内部空間は、分流/合流部53の合流路53Bに連通している。
また、分流/合流部53の略長方形の他方の平面には、複数の冷却液流路部57が取り付けられている。各冷却液流路部57は、平面が略長方形の板状に形成されており、分流/合流部53の他方の平面から垂直に延出する状態で、所定の間隔を空けて所定数配設されている。これにより、冷却液側部42は、正面から見て櫛形に形成されている。
図3(C)及び(D)に示すように、各冷却液流路部57の内部は中空となっており、分流/合流部53に取り付けられる面は開口されている。一方、分流/合流部53には、各冷却液流路部57の取り付け位置及びその開口部に応じた孔58が形成されている。これによって、各冷却液流路部57の内部空間は、孔58を介して分流/合流部53の内部空間に連通している。
仕切板54は、孔58が形成された部分においては、冷却液流路部57の内部空間まで延出し、該内部空間に挿入された状態となっている。仕切板54の挿入部分の両側面は、冷却液流路部57の長手方向の側壁に夫々接している。また、冷却液流路部57の内部空間に挿入された仕切板54の末端は、冷却液流路部55の底面との間で間隙を形成している。
このようにして、冷却液流路部55の内部空間は、孔56を介して分流路53Aと連続する冷却液の入口側部分と、孔56を介して合流路53Bと連続する冷却液の出口側部分とに分割されている。そして、入口側部分と出口側部分とが仕切板54と底面との間に設けられた間隙によって連通した状態となっている。従って、各冷却液流路部57の内部空間は、分流部53Aと合流部53Bとを結ぶ冷却液流路として機能する。
以上のような冷却液側部42の構成によれば、図4(C)に示すように、入口管55から導入される冷却液は、分流路53Aにおいて、各孔58を介して冷却液流路部57の入口側部分に入る。そして、冷却液は、出口側部分を通って各孔58から合流路53Bに送出され、出口管56から排出される。このようにして、発熱体付き熱交換器5は、冷却液の入口と出口との間に、冷却液流路部57で構成される複数の冷却液流路が設けられた構成となっている。
一方、冷媒側部43の構成は、図3(A)及び(B)、図4(A)及び(B)に示すように、冷却液側部42と基本的には同様の構成となっている。即ち、冷媒側部43も、略長方形板状の冷媒の分流/合流部63を有している。
分流/合流部63は、図4(A)及び(B)に示すように、内部が中空になっている。この内部空間は、仕切り板64により端手方向において等分された状態となっている。このように分割された内部空間の一方は、冷媒の分流路63Aとして利用され、他方は冷媒の合流路63Bとして利用される。
分流/合流部63の略長方形の一方の平面には、冷媒の入口管65及び出口管66が略長方形の対角線上に取り付けられている。入口管65には、冷媒通路の上流側の配管(図1では配管22)が接続される。入口管65の内部空間は、分流/合流部63の分流路63Aに連通している。一方、出口管66には、冷媒通路の下流側の配管(図1では配管23)が接続される。出口管66の内部空間は、分流/合流部63の合流路63Bに連通している。
また、分流/合流部63の略長方形の他方の平面には、複数の冷媒流路部67が取り付けられている。各冷媒流路部67は、略長方形の板状に形成されており、分流/合流部63の他方の平面から垂直に延出する状態で、所定の間隔を空けて所定数配設されている。これにより、冷媒側部43は、正面から見て櫛形に形成されている。各冷媒流路部67は、冷却液流路部57の間に挿入され、これらの外壁同士が接触する状態で配設されている。
図4(A)及び(B)に示すように、各冷媒流路部67の内部は中空となっており、分流/
合流部63に取り付けられる面は開口されている。一方、分流/合流部63には、各冷媒流路部67の取り付け位置及びその開口部に応じた孔68が形成されている。これによって、各冷媒流路部67の内部空間は、孔68を介して分流/合流部63の内部空間に連通している。
仕切板64は、孔68が形成された部分においては、冷媒流路部67の内部空間まで延出し、内部空間に挿入された状態となっている。この挿入部分の両側面は冷媒流路部67の内側壁に接している。また、挿入部分の末端は、冷媒流路部67の底面との間で間隙を形成する状態で止まっている。
このようにして、冷媒流路部67の内部空間は、孔68を介して分流路63Aと連続する冷却液の入口側部分と、孔68を介して合流路63Bと連続する冷却液の出口側部分とに分割されている。そして、入口側部分と出口側部分とが仕切板54と底面との間に設けられた間隙によって連通した状態となっている。従って、各冷媒流路部67の内部空間は、分流部63Aと合流部63Bとを結ぶ冷媒流路として機能する。
以上のような冷媒側部43の構成によれば、図4(C)に示すように、入口管65から導入される冷媒は、分流路63Aにおいて、各孔68を介して冷媒流路部67の入口側部分に入る。そして、冷媒は、冷媒流路部67の出口側部分を通って合流路63Bで合流し、出口管66から排出される。このようにして、発熱体付き熱交換器5は、冷媒の入口と出口との間に、冷媒流路部67で構成される複数の冷媒流路を備えた構成となっている。冷却液及び冷媒は、一方の流れる方向に対して逆方向で流路内を流れるようにされる。
図3(A)に示すように、発熱体付き熱交換器5には、複数の発熱体41が設けられている。各発熱体41は、冷媒流路部67を挟んでいない冷却液流路部57間に介装されている。各発熱体41は、通電により発熱するように構成されており、隣接する各冷却液流路部57内を流れる冷却液を加熱し、冷却液を暖めるように構成されている。
各冷媒流路部67は、両側を冷却液流路部57で挟まれ、接触した状態となっている。これによって、冷却液流路部57内を流れる冷却液と、この冷却液流路部57に隣接する冷媒流路部67内を流れる冷媒との間で、熱交換を行うことが可能となっている。
また、冷媒通路部67が冷却液通路部57で挟まれている。これによって、冷媒通路部67内を流れる冷媒は、その両側に位置する冷却液通路部57から熱を受け取ることができる。逆に、冷媒通路部67を流れる冷媒の熱を、その両側に位置する冷却液通路部57を流れる冷却液に伝達することができる。このように、冷却液と冷媒との間の熱交換を効率的に行うことが可能となっている。
また、各冷媒流路部67(冷媒流路)は、発熱体41に対して冷却液流路部57(冷却液流路)を挟んで配置されている。これにより、発熱体41において生じた熱は冷却液流路部57を介して各冷媒流路部67に伝達され、各冷媒流路部67内を流れる冷媒を加熱するようになっている。
このように、冷媒が冷却液通路部57を介して加熱されることにより、冷媒が急激に膨張することが抑えられる。これによって、冷媒通路の構成部材を耐圧性の高いもので構成する必要が無く、コストの上昇や重量の増大を抑えることができる。
また、上述した発熱体付き熱交換器5では、冷却液側部42と冷媒側部43とが夫々櫛形に形成され、櫛の歯に相当する冷却液流路部57と冷媒流路部67とを対向させて、冷媒流路部67が冷却液流路部57間に挿入し、且つ冷却液流路部57間(冷却液側部42
と冷媒側部43との間)に発熱体41を配置している。このような構成により、発熱体付き熱交換器5は、小型化されている。
上述した発熱体付き熱交換器5の冷却液側部42及び冷媒側部43の夫々は、金属や樹脂などの様々な材質を用いて構成することができる。また、図3及び図4に示した例では、冷却液通路部57及び冷媒通路部67は、両者の接触面積を大きくして冷却液−冷媒間の熱交換が効率的に行われるように板状に形成している。もっとも、冷却液−冷媒間で適正に熱交換を行うことができる限り、冷却液通路部57及び冷媒通路部67は、パイプ状やチューブ状になっていても良い。
〈制御部〉
次に、上述した燃料電池システム及び空調システムを制御する構成について説明する。図1に示すように、実施形態に係る車両には、燃料電池1と、燃料電池1に対して並列に接続された蓄電池81と、車両の駆動力を供給する電動機(モータ)82と、その駆動回路83と、燃料電池1や蓄電池81からの電力を駆動回路83に供給し、電動機82の作動を制御する制御部84とを備えている。
電動機82は、車両の減速時(車両のブレーキが作動したとき等)において、一時的に発電機として使用される。これにより、車両に回生ブレーキがかかるように構成されている。回生ブレーキによって生じた回生エネルギ(回生電力)は、蓄電池81で回収されるように構成されており、蓄電池81で回収しきれない余剰電力は、発熱体41の発熱により消費されるように構成されている。
制御部84は、燃料電池1及び蓄電池81と駆動回路83との間に設けられている。制御部84は、電力供給線を介して発熱体付き熱交換器5の各発熱体41に接続されている。制御部84は、燃料電池1や蓄電池81からの直流電力を交流電力に変換するインバータ(図示せず)や、燃料電池システム及び空調システムの各部からの信号を受け取り、燃料電池システム及び空調システムの制御を行う制御装置(ECU(Electric Control Unit))85などから構成されている。
制御部84は、蓄電池81の端子に接続された蓄電池残存容量計87から出力される、電圧や電流の計測値から得られる蓄電池81の充電率を監視するように構成されている。回生ブレーキによる電力が発生した場合に、充電率が所定値を上回っていない場合には、制御部84は、駆動回路83から受け取る回生ブレーキにより生じた電力(電流)を蓄電池81側に流して蓄電池81を充電し、充電率が所定値を上回っている場合には、当該電力(電流)を発熱体41側に流して発熱体41を発熱させるように構成されている。
ECU85は、CPU(Central Processing Unit),メモリ,入出力インタフェースなどから構成されており、メモリに記憶された所定の制御プログラムを実行することによって、発熱体41の発熱のオン/オフ制御を行うとともに、このオン/オフ制御に関連した燃料電池1の温度調整、室内暖房、余剰な回生エネルギの消費に係る処理を行う。
〔動作例〕
以下、上述したような燃料電池及び空調システムの動作例を、ECU85による処理を中心に説明する。
〈動作例1〉
最初に、図1及び図5を用いて、燃料電池及び空調システムの動作例1について説明する。図5は、動作例1におけるECU85の処理を示すフローチャートである。動作例1は、燃料電池1が低温時に起動され、燃料電池1が暖機される場合における動作例である。なお、図5に示す処理は、燃料電池1が既に始動されて発電が行われており、また、循環ポンプ3の作動により、冷却液がラジエータ7を経由しない第2の循環路で循環していることを前提とする。
図5に示す処理が開始されると、ECU85は、最初に、外気温TA及び冷却水温度TWを監視及び算出する(ステップS101)。制御部84は、図示せぬ外気温度センサからのセンサ出力と、冷却水温度センサ12からのセンサ出力とを受け取るように構成されており、各センサ出力を用いて外気温及び冷却水温度を算出する。
次に、ECU85は、外気温TAが所定の温度を下回るか否かを判断する(ステップS102)。ここでは、例として、外気温TAが氷点下か否かが判断される。このとき、外気温TAが氷点下でなければ(S102;NO)、処理がステップS101に戻される。暖機が必要とされる場合にのみ、発熱体41をオンにするためである。
これに対し、外気温TAが氷点下であれば(S102;YES)、ECU85は、冷却水温度TWが、燃料電池(以下、「FC」と表記することもある)1が発電を十分に行うことができる温度T1を下回るか否かを判断し(ステップS103)、そうであれば(ステップS103;YES)、ECU85は、燃料電池1から出力される電力を発熱体(以下、「電気ヒータ」と表記することもある)41に供給(通電)し、発熱体41を発熱させる。
一方、冷却液温度TWが温度T1を上回る場合(S103;NO)には、ECU85は、発熱体41が既にオンにされているか否かを判断し(ステップS105)、そうでなければ(S105;NO)、処理をステップS101に戻し、そうであれば(S105;YES)、発熱体41への通電を停止する(電気ヒータをオフにする(ステップS106))。これによって、燃料電池1の出力電力の浪費が防止されるとともに、不要な冷却液の加熱が抑制される。
動作例1によれば、外気温TAが氷点下であり、且つ燃料電池1が発電を十分に行える温度T1を冷却液温度TWが下回る場合には、発熱体41の発熱が開始され、発熱体付き熱交換器5を通過する冷却液が加熱され暖められる。これによって、燃料電池1の熱のみによって冷却液が加熱される場合よりも短い時間で冷却液の温度を上昇させることができる。即ち、燃料電池1の暖機に要する時間の短縮化を図ることができる。
〈動作例2〉
次に、図1及び図6を用いて、燃料電池及び空調システムの動作例2について説明する。図6は、動作例2におけるECU85の処理を示すフローチャートである。動作例2は、動作例1と連続する動作であり、燃料電池1の暖機時において、空調システムの暖房スイッチが既にオンとなっており、所定の室内目標温度に応じて空調システムの作動/作動停止が行われる(即ち、空調システムが、室内温度に応じて作動状態となったり待機状態となったりする)ようになっている場合の例である。
図6に示す処理が開始されると、最初に、ECU85は、室内温度Ta及び冷却液温度TWを監視する(ステップS201)。ECU85は、室内温度センサ88からのセンサ出力を受け取るように構成されており、このセンサ出力を用いて室内温度Taを算出する。また、ECU85は、冷却液温度センサ12の出力から冷却液温度TWを求めて冷却液温度TWを監視する。
次に、ECU85は、FC暖機オフ、すなわち燃料電池1の暖機が終了したか否かを判断する(ステップS202)。すなわち、ECU85は、冷却液温度TWが燃料電池1の暖機を終了させるべき温度(例えば、図5に示す温度T1)を上回る状態となったか否かを判断する。例えば、ECU85は、冷却液温度TWが暖機を終了させるべき温度T1を上回る冷却液温度TWが所定時間継続して検知される場合に燃料電池1の暖機が終了したと判断する。
ステップS202において、燃料電池1の暖機が終了していないと判断される場合(S202;NO)には、処理がステップS201に戻される。これに対し、燃料電池1の暖機が終了していると判断される場合(S202;YES)には、ECU85は、処理をステップS203に進める。
ステップS203では、ECU85は、室内温度Taがこれ以上急速に暖房する必要がない温度(例えば、暖房目標温度)T2を下回るか否かを判定する。このとき、室内温度Taが温度T2を下回る場合(S203;YES)には、ECU85は、電気ヒータ41への通電を継続する(ステップS204)。
そして、ECU85は、冷房電磁弁17及び27を閉弁するとともに暖房電磁弁21及び34を開弁し(ステップS205)、電動コンプレッサ13をオンにする(ステップS206)。ECU85は、図示せぬ信号線を介して冷房電磁弁17及び27、暖房電磁弁21及び34、並びに電動コンプレッサ13に対して所定の制御信号を供給可能に構成されており、制御信号の供給によってこれらの作動を制御可能となっている。
一方、室内温度Taが温度T2を上回る場合(S203;NO)には、ECU85は、電動コンプレッサ13がオンとなっているか否かを判定し(ステップS207)、そうであれば(S207;YES)、電動コンプレッサ13をオフにし(ステップS208)、そうでなければ(既に停止している場合(S207;NO))には、処理をステップS201に戻す。
動作例2によれば、燃料電池1の暖機が終了した後に、室内の暖房を行う必要があれば、発熱体41への通電が継続されるととともに、暖房を行うための冷媒循環が行われる。このとき、冷媒は発熱体付き熱交換器5で加熱されるので、効率的に冷媒を加熱することができる。このように暖房の補助を行うことができ、エネルギを効率的に利用することができる。
一方、暖機終了後に暖房を行う必要がなければ、冷媒循環が停止される。このとき、発熱体41の通電は継続されたままの状態とされる。これにより、冷媒が発熱体付き熱交換器5で暖められるので、その後に暖房が開始される場合に備えることができる。もっとも、図6の処理において、暖房が必要でない場合には、発熱体41への通電が停止されるようにしても良い。
〈動作例3〉
次に、図1及び図7を用いて、燃料電池及び空調システムの動作例3について説明する。図7は、動作例3におけるECU85の処理を示すフローチャートである。動作例3は、動作例2と連続する動作であり、暖機終了後、燃料電池1が十分に暖まった場合の動作を示す。図7に示す処理の開始時では、発熱体(電気ヒータ)41がオンとなっている。また、空調システムの暖房スイッチが既にオンとなっており、所定の室内目標温度に応じて空調システムの作動/作動停止(作動状態/待機状態の遷移)が行われるようになっている。
図7に示す処理が開始されると、最初に、ECU85は、冷却水温度TWを監視及び算出する(ステップS301)。
次に、ECU85は、冷却液温度TWが、燃料電池1が十分に暖まっている温度(例えば、燃料電池1が出力上限値を出すことができる温度)T3を上回っているか否かを判定する(ステップS302)。このとき、冷却液温度TWが温度T3を下回っていれば(S302;NO)、処理がステップS301に戻される。
これに対し、冷却液温度TWが温度T3を上回っていれば(S302;YES)、ECU
85は、発熱体(電気ヒータ)41への通電を停止して、電気ヒータをオフにする(ステップS303)。
続いて、ECU85は、室内温度センサからのセンサ出力に従って室内温度Taを算出し(ステップS304)、室内温度Taが、これ以上急速に暖房する必要がない温度(例えば、暖房目標温度)T2を下回るか否かを判定する(ステップS305)。
このとき、室内温度Taが温度T2を下回る場合(S305;YES)には、ECU85は、冷房電磁弁17及び27を閉弁するとともに暖房電磁弁21及び34を開弁し(ステップS306)、電動コンプレッサ13をオンにする(ステップS307)。
一方、室内温度Taが温度T2を上回る場合(S305;NO)には、ECU85は、電動コンプレッサ13がオンとなっているか否かを判定し(ステップS308)、そうであれば(S308;YES)、電動コンプレッサ13をオフにし(ステップS309)、そうでなければ(既に停止している場合(S308;NO))には、処理をステップS301に戻す。
動作例3によれば、燃料電池1が十分に暖まった場合には、発熱体41への通電がオフにされ、電力の浪費が抑えられる。また、燃料電池1が十分に暖まっている場合には、冷却液も熱をもった状態となっている。この冷却液の熱は、発熱体付き熱交換器5を介して冷媒に伝達され、室内暖房の補助に利用される。これによって、エネルギを効率的に利用することができる。
〈動作例4〉
次に、図1及び図8を用いて、燃料電池及び空調システムの動作例4について説明する。図8は、動作例4におけるECU85の処理を示すフローチャートである。動作例4は、燃料電池1の運転中で、車両が走行しており、車両の減速時に回生ブレーキが使用され、回生ブレーキによる余剰電力が発生した場合の動作を示す。
図8に示す処理が開始されると、最初に、ECU85は、冷却液温度TW,ブレーキ信号,バッテリ充電率SOC,室内温度Taを監視及び算出する(ステップS401)。ECU85は、車両のブレーキが踏まれた場合に、ブレーキが踏まれたことを示すブレーキ信号を図示せぬ他の制御装置から受け取るように構成されている。
また、ECU85は、蓄電池残存容量計87から、蓄電池81のバッテリ充電率SOCを受け取るように構成されている。なお、ECU85は、蓄電池残存容量計87から蓄電池81の端子間電圧や電流値を受け取り、バッテリ充電率SOCを算出するように構成されていても良い。
ECU85は、バッテリ充電率SOCが、バッテリ充電率の上限を示すSOCmax(これ以上充電を行うと蓄電池81の劣化を引き起こすおそれのある充電率)を上回っているか否かを判定する(ステップS402)。このとき、バッテリ充電率SOCの値がSOCmaxを上回っていない場合(S402;NO)には、処理がステップS401に戻される。
これに対し、バッテリ充電率SOCがSOCmaxを上回っている場合(S402;YES)には、ECU85は、ブレーキがオンになっているか否か、即ち、ブレーキ信号を受け取っているか否かを判定する(ステップS403)。このとき、ブレーキ信号を受け取っていなければ(S403;NO)、処理がステップS401に戻る。
これに対し、ブレーキ信号を受け取っている場合には(S403;YES)、ECU85は、回生ブレーキにより生じる電力の一部が蓄電池81で回収できない余剰電力となるも
のとして、室内温度Taがこれ以上急速に暖房する必要がない温度(例えば、暖房目標温度)T2を下回っているか否かを判定する(ステップS404)。このとき、室内温度Taが温度T2を下回っていなければ(S404;NO)、処理がステップS401に戻される。
これに対し、室内温度Taが温度T2を下回っている場合(S404;YES)には、ECU85は、冷却液温度TWが、燃料電池1が十分に暖まっている温度(例えば、燃料電池1が出力上限値を出すことができる温度)T3を下回っているか否かを判定する(ステップS405)。
このとき、冷却液温度TWが温度T3を下回っていれば(S405;YES)、ECU85は、回生ブレーキによる生じた電力で発熱体(電気ヒータ)41への通電を開始して、電気ヒータをオンにする(ステップS406)。続いて、ECU85は、冷房電磁弁17及び27を閉弁するとともに暖房電磁弁21及び34を開弁し(ステップS407)、電動コンプレッサ13をオンにする(ステップS408)。
一方、冷却液温度TWが温度T3を上回っていれば(S405;NO)、ECU85は、発熱体(電気ヒータ)41がオンとなっているか否かを判定し(ステップS409)、そうであれば(S409;YES)、発熱体41をオフにし(ステップS410)、そうでなければ(停止している場合(S409;NO))には、処理をステップS401に戻す。
動作例4によれば、車両の減速時に発生する回生ブレーキによる電力は、蓄電池81のバッテリ充電率SOCがSOCmaxを下回る場合には、蓄電池81にて回収される。これに対し、バッテリ充電率SOCがSOCmaxを上回る場合において、室内温度Taが温度T2を下回り、且つ冷却液温度TWが温度T3に達していなければ、発熱体41を回生ブレーキにより生じた電力の一部(蓄電池81で回収できなかった余剰電力)でオンにするとともに、冷媒を暖房時の経路で循環させる。これによって、発熱体41からの熱により、冷却液及び冷媒が夫々加熱される。このようにして、回生ブレーキの余剰電力を、燃料電池1の加熱、及び暖房の補助に利用することができる。
これによって、回生ブレーキの余剰電力を車両ブレーキの熱に変換して消費する必要がなくなる。これによって、車両ブレーキをかけたときの感触の向上を図ることができ、車両ブレーキの劣化を抑えることができる。
〈動作例5〉
次に、図2及び図9を用いて、燃料電池及び空調システムの動作例5について説明する。図9は、動作例5におけるECU85の処理を示すフローチャートである。動作例5は、燃料電池1の運転中で、車両が走行しており、車両の減速時に回生ブレーキが使用され、回生ブレーキによる余剰電力が発生した場合の動作を示す。動作例5は、夏場等の暖房が不要な場合を想定している。
図9に示す処理が開始すると、ECU85は、冷却液温度TW,ブレーキ信号,バッテリ充電率SOC,室内温度Taを監視及び算出する(ステップS501)。
ECU85は、バッテリ充電率SOCが、バッテリ充電率の上限を示すSOCmaxを上回っているか否かを判定する(ステップS502)。このとき、バッテリ充電率SOCの値がSOCmaxを上回っていない場合(S502;NO)には、処理がステップS501に戻される。
これに対し、バッテリ充電率SOCがSOCmaxを上回っている場合(S502;YES)には、ECU85は、ブレーキがオンになっているか否か、即ち、ブレーキ信号を
受け取っているか否かを判定する(ステップS503)。このとき、ブレーキ信号を受け取っていなければ(S503;NO)、処理がステップS501に戻る。
これに対し、ブレーキ信号を受け取っている場合には(S503;YES)、ECU85は、室内温度Taがこれ以上急速に暖房する必要がない温度T2を上回っているか否かを判定する(ステップS504)。このとき、室内温度Taが温度T2を上回っていなければ(S504;NO)、処理がステップS501に戻される。
これに対し、室内温度Taが温度T2を上回っている場合(S504;YES)には、ECU85は、燃料電池1が十分に暖まっている温度T3を冷却液温度TWが上回っているか否かを判定する(ステップS505)。
このとき、冷却液温度TWが温度T3を下回っていれば(S505;NO)、処理がS501に戻される。これに対し、冷却液温度TWが温度T3を上回っていれば、ECU85は、三方弁9に対して制御信号を与え、ラジエータ7側の入口(第2入口)を開弁させる(ステップS506)。これにより、冷却液は、図2の二点鎖線矢印で示すように、ラジエータ7を経由するようになる。そして、ECU85は、回生ブレーキにより生じた電力で発熱体(電気ヒータ)41への通電を開始して、電気ヒータをオンにする(ステップS507)。
動作例5によれば、回生ブレーキによる電力を蓄電池81で回収しきれない場合において、室内の暖房が不要な場合には、三方弁9の制御により冷却液がラジエータ7を通過して冷却される状態にし、且つ回生ブレーキの余剰電力を発熱体41で消費する。これによって、回生ブレーキの余剰電力は、冷却液に熱として伝わり、ラジエータ7から外気中に放出されることになる。
これによって、動作例4と同様に、回生ブレーキの余剰電力を車両のブレーキの熱に変換して消費する必要がなくなり、車両ブレーキをかけたときの感触の向上を図ることができ、車両ブレーキの劣化を抑えることができる。
〈動作例6〉
次に、図2及び図10を用いて、燃料電池及び空調システムの動作例6について説明する。図10は、動作例6におけるECU85の処理を示すフローチャートである。動作例6は、動作例5と同様に、燃料電池1の運転中で、車両が走行しており、車両の減速時に回生ブレーキが使用され、回生ブレーキによる余剰電力が発生した場合の動作を示す。また、動作例6は、夏場等の暖房が不要な場合を想定している。
図10に示す処理が開始すると、ECU85は、冷房電磁弁信号,三方弁信号,ブレーキ信号,バッテリ充電率SOC,暖房電磁弁信号,電動コンプレッサ回転数信号Nc,冷却液温度TWを監視及び算出する(ステップS601)。
ECU85は、図1や図2に示す三方弁9の開弁及び閉弁状態を示す信号を、三方弁信号として受け取るように構成されている。また、ECU85は、電動コンプレッサ13の回転数を示す信号を受け取るように構成されており、制御信号を電動コンプレッサ13に与えることによってその回転数を制御可能となっている。
ECU85は、バッテリ充電率SOCがバッテリ充電率の上限を示すSOCmaxを上回っているか否かを判定する(ステップS602)。このとき、バッテリ充電率SOCの値がSOCmaxを上回っていない場合(S602;NO)には、処理がステップS601に戻される。
これに対し、バッテリ充電率SOCがSOCmaxを上回っている場合(S602;YES)には、ECU85は、車両のブレーキがオンになっているか否か、即ち、ブレーキ信号を受け取っているか否かを判定する(ステップS603)。このとき、ブレーキ信号を受け取っていなければ(S603;NO)、処理がステップS601に戻る。
これに対し、ブレーキ信号を受け取っている場合には(S603;YES)、ECU85は、冷却液温度TWが、燃料電池1が十分に暖まっている温度T3を上回っているか否かを判定する(ステップS604)。このとき、冷却液温度TWが温度T3を上回っていない場合には、ECU85は、三方弁9に制御信号を与え、三方弁9のラジエータ側(第2入口)を開弁させる(ステップS605)。これによって、冷却液は、図2の二点鎖線矢印で示すように、ラジエータ7を通過する状態となる。このとき、三方弁9の第1入口(バイパス管8側)が閉弁されるようにしても良い。
続いて、ECU85は、回生ブレーキにより生じる電力で発熱体(電気ヒータ)41をオンにする(ステップS606)。これにより、発熱体41が発熱し、その熱が冷却液に伝達される。そして、冷却液がラジエータ7を通過することで放熱が行われる。このようにして、蓄電池81で回収しきれない電力(回生エネルギ)は、冷却液の熱に変換され、ラジエータ7から放出される。
一方、冷却液温度TWが温度T3を上回っている場合(S604;YES)には、ECU85は、三方弁信号に基づいて、三方弁9のラジエータ側の入口(第2入口)が既に開弁しているか否かを判定する(ステップS607)。このとき、第2入口が開弁していない場合(S607;NO)には、第2入口を開弁させる(ステップS608)。その後、処理がステップS601に戻る。
一方、ECU85は、三方弁9の第2入口が開弁していると判定する場合(S607;YES)には、冷房電磁弁信号に基づいて、冷房電磁弁17及び27が開弁しているか否かを判定する(ステップS609)。このとき、冷房電磁弁17及び27が閉弁している場合(S609;NO)には、ECU85は、冷房電磁弁17及び27に制御信号を与えてこれらを開弁させる(ステップS610)。その後、処理がステップS601に戻る。
これに対し、冷房電磁弁17及び27が開弁している場合(S609;YES)には、ECU85は、暖房電磁弁信号に基づいて、暖房電磁弁21及び35が開弁しているか否かを判定し(ステップS611)、そうでなければ(S611;NO)、暖房電磁弁21及び35を開弁する(ステップS612)。これによって、図2の一点鎖線矢印で示すように、冷媒の一部が発熱体付き熱交換器5を通過する状態となり、且つ冷媒の一部が暖房電磁弁35を通って第2室内熱交換器29をバイパスする状態となる。その後、処理がステップS601に戻る。
これに対し、暖房電磁弁21及び暖房電磁弁35が閉弁している場合(S611;YES)には、ECU85は、電動コンプレッサ回転数Ncの値がその最大値MAXより小さいか否かを判定する(ステップS613)。このとき、電動コンプレッサ回転数Ncが最大値MAXより小さくない場合(S613;NO)には、処理がステップS601に戻る。
これに対し、電動コンプレッサ回転数Ncが最大値MAXより小さい場合(S613;YES)には、ECU85は、電動コンプレッサ回転数Ncを最大値にする制御信号を電動コンプレッサ13に与える(ステップS614)。もし、この時点で電動コンプレッサ13がオフであれば、電動コンプレッサ13をオンにするとともに、その回転数を最大値MAXにする。これによって、電動コンプレッサ13による冷媒通路への冷媒の供給量が増加し、室外熱交換器19を通過する冷媒の量が増加する。そして、ECU85は、回生ブ
レーキにより生じた余剰電力を発熱体41に供給し、電気ヒータをオンにする(ステップS615)。
動作例6によれば、回生ブレーキにより、蓄電池81で回収できない余剰電力が発生した場合には、まず、冷却液温度TWが温度T3を越えているかが判定される。温度T3を越えていなければ、ラジエータ7を通過するように三方弁9が制御されるとともに、余剰電力での発熱体41の発熱が開始され、余剰電力を冷却液の熱に変換しラジエータ7で外気中に放熱することが試みられる(図10の「優先1」参照)。
これに対し、冷却液温度TWが温度T3を越えており、且つラジエータ7での放熱が行われている場合には、ラジエータ7での放熱により十分に余剰電力を消費できないと考えられる。この場合には、空調システムの冷房能力が最大に制御され(電動コンプレッサ13の回転数が最大値MAXにされ)、且つ冷媒が発熱体付き熱交換器5で発熱体41からの熱を受け取るように暖房電磁弁21が開弁される。そして、余剰電力により発熱体41が発熱し、その熱が冷媒に伝達され、室外熱交換器19で外気中に放熱されるようにされる。
このようにして、燃料電池システム側のラジエータ7で余剰電力により生じた熱を適正に放熱できない場合には、その熱が発熱体付き熱交換器5で冷媒に渡され、空調システム側の室外熱交換器19で放熱される(図10の「優先2」参照)。これにより、燃料電池システムで適正に余剰電力(余剰な回生エネルギ)を消費及び排出できない場合には、空調システムを利用して余剰電力を消費及び排出することができる。
なお、図10に示した処理中のステップS612において、冷房電磁弁17を閉弁するようにしても良い。このようにすれば、発熱体付き熱交換器5を通過する冷媒の量を増加させることができる。
〈動作例7〉
次に、図2及び図11を用いて、燃料電池及び空調システムの動作例7について説明する。図11は、動作例7におけるECU85の処理を示すフローチャートである。動作例7は、燃料電池1の高負荷運転中における動作を示す。
図11に示す処理が開始すると、ECU85は、燃料電池1の出力WFC,冷却液温度TW,三方弁信号,電動コンプレッサのオン/オフ信号を、監視及び算出する(ステップS701)。ECU85は、図示せぬ他の制御装置から燃料電池1の出力を示すFC出力信号を受け取るようになっており、燃料電池の出力を示す出力WFCを算出するように構成されている。なお、制御部82が燃料電池1の出力電流及び出力電圧を検知し、これらを用いて燃料電池1の出力WFCをECU85が算出するように構成されていても良い。また、ECU85は、電動コンプレッサ13のオン/オフ信号を受け取り、電動コンプレッサ13のオン/オフを監視するように構成されている。
ECU85は、FC出力WFCを用いて、燃料電池1が高負荷運転中か否かを判定する(ステップS702)。この判定は、例えば、FC出力WFCの値が、高負荷運転と認められる所定値を上回っているか否かを判定することにより、行うことができる。
ここで、燃料電池1が高負荷運転中でなければ(S702;NO)、処理がステップS701に戻される。これに対し、燃料電池1が高負荷運転中であれば(S702;YES)、ECU85は、燃料電池1が安定して運転できる上限温度T4を冷却液温度TWが越えているか否かを判定する(ステップS703)。このとき、冷却液温度TWが上限温度T4を越えていなければ(S703;NO)、処理がステップS701に戻される。
これに対し、冷却液温度TWが上限温度T4を越えている場合には、ECU85は、三方弁信号に基づいて、三方弁9のラジエータ側(第2入口)が開弁しているか否かを判定する(ステップS704)。このとき、第2入口が閉弁していれば(S704;NO)、ECU85は第2入口を開弁させた後、処理をステップS701に戻す。これによって、冷却液は、図2の二点鎖線矢印で示すように、ラジエータ7を経由して冷却されるようになる。
これに対し、第2入口が開弁していれば(S704;YES)、ECU85は、電動コンプレッサオン/オフ信号に基づいて、電動コンプレッサ13がオフか否かを判定する(ステップS706)。このとき、電動コンプレッサ13が既にオンであれば(S706;NO)、処理がステップS701に戻される。
これに対し、電動コンプレッサ13がオフであれば(S706;YES)、ECU85は、冷房電磁弁17及び27を開弁させる(ステップS707)。さらに、ECU85は、暖房電磁弁21のみを開弁させる(ステップS708)。そして、電動コンプレッサ13をオンにする(ステップS709)。このような状況下では、冷媒は、図2に示すような実線矢印に従って冷媒通路を循環する。また、冷媒の一部は、配管20及び23に沿って示した一点鎖線矢印で示すように、発熱体付き熱交換器5を経由する。但し、暖房電磁弁35が閉弁しているので、配管34及び36に沿って示した一点鎖線矢印に沿った冷媒の流れは生じない。
動作例7によれば、燃料電池1の高負荷運転中において、ラジエータ7による冷却液の冷却が行われている状態で、燃料電池1を安定的に運転できる上限温度T4を冷却液温度TWが越える場合には、冷媒の一部が発熱体付き熱交換器5を通過して循環するように空調システムが制御される。これによって、冷媒通路を循環する冷媒は、発熱体付き熱交換器5において、冷却液から熱を受け取り、その熱は室外熱交換器19にて外気に放出されるようになる。このようにして、燃料電池1の高負荷運転中において、空調システムが冷却液の冷却を補助することにより、冷却液を効率的に冷却することができる。
〔実施形態の作用効果〕
以上説明したような燃料電池及び空調システムは、循環ポンプ3,配管2,燃料電池1,配管4,発熱体付き熱交換器5,配管6,ラジエータ7,配管10,三方弁9,配管11,及びバイパス管8で構成される燃料電池1の冷却液通路と、冷却液通路内の冷却液を循環させる冷却液循環手段としての循環ポンプ3と、冷却液通路を循環する冷却液の温度を検知する冷却液温度検知手段としての温度検知センサ12と、空調用の冷媒通路に冷媒を供給して冷媒を循環させる冷媒供給手段としての電動コンプレッサ13と、冷媒の循環を通じて調整される室内の温度を検知する室内温度検知手段としての室内温度センサ88と、冷却液通路、及び冷媒通路上に設けられ、冷却液と冷媒との間で熱が伝わるように構成され、且つ冷却液及び冷媒を加熱するための発熱体41を有する発熱体付き熱交換器5と、発熱体41の発熱制御を行う発熱体制御手段としてのECU85とを備えている。
そして、発熱体制御手段としてのECU85は、冷却液の温度TWが燃料電池1の暖機を要しない温度としての温度T1を下回る場合に、燃料電池1から出力される電力を用いて発熱体41を発熱させる。これによって、発熱体41からの熱で燃料電池1を暖機できる。冷却液温度TWが温度T1を上回った場合に、空調システムがオフ(暖房を必要としない場合)には、発熱体41への通電が停止される。
一方、冷却液温度TWが温度T1を上回った場合に、空調システムがオンになっており、且つ室内温度Taが暖房を要する温度T2を下回っている場合には、発熱体41への通電が継続される。そして、電動コンプレッサ13がオンにされ、冷媒が循環し、室内の暖房を行う。このとき、冷媒は発熱体41からの熱を受け取るので、発熱体41からの熱は室内の暖房補助に利用される。
その後、冷却液温度TWが燃料電池1が十分に暖まった温度T3を上回ると、発熱体41への通電が停止され、発熱体41の発熱が停止される。その後、室内温度Taが温度T2を下回る場合には、電動コンプレッサ13がオンにされ、冷媒を循環させる。このとき、発熱体付き熱交換器5では、冷却液からの熱が冷媒に伝達される。これによって、室内の暖房の補助を行うことができる。
また、実施形態による燃料電池及び空調システムは、回生ブレーキを有する車両に搭載されており、発熱体制御手段としてのECU85は、車両の減速時に使用される回生ブレーキにより生じた電力の少なくとも一部として、蓄電池81で回収できなかった余剰電力を用いて発熱体41を発熱させる。これによって、車両のブレーキを発熱させて余剰電力を消費する必要がない。これによって、車両ブレーキをかけるときの感触を良くすることができ、また、車両ブレーキの劣化を抑えることができる。
また、実施形態における燃料電池及び空調システムは、冷却液通路は、循環ポンプ3,配管2,燃料電池1,配管4,発熱体付き熱交換器5,配管6,ラジエータ7,配管10,三方弁9及び配管11で構成される、冷却液が冷却器としてのラジエータ7を通過する第1の循環路と、冷却液がバイパス管8を通って冷却器としてのラジエータ7を通過しない(ラジエータ7をバイパスする)第2の循環路とを含んでおり、第1及び第2の循環路を流れる冷却液の量を調整する流量調整手段としての三方弁9と、三方弁9を制御する流量制御手段としてのECU85を備えている。
流量調整手段としてのECU85は、回生ブレーキにより生じた電力の少なくとも一部を用いた発熱体41の発熱で冷媒を暖める必要がない場合には、発熱体41の発熱で暖められる冷却液が冷却器としてのラジエータ7で冷却されるように、第1の循環路を流れる冷却液の量を三方弁8の制御により増加させる。これによって、余剰電力としての回生エネルギを冷却液の熱に変換し、ラジエータ7から外部に放出することができる。
また、実施形態による燃料電池及び空調システムは、冷媒通路上に設けられ冷媒通路を循環する冷媒の放熱器としての室外熱交換器19と、冷媒供給手段としての電動コンプレッサ13と、電動コンプレッサ13により供給される冷媒通路を循環する冷媒の量を制御する冷媒供給制御手段としてのECU85とを含んでいる。
そして、冷媒供給制御手段としてのECU85は、流量調整手段としての三方弁8の作動によりラジエータ7を流れる冷却液の量が増加しており、且つ冷却液温度検知手段としての温度検知センサ12で検知される冷却液の温度が所定温度T3を上回る状況下で、が回生ブレーキにより生じた電力の少なくとも一部を用いて発熱体41を発熱させる場合には、電動コンプレッサ13の回転数を増加させて、冷媒通路を循環し室外熱交換器19を通過する冷媒の量を増加させる。
これによって、ラジエータ7で十分に余剰電力による熱を放出できない場合には、発熱体付き熱交換器5で空調システムの冷媒に熱を伝え、その熱を空調システムの室外熱交換器19で放熱することにより、余剰電力を適正に消費及び排出することができる。
また、実施形態では、冷媒供給制御手段としてのECU85は、流量調整手段としての三方弁9の作動によりラジエータ7を通過する冷却液の量が増加しており、且つ冷却液温度検知手段としての温度検知センサ12で検知される冷却液の温度が所定温度T3を上回る場合に、発熱体付き熱交換器5において冷却液から冷媒へ伝わる熱が放熱器としての室外熱交換器19で放熱されるように、冷媒供給手段としての電動コンプレッサ13を作動させる。
これによって、例えば、燃料電池1の高負荷運転時等において、ラジエータ7の作動によって十分に冷却液の冷却が行えない場合には、発熱体付き熱交換器5で冷却液から冷媒に熱を伝え、その熱が室外熱交換器19で放熱されるように、電動コンプレッサ13をさせて、冷媒を循環させる。
また、実施形態における発熱体付き熱交換器41は、冷却液の入口及び出口と、冷却液の入口と出口との間に設けられる少なくとも1つの冷却液流路を形成する複数の冷却液流路部57とを有する冷却液側部42と、冷媒の入口及び出口と、冷媒の入口と出口との間に設けられる少なくとも1つの冷媒流路を形成する複数の冷媒流路部67とを含む冷媒側部43とを備えている。そして、各冷媒流路(冷媒流路部67)は発熱体41に対し冷却液流路(冷却液流路部57)を挟んで配置されている。
これによって、発熱体41は、冷却液を暖め、暖められた冷却液が冷媒を暖める状態となる。このように、冷媒が冷却液を介して加熱されるようになっているので、冷媒が局部的に高温となって膨張し、冷媒通路を破損させることを防止することができる。
以上のように、実施形態によれば、燃料電池1の冷却液と空調用の冷媒に対する加熱を発熱体付き熱交換器5を用いて効率的に行うことができる。発熱体付き熱交換器5を用いた冷却液と冷媒との間での熱交換によって回生ブレーキによって生じた余剰エネルギを適正に消費することができる。さらに、発熱体付き熱交換器5を用いて燃料電池システムと空調システムとの一方を他方が補助することができる。
〔変形例〕
上述した実施形態は、次のような変形が可能である。図12は、実施形態の変形例に係る燃料電池及び空調システムの構成例を示す図である。図12では、配管4の代わりの配管4Aが燃料電池1の出口とラジエータ7との入口とを結んでいる。また、配管4Aには、バイパス管4B及び4Cが接続されており、バイパス管4B及び4Cは、それぞれ、発熱体付き熱交換器5の冷却液の入口及び出口に夫々接続されている。これによって、燃料電池1から排出された冷却液の一部がバイパス管4Bを通って発熱体付き熱交換器5を経由するようになっている。この点を除き、燃料電池及び空調システムの構成は、図1に示した実施形態の構成と同様である。
このように構成すれば、発熱体付き熱交換器5が冷却液を循環させる際の抵抗となることが低減される。これによって、図1に示した実施形態の構成に比べて、循環ポンプ3に不要な負荷をかけることが防止される。また、これによって、循環ポンプ3として能力の低いものを適用することができる。動作としては、上述した動作例1〜7と同様の動作を行い、実施例と同様の作用効果を得ることができる。
また、図13は、実施形態の別の変形例に係る燃料電池及び空調システムの構成例を示す図である。図13では、空調システムが暖房用システムと冷房用システムとからなり、暖房用と冷房用とで夫々独立した冷媒の循環路が設けられている。即ち、暖房用システムとして、ウォータポンプ91→第1室内熱交換器(ヒータコア)92→発熱体付き熱交換器5(冷媒流路)→ウォータポンプ91の順で冷媒としての液体が流れる冷媒流路が形成されている。また、冷房システムとして、電動コンプレッサ13→室外熱交換器19→冷房電磁弁→第2室内熱交換器(エバポレータ)29→アキュムレータ31→電動コンプレッサ13の順で冷媒が流れるように構成されている。
この場合は、発熱体41からの熱を冷媒に伝達させて室外熱交換器19で放熱することができない。このため、上述した動作例1〜5と同様の動作を行うことととなり、動作例1〜5による作用効果を得ることができる。
以上説明した実施形態に係る構成は、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜組み合わせることが可能である。また、上述した実施形態の説明では、制御部84のECU85が空調システムの構成(各電磁弁や電動コンプレッサ)を直接制御する場合を説明した。これに代えて、制御部84が、電磁弁や電動コンプレッサや室外熱交換器等の空調システムの構成の動作を制御する空調システム用の制御装置との連携において、当該制御装置から電磁弁や電動コンプレッサの状態を受け取り、この制御装置に対して、動作を制御するための命令を与えるように構成しても良い。
また、上記した実施形態に係る構成は、回生ブレーキに係る構成を除き、定置用の燃料電池及び空調システムに適用することも可能である。
また、上述した動作例1では、燃料電池1の暖機が終了すると発熱体41の発熱が停止され、動作例2では、燃料電池1の暖機が終了した時に、空調システムがオンとなっており、且つ室内の温度検知センサ88によって温度T2よりも低い室内温度Taが検知されている場合に、発熱体41の発熱が維持されるように構成されている。このような構成に代えて、発熱体41の発熱の継続がユーザの判断に基づいて行われるように構成することができる。
例えば、ECU85は、燃料電池1の暖機が終了した場合に、発熱体41の発熱を継続するか否かをユーザに問い合わせ、ユーザがこの問い合わせに対する応答を行い、ユーザの必要に応じて発熱体41の発熱が継続されるようにしても良い。
この場合、発熱体41の発熱を継続するかの問い合わせは、ECU85が発光ダイオード(LED)やランプの点灯、ディスプレイへの情報表示、或いはスピーカからの音声出力、これらの組み合わせ等の出力手段から問い合わせの出力を行うことによって行われるように構成することができる。また、ユーザの応答の入力は、ボタン、キー、スイッチ類、マイク、これらの組み合わせ等の入力手段を用意し、ユーザがこの入力手段を介して応答指示を入力し、応答指示がECU85に与えられるように構成することで実現できる。
このような構成において、ECU85は、ユーザから入力される発熱の継続の応答指示を受け取ると、空調システムのオン/オフや室内温度Taに関係なく、発熱体41の発熱(発熱体41への通電)を継続する。一方、発熱体41の発熱を停止する旨をユーザから入力手段を介して受け取った場合には、ECU85は、発熱体41の発熱を停止する。
図1は、本発明による燃料電池及び空調システムの実施形態の構成例、及び暖房時の冷媒の流れを示す図である。 図2は、本発明による燃料電池及び空調システムの実施形態における冷房時の冷媒の流れを示す図である。 図3は、本発明に係る発熱体付き熱交換器の構成例を示す図であり、図3(A)は正面図、図3(B)は右側面図、図3(C)は一部を破砕して示す平面図、図3(D)は図3(A)に示すA−A線で切断した場合の断面図である。 図4は、本発明に係る発熱体付き熱交換器の構成例を示す図であり、図4(A)は一部を破砕して示す底面図、図4(B)は図3(A)のB−B線で切断した場合の断面図、図4(C)は、冷却液及び冷媒の流れを模式的に示す図である。 図5は、燃料電池及び空調システムの動作例1におけるECUの処理例を示すフローチャートである。 図6は、燃料電池及び空調システムの動作例2におけるECUの処理例を示すフローチャートである。 図7は、燃料電池及び空調システムの動作例3におけるECUの処理例を示すフローチャートである。 図8は、燃料電池及び空調システムの動作例4におけるECUの処理例を示すフローチャートである。 図9は、燃料電池及び空調システムの動作例5におけるECUの処理例を示すフローチャートである。 図10は、燃料電池及び空調システムの動作例6におけるECUの処理例を示すフローチャートである。 図11は、燃料電池及び空調システムの動作例7におけるECUの処理例を示すフローチャートである。 図12は、燃料電池及び空調システムの実施形態の変形例を示す構成図である。 図13は、燃料電池及び空調システムの実施形態の変形例を示す構成図である。
符号の説明
1 燃料電池
5 発熱体付き熱交換器
7 ラジエータ
9 三方弁
12 温度検知センサ
13 電動コンプレッサ
17,27 冷房用電磁弁
19 室外熱交換器
21,35 暖房用電磁弁
41 発熱体
42 冷却液側部
43 冷媒側部
57 冷却液流路部
67 冷媒流路部
81 蓄電池
82 電動機
83 駆動回路
84 制御部
85 ECU
87 蓄電池残存容量計

Claims (6)

  1. 燃料電池の冷却液通路と、
    前記冷却液通路内の冷却液を循環させる冷却液循環手段と、
    前記冷却液通路を循環する冷却液の温度を検知する冷却液温度検知手段と、
    室内の空調用の冷媒が循環する冷媒通路と、
    前記冷媒通路に冷媒を供給して冷媒を循環させる冷媒供給手段と、
    前記冷却液通路、及び前記冷媒通路上に設けられ、前記冷却液と前記冷媒との間で熱が伝わるように構成され、且つ前記冷却液及び前記冷媒を加熱するための発熱体を有する発熱体付き熱交換器と、
    前記発熱体の発熱制御を行う発熱体制御手段と、を備え、
    前記発熱体制御手段は、前記冷却液の温度が前記燃料電池の暖機を必要としない温度を下回る場合に、前記燃料電池から出力される電力を用いて前記発熱体を発熱させ、その後、前記冷却液の温度が前記燃料電池の暖機を必要としない温度を上回った場合に、前記室内の暖房を行う際には前記発熱体の発熱を継続させる
    ことを特徴とする燃料電池及び空調制御システム。
  2. 前記燃料電池及び空調システムは、回生ブレーキを有する車両に搭載されており、
    前記発熱体制御手段は、前記車両の減速時に使用される回生ブレーキにより生じた電力の少なくとも一部を用いて前記発熱体を発熱させる
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料電池及び空調制御システム。
  3. 前記冷却液通路は、前記冷却液を冷却する冷却器が設けられた第1の循環路と、前記冷却器をバイパスする第2の循環路とを含み、
    前記第1及び第2の循環路を流れる前記冷却液の量を調整する流量調整手段と、流量調整手段の調整動作を制御する流量制御手段とをさらに備え、
    前記流量制御手段は、前記回生ブレーキにより生じた電力の少なくとも一部を用いた前記発熱体の発熱で前記冷媒を暖める必要がない場合には、前記発熱体の発熱で暖められる冷却液が前記冷却器で冷却されるように、前記流量調整手段に前記第1の循環路を流れる前記冷却液の量を増加させる
    ことを特徴とする請求項2記載の燃料電池及び空調制御システム。
  4. 前記冷媒通路上に設けられ、該冷媒通路上を循環する前記冷媒から熱を放熱させる放熱器と、
    前記冷媒供給手段により供給される前記冷媒通路を循環する冷媒の量を制御する冷媒供給制御手段と
    をさらに含み、
    前記冷媒供給制御手段は、前記流量調整手段により前記第1の循環路を流れる冷却液の量が増加しており、且つ前記冷却液温度検知手段で検知される冷却液の温度が所定温度を上回る状況下で、前記発熱体制御手段が前記回生ブレーキにより生じた電力の少なくとも一部を用いて前記発熱体を発熱させる場合には、前記冷媒供給手段に前記冷媒通路を循環し前記放熱器を通過する冷媒の量を増加させる
    ことを特徴とする請求項3記載の燃料電池及び空調制御システム。
  5. 前記冷媒供給制御手段は、前記流量調整手段により前記第1の循環路を流れる冷却液の量が増加しており、且つ前記冷却液温度検知手段で検知される冷却液の温度が所定温度を上回る場合に、前記発熱体付き熱交換器において前記冷却液から前記冷媒へ伝わる熱が前記放熱器で放熱されるように、前記冷媒供給手段を作動させる
    ことを特徴とする請求項4記載の燃料電池及び空調制御システム。
  6. 前記発熱体付き熱交換器は、
    前記冷却液の入口及び出口と、
    前記冷却液の入口と出口との間に設けられる少なくとも1つの冷却液流路と、
    前記冷媒の入口及び出口と、
    前記冷媒の入口と出口との間に設けられる少なくとも1つの冷媒流路とを含み、
    前記冷媒流路は前記発熱体に対し前記冷却液流路を挟んで配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の燃料電池及び空調制御システム。
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