JP2006056051A - 液体塗布具 - Google Patents

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Abstract

【課題】
筆記時の筆圧により塗布液を塗布体へと流出・供給することができると共に、キャップの着脱で本体容器内の圧力が上がって塗布液が吹き出す虞を回避可能とする。
【解決手段】
前後動可能な塗布体と、塗布体の後方にコイルスプリングの押圧力によって常時閉弁される弁機構部と、弁機構部の後方に塗布液を内蔵する本体容器とを備え、更に塗布体が密嵌されるように軸先にキャップが止着されてなる液体塗布具であって、キャップは、内部に弾発体に附勢されると共に軸後方に移動可能な内キャップが配設されてなり、キャップが止着された時に、内キャップ内に塗布体が密嵌された状態で内キャップが移動し、筆記時には、筆圧によってコイルスプリングの押圧力に抗して塗布体が後方側に移動した際に、弁機構部が開口して本体容器の先端側から塗布液が塗布体側に供給可能となると共に、塗布体が所定寸法後退した状態で塗布体の後退が規制される。
【選択図】 図9

Description

本発明は、筆記具や修正具あるいは化粧用具として使用する液体塗布具に関するものであり、インキや化粧液などの塗布液を本体容器に内蔵し、筆記と共に本体容器から塗布体側に塗布液を流出、筆圧解除で流出阻止を行う弁機構を備えた液体塗布具に関する。
実開昭57−171684(実公昭61−12134) 特開平6−286386(特許第3322717) 実開平5−58359 特開平7−76197 (特許第3202429) 特許文献1の筆記具(塗布具)は、筆記に伴いスプリングの弾発に抗して弁部が開口してインキ(塗布液)が流出し、筆圧が強く弁部が大きく開口してインキのボタ落ちが生じやすい状態では、弁部が弁座体に摺接あるいは当接してインキの流出が阻止されることが示されている。 しかしながら、このものは筆記時の筆圧により本体容器内のインキを塗布体へと流出させることが必ずしも安定しているとは言えず、強い筆圧で流量過多となる問題がある。 ところで、筆記を可能とする為には塗布体の先端までインキを導通しておく必要があるが、このものは塗布体を大きく後退させることができるので弁部の開口量が大きく塗布体の先端までインキを短時間で導通することが可能である。
また、特許文献2の筆記具は、コイルバネのバネ圧を筆記時の筆圧と略同圧とし、バルブ又はバルブ本体のいずれか一方に適量のインキをチップ側(塗布体)に供給するようにバルブ弁に対するバルブの開弁量を規制する規制部が設けられたことが示されている。
しかしながら、このものは筆記時の筆圧により本体容器内のインキを塗布体へと流出させることができ、筆記途中でインキの供給が途絶える問題が無く、一定量のインキが安定して供給できる点で優れているが、筆記を可能とする為には塗布体の先端までインキを導通しておく必要があり、弁部を開口して行われる。その操作は製造時あるいは筆記開始時に行われるが、筆記に適したバルブの開弁量は小さいのでいずれにせよインキの導通に時間がかかる問題がある。
また上記従来例は、塗布具の仕様に合わせた性能、品質を変更する場合には、弁機構部を構成する部材(通常樹脂成形品)の何れかを変更しなければならない。従って、複数種の成形型や組立工程の変更などが必要となり、変更の手間が容易でなく、コスト高となる問題もある。
また、特許文献3の筆記具は所謂直接貯溜方式の筆記具を示している。この様な筆記具はキャップと軸先との着脱時にシール筒内の容積変化を起こさないようにしており、キャップの着脱時にキャップ内が加圧減圧を起こすと、加圧された時にはシール筒内の空気が圧縮されその分だけ空気孔からインキ保溜体を通ってインキ容器内に気泡として浸入しその分だけインキが溢れ出してインキ保溜体に保留される。また逆に軸筒からキャップを外す場合、シール筒内の空気は前記現象とは逆に減圧されることになり、そのためインキ容器内のインキが引き出されやはりインキ保溜体に保留される。このようにキャップの着脱の度にインキ保溜体のインキ保溜量が増加していき最後には保溜能力を超過して空気孔からインキが吹き出す。そこで、この現象を防ぐために、キャップ内に弾発体に附勢されると共に軸後方に移動可能な内キャップが配設されて、軸先にキャップが止着されたときに、内キャップの開口端部に軸先の円錐面が密接した状態で内キャップが移動して、ペン先と空気孔が密嵌されるようになされている。
また、特許文献4には、先端にボールを抱持し、ボール受座には軸心にボールに通じるインキ通孔が設けられ、インキ通孔には、ボール背面を弾発的に先端方向に押圧する弾発部材を配して、ボール外周をボール抱持部内壁の先端部に密接させてなる筆記先端部を有し、インキ収容部に消しゴム消去性水性インキが充填されて、筆記先端部にはボール先端を密接状態に覆う弾性シール体を内挿させたキャップが装着され、更にキャップの後端に消しゴムが装着された消しゴム消去性水性インキボールペンが示されている。
本発明の液体塗布具は、筆記時の筆圧により塗布液を塗布体へと流出・供給することができると共に、インキのボタ落ちを防止可能とする。
また、弁機構部が弱い圧力で開口する構造であっても、キャップの着脱で弁機構部が開口して塗布液を内蔵した本体容器内へ空気が押し込まれることが防止され、本体容器内の圧力が上がって塗布液が吹き出す虞を回避可能とする。
上記の液体塗布具であって、紙面等への塗布痕跡が紙面等を損傷すること無く適宜摩擦で擦り落とせることを可能とし、キャップの後端に塗布痕跡を擦り落とすための消し具が設けられた便利な液体塗布具を提供する。
本発明は、上記課題を達成する為に以下の構成を有する。
請求項1に記載の発明に係る液体塗布具は、軸先に対して前後動可能な塗布体と、塗布体の後方にコイルスプリングの押圧力によって常時閉弁される弁機構部と、弁機構部の後方に塗布液を内蔵する本体容器とを備え、更に塗布体が密嵌されるように軸先にキャップが止着されてなる液体塗布具であって、前記キャップは、内部に弾発体に附勢されると共に軸後方に移動可能な内キャップが配設されてなり、軸先にキャップが止着されたときに、内キャップの開口端部に軸先周面が密接して塗布体が密嵌された状態で内キャップが移動し、筆記時には、筆圧によって、前記コイルスプリングの押圧力に抗して塗布体が後方側に移動した際に、前記弁機構部が開口して本体容器の先端側から塗布液が塗布体側に供給可能となると共に、塗布体が所定寸法後退した状態で塗布体の後退が規制されるように構成されてなる。
請求項2に記載の発明に係る液体塗布具は、請求項1に記載の液体塗布具に於いて、塗布体が所定寸法後退した状態でコイルスプリングが全圧縮状態となって、塗布体の後退が規制されるように構成されてなる。
請求項3に記載の発明に係る液体塗布具は、請求項1に記載の液体塗布具に於いて、コイルスプリングの圧縮可能な捲線部は、筆記に適応した弁機構部の適宜開口量まで圧縮・後退する部位とそれより適宜強い押圧によって圧縮・後退する部位とによって形成されたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明に係る液体塗布具は、請求項1に記載の液体塗布具に於いて、軸先にキャップが止着されたときに、弁機構部が開口しない強さにコイルスプリングの押圧力が設定されてなる。
請求項5に記載の発明に係る液体塗布具は、請求項1に記載の液体塗布具に於いて、紙面等への塗布痕跡が適宜摩擦で擦り落とすことを可能とする塗布液が本体容器に内蔵され、キャップの後端に直接または取付け筒を介して塗布痕跡を擦り落とすための消し具が設けられてなる。
尚、液体塗布具は、筆記具や修正具あるいは化粧用具として使用する塗布具である。
また、塗布液は水性及び油性の何れであっても良く、またインキが内蔵される本体容器は、塗布具本体の一部とすることも、弁機構部の後方に交換可能なリフィールとすることも可能である。また本体容器は後端側を閉塞してなる。また本体容器の後端が開口された場合には塗布液の後端に追随して移動可能な栓体を設けることで可能となる。また更に、塗布体は、繊維束を結束したもの、微小粒子の焼結体、多孔質の成形体などいずれも塗布液が毛細管現象によって導出される材料が使用される。
本発明の液体塗布具は、筆記時の筆圧により塗布液を塗布体へと流出・供給することができると共に、インキのボタ落ちが防止可能となる。
また、弁機構部が弱い圧力で開口する構造であっても、キャップの着脱で弁機構部が開口して塗布液を内蔵した本体容器内へ空気が押し込まれることが防止され、本体容器内の圧力が上がって塗布液が吹き出す虞が回避される。
上記構成の液体塗布具に於いて、紙面等への塗布痕跡が紙面等を損傷すること無く適宜摩擦で擦り落とせ、キャップの後端に塗布痕跡を擦り落とすための消し具が設けられた便利な液体塗布具が提供できる。
図1乃至図3は、本発明の液体塗布具の第1の実施形態を示している。
先ず、図1には本体容器1に内蔵された塗布液9を弁機構部3を介して塗布体7に供給し、その塗布液9を毛細管現象により塗布体7に導通して筆記(塗布)可能とする液体塗布具が示されている。
尚、本発明において液体塗布具とは、水性や油性インキを被塗布面に筆記するためのサインペン、マーカー等の筆記具、白色の修正液を紙等の被塗布面に塗布して誤字などを修正するための修正具、紙面等への塗布痕跡を消し具を使って擦り落とす塗布具、あるいは、化粧料等の流動体を塗布液とした化粧用の塗布具などを示している。
また、塗布液が内蔵される本体容器は、塗布具本体の一部として示されているが、弁機構部の後方に交換可能なリフィールとして搭載することも可能である。また本体容器は後端側が閉塞されて成るが、塗布液の後端に塗布液に追随して移動可能なグリース状あるいはゲル状のフォロア、シリコーンゴムなどの栓体を設けることで本体容器の後端を開口した状態と成すことも可能である。
また更に、塗布体は、繊維束を結束したもの、微小粒子の焼結体、多孔質の成形体などいずれも塗布液が毛細管現象によって導出される材料が用いられている。
図2及び図3には、塗布体7の前端を紙面などに押圧して、塗布体が後方に押し込まれることによって、弁機構部3の弁部が開口して塗布液9が塗布体側に流出、または塗布体7の押圧を解除した状態で弁機構部3の弁部が閉塞状態となって塗布液9が塗布体側に流出するのが阻止される構造が示されている。
図2に示すように、先軸2は、その軸部2a後方に弁本体3aが一体に設けられており、該弁本体3aの側面には所要箇所で弁本体の前端から後端に懸けて窓部3cが形成され、後端には中心に孔を有した壁部3bが形成されている。塗布液9は、前記窓部3cを通じて弁本体3aの後端あるいは側面から弁本体3aの内部に塗布液9が流入可能となされている。
一方、弁棒4は、軸状で段部4dを介して後方に軸部4aが、前方にやや太径となった筒状の保持部4bが形成されてなり、その保持部4bの孔部4cに塗布体7の後端部が固定される。また、塗布体7は、軸状で段部7cを介して後方に後部7bが、前方に適宜太径となった先部7aが形成され、更に先部7aの前端には筆記に適した筆先部が形成されている。
また塗布体7は、上述したように繊維束を結束したもの、微小粒子の焼結体、多孔質の成形体などいずれも塗布液が毛細管現象によって導出される材料が用いられている。
弁棒4は先軸2の前方から弁本体3aの内孔に挿入され、弁棒の軸部4a後端が弁本体の後端に形成された壁部3bの中心孔から適宜突出状態となる。その際、前記壁部3bの内面側と弁棒の段部4dとの間にコイルスプリング8が敷設される。次に、シリコーンゴム等の弾性体よりなるリング状の弁座6が先軸2の内段部2bに後端を当接させた状態で装着され、弁座の外周部先軸の内周部は液密状となされる。更に、先軸2の前端から先軸内孔に口先部5が圧着や相互管に設けられた凹凸状の係合部を弾性的に係合させて固着され、その際、前記弁座6は先軸の段部7cと口先部5の後端部で狭窄された状態で固定される。塗布体7の後部7bは弁棒4前端の保持部の内孔4cに装着され、塗布体7の前後動に連動して弁棒4は前後する。また、コイルスプリング8の前方への附勢力によって弁棒4の前端が弁座6の後端面に密接状に当接する。また、前記窓部3cの前端面が弁座6の後端面と略同一面上に位置して設けられている。
ところで、弁機構部3は、弁本体3a、弁棒4、コイルスプリング8、弁座6で構成される。また、弁機構部の開口量は弁棒4の前端と弁座6の後端との隙間で規定される。
以上で、塗布液9が内蔵された本体容器1の前端孔に尚先軸2の軸部2aが液密状に固定されて本発明の液体塗布具が構成される。尚、上述した組立て順序は限定されないものである。
(作用)
コイルスプリング8は、基本的には捲線部が等ピッチで形成されており、必要に応じて両端部に圧縮しない座巻き部が形成される。また、バネの絡みを防止するために中間部の要所に座巻き部を設ける場合もある。
塗布体7の前端を紙面などに筆記圧で押し当てて、文字を書いたり、塗布したりすることで塗布体7がコイルスプリング8の附勢力に抗して後退し、弁棒4の前端と弁座6の後端との間の隙間で規定される開口部Aを通じて塗布体7側に塗布液9が供給される。
その際、塗布体7が適宜後退した状態でコイルスプリング8が全圧縮され、塗布体7の後退が阻止される。(図3参照)また、インキの特性や塗布具の仕様により適正値は異なるが、通常弁機構部の開口量は0.5mm程度となされ、従来例の塗布液がボタ落ちする問題が回避される。また、前記窓部3cの前端面が弁座6の後端面と略同一面上に位置して設けられることによって、筆記を開始する際には短時間に塗布体の先端までインキが導通可能となる。弁機構部の開口量が微小な場合、特にインキに擬塑性を付与したときには開口部の手前に狭いインキ流路を設けないことが望ましい。
また更に、コイルスプリングの全圧縮寸法を変えるだけで弁機構部の開口量を変えることができるので、塗布具の仕様に合わせた性能、品質を容易に変更することができる。
また、図4乃至図7は、本発明の液体塗布具の第2の実施形態を示している。
構成の殆どは上述した第1の実施形態と同じなので、以下相違点について説明する。
図5に示すように、弁本体3a後端の壁部3bの内面と弁棒4の段部4dとの間にコイルスプリング11が敷設されている。
そのコイルスプリング11の捲線部は、筆記に適応した弁機構部の適宜開口量まで圧縮・後退するピッチが小さく設定された第1の捲線部11aとそれより適宜強い押圧によって圧縮・後退するピッチが大きく設定された第2の捲線部11bとによって形成されてなる。また、第1の第1の捲線部11aと第2の捲線部11bは必ずしも図示された形態に限らず位置が入れ替わってもよく、更には何れか一方が長手方向の中央に位置してもよく、設計都合で変えることができる。また、必要に応じて両端部に圧縮しない座巻き部が形成される。
(作用)
塗布体7の前端を紙面などに筆記圧で押し当てて、文字を書いたり、塗布したりすることで塗布体7がコイルスプリング11の第1の捲線部11aの附勢力に抗して後退し、弁棒4の前端と弁座6の後端との間の隙間で規定される開口部Bを通じて塗布体7側に塗布液9が供給される。その際、塗布体7が適宜後退した状態で第1の捲線部11aが全圧縮され、筆圧より適宜強い押圧で塗布体7の後退が阻止され、適正な弁機構部の開口量が確保されて塗布体に適量の塗布液が供給される。また、塗布液のボタ落ちする問題も回避される。(図6参照)尚、この状態では第2の捲線部11bは略圧縮されない状態となされている。この状態から、更に強い押圧で塗布体7を後退させると第2の捲線部11bが全圧縮されて大きな開口部Cとなる。(図7参照)
従って、筆記を開始可能とする為には塗布体の先端までインキを導通しておく必要があるが、弁機構部の開口量が大きくなるので短時間に塗布液を塗布体に導通することが可能となる。また更に、筆記圧以上の強い筆圧が掛かった場合には、コイルスプリングが更に圧縮・後退するので強制的に塗布体の後退が阻止されるもののように塗布体の先端が潰れたり、変形したりする虞がない。
また、図8は、本発明の液体塗布具の第3の実施形態を示している。
構成の殆どは上述した第1の実施形態と同じなので、以下相違点について説明する。
図8に示すように、当該液体塗布具は、コイルスプリング13の前後端にそれぞれ座捲部が設けられて、弁棒4の外周部4eに前端側の座捲部の内周部を密着し、弁本体3後端の内周部3dに後端側の座捲部を密着して設けられている。
また、液体塗布具の内孔部、すなわち弁座6の内孔と塗布体12の外周部との形成されるインキ流路5a、口先部5の内孔部の所要箇所に設けられた溝と塗布体12の外周部との間に形成される後方のインキ流路5bと前方のインキ流路5cに於いて、弁機構部が開閉する部位前方の前記インキ流路5aと前記インキ流路5bの所定長さと塗布体12が液体塗布具の前端から突出する側の口先部5の溝と塗布体の先部12aとの間に形成されるインキ流路5cの所定長さを狭い流路とし、その中間に塗布体の軸径を細くして適宜幅広のインキ保留路14が形成されている。
(作用)
塗布体12の前端を紙面などに筆記圧で押し当てて、文字を書いたり、塗布したりすることで塗布体12がコイルスプリング13の附勢力に抗して後退し、弁棒4の前端と弁座6の後端との間の隙間で規定される開口部を通じて塗布体側に塗布液が供給される。
その際、塗布体12が適宜後退した状態でコイルスプリング13が全圧縮され、塗布体12の後退が阻止されて塗布体に適量の塗布液が供給される。
当該液体塗布具は、上述したようにコイルスプリング13の前後端にそれぞれ座捲部が設けられ、弁棒4の外周部4eに前端側の座捲部の内周部が密着し、弁本体3後端の内周部3dに後端側の座捲部が密着して設けられており、また塗布体12は弁棒4に固定されているので、塗布体12は弁本体3aに対して適宜な摩擦抵抗により回動が阻止されている。従って、塗布時に塗布体12が勝手に回動してしまう不具合が防止できると共に、適度な抵抗を有して柔軟に塗布方向に追随させることが可能となり、使い勝手が良くなる。 また、上述したように弁機構部が開閉する部位前方のインキ流路5aとインキ流路5bの所定長さと塗布体12が液体塗布具の前端から突出する側の口先部5の溝と塗布体の先部12aとの間に形成されるインキ流路5cの所定長さを狭い流路とし、その中間に塗布体の軸径を細くして適宜幅広のインキ保留路14を設けることによって、弁機構部の開口量が小さくともインキ保留部14に保留されたインキが速やかに塗布体12に浸透するので、初期筆記や長期間未使用であった場合に比較的短時間に塗布液を塗布体に導通することが可能である。また、幅広のインキ保留路の前後に狭いインキ流路を設定したことによってインキのボタ落ちを防止することが可能であり、またインキに弱い擬塑性を付与することによってさらに安定したものとすることが可能である。
図9は、本発明の実施形態である液体塗布具の全体を示す縦断面図で、塗布軸の軸先にキャップ15が止着されている。
キャップ15は、その後端孔に取付け筒17が固着され、取付け筒17の前端と内キャップ16の後端との間にコイルスプリング等の弾発体18が敷設されて、内キャップ16がキャップ15の前端方向に附勢されると共に、内キャップ16はキャップ15に対して相互間に設けられた凹凸部等の弾性的な係合によって抜け止め係止され、キャップ軸後方に移動可能となされている。
軸先にキャップ15が止着されたときに、内キャップ16の開口端部に軸先周面が密接し、塗布体7が密嵌された状態で内キャップ16が移動するので内キャップ16内は加圧されず、弁機構部3が開口して本体容器1内に空気が押し込まれることが防止される。
また、軸先にキャップ15が止着されたときに、弁機構部3が開口しない強さにコイルスプリングの押圧力が設定されることによって、キャップ15の着脱によって本体容器1内に空気が押し込まれることは確実に防止される。また、前記取付け筒17の後端に消し具19が取付けられている。本発明の液体塗布具に、紙面等への塗布痕跡が適宜摩擦で擦り落とすことを可能とする塗布液が内蔵された時に、消し具17によって塗布痕跡を擦り落とすことが可能である。また、キャップ15の後端に直接または実施形態のように取付け筒17を介して消し具19を設けることができる。
また、消し具17は消しゴムでも良いし、消しゴムのように消し滓がでて摩耗しない弾性体であっても良いし、表面に適宜な摩擦面が付与された硬質体で合っても良い。
性能に応じた塗布液の選択によって消し具も好ましいものが選択される。
(その他の実施形態について)
上述した実施形態において、先軸2の後方に弁本体3aが一体に形成されているが、それぞれ別体で設けられて、相互が接合されるように設けることができる。その際、口先部5は先軸と一体にすることができる。
また、弁座6は、シリコーンゴムなどの弾性部材が選択されるが、無論それ以外の弾性体や樹脂部材であってもよい。また、弁棒前端と弁座後端との密接面はテーパー状にすることも可能である。
また、弁棒4前端の孔部4cに塗布体7の後端部が固定されているが、塗布体の後端を弁棒の前端に当接させて塗布体と弁棒が連動するように設けることも可能である。
また、第2の実施形態において、コイルスプリング11は、筆圧に適応した弱い第1のスプリングと強い第2のスプリングを直列に並べて、必要により相互の当接面との間に座部材を設けることで達成することも可能である。
また、上述したコイルスプリングの前端部を弁棒の外周部に係合し、コイルスプリングの後端部を弁本体の内周部に係合するように設けることで、塗布時に塗布体が勝手に回動してしまう不具合を防止し、かつ、適度な抵抗を有して柔軟に塗布方向に追随させることが可能となる。すなわち、コイルスプリングの両端部に突起や変形部、フック等を形成して弁棒や弁本体と摩擦係合させることが可能である。また、固定状態に係止してもコイルスプリングの回転方向の弾性により適宜な抵抗を持たせて塗布方向に追随させることも可能である。
また、液体塗布具の内孔部と塗布体の外周部との間に形成されるインキ流路に於いて、弁機構部が開閉する部位前方の所定長さと塗布体が液体塗布具の前端から突出する側の所定長さを狭い流路とし、その中間に適宜幅広のインキ保留路を形成する手段は上述した実施形態に限定されない。すなわち、狭いインキ流路と幅広のインキ流路は塗布体の太さを調節するだけでなく、口先部の内孔に設けた溝の幅や深さを変えることで設定することも可能である。また更に、溝を内孔に沿ったジグザグ状、螺旋状などで設けることも可能である。また、前後の狭いインキ流路の中間に幅広のインキ流路が設けられるだけでなく、必要に応じて幅広のインキ流路の要所に狭いインキ流路を設けることでインキの速やかな導通とインキのボタ落ち防止の安全性のバランスがとられる。また、弁機構部の開口量やインキの特性等を勘案して設定される。また、コイルスプリングは全圧縮されることに限定されず、塗布体の後退阻止は別の手段を設けてもよい。
本発明の第1の実施形態である液体塗布具の塗布軸を示す縦断面図である。 第1の実施形態である液体塗布具の塗布軸筆記前端部を示す断面図で、弁機構部が閉口した状態を示している。 第1の実施形態である液体塗布具の塗布軸筆記前端部を示す断面図で、塗布体が押付けられて、弁機構部が開口した状態を示している。 本発明の第2の実施形態である液体塗布具の塗布軸を示す縦断面図である。 第2の実施形態である液体塗布具の塗布軸筆記前端部を示す断面図で、弁機構部が閉口した状態を示している。 第2の実施形態である液体塗布具の塗布軸筆記前端部を示す断面図で、筆圧で塗布体が押付けられて、弁機構部が適宜開口した状態を示している。 第2の実施形態である液体塗布具の塗布軸筆記前端部を示す断面図で、塗布体が強く押付けられて、弁機構部が大きく開口した状態を示している。 第3の実施形態である液体塗布具の塗布軸筆記前端部を示す断面図で、弁機構部が閉口した状態を示している。 本発明の実施形態である液体塗布具の全体を示す縦断面図で、軸先にキャップが止着されている。 完成したキャップの詳細図である。
符号の説明
1 本体容器
2 先軸
2a 軸部
2b 内段部
3 弁機構部
3a 弁本体
3b 壁部
3c 窓部
3d 内周部
4 弁棒
4a 軸部
4b 保持部
4c 孔部
4d 段部
4e 外周部
5 口先部
5a インキ流路
5b インキ流路
5c インキ流路
6 弁座
7 塗布体
7a 先部
7b 後部
7c 段部
8 コイルスプリング
9 塗布液
10 尾栓
11 コイルスプリング
11a 第1の捲線部
11b 第2の捲線部
12 塗布体
12a 先部
13 コイルスプリング
14 インキ保留路
A 開口部
B 開口部
C 開口部
15 キャップ
16 内キャップ
17 取付け筒
18 弾発体
19 消し具




























Claims (5)

  1. 軸先に対して前後動可能な塗布体と、塗布体の後方にコイルスプリングの押圧力によって常時閉弁される弁機構部と、弁機構部の後方に塗布液を内蔵する本体容器とを備え、更に塗布体が密嵌されるように軸先にキャップが止着されてなる液体塗布具であって、
    前記キャップは、内部に弾発体に附勢されると共に軸後方に移動可能な内キャップが配設されてなり、軸先にキャップが止着されたときに、内キャップの開口端部に軸先周面が密接して塗布体が密嵌された状態で内キャップが移動し、
    筆記時には、筆圧によって、前記コイルスプリングの押圧力に抗して塗布体が後方側に移動した際に、前記弁機構部が開口して本体容器の先端側から塗布液が塗布体側に供給可能となると共に、塗布体が所定寸法後退した状態で塗布体の後退が規制されるように構成されたことを特徴とする液体塗布具。
  2. 塗布体が所定寸法後退した状態でコイルスプリングが全圧縮状態となって、塗布体の後退が規制されるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の液体塗布具。
  3. コイルスプリングの圧縮可能な捲線部は、筆記に適応した弁機構部の適宜開口量まで圧縮・後退する部位とそれより適宜強い押圧によって圧縮・後退する部位とによって形成されたことを特徴とする請求項1に記載の液体塗布具。
  4. 軸先にキャップが止着されたときに、弁機構部が開口しない強さにコイルスプリングの押圧力が設定されてなる請求項1に記載の液体塗布具。
  5. 紙面等への塗布痕跡が適宜摩擦で擦り落とすことを可能とする塗布液が本体容器に内蔵され、キャップの後端に直接または取付け筒を介して塗布痕跡を擦り落とすための消し具が設けられてなる請求項1に記載の液体塗布具。



















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