JP2006054377A - ディスプレイ用フィルター - Google Patents

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Abstract

【課題】 可視光線透過率が高く、近赤外線カット能、電磁波シールド能を有するとともに、外光反射防止機能をあわせもち、表面の剥離が起こらない、低コストのプラズマディスプレイ用フィルターを提供することを目的とする。
【解決手段】 透明支持体(A)、導電性フィラーおよびバインダーからなる面抵抗0.1〜500Ω/□の透明導電層(B)および防眩層(C)を含み、可視光線透過率35%以上であるディスプレイ用フィルター。
【選択図】 選択図なし。

Description

本発明は、ディスプレイ用のフィルター、特に低コストのプラズマディスプレイ用フィルターに関する。
近年、軽量で大型化しやすく、高速応答、広視野角、色再現性等の特徴から、プラズマディスプレイを用いた発光型パネル方式の開発が進められている。
プラズマディスプレイは、その構造や動作原理のため、強度の漏洩電磁波、近赤外線を発生する。そのため、プラズマディスプレイ用フィルターを設け、電磁波シールド、近赤外線カットを行う必要がある。
低コストのプラズマディスプレイ用フィルターの技術として、スパッタにより金属薄膜等の透明導電膜を設け、電磁波シールドと近赤外線カットを行う技術が知られている。
しかし、金属薄膜を用いると、導電性は得られるが、広い範囲の波長領域で反射および吸収が起こるため、可視光線透過率が低くなってしまう問題がある。この問題の解決のため、高屈折率透明薄膜と金属薄膜を積層すると、可視光線透過率と電磁波シールド能、近赤外線カット能を両立することができることが従来知られているが(例えば、特許文献1)、工程が多く、さらにスパッタプロセスのため、コストが高いという問題があった。
さらに、ディスプレイのスクリーン部前面には透明樹脂パネル等が使用されるが、室内の電灯、蛍光灯や太陽光等の外光がパネル表面で観察者の方向に反射し、再生された映像、画像が観察者にとって見にくくなる問題がある。このため、ディスプレイ用フィルターには、外光反射防止機能の付与も求められている。しかし、機能を付与するほど部材や工程が増加するので、ディスプレイ用フィルターのコストアップが問題になっている。
また、スパッタ法により形成された透明導電層の上に、反射防止層等透明導電膜と組成の異なる薄膜を直接形成しようとすると、密着性が不十分であるために、剥離してしまい、フィルターの光学特性等の性能が損なわれるという問題があった。
そのため、スパッタ法により形成された透明導電層の上に異なる薄膜を形成しようとする場合は、フィルム等の上にその薄膜を形成した後、粘着層を介して透明導電層上に貼り合わせ、実用に供することがあったが、部材や工程が増加するため、さらにコストが高くなるという問題があった。
特開2001−92363号公報
本発明は、ディスプレイ用フィルター、その中でも特にプラズマディスプレイ用のフィルターとして、可視光線透過率が高く、近赤外線カット能、電磁波シールド能を有するとともに、外光反射防止機能をあわせもち、表面の剥離が起こらない、低コストのディスプレイ用フィルターを提供することを目的とする。
本発明者は、前期課題を解決するため、鋭意研究を重ねた結果、ディスプレイ用フィルター内に導電性フィラーおよびバインダーからなる面抵抗0.1〜500Ω/□の透明導電層を設けることで、可視光線透過率が高く、近赤外線カット能、電磁波シールド能を有するとともに、外光反射防止機能を有し、かつ表面の剥離が起こらないディスプレイ用フィルターを低コストで提供できることを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち本発明は、
(1)透明支持体(A)、導電性フィラーおよびバインダーからなる面抵抗0.1〜 500Ω/□の透明導電層(B)および防眩層(C)を含み、可視光線透過率35% 以上であるディスプレイ用フィルター。
(2)透明導電層(B)に含まれる導電性フィラーが、金属、金属化合物または導電性カ
ーボンである上記(1)に記載のディスプレイ用フィルター。
(3)導電性カーボンが、カーボンナノチューブである上記(2)に記載のディスプレイ
用フィルター。
(4)カーボンナノチューブが、シングルウォールのカーボンナノチューブである上記 (3)に記載のディスプレイ用フィルター。
(5)透明導電層(B)の面抵抗は、0.1〜500Ω/□、かつ、可視光線透過率は、
35%以上である上記(3)または(4)に記載のディスプレイ用フィルター。
(6)透明支持体(A)、透明導電層(B)および防眩層(C)から選ばれる少なくとも 1つの層が、帯電防止性、ガスバリア性、ハードコート性および防汚性から選ばれる 少なくとも1つの機能を有している上記(1)〜(5)いずれか1項に記載のディス プレイ用フィルター。
(7)透明支持体(A)、透明導電層(B)および防眩層(C)の他に、帯電防止性、 ガスバリア性、ハードコート性および防汚性から選ばれる少なくとも1つの機能を有 する層を含む上記(1)〜(5)いずれかに記載のディスプレイ用フィルター。
(8)透明支持体(A)上に透明導電層(B)を形成する工程と、透明支持体(A)また
は透明導電層(B)上に防眩層(C)を形成する工程からなるディスプレイ用フィル
ターの製造方法。
(9)剥離性を有する支持体(D)上に防眩層(C)を形成し、続いて防眩層(C)上に
透明導電層(B)を形成し、さらに透明支持体(A)上に透明支持体(A)と透明導
電層(B)側が向かい合うように貼り合わせる工程からなるディスプレイ用フィルタ
ーの製造方法。
(10)透明導電層(B)を形成する方法が、カーボンナノチューブとバインダーとを含
む組成物を塗布・硬化することである上記(8)または(9)に記載のディスプレイ
用フィルターの製造方法。
(11)透明導電層(B)を形成する方法が、カーボンナノチューブを含む組成物を塗布
し、さらにその上にバインダーを含む組成物を塗布することにより、カーボンナノチ
ューブからなる層中にバインダーを浸透させる工程からなる上記(8)または(9)
に記載のディスプレイ用フィルターの製造方法。
(12)透明導電層(B)を形成する方法が、シングルウォールのカーボンナノチューブ
とバインダーとを含む組成物を塗布・硬化することである上記(8)または(9)に
記載のディスプレイ用フィルターの製造方法。
(13)透明導電層(B)を形成する方法が、シングルウォールのカーボンナノチューブ
を含む組成物を塗布し、さらにその上にバインダーを含む組成物を塗布することによ
り、カーボンナノチューブからなる層中にバインダーを浸透させる工程からなる上記
(8)または(9)に記載のディスプレイ用フィルターの製造方法。
本発明のディスプレイ用フィルターは、低コストでありながら、可視光線透過率が高く、近赤外線カット能、電磁波シールド能を有するとともに、外光反射防止機能をあわせもち、表面の剥離が起こらない。
本発明について、以下具体的に説明する。
本発明における透明支持体としては、次のようなものが挙げられる。
(i)ガラス板、あるいはメタクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等に例示されるプラスチック板やシート等、可視光領域において透明な板状またはシート状の基材。
ガラス板としては、化学強化加工や風冷強化加工を行った半強化ガラス板または強化ガラス板を用いることが好ましい。
上述のプラスチック板やシートの中でも特に好ましいのは、メタクリル樹脂板である。
これらの板状またはシート状の基材の厚みは、特に限定されるものではないが、通常数mm程度である。
(ii)トリアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロースアセテート系フィルム、延伸したポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ノルボルネン系フィルム、ポリアリレート系フィルムおよびポリスルホン系フィルム、セルローストリアセテートフィルム、セルロースアセテートプロピオネートフィルム等、可視光領域において透明なフィルム状の基材。
フィルムの厚みは特に限定されないが、数十μm〜数百μm程度である。
これらの透明支持体は、選択波長吸収剤を含有していてもよい。
ディスプレイ用フィルターに、耐衝撃性や硬度等の機械的強度が要求される場合には、透明支持体(A)としては、(i)に列挙した板状またはシート状の基材が強度に優れ変形が少ないので好ましい。
本発明において、透明導電層は、少なくとも導電性フィラーおよびバインダーからなる、単層、または異なる導電性フィラーとバインダーの薄膜を積層して得られる積層体である。
本発明における透明導電層の面抵抗は、0.1〜500Ω/□であり、好ましくは、0.1〜100Ω/□である。面抵抗は、デジタルマルチメーター等により測定することができる。
本発明のディスプレイ用フィルターの可視光線透過率は、35%以上である。本発明における可視光線透過率とは、JIS K−7361−1により規定される、プラスチック透明材料の全光線透過率のことをさす。可視光線透過率は、濁度計等を用いて測定することができる。
本発明における導電性フィラーとしては、金属、金属化合物または導電性カーボン化合物等が挙げられる。
金属として好ましいのは、金、銀、銅、白金、パラジウム、インジウム、スズである。このうち銀が導電性、赤外線反射性、可視光透過性に優れているので特に好ましい。また、金属は、金、銀、銅、白金、パラジウム、インジウム、スズの中から選ばれる2種以上の金属からなる合金でも構わない。銀の合金は導電性、赤外線反射性、可視光透過性および安定性に優れるため、特に好ましい。
金属化合物として好ましいのは、インジウム、チタン、ジルコニウム、ビスマス、スズ、亜鉛、アンチモン、タンタル、セリウム、ネオジウム、ランタン、トリウム、マグネシウム、ガリウムの酸化物、またはこれら酸化物の混合体や硫化物である。これら酸化物あるいは硫化物は、化学量論的な組成にズレがあっても、光学特性を大きく変えない範囲であるならば差し支えない。このうち、酸化インジウムと酸化スズの混合物(ITO)は、導電性、可視光透過性の点で特に好ましい。
導電性カーボンとして好ましいのは、カーボンナノチューブ、カーボンブラック、ホローカーボンマイクロファイバーである。このうち、カーボンナノチューブは、特に好ましい。
金属、金属化合物、導電性カーボン化合物の導電性フィラーのなかでも、カーボンナノチューブは、導電性、赤外線反射性、可視光透過性に優れるため、特に好ましい。カーボンナノチューブの直径は、好ましくは0.5〜200nm、より好ましくは0.5〜50nm、さらに好ましくは0.5〜3.5nm、最も好ましくは0.5〜1.5nmである。カーボンナノチューブの長さは、好ましくは5nm〜10μm、より好ましくは20nm〜5μmである。また、アスペクト比は、5以上であることが好ましい。
また、カーボンナノチューブの中でも、壁が単層であるシングルウォールのカーボンナノチューブが、導電性、赤外線反射性、可視光透過性に特に優れるため、より好ましい。
カーボンナノチューブを導電性フィラーとする透明導電層は、面抵抗が0.1〜500Ω/□かつ可視光線透過率が35%以上であることが好ましい。より好ましくは、面抵抗が0.1〜200Ω/□かつ可視光線透過率が45%以上である。さらに好ましくは、面抵抗が0.1〜100Ω/□かつ可視光線透過率が60%以上である。
本発明におけるバインダーとしては、ポリマーおよびバインダーの前駆体から得られるものが用いられる。好ましくは、加水分解基含有シラン化合物およびその加水分解物や重縮合物、有機ポリマー、重合性モノマーおよび/またはその重縮合物、硬化性樹脂である。
本発明における加水分解基含有シランとしては、下記一般式(1)で表される加水分解基含有シラン、下記一般式(2)で表される加水分解基含有シランが挙げられる。加水分解基とは、加水分解により水酸基が生じる基であればよく、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、アミノ基、エノキシ基、オキシム基等が挙げられる。
SiX4−p (1)
(式中、Rは水素または炭素数1〜10のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基を表す。またこれらの置換基上にさらにハロゲン基、ヒドロキシ基、メルカプト基、アミノ基、(メタ)アクリロイル基、エポキシ基等の官能基を有していてもよい。Xは加水分解基を表す。pは0〜3の整数である。)
Si−R −SiX (2)
(式中、Xは加水分解基を表し、Rは炭素数1〜6のアルキレン基またはフェニレン基を表す。また、qは0または1である)
加水分解基含有シランとして具体的に用いられるものは、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ(n−プロポキシ)シラン、テトラ(i−プロポキシ)シラン、テトラ(n−ブトキシ)シラン、テトラ(i−ブトキシ)シラン、テトラ−sec−ブトキシシラン、テトラ−tert−ブトキシシラン、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、シクロヘキシルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジメトキシシラン、ジエトキシシラン、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ビス(トリメトキシシリル)メタン、ビス(トリエトキシシリル)メタン、ビス(トリフェノキシシリル)メタン、ビス(トリメトキシシリル)エタン、ビス(トリエトキシシリル)エタン、ビス(トリフェノキシシリル)エタン、1,3−ビス(トリメトキシシリル)プロパン、1,3−ビス(トリエトキシシリル)プロパン、1,3−ビス(トリフェノキシシリル)プロパン、1,4−ビス(トリメトキシシリル)ベンゼン、1,4−ビス(トリエトキシシリル)ベンゼン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、3−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン、3−ヒドロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、テトラアセトキシシラン、テトラキス(トリクロロアセトキシ)シラン、テトラキス(トリフルオロアセトキシ)シラン、トリアセトキシシラン、トリス(トリクロロアセトキシ)シラン、トリス(トリフルオロアセトキシ)シラン、メチルトリアセトキシシラン、メチルトリス(トリクロロアセトキシ)シラン、テトラクロロシラン、テトラブロモシラン、テトラフルオロシラン、トリクロロシラン、トリブロモシラン、トリフルオロシラン、メチルトリクロロシラン、メチルトリブロモシラン、メチルトリフルオロシラン、テトラキス(メチルエチルケトキシム)シラン、トリス(メチルエチルケトキシム)シラン、メチルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン、フェニルトリス(メチルエチルケトキシム)シラン、ビス(メチルエチルケトキシム)シラン、メチルビス(メチルエチルケトキシム)シラン、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサメチルシクロトリシラザン、ビス(ジメチルアミノ)ジメチルシラン、ビス(ジエチルアミノ)ジメチルシラン、ビス(ジメチルアミノ)メチルシラン、ビス(ジエチルアミノ)メチルシラン等が挙げられる。
また、例えば、メチルシリケート51、エチルシリケート40、エチルシリケート48(いずれも、コルコート株式会社製)等に代表される、下記一般式(3)で表される加水分解基含有シランも好適に用いることができる。
−(O−Si(OR)r−OR (3)
(式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基を表す。rは2〜8の整数である。)
上記加水分解基含有シランは、単独または2種以上の混合物として用いることができる。
上記加水分解基含有シランの中でもテトラメトキシシラン、テトラエトキシシランが好適に用いられる。
加水分解基含有シランの加水分解物とは、加水分解基がシラノール基に加水分解されているものを指す。
加水分解基含有シランの重縮合物とは、加水分解基が加水分解されて生じたシラノール基が縮合したり、加水分解基含有シランの重合性官能基が重合したりして生じた、重縮合体を指す。
これらの加水分解基含有シランは、加水分解反応により加水分解基の一部または全部が反射防止膜用塗布組成物中でシラノール基に変換されていてもよいので、上記の加水分解基含有シランの一部または全部の代わりに、シラノール基を含有するシランを用いてもよい。このようなシランとしては、次のようなものが挙げられる。
ケイ酸、トリメチルシラノール、トリフェニルシラノール、ジメチルシランジオール、ジフェニルシランジオール等のシラン、あるいは末端や側鎖にヒドロキシル基を有するポリシロキサン等。また、オルトケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸カリウム、オルトケイ酸リチウム、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、メタケイ酸リチウム、オルトケイ酸テトラメチルアンモニウム、オルトケイ酸テトラプロピルアンモニウム、メタケイ酸テトラメチルアンモニウム、メタケイ酸テトラプロピルアンモニウム等のケイ酸塩や、これらを酸やイオン交換樹脂に接触させることにより得られる活性シリカ等のシラン。
有機ポリマーとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエーテル類、ポリアクリルアミド誘導体、ポリメタクリルアミド誘導体、ポリ(N−ビニルピロリドン)、ポリ(N−アシルエチレンイミン)等のアミド類、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸誘導体、ポリメタクリル酸誘導体、ポリカプロラクトン等のエステル類、ポリイミド類、ポリウレタン類、ポリ尿素類、ポリカーボネート類、ニトロセルロース類等が挙げられる。有機ポリマーは、末端や主鎖中に、重合性官能基を有していてもよい。
重合性モノマーとしては、アルキル(メタ)アクリレート、アルキレンビス(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、アルキレンビスグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールトリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポキシド等が挙げられる。ここで(メタ)アクリレートとはアクリレートとメタクリレートの両方を指す。
硬化性樹脂としては、(メタ)アクリル系UV硬化性樹脂、湿気硬化型シリコーン樹脂、熱硬化型シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ノボラック樹脂、シリコーンアクリレート樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタン樹脂、尿素樹脂等が挙げられる。
これらのバインダーが重合性官能基を有する場合、その重合性官能基と重合可能な官能基を有する加水分解基含有シランを併用することが好ましい。
これらのバインダーと導電性フィラーからなる透明導電層の上に、異なる組成の薄膜を積相する場合、透明導電層中のバインダーが密着性を発現するため、透明導電層およびその上に直接形成された反射防止層等の薄膜の剥離が起こりにくくなる。
上記バインダーに対する上記導電性フィラーの量は、前述の面抵抗や可視光線透過率が実現される範囲内であれば特に限定されるものではないが、通常バインダーに対して重量比で0.00001〜500、好ましくは0.0001〜200、より好ましくは0.001〜100である。0.00001を下回ると十分な導電性が発現しない場合があり、また逆に500より多いと透明導電層の強度、密着性や透明性が損なわれる場合がある。
透明導電層の膜厚は、前述の面抵抗や可視光線透過率が実現される範囲内であれば特に限定されるものではないが、0.5nm〜100μmが好ましく、10nm〜10μmがより好ましく、30nm〜5μmがさらに好ましい。0.5nmを下回ると十分な導電性が発現しない場合があり、また逆に100μmより厚いとクラックの原因となる場合がある。
本発明において防眩層とは、反射防止性能および/または防眩性能を有する、単層または積層体のことを指す。
防眩層が反射防止性能を有する場合、防眩層は「低屈折率層」単層、あるいは「低屈折率層」を少なくとも1つ有している積層体である。「低屈折率層」とは、基板上に単層で存在する場合には、基板よりも低い屈折率を有し、基板上に複数層が形成されている中の1層である場合は、その下層よりも低い屈折率を有する。
低屈折率層は具体的に、フッ素系透明高分子樹脂や、フッ化マグネシウム、シリコン系樹脂や酸化ケイ素の薄膜、シリカ等の微粒子が適当なバインダーで結着したポーラスな薄膜、あるいは、テンプレートが抽出されポーラスになったシリカ等の薄膜を挙げることができる。
低屈折率層の厚さは、通常、50〜1000nm、好ましくは50〜500nm、より好ましくは60〜200nmである。厚さが薄すぎても厚すぎても可視光領域での反射防止効果が低下する傾向がある。
低屈折率層の直下に高屈折率層を設けると、さらに反射防止効果を高めることができるので好ましい。高屈折率層の具体的な例として、チタン、ジルコニウム、亜鉛、セリウム、タンタル、イットリウム、ハフニウム、アルミニウム、マグネシウム等の金属からなる酸化物または複合酸化物等公知の無機微粒子を、バインダーで結着したものを挙げることができる。上記金属酸化物のうち、高屈折率と耐光性を併せ持つ酸化ジルコニウムが特に好ましい。
高屈折率層のバインダーは、透明導電層のバインダーとして列挙したものを用いることができる。バインダーの種類と量は、目的の屈折率、強度、耐光性、黄変性等によって公知のものを用いることができる。
高屈折率層の屈折率は1.4〜2.5の範囲で、なるべく低屈折率層の屈折率の2乗に近い値に設定するのが好ましい。高屈折率層の厚さは、通常、0.01μm〜1μmに設定される。
防眩層が防眩性能を有する場合、表面には0.1μm〜10μm程度の微小な凹凸を有している。このような表面の凹凸は、塗膜が形成後に荒らされて作られたものである場合と、塗膜に含まれている粒子が形成しているものの場合がある。
防眩層が防眩性能を有する場合、防眩層のヘイズは、好ましくは0.5%以上20%以下であり、より好ましくは1%以上10%以下である。ヘイズが小さすぎると外光を散らす能力が不十分であり、ヘイズが大きすぎると、ディスプレイの画像がぼやけて鮮明性が低下する場合がある。ヘイズは、JIS K−7361−1により規定されているものを指し、濁度計等を用いて測定することができる。また、防眩層の凸と凸の山の間隙が短いほど、すなわち凹凸のピッチが細かいほど、画像のボケが少なくなり、好ましい。
ディスプレイ用フィルターは、帯電防止性、ガスバリア性、ハードコート性および防汚性から選ばれる少なくとも1つの機能を有していることが好ましい。これらの機能は、ディスプレイ用フィルターの構成要素である、透明支持体、透明導電層および防眩層の少なくとも1つの層が有していてもよいし、フィルター内にこれらの機能を有する別の1層または複数層が存在していてもよい。これらの機能のうち複数を、透明支持体、透明導電層および防眩層のいずれか1つ、あるいは別の1層が有していてもよい。
ディスプレイ用フィルターが帯電防止性を有すると、ディスプレイ用フィルター表面に埃が付着するのを防ぐことができるので有効である。帯電防止性は、界面活性剤、イオン性ポリマー等の公知の帯電防止剤や導電性微粒子等を含むことにより得られる。
導電性微粒子としては、例えば、インジウム、亜鉛、スズ、モリブデン、アンチモン、ガリウム等の酸化物あるいは複合酸化物微粒子、銅、銀、ニッケル、低融点合金(ハンダ等)の金属微粒子、金属を被覆したポリマー微粒子、各種のカーボンブラック、ポリピロール、ポリアニリン等の導電性ポリマー粒子、金属繊維、炭素繊維等、公知のものが用いられる。この中でも特にITO(スズ含有酸化インジウム)粒子、ATO(スズ含有酸化アンチモン)粒子が、高い透明性と導電性を発現させることができるので好ましい。帯電防止性は、支持体が有していてもよいが、帯電防止性を有する層が存在する場合、その厚さは、通常、0.01〜1μmに設定される。バインダーが用いられる場合は、透明導電層のバインダーとして列挙したものを用いることができる。
ディスプレイ用フィルターがガスバリア性を有すると、フィルターの耐環境性が向上するため好ましい。たとえば、フィルター中に銀のように化学的、物理的に不安定な物質が存在する場合、その物質が環境中の汚染物質、水蒸気等で劣化、変色、凝集を起こし、フィルターの光学特性等の性能を損なうことがある。そのような不安定な物質を含む層をガスバリア性を有する層が被覆していると、耐環境性が向上する。
ガスバリア性は、透湿度で10q/m・day以下であることが好ましい。
前述のとおり、ガスバリア性を有する層は、不安定な物質を含む層を被覆していることが好ましい。
ディスプレイ用フィルターがハードコート性を有すると、ディスプレイ用フィルター表面の鉛筆強度や耐衝撃性を向上させることができるので好ましい。ハードコート性は、市販のシリコーン系ハードコート、(メタ)アクリル系ハードコート、エポキシ系ハードコート、ウレタン系ハードコート、エポキシアクリレート系ハードコート、ウレタンアクリレート系ハードコート等、公知のハードコートを含む層を設けることにより生じる。この他、多官能モノマー等と重合開始剤を含む塗膜を重合させた層を有することによっても生じる。ハードコート性を有する層の厚さは、通常、0.1μm〜10μmに設定される。
ディスプレイ用フィルターが防汚性を有すると、フィルター表面に指紋等の汚れが付きにくくなったり、汚れがついても簡単に取り除けるようになるため、好ましい。防汚性が生じるためには、水及び/または油脂に対して非濡性を有する物質、例えばフッ素化合物やケイ素化合物を含む層が、ディスプレイ用フィルターの表面に存在する必要がある。このため、防眩層がこれらの化合物を有していてもよいし、防眩層上に、これらの化合物を1〜数分子、コートして防汚性を付与してもよい。
本発明のディスプレイ用フィルターは、電磁波シールドが要求される場合、アースを取ることが好ましい。これは、透明導電層の少なくとも一部にアース電極を設け、このアース電極からアース線を引き出すこと等により、ディスプレイ本体のハウジングのアース部に直結すればよい。
アース電極はディスプレイからの映像や文字の表示の邪魔にならないように、パネルの周縁部でかつディスプレイの外枠カバーによって覆われる部分の一部あるいは全部に形成することが好ましく、面アースとすることが好ましい。
アース電極の形成方法は特に制限されないが、例えば導電性銀ペーストを主成分として印刷法で形成する方法、銅テープを貼り付ける方法等、適宜応用される。
電極の厚さは、特に限定されないが、数μm〜数mm程度である。
更に、アース線を本体導電性シャシー、グランド電極等の本体アース部に接続固定することにより、電磁波遮蔽を効果的に発現させることができる。この接続において金属パッキングを用いることも望ましい。
所望の光学特性のディスプレイ用フィルターを得るには、透明導電層、防眩層、その他の層、透明支持体の厚みや光学定数(屈折率、消光係数)を用いたベクトル法、アドミッタンス図を用いる方法等を使った光学設計を行い、各層の組成、層数、膜厚等を決定する。光学定数は、エリプソメトリー(楕円偏光解析法)やアッペ屈折率計、反射分光計等を用いて測定することができる。
ディスプレイ用フィルターは、その透過色がニュートラルグレーまたはブルーグレーであることが要求されることがある。しかし、可視光線透過率や可視光線反射率を重視すると、一般にその透過色調は緑から黄緑色になる傾向がある。このような場合、ディスプレイ用フィルターの色調を補正するために、可視光領域に吸収を有する選択波長吸収剤を使用してもよい。
また、プラズマディスプレイのように、ディスプレイは発光形式によっては不要発光を発することがある。このような場合も、不要発光を吸収してディスプレイの発光色純度・コントラストを向上するために、選択波長吸収剤を使用してもよい。
選択波長吸収剤を用いる方法としては、(1)選択波長吸収剤を少なくとも1種類以上、透明な樹脂に混錬させたプラスチック板や高分子フィルム(2)選択波長吸収剤を少なくとも1種類以上、樹脂または樹脂モノマー/有機系溶媒の樹脂濃厚液に分散・溶解させ、キャスティング法により形成したプラスチック板や高分子フィルム(3)選択波長吸収剤の少なくとも1種類以上を、透明導電層、防眩層、その他の層のコーティング液に分散し、透明な基体上にコーティングしたもの(4)選択波長吸収剤の少なくとも1種類以上を含有する透明な粘着剤(5)ガラスに金属イオンまたはコロイドを含む色ガラス、等のいずれか一つ以上を選択することができる。
本発明における含有とは、基材または塗膜等の層または粘着剤の内部に含有されることはもちろん、基材または層の表面に塗布した状態を意味する。色調補正を行うための選択波長吸収剤は、可視波長領域に所望の吸収波長を有する一般の染料または顔料でよく、その種類は特に限定されるものではないが、例えばアントラキノン系、フタロシアニン系、メチン系、アゾメチン系、オキサジン系、アゾ系、スチリル系、クマリン系、ポルフィリン系、ジベンゾフラノン系、ジケトピロロピロール系、ローダミン系、キサンテン系、ピロメテン系等の一般に市販もされている有機色素があげられる。その種類、濃度は、有機色素の吸収波長・吸収係数、透明導電層の色調及びディスプレイ用フィルターに要求される可視光透過特性、透過率、そして分散させる媒体または塗膜の種類・厚さから決まり、特に限定されるものではない。
可視領域において異なる吸収波長を有する選択波長吸収剤2種以上を一つの媒体または塗膜に含有させてもよい。
ディスプレイ用フィルターは、必要に応じて、近赤外線領域に吸収を持つ選択波長吸収剤を含有していてもよい。そのような選択波長吸収剤の例として、フタロシアニン系化合物、アントラキノン系化合物、ジチオール系化合物、ジイミニウム系化合物等が挙げられる。その種類、濃度は、分散させる媒体または塗膜の種類・厚さや、選択波長吸収剤に要求される近赤外線の吸収量等から決まり、特に限定されるものではない。
ディスプレイ用フィルターは、耐光性等の向上のため、必要に応じて紫外線領域に吸収を持つ、選択波長吸収剤を含有していてもよい。そのような選択波長吸収剤の種類、濃度は、特に限定されない。
本発明の透明導電層・防眩層・その他の層は、透明支持体(A)の上に直接積層されていてもよいが、透明導電層・防眩層・その他の層・透明支持体(A)の間に別の透明支持体や後述する粘着層や接着層が存在していてもよい。透明導電層(B)の上に防眩層・その他の層を積層する場合も、同様である。透明支持体(A)以外の透明支持体や粘着層、接着層は複数存在していても構わない。
本発明においては、粘着層とは特に透明支持体と各層を貼り合わせる層のことを指し、接着層とは、とくに後述する転写箔を透明支持体や透明支持体上の積層体に貼り合わせる層のことを指す。
粘着層を形成する粘着剤としては、特に制限されず、粘着シート、フィルムに通常使用されるものを好適に使用することができる。中でも、透明で主成分樹脂のガラス転移温度が−50℃〜−130℃の範囲にあるポリアクリル酸ブチル、ポリアクリル酸−2−エチルヘキシルを使用したアクリル酸エステル系、ポリイソプチレン系、SBR系、天然ゴム等のゴム系、ウレタン−アクリレート系、エポキシ−アクリレート系、シリコーンゴム系、塩化ビニール系または酢酸ビニル含有量が20〜40%のエチレン酢酸ビニル系が好ましい。
粘着剤と併用する粘着付与剤としては、ロジン、ロジンエステル及びその誘導体、テルペン樹脂、フェノール樹脂、クマロン−インデン樹脂、炭化水素樹脂等が使用され、更に軟化剤として脂肪酸エステル、動植物油脂、ワックス、石油重質留分が用いられ、透明で主成分樹脂との相溶性より適宜選択される。
粘着層の厚みは、5〜200μmの範囲が透明性が高く好ましい。粘着層の厚みが5μm以上であれば、粘着層を均一に形成することが容易であり、200μm以下であれば、例えば、夏期の高温下でディスプレイ用フィルター表面等への積層一体化の際にしわ等の欠陥が生じやすい等の問題がなく好ましい。更に好ましい粘着層の厚さは、10〜50μmである。
粘着層に選択波長吸収剤を含有させ、選択波長吸収性を持たせてもよい。
また、粘着層が衝撃吸収性を有する場合、ディスプレイ用フィルターの耐衝撃性が増すため、好ましい。
本発明の接着層の種類は、特に限定されず、公知の接着剤、粘着性シート、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂等、透明支持体や透明支持体上の積層体と転写箔とを接着する機能を有するものであれば、いかなるものでも用いることができる。接着層は、可視光領域で光学的に透明であることが好ましい。
接着層に選択波長吸収剤を含有させ、選択波長吸収性を持たせてもよい。
次に、本発明のディスプレイ用フィルターの製造方法について説明する。
まず、防眩層、透明導電層、粘着層、接着層、その他の層の具体的な形成法について説明する。
本発明における防眩層、透明導電層、粘着層、接着層、その他の層は、各形成用塗布組成物を塗布することにより形成されることが、生産性等の点から好ましい。ただし粘着層や接着層は、あらかじめシート状になった感圧型粘着剤等をラミネートして形成されることも好適である。この中で特に透明導電層は、形成用塗布組成物を塗布することにより形成することが、密着性に優れるため好ましい。
本発明における防眩層、透明導電層、粘着層、接着層、その他の層の各形成用塗布組成物は、通常、前記各層の機能を発現させる成分の他に、必要に応じて、バインダーおよび/またはバインダー前駆体、各種フィラー、粘着剤、接着剤、硬化剤や種々の添加剤等を溶媒に溶解させたものである。
溶媒としては、水、炭素数1〜6の一価アルコール、炭素数1〜6の二価アルコール、グリセリン等のアルコール類の他、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N−エチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N−エチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ(n−プロピル)エーテル、ジイソプロピルエーテル、ジグライム、1、4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル等のアルカノールエーテル類、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、乳酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、炭酸ジエチル、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、γ−ブチロラクトン、アセト酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチル(n−ブチル)ケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアミルケトン、アセチルアセトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル、n−ブチロニトリル、イソブチロニトリル等のニトリル類、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、スルホラン等が好適に用いられる。
より好ましい溶媒としては、炭素数1〜6の一価アルコール類、およびエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル等のアルカノールエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチル(n−ブチル)ケトン、メチルイソブチルケトン、メチルアミルケトン、アセチルアセトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等のケトン類を挙げることができる。
これらの溶媒は、本発明の目的を損なわない限り混合したり、他の任意の溶媒または添加物を混合してもよい。
本発明における防眩層、透明導電層、粘着層、接着層、その他の層の各形成用塗布組成物の濃度は、粘度や組成物の分散安定性、塗工方法等を考慮し、適当な濃度に決めればよい。
透明導電層、防眩層、およびその他の層の形成用塗布組成物中に重合性官能基を有する成分がある場合には、さらに添加物として重合開始剤を添加することが有効である。重合開始剤としては、熱ラジカル発生剤、光ラジカル発生剤、熱酸発生剤、光酸発生剤等公知のものを、重合性官能基や重合性モノマーの反応形態に合わせて選ぶことができる。
熱/光ラジカル発生剤の具体例としては、日本国チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社より市販されているイルガキュア(登録商標)、ダロキュア(登録商標)と呼ばれるアセトフェノン系、ベンゾフェノン系、ホスフィンオキサイド系、チタノセン系の各重合開始剤、チオキサントン系重合開始剤、ジアゾ系重合開始剤、o−アシルオキシム系重合開始剤等が挙げられる。これらの中でもイルガキュア(登録商標)907、イルガキュア(登録商標)369、イルガキュア(登録商標)379等の分子内にアミノ基および/またはモルホリノ基を有する重合開始剤が特に好ましい。
また熱/光酸発生剤の具体例としては、日本国三新化学工業株式会社より市販されているサンエイド(商標)SIシリーズ、日本国和光純薬工業株式会社より市販されているWPIシリーズ、WPAGシリーズ、日本国シグマアルドリッチジャパン株式会社より市販されているPAGsシリーズに代表される、スルホニウム系、ヨードニウム系、ジアゾメタン系の各重合開始剤等が挙げられる。
これら重合開始剤は単独でも2種類以上を併用しても構わない。
また、各層の形成用塗布組成物が加水分解基含有シランを含有する場合、加水分解・脱水縮合反応を促進する目的で触媒を含有していてもよい。触媒としては、酸性触媒、アルカリ性触媒、有機スズ化合物等が挙げられる。特に酸性触媒が好ましく、例えば硝酸、塩酸等の鉱酸やシュウ酸、酢酸等の有機酸が挙げられる。
本発明における防眩層、透明導電層、粘着層、その他の層の各形成用塗布組成物は、本発明の趣旨を損なわない範囲でさらに消泡剤、分散安定剤、増粘剤、レベリング剤、難燃剤、酸化防止剤や改質用樹脂等の添加剤を添加してもよい。
各層の形成用塗布組成物を塗布する方法としては、ディッピング、スピンコーター、ナイフコーター、バーコーター、ブレードコーター、スクイズコーター、リバースロールコーター、グラビアロールコーター、スライドコーター、カーテンコーター、スプレーコーター、ダイコーター、キャップコーター等の公知の方法が挙げられる。これらのうち、連続塗布が可能なナイフコーター、バーコーター、ブレードコーター、スクイズコーター、リバースロールコーター、グラビアロールコーター、スライドコーター、カーテンコーター、スプレーコーター、ダイコーターおよびキャップコーターが好ましく用いられる。
各層の形成用塗布組成物を塗布した後に、各層の形成用塗布組成物が溶媒を含んでいる場合には乾燥を行う。乾燥の方法は、通常、溶媒の沸点と透明支持体の耐熱性に応じて室温〜200℃の範囲から選ばれる温度にて1秒〜10分間の処理を行う。形成用塗布組成物がバインダー成分を含んでいる場合、バインダーが熱硬化性を有するならば、通常、透明支持体の耐熱性に応じて60〜200℃の範囲から選ばれる温度にて1秒〜10分間の加熱を行い硬化する。バインダー成分が光硬化性を有するならば、紫外線や電子線を公知の方法で照射する。
透明導電層の具体的な作成方法として、透明導電層の形成用塗布組成物を1回塗布して形成する、1回塗布法の他に、基体上に導電性フィラーを含む組成物を塗布し導電性フィラーからなる層を形成させ、さらにその上にバインダー前駆体を含む組成物を塗布することで導電性フィラーからなる層中にバインダー前駆体を浸透させる、2回塗布法を挙げることができる。
2回塗布法によると、透明導電層(B)の一方の面側に導電性フィラーが偏って分布する構造となり、導電性フィラー同士が接触する確率が増加することで透明導電層(B)の導電性を著しく向上させることができるので、好ましい。
2回塗布法において、導電性フィラーを含む組成物は、さらにバインダー前駆体を含有してもよい。バインダー前駆体として用いることができるものは前述の通りである。ただし、この場合には、バインダー前駆体の含有量は、得られる導電性フィラーからなる層中に空隙が残存する程度であることが好ましい。具体的には、バインダーに対する導電性フィラーの量は、前述の面抵抗や可視光線透過率が実現される範囲内であれば特に限定されるものではないが、通常、バインダーに対して重量比で0.00001〜500、好ましくは0.0001〜200、より好ましくは0.001〜100である。0.00001を下回ると層中に空隙が発現しない場合があり、また逆に500より多いと導電性フィラーからなる層が剥離する場合がある。
2回塗布法において、1回目の塗布で得られた導電性フィラーからなる層上に、バインダー前駆体を含む組成物を塗布することで導電性フィラーからなる層中にバインダー前駆体を浸透させる。用いることができるバインダー前駆体は上述の通りであり、またバインダー前駆体が硬化性を有するならば、前述の硬化剤を含有することが好ましい。バインダー前駆体を含む組成物を塗布する方法は前述の通りである。膜厚は前述の導電性フィラーからなる層より厚いことが好ましい。
次に、防眩層の具体的な作成方法について説明する。
防眩層が低屈折率層としての機能を備えている場合、その具体的な形成法としては、前述の方法やスパッタリングや真空蒸着等公知の方法用いて、フッ化マグネシウムや酸化ケイ素を薄膜にする方法、フッ素系透明高分子樹脂や、シリコン系樹脂やシリカ等の微粒子とバインダーを含む形成用塗布組成物を用いて前述の方法で形成する方法、あるいは、シリコーン樹脂前駆体とテンプレートを含む塗布組成物から前述の方法で薄膜を形成後、テンプレートを抽出してポーラスな薄膜にする方法が挙げられる。
また、防眩層が高屈折率層としての機能を備えている場合、その具体的な形成法としては、少なくとも前述の無機微粒子とバインダーを含む形成用塗布組成物を用いて、前述の方法で形成する方法を挙げることができる。
防眩層が防眩性能を有する場合、防眩層表面の凹凸を形成する具体的な方法としては、アクリル樹脂、シリコン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂等の熱硬化または光硬化性樹脂に、シリカ、有機珪素化合物、メラミン、アクリル等の無機化合物または有機化合物の粒子を分散させインク化したものを、バーコート法、リバースコート法、グラビアコート法、ダイコート法、ロールコート法等公知の塗工法で塗布、硬化する方法を挙げることができる。粒子の平均粒径は、特に限定されるものではないが、通常1〜40μmである。
この他の防眩層形成法の例として、アクリル樹脂、シリコン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂等の熱硬化または光硬化性樹脂を塗布後、所望のヘイズまたは表面状態を有する型を押しつけ硬化し、表面に凹凸をつける方法や、溶剤等により表面をエッチングすることで凹凸をつける方法、スパッタリングや真空蒸着等公知の方法により表面に凹凸をつける方法等が挙げられる。ただし、本発明の防眩層の形成方法は、必ずしも上記方法に限定されるものではない。
以上、防眩層、透明導電層、粘着層、接着層、その他の層の具体的な形成法について説明した。
次に、防眩層、透明導電層、粘着層、接着層、その他の層、透明支持体を積層し、本発明のディスプレイ用フィルターを製造する方法について、詳しく説明する。
ディスプレイ用フィルターは、次に示す製造方法(a)あるいは製造方法(b)により製造することができる。
製造方法(a):透明支持体(A)上に透明導電層(B)を形成する工程と、透明支持体(A)または透明導電層(B)上に防眩層(C)を形成する工程からなる製造方法、
製造方法(b):剥離性を有する支持体(D)上に防眩層(C)を形成し、続いて防眩層(C)上に透明導電層(B)を形成し、さらに透明支持体(A)上に透明支持体(A)と透明導電層(B)側が向かい合うように貼り合わせる工程からなる製造方法。
製造方法(a)において、透明導電層、防眩層、その他の層は、透明支持体(A)の上に直接積層して形成してもよいが、透明支持体(A)とは別の透明支持体の上に積層体として形成した後、粘着層を介して、透明支持体(A)の上に貼り合わせてもよい。また、透明導電層、防眩層、その他の層を、透明支持体(A)とは別の複数の透明支持体の上に単層であるいは積層体として、別々に形成した後、粘着層を介して、透明支持体(A)の上に貼り合わせてもよい。防眩層、その他の層を透明導電層(B)上に形成する場合も、同様である。
貼り合わせる方法は特に制限されず、粘圧着あるいは熱融着等の方法が適宜選択される。貼り合わされる面は、コロナ放電処理等の易接着処理をしておくことが好適である。
生産性の点から、透明支持体(A)とは別の透明支持体は、フィルム状であることが好ましい。
透明導電層、防眩層、その他の層は、前述の通常の塗布方法で形成して直接積層してもよいが、接着層を介する等して、転写法により積層することも可能である
本発明において転写法とは、剥離性を有する支持体上に、転写する単層あるいは積層体を形成し、その上に接着層を形成する等して転写フィルムを形成した後、転写フィルム上の転写箔(転写したい単層あるいは積層体と、接着層との積層体)を接着層を介する等して、透明支持体や透明支持体上の積層体に貼り合わせ、その後剥離性を有する支持体を剥離し、転写箔を対象上に積層する方法を指す。
剥離性を有する支持体には任意のものが使用でき、例えば、ガラス板、金属板、(メタ)アクリル樹脂シート、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、トリアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロースアセテート系フィルム、延伸したポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系フィルム、ポリカーボネート系フィルム、ノルボネン系フィルム、ポリアリレート系フィルムおよびポリスルフォン系フィルム、セルローストリアセテートフィルム、セルロースアセテートプロピオネートフィルム、ポリカーボネートフィルム、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム等のプラスチックを用いることができる。また支持体と低屈折率層との剥離性を向上させるために、剥離層を設けてもよい。剥離層は限定されず、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、メラミン樹脂等公知のものを用いることができる。
転写フィルムを貼り合わせる方法は、前述の接着層を介する方法が有効である。接着の方法は限定されず、透明導電層(B)側に接着剤を塗布して貼り合わせる方法、透明支持体(A)側に接着剤を塗布して貼り合わせる方法、透明導電層(B)側と透明支持体(A)側の両方に接着剤を塗布して貼り合わせる方法、透明導電層(B)側と透明支持体(A)側との間に接着性シートを挟んでラミネートする方法等を用いることができる。
接着層を介さない方法も用いることができる。すなわち、透明導電層(B)に含まれるバインダー前駆体が熱可塑性であったり、未硬化の硬化性樹脂であるような場合には、透明導電層(B)そのものが接着性を有するので、そのまま貼り合わせた後に加熱や紫外線照射や電子線照射等を行うことにより接着が可能である。
透明導電層、防眩層、その他の層、粘着層、接着層の具体的な形成方法は、前述のとおりである。
続いて製造方法(b)について説明する。
剥離性を有する支持体(D)上に防眩層(C)を形成する方法は、前述のとおりである。
次に、防眩層(C)上に透明導電層(B)を形成する。形成する方法は、前述のとおり、1回塗布法あるいは2回塗布法を用いることができる。
続いて、こうして得られた積層体を、透明導電層(B)側と透明支持体(A)が向かい合うように透明支持体(A)上に貼り合わせる。貼り合わせる方法は、前述の通りである。
上述のようにして貼り合わせた後には、前述の通り、剥離性を有する支持体(D)と防眩層(C)との間を剥離させ、剥離性を有する支持体(D)を取り除く。
以上、本発明のディスプレイ用フィルターの製造方法(a)および(b)について述べた。
本発明のディスプレイ用フィルターの製造方法(a)および(b)において、透明導電層(B)を前述の1回塗布法で形成する場合、カーボンナノチューブとバインダーとを含む組成物を塗布・硬化する方法が、導電性、赤外線反射性、可視光透過性に優れるため、好ましい。この方法において、カーボンナノチューブが、シングルウォールのカーボンナノチューブである場合、導電性、赤外線反射性、可視光透過性に特に優れるため、さらに好ましい。
本発明のディスプレイ用フィルターの製造方法(a)および(b)において、透明導電層(B)を前述の2回塗布法で形成する場合、カーボンナノチューブを含む組成物を塗布し、さらにその上にバインダーを含む組成物を塗布することでカーボンナノチューブからなる層中にバインダーを浸透させる方法が、導電性、赤外線反射性、可視光透過性に優れるため、好ましい。この方法において、カーボンナノチューブが、シングルウォールのカーボンナノチューブである場合、導電性、赤外線反射性、可視光透過性に特に優れるため、さらに好ましい。
以下、本発明を実施例、比較例を用いて更に具体的に説明する。なお本発明の範囲は実施例の内容に限定されない。
・面抵抗の測定
横川電機製デジタルマルチメーター7541を用い端子を10cm離して抵抗値を測定する。
・最低反射率の測定
FE−3000型反射分光計(大塚電子株式会社製)を用いて、波長250〜800nmの範囲での反射スペクトルを測定した。波長範囲における反射率の最小値を最低反射率と定めた。
・可視光線透過率の測定
日本電色工業株式会社製濁度計NDH2000を用いて、JIS K−7361−1に規定される方法にて測定した。
・接着性
JISのK5600−5−6記載に基づき、テープ剥離試験を行った。
・電磁波減衰効果
関西電子工業振興センターによる電磁波遮蔽測定法(KEC法)により電磁波減衰効果を測定し、100MHzにおける電界波減衰効果(dB)を比較した。
[合成例1]
平均直径が約15nmで平均長さが約170nmの数珠状シリカストリング(商品名:スノーテックス(登録商標)OUP、日産化学工業株式会社製、シリカ固形分濃度15重量%)4gと、エタノール36gを室温で混合し、シリカ固形分濃度1.5重量%の鎖状のシリカの水/エタノール分散液を得た。次いで、テトラエトキシシラン(TEOS)0.2gを攪拌下に室温で滴下、さらに1.64重量%硝酸水溶液0.1gを攪拌下に室温で滴下後、室温で1時間攪拌して、低屈折率層用塗布組成物(1)を得た。
[合成例2]
平均直径が約12nmで、平均長さが約100nmの数珠状シリカストリング(スノーテックス(登録商標)OUP、日産化学工業株式会社製、シリカ固形分濃度15.5重量%)89.1g、平均直径が約10nmの球状シリカゾル(スノーテックス(登録商標)OS、日産化学工業株式会社製、シリカ固形分濃度20.3重量%)68.1g、エタノール75.7gを室温で混合し、さらに3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(サイラエースS710、チッソ株式会社製)17.1gを添加して、25℃にて4時間攪拌し、反応させた。この反応液200gに対し、イルガキュア(登録商標)369(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)2.0gとエタノール252gからなる混合溶液を加え、室温にて5分間攪拌混合し、固形分濃度7.5重量%の溶液を得た。この溶液をイソプロピルアルコールで固形分濃度3.4重量%になるまで希釈することによって、低屈折率層用塗布組成物(2)を得た。
[合成例3]
スズ含有酸化インジウム微粒子分散液(ELCOM V−2506、触媒化成工業株式会社製、固形分濃度20.5重量%)92.9g、酸化亜鉛微粒子分散液(ZNAP15WT%−G0、シーアイ化成工業株式会社製、固形分濃度15.0重量%)125.3gを混合し、さらにイソプロピルアルコール304.2g、エチレングリコールモノブチルエーテル33.8g、水23.9gからなる混合溶媒を添加し、さらにアクリル系紫外線硬化樹脂(サンラッド(商標)RC−600、三洋化成工業株式会社製、固形分100重量%)9.9gとメチルエチルケトン9.9gからなる混合溶液を加え、室温下攪拌することによって、固形分濃度8.0重量%の溶液を得た。この溶液をイソプロピルアルコールとエチレングリコールモノブチルエーテル(重量比9:1)からなる混合溶媒にて固形分6.0重量%になるまで希釈することによって、高屈折率・帯電防止層用塗布組成物(3)を得た。
[合成例4]
単層カーボンナノチューブ(Carbon Nanotechnologies,Inc.製)1.0gとジメチルアセトアミド80gとを混合し、UH−3−6B型超音波ホモジナイザー(超音波工業株式会社製)を用いて3時間分散を行い、カーボンナノチューブを含む組成物(4)を調製した。
[合成例5]
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄社化学株式会社製)4g、イルガキュア(登録商標)184(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)0.8g、エタノール100gを混合することによって、バインダー前駆体を含む組成物(5)を調製した。
[合成例6]
アクリル系紫外線硬化樹脂(サンラッド(商標)RC−600、三洋化成工業株式会社製、固形分100重量%)9.9gとメチルエチルケトン9.9gを混合し、室温下1時間攪拌することによって、ハードコート組成物(6)を調製した。
[実施例1]
両面に易接着処理を施された厚さ188μmのPETフィルム(東洋紡績株式会社製、商品名:コスモシャイン(登録商標)A4300)上に、上記カーボンナノチューブを含む組成物(4)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#4ロッドを装着)で塗布し、120℃、1分間乾燥した。その後、上記バインダー前駆体を含む組成物(5)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#5ロッドを装着)で塗布し、カーボンナノチューブ層中にバインダー前駆体を浸透させ、120℃、10秒間乾燥した。さらに紫外線硬化装置(フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製LC−6B型)を用いて、出力180W、コンベア速度12m/分、光源距離53mmにて紫外線照射(積算光量250mJ/cm)を3回行うことによって、透明導電層を形成した。透明導電層の面抵抗は30Ω/□であった。
透明導電層上に上記低屈折率層用塗布組成物(1)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#5ロッドを装着)で、透明導電層が一部露出して残るよう塗布し、120℃にて2分間乾燥・硬化することによって防眩層を形成した。露出した透明導電層の部分に、導電性銀ペーストを用い、印刷法で面アースを付与することによって、光学フィルターを製造した。
[実施例2]
両面に易接着処理を施された厚さ188μmのPETフィルム(東洋紡績株式会社製、商品名:コスモシャイン(登録商標)A4300)上に、上記カーボンナノチューブを含む組成物(4)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#4ロッドを装着)で塗布し、120℃、1分間乾燥した。その後、上記バインダー前駆体を含む組成物(5)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#5ロッドを装着)で塗布し、カーボンナノチューブ層中にバインダー前駆体を浸透させ、120℃、10秒間乾燥した。さらに紫外線硬化装置(フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製LC−6B型)を用いて出力180W、コンベア速度12m/分、光源距離53mmにて紫外線照射(積算光量250mJ/cm)を3回行うことによって、透明導電層を形成した。透明導電層の面抵抗は30Ω/□であった。
PETフィルムの裏面(透明導電層が形成されていない側の面)に、上記ハードコート組成物(6)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#7ロッドを装着)で塗布し、120℃にて10秒間乾燥した。さらに紫外線硬化装置(フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製LC−6B型)を用いて出力180W、コンベア速度12m/分、光源距離53mmにて紫外線照射(積算光量250mJ/cm)を3回行うことによって、ハードコート層を形成した。
ハードコート層上に上記低屈折率層用塗布組成物(1)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#5ロッドを装着)で塗布し、120℃にて2分間乾燥・硬化することによって防眩層を形成した。透明導電層の部分に、導電性銀ペーストを用い、印刷法で面アースを付与することによって光学フィルターを製造した。
[実施例3]
片面に易接着処理を施された厚さ188μmのPETフィルム(東洋紡績株式会社製、商品名:コスモシャイン(登録商標)A4100)の易接着処理を施されていない側の面に、上記低屈折率層用塗布組成物(2)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#5ロッドを装着)で、周辺部が残るよう中央部にのみ塗布し、120℃にて2分間乾燥した。さらに紫外線硬化装置(フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製LC−6B型)を用いて出力180W、コンベア速度12m/分、光源距離53mmにて紫外線照射(積算光量250mJ/cm)を3回行うことによって、防眩層を形成した。
防眩層上に上記高屈折率・帯電防止層用塗布組成物(3)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#5ロッドを装着)で塗布し、120℃にて1分間乾燥した。さらに紫外線硬化装置(フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製LC−6B型)を用いて出力180W、コンベア速度12m/分、光源距離53mmにて紫外線照射(積算光量250mJ/cm)を3回行うことによって、高屈折率・帯電防止層を形成した。
高屈折率・帯電防止層上に上記カーボンナノチューブを含む組成物(4)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#4ロッドを装着)で、透明導電層が高屈折率・帯電防止層の外に一部はみ出すよう塗布し、120℃、1分間乾燥した。
その後、上記バインダー前駆体を含む組成物(5)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#5ロッドを装着)で塗布し、カーボンナノチューブ層中にバインダー前駆体を浸透させ、120℃、10秒間乾燥した。さらに紫外線硬化装置(フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製LC−6B型)を用いて出力180W、コンベア速度12m/分、光源距離53mmにて紫外線照射(積算光量250mJ/cm)を3回行うことによって透明導電層を形成した。透明導電層の面抵抗は25Ω/□であった。
透明導電層上に上記ハードコート組成物(6)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#7ロッドを装着)で塗布し、120℃にて10秒間乾燥した。さらに紫外線硬化装置(フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製LC−6B型)を用いて出力180W、コンベア速度12m/分、光源距離53mmにて紫外線照射(積算光量250mJ/cm)を3回行うことによって、ハードコート層を形成した。
さらにハードコート層上に厚さ2μmの熱可塑性ウレタン系接着層を形成した。厚さ2mmのポリメタクリル酸メチル板(デラグラス(登録商標)A、旭化成ケミカルズ株式会社製)上に、上記積層体を熱可塑性ウレタン系接着層とポリメタクリル酸メチル板とが接触するように合わせ、ラミネーター(MAII―550型、大成ラミネーター株式会社製)を用いて、ローラー温度230℃、ローラー圧1kg、送り速度0.8mm/秒にて転写した。室温まで冷却した後にPETフィルムを剥離除去することにより、一部透明導電層が露出した積層体を形成した。露出した透明導電層の部分に、導電性銀ペーストを用い、印刷法で面アースを付与することによって、光学フィルターを製造した。
[比較例1]
両面に易接着処理を施された厚さ188μmのPETフィルム(東洋紡績株式会社製、商品名:コスモシャイン(登録商標)A4300)上に、マグネトロンDCスパッタリング法(アルゴン・酸素混合ガス(全圧250mPa、酸素分圧4mPa)を使用)を用いて、銀薄膜(厚さ15nm)、ITO薄膜(厚さ100nm)、銀薄膜(厚さ17nm)、ITO薄膜(厚さ85nm)、銀薄膜(厚さ14nm)を順次積層することによって、面抵抗5Ω/□の透明導電層を形成した。
透明導電層上に、上記ハードコート組成物(6)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#7ロッドを装着)で透明導電層が一部露出して残るよう塗布し、120℃にて10秒間乾燥した。さらに紫外線硬化装置(フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製LC−6B型)を用いて出力180W、コンベア速度12m/分、光源距離53mmにて紫外線照射(積算光量250mJ/cm)を3回行うことによって、ハードコート層を形成した。
ハードコート層上に上記低屈折率層用塗布組成物(1)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#5ロッドを装着)で塗布し、120℃にて2分間乾燥・硬化することによって、防眩層を形成した。露出した透明導電層の部分に、導電性銀ペーストを用い、印刷法で面アースを付与することによって、光学フィルターを製造した。
[比較例2]
厚さ120μmのPETフィルム基上に面抵抗が10Ω/□の銀を主成分とした銀蒸着面が透明導電層として作成されており、その反対面に粘着層が付与されている透明導電性フィルム(商品名:「レフテルWR02」、帝人株式会社製)の透明導電層上に、上記ハードコート組成物(6)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#7ロッドを装着)で透明導電層が一部露出して残るよう塗布し、120℃にて10秒間乾燥し、さらに紫外線硬化装置(フュージョンUVシステムズ・ジャパン株式会社製LC−6B型)を用いて出力180W、コンベア速度12m/分、光源距離53mmにて紫外線照射(積算光量250mJ/cm)を3回行うことによって、ハードコート層を形成した。
ハードコート層上に上記低屈折率層用塗布組成物(1)をバーコーター(米国R.D.Specialties,Inc.製の#5ロッドを装着)で塗布し、120℃にて2分間乾燥・硬化することによって、防眩層を形成した。露出した透明導電層の部分に、導電性銀ペーストを用い、印刷法で面アースを付与することによって、光学フィルターを製造した。
得られたフィルターの特性を表1に示す。いずれも十分な電磁波シールド性能、光線透過性能、反射防止性能を有するものであったが、比較例1および2に記載のフィルターは層間の接着性が著しく劣っていた。
Figure 2006054377
本発明のディスプレイ用フィルターは、可視光線透過率が高く、近赤外線カット能、電磁波シールド能を有するとともに、外光反射防止機能をあわせもち、ディスプレイ表面の薄膜の剥離が起こりにくい低コストのディスプレイ用フィルター、特に低コストのプラズマディスプレイ用フィルターとして好適である。

Claims (13)

  1. 透明支持体(A)、導電性フィラーおよびバインダーからなる面抵抗0.1〜500Ω/□の透明導電層(B)および防眩層(C)を含み、可視光線透過率35%以上であるディスプレイ用フィルター。
  2. 透明導電層(B)に含まれる導電性フィラーが、金属、金属化合物または導電性カーボンである請求項1に記載のディスプレイ用フィルター。
  3. 導電性カーボンが、カーボンナノチューブである請求項2に記載のディスプレイ用フィルター。
  4. カーボンナノチューブが、シングルウォールのカーボンナノチューブである請求項3に記載のディスプレイ用フィルター。
  5. 透明導電層(B)の面抵抗は、0.1〜500Ω/□、かつ、可視光線透過率は、35%以上である請求項3または4に記載のディスプレイ用フィルター。
  6. 透明支持体(A)、透明導電層(B)および防眩層(C)から選ばれる少なくとも1つの層が、帯電防止性、ガスバリア性、ハードコート性および防汚性から選ばれる少なくとも1つの機能を有している請求項1〜5いずれか1項に記載のディスプレイ用フィルター。
  7. 透明支持体(A)、透明導電層(B)および防眩層(C)の他に、帯電防止性、ガスバリア性、ハードコート性および防汚性から選ばれる少なくとも1つの機能を有する層を含む請求項1〜5いずれかに記載のディスプレイ用フィルター。
  8. 透明支持体(A)上に透明導電層(B)を形成する工程と、透明支持体(A)または透明導電層(B)上に防眩層(C)を形成する工程からなるディスプレイ用フィルターの製造方法。
  9. 剥離性を有する支持体(D)上に防眩層(C)を形成し、続いて防眩層(C)上に透明導電層(B)を形成し、さらに透明支持体(A)上に透明支持体(A)と透明導電層(B)側が向かい合うように貼り合わせる工程からなるディスプレイ用フィルターの製造方法。
  10. 透明導電層(B)を形成する方法が、カーボンナノチューブとバインダーとを含む組成物を塗布・硬化することである請求項8または9に記載のディスプレイ用フィルターの製造方法。
  11. 透明導電層(B)を形成する方法が、カーボンナノチューブを含む組成物を塗布し、さらにその上にバインダーを含む組成物を塗布することにより、カーボンナノチューブからなる層中にバインダーを浸透させる工程からなる請求項8または9に記載のディスプレイ用フィルターの製造方法。
  12. 透明導電層(B)を形成する方法が、シングルウォールのカーボンナノチューブとバインダーとを含む組成物を塗布・硬化することである請求項8または9に記載のディスプレイ用フィルターの製造方法。
  13. 透明導電層(B)を形成する方法が、シングルウォールのカーボンナノチューブを含む組成物を塗布し、さらにその上にバインダーを含む組成物を塗布することにより、カーボンナノチューブからなる層中にバインダーを浸透させる工程からなる請求項8または9に記載のディスプレイ用フィルターの製造方法。
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