JP2006054082A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 液体燃料を最適な濃度に引き上げて発電を行えるようにして、発電効率の向上を実現する。
【解決手段】 燃料貯蔵部210に貯蔵されている液体燃料に対して圧力印加部400により背圧が印加されており、当該液体燃料を気化し、当該気化した燃料ガスを燃料極10に供する液体燃料気化膜220を非多孔質膜で形成するようにする。これにより、燃料極10への液体燃料の漏洩を回避し、液体燃料を最適な濃度に引き上げるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料貯蔵部に貯蔵された液体燃料を気化して、気化した燃料ガスを用いて発電を行う燃料電池に関するものである。
近年、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)、ノート型パソコンなどの携帯型電子機器の進展に伴い、その駆動電源やメモリ保持電源となる電池についても、小型化、軽量化、そして高容量化が求められてきている。現在の携帯型電子機器においては、リチウムイオン電池が駆動電源等として最も一般的に用いられている。
このリチウムイオン電池は、実用化当初から高い駆動電圧と電池容量を有し、携帯型電子機器の進歩にあわせるように性能改善が図られてきた。しかし、このリチウムイオン電池の性能改善にも限界があり、今後、更なる高機能化が進む携帯型電子機器の駆動電源等として用いるには、その要求を満足できなくなりつつある。 このような背景のもとで、リチウムイオン電池に代わる新たな発電デバイスの開発が行われた結果、リチウムイオン電池と比べて数倍の高容量化が期待できる燃料電池が提案されるに至った。
一般に、燃料電池は、触媒を含む燃料極(負極)及び空気極(正極)と、これらの間に設けられ、所定のイオンの移動を許容する電解質層とからなる発電部を具備した構造を有している。この燃料電池においては、負極に燃料ないし水素を供給するとともに、正極に空気ないし酸素を供給すると、電極に含まれる触媒の作用により各電極において電気化学的な反応が起こり、燃料を供給源として電子による直流電流を取り出すことができる。このようなメカニズムで発電する燃料電池においては、負極に燃料を補給するとともに正極に酸素を補給することにより、長時間にわたって連続発電が可能となり、二次電池と同様に使用することができ、携帯型電子機器類の電源への応用が期待されている。
この燃料電池は、その電解質の種類に基づいて、リン酸型、固体高分子型、溶融炭酸塩型、固体酸化物型などに類別される。携帯型電子機器類の電源としては、室温付近の低温において作動可能であること、小型に構成可能であること、振動に強く大量生産が容易な固体電解質層を備えることなどの要請から、固体高分子型の燃料電池が適していると考えられている。
この固体高分子型の燃料電池では、その燃料供給方法として、水素ガスを貯蔵して当該水素ガスを燃料極に直接供給する手法、有機燃料を貯蔵して当該有機燃料を改質することによって生ずる水素ガスを燃料極に供給する手法、水素を供給可能な液体燃料を貯蔵して当該液体燃料を燃料極に直接供給する手法などが知られている。これらのうち、水素ガスの直接及び改質供給手法は、水素ガスの取り扱いが困難であること、燃料を改質するために装置構成が複雑になることや電力を必要とする装置が不可欠であることから、携帯型電子機器等に用いる小型電源としては適さない。そのため、小型電源を構成するという観点からは、液体燃料を供給する方式を採用する燃料電池、特に、メタノール水溶液を燃料極に対して供給するダイレクトメタノール方式の燃料電池(DMFC)が注目を集めている。
現在、多数のDMFCが開発されてきている。このDMFCは、その発電部への燃料供給の方式及び燃料の状態により分類することができる。
まず、DMFCの燃料供給方式としては、液体燃料をポンプなどの補機と呼ばれる機器で強制的に循環させる「アクティブ式」と呼ばれる方式と、液体燃料を重力や毛管現象、自然拡散により供給する「パッシブ式」と呼ばれる方式に分類できる。
「アクティブ式」のDMFCは、その最大の特徴として、発電反応により生成する水を回収した上で当該回収した水を循環させて、供給する液体燃料の濃度を機械的に制御できることにある。これにより、DMFCの課題である発電部の電解質層へのメタノールの透過と、それに伴う空気極における性能の低下、いわゆるメタノールのクロスオーバを回避しつつ高濃度のメタノールの供給が可能となる。
しかし一方で、「アクティブ式」のDMFCは、機構が複雑で大型化すること、機構を動かすための電力が必要なことなどの問題を抱えているために、携帯型電子機器等の小型電源を構成するには不向きである。また、「パッシブ式」のDMFCは、機構が簡易であるため小型化が容易であるが、前述したクロスオーバを回避することが難しいという問題がある。
また、DMFCの発電部へ供給する燃料の状態としては、液体燃料をそのまま発電部に供給する「液体供給型」と、液体燃料を気化させて燃料ガスを発電部に供給する「気化供給型」に分類できる。
「液体供給型」のDMFCは、燃料が液体であるために、重力や毛管現象、自然拡散などの様々な方法により発電部へ液体燃料を供給することが可能である上に、「アクティブ式」においてもポンプなどで簡単に液体燃料を輸送することができるが、前述したクロスオーバを抑制するために、液体燃料中のメタノール濃度を5〜10%程度に抑える必要がある。
一方、「気化供給型」は、発電部に供給する燃料が気体であるために、液体燃料と比べてその体積密度が小さく、前述したクロスオーバの発生も懸念されないため、液体燃料と比べて燃料を高濃度にすることが可能である。「気化供給型」の場合、「アクティブ式」のDMFCにおいては、機構の複雑化を招くものの、「パッシブ式」のDMFCにおいては、自然気化式により簡易な機構で、かつ高濃度の燃料ガスを発電部に直接供給することが可能である。この「気化供給型」で「パッシブ式」のDMFCは、例えば、以下に示す特許文献1のものが挙げられる。
特許第3413111号公報 特開2004−142831号公報
従来の「気化供給型」で「パッシブ式」のDMFCでは、特許文献1に示されているように、毛管現象を利用する気化膜で液体燃料を気化させて、気化した燃料ガスを発電部に供給するものであった。そのため、発電部への燃料供給の速度が「液体供給型」の燃料供給速度に対して非常に遅く、特に、発電部の電極を大面積化した際には当該電極全体への燃料供給が困難であった。この対策として、前述の特許文献2に示されるようなカートリッジ等の加圧により液体燃料に背圧をかけて発電部への燃料供給の速度を向上させる方法が考えられる。
しかしながら、この毛管現象による気化膜を用いて燃料供給を行う形態では、背圧により気化膜の表面張力のバランスが崩れて、液体燃料が当該気化膜で気化されずに漏洩して発電部に直接供給され、前述したクロスオーバによる発電性能の低下を招いてしまう。したがって、液体燃料に背圧をかけて発電を行う場合には、前述のクロスオーバを回避するために、液体燃料を最適な濃度燃料よりも低下させて発電を行うしかなかった。これにより、結果的に発電効率の低下を招くことになっていた。
本発明は前述の問題点にかんがみてなされたものであり、液体燃料を気化させた燃料ガスを用いて発電を行う燃料電池において、液体燃料を最適な濃度に引き上げて発電を行えるようにして、発電効率の向上を実現する燃料電池を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池は、酸素を活物質として還元する正極と、気体燃料を酸化する負極と、前記正極と前記負極との間に設けられた電解質層とを含み構成される発電部と、液体燃料を貯蔵する燃料貯蔵部と、前記燃料貯蔵部に貯蔵されている前記液体燃料に対して圧力を印加する圧力印加部と、前記圧力印加部により圧力が印加されている前記液体燃料を気化し、当該気化された燃料を前記気体燃料として前記負極に供する非多孔質状の液体燃料気化部とを有する。
本発明の燃料電池における他の態様は、酸素を活物質として還元する正極と、気体燃料を酸化する負極と、前記正極と前記負極との間に設けられた電解質層とを含み構成される発電部と、前記負極に供給される前記気体燃料の一部を酸化して反応ガスを生成し、当該反応ガス及び前記気体燃料の残部を透過させる気体燃料酸化部を更に有し、前記反応ガスは、前記負極において前記気体燃料と化学反応を生じるものである。
本発明によれば、非多孔質状の液体燃料気化部を設けるようにしたので、燃料貯蔵部の液体燃料が燃料極に漏洩してしまうことを回避することができる。これにより、従来行われていた低濃度の液体燃料による発電ではなく、液体燃料を最適な濃度に引き上げて発電を行うことができ、発電効率の向上を図ることができる。
また、供給された気体燃料の一部を酸化し、燃料極において残りの気体燃料と反応する生成ガスを生成する気体燃料酸化部を設けるようにしたので、当該気体燃料を高濃度にすることができ、その結果、燃料貯蔵部の液体燃料を高濃度にすることができる。これにより、発電効率の継続的な維持を図るとともに、燃料貯蔵部内の液体燃料に対する補充や入れ替え等のメンテナンス性の向上を図ることができる。
−本発明の基本骨子−
本発明者は、従来の気化供給型でパッシブ式の燃料電池において、液体燃料が気化されずに発電部に直接供給されることにより生じるクロスオーバを回避するために、低濃度の液体燃料を用いた発電を行うしかなく、結果的に発電効率の低下を招いていたという問題を解決すべく、以下に示す発明の基本骨子に想到した。
まず、本発明者は、液体燃料を燃料ガスに気化する気化膜の材質を検討することにした。
そして、本発明者は、従来の燃料電池で用いられていた毛管現象を利用する気化膜は、その膜質が多孔質状であるために内部に多くの細孔が存在し、燃料貯蔵部内の圧力次第で液体燃料が当該気化膜を透過して漏洩してしまうということに着目し、この気化膜の材質として、内部に細孔が存在しない緻密な膜である非多孔質膜を適用することを思料した。即ち、この非多孔質膜は、液体燃料をその内部に溶解させて気化し、当該気化させた燃料ガスを透過させる程度に緻密な膜である。この非多孔質膜としては、例えば、パーフルオロスルホン酸系の樹脂、カルボキシル基を有するパーフルオロカーボン系の樹脂、シリコーン及びポリイミドを主材料とするものを適用することが可能である。
図1は、本発明の基本骨子を説明するための燃料電池の概略図である。
図1に示すように、この燃料電池には、発電部100に設けられた燃料極(負極)30側に、液体燃料(図1の斜線)を貯蔵する燃料貯蔵部210が設けられており、この燃料貯蔵部210の液体燃料には、燃料供給口211を介して圧力印加部400から背圧が印加されている。そして、燃料貯蔵部210と燃料極10との間に、燃料貯蔵部210から供給される液体燃料を気化し、当該気化した液体ガスを燃料極10に供する非多孔質状の液体燃料気化膜220を設ける。
一般に、多孔質膜の透過機構は、細孔内壁への表面拡散(毛管現象)等に起因するとされているのに対して、非多孔質膜の透過機構は、当該非多孔質膜への溶解拡散に起因するとされている。即ち、従来用いられていた多孔質膜では、液体燃料と燃料ガスに対する細孔内壁の表面張力等の違いにより、液体燃料の透過を遮断するとともに、燃料ガスの透過を行っていることになる。その結果、多孔質膜を用いた気化膜では、液体燃料における表面張力以上の背圧が印加された場合には、当該液体燃料が外部へ漏洩してしまうのである。
これに対して、本発明における非多孔質膜では、その内部に細孔が存在しないため、燃料貯蔵部に外圧が印加されても液体燃料を漏洩させることなく、内部に溶解拡散させて気化し、当該気化した燃料ガスを透過させる。したがって、非多孔質状の気化膜を用いて液体燃料を気化することにより、液体燃料が発電部100に到達することにより生じる発電効率の低下を回避することができる。これにより、従来行われていた低濃度の液体燃料による発電ではなく、液体燃料を最適な濃度に引き上げて発電を行うことが実現できる。
さらに、本発明者は、発電を継続していく際の液体燃料の濃度についても検討した。
液体燃料として、例えば、水とメタノールとの混合溶液であるメタノール水溶液を用いた場合に燃料極10では、水とメタノールとがモル比で1:1(=メタノール64wt%)で反応することになる。メタノール水溶液を自然気化させた場合には、水とメタノールとの大気中の飽和蒸気圧の差から、燃料ガスとしてはメタノールの割合が大きい混合気体となり、液体燃料においてもメタノールの方か優先して気化される。したがって、発電を継続していくにつれて燃料貯蔵部210内の液体燃料の濃度が低下していくため、ある頻度で液体燃料の補充や液体燃料の入れ替えを行う必要がある。
そこで、本発明者は、より高濃度の液体燃料を用いた発電を実現して、発電効率の維持を図るとともに、燃料貯蔵部210内の液体燃料に対する補充や入れ替え等のメンテナンス性の向上を実現すべく、以下の燃料電池を思料した。
図2は、本発明の基本骨子を説明するための燃料電池の概略図である。
図2に示すように、この燃料電池には、高濃度(例えば、濃度99.0%)の燃料ガスの一部を酸化する燃料ガス酸化層270が設けられている。例えば、燃料ガスとしてメタノールが水に対して高配合に混合されたガス(以下、メタノール高配合ガスと称する)を用いた場合、燃料ガス酸化層270では、外部から導入された酸素を用いてメタノール高配合ガスの一部を酸化し、当該酸化により生成された水蒸気と残りのメタノール高配合ガスとを発電部100の燃料極10に供給する。即ち、燃料ガス酸化層270では、供給された燃料ガスの一部を酸化して、燃料極10において当該燃料ガス酸化層270を透過した燃料ガスと反応する反応ガスを生成する。
この燃料ガス酸化層270としては、例えば、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)等の貴金属触媒や、それらの合金からなる触媒を用いることができる。この触媒を用いた際の燃料ガス酸化層270における化学反応は、以下の反応式1に示すようになると考えられる。
CH3OH + (3/2)O2 → CO2 + 2H2O … (反応式1)
ここで、この燃料ガス酸化層270での酸化反応により生成された二酸化炭素は、燃料ガス酸化層270に供給された酸素と同様の経路を通って大気に放出される。
また、燃料極10における化学反応は、以下の反応式2に示すようになると考えられる。
CH3OH + H2O → CO2 + 6H+ + 6e- … (反応式2)
本発明者は、供給された燃料ガス(反応式1のCH3OH)の一部から、燃料極10において当該燃料ガスと反応する反応ガス(反応式2のH2O)を生成するようにして、供給された燃料ガスの高濃度化を実現するようにした。これにより、例えば、燃料ガスの濃度をほぼ100%にして発電を行うことも可能であり、その結果、燃料貯蔵部210の液体燃料を高濃度にすることができる。特に、100%濃度のメタノールを使用したときには燃料消費に伴う燃料濃度の変化がないため、液体燃料の入れ替えを行う必要がなくメンテナンス性の向上を図ることが可能となる。
−本発明の実施形態−
次に、本発明の基本骨子を踏まえた諸実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図3は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の概略断面図である。
この燃料電池は、発電を行う発電部100と、発電部100の燃料極10側に設けられた燃料供給機構200と、発電部100の空気極30側に設けられた空気供給機構300と、燃料供給機構200に設けられた燃料貯蔵部210に貯蔵されている液体燃料に圧力を印加する圧力印加部400を備えている。また、本実施形態における液体燃料では、例えば、水とメタノールとの混合溶液であるメタノール水溶液を用いることができる。
発電部100は、気体燃料を酸化し、電子とプロトンを生成する燃料極10と、酸素を活物質として還元して発生したイオンと燃料極10で生成された電子及びプロトンから水を生成する空気極30と、燃料極10と空気極30との間に設けられ、燃料極10で生成されたプロトンを空気極30に輸送する固体電解質層20とを備えて構成されている。
燃料供給機構200は、燃料極側筐体201と、燃料供給口211から供給された液体燃料を貯蔵する燃料貯蔵部210と、非多孔質からなり、液体燃料を気化して気体燃料とする液体燃料気化膜220と、液体燃料気化膜220で気化された気体燃料を拡散する燃料極ガス拡散層230と、気体燃料を燃料極10に導入するための燃料極集電体240と、燃料極集電体240からの気体燃料を拡散し、拡散させた気体燃料を燃料極10に供給するための燃料極ガス拡散層250とを備えて構成されている。
また、燃料極ガス拡散層250の上方には、燃料極10へのガスの導入及び燃料極10で生成された生成ガス(二酸化炭素)の導出を行うガス導出・導入部260が設けられている。なお、燃料貯蔵部210に貯蔵されている液体燃料には、圧力印加部400から供給される窒素(N2)ガス等により、圧力が印加されている。
空気供給機構300は、空気極側筐体301と、空気極側筐体301の酸素供給口301aから供給された酸素を空気極30に導入するための空気極集電体310と、空気極集電体310からの酸素を拡散し、拡散させた酸素を空気極30に供給するための空気極ガス拡散層320とを備えて構成されている。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の分解斜視図である。本図は、図3の発電部100、燃料供給機構200及び空気供給機構300における分解斜視図である。
燃料供給口211から供給された液体燃料は、メッシュ状の樹脂(樹脂メッシュ)を介して封止材Aの中空部に貯蔵されている。この中空部が図3の燃料貯蔵部210に相当する。そして、燃料貯蔵部210に貯蔵されている液体燃料は、液体燃料気化膜220で気化される。ここで、液体燃料気化膜220は、液体燃料を浸透・移動しやすく、かつその表面から気体燃料を容易に放出可能な非多孔質膜で形成されている。この非多孔質膜としては、パーフルオロスルホン酸系の樹脂膜(例えば、デュポン社製の製品名Nafion、旭化成社製の製品名アシプレックス等)、カルボキシル基を有するパーフルオロカーボン系の樹脂膜(例えば、旭硝子社製の製品名フレミオン等)、シリコーン膜、ポリイミド膜などを用いることできる。
液体燃料気化膜220の発電部100側には、多孔質体からなるカーボンペーパー1(以下、CPと称する)が配設されている。このCP1は、図3の燃料極ガス拡散層230に相当する。図4には、2枚のCPが設けられているが、1枚で構成されていてもよい。また、封止材Bは、CP1を封止するものである。
CP1を通過した気体燃料は、燃料極集電体240に送られる。この燃料極集電体240は、Ni、SUS304、SUS316などの導電性を有し、かつ耐食性の高い金属から構成されている。また、その形状は、気体燃料を発電部100の燃料極に導入できるようにメッシュ、エキスパンドメタル、発砲金属などで形成されている。続いて、燃料極集電体240からの気体燃料はCP2に送られる。このCP2は、図3の燃料極ガス拡散層250に相当する。このCP2は、多孔質体からなるとともに、発電部100の燃料極と燃料極集電体240との間で配置されているため、導電性を有している。封止材Cは、CP2の上方のみを大気に開放して、他を封止するものである。そして、CP2からの気体燃料は発電部100の燃料極に送られる。
一方、空気極側筐体301から供給される酸素は、空気極集電体310に導入される。この空気極集電体310は、燃料極集電体240と同様に、Ni、SUS304、SUS316などの導電性を有し、かつ耐食性の高い金属から構成されている。また、その形状は、酸素を発電部100の空気極に導入できるようにメッシュ、エキスパンドメタル、発砲金属などで形成されている。続いて、空気極集電体310からの酸素はCP3に送られる。このCP3は、図3の空気極ガス拡散層320に相当する。このCP3は、多孔質体からなるとともに、発電部100の空気極と空気極集電体310との間で配置されているため、導電性を有している。封止材Dは、CP3を封止するものである。そして、CP3からの酸素は発電部100の空気極に送られる。
図5は、発電部100の概略構成を示した断面図である。
前述したように、発電部100は、燃料極10及び空気極30と、それらの間に設けられた固体電解質層20から構成されている。燃料極10は、多孔質体からなるCPと、当該CP上に白金(Pt)とルテニウム(Ru)の合金からなる触媒層を備えて構成されており、当該触媒層が固体電解質層20と接して配設されている。空気極30は、多孔質体からなるCPと、当該CP上に白金(Pt)からなる触媒層を備えて構成されており、当該触媒層が固体電解質層20と接して配設されている。また、固体電解質層20は、スルフォン基、リン酸基等の強酸基や、カルボキシル基等の弱酸基など極性基を有するのプロトン伝導性を有する材料からなり、パーフルオロスルホン酸系の樹脂(例えば、デュポン社製の製品名Nafion、旭化成社製の製品名アシプレックス等)、カルボキシル基を有するパーフルオロカーボン系の樹脂(例えば、旭硝子社製の製品名フレミオン等)を用いることできる。
本発明の第1の実施形態によれば、燃料貯蔵部210と燃料極10との間に、燃料貯蔵部210から供給される液体燃料を気化し、当該気化した液体ガスを燃料極10に供する非多孔質状の液体燃料気化膜220を設けるようにしたので、燃料貯蔵部210の液体燃料が燃料極10に漏洩してしまうことを回避することができる。これにより、前述のクロスオーバを回避するために従来行われていた低濃度の液体燃料による発電ではなく、液体燃料を最適な濃度に引き上げて発電を行うことができ、発電効率の向上を図ることができる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池の概略断面図である。
この燃料電池は、発電を行う発電部100と、発電部100の燃料極10側に設けられた燃料供給機構500と、発電部100の空気極30側に設けられた空気供給機構300と、燃料供給機構500に設けられた燃料貯蔵部210に貯蔵されている液体燃料に圧力を印加する圧力印加部400を備えている。また、本実施形態における液体燃料では、例えば、水とメタノールとの混合溶液においてメタノールの配合が非常に大きい混合溶液、あるいは100%メタノールを用いることができる。以下、この混合溶液をメタノール高配合溶液と称し、以下の説明では、このメタノール高配合溶液を用いた例で説明を行う。
発電部100は、気体燃料を酸化し、電子とプロトンを生成する燃料極10と、酸素を活物質として還元して発生したイオンと燃料極10で生成された電子及びプロトンから水を生成する空気極30と、燃料極10と空気極30との間に設けられ、燃料極10で生成されたプロトンを空気極30に輸送する固体電解質層20とを備えて構成されている。
燃料供給機構500は、燃料極側筐体201と、燃料供給口211から供給された液体燃料(本実施形態では、メタノール高配合溶液)を貯蔵する燃料貯蔵部210と、非多孔質からなり、メタノール高配合溶液を気化して気体燃料(メタノール高配合ガス)とする液体燃料気化膜220と、液体燃料気化膜220で気化されたメタノール高配合ガスを拡散する燃料極ガス拡散層231と、燃料極ガス拡散層231からのメタノール高配合ガスの一部を酸化して水蒸気を生成する触媒層271と、触媒層271で生成された水蒸気及び触媒層271を透過した残りのメタノール高配合ガスを拡散する燃料極ガス拡散層232と、燃料極ガス拡散層232からのメタノール高配合ガスの一部を酸化して水蒸気を生成する触媒層272と、触媒層272で生成された水蒸気及び触媒層272を透過した残りのメタノール高配合ガスを燃料極10に導入するための燃料極集電体240と、燃料極集電体240からのメタノール高配合ガス及び水蒸気を拡散して、燃料極10に供給するための燃料極ガス拡散層250とを備えて構成されている。
ここで、燃料極ガス拡散層231及び触媒層271と、燃料極ガス拡散層231及び触媒層271とは、メタノール高配合ガスの一部を水蒸気に改質する機能を果たすことから燃料ガス酸化層270とする。この燃料ガス酸化層270の上方には、メタノール高配合ガスと反応させる酸素を供給するためのガス導出・導入部280が設けられている。また、ガス導出・導入部280を介して当該酸化反応により生じたガスが排出される。
また、燃料極ガス拡散層250の上方には、燃料極10へのガスの導入及び燃料極10で生成された生成ガス(二酸化炭素)の導出を行うガス導出・導入部260が設けられている。なお、燃料貯蔵部210に貯蔵されている液体燃料には、圧力印加部400から供給される窒素(N2)ガス等により、圧力が印加されている。
空気供給機構300は、空気極側筐体301と、空気極側筐体301の酸素供給口301aから供給された酸素を空気極30に導入するための空気極集電体310と、空気極集電体310からの酸素を拡散し、拡散させた酸素を空気極30に供給するための空気極ガス拡散層320とを備えて構成されている。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池の分解斜視図である。
燃料供給口211から供給されたメタノール高配合溶液は、メッシュ状の樹脂(樹脂メッシュ)を介して封止材Aの中空部に貯蔵されている。この中空部が図6の燃料貯蔵部210に相当する。そして、燃料貯蔵部210に貯蔵されているメタノール高配合溶液は、液体燃料気化膜220で気化される。ここで、液体燃料気化膜220は、メタノール高配合溶液を浸透・移動しやすく、かつその表面からメタノール高配合ガスを容易に放出可能な非多孔質膜で形成されている。この非多孔質膜としては、パーフルオロスルホン酸系の樹脂膜(例えば、デュポン社製の製品名Nafion、旭化成社製の製品名アシプレックス等)、カルボキシル基を有するパーフルオロカーボン系の樹脂膜(例えば、旭硝子社製の製品名フレミオン等)、シリコーン膜、ポリイミド膜などを用いることできる。
液体燃料気化膜220の発電部100側には、燃料ガス酸化層270が配設されている。この燃料ガス酸化層270は、図8に示すように、多孔質体からなるCPと、当該CP上に白金(Pt)からなる触媒層271,272を備えて構成されている。図8の各CPは、図6の燃料極ガス拡散層231,232に相当する。ここで、本実施形態の燃料ガス酸化層270は、2層構造で形成されているが、1層でも、3層以上の多層で形成されていてもよい。また、本実施形態の触媒層271,272は、白金(Pt)からなるものであるが、本発明ではこれに限定されるわけではなく、例えば、パラジウム(Pd)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)等の貴金属や、それらの合金などを用いることができる。さらに、触媒層271,272の形態としては、前述の金属を微粒子化したものや、微粒子化したものを炭素などに担持させたものなどである。また、触媒層271,272を固定するために、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、高分子固体電解質などの樹脂を混合し、塗布等により固定される。また、図7の封止材Eは、燃料ガス酸化層270の上方のみを大気に開放して、他を封止するものである。これにより、図6のガス導出・導入部280が構成される。
燃料ガス酸化層270を通過したメタノール高配合ガス及び水蒸気は、燃料極集電体240に送られる。この燃料極集電体240は、Ni、SUS304、SUS316などの導電性を有し、かつ耐食性の高い金属から構成されている。また、その形状は、メタノール高配合ガス及び水蒸気を発電部100の燃料極に導入できるようにメッシュ、エキスパンドメタル、発砲金属などで形成されている。続いて、燃料極集電体240からのメタノール高配合ガス及び水蒸気はCP2に送られる。このCP2は、図6の燃料極ガス拡散層250に相当する。このCP2は、多孔質体からなるとともに、発電部100の燃料極と燃料極集電体240との間で配置されているため、導電性を有している。封止材Cは、CP2の上方のみを大気に開放して、他を封止するものである。そして、CP2からの気体燃料は発電部100の燃料極に送られる。
一方、空気極側筐体301から供給される酸素は、空気極集電体310に導入される。この空気極集電体310は、燃料極集電体240と同様に、Ni、SUS304、SUS316などの導電性を有し、かつ耐食性の高い金属から構成されている。また、その形状は、酸素を発電部100の空気極に導入できるようにメッシュ、エキスパンドメタル、発砲金属などで形成されている。続いて、空気極集電体310からの酸素はCP3に送られる。このCP3は、図6の空気極ガス拡散層320に相当する。このCP3は、多孔質体からなるとともに、発電部100の空気極と空気極集電体310との間で配置されているため、導電性を有している。封止材Dは、CP3を封止するものである。そして、CP3からの酸素は発電部100の空気極に送られる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池において、実際に行った実験結果について、以下に説明する。
まず、燃料電池として以下のものを作製した。
燃料極10に白金−ルテニウム合金担持触媒、空気極30に白金担持触媒、固体電解質層20にポリパーフルオロスルホン酸系の樹脂、具体的にはデュポン社製の製品名Nafion112を用いて発電部10を作製した。また、触媒層271,272に白金担持触媒を用いた。
そして、以下の条件で、連続放電特性の実験を行った。
ステップS1:液体燃料として99.9%メタノールを用いて、燃料貯蔵部210に1ccを供給し、燃料水位を確認する。
ステップS2:圧力印加部400から窒素(N2)ガスを供給し、燃料貯蔵部210の液体燃料に0.1MPaの背圧を加える。
ステップS3:燃料電池に60mA/cm2の定電流を供給し、当該燃料電池の放電を行う。
ステップS4:燃料電池における電圧が上昇後、0.1Vまで低下したときに放電を終了する。
ステップS5:ステップS1における燃料水位まで液体燃料である99.9%メタノールを補充する。
ステップS6:ステップS2〜ステップS5までを1サイクルとして、以降、3サイクル繰り返して、連続放電特性の実験を行う。
以下に、前述した連続放電特性の実験結果を示す。
1サイクル目:平均放電電圧0.20V、放電時間70分
2サイクル目:平均放電電圧0.19V、放電時間72分
3サイクル目:平均放電電圧0.19V、放電時間70分
以上の連続放電特性の実験結果により、燃料に背圧を加えても安定に動作するだけでなく、液体燃料を繰り返し補充しても放電特性を維持できることがわかった。これにより、第2の実施形態における燃料電池は、液体燃料としてメタノール高配合溶液を用いた場合でも安定して動作できることが実証できた。
本発明の第2の実施形態によれば、供給されたメタノール高配合ガスの一部を酸化し、燃料極10において残りのメタノール高配合ガスと反応する水蒸気を生成する燃料ガス酸化層270を設けるようにしたので、第1の実施形態における効果に加え、発電効率の継続的な維持を図るとともに、燃料貯蔵部210内の液体燃料に対する補充や入れ替え等のメンテナンス性の向上を図ることができる。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
酸素を活物質として還元する正極と、気体燃料を酸化する負極と、前記正極と前記負極との間に設けられた電解質層とを含み構成される発電部と、
液体燃料を貯蔵する燃料貯蔵部と、
前記燃料貯蔵部に貯蔵されている前記液体燃料に対して圧力を印加する圧力印加部と、
前記圧力印加部により圧力が印加されている前記液体燃料を気化し、当該気化された燃料を前記気体燃料として前記負極に供する非多孔質状の液体燃料気化部と
を有することを特徴とする燃料電池。
(付記2)
前記液体燃料気化部は、パーフルオロスルホン酸系の樹脂、カルボキシル基を有するパーフルオロカーボン系の樹脂、シリコーン及びポリイミドのうち、少なくともいずれか1種を主材料とするものからなることを特徴とする付記1に記載の燃料電池。
(付記3)
前記液体燃料気化部で気化された前記気体燃料の一部を酸化して反応ガスを生成し、当該反応ガス及び前記気体燃料の残部を透過させる気体燃料酸化部を更に有し、
前記反応ガスは、前記負極において前記気体燃料と化学反応を生じるものであることを特徴とする付記1又は2に記載の燃料電池。
(付記4)
前記気体燃料酸化部には、前記気体燃料の酸化に必要な酸素を導入するガス導入経路が設けられていることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池。
(付記5)
前記気体燃料酸化部は、白金、パラジウム、ルテニウム及びロジウムのうち、少なくともいずれか1種を主材料とする触媒を含むものからなることを特徴とする付記3又は4に記載の燃料電池。
(付記6)
前記液体燃料は、水とメタノールとを混合したメタノール水溶液であることを特徴とする付記1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池。
(付記7)
前記反応ガスは、水蒸気であることを特徴とする付記3〜6のいずれか1項に記載の燃料電池。
(付記8)
酸素を活物質として還元する正極と、気体燃料を酸化する負極と、前記正極と前記負極との間に設けられた電解質層とを含み構成される発電部と、
前記負極に供給される前記気体燃料の一部を酸化して反応ガスを生成し、当該反応ガス及び前記気体燃料の残部を透過させる気体燃料酸化部を更に有し、
前記反応ガスは、前記負極において前記気体燃料と化学反応を生じるものであることを特徴とする燃料電池。
(付記9)
前記気体燃料酸化部には、前記気体燃料の酸化に必要な酸素を導入するガス導入経路が設けられていることを特徴とする付記8に記載の燃料電池。
(付記10)
前記気体燃料酸化部は、白金、パラジウム、ルテニウム及びロジウムのうち、少なくともいずれか1種を主材料とする触媒を含むものからなることを特徴とする付記8又は9に記載の燃料電池。
(付記11)
前記液体燃料は、水に比べてメタノールの配合が大きい混合溶液であることを特徴とする付記8〜10のいずれか1項に記載の燃料電池。
(付記12)
前記反応ガスは、水蒸気であることを特徴とする付記8〜11のいずれか1項に記載の燃料電池。
本発明の基本骨子を説明するための燃料電池の概略図である。 本発明の基本骨子を説明するための燃料電池の概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の概略断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る燃料電池の分解斜視図である。 発電部の概略構成を示した断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池の概略断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池の分解斜視図である。 燃料ガス酸化層の概略構成を示した断面図である。
符号の説明
10 燃料極
20 固体電解質層
30 空気極
100 発電部(MEA)
200、500 燃料供給機構
201 燃料極側筐体
210 燃料貯蔵部
211 燃料供給口
220 液体燃料気化膜(非多孔質膜)
230、231、232、250 燃料極ガス拡散層
240 燃料極集電体
260 ガス導出・導入部
270 燃料ガス酸化層
271、272 触媒層
280 ガス導出・導入部
300 空気供給機構
301 空気極側筐体
301a 酸素供給口
310 空気極集電体
320 空気極ガス拡散層
400 圧力印加部

Claims (10)

  1. 酸素を活物質として還元する正極と、気体燃料を酸化する負極と、前記正極と前記負極との間に設けられた電解質層とを含み構成される発電部と、
    液体燃料を貯蔵する燃料貯蔵部と、
    前記燃料貯蔵部に貯蔵されている前記液体燃料に対して圧力を印加する圧力印加部と、
    前記圧力印加部により圧力が印加されている前記液体燃料を気化し、当該気化された燃料を前記気体燃料として前記負極に供する非多孔質状の液体燃料気化部と
    を有することを特徴とする燃料電池。
  2. 前記液体燃料気化部は、パーフルオロスルホン酸系の樹脂、カルボキシル基を有するパーフルオロカーボン系の樹脂、シリコーン及びポリイミドのうち、少なくともいずれか1種を主材料とするものからなることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記液体燃料気化部で気化された前記気体燃料の一部を酸化して反応ガスを生成し、当該反応ガス及び前記気体燃料の残部を透過させる気体燃料酸化部を更に有し、
    前記反応ガスは、前記負極において前記気体燃料と化学反応を生じるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池。
  4. 前記気体燃料酸化部には、前記気体燃料の酸化に必要な酸素を導入するガス導入経路が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池。
  5. 前記気体燃料酸化部は、白金、パラジウム、ルテニウム及びロジウムのうち、少なくともいずれか1種を主材料とする触媒を含むものからなることを特徴とする請求項3又は4に記載の燃料電池。
  6. 酸素を活物質として還元する正極と、気体燃料を酸化する負極と、前記正極と前記負極との間に設けられた電解質層とを含み構成される発電部と、
    前記負極に供給される前記気体燃料の一部を酸化して反応ガスを生成し、当該反応ガス及び前記気体燃料の残部を透過させる気体燃料酸化部を更に有し、
    前記反応ガスは、前記負極において前記気体燃料と化学反応を生じるものであることを特徴とする燃料電池。
  7. 前記気体燃料酸化部には、前記気体燃料の酸化に必要な酸素を導入するガス導入経路が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池。
  8. 前記気体燃料酸化部は、白金、パラジウム、ルテニウム及びロジウムのうち、少なくともいずれか1種を主材料とする触媒を含むものからなることを特徴とする請求項6又は7に記載の燃料電池。
  9. 前記液体燃料は、水に比べてメタノールの配合が大きい混合溶液であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の燃料電池。
  10. 前記反応ガスは、水蒸気であることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の燃料電池。
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