JP2006046640A - 電磁弁 - Google Patents
電磁弁 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006046640A JP2006046640A JP2005169860A JP2005169860A JP2006046640A JP 2006046640 A JP2006046640 A JP 2006046640A JP 2005169860 A JP2005169860 A JP 2005169860A JP 2005169860 A JP2005169860 A JP 2005169860A JP 2006046640 A JP2006046640 A JP 2006046640A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spool
- axial direction
- sleeve
- solenoid valve
- plunger
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
Abstract
【解決手段】 電磁弁1には、スリーブ2の内壁から内部空間に突出する突出部52が設けられている。これにより、突出部52がスプール3の過剰変位に対するストッパ機構を形成するので、ステータ36をプランジャ35の一端面に対向配置する必要がなくなる。このため、N/C型の電磁弁1において、ステータ36の内周面の加工性の悪化や、ステータ36等の各種部材の組み付け性の悪化を招くことなく、磁気吸引力によるスプール3の過剰変位を阻止することができる。この結果、スプール3がスクリュアジャスタ47に追突するのを防止することができる。
【選択図】 図1
Description
なお、国内優先は追加のみであり変更は行っていない。国内優先による追加箇所は、請求項5〜7である。そして、請求項5〜7の追加に伴い、従来技術の不具合2、第2の目的、請求項5〜7の手段、最良の形態3、実施例3、4を追加した。
この実施例3、4の追加に伴い、変形例と、図面の図5、図6を追加した。また、実施例3、4の追加に伴い、図面の簡単な説明、符号の説明にも一部追加を加えた。他の箇所は国内優先前と同じである。
従来より、油圧回路が形成されたボディ(図示せず)に嵌挿され、油圧の制御を行う電磁弁100が公知である。この電磁弁100は、図7に示すように、軸方向に変位し各種ポートを開閉するスプール101、ソレノイド(図示せず)への通電により生じる磁気吸引力を受け、スプール101を軸方向一方側(図示左方側)へ変位させるプランジャ102、およびスプール101の軸方向一方側に装着され磁気吸引力に抗しスプール101を軸方向他方側(図示右方側)へ付勢するスプリング103を備える。
このようにN/C型の電磁弁100では、スプール101を軸方向一方側に付勢する磁気吸引力に対し、スプール101を軸方向他方側に付勢するスプリング力およびF/B力が拮抗している。このため、N/C型の電磁弁100では、スプリング力が磁気吸引力よりも小さくなるように設定されているので、入力油圧の急減などが発生するとスプール101が軸方向一方側へ過剰に変位する虞がある。
スプールを駆動する電磁アクチュエータは、通電により磁力を発生するコイル、軸方向へ摺動自在に支持されたプランジャ、コイルの発生する磁力によりプランジャを軸方向に磁気吸引する吸引ステータを備える。
電磁アクチュエータの一例として、吸引ステータがプランジャの軸方向の移動を規制しないタイプ、即ち吸引ステータとプランジャが軸方向に当接しないタイプが提案されている。このタイプの電磁アクチュエータは、ヨーク内に吸引ステータを組み入れてから、プランジャを組み入れることができるため、組付性に優れる。
しかし、吸引ステータがプランジャの軸方向の移動を規制しないタイプの電磁アクチュエータでは、吸引ステータとプランジャが軸方向に当接しないため、コイルの通電量が多くなり、吸引ステータに発生する磁気吸引力が増大した場合に、プランジャとともにスプールが必要以上にストロークするオーバーストロークが発生する。
請求項1に記載の電磁弁では、入力ポートおよび出力ポートが形成されるとともにスプールを軸方向に摺動自在に支持するスリーブに、内壁から内部空間に突出する突出部が設けられている。
これにより、突出部がスプールの過剰変位に対するストッパ機構を形成するので、ステータをプランジャの一端面に対向配置する必要がなくなる。この結果、N/C型の電磁弁において、ステータ側内周面の加工性の悪化や、プランジャ等の各種部材の組み付け性の悪化を招くことなく磁気吸引力によるスプールの過剰変位を阻止することができる。
請求項2に記載の電磁弁の突出部は、スプールの軸方向一方側に形成されたスプリング室に設けられている。
これにより、スリーブの製造工程を煩雑にすることなく突出部を設けることができる。スリーブの製造では、ダイカストにより概形を成型した後、スプールの径大部が摺動する摺動面などを高精度に仕上げる。そして、この摺動面は、スプリング室よりも軸方向他方側に設けられる。このため、スプリング室に突出部を設けることにすれば、スリーブの一端から突出部に至るまでの内周部を、軸方向一方側に型抜きすることにより形成した後、突出部よりも一方側の内周の肉を削り取ることにより、容易に突出部を形成できる。
請求項3に記載の電磁弁では、突出部を部分的に欠落させることにより、スリットを形成している。
これにより、スプリング室をダンパ室として用いる際に、突出部にエアが溜まるのを防止することができる。なお、ダンパ室とはスプールの変位に伴う振動を抑えるためにオイルが流出入される空間である。そして、スプリング室をダンパ室として用いる場合、各種ポートとは別途に絞りを設け、この絞りを介してオイルの流出入を行う。このため、オイルに混入したエアは、絞りを介してダンパ室から排出される。しかし、スプリング室に突出部が設けられると、エアは突出部に遮られ絞りに到達することができない虞がある。
そこで、絞りを設ける位置に応じて、突出部を欠落させスリットを形成すれば、確実にダンパ室からエアを排出することができる。
請求項4に記載の電磁弁では、スプリング室の容積変化をスリーブの外部との間で調整する連通ポートが、スリットと径方向に対向する位置まで拡張されている。
これにより、連通ポートからスリットに至る空間を、ダイカストの型抜きにより同時に形成することができる。このため、連通ポートからスリットに至る空間を同時形成できるように金型を改造しておけば、スリーブの製造工程を煩雑にすることなくスリットを形成することができる。なお、スプリング室をダンパ室として用いる際、連通ポートはボディ内壁等により閉鎖される。
請求項5に記載の電磁弁は、吸引ステータがプランジャの軸方向の移動を規制しないものである。しかるに、スプール弁は、スプールとスリーブが軸方向に当接してスプールのストローク範囲を規制する軸方向当接手段を備える。このように、スプール弁に軸方向当接手段を設けたことによって、スプールのストローク範囲が規制されるため、スプールのオーバーストロークを無くすことができる。
請求項6に記載の電磁弁における軸方向当接手段は、スプールに設けられた外径方向に突出する弁側係止部(例えば、フランジ、部分突起等)であり、スプールが軸方向に移動して、弁側係止部がスリーブ内の軸方向段差に当接することで、スプールのストローク範囲を規制する。
請求項7に記載の電磁弁における軸方向当接手段は、スリーブにおいてランドの外径より内径側に設けられた筒側係止部であり、スプールが軸方向に移動して、ランド(例えば、大径ランド)が筒側係止部(例えば、小径ランドの摺動部)に当接することで、スプールのストローク範囲を規制する。
そして、吸引ステータは、プランジャの軸方向の移動を規制しないものである。そして、スプール弁は、スプールとスリーブが軸方向に当接してスプールのストローク範囲を規制する軸方向当接手段(例えば、スプールに設けられた外径膨出部、あるいはスリーブに設けられた内径膨出部)を備える。
実施例1の電磁弁1の構成を図1を用いて説明する。
電磁弁1は、油圧回路が形成されたボディ(図示せず)に嵌挿され、油圧の制御を行う。電磁弁1は、各種ポートが形成されたスリーブ2、スリーブ2に軸方向に摺動自在に支持され、軸方向に変位し各種ポートを開閉するスプール3、ソレノイド4への通電により磁気吸引力を生じさせ、磁気吸引力によりスプール3を軸方向一方側(図示左方側)に変位させる電磁アクチュエータ5、磁気吸引力に抗しスプール3を軸方向他方側(図示右方側)へ付勢するスプリング6を備える。
ソレノイド4への通電が行われると、通電量に応じた磁気吸引力がステータ36とプランジャ35との間に生じ、プランジャ35が軸方向一方側へ移動する。これにより、磁気吸引力がシャフト42を介してスプール3に伝達されるので、スプール3は、スプリング力に抗して軸方向一方側へ変位し入力ポート10を開口する。この結果、出力ポート11から出力油圧が出力されるとともに、出力された出力油圧がF/Bポート12からスプール3にF/Bされる。これにより、F/B力がスプール3を軸方向他方側へ付勢し、電磁弁1の連通状態を補正する。以上により、出力油圧が目標値に制御される。
実施例1の電磁弁1では、スリーブ2の内壁から内部空間に突出する突出部52が設けられている。
これにより、突出部52がスプール3の過剰変位に対するストッパ機構を形成するので、ステータ36をプランジャ35の一端面に対向配置する必要がなくなる。このため、N/C型の電磁弁1において、ステータ36の内周面の加工性の悪化や、プランジャ35等の各種部材の組み付け性の悪化を招くことなく磁気吸引力によるスプール3の過剰変位を阻止することができる。この結果、スプール3がスクリュアジャスタ47に追突するのを防止することができる。
これにより、スリーブ2の製造工程を煩雑にすることなく突出部52を設けることができる。スリーブ2の製造では、ダイカストにより概形を成型した後、スプール3のドレイン径大部22、第1径大部23、および第2径大部24が、各々、摺動する摺動面16、17、18などを高精度に仕上げる。そして、これらの摺動面16、17、18は、スプリング室49よりも軸方向他方側に設けられる。このため、スリーブ2の一端から突出部52に至るまでの内周部を、軸方向一方側に型抜きすることにより形成した後、突出部52よりも一方側の内周の肉を削り取ることにより、容易に突出部52を形成できる。
実施例2の電磁弁1の構成を図2を用いて説明する。
実施例2では、図2(a)に示すように、連通ポート50の反対側(図示上側)のスリーブ2を貫通し、スプリング室49とボディの油路とに通じる絞り54が設けられている。そして、実施例2では連通ポート50がボディ等により閉鎖され、スプリング室49では、絞り54を通じてスプール3の変位に伴うオイルの流出入が行われる。
実施例2の電磁弁1では、スプリング室49がダンパ室として用いられる。ダンパ室とは、スプール3の変位に伴う振動を抑えるためにオイルが流出入される空間である。そして、絞り54を介してオイルの流出入が行われるので、スプリング室49へのオイルの流出入速度が制限される。この結果、スプール3の振動が抑制される。また、オイルに混入されたエアは、スリット55を通過し、絞り54を介してスプリング室49から排出される。
実施例2の電磁弁1では、スリーブ2を製作する際に、まず図3に示すようにダイカストによりスリーブ2の概形59が製作される。この概形59では、一端から連通ポート50に至るまでの一方部60の内周部が、軸方向他方側(図示A方向)に型抜きされることにより形成される。そして、一方部60の一端から内周の肉を削り取ることにより、図4に示すようにスプリング室49をなす内壁を形成するとともに突出部52を設ける。また、図3に示すように、連通ポート50の凸部56と突出部52のスリット55とは、図示B方向に型抜きされることにより、概形59を製作する際に同時に形成される。
実施例2の電磁弁1では、周方向において絞り54と同じ位置の部分を突出部52から欠落させることにより、スリット55を形成している。
これにより、スプリング室49をダンパ室として用いる際に、突出部52にエアが溜まるのを防止することができる。すなわち、突出部52が周方向において絞り54と同じ位置の部分で突出していると、エアは突出部52に遮られ絞り54に到達することができない虞がある。そこで、周方向において絞り54と同じ位置の部分を欠落させスリット55を形成すれば、確実にスプリング室49からエアを排出することができる。
これにより、連通ポート50からスリット55に至る空間を、ダイカストの型抜きにより同時に形成することができる。このため、連通ポート50からスリット55に至る空間を同時形成できるように金型を改造しておけば、スリーブ2の製造工程を煩雑にすることなくスリット55を形成することができる。
実施例3の電磁弁1の構成を図5を参照して説明する。なお、実施例1と同一符号は同一符号物を示すものである。
先ず最初に電磁アクチュエータ5を説明する。この電磁アクチュエータ5は、上記実施例1、2と同じものであり、以下では電磁アクチュエータ5を上記実施例と一部重複して説明する。
ソレノイド4は、通電されると磁力を発生して、プランジャ35と磁気固定子を通る磁束ループを形成させるものであり、樹脂ボビンの周囲にエナメル線を多数巻回したものである。
このプランジャ35は、磁気固定子の内周面(具体的には、後述するステータ36の内周面)と直接摺動するものである。
また、プランジャ35は、シャフト42の先端と直接当接しており、スプール3に伝わるスプリング(圧縮コイルバネ)6の付勢力によってスプール3とともにプランジャ35も閉弁側(入力ポート10が閉じて出力圧が低くなる側:この実施例では図示右側)に付勢されている。
ステータ36の内周には、プランジャ35を軸方向に摺動可能に支持する軸方向穴36dが形成されている。この軸方向穴36dは、ステータ36の一端から他端に向けて同径の貫通穴である。
一方、吸引ステータ36aは、プランジャ35を磁気吸引した際にプランジャ35と軸方向に交差する部分に筒部を備える。この筒部の外周面は、テーパ形状に設けられており、プランジャ35のストローク量に対して磁気吸引力が変化しない特性に設けられている。
ヨーク37は、ソレノイド4の周囲を覆って磁束を流す略カップ状に形成された磁性体金属(例えば、鉄:磁気回路を構成する強磁性材料)であり、開口端部に形成された爪部をカシメることでスリーブ2と強固に結合される。
なお、電子制御装置は、デューティ比制御によって電磁アクチュエータ5のソレノイド4へ供給する電流値(以下、通電量)を制御するものであり、ソレノイド4への通電量を制御することによって、スプリング6の付勢力に抗してプランジャ35およびスプール3の軸方向の位置をリニアに変位させることで、入力側シール長(ラップA)と、排出側シール長(ラップB)との比率を変化させて、出力ポート11に発生する出力圧をコントロールするものである。
上記で示したように、吸引ステータ36aがプランジャ35の軸方向の移動を規制しないタイプの電磁アクチュエータ5は、ヨーク37内に吸引ステータ36aを組み入れた後に、プランジャ35を組み入れることができる。即ち、ヨーク37の開口方向からヨーク37の開口内に電磁アクチュエータ5の構成部品を順次組み入れることができる。このため、電磁アクチュエータ5の組付性が良い。
しかし、吸引ステータ36aの内側をプランジャ35が軸方向に素通りするため、吸引ステータ36aに発生する磁気吸引力が増大するなどして、プランジャ35とともにスプール3が必要以上にストロークする可能性がある。具体的にこの実施例3のように、スプール3のストローク量が増えると出力油圧が上昇するタイプの電磁弁1では、スプール3がオーバーストロークすると、必要以上の油圧が出力される可能性がある。
この実施例3の軸方向当接手段は、スプール3に設けられた外径方向に突出する弁側係止部61であり、スプール3が軸方向に移動して、弁側係止部61がスリーブ2内の軸方向段差62に当接することで、スプール3の開弁方向(プランジャ35が磁気吸引されて移動する方向:図中左方向)のストローク範囲が規制される。
実施例3の弁側係止部61は、スプール3の電磁アクチュエータ5側(図中右側)に設けられたフランジ(鍔部)であり、切削加工等によってスプール3と一体に設けられている。
一方、スリーブ2の電磁アクチュエータ5側(スプール挿入開口側:図中右側)には、スプール挿入開口端(スリーブ2の右端)から所定の軸方向範囲に亘って内壁面が弁側係止部61の外径より大径の大径室63が形成されている。この大径室63における図中左端は、弁側係止部61の外径寸法より小径に設けられており、大径室63の図中左端において径が小さくなる軸方向の面が軸方向段差62である。
そして、弁側係止部61が軸方向段差62に当接することで、スプール3の最大ストローク位置(最大開弁位置)が設定される。
実施例3の電磁弁1は、最大ストローク位置よりもさらに開弁方向へ移動する軸力がスプール3に生じても、スプール3に設けられた弁側係止部61がスリーブ2内の軸方向段差62に当接することで、スプール3の開弁方向のストローク範囲が規制され、スプール3が最大ストローク位置よりもさらに開弁方向へオーバーストロークする不具合が防がれる。これにより、スプール3のオーバーストロークによって必要以上の油圧が出力される不具合を回避することができる。
実施例3では、ソレノイド4の通電量が上昇すると出力油圧が上昇するN/C型の電磁弁1のスプール3に弁側係止部61を設ける例を示した。これに対し、ソレノイド4の通電量が上昇すると出力油圧が下降するN/O型の電磁弁1のスプール3に弁側係止部61を設けて、スプール3が閉弁方向(油圧が低下する方向)へオーバーストロークする不具合を回避するように設けても良い。
実施例3および後述する実施例4では、スプリング室49内とスリーブ2の外部油路をダンパオリフィス12aを介して連通させてスプール3の振動を抑制しているが、上記の実施例1で示したように第1径大部23と第2径大部24の間にフィードバック油圧を与えて外乱に対して出力圧を安定させても良い。
実施例4の電磁弁1を図6を参照して説明する。
上記の実施例3では、軸方向当接手段をスプール3側に設ける例を示した。即ち、スプール3に弁側係止部61を設けることで、スプール弁のストローク範囲を規制して最大ストローク位置を設定する例を示した。
これに対し、この実施例4は、軸方向当接手段をスリーブ2側に設けるものである。
具体的にこの実施例4の軸方向当接手段は、スリーブ2において第1径大部23(請求項9のランドに相当する)の外径寸法より内径側に形成された筒側係止部64(摺動面18を形成する部分)である。
これにより、スプール3が軸方向に移動して、第1大径部23の軸方向の図示左面(筒側係止部64に対向する面)が筒側係止部64に当接することで、スプール3の開弁方向(プランジャ35が磁気吸引されて移動する方向:図中左方向)のストローク範囲が規制される。即ち、スプール3の最大ストローク位置が設定される。
実施例4の電磁弁1は、最大ストローク位置よりもさらに開弁方向へ移動する軸力がスプール3に生じても、スプール3の第1大径部23がスリーブ2の筒側係止部64に当接することで、スプール3の開弁方向のストローク範囲が規制され、スプール3が最大ストローク位置よりもさらに開弁方向へオーバーストロークする不具合が防がれる。これにより、スプール3のオーバーストロークによって必要以上の油圧が出力される不具合を回避することができる。
さらに、この実施例4では、スリーブ2において摺動面18を形成する部分を筒側係止部64として利用しているため、既存の電磁弁1に対して変更点を抑えることができるため、電磁弁1のコスト上昇を抑えることができる。
実施例4では、ソレノイド4の通電量が上昇すると出力油圧が上昇するN/C型の電磁弁1のスリーブ2に筒側係止部64を設ける例を示した。これに対し、ソレノイド4の通電量が上昇すると出力油圧が下降するN/O型の電磁弁1のスリーブ2に筒側係止部64を設けて、スプール3が閉弁方向(油圧が低下する方向)へオーバーストロークする不具合を回避するように設けても良い。
上記の実施例では、自動変速機の油圧制御装置に用いられる電磁弁1に本発明を適用する例を示したが、自動変速機以外の他の電磁弁1に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、電磁三方弁に本発明を適用した例を示したが、スプール弁は三方弁に限定されるものではなく、スリーブ2とスプール3とからなるスプール弁を電磁アクチュエータ5で駆動する他の電磁弁に本発明を適用することができる。
上記の実施例では、スプール3に設けられる複数のランドのうち、反電磁アクチュエータ5側のランドを小径に設ける電磁弁1に本発明を適用した例を示したが、逆に、電磁アクチュエータ5側のランドを小径に設ける電磁弁1に本発明を適用しても良い。
2 スリーブ
3 スプール
4 ソレノイド(コイル)
5 電磁アクチュエータ
6 スプリング
10 入力ポート
11 出力ポート
23 第1径大部(ランド)
35 プランジャ
36a 吸引ステータ
49 スプリング室
50 連通ポート
52 突出部
55 スリット
61 弁側係止部(軸方向当接手段)
62 軸方向段差
64 筒側係止部(軸方向当接手段)
Claims (7)
- 油圧が入力される入力ポートおよび油圧が出力される出力ポートが形成されたスリーブ、
このスリーブに軸方向に摺動自在に支持され、軸方向に変位し前記入力ポートと前記出力ポートとの連通状態を調節するスプール、
ソレノイドへの通電により磁気吸引力を生じさせ、この磁気吸引力により前記スプールを軸方向一方側に変位させる電磁アクチュエータ、
前記スプールの軸方向一方側に装着され、前記磁気吸引力に抗し前記スプールを軸方向他方側へ付勢するスプリングを備え、
前記出力ポートから出力される油圧を前記スプールにフィードバックし、フィードバックされた油圧により前記スプールを軸方向他方側へ付勢し、前記入力ポートと前記出力ポートとの連通状態を補正する電磁弁において、
前記スリーブは、内壁から内部空間に突出する突出部が設けられ、
前記スプールは、前記突出部に係止され軸方向一方側への過剰変位を阻止されることを特徴とする電磁弁。 - 請求項1に記載の電磁弁において、
前記スリーブは、前記スプールの軸方向一方側の内部に、前記スプリングを収容するスプリング室を有し、
前記突出部は、前記スプリング室に設けられていることを特徴とする電磁弁。 - 請求項2に記載の電磁弁において、
前記突出部を部分的に欠落させることにより、スリットを形成していることを特徴とする電磁弁。 - 請求項3に記載の電磁弁において、
前記スプリング室は、前記スプールの変位に伴う容積変化を前記スリーブの外部との間で調整する連通ポートにより外部に開口され、
前記連通ポートは、前記スリットと径方向に対向する位置まで拡張されていることを特徴とする電磁弁。 - 通電により磁力を発生するコイル、軸方向へ摺動自在に支持されたプランジャ、前記コイルの発生する磁力により前記プランジャを軸方向に磁気吸引する吸引ステータを備えた電磁アクチュエータと、
前記プランジャによって軸方向へ駆動されるスプールと、このスプールを摺動自在に支持するスリーブを備えるスプール弁と、
を具備する電磁弁において、
前記吸引ステータは、前記プランジャの軸方向の移動を規制しないものであり、
前記スプール弁は、前記スプールと前記スリーブが軸方向に当接して前記スプールのストローク範囲を規制する軸方向当接手段を備えることを特徴とする電磁弁。 - 請求項5に記載の電磁弁において、
前記軸方向当接手段は、
前記スプールに設けられた外径方向に突出する弁側係止部であり、
前記スプールが軸方向に移動して、前記弁側係止部が前記スリーブ内の軸方向段差に当接することで、前記スプールのストローク範囲を規制することを特徴とする電磁弁。 - 請求項5に記載の電磁弁において、
前記スプールは、前記スリーブの径方向に設けられたポートを開閉または開口面積を可変可能なランドを備えるものであり、
前記軸方向当接手段は、
前記スリーブにおいて前記ランドの外径より内径側に形成された筒側係止部であり、
前記スプールが軸方向に移動して、前記ランドが前記筒側係止部に当接することで、前記スプールのストローク範囲を規制することを特徴とする電磁弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005169860A JP4561486B2 (ja) | 2004-06-28 | 2005-06-09 | 電磁弁 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004189519 | 2004-06-28 | ||
JP2005169860A JP4561486B2 (ja) | 2004-06-28 | 2005-06-09 | 電磁弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006046640A true JP2006046640A (ja) | 2006-02-16 |
JP4561486B2 JP4561486B2 (ja) | 2010-10-13 |
Family
ID=36025421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005169860A Expired - Fee Related JP4561486B2 (ja) | 2004-06-28 | 2005-06-09 | 電磁弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4561486B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007309448A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Denso Corp | 流体圧制御装置 |
KR100783939B1 (ko) | 2006-12-10 | 2007-12-10 | 현대자동차주식회사 | 커먼레일 시스템 고압펌프의 스풀구조 |
JP2008075765A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-04-03 | Denso Corp | スプール弁 |
JP2012122609A (ja) * | 2010-11-19 | 2012-06-28 | Denso Corp | 油圧調整弁 |
JP2013122292A (ja) * | 2011-12-12 | 2013-06-20 | Denso Corp | 油圧制御装置 |
CN108426092A (zh) * | 2017-11-06 | 2018-08-21 | 联合汽车电子有限公司 | 一种阀门组件、电磁阀及电磁阀压缩弹簧的二次调节方法 |
JP2019143781A (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | イーグル工業株式会社 | スプールバルブ |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6273179U (ja) * | 1985-10-28 | 1987-05-11 | ||
JPH02129474A (ja) * | 1988-11-09 | 1990-05-17 | Aisin Aw Co Ltd | 圧力調整弁 |
JPH07504480A (ja) * | 1992-03-12 | 1995-05-18 | ヘルビガー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 比例作動式の方向切換え弁 |
JP2000220762A (ja) * | 1998-11-25 | 2000-08-08 | Toyota Motor Corp | 電磁弁 |
JP2002310322A (ja) * | 2001-04-17 | 2002-10-23 | Denso Corp | 電磁弁装置 |
JP2003106472A (ja) * | 2001-09-11 | 2003-04-09 | Hyundai Motor Co Ltd | オイルコントロールバルブ |
-
2005
- 2005-06-09 JP JP2005169860A patent/JP4561486B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6273179U (ja) * | 1985-10-28 | 1987-05-11 | ||
JPH02129474A (ja) * | 1988-11-09 | 1990-05-17 | Aisin Aw Co Ltd | 圧力調整弁 |
JPH07504480A (ja) * | 1992-03-12 | 1995-05-18 | ヘルビガー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 比例作動式の方向切換え弁 |
JP2000220762A (ja) * | 1998-11-25 | 2000-08-08 | Toyota Motor Corp | 電磁弁 |
JP2002310322A (ja) * | 2001-04-17 | 2002-10-23 | Denso Corp | 電磁弁装置 |
JP2003106472A (ja) * | 2001-09-11 | 2003-04-09 | Hyundai Motor Co Ltd | オイルコントロールバルブ |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007309448A (ja) * | 2006-05-19 | 2007-11-29 | Denso Corp | 流体圧制御装置 |
US7938143B2 (en) | 2006-05-19 | 2011-05-10 | Denso Corporation | Fluid pressure control apparatus |
JP4697043B2 (ja) * | 2006-05-19 | 2011-06-08 | 株式会社デンソー | 流体圧制御装置 |
JP2008075765A (ja) * | 2006-09-21 | 2008-04-03 | Denso Corp | スプール弁 |
US7926513B2 (en) | 2006-09-21 | 2011-04-19 | Denso Corporation | Spool valve |
KR100783939B1 (ko) | 2006-12-10 | 2007-12-10 | 현대자동차주식회사 | 커먼레일 시스템 고압펌프의 스풀구조 |
JP2012122609A (ja) * | 2010-11-19 | 2012-06-28 | Denso Corp | 油圧調整弁 |
US8925585B2 (en) | 2010-11-19 | 2015-01-06 | Denso Corporation | Oil pressure regulation valve |
JP2013122292A (ja) * | 2011-12-12 | 2013-06-20 | Denso Corp | 油圧制御装置 |
CN108426092A (zh) * | 2017-11-06 | 2018-08-21 | 联合汽车电子有限公司 | 一种阀门组件、电磁阀及电磁阀压缩弹簧的二次调节方法 |
JP2019143781A (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | イーグル工業株式会社 | スプールバルブ |
JP6991890B2 (ja) | 2018-02-23 | 2022-01-13 | イーグル工業株式会社 | スプールバルブ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4561486B2 (ja) | 2010-10-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5293792B2 (ja) | 油圧調整弁 | |
JP4022857B2 (ja) | 電磁弁装置 | |
US7584937B2 (en) | Linear solenoid with abutted portion | |
JP4561486B2 (ja) | 電磁弁 | |
US20060086396A1 (en) | Electromagnetic hydraulic control valve | |
JP6115434B2 (ja) | 電磁弁 | |
WO2011036731A1 (ja) | 油圧制御電磁弁 | |
JP2009030682A (ja) | 電磁弁 | |
US20210278008A1 (en) | Solenoid | |
JP2008232272A (ja) | スプール弁 | |
KR20210064374A (ko) | 솔레노이드 | |
JP2004324788A (ja) | 比例電磁弁 | |
JP2009275841A (ja) | リニアソレノイド | |
JP2004316855A (ja) | 比例電磁弁 | |
JP2008196597A (ja) | リニアソレノイド | |
JP4492649B2 (ja) | ブリード式バルブ装置 | |
JP2007100841A (ja) | スプール弁装置 | |
JP2007321953A (ja) | バルブ装置 | |
JP2011236964A (ja) | 電磁弁 | |
JP2007100829A (ja) | バルブ装置 | |
JP5760936B2 (ja) | スプール制御弁 | |
WO2021106707A1 (ja) | ソレノイドバルブ | |
JP4022855B2 (ja) | 電磁弁装置 | |
JP4301318B2 (ja) | ブリード式バルブ装置 | |
US20020074046A1 (en) | Electromagnetic valve and assembling method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070713 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091126 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100309 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100706 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100719 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4561486 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130806 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |