JP6991890B2 - スプールバルブ - Google Patents

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本発明は、例えば油圧回路の油圧制御に用いられるスプールバルブに関する。
スプールバルブは、ソレノイドを用いた駆動部により軸方向に移動可能なスプールを用いて、流体回路における制御流体の圧力や流量を制御するものである。従来のスプールバルブとして、スリーブに収納されたスプールと、スプールの一端側に配置されソレノイドにより軸方向に駆動力を作用させる電磁部(ソレノイド部)とを具備し、ポンプやアキュムレータ等の圧力源と負荷との間に配置され、スプールの移動により圧力や流量が調整された制御流体を負荷に供給するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のスプールバルブのスリーブには、制御流体が入力される入力ポートと、制御流体を出力する出力ポートと、出力ポートから出力された制御流体の一部がフィードバックされるフィードバックポートと、が形成されており、出力ポートとフィードバックポートとは、スリーブの外周面において軸方向に平行に延びて形成される溝(フィードバック溝)内に離間して形成されている。溝は、スリーブがハウジングの装着穴に装着された状態において装着穴の内周面により閉塞され、溝と装着穴の内周面により流路が形成されている。出力ポートとフィードバックポートとは溝を通じて連通している。また、スプールは、入力ポートを直接的に開閉する第1径大部と、第1径大部から軸方向に離間する第2径大部と、を有し、第2径大部は第1径大部よりも小径となっている。
スプールバルブは、ソレノイド部によりスプールを軸方向に変位させることにより、入力ポートと出力ポートとの連通状態を調整できるようになっている。また、特許文献1のスプールバルブの場合、出力ポートから出力される制御流体の一部が溝を通じてフィードバックポートに入力されると、第1径大部の断面積と第2径大部の断面積との差によって、スプールを一方側に押す方向に作用し、入力される制御流体の圧力変動などの外乱に対し入力ポートと出力ポートとの連通状態を補正し、出力される制御流体の流量や圧力を目標値に合わせることができるようになっている。
特開2006‐46640号公報(第8頁、第1図)
しかしながら、このようなスプールバルブにあっては、出力ポートとフィードバックポートとを連通させる溝がスリーブの軸方向に平行に延びて形成されているため、溝内を流れる制御流体によりスリーブの径方向の一部分(溝が設けられている部分)にのみ圧力が掛かり、スリーブがハウジングの装着穴内で傾いてしまい、スリーブの外周面とハウジングの内周面とに隙間が生じ、制御流体が該隙間から漏れ出してしまう虞があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、スリーブの外周面とハウジングの内周面との隙間を通してフィードバック溝から流体が漏れにくいスプールバルブを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のスプールバルブは、
入力ポートと出力ポートとフィードバックポートとが形成されたスリーブの内部にスプールが長手方向に移動可能に配置され、ハウジングの装着穴に装着された状態で前記出力ポートと前記フィードバックポートとが連通されるスプールバルブであって、
前記スリーブの外周に、前記出力ポートと前記フィードバックポートとを連通する少なくとも螺旋の一部を成すフィードバック溝が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、出力ポートとフィードバックポートとを連通するフィードバック溝がスリーブの外周面において軸方向に交差するように延びているため、フィードバック溝を流れる制御流体からスリーブに作用する力は、スリーブの周方向に分散されることとなり、スリーブがハウジングの装着穴内で傾きにくく、スリーブの外周面とハウジングの内周面との隙間を通してフィードバック溝から制御流体が漏れることを防止できる。また、スリーブの重量バランスもよいため、スプールバルブをハウジングの装着穴に装着したときに、スリーブに局所的に負荷がかかり、変形や破損することを回避できる。
前記スリーブの外周に形成された第1周方向溝に前記出力ポートが配置されており、
前記スリーブの外周に形成された第2周方向溝に前記フィードバックポートが配置されており、
前記第1周方向溝と前記第2周方向溝は、前記フィードバック溝により連通していることを特徴としている。
この特徴によれば、第1周方向溝や第2周方向溝は周方向に亘って延びているので、フィードバック溝の配置の自由度が高い。
前記フィードバック溝は、前記第1周方向溝内および前記第2周方向溝内にも連続して延びていることを特徴としている。
この特徴によれば、出力ポート及びフィードバックポートに向けて制御流体の流れをガイドすることができる。
フィードバック溝は前記スリーブの180度以上かつ450度未満に亘って配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、フィードバック溝を流れる制御流体からスリーブに作用する力をスリーブの周方向に分散させるとともにフィードバック溝が短くフィードバックの応答性が良くスプールバルブの応答性が良好である。
前記入力ポートは、前記出力ポートと前記フィードバックポートとの間に設けられており、前記フィードバック溝は前記入力ポートを避けるように配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、入力ポートとフィードバック溝との間の密封性に優れる。
径方向視において、前記入力ポートと前記フィードバック溝とは前記スリーブの軸を挟んで対向する位置に配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、入力ポートとフィードバック溝との間の密封性に優れる。
前記スリーブを軸方向に沿って切断し平面に展開した状態で、前記フィードバック溝は直線を成していることを特徴としている。
この特徴によれば、出力ポートとフィードバックポートとが最短距離で連通するため、フィードバック溝が短くフィードバックの応答性が良くスプールバルブの応答性が良好である。
本発明の実施例1におけるスプールバルブの斜視図である。 実施例1におけるスプールバルブをハウジングに装着した状態を示す側断面図である。 実施例1におけるスリーブの要部拡大斜視図である。 図3のA-A断面図である。 (a)は実施例1におけるスリーブの上面図、(b)は同じく側面図である。 本発明の実施例2におけるスリーブの上面図である。 本発明の実施例3におけるスリーブの上面図である。 (a)は本発明の実施例4におけるスリーブ上面図、(b)は同じく側面図である。 (a)は本発明の実施例5におけるスリーブの上面図、(b)は同じく側面図である。 (a)~(b)は、本発明におけるフィードバック溝の断面形状のバリエーションを示す模式図である。
本発明に係るスプールバルブを実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係るスプールバルブにつき、図1から図5を参照して説明する。以下、図2の紙面左側をスプールバルブの軸方向一端側とし、図2の紙面右側をスプールバルブの軸方向他端側として説明する。
スプールバルブ1は、スプールタイプのソレノイドバルブであって、例えば車両の自動変速機等の油圧により制御される装置に用いられるものである。尚、スプールバルブ1は、バルブハウジング8の装着穴8a(図2参照)に水平方向に取付けられる。
図1および図2に示されるように、スプールバルブ1は、流体(オイル等の制御流体)の流量を調整するバルブ部2が電磁駆動部としてのソレノイド部3に一体に取付けられて構成されている。尚、図2は、ソレノイド成形体31のコイル34に通電されていないスプールバルブ1のオフ状態を示すものである。
先ず、ソレノイド部3の構造について説明する。図2に示されるように、ソレノイド部3は、鉄等の磁性を有する金属材料から形成されるソレノイドケース30と、ソレノイドケース30に収容されるソレノイド成形体31と、ソレノイド成形体31の内側に配置されるセンタポスト32(固定鉄心)と、から主に構成されている。
ソレノイド成形体31は、コイル34を樹脂35によりモールド成形することにより形成され、ソレノイドケース30の径方向下方側に設けられる開口部30jから外部に延び出ているコネクタ部35aのコネクタから制御電流がコイル34へ供給されるようになっている。
センタポスト32は、円筒部32aと、円筒部32aの軸方向他端部(図2の紙面右側)において径方向に延びるフランジ部32cと、から構成されるフランジ付き円筒状に構成されており、円筒部32aの径方向の中心にプランジャ4(可動鉄心)およびロッド5を収容可能な貫通孔32dが形成されている。円筒部32aの軸方向一端側(図2の紙面左側)の開口端には、樹脂等から構成されるホルダ36が取付けられている。
また、センタポスト32の円筒部32aには、外周面の軸方向略中央が内径側に周方向に亘って断面視等脚台形状に凹むことにより板厚が薄く形成される薄肉部32bが設けられている。
センタポスト32のフランジ部32cには、軸方向他端側の端面の径方向の中心に軸方向一端側に凹む凹部32eが設けられ、凹部32eに後述するスリーブ21の軸方向一端部が挿嵌された状態で該フランジ部32cにソレノイドケース30が外嵌されカシメ固定されている。尚、ソレノイド成形体31はセンタポスト32の外径側に一体に形成されている。
次にバルブ部2の構造について説明する。図2に示されるように、バルブ部2は、バルブハウジング8の装着穴8a内に設けられた流路と接続される入力ポート24、出力ポート25、排出ポート26a,26b、ドレンポート27、フィードバックポート28等の各種ポートの開口が設けられたスリーブ21と、スリーブ21の内径側において軸方向に形成される貫通孔21aに液密に収容されるスプール22と、スプール22を軸方向一端側に付勢するコイル状のスプリング29と、スプリングを保持するリテーナ23と、から構成されている。尚、スリーブ21、スプール22、リテーナ23は、アルミ、鉄、ステンレス、樹脂等の材料により形成されている。
図2及び図3に示されるように、スリーブ21の外周面には、周方向に連続する環状の第1周方向溝21bと環状の第2周方向溝21cとが軸方向に離間して形成されている。第1周方向溝21bには、2つの出力ポート25,25が周方向に離間して形成されており、第1周方向溝21bよりも軸方向一端側に形成される第2周方向溝21cには、1つのフィードバックポート28が形成されている。
出力ポート25は、バルブハウジング8に取付けられた状態において上方に位置しており、フィードバックポート28は、出力ポート25,25の略中間点(スリーブ21の中心軸の上方位置)から周方向に略90度ずれた位置(スリーブ21の中心軸の側方位置)に配置されている。
また、スリーブ21の外周面には、第1周方向溝21bと第2周方向溝21cとの間にランド部21dが形成されており、ランド部21dに2つの入力ポート24,24が周方向に離間して形成されている。すなわち、入力ポート24は、軸方向において出力ポート25とフィードバックポート28との間に設けられている。
図3及び図5に示されるように、スリーブ21の外周面には、第1周方向溝21bと第2周方向溝21cとを連通するフィードバック溝10が入力ポート24を避けるように形成されており、これにより出力ポート25とフィードバックポート28とが連通されている。
このフィードバック溝10は、外径方向に開口する断面視角部が直角なU字形状(コ字形状)を成し(図4参照)、出力ポート25の近傍からフィードバックポート28の近傍まで軸方向一端側から軸方向他端側に向けて反時計回りに螺旋状に延びている。言い換えれば、フィードバック溝10は、スリーブ21の軸方向に対して交差する方向に延びている。
すなわち、フィードバック溝10は、第1周方向溝21b、ランド部21d、第2周方向溝21cに亘って連続するように延びているとともに、フィードバック溝10の深さは、第1周方向溝21b及び第2周方向溝21cの深さよりも深くなっている(図4参照)。尚、フィードバック溝10は、ランド部21dにおける幅と、第1周方向溝21b及び第2周方向溝21cにおける幅と、が略同一となっている。さらに尚、本実施例では、フィードバック溝10は、スリーブ21の周方向に略420度に亘って形成されている。
また、図4に示されるように、入力ポート24,24とフィードバック溝10とは、スリーブ21の軸を挟んで略対向する位置に配置されている。具体的には、入力ポート24,24は、スリーブ21の上方に設けられており、フィードバック溝10において入力ポート24,24とスリーブ21の軸方向の同じ位置の部分は、スリーブ21の下方に設けられている。
また、特に図5に示されるように、フィードバック溝10は、上面及び側面から見て直線を成している。言い換えれば、フィードバック溝10は、スリーブ21を軸方向に沿って切断し平面に展開した状態で、直線を成している。
図2に戻って、ドレンポート27は、スリーブ21の軸方向一端部に形成されている。本実施例においては、スリーブ21の貫通孔21aの軸方向一端部に形成される空間S1と、スリーブ21の外周に設けられる溝部21eと、がドレンポート27により連通されており、スリーブ21内の空間S1においてスプール22およびロッド5の周囲に存在する流体をドレンポート27を通じて流出入させて呼吸を行うことにより、スプール22およびロッド5の軸方向への移動が円滑に行われるようになっている。
排出ポート26aは、出力ポート25の軸方向他端側に離間して形成されており、図示しない圧力源側のオイルパンに連通しており、スリーブ21の軸方向略中央部に形成される空間S2の流体を前記オイルパンに戻すようになっている。尚、空間S2には、出力ポート25が連通している。
排出ポート26bは、スリーブ21の軸方向他端部に形成されており、スプールバルブ1をバルブハウジング8に装着した状態において上方に位置している。この排出ポート26bは、スリーブ21の貫通孔21aの軸方向他端部に形成される空間S3と、スリーブ21の外周に設けられる溝部21f、が排出ポート26bにより連通されており、空間S3の流体を排出ポート26bを通じて流出入させて呼吸を行うことにより、スプール22の軸方向への移動が円滑に行われるようになっている。
尚、溝部21fは、スリーブ21の周方向に連続しており、バルブハウジング8の外部(下方)から挿入されるピン9の端部が溝部21fに挿入されることにより、バルブハウジング8に対してスプールバルブ1が抜け止めされている。
このように構成されたバルブ部2は、スプールバルブ1をバルブハウジング8に装着した状態において、第1周方向溝21b、第2周方向溝21c、フィードバック溝10及び溝部21eの各外径側開口が装着穴8aの内周面により閉塞されるようになっており、各溝の外径側開口から流体が漏れ出すことを防止している。
図2に示されるように、スプール22は、スリーブ21の貫通孔21aの内周面を摺動する第1ランド部22a、第2ランド部22b、第3ランド部22cが軸方向一端側から軸方向他端側に向けて順次設けられている。第2ランド部22bは、入力ポート24を直接的に開閉し、第3ランド部22cは、排出ポート26aを直接開閉するようになっている。また、第1ランド部22aは、第2ランド部22bよりも小径となっている。
第2ランド部22bと第3ランド部22cとの間には、第2ランド部22b及び第3ランド部22cよりも小径な連結部22dが設けられており、連結部22dの外周面とスリーブ21の貫通孔21aの内周面との間で空間S2を形成している。
本実施例のスプールバルブ1は、制御電流がコイル34へ供給されていないとき(非電通時)に入力ポート24と出力ポート25とが最も大きく連通するノーマリーオープン型のスプールバルブである。
スプールバルブ1の非電通時には、出力ポート25から流体が出力され、出力される流体の一部が、前述したフィードバック溝10及びフィードバックポート28を通って第1ランド部22aと第2ランド部22bとの間に流入する。第1ランド部22aと第2ランド部22bとの間に流入した流体は、第1ランド部22aの断面積と第2ランド部22bの断面積の差によって、スプール22を軸方向他端側に押す方向(入力ポート24と出力ポート25との連通状態を閉鎖する方向)に作用する(以下、この力をフィードバック力という)。
制御電流がコイル34へ供給されたとき(通電時)には、プランジャ4を軸方向他端側へ移動させる磁気吸引力が発生する。スプールバルブ1の通電時において、コイル34への通電量が増加するにつれて、プランジャ4およびロッド5の軸方向他端側への磁気吸引力が大きくなり、それに伴いスプール22の軸方向他端側への変位が大きくなると、入力ポート24と出力ポート25との連通状態(入力ポート24の開度)が小さくなり、出力ポート25から出力される流体の流量(流体圧)が減少する。
出力ポート25から出力される流体圧が所定の目標値よりも減少したときには、前述したフィードバック力も小さくなるため、スプリング29の付勢力によりスプール22が軸方向一端側に変位する(押し戻される)。これにより、入力ポート24と出力ポート25との連通状態が大きくなるように補正されるため、出力ポート25から出力される流体圧が増加し目標値に到達するように制御されるようになっている。
以上、説明したように、入力ポート24と出力ポート25とフィードバックポート28とが形成されたスリーブ21の内部にスプール22が長手方向に移動可能に配置され、バルブハウジング8の装着穴8aに装着された状態で出力ポート25とフィードバックポート28とが連通されるスプールバルブ1であって、スリーブ21の外周に、出力ポート25とフィードバックポート28とを連通する螺旋を成すフィードバック溝10が形成されている。
このように、出力ポート25とフィードバックポート28とを連通するフィードバック溝10がスリーブ21の外周面において軸方向と交差するように螺旋状に延びているため、フィードバック溝10を流れる流体からスリーブ21に作用する力は、スリーブ21の周方向に分散されることとなり、スリーブ21がバルブハウジング8の装着穴8a内で傾きにくく、スリーブ21の外周面とバルブハウジング8の内周面との隙間を通してフィードバック溝10から制御流体が漏れることを防止できる。
また、フィードバック溝10がスリーブ21の周方向に分散して形成されるため、フィードバック溝がスリーブ21の軸方向に沿って形成される形態に比べて重量バランスもよく、スプールバルブ1をバルブハウジング8に装着したときに、スリーブ21に局所的に負荷がかかり、変形や破損することを回避できる。また、スプールバルブ1をバルブハウジング8に固定するピン9にも負荷がかかりにくく、ピン9の変形や破損も回避できる。
また、スリーブ21の外周に形成された第1周方向溝21bに出力ポート25が配置されており、スリーブ21の外周に形成された第2周方向溝21cにフィードバックポート28が配置されており、第1周方向溝21bと第2周方向溝21cは、フィードバック溝10により連通している。
これによれば、第1周方向溝21bや第2周方向溝21cは周方向に亘って延びているので、出力ポート25とフィードバックポート28との相対位置や入力ポート24の位置に関わらず、フィードバック溝10と第1周方向溝21bとの接続部分と、フィードバック溝10と第2周方向溝21cとの接続部分と、を周方向に自由に設計することができる。
尚、本実施例では、第1周方向溝21b及び第2周方向溝21cは、スリーブ21の周方向に連続し、軸方向から見て環状を成していたが、第1周方向溝21b及び第2周方向溝21cは、スリーブ21の周方向に長くなるように形成されていれば、必ずしも環状に設けられていなくてもよい。
また、フィードバック溝10は、第1周方向溝21b内および第2周方向溝21c内にも連続して延びている。具体的には、フィードバック溝10は、出力ポート25の近傍からフィードバックポート28の近傍まで軸方向一端側から軸方向他端側に向けて反時計回りに螺旋状に延びており、フィードバック溝10の深さは、第1周方向溝21b及び第2周方向溝21cの深さよりも深くなっているため、出力ポート25及びフィードバックポート28に向けて流体の流れをガイドすることができる。
また、フィードバック溝10は、スリーブ21の周方向に略420度に亘って形成されている。すなわち、フィードバック溝10はスリーブ21の周方向に180度以上に亘って配置されているため、フィードバック溝10を流れる流体からスリーブ21に作用する力をスリーブ21の周方向に分散させるとともに、フィードバック溝10はスリーブ21の周方向に450度未満となっているため、フィードバック溝10の長さが短く、フィードバックの応答性が良くスプールバルブ1の応答性が良好となっている。
また、入力ポート24は、出力ポート25とフィードバックポート28との間に設けられており、フィードバック溝10は入力ポート24を避けるように配置されている。これによれば、出力ポート25とフィードバックポート28との間に入力ポート24が設けられているため、スリーブ21の軸方向の長さを短くしつつ、入力ポート24とフィードバック溝10との間の密封性を確保できる。
また、径方向視において、入力ポート24とフィードバック溝10とはスリーブ21の軸中心を挟んで対向する位置に配置されている。さらに具体的には、入力ポート24,24がある軸方向位置において、軸方向視で、入力ポート24,24は、スリーブ21の上方に設けられており、フィードバック溝10は、スリーブ21の下方に設けられており、軸を挟んで対向する位置に配置されている。
これによれば、入力ポート24,24とフィードバック溝10との間で流体が出入りすることがなく、入力ポート24,24とフィードバック溝10との密封性に優れている。
また、スリーブ21を軸方向に沿って切断し平面に展開した状態で、フィードバック溝10は直線を成している。これによれば、フィードバック溝10が全周に配置されつつ、出力ポート25とフィードバックポート28とが最短距離で連通するため、スプールバルブ1の応答性が良好である。
次に、実施例2に係るフィードバック溝につき、図6を参照して説明する。尚、前記実施例に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
実施例2のフィードバック溝102は、スリーブ21の周方向に略90度に亘って軸方向と交差するように延びており、ランド部21dの上部と下部とに形成されている。このフィードバック溝102は、軸方向一端側から軸方向他端側に向けて反時計回りに形成されている。このようなフィードバック溝102であっても、フィードバック溝102を流れる流体をスリーブ21の周方向に効果的に分散させることができる。
このように、フィードバック溝は、スリーブ21の周方向に360度以上設けられる必要はなく、軸方向と交差するように延びていればよい(少なくとも螺旋の一部を成せばよい)。尚、フィードバック溝は、スリーブ21の周方向に180度以上形成されていることが好ましいが、本実施例2のように、複数のフィードバック溝の合計によりスリーブ21の周方向に180度以上設けられていてもよい。
また、本実施例2のように、フィードバック溝は、第1周方向溝21b及び第2周方向溝21cに設けられていなくてもよく、少なくとも第1周方向溝21bと第2周方向溝21cとを連通していればよい。
次に、実施例3に係るフィードバック溝につき、図7を参照して説明する。実施例3のフィードバック溝103は、ランド部21dにおいて入力ポート24を避けるように径方向視で略円弧状に形成されている。これによれば、入力ポート24の位置に関わらず、フィードバック溝103を自由に形成することができる。尚、フィードバック溝の形状は、略円弧状に限られず、波形状などであってもよい。
次に、実施例4に係るフィードバック溝につき、図8を参照して説明する。実施例4のフィードバック溝104は、ランド部21dの軸方向略中央部において入力ポート24を避けて周方向に略450度に亘って延びる螺旋状部104aと、螺旋状部104aの両端部から第1周方向溝21b及び第2周方向溝21cに向けて軸方向に沿って延びる直線部104b,104cと、を備えている。
軸方向一端側に形成される直線部104bは、フィードバックポート28と軸方向に重畳する位置で第2周方向溝21cと連通されている。また、軸方向他端側に形成される直線部104cは、出力ポート25,25との略中間位置と軸方向に重畳する位置で第1周方向溝21bと連通されている。これによれば、フィードバック溝104を流れる流体を出力ポート25,25及びフィードバックポート28に向けてガイドできる。
このように、フィードバック溝は、その一部に軸方向に延びる部分を有していてもよい。尚、図示しないが、フィードバック溝は、その一部に軸方向に直交して延びる部分を有していてもよい。
次に、実施例5に係るスリーブにつき、図9を参照して説明する。実施例5のスリーブ210の外周面は、前記実施例1~4のように、第1周方向溝21bや第2周方向溝21cが設けられておらず、略面一となっている。
また、実施例5のフィードバック溝105は、スリーブ210の外周面において入力ポート24を避けるように螺旋状に延びており、出力ポート25,25とフィードバックポート28とを直接連通させている。
このように、フィードバック溝は、出力ポート25,25とフィードバックポート28とを連結できればよいため、第1周方向溝21bや第2周方向溝21cの構成を省略して簡素な構造にできる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。また、各実施例に記載の事項は、矛盾の生じない範囲で他の実施例にも適用できる。
例えば、前記実施例1~4では、ランド部21dに入力ポート24が形成され、第1周方向溝21bに出力ポート25が形成され、第2周方向溝21cにフィードバックポート28が形成されている形態を例示したが、フィードバック溝が軸方向と交差するように延びて形成されていればよい。
例えば、図示しないが、スリーブの外周面に設けられる周方向溝に入力ポート24が形成され、周方向溝の軸方向両側に形成される第1ランド部と第2ランド部に出力ポート25とフィードバックポート28が形成され、周方向溝において第1ランド部と第2ランド部を連結する一対のリブにより、軸方向と交差するように延びるフィードバック溝が形成されるようにしてもよい。
また、スリーブ21に設けられる各種ポートおよび溝部等の寸法や配置については、図1~図9に図示されるものに限らず、スプールバルブの使用環境に応じて自由に構成されてよい。
また、前記実施例では、非電通時に入力ポート24と出力ポート25とが最も大きく連通するノーマリーオープン型のスプールバルブを例に挙げ説明したが、非電通時に入力ポート24と出力ポート25とが連通しないノーマリークローズ型のスプールバルブに適用されてもよい。この場合、フィードバック力が入力ポート24と出力ポート25との連通状態を開放する方向に働くようにすればよい。
また、フィードバック溝10の断面形状は、自由に変更してもよい。例えば、図10(a)に示されるように、ランド部21dと第1周方向溝21b及び第2周方向溝21cとの外径方向に開口する断面視コ字形状(断面視角部が直角なU字形状)を成すフィードバック溝100Aであってもよい(実施例1~5に適用された形態)。また、図10(b)に示されるように、断面視U字形状を成すフィードバック溝100Bであってもよい。また、図10(c)に示されるように、断面視V字形状を成すフィードバック溝100Cであってもよい。
また、図10(d)に示されるように、第1周方向溝21bから第2周方向溝21cまで連続して延びる断面視U字形状の第1溝部111と、ランド部21d(第1溝部111の外径側)に形成され、第1溝部111よりも幅広の断面視U字形状を成す第2溝部112と、により形成されるフィードバック溝100Dであってもよい。
また、図10(e)に示されるように、第1周方向溝21bから第2周方向溝21cまで連続して延びる断面視コ字形状(断面視角部が直角なU字形状)の第1溝部113と、ランド部21d(第1溝部113の外径側)に形成され、第1溝部113よりも幅広の断面視コ字形状(断面視角部が直角なU字形状)を成す第2溝部114と、により形成されるフィードバック溝100Eであってもよい。
尚、図10(d)及び図10(e)に示す形態では、第1溝部と第2溝部とが異なる断面形状で形成されていてもよい。
1 スプールバルブ
2 バルブ部
3 ソレノイド部
4 プランジャ
5 ロッド
8 バルブハウジング
8a 装着穴
10 フィードバック溝
21 スリーブ
21b 第1周方向溝
21c 第2周方向溝
21d ランド部
22 スプール
24 入力ポート
25 出力ポート
28 フィードバックポート
102~105 フィードバック溝
210 スリーブ

Claims (5)

  1. 入力ポートと出力ポートとフィードバックポートとが形成されたスリーブの内部にスプールが長手方向に移動可能に配置され、ハウジングの装着穴に装着された状態で前記出力ポートと前記フィードバックポートとが連通されるスプールバルブであって、
    前記スリーブの外周に形成された第1周方向溝に前記出力ポートが配置され、
    前記スリーブの外周に形成された第2周方向溝に前記フィードバックポートが配置され、
    前記スリーブの外周に、前記第1周方向溝及び前記第2周方向溝の溝深さよりも深い溝深さを有し、前記第1周方向溝と前記第2周方向溝を連通させるとともに、一端が前記第1周方向溝の底面上を前記出力ポートに向けて延在し、他端が前記第2周方向溝の底面上を前記フィードバックポートに向けて延在する少なくとも螺旋の一部を成すフィードバック溝が形成されていることを特徴とするスプールバルブ。
  2. 前記フィードバック溝は前記スリーブの180度以上かつ450度未満に亘って配置されていることを特徴とする請求項に記載のスプールバルブ。
  3. 前記入力ポートは、前記出力ポートと前記フィードバックポートとの間に設けられており、前記フィードバック溝は前記入力ポートを避けるように配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のスプールバルブ。
  4. 径方向視において、前記入力ポートと前記フィードバック溝とは前記スリーブの軸を挟んで対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項に記載のスプールバルブ。
  5. 前記スリーブを軸方向に沿って切断し平面に展開した状態で、前記フィードバック溝は直線を成していることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のスプールバルブ。
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