JP2006042830A - 粒状の排泄物処理材及び製造方法 - Google Patents

粒状の排泄物処理材及び製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】たばこ廃材のたばこ臭を緩和又は除去して、見栄えのよい粒状の排泄物処理材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物と、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又は前記コーヒー液抽出残渣及び茶殻の混合物と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状物とし、必要により、該粒状物を芯部とし、該粒状芯部の表面を覆い、1mm以下の粒度の紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備える乾燥被覆粒状物とすることにより、素材のたばこ廃材のたばこ臭を除いて粒状の排泄物処理材とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、人用又は動物用の粒状の排泄物処理材及びその製造方法に関し、特に、たばこ葉廃材を含むたばこ廃材(以下、たばこ廃材という)を素材として含む被覆造粒物に形成された、人用又は猫科及び犬科動物並びにその他愛玩動物等の動物用の粒状の排泄物処理材及びその製造方法に関する。また本発明は、たばこ廃材及び有機質廃材、衛生用品から回収された材料又は衛生用品の製造工程から排出される廃材を素材として含む被覆造粒物に形成された、人用及びは動物用の粒状の排泄物処理材及びその製造方法に関する。
家畜、愛玩動物等の動物用の粒状の排泄物処理材、特に屋内での粒状の排泄物処理材は、砂、ベントナイト、ゼオライト等の無機質材料や、コーヒー液抽出残渣、茶殻、製紙用パルプ、パルプスラッジなどの有機質廃材に吸水性樹脂を配合して小塊状又は粒状に成形されている(例えば、特許第3288338号公報、特許第3288316号公報、特許第32883098号公報参照)。一方、紙おむつの製造時に大量に発生する紙おむつ廃材は、粉砕されて乾式又は湿式分級により分離されて、主としてパルプを含む分離産物と、主としてプラスチック材料を含む分離産物と、主として吸水性樹脂を含む分離産物に分けられて回収される。しかし、このように回収された分離産物の中で、主としてパルプを含む分離産物は、フラッフパルプとして使用され、主として吸水性樹脂を含む分離産物は、土嚢、緑化用土壌保水剤、建築用シーリング材などに使用されるが、主としてプラスチック材料を含む分離産物は、殆ど用途がなく、その殆どが焼却処理されている。また、たばこ製造時に発生するたばこの不良品や屑等を含むたばこ廃材は、廃刻みタバコや廃たばこ粉等のたばこ葉廃材の他に包装材廃材及び梱包材廃材を含んでおり、例えば、廃刻みたばこ及び廃タバコ粉等のたばこ葉廃材の他に、たばこフィルター部廃材、段ボール廃材、板紙廃材、包装紙廃材、セロハン紙廃材、金属箔廃材を含んでいる。このようなたばこ廃材は、廃刻みたばこ及び廃タバコ粉等のたばこ葉廃材を、僅かに、例えば10重量%以下の量で含むとしても、たばこの葉の独特の匂いやたばこに加えられた香料の匂いが強いために、用途がなく、その殆どが焼却処理されている。
特許第3288338号公報、 特許第3288316号公報、 特許第32883098号公報
たばこ廃材は、廃刻みタバコ、廃タバコ粉、廃たばこフィルター、廃木片、廃金属箔、廃紙巻たばこの巻き紙、廃パラフィン紙、廃包装紙及び廃梱包用段ボールなどを含有しており、このように、廃刻みタバコ又は廃タバコ粉(以下、タバコ葉廃材という)以外に、木質、金属、パラフィン及び紙類の廃材を含んでおり、しかも、たばこの葉に由来するタバコ独特の匂いや、喫煙用の香料の匂いが強く、たばこ廃材を再利用することが難しく問題とされている。また、たばこ廃材には、活性炭を含むたばこフィルター廃材を含んでいるが、このような活性炭を含むたばこフィルター廃材を含有するたばこ廃材を破砕して、活性炭等のタバコフィルター成分と混合させても、たばこ葉廃材の匂いや香料の匂いは除去できず、また、たばこ葉廃材に含まれるニコチン等の成分は水に溶けて染み出し易いなどの点で問題がある。さらに、たばこ廃材の用途を開発するにも、たばこの匂いや香料の香りなどのたばこ臭の処理が問題となり、たばこ廃材のたばこ臭の消臭には多くの費用を要し、経済的ではない。しかし、たばこの葉の匂いは蛇が嫌い、また、虫が嫌うなどの利点があり、動物によっては、たばこの葉の匂いを格別に嫌わないので、地域によっては、たばこ葉廃材の匂いを利用することも可能である。
本発明は、従来廃棄されていたたばこ廃材を他に有効に利用する目的で、たばこ廃材のたばこ葉廃材の匂いや喫煙用の香料の匂いに係る問題点を解消して新たな用途を開発することを目的としている。
本発明は、たばこ廃材のたばこ葉廃材に由来する匂い及び水溶性成分に係る問題点を解決した、たばこ廃材を素材とする粒状の排泄物処理材を提供することを目的としている。本発明者は、タバコ廃材が、廃刻みタバコ、廃タバコ粉、木片廃材、金属箔廃材、紙巻たばこの巻紙廃材、パラフィン紙廃材、包装紙廃材及び梱包用段ボール廃材などを含有してパルプ成分を比較的多く含み、吸水性及び保水性を有する点に着目して、たばこ廃材を素材とする粒状の排泄物処理材を提供できることを発見した。さらに、本発明者は、たばこ廃材を素材とする粒状の排泄物処理材において、たばこ廃材のたばこ葉廃材に由来するたばこ臭が、たばこ廃材にコーヒー液抽出残渣又は茶殻を、たばこ廃材より少ない量で配合して造粒することにより、脱臭剤を特に使用することなく、たばこ廃材のたばこの葉に由来する匂いを消すことができることを発見して本発明に至った。
即ち、本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物と、前記たばこ廃材粉砕物より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質を含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材にあり、また、本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物と、前記たばこ廃材粉砕物より少ない量の有機質廃材と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質を含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材にあり、さらに、本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物と、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又は前記コーヒー液抽出残渣及び茶殻の混合物と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材にあり、さらにまた、本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物と、5mm以下の粒度の有機質廃材と、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又は前記コーヒー液抽出残渣及び茶殻の混合物と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質を含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材にある。
そして、本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、1mm以下の粒度の紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備える乾燥被覆粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材にあり、また、本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物と、たばこ廃材粉砕物より少ない量の有機質廃材と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、1mm以下の粒度の紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備える乾燥被覆粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材にあり、さらに本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物と、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又は前記コーヒー液抽出残渣及び茶殻と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、1mm以下の粒度の紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備える乾燥被覆粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材にあり、さらにまた、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物と、5mm以下の粒度の有機質廃材の粉砕物と、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又は前記コーヒー液抽出残渣及び茶殻と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、1mm以下の粒度の紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備える乾燥被覆粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材にある。
そして、本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物に、たばこ廃材粉砕物より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質を混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、また、本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物に、たばこ廃材粉砕物より少ない量の有機質廃材と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、さらに、本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物に、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はコーヒー液抽出残渣及び茶殻と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、さらにまた、本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物及びたばこ廃材粉砕物より少ない量の有機質廃材粉砕物の混合物と、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はコーヒー液抽出残渣及び茶殻と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にある。
そして本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物に、該たばこ廃材粉砕物より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この粒状物に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を散布して、前記粒状物の少なくとも一部表面を前記被覆組成物により被覆して、前記粒状物の表面上に被覆組成物で形成された被覆層を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物を製造することを特徴とする被覆粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、また本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物に、該たばこ廃材粉砕物より少ない量の有機質廃材、接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この粒状物に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を散布して、前記粒状物の少なくとも一部表面を前記被覆組成物により被覆して、前記粒状物の表面上に被覆組成物で形成された被覆層を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物を製造することを特徴とする被覆粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、さらに本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物に、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はコーヒー液抽出残渣及び茶殻と、前記たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この粒状物に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を散布して、前記粒状物の少なくとも一部表面を前記被覆組成物により被覆して、前記粒状物の表面上に被覆組成物で形成された被覆層を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物を製造することを特徴とする被覆粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、さらにまた、本発明は、5ミリメートル以下の粒度のたばこ廃材粉砕物及び有機質廃材粉砕物の混合物に、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はコーヒー液抽出残渣及び茶殻と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この粒状物に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を散布して、前記粒状物の少なくとも一部表面を前記被覆組成物により被覆して、前記粒状物の表面上に被覆組成物で形成された被覆層を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物を製造することを特徴とする被覆粒状の排泄物処理材の製造方法にある。
本発明は、5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉(以下、たばこ廃材粉という)及び該たばこ廃材粉より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質を含有し、1ミリメートル以上の粒度の粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備えて、たばこ廃材のたばこ臭を少なくするので、たばこ廃材を粒状の排泄物処理材の素材として使用することを可能にさせるものであり、従来、焼却により処理されていたたばこ廃材を、焼却処理しないで粒状の排泄物処理材とすることは、たばこ廃材の焼却を回避することであるから、二酸化炭素排出量を削減することに繋がり、社会的に極めて有効である。
本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物と、5mm以下の粒度の有機質廃材と、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又は前記コーヒー液抽出残渣及び茶殻の混合物と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質を含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状物として、粒状の排泄物処理材とするものであり、たばこ廃材のたばこ臭を、共に廃材である有機質廃材、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれら廃材の二以上の混合物を、たばこ廃材に混合して造粒することにより除くものであり、室内でも使用可能の粒状の排泄物処理材を廉価に提供することを可能にして、廃材の新しい用途を開くものであり、廃材の有効利用の点で優れている。
本発明において、粒状の排泄物処理材は、人又は動物用であり、たばこ廃材を素材とする。ここでたばこ廃材は、たばこ廃材製造工程で発生し、不良品や裁断屑などで再利用されずに廃棄されるタバコの葉を1重量%以上含有する廃材をいう。本発明者は、たばこ廃材が、タバコ葉廃材の刻みタバコ及び/又はタバコ粉以外に、たばこフィルター、木片、金属箔、紙巻たばこの紙、パラフィン紙、包装紙及び梱包用段ボールなどを含有しており、タバコ葉廃材以外に、木質、金属、パラフィン及び紙類等の多種類の材料を含んでいるが、パルプを多く含有して、吸水性及び保水性を有しており、粒状の排泄物処理材の素材として活用できることを発見した。また、本発明者は、たばこ廃材を素材として含有する粒状の排泄物処理材であっても、たばこ臭を希釈することによって、周囲の環境を損ねることなく、充分に粒状の排泄物処理材として使用できることを発見した。本発明において、粒状の排泄物処理材は、押出し造粒等により造粒される。造粒処理される材料は、粒度が細かい方が造粒し易いので、たばこ廃材を粒状の排泄物処理材の素材として活用するために、たばこ廃材は、粒状に形成され易くなるように、5ミリメートル以下、好ましくは3mm以下の粒度、より好ましくは1mm以下の粒度に粉砕される。たばこ廃材は、この粒度は、造粒物の粒度に応じて5ミリメートル以下、好ましくは3mm以下の粒度、さらに好ましくは、1mm以下の粒度で適宜設定することができる。たばこ廃材の粉砕物には、たばこ廃材粉砕物粒子同士及び他の物との接着をよくするために、接着性を有する材料を混合させ、さらに、黴などの発生を防止するために、それに必要な量の殺菌作用を有する物質を混合させる。本発明において、たばこ廃材の造粒物の保水機能を維持しながら、たばこの匂いを和らげるために、さらに有機質廃材を含有させることができる。
したがって、本発明において、たばこ廃材の匂いを残して粒状の排泄物処理材とする場合は、粒状の排泄物処理材は、5ミリメートル以下の粒度のたばこ廃材粉砕物を主な素材とし、該たばこ廃材粉砕物に対し例えば15重量パーセント以下、好ましくは、6乃至10重量パーセントの量の接着性を有する材料及びそれより少ない量の殺菌作用を有する物質を含有して1ミリメートル以上の粒度の粒子に、造粒等の成形手段により形成でき、また、たばこの匂いを緩和した粒状の排泄物処理材とする場合は、例えば、5ミリメートル以下の粒度のたばこ廃材粉砕物及び該たばこ廃材粉砕物より少ない量、例えば、たばこ廃材に対し30重量パーセント以下の量の有機質廃材粉砕物を主な素材とし、該たばこ廃材に対し例えば15重量パーセント以下の量の接着性を有する材料及びそれより少ない量の殺菌作用を有する物質を含有して1ミリメートル以上の粒度の粒子に造粒等により形成できる。このように形成されたたばこ廃材を含有する粒子を粒状芯部とし、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物により、該粒状芯部の表面を覆って、被覆層部を設けることにより、たばこの匂いを緩和した粒状の排泄物処理材とすることができる。
本発明者は、たばこ廃材を素材として形成された粒状の排泄物処理材のたばこ臭を消すために、例えば70重量パーセントの含水率のコーヒー液抽出残渣、又は、例えば、70重量パーセントの含水率の茶殻を使用して、たばこ廃材のたばこ臭の検出試験を行った。このたばこ臭の検出試験において、前記コーヒー液抽出残渣及び茶殻は、夫々、乾燥ベースに換算して、たばこ葉廃材〔たばこのキャビン(登録商標)〕1重量部に、0.3重量部又は0.6重量部の割合で、たばこ廃材に配合され、この配合物を造粒してこの造粒物をたばこ臭の検出試験の試料とした。
乾燥ベースに換算して、たばこ葉廃材(たばこのキャビン(登録商標))1重量部に、コーヒー液抽出残渣0.3重量部又は0.6重量部を配合して造粒した夫々の粒状物をたばこ臭の検出試験試料とするたばこ臭の検出試験の結果は、何れの試料の場合も、造粒後は、コーヒー臭が強く、たばこ臭はコーヒー臭に消されて感じないが、造粒後72時間後には、コーヒー臭も感じなくなった。乾燥ベースで、たばこ葉廃材(たばこのキャビン)1重量部に、緑茶の茶殻0.3重量部又は0.6重量部を配合して造粒した粒状物をたばこ臭の検出試験試料とするたばこ臭の検出試験の結果は、緑茶の茶殻0.6重量部を配合して造粒した粒状物の場合には、造粒後でたばこ臭が感じられず脱臭性が強いことが分かった。しかし、緑茶の茶殻0.3重量部を配合して造粒した粒状物の場合は、造粒後48時間まではたばこ臭が感じられたが、72時間後において、漸くたばこ臭が感じられなくなった。上記のたばこ臭の検出試験と比較するために、たばこのキャビン(登録商標)を粉砕した粉砕物を造粒して粒状物を、たばこ臭の検出試験の比較試料とするたばこ臭の検出試験を行った。たばこのキャビンは、刻みたばこ1重量部に対し活性炭入りのたばこフィルター及び巻き紙0.3重量部であるが、この粉砕混合物の造粒物は96時間経過後においても、強いたばこ臭が感じられた。したがって、たばこ廃材のたばこ臭は、活性炭入りのたばこフィルター粉砕物の混合によっても消臭できないことが分かった。また、たばこ廃材1重量部に対し、クリーンスカイ(商品名)等の市販の消臭剤の0.2重量部を混合して造粒したものでは、96時間経過しても、たばこ臭を消すことができなかった。
以上のたばこ臭の検出試験により、たばこ廃材のたばこ臭及び香料の匂いは、造粒前のたばこ廃材に、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれらの混合物を配合して造粒することにより、消臭できることが分かった。しかも、コーヒー液抽出残渣及び茶殻は、何れも、粒状の排泄物処理材において、保水機能を発揮するので、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はそれらの混合物を、たばこ廃材に配合して造粒することにより、膨潤することなく保水性に優れる粒状の排泄物処理材を形成することができる。たばこ廃材を素材として含む粒状の排泄物処理材において、コーヒー液抽出残渣、若しくは茶殻又はこれらの混合物が、たばこ廃材のたばこ臭を除去するために、含有させるときは、その配合量は、乾燥ベースに換算して、たばこ廃材中のたばこ葉廃材1重量部に対し、0.2重量部以上であり、好ましくは、0.3重量部以上であり、より好ましくは、0.6重量部以上である。たばこ廃材中のたばこ葉廃材の量は、10重量パーセント以下であるから、粒状の排泄物処理材のたばこ廃材のたばこ臭を除くためには、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれらの混合物の配合量は、たばこ廃材の量100重量部に対して、乾燥ベースで、2重量部以上、好ましくは6重量部以上である。コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれらの混合物が、例えば、缶入りの飲料のコーヒー又はお茶等の製造工場から排出される、例えば、含水率が70重量%のコーヒー液抽出残渣若しくは茶殻であるときは、たばこ廃材に配合するコーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれらの混合物の配合量は、100重量部のたばこ廃材に対して、7重量部以上、好ましくは20重量部以上である。
しかし、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれらの混合物は、粒状の排泄物処理材に配合されて、たばこ臭を除去する以外に保水性を増加させるものであるから、粒状の排泄物処理材のたばこ臭の除去材料兼保水材料としてたばこ廃材と配合させることができる。粒状の排泄物処理材が被覆造粒物である場合には、液状の排泄物の吸収は、専ら被覆層部で行われ、吸収されずに内部に浸透する液状の排泄物は、外部に流出しないように、粒状芯部内に保持されるので、この場合は、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれらの混合物の含有量は、粒状の排泄物処理材の保持される排泄物の量に応じて、たばこ廃材と同量以上若しくは同量以下とすることができる。このように、粒状の排泄物処理材中のコーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれらの混合物の含有量を、保水を行うような量とすると、たばこ廃材のたばこ臭を消し去ることができる。
たばこ廃材にコーヒー液抽出残渣、若しくは茶殻又はそれらの混合物を配合して、たばこ臭を除いた粒状の排泄物処理材とする場合において、有機質廃材をたばこ廃材に混合することで、粒状の排泄物処理材中のたばこ廃材の含有量を減らすことができ、その減った分に相応して、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はそれらの混合物の粒状の排泄物処理材への配合量を減らすことができる。本発明において、たばこ廃材に混合されるコーヒー液抽出残渣、若しくは茶殻又はこれらの混合物は、含水物であってよい。コーヒー液抽出残渣としては、乾燥されているコーヒー液抽出残渣であっても良いが、焙煎コーヒー豆をお湯で浸出又は抽出した後のコーヒー液を含浸するコーヒー液抽出残渣を使用することができる。また茶殻にあっては、乾燥された茶殻を使用しても良いが、お茶の煎じ滓で、お茶が染込んでいる茶滓を使用することができる。このようなコーヒー液を含浸するコーヒー液抽出残渣若しくはお茶が染込んでいる茶殻又はこれらの混合物としては、缶入りコーヒー飲料や缶入りのお茶飲料の製造工場から排出されるかなりの水を含むコーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれらの混合物を使用することができる。かなりの水を含むコーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれらの混合物が配合されたたばこ廃材は、接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質が混合されて、例えば押出し造粒される。この押出し造粒時には、被造粒物の潤滑作用及び接着作用を発揮させるために、水が必要とされるので、水を補給する上で、かなりの水を含む含水コーヒー液抽出残渣若しくは含水茶殻又はこれらの混合物を使用するのが好ましい。含水して吸水状態のコーヒー液抽出残渣及び茶殻は、乾燥時に比して柔軟となり、成形時に変形し易くなり、また、ダイスの成形孔を通過時に千切れ易くなるので好ましい。
本発明において、5mm以下の粒度に粉砕されたたばこ廃材粉砕物を含有する粒状の排泄物処理材においては、たばこ廃材のたばこ臭を除去するために、缶入りコーヒー飲料や缶入りのお茶飲料の製造工場から排出される、含水率が、例えば70重量%のコーヒー液抽出残渣、若しくは含水率が例えば70重量%の茶殻、又はこれらの混合物を、乾燥ベースで、たばこ廃材中に含まれるたばこ葉廃材1重量部に対して、乾燥ベースで、0.2重量部以上の割合で含有されるが、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれらの混合物の配合量を増加すると、たばこ廃材のたばこ臭を短時間に除去することができるので好ましい。したがって、本発明において、たばこ廃材を含む粒状の排泄物処理材中のコーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれらの混合物の配合量は、乾燥ベースで、たばこ廃材中に含まれるたばこ葉廃材1重量部に対して、0.2重量部以上、例えば、0.3重量部以上であり、より好ましくは、0.6重量部以上である。この場合において、乾燥ベースで、たばこ廃材中に含まれるたばこ葉廃材1重量部に対して、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれらの混合物が、0.3乃至3重量部であり、さらに好ましくは、乾燥ベースで、たばこ廃材中に含まれるたばこ葉廃材1重量部に対して、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれらの混合物が、0.6乃至2重量部である。
本発明において、1ミリメートル以上の粒度を有する造粒物粒子及び粒状芯部は、たばこ廃材を含有する被造粒組成物に水を混合して、被造粒混合物を形成し、この被造粒混合物を造粒して製造される。本発明において、被造粒組成物は、(1) 5ミリメートル以下の粒度のたばこ廃材粉砕物と、前記たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とから形成される組成物とすることができ、また、(2) 5ミリメートル以下の粒度のたばこ廃材粉砕物と、前記たばこ廃材より少ない量の有機質廃材と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とから形成される組成物とすることができ、さらに、(3) 5ミリメートル以下の粒度のたばこ廃材粉砕物と、前記たばこ廃材粉砕物中に含まれるたばこの葉廃材の1重量部に対して、乾燥ベースで、0.2重量部以上の量のコーヒー液抽出残渣又はコーヒー液抽出残渣及び茶殻の混合物と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とから形成される組成物とすることができ、さらにまた、(4) 5ミリメートル以下の粒度のたばこ廃材粉砕物と、たばこ廃材より少ない量の有機質廃材粉砕物と、前記たばこ廃材粉砕物中のたばこの葉廃材の1重量部に対して、乾燥ベースで、0.2重量部以上のコーヒー液抽出残渣又はコーヒー液抽出残渣及び茶殻の混合物と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とから形成される組成物とすることができる。本発明において、造粒されるたばこ廃材は、造粒され易いように、5ミリメートル以下の粒度、好ましくは3ミリメートル以下の粒度、さらに好ましくは1ミリメートル以下の粒度に粉砕される。たばこ廃材の中で、たばこ葉廃材は、細かくされており、粉砕しなくてもよいが、たばこフィルター、金属箔、紙巻たばこの巻紙、パラフィン紙、包装紙及び梱包用段ボールは、5ミリメートル以上の大きさを有するので、5ミリメートル以下の粒度、好ましくは3ミリメートル以下の粒度、さらに好ましくは1ミリメートル以下の粒度に粉砕される。
本発明において、たばこ廃材を含む造粒物又は粒状芯部において、有機質廃材は、たばこ廃材中のたばこの葉廃材の匂いを緩和する目的及び造粒物又は粒状芯部の吸水性及び/又は保水性を増強する目的で配合される。造粒物又は粒状芯部において、有機質廃材は、たばこ廃材に比して少ない量で配合されるが、有機質廃材が配合された分、造粒物又は粒状芯部のたばこ廃材の量が減少するので、たばこ臭が低減し、その分、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻の配合量を少なくすることができる。本発明において、有機質廃材は、プラスチック製品又は有機質材料製品の製造時に発生する規格外の不良品若しくは裁断屑、該不良品の再生処理時に発生する廃品及び使用済みの廃品の再生処理時に発生する廃品であって、前記製品の製造工程、並びに不良品及び廃品の再生工程において利用されないも廃棄物である。本発明において、たばこ廃材に配合される有機質材料の割合は、乾燥ベースで、たばこ廃材1重量部に対し0.3重量部以下、好ましくは0.2重量部以下であり、有機質材料廃棄物の配合割合は、有機質材料廃棄物の種類に応じて決められる。吸水性及び保水性が大きい有機質材料廃棄物の場合には比較的多量に含有させることができる。しかし、吸水性及び保水性が小さい有機質材料廃棄物、例えば、粉状プラスチックの場合は、有機質材料廃棄物の量を、たばこ廃材1重量部に対し0.2重量部以下、好ましくは0.1重量部以下と少なくすることができる。
本発明において、本発明において、有機質廃材は、吸水性及び/又は保水性を有するものであり、有機質材料廃棄物及びプラスチック廃材を包含する。本発明において、有機質材料廃棄物としては、例えば、薄葉紙廃材、衛生用紙廃材、トイレットペーパー廃材、ティッシュペーパー廃材、化粧紙廃材、ちり紙廃材、紙綿廃材、紙タオル廃材、便座シート廃材、新聞紙屑、雑誌屑、バフ粉、機械パルプ廃材、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ廃材、綿状パルプ廃材、木材パルプ廃材、古紙パルプ、紙粉、フラッフパルプ、吸水性繊維廃材、不織布廃材、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉、ラミネート紙廃材、ラミネート紙の印刷屑、ラミネート紙の端屑、段ボール屑、製紙スラッジ、パルプスラッジ、合成樹脂繊維廃材、木材屑、鉋屑、木粉、家屋の解体材、新築廃材、チタン紙廃材、野菜屑、使用済み切符若しくはパンチ屑、又はこれら二以上を含む混合物がある。有機質材料廃棄物は、紙粉のように粉状であるものを除いて、5mm以下の粒度、好ましくは3mm以下の粒度、さらに好ましくは1mm以下の粒度などの細かい粒度に粉砕される。
有機質材料廃棄物の中で、吸水能力が大きい有機質材料廃棄物としては、動物用排泄物処理材の廃材の分級処理等により得られるパルプに富む分離産物、紙おむつ廃材の分級処理等により得られるパルプに富む分離産物、生理用ナプキン廃材の分級処理等により得られるパルプに富む分離産物、動物用紙おむつ廃材の分級処理等により得られるパルプに富む分離産物、動物用生理用ナプキン廃材の分級処理等により得られるパルプに富む分離産物、乳パッド廃材の分級処理等により得られるパルプに富む分離産物、汗パッド廃材の分級処理等により得られるパルプに富む分離産物、失禁パッド廃材の分級処理等により得られるパルプに富む分離産物又は動物用シーツ廃材の分級処理等により得られるパルプに富む分離産物、又はこれら二以上を含む混合物などがあるが、このような有機質材料廃棄物には、吸水性樹脂が含まれており、比較的吸水能力が大きくなっている。このように吸水能力が大きい有機質材料廃棄物の場合は、造粒される粒状物中への配合量を多くして吸水能力を増加させることができる。
本発明において、前記野菜屑としては、葉菜屑、茎菜屑、果菜屑、花菜屑、香辛野菜屑、きのこ屑、山菜屑若しくは野草屑又はこれら二以上の屑を包含し、例えば、(1) 水耕栽培の工場からの不適格品、例えば、もやし、かいわれ大根等の不適格品、(2) 青果市場からの各種厨房の残り物、例えば、白菜、レタス、キャベツ、ほうれん草等の葉菜の表皮や、大根、人参、牛蒡、蕪等の根菜の葉の部分、(3) 給食センターや惣菜工場からのジャガイモの皮や果実の皮等の各種野菜の廃棄部分、(4) 生産農家からの各種野菜についての不適合品である廃棄野菜、(5) 市場の各種野菜についてのコスト調整の廃棄野菜、(6) ジュース工場からの人参などの野菜汁の絞り粕及び林檎やオレンジなどの果汁の絞り粕、又は(7) スーパーマーケット等のカット野菜の加工工程で発生する各種野菜の切り屑や残り滓等、又はこれら二種以上の屑を含む。さらに、本発明においては、芋焼酎、麦焼酎及び米焼酎の焼酎製造時に発生する蒸留残渣をも包含する。また、本発明において、茶殻は、茶葉を水若しくは加熱された高温の水により浸出若しくは抽出された残渣を包含し、乾燥状態の茶殻及び含水する湿った状態の茶殻を包含する。焙煎コーヒー豆の抽出残渣は、焙煎されたコーヒー豆を水若しくは加熱された高温の水により浸出若しくは抽出された残渣、即ち抽出残渣を包含し、乾燥された乾燥状態の抽出残渣及び含水する湿った状態の抽出残渣を包含する
また、本発明において、プラスチック廃材は、プラスチックをプラスチック以外の材料と共に含有するプラスチック含有材料の廃棄物を意味する。ここで、プラスチック含有材料の廃棄物のプラスチックとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド、セルロースプラスチック、ポリスチレン、天然ゴム及び合成ゴム、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、プラスチックアロイ、その他有機高分子重合体、有機高分子のグラフト重合体及び共重合体等のプラスチックがある。これらプラスチック廃材は、プラスチックをプラスチック以外の材料と共に含有するプラスチック含有材料の廃棄物であり、プラスチック含有材料の製造過程における不良品、プラスチック含有材料の端屑又は使用済みプラスチック含有材料の中で、再生等の用途に使用されないものである。本発明において、プラスチック廃材は、フィルム状、板状及びブロック状成形体等の成形体であるが、5mm以下の粒度、好ましくは、3mm以下の粒度、さらに好ましくは1mm以下の粒度に、破砕又は粉砕して、小片状又は粉状(以下粉状という)とすることにより、保水性を高めることができるので、性能及び価格の上から好ましい。
さらに、本発明において使用されるプラスチック廃材としては、例えば、ラミネート紙廃材がある。ラミネート紙廃材には、ラミネート紙食器廃棄物、ラミネート紙廃材、ラミネート紙の印刷屑、ラミネート紙の端屑などがあるが、製造時に発生する紙食器の不良品、例えばラミネート紙食器の不良品廃棄物の他に、食事に供された使用済みの使い捨て紙食器類の廃棄物をも包含する。さらに、本発明において使用されるプラスチック廃材としては、不織布屑、プラスチックフィルム廃材、プラスチックシート廃材、本発明において、プラスチック廃材としては、上記の他に、ラミネート紙廃材、ラミネート紙の印刷屑、ラミネート紙の端屑、不織布屑、プラスチックフィルム廃材、プラスチックシート廃材若しくはプラスチック製不織布廃材を使用することができる。
本発明において、上記のプラスチック廃材としては、例えば、衛生用品の製造時に発生する規格外の不良品若しくは裁断屑の中で、前記衛生用品の製造工程及び再生工程において利用されないものを包含する。また、このようなプラスチック廃材としては、例えば、動物用排泄物処理材の廃材、動物用排泄物処理材の廃材を分級処理して得られたプラスチック材料に富む分離産物、紙おむつ廃材、紙おむつ廃材を分級処理して得られたプラスチック材料に富む分離産物、生理用ナプキン廃材、生理用ナプキン廃材を分級処理して得られたプラスチック材料に富む分離産物、動物用紙おむつ廃材、動物用紙おむつ廃材を分級処理して得られたプラスチック材料に富む分離産物、動物用生理用ナプキン廃材、動物用生理用ナプキン廃材を分級処理して得られたプラスチック材料に富む分離産物、乳パッド廃材、乳パッド廃材を分級処理して得られたプラスチック材料に富む分離産物、汗パッド廃材、汗パッド廃材を分級処理して得られたプラスチック材料に富む分離産物、失禁パッド廃材、失禁パッド廃材を分級処理して得られたプラスチック材料に富む分離産物、動物用シーツ廃材、動物用シーツ廃材を分級処理して得られたプラスチック材料に富む分離産物、若しくは合成樹脂繊維廃材、又はこれら二以上を含む混合物がある。紙おむつ廃材粉砕物から分離されたプラスチック材料に富む分離産物は、ポリエチレン、ポリプロピレン、レーヨン及び合成ゴム材などのプラスチック材料を、フィルムなどの形態で含有するが、この他に、吸水性を有する材料のパルプ材料や紙粉を含み、吸水性を有するので、プラスチック材料に混合して、粒状芯部の形成材料として使用することができる。この場合、これらの廃棄物は、5ミリメートル以下の粒度、好ましくは、3ミリメートル以下の粒度、さらに好ましくは2ミリメートル以下の粒度に粉砕されて使用されるが、このような粒度に粉砕すると、前記廃棄物に含有されているプラスチックフィルムは、フィルム間に水分を保持し易くなって保水機能を発揮できるので、保水材として使用可能である。
本発明において、粒状の排泄物処理材において、プラスチック廃材の吸水速度が、パルプに比して極端に小さく、その吸水速度が著しく劣る場合には、その吸水速度の劣る点を補うために、界面活性剤を使用することができる。界面活性剤は、造粒前に、被造粒組成物に添加される。界面活性剤の添加量は、被造粒組成物の5重量%以下、好ましくは1重量%以下とするのが好ましい。界面活性剤は、市販のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤又はノニオン界面活性剤を使用することができる。また、この場合、界面活性剤は、水等の溶媒に溶解され溶液を希釈して又は希釈しないで使用される。この場合、粒状の排泄物処理材は、界面活性剤溶液が添加された被造粒混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この形成された造粒物を乾燥して製造される。このように界面活性剤の添加は、造粒により得られた粒状造粒物乾燥物を水に対して濡れ易くさせ、粒状造粒物の水の吸収を速くすることができる。また、表面の毛羽立ちを防ぐ目的で、界面活性剤は、被覆層部にも噴霧等により供給することができる。
本発明において、コーヒー液抽出残渣は、例えば、缶コーヒー等のコーヒー飲料製造時に排出されるコーヒー液の抽出残渣であり、コーヒーの産地等によらない。また茶殻は、缶入りお茶等のお茶飲料製造時に排出される茶殻である。茶殻は、ツバキ科の常緑樹の茶の葉の水又は湯による抽出残渣又は茶の葉を煎じ出した粕であり、不発酵茶の緑茶の茶殻、半発酵茶のウーロン茶の茶殻、発酵茶の紅茶の茶殻及び前記緑茶から作られた二次加工茶、例えば、ほうじ茶、黒茶、黄茶及び花茶などの茶殻を包含する。本発明において、コーヒー液抽出残渣及び茶殻は、製造時に排出された状態で、粒状の排泄物処理材の素材として使用することができるが、必要に応じて、5mm以下の粒度、好ましくは3mm以下の粒度、さらに好ましくは1mm以下の粒度に粉砕して、若しくは脱水して又は、5mm以下の粒度、好ましくは3mm以下の粒度、さらに好ましくは1mm以下の粒度に粉砕及び脱水して使用することができる。
本発明において、たばこ臭を除いた造粒物粒子及び粒状芯部は、たばこ廃材を含有する被造粒組成物に水を混合して、被造粒混合物を形成し、この被造粒混合物を造粒して製造される。本発明において、被造粒組成物は、5ミリメートル以下の粒度、好ましくは3ミリメートル以下の粒度、さらに好ましくは1ミリメートル以下の粒度のたばこ廃材と、乾燥状態を基準として、即ち乾燥ベースで、前記たばこ廃材粉砕物中のたばこの葉廃材の1重量部に対し、0.2重量部以上のコーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はコーヒー液抽出残渣及び茶殻の混合物と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び接着性を有する材料より少ない量の殺菌作用を有する物質とから製造され、又は5ミリメートル以下、好ましくは3ミリメートル以下の粒度、さらに好ましくは1ミリメートル以下の粒度たばこ廃材粉砕物と、有機質廃材粉砕物と、乾燥ベースで、前記たばこ廃材粉砕物中のたばこの葉廃材の1重量部に対し、0.2重量部以上のコーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はコーヒー液抽出残渣及び茶殻と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び接着性を有する材料より少ない量の殺菌作用を有する物質とから製造される。
本発明において、接着性を有する材料としては、例えば、糊料等の接着剤若しくは接着性能の大きい吸水性樹脂又は接着剤と接着性能の大きい吸水性樹脂の混合物を使用することができる。このような接着剤としては、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、甘藷澱粉、コーンスターチ、タピオカ澱粉、米澱粉、デキストリン、各α化した澱粉などの澱粉類、澱粉燐酸エステルナトリウム、メタ燐酸ナトリウム、グアーガム、カゼインナトリウム、カゼイン、ポリビニルアルコール、カルボキシルメチルセルロース、ゼラチン、膠、アクリルアミド、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール(PVA)(ポバール:商品名)、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、高吸水性樹脂、ビニルエステル、ベントナイト若しくはプルラン又はこれら二以上を組み合わせて使用することができる。また、その他の接着性を有する材料としては、アルコール溶解性の接着性を有する材料としては、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)又はポリビニルピロリドン或は(PVP)などがあり、この場合も同様に、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して使用することができる。ゼラチン等のゲル化剤及びポリビニルアルコールの使用は、5ミリメートル以下の粒度の被造粒材料の粒子の確りした造粒物を形成できるので好ましい。本発明において、接着性を有する材料として、ローストビンガム,タラガム、グアーガム又はキサンタンガムなどの増粘剤がある。これら増粘剤は、単独で又は吸水性樹脂又は接着性を有する材料又は吸水性樹脂及び接着性を有する材料と共に接着性を有する材料として使用することができる。
本発明において、吸水性樹脂は、比較的吸水性能の小さい吸水性樹脂及び吸水性能の高い高吸水性樹脂を意味し、例えば、水を自重の30倍以上、好ましくは水を自重の50倍以上の量で吸水している吸水性樹脂を包含する。したがって、本発明において、吸水性樹脂には、該樹脂の重量に対し重量で数十倍から二千倍程度の水を吸収でき、形を保持してゲル状となるか、又は溶液状となる樹脂を包含し、そのように吸水性の大きい吸水性樹脂としては、市販の高吸水性樹脂(高吸水性ポリマー)がある。このような高吸水性樹脂としては、例えば、澱粉−アクリロニトリルグラフト重合体、澱粉−アクリル酸グラフト重合体、澱粉−スチレンスルホン酸グラフト重合体及び澱粉−アクリルアミドグラフト重合体などの澱粉系高吸水性樹脂、セルロース−アクリロニトリルグラフト重合体、セルロース−スチレンスルホン酸グラフト重合体及びカルボキシメチルセルロースの架橋体などのセルロース系高吸水性樹脂、ヒアルロン酸及びアガロースなどの多糖類高吸水性樹脂、コラーゲン等のたんぱく質高吸水性樹脂、ポリビニルアルコール架橋重合体及びポリビニルアルコール吸水ゲル凍結解凍エラストマーなどのポリビニルアルコール系高吸水性樹脂、ポリアクリル酸ナトリウム架橋重合体及びアクリル酸ナトリウム−ビニルアルコール共重合体などのアクリル系高吸水性樹脂、ポリエチレングリコール−ジアクリレート架橋重合体などのポリエーテル系高吸水性樹脂、無水マレイン酸系(共)重合体及びビニルピロリドン系(共)重合体などの付加重合体系高吸水性樹脂、エステル系ポリマー及びアミ系ポリマーなどの縮合系高吸水性樹脂などがあり、また、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、ポリエチレングリコールの架橋物、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、キトサンの塩又はプルランのゲルなどがある。これら高級水性樹脂は、造粒に先立って、被造粒組成物に含有され、又は、被覆組成物に単独で又は2種以上の混合物の形で配合される。
本発明において、接着性能の大きい吸水性樹脂としては、一般に、30μm以下の粒度の吸水性樹脂がある。このように30μm以下の粒度の微細な吸水性樹脂は、水を吸収しても膨潤が小さく、接着力が大きいので、水を吸収して膨潤しないことが望まれる粒状造粒物及び粒状芯部の接着性を有する材料として使用することができる。本発明において、粒状造粒物及び粒状芯部は、1ミリメートル以上の粒度を有する粒子であればよく、その形状については特に限定されるものではない。粒状造粒物及び粒状芯部としては、1ミリメートル以上の粒度を有して、例えば、球形粒子、回転楕円形状の粒子、柱の断面が角形又は丸型の柱状の粒子、中空状粒子、顆粒状粒子、塊状粒子、粉状粒子及びその他の形状の粒子がある。また、本発明においては、乾燥被覆粒状物は、粒状造粒物又は粒状芯部を被覆層部で覆って形成され、前記粒状造粒物又は粒状芯部に被覆層部の分だけ粒度が大きく形成されるが、好ましくは、2ミリメートル以上の粒度、好ましくは3ミリメートル以上の粒度であるのが好ましい。
たばこ廃材には、刻みタバコ、タバコ粉、木片、紙巻たばこの紙、包装紙及び梱包用段ボールなどを含有するので、比較的パルプ成分が多く、接着性を有する材料を被造粒混合物に混合しなくても、造粒は可能である。しかし、被造粒組成物に接着性を有する材料を含有させたときは、造粒処理されて硬い造粒物とすることができるので好ましい。この場合、たばこ廃材粉砕物に対し接着性を有する材料の量は、5重量パーセント乃至1重量パーセントの量で混合することができる。このように接着性を有する材料を被造粒組成物に含有させる場合、接着性を有する材料の含有量が多いほど硬い造粒物とすることができる。このように、被造粒組成物に接着性を有する材料を含有させる場合は、接着性を有する材料は、被造粒組成物、即ち造粒物の10乃至2重量%となるように混合される。接着性を有する材料が吸水性樹脂であるときは、吸水性樹脂は、吸水して膨張する性質を有するので、吸水して膨張して造粒物粒子を破裂させるので、この粒子の破壊を避けるために、粒状物に含まれる吸水性樹脂の量を少なくするのが好ましく、吸水性樹脂の配合割合は、例えば、前記被造粒組成物に対し、5重量パーセント以下又は1重量パーセント以下とするのが好ましい。前記被造粒組成物に対する吸水性樹脂の配合量を5重量パーセント以下とするときは、接着剤を配合して不足する接着性を補うことができる。
粒状の排泄物処理材が被覆造粒物である場合、粒状芯部に、弱い吸水性と、保水性とを保有させて、排泄物の吸収作用を主として被覆層部で行わせるように形成することができる。この場合、被覆造粒物の被覆層部を、30乃至100μmの粒度の吸水性樹脂を配合した被覆組成物により形成すると、粒状の排泄物処理材の被覆層部は、含有される吸水性樹脂により排泄時に濡れてよく吸水し、この濡れた被覆層部が互いに接することにより、接着して凝塊を形成する。このとき、被覆層部における吸水性樹脂の含有量が5重量パーセント以下であると、排泄時に濡れて形成された排泄物処理材粒子の接着により凝塊を形成しても、この凝塊は水中で分散させることができる。また、粒状芯部においては、吸水性樹脂を使用しないか、又は使用しても、吸水性樹脂の量を少なくするか、又は30μm以下の粒度の接着性が大きく膨張の小さい吸水性樹脂使用するなどして、吸水時における粒状芯部の膨潤による体積の増加を少なくして、粒状芯部の破壊及び凝塊の破壊を避けることが好ましい。被覆層部及び粒状芯部においては、吸水性樹脂は、その一部を糊剤その他の接着剤等の接着性を有する材料で代えることができる。被覆層部の30乃至100μmの粒度の吸水性樹脂の含有量を少なくし糊剤等の水溶性又は親水性の接着剤の量を多くすると、濡れたときの粒状の排泄物処理材の粒子相互の接着を強くし、接着後の水中での分散機能を大きくすることができる。本発明において、吸水性樹脂は、乾式又は湿式の分級処理により分離された吸水性樹脂に富む分離産物を使用することができる。この場合、乾式処理により分離された吸水性樹脂に富む分離産物は、湿式処理により分離された吸水性樹脂に富む分離産物に比して、吸水能が損なわれずに保有されるので、再度使用する上で好ましい。
本発明において、造粒組成物には、造粒に先立って造粒に必要な水が混合される。本発明において、造粒は、例えば、比較的高水分で造粒するスクリュー式押出し造粒装置、比較的低水分で造粒するディスクペレッター等のディスク型押出し造粒装置、ロール式押出し造粒装置又はラム式押出し造粒装置により造粒することができる。スクリュー式押し出し造粒装置により造粒する場合は、被造粒混合物には、25乃至50重量パーセントの水が含有されるように水が混合されるが、ディスクペレッター等のディスク型押出し造粒装置やロール式押し出し造粒装置により造粒する場合は、被造粒混合物には、その10乃至25重量パーセントの水を含有させることで充分である。
造粒にあたって、被造粒組成物に含有させる造粒に必要な水は、コーヒー液抽出残渣又は茶殻に含まれる水で足りないときは、外部から添加される。このような造粒に必要な水の供給に、含水した吸水性樹脂を使用することができる。含水吸水性樹脂を使用すると、含水吸水性樹脂は、吸水性樹脂と共にかなりの量の水を含有するので、吸水及び造粒時の潤滑に必要な吸水性樹脂及び造粒に必要な水の供給を同時に行うことができる。このような含水吸水性樹脂としては、湿式分離された分離産物の含水再生吸水性樹脂がある。含水再生吸水性樹脂は、使用された含水吸水性樹脂を、脱水させずに回収処理された含水吸水性樹脂であり、例えば、使用済み衛生用品等の使用済み廃材から、湿式分級処理により、プラスチック及びパルプを分離して回収される。含水再生吸水性樹脂を使用する場合には、その含水再生吸水性樹脂に含有されている水の分だけ、被造粒混合物への外部からの水の供給量を減らすことができる。このように含水再生吸水性樹脂を含有した被造粒混合物の場合には、含有される含水再生吸水性樹脂は、押出し造粒工程における潤滑剤として機能し、また、含有された含水再生吸水性樹脂の脱水後の吸水能により、粒状の排泄物処理材において、吸水機能及び/又は保水機能を発揮できる。
本発明において、造粒に当たり、水に代えて使用される含水再生吸水性樹脂は、水を自重の50倍以上、好ましくは300倍以上、さらに好ましくは、500倍以上の量で水を含有する一種又は二種以上の含水再生吸水性樹脂とすることができ、このように多量の水を吸収した含水再生吸水性樹脂は、ゲル状又は粘稠な液状を呈する。特に、含有する水の量が多い程、含水再生吸水性樹脂は液状に近いゲルとなり、液体と同様に扱うことが可能となり、吸水性樹脂及び水の供給を、液体と同様に、例えば、散水装置又は噴霧装置を使用して行なうことができるので好ましい。本発明において、水を吸収してゲル状を呈する含水吸水性樹脂としては、衛生用品その他の吸水性樹脂含有製品の使用済みのものから湿式分級等の分離手段により分離回収された水を含有する再生吸水性樹脂又は再生高吸水性樹脂がある。このような再生された吸水性樹脂は、塩素酸ソーダ等の殺菌剤や、衛生用品の場合には、時には尿等の体液中の成分を、微量ながら含有する。
含水再生吸水性樹脂を水に代えて使用する場合には、被造粒混合物の吸水性樹脂の含有量は、潤滑作用を行うように、例えば、造粒物に対して1重量%以下、好ましくは、0.1重量%以下、さらに好ましくは0.05重量%以下とすることができる。このように、粒状芯部における吸水性樹脂の配合量が少ない粒状の排泄物処理材は、排泄時に濡れて粒子の被覆層部で相互が接着して凝塊を形成するが、排泄物処理材粒子の芯部における吸水性樹脂の配合量が少ないので、排泄時に濡れても、芯部の膨潤が小さいために、排泄物処理材粒子の形状が安定し、これにより安定した凝塊を形成できるので好ましい。
このような含水状態の吸水性樹脂は、特に高吸水性樹脂の場合は、自重の300倍以上、さらに500倍以上の水を吸収しており、再生処理が難しく、その多くは廃棄されている。また加熱により脱水して再生するとしても、燃料費が高く、加熱再生された吸水性樹脂は、吸水の性質が著しく低下し、吸水性樹脂として使用することが難しい。しかし、含水状態の吸水性樹脂を水の代わりに被造粒組成物に混合して、被造粒混合物とし、造粒した場合は、造粒物と共に乾燥されて、再生されるので、吸水性能を著しく損なうことなく、粒状の排泄物処理材中に存在させることが可能である。このような含水再生吸水性樹脂は、衛生用品の廃材、特に、使用済みの衛生用品から湿式により回収された吸水性樹脂であり、湿式で粉砕し、プラスチック廃材及びパルプ廃材を湿式で分級分離して、回収されたものであり、少量のプラスチック及びパルプを含み、再生過程で吸水性が損なわれ、低下している。乾式により回収される吸水性樹脂は、衛生用品の製造工程から排出される衛生用品の不良品や衛生用品の裁断屑等の廃棄物を、まず、乾式で粉砕して、プラスチックを分離し、次いで、乾式分級処理によりパルプと分離して回収されるものであり、少量のプラスチック及びパルプを含むが、乾式で分離されるために吸水能は損なわれておらず、粒状の排泄物処理材の素材として好ましい。
本発明においては、廉価なたばこ廃材を含有する粒状の排泄物処理材は、その吸水性、保水性及びを増加させるために、またたばこ廃材に由来するたばこ臭の消臭するために、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれらの混合物や有機質廃材が含有される。本発明において、たばこ廃材を含有する粒状の排泄物処理材には、たばこ廃材からのたばこ臭を緩和するために、たばこ廃材を粒状芯部に含有させ、このたばこ廃材を含有する粒状芯部を、被覆組成物で覆って、粒状芯部の上に被覆層部を形成している。本発明において、被覆組成物は、紙粉及び接着性を有する材料で形成される。紙粉は、1mm以下の粒度、好ましくは0.1mm以下の粒度に粉砕された綿状パルプ粉、衛生用紙粉砕物等の紙粉とすることができるが、紙廃材粉であるのが、低廉な粒状の排泄物処理材を提供する上で好ましい。
本発明において、紙粉は、綿状パルプ粉、衛生用紙粉砕物等の紙粉及び紙廃材粉を包含する。紙廃材粉を形成する紙廃材としては、紙製品及び衛生用紙の製造工程から排出される規格外の紙製品及び衛生用紙若しくは紙製品及び衛生用紙の裁断屑の中で、紙製品及び衛生用紙の製造工程並びに再生工程において利用されないものがある。このような紙廃材としては、不良品の薄葉紙、薄葉紙の裁断屑などの廃材、不良品の衛生用紙、衛生用紙の裁断屑などの廃材、不良品のトイレットペーパー、トイレットペーパーの裁断屑などの廃材、不良品のティッシュペーパー、ティッシュペーパーの裁断屑などの廃材、不良品の化粧紙、化粧紙の裁断屑などの廃材、不良品のちり紙、ちり紙の裁断屑などの廃材、不良品の紙綿、紙綿の裁断屑などの廃材、不良品の紙タオル、紙タオルの裁断屑などの廃材、不良品の便座シート、便座シートの裁断屑などの廃材、不良品の新聞用紙、新聞紙の裁断屑などの屑、雑誌屑、バフ粉、不良品の機械パルプ、機械パルプの裁断屑などの廃材、不良品の化学パルプ、化学パルプの裁断屑などの廃材、不良品のセミケミカルパルプ、セミケミカルパルプの裁断屑などの廃材、不良品の綿状パルプ、綿状パルプの裁断屑などの廃材、不良品の木材パルプ、木材パルプの裁断屑などの廃材、古紙パルプ、不良品のセルロース系再生繊維、セルロース系再生繊維の裁断屑などの廃材、不良品のセルロース系半合成繊維、セルロース系半合成繊維の裁断屑などの廃材、不良品のパルプ、パルプの裁断屑などの廃材、不良品の吸水性繊維、吸水性繊維の裁断屑などの廃材、不良品の綿、綿の裁断屑などの廃材、不良品の合成繊維若しくは合成繊維の裁断屑などの廃材の粉砕物、又はフラッフパルプ、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉又はこれら二以上の粉砕物の混合物などがある。
本発明において、紙粉は、紙廃材を、0.5ミリメートル以下の粒度、好ましくは0.35ミリメートル以下の粒度、さらに好ましくは0.25ミリメートル以下の粒度、さらにより好ましくは、0.1ミリメートル以下の粒度に粉砕して形成される。本発明において、紙粉は、粒状芯部又は被覆層部の形成に使用される。本発明において、0.5mm以下の粒度の紙粉は、有機質廃材として使用することができる。粒状の排泄物処理材を着色したものとするときは、被覆層部を着色するために着色された紙粉が使用される。着色された紙粉は、紙廃材を着色した後に粉砕して作ることができ、また、紙粉を着色して作ることができる。本発明において、被覆層部を形成する被覆組成物は、紙粉と着色されている紙粉と接着性を有する材料の混合物に、さらに場合によっては添加物質を混合して調製することができる。本発明において、被覆組成物としては、紙粉と、着色されている紙粉と、吸水性樹脂若しくは接着性を有する材料又は吸水性樹脂及び接着性を有する材料で形成されているのが好ましい。この場合、被覆層部を形成する紙粉の量は、被覆層部の50重量部以上であり、好ましくは60重量%であり、さらに好ましくは、紙粉55重量%である。また,被覆層部を形成する吸水性樹脂の量は、被覆層部に対して40重量%以下であり、好ましくは、35重量%である。被覆層部を形成する吸水性樹脂としてアクリル酸ナトリウムの使用は、被覆層部を形成する過程で、粒子相互の結着が強固となるので、アクリル酸ナトリウムの使用量は30重量パーセントパーセント以下とし、接着力の不足は、澱粉系高吸水性樹脂で代えるのが好ましい。
本発明において、粒状の排泄物処理材の被覆層部を着色するために、被覆層部を形成する被覆組成物は、紙粉、着色された紙粉及び接着性を有する材料を包含する。このように被覆層部に着色されている紙粉を配合することにより、粒状の排泄物処理材を着色すると、着色された紙粉には、着色に使用された顔料や染料が、定着等により紙粉に固定又は結合されて、紙粉から容易に溶出しなくなっているので、使用時に濡れた粒状の排泄物処理材に、動物や人が接触しても処理材の色が着くことがなくなり、着色性物質により手足が汚れることがなくなる。
本発明において、たばこ廃材を含有する粒状物粒子に、造粒前に配合されたコーヒー液抽出残渣、茶殻又は有機質材料の固有の色調を隠すために、顔料や染料等の着色性物質で着色されている紙粉を配合した被覆組成物を、造粒により形成された粒状物の上に散布等により付着させて、芯部を形成する造粒された粒子の上に被覆層部を形成する。被覆層部を形成する場合、着色されている紙粉の使用量は、着色が不均一にならない量であり、例えば、濃い着色を希望するときは、被覆組成物中の着色されている紙粉の含有率は20重量%乃至10重量%とすることができるが、着色されている紙粉は、他の素材に比して高価であるから、芯部の色を隠す程度で使用することが好ましい。被覆組成物中の着色されている紙粉の含有率は、20重量%以下、好ましくは10重量%以下、よりに好ましくは5重量%以下、さらに好ましくは3重量%以下とすることができる。赤、茶、緑及び青等の色の場合は比較的少ない量で足りる。本発明においては、造粒された粒状物を均一に着色するために、予め着色されている紙粉を配合した被覆組成物により、有色の造粒物を被覆して、着色されている紙粉の配合量を求めておくのが好ましい。着色されている紙粉の粒度は、粉砕コストの許す限りで、細かい方が、着色した色の均一化が行われるので好ましい。例えば、被覆組成物中の着色されている紙粉の粒度は、0.35mm以下の粒度とすることが好ましく、また、0.25mm以下の粒度とするのがより好ましく、0.1mm以下の粒度とするのがさらに好ましい。
本発明において、粒状の排泄物処理材は、5ミリメートル以下の粒度のたばこ廃材に、プラスチックの粉体若しくは有機質材料廃棄物の粉体、コーヒー抽出残渣又は茶殻、又はプラスチックの粉体、有機質材料廃棄物の粉体、コーヒー抽出残渣及び茶殻の中の二以上の混合物を含む造粒物表面が、着色され又は着色されていない被覆層部で覆われているので、プラスチック材料の粉体、有機質材料廃棄物の粉体、コーヒー液抽出残渣又は茶殻に特有の色を隠すことができ、また、色調を適宜選ぶことにより、粒状の排泄物処理材の使用時における、例えば室内の調度との調和、衛生感、使用者の好み及び色彩雰囲気等に応じることが可能なり、また、粒状の排泄物処理材の多色化を可能にすることができる。
たばこ廃材に加えられる有機質廃材、コーヒー液抽出残渣又は茶殻などにより、有色の粒状芯部の色を隠すために、被覆組成物に使用される紙粉を着色する顔料としては、無機質顔料としては、炭酸カルシウムや硫酸カルシウムの粉体がある。しかしこれらのほかにも、被覆材料に配合される無機質材料の粉体としては、例えば、白色顔料としての無機質材料の粉体を使用することができる。このような無機質材料の粉体としては、カオリンクレー、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、サチンホワイト、石膏、二酸化チタン、二酸化珪素、酸化アルミニウム、ゼオライト、ベントナイト、カオリン又は活性炭などの粉体を使用することができる。ゼオライト、ベントナイト、カオリン又は活性炭の粉体を使用すると、吸着作用により、粒状の排泄物処理材に脱臭機能を持たせることができるので好ましい。このような無機質材料の粉体は、顔料又は染料と共に加熱下又は加熱することなく、攪拌混合しながら着色することができる。
本発明において、顔料としては、白色顔料、黒色顔料、灰色顔料、赤色顔料、茶色顔料、黄色顔料、緑色顔料又は紫色顔料がある。染料としては、動物染料、植物染料、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、フタロシアニン染料又は塩基性染料がある。白色顔料としては、亜鉛華、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸バリウム、沈降性炭酸カルシウム、胡粉、石膏、アルミナ白、クレー、シリカ、滑石粉、珪酸カルシウム、鉛白、鉛亜鉛華、リトポン、硫化亜鉛、塩基性硫酸鉛、硫酸鉛、アンチモン白、酸化ジルコン、酸化錫、メタホウ酸バリウム若しくは炭酸マグネシウム又はこれらの混合物を使用することができる。灰色顔料としては、亜鉛末、亜酸化鉛、硫化鉛、炭化珪素又はスレート粉があり、赤色顔料としては、弁柄、鉛丹、朱、カドミウム赤、モリブデン赤、アンチモン赤、クロム・錫赤、コバルト・マグネシヤ赤、クロム赤、コバルト赤、亜酸化銅又は赤群青がある。また、茶色顔料としては、アンバー、酸化鉄粉、プロシャ茶、バンダイク茶、銅茶又はコバルト茶があり、黄色顔料としては、黄鉛、亜鉛黄、黄土、カドミウム黄、カドモポン、バリウム黄、ストロンチウム黄、黄酸化鉄、クロム・チタン黄、アンチモン黄若しくはチタン黄がある。さらに、緑色顔料としては、クロム緑、亜鉛緑、酸化クロム、ギネー緑、コバルト緑、エメラルド緑、緑土、コバルトクロム緑、若しくはマンガン緑があり、青色顔料としては、群青、紺青、コバルト青、タングステン青、モリブデン青、又はセルリアンがある。紫色顔料としては、マルス紫、濃口コバルト紫,淡口コバルト紫又はマンガン紫があり、黒色顔料としては、カーボン黒、骨炭、黒土、シリカ黒、クロム黒又はクロム酸銅がある。
本発明において、微細な紙粉の粒子を着色する着色物質として、顔料及び染料を使用することができる。このような顔料及び染料には、黒色のものとしては、カーボン、エリオクロムブラックT、アミノブラック10B及びクロラゾルブラックBHがある。青色の顔料及び染料としては、シアニンブルー、アゾブルー及びパテントブルーがあり、緑色の顔料及び染料としては、シアニングリーン及びエメラルドグリーンがあり、黄色の顔料及び染料としては、アゾイエロー、アシッドイエロー及びハンサイエローがある。紙粉は、染料、顔料等により予め着色して、各種着色用の材料として使用することができる。本発明において、無機顔料が使用上好ましいが、このような無機顔料としては、コバルト顔料、鉄顔料、クロム顔料、マンガン顔料、銅顔料、バナジウム顔料又は硫化物顔料がある。
本発明において、造粒により形成された粒子は造粒時の水分を含有しており、被覆組成物は、その表面に散布等により供給されて、粒状物の表面に付着して被覆層部を形成する。本発明において、造粒により形成された粒状物への被覆組成物の散布により、被覆材料中に含まれている着色されている紙粉は、造粒により形成された粒子表面に付着して、粒状の排泄物処理材を望む色調に均一に着色する。本発明において、造粒された粒状物は、被造粒混合物の素材の有機質材料の色調を有するが、該造粒された粒状物を、前記素材が本来有する色調とは異なる色調に着色されている紙粉を含有する被覆組成物で被覆すると、造粒された粒子は、前記造粒物の素材が本来有する色調とは異なる色調を有する着色されている紙粉により着色されるので、造粒物の素材とは異なる色調に着色することができる。したがって、粒状の排泄物処理材の色調を、例えば、青色及びその他使用時に周囲の環境に馴染む色調、又は顧客の好みの色調にすることができる。
本発明において、着色されている紙粉は、例えば、顔料又は染料その他の着色剤で着色されており、紙粉及び吸水性樹脂と混合して被覆組成物を形成する。本発明において、被覆組成物により形成される被覆層部は、粒状の排泄物処理材の外層部を形成するものであって、粒状の排泄物処理材が尿で濡れたときに、粒状の排泄物処理材の粒子同士を結合する作用を有するものである。本発明において、粒状の排泄物処理材の粒子が、夫々の被覆層部を介して、互いが容易に接着又は結着するように、例えば、接着機能を有する物質、即ち接着性を有する材料を、被覆組成物に配合することができる。
本発明において、造粒により形成された粒状物を着色された紙粉を含有する被覆組成物により被覆して、着色された被覆層部を備える粒状の排泄物処理材とする場合、排泄に使用後に、排泄により濡れた粒状の排泄物処理材の被覆層部が、透けて下の色が浮き出るようにすることができる。この場合、濡れている部分と濡れていない部分とは被覆層部の下の色が、浮き出ているか否かで見分けることができる。この場合、芯部となる造粒により形成された粒状物の色調が、濡れて外部から透けて見えるように、着色されている紙粉の色調を、造粒により形成された粒状物の色調と相違する色調とか、又は造粒により形成された粒子の色調より薄い色調にすることができる。
本発明において、たばこ廃材、及びたばこ廃材に配合される有機質材料廃棄物、コーヒー液抽出残渣又は茶殻の粉体は、1ミリメートル以上の粒度を有する粒状の排泄物処理材に形成するために、造粒し易い粒度、例えば、5ミリメートル以下の粒度、好ましくは3ミリメートル以下の粒度に粉砕される。本発明において、粉砕は、乾式及び湿式で行なうことができる。たばこ廃材や有機質廃材が、放置されて水を含んだ状態又は湿った状態であるときは、その侭粉砕される。湿った状態で粉砕する場合には、塵埃等の発生が少なくなるので好ましい。また、たばこ廃材と、たばこ廃材に配合される有機質材料廃棄物、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又は有機質材料廃棄物、コーヒー液抽出残渣及び茶殻の中の二以上の混合物と、接着性を有する材料の混合は、例えば、これらの素材がスクリューフィーダーにより搬送される過程で行なうことができる。
本発明において粒状の排泄物処理材は、被覆層部の崩壊又は剥離等による粉塵の発生及び飛散を極力避けるために、例えば1ミリメートル以上の粒径の造粒物に造粒されるのが好ましいが、3ミリメートル以上の粒径の粒子に造粒すると、例えば、トイレ用の箱から室内に散り難くなり、仮令散ったとしても、粒子を拾い集めるのが容易であり、室内の衛生を保つ上で好ましい。しかし、これらの場合、1ミリメートル以下の粒子の存在や、3ミリメートル以下の粒子の存在を完全に排斥するものではない。本発明において、粒状造粒物及び被覆粒子は、球状、柱状、粒状、顆粒状若しくはその他の形状又はこれらの混合物に形成することができる。
本発明において、被造粒組成物には、脱臭作用又は消臭作用を有する物質、即ち、脱臭剤を混合して、粒状の排泄物処理材に脱臭作用を保持させることができる。このような脱臭剤としては、活性炭、シリカゲル、木酢液、竹酢液、焙煎コーヒー豆の抽出残渣、茶殻、ゼオライト、ベントナイト、カテキン類、カルコン、フラバノン、フラボン、フラボノール、フラバノノール、フラバノール、イソフラボン、アントシアン類、スメルナーク(商品名:株式会社東海興産製)、ミヤラビ(商品名:発売元:海球倶楽部)パンシルBA−210−1(柿抽出液)(リリース科学工業株式会社製)、金属銅又は銅イオンを繊維材料に担持させた脱臭作用を有するパルプ(カラーパルプを含む)若しくはヒバ油、又はこれらの二種以上の混合物がある。
本発明において、排泄物処理材は、保存時の黴の発生を避けるために、5ミリメートル以下の粒度の有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物の乾燥造粒物に、殺菌作用を有する物質を添加することができる。本発明において、このような殺菌作用を有する物質は、着色された粒状の排泄物処理材を脱色しないように、脱色作用を有しないものであるのが好ましい。このような殺菌作用を有する物質は、例えば、食品の保存及び殺菌に使用される食品用の保存料及び殺菌料であるのが好ましい。このような殺菌作用を有する物質としては、例えば、有機酸、食塩、ソルビン酸又はその塩、プロピオン酸カルシウム、ヒノキチオール並びに安息香酸又はその塩などの防黴剤、防腐剤若しくは殺菌剤又はこれらの二以上の混合物を使用することができ、この他に抗菌剤を使用することができる。本発明において、殺菌作用を有する物質としては、以上の他に、酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウム、ヒノキチオール、次亜塩素酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、二酸化塩素若しくは食塩、又はこれら2種以上の混合物がある。
本発明において、粒状の排泄物処理材を着色する着色物質が、酸化により容易に脱色されないものである場合には、殺菌作用を有する物質として、次亜塩素酸又はその塩、例えば次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸カルシウム、これらの他に二酸化塩素を使用することができる。ヒバ油の中の有効成分であるヒノキチオールの添加は、桧及びひば等のヒノキチオールを含有する木粉を添加して行なうことができる。このようなヒノキチオール含有の木粉を使用することは、製材工場の廃物を有効に利用することができるので好ましい。
本発明において、粒状の排泄物処理材は、たばこ廃材と、有機質材料廃棄物、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれら二以上の混合物と、接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを含んで造粒された粒状造粒物表面を、被覆層部で覆って形成することができる。使用時に、例えば尿は、粒状の排泄物処理材の被覆層部の表面に付着し、尿が被覆層部に付着して濡れた粒状の排泄物処理材は、互いに濡れた被覆層部を介して結着又は接着し、固形排泄物の場合には、該排泄物の周囲に付着すると共に、該排泄物を包み込むように互に結着する。本発明においては、粒状の排泄物処理材は、排泄物をその周囲から包み込んで結着するので、排泄物の汚臭等は、排泄物処理材に吸着されて周囲に放散されない。以上のように、本発明においては、粒状の排泄物処理材の被覆層部には、接着性を有する材料として、ポリビニルアルコールや小麦粉等の糊剤等の接着性を有する材料が混合されているので、人又は動物の排泄物に付着して、排泄物を塊状に包み込むこととなり、後始末が簡単かつ容易である。また、動物の排泄処理材の粒状芯部に接着剤及び/又は高吸水性樹脂と補助脱臭剤とが混合されている場合には、排泄物処理材として更に優れた脱臭性並びに吸水性及び保水性を発揮する。本発明において、芯部の上に形成される被覆層部が、適度の吸水及び接着機能を有するように、各種パルプ材料粉又は紙粉の他に、接着剤又は接着剤及び吸水性樹脂を配合して形成することができる。この場合、被覆層部を、例えば、パルプ材料粉又は紙粉に、接着剤と共に、吸水及び接着機能を有する吸水性樹脂、吸水量が比較的大きい高吸水性樹脂及び増粘剤として機能する吸水性樹脂を加えて形成する場合は、予め実験的に、粒状の排泄物処理材が、排泄時に安定した状態で凝塊を形成し、水中に投じて容易に分散するに適した配合比率を求めておくのが好ましい。
本発明は、従来、廃物とされ、専ら焼却処理されていた、たばこ廃材に、有機質廃材、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はこれら二以上の混合物と、接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを混合し、造粒して、粒状の排泄物処理材として有効に利用することができる。このように利用することにより、焼却処理は、使用済みの粒状の排泄物処理材の焼却処理のみとなり、たばこ廃材の焼却処理は省くことができ、廃材の焼却回数を減じて、二酸化炭素排出量の削減に寄与することとなる。本発明においては、たばこ廃材を人又は動物用の粒状の排泄物処理材に活用するものであり、主として、高発熱量のパルプ、紙粉、コーヒー液抽出残渣及び高発熱量のプラスチック材料を含有しているので発熱量が大きく、使用後の焼却が容易である。しかも、粒状の排泄物処理材として、尿の吸収が良く、また保水性が良く、消臭性が良好であるなど、たばこ廃材の問題点が全て解消されている。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の態様の例を説明するが、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限されるものではない。
図1は、本発明の一実施例の粒状の排泄物処理材を製造する工程を示す概略の平面図である。
図1において、たばこ廃材供給ホッパー1は、たばこ廃材をベルトコンベヤ装置2に供給できるように、ベルトコンベヤ装置2の搬送路上に設けられており、また、コーヒー液抽出残渣供給ホッパー3は、含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣をベルトコンベヤ装置4に供給できるように、ベルトコンベヤ装置4の搬送路上に設けられている。ベルトコンベヤ装置2及びベルトコンベヤ装置4の夫々の端部出口5及び6は、夫々、粉砕機7の導入口部8に接続しており、たばこ廃材及び含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣を粉砕機に供給可能となっている。粉砕機8の粉砕物排出路9の出口10は、スクリューコンベヤ装置11の導入部12に接続しており、粉砕機8で粉砕混合されたたばこ廃材及び含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣の粉砕混合物は、スクリューコンベヤ装置11に、その導入部12から導入される。本例において、スクリューコンベヤ装置11の導入部12には、また、接着剤のアルファー澱粉供給ホッパー13に接続するベルトコンベヤ装置14の端部出口15が接続しており、アルファー澱粉は、ベルトコンベヤ装置14の端部出口15から、スクリューコンベヤ装置11の導入部12に導入されて、たばこ廃材及び含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣の粉砕混合物と混合され、たばこ廃材、含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣及びアルファー澱粉からなる造粒用混合物が形成される。
本例において、スクリューコンベヤ装置11の中間部には混合部16が形成されており、混合部16には、水供給槽17が接続して、水は、水供給槽17から水供給路18を介して、混合部16内に供給される。コーヒー液抽出残渣及びアルファー澱粉を含む被造粒混合物は、スクリューコンベヤ装置11により混合部16に搬送され、混合部16で、造粒に必要な水分含有率に調製される。本例においては、スクリューコンベヤ装置11の端部出口19は、ディスクペレッター20の導入ホッパー21に接続している。本例においては、造粒装置として、ディスク型押出し式造粒装置、即ち、ディスクペレッターが使用されるので、たばこ廃材及びコーヒー液抽出残渣及びアルファー澱粉の混合物の被造粒混合物は、35重量%未満の含水率に調整され、一様な又は略一様な含水状態に混合される。しかし、造粒装置が、ミートチョッパー等のスクリュー押出し型造粒装置の場合には、35重量%以上の含水率に調製することが必要である。
このように混合された被造粒混合物は、導入ホッパー21から、ディスクペレッター20に供給されて、ダイス(図示されていない)から、径が4mm長さが10mmの柱状の造粒物として押し出される。ディスクペレッタ20のダイスの下方には、押し出された造粒物を、円形篩の振動篩型整粒機22に送るための造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置23が設けられている。本例において、前記造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置23の造粒物出口24は、振動篩型整粒機22上に位置している。前記振動篩型整粒機22の篩目の開きは、粒子径の4mmより小さく、約3.5mmである。振動篩型整粒機22は、互いに付着する造粒物を、振動させることにより,付着し合った粒を個々の粒子に解すと共に、3.5mm以下の粒度の粒子を分離するものであり、使用時の粉化を極力少なくするために設けられている。振動篩型整粒機22には、10mm以上の大型の粒子を除くために、篩目の開きが10mmの篩と篩目の開きが3.5mmの篩を二段に設けることができる。振動篩型整粒機22の、篩目の開きが約3.5mmの篩の篩上出口は、篩上ベルトコンベヤ装置25に接続しており、該振動篩型整粒機22において、個々の粒子に解され、篩目の開きが約3.5mmの篩の篩上に残る粒度が4mm以上又は粒度が10mm以下で4mm以上の篩上粒子は、該篩上出口に接続する篩上ベルトコンベヤ装置25に送り出される。前記篩上ベルトコンベヤ装置25に送り出された前記篩上粒子は、篩上ベルトコンベヤ装置25の端部出口26に接続する第一被覆装置27に送り出される。第一被覆装置27には、4mm以上の粒度の前記篩上粒子の表面を、被覆組成物で被覆するために、被覆組成物供給ホッパー28に接続する被覆組成物供給路29が接続しており、前記第一被覆装置27に送り出された、個々の篩上粒子の表面に、被覆組成物供給路29から被覆組成物が散布される。一方、振動型整粒機22の篩下粒子は、篩下出口(図示されていない)に設けられている篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ装置(図示されていない)に取出され、該ベルトコンベヤ装置から、ディスクペレッター20へのスクリュー11の混合部16に戻される(図示されていない)。目開きが3.5mmの篩の他に、目開きが10mmの篩を設けた所謂二段篩の場合には、目開きが3.5mmの篩の篩下粒子の取出しのための搬送路の他に、目開きが10mmの篩の篩上粒子の取出しのための搬送路が設けられる。この場合、目開きが10mmの篩の篩上出口(図示されていない)には、目開き10mm篩の篩上粒子用の搬送用のベルトコンベヤ装置(図示されていない)が接続しており、該ベルトコンベヤ装置から、目開き10mm篩の篩上粒子は、ディスクペレッター20へのスクリュー11の混合部16に戻される(図示されていない)。
本例において、被覆組成物は、被覆組成物供給ホッパー28に接続する被覆組成物供給路29の出口30から、前記第一被覆装置27上に篩上ベルトコンベヤ装置25の端部出口26から供給された個々の篩上粒子表面に散布される。本例において、被覆組成物は、例えば、衛生用品製造工場で発生する0.35mm以下の粒度の高吸水性樹脂入りの紙粉、カルボキシメチルセルロース、タピオカアルファー澱粉及び化工澱粉を混合して調製された。
本例において、前記振動型整粒機22において解された4mm以上の粒度の粒状芯部となる粒子表面には、前記第一被覆装置27において、被覆組成物供給路29の出口30から散布される被覆組成物により被覆層部が形成される。本例において使用される第一乃至第五の被覆装置27,33、36,39及び42は、共に同一タイプの振動型の被覆装置であり、本例においては、これら五基の被覆装置27,33、36,39及び42は直列に接続して設けられている。即ち、第一被覆装置27の排出路31の出口32は第二被覆装置33に接続し、第二の被覆装置33の排出路34の出口35は第三被覆装置36に接続し、第三被覆装置36の排出路37の出口38は第四被覆装置39に接続し、第四被覆装置39の排出路40の出口41は第五被覆装置42に接続している。第一被覆装置27で、4mm以上の粒度の粒状芯部の表面上に被覆組成物により被覆層部が形成された被覆粒子は、続く第二乃至第五の被覆装置33、36,39及び42において、順次、被覆組成物で被覆されて被覆組成物層が重ねられ、被覆組成物で均一に被覆された被覆粒子が形成される。本例において、第五被覆装置42には、水の噴霧装置43が設けられており、被覆層部が形成された被覆粒子の被覆層部に、水の噴霧装置43から、水道水等の水が噴霧される。ここで噴霧される水は、脱臭材を含む水とすることができる。
本例において、第五の被覆装置43には、被覆粒子搬送用ベルトコンベヤ装置44が接続しており、第五被覆装置43において、被覆層部に水道水が噴霧された被覆粒子は、さらに被覆組成物により被覆される。第五被覆装置43において被覆された被覆粒子は、第五被覆装置43に接続する該被覆粒子搬送用ベルトコンベヤ装置44から、例えば熱風乾燥機の乾燥機45に導入され、乾燥される。乾燥機45の乾燥物出口46の下方には、乾燥粒子搬送用のベルトコンベヤ装置47が接続しており、乾燥機45で乾燥された乾燥被覆粒子は、乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置47に送り出される。本例において、乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置47の出口48は、整粒装置49に接続しており、また整粒装置49の出口は、乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置50に接続しており、該ベルトコンベヤ装置50は、乾燥被覆粒子収容タンク51に接続している。乾燥機45で乾燥されて、乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置47に送り出された乾燥被覆粒子は、整粒装置49で整粒され、乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置50により、乾燥被覆粒子収容タンク51に搬送される。
本例において、乾燥被覆粒子収容タンク51は、排気部に廃塵除去装置(図示されていない)を備えると共に乾燥被覆粒子搬出用ベルトコンベヤ装置52が接続されており、該乾燥被覆粒子搬出用ベルトコンベヤ装置52の端部出口53は、例えば、目開き10mmの上段篩及び目開き4mmの下段篩を備える整粒用の円形振動篩装置54に接続している。円形振動篩装置54の下段篩の篩上出口は、製品搬出用ベルトコンベヤ装置55に接続しており、製品搬出用ベルトコンベヤ装置55は自動包装装置56に接続し、自動包装装置56は、出荷用ベルトコンベヤ装置(図示されていない)が接続している。
乾燥被覆粒子収容タンク51に収容された乾燥被覆粒子は、乾燥被覆粒子搬出用ベルトコンベヤ装置52に取り出され、該乾燥被覆粒子搬出用ベルトコンベヤ装置52の端部出口53から、目開き10mmの上段篩及び目開き4mmの下段篩を備える整粒用の円形振動篩装置54に送られて、粒度が10mm以上の比較的粗い粒子と粒度が4mm以下の比較的細かい粒子が分離除去されて、整粒される。この整粒された被覆粒子は粒状の排泄物処理材の製品である。粒状の排泄物処理材の製品は、円形振動篩装置54の下段篩の篩上出口、即ち、中段出口(図示されていない)から製品搬出用ベルトコンベヤ装置55に取出されて、自動包装装置56に送られて、そこで自動包装され、包装された製品は、出荷用ベルトコンベヤ装置(図示されていない)から出荷される。
本例の装置は以上のように構成されているので、所定量のたばこ廃材を計量ホッパー1に入れ、また所定量の含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣を計量ホッパー3に入れる。そこで、たばこ廃材供給用のベルトコンベヤ装置2及びコーヒー液抽出残渣供給用のベルトコンベヤ装置4を作動させて、たばこ廃材を粉砕機7の導入口5から粉砕機7に入れると共に、含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣を、粉砕機7の導入口6から粉砕機7に入れて、一緒に0.3mm以下の粒度に粉砕し混合する。粉砕混合されたたばこ廃材及び含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣の粉砕混合物は、混合物搬送用のスクリューコンベヤ装置11の導入部12に供給され、ディスクペレッター20に送られる。本例において、スクリューコンベヤ装置11の導入部12には、さらに、アルファー澱粉が供給され、スクリューコンベヤ装置11によりディスクペレッター20に送られる間に、たばこ廃材及び含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣と混合される。スクリューコンベヤ装置11の中間部に形成されている混合部16には、造粒に必要な水が加えられ、たばこ廃材、含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣、アルファー澱粉及び水が混合されて被造粒混合物が調製される。
スクリューコンベヤ装置11において混合された、たばこ廃材、含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣、アルファー澱粉及び水を含む被造粒混合物は、造粒用混合物であり、被造粒材料である。造粒用混合物の含水率は、使用される造粒装置がディスクペレッター型の造粒装置である場合には、水分含有率は概略30重量%以下に調製され、使用される造粒装置がミートチョッパー等のスクリュー押出し型造装置である場合には、水分含有率は概略30重量%以上に調製される。
本例において、造粒装置20は、ディスク型押出し式造粒装置であり、ダイスの孔径に相当する断面を有し、チョッパーにより所定の長さに切断されて、柱状の造粒物、例えば、平均径が約4mmで、平均長さが10mmの柱状の造粒物粒子が得られる。造粒装置20のダイスから押し出される造粒物粒子は、造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置23により、円形篩を備える振動篩型整粒機22に送られて、篩分けにより整粒され、一粒づつに解される。本例においては、振動篩型整粒機22には、造粒物粒子の表面を濡らして、被覆組成物の付着をし易くするために、水噴霧装置を設けることができる。振動篩型整粒機22の篩下の4mm以下の粒度の造粒物は、篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ装置(図示されていない)によつて、混合物搬送用のスクリューコンベヤ装置11の混合部16に戻される。4mm以上の粒度の篩上粒子は、篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ装置25によって、第一の被覆装置27に送られ、第一の被覆装置27において、高吸水性樹脂入りの紙粉、接着性を有する吸水性樹脂及びカラーパルプの混合物である被覆組成物が造粒物に対し所定の比率で被覆される。被覆組成物は、被覆組成物供給ホッパー28に接続する被覆組成物供給路29から供給される。
第一の被覆装置27で、例えば、被覆組成物で被覆された一次被覆粒子は、第一の被覆装置27における余剰の被覆組成物と共に、第一被覆装置27の排出路31から、第二の被覆装置33に送られ、そこで被覆組成物によりさらに被覆される。第二被覆装置33で被覆処理された二次被覆粒子は、第二被覆装置33における余剰の被覆組成物と共に、第三被覆装置35の排出路38から、第三の被覆装置36に送られて、そこで被覆組成物によりさらに被覆される。第三被覆装置36で被覆組成物で被覆された三次被覆粒子は、第三被覆装置36における余剰の被覆組成物と共に第三被覆装置36の排出路37から第四被覆装置39に送られて、そこで被覆組成物によりさらに被覆される。第四被覆装置39で被覆組成物で被覆された四次被覆粒子は、第四被覆装置39における余剰の被覆組成物と共に第四被覆装置39の排出路40から第五被覆装置42に送られて、そこで、噴霧装置43による水道水の噴霧下に、被覆組成物によりさらに被覆される。
第五被覆装置42で被覆組成物で被覆された第五次被覆粒子は、第五被覆装置42に接続する被覆粒子搬送用ベルトコンベヤ装置44により、乾燥機45に送られて、熱風により乾燥される。熱風乾燥機45の乾燥温度は、例えば、100℃以上の温度に保たれる。乾燥された被覆粒子は、乾燥装置45の乾燥物出口46に接続する乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置47により、振動篩型整粒装置49に送られ、振動篩型整粒装置49により、4mmより小さい粒度の被覆粒子が分離される。粒度4mm以上の被覆粒子は、ベルトコンベヤ装置50により、乾燥被覆粒子収容タンク51に送られ、整粒された乾燥被覆粒状物は、乾燥被覆粒状物収容タンク51に収容される。
乾燥被覆粒子には、被覆工程及び乾燥工程で粒子同士が接着したり、又は粒子の一部が剥離したりして、一部不揃いの粒子となるので、乾燥被覆粒子収容タンク51に収容された乾燥被覆粒子は、乾燥被覆粒子搬出用のベルトコンベヤ装置52を経て、目開きが例えば10mmの上段篩及び目開きが例えば4mmの下段篩を備える整粒用の円形振動篩型整粒装置54に送られ整粒されて、粒状の排泄物処理材の製品とされる。円形振動篩型整粒装置54で整粒された粒状の排泄物処理材の製品は、製品搬出用ベルトコンベヤ装置55から自動包装装置56に送られて、自動包装される。自動包装装置56で包装された製品は、出荷用ベルトコンベヤ装置から出荷される。
本例において、殺菌作用を有する物質及び接着作用を有する物質は、たばこ廃材及び含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣の混合物に混合されているが水に混合して噴霧下に被造粒混合物に混合することができる。着色されている紙粉が混合された被覆粒子の色は着色されている紙粉の色に応じて、白色、黄色、緑色又は青色等の色を呈する。本例において、界面活性剤、脱臭材若しくは接着性を有する材料又はこれらの二以上の混合物は、水に溶解又は懸濁させて、第五の被覆装置42において、水の噴霧装置43から被覆層部に噴霧することにより被覆層部に混合させて、表面の毛羽立ちを防止することができる。必要に応じて、少量の殺菌作用を有する物質により、表面における黴の発生を防止することができる。また、界面活性剤は、粒子の吸水性及び保水性を増加させる目的で、また、防黴剤は、黴の発生を防止する目的で、夫々、スクリューコンベヤ装置11の混合部に供給して、造粒用組成物に混合することができる。本例においては、振動篩型整粒機22には、水の噴霧装置が設けられていないが、被覆組成物を被覆させるのに、造粒物粒子の表面の水分又は濡れが充分でないときは、振動篩型整粒機22に水の噴霧装置を設けて、造粒物粒子に水道水等の水を噴霧することができる。本例においては、コーヒー液抽出残渣供給ホッパーが使用されているが、コーヒー液抽出残渣に代えて、茶殻又は茶殻及びコーヒー液抽出残渣を使用するときは、茶殻供給ホッパー又は茶殻及びコーヒー液抽出残渣供給ホッパーが使用される。
例1.
たばこの葉を10重量部及びたばこの葉以外の廃材を50重量部含有するたばこ廃材60重量部及び含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣35重量部を、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕し混合した。このたばこ廃材及び含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣の粉砕混合物を搬送するスクリューフィーダ内に、アルファー澱粉5重量部を供給し混合した。この混合物の含水率は、24.5重量パーセントであった。この含水混合物を搬送するスクリューフィーダ内に、殺菌作用を有する物質の防黴剤としてソルビン酸溶液を噴霧して混合して、被造粒混合物とした。殺菌作用を有する物質が噴霧混合されて形成された被造粒混合物を、スクリューフィーダより、ディスク型押出し式造粒装置のディスクペレッター(不二パウダル株式会社製)に供給し、ディスクペレッターの厚さ25mmで口径が4mmのダイスを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率24.5重量%)に造粒した。押出し造粒された小さい円柱状粒子の造粒物を、ベルトコンベヤにより、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を万遍なく噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が30重量%乃至35重量%であり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物83重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が17重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。コーティング処理された被覆造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の比較的粗い粒子及び4mm以下の粒度の比較的細かい粒子が篩分けにより除去された。除去された粒子は、混合部に送られ再度造粒に供された。篩分けされた被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が12重量パーセント以下にまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製されたた猫のトイレ用の砂は、被覆層部の紙粉の含有率は約60重量パーセントであり、またその粒度が0.35mm以下と微細であるために、表面は比較的滑らかに仕上がった。本例で作製されたた猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
紙粉の一部に例えば黄色に着色した紙粉を使用すると、被覆層部の色は黄色に綺麗に仕上がった。このように黄色のトイレ用の砂であっても、排尿後の猫の体に黄色の付着は見られなかった。本例で作製されたた猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まるが、固まった箇所は比較的濃い黄色になり、濡れている箇所の識別がさらに容易であった。
室内において、本例で作製された猫のトイレ用の砂に35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋にはたばこ臭や尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、(1) 衛生用品製造工場で発生する高吸水性樹脂入りの微粉フラッフを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で0.35mm以下の粒度に粉砕した紙粉60重量部に、(2)1. カルボキシメチルセルロース(日本製紙ケミカル株式会社、銘柄F600LC)20重量部、2. タピオカアルファー澱粉(松谷化学工業株式会社製)10重量部及び3. 化工澱粉(大栄産業株式会社仕入れの化工澱粉)5重量部の混合物を、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕した粉砕混合物を混合して調製された。
例2.
たばこの葉を10重量部及びたばこの葉以外の廃材を40重量部を含有するたばこ廃材50重量部及び含水率70重量%の緑茶の茶殻に僅かにウーロン茶の茶殻を含む茶殻45重量部を、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕し混合した。このたばこ廃材及び含水率70重量%の茶殻の粉砕混合物を搬送するスクリューフィーダ内に、アルファー澱粉5重量部を供給し混合し、被造粒混合物とした。この被造粒混合物の含水率は、31.5重量パーセントであった。この被造粒混合物をスクリューフィーダより、ディスク型押出し式造粒装置のディスクペレッター(不二パウダル株式会社製)に供給し、ディスクペレッターの厚さ25mmで口径が4mmのダイスを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率24.5重量%)に造粒した。押出し造粒された小さい円柱状粒子の造粒物を、ベルトコンベヤにより、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を万遍なく噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が30重量%乃至35重量%であり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物83重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が17重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。コーティング処理された被覆造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の比較的粗い粒子及び4mm以下の粒度の比較的細かい粒子が篩分けにより除去された。除去された粒子は、混合部に送られ再度造粒に供された。篩分けされた被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が12重量パーセント以下にまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製されたた猫のトイレ用の砂は、被覆層部の紙粉の含有率は約60重量パーセントであり、またその粒度が0.35mm以下と微細であるために、表面は比較的滑らかに仕上がった。本例で作製されたた猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
紙粉の一部に例えばオレンジ色に着色した紙粉を使用すると、被覆層部の色はオレンジ色に綺麗に仕上がった。このようにオレンジ色のトイレ用の砂であっても、排尿後の猫の体にオレンジ色の付着は見られなかった。本例で作製されたた猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まるが、固まった箇所は比較的濃いオレンジ色になり、濡れている箇所の識別がさらに容易であった。
室内において、本例で作製された猫のトイレ用の砂に35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋にはたばこ臭や尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、(1) 衛生用品製造工場で発生する高吸水性樹脂入りの微粉フラッフを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で0.35mm以下の粒度に粉砕した紙粉60重量部に、(2)1. カルボキシメチルセルロース(日本製紙ケミカル株式会社、銘柄F600LC)20重量部、2. タピオカアルファー澱粉(松谷化学工業株式会社製)10重量部及び3. 化工澱粉(大栄産業株式会社仕入れの化工澱粉)5重量部の混合物を、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕した粉砕混合物を混合して調製された。
例3.
たばこの葉を10重量部及びたばこの葉以外の廃材を40重量部を含有するたばこ廃材50重量部、含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣25重量部、含水率70重量%の緑茶の茶殻20重量部を、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕し混合した。このたばこ廃材及び含水率70重量%の茶殻の粉砕混合物を搬送するスクリューフィーダ内に、アルファー澱粉5重量部を供給し混合し、被造粒混合物とした。この被造粒混合物の含水率は、31.5重量パーセントであった。この被造粒混合物をスクリューフィーダより、ディスク型押出し式造粒装置のディスクペレッター(不二パウダル株式会社製)に供給し、ディスクペレッターの厚さ25mmで口径が4mmのダイスを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率24.5重量%)に造粒した。押出し造粒された小さい円柱状粒子の造粒物を、ベルトコンベヤにより、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を万遍なく噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が30重量%乃至35重量%であり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、前記造粒物83重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が17重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。コーティング処理された被覆造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の比較的粗い粒子及び4mm以下の粒度の比較的細かい粒子が篩分けにより除去された。除去された粒子は、混合部に送られ再度造粒に供された。篩分けされた被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が12重量パーセント以下にまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製されたた猫のトイレ用の砂は、被覆層部の紙粉の含有率は約60重量パーセントであり、またその粒度が0.35mm以下と微細であるために、表面は比較的滑らかに仕上がった。本例で作製されたた猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例において、紙粉の一部に例えば青色に着色した紙粉を使用すると、被覆層部の色は青色に綺麗に仕上がった。このように青色のトイレ用の砂であっても、排尿後の猫の体に青色の付着は見られなかった。本例で作製されたた猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まるが、固まった箇所は比較的濃い黄色になり、濡れている箇所の識別がさらに容易であった。
室内において、本例で作製された猫のトイレ用の砂に35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋にはたばこ臭や尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、(1) 衛生用品製造工場で発生する高吸水性樹脂入りの微粉フラッフを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)でスクリーン目0.35mmに粉砕した紙粉60重量部に、(2)1. ポリアクリル酸ナトリウム(商品名:ハイモサブHS−1000、ハイモ株式会社製)15重量部、2. タピオカアルファー澱粉(商品名:T−α化澱粉C、松谷化学工業株式会社製)20重量部及び3. デキストリン(商品名:アベデックス、松谷化学工業株式会社製)5重量部の混合物を、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕した粉砕混合物を混合して調製された。
本発明は、5mm以下の粒度のたばこ廃材粉砕物と、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又は前記コーヒー液抽出残渣及び茶殻と、コーヒー液抽出残渣又は茶殻より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、1mm以下の粒度の紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備える乾燥被覆粒状物とすることにより、大量に発生して、廃棄に難渋しているたばこ廃材、有機質廃材、コーヒー液抽出残渣及び茶殻を原料として、粒状の排泄物処理材とするので、廃棄に煩わされることがなくなり、従来、粒状の排泄物処理材に使用されていたパルプなどを他の用途に有効に活用することができ、資源の有効利用に寄与するものである。
本発明の一実施例の粒状の排泄物処理材を製造する工程を示す概略の平面図である。
符号の説明
1 たばこフィルター部廃材供給ホッパー
2、4、14 ベルトコンベヤ装置
3 含水率70重量%のコーヒー液抽出残渣供給ホッパー
5 ベルトコンベヤ装置2の端部出口
6 ベルトコンベヤ装置4の端部出口
7 粉砕機
8 粉砕機7の導入口部
9 粉砕機7の粉砕物排出路
10 粉砕物排出路9の出口
11 スクリューコンベヤ装置
12 スクリューコンベヤ装置の導入部
13 接着剤のアルファー澱粉供給ホッパー
15 ベルトコンベヤ14の端部出口
16 スクリューコンベヤ装置11の混合部
17 水供給槽
18 水供給路
19 スクリューコンベヤ装置11の端部出口
20 ディスクペレッター
21 ディスクペレッター20の導入ホッパー
22 振動篩型整粒機
23 造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置
24 ベルトコンベヤ装置23の造粒物出口
25 篩上ベルトコンベヤ装置
26 ベルトコンベヤ装置25の端部出口
27 第一被覆装置
28 被覆組成物供給ホッパー
29 被覆組成物供給路
30 被覆組成物供給路29の出口
31 第一被覆装置27の排出路
32 排出路31の出口
33 第二被覆装置
34 第二被覆装置33の排出路
35 排出路34の出口
36 第三被覆装置
37 第三被覆装置36の排出路
38 排出路37の出口
39 第四被覆装置
40 第四被覆装置39の排出路
41 排出路40の出口
42 第五被覆装置
43 水の噴霧装置
44 被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置
45 乾燥機
46 乾燥機45の乾燥物出口
47 乾燥被覆粒状物搬出用のベルトコンベヤ装置
48 ベルトコンベヤ装置47の出口部
49 整粒装置
50 整粒装置49の出口に接続する乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置
51 乾燥被覆粒子収容タンク
52 乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置
53 乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置52の出口
54 円形振動篩装置
55 製品搬出用ベルトコンベヤ装置
56 自動包装装置

Claims (33)

  1. 5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物と、前記たばこ廃材粉砕物より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質を含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  2. 5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物と、前記たばこ廃材粉砕物より少ない量の有機質廃材と、たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質を含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  3. 5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物と、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又は前記コーヒー液抽出残渣及び茶殻の混合物と、前記たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  4. 5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物と、5mm以下の粒度の有機質廃材と、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又は前記コーヒー液抽出残渣及び茶殻の混合物と、前記たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質を含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  5. 5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物と、前記たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、1mm以下の粒度の紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備える乾燥被覆粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  6. 5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物と、たばこ廃材粉砕物より少ない量の有機質廃材と、前記たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、1mm以下の粒度の紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備える乾燥被覆粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  7. 5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物と、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又は前記コーヒー液抽出残渣及び茶殻と、前記たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、1mm以下の粒度の紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備える乾燥被覆粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  8. 5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物と、5mm以下の粒度の有機質廃材の粉砕物と、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又は前記コーヒー液抽出残渣及び茶殻と、前記たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを含有して、1ミリメートル以上の粒度に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、1mm以下の粒度の紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備える乾燥被覆粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  9. コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はコーヒー液抽出残渣および茶殻は、粒状物中に、乾燥ベースで、たばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物に含まれるたばこ葉廃材1重量部に対し0.2重量部以上の割合で含有されるものであることを特徴とする請求項2又は4に記載の粒状の排泄物処理材。
  10. コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はコーヒー液抽出残渣および茶殻は、粒状芯部中に、乾燥ベースで、たばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物に含まれるたばこ葉廃材1重量部に対し0.2重量部以上の割合で含有されるものであることを特徴とする請求項7又は8に記載の粒状の排泄物処理材。
  11. 接着性を有する材料は、接着剤又は接着剤及び吸水性樹脂であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  12. 粒状物の接着性を有する材料が、接着剤又は接着剤及び30μm以下の粒度の吸水性樹脂であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  13. 粒状芯部の接着性を有する材料が、接着剤又は接着剤及び30μm以下の粒度の吸水性樹脂であることを特徴とする請求項5乃至8の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  14. 被覆層部の接着性を有する材料が、接着剤又は接着剤及び30乃至100μmの粒度の吸水性樹脂であることを特徴とする請求項5乃至8の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  15. 有機質廃材粉砕物が、プラスチック廃材粉砕物若しくは有機質材料廃棄物粉砕物又はプラスチック廃材粉砕物及び有機質材料廃棄物粉砕物を含有する混合物であることを特徴とする請求項2、4、6又は8に記載の粒状の排泄物処理材。
  16. 被覆層部に含まれる紙粉は、顔料又は染料で着色されている紙粉粒子を含有することを特徴とする請求項5乃至8の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  17. 被覆層部に含まれる紙粉の粒度が0.5mm以下であることを特徴とする請求項5乃至8の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  18. 被覆粒状物は、芯部若しくは被覆層部又は芯部及び被覆部に、さらに添加物質を含有することを特徴とする請求項5乃至8の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  19. 添加物質が、脱臭作用を有する物質又は脱臭作用を有する物質及び界面活性剤であることを特徴とする請求項18に記載の粒状の排泄物処理材。
  20. 殺菌作用を有する物質が、防黴剤、防腐剤若しくは殺菌剤又はこれら二以上薬剤を含有するものであることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  21. 5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物に、前記たばこ廃材粉砕物より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質を混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  22. 5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物に、たばこ廃材粉砕物より少ない量の有機質廃材と、前記たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  23. 5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物に、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はコーヒー液抽出残渣及び茶殻と、前記たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  24. 5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物及び前記たばこ廃材粉砕物より少ない量の有機質廃材粉砕物の混合物と、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はコーヒー液抽出残渣及び茶殻と、前記たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  25. 5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物に、前記たばこ廃材粉砕物より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この粒状物に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を散布して、前記粒状物の少なくとも一部表面を前記被覆組成物により被覆して、前記粒状物の表面上に被覆組成物で形成された被覆層を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物を製造することを特徴とする被覆粒状の排泄物処理材の製造方法。
  26. 5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物に、前記たばこ廃材粉砕物より少ない量の有機質廃材、接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この粒状物に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を散布して、前記粒状物の少なくとも一部表面を前記被覆組成物により被覆して、前記粒状物の表面上に被覆組成物で形成された被覆層を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物を製造することを特徴とする被覆粒状の排泄物処理材の製造方法。
  27. 5mm以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物に、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はコーヒー液抽出残渣及び茶殻と、前記たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この粒状物に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を散布して、前記粒状物の少なくとも一部表面を前記被覆組成物により被覆して、前記粒状物の表面上に被覆組成物で形成された被覆層を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物を製造することを特徴とする被覆粒状の排泄物処理材の製造方法。
  28. 5ミリメートル以下の粒度のたばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物及び有機質廃材粉砕物の混合物に、コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はコーヒー液抽出残渣及び茶殻と、前記たばこ廃材より少ない量の接着性を有する材料又は接着性を有する材料及び殺菌作用を有する物質とを混合し、この混合物を水の存在下に造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この粒状物に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を散布して、前記粒状物の少なくとも一部表面を前記被覆組成物により被覆して、前記粒状物の表面上に被覆組成物で形成された被覆層を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物を製造することを特徴とする被覆粒状の排泄物処理材の製造方法。
  29. コーヒー液抽出残渣若しくは茶殻又はコーヒー液抽出残渣および茶殻は、たばこ葉廃材を含むたばこ廃材粉砕物に、乾燥ベースで、前記たばこ廃材に含有されるたばこ葉廃材1重量部に対し0.2重量部以上の量で混合されることを特徴とする請求項23、24,27又は28に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  30. 被覆組成物は、さらに脱臭作用を有する物質若しくは界面活性剤又は脱臭作用を有する物質及び界面活性剤の中の二以上の物質を含有するものであることを特徴とする請求項25乃至28の何れか一項に記載の排泄物処理材の製造方法。
  31. 接着性を有する材料が、接着剤又は接着剤及び吸水性樹脂含有するものであることを特徴とする請求項21乃至28の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  32. 有機質廃材粉砕物が、プラスチック廃材粉砕物若しくは有機質材料廃棄物粉砕物又はプラスチック廃材粉砕物及び有機質材料廃棄物粉砕物であることを特徴とする請求項22、24,26又は28に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  33. 殺菌作用を有する物質が、防黴剤、防腐剤若しくは殺菌剤又はこれら二以上薬剤を含有することを特徴とする請求項21乃至28の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
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