JP2004261085A - 粒状の排泄物処理材及び製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】脱臭機能を有する金属化合物が、粒状芯部部に、保持乃至含有されて脱臭機能を有する廉価な粒状の排泄物処理材及びその製造方法を提供する。
【解決手段】有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の表面の少なくとも一部を覆い、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備えて、被覆粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材及びその製造方法にあり、粒状芯部に脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有含むので、使用時及び使用後に、排泄物による汚臭を脱臭機能を有する金属化合物により脱臭することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人用及び/又は動物用の消臭機能を有する粒状の排泄物処理材の製造方法に関し、特に、生用品から回収された材料又は該材料及び廃材を素材として、人用及び/又は動物用の消臭機能を有する粒状の排泄物処理材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
家畜、愛玩動物等の動物用の粒状の排泄物処理材は、砂、ベントナイト、ゼオライト等の無機質材料や、製紙用パルプ等の有機質廃材や、コーヒー抽出残渣、茶殻、パルプスラッジ等の有機質廃材を素材とし、これらの素材に吸水性樹脂を配合して小塊状又は粒状に成形されている。一方、紙おむつの製造時に大量に発生する紙おむつの不良品や裁断屑などの紙おむつ廃材は、粉砕されて分級されて、主としてパルプを含む分級等による分離産物と主としてプラスチック廃材を含む分級等による分離産物に分けられて回収されている。しかし、これらの分離産物の中で、主としてパルプを含む分級等による分離産物は、僅かに吸水性樹脂を含むために、用途が限られ、紙おむつ等に使用される綿状パルプとするには、吸水性樹脂を除くなど精製することが不可欠である。しかし、吸水性樹脂を除くには、多くの手間を要して問題である。また、使用された衛生用品の廃材に含まれる含水吸水性樹脂又は該廃材から分級等により回収された含水吸水性樹脂は、例えば、使用済み衛生用品から湿式処理により回収された含水吸水性樹脂であるが、このような使用済みの含水吸水性樹脂、特に含水高吸水性樹脂は、自重の300倍以上、さらに500倍以上の水を吸収しており、再生処理が難しくその多くは廃棄されている。また加熱により再生するとしても、燃料費が高い上、加熱再生された含水吸水性樹脂は、吸水性能が低下して、再度、高吸水性樹脂として使用することが難しい。また、主としてプラスチック廃材を含む分級等による分離産物は、用途がなく、その殆どが焼却処理されている。一方、粒状の排泄物処理材は、排泄物の臭いを除くために、脱臭材料が配合されている。このような脱臭材料としては、硝酸銀、硫酸銅若しくは硫酸亜鉛又はこれらの塩基性化合物又は水酸化銀、水酸化銅若しくは水酸化亜鉛等の脱臭機能を有する金属化合物をセルロースに固定したものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ここで使用される脱臭機能を有する材料は、例えば、硝酸銀、硫酸銅若しくは硫酸亜鉛又はこれらの塩基性化合物又は水酸化銀、水酸化銅若しくは水酸化亜鉛等の脱臭機能を有する金属化合物を、セルロース繊維から容易に溶出又は離脱しないように、セルロース繊維に担持させることが必要であり、カルボキシメチル基で変性されたセルロース繊維に反応させることにより定着させている。このような定着手段は、極めて多くの費用を要して、高価となり、粒状の排泄物処理材の脱臭機能を有する材料として使用するには、価格の点で問題である。しかも、前記脱臭機能をセルロースに与えるためには、カルボキシメチル基で変性されたセルロースに、例えば、銅イオンを結合させることが必要である(例えば、特許第557645号公報)。しかし、この銅イオンをカルボキシメチル化したセルロースに結合させる工程から反応廃液や洗浄廃液の発生は避けられず、この廃液処理に、さらに多額の費用を要することとなり問題である。
【0004】
本発明は、脱臭機能を有する硝酸銀、硫酸銅若しくは硫酸亜鉛又はこれらの塩基性化合物又は水酸化銀、水酸化銅若しくは水酸化亜鉛又はこれらの金属化合物の二種以上の混合物を、脱臭機能を有する材料として保持させた粒状の排泄物処理材を廉価に提供することを目的としている。さらに、本発明は、脱臭機能を有する金属化合物をセルロースに結合させる作業及びその作業に係る廃液処理作業を必要としない脱臭機能を有する粒状の排泄物処理材を廉価に提供することを目的としている。
【0005】
本発明者は、脱臭機能を有する銅イオン等を、被覆造粒物の表面に噴霧等により含浸又は付着させて、乾燥することにより、廃液を発生させることがなく、また、使用時に銅化合物等の脱臭機能を有する金属化合物が溶出することのない脱臭機能を有する被覆造粒物を提供できることを発見して本発明に至った。
即ち本発明は、有機質廃材の粉体、該有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材にあり、また本発明は、有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材にあり、さらに、本発明は、有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の表面の少なくとも一部を覆い、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備えて、被覆粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材にあり、さらにまた、本発明は、有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の表面の少なくとも一部を覆い、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備えて被覆粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材にあり、さらに加えて、本発明は、有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の表面の少なくとも一部を覆い、紙粉、接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有する被覆層部とを備えて、被覆粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材にあり、そしてさらに、本発明は、有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の表面の少なくとも一部を覆い、紙粉、接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有する被覆層部とを備えて、被覆粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材、そしてさらにまた、本発明は、有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の表面の少なくとも一部を覆い、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備えており、前記被覆層部の表面の少なくとも一部には、脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物が被着されて、被覆粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材にあり、そして加えて、本発明は、有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の表面の少なくとも一部を覆い、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備えており、前記被覆層部の表面の少なくとも一部には、脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物が被着されて、被覆粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材にある。
【0006】
そして、これらのほかに、本発明は、5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、また、本発明は、5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、さらに、本発明は、5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物の表面に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を付着させて、前記粒状芯部の表面の少なくとも一部を前記被覆組成物により被覆して、被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、さらにまた、本発明は、5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物の表面に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を付着させて、前記粒状芯部の表面の少なくとも一部を前記被覆組成物により被覆して、被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、さらに加えて、本発明は、5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物の表面に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を付着させて、前記粒状芯部の表面の少なくとも一部を前記被覆組成物により被覆して、被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物の表面の少なくとも一部に、脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を被着させて、前記金属化合物が被着された被覆粒状物を形成し、この前記金属化合物が被着された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、そしてさらに、本発明は、5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物の表面に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を付着させて、前記粒状芯部の表面の少なくとも一部を前記被覆組成物により被覆して、被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物の表面の少なくとも一部に、脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を被着させて、前記金属化合物が被着された被覆粒状物を形成し、この前記金属化合物が被着された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、そしてまた、本発明は、5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物の表面に、紙粉、接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有する被覆組成物を付着させて、前記粒状芯部の表面の少なくとも一部を前記被覆組成物により被覆して、被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、そして加えて、本発明は、5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物の表面に、紙粉、接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有する被覆組成物を付着させて、前記粒状芯部の表面の少なくとも一部を前記被覆組成物により被覆して、被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にある。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明において、粒状の排泄物処理材は、人又は動物用であり、粒状芯部と該粒状芯部を覆って形成される被覆層部を備えて被覆粒状物に形成されている。本発明において、粒状芯部は、有機質廃材の粉体、該有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物(以下、脱臭機能を有する金属化合物という)を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物に形成されており、前記被覆層部は、粒状芯部の粒状物を覆って紙粉と接着性を有する材料の混合物で形成されている。本発明の粒状の排泄物処理材において、人又は動物が、粒状の排泄物処理材に触れたときに、直接、脱臭機能を有する金属化合物に接触しないように、前記被覆層部の表面は、脱臭機能を有する金属化合物で被覆されていないことが好ましい。本発明において、前記粒状芯部以外に、さらに、前記粒状芯部と被覆層部の間の少なくとも一部若しくは被覆層部内部の少なくとも一部又は前記粒状芯部と被覆層部の間の少なくとも一部及び被覆層部内部の少なくとも一部に、脱臭機能を有する金属化合物を被着保持させることができる。本発明において、前記脱臭機能を有する金属化合物としては、例えば、硝酸銀、燐酸銀、硫酸銀、塩化銅、硝酸銅、燐酸銅、硫酸銅、硝酸亜鉛、塩化亜鉛若しくは硫酸亜鉛、水溶性の化合物又はこれらの塩基性化合物、又は水酸化銀、水酸化銅、水酸化亜鉛若しくは酸化亜鉛、又はこれら二種以上の金属化合物の混合物がある。
【0008】
本発明において、脱臭機能を有する金属化合物は、特に、硫化水素やアンモニアに対して脱臭作用を有するものであり、粒状の排泄物処理材の粒状芯部若しくは被覆層部、又は粒状芯部及び被覆層部には、脱臭機能を有する金属化合物が含有又は混合される。本発明において、このような脱臭機能を有する金属化合物の中、水溶性の銀化合物としては、例えば、硝酸銀等の水溶性の銀化合物があり、また、水溶性の銅化合物としては、例えば、塩化銅、硫酸銅若しくは硝酸銅等の水溶性の銅化合物があり、さらに、水溶性の亜鉛化合物としては、例えば、塩化亜鉛、硝酸亜鉛若しくは硫酸亜鉛等の水溶性の亜鉛化合物がある。これらの他の脱臭機能を有する金属化合物としては、例えば、これら前記金属の塩基性化合物又は水酸化物がある。これらの金属の塩基性化合物又は水酸化物は、前記水溶性の金属化合物の水溶液のpHを調整することにより生成させることができる。本発明において、粒状芯部に含有される硫酸銅溶液として、例えば、硫酸銅5水塩(CuSO・5HO)12グラムを10リットルに溶かした溶液を使用すると、この硫酸銅溶液1ミリリットルに含有される硫酸銅の量は1.2ミリグラムであり、この値を銅換算して求めた銅含有量は0.3ミリグラムである。本発明において、粒状芯部100グラム当たりの銅の担持量は、10ミリグラム以上であり、好ましくは、50ミリグラム以上であり、さらに好ましくは、100ミリグラム以上である。粒状芯部への硫酸銅溶液の濃度及び噴霧量は、噴霧された被覆粒状物粒子の水分含有率を試験等により求めて決定するのが好ましい。本発明において、銀及び亜鉛については、銅に対する原子量比に応じた量とすることができる。脱臭機能を有する金属化合物量が多いほど脱臭効果が大きくなって望ましいが、脱臭機能を有する金属化合物は比較的高価であり、使用量が多くなるほど費用が嵩むことになるので、粒状芯部100グラム当たりの銅の担持量は、300ミリグラム以下、好ましくは200ミリグラム以下とするのが好ましい。何れの場合も、脱臭機能を有する金属化合物量が下限の量以下であると、目的の脱臭及び抗菌効果が得られないので好ましくない。
【0009】
本発明において、粒状芯部は、1ミリメートル以上の粒度を有する粒子であればよく、粒状物の形状については特に限定されるものでない。したがって、本発明において、粒状芯部は、1ミリメートル以上の粒度を有して、例えば、球形粒子、柱状粒子、中空状粒子、顆粒状粒子、塊状粒子、粉状粒子及びその他の形状の粒子とすることができる。また、本発明においては、乾燥被覆粒状物は、粒状芯部を覆う被覆層部を有する被覆粒状物であり、前記粒状芯部に被覆層部の分だけ粒度が大きく形成されるが、好ましくは、2ミリメートル以上の粒度、好ましくは3ミリメートル以上の粒度を有する粒子に形成されるのが好ましい。
【0010】
本発明において、1ミリメートル以上の粒度を有する粒状物又は粒状芯部は、被造粒混合物を水の存在下に造粒して製造することができる。本発明において、被造粒混合物は、5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体と、該有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料と、脱臭機能を有する金属化合物とを混合して製造することができる。被造粒混合物には、接着性を有する材料の含有量が、30重量パーセント以下、10重量パーセント以下又は5重量パーセント以下となるように混合することができる。また、被造粒混合物が、粒状物の造粒用であるときは、被造粒混合物の吸水性樹脂の含有量は、30重量パーセント以下、10重量パーセント以下又は5重量パーセント以下となるように混合することができる。被造粒混合物が、被覆粒状物の粒状芯部の造粒用である場合は、粒状芯部の吸水性樹脂の含有量が多いと、吸水時に吸水性樹脂の膨潤により、粒状芯部の粒形を損じることがあり、これにより被覆粒状物が破壊するおそれがあるので、この場合の被造粒混合物の吸水性樹脂の含有量は、5重量パーセント以下、3重量パーセント以下又は1重量パーセント以下となるように混合することが好ましい。接着性を有する材料は、素材の有機質廃材の粉体粒子同士又は有機質廃材の粉体粒子と添加物質粒子を接着して、造粒物に、目的とする吸水性を付与し、また安定した形状を与えるために使用されるものであり、その使用量は、造粒粒子の吸水性及び粒形の安定性等を勘案して選択され、予め、それらの使用範囲は試験的等により求めることが好ましい。
【0011】
粒状の排泄物処理材が被覆粒状物である場合、粒状芯部の接着性を有する材料の含有量を、5重量パーセント以下として、粒状芯部を弱い吸水性を有するものとすることができる。この場合、吸水は、主として被覆層部で行われ、粒状芯部で主として保水が行なわれる。粒状芯部に含有させる接着性を有する材料は、粒状芯部が保水しても、容易に形状が損なわれないように、接着性を有する材料を選択するのが好ましい。本発明において、被造粒混合物には、造粒に先立って造粒に必要な水が混合される。本発明において、造粒は、被造粒混合物に水を混合し、この水が混合された被造粒混合物を造粒装置により造粒する。本発明において、造粒に使用する造粒装置としては、例えば、比較的高水分含有率の被造粒混合物を造粒するスクリュー式押出し造粒装置があり、また比較的低水分含有率の被造粒混合物を造粒するディスクペレッター等のロール式押出し造粒装置やラム式押出し造粒装置がある。しかし、これらの造粒装置に限定されるものではなく、その他の造粒装置、例えば、その他の押出し式造粒装置、皿型、ドラム型等の転動式造粒装置又はブリケッティング型等の圧縮式造粒装置がある。本発明において、スクリュー式押し出し造粒装置により造粒する場合は、被造粒混合物の水分含有率は、25乃至50重量パーセントであるが、ロール式押し出し造粒装置により造粒する場合は、被造粒混合物の水分含有率は、10乃至25重量パーセントである。
【0012】
本発明において、有機質廃材は、一種以上のプラスチック廃材若しくは一種以上の有機質材料廃棄物又は一種以上のプラスチック廃材及び一種以上の有機質材料廃棄物の混合物を包含する。
本発明において、有機質廃材の粉体は、プラスチック廃材の粉体若しくは有機質材料廃棄物の粉体又はプラスチック廃材の粉体及び有機質材料廃棄物の粉体である。プラスチック廃材の粉体は、プラスチック廃材の一種類又は二種類以上を5ミリメートル以下の粒度に粉砕したものである。本発明において、プラスチック廃材は、5ミリメートル以下の粒度に粉砕することにより、その保水性を高めることができるので、性能及び価格の上から好ましい。本発明において、プラスチック廃材は、例えば、衛生用品の製造時に発生する規格外の不良品若しくは裁断屑を包含し、また、前記衛生用品の不良品の再生処理時に発生する処理産物、又は使用済みの衛生用品の再生処理時に発生する処理産物であって、前記衛生用品の製造工程及び再生工程において利用されないものである。したがつて、本発明において、プラスチック廃材は、製造されたプラスチック廃材製品の中で、廃棄される規格外の不良プラスチック廃材製品であり、また前記プラスチック廃材製品の製造工程において発生し、その侭では当該製品の素材として利用できない端切れ等のプラスチック廃材であるが、当該プラスチック廃材製品の使用済みで廃棄されるプラスチック廃材廃棄物を包含する。
【0013】
本発明において、プラスチック廃材には、例えば、乳パッド廃棄物、失禁パッド廃棄物、紙おむつ廃棄物や生理用ナプキン廃棄物等のプラスチック廃材を含む廃棄物から分級等により分離されて回収されるプラスチック廃材に富む分離産物があるが、このようなプラスチック廃材に富む分離産物であっても、5mm以下の粒度に粉砕された粉砕物は、パルプの含有量が低くても保水性を有しており、粒状の排泄物処理材の粒状芯部に保水性材料として使用可能である。また、前記プラスチック廃材を含む廃棄物から分級等により分離されて回収されるもう一方の分離産物は、パルプ及び吸水性樹脂に富む分離産物であり、吸水性が良好であり、吸水性材料として使用可能である。パルプ及び吸水性樹脂に富む分離産物は、有機質材料廃棄物として、粒状の排泄物処理材の粒状芯部及び被覆層部に使用可能である。
【0014】
本発明において使用されるプラスチック廃材としては、プラスチック廃材に富む、即ちプラスチック廃材含有率が、10重量%以上、好ましくは30重量%以上のプラスチック廃材を含有する粉状プラスチック廃材をいい、例えば、このような粉状プラスチック廃材としては、動物用排泄物処理材の廃材粉砕物、動物用シーツ廃材の分級等により分離されたプラスチック廃材に富む分離産物、紙おむつ廃材の粉砕物、紙おむつ廃材の分級等により分離されたプラスチック廃材に富む分離産物、生理用ナプキン廃材の粉砕物、生理用ナプキン廃材のプラスチック廃材の分級等により分離されたプラスチック廃材に富む分離産物、動物用紙おむつ廃材の粉砕物、動物用紙おむつ廃材の分級等により分離されたプラスチック廃材に富む分離産物、動物用生理用ナプキン廃材の粉砕物、動物用生理用ナプキン廃材の分級等により分離されたプラスチック廃材に富む分離産物、乳パッド廃材の粉砕物、乳パッド廃材の分級等により分離されたプラスチック廃材に富む分離産物、汗パッド廃材の粉砕物、汗パッド廃材の分級等により分離されたプラスチック廃材に富む分離産物、失禁パッド廃材の粉砕物、失禁パッド廃材の分級等により分離されたプラスチック廃材に富む分離産物、動物用シーツ廃材の粉砕物、動物用シーツ廃材の分級等により分離されたプラスチック廃材に富む分離産物、マスク廃材の粉砕物、座席用ヘッドカバー廃材の粉砕物、枕カバー廃材の粉砕物若しくは合成樹脂繊維廃材粉砕物又はこれら二以上の粉砕物を含む混合物がある。これらのプラスチック廃材の中で、分級等により分離されたプラスチック廃材に富む分離産物を使用すると、その分級等により同時に分離されたもう一方の分離産物のパルプ及び吸水性樹脂を、フラッフパルプとして有効に使用できることとなるので好ましい。
【0015】
さらに、本発明において使用されるプラスチック廃材としては、例えば、ラミネート紙廃材がある。ラミネート紙廃材には、廃棄物として廃棄されているラミネート紙の不良品、ラミネート紙の印刷屑、ラミネート紙の端屑、ラミネート紙食器等のラミネート紙製品の製造時に発生するラミネート紙製品の不良品若しくはラミネート紙の裁断屑又はこれらの二以上のラミネート紙の廃棄物の混合物がある。しかし、本発明において、ラミネート紙廃材は、食事に供された使用済みの使い捨てラミネート紙食器類の廃棄物をも包含する。さらにまた、本発明において使用されるプラスチック廃材としては、プラスチック廃材繊維製の不織布若しくは不織布加工品の不良品若しくは端屑又はこれらの混合物、プラスチック廃材フィルム若しくはプラスチック廃材フィルム加工品の不良品若しくは端屑、又はプラスチック廃材シート若しくはプラスチック廃材シート加工品の不良品若しくは端屑がある。これら廃棄物の中には、ポリエチレン、ポリプロピレン、レーヨン及び合成ゴム材などのプラスチック廃材を、フィルムなどの形態で含有するものがある。この他に、プラスチック廃材の中で、吸水性を有する材料のパルプや紙粉を含むものは、プラスチック廃材自体が吸水性を有するので、5mm以下の粒度に粉砕して、他のプラスチック廃材の粉体に混合して芯部の形成材料として使用することができる。この場合、これらの廃棄物は、5ミリメートル以下の粒度、好ましくは、3ミリメートル以下の粒度、さらに好ましくは2ミリメートル以下の粒度に粉砕されて使用されるが、このような粒度に粉砕すると、前記廃棄物に含有されているプラスチック廃材フィルムは、フィルム間に水分を保持し易くなって保水機能を発揮できるので、保水材として使用可能である。
【0016】
本発明において、粒状の排泄物処理材の吸水性及び保水性を、廉価な材料を使用して増加させるために、粉状プラスチック廃材に、5mm以下の粒度に粉砕されて粉状の有機質材料廃棄物を混合して、造粒するのが好ましい。本発明において、前記粉状の有機質材料廃棄物は、有機質材料製品の製造時に発生する規格外の不良品若しくは裁断屑、該不良品の再生処理時に発生する廃品及び使用済みの廃品の再生処理時に発生する廃品であって、前記有機質材料製品の製造工程において利用されないもの、並びに不良品及び廃品の再生工程において利用されないものである。本発明において、粉砕される有機質材料廃棄物は、一種類以上の有機質材料廃棄物を5ミリメートル以下の粒度に粉砕したものである。ここにおいて使用される有機質材料廃棄物は、例えば、動物用紙おむつ廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、寝具用シーツ廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、マスク廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、アイマスク廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、座席用ヘッドカバー廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、枕カバー廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、紙おむつ廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、生理用ナプキン廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、動物用生理用ナプキン廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、乳パッド廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、汗パッド廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、失禁パッドの分級等により分離されたパルプに富む分離産物、又は動物用シーツ廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、ラミネート紙廃材の粉砕物、ラミネート紙の印刷屑粉砕物、ラミネート紙の端屑粉砕物、バフ粉、ダンボール屑の粉砕物、新聞屑の粉砕物、雑誌屑の粉砕物、製紙スラッジの粉砕物、パルプスラッジの粉砕物、不織布屑の粉砕物、合成樹脂繊維廃材の粉砕物、木材屑の粉砕物、鉋屑の粉砕物、木粉、家屋の解体材の粉砕物、新築廃材の粉砕物、紙粉、チタン紙廃材の粉砕物、焙煎コーヒー豆の抽出残渣の粉砕物、茶殻の粉砕物、野菜屑の粉砕物、生ごみ、活性汚泥等の汚泥の粉砕物、使用済み切符若しくはパンチ屑の粉砕物、又はこれら二以上を含む混合物があり、これらは何れも、例えば、5ミリメートル以下の粒度の粉状物に粉砕して使用される。
【0017】
本発明において、有機質材料廃棄物の野菜屑としては、葉菜屑、茎菜屑、果菜屑、花菜屑、香辛野菜屑、きのこ屑、山菜屑若しくは野草屑又はこれら二以上の屑を包含し、例えば、(1) 水耕栽培の工場からの不適格品、例えば、もやし、かいわれ大根等の不適格品、(2) 青果市場からの各種厨房の残り物、例えば、白菜、レタス、キャベツ、ほうれん草等の葉菜の表皮や、大根、人参、牛蒡、蕪等の根菜の葉の部分、(3) 給食センターや惣菜工場からのジャガイモの皮や果実の皮等の各種野菜の廃棄部分、(4) 生産農家からの各種野菜についての不適合品である廃棄野菜、(5) 市場の各種野菜についてのコスト調整の廃棄野菜、(6) ジュース工場からの人参などの野菜汁の絞り粕及び林檎やオレンジなどの果汁の絞り粕、又は(7) スーパーマーケット等のカット野菜の加工工程で発生する各種野菜の切り屑や残り滓等、又はこれら二種以上の屑を含む。さらに、本発明においては、芋焼酎、麦焼酎及び米焼酎の焼酎製造時に発生する蒸留残渣をも包含する。また、本発明において、茶殻は、茶葉を水若しくは加熱された高温の水により浸出若しくは抽出された残渣を包含し、乾燥状態の茶殻及び含水する湿った状態の茶殻を包含する。焙煎コーヒー豆の抽出残渣は、焙煎されたコーヒー豆を水若しくは加熱された高温の水により浸出若しくは抽出された残渣、即ち抽出残渣を包含し、乾燥された乾燥状態の抽出残渣及び含水する湿った状態の抽出残渣を包含する。本発明において、湿った状態の抽出残渣を素材とすると、造粒時に必要とされる水の量の一部を、抽出残渣に含有される水分の量で賄うことができるので好ましい。
【0018】
有機質材料廃棄物の中で、吸水能力が大きい有機質材料廃棄物としては、動物用排泄物処理材の廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、紙おむつ廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、生理用ナプキン廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、動物用紙おむつ廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、動物用生理用ナプキン廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、乳パッド廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、汗パッド廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、失禁パッド廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物又は動物用シーツ廃材の分級等により分離されたパルプに富む分離産物、又はこれら二以上を含む混合物などがあるが、このような有機質材料廃棄物には、吸水性樹脂が含まれており、パルプのみを含む廃材に比して吸水能力が大きくなっている。このように吸水能力が大きい有機質材料廃棄物を使用して造粒混合物とする場合には、造粒される粒状物中への配合量を多くして吸水能力を増加させることができる。
【0019】
これに対して、有機質材料廃棄物粉砕物に使用される有機質材料廃棄物の中で、野菜屑、チタン紙廃材、使用済み切符、パンチ屑、合成樹脂繊維廃材若しくは家屋の解体材、又はこれら二以上を含む混合物などは、比較的吸水能力が低いが、保水能力があるので比較的少ない量で配合すると吸水性を失わずに保水性を保つことができる。本発明において、プラスチック廃材の粉体乾燥物の吸水速度が、パルプに比して極端に小さい場合には、その吸水速度の劣る点を補うために、界面活性剤を使用することができる。界面活性剤は、造粒前に、被造粒材料に添加される。界面活性剤の添加量は、被造粒材料の5重量%以下、好ましくは1重量%以下とするのが好ましい。界面活性剤は、市販のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤又はノニオン界面活性剤を使用することができる。また、この場合、界面活性剤は、水等の溶媒に溶解され溶液を希釈して又は希釈しないで使用される。乾燥造粒物は、界面活性剤溶液が添加された混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この形成された造粒物を乾燥して製造される。このように界面活性剤の添加は、造粒により得られた有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物を水に対して濡れ易くさせ、有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物の造粒物、即ち粒状の排泄物処理材についての水の吸収を速くすることができる。
【0020】
本発明において、粒状の排泄物処理材の吸水能力及び保水能力を大きくする場合には、含水吸水性樹脂の他に吸水性樹脂を芯部に配合することができる。また、本発明において、粒状の排泄物処理材が使用時に尿等で濡れた粒子同士を付着させて塊状とさせるために、尿等で濡れて付着し合うような性質を有する被覆層部を、造粒物の表面の少なくとも一部を覆って形成するのが好ましい。このような被覆層部は、従来の粒状の排泄物処理材において、尿等で濡れて付着し合うような性質を有する表面層を形成する材料により形成することができる。本発明においては、このような従来の粒状の排泄物処理材の表面層と同等の被覆層部を形成するために、被覆組成物として、紙粉と、接着性を有する材料、吸水性樹脂又は接着性を有する材料又は吸水性樹脂及び接着性を有する材料の混合物とを使用することができる。
【0021】
粒状物に大きな吸水性を持たせて粒状の排泄物処理材とする場合には、造粒に先立って、プラスチック廃材の粉体若しくは有機質材料廃棄物の粉体、又はプラスチック廃材の粉体及び有機質材料廃棄物の粉体の混合物には、高吸水性樹脂及び水を混合して被造粒組成物とするが、プラスチック廃材の粉体、又はプラスチック廃材の粉体及び有機質材料廃棄物の粉体の混合物に高吸水性樹脂を混合し、次いで水を混合して、被造粒混合物とし、この被造粒混合物を造粒装置に通して造粒する。本発明において、被造粒混合物に添加される水は、排泄物処理材の造粒及び吸水性を阻害する物質を含有していたり、有害物質を含有していたり、異臭を発する物質を含有していたり、又は著しく着色したりするものでなければ使用することができる。このような被造粒混合物に添加可能な水、水溶液又は懸濁液としては、接着性を有する材料を溶解した水や脱臭機能を有する金属化合物の銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を溶解又は懸濁させた水がある。被造粒混合物に脱臭機能を有する金属化合物の水溶液又は懸濁液を加えて混合し、この混合物を造粒すると、脱臭機能を有する金属化合物を造粒物粒子中に可及的に一様に分散させることができて好ましい。本発明において、吸水性樹脂は、使用時に、吸水後、脱水されていない状態で回収された所謂含水再生吸水性樹脂、即ち、回収された含水吸水性樹脂であってもよい。回収された含水吸水性樹脂はかなりの水を含有するので、水に代えて使用することもできる。
【0022】
回収された含水吸水性樹脂を使用する場合、吸水性樹脂が高倍率で水を吸収して、液状乃至ゲル状となっているときは、多くの水を吸収しているので、少量の吸水性樹脂及び大量の水の混合を同時に行うこととなり、新たな吸水性樹脂及び水の添加量を少なくできて好ましい。粒状芯部に大きな吸水性を持たせる場合には、造粒に先立って、プラスチック廃材の粉体、又はプラスチック廃材の粉体及び有機質材料廃棄物の粉体に、高吸水性樹脂を混合し、次いで水を混合して形成された被造粒混合物を造粒装置を通して造粒される。このように回収された含水吸水性樹脂を使用して被造粒混合物を製造する場合には、その含水吸水性樹脂に含有されている水の分だけ、被造粒混合物への外部からの水の供給量を減らすことができる。この場合、例えば、自重の30倍以上、好ましくは50倍以上の水を含有する回収された含水吸水性樹脂を使用する場合は、該含水吸水性樹脂に含有される水の量が、被造粒混合物に含有される水の量に相当する量となるように、該回収された含水吸水性樹脂を被造粒混合物に混合することができる。このように回収された含水吸水性樹脂を混合した被造粒混合物の場合には、回収された含水吸水性樹脂は、活性を残して脱水されて再生されるので、粒状の排泄物処理材に吸水性樹脂として使用することができるので好ましい。本発明において、このように水を吸収してゲル状を呈する含水吸水性樹脂としては、衛生用品その他の吸水性樹脂含有製品の使用済みのものの粉砕物を、例えば湿式分級等の分離手段により、衛生用品その他の吸水性樹脂含有製品の素材を、例えば密度又は大きさの異なる二つの群に分離して、一方に回収された含水吸水性樹脂又は含水高吸水性樹脂がある。このような再生された吸水性樹脂は、塩素酸ソーダ等の殺菌剤や、時には尿等の体液中の成分を、微量ながら含有する。このような回収された含水吸水性樹脂は、5ミリメートル以下の粒度のプラスチック廃材の粉体、又は5ミリメートル以下の粒度のプラスチック廃材の粉体及び5ミリメートル以下の粒度の有機質材料廃棄物の粉体の混合物を造粒装置で押出し造粒するときの潤滑材として機能する。殊に、含水してゲル状又は溶液状となっている高吸水性樹脂は、高吸水性樹脂の量が被造粒混合物の1重量%以下の量であっても、潤滑作用を発揮することができる。
【0023】
本発明において、造粒に当たって混合される前記回収された含水吸水性樹脂は、水を自重の50倍以上、好ましくは300倍以上、さらに好ましくは、500倍以上の量で水を含有する一種又は二種以上の含水吸水性樹脂であり、このように多量の水を吸収した含水吸水性樹脂は、ゲル状又は粘稠な液状を呈する。特に、含有する水の量が多い含水吸水性樹脂は、液状に近いゲルとなるので、吸水性樹脂の混合時における含水吸水性樹脂の供給が、液体と同様に行なうことができるので好ましい。本発明において、被造粒混合物への水及び吸水性樹脂の添加に含水吸水性樹脂を使用する場合には、含水吸水性樹脂の使用により加えられた水及び吸水性樹脂の分だけ、被造粒混合物に加える水及び吸水性樹脂の量を減らすことができる。粒状芯部用の被造粒混合物への吸水性樹脂の配合量は、乾燥造粒物に対して1重量%以下、好ましくは、0.1重量%以下、さらに好ましくは0.05重量%以下とすることができる。このように、吸水性樹脂の配合量が少ない造粒物を粒状芯部とする被覆粒状物の粒状の排泄物処理材の粒子は、使用時に少なくとも表面部が濡れて、該表面部を形成する被覆層部を介して粒子相互が付着するが、この粒子相互の付着過程で粒状芯部の膨潤が小さいために、安定した凝塊を形成することができるので好ましい。本発明において、一粒当たりの造粒物の保水能力及び吸水能力を大きくするために、パルプ等の繊維を含む有機質材料廃棄物を、混合することができる。
【0024】
本発明において、吸水した高吸水性樹脂であっても、粉状プラスチック廃材等の有機質廃材に混ぜて造粒時に潤滑剤として作用して造粒が可能である。しかも、被造粒混合物に混合された含水吸水性樹脂は、粒状の排泄物処理材粒子と共に加熱乾燥されることにより、吸水性能を損なうが、膨潤性の少ない吸水性樹脂として存在させることが可能である。含水吸水性樹脂は、液状を呈するほどに、水を吸収している方が、混合し易くなるので、このように吸水した含水吸水性樹脂を造粒に先立って被造粒混合物に混合すると、吸水性樹脂の混合過程で、被造粒混合物に、造粒過程での必要な水分の供給を行うことができることとなり、被造粒混合物に水を噴霧等により混合する工程が省けるので好ましい。本発明において、被造粒混合物に混合される造粒に必要な水として、脱臭機能を有する金属化合物の溶液若しくは懸濁液を使用することができ、また、脱臭機能を有する金属化合物をパルプ等の繊維に定着させる工程における反応廃液及び洗浄廃液を、無害化して又は有害の限度を超えない範囲に希釈して使用することができる。
【0025】
本発明において、前記被覆層部を形成する被覆組成物の素材の紙粉としては、例えば、衛生材料の廃材から分級等の分離手段により、プラスチック廃材を主として含む分離産物と分離され回収されたパルプ及び吸水性樹脂を含む分離産物、特に、主としてパルプを含有し、吸水性樹脂の含有率がパルプより少ない分離産物、即ちパルプの分離産物を使用することができる。前記被覆層部を形成する被覆組成物の素材の紙粉として、例えば、衛生材料の廃材から回収されたパルプ及び吸水性樹脂を含む分離産物を使用する場合には、脱臭機能を有する金属化合物は、前記パルプの分離産物を含有する被覆層部に、噴霧等により、直接、付着乃至被着させることができる。このように、本発明においては、脱臭機能を有する金属化合物の銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物は、水溶液又は水に懸濁させた状態で、転動する芯部となる粒状物の表面又は転動する被覆粒状物の被覆層部の表面に噴霧され、脱臭機能を有する金属化合物の水溶液又は懸濁液は、表面に被着し又は表面から内部に浸透して表面から内部に被着保持させることができる。このように被覆粒状物の表面乃至内部に被着保持された脱臭機能を有する金属化合物は、乾燥されて被覆粒状物の表面乃至内部に固着する。前記金属化合物は、適当な濃度に調製又は希釈された水溶液を噴霧することにより、被覆粒状物の表面全体に適当な濃度で一様に塗布することができる。
【0026】
本発明において、被覆組成物は、粒状の排泄物処理材が尿等の排泄物に濡れたときに、隣合う粒状の排泄物処理材粒子が互いに接着できるように、一種又は二種以上の紙粉及び一種又は二種以上の接着性を有する材料を包含する。また、このような紙粉として、衛生用紙の製造工程から排出される規格外の衛生用紙廃材又は衛生用紙の裁断屑などの粉状パルプ材料を使用することができる。このような粉状パルプ材料としては、衛生用紙の製造工程から排出される規格外の衛生用紙廃材又は衛生用紙の裁断屑などがあり、例えば、薄葉紙、薄葉紙廃材、衛生用紙、衛生用紙廃材、トイレットペーパー用紙、トイレットペーパー廃材、ティッシュペーパー用紙、ティッシュペーパー廃材、化粧紙用紙、化粧紙廃材、ちり紙用紙、ちり紙廃材、紙綿、紙綿廃材、紙タオル、紙タオル廃材、便座シート廃材又はバフ粉などがあり、これらの以外の被覆材料として使用できる廃材としては、新聞用紙、新聞紙屑、雑誌屑、機械パルプ、機械パルプ廃材、化学パルプ、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ、セミケミカルパルプ廃材、綿状パルプ、綿状パルプ廃材、木材パルプ、木材パルプ廃材、古紙パルプの粉砕物、紙粉、フラッフパルプ、吸水性繊維廃材、吸水性樹脂廃材、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉又はこれら二以上の粉砕物を混合した混合物がある。これらは何れも、0.5ミリメートル以下の粒度、好ましくは0.3ミリメートル以下の粒度、さらに好ましくは0.1ミリメートル以下の粒度に粉砕されて被覆層部の形成に使用される
【0027】
本発明において、粒状芯部には、脱臭機能を有する金属化合物の外に、さらに、脱臭機能を有する物質、即ち、脱臭剤を混合して、粒状芯部に脱臭作用を保持させ、粒状芯部に含有させる脱臭機能を有する金属化合物の使用量を減じることができる。このような粒状芯部に配合する脱臭剤としては、FJライト(商品名)等のパルプスラッジの再燃焼焼却灰、汚泥や生ごみ等の可燃性廃棄物の再燃焼焼却灰、バーミキュライト、パーライト、活性炭、シリカゲル、木酢液、竹酢液、焙煎コーヒー豆の抽出残渣若しくは茶殻又はこれらの二種以上の混合物がある。またを脱臭剤を被覆層部に含有させることにより、粒状芯部に含有させる脱臭機能を有する金属化合物の使用量を減じることができる。このような被覆層部に配合する脱臭剤としては、ゼオライト、ベントナイト、カテキン類、カルコン、フラバノン、フラボン、フラボノール、フラバノノール、フラバノール、イソフラボン、アントシアン類、スメルナーク(商品名:株式会社東海興産製)、ミヤラビ(商品名:発売元:海球倶楽部)パンシルBA−210−1(柿抽出液)(リリース科学工業株式会社製)若しくはヒバ油、又はこれらの二種以上の混合物がある。
【0028】
本発明において、粒状の排泄物処理材は、その素材に特有の例えば、薄茶等の色を有するが、粒状芯部の面に、有色の着色性物質を配合した被覆組成物を散布等により被着させて、前記粒状の排泄物処理材の表面を、素材の有機質廃材の粉体に特有の薄茶等の色を隠して、適宜の色調とすることができる。このようにすることにより、粒状の排泄物処理材の使用時における、例えば室内の調度との調和、室内の衛生感、使用者の好み及び色彩雰囲気等に応じることが可能なり、また、粒状の排泄物処理材の多色化を可能にすることができる。
【0029】
このように着色された被覆層部を形成する場合、有色の着色作用を有する物質、即ち着色性物質の使用量は、粒状物に対して遥かに少量であるから、着色が不均一になり易い。そこで、本発明においては、造粒された粒状物を均一に着色するために、予め着色性物質により着色されている紙粉を、被覆材料に配合する。被覆材料に配合される着色されている紙粉は、粒径が細かい粒子とした方が、着色した色の均一化が行われるので好ましい。例えば、被覆材料としての紙粉の粒度は、0.35mm(350μm)以下の粒度の粉体とすることができるが、0.1mm(100μm)以下の粒度の粉体であるのが好ましく、より好ましくは、0.05mm(50μm)以下の粒度の粉体であるのが好ましい。本発明において、被覆層部を着色する顔料及び染料は、脱臭機能を有する金属化合物に対し不活性であるものから選ばれる。
【0030】
本発明において、造粒により形成された粒状物は造粒時の水分を含有しており、その水分により、粒状物の表面に散布等により供給された被覆組成物は、粒状物の表面に被覆層部を形成する。本発明において、被覆組成物中に含まれている着色された紙粉は、造粒により形成された粒状物に付着して、粒状の排泄物処理材を望む色調に均一に着色する。本発明において、造粒された粒状物は、前記素材とは異なる色調に着色されている紙粉を含有する被覆組成物で被覆するので、造粒された粒状物を、前記素材とは異なる色調に着色できる。
【0031】
本発明において、着色されている紙粉は、例えば、顔料又は染料その他の着色剤で着色された紙粉であり、吸水性樹脂と混合して被覆組成物を形成する。本発明において、被覆組成物により形成される被覆層部は、粒状の排泄物処理材の外層部を形成するものであって、粒状の排泄物処理材が尿で濡れたときに、粒状の排泄物処理材の粒子同士を結合する作用を有するものである。本発明において、被覆組成物は、粒状の排泄物処理材の粒子が、夫々の被覆層部を介して、互いが容易に結着するように、例えば、接着機能を有する物質、即ち接着剤を、被覆組成物に配合することができる。
【0032】
本発明において、被覆組成物を形成する接着剤としては、例えばα澱粉等の糊料やポリアクリル酸ナトリウム等の高吸水性樹脂がある。このような接着剤として機能する糊料としては、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、甘藷澱粉、コーンスターチ、タピオカ澱粉、米澱粉、デキストリン、各α化した澱粉などの澱粉類、アクリルアミド、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース又はアルギン酸ナトリウムを使用することができ、又はこれら二以上を組み合わせて使用することができる。また、その他の接着剤としては、ポリビニルアルコール、ゼラチン、高吸水性樹脂、ビニルエステル、ベントナイト、ポリビニルアルコール(PVA)(ポバール:商品名)、プルラン、カゼイン又はゼラチンなどがあり、これらは、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して使用される。また、アルコール溶解性の接着剤としては、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)又はポリビニルピロリドン或は(PVP)などがあり、この場合も同様に、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して使用することができる。ゼラチン等のゲル化剤及びポリビニルアルコールは、5ミリメートル以下の粒度の被造粒材料の粒子の確りした造粒物を形成できるので好ましい。
【0033】
本発明において、造粒により形成された粒状物を着色された紙粉を含有する被覆組成物により被覆して、着色された粒状の排泄物処理材とする場合、排泄に使用後に、排泄により濡れた粒状の排泄物処理材の部分が、透けて下の色が浮き出るようにすることができる。この場合、濡れている部分は、被覆層部の下の色が透けて、浮き出て見えるので、下の色が透けない乾いた部分と見分けることができる。この場合、芯部となる粒状物の色調が、濡れて外部から透けて見えるように、被覆層部に使用される着色された紙粉の色調を、造粒により形成された粒状物の色調とは異なる色調とするか、又は造粒により形成された粒状物の色調より薄い色調にすることができる。
【0034】
本発明において、粒状の排泄物処理材に使用される素材の有機質廃材の粉体が、臭気を有する場合には、有機質廃材による臭気等を緩和するために、また、衛生的に安全なものとし、また、触って、さらさらした感触を与え、さらに、黴や不快な臭いを発生させないために、粒状の排泄物処理材は、水分が12重量%以下、好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは、8重量%以下になるように乾燥される。この乾燥された被覆粒状物は、粉塵等を発生させないために、造粒物は、1ミリメートル以上の粒度を有する粒状物に形成されるのが好ましい。また、乾燥された被覆粒状物は、有機質廃材の粉砕物の臭気が室内の環境を悪化させることが無いように、また、衛生的に安全であるように、乾燥された被覆粒状物には、添加物質、即ち、殺菌作用を有する物質、着色作用を有する物質若しくは接着作用を有する物質、又はこれら物質の二種類以上を混合することができる。
【0035】
本発明において、粉状プラスチック廃材及び有機質材料廃棄物の粉体は、1ミリメートル以上の粒度を有する粒状の排泄物処理材に形成するために、造粒し易い粒度、例えば5ミリメートル以下の粒度、好ましくは3ミリメートル以下の粒度に粉砕される。本発明において、粉砕は、乾式及び湿式で行なうことができる。粉状プラスチック廃材が湿式の分級等による分離産物である場合には、水を含んで濡れた状態であり、その侭湿式で粉砕される。また有機質材料廃棄物も放置されて水を含んだ状態にある場合には、これら材料は湿式で粉砕することができる。湿式により粉砕する場合には、塵埃等の発生が無いので好ましい。したがって、有機質材料廃棄物が、水分含有率の少ないプラスチック廃材の場合にも、粉砕工程を湿式で行い、混合工程も水を含んだ状態で行なうことができる。また、これらのプラスチック廃材の粉体又はプラスチック廃材及び有機質材料廃棄物の混合物と含水吸水性樹脂の混合は、例えば、スクリューフィーダーにより搬送される過程で行なうことができる。
【0036】
本発明において、有機質廃材がプラスチック廃材である場合、乾燥造粒物中のプラスチック廃材乾燥物の含有率は30重量%以上、好ましくは50重量%以上であり、プラスチック廃材乾燥物に混合される有機質材料廃棄物の乾燥物は、プラスチック廃材の粉体乾燥物より少ない量で含有される。有機質材料廃棄物の粉体乾燥物の含有率は、有機質材料廃棄物の種類に応じて決められる。吸水性及び保水性が大きい有機質材料廃棄物の場合には比較的多量に含有させることができる。しかし、保水性が小さい有機質材料廃棄物の場合には、粉状プラスチック廃材の量を多くして、有機質材料廃棄物の量を、例えば30重量%以下、さらに10重量%以下と少なくすることができる。
【0037】
本発明において粒状の排泄物処理材は、その崩壊又は剥離等による粉塵の発生及び飛散を極力避けるために、例えば1ミリメートル以上の粒径の造粒物に造粒されるのが好ましいが、3ミリメートル以上の粒径の粒子に造粒すると、例えば、トイレ用の箱から室内に散り難くなり、仮令散ったとしても、粒子を拾い集めるのが容易であり、室内の衛生を保つ上で好ましい。しかし、これらの場合、1ミリメートル以下の粒子の存在や、3ミリメートル以下の粒子の存在を完全に排斥するものではない。本発明において、造粒物及び被覆粒状物は、球状、柱状、粒状、顆粒状若しくはその他の形状又はこれらの混合物に形成することができる。
【0038】
本発明において、吸水性樹脂は、高吸水性樹脂の他に吸水性が低い吸水性樹脂をも意味する。したがって、吸水性樹脂は、該樹脂の重量に対し重量で数十倍から二千倍程度の水を吸収し、形を保持してゲル状となるか、又は溶液状となる樹脂であり、このような吸水性樹脂としては、市販の高吸水性樹脂(高吸水性ポリマー)がある。このような高吸水性樹脂としては、例えば、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−スチレンスルホン酸グラフト共重合体及び澱粉−アクリルアミドグラフト共重合体などの澱粉系高吸水性樹脂、セルロース−アクリロニトリルグラフト共重合体、セルロース−スチレンスルホン酸グラフト共重合体及びカルボキシメチルセルロースの架橋体などのセルロース系高吸水性樹脂、ヒアルロン酸及びアガロースなどの多糖類高吸水性樹脂、コラーゲン等のたんぱく質高吸水性樹脂、ポリビニルアルコール架橋重合体及びポリビニルアルコール吸水ゲル凍結解凍エラストマーなどのポリビニルアルコール系高吸水性樹脂、ポリアクリル酸ナトリウム架橋重合体及びアクリル酸ナトリウム−ビニルアルコール共重合体などのアクリル系高吸水性樹脂、ポリエチレングリコール−ジアクリレート架橋重合体などのポリエーテル系高吸水性樹脂、無水マレイン酸系(共)重合体及びビニルピロリドン系(共)重合体などの付加重合体系高吸水性樹脂、エステル系ポリマー及びアミ系ポリマーなどの縮合系高吸水性樹脂などがあり、また、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、ポリエチレングリコールの架橋物、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、キトサンの塩又はプルランのゲルなどがある。これら高級水性樹脂は、造粒に先立って、5ミリメートル以下の粒度のプラスチック廃材の粉体,又はプラスチック廃材の粉体及び有機質材料廃棄物粉砕物の混合物に、単独で又は2種以上の混合物の形で配合することができる。
【0039】
本発明において、排泄物処理材は、保存時の黴の発生を避けるために、5ミリメートル以下の粒度の有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物の乾燥造粒物に、殺菌作用を有する物質を添加することができる。本発明において、このような殺菌作用を有する物質は、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック廃材乾燥物、又は粉状プラスチック廃材乾燥物及び有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物を脱色しないように、脱色作用を有しないものであるのが好ましい。このような殺菌作用を有する物質は、例えば、食品の保存及び殺菌に使用される食品用の保存料及び殺菌料であるのが好ましい。このような殺菌作用を有する物質としては、例えば、有機酸、食塩、ソルビン酸又はその塩、プロピオン酸カルシウム、ヒノキチオール並びに安息香酸又はその塩などの殺菌剤、防腐剤及び防黴剤を使用することができ、この他に抗菌剤を使用することができる。本発明において、殺菌作用を有する物質としては、以上の他に、酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウム、ヒノキチオール、次亜塩素酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、二酸化塩素若しくは食塩、又はこれら2種以上の混合物がある。
【0040】
酸化により容易に脱色されない顔料を5ミリメートル以下の粒度のプラスチック廃材の粉体の乾燥物や有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物の着色物質とする場合には、次亜塩素酸又はその塩、例えば次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸カルシウム、これらの他に二酸化塩素を使用することができる。ヒバ油の中の有効成分であるヒノキチオールの添加は、桧及びひば等のヒノキチオールを含有する木粉を添加して行なうことができる。このようなヒノキチオール含有の木粉を使用することは、製材工場の廃物を有効に利用することができるので好ましい。
【0041】
本発明において、被覆層部を形成する被覆組成物は、紙粉と吸水性樹脂の混合物であるが、場合によっては、さらに、添加物質を混合して調製することができる。本発明において、被覆組成物は、着色された紙粉、紙粉、及び吸水性樹脂で製造される。この場合、被覆層部を形成する紙粉の量は、被覆層部の50重量部以上であり、好ましくは60重量%であり、さらに好ましくは、紙粉55重量%である。また,被覆層部を形成する吸水性樹脂の量は、被覆層部に対して40重量%以下であり、好ましくは、35重量%である。被覆層部を形成する吸水性樹脂としてアクリル酸ナトリウムの使用は、被覆層部を形成する過程で、粒子相互の結着が強固となるので、アクリル酸ナトリウムの使用量は30重量パーセントパーセント以下とし、接着力の不足は、澱粉系高吸水性樹脂で代えるのが好ましい。本発明において、粒状の排泄物処理材の被覆層部における吸水性樹脂の含有量を、5重量パーセント以下とすると、濡れた粒状の排泄物処理材は、その濡れた被覆層部同士が付着して結着するが、水中では結着した排泄物処理材粒子が解れて、素材にまで分散できるようにすることができる。本発明において、被覆層部において、吸水性樹脂は、その一部を糊料等の接着剤で代えることができる。被覆層部の吸水性樹脂含有量を少なくし糊料等の接着剤の量を多くすると、濡れたときの粒状の排泄物処理材の結着機能を強くし、水中での分散機能を大きくすることができる。
【0042】
本発明において、粒状の排泄物処理材は、プラスチック廃材の粉体又はプラスチック廃材の粉体及び有機質材料廃棄物の粉砕物を含む造粒物表面を、被覆層部で覆って形成することができる。使用時に、例えば尿は、粒状の排泄物処理材の被覆層部の表面に付着し、尿が被覆層部に付着して濡れた粒状の排泄物処理材は、互いに濡れた被覆層部を介して結着し、固形排泄物の場合には、該排泄物の周囲に付着すると共に、該排泄物を包み込むように互に結着する。本発明においては、粒状の排泄物処理材は、排泄物をその周囲から包み込んで結着するので、排泄物の汚臭等は、排泄物処理材に吸着されて周囲に放散されない。以上のように、本発明においては、粒状の排泄物処理材の被覆層部には、接着剤として、ポリビニルアルコールや小麦粉等の糊料が混合されているので、人又は動物の排泄物に付着して、排泄物を塊状に包み込むこととなり、後始末が簡単かつ容易である。また、動物の排泄処理材の芯部等に補助脱臭剤及び/又は高吸水性樹脂が混合されている場合には、排泄物処理材として更に優れた脱臭性並びに吸水性及び保水性を発揮する。本発明において、芯部の上に形成される被覆層部が、適度の吸水及び接着機能を有するように、各種パルプ材料粉又は紙粉の他に各種吸水性樹脂を配合して形成することができる。この場合、被覆層部は、例えば、パルプ材料粉又は紙粉に加えて、吸水及び接着機能を有する吸水性樹脂、吸水量が比較的大きい高吸水性樹脂及び増粘剤として機能する吸水性樹脂を、実験的に求められた適当な比率で配合して形成することができる。
【0043】
本発明において、粒状の排泄物処理材の素材である、プラスチック廃材の粉体及び有機質材料廃棄物の粉砕物の粒度は、5ミリメートル以下とされ、好ましくは3ミリメートル以下とされる。殊に、素材の粒度が、5ミリメートル以下の場合には、得られる乾燥造粒物の保水性が大きくなるので好ましい。素材の粒度が、3ミリメートル以下の粒度の場合には、得られる乾燥造粒物の保水性をさらに大きくできるので好ましい。本発明において、有機質材料廃棄物の粉砕物は、造粒に先立って、プラスチック廃材の粉体に40重量%以下の量で、好ましくは10重量%以下の量で混合することができる。
【0044】
本発明は、従来、廃物とされて、その処理が問題とされていたプラスチック廃材の粉体及び有機質材料廃棄物の粉砕物を、含水吸水性樹脂と混合して、造粒して、粒状の排泄物処理材とするので、5ミリメートル以下の粒度の素材の粉砕物に、例えば、茶殻、活性炭その他の可燃性の脱臭剤を混合して、造粒して、1ミリメートル以上、好ましくは3ミリメートル以上の粒径の粒状物を形成し、この粒状物をパルプ又は紙粉及び高吸水性樹脂並びに着色された微細な無機質材料粒子を含有する被覆組成物により被覆して、粒状物の表面に均一に着色された被覆層部を形成して、人又は動物用の粒状の排泄物処理材とするものであり、主として可燃物で構成されており、粒状の排泄物処理材として、尿の吸収が良く、また保水性が良く、消臭性が顕著に良好である上に、焼却等廃棄処理が容易である。本発明における粒状の排泄物処理材は、主として可燃物で構成されており、しかも、高発熱量のパルプ又は紙粉、及び高発熱量のプラスチックを主として含有しているので発熱量が大きく、使用後の焼却が容易である。
【0045】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の態様の例を説明するが、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限されるものではない。
図1は、本発明の一実施例の粒状の排泄物処理材を製造する工程を示す概略の平面図である。
【0046】
図1において、プラスチック廃材は、紙おむつ分級処理により分離回収される回収プラスチック廃材であり、5mm以下の粒度に粉砕されて、回収プラスチック廃材の粉体供給用の計量ホッパー1に供給される。回収プラスチック廃材の粉体供給用ホッパー1は、ベルトコンベヤ装置2の搬送路上に位置して、ベルトコンベヤ装置2に、回収プラスチック廃材の粉体を供給可能に設けられている。また、本例において、不良品として取除かれた紙おむつの規格外廃材粉砕物供給用の計量ホッパー3は、ベルトコンベヤ装置4の搬送路上に位置して、ベルトコンベヤ装置4に紙おむつ廃材粉砕物を供給可能に設けられている。本例において、回収プラスチック廃材の粉体供給用のベルトコンベヤ装置2の搬送出口5及び紙おむつの規格外廃材粉砕物供給用のベルトコンベヤ装置4の搬送出口6は、夫々、第一混合用ベルトコンベヤ装置7の導入口に位置して設けられている。ベルトコンベヤ装置2及びベルトコンベヤ装置4から第一混合用ベルトコンベヤ装置7に供給された回収プラスチック廃材の粉体及び紙おむつの規格外廃材粉砕物は、第一混合用ベルトコンベヤ装置7の搬送出口8から混合用ホッパー9に供給される。
【0047】
混合用ホッパー9に入れられた回収プラスチック廃材の粉体と紙おむつの規格外廃材粉砕物の混合物は、混合用ホッパー9の供給口10から第二混合用ベルトコンベヤ装置11に供給され、第二混合用ベルトコンベヤ装置11からスクリュー式押出し造粒装置12の混合装置13に供給される。混合装置13はスクリューを備えており、回収プラスチック廃材の粉体及び紙おむつの規格外廃材粉砕物はより均一に混合される。造粒される被造粒混合物の水分は、例えば、2.4グラムの硫酸銅の5水塩を10リットルの水に溶解した硫酸銅水溶液を造粒される被造粒混合物に混合することにより供給される。本例において、混合装置13には、硫酸銅水溶液供給装置131が設けられており、回収プラスチック廃材の粉体及び紙おむつ規格外廃材粉砕物の混合物に、硫酸銅水溶液をノズル132から注入することにより、造粒用の水が供給され硫酸銅の水溶液は、攪拌翼及びスクリュー等の作用により、回収プラスチック廃材の粉体及び紙おむつ規格外廃材粉砕物の混合物に混合される。硫酸銅の水溶液が混合された回収プラスチック廃材の粉体及び紙おむつ規格外廃材粉砕物の混合物は、混合されて一様な又は略一様な含水状態となる。回収プラスチック廃材の粉体及び紙おむつ規格外廃材粉砕物の混合物に対する硫酸銅水溶液の混合比率は、その混合物の水分が造粒に適した水分となるように予め求めておくのが好ましい。本例においては造粒装置にディスクペレッターが使用されるので、35重量%以下の含水率に調整される。しかし、造粒装置が、ミートチョッパー等のスクリュー押出し型造粒装置の場合には、35重量%以上の含水率に調製することが必要である。水分量が液状の含水回収高吸水性樹脂で賄えないときは、硫酸銅水溶液に水を追加して供給するか、又は、別途水を供給する。
【0048】
本例において、回収プラスチック廃材の粉体、紙おむつ規格外廃材粉砕物及び硫酸銅水溶液の混合物は、ディスクペレッター12に導入されて、ダイス14から、径が4mm長さが10mmの柱状の造粒物として押し出される。造粒装置12のダイス14の下方には、押し出された造粒物を、円形篩15に送るための造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置16が設けられている。本例において、前記造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置16の造粒物供給口17は、円形篩15上に位置している。本例において、前記円形篩15の目の開きは、造粒物粒子の粒子径の4mmより小さく、約3.5mmである。該円形篩15における篩上粒子は、篩上出口18から出て、該篩上出口18に接続する篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ装置19に供給される。
【0049】
篩上粒子の搬送用ベルトコンベヤ装置19の搬出端20は、振動型整粒機21上に位置し、振動型整粒機21に接続している。振動型整粒機21は、互いに付着する造粒物粒子を、振動させることにより,付着し合った粒を個々の造粒物粒子に解すものであり、使用時の粉化を極力少なくするために設けられている。篩上粒子は、搬送用ベルトコンベヤ装置19により、振動型整粒機21に供給され、個々の造粒物粒子に解される。一方、円形篩15の篩下粒子は、篩下出口22に設けられている篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ装置23に移され、該ベルトコンベヤ装置23の搬出端24から、造粒装置12への第二混合用ベルトコンベヤ装置11に戻される。
【0050】
本例においては、振動型整粒機21の出口側には、目の開きが4mm以下の篩25が設けられている。前記篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ装置19から振動型整粒機21に送られた造粒物は、振動型整粒機21の振動により一粒宛解されて、造粒物粒子の夫々が粒状の芯部となるものであり、該振動型整粒機21の出口側の篩25に送り出される。篩25の篩下出口(図示されていない)の下方には、搬出端26が混合物搬送用のベルトコンベヤ装置11上に位置している篩下搬送用ベルトコンベヤ装置27が設けられており、篩25の篩下粒子は、篩下搬送用ベルトコンベヤ装置27により、造粒装置12に接続する第二混合用ベルトコンベヤ装置11に戻される。
【0051】
振動型整粒機21において、4mm以上の粒度の篩上粒子の造粒物粒子は、篩上出口28に送り出される。この篩上出口28に送り出された篩上粒子は、その表面を、被覆組成物で被覆するために、篩上出口28に接続する篩上搬送用のベルトコンベヤ装置29から搬出される。該篩上搬送用のベルトコンベヤ装置29の出口30は、振動篩型の第一造粒物被覆装置31の供給装置32の上に設けられている。本例において、前記第一造粒物被覆装置31には、0.3mmの粒度の例えば紙粉及び高吸水性樹脂の混合物の被覆組成物供給ホッパー33が被覆組成物供給路34を介して接続しており、該被覆組成物は、被覆組成物供給路34により、振動篩型の第一造粒物被覆装置31に供給される。本例において、被覆組成物は、0.3mm以下の粒度の紙粉60重量部及び接着性を有する高吸水性樹脂38重量部の混合物であった。
【0052】
前記振動型整粒機21において解された4mm以上の粒度の造粒物粒子は、芯部となる粒子であり、篩上出口25に接続する篩上搬送用のベルトコンベヤ装置29から搬出され、該篩上搬送用のベルトコンベヤ装置29に接続する第一造粒物被覆装置31の供篩装置32に供給される。前記芯部となる粒子は、供給装置32から第一造粒物被覆装置31に搬送されて、被覆組成物供給ホッパー33に接続する被覆組成物供給路34により、0.3mm以下の粒度の紙粉及び高吸水性樹脂の混合物である被覆組成物が散布されて、該被覆組成物により、粒子の表面が均一に被覆される。
【0053】
本例において使用される第一、第二及び第三の造粒物被覆装置31、35及び36は、共に同一タイプの振動型の造粒物被覆装置であり、本例においては、これら三基の造粒物被覆装置31、35及び36は直列に接続して設けられている。即ち、第一造粒物被覆装置31の排出路37は第二造粒物被覆装置35に接続し、第二の造粒物被覆装置35の排出路38は第三造粒物被覆装置36に接続している。第一、第二及び第三の造粒物被覆装置31、35及び36において、前記振動型整粒機21において解された4mm以上の粒度の被覆粒子は、さらに、0.3mm以下の粒度の紙粉及び高吸水性樹脂の混合物の被覆組成物が付着されて、芯部の表面上に均一の被覆層部が形成される。
本例において、第三造粒物被覆装置36には、水の噴霧装置361が設けられており、被覆層部が形成された被覆粒子の被覆層部の面上に、噴霧装置361から、水を噴霧して、被覆層部表面の毛羽立ち等を防止する。
【0054】
第三造粒物被覆装置36において、被覆層部の面上に水が噴霧された被覆粒子は、第三の造粒物被覆装置36の排出路39の出口40から、その下方に設けられている被覆造粒物搬送用ベルトコンベヤ装置41によって、該被覆造粒物搬送用ベルトコンベヤ装置41が接続する乾燥機42に送られる。被覆組成物で被覆され、水が噴霧された被覆造粒物粒子は、例えば熱風乾燥機等の乾燥機42に導入され、乾燥される。乾燥機42の乾燥物出口43の下方には、乾燥造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置44が設けられている。この乾燥被覆造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置44の搬出端は、乾燥被覆造粒物収容タンク45の入り口部46に設けられており、乾燥機42で乾燥された乾燥被覆造粒物粒子は、乾燥機42の乾燥物出口43から、乾燥被覆造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置44に移り、この搬送用のベルトコンベヤ装置44により、乾燥被覆造粒物収容タンク45の入り口部46に送られる。
【0055】
本例において、乾燥被覆造粒物収容タンク45は、廃塵除去装置(図示されていない)を排気部47に備えている。乾燥被覆造粒物粒子は、乾燥被覆造粒物収容タンク45の出口(図示されていない)下方に設けられた乾燥被覆造粒物搬出用のシュート48により乾燥被覆造粒物搬出用ベルトコンベヤ装置49に取り出され、目開きが例えば10mmの上段篩及び目開きが4mmの下段篩を備える整粒用の円形振動篩装置50に送られて、比較的粗い粒子と比較的細かい粒子が分離除去されて、整粒される。整粒された被覆造粒物粒子は、粒状の排泄物処理材の製品であり、円形振動篩装置50の中段出口(図示されていない)から排出される。前記該中段出口に接続する製品搬出用ベルトコンベヤ装置51は、自動包装装置52に接続しており、整粒された粒状の排泄物処理材の製品は、自動包装装置52に送られて、そこで自動包装される。自動包装装置52には、出荷用ベルトコンベヤ装置53が接続しており、包装された製品は、出荷用ベルトコンベヤ装置53から出荷される。
【0056】
本例の装置は以上のように構成されているので、所定量の回収プラスチック廃材の粉体を計量ホッパー1に入れ、また所定量の紙おむつ規格外廃材粉砕物を計量ホッパー3に入れる。
そこで、回収プラスチック廃材の粉体供給用のベルトコンベヤ装置2及び紙おむつ規格外廃材粉砕物の供給用のベルトコンベヤ装置4を作動させて、混合用ホッパー9に、夫々、所定量の回収プラスチック廃材の粉体及び紙おむつ規格外廃材粉砕物を供給する。これら所定量の回収プラスチック廃材の粉体及び紙おむつ規格外廃材粉砕物は、混合用ホッパー9で混合されて、その混合物は、混合物搬送用のベルトコンベヤ装置11に供給され、予備混合装置13に送られる。本例において、予備混合装置13において、回収プラスチック廃材の粉体及び紙おむつ規格外廃材粉砕物の混合物には、硫酸銅水溶液の供給装置131の供給ノズル132から、硫酸銅水溶液が供給されて、一様な又は略一様な含水状態に混合され、回収プラスチック廃材の粉体及び紙おむつ規格外廃材粉砕物の混合物に、硫酸銅水溶液が、混合された造粒用の被造粒混合物が形成される。造粒用の被造粒混合物は、使用される造粒装置がディスクペレッター型の造粒装置である場合には、水分含有率は概略30重量%以下に調製され、使用される造粒装置がミートチョッパー等のスクリュー押出し型造装置である場合には、水分含有率は概略30重量%以上に調製される。
【0057】
本例において、造粒装置12は、スクリュウ押出し型造粒装置であり、スクリュウの回転によりダイス14の孔から押し出される。ダイス14の孔径に相当する断面を有し、チョッパーにより所定の長さに切断されて、柱状の造粒物、例えば、平均径が約4mmで、平均長さが10mmの柱状の造粒物粒子が得られる。
造粒装置12のダイス14から押し出される造粒物は、造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置16により、円形篩15に送られて、篩分けられ、篩下の4mm以下の粒度の造粒物は、篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ装置23によって、混合物搬送用のベルトコンベヤ装置11に戻される。4mm以上の粒度の篩上粒子は、篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ装置19によって、振動型整粒機21に送られ、一粒づつに解される。一粒づつに解された、4mm以上の造粒物粒子は、振動型整粒機21の出口側篩25の篩上搬送用のベルトコンベヤ装置29によって、第一の造粒物被覆装置31に送られ、そこで、0.3mm以下の粒度の紙粉及び高吸水性樹脂の混合物である被覆組成物が造粒物粒子に対し所定の比率で被覆される。被覆組成物の紙粉及び吸水性樹脂の混合物は、被覆組成物供給ホッパー33で、所定の配合比に調製され、被覆組成物供給路34より第一造粒物被覆装置31に送られる。
他方、振動型整粒機21で解されて4mm未満の粒度の造粒物粒子は、振動型整粒機21の出口側篩25の篩下出口から篩下搬送用ベルトコンベヤ装置27を介して混合物搬送用のベルトコンベヤ装置11に戻され、再度造粒処理される。
【0058】
第一の造粒物被覆装置31で被覆組成物で被覆された一次被覆造粒物粒子は、被着されずに残る余剰の被覆組成物と共に、第一造粒物被覆装置31の排出路33から、第二の造粒物被覆装置35に送られて、前記一次被覆造粒物粒子をさらに被覆する。第二造粒物被覆装置35で被覆処理された二次被覆造粒物粒子は、被着されずに残る余剰の被覆組成物と共に、第二造粒物被覆装置35の排出路38から、第三の造粒物被覆装置36に送られ、そこで水が噴霧されて、余剰の被覆組成物によりさらに被覆されると共に、被覆層部の表面の毛羽立ちが押えられる。第三造粒物被覆装置36でさらに被覆された三次被覆造粒物粒子は、第三造粒物被覆装置36の排出路40から乾燥機42に送られて、熱風により乾燥される。熱風乾燥機の温度は100℃以上の温度に保たれる。乾燥された被覆造粒物粒子は、乾燥被覆造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置44により、乾燥被覆造粒物収容タンク45に送られ、乾燥被覆造粒物粒子は、乾燥被覆造粒物収容タンク45に収容される。
【0059】
乾燥被覆造粒物粒子には、被覆工程及び乾燥工程で粒子同士が接着したり、又は粒子の一部が剥離して、一部不揃いの粒子となるので、乾燥被覆造粒物収容タンク45から出荷される乾燥被覆造粒物粒子は、乾燥被覆造粒物搬出用のシュート48から乾燥被覆造粒物搬出用のベルトコンベヤ装置49を経て、目開きが例えば10mmの上段篩及び目開きが例えば4mmの下段篩を備える円形振動篩装置50に送られて整粒されて、粒状の排泄物処理材の製品とされる。円形振動篩装置50で整粒された粒状の排泄物処理材の製品は、製品搬出用ベルトコンベヤ装置51から自動包装装置52に送られて、自動包装される。自動包装装置52で包装された製品は、出荷用ベルトコンベヤ装置53から出荷される。
【0060】
本例において、添加物質、即ち、殺菌作用を有する物質、脱臭作用を有する物質、接着作用を有する物質若しくは着色物質又はこれらの二以上の混合物は、例えば、第三の造粒物被覆装置36において、水に混合して噴霧下に被覆造粒物粒子の被覆層部に混合される。着色物質が混合された被覆造粒物粒子の色は着色物質の色に応じて、白色、黄色、緑色又は青色等の色を呈する。本例において、界面活性剤は、第三の造粒物被覆装置36において、水の噴霧装置39から被覆層部に噴霧することにより被覆層部に混合させることができる。この噴霧工程において、噴霧される成分が二種以上の場合に、これら成分の混合が好ましくないときは、噴霧される成分毎に噴霧装置を設けることができる。
【0061】
例1.
紙おむつ規格外廃材粉砕物30重量部、パルプ系不織布廃材粉砕物50重量部及びレーヨン系不織布廃材粉砕物20重量部を混合し、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕し、前記紙おむつ規格外廃材粉砕物、パルプ系不織布廃材粉砕物及びレーヨン系不織布廃材粉砕物の混合物を貯槽に入れる。硫酸銅5水化物の0.195重量部を水20.48重量部に溶解して調製された硫酸銅水溶液の全量を、前記貯槽から夫々定量フィーダにより取出された粉砕物混合物に噴霧しながら加えて被造粒混合物とした。この混合物の水分は約17重量パーセントであった。この被造粒混合物をディスク型押出し式造粒装置のディスクペレッター(不二パウダル株式会社製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率18乃至20重量パーセント)を造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が篩分けにより除去された。ここで除去された10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子は、粉砕物の貯槽に送られ再度造粒に供された。篩分けにより10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が除去された造粒物を、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が27乃至30重量パーセントであり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物87重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が17重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。最終のコーティング工程において、被覆造粒物の表面を滑らかにするために、コーティング処理された被覆造粒物に水が噴霧された。水が噴霧された被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が12重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、粒状芯部100重量部に0.05重量部の銅が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、排尿後の猫の体に硫酸銅の付着は見られなかった。本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、硫酸銅が粒状芯部に含有されたものであるが、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、▲1▼ 衛生用品製造工場で発生する吸水性樹脂入りの微粉フラッフを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で0.3mm以下の粒度に粉砕した紙粉55重量部、▲2▼ 接着機能を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1100〔(商品名)ハイモ株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの20重量部、▲3▼ 高吸水性樹脂のAP−900S〔(商品名)三菱化学株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの16重量部、▲4▼ アクリルアミド(ダイヤフロック株式会社製)を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの2重量部を混合して調製された。
【0062】
例2.
規格外品の紙おむつ廃材65重量部を、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕し、粉砕物を貯槽に入れて、スクリュフィーダにより取出す。このスクリュフィーダにより取出された紙おむつ粉砕物に、水分含有率70重量パーセントの茶殻35重量部を混合した。本例においては、この混合物に、硫酸銅5水化物0.15重量部を水6重量部に加えて溶解して調製された硫酸銅水溶液の全量を、混合して被造粒混合物を調製した。この水分含有率は29重量パーセントであった。この混合物を、ディスク型押出し式造粒装置のディスクペレッター(不二パウダル株式会社製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率約23乃至28重量パーセント)に造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が篩分けにより除去された。ここで除去された10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子は、粉砕物の貯槽に送られ再度造粒に供された。篩分けにより10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が除去された造粒物を、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が27乃至30重量パーセントであり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物87重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が17重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。最終のコーティング工程において、被覆造粒物の表面を滑らかにするために、コーティング処理された被覆造粒物に水が噴霧された。水が噴霧された被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が12重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、例1と同様に、粒状芯部100重量部に0.05重量部の銅が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、排尿後の猫の体に硫酸銅の付着は見られなかった。本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、硫酸銅が粒状芯部に含有されたものであるが、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、▲1▼ 衛生用品製造工場で発生する吸水性樹脂入りの微粉フラッフを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で0.3mm以下の粒度に粉砕した紙粉60重量部及び▲2▼ 接着機能を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1100〔(商品名)ハイモ株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの38重量部を混合して調製された。
【0063】
例3.
含水率80重量パーセントのキャベツの表皮70重量部を、湿式粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが5mmのスクリーン目を通して粉砕してリボンミキサーに入れる。また、製紙工場から排出される無機繊維紙(チタン含有紙)60重量部を、乾式粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが3mmのスクリーン目を通して粉砕して、この無機繊維紙の粉砕物をキャベツ表皮の粉砕物が入っているリボンミキサーに入れて混合し、この混合物にアクリルアミド(ダイヤフロック株式会社製)3重量部を入れてさらに混合する。この混合物に、硫酸銅0.15重量部を水6重量に溶解し調製された硫酸銅水溶液の全量を、混合して、硫酸銅水溶液が混合された被造粒混合物を調製した。この水分含有率は48重量パーセントであった。この混合物を、ミートチョッパー(株式会社平賀工作所製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通してスクリューにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率約23乃至28重量パーセント)に造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物を、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が篩分けにより除去された。ここで除去された10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子は、粉砕物の貯槽に送られ再度造粒に供された。篩分けにより10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が除去された造粒物を、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が27乃至30重量パーセントであり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物87重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が17重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。最終のコーティング工程において、被覆造粒物の表面を滑らかにするために、コーティング処理された被覆造粒物に水が噴霧された。水が噴霧された被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が12重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、例1及び例2と同様に、粒状芯部100重量部に0.05重量部の銅が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、排尿後の猫の体に硫酸銅の付着は見られなかった。本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、硫酸銅が粒状芯部に含有されたものであるが、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、▲1▼ 衛生用品製造工場で発生する吸水性樹脂入りの微粉フラッフを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で0.3mm以下の粒度に粉砕した紙粉55重量部、▲2▼ 接着機能を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1100〔(商品名)ハイモ株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの20重量部、▲3▼ 高吸水性樹脂のAP−900S〔(商品名)三菱化学株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの16重量部、▲4▼ アクリルアミド(ダイヤフロック株式会社製)を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの2重量部を混合して調製された。
【0064】
例4.
食堂からの調理滓、食品残渣及び残飯などの水分含有率55重量パーセントの生ごみ60重量部を湿式粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが3mmのスクリーン目を通して粉砕する(粉砕時に発生する汚水は活性汚泥処理する)。この生ごみ粉砕物をリボンミキサーに入れる。この生ごみ粉砕物が入れられているリボンミキサーにホワイトカーボン10重量部を入れて、生ごみ粉砕物と混合し、この混合物に、水分含有率70重量パーセントの茶殻80重量部〔緑茶、ウーロン茶、紅茶、ブレンド茶(はと麦及び麦茶等)〕及びソルビン酸3重量部を入れて混合する。一方、紙おむつ廃材のプラスチック廃材に富む分級産物60重量部を、乾式粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが3mmのスクリーン目を通して粉砕する。紙おむつ分級産物の粉砕物を前記リボンミキサーに入れて、混合する。この混合物の水分含有率は42重量パーセントであつた。前記リボンミキサーにおいて、この混合物に、硫酸銅5水塩の0.25重量部を5重量部の水に溶解させて調製された硫酸銅水溶液の全量を加えて混合して、被造粒混合物とした。この被造粒混合物の水分含有率は43重量パーセントであった。この被造粒混合物をリボンミキサーからスクリュフィーダにより取出し、このスクリューフィダーによってスクリュー前押し形押出し式造粒装置のミートチョッパー(株式会社平賀工作所製)に供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイを通してスクリューにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率18乃至20重量パーセント)に造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物を、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が篩分けにより除去された。ここで除去された10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子は、粉砕物の貯槽に送られ再度造粒に供された。篩分けにより10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が除去された造粒物を、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が27乃至30重量パーセントであり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物87重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が17重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。最終のコーティング工程において、被覆造粒物の表面を滑らかにするために、コーティング処理された被覆造粒物に水が噴霧された。水が噴霧された被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が12重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、例1乃至例3と同様に、粒状芯部100重量部に0.05重量部の銅が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、排尿後の猫の体に硫酸銅の付着は見られなかった。本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、硫酸銅が粒状芯部に含有されたものであるが、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、▲1▼ 衛生用品製造工場で発生する吸水性樹脂入りの微粉フラッフを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で0.3mm以下の粒度に粉砕した紙粉55重量部、▲2▼ 接着機能を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1100〔(商品名)ハイモ株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの20重量部、▲3▼ 高吸水性樹脂のAP−900S〔(商品名)三菱化学株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの13重量部、▲4▼ アクリルアミド(株式会社ダイヤフロック社製)を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの10重量部、及び▲5▼ 270メッシュ(篩の目開きが53μm)以下の粒度の緑色のチョーク粉(日本白墨工業株式会社製)5重量部を混合して調製された。
【0065】
例5.
印刷工場からの廃棄バフ粉50重量、印刷工場におけるパンチ屑であるピンカス30重量部及びラミネート紙の印刷屑20重量部を乾式粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕する。この粉砕混合物に、硫酸銅5水塩0.2重量部を5重量部に溶解して調製した硫酸銅水溶液の全量を加えると共に、混合物の水分含有率が17重量パーセントとなるように、混合物に回収された液状の含水吸水性樹脂を噴霧した。スクリューフィーダによりディスク型押出し式造粒装置のディスクペレッター(不二パウダル株式会社製)に供給した。この混合物に、ディスクペレッターに供給する間に、ディスクペレッターのダイの厚さは25mmで口径が4mmであった。ディスクペレッターに供給された混合物を、このダイを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子に造粒した。押出し造粒された円柱状の造粒物を、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が篩分けにより除去された。ここで除去された10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子は、粉砕物の貯槽に送られ再度造粒に供された。篩分けにより10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が除去された造粒物を、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が27乃至30重量パーセントであり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物87重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が17重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。最終のコーティング工程において、被覆造粒物の表面を滑らかにするために、コーティング処理された被覆造粒物に水が噴霧された。水が噴霧された被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が12重量パーセント以下になるまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、例1乃至例4と同様に、粒状芯部100重量部に0.05重量部の銅が含有されたものである。本例で作製された猫のトイレ用の砂を猫の排泄に使用したが、排尿後の猫の体に硫酸銅の付着は見られなかった。本例で作製された猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まり、濡れている箇所の識別が容易であった。
本例で作製された猫のトイレ用の砂は、硫酸銅が粒状芯部に含有されたものであるが、室内において、35℃の温度で20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
本例において、被覆組成物は、▲1▼ 衛生用品製造工場で発生する吸水性樹脂入りの微粉フラッフを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で0.3mm以下の粒度に粉砕した紙粉60重量部、▲2▼ 接着機能を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1100〔(商品名)ハイモ株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの20重量部、▲3▼ タピオカアルファ−澱粉(松谷化学工業株式会社製)を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの13重量部、▲4▼ アクリルアミド(株式会社ダイヤフロック社製)を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの10重量部を混合して調製された。
【0066】
これらの例において、粒状芯部に含有される銅は、粒状芯部100重量部に対し0.01重量部であるが、粒状芯部に含有される銅は、粒状芯部100重量部に対し0.01重量部以下とすることがき、また、粒状芯部100重量部に対し0.01重量部以上とすることもできる。また、硫酸亜鉛水溶液等の硫酸銅以外の水溶性の脱臭機能を有する金属化合物についても、同様に使用することができる。さらに、水酸化銅等の水不溶性の脱臭機能を有する金属化合物については、水に懸濁させた懸濁液を噴霧又は散布して、造粒物表面に水酸化銅等の水不溶性の脱臭機能を有する金属化合物を被着させることができる。
【0067】
【発明の効果】
本発明は、粒状の排泄物処理材において、有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の表面の少なくとも一部を覆い、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備えて被覆粒状物に形成されているので、粒状の排泄物処理材の使用後の排泄物の汚臭を、脱臭機能を有する金属化合物が除くので使用後の汚臭を除くことができ、被覆層部が、使用後に動物の体に付着することもなく、周囲を汚すこともなく、動物を飼育する周囲の環境を清潔にすることができる。しかも、本発明は、プラスチック廃材や有機質材料廃棄物を原料として粒状の排泄物処理材を製造するものであり、廃物として廃棄されるものの用途を開くものであり、廃材の有効利用を可能にし、そのもたらす効果は大きい。
【0068】
本発明は、粒状芯部と該粒状芯部を覆う被覆層部を有して被覆粒状物に形成されている粒状の排泄物処理材において、有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の表面の少なくとも一部を覆い、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備えて被覆粒状物に形成されているので、優れた脱臭機能を有する金属化合物を、廃材で形成された被覆層部に含有保持又は被着保持させることとなり、優れた脱臭機能を有する金属化合物を有する粒状の排泄物処理材を廉価に提供することができ、粒状の排泄物処理材の衛生的な利用が可能となり、廃棄物の有効利用をはかることができ経済効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の粒状の排泄物処理材を製造する工程を示す概略の平面図である。
【符号の説明】
1 回収プラスチック廃材の粉体供給用の計量ホッパー
2、4 ベルトコンベヤ装置
3 紙おむつの規格外廃材粉砕物供給用の計量ホッパー
5 回収プラスチック廃材の粉体供給用のベルトコンベヤ装置2の搬送出口
6 紙おむつの規格外廃材粉砕物供給用のベルトコンベヤ装置4の搬送出口
7 第一混合用ベルトコンベヤ装置
8 第一混合用ベルトコンベヤ装置7の搬送出口
9 混合用ホッパー
10 混合用ホッパー9の供給口
11 第二混合用ベルトコンベヤ装置
12 スクリュー押出し式造粒装置、ディスクペレッター
13 造粒装置12の混合装置
131 硫酸銅水溶液供給装置
132 硫酸銅水溶液供給装置131の硫酸銅水溶液供給ノズル
14 造粒装置12のダイス
15 円形篩
16 造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置
17 造粒物供給口
18 円形篩15の篩上出口
19 円形篩15の篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ装置
20 篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ装置19の搬出端
21 振動型整粒機
22 円形篩15の篩下出口
23 篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ装置
24 篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ装置23の搬出端
25 目の開きが4mm以下の篩
26 篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ装置27の搬出端
27 篩下搬送用ベルトコンベヤ装置
28 篩25の篩上出口
29 篩上搬送用のベルトコンベヤ装置
30 篩上搬送用のベルトコンベヤ装置29の出口
31 振動型の第一の造粒物被覆装置
32 第一の造粒物被覆装置31の供給装置
33 紙粉及び高吸水性樹脂の混合物の被覆組成物供給ホッパー
34 紙粉及び高吸水性樹脂の混合物の被覆組成物供給路
35 第二の造粒物被覆装置
36 第三の造粒物被覆装置
361 水の噴霧装置
37 第一の造粒物被覆装置31の排出路
38 第二の造粒物被覆装置35の排出路
39 第三の造粒物被覆装置36の排出路
40 第三の造粒物被覆装置36の排出路39の出口
41 被覆造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置
42 被覆造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置37が接続する乾燥機
43 乾燥機42の乾燥物出口
44 乾燥被覆造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置
45 乾燥被覆造粒物収容タンク
46 乾燥被覆造粒物収容タンク45の入り口部
47 乾燥被覆造粒物収容タンク45の排気部
48 乾燥被覆造粒物搬出用のシュート
49 乾燥被覆造粒物搬出用ベルトコンベヤ装置
50 円形振動篩装置
51 製品搬出用ベルトコンベヤ装置
52 自動包装装置
53 出荷用ベルトコンベヤ装置

Claims (45)

  1. 有機質廃材の粉体、該有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  2. 有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  3. 有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の表面の少なくとも一部を覆い、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備えて、被覆粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  4. 有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の表面の少なくとも一部を覆い、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備えて被覆粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  5. 有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の表面の少なくとも一部を覆い、紙粉、接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有する被覆層部とを備えて、被覆粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  6. 有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の表面の少なくとも一部を覆い、紙粉、接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有する被覆層部とを備えて、被覆粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  7. 有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の表面の少なくとも一部を覆い、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備えており、前記被覆層部の表面の少なくとも一部には、脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物が被着されて、被覆粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  8. 有機質廃材の粉体、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状に形成されている粒状芯部と、該粒状芯部の表面の少なくとも一部を覆い、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備えており、前記被覆層部の表面の少なくとも一部には、脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物が被着されて、被覆粒状物に形成されていることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  9. 粒状物の接着性を有する材料の含有率が、30重量%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  10. 粒状芯部の接着性を有する材料の含有率が、30重量%以下であることを特徴とする請求項3乃至8のいずれか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  11. 接着性を有する材料が、吸水性樹脂若しくは接着材又はこれらの混合物であることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  12. 粒状物の吸水性樹脂の含有率が、30重量%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  13. 粒状芯部の吸水性樹脂の含有率が、10重量%以下であることを特徴とする請求項請求項3乃至8のいずれか一項記載の粒状の排泄物処理材。
  14. 有機質廃材の粉体がプラスチック廃材の粉体若しくは有機質材料廃棄物粉砕物又はこれらの粉砕物の混合物であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  15. プラスチック廃材の粉体を形成するプラスチック廃材が、廃プラスチック廃材、動物用排泄物処理材の廃材、動物用排泄物処理材の廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、紙おむつ廃材、紙おむつ廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、生理用ナプキン廃材、生理用ナプキン廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、動物用紙おむつ廃材、動物用紙おむつ廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、生理用ナプキン廃材、生理用ナプキン廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、動物用生理用ナプキン廃材、動物用生理用ナプキン廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、乳パッド廃材、乳パッド廃材のプラスチック廃材に富むる分離産物、汗パッド廃材、汗パッド廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、失禁パッド廃材、失禁パッド廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、動物用シーツ廃材、動物用シーツ廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、寝具用シーツ廃材、寝具用シーツ廃材のプラスチック廃材に富む分級等による分離産物、マスク廃材、マスク廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、アイマスク廃材、アイマスク廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、座席用ヘッドカバー廃材、座席用ヘッドカバー廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、枕カバー廃材、枕カバー廃材のプラスチック廃材に富む分離産物若しくは合成樹脂繊維廃材、又はこれら二以上を含む混合物であることを特徴とする請求項14に記載の粒状の排泄物処理材。
  16. 有機質材料廃棄物粉砕物を形成する有機質材料廃棄物が、薄葉紙廃材、衛生用紙廃材、トイレットペーパー廃材、ティッシュペーパー廃材、化粧紙廃材、ちり紙廃材、紙綿廃材、紙タオル廃材、便座シート廃材、新聞紙屑、雑誌屑、バフ粉、機械パルプ廃材、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ廃材、綿状パルプ廃材、木材パルプ廃材、古紙パルプの粉砕物、紙粉、フラッフパルプ、吸水性繊維廃材、不織布廃材、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉、ラミネート紙廃材、ラミネート紙の印刷屑、ラミネート紙の端屑、バフ粉、ダンボール屑、新聞屑、雑誌屑、製紙スラッジ、パルプスラッジ、合成樹脂繊維廃材、木材屑、鉋屑、木粉、家屋の解体材、新築廃材、紙粉、チタン紙廃材、焙煎コーヒー豆の抽出残渣、茶殻、野菜屑、使用済み切符若しくはパンチ屑、又はこれら二以上を含む混合物であることを特徴とする請求項14に記載の粒状の排泄物処理材。
  17. 紙粉が、薄葉紙、薄葉紙廃材、衛生用紙、衛生用紙廃材、トイレットペーパー用紙、トイレットペーパー廃材、ティッシュペーパー用紙、ティッシュペーパー廃材、化粧紙用紙、化粧紙廃材、ちり紙用紙、ちり紙廃材、紙綿、紙綿廃材、紙タオル、紙タオル廃材、便座シート廃材、新聞用紙、新聞紙屑、雑誌屑、バフ粉、機械パルプ、機械パルプ廃材、化学パルプ、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ、セミケミカルパルプ廃材、綿状パルプ、綿状パルプ廃材、木材パルプ、木材パルプ廃材、古紙パルプの粉砕物、フラッフパルプ、吸水性繊維廃材、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉又はこれら二以上の粉砕物の混合物であり、0.5ミリメートル以下の粒度を有するものであることを特徴とする請求項3乃至8の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  18. 被覆層部の接着性を有する材料の含有率が40重量パーセント以下であることを特徴とする請求項3乃至8の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  19. 被覆層部の接着性を有する材料が20重量パーセント以下であることを特徴とする請求項3乃至8の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  20. 被覆層部の吸水性樹脂の含有率が20重量パーセント以下であることを特徴とする請求項3乃至8の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  21. 粒状の排泄物処理材は、水分含有率が12重量%以下であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  22. 添加物質が、脱臭作用を有する物質、殺菌作用を有する物質若しくは界面活性剤又はこれらの二以上の物質を包含することを特徴とする請求項2、4、6又は8に記載の粒状の排泄物処理材。
  23. 殺菌作用を有する物質が、殺菌剤、防黴剤若しくは防腐剤又はこれら二以上薬剤を含有することを特徴とする請求項22に記載の粒状の排泄物処理材。
  24. 5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  25. 5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  26. 5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物の表面に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を付着させて、前記粒状芯部の表面の少なくとも一部を前記被覆組成物により被覆して、被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  27. 5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物の表面に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を付着させて、前記粒状芯部の表面の少なくとも一部を前記被覆組成物により被覆して、被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  28. 5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物の表面に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を付着させて、前記粒状芯部の表面の少なくとも一部を前記被覆組成物により被覆して、被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物の表面の少なくとも一部に、脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を被着させて、前記金属化合物が被着された被覆粒状物を形成し、この前記金属化合物が被着された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  29. 5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、添加材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物の表面に、紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を付着させて、前記粒状芯部の表面の少なくとも一部を前記被覆組成物により被覆して、被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物の表面の少なくとも一部に、脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を被着させて、前記金属化合物が被着された被覆粒状物を形成し、この前記金属化合物が被着された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  30. 5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物の表面に、紙粉、接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有する被覆組成物を付着させて、前記粒状芯部の表面の少なくとも一部を前記被覆組成物により被覆して、被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  31. 5ミリメートル以下の粒度の有機質廃材の粉体に、前記有機質廃材の粉体より少量の接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状物を形成し、この形成された粒状物の表面に、紙粉、接着性を有する材料、及び脱臭機能を有する銀化合物、銅化合物若しくは亜鉛化合物又はこれら二種以上の金属化合物を含有する被覆組成物を付着させて、前記粒状芯部の表面の少なくとも一部を前記被覆組成物により被覆して、被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥粒状物を製造することを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  32. 粒状物の接着性を有する材料の含有率が、30重量%以下であることを特徴とする請求項24又は25に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  33. 被覆粒状物の芯部の接着性を有する材料の含有率が、30重量%以下量であることを特徴とする請求項26乃至32の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  34. 接着性を有する材料が、吸水性樹脂若しくは接着材又はこれらの混合物であることを特徴とする請求項24乃至32の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  35. 粒状物の吸水性樹脂の含有率が、30重量%以下の量であることを特徴とする請求項24又は25に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  36. 被覆粒状物の芯部の吸水性樹脂の含有率が、20重量%以下の量であることを特徴とする請求項26乃至32の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  37. 有機質廃材の粉体が、プラスチック廃材の粉体若しくは有機質材料廃棄物粉砕物又はプラスチック廃材の粉体及び有機質材料廃棄物粉砕物の混合物であることを特徴とする請求項24乃至32の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  38. プラスチック廃材の粉体を形成するプラスチック廃材が、プラスチック廃材、廃プラスチック廃材、動物用排泄物処理材の廃材、動物用排泄物処理材の廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、紙おむつ廃材、紙おむつ廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、生理用ナプキン廃材、生理用ナプキン廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、動物用紙おむつ廃材、動物用紙おむつ廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、生理用ナプキン廃材、生理用ナプキン廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、動物用生理用ナプキン廃材、動物用生理用ナプキン廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、乳パッド廃材、乳パッド廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、汗パッド廃材、汗パッド廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、失禁パッド廃材、失禁パッド廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、動物用シーツ廃材、動物用シーツ廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、寝具用シーツ廃材、寝具用シーツ廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、マスク廃材、マスク廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、アイマスク廃材、アイマスク廃材のプラスチック廃材に富む分級等による分離産物、座席用ヘッドカバー廃材、座席用ヘッドカバー廃材のプラスチック廃材に富む分離産物、枕カバー廃材、枕カバー廃材のプラスチック廃材に富む分離産物若しくは合成樹脂繊維廃材、又はこれら二以上を含む混合物であることを特徴とする請求項37に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  39. 有機質材料廃棄物の粉体を形成する有機質材料廃棄物が、薄葉紙廃材、衛生用紙廃材、動物用排泄物処理材の廃材、寝具用シーツ廃材、マスク廃材、アイマスク廃材、座席用ヘッドカバー廃材、枕カバー廃材、紙おむつ廃材、生理用ナプキン廃材、動物用紙おむつ廃材、生理用ナプキン廃材、動物用生理用ナプキン廃材、乳パッド廃材、汗パッド廃材、失禁パッド廃材、動物用シーツ廃材、トイレットペーパー廃材、ティッシュペーパー廃材、化粧紙廃材、ちり紙廃材、紙綿廃材、紙タオル廃材、便座シート廃材、新聞紙屑、雑誌屑、バフ粉、機械パルプ廃材、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ廃材、綿状パルプ廃材、木材パルプ廃材、古紙パルプの粉砕物、紙粉、フラッフパルプ、吸水性繊維廃材、不織布、不織布廃材、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉、ラミネート紙廃材、ラミネート紙の印刷屑、ラミネート紙の端屑、バフ粉、ダンボール屑、新聞屑、雑誌屑、製紙スラッジ、パルプスラッジ、不織布屑、合成樹脂繊維廃材、木材屑、鉋屑、木粉、家屋の解体材、新築廃材、紙粉、チタン紙廃材、焙煎コーヒー豆の抽出残渣、茶殻、野菜屑、使用済み切符若しくはパンチ屑、又はこれら二以上を含む混合物であることを特徴とする請求項37に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  40. 紙粉が、薄葉紙、薄葉紙廃材、衛生用紙、衛生用紙廃材、トイレットペーパー用紙、トイレットペーパー廃材、ティッシュペーパー用紙、ティッシュペーパー廃材、化粧紙用紙、化粧紙廃材、ちり紙用紙、ちり紙廃材、紙綿、紙綿廃材、紙タオル、紙タオル廃材、便座シート廃材、新聞用紙、新聞紙屑、雑誌屑、バフ粉、機械パルプ、機械パルプ廃材、化学パルプ、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ、セミケミカルパルプ廃材、綿状パルプ、綿状パルプ廃材、木材パルプ、木材パルプ廃材、古紙パルプの粉砕物、紙粉、フラッフパルプ、吸水性繊維廃材、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉又はこれら二以上の粉砕物の混合物であり、0.5ミリメートル以下の粒度を有するものであることを特徴とする請求項26乃至32の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  41. 被覆層部の接着性を有する材料の含有率が40重量パーセント以下であることを特徴とする請求項26乃至32の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  42. 被覆層部の吸水性樹脂の含有率が30重量パーセント以下であることを特徴とする請求項26乃至32の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  43. 被覆粒状物は、水分含有率が7重量%以下であることを特徴とする請求項22乃至27の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  44. 添加材料が、脱臭作用を有する物質、殺菌作用を有する物質、界面活性剤若しくは着色物質又はこれらの二以上の物質を包含することを特徴とする請求項25,27、29又は31に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  45. 殺菌作用を有する物質が、殺菌剤、防黴剤若しくは防腐剤又はこれら二以上の薬剤を含有することを特徴とする請求項44に記載の粒状の排泄処理材の製造方法。
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