JP3740457B2 - 粒状の排泄物処理材及び製造方法 - Google Patents

粒状の排泄物処理材及び製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人用及びは動物用の粒状の排泄物処理材及びその製造方法に関し、特に着色された被覆造粒物を含む人用、又は猫科及び犬科動物並びにその他愛玩動物等の動物用の粒状の排泄物処理材及びその製造方法に関する。また本発明は、有機質材料若しくはその廃材、衛生用品から回収された材料又は衛生用品の製造工程から排出される廃材を素材として、特に着色された被覆造粒物を含む人用及びは動物用の粒状の排泄物処理材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
家畜、愛玩動物等の動物用の粒状の排泄物処理材、特に屋内での粒状の排泄物処理材は、砂、ベントナイト、ゼオライト等の無機質材料や、コーヒー抽出残渣、茶殼、製紙用パルプ、パルプスラッジなどの有機質材料又は有機質廃材に吸水性樹脂を配合して小塊状又は粒状に成形されている。一方、紙おむつの製造時に発生する大量の紙おむつ廃材は、粉砕されて分級されて、主としてパルプを含む分級等による分離産物と主としてプラスチック材料を含む分級等による分離産物に分けられて回収され、主としてパルプを含む分級等による分離産物は、フラッフパルプとして再生され使用されるが、主としてプラスチック材料を含む分級等による分離産物は、その殆どが焼却処理されている。また、フィルタ付きたばこ製造時に発生する、例えば、たばこフィルター部の廃材は、その殆どが利用されることなく焼却処理されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、家畜、愛玩動物等の動物用の粒状の排泄物処理材は、素材として廃材等が使用されるので、廃材混合物特有の斑の色を呈して見掛けが悪いので、その表面が着色されている。粒状の排泄物処理材の着色は、素材の廃材に着色物質を混合したり、又は粒状物の表面に、着色物質が混合された被覆材料を散布等により付着させて行われている。しかし、着色物質は比較的高価であるために、製造費の関係上、着色物質の使用量を増やすことが難しく、粒状の排泄物処理材を見てくれよく均一に又は綺麗に着色させることは難しく問題とされている。また、このように着色した粒状の排泄物処理材は、排泄時に濡れて、着色した色が動物の体に付着して動物の体が汚れて問題とされている。
本発明は、従来の粒状の排泄物処理材の着色にかかる問題点を解消することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、顔料又は染料により着色されている微細な有機質材料の粉体を紙粉及び吸水性樹脂と混合して、粒状物に対し散布することにより、均一に着色された粒状の排泄物処理材を得ることができ、そしてこのように着色された粒状の排泄物処理材は、排泄時に濡れても、着色した色が動物の体に付着して動物の体を汚すことがないことを発見して、本発明に至った。
本発明は、着色物質を他の被覆材料と直接混合しないで、先ず、例えば0.05mm以下の微細な紙粉を着色物質により着色して着色材とするものであり、この着色された微細な紙粉を着色材として含む被覆組成物により、造粒された粒状物に均一の着色被覆組成物層部を有する粒状の排泄物処理材及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
即ち、本発明は、有機質材料の粉体及び該有機質材料の粉体より少量の接着性を有する材料を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、紙粉、着色されている紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備える乾燥被覆粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材にあり、また、本発明は、有機質材料の粉体、添加物質及び前記有機質材料の粉体より少量の接着性を有する材料を含有し、1ミリメートル以上の粒度の粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、紙粉、着色されている紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備える乾燥被覆粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材にあり、さらに、本発明は、5ミリメートル以下の粒度の有機質材料の粉体に、該有機質材料の粉体より少量の接着性を有する材料を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状芯部を形成し、この粒状芯部に、紙粉、着色されている紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を散布して、前記粒状芯部の少なくとも一部表面を前記被覆組成物により被覆して、前記粒状芯部の表面上に被覆組成物で形成された被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物を形成することを特徴とする被覆粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、さらにまた、本発明は、5ミリメートル以下の粒度の有機質材料の粉体及び添加物質を含有する混合物に、該有機質材料の粉体より少量の接着性を有する材料を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状芯部を形成し、この粒状芯部に、紙粉、着色されている紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を散布して、前記粒状芯部の少なくとも一部表面を前記被覆組成物により被覆して、前記粒状芯部の表面上に被覆組成物で形成された被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物を形成することを特徴とする被覆粒状の排泄物処理材の製造方法にある。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明において、粒状の排泄物処理材は、人又は動物用であり、5ミリメートル以下の粒度の有機質材料の粉体及び有機質材料の粉体に対し5重量パーセント以下の量の接着性を有する材料を含有して1ミリメートル以上の粒度に造粒等によりされた粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、紙粉、着色されている紙粉、接着性を有する材料を含有して形成される被覆混合層を備えている。接着性を有する材料は、例えば、吸水性樹脂若しくは糊剤等の接着剤又は吸水性樹脂及び糊剤等の接着剤である。本発明において、粒状芯部は、1ミリメートル以上の粒度を有する粒子であればよく、粒状物の形状については特に限定されるものでない。粒状芯部としては、1ミリメートル以上の粒度を有して、例えば、球形粒子、柱状粒子、中空状粒子、顆粒状粒子、塊状粒子、粉状粒子及びその他の形状の粒子を意味する。また、本発明においては、乾燥被覆粒状物は、粒状芯部を覆う被覆層部を有する被覆粒状物であり、前記粒状芯部に被覆層部の分だけ粒度が大きく形成されるが、好ましくは、2ミリメートル以上の粒度、好ましくは3ミリメートル以上の粒度を有する粒子に形成されるのが好ましい。
【0007】
本発明において、1ミリメートル以上の粒度を有する粒状芯部は、被造粒混合物を造粒して製造することができる。本発明において、被造粒混合物は、5ミリメートル以下の粒度の有機質材料の粉体と、該有機質材料の粉体より少量の接着性を有する材料を混合して製造することができる。被造粒混合物には、接着性を有する材料は、例えば、吸水性樹脂の場合、前記有機質材料の粉体に対し10重量パーセント以下、5重量パーセント以下又は1重量パーセント以下の量で混合される。吸水性樹脂を前記有機質材料の粉体に対し5重量パーセント以下として、粒状芯部が弱い吸水性を有するものとすることができる。この場合、吸水は、主として被覆層部で行われ、粒状芯部は保水性を有するものとされる。粒状の排泄物処理材の被覆層部における吸水性樹脂の含有量を、5重量パーセント以下とすると、濡れた粒状の排泄物処理材は完全に結着するが、水中で分散できるようにすることができる。また、芯部において吸水性樹脂を使用しないか、又は使用しても、吸水性樹脂の量を少なくすると、吸水時における芯部の膨潤による体積の増加を少なくできるので好ましい。被覆層部において、吸水性樹脂は、その一部を糊剤や接着剤等の接着材で代えることができる。被覆層部の吸水性樹脂含有量を少なくし糊剤等の接着剤の量を多くすると、濡れたときの粒状の排泄物処理材の粒子相互の結着機能を強くし、水中での分散機能を大きくすることができる。本発明において、被造粒混合物即ち造粒用組成物には、造粒に先立って造粒に必要な水が混合される。本発明において、造粒は、例えば、比較的高水分で造粒するスクリュー式押出し造粒装置又は比較的低水分で造粒するディスクペレッター等のディスク型押出し造粒装置やロール式押出し造粒装置やラム式押出し造粒装置による造粒を行うことができる。スクリュー式押し出し造粒装置により造粒する場合は、被造粒混合物の25乃至50重量パーセントの水が混合されるが、ディスクペレッター等のディスク型押出し造粒装置やロール式押し出し造粒装置により造粒する場合は、被造粒混合物の10乃至25重量パーセントの水が混合される。
【0008】
この造粒に必要な水の供給は、被造粒混合物に外部から水を添加して行うことができる。しかし、再生されて脱水されていない含水再生吸水性樹脂はかなりの水を含有するので、この含水再生吸水性樹脂の混合により、それに含有されている水が加えられることになる。含水再生吸水性樹脂を使用する場合には、その含水再生吸水性樹脂に含有されている水の分だけ、被造粒混合物への外部からの水の供給量を減らすことができる。この場合、例えば、自重の50倍以上の水を含有する含水再生吸水性樹脂を使用する場合は、該含水再生吸水性樹脂に含有される水の量が、被造粒混合物に混合する水の量に相当する量となるように、該含水再生吸水性樹脂を被造粒混合物に混合することができる。このように含水再生吸水性樹脂を混合した被造粒混合物の場合には、含水再生吸水性樹脂は、活性を失うことなく脱水されて、粒状の排泄物処理材に吸水性樹脂として使用することができるので好ましい。
【0009】
本発明において、造粒に当たって混合される含水再生吸水性樹脂は、水を自重の50倍以上、好ましくは300倍以上、さらに好ましくは、500倍以上の量で水を含有する一種又は二種以上の含水再生吸水性樹脂であり、このように多量の水を吸収した含水再生吸水性樹脂は、ゲル状又は粘稠な液状を呈する。特に、含有する水の量が多い含水再生吸水性樹脂は、液状に近いゲルとなるので、吸水性樹脂の混合時における含水再生吸水性樹脂の供給が、液体と同様に行なうことができるので好ましい。
【0010】
本発明において、被造粒混合物への吸水性樹脂の配合は、水の添加に含水再生吸水性樹脂を使用する場合には、その使用により加えられた分、被造粒混合物へ加える吸水性樹脂の量を減らすことができ、被造粒混合物への吸水性樹脂の配合量は造粒物に対して1重量%以下、好ましくは、0.1重量%以下、さらに好ましくは0.05重量%以下とすることができる。このように、芯部における吸水性樹脂の配合量が少ない粒状の排泄物処理材は、使用時に濡れて粒子相互が付着するが、使用時における排泄物処理材粒子の吸水過程で膨潤が小さいために、排泄物処理材粒子の形状が安定し、これにより安定した凝塊を形成することができるので好ましい。本発明において、一粒当たりの造粒物の保水能力及び吸水能力を大きくするために、パルプ等の繊維を含む有機質材料廃棄物を、混合することができる。
【0011】
本発明において、再生含水吸水性樹脂は、使用された廃材に含まれる含水吸水性樹脂又は該廃材から分級等により回収された含水吸水性樹脂であり、例えば、使用済み衛生用品から湿式処理により回収された含水吸水性樹脂である。このような使用済み含水吸水性樹脂、特に含水高吸水性樹脂は、自重の300倍以上、さらに500倍以上の水を吸収しており、再生処理が難しくその多くは廃棄されている。また加熱により再生するとしても、燃料費が高い上、加熱再生された含水吸水性樹脂は、吸水の性質が低下して、再度、使用することが難しい。しかし、このように吸水した含水吸水性樹脂は、吸水した侭で、粉状プラスチック材料等の有機質材料に混ぜて造粒を可能とし、しかも、被造粒混合物に混合された含水再生吸水性樹脂は、造粒物中に、吸水性能を大きく損なうことなく、吸水性樹脂として存在させることが可能である。含水吸水性樹脂は、液状を呈するほどに、水を吸収している方が、混合し易くなり、また含水吸水性樹脂を造粒に先立つて被造粒材料に混合すると、被造粒混合物の造粒過程で必要な水分の供給が行われて、被造粒材料に水を噴霧等により混合する工程が省けるので好ましい。この場合、混合された吸水性樹脂は、造粒装置により、被造粒組成物を押出し造粒する工程において潤滑油として機能するものである。
【0012】
本発明において、有機質材料の粉体は、プラスチック材料の粉体若しくは有機質材料廃棄物の粉体又はプラスチック材料の粉体及び有機質材料廃棄物の粉体である。プラスチック材料の粉体は、プラスチック一種又は二種以上のプラスチック材料を5ミリメートル以下の粒度に粉砕したものである。本発明において、プラスチック材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド、セルロースプラスチック、ポリスチレン、天然及びゴム合成ゴム、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、プラスチックアロイ、その他有機高分子重合体、グラフト重合体及び共重合体等のプラスチック材料及びそのプラスチック材料の廃材を包含する。本発明において、プラスチック廃材は、フィルム状、板状及びブロック状成形体等の成形体であるが、破砕又は粉砕して、小片状又は粉状(以下粉状という)とすることにより、保水性を高めることができるので、性能及び価格の上から好ましい。プラスチック廃材は、例えば、衛生用品の製造時に発生する規格外の不良品若しくは裁断屑を包含し、また、前記衛生用品の不良品の再生処理時に発生する廃品及び使用済みの衛生用品の再生処理時に発生する廃品であって、前記衛生用品の製造工程及び再生工程において利用されないものである。したがつて、本発明において、プラスチック廃材は、製造されたプラスチック製品の中で、廃棄される規格外の不良プラスチック製品及びその製品の製造工程において発生し、その侭では当該製品の素材として再生及び使用できない端切れのプラスチック材料や端屑のプラスチック材料などのプラスチック廃材及び当該プラスチック製品の使用済みで廃棄されるプラスチック廃棄物を包含する。
【0013】
本発明において、例えば、乳パッド廃棄物、失禁パッド廃棄物、紙おむつ廃棄物や生理用ナプキン廃棄物等のプラスチック材料を含む廃棄物は、粉状にして、粒状の排泄物処理材に使用して保水性が良好であり、保水性材料として使用可能である。また、プラスチック廃材から回収されるもう一方の分離産物は、分級等によるパルプ及び吸水性樹脂に富む分離産物であるが、プラスチック廃材から回収されたフラッフパルプに富む分離産物は、有機質材料廃棄物として、粒状の排泄物処理材に使用して吸水性が良好であり、吸水性材料として使用可能である。
【0014】
本発明において使用されるプラスチック廃材としては、プラスチック材料に富む、即ち10重量%以上、好ましくは30重量%の含有率でプラスチックを含有する粉状プラスチック材料及びプラスチック廃材をいい、例えば、このようなプラスチック廃材としては、動物用排泄物処理材の廃材粉砕物、動物用排泄物処理材の廃材のプラスチック材料に富む分級等による分離産物、紙おむつ廃材の粉砕物、紙おむつ廃材のプラスチック材料に富む分級等による分離産物、生理用ナプキン廃材の粉砕物、生理用ナプキン廃材のプラスチック材料に富む分級等による分離産物、動物用紙おむつ廃材の粉砕物、動物用紙おむつ廃材の粉砕物、動物用紙おむつ廃材のプラスチック材料に富む分級等による分離産物、動物用生理用ナプキン廃材の粉砕物、動物用生理用ナプキン廃材のプラスチック材料に富む分級等による分離産物、乳パッド廃材の粉砕物、乳パッド廃材のプラスチック材料に富む分級等による分離産物、汗パッド廃材の粉砕物、汗パッド廃材のプラスチック材料に富む分級等による分離産物、失禁パッド廃材の粉砕物、失禁パッド廃材のプラスチック材料に富む分級等による分離産物、動物用シーツ廃材の粉砕物、動物用シーツ廃材のプラスチック材料に富む分級等による分離産物、マスク廃材の粉砕物、アイマスク廃材の粉砕物、座席用ヘッドカバー廃材の粉砕物、枕カバー廃材の粉砕物若しくは合成樹脂繊維廃材粉砕物又はこれら二以上の粉砕物を含む混合物である。
【0015】
また、本発明において使用されるプラスチック廃材としては、例えば、ラミネート紙廃材がある。ラミネート紙廃材には、ラミネート紙食器廃棄物、ラミネート紙廃材、ラミネート紙の印刷屑、ラミネート紙の端屑などがあるが、製造時に発生する紙食器の不良品、例えばラミネート紙食器の不良品廃棄物の他に、食事に供された使用済みの使い捨て紙食器類の廃棄物をも包含する。さらに、本発明において使用されるプラスチック廃材としては、不織布屑、プラスチックフィルム廃材、プラスチックシート廃材、プラスチック材料製不織布廃材若しくは紙おむつ廃材粉砕物から分離されたプラスチック材料に富む分離産物、これら廃棄物は、ポリエチレン、ポリプロピレン、レーヨン及び合成ゴム材などのプラスチック材料を、フィルムなどの形態で含有するが、この他に、吸水性を有する材料のパルプ材料や紙粉を含み、吸水性を有するので、プラスチック材料に混合して芯部の形成材料として使用することができる。この場合、これらの廃棄物は、5ミリメートル以下の粒度、好ましくは、3ミリメートル以下の粒度、さらに好ましくは2ミリメートル以下の粒度に粉砕されて使用されるが、このような粒度に粉砕すると、前記廃棄物に含有されているプラスチックフィルムは、フィルム間に水分を保持し易くなって保水機能を発揮できるので、保水材として使用可能である。
【0016】
本発明において、粒状の排泄物処理材の吸水性及び保水性を、廉価な材料を使用して増加させるために、粉状プラスチック材料に、粉砕されて粉状の有機質材料廃棄物を混合して、造粒するのが好ましい。本発明において、有機質材料廃棄物は、有機質材料製品の製造時に発生する規格外の不良品若しくは裁断屑、該不良品の再生処理時に発生する廃品及び使用済みの廃品の再生処理時に発生する廃品であって、前記製品の製造工程、並びに不良品及び廃品の再生工程において利用されないものである。本発明において、粉砕されて粉状の有機質材料廃棄物は、一種又は二種以上の有機質材料廃棄物を5ミリメートル以下の粒度に粉砕したものである。ここにおいて使用される有機質材料廃棄物は、有機質材料の廃材や有機質材料の廃棄物であり、このような有機質材料廃棄物としては、例えば、動物用排泄物処理材の廃材のパルプに富む分級等による分離産物、寝具用シーツ廃材のパルプに富む分級等による分離産物、マスク廃材のパルプに富む分級等による分離産物、アイマスク廃材若しくはアイマスク廃材のパルプに富む分級等による分離産物、座席用ヘッドカバー廃材若しくは座席用ヘッドカバー廃材のパルプに富む分級等による分離産物、枕カバー廃材若しくは枕カバー廃材のパルプに富む分級等による分離産物、紙おむつ廃材若しくは紙おむつ廃材のパルプに富む分級等による分離産物、生理用ナプキン廃材若しくは生理用ナプキン廃材のパルプに富む分級等による分離産物、動物用紙おむつ廃材若しくは動物用紙おむつ廃材のパルプに富む分級等による分離産物、動物用生理用ナプキン廃材若しくは動物用生理用ナプキン廃材のパルプに富む分級等による分離産物、乳パッド廃材若しくは乳パッド廃材のパルプに富む分級等による分離産物、汗パッド廃材若しくは汗パッド廃材のパルプに富む分級等による分離産物、失禁パッド廃材若しくは失禁パッド廃材のパルプに富む分級等による分離産物又は動物用シーツ廃材若しくは動物用シーツ廃材のパルプに富む分級等による分離産物、ラミネート紙廃材、ラミネート紙の印刷屑、ラミネート紙の端屑、バフ粉、ダンボール屑、新聞屑、雑誌屑、製紙スラッジ、パルプスラッジ、不織布屑、合成樹脂繊維廃材、木材屑、鉋屑、木粉、家屋の解体材、新築廃材、紙粉、チタン紙廃材、焙煎コーヒー豆の抽出残渣、茶殻、野菜屑、生ごみ、活性汚泥等の汚泥、使用済み切符若しくはパンチ屑、又はこれら二以上を含む混合物があり、これらは何れも、例えば、5ミリメートル以下の粒度の粉状物に粉砕して使用される。
【0017】
本発明において、前記野菜屑としては、葉菜屑、茎菜屑、果菜屑、花菜屑、香辛野菜屑、きのこ屑、山菜屑若しくは野草屑又はこれら二以上の屑を包含し、例えば、▲1▼ 水耕栽培の工場からの不適格品、例えば、もやし、かいわれ大根等の不適格品、▲2▼ 青果市場からの各種厨房の残り物、例えば、白菜、レタス、キャベツ、ほうれん草等の葉菜の表皮や、大根、人参、牛蒡、蕪等の根菜の葉の部分、▲3▼ 給食センターや惣菜工場からのジャガイモの皮や果実の皮等の各種野菜の廃棄部分、▲4▼ 生産農家からの各種野菜についての不適合品である廃棄野菜、▲5▼市場の各種野菜についてのコスト調整の廃棄野菜、▲6▼ ジュース工場からの人参などの野菜汁の絞り粕及び林檎やオレンジなどの果汁の絞り粕、又は▲7▼ スーパーマーケット等のカット野菜の加工工程で発生する各種野菜の切り屑や残り滓等、又はこれら二種以上の屑を含む。さらに、本発明においては、芋焼酎、麦焼酎及び米焼酎の焼酎製造時に発生する蒸留残渣をも包含する。また、本発明において、茶殻は、茶葉を水若しくは加熱された高温の水により浸出若しくは抽出された残渣を包含し、乾燥状態の茶殻及び含水する湿った状態の茶殻を包含する。焙煎コーヒー豆の抽出残渣は、焙煎されたコーヒー豆を水若しくは加熱された高温の水により浸出若しくは抽出された残渣、即ち抽出残渣を包含し、乾燥された乾燥状態の抽出残渣及び含水する湿った状態の抽出残渣を包含する。
【0018】
本発明において、粒状の排泄物処理材の吸水能力及び保水能力を大きくする場合には、含水吸水性樹脂の他に吸水性樹脂を芯部に配合することができる。また、本発明において、粒状の排泄物処理材が使用時に尿等で濡れた粒子同士を付着させて塊状とさせるために、尿等で濡れて付着し合うような性質を有する被覆層部を、造粒物の表面の少なくとも一部を覆って形成するのが好ましい。このような被覆層部は、従来の粒状の排泄物処理材において、尿等で濡れて付着し合うような性質を有する表面層を形成する材料により形成することができる。本発明においては、このような表面層と同等の被覆層部を形成するために、被覆材料として、吸水性樹脂又は接着性を有する材料又は吸水性樹脂及び接着性を有する材料の混合物が使用され、被覆層部を形成する被覆組成物には、該混合物が被覆材料の紙粉と共に使用される。
【0019】
本発明において、粒状の排泄物処理材の被覆層部は、被覆層部に混合された着色されている紙粉により着色されている。このように被覆層部に着色されている紙粉を混合することによって、粒状の排泄物処理材が着色されると、顔料や染料が、定着等により紙粉に固定又は結合されて、紙粉から容易に溶出しなくなるので、使用時に濡れた粒状の排泄物処理材に、動物や人が接触しても処理材の色が着くことがなくなり、着色性物質により手足が汚れることがなくなる。
【0020】
本発明において、被覆組成物は、紙粉、着色されている紙粉及び接着性を有する材料を包含する。ここで、被覆組成物に使用される紙粉としては、衛生用紙の製造工程から排出される規格外の衛生用紙廃材又は衛生用紙の裁断屑などがある。このような被覆組成物に使用される紙粉は、薄葉紙、薄葉紙廃材、衛生用紙、衛生用紙廃材、トイレットペーパー用紙、トイレットペーパー廃材、ティッシュペーパー用紙、ティッシュペーパー廃材、化粧紙用紙、化粧紙廃材、ちり紙用紙、ちり紙廃材、紙綿、紙綿廃材、紙タオル、紙タオル廃材、便座シート廃材、新聞用紙、新聞紙屑、雑誌屑、バフ粉、機械パルプ、機械パルプ廃材、化学パルプ、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ、セミケミカルパルプ廃材、綿状パルプ、綿状パルプ廃材、木材パルプ、木材パルプ廃材、古紙パルプ、セルロース系再生繊維、セルロース系再生繊維廃材、セルロース系半合成繊維、セルロース系半合成繊維廃材、パルプ、吸水性繊維廃材、パルプ廃材、綿、綿廃材、合成繊維若しくは合成繊維廃材の粉砕物、又はフラッフパルプ、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉又はこれら二以上の粉砕物の混合物などがある。これらは何れも、0.5ミリメートル以下の粒度、好ましくは、0.35ミリメートル以下の粒度、さらに好ましくは0.25ミリメートル以下の粒度、さらに好ましくは0.1ミリメートル以下の粒度の粉状物に粉砕されて芯部又は被覆層部の形成に使用される。着色されている紙粉は、紙粉を形成する紙粉の原料を、着色した後に粉砕して作ることができ、また、紙粉を着色して作ることができる。前記の被覆組成物に使用される紙粉は、有機質材料として芯部にも使用可能である。
【0021】
本発明において、造粒された粒状物粒子に含まれる有機質材料の固有の色調を隠すために、顔料や染料等の着色性物質で着色されている紙粉を配合した被覆組成物を、造粒により形成された粒状物の上に散布等により付着させて、芯部を形成する造粒された粒子の上に被覆層部を形成する。被覆層部を形成する場合、着色されている紙粉の使用量は、着色が不均一にならない量であり、例えば、濃い着色を希望するときは、被覆組成物中の着色されている紙粉の含有率は20重量%乃至10重量%とすることができるが、着色されている紙粉は、他の素材に比して高価であるから、芯部の色を隠す程度で使用することが好ましい。被覆組成物中の着色されている紙粉の含有率は、20重量%以下、好ましくは10重量%以下、よりに好ましくは5重量%以下、さらに好ましくは3重量%以下とすることができる。赤、茶、緑及び青等の色の場合は比較的少ない量で足りる。本発明においては、造粒された粒状物を均一に着色するために、予め着色されている紙粉を配合した被覆組成物により、有色の造粒物を被覆して、着色されている紙粉の配合量を求めておくのが好ましい。着色されている紙粉の粒度は、粉砕コストの許す限りで、細かい方が、着色した色の均一化が行われるので好ましい。例えば、被覆組成物中の着色されている紙粉の粒度は、0.35mm以下の粒度とすることが好ましく、また、0.25mm以下の粒度とするのがより好ましく、0.1mm以下の粒度とするのがさらに好ましい。
【0022】
本発明において、粒状の排泄物処理材は、5ミリメートル以下の粒度のプラスチック材料の粉体又はプラスチック材料の粉体又は有機質材料廃棄物の粉体を含む造粒物表面が、被覆層部又は着色された被覆層部で覆われているので、プラスチック材料の粉体及び/又は有機質材料廃棄物の粉体に特有の薄茶等の色を隠すことができ、粒状の排泄物処理材の使用時における、例えば室内の調度との調和、衛生感、使用者の好み及び色彩雰囲気等に応じることが可能なり、また、粒状の排泄物処理材の多色化を可能にすることができる。
【0023】
このような有色の芯部の色を隠す被覆組成物に私用される着色されている紙粉を着色する顔料としては、無機質顔料としては、炭酸カルシウムや硫酸カルシウムの粉体がある。しかしこれらのほかにも、被覆材料に配合される無機質材料の粉体としては、例えば、白色顔料としての無機質材料の粉体を使用することができる。このような無機質材料の粉体としては、カオリンクレー、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、サチンホワイト、石膏、二酸化チタン、二酸化珪素、酸化アルミニウム、ゼオライト、ベントナイト、カオリン又は活性炭などの粉体を使用することができる。ゼオライト、ベントナイト、カオリン又は活性炭の粉体を使用すると、吸着作用により、粒状の排泄物処理材に脱臭機能を持たせることができるので好ましい。このような無機質材料の粉体は、顔料又は染料と共に加熱下又は加熱することなく、攪拌混合しながら着色することができる。
【0024】
本発明において、顔料としては、白色顔料、黒色顔料、灰色顔料、赤色顔料、茶色顔料、黄色顔料、緑色顔料又は紫色顔料がある。染料としては、動物染料、植物染料、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、フタロシアニン染料又は塩基性染料がある。白色顔料としては、亜鉛華、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸バリウム、沈降性炭酸カルシウム、胡粉、石膏、アルミナ白、クレー、シリカ、滑石粉、珪酸カルシウム、鉛白、鉛亜鉛華、リトポン、硫化亜鉛、塩基性硫酸鉛、硫酸鉛、アンチモン白、酸化ジルコン、酸化錫、メタホウ酸バリウム若しくは炭酸マグネシウム又はこれらの混合物を使用することができる。灰色顔料としては、亜鉛末、亜酸化鉛、硫化鉛、炭化珪素又はスレート粉があり、赤色顔料としては、弁柄、鉛丹、朱、カドミウム赤、モリブデン赤、アンチモン赤、クロム・錫赤、コバルト・マグネシヤ赤、クロム赤、コバルト赤、亜酸化銅又は赤群青がある。また、茶色顔料としては、アンバー、酸化鉄粉、プロシャ茶、バンダイク茶、銅茶又はコバルト茶があり、黄色顔料としては、黄鉛、亜鉛黄、黄土、カドミウム黄、カドモポン、バリウム黄、ストロンチウム黄、黄酸化鉄、クロム・チタン黄、アンチモン黄若しくはチタン黄がある。さらに、緑色顔料としては、クロム緑、亜鉛緑、酸化クロム、ギネー緑、コバルト緑、エメラルド緑、緑土、コバルトクロム緑、若しくはマンガン緑があり、青色顔料としては、群青、紺青、コバルト青、タングステン青、モリブデン青、又はセルリアンがある。紫色顔料としては、マルス紫、濃口コバルト紫,淡口コバルト紫又はマンガン紫があり、黒色顔料としては、カーボン黒、骨炭、黒土、シリカ黒、クロム黒又はクロム酸銅がある。
【0025】
本発明において、微細な無機質材料粒子を着色する着色物質として、顔料及び染料を使用することができる。このような顔料及び染料には、黒色のものとしては、カーボン、エリオクロムブラックT、アミノブラック10B及びクロラゾルブラックBHがある。青色の顔料及び染料としては、シアニンブルー、アゾブルー及びパテントブルーがあり、緑色の顔料及び染料としては、シアニングリーン及びエメラルドグリーンがあり、黄色の顔料及び染料としては、アゾイエロー、アシッドイエロー及びハンサイエローがある。紙粉は、染料、顔料等により予め着色して、各種着色用の材料として使用することができる。本発明において、無機顔料が使用上好ましいが、このような無機顔料としては、コバルト顔料、鉄顔料、クロム顔料、マンガン顔料、銅顔料、バナジウム顔料又は硫化物顔料がある。
【0026】
本発明において、造粒により形成された粒子は造粒時の水分を含有しており、被覆組成物は、その表面に散布等により供給されて、粒状物の表面に付着して被覆層部を形成する。本発明において、造粒により形成された粒状物への被覆組成物の散布により、被覆材料中に含まれている着色されている紙粉は、造粒により形成された粒子表面に付着して、粒状の排泄物処理材を望む色調に均一に着色する。本発明において、造粒された粒状物は、被造粒混合物の素材の有機質材料の色調を有するが、該造粒された粒状物を、前記素材が本来有する色調とは異なる色調に着色されている紙粉を含有する被覆組成物で被覆すると、造粒された粒子は、前記造粒物の素材が本来有する色調とは異なる色調を有する着色されている紙粉により着色されるので、造粒物の素材とは異なる色調に着色することができる。したがって、粒状の排泄物処理材の色調を、例えば、青色及びその他使用時に周囲の環境に馴染む色調、又は顧客の好みの色調にすることができる。
【0027】
本発明において、着色されている紙粉は、例えば、顔料又は染料その他の着色剤で着色されており、紙粉及び吸水性樹脂と混合して被覆組成物を形成する。本発明において、被覆組成物により形成される被覆層部は、粒状の排泄物処理材の外層部を形成するものであって、粒状の排泄物処理材が尿で濡れたときに、粒状の排泄物処理材の粒子同士を結合する作用を有するものである。本発明において、粒状の排泄物処理材の粒子が、夫々の被覆層部を介して、互いが容易に結着するように、例えば、接着機能を有する物質、即ち接着剤を、被覆組成物に配合することができる。
【0028】
本発明において、接着剤としては、例えばα澱粉等の糊剤やポリアクリル酸ナトリウム等の高吸水性樹脂がある。このような接着剤として機能する糊剤等の接着剤としては、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、甘藷澱粉、コーンスターチ、タピオカ澱粉、米澱粉、デキストリン、各α化した澱粉などの澱粉類、アクリルアミド、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース又はアルギン酸ナトリウムを使用することができ、又はこれら二以上を組み合わせて使用することができる。また、その他の接着剤としては、ポリビニルアルコール、ゼラチン、高吸水性樹脂、ビニルエステル、ベントナイト、ポリビニルアルコール(PVA)(ポバール:商品名)、プルラン、カゼイン又はゼラチンなどがあり、これらは、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して使用される。また、アルコール溶解性の接着剤としては、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)又はポリビニルピロリドン或は(PVP)などがあり、この場合も同様に、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して使用することができる。ゼラチン等のゲル化剤及びポリビニルアルコールは、5ミリメートル以下の粒度の被造粒材料の粒子の確りした造粒物を形成できるので好ましい。本発明において、接着性を有する材料として、ロースビンガム,タラガム、グアーガム又はキサンタンガムなどの増粘剤がある。これら増粘剤は、単独で又は吸水性樹脂又は接着剤又は吸水性樹脂及び接着剤と共に接着剤として使用することができる。
【0029】
本発明において、造粒により形成された粒状物を着色された紙粉を含有する被覆組成物により被覆して、着色された粒状の排泄物処理材とする場合、排泄に使用後に、排泄により濡れた粒状の排泄物処理材の部分が、透けて下の色が浮き出るようにすることができる。この場合、濡れている部分と濡れていない部分とは被覆層部の下の色が、浮き出ているか否かで見分けることができる。この場合、芯部となる造粒により形成された粒状物の色調が、濡れて外部から透けて見えるように、着色されている紙粉の色調を、造粒により形成された粒状物の色調と相違する色調とか、又は造粒により形成された粒子の色調より薄い色調にすることができる。
【0030】
本発明において、粒状の排泄物処理材に使用される素材の有機質材料の粉体が、臭気を有する場合には、有機質材料による臭気等を緩和するために、また、衛生的に安全なものとし、また、触って、さらさらした感触を与え、さらに、黴や不快な臭いを発生させないために、造粒物は、水分が12重量%以下、好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは、8重量%以下になるように乾燥される。この乾燥された被覆粒状物は、粉塵等を発生させないために、造粒物は、1ミリメートル以上の粒度を有する粒状物に形成されるのが好ましい。また、該乾燥された被覆粒状物が、有機質材料廃棄物の粉砕物の臭気が室内の環境を悪化させることが無いように、また、衛生的に安全であるように、乾燥された造粒物又は被覆粒子には、添加物質、即ち、殺菌作用を有する物質、脱臭作用を有する物質、着色作用を有する物質若しくは接着作用を有する物質又はこれらの一種若しくは二種以上の物質を混合することができる。
【0031】
本発明において、粉状プラスチック材料及び有機質材料廃棄物の粉体は、1ミリメートル以上の粒度を有する粒状の排泄物処理材に形成するために、造粒し易い粒度、例えば、5ミリメートル以下の粒度、好ましくは3ミリメートル以下の粒度に粉砕される。本発明において、粉砕は、乾式及び湿式で行なうことができる。粉状プラスチック材料が湿式の分級等による分離産物である場合には、水を含んだ状態であり、その侭湿式で粉砕される。また有機質材料廃棄物も放置されて水を含んだ状態である場合には、これら材料は湿式で粉砕される。湿式により粉砕する場合には、塵埃等の発生が無いので好ましい。したがって、有機質材料廃棄物が、水分含有率の少ないプラスチック材料の場合にも、粉砕工程を湿式で行い、混合工程も水を含んだ状態で行なうことができる。また、これらのプラスチック材料の粉体又はプラスチック材料及び有機質材料廃棄物の混合物と含水吸水性樹脂の混合は、例えば、スクリューフィーダーにより搬送される過程で行なうことができる。
【0032】
本発明において、有機質材料がプラスチック材料である場合、乾燥造粒物中のプラスチック材料の粉体乾燥物の含有率は30重量%以上、好ましくは50重量%以上であり、プラスチック材料の粉体乾燥物に混合される有機質材料廃棄物の粉体乾燥物は、プラスチック材料の粉体乾燥物より少ない量で含有される。有機質材料廃棄物の粉体乾燥物の含有率は、有機質材料廃棄物の種類に応じて決められる。吸水性及び保水性が大きい有機質材料廃棄物の場合には比較的多量に含有させることができる。しかし、吸水性及び保水性が小さい有機質材料廃棄物の場合には、粉状プラスチック材料の量を多くして、有機質材料廃棄物の量を、例えば30重量%以下、さらに10重量%以下と少なくすることができる。
【0033】
有機質材料廃棄物の中で、吸水能力が大きい有機質材料廃棄物としては、動物用排泄物処理材の廃材のパルプに富む分級等による分離産物、紙おむつ廃材のパルプに富む分級等による分離産物、生理用ナプキン廃材のパルプに富む分級等による分離産物、動物用紙おむつ廃材のパルプに富む分級等による分離産物、動物用生理用ナプキン廃材のパルプに富む分級等による分離産物、乳パッド廃材のパルプに富む分級等による分離産物、汗パッド廃材のパルプに富む分級等による分離産物、失禁パッド廃材のパルプに富む分級等による分離産物又は動物用シーツ廃材のパルプに富む分級等による分離産物、又はこれら二以上を含む混合物などがあるが、このような有機質材料廃棄物には、吸水性樹脂が含まれており、比較的吸水能力が大きくなっている。このように吸水能力が大きい有機質材料廃棄物の場合は、造粒される粒状物中への配合量を多くして吸水能力を増加させることができる。
【0034】
これに対して、有機質材料廃棄物粉砕物に使用される有機質材料廃棄物の中で、野菜屑、チタン紙廃材、使用済み切符、パンチ屑、合成樹脂繊維廃材若しくは家屋の解体材、又はこれら二以上を含む混合物などは、比較的吸水能力が低いが、保水能力があるので比較的少なく配合すると吸水性を失わずに保水性を保つことができる。本発明において、プラスチック廃材の粉体乾燥物の吸水速度が、パルプに比して極端に小さい場合には、その吸水速度の劣る点を補うために、界面活性剤を使用することができる。界面活性剤は、造粒前に、被造粒材料、即ち造粒用組成物に添加される。界面活性剤の添加量は、被造粒材料の5重量%以下、好ましくは1重量%以下とするのが好ましい。界面活性剤は、市販のアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤又はノニオン界面活性剤を使用することができる。また、この場合、界面活性剤は、水等の溶媒に溶解され溶液を希釈して又は希釈しないで使用される。乾燥造粒物は、界面活性剤溶液が添加された混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この形成された造粒物を乾燥して製造される。このように界面活性剤の添加は、造粒により得られた有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物を水に対して濡れ易くさせ、有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物の造粒物、即ち粒状の排泄物処理材についての水の吸収を速くすることができる。また、表面の毛羽立ちを防ぐ目的で、界面活性剤は、被覆層部にも噴霧等により供給することができる。
【0035】
本発明において粒状の排泄物処理材は、その崩壊又は剥離等による粉塵の発生及び飛散を極力避けるために、例えば1ミリメートル以上の粒径の造粒物に造粒されるのが好ましいが、3ミリメートル以上の粒径の粒子に造粒すると、例えば、トイレ用の箱から室内に散り難くなり、仮令散ったとしても、粒子を拾い集めるのが容易であり、室内の衛生を保つ上で好ましい。しかし、これらの場合、1ミリメートル以下の粒子の存在や、3ミリメートル以下の粒子の存在を完全に排斥するものではない。本発明において、造粒物及び被覆粒子は、球状、柱状、粒状、顆粒状若しくはその他の形状又はこれらの混合物に形成することができる。
【0036】
本発明において、水を吸収してゲル状を呈する含水吸水性樹脂としては、衛生用品その他の吸水性樹脂含有製品の使用済みのものから湿式分級等の分離手段により分離回収された水を含有する再生吸水性樹脂又は再生高吸水性樹脂がある。このような再生された吸水性樹脂は、塩素酸ソーダ等の殺菌剤や、衛生用品の場合には、時には尿等の体液中の成分を、微量ながら含有する。本発明において、含水再生吸水性樹脂は、比較的吸水性能の小さい吸水性樹脂及び吸水性能の高い高吸水性樹脂で、水を自重の30倍以上、好ましくは水を自重の50倍以上の量で吸水している吸水性樹脂を包含する。造粒に先立って、プラスチック材料の粉体、又はプラスチック材料の粉体及び有機質材料廃棄物の粉体の混合物には、高吸水性樹脂及び水が混合されるが、一般には、プラスチック材料の粉体、又はプラスチック材料の粉体及び有機質材料廃棄物の粉体の混合物に高吸水性樹脂を混合し、次いで水を混合して、造粒装置を通して造粒される。しかし、この吸水性樹脂が、含水再生吸水性樹脂であって、高倍率で水を吸収して、液状乃至ゲル状となつている場合には、高吸水性樹脂粉及び水の混合が行い易く、また、多くの水を吸収しているので吸水性樹脂の使用量を少なくできて好ましい。このような吸水性樹脂、殊に、含水再生吸水性樹脂は、5ミリメートル以下の粒度のプラスチック材料の粉体、又は5ミリメートル以下の粒度のプラスチック材料の粉体及び5ミリメートル以下の粒度の有機質材料廃棄物の粉体の混合物を造粒装置で押出し造粒するときの潤滑材として機能する。殊に、含水してゲル状又は溶液状となっている高吸水性樹脂は、高吸水性樹脂の量が形成される被覆組成物の1重量%以下の量であっても、潤滑作用を発揮することができる。
【0037】
本発明において、吸水性樹脂は、吸水性樹脂の他に高吸水性樹脂をも意味する。したがって、吸水性樹脂は、該樹脂の重量に対し重量で数十倍から二千倍程度の水を吸収でき、形を保持してゲル状となるか、又は溶液状となる樹脂であり、市販の高吸水性樹脂(高吸水性ポリマー)がある。このような高吸水性樹脂としては、例えば、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−スチレンスルホン酸グラフト共重合体及び澱粉−アクリルアミドグラフト共重合体などの澱粉系高吸水性樹脂、セルロース−アクリロニトリルグラフト共重合体、セルロース−スチレンスルホン酸グラフト共重合体及びカルボキシメチルセルロースの架橋体などのセルロース系高吸水性樹脂、ヒアルロン酸及びアガロースなどの多糖類高吸水性樹脂、コラーゲン等のたんぱく質高吸水性樹脂、ポリビニルアルコール架橋重合体及びポリビニルアルコール吸水ゲル凍結解凍エラストマーなどのポリビニルアルコール系高吸水性樹脂、ポリアクリル酸ナトリウム架橋重合体及びアクリル酸ナトリウム−ビニルアルコール共重合体などのアクリル系高吸水性樹脂、ポリエチレングリコール−ジアクリレート架橋重合体などのポリエーテル系高吸水性樹脂、無水マレイン酸系(共)重合体及びビニルピロリドン系(共)重合体などの付加重合体系高吸水性樹脂、エステル系ポリマー及びアミ系ポリマーなどの縮合系高吸水性樹脂などがあり、また、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、ポリエチレングリコールの架橋物、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、キトサンの塩又はプルランのゲルなどがある。これら高級水性樹脂は、造粒に先立って、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料,又は粉状プラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物の混合物に、単独で又は2種以上の混合物の形で配合することができる。
【0038】
本発明において、被造粒組成物には、脱臭作用又は消臭作用を有する物質、即ち、脱臭剤を混合して、粒状の排泄物処理材に脱臭作用を保持させることができる。ことができる。このような脱臭剤としては、活性炭、シリカゲル、木酢液、竹酢液、焙煎コーヒー豆の抽出残渣、茶殻、ゼオライト、ベントナイト、カテキン類、カルコン、フラバノン、フラボン、フラボノール、フラバノノール、フラバノール、イソフラボン、アントシアン類、スメルナーク(商品名:株式会社東海興産製)、ミヤラビ(商品名:発売元:海球倶楽部)パンシルBA−210−1(柿抽出液)(リリース科学工業株式会社製)、金属銅又は銅イオンを繊維材料に担持させた脱臭作用を有するパルプ若しくはカラーパルプ又はヒバ油、又はこれらの二種以上の混合物がある。
【0039】
本発明において、排泄物処理材は、保存時の黴の発生を避けるために、5ミリメートル以下の粒度の有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物の乾燥造粒物に、殺菌作用を有する物質を添加することができる。本発明において、このような殺菌作用を有する物質は、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料乾燥物、又は粉状プラスチック材料乾燥物及び有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物を脱色しないように、脱色作用を有しないものであるのが好ましい。このような殺菌作用を有する物質は、例えば、食品の保存及び殺菌に使用される食品用の保存料及び殺菌料であるのが好ましい。このような殺菌作用を有する物質としては、例えば、有機酸、食塩、ソルビン酸又はその塩、プロピオン酸カルシウム、ヒノキチオール並びに安息香酸又はその塩などの殺菌剤、防腐剤及び防黴剤を使用することができ、この他に抗菌剤を使用することができる。本発明において、殺菌作用を有する物質としては、以上の他に、酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウム、ヒノキチオール、次亜塩素酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、二酸化塩素若しくは食塩、又はこれら2種以上の混合物がある。
【0040】
酸化により容易に脱色されない顔料を5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料乾燥物や有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物の着色物質とする場合には、次亜塩素酸又はその塩、例えば次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸カルシウム、これらの他に二酸化塩素を使用することができる。ヒバ油の中の有効成分であるヒノキチオールの添加は、桧及びひば等のヒノキチオールを含有する木粉を添加して行なうことができる。このようなヒノキチオール含有の木粉を使用することは、製材工場の廃物を有効に利用することができるので好ましい。
【0041】
本発明において、被覆層部は、被覆組成物により形成され、この被覆組成物は、紙粉と着色されている紙粉と接着性を有する材料の混合物に、さらに場合によっては添加物質を混合して調製することができる。本発明において、被覆組成物としては、紙粉と、着色されている紙粉と、吸水性樹脂若しくは接着剤又は吸水性樹脂及び接着剤で形成されているのが好ましい。この場合、被覆層部を形成する紙粉の量は、被覆層部の50重量部以上であり、好ましくは60重量%であり、さらに好ましくは、紙粉55重量%である。また,被覆層部を形成する吸水性樹脂の量は、被覆層部に対して40重量%以下であり、好ましくは、35重量%である。被覆層部を形成する吸水性樹脂としてアクリル酸ナトリウムの使用は、被覆層部を形成する過程で、粒子相互の結着が強固となるので、アクリル酸ナトリウムの使用量は30重量パーセントパーセント以下とし、接着力の不足は、澱粉系高吸水性樹脂で代えるのが好ましい。
【0042】
本発明において、粒状の排泄物処理材は、プラスチック材料の粉体又はプラスチック材料の粉体及び有機質材料廃棄物の粉体を含む造粒物表面を、被覆層部で覆って形成することができる。使用時に、例えば尿は、粒状の排泄物処理材の被覆層部の表面に付着し、尿が被覆層部に付着して濡れた粒状の排泄物処理材は、互いに濡れた被覆層部を介して結着し、固形排泄物の場合には、該排泄物の周囲に付着すると共に、該排泄物を包み込むように互に結着する。本発明においては、粒状の排泄物処理材は、排泄物をその周囲から包み込んで結着するので、排泄物の汚臭等は、排泄物処理材に吸着されて周囲に放散されない。以上のように、本発明においては、粒状の排泄物処理材の被覆層部には、接着剤として、ポリビニルアルコールや小麦粉等の糊剤等の接着剤が混合されているので、人又は動物の排泄物に付着して、排泄物を塊状に包み込むこととなり、後始末が簡単かつ容易である。また、動物の排泄処理材の芯部等に補助脱臭剤及び/又は高吸水性樹脂が混合されている場合には、排泄物処理材として更に優れた脱臭性並びに吸水性及び保水性を発揮する。本発明において、芯部の上に形成される被覆層部が、適度の吸水及び接着機能を有するように、各種パルプ材料粉又は紙粉の他に各種吸水性樹脂を配合して形成することができる。この場合、被覆層部は、例えば、パルプ材料粉又は紙粉に加えて、吸水及び接着機能を有する吸水性樹脂、吸水量が比較的大きい高吸水性樹脂及び増粘剤として機能する吸水性樹脂を、実験的に求められた適当な比率で配合して形成することができる。
【0043】
本発明において、粒状の排泄物処理材の素材である、プラスチック材料の粉体及び有機質材料廃棄物の粉体の粒度は、5ミリメートル以下とされ、好ましくは3ミリメートル以下とされる。殊に、素材の粒度が、5ミリメートル以下の場合には、得られる乾燥造粒物の保水性が大きくなるので好ましい。素材の粒度が、3ミリメートル以下の粒度の場合には、得られる乾燥造粒物の保水性をさらに大きくできるので好ましい。本発明において、有機質材料廃棄物の粉体は、造粒に先立って、粉状プラスチック材料の粉体に40重量%以下の量で、好ましくは10重量%以下の量で混合することができる。
【0044】
本発明は、従来、廃物とされて、その処理が問題とされていたプラスチック材料の粉体及び有機質材料廃棄物の粉体を、含水吸水性樹脂と混合して、造粒して、粒状の排泄物処理材とするので、5ミリメートル以下の粒度の素材の粉砕物に、例えば、茶殻、活性炭入りたばこフィルター部廃材、活性炭入りプラスチック材料廃物等の可燃性の脱臭剤を混合して、造粒して、1ミリメートル以上、好ましくは3ミリメートル以上の粒径の粒子を形成し、この粒子を、パルプ又は紙粉と、高吸水性樹脂及び/又は接着剤と、着色されている紙粉とを含有する被覆組成物により被覆して、粒状物の表面に均一に着色された被覆層部を形成して、人又は動物用の粒状の排泄物処理材とするものであり、主として可燃物で構成されており、粒状の排泄物処理材として、尿の吸収が良く、また保水性が良く、消臭性が顕著に良好である上に、焼却等廃棄処理が容易である。本発明における粒状の排泄物処理材は、主として可燃物で構成されており、しかも、高発熱量のパルプ又は紙粉、及び高発熱量のプラスチック材料を主として含有しているので発熱量が大きく、使用後の焼却が容易である。
【0045】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の態様の例を説明するが、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限されるものではない。
図1は、本発明の一実施例の粒状の排泄物処理材を製造する工程を示す概略の平面図である。
【0046】
図1において、たばこフィルター部廃材供給ホッパー1は、たばこフィルター部廃材をベルトコンベヤ装置2に供給できるように、ベルトコンベヤ装置2の搬送路上に設けられており、また、ラミネート紙廃材供給ホッパー3は、ラミネート紙廃材をベルトコンベヤ装置4に供給できるように、ベルトコンベヤ装置4の搬送路上に設けられている。ベルトコンベヤ装置2及びベルトコンベヤ装置4の夫々の端部出口5及び6は、夫々、粉砕機7の導入口部8に接続しており、たばこフィルター部廃材及びラミネート紙廃材を粉砕機に供給可能となっている。粉砕機8の粉砕物排出路9の出口10は、スクリューコンベヤ装置11の導入部12に接続しており、粉砕機8で粉砕混合されたたばこフィルター部廃材及びラミネート紙廃材の粉砕混合物は、スクリューコンベヤ装置11に、その導入部12から導入される。本例において、スクリューコンベヤ装置11の導入部12には、また、焙煎コーヒー抽出残渣供給ホッパー13に接続するベルトコンベヤ装置14の端部出口15が接続しており、焙煎コーヒー抽出残渣は、スクリューコンベヤ装置11にその導入部12から導入されて、たばこフィルター部廃材及びラミネート紙廃材の粉砕混合物と混合される。
【0047】
本例において、スクリューコンベヤ装置11の中間部には混合部16が形成されており、混合部16には、α−澱粉供給ホッパー17が接続して、α−澱粉は、α−澱粉供給ホッパー17から供給路を18を介して、スクリューコンベヤ装置11の混合部16内に供給される。スクリューコンベヤ装置11の端部出口19は、ディスクペレッター20の導入ホッパー21に接続している。本例においては、造粒装置として、ディスク型押出し式造粒装置、即ち、ディスクペレッターが使用されるので、たばこフィルター部廃材及びラミネート紙廃材粉砕混合物、焙煎コーヒー抽出残渣及びα-澱粉の混合物の被造粒組成物は、35重量%以下の含水率に調整され、一様な又は略一様な含水状態に混合される。しかし、造粒装置が、ミートチョッパー等のスクリュー押出し型造粒装置の場合には、35重量%以上の含水率に調製することが必要である。
【0048】
このように混合された被造粒組成物は、導入ホッパー21から、ディスクペレッター20に供給されて、ダイス(図示されていない)から、径が4mm長さが10mmの柱状の造粒物として押し出される。ディスクペレッタ20のダイスの下方には、押し出された造粒物を、円形篩の振動型整粒機22に送るための造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置23が設けられている。本例において、前記造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置23の造粒物出口24は、振動型整粒機22上に位置している。前記振動型整粒機22の目の開きは、粒子径の4mmより小さく、約3.5mmである。振動型整粒機22は、互いに付着する造粒物を、振動させることにより,付着し合った粒を個々の粒子に解すものであり、使用時の粉化を極力少なくするために設けられている。該振動篩型整粒機22において、該振動篩型整粒機22の4mm以上の粒度の篩上粒子は、篩上出口から出て、該篩上出口に接続する篩上ベルトコンベヤ装置25に送り出される。この篩上ベルトコンベヤ装置25に送り出された篩上粒子は、その表面を、被覆組成物で被覆するために、篩上ベルトコンベヤ装置25から第一被覆装置27に供給され、個々の粒子には、被覆組成物が散布される。一方、振動型整粒機22の篩下粒子は、篩下出口(図示されていない)に設けられている篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ装置(図示されていない)に移され、該ベルトコンベヤ装置から、ディスクペレッター20へのスクリュー11の混合部16に戻される。
【0049】
本例において、前記第一被覆装置27には、被覆組成物供給ホッパー28が被覆組成物供給路29を介して接続しており、該被覆組成物は、被覆組成物供給路29により、振動篩型の第一被覆装置27に供給される。本例において、被覆組成物は、例えば、衛生用品製造工場で発生する0.35mm以下の粒度の高吸水性樹脂入りの紙粉60重量部、40μm以下の粒度の接着機能を有する高吸水性樹脂35重量部及び銅イオンを繊維材料に担持させた脱臭作用を有し、0.35mm以下の粒度の黄色カラーパルプ35重量部を混合して調製された被覆組成物が混合物であった。
【0050】
前記振動型整粒機22において解された4mm以上の粒度の芯部となる粒子は、前記振動型整粒機22の篩上搬送用のベルトコンベヤ装置25から第一被覆装置27に搬出される。該第一被覆装置27に搬出された芯部となる粒子は、該第一被覆装置27において、該第一被覆装置27に設けられている被覆組成物供給装置28の被覆組成物供給路29から被覆組成物が散布され、被覆組成物により被覆される。芯部となる粒子は、被覆組成物供給路29から被覆組成物が散布されて、該被覆組成物により、粒子の表面が均一な黄色に着色される。
【0051】
本例において使用される第一乃至第五の被覆装置27,33、36,39及び42は、共に同一タイプの振動型の被覆装置であり、本例においては、これら五基の被覆装置27,33、36,39及び42は直列に接続して設けられている。即ち、第一被覆装置27の排出路31は第二被覆装置33に接続し、第二の被覆装置33の排出路34は第三被覆装置36に接続し、第三被覆装置36の排出路37は第四被覆装置39に接続し、第四被覆装置39の排出路40は第五被覆装置42に接続している。第一乃至第五の被覆装置27,33、36,39及び42において、前記振動型整粒機22において解された4mm以上の粒度の芯部となる粒子は、順次黄色の被覆組成物で被覆されて黄色の被覆組成物層が重ねられ、黄色の被覆粒子が形成される。
本例において、第五被覆装置42には、水の噴霧装置43が設けられており、被覆層部が形成された被覆粒子の被覆層部に、水の噴霧装置43から、水道水等の水が噴霧される。
【0052】
第五被覆装置43において、被覆層部に水道水が噴霧された被覆粒子は、第五の被覆装置43には被覆粒子搬送用ベルトコンベヤ装置44が接続しており、第五の被覆装置43で被覆された被覆粒子は、該被覆粒子搬送用ベルトコンベヤ装置44が接続する乾燥機45に送られる。黄色の被覆組成物で被覆された被覆粒子は、乾燥機45、例えば熱風乾燥機に導入され、乾燥される。乾燥機45の乾燥物出口46の下方には、乾燥粒子搬送用のベルトコンベヤ装置47が設けられている。この乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置47の搬出端は、整粒装置49の入り口部48に設けられている。整粒装置49の出口には、乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置50が接続しており、整粒装置49は、該ベルトコンベヤ装置50を介して乾燥被覆粒子収容タンク51に接続している。乾燥機45で乾燥された乾燥被覆粒子は、整粒装置49で整粒され、乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置50により、乾燥被覆粒子収容タンク51に搬送される。
【0053】
本例において、乾燥被覆粒子収容タンク51は、排気部に廃塵除去装置(共に図示されていない)を備えている。乾燥被覆粒子は、乾燥被覆粒子収容タンク51に設けられた乾燥被覆粒子搬出用ベルトコンベヤ装置52に取り出され、該乾燥被覆粒子搬出用ベルトコンベヤ装置52の端部出口53から、例えば、目開き10mmの上段篩及び目開き4mmの下段篩を備える整粒用の円形振動篩装置54に送られて、比較的粗い粒子と比較的細かい粒子が分離除去されて、整粒される。整粒された被覆粒子は粒状の排泄物処理材の製品である。円形振動篩装置54の中段出口(図示されていない)に接続する製品搬出用ベルトコンベヤ装置55は、自動包装装置56に接続しており、整粒された製品は、自動包装装置56に送られて、そこで自動包装される。自動包装装置56には、出荷用ベルトコンベヤ装置(図示されていない)が接続しており、包装された製品は、出荷用ベルトコンベヤ装置から出荷される。
【0054】
本例の装置は以上のように構成されているので、所定量のたばこフィルター部廃材を計量ホッパー1に入れ、また所定量のラミネート紙廃材を計量ホッパー3に入れる。
そこで、たばこフィルター部廃材の粉体供給用のベルトコンベヤ装置2及びラミネート紙廃材供給用のベルトコンベヤ装置4を作動させて、たばこフィルター部廃材及びラミネート紙廃材を、一緒に粉砕機7の導入口6から粉砕機7に入れて0.35mm以下の粒度に粉砕し混合する。粉砕混合されたたばこフィルター部廃材及びラミネート紙廃材の粉砕混合物は、混合物搬送用のスクリューコンベヤ装置11の導入部12に供給され、ディスクペレッター20に送られる。本例において、スクリューコンベヤ装置11の導入部12には、含水率70重量%以上の焙煎コーヒー抽出残渣が供給され、スクリューコンベヤ装置11によりディスクペレッター20に送られる間に、たばこフィルター部廃材及びラミネート紙廃材と混合される。スクリューコンベヤ装置11の中間部に形成されている混合部16には、接着剤のα―澱粉が加えられ、焙煎コーヒー抽出残渣、たばこフィルター部廃材及びラミネート紙廃材の混合物に混合される。
【0055】
スクリューコンベヤ装置11において混合された、α―澱粉、焙煎コーヒー抽出残渣、たばこフィルター部廃材及びラミネート紙廃材の混合物は、造粒用組成物であり、被造粒材料である。造粒用組成物の含水率は、使用される造粒装置がディスクペレッター型の造粒装置である場合には、水分含有率は概略30重量%以下に調製され、使用される造粒装置がミートチョッパー等のスクリュー押出し型造装置である場合には、水分含有率は概略30重量%以上に調製される。
【0056】
本例において、造粒装置20は、ディスク型押出し式造粒装置であり、ダイスの孔径に相当する断面を有し、チョッパーにより所定の長さに切断されて、柱状の造粒物、例えば、平均径が約4mmで、平均長さが10mmの柱状の造粒物粒子が得られる。
造粒装置20のダイスから押し出される造粒物粒子は、造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置23により、円形篩を備える振動型整粒機22に送られて、篩分けにより整粒され、一粒づつに解される。本例においては、振動型整粒機22には、造粒物粒子の表面を濡らして、被覆組成物の付着をし易くするために、水噴霧装置を設けることができる。振動型整粒機22の篩下の4mm以下の粒度の造粒物は、篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ装置(図示されていない)によつて、混合物搬送用のスクリューコンベヤ装置11の混合部16に戻される。4mm以上の粒度の篩上粒子は、篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ装置25によって、第一の被覆装置27に送られ、第一の被覆装置27において、高吸水性樹脂入りの紙粉、接着性を有する吸水性樹脂及びカラーパルプの混合物である被覆組成物が造粒物に対し所定の比率で被覆される。被覆組成物は、被覆組成物供給ホッパー28に接続する被覆組成物供給路29から供給される。
【0057】
第一の被覆装置27で、例えば、黄色の被覆組成物で被覆された一次被覆粒子は、余剰の被覆組成物と共に、第一被覆装置27の排出路31から、第二の被覆装置33に送られ、そこでさらに被覆される。第二被覆装置33で被覆処理された二次被覆粒子は、余剰の被覆組成物と共に第三被覆装置35の排出路38から、第三の被覆装置36に送られて、余剰の被覆組成物によりさらに被覆される。第三被覆装置36で被覆組成物で被覆された三次被覆粒子は、余剰の被覆組成物と共に第三被覆装置36の排出路37から第四被覆装置39に送られて、そこで、余剰の被覆組成物によりさらに被覆される。第四被覆装置39で被覆組成物で被覆された四次被覆粒子は、余剰の被覆組成物と共に第四被覆装置39の排出路37から第五被覆装置39に送られて、そこで、噴霧装置43による水道水の噴霧下に、余剰の被覆組成物によりさらに被覆される。
【0058】
第五被覆装置42で被覆組成物で被覆された第五次被覆粒子は、第五被覆装置42に接続する被覆粒子搬送用ベルトコンベヤ装置44により、乾燥機45に送られて、熱風により乾燥される。熱風乾燥機45の乾燥温度は100℃以上の温度に保たれる。乾燥された被覆粒子は、乾燥装置45の乾燥物出口46に接続する乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置47により、振動篩型整粒装置49に送られ、振動篩型整粒装置49により、4mmより小さい粒度の被覆粒子が分離される。粒度4mm以上の被覆粒子は、ベルトコンベヤ装置50により、乾燥被覆粒子収容タンク51に送られ、整粒された乾燥被覆粒状物は、乾燥被覆粒状物収容タンク51に収容される。
【0059】
乾燥被覆粒子には、被覆工程及び乾燥工程で粒子同士が接着したり、又は粒子の一部が剥離したりして、一部不揃いの粒子となるので、乾燥被覆粒子収容タンク51に収容された乾燥被覆粒子は、乾燥被覆粒子搬出用のベルトコンベヤ装置52を経て、目開きが例えば10mmの上段篩及び目開きが例えば4mmの下段篩を備える整粒用の円形振動篩装置54に送られ整粒されて、粒状の排泄物処理材の製品とされる。円形振動篩装置54で整粒された粒状の排泄物処理材の製品は、製品搬出用ベルトコンベヤ装置55から自動包装装置56に送られて、自動包装される。自動包装装置56で包装された製品は、出荷用ベルトコンベヤ装置から出荷される。
【0060】
本例において、添加物質、即ち、殺菌作用を有する物質、脱臭作用を有する物質、接着作用を有する物質若しくは着色されている紙粉又はこれらの二以上の混合物は、水に混合して噴霧下に被覆造粒物粒子の被覆層部に混合される。着色されている紙粉が混合された被覆粒子の色は着色されている紙粉の色に応じて、白色、黄色、緑色又は青色等の色を呈する。
本例において、界面活性剤は、第五の被覆装置42において、水の噴霧装置43から被覆層部に噴霧することにより被覆層部に混合させて、表面の毛羽立ちを防止することができる。また、界面活性剤は、粒子の吸水性及び保水性を増加させる目的で、また、防黴剤は、黴の発生を防止する目的で、夫々、スクリューコンベヤ装置11の混合部に供給して、造粒用組成物に混合することができる。本例においては、振動型整粒機22には、水の噴霧装置が設けられていないが、被覆組成物を被覆させるのに、造粒物粒子の表面の水分又は濡れが充分でないときは、振動型整粒機22に水の噴霧装置を設けて、造粒物粒子に水道水等の水を噴霧することができる
【0061】
例1.
活性炭入りのたばこフィルター部廃材40重量部及びラミネート廃材22重量部を、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕し混合した。この活性炭入りのたばこフィルター部廃材及びラミネート廃材の粉砕混合物を搬送するスクリューフィーダ内に、含水率70重量%の焙煎コーヒー抽出残渣35重量部を供給し混合した。この混合物の水分は、24.5重量パーセントであった。この含水混合物を、スクリューフィーダより、ディスク型押出し式造粒装置のディスクペレッター(不二パウダル株式会社製)に供給し、その途中でアルファ化馬鈴薯澱粉3重量部を加えて混合し、造粒用組成物とした。造粒用組成物は、スクリューフィーダにより、ディスク型押出し式造粒装置のディスクペレッターに供給し、厚さ25mmで口径が4mmのダイスを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率24.5重量%)に造粒した。押出し造粒された小さい円柱状粒子の造粒物を、ベルトコンベヤにより、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を万遍なく噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が30重量%乃至35重量%であり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物75.4重量部(乾燥ベース)に対し、被覆組成物が17重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。コーティング処理された被覆造粒物は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が篩分けにより除去された。除去された粒子は、造粒用調整槽に送られ再度造粒に供された。篩分けされた被覆造粒物は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が12重量パーセント以下にまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆造粒物は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆造粒物造粒物は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
【0062】
本例で作製されたた猫のトイレ用の砂は、被覆層部の黄色の紙粉の含有率は約5重量パーセントであり、またその粒度が0.35mm以下と微細であるために、表面は比較的滑らかに仕上がり、被覆層部の色は黄色に綺麗に仕上がった。このように黄色のトイレ用の砂であっても、排尿後の猫の体に黄色の付着は見られなかった。本例で作製されたた猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まるが、固まった箇所は比較的濃い黄色になり、濡れている箇所の識別が容易であった。
室内において、本例で作製された猫のトイレ用の砂に35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
【0063】
本例において、被覆組成物は、▲1▼ 衛生用品製造工場で発生する高吸水性樹脂入りの微粉フラッフを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で0.35mm以下の粒度に粉砕した紙粉60重量部、▲2▼ 接着機能を有する高吸水性樹脂のハイモサブHS−1100〔(商品名)ハイモ株式会社製〕を粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕したもの35重量部、▲3▼ 銅イオンを繊維材料に担持させた脱臭作用を有する黄色のカラーパルプで0.35mm以下の粒度に粉砕したもの5重量部を混合して調製された。
【0064】
例2.
印刷会社から発生する印刷された印刷用紙の打抜き屑(通称:ピンカス)の3mm以下の粒度の粉砕物の30重量部、印刷会社から発生する廃棄紙粉(通称:バフ粉)の30重量部、紙おむつ廃材粉砕物の分級処理により生じるプラスチックに富む分級産物の3mm以下の粒度の粉砕物の35重量部、アルファー化した馬鈴薯澱粉(商品名:アミラルファーPF)の5重量部及び安息香酸ナトリウムの微量(0.1重量部以下)を、粉砕機(株式会社ホーライ製)に供給して、目開きが3mmのスクリーン目を通して粉砕し混合した。この粉砕混合物をスクリューフィーダに導入し、この混合物に、水分が17重量%になるまで水を加えた。この含水混合物を、スクリューフィーダより、ディスク型押出し式造粒装置のディスクペレッター(不二パウダル株式会社製)に供給した。厚さ25mmで口径が4mmのダイスを通して回転ロールにより押し出し、直径が4mmで長さが10mmの粒子(水分含有率24.5重量%)に造粒した。押出し造粒された小さい円柱状粒子の造粒物を、ベルトコンベヤにより、円型篩分け装置(株式会社ダルトン製)に供給し、その篩(篩の目開き:2mm)上で造粒物に水を万遍なく噴霧した。水が噴霧された造粒物は、水分含有率が30重量%乃至35重量%であり、ベルトコンベヤにより、円型コーティング装置(株式会社ダルトン社製)の振動板上に供給された。本例においては、円型コーティング装置において、造粒物75.4重量部(乾燥ベース)に対し、オレンジ色の被覆組成物が17重量部(乾燥ベース)となるように被覆組成物を散布した。本例においては、被覆組成物によるコーティング工程は5基の円型コーティング装置を直列に配置して行った。コーティング処理された被覆粒子は、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、10mm以上の粒度の粒子及び4mm以下の粒度の粒子が篩分けにより除去された。除去された粒子は、造粒用調整槽に送られ再度造粒に供された。篩分けされた被覆粒子は、熱風乾燥装置に送られ、水分含有率が12重量パーセント以下にまで、80℃以上の温度で熱風乾燥された。熱風乾燥された乾燥被覆粒子は、一時商品ホッパーに入れられて、室温に熱調整された。室温に熱調整された乾燥被覆粒子は、商品規格に合うように、上段の篩の目開きが10mmで、下段の篩の目開きが4mmの円型篩分け装置(株式会社ダルトン社製)の上段篩上に供給され、商品規格に適するように、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmの粒子を製造し、この粒子を集めて、包装装置に送られて袋詰めして、猫のトイレ用の砂とした。
【0065】
本例で作製されたた猫のトイレ用の砂は、被覆層部のオレンジ色の紙粉の含有率は約5重量パーセントであり、またその粒度が0.35mm以下と微細であるために、表面は比較的滑らかに仕上がり、被覆層部の色はオレンジ色に綺麗に仕上がった。このようにオレンジ色のトイレ用の砂であっても、排尿後の猫の体にオレンジ色の付着は見られなかった。本例で作製されたた猫のトイレ用の砂は、排尿後において、従来の猫のトイレ用の砂と同様に結着して固まるが、固まった箇所は濃いオレンジ色になり、濡れている箇所の識別が容易であった。
室内において、本例で作製された猫のトイレ用の砂に35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
【0066】
本例において、被覆組成物は、▲1▼ 衛生用品製造工場で発生する高吸水性樹脂入りの微粉フラッフを、粉砕機(ターボ工業株式会社製)で0.3mm以下の粒度に粉砕した紙粉55重量部、▲2▼ 接着機能を有する高吸水性樹脂のポリアクリル酸ナトリウムのハイモサブHS−1200〔(商品名)ハイモ株式会社製〕の20重量部、タピオカアルファー澱粉(松谷化学工業株式会社製)の10重量部及びポリアクリルアミド(ダイヤフロック株式会社製)の5重量部を、一緒に粉砕機(ターボ工業株式会社製)で40μm以下の粒度に粉砕し混合した粉砕混合物、▲3▼ 銅化合物を繊維材料に担持させた脱臭作用を有するオレンジ色のカラーパルプで0.3mm以下の粒度に粉砕したもの10重量部を混合して調製された。
【0067】
【発明の効果】
本発明は、有機質材料の粉体及び該有機質材料の粉体より少量の接着性を有する材料を含有し、1ミリメートル以上の粒度の粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、紙粉、着色されている紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備えるので、被覆層部が均一に着色でき、しかも粒状の排泄物処理材に着色された色が、使用時に動物の体に付着することがなくなり、周囲を汚すこともなく、動物を飼育する周囲の環境を清潔にすることができる。しかも、本発明は、プラスチック材料廃材や有機質材料廃棄物を原料として粒状の排泄物処理材を製造するものであり、廃棄されるものの用途を開くものであり、廃材の回収等においてそのもたらす効果は大きい。
【0068】
本発明は、有有機質材料の粉体及び該有機質材料の粉体より少量の接着性を有する材料を含有し、1ミリメートル以上の粒度の粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、紙粉、着色されている紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備えるので、従来、廃棄され焼却されていた含水した吸水性樹脂を、焼却処理しないで有効利用することができることとなり、延いては二酸化炭素の削減に寄与する。また本発明においては、含水吸水性樹脂をその侭、粒状の排泄物処理材に再利用するものであり、廃棄物の有効利用をはかる点で、経済効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の粒状の排泄物処理材を製造する工程を示す概略の平面図である。
【符号の説明】
1 たばこフィルター部廃材供給ホッパー
2、4、14 ベルトコンベヤ装置
3 ラミネート紙廃材供給ホッパー
5 ベルトコンベヤ装置2の端部出口
6 ベルトコンベヤ装置4の端部出口
7 粉砕機
8 粉砕機7の導入口部
9 粉砕物排出路
10 粉砕物排出路9の出口
11 スクリューコンベヤ装置
12 スクリューコンベヤ装置の導入部
13 焙煎コーヒー抽出残渣供給ホッパー
15 ベルトコンベヤ14の端部出口
16 スクリューコンベヤ装置11の混合部
17 α-澱粉供給ホッパー
18 供給路
19 スクリューコンベヤ装置11の端部出口
20 ディスクペレッター
21 ディスクペレッター20の導入ホッパー
22 振動型整粒機
23 ベルトコンベヤ装置
24 ベルトコンベヤ装置24の造粒物出口
25 篩上ベルトコンベヤ装置
26 ベルトコンベヤ装置の端部出口
27 第一被覆装置
28 被覆組成物供給ホッパー
29 被覆組成物供給路
30 被覆組成物供給路29の出口
31、34、37 排出路
32 排出路31の出口
33 第二被覆装置
35 排出路34の出口
36 第三被覆装置
37 排出路
38 排出路37の出口
39 第四被覆装置
40 第四被覆装置39の排出路
41 第四被覆装置39の排出路40の出口
42 第五被覆装置
43 水の噴霧装置
44 被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置
45 乾燥装置
46 乾燥物出口
47 乾燥被覆粒状物搬出用のベルトコンベヤ装置
48 整粒装置49の入口部
49 整粒装置
50 乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置
51 乾燥被覆粒子収容タンク
52 乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置
53 乾燥被覆粒子搬送用のベルトコンベヤ装置52の出口
54 円形振動篩装置
55 製品搬出用ベルトコンベヤ装置
56 自動包装装置

Claims (34)

  1. 有機質材料の粉体及び該有機質材料の粉体より少量の接着性を有する材料を含有して、1ミリメートル以上の粒度の粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、紙粉、着色されている紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備える乾燥被覆粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  2. 有機質材料の粉体、添加物質及び前記有機質材料の粉体より少量の接着性を有する材料を含有し、1ミリメートル以上の粒度の粒状芯部と、該粒状芯部の少なくとも一部表面を覆い、紙粉、着色されている紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆層部とを備える乾燥被覆粒状物であることを特徴とする粒状の排泄物処理材。
  3. 粒状芯部の接着性を有する材料の含有率が、該有機質材料の粉体に対し10重量%以下の量であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  4. 粒状芯部の接着性を有する材料の含有率が、該有機質材料の粉体に対し5重量%以下の量であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  5. 粒状芯部の接着性を有する材料の含有率が、該有機質材料の粉体に対し1重量%以下の量であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  6. 被覆層部の接着性を有する材料の含有率が40重量パーセント以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  7. 被覆層部の接着性を有する材料が20重量パーセント以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  8. 被覆層部の接着性を有する材料の含有率が10重量パーセント以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  9. 被覆層部の着色されている紙粉の含有率が20重量パーセント以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  10. 被覆層部の着色されている紙粉の含有率が10重量パーセント以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  11. 被覆層部の着色されている紙粉の含有率が5重量パーセント以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  12. 着色されている紙粉は、顔料又は染料又は顔料及び染料で着色されている紙粉であって、その水分含有率は、12重量パーセント以下であり、またその粒度は0.5mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  13. 着色されている紙粉は、顔料又は染料又は顔料及び染料で着色されている紙粉であって、その水分含有率は、12重量パーセント以下であり、またその粒度は0.35mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  14. 着色されている紙粉は、顔料又は染料又は顔料及び染料で着色されている紙粉であって、その水分含有率は、12重量パーセント以下であり、またその粒度は0.25mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  15. 着色されている紙粉は、顔料又は染料又は顔料及び染料で着色されている紙粉であって、その水分含有率は、12重量パーセント以下であり、またその粒度は0.1mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  16. 接着性を有する材料が、吸水性樹脂若しくは接着剤又はこれらの混合物であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  17. 接着材が、アルファ澱粉、アルギン酸ナトリウム、澱粉燐酸エステルナトリウム、メタ燐酸ナトリウム、グアーガム、カゼインナトリウム、カゼイン、ポリビニルアルコール、カルボキシルメチルセルロース、ゼラチン若しくは膠又はこれらの二以上の混合物であることを特徴とする請求項16に記載の粒状の排泄物処理材。
  18. 有機質材料の粉体がプラスチック材料の粉体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  19. 有機質材料の粉体が有機質材料廃棄物粉砕物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  20. 有機質材料の粉体がプラスチック材料の粉体及び有機質材料廃棄物粉砕物を含有する混合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  21. 有機質材料廃棄物粉砕物を形成する有機質材料廃棄物が、薄葉紙廃材、衛生用紙廃材、トイレットペーパー廃材、ティッシュペーパー廃材、化粧紙廃材、ちり紙廃材、紙綿廃材、紙タオル廃材、便座シート廃材、新聞紙屑、雑誌屑、バフ粉、機械パルプ廃材、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ廃材、綿状パルプ廃材、木材パルプ廃材、古紙パルプの粉砕物、紙粉、フラッフパルプ、吸水性繊維廃材、不織布廃材、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉、ラミネート紙廃材、ラミネート紙の印刷屑、ラミネート紙の端屑、段ボール、段ボール屑、製紙スラッジ、パルプスラッジ、たばこフィルター部廃材、合成樹脂繊維廃材、木材屑、鉋屑、木粉、家屋の解体材、新築廃材、チタン紙廃材、焙煎コーヒー豆の抽出残渣、茶殻、野菜屑、使用済み切符若しくはパンチ屑、又はこれら二以上を含む混合物であることを特徴とする請求項19又は20に記載の粒状の排泄物処理材。
  22. プラスチック材料の粉体を形成するプラスチック材料が、プラスチック材料、廃プラスチック材料、動物用排泄物処理材の廃材、動物用排泄物処理材の廃材のプラスチック材料に富む分離産物、紙おむつ廃材、紙おむつ廃材のプラスチック材料に富む分離産物、生理用ナプキン廃材、生理用ナプキン廃材のプラスチック材料に富む分離産物、動物用紙おむつ廃材、動物用紙おむつ廃材のプラスチック材料に富む分離産物、動物用生理用ナプキン廃材、動物用生理用ナプキン廃材のプラスチック材料に富む分離産物、乳パッド廃材、乳パッド廃材のプラスチック材料に富むる分離産物、汗パッド廃材、汗パッド廃材のプラスチック材料に富む分離産物、失禁パッド廃材、失禁パッド廃材のプラスチック材料に富む分離産物、動物用シーツ廃材、動物用シーツ廃材のプラスチック材料に富む分離産物若しくは合成樹脂繊維廃材、又はこれら二以上を含む混合物であることを特徴とする請求項18又は20に記載の粒状の排泄物処理材。
  23. 紙粉が、薄葉紙、薄葉紙廃材、衛生用紙、衛生用紙廃材、トイレットペーパー用紙、トイレットペーパー廃材、ティッシュペーパー用紙、ティッシュペーパー廃材、化粧紙用紙、化粧紙廃材、ちり紙用紙、ちり紙廃材、紙綿、紙綿廃材、紙タオル、紙タオル廃材、便座シート廃材、新聞用紙、新聞紙屑、雑誌屑、バフ粉、機械パルプ、機械パルプ廃材、化学パルプ、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ、セミケミカルパルプ廃材、綿状パルプ、綿状パルプ廃材、木材パルプ、木材パルプ廃材、古紙パルプ、セルロース系再生繊維、セルロース系再生繊維廃材、セルロース系半合成繊維、セルロース系半合成繊維廃材、パルプ、吸水性繊維廃材、パルプ廃材、綿、綿廃材、合成繊維若しくは合成繊維廃材の粉砕物、又はフラッフパルプ、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉又はこれら二以上の粉砕物の混合物であり、0.5ミリメートル以下の粒度を有するものであることを特徴とする請求項1又は2又は請求項9乃至15の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  24. 顔料が、白色顔料、黒色顔料、灰色顔料、赤色顔料、茶色顔料、黄色顔料、緑色顔料、青色顔料若しくは紫色顔料又はその他の無機顔料又は有機顔料であることを特徴とする請求項12乃至15の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  25. 顔料が、雲母状酸化鉄、鉛白、鉛丹、黄鉛、銀朱、群青、紺青、二酸化チタン、酸化コバルト、二酸化チタン被覆雲母、ストロンチウム黒メート、チタニウムイエロー、チタンブラック、ジンククロメート、鉄黒、モリブデン赤、モリブデンホワイト、リサージ、リトポン、エメラルドグリーン、ギネー緑、カドミウム黄、カドミウム赤若しくはコバルト青又はその他の無機顔料であることを特徴とする請求項12乃至15の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  26. 顔料が、不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、フタロシアニンブルー、染色レーキ、イソインドリノン、キナクリドン、ジオキサジンバイオレット若しくはペリノン・ペリレン又はその他の有機顔料であることを特徴とする請求項12乃至15の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  27. 染料が、分散染料、カチオン染料・塩基性染料、酸性染料、反応染料、直接染料、硫化染料・硫化建染染料、建染染料、アゾイック染料、媒染染料、蛍光増白剤、複合染料若しくは有機溶剤溶解染料、アゾ染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、ジフェニルメタン染料、トリフェニルメタン染料、フタロシアニン染料若しくは塩基性染料又はその他の有機染料であることを特徴とする請求項12乃至15の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材。
  28. 被覆粒状物は、水分含有率が12重量%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  29. 被覆粒状物は、水分含有率が7重量%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粒状の排泄物処理材。
  30. 添加物質が、脱臭作用を有する物質、殺菌作用を有する物質若しくは界面活性剤又はこれらの二以上の物質を包含することを特徴とする請求項2に記載の粒状の排泄物処理材。
  31. 殺菌作用を有する物質が、殺菌剤、防黴剤若しくは防腐剤又はこれら二以上薬剤を含有することを特徴とする請求項27に記載の粒状の排泄物処理材。
  32. 防黴剤が、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム若しくはプロピオン酸カルシウム又はこれらの二以上の混合物であることを特徴とする請求項33に記載の粒状の排泄物処理材。
  33. 5ミリメートル以下の粒度の有機質材料の粉体に、該有機質材料の粉体より少量の接着性を有する材料を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状芯部を形成し、この粒状芯部に、紙粉、着色されている紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を散布して、前記粒状芯部の少なくとも一部表面を前記被覆組成物により被覆して、前記粒状芯部の表面上に被覆組成物で形成された被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物を形成することを特徴とする被覆粒状の排泄物処理材の製造方法。
  34. 5ミリメートル以下の粒度の有機質材料の粉体及び添加物質を含有する混合物に、該有機質材料の粉体より少量の接着性を有する材料を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の粒状芯部を形成し、この粒状芯部に、紙粉、着色されている紙粉及び接着性を有する材料を含有する被覆組成物を散布して、前記粒状芯部の少なくとも一部表面を前記被覆組成物により被覆して、前記粒状芯部の表面上に被覆組成物で形成された被覆層部を有する被覆粒状物を形成し、この形成された被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物を形成することを特徴とする被覆粒状の排泄物処理材の製造方法。
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