JP2006038481A - 時計部品の製造方法、時計部品、および時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 環境保護を図ることができ、良好で立体的な外観を得ることができ、複数色で装飾された時計部品の製造方法、時計部品、時計を提供すること。
【解決手段】光劣化型のレジスト被膜を用いて電鋳塗膜部のパターンに対応したレジストを形成する。電鋳工程において電鋳部を形成し、電着塗装工程において、電鋳部上に塗膜を形成する。前段の電着塗装工程で形成された塗膜に紫外線を照射して硬化させるとともに、レジスト被膜を光で劣化させて次のパターンのレジストを形成する。電着塗装によって塗膜または電着塗装部を形成するので、多量の有機溶剤が不要となり、環境保護を図ることができる。また電鋳工程によって電鋳部が肉盛り状に形成されるため、より立体的な外観を得ることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、時計部品の製造方法、この時計部品の製造方法によって製造された時計部品、および時計に関する。
従来、時計において、デザイン性の向上が求められている。この要望に応えるために、時計の文字板や、指針等の時計部品に吹き付け塗装を施したり、印刷を施したりしている(例えば、特許文献1参照)。
近年では、デザインの多様化に伴い、文字板や、指針等の時計部品に複数色の装飾をしたり、装飾部を立体的に形成することなどが求められている。
特開2002−319139号公報(第3頁〜第4頁)
しかしながら、吹き付け塗装では、吹きつけ時の噴射圧等のばらつきによって、色むらや、液溜まりが発生しやすく、時計部品の外観を向上させることができないという問題がある。
また、吹き付け塗装では、塗料の溶剤として、多量の有機溶剤(例えば、シンナー等)を使用するため、環境保護の要請に応えることができないという問題もある。
一方、時計部品のように、微細で立体的な装飾面に多色の印刷を施す場合には、各色を施す面積が非常に小さなものとなるので印刷位置のずれが発生し、また、基材表面に空気が残存して印刷を行いにくくなり、良好な外観が得られない。
さらに、吹きつけ塗装や印刷による塗装では、立体的装飾面に吹きつけ塗装を施すと、平面部と立体部との境界に塗料溜まりができ、良好な外観を得られず、デザインの多様化に柔軟に対応することができない。
本発明の目的は、環境保護を図ることができ、良好で立体的な外観を得ることができ、複数色で装飾された時計部品の製造方法、時計部品、時計を提供することである。
本発明の時計部品の製造方法は、複数色で装飾される時計部品の製造方法において、時計部品の基材の導電性を有する表面に光劣化型のレジスト被膜を形成するレジスト被膜形成工程と、複数色のうち第1の色のパターンに対応するレジスト被膜部分に光を照射して劣化させる第1光劣化工程と、レジスト被膜の劣化した部分を除去し、基材表面を露出させる第1露出工程と、基材表面の露出した部分に、電気鋳造により電鋳部を形成する第1電鋳工程と、第1電鋳工程で形成された電鋳部表面に、第1光劣化工程で選択した色を電着塗装して塗膜を形成する第1電着塗装工程と、第1電着塗装工程で形成された塗膜に光を照射して硬化させる第1硬化工程と、複数色のうち第1の色とは異なる他の色のパターンに対応するレジスト被膜部分に光を照射して劣化させる第2光劣化工程と、レジスト被膜の劣化した部分を除去し、基材表面を露出させる第2露出工程と、基材表面の露出した部分に、電気鋳造により電鋳部を形成する第2電鋳工程と、第2電鋳工程で形成された電鋳部表面に、第2光劣化工程で選択した色を電着塗装して塗膜を形成する第2電着塗装工程と、第2電着塗装工程で形成された塗膜に光を照射して硬化させる第2硬化工程とを備え、第2光劣化工程から第2硬化工程を所定回数行うことを特徴とする。
ここで、時計部品としては、時計の文字板、指針、文字板に貼り付けられる目盛部品等が例示できる。また、例えば4色で装飾された電鋳部を有する時計部品を製造するためには、第2光劣化工程から第2硬化工程を3回繰り返して行えばよく、2色で装飾された電鋳部を有する時計部品を製造するためには、第2光劣化工程から第2硬化工程を1回行えばよい。
このような本発明によれば、電気鋳造により電鋳部を形成し、その電鋳部上に電着塗装を形成するので、時計部品の装飾がより立体的に形成される。したがって、時計部品の外観をより立体的に表現できる。また、これにより時計部品のデザインの多様性が向上する。また、第2光劣化工程から第2硬化工程までを所定回数繰り返すことにより、複数色の塗膜が形成されるため、簡単に多色の時計部品が製造可能となる。
また、電着塗装により、時計部品の基材表面を塗装しているので、色むらや、液溜まり等が発生する虞がなく、基材表面に電流を流すだけで、均一な各色の塗膜を形成することができる。従って、従来の吹き付け塗装のように、各色につき、それぞれ複数回塗装を繰り返す必要がなく、塗装に手間を要しない。
また、本発明では、基材表面に電流を流すことにより、着色するため、装飾面が小さくても、確実に着色することができる。従って、外観が良好な時計部品を得ることができる。
さらに、本発明では、電着塗装により、時計部品の基材表面を塗装しているので、多量の有機溶剤を使用する必要がなく、環境保護を図ることができる。
また、本発明では、電着塗装により、時計部品の基材表面を塗装しているので、塗装に大きな設備を必要としない。すなわち、電着塗装工程を実施する際には、時計部品が入る程度の電解槽、この電解槽に電気を流す電源、電極等があればよく、塗装用のクリーンルームや排気設備、印刷機等の大型の設備を必要としないので、設備の大型化を防止できる。
ここで、本発明の時計部品の製造方法では、光劣化型のレジスト被膜を使用している。
本発明では、基材表面に複数色の電鋳部が形成されるまで、第2光劣化工程から第2硬化工程を繰り返すため、第2露出工程では、硬化した塗膜を有する基板からレジスト被膜を除去することとなる。この際、既に形成された塗膜は硬化しており、基板から剥離することがない。一方レジスト被膜は光劣化型なので、光を照射した部分が除去されるため、光を選択的に照射することにより複数回にわたってそれぞれ異なるパターンでレジスト被膜を除去できる。したがって、複数の電鋳部および複数色の塗膜を形成することが可能となる。これにより、時計部品の複数色の装飾が容易に可能となり、時計部品のデザインの多様性が向上する。
さらに、本発明では、電着塗装に使用する塗料を光硬化型の塗料としているため、光を照射しない部分に付着した塗料は、硬化しない。例えば、基材の裏面に塗料が付着したとしても、裏面に光を照射しなければ、裏面の塗料が硬化することはなく、容易に裏面の塗料を剥離することができる。
時計部品、例えば、文字板の裏面で塗料が硬化すると、時計に組み込んだ際に衝撃等により塗料が剥離し、塗料がムーブメント内部に入り込んでしまう可能性がある。これに対し、本発明では、前述したように、裏面の塗料を容易に剥離できるので、このような問題が発生しない。
本発明では、複数色のうち少なくとも1色は、基材表面上に電着塗装により電着塗装部を形成する電着塗装部形成工程によって形成され、電着塗装部形成工程は、選択した色のパターンに対応するレジスト被膜部分に光を照射して劣化させる電着塗装用光劣化工程と、レジスト被膜の劣化した部分を除去し、基材表面を露出させる電着塗装用露出工程と、基材表面の露出した部分に、光劣化工程で選択した色を電着塗装して電着塗装部を形成する電着塗装工程と、電着塗装工程で形成された電着塗装部に光を照射して硬化させる電着塗装用硬化工程とを備えたことが望ましい。
この発明によれば、複数の電鋳部上に塗膜が形成された複数色の装飾の他に、電着塗装部が形成されるので、立体的な電鋳部と、平面的な電着塗装部とによってよりメリハリのある複数色の装飾が可能となる。これにより、時計部品のデザインの多様性が向上する。
なお、この場合において、電着塗装部形成工程は、第2光劣化工程から第2硬化工程が所定回数行われた後行ってもよく、また第1光劣化工程から第1硬化工程が行われる前や第2光劣化工程から第2硬化工程が行われる前に行ってもよく、さらに、第2光劣化工程から第2硬化工程が複数回行われる場合には、第2硬化工程と次の色のパターンのための第2光劣化工程との間に行ってもよい。また、電着塗装部形成工程は、複数回行ってもよい。
本発明の時計部品の製造方法は、複数色で装飾される時計部品の製造方法において、時計部品の基材の導電性を有する表面に光劣化型のレジスト被膜を形成するレジスト被膜形成工程と、複数色のうち第1の色のパターンに対応するレジスト被膜部分に光を照射して劣化させる電鋳用光劣化工程と、レジスト被膜の劣化した部分を除去し、基材表面を露出させる電鋳用露出工程と、基材表面の露出した部分に、電気鋳造により電鋳部を形成する電鋳工程と、電鋳工程で形成された電鋳部表面に、第1の色を電着塗装して塗膜を形成する電鋳用電着塗装工程と、電鋳用電着塗装工程で形成された塗膜に光を照射して硬化させる電鋳用硬化工程と、複数色のうち第1の色とは異なる他の色のパターンに対応するレジスト被膜部分に光を照射して劣化させる電着塗装用光劣化工程と、レジスト被膜の劣化した部分を除去し、基材表面を露出させる電着塗装用露出工程と、基材表面の露出した部分に、電着塗装用光劣化工程で選択した色を電着塗装して電着塗装部を形成する電着塗装工程と、電着塗装工程で形成された電着塗装部に光を照射して硬化させる電着塗装用硬化工程とを備えたことを特徴とする。
ここで、時計部品としては、時計の文字板、指針、文字板に貼り付けられる目盛部品等が例示できる。また、例えば4色で装飾された電鋳部を有する時計部品を製造するためには、第2光劣化工程から第2硬化工程を3回繰り返して行えばよく、2色で装飾された電鋳部を有する時計部品を製造するためには、第2光劣化工程から第2硬化工程を1回行えばよい。
このような本発明によれば、電気鋳造により電鋳部を形成し、その電鋳部上に電着塗装を形成するので、装飾面がより立体的に形成される。したがって、時計部品の外観をより立体的に表現できる。また、これにより時計部品のデザインの多様性が向上する。また、電鋳部の他に、電着塗装部が形成されるので、立体的な電鋳部と、平面的な電着塗装部とによってよりメリハリのある複数色の装飾が可能となる。これにより、時計部品のデザインの多様性が向上する。
また、電着塗装により、時計部品の基材表面を塗装しているので、色むらや、液溜まり等が発生する虞がなく、基材表面に電流を流すだけで、均一な各色の塗膜を形成することができる。従って、従来の吹き付け塗装のように、各色につき、それぞれ複数回塗装を繰り返す必要がなく、塗装に手間を要しない。
また、本発明では、基材表面に電流を流すことにより、着色するため、装飾面が小さくても、確実に着色することができる。従って、外観が良好な時計部品を得ることができる。
さらに、本発明では、電着塗装により、時計部品の基材表面を塗装しているので、多量の有機溶剤を使用する必要がなく、環境保護を図ることができる。
また、本発明では、電着塗装により、時計部品の基材表面を塗装しているので、塗装に大きな設備を必要としない。すなわち、電着塗装工程を実施する際には、時計部品が入る程度の電解槽、この電解槽に電気を流す電源、電極等があればよく、塗装用のクリーンルームや排気設備、印刷機等の大型の設備を必要としないので、設備の大型化を防止できる。
ここで、本発明の時計部品の製造方法では、光劣化型のレジスト被膜を使用している。
本発明では、基材表面に複数色の装飾が形成されるまで、電鋳用光劣化工程から電鋳用硬化工程、または電着塗装用光劣化工程から電着塗装用硬化工程を繰り返すため、二回目以降の露出工程では、硬化した塗膜を有する基板からレジスト被膜を除去することとなる。この際、既に形成された塗膜は硬化しており、基板から剥離することがない。一方レジスト被膜は光劣化型なので、光を照射した部分が除去されるため、光を選択的に照射することにより複数回にわたってそれぞれ異なるパターンでレジスト被膜を除去できる。したがって、電鋳部および電着塗装部で複数色の装飾を形成することが可能となる。これにより、時計部品の複数色の装飾が容易に可能となり、時計部品のデザインの多様性が向上する。
さらに、本発明では、電着塗装に使用する塗料を光硬化型の塗料としているため、光を照射しない部分に付着した塗料は、硬化しない。例えば、基材の裏面に塗料が付着したとしても、裏面に光を照射しなければ、裏面の塗料が硬化することはなく、容易に裏面の塗料を剥離することができる。
時計部品、例えば、文字板の裏面で塗料が硬化すると、時計に組み込んだ際に衝撃等により塗料が剥離し、塗料がムーブメント内部に入り込んでしまう可能性がある。これに対し、本発明では、前述したように、裏面の塗料を容易に剥離できるので、このような問題が発生しない。
なお、この場合において、電鋳用光劣化工程から電鋳用硬化工程までの工程と、電着塗装部形成工程との順序は任意であり、例えば電着塗装部形成工程は、電鋳用光劣化工程から電鋳用硬化工程が所定回数行われた後行ってもよく、また電鋳用光劣化工程から電鋳用硬化工程が行われる前に行ってもよい。さらに、電鋳用光劣化工程から電鋳用硬化工程が複数回行われる場合には、電着塗装部形成工程を、電鋳用硬化工程と次の色のパターンのための電鋳用光劣化工程との間に行ってもよい。また、電鋳用光劣化工程から電鋳用硬化工程までと、電着塗装部形成工程とは、それぞれ複数回行ってもよい。
本発明では、硬化工程と、この硬化工程の後段の光劣化工程とは同時に実施され、光を照射して塗膜または電着塗装部を硬化させると同時に、光により、後段の光劣化工程で選択した色のパターンに対応するレジスト被膜部分を劣化させることが望ましい。
本発明では、例えば3色の装飾を全て電鋳部を有する装飾で形成する場合には、第2光劣化工程から第2硬化工程までを2回繰り返すが、このとき第1硬化工程および1回目の第2光劣化工程を同時に実施し、さらに、1回目の第2硬化工程および2回目の第2光劣化工程を同時に実施すればよい。なお、2回目の第2硬化工程は単独で実施することになる。
このような本発明によれば、光照射により硬化する塗料を使用するとともに、光劣化するレジスト被膜を使用しているため、光を照射して塗膜を硬化させると同時に、後段で塗装される部分に対応するレジスト被膜部分を劣化させることができる。すなわち、硬化工程と、この硬化工程の後段の光劣化工程とを同時に実施できるので、多色で時計部品を装飾する場合であっても、時計部品の製造にかかる時間の短縮を図ることができる。
ここで、硬化工程の後段の光劣化工程で選択した色が、この硬化工程の前段の光劣化工程で選択した色のパターン以外の部分の一部に塗布される場合には、以下のように実施することが好ましい。
硬化工程の後段の光劣化工程では、硬化工程の前段の光劣化工程で選択した色と異なる色のパターンに応じた光透過部及び、前段の光劣化工程の色のパターンに応じた光透過部が形成されたマスクをレジスト被膜に被せ、このマスクの光透過部からレジスト被膜部分および塗膜または電着塗装部に光を照射することにより、マスクの光透過部を通してレジスト被膜部分を劣化させるとともに、塗膜または電着塗装部を硬化させる。
このような本発明によれば、光劣化工程で劣化させたいパターンのマスクに、前段の電着塗装工程または電着塗装部形成工程で形成された塗膜または電着塗装部のパターンを形成するので、塗膜または電着塗装部を硬化させることができると同時に残りのレジスト被膜のうち、パターンに応じた一部のレジスト被膜を劣化させることができ、レジスト被膜の一部に、次のパターンを確実に形成できる。
本発明では、時計部品の基材表面が複数色で装飾された後、基材裏面に付着した塗料を酸処理により除去することが望ましい。
この発明によれば、光が照射されず硬化していない塗料を確実に剥離することができるので、時計部品の外観が良好になる。また、塗料が剥がれ落ちて時計内部に落下して他の部品を損傷するなどの不具合が確実に解消される。
本発明の時計部品は、上述したいずれかに記載の製造方法により製造されたことを特徴とする。
また、本発明の時計は、上述した時計部品を備えることを特徴とする。
このような本発明によれば、時計部品は上述した製造方法により製造されたものであるため、前述の効果と同様の効果を得ることができる。すなわち、良好な外観を有するとともに、多色で装飾されているため、デザイン性に優れた時計部品、時計となる。
本発明の時計部品の製造方法、時計部品、および時計によれば、立体的で多色に装飾された時計部品を容易に製造できるという効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本実施形態の時計1が示されている。この時計1は、腕時計であり、文字板2及び指針3を有している。文字板2の裏面側には、図示しないがぜんまいや電池等の動力発生装置や、この動力発生装置で発生した動力を指針に伝達する輪列等の駆動機構が配置されている。
文字板2は、本発明の時計部品に該当するものである。この文字板2は、平面円形形状の金属製の基材21(図4参照)の表面に装飾面22が形成されたものである。
装飾面22は複数色で装飾されており、本実施形態では、4色で装飾されている。例えば、地球のパターンの部分は青色の塗膜221であり、ローマ数字部分は緑色の塗膜222であり、装飾面22の外周縁に沿って等間隔で打たれた60個の点の部分は黒色の塗膜223であり、その他の背景部分がピンク色の塗膜(電着塗装部)224となっている。
このような文字板2は次のようにして製造される。図2〜図12を参照して説明する。
図2および図3は、文字板2が完成するまでの製造工程を示すフローチャートであり、図4は、基材21の原版23を示す平面図である。また、図5〜図7は、マスクを示す平面図であり、図8〜図12は、文字板2が完成するまでの各工程を示す図である。さらに、図13は、原版23の基材21の表面に装飾面22が形成された状態を示す平面図である。
まず、図4及び図8(A)に示すような文字板2の基材21の原版23を用意する(図2の処理S1)。
この基材21の原版23は、平面略矩形形状の板材であり、中央部分には、打ち抜き用の湾曲した一対の長孔231が形成されている。この長孔231は対向配置されており、長孔231で囲まれた部分が文字板2の基材21である。この基材21の中央には、時計1の指針が貫通する貫通孔211が形成されている。
また、この原版23の対向する隅部には一対の位置決め孔232が形成されている。
なお、本実施形態では、基材21は金属製であるとしたが、これに限らず、例えば、プラスチック、ガラス、セラミックス等であってもよい。プラスチック、ガラス、セラミックス等の非導電性の部材を使用する場合には、原版の表面に無電解ニッケルめっきや、スパッタリングを行ない、原版の表面を導電性とする必要がある。このように基材21をプラスチックなどの非導電性の材料で構成する場合には、めっきの厚みを適切に調整することによって電磁波を通過させることができるので、電波修正時計に利用するのに好適である。
また、基材21の表面の色を調整する目的で、原版23の表面に金めっき、黒色めっき等の表面処理を行なってもよい。
次に、図5〜図7に示すように、予め装飾面22の各色のパターンに応じたマスク41〜43を用意する。このマスク41〜43は、透明フィルム上に紫外線を透過させない材料で印刷がされることにより、パターンに応じた部分に透明フィルムが露出して光を透過する光透過部が形成されている。図5のマスク41には、ローマ数字部分に対応するパターンの光透過部411が形成されており、図6のマスク42には、ローマ数字部分に対応するパターンの光透過部421及び60個の点の部分に応じた光透過部422が形成されている。さらに、図7のマスク43には、ローマ数字部分に対応するパターンの光透過部431、60個の点の部分に応じた光透過部432及び地球形状のパターンの光透過部433が形成されている。なお、マスク42,43の光透過部421,431は、マスク41の光透過部411の形状に対応しており、またマスク43の光透過部432は、マスク42の光透過部422の形状に対応している。また、図5〜図7では、紫外線を透過させない材料で印刷がされた部分が白く(図面の色に)表現され、光透過部411,421,422,431,432,433の部分が黒く表現されている。
また、各マスク41〜43は、平面矩形形状であり、対向する隅部には、それぞれ一対の位置決め孔412,423,434が形成されている。すなわち、マスク41には、位置決め孔412が形成され、マスク42には、位置決め孔423が形成され、マスク43には、位置決め孔434が形成されている。
これらの位置決め孔412,423,434は、原版23の位置決め孔232に対応した位置に形成されている。
次に、図8(A)および図8(B)に示すように、基材21の表面を含む原版23の表面に光劣化型(本実施形態では、紫外線劣化型)のレジスト被膜44を形成する(図2の処理S2、レジスト被膜形成工程)。
原版23の表面にレジスト液を塗布し、乾燥することで、レジスト被膜44が形成される。レジスト液の塗布方法としては、スプレー、ロールコータ、バーコータ、スピナ、カーテンコータ、刷毛塗り等が例示できる。なお、本実施形態では、レジスト液を使用したが、これに限らず、例えばフィルム状のレジストを熱圧着してもよい。
レジスト被膜44の厚みは、例えば、10〜25μm程度であることが好ましい。
ここで、レジスト液としては、例えば、東京応化工業社製の商品名P−RH300PMを使用することができる。
その後、基材21の表面を含む原版23の表面のレジスト被膜44上にマスク41を配置し、密着させる。
本実施形態では、ローマ数字部分の緑色の電鋳部221Aおよび塗膜221、60個の目盛部分の黒色の電鋳部222Aおよび塗膜222、地球のパターンの部分の青色の電鋳部223Aおよび塗膜223、背景部分のピンク色の塗膜224の順に塗膜を形成する。従って、まず、始めにマスク41をレジスト被膜44上に配置する。
マスク41には、原版23の位置決め孔232に対応した位置決め孔412が形成されているので、これらの位置決め孔232,412に位置決め突起(図示略)を挿入することで、基材21とマスク41との相対位置を決定することができる。
そして、図9(A)に示すように、マスク41の上方から紫外線Uを照射する(図2の処理S3、第1光劣化工程)。
これにより、マスク41の光透過部411から露出していたレジスト被膜部分441が劣化することとなる。
ここで、照射する紫外線Uの光量としては、レジスト被膜44の厚さが10μmの場合には、700mj/cm程度であることが好ましく、レジスト被膜44の厚さが25μmの場合には、1750mj/cm程度であることが好ましいが、電着塗料の硬化条件に合わせ1200mj/cmとする。
次に、マスク41をはがし、原版23にアルカリ現像処理を施す。
2%の水酸化ナトリウム溶液(35℃〜45℃)に原版23を浸し、その後水洗する。これにより、劣化したレジスト被膜部分441が剥離され、図9(B)に示すように、原版23の基材21の表面が露出する(図2の処理S4、第1露出工程)。
次に電鋳形成を行う(図2の処理S5、第1電鋳工程)。
図示しないが、電鋳層中に電鋳液を充填し、この電鋳液中で原版23に電鋳を施す。電鋳は、一般的な電鋳の条件で行われ、電鋳の材料としては、例えばニッケル(Ni)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)などの任意の金属材料が採用できる。電鋳により、原版23の基材21の表面が露出した部分に電鋳材料が充填され、さらにレジスト被膜44上面からはみ出して肉盛り状に形成されることで、図9(C)に示すように例えば厚みが70〜200μmの電鋳部221Aが形成される。
次に、第1電鋳工程で形成された電鋳部221A上に電着塗装を行う(図2の処理S6、第1電着塗装工程)。
図示しないが、電解槽中に、電着塗料溶液を充填し、この電着塗料溶液中に原版23と対向電極とを入れる。本実施形態では、電着塗料として紫外線硬化型のカチオン型のものを使用するため、原版23を陰極、対向電極を陽極とする。なお、電着塗料としては、透明樹脂に所定の色彩の顔料を混合したもの等が採用できる。
原版23と対向電極との間に直流電流を流すと、電鋳部221A表面の電鋳材料が露出した部分に、塗料が凝集し、図9(D)に示すような塗膜221が形成される。例えば、電圧120Vを2分間かけることで、10μm〜15μmの塗膜221が形成される。
その後、電解槽から原版23を取り出し、乾燥させる。例えば、70℃、20分で乾燥させる。
なお、本実施形態では、原版23を金属製としているため、第1電着塗装工程では、原版23の長孔231の外周面(基材21の側面)および裏面側にも塗料が凝集し、塗膜が形成されることとなる。原版23の裏面側に付着した塗膜を塗膜221’とし、原版23の長孔231の外周面(基材21の側面)に付着した塗膜を塗膜231Aとする。
次に原板23のレジスト被膜44上にマスク42を設置し、密着させる(図2の処理S7−1)。
前述したマスク41と同様、マスク42にも位置決め孔423が形成されており、この位置決め孔423に突起を挿入することで、マスク42及び基板21の相対位置を決める。
マスク42には、ローマ数字部分に対応するパターンの光透過部421及び60個の点の部分に応じた光透過部422が形成されているので、図10(A)に示すように、電着塗装工程で形成した塗膜221及びレジスト被膜部分442がそれぞれ前記光透過部421,422から露出する。
次に、マスク42の上方から紫外線Uを照射する(図2の処理S7―2)。
これにより、第1電着塗装工程で形成した塗膜221が硬化するとともに、60個の点の部分に応じたレジスト被膜部分442が劣化することとなる(図2の処理S7、第1硬化工程及び1回目の第2光劣化工程)。
その後、図10(B)に示すように、マスク42を取り外し、劣化したレジスト被膜部分442を取り除く(処理S8、1回目の第2露出工程)。そして、図10(C)に示すように、電気鋳造を行って電鋳部222Aを形成し(処理S9の1回目の第2電鋳工程)、この電鋳部222A上に電着塗装を行うことで図10(D)に示すように塗膜222を形成する(処理S10の1回目の第2電着塗装工程)。
ここで、1回目の第2露出工程、1回目の第2電鋳工程および1回目の第2電着塗装工程の方法は、前述した第1露出工程、第1電鋳工程、および第1電着塗装工程と同様であるため、説明を省略する。
その後、原版23のレジスト被膜44上に配置するマスクがあるか否かを判別し(図2の処理S11)、マスクがある場合にはレジスト被膜44上にマスクを密着させる。ここでは、図11(A)に示すように、レジスト被膜44上にマスク43を配置する(処理12−1)。
マスク43には、ローマ数字部分に対応するパターンの光透過部431、60個の点の部分に応じた光透過部432及び地球形状のパターンの光透過部433が形成されているので、第1電着塗装工程で形成した塗膜221、1回目の第2電着塗装工程で形成した塗膜222及びレジスト被膜部分443がそれぞれ光透過部431,432,433から露出する。
次に、マスク43の上方から紫外線Uを照射する(図2の処理S12−2)。
これにより、1回目の第2電着塗装工程で形成した塗膜222が硬化するとともに、地球形状のパターンに応じたレジスト被膜部分443が劣化することとなる(図2の処理S12、1回目の第2硬化工程及び2回目の第2光劣化工程)。
さらに、図2の処理S8に戻り、第1露出工程と同様、図11(B)に示すように、2回目の第2露出工程を行ない、劣化したレジスト被膜部分443を除去し、基材21の表面を露出させる。
そして、図11(C)に示すように、2回目の第2電鋳工程を実施して露出した基材21の表面上に電鋳部223Aを形成し、その後この電鋳部223A上に、図11(D)に示すように2回目の第2電着塗装工程を実施し塗膜223を形成する。
次に、再度、原版23のレジスト被膜44上に配置するマスクがあるか否かを判別する(図2の処理S11)。ここでは、既に全てのマスクを使用したので、レジスト被膜44上に配置するマスクはない。
次に、全ての塗膜が形成されたかどうかを判別する(図3の処理S13)。ここでは、背景部分のピンク色の塗膜224が形成されていないので、次に図12(A)に示すように、原版23上の全面に紫外線Uを照射する(図3の処理S14、2回目の第2硬化工程および電着塗装用光劣化工程)。
これにより、2回目の第2電着塗装工程で形成した地球形状の塗膜223が硬化される。また、長孔231内に紫外線Uが入り、第1電着塗装工程において原版23の長孔231の外周面(基材21の側面)に付着した塗膜231Aも硬化することになる。さらに、残存するレジスト被膜44全面が劣化することとなる。
さらに、第1露出工程と同様、図12(B)に示すように、電着塗装用露出工程を実施する(図3の処理S15、電着塗装用露出工程)。これにより、残存するレジスト被膜44が剥離され、基材21の表面が露出する。この際、それぞれの電鋳部221A,222A,223Aは、レジスト被膜44の上に肉盛り状にはみ出しているため、電鋳部221A,222Aに覆われたレジスト被膜44部分には紫外線が照射されない。このため、露出工程を行うと電鋳部221A,222A,223Aの外縁にはレジスト被膜44の残留部221B,222B,223Bがそれぞれ形成される。
そして、図12(C)に示すように、電着塗装工程(図3の処理S16、電着塗装工程)を行い、塗膜224を形成する。なお、この電着塗装工程では、ピンク色の背景部分に電鋳部を形成しないため、電鋳工程は経由せず、露出した基材21の表面上に直接電着塗装工程を施す。
以上により全ての塗膜の形成が終了したので、原版23表面に紫外線を照射し、塗膜224を硬化させる(図3の処理S17、電着塗装用硬化工程)。なお、処理S14の電着塗装用光劣化工程から処理S16の電着塗装工程まで、および処理S17の電着塗装用硬化工程は、本発明の電着塗装部形成工程に相当する。
以上のように、第2光劣化工程から第2硬化工程を2回繰り返し、電着塗装部形成工程を1回行うことにより、原版23の基材21表面上に複数色(4色)の装飾面22が形成されることとなる。
次に、装飾面22が形成された原版23に酸処理を施す(図3の処理S18、酸処理工程)。
ここでは、リン酸を用いて、紫外線により硬化していない塗膜、すなわち、原版23の裏面側に付着した塗膜221’を除去する。
その後、中和洗浄し、乾燥させる。これにより、図13に示すような、装飾面22が形成された原版23が完成する。
その後、原版23の長孔231から基材21を打ち抜き、文字板2が完成する。
従って、本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)第1および第2電鋳工程、ならびに第1および第2電着塗装工程により、ローマ数字部分の緑色の塗膜221、60個の目盛部分の黒色の塗膜222、および地球のパターンの部分の青色の塗膜223の部分に電鋳部221A,222A,223Aを形成するので、これらの塗膜221,222,223を多色でかつ立体的に形成できる。したがって、文字板2のデザインをより立体的に表現できるから、文字板2のデザイン性を向上させることができるとともに、多種多様なデザインにも柔軟に対応できる。
また、電鋳部221A〜223Aの周囲に、電鋳部が形成されない電着塗装のみの背景部分のピンク色の塗膜224が形成されているので、これによって多色で立体感のある文字板2を実現できる。
(2)文字板2の基材21を含む原版23に直流電流を流し、帯電した塗料を引きつけ塗膜221〜224を形成する電着塗装により、電鋳部221A,222A,223A上や、基材21表面を塗装しているので、色むらや、液溜まり等が発生する虞がなく、均一な厚みの塗膜221〜224を形成することができる。従って、文字板2の外観を向上させることができ、また従来の吹き付け塗装のように、色むらや液溜まり等の発生を防止するために、各色につき複数回塗装を繰り返す必要がなく、塗装に手間を要しない。また、色むらや、液溜まり等によって、光が乱反射して文字板2表面が視認しづらいという不具合を抑止できる。
また、電着塗装により電鋳部221A〜223Aおよび基材21に着色するので、基材21の側面まで塗膜231Aを形成して良好に着色できるから、これによっても文字板2の外観を向上させることができる。そして、基材21の側面まで電着塗装が覆うので、長孔231を打ち抜いた後の断面を塗装で覆うことができ、防錆性を向上させることができる。したがって、例えば時計1が防水性を備えていないような場合や、防水性能が低い場合であっても、基材21の側面及び表面が塗膜で覆われているため、文字板2の側面および表面における錆の発生を防止できる。
さらに、電着塗装により塗膜221〜224を形成するので、基材21上に均一な厚みの塗膜211〜224を形成できる。よって、塗料が文字板2の指針用孔211を埋めることがなく、このような小さな孔部分も良好に残しながら、かつ指針用孔211周囲にも良好に塗膜224を形成できる。
(3)本実施形態では、原版23に直流電流を流すことにより、着色するため、装飾面が小さくても、所定の電流が流れれば、確実に着色することができる。従って、文字板2のように装飾面22が小さい場合であっても、複数色の着色を容易に行え、外観が良好な文字板2を得ることができる。
(4)さらに、本実施形態では、電着塗装により、文字板2の基材21表面を塗装しているので、有機溶剤を使用する必要がなく、環境保護を図ることができる。
(5)また、電着塗装により、文字板2の基材21表面を塗装しているので、塗装に大きな設備を必要としない。すなわち、電着塗装を実施する際には、文字板2の基材21を含む原版23が入る程度の電解槽、この電解槽に電気を流す電源、対向電極等があればよく、塗装用のクリーンルームや排気設備、印刷機等の大型の設備を必要としないので、設備の大型化を防止できる。
(6)本実施形態では、第1電鋳工程および第1電着塗装工程を実施して基材21表面に塗膜221を形成した後、1回目の第2露出工程を実施している。また1回目の第1電着塗装工程を実施して塗膜222を形成した後、2回目の第2露出工程を実施している。また、2回目の第2電着塗装工程の後には、電着塗装用露出工程を実施している。このように、第2露出工程および電着塗装用露出工程では、すでに硬化した塗膜を有する基板21からレジスト被膜44を除去することとなる。露出工程において、光劣化型のレジスト被膜44を除去する溶剤として、弱アルカリ液を使用するが、塗膜は弱アルカリ液に対して、高い耐性を有するため、溶解することがない。従って、外観が良好な文字板2を得ることができる。
なお、光硬化型のレジスト被膜を使用した場合には、露出工程で、硬化していないレジスト被膜を除去する際に、塗膜も溶解してしまうため、所望の外観を有する文字板を得ることができない。
(7)さらに、本実施形態では、電着塗装に使用する塗料を紫外線硬化型の塗料としているため、従来とは異なり他工程による焼き付けが不要となり、製造工程を簡単にできるとともに、製造装置を簡略化できる。また、電着塗装に使用する塗料を紫外線硬化型の塗料としているため、紫外線を照射しない部分に付着した塗料は、硬化しない。
原版23の裏面には、電解塗装により、塗膜221’が形成されることとなるが、原版23の裏面に紫外線を照射しなければ、裏面の塗膜221’が硬化することはなく、酸処理を行うことで、裏面の塗膜221’を容易に剥離することができる。
文字板2の基材21の裏面で塗膜221’が硬化すると、時計1に組み込んだ際に衝撃等により塗膜221’が剥離し、塗膜221’がムーブメント内部に入り込んで指針停止等の不具合が発生してしまう可能性がある。これに対し、本実施形態では、前述したように、原版23裏面の塗膜221’を容易に剥離でき、酸処理により、塗膜221’を剥離しているので、このような問題が発生しない。また、基材21の裏面の塗膜221’を良好に除去できるので、例えば時計1の裏蓋が透明のスケルトンタイプ(シースルータイプ)の時計である場合などに、文字板2の裏面が視認可能となっても良好な外観を確保できる。
(8)また、本実施形態では、紫外線照射により硬化する塗料を使用するとともに、紫外線により劣化するレジスト被膜44を使用している。
従って、紫外線を照射して塗膜221〜224を硬化させると同時に、後段で塗膜が形成される部分に対応するレジスト被膜部分441〜444を劣化させることができる。すなわち、硬化工程と、この硬化工程の後段の光劣化工程とを同時に実施できるので、複数色で文字板2の基材21表面を装飾する場合であっても、文字板2の製造にかかる時間の短縮を図ることができる。
(9)さらに、電着塗装工程で使用する塗料は、透明な樹脂に顔料を混合したものである。従って、塗膜は、半透明となり、基材21の金属色が反映された装飾面22となる。そのため高級感のある文字板2となる。
また、塗膜が半透明であるため、基材21の表面の金属色を変化させることで、同じ塗料を使用して塗膜を形成した場合であっても、装飾面22の色調を変化させることができる。そして、塗料として透明な樹脂に顔料を混合したものを採用しているので、紫外線を照射する際に紫外線が塗膜221〜224の厚み方向に確実に透過し、塗膜221〜224全体を確実に硬化できる。
さらに、塗料は、透明な樹脂に顔料を混合したものであるため、塗膜は光沢のあるものとなり、塗膜を形成した後、クリア塗装等をする必要がない。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる者である。
例えば、前記実施形態では、時計部品として文字板を製造したが、これに限らず、例えば文字板に貼り付けられる目盛部品や指針等であってもよい。
なお、時計部品としての指針を製造する際には、前記実施形態と同様、指針の基材の裏面に付着した塗膜を剥離することが好ましい。このように、基材の裏面に付着した塗膜を剥離することで、指針の軽量化を図ることができるから、指針の回転トルクを軽くすることができ、時計の省力化を促進できる。また、前記実施形態と同様に、ムーブメント内部への塗膜の混入を防止することができる。
また、前記実施形態では、腕時計1を構成する時計部品である文字板2を製造したが、これに限らず、置き時計、掛け時計、懐中時計等を構成する時計部品であってもよい。また、時計は、指針を有するアナログ時計に限らず、デジタル時計であってもよい。
さらに、前記実施形態では、電着塗装工程で形成した塗膜を硬化させる硬化工程と、この硬化工程の後段のレジスト被膜を劣化させる光劣化工程とを同時に実施したが、これに限らず、硬化工程と光劣化工程とをそれぞれ独立して行い、硬化工程を実施した後、光劣化工程を実施してもよい。
このように、硬化工程と、光劣化工程とを独立して行うことで、光劣化工程で使用するマスクに、塗膜を露出させる光透過部を形成する必要がなくなり、マスクのパターンが簡略化することによって製造にかかる手間を省くことができる。
さらに、前記実施形態では、基材21の表面全面に塗膜221〜224を形成したが、これに限らず、例えば基材21の表面の一部にのみ塗膜を形成してもよい。このようにすることで、基材21の表面の色を活かした装飾面を形成することができる。
また、前記実施形態では、ローマ数字部分の塗膜221、60個の目盛部分の塗膜222、地球のパターンの部分の塗膜223、背景部分の塗膜224の順に塗膜を形成したが、これに限らず、例えば背景部分の塗膜224を先に形成してもよい。ただし、この場合には、背景部分のみを露出させるようなマスクが必要となる。このようなマスクは、ローマ数字部分、60個の目盛部分などの小さい部分を遮蔽するパターンである必要があり、製造しにくく、また遮蔽部分の精度を確保しにくい。
これに対し、本実施形態のように、面積が比較的小さな部分から塗膜を形成する場合には、面積の小さな光透過部分を精度よく形成することができる。
前記実施形態では、文字板2の基材21を金属製としたが、これに限らず、例えば文字板の基材をプラスチック層と、その表面に形成された金属薄膜層とを有するものとし、電波時計や、ソーラタイプの時計等に使用してもよい。なお、この場合、基材の表面には金属薄膜層が形成されることとなるが、金属薄膜層の膜厚が薄ければ、電波や光を透過させることは可能である。さらに、前記実施形態のように、基材表面に形成される塗膜を半透明とすることで、光を透過させることが可能となる。
さらに、前記実施形態では、装飾面22を4色で装飾したが、これに限らず、複数色であればよく、例えば4色未満であってもよい。また4色を超えるものであってもよい。
また、前記実施形態では、原版23の裏面に付着した塗膜221’を剥離するために酸処理を行ったが、これに限らず酸処理を行わなくてもよい。例えば予め原版23の裏面に非導電性のテープやフィルム等を貼り付けておき、電着塗装工程において原版23の裏面への塗料の付着を防止してもよい。このようにすることで、酸処理の工程を省くことができ、文字板の製造にかかる手間を省くことができる。
あるいは、電着塗装工程において原版23の裏面にも完全に塗膜を形成し、酸処理を行わずに裏面にも紫外線照射を行うことによって塗膜を硬化させてもよい。これは、例えば時計の裏蓋が透明なスケルトンタイプ(シースルータイプ)の場合などでは、文字板の裏面にも塗膜が形成されているので、文字板の外観を向上させることができる。
前記実施形態では、背景部分に、電鋳部を形成せず電着塗装工程のみによる塗膜224を形成したが、電着塗装のみによる塗膜は必ずしもなくてもよい。つまり、電鋳工程及び電着塗装工程を複数回行うことによって、電鋳部による立体的な塗膜を複数色形成してもよい。
また、前記実施形態では電着塗装のみの部分は、背景部分の一色であったが、これに限らず電着塗装のみの部分は複数色形成されてもよい。この場合には、その色のパターンに応じたマスクを用意し、レジスト被膜にマスクを介して紫外線を照射することによりレジスト被膜を光劣化させ、当該光劣化した部分の基材を露出させて電着塗装工程を行えばよく、この工程を着色したい色の数に応じて所定回数繰り返して行えばよい。
さらに、前記実施形態では複数色(3色)の塗膜を有する電鋳部が形成されていたが、、これに限らず、例えば1色の塗膜を有する電鋳部と、1色または1色より多い色の電着塗装部を形成することによって時計部品を複数色で装飾してもよい。
図14には、時計部品の製造方法の変形例が示されている。この図14に示されるように、まず、原版およびマスクを用意し(処理S21)、原版上にレジスト被膜を形成する(処理S22、レジスト被膜形成工程)。その後、選択した色の装飾が電鋳部を有するか否かを判断する(処理S23)。電鋳部を有する場合には、処理S24に進み、マスクを通して光照射を行うことにより、選択した色のパターンに対応した部分のレジスト被膜を劣化させる(処理S24、電鋳用光劣化工程)。そして劣化したレジスト被膜部分を除去して基材表面を露出させ(処理S25、電鋳用露出工程)、基材表面が露出した部分に、電鋳部を形成する(処理S26、電鋳工程)。この電鋳工程で形成された電鋳部に、電着塗装を行うことにより、電鋳部表面に塗膜を形成する(処理S27、電鋳用電着塗装工程)。この塗膜に、紫外線などの光照射を行うことにより、塗膜を硬化させる(処理S28、電鋳用硬化工程)。処理S29において、次のマスクがあるか否かを判断し、ある場合には、処理S23に戻り、次のマスクに対応する色の装飾が電鋳部を有するか否かを判断する。
電鋳部を有しない場合には、処理S30に進み、電鋳用光劣化工程と同様の工程の電着塗装用光劣化工程(処理S30)、および電鋳用露出工程と同様の工程の電着塗装用露出工程(処理S31)を行い、その後、電着塗装用露出工程で露出した基材表面に電着塗装を行い、電着塗装部を形成する(処理S32、電着塗装工程)。その後、電鋳用硬化工程と同様の工程の電着塗装用硬化工程を行うことにより(処理S33)、電着塗装部を硬化させる。
処理S29において、次のマスクがなくなった場合には、図3の処理13に進み、前記実施形態と同様にその後の処理を行う。
このように、電鋳用光劣化工程から電鋳用硬化工程までと、電着塗装用光劣化工程から電着塗装用硬化工程までとを所定回数ずつ行うことにより、所定数の色の塗膜を有する電鋳部と、所定数の色の電着塗装部とを形成して複数色の時計部品を製造してもよい。したがって、例えば電鋳用光劣化工程から電鋳用硬化工程までを1回行い、電着塗装用光劣化工程から電着塗装用硬化工程までを1回行えば、2色の装飾が施された時計部品が製造される。要するに、電鋳部に電着塗装による塗膜を形成した装飾部分が少なくとも一色形成され、電着塗装のみによる電着塗装部の装飾部分が少なくとも一色形成されることによって複数色の装飾面が形成されていてもよい。
なお、硬化工程(電鋳用硬化工程または電着塗装用硬化工程)と、後段の光劣化工程(電鋳用光劣化工程または電着塗装用光劣化工程)は、同時に行ってもよい。
電鋳部の全面に電着塗装を行うものに限らず、例えば電鋳部の一部のみに電着塗装を行ってもよい。この場合には、電鋳部上にレジスト被膜を再度形成し、電着塗装したいパターンの部分の電鋳部を露出させて当該部分に電着塗装を行えばよい。また、電鋳部に複数色の電着塗装を行ってもよい。
前記実施形態では、電鋳部を有する塗膜を全て形成した後に電鋳部を有しない電着塗装部を形成する電着塗装部形成工程を行ったが、電着塗装部形成工程を先に行ってもよい。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の一実施形態に係る時計を示す斜視図。 本実施形態に係る時計部品である文字板の製造方法を示すフローチャート。 本実施形態に係る時計部品である文字板の製造方法を示すフローチャート。 前記文字板の原版を示す平面図。 前記文字板の製造工程で使用するマスクを示す平面図。 前記文字板の製造工程で使用するマスクを示す平面図。 前記文字板の製造工程で使用するマスクを示す平面図。 前記文字板の製造工程を示す模式図。 前記文字板の製造工程を示す模式図。 前記文字板の製造工程を示す模式図。 前記文字板の製造工程を示す模式図。 前記文字板の製造工程を示す模式図。 原版の基材の表面に装飾面が形成された状態を示す平面図。 本発明の時計部品の製造方法の変形例を示すフローチャート。
符号の説明
1…時計、2…文字板(時計部品)、21…基材、22…装飾面、41,42,43…マスク、44…レジスト被膜、221,222,223,224…塗膜、221A,222A,223A…電鋳部、411,421,422,431,432,433…光透過部、U…紫外線。

Claims (8)

  1. 複数色で装飾される時計部品の製造方法において、
    前記時計部品の基材の導電性を有する表面に光劣化型のレジスト被膜を形成するレジスト被膜形成工程と、
    前記複数色のうち第1の色のパターンに対応するレジスト被膜部分に光を照射して劣化させる第1光劣化工程と、
    前記レジスト被膜の劣化した部分を除去し、前記基材表面を露出させる第1露出工程と、
    前記基材表面の露出した部分に、電気鋳造により電鋳部を形成する第1電鋳工程と、
    前記第1電鋳工程で形成された前記電鋳部表面に、前記第1光劣化工程で選択した色を電着塗装して塗膜を形成する第1電着塗装工程と、
    前記第1電着塗装工程で形成された前記塗膜に光を照射して硬化させる第1硬化工程と、
    前記複数色のうち前記第1の色とは異なる他の色のパターンに対応する前記レジスト被膜部分に光を照射して劣化させる第2光劣化工程と、
    前記レジスト被膜の劣化した部分を除去し、前記基材表面を露出させる第2露出工程と、
    前記基材表面の露出した部分に、電気鋳造により電鋳部を形成する第2電鋳工程と、
    前記第2電鋳工程で形成された前記電鋳部表面に、前記第2光劣化工程で選択した色を電着塗装して塗膜を形成する第2電着塗装工程と、
    前記第2電着塗装工程で形成された前記塗膜に光を照射して硬化させる第2硬化工程とを備え、
    前記第2光劣化工程から第2硬化工程を所定回数行う
    ことを特徴とする時計部品の製造方法。
  2. 請求項1に記載の時計部品の製造方法において、
    前記複数色のうち少なくとも1色は、前記基材表面上に電着塗装により電着塗装部を形成する電着塗装部形成工程によって形成され、
    前記電着塗装部形成工程は、選択した色のパターンに対応する前記レジスト被膜部分に光を照射して劣化させる電着塗装用光劣化工程と、前記レジスト被膜の劣化した部分を除去し、前記基材表面を露出させる電着塗装用露出工程と、前記基材表面の露出した部分に、前記光劣化工程で選択した色を電着塗装して前記電着塗装部を形成する電着塗装工程と、前記電着塗装工程で形成された前記電着塗装部に光を照射して硬化させる電着塗装用硬化工程とを備えた
    ことを特徴とする時計部品の製造方法。
  3. 複数色で装飾される時計部品の製造方法において、
    前記時計部品の基材の導電性を有する表面に光劣化型のレジスト被膜を形成するレジスト被膜形成工程と、
    前記複数色のうち第1の色のパターンに対応するレジスト被膜部分に光を照射して劣化させる電鋳用光劣化工程と、
    前記レジスト被膜の劣化した部分を除去し、前記基材表面を露出させる電鋳用露出工程と、
    前記基材表面の露出した部分に、電気鋳造により電鋳部を形成する電鋳工程と、
    前記電鋳工程で形成された前記電鋳部表面に、前記第1の色を電着塗装して塗膜を形成する電鋳用電着塗装工程と、
    前記電鋳用電着塗装工程で形成された前記塗膜に光を照射して硬化させる電鋳用硬化工程と、
    前記複数色のうち前記第1の色とは異なる他の色のパターンに対応するレジスト被膜部分に光を照射して劣化させる電着塗装用光劣化工程と、
    前記レジスト被膜の劣化した部分を除去し、基材表面を露出させる電着塗装用露出工程と、
    前記基材表面の露出した部分に、前記電着塗装用光劣化工程で選択した色を電着塗装して電着塗装部を形成する電着塗装工程と、
    前記電着塗装工程で形成された前記電着塗装部に光を照射して硬化させる電着塗装用硬化工程とを備えた
    ことを特徴とする時計部品の製造方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の時計部品の製造方法において、
    前記硬化工程と、この硬化工程の後段の光劣化工程とは同時に実施され、
    光を照射して前記塗膜または前記電着塗装部を硬化させると同時に、前記光により、後段の光劣化工程で選択した色のパターンに対応するレジスト被膜部分を劣化させることを特徴とする時計部品の製造方法。
  5. 請求項4に記載の時計部品の製造方法において、
    前記硬化工程の後段の前記光劣化工程では、前記硬化工程の前段の前記光劣化工程で選択した色と異なる色のパターンに応じた光透過部及び前段の前記光劣化工程の色のパターンに応じた光透過部が形成されたマスクを前記レジスト被膜に被せ、
    このマスクの前記光透過部から前記レジスト被膜部分および前記塗膜または前記電着塗装部に光を照射することにより、前記マスクの前記光透過部を通して前記レジスト被膜部分を劣化させるとともに、前記塗膜または前記電着塗装部を硬化させることを特徴とする時計部品の製造方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の時計部品の製造方法において、
    時計部品の前記基材表面が複数色で装飾された後、
    基材裏面に付着した塗料を酸処理により除去することを特徴とする時計部品の製造方法。
  7. 請求項1から6のいずれかの製造方法により製造されたことを特徴とする時計部品。
  8. 請求項7に記載の時計部品を備えたことを特徴とする時計。
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