JP2006037157A - 装飾部品の製造方法、装飾部品、時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】 デザインの多様化により柔軟に対応でき簡単に製造できる複数色の装飾部品の製造方法、その装飾部品の製造方法によって製造された装飾部品、およびその装飾部品を備えた時計を提供すること。
【解決手段】基板上にレジスト被膜を形成し、複数の電鋳部を形成する。これらの電鋳部上に再度レジスト被膜を形成し、複数色のうち選択した色に対応する電鋳部上のみに光を照射してレジスト被膜を劣化させる光劣化工程を行う。レジスト被膜を除去して電鋳部表面に電着塗装部を形成する電着塗装工程を行う。その後紫外線を照射して電着塗装部を硬化させる硬化工程を行う。光劣化工程から硬化工程までを複数回、複数色に関して行うことにより、基板上に複数色の目盛部品を形成する。一つの基板上に同じ工程を繰り返すことで複数色形成できるので、簡単に製造でき、デザインの多様化にも柔軟に対応できる。
【選択図】 図2
【解決手段】基板上にレジスト被膜を形成し、複数の電鋳部を形成する。これらの電鋳部上に再度レジスト被膜を形成し、複数色のうち選択した色に対応する電鋳部上のみに光を照射してレジスト被膜を劣化させる光劣化工程を行う。レジスト被膜を除去して電鋳部表面に電着塗装部を形成する電着塗装工程を行う。その後紫外線を照射して電着塗装部を硬化させる硬化工程を行う。光劣化工程から硬化工程までを複数回、複数色に関して行うことにより、基板上に複数色の目盛部品を形成する。一つの基板上に同じ工程を繰り返すことで複数色形成できるので、簡単に製造でき、デザインの多様化にも柔軟に対応できる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、装飾部品の製造方法、この装飾部品の製造方法によって製造された装飾部品、およびこの装飾部品を有する時計に関する。
時計の文字板などに貼設される文字や数字、模様などの装飾部品としては、電鋳で製造されるものがある(例えば特許文献1)。電鋳で製造した装飾部品は、ある程度の厚みを有するため立体感ある装飾部品を作ることが可能となる。また、装飾部品を金属で形成することができるため、高級感を演出することもできる。
ところで、近年の時計などの被装飾物におけるデザインの多様化に伴い、装飾部品についても、さらなるデザインの多様化が求められている。しかしながら、従来の電鋳製造方法による装飾部品では、単一色の装飾部品しか製造できず、多様なデザインに十分に対応できない場合がある。
複数色の装飾部品を製造する場合には、それぞれの色に応じた装飾部品を製造し、これらを被装飾物に別々に貼設する必要があり、手間がかかり、製造工程が煩雑となる。
複数色の装飾部品を製造する場合には、それぞれの色に応じた装飾部品を製造し、これらを被装飾物に別々に貼設する必要があり、手間がかかり、製造工程が煩雑となる。
本発明の目的は、デザインの多様化により柔軟に対応でき簡単に製造できる複数色の装飾部品の製造方法、この装飾部品の製造方法によって製造された装飾部品、およびこの装飾部品を備えた時計を提供することにある。
本発明の装飾部品の製造方法は、複数色で装飾される装飾部品の製造方法であって、基材上に電鋳部用の電鋳レジスト被膜を形成する電鋳用レジスト形成工程と、基材上の電鋳レジスト被膜を用いて電鋳部を形成する電鋳工程と、電鋳工程で形成した電鋳部上にレジスト被膜を形成するレジスト被膜形成工程と、複数色のうち第1の色のパターンに対応する電鋳部の部分に光を照射して劣化させる第1光劣化工程と、レジスト被膜の劣化した部分を除去し、電鋳部表面を露出させる第1露出工程と、第1露出工程で露出した電鋳部表面に第1の色を電着塗装して電着塗装部を形成する第1電着塗装工程と、第1電着塗装工程で形成した電着塗装部に光を照射して硬化させる第1硬化工程と、複数色のうち第1の色とは異なる他の色のパターンに対応するレジスト被膜部分に光を照射して劣化させる第2光劣化工程と、レジスト被膜の劣化した部分を除去し、電鋳部表面を露出させる第2露出工程と、第2露出工程で露出した電鋳部表面に前記他の色を電着塗装して電着塗装部を形成する第2電着塗装工程と、第2電着塗装工程で形成した電着塗装部に光を照射して硬化させる第2硬化工程とを備え、電鋳部表面に着色される色の数をNとした場合、第2光劣化工程から第2硬化工程をN−1回行うことを特徴とする。
この発明によれば、複数色で装飾される装飾部品の電鋳部を電鋳工程で作成して、その上にレジスト被膜を形成し、第1および第2光劣化工程、ならびに第1および第2露出工程において、選択した色に対応する電鋳部のみを露出させて電着塗装部を形成する。よって、第2光劣化工程から第2硬化工程までをN−1回繰り返すことにより、複数色(N色)の電着塗装部が一つの基材上に製造される。したがって、一つの基材上に、装飾部品が被装飾物を装飾する際の配置の通りに装飾部品を製造することが可能となり、製造工程が簡略化する。また、一つの基材上に複数色の装飾部品を形成可能なので、多様なデザインにも柔軟に対応可能となる。
さらに、電鋳工程において電鋳部を形成するので、装飾部品が立体的に形成される。これによっても装飾部品のデザイン性が向上するとともに、デザインの多様性が促進される。
なお、例えば、4色で装飾された電鋳部を形成するためには、第2光劣化工程から第2硬化工程を3回繰り返して行えばよく、2色で装飾された電鋳部を形成するためには、第2光劣化工程から第2硬化工程を1回行えばよい。
さらに、電鋳工程において電鋳部を形成するので、装飾部品が立体的に形成される。これによっても装飾部品のデザイン性が向上するとともに、デザインの多様性が促進される。
なお、例えば、4色で装飾された電鋳部を形成するためには、第2光劣化工程から第2硬化工程を3回繰り返して行えばよく、2色で装飾された電鋳部を形成するためには、第2光劣化工程から第2硬化工程を1回行えばよい。
レジスト被膜は光を照射することによって劣化する光劣化型なので、複数の電鋳部上にそれぞれ所定の色が着色されるまで複数回にわけてレジスト被膜を部分的に劣化させることが可能であるから、光劣化工程が簡略化される。これにより、簡単な工程で複数色の電着塗装部を容易に形成可能となる。
また、電着塗装部が、硬化工程で光を照射することによって硬化する光硬化型なので、光劣化工程においても電着塗装部が溶解するなどの不具合が確実に解消される。また、従来の焼き付けなどによって硬化させる場合は、レジスト被膜も焼き付け硬化されるため、以降の光劣化工程を実施できず、2色までの塗膜形成しか期待できない。さらに従来の方法に比べて、加熱のための装置などが不要となるため、製造工程および装置が簡略化する。
また、電着塗装部が、硬化工程で光を照射することによって硬化する光硬化型なので、光劣化工程においても電着塗装部が溶解するなどの不具合が確実に解消される。また、従来の焼き付けなどによって硬化させる場合は、レジスト被膜も焼き付け硬化されるため、以降の光劣化工程を実施できず、2色までの塗膜形成しか期待できない。さらに従来の方法に比べて、加熱のための装置などが不要となるため、製造工程および装置が簡略化する。
本発明では、硬化工程と、この硬化工程の後段の光劣化工程とは同時に実施され、光を照射して電着塗装部を硬化させると同時に、光により、後段の光劣化工程で選択された色のパターンに対応するレジスト被膜部分を劣化させるることが望ましい。
本発明では、例えば電鋳部が3色で装飾されている場合には、第2光劣化工程から第2硬化工程を2回繰り返すため、第1硬化工程および1回目の第2光劣化工程を同時に実施し、さらに、1回目の第2硬化工程および2回目の第2光劣化工程を同時に実施すればよい。なお、2回目の第2硬化工程は単独で実施することとなる。
この発明によれば、硬化工程と光劣化工程とが同時に実施されるので、既に形成された電着塗装部が硬化するとともに、次に選択された色に対応する電着部の部分のレジスト被膜が劣化する。したがって二つの工程を同時に行うことができ、装飾部品の製造工程が簡略化される。
本発明では、例えば電鋳部が3色で装飾されている場合には、第2光劣化工程から第2硬化工程を2回繰り返すため、第1硬化工程および1回目の第2光劣化工程を同時に実施し、さらに、1回目の第2硬化工程および2回目の第2光劣化工程を同時に実施すればよい。なお、2回目の第2硬化工程は単独で実施することとなる。
この発明によれば、硬化工程と光劣化工程とが同時に実施されるので、既に形成された電着塗装部が硬化するとともに、次に選択された色に対応する電着部の部分のレジスト被膜が劣化する。したがって二つの工程を同時に行うことができ、装飾部品の製造工程が簡略化される。
本発明では、複数色のうち最後の色に関する第2光劣化工程では、基材全面に光照射を行うことが望ましい。
この発明によれば、最後の色に関する第2光劣化工程では基材全面に光照射を行うので、対応する電鋳部のみに光を照射させるためのパターンが形成されたマスクなどの遮光手段が不要となり、製造工程が簡略化する。
この発明によれば、最後の色に関する第2光劣化工程では基材全面に光照射を行うので、対応する電鋳部のみに光を照射させるためのパターンが形成されたマスクなどの遮光手段が不要となり、製造工程が簡略化する。
本発明の装飾部品は、前述の装飾部品の製造方法によって製造されたことを特徴とする。
この発明によれば、装飾部品が前述の装飾部品の製造方法によって製造されているので、前述の装飾部品の製造方法と同様の効果が得られ、一つの基材上に複数色の装飾部品を簡単に製造できる。これにより、装飾部品のデザインの多様化にも柔軟に対応できる。
この発明によれば、装飾部品が前述の装飾部品の製造方法によって製造されているので、前述の装飾部品の製造方法と同様の効果が得られ、一つの基材上に複数色の装飾部品を簡単に製造できる。これにより、装飾部品のデザインの多様化にも柔軟に対応できる。
本発明の時計は、前述の装飾部品を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、時計が前述の装飾部品を備えているので、前述の装飾部品と同様の効果が得られ、一つの基材上に複数色の装飾部品を簡単に製造できる。これにより、装飾部品のデザインの多様化にも柔軟に対応できる。
この発明によれば、時計が前述の装飾部品を備えているので、前述の装飾部品と同様の効果が得られ、一つの基材上に複数色の装飾部品を簡単に製造できる。これにより、装飾部品のデザインの多様化にも柔軟に対応できる。
本発明の装飾部品の製造方法、装飾部品、および時計によれば、デザインの多様化により柔軟に対応できる複数色の装飾部品を簡単に製造できるという効果が得られる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には本発明の一実施形態にかかる装飾部品としての目盛部品1が用いられた時計100が示されている。この図1において、目盛部品1は、被装飾物としての時計100の文字板101に貼設されて時計100を装飾するものであり、文字板101上の目盛の部分に複数個接着されている。これらの目盛部品1のうち、12時、3時、6時、および9時に対応する目盛部品1は、それ以外の目盛部品1と異なる色彩で装飾される目盛部品1Aとなっており、従って目盛部品1は2色で構成されている。
図1には本発明の一実施形態にかかる装飾部品としての目盛部品1が用いられた時計100が示されている。この図1において、目盛部品1は、被装飾物としての時計100の文字板101に貼設されて時計100を装飾するものであり、文字板101上の目盛の部分に複数個接着されている。これらの目盛部品1のうち、12時、3時、6時、および9時に対応する目盛部品1は、それ以外の目盛部品1と異なる色彩で装飾される目盛部品1Aとなっており、従って目盛部品1は2色で構成されている。
目盛部品1は、図10に示されるように、電鋳によって形成される電鋳部2と、この電鋳部2表面に電着塗装が施されることにより着色された電着塗装部3とを備えている。電鋳部2は、文字板101に接着剤などで貼設される貼設面21を備えている。この電鋳部2は、形成後の残留応力が小さくなるように、例えばニッケル(Ni)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)などの任意の金属材料で構成されている。また、電着塗装部3は、任意の電着塗装用材料で構成され、例えばアクリル樹脂やフッ素系樹脂などの材料で構成される塗料(例えばエレコート(シミズ社製))が採用できる。
このような目盛部品1は、次のように製造される。
図2には、目盛部品1の製造方法のフローチャートが示されている。また、図3から図8には、目盛部品1が完成するまでの各製造工程が示されている。
まず、目盛部品1を形成するための基材としての基板4を用意する(図2の処理S1)。
図3は、電鋳用レジスト被膜形成工程を示す図である。まず、図3(A)に示すように、目盛部品1を形成するための基板4を用意する。基板4は、電鋳の厚さが均一になるように表面仕上げが均一な平板状部材である。基板4の材料は、導電性を有するものであればよく、例えば洋白(NS)、銅(Cu)、鋼材などが採用できる。あるいは、基板4は、非導電性の材料の表面に導電性皮膜処理を施したものでもよい。
次に、図3(B)に示されるように、この基板4上にレジスト被膜(電鋳レジスト被膜)5を形成する(図2の処理S2、電鋳用レジスト被膜形成工程)。レジスト被膜5は、基板4の表面にレジスト液を塗布し、乾燥することで形成される。レジスト液の塗布方法としては、スプレー、ロールコータ、バーコータ、スピナ、カーテンコータ、刷毛塗り等が例示できる。なお、本実施形態では、レジスト液を使用したが、これに限らず、例えばフィルム状のレジストを熱圧着してもよい。
レジスト被膜5の厚みは、例えば、10〜25μm程度であることが好ましい。
ここで、レジスト液としては、例えば、東京応化工業社製の商品名P−RH300PMを使用することができる。
図2には、目盛部品1の製造方法のフローチャートが示されている。また、図3から図8には、目盛部品1が完成するまでの各製造工程が示されている。
まず、目盛部品1を形成するための基材としての基板4を用意する(図2の処理S1)。
図3は、電鋳用レジスト被膜形成工程を示す図である。まず、図3(A)に示すように、目盛部品1を形成するための基板4を用意する。基板4は、電鋳の厚さが均一になるように表面仕上げが均一な平板状部材である。基板4の材料は、導電性を有するものであればよく、例えば洋白(NS)、銅(Cu)、鋼材などが採用できる。あるいは、基板4は、非導電性の材料の表面に導電性皮膜処理を施したものでもよい。
次に、図3(B)に示されるように、この基板4上にレジスト被膜(電鋳レジスト被膜)5を形成する(図2の処理S2、電鋳用レジスト被膜形成工程)。レジスト被膜5は、基板4の表面にレジスト液を塗布し、乾燥することで形成される。レジスト液の塗布方法としては、スプレー、ロールコータ、バーコータ、スピナ、カーテンコータ、刷毛塗り等が例示できる。なお、本実施形態では、レジスト液を使用したが、これに限らず、例えばフィルム状のレジストを熱圧着してもよい。
レジスト被膜5の厚みは、例えば、10〜25μm程度であることが好ましい。
ここで、レジスト液としては、例えば、東京応化工業社製の商品名P−RH300PMを使用することができる。
次に、基板4上にマスクを配置して、紫外線を照射することにより、レジスト被膜5の所定の部分を劣化させる。
図4には、基板4上に配置するマスク41が示されている。この図4に示すように、マスク41は、透明フィルム上に紫外線を透過させない材料で印刷がされることにより、パターンに応じた部分に透明フィルムが露出して光を透過する光透過部が形成されている。本実施形態では、12個の目盛部品1に対応する位置に、それぞれの目盛部品1に対応する形状の光透過部411が形成されている。なお、この図4では、紫外線を透過させない材料で印刷がされた部分が白く(図面の色に)表現され、光透過部411の部分が黒く表現されている。ここで、基板4上に電鋳部2が形成される際、電鋳部2はレジスト被膜5からはみ出して肉盛されるため、実際の寸法は光透過部411の形状よりも大きくなる。したがって、光透過部411の形状は、この寸法差を予め勘案して設定されている。
その後、基板4の表面のレジスト被膜5上にマスク41を配置し、密着させる。
図4には、基板4上に配置するマスク41が示されている。この図4に示すように、マスク41は、透明フィルム上に紫外線を透過させない材料で印刷がされることにより、パターンに応じた部分に透明フィルムが露出して光を透過する光透過部が形成されている。本実施形態では、12個の目盛部品1に対応する位置に、それぞれの目盛部品1に対応する形状の光透過部411が形成されている。なお、この図4では、紫外線を透過させない材料で印刷がされた部分が白く(図面の色に)表現され、光透過部411の部分が黒く表現されている。ここで、基板4上に電鋳部2が形成される際、電鋳部2はレジスト被膜5からはみ出して肉盛されるため、実際の寸法は光透過部411の形状よりも大きくなる。したがって、光透過部411の形状は、この寸法差を予め勘案して設定されている。
その後、基板4の表面のレジスト被膜5上にマスク41を配置し、密着させる。
図5には、基板4に電鋳部用のレジスト被膜51を形成する電鋳用レジスト形成工程が示されている。
図5(A)に示されるように、レジスト被膜5をマスク41で覆い、紫外線Uで露光する。マスク41の光透過部411を通して光源90により紫外線Uを露光することによってレジスト被膜5には光透過部411の部分のみに紫外線Uが照射されるパターン露光が行われる。このパターン露光によって、レジスト被膜5において紫外線Uが照射された部分には光透過部411の形状が転写され、当該部分が劣化する(図2の処理S3、電鋳用光劣化工程)。
その後、露光が行われた基板4および電鋳レジスト5を一般的なアルカリ現像あるいは溶剤方式などの方法によって現像し、洗浄する。すると、基板4上には、図5(B)に示されるように、光透過部411に相当する部分のレジスト被膜5が除去されて、光透過部411の形状の電鋳形成部51が形成される。この電鋳形成部51内部の領域では、基板4が露出している(図2の処理S4、電鋳用露出工程)。本実施形態では、電鋳用レジスト被膜形成工程から電鋳用露出工程までを備えて、本発明の電鋳用レジスト形成工程が構成されている。
図5(A)に示されるように、レジスト被膜5をマスク41で覆い、紫外線Uで露光する。マスク41の光透過部411を通して光源90により紫外線Uを露光することによってレジスト被膜5には光透過部411の部分のみに紫外線Uが照射されるパターン露光が行われる。このパターン露光によって、レジスト被膜5において紫外線Uが照射された部分には光透過部411の形状が転写され、当該部分が劣化する(図2の処理S3、電鋳用光劣化工程)。
その後、露光が行われた基板4および電鋳レジスト5を一般的なアルカリ現像あるいは溶剤方式などの方法によって現像し、洗浄する。すると、基板4上には、図5(B)に示されるように、光透過部411に相当する部分のレジスト被膜5が除去されて、光透過部411の形状の電鋳形成部51が形成される。この電鋳形成部51内部の領域では、基板4が露出している(図2の処理S4、電鋳用露出工程)。本実施形態では、電鋳用レジスト被膜形成工程から電鋳用露出工程までを備えて、本発明の電鋳用レジスト形成工程が構成されている。
次に、電鋳形成部51に電鋳部2を形成する(図2の処理S5、電鋳工程)。
電鋳工程では、基板4の導電性を確保し、なおかつ電鋳によって形成された電鋳部2が基板4から剥離しやすくする必要がある。そこで、電鋳工程を行う前に、基板4に活性化処理および不動態化処理を予め行っておき、この後に、電鋳槽で基板4に電鋳部2の形成を行う。
電鋳は、一般的な電鋳の条件で行われる。電鋳液の材料は、前述のような電鋳部2に使用される材料などである。この電鋳工程により、基板4上の電鋳形成部51内部の領域には、電鋳液が充填され、さらに、電鋳形成部51外周のレジスト被膜5上面にはみ出して、肉盛り状に形成される。
この電鋳工程により、基板4に密着している部分によって貼設面21が形成される。
電鋳工程では、基板4の導電性を確保し、なおかつ電鋳によって形成された電鋳部2が基板4から剥離しやすくする必要がある。そこで、電鋳工程を行う前に、基板4に活性化処理および不動態化処理を予め行っておき、この後に、電鋳槽で基板4に電鋳部2の形成を行う。
電鋳は、一般的な電鋳の条件で行われる。電鋳液の材料は、前述のような電鋳部2に使用される材料などである。この電鋳工程により、基板4上の電鋳形成部51内部の領域には、電鋳液が充填され、さらに、電鋳形成部51外周のレジスト被膜5上面にはみ出して、肉盛り状に形成される。
この電鋳工程により、基板4に密着している部分によって貼設面21が形成される。
次に、レジスト被膜5上および電鋳部2上に別のレジスト被膜52を形成する(図2の処理S6、レジスト被膜形成工程)
図5(D)に示されるようにレジスト被膜5および電鋳部2表面を覆うように、レジスト被膜5と同様の方法でレジスト被膜52を形成する。
そして、図2の処理S7―1において、レジスト被膜52上にマスクを配置する。ここでは、12時、3時、6時、9時を示す目盛部品1の電着塗装を行うためのマスク42を配置する。
図6には、マスク42が示されている。マスク42は、12個の目盛部品1のうち、12時、3時、6時、9時を示す目盛部品1Aに対応する位置に、光透過部421が形成されている。光透過部421は、目盛部品1Aよりも寸法の大きな略矩形状に形成されている。
図5(D)に示されるようにレジスト被膜5および電鋳部2表面を覆うように、レジスト被膜5と同様の方法でレジスト被膜52を形成する。
そして、図2の処理S7―1において、レジスト被膜52上にマスクを配置する。ここでは、12時、3時、6時、9時を示す目盛部品1の電着塗装を行うためのマスク42を配置する。
図6には、マスク42が示されている。マスク42は、12個の目盛部品1のうち、12時、3時、6時、9時を示す目盛部品1Aに対応する位置に、光透過部421が形成されている。光透過部421は、目盛部品1Aよりも寸法の大きな略矩形状に形成されている。
図7には、複数色の目盛部品1の第1の色について電着塗装する電着塗装工程が示されている。
図7(A)に示されるように、マスク42をレジスト被膜52上に配置する(図2の処理S7)。
そして図7(A)に示されるように、紫外線Uを照射して紫外線露光(パターン露光)を行う(図2の処理S7−2)。すると、紫外線Uが照射された部分のレジスト被膜52が劣化する(処理S7、第1光劣化工程)。基板4を現像すると、紫外線Uが照射された光透過部421の部分のレジスト被膜52が除去されて図7(B)に示されるような電着塗装形成部53が形成される(図2の処理S8、第1露出工程)。この電着塗装形成部53の内部の領域は、電鋳部2およびこの電鋳部2周囲の基板4が露出している。なお、マスク42には目盛部品1Aに対応する位置のみに光透過部421が形成されているため、その他の目盛部品1に対応する電鋳部2は、露出しない。
ここで、電鋳部2は、レジスト被膜5上にはみ出して形成されているため、紫外線Uを照射する際、電鋳部2の貼設面21外縁には、電鋳部2に覆われて紫外線Uが照射されない部分が存在する。したがって、基板4を現像すると、この貼設面21外縁の部分には、除去されないレジスト被膜5がレジスト残留部5Aとなって形成される。
図7(A)に示されるように、マスク42をレジスト被膜52上に配置する(図2の処理S7)。
そして図7(A)に示されるように、紫外線Uを照射して紫外線露光(パターン露光)を行う(図2の処理S7−2)。すると、紫外線Uが照射された部分のレジスト被膜52が劣化する(処理S7、第1光劣化工程)。基板4を現像すると、紫外線Uが照射された光透過部421の部分のレジスト被膜52が除去されて図7(B)に示されるような電着塗装形成部53が形成される(図2の処理S8、第1露出工程)。この電着塗装形成部53の内部の領域は、電鋳部2およびこの電鋳部2周囲の基板4が露出している。なお、マスク42には目盛部品1Aに対応する位置のみに光透過部421が形成されているため、その他の目盛部品1に対応する電鋳部2は、露出しない。
ここで、電鋳部2は、レジスト被膜5上にはみ出して形成されているため、紫外線Uを照射する際、電鋳部2の貼設面21外縁には、電鋳部2に覆われて紫外線Uが照射されない部分が存在する。したがって、基板4を現像すると、この貼設面21外縁の部分には、除去されないレジスト被膜5がレジスト残留部5Aとなって形成される。
次に、電着塗装形成部53に電着塗装を施すことにより、図7(C)に示されるように電着塗装部3を形成する(図2の処理S9、第1電着塗装工程)。この際、電鋳部2と電着塗装部3とは互いに固着する必要があるので、活性化処理のみを行い、電鋳工程で行ったような不動態化処理は不要となる。
この第1電着塗装工程では、電着液に電鋳部2が形成された基板4を漬け、通電することにより装飾面21上の電着塗装形成部53内の領域に、電着塗装を行う。電着塗装の材料は、所定の色彩の顔料が混合された前述の材料などが採用できる。電着塗装による塗膜30は、レジスト被膜52の厚みを超えて形成されず、したがって、塗膜30は、電鋳部2表面および電鋳部2周囲の基板4上に、電着塗装形成部53の外周からはみ出さずに、ほぼ均一の厚みで形成される。電鋳部2表面に形成された塗膜30が電着塗装部3となる。これにより、目盛部品1Aが形成される。
この第1電着塗装工程では、電着液に電鋳部2が形成された基板4を漬け、通電することにより装飾面21上の電着塗装形成部53内の領域に、電着塗装を行う。電着塗装の材料は、所定の色彩の顔料が混合された前述の材料などが採用できる。電着塗装による塗膜30は、レジスト被膜52の厚みを超えて形成されず、したがって、塗膜30は、電鋳部2表面および電鋳部2周囲の基板4上に、電着塗装形成部53の外周からはみ出さずに、ほぼ均一の厚みで形成される。電鋳部2表面に形成された塗膜30が電着塗装部3となる。これにより、目盛部品1Aが形成される。
ここで、目盛部品1A以外の目盛部品1に対応する電鋳部2は、レジスト被膜52で覆われているため、電着塗装部3が形成されない。
また、電鋳部2の貼設面21外縁にはレジスト残留部5Aが形成されている。このレジスト残留部5Aは、非導電性材料で形成されているため、第1電着塗装工程において電着塗料が引きつけられない。したがって、電着塗装部3と、その周囲に形成される基板4上の塗膜30とはレジスト残留部5Aによって分離されている。これにより、電鋳部2が基板4および塗膜30から剥離しやすくなる。
また、電鋳部2の貼設面21外縁にはレジスト残留部5Aが形成されている。このレジスト残留部5Aは、非導電性材料で形成されているため、第1電着塗装工程において電着塗料が引きつけられない。したがって、電着塗装部3と、その周囲に形成される基板4上の塗膜30とはレジスト残留部5Aによって分離されている。これにより、電鋳部2が基板4および塗膜30から剥離しやすくなる。
次に、本実施形態では、目盛部品1は2色で構成されており、次に配置するマスクはないため、図2の処理S10に進む。
図8には、目盛部品1A以外の目盛部品1に対応する電鋳部2に電着塗装部3を形成する工程が示されている。
まず、図8(A)に示されるように、基板4上のレジスト被膜5およびレジスト被膜52に光源90により紫外線Uを全面露光する(図2の処理S10、第1硬化工程および第2光劣化工程)。これにより、レジスト被膜5およびレジスト被膜52が劣化する。このとき、レジスト被膜5,52の劣化と同時に、電着塗装部3が紫外線照射によって硬化する。
その後、基板4を現像すると、図8(B)に示されるようにレジスト被膜5およびレジスト被膜52が溶解して除去され、目盛部品1A以外の目盛部品1に対応する電鋳部2と、その周囲の基板4が露出する(図2の処理S11、第2露出工程)。このとき、電鋳部2の外縁には、電鋳部2に覆われて劣化されないレジスト被膜5が、レジスト残留部5Bとして形成される。
図8には、目盛部品1A以外の目盛部品1に対応する電鋳部2に電着塗装部3を形成する工程が示されている。
まず、図8(A)に示されるように、基板4上のレジスト被膜5およびレジスト被膜52に光源90により紫外線Uを全面露光する(図2の処理S10、第1硬化工程および第2光劣化工程)。これにより、レジスト被膜5およびレジスト被膜52が劣化する。このとき、レジスト被膜5,52の劣化と同時に、電着塗装部3が紫外線照射によって硬化する。
その後、基板4を現像すると、図8(B)に示されるようにレジスト被膜5およびレジスト被膜52が溶解して除去され、目盛部品1A以外の目盛部品1に対応する電鋳部2と、その周囲の基板4が露出する(図2の処理S11、第2露出工程)。このとき、電鋳部2の外縁には、電鋳部2に覆われて劣化されないレジスト被膜5が、レジスト残留部5Bとして形成される。
そして、目盛部品1A以外の目盛部品1に対応する色彩の電着塗料を用いて基板4上に電着塗装工程を行う(図2の処理S12、第2電着塗装工程)。第2電着塗装工程により、目盛部品1A以外の目盛部品1に対応する電鋳部2表面および露出している基板4上には塗膜3Aが形成される。この塗膜3Aのうち、電鋳部2表面に形成された塗膜は、電着塗装部3となっている。なお、目盛部品1Aの場合と同様に、電鋳部2外縁にはレジスト残留部5Bが形成されるため、塗膜3Aと電着塗装部3は互いに連結されずに剥離しやすくなっている。
最後に基板4全面に紫外線露光を行い、塗膜3Aおよび電着塗装部3を硬化させる(図2の処理S13、第2硬化工程)。
以上の製造工程により、基板4上に目盛部品1Aおよびその他の目盛部品1が2色で形成製造される。
ここで、電鋳部2の貼設面21と基板4との間には、活性化処理および不動態化処理が施されているので、両者の間は剥離しやすくなっている。レジスト被膜5およびレジスト被膜52を除去すると、貼設面21の外縁に露光されないレジスト残留部5A,5Bが残留しているので、この残留部5A,5Bと基板4とが互いに密着することにより、目盛部品1は基板4上に固定保持される。
最後に基板4全面に紫外線露光を行い、塗膜3Aおよび電着塗装部3を硬化させる(図2の処理S13、第2硬化工程)。
以上の製造工程により、基板4上に目盛部品1Aおよびその他の目盛部品1が2色で形成製造される。
ここで、電鋳部2の貼設面21と基板4との間には、活性化処理および不動態化処理が施されているので、両者の間は剥離しやすくなっている。レジスト被膜5およびレジスト被膜52を除去すると、貼設面21の外縁に露光されないレジスト残留部5A,5Bが残留しているので、この残留部5A,5Bと基板4とが互いに密着することにより、目盛部品1は基板4上に固定保持される。
以上のように製造された目盛部品1をシートシール状に形成する。
図9には、目盛部品1をシート状シール70に形成する工程が示されている。
まず、図9(A)に示されるように、目盛部品1および基板4に転写シート7を貼付する。転写シート7には、目盛部品1と密着する側の面に図示しない接着剤が塗布されており、適度な接着力で目盛部品1に接着される。なお、転写シート7の材料としては、目盛部品1に対して剥離が容易でかつ密着しやすい材料であればよく、例えばポリエチレンやポリプロピレンなどの軟質のフィルムなどが採用できる。また、転写シート7の材料としては、転写シート7を通して目盛部品1が視認可能となるように、透明フィルム状の材料を用いてもよいし、転写シート7の接着剤の乾燥を防ぐために非通気性の材料を用いてもよい。
転写シート7を目盛部品1および基板4に貼付後、ローラーテンションを行うことにより転写シート7と目盛部品1および基板4とを密着させる。そして、図9(B)に示されるように、基板4を目盛部品1から剥離させ、目盛部品1を転写シート7に転写する(転写工程)。このとき、基板4と目盛部品1との固着力は、目盛部品1と転写シート7との接着力より弱くなるように設定されていることが望ましい。このような設定によれば、目盛部品1は、転写シート7を剥離するにしたがって、基板4から転写シート7に転写される。なお、この転写シート7は、目盛部品1を基板4から剥離させる役割の他、目盛部品1表面を保護する役割も果たす。
図9には、目盛部品1をシート状シール70に形成する工程が示されている。
まず、図9(A)に示されるように、目盛部品1および基板4に転写シート7を貼付する。転写シート7には、目盛部品1と密着する側の面に図示しない接着剤が塗布されており、適度な接着力で目盛部品1に接着される。なお、転写シート7の材料としては、目盛部品1に対して剥離が容易でかつ密着しやすい材料であればよく、例えばポリエチレンやポリプロピレンなどの軟質のフィルムなどが採用できる。また、転写シート7の材料としては、転写シート7を通して目盛部品1が視認可能となるように、透明フィルム状の材料を用いてもよいし、転写シート7の接着剤の乾燥を防ぐために非通気性の材料を用いてもよい。
転写シート7を目盛部品1および基板4に貼付後、ローラーテンションを行うことにより転写シート7と目盛部品1および基板4とを密着させる。そして、図9(B)に示されるように、基板4を目盛部品1から剥離させ、目盛部品1を転写シート7に転写する(転写工程)。このとき、基板4と目盛部品1との固着力は、目盛部品1と転写シート7との接着力より弱くなるように設定されていることが望ましい。このような設定によれば、目盛部品1は、転写シート7を剥離するにしたがって、基板4から転写シート7に転写される。なお、この転写シート7は、目盛部品1を基板4から剥離させる役割の他、目盛部品1表面を保護する役割も果たす。
次に、図9(C)に示されるように、電鋳部2の貼設面21、残留部5A,5Bの外表面、および転写シート7の電鋳部2が配置されない部分に粘着剤8を塗布する(粘着剤塗布工程)。
図9(D)に示されるように、粘着剤8が塗布された面に剥離シート71を貼り付けてシート状シール70を構成する。ここで、剥離シート71の材料は、非通気性で粘着剤8との剥離性が良好な、例えばフッ素系樹脂を表面に処理した紙や、樹脂製のフィルムなどで構成されていることが望ましい。この剥離シート71により、粘着剤8へのゴミの付着や粘着剤8の溶剤や水分の蒸発が防止される。また、目盛部品1をすぐに文字板101に貼設しない場合にも、このシート状シール70の状態で保存できる。
図9(D)に示されるように、粘着剤8が塗布された面に剥離シート71を貼り付けてシート状シール70を構成する。ここで、剥離シート71の材料は、非通気性で粘着剤8との剥離性が良好な、例えばフッ素系樹脂を表面に処理した紙や、樹脂製のフィルムなどで構成されていることが望ましい。この剥離シート71により、粘着剤8へのゴミの付着や粘着剤8の溶剤や水分の蒸発が防止される。また、目盛部品1をすぐに文字板101に貼設しない場合にも、このシート状シール70の状態で保存できる。
図10には、シート状シール70の斜視図が示されている。この図10に示されるようにシート状シール70は、目盛部品1が時計の文字板101に配置される通りの配置に、各目盛部品1を配置している。
また、図11には、複数のシート状シール70が示されている。この図11に示されるように、一つの文字板101に対応するシート状シール70を縦横に複数個並べて、一つのシート状シール70Aを構成してもよい。この場合には、一回のシート状シール70の製造工程で、複数のシート状シール70が製造できるので、製造時間の短縮を図ることができる。
また、図11には、複数のシート状シール70が示されている。この図11に示されるように、一つの文字板101に対応するシート状シール70を縦横に複数個並べて、一つのシート状シール70Aを構成してもよい。この場合には、一回のシート状シール70の製造工程で、複数のシート状シール70が製造できるので、製造時間の短縮を図ることができる。
以上のようなシート状シール70を用いて目盛部品1を文字板101に貼設する工程について説明する。
図12には、目盛部品1を文字板101に貼設する貼設工程が示されている。
貼設工程では、まず、文字板101と目盛部品1との密着性をよくするために、文字板101の汚れを予め洗浄などによって除去する。一方、シート状シール70は、図12(A)に示されるように剥離シート71を剥がしておく。
次に、文字板101と目盛部品1との位置決めを行う。これらの位置決めは、例えば文字板101を固定する治具と、目盛部品1側に形成された位置決め用の電鋳部72(図10参照)によって行えばよい。つまり、まず適宜な治具に文字板101を固定しておく。この治具には、文字板101に対して目盛部品1を位置決めする位置決めピンが設けられている。一方、目盛部品1側には、目盛部品1の形成工程と同時に目盛部品1の周囲に位置決め用の電鋳部72を形成しておき、この位置決め用の電鋳部72を目盛部品1とともに転写シート7に転写しておく。文字板101が固定された治具の位置決めピンに、位置決め用の電鋳部72を係合させることにより、目盛部品1を文字板101に対して位置決めする。
目盛部品1を文字板101上の所定位置に配置した後、図12(B)に示されるように、目盛部品1を文字板101に貼付する。そして、目盛部品1を文字板101に確実に密着させるために転写シート7の上から加圧する。
図12には、目盛部品1を文字板101に貼設する貼設工程が示されている。
貼設工程では、まず、文字板101と目盛部品1との密着性をよくするために、文字板101の汚れを予め洗浄などによって除去する。一方、シート状シール70は、図12(A)に示されるように剥離シート71を剥がしておく。
次に、文字板101と目盛部品1との位置決めを行う。これらの位置決めは、例えば文字板101を固定する治具と、目盛部品1側に形成された位置決め用の電鋳部72(図10参照)によって行えばよい。つまり、まず適宜な治具に文字板101を固定しておく。この治具には、文字板101に対して目盛部品1を位置決めする位置決めピンが設けられている。一方、目盛部品1側には、目盛部品1の形成工程と同時に目盛部品1の周囲に位置決め用の電鋳部72を形成しておき、この位置決め用の電鋳部72を目盛部品1とともに転写シート7に転写しておく。文字板101が固定された治具の位置決めピンに、位置決め用の電鋳部72を係合させることにより、目盛部品1を文字板101に対して位置決めする。
目盛部品1を文字板101上の所定位置に配置した後、図12(B)に示されるように、目盛部品1を文字板101に貼付する。そして、目盛部品1を文字板101に確実に密着させるために転写シート7の上から加圧する。
そして、図12(C)に示されるように、転写シート7を剥がす。この際、目盛部品1は加圧されて文字板101に密着しているので、目盛部品1を押さえながら転写シート7を剥がすと、目盛部品1は文字板101に接着されて残る。一方、目盛部品1のない部分の粘着剤8は転写シート7に接着して一緒に剥がれる。つまり、この際には、転写シート7と粘着剤8との接着力は、粘着剤8と文字板101との接着力よりも強く設定されることが望ましい。また、粘着剤8と文字板101との接着力は、目盛部品1と転写シート7との接着力よりも強く設定されることが望ましい。このような条件下では、目盛部品1が配置されていない部分の粘着剤8が転写シート7とともに良好に剥がれる。なお、このような条件を満たすことが難しい場合でも、目盛部品1を押さえながら転写シート7を剥がすことにより、目盛部品1を文字板101に残し、他の粘着剤8を転写シート7とともに容易に剥がすことができる。
その後、図12(D)に示されるように加熱、光照射など適宜な方法により粘着剤8を硬化させる。
以上のような工程により、目盛部品1は、図12(E)に示されるように、文字板101上の所定の位置に貼設され、図13に示されるような2色の目盛部品1を有する文字板101が完成する。
その後、図12(D)に示されるように加熱、光照射など適宜な方法により粘着剤8を硬化させる。
以上のような工程により、目盛部品1は、図12(E)に示されるように、文字板101上の所定の位置に貼設され、図13に示されるような2色の目盛部品1を有する文字板101が完成する。
このような実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)レジスト被膜5,52として紫外線劣化型のレジスト剤を使用しているので、照射した部分のレジスト剤を除去できるから、複数回にわたって選択的に紫外線を照射することにより一部ずつ複数回電着塗装工程を行うことができるので、簡単な製造工程で複数色の目盛部品1を一つの基板4上に製造できる。これにより、デザインの多様化に柔軟に対応できる。また、電鋳工程により肉盛り状に盛り上がった電鋳部2を形成できるので、目盛部品1をより立体的に形成できる。これによっても、デザインの多様化を促進できる。
(1)レジスト被膜5,52として紫外線劣化型のレジスト剤を使用しているので、照射した部分のレジスト剤を除去できるから、複数回にわたって選択的に紫外線を照射することにより一部ずつ複数回電着塗装工程を行うことができるので、簡単な製造工程で複数色の目盛部品1を一つの基板4上に製造できる。これにより、デザインの多様化に柔軟に対応できる。また、電鋳工程により肉盛り状に盛り上がった電鋳部2を形成できるので、目盛部品1をより立体的に形成できる。これによっても、デザインの多様化を促進できる。
(2)電着塗料が紫外線硬化型の塗料であるので、紫外線照射によって光劣化工程と同時に既に形成した電着塗装部3を硬化させる硬化工程を行うことができるから、目盛部品1の製造工程を簡略化できる。また、電着塗料が紫外線硬化型の塗料であるので、従来とは異なり焼き付けなどの別工程の作業が不要となるため、電着塗装工程を簡略化できる。
また、電着塗料が透明な樹脂に顔料を混合した材料であるので、紫外線Uが電着塗装部3の全体に確実に到達するから、電着塗装部3を確実に硬化させることができる。
さらに、電着塗料が透明な樹脂に顔料を混合した材料であるので、硬化させた後の電着塗装部3が半透明となる。したがって、電鋳部2の表面状態を変更することによって電着塗装部3を異なる色調にできるから、これによってもデザインの多様化を促進できる。
また、電着塗料が透明な樹脂に顔料を混合した材料であるので、紫外線Uが電着塗装部3の全体に確実に到達するから、電着塗装部3を確実に硬化させることができる。
さらに、電着塗料が透明な樹脂に顔料を混合した材料であるので、硬化させた後の電着塗装部3が半透明となる。したがって、電鋳部2の表面状態を変更することによって電着塗装部3を異なる色調にできるから、これによってもデザインの多様化を促進できる。
(3)電着塗装によって電鋳部2に着色しているので、従来の吹きつけ塗装等とは異なり、色むらや液溜まり等が発生するおそれがなく、均一な厚みの電着塗装部3を形成することができる。よって、目盛部品1の外観を向上させることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態としては、装飾部品として目盛部品を製造したが、これに限らず、例えば文字板に貼り付けられるマークや文字などの装飾部品や、指針等であってもよい。
前記実施形態では、電着塗装工程で形成した目盛部品1Aの電着塗装部3を硬化させる硬化工程と、目盛部品1A以外の目盛部品1のためにレジスト被膜52を劣化させる光劣化工程とを同時に実施したが、これに限らずそれぞれ独立して行ってもよい。
例えば、前記実施形態としては、装飾部品として目盛部品を製造したが、これに限らず、例えば文字板に貼り付けられるマークや文字などの装飾部品や、指針等であってもよい。
前記実施形態では、電着塗装工程で形成した目盛部品1Aの電着塗装部3を硬化させる硬化工程と、目盛部品1A以外の目盛部品1のためにレジスト被膜52を劣化させる光劣化工程とを同時に実施したが、これに限らずそれぞれ独立して行ってもよい。
装飾部品は、前記実施形態では2色の目盛部品1を製造したが、これに限らず2色を越えるものであってもよい。
例えば図14には、3色以上の装飾部品を製造する場合における装飾部品の製造方法のフローチャートが示されている。この図14において、処理S21から処理S32までは、処理S30−1において、2色目のパターン対応するマスクを配置してから紫外線照射を行う(処理S30−2)他は、前記実施形態の目盛部品の製造方法と同様である。処理S32において、第2電着塗装工程が終了すると、基板上には、2色の電着塗装部が形成されていることとなる。その後、処理S33において、次のマスクがあるか否かを判断する。例えば4色以上の目盛部品を製造する場合で説明すれば、3色目のパターンに対応するマスクが用意されているので、処理S34においてこのマスクを基板上に配置し(処理S34−1)、紫外線照射を行う(処理S34−2)。この紫外線照射により、1回目の第2電着塗装工程で形成された電着塗装部が硬化し、3色目のパターンに対応する電鋳部部分のレジスト被膜が劣化する(処理S34、1回目の第2硬化工程および2回目の第2光劣化工程)。
例えば図14には、3色以上の装飾部品を製造する場合における装飾部品の製造方法のフローチャートが示されている。この図14において、処理S21から処理S32までは、処理S30−1において、2色目のパターン対応するマスクを配置してから紫外線照射を行う(処理S30−2)他は、前記実施形態の目盛部品の製造方法と同様である。処理S32において、第2電着塗装工程が終了すると、基板上には、2色の電着塗装部が形成されていることとなる。その後、処理S33において、次のマスクがあるか否かを判断する。例えば4色以上の目盛部品を製造する場合で説明すれば、3色目のパターンに対応するマスクが用意されているので、処理S34においてこのマスクを基板上に配置し(処理S34−1)、紫外線照射を行う(処理S34−2)。この紫外線照射により、1回目の第2電着塗装工程で形成された電着塗装部が硬化し、3色目のパターンに対応する電鋳部部分のレジスト被膜が劣化する(処理S34、1回目の第2硬化工程および2回目の第2光劣化工程)。
次に、処理S31、処理S32に戻り、2回目の第2露出工程および第2電着塗装工程を行い、3色目の着色を行う。
処理S33において、次のマスクがない場合には、処理S35において全ての電着塗装部が形成されたか否かを判断し、未着色の電着塗装部がある場合には、処理S34−2に進み、基板全面に紫外線照射を行う。これにより、前段の第2電着塗装工程で形成された電着塗装部が硬化するとともに(第2硬化工程)、基板上のレジスト被膜が全面劣化する(第2光劣化工程)。そして、処理S31および処理S32において第2電着塗装を行うと、未着色の電鋳部に着色がされるとともに、基板上で既に着色された部分以外の面に電着塗装による塗膜が形成される。これで全ての電着塗装部が形成されたので、処理S36に進み、基板全面に紫外線照射を行い(第2硬化工程)、装飾部品を完成させる。
処理S33において、次のマスクがない場合には、処理S35において全ての電着塗装部が形成されたか否かを判断し、未着色の電着塗装部がある場合には、処理S34−2に進み、基板全面に紫外線照射を行う。これにより、前段の第2電着塗装工程で形成された電着塗装部が硬化するとともに(第2硬化工程)、基板上のレジスト被膜が全面劣化する(第2光劣化工程)。そして、処理S31および処理S32において第2電着塗装を行うと、未着色の電鋳部に着色がされるとともに、基板上で既に着色された部分以外の面に電着塗装による塗膜が形成される。これで全ての電着塗装部が形成されたので、処理S36に進み、基板全面に紫外線照射を行い(第2硬化工程)、装飾部品を完成させる。
以上のように、N色の装飾がされた装飾部品を製造する場合には、第2光劣化工程から第2硬化工程までをN−1回繰り返せばよい。つまり、例えば3色の装飾がある場合には、第2光劣化工程から第2硬化工程までを1回繰り返せばよく、5色の装飾がある場合には、第2光劣化工程から第2硬化工程までを4回繰り返せばよい。
前記実施形態では、時計100は腕時計であったが、これに限らず、装飾部品は、置き時計、掛け時計、懐中時計等の任意の時計を装飾するものであってもよい。また、時計は、指針を有するアナログ時計に限らず、デジタル時計であってもよい。また、装飾部品は、時計に限らず、その他任意の被装飾物を装飾する部品であればよい。
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1,1A…目盛部品(装飾部品)、2…電鋳部、3…電着塗装部、4…基板、5,52…レジスト被膜、7…転写シート、70,70A…シート状シール、71…剥離シート、100…時計、101…文字板(被装飾物)。
Claims (5)
- 複数色で装飾される装飾部品の製造方法であって、
基材上に電鋳部用の電鋳レジスト被膜を形成する電鋳用レジスト形成工程と、
前記基材上の前記電鋳レジスト被膜を用いて前記電鋳部を形成する電鋳工程と、
前記電鋳工程で形成した前記電鋳部上にレジスト被膜を形成するレジスト被膜形成工程と、
前記複数色のうち第1の色のパターンに対応する前記電鋳部の部分に光を照射して劣化させる第1光劣化工程と、
前記レジスト被膜の劣化した部分を除去し、前記電鋳部表面を露出させる第1露出工程と、
前記第1露出工程で露出した前記電鋳部表面に前記第1の色を電着塗装して電着塗装部を形成する第1電着塗装工程と、
前記第1電着塗装工程で形成した前記電着塗装部に光を照射して硬化させる第1硬化工程と、
前記複数色のうち前記第1の色とは異なる他の色のパターンに対応する前記レジスト被膜部分に光を照射して劣化させる第2光劣化工程と、
前記レジスト被膜の劣化した部分を除去し、前記電鋳部表面を露出させる第2露出工程と、
前記第2露出工程で露出した前記電鋳部表面に前記他の色を電着塗装して電着塗装部を形成する第2電着塗装工程と、
前記第2電着塗装工程で形成した前記電着塗装部に光を照射して硬化させる第2硬化工程とを備え、
前記電鋳部表面に着色される色の数をNとした場合、前記第2光劣化工程から前記第2硬化工程をN−1回行う
ことを特徴とする装飾部品の製造方法。 - 請求項1に記載の装飾部品の製造方法において、
前記硬化工程と、この硬化工程の後段の光劣化工程とは同時に実施され、
光を照射して前記電着塗装部を硬化させると同時に、前記光により、後段の光劣化工程で選択した色のパターンに対応するレジスト被膜部分を劣化させる
ことを特徴とする装飾部品の製造方法。 - 請求項1または請求項2に記載の装飾部品の製造方法において、
前記複数色のうち最後の色に関する第2光劣化工程では、前記基材全面に光照射を行う
ことを特徴とする装飾部品の製造方法。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の装飾部品の製造方法によって製造されたことを特徴とする装飾部品。
- 請求項4に記載の装飾部品を備えたことを特徴とする時計。
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Cited By (1)
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JP2008069442A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 電着塗膜の形成方法 |
-
2004
- 2004-07-26 JP JP2004217396A patent/JP2006037157A/ja not_active Withdrawn
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