JP2006031505A - 自動販売機用の押しボタンスイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】
LEDランプなど複数の光源を採用する自動販売機の押しボタンスイッチの従来構成においては、レンズ面を均一に光輝させるためには光源の数が多くなり、コストアップと消費電力の増加を生じる問題点があった。また、シール部の隙間が生じやすく雨水等の浸入が生じることがあった。
【解決手段】
本発明により、光源2と該光源2の前方に配設したプリズムシート24とを有し、プリズムシートは多数の略円柱形状の多面プリズムレンズ列3aを備えた第一のプリズムレンズ列と、同様に多数の略円柱形状の第二のプリズムレンズ列4aを備え、且つ、第一と第二のプリズムレンズ列が直交する発光ユニット5を備える自動販売機の押しボタンスイッチ1としたことで、LED光源の真上のみでなく、その周辺のプリズムレンズ交差部において複数の輝点を生る。、これによって上記した課題を解決する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、照光式の押しボタンスイッチに関するもので、特に各種の商品購入時に操作する自動販売機の押しボタンスイッチの構成に係るものである。
従来のこの種の自動販売機の押しボタンスイッチの例を示すものが図8である。自動販売機の押しボタンスイッチ90は、自動販売機の前面パネル側に設置する操作ボタン91と、その背面側に設置する基板95とを有する。
操作ボタン91は前面パネル側の表部材92と、その表部材と係合して前面パネルの背面に設置される裏部材93とからなる。裏部材はフック等の固定手段93aにより前面パネル99に固定される。表部材の背面側には棒状の突出部94が一体に形成され、押しボタンスイッチを押す操作により基板に搭載したスイッチ95aを押してON−OFFのスイッチングを行う。また符号96は表部材と裏部材との間に設けられたフレキシブルな耐水性のシール部材で、これによりスイッチの防水を保っている。符号97はコイルスプリングで操作ボタンの表部材を前方、すなわち前面パネル側に付勢する。これにより非操作状態においては常に前方に表部材が位置することになる。
前面パネルには透明な窓部99aが設けられ、その背面には例えばホット/コールドなどの商品情報を表示するための表示板が設けられる。表示板の背面には基板上に搭載したLED(発光ダイオード)95aを複数個搭載し、スイッチの操作に応答して点灯する。
このような押しボタンスイッチは例えば特許文献1に提案されている。
特開2002−236966号公報
しかしながら、前記した従来の構成の押しボタンスイッチ90においては、LEDの点灯/非点灯のみしか行われていず点灯時の印象が単一なものとなっていた。かかる問題を解決するためにLED95aの前面に魚眼レンズカット94aを設けた前面レンズ94を配設し、魚眼レンズカットの作用で拡散させるものもある。この場合魚眼レンズカットにより前面レンズ94の面が光輝して見えるものとなるが、点灯時の印象が極めて平面的なものとなり商品性が乏しく、特に高級感を演出するために奥行感、立体感が要求される自動販売機のスイッチとして用いたとしてもその効果は僅かなものであり、到底にデザイン面などからの要望に対応できないと言う問題点を生じ、この点の解決が課題とされるものとなっていた。
また、他の課題として押しボタンスイッチ自体が照光しないため押しボタンスイッチと商品情報表示を自由なデザインで設計することが可能になる効果を有するもののボタンと表示部が独立している単調化したデザインしか得られず、他の商品との差別化が図ることが難しい。特に押しボタンスイッチを含めた一体感のある斬新なデザインを得ることは困難であった。
また、商品情報表示部は必要な表示部の全体を均一に照明することが優先して光源であるLEDの数の設定が行われるものとなるため、照度的には過剰な数のLEDが採用され、必要以上の電力を消費する、即ち、効率が低下する問題点を生じている。
本発明は、使用するLED光源の数を低減し、かつ、斬新なデザインの押しボタンスイッチを提供することを目的としている。
上記目的は、本発明の第一の態様によれば、前面パネル開口部に取り付ける押しボタンスイッチであって、前面側の操作ボタンと、その背面側に主たる発光方向を押しボタンスイッチの照射軸と略合致させて設けられた光源およびスイッチ素子を搭載する基板をハウジング内に備え、操作ボタンから前記光源の光を照射する照光式の押しボタンスイッチにおいて、前記操作ボタンは、前面側に光透過性材料からなる表面部材を有し、その非周辺部に少なくとも一つの光源を設け、周辺部の背面にスイッチ素子を設け、表面部材と光源の間の空間内に、透光性の弾性部材と、その背面側で光源と対峙する位置に半円柱形状に近似可能な多面プリズムを備えるプリズムシートを設け、前記弾性部材は、前記光源と反射部材を水密的に外部環境から隔離するようにハウジングとシールされており、前記プリズムシートは、第一の多面プリズムと第二の多面プリズムを有し、第一プリズムと近似される半円柱形状の軸と第二のプリズムに近似される半円柱形状近の軸が交差するように配列されていることを特徴とする照光式の押しボタンスイッチ、により達成される。
この第一の態様では、プリズムシートに設けられた第一の多面プリズムと第二の多面プリズムとが交差するように光源の前方側に設置される。よって、光源が点灯した場合には光源からの光が第1の多面プリズムおよび第二の多面プリズムを通過して照射する際に両プリズム内を異なる角度に屈折して複数の経路を辿って進行する。これにより光源の直上部分のみでなく、光源から離れた複数の個所において恰も光源が存在するような輝点が観察され、実際に点灯している光源の数よりも多くの光源を設置したように視認され、斬新なデザインの押しボタンスイッチとすることができ得る。
さらに、光源が点灯していない場合において、第一の多面プリズムと第二の多面プリズムとが交差するように光源の前方側に設置されているため、光源が非点灯時において直接に観視しにくいものになる。また、両プリズムを通して光源や光源の周囲の反射面などが観視されたとしても、第一の多面プリズムおよび第二の多面プリズムにより複数の光路を経て視認されるものであるため、その複数の光路長に大きな差が生じ、奥行き感のある、斬新なデザインの押しボタンスイッチとすることができ得る。
また、光源、プリズムシート等を水密的に覆うことで外部からの雨水等の浸入を確実に抑止することができるようになる。
本発明の第二の態様による押しボタンスイッチは、前記第一の態様の押しボタンスイッチにおいて、前記多面プリズムは、5面から10面までの平面表面の組み合わせからなることを特徴とする。
この第二の態様では、一つの光源から発せられた光が、交差する多面プリズムによって形成される多数の集光部(擬似光源)を生じさせる。これにより、光源が点灯した際には光源直上のみでなく、光源直上から離散的に集光部(擬似光源)が点在する。よって比較的広い面積においてコントラストのある光輝領域を形成することが可能となり、スイッチのデザイン自由度が向上する。また、外観上観視される光源の数にくらべて少ない数の光源にて実現可能となるため、低コスト、低消費電力とすることができ得る。
本発明の第三の態様による押しボタンスイッチは、前記第一の態様もしくは第二の態様の押しボタンスイッチにおいて、前記第一多面プリズムと第二多面プリズムの軸がほぼ直交していることを特徴とする。
この第三の態様では、第一の多面プリズムと第二の多面プリズムの軸がほぼ直交しているので、光源が点灯した際に光源直上から離散的に点在する集光部(擬似光源)が、光源直上を中心にほぼ等距離に点在することになり、比較的広い面積を効率よく照射することができ得る。
本発明によれば光源が点灯した場合に観視者に与える光源の数に比べて実際に搭載する光源の数を少なくすることができ、これにより、自動販売機の押しボタンスイッチに設置する光源の数を減少化して、コストダウンおよび消費電力の低減に極めて優れた効果を奏するものである。
また第二には、光源の非点灯状態においても、多面プリズムによる屈折作用によって複数の異なる光路長として、これにより光源等を外部から観視しにくくするとともに、奥行き感のある従来にない斬新な外観を自動販売機の押しボタンスイッチに与えることを可能とし、この種の自動販売機の押しボタンスイッチのデザインの向上に優れた効果も奏するものである。
さらに、シール性にすぐれた押しボタンスイッチを得ることができる。これにより、雨水等の進入を確実に抑止することが可能となり、特に屋外に設置する自動販売機において信頼性が向上する。
従って、本発明によれば、簡単な構成により信頼性が高く、奥行感、立体感を与えるものであり、これにより、例えば高級感の演出が可能となるなどこの種の斬新なデザインの自動販売機の押しボタンスイッチの商品性の向上に極めて優れた効果を奏するものである。
以下、この発明の好適な実施形態を図1乃至図13を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は本発明に係る自動販売機の押しボタンスイッチ1を備えた自動販売機の一例の正面図を示し、図2は押しボタンスイッチ1周辺の要部を示すものである。自動販売機100の前面パネル110には、販売する商品を展示する商品見本部120が上下方向に沿って複数段(図示の場合は3段)にわたって設けられている。商品見本部は前面パネルの一部を透明材とすることで前面から視認可能とされている。商品見本部120の近傍(図示の場合には下側)には押しボタンスイッチ1を備えている。前面パネル110には押しボタンスイッチ1を取り付けるための開口部111が形成してある。また、前面には商品取り出し口130、金銭取り扱い部140などが設けられている。
金銭取り扱い部140に一定額以上の金銭を投入すると、押しボタンスイッチ1が電気的に作動可能となるようになされており、押しボタンスイッチ1が電気的に作動可能となったことを利用者に知らしめるために当該押しボタンスイッチ1が発光するように押しボタンスイッチの背面には光源が設置されている。
図3は押しボタンスイッチ1の要部断面図、図4は押しボタンスイッチ1の正面図である。押しボタンスイッチ1は、前面パネル側に設置する操作ボタン20と、その背面側に設置する基板50とを有する。基板50には前面パネル側に光を照射するように設定されたLED光源2と、スイッチ51、52が設けてある。スイッチ51、52は操作ボタン20の移動によってスイッチのON−OFFを行うタクトスイッチが基板50のLED光源2の搭載側と同一の表面側に実装され、図示しない制御装置に電気的に接続されている。基板50の背面側にはハウジング53を設ける。ハウジング53の端部にはネジ穴54が形成されネジ55で前面パネル110に固定する。自動販売機100への組み付け性を効率良く行うためにはハウジング53内に複数の押しボタンスイッチ1を有すると良い。またハウジング53と前面パネル110を固定することにより前面パネル側から進入した雨水等がハウジング53よりも更に背面側に侵入しないように水密的に形成されている。なお符号112は前面パネルの背面側に設けた固定脚である。
また、操作ボタン20は光輝領域30とスイッチ領域35とを備える。光輝領域30では操作ボタン20の背面側に光源である複数のLED2(2a、2b、2c)とLED2の前面側にプリズムシート24等を備える。また、光輝領域30は前面パネルの開口部111に設置される。スイッチ領域35は光輝領域30の周囲に設けられ、操作ボタン20の背面側にスイッチ51,52を備え、操作ボタン20の当該領域前面側は前面パネル110の裏面と密接するように取り付けられる。
操作ボタン20は、前面パネル側から順に光透過部材からなる表面部材21、所定の模様を印刷したフィルム状または薄い板状のフィルター部材22、透光性を有する弾性部材23およびプリズムシート24を有する。
表面部材21は、例えばアクリル樹脂等の光透過部材からなり、光輝領域30となる操作部21aとスイッチ領域35となる周辺部21bとを備える。操作部21aは前面パネル110の開口部111に対応する楕円形状を有しており、取り付けた際にその表面が前面パネル110の表面より僅かに突出するように段差を設けて形成され、周辺部21bと一体に成形されている。周辺部21bは、表面部材が開口部111から脱落しない大きさを備え、また、スイッチの押動時には、その背面側が弾性部材23を介してスイッチ51,52を作動可能なようにスイッチに対峙するとともに背面側に向かって移動可能に形成されている。また、押しボタンスイッチ1全体の厚みを薄くするためには、表面部材21を光輝領域30の背面側が凹形状となるように形成し、図示のようにその凹部内にプリズムシート24を設置することが望ましい。
フィルター部材22は、表面部材21の凹部内に設置され、所望の文字や模様がその表面に印刷されており、光輝領域30がLED2の点灯により輝いた際に文字や模様を表示する。表示する文字等が不要な場合にはフィルター部材22を省略しても良い。
弾性部材23は、透光性と弾性を有する材料から選択する。また、前面パネル側から侵入した雨水等が基板50側、特に基板50、スイッチ51,52およびLED光源2に到達しないように水密性を有するようにこれらを覆うように設置する。例えば前記した表面部材21の凹部内においては表面部材の背面側形状に沿った平坦形状とし、端部23aにおいてはハウジング50と表面パネル120の背面側に設けた固定脚112とで挟持する。このとき固定脚112の一部に切り欠き112aを設けておき、切り欠き112aの深さを弾性部材端部23aの厚みより僅かに小さなものとしておくと、ハウジング50と表面パネル120とを固定することで弾性部材23を確実に挟持して水密性が高い信頼性で確保される。弾性部材23としてはシリコーンゴムが好適である。
また、押しボタンスイッチ1の押動時において、背面側に設置したスイッチ51,52を確実に操作可能とするため、各スイッチ51,52に対応する位置に突起23bを設けてある。また、周辺部のみに弾性部材23を設けてもよく、その場合には非透光性材料により形成しても良い。
プリズムシート24は、表面部材21の凹部内で弾性部材23により自動販売機の外部環境と水密的に分離した背面側に設置される。図5はプリズムシート24の要部を拡大して示す。プリズムシート24は2枚のプリズムシート24a、24bからなり、各シートの表面には近似的には半円柱状形状の複数のプリズムレンズ3、4が形成してある。また、半円柱面には複数の傾斜角が組合されて形成されたプリズム状の断面を有する線状の多面プリズム3a,4aがそれぞれの軸方向が直交するように設けられている。
尚、図5においては第一のプリズムシート24aの第一の多面プリズム3aと、第二のプリズムシート24bの第二の多面プリズム4aとが背中合わせで、かつ、直交するように配置している。図示は省略するが前記多面プリズム3a、4aは同一方向側、例えばLED光源側を向くように2枚のプリズムシートを重ね、且つ、両シートの各多面プリズムが交差するように施しても、半円柱状形状が対向するように2枚のシートを重ね合わせて交差するように施しても良く、この場合にも作用、効果においては何等に変わることはない。
LED光源2が点灯した場合には、少なくともその光線の一部が多面プリズム3aに入射し、その光が他方の多面プリズム4aを通って光輝領域30から自動販売機の前面側に向かって光を照射する。。
なお、図3においては説明をわかりやすくするために厚み方向、すなわち断面方向を基板50の平面方向に比べて拡大して誇張して図示している。
次に図4〜図6を用いて本発明に係る自動販売機の押しボタンスイッチの光輝領域30について詳細に説明する。なお、説明をわかりやすくするために、図5および図6においてプリズムシート24は、その要部である多面プリズム3a,4aを主に記載するものとし、一部を省略している。
光源2であるLEDは、基板50上に離散的に複数個、その主照射方向は基板50の法線方向となるように設置する。本実施形態においては楕円形状のスイッチの楕円長軸に沿って3個のLED光源2a,2b,2cを設けている。また、基板50の光源2側の少なくとも光源2を除く表面にアルミニウム蒸着や白色塗装などを施した反射面5aを設ける。なお、反射面5aは基板上に直接形成したものでも、別体に形成したもの、例えば金属板反射鏡でも良い。
光源2の前方には2枚のシートからなるプリズムシート24を配設する。プリズムシート24は、光輝領域30とほぼ同一形状の楕円形状を有しており、透光性の材料、例えばアクリル樹脂の射出成形により形成する。LED光源2と対峙する位置に多数の第一多面プリズム3aを備える第一のプリズムシート24aを配設し、第一プリズムシート24aと表面部材21との間に第二プリズムシート24bを設置する。第二プリズムシート24bの表面部材21側の表面には多数の第二多面プリズム4aを備える。半円柱状のレンズの軸に直交する何れの断面においても同一形状となるものとされている。
図5に要部を拡大して示すように、第一多面プリズム3aおよび第二多面プリズム4aは複数の屈折角を得られるように異なる傾斜角を組合せて形成した多面プリズムとなっている。ここで多面プリズムは半円柱状のレンズの軸に直交する断面に表れる円弧を多角形状、すなわち折れ線状に変更したものであり、各半円柱状のレンズに施されるプリズムカットはそれぞれが密接する状態で平行に施される。
この実施例では第一プリズム3aと第二プリズム4aが直交するように配設されている。
光源2であるLEDは、白熱電球や放電灯に比べて照射角度が狭い。その主照射方向は基板50の法線方向となるように設置する。光源2として照射角度が狭いLEDを利用すると、白熱電球を用いた場合にくらべて光源2の真上の部分とそれ以外の部分との輝度差が大きくなり、例えば、曇りガラスのような拡散シートを光源2の前方側に設けたとしても光源設置個所が光るのみである。しかしながら、本実施形態においては、前記したように第一プリズム3aと第二プリズム4aが直交するように配設されている。したがって、LED光源2の直上の輝点70のみでなく、図4に示したようにLEDから離れた個所においても擬似的に光源が存在するよう複数の輝点71が観視される。
図6に示すものはスイッチの要部における光路を概念的に示すものである。光源2aおよび光源2bから放射される光のうち、その光軸方向である真上に向かって進む光は第一プリズムシート24aおよび第二プリズムシート24bを通って照射される。このとき第一多面プリズム3aおよび第二多面プリズム4aにより屈折されながら進む。また、光源2a、光源2bから斜め方向に向かった光および反射面5aに向かって反射した光も第一多面プリズム3aおよび第二多面プリズム4aにより屈折されながら進む。
このとき、第一多面プリズム3aは近似的には半円柱形状であり、その軸方向に向かう光に対する屈折と軸方向と直交する方向に対する屈折度ではその割合が異なる。同様に第一多面プリズム4aも近似的には半円柱形状であり、その軸方向に向かう光に対する屈折と軸方向と直交する方向に対する屈折度ではその割合が異なる。また、半円柱形状ではなく、折れ曲がった複数の直線断面を有する多面プリズムとされ、かつ、両プリズムの光軸が交差するように配設されているため、点光源であるLEDが点灯した場合には、当該光源2の真上部分のみでなく、その真上を中心とするその近傍領域においても、屈折した光の集光部が形成され、擬似的な光源として観視されることになる。例えば、第一多面プリズム3aおよび第二多面プリズム4aが半円柱形状を4等分に分割した4面プリズムの場合には、光源真上の部分のみでなく4×4=16個の集光部(擬似光源)が観視される。光源であるLEDの発光面積が小さいので多面プリズムの分割数を多くすると擬似光源数が多くなり好ましくない。
そこで、各半円柱形状のプリズムの分割数は5〜10分割が好適である。これ以上分割数が多いと擬似的な光源として観察されにくく均一な発光面として観視され易くなり奥行き感およびデザインの斬新性に乏しくなる。また分割数がこれより小さいと発光点として観視される数が少なくなり、キラキラ感が乏しくなる。
例えば、各半円柱形状のプリズムの分割数が2の場合は断面V字状の三角柱状プリズムとなる。このようなプリズムを形成したプリズムシートを各々の光軸が交差するようにして設けた場合には、点光源となる光輝する集光部(擬似光源)が観視されずに光源2の直上を通る直線状に光輝するものとなった。また、各半円柱形状のプリズムの径を0.15mmとした場合、10よりも多くの分割を行うためには、多面プリズムの折れ線部の境界の折れ角度が小さくなるため加工が難しく多面プリズムの境界が不鮮明となった。そのため、半円柱状のプリズムを用いたときに類似の点灯状態として観察された。したがって、少ない光源で、多数の光源を設けたように、且つ、奥行き感のあるスイッチとするためには、上記の分割数が好適である。
光源2a,2b,2cとして面実装タイプのLEDを基板上に搭載し、各プリズムシート24a,24bに形成する半円柱形状に近似した多面プリズム3a,4aのピッチを変更して検討を行った。スイッチの光輝領域30の最短径をA、この実施形態においては楕円の短軸方向の長さに相当、LED表面とプリズムシート24表面との距離Bとした場合、同じ奥行きで各種ピッチを変えて検討した結果、各LED光源において上記した集光部(擬似光源)はA/Bが3以上となるようにすることが好適である。各半円柱形状のプリズムのピッチが大きいとA/Bが小さくなり光源の必要数が増加する。少ない光源数で、且つ大きなピッチとするためには距離Bを大きくとらなければならない。しかしA/Bを3以上とすると薄い厚みで広い面積を有効に照射することができる。
また、光源2から放射され多面プリズム3a,4aの光源と対峙する表面から放射される光は、それ程迂回することなく、ほヾ直線的に放射するものであるので、光源2が設置された位置から放射されている距離感として観視される。これに対して、同じ光源2から放射され、光源2から遠方の多面プリズムから放射される光は、当該スイッチ2内で略光輝領域30の上下幅にほヾ相当、或いは反射面5aを経由する場合にはそれ以上に長い光路を経て表面部材21に入射するものとなるので、この光路長が加算された距離感を生じるものとなり、よって、実際のスイッチの奥行きに比べて数倍の奥行感を生じる。以上が総合されてスイッチ素子1は恰も例えば光輝領域の上下幅以上に相当する奥行があるように観視される。
図7は1枚のプリズムシート24の表裏両面に多面プリズムを形成した例を示す。(A)は表側に形成した第一の多面プリズムの軸方向と裏側に形成した第二の多面プリズムの軸方向とがほぼ直交するように形成した例、(B)は表側の第一の多面プリズムの軸方向と裏側の第二の多面プリズムの軸方向とが僅かに交差するように形成した例を示す。
上記した実施例においては、プリズムシート24をそれぞれに多面プリズムを形成した2枚のプリズムシート24a、24bからなるものとしたが、図7に示すような1枚のプリズムシートとした場合も同様の作用を奏する。また、上記実施例のように2枚以上のプリズムシートを用いる場合において、多面プリズムを形成しない側の表面に、魚眼レンズからなる拡散作用を奏するレンズ素子を形成するなどとした場合も本発明に含まれる。
また、本実施例では、非点灯時に光輝領域30を見ると、プリズムシートを通して光源2および反射面5aを観察することになる。プリズムシートには第一の多面プリズムおよび第二の多面プリズムが形成されているので、光源2等に到達する光路に著しい差が生じることになる。したがって、かかる光路長の相違により立体的な発光が可能となる。

本発明に係る自動販売機の押しボタンスイッチの利用形態を説明する自動販売機の正面図である。 図1の押しボタンスイッチ部を拡大した正面図である。 第一実施形態の押しボタンスイッチの構成を示す断面説明図である。 同じ第一実施形態の押しボタンスイッチの光輝領域を示す正面図である。 同じく第一実施形態の押しボタンスイッチのプリズムシートの要部を説明する斜視図である。 同じく第一実施形態の押しボタンスイッチの光路を説明する模式的断面図である。 本発明に係る押しボタンスイッチにおけるプリズムシートの他の実施形態を説明する要部斜視図である。 従来例を示す断面図である。
符号の説明
1 押しボタンスイッチ
2 光源
3、4 プリズムレンズ
4、14 第二反射部
20 操作ボタン
24 プリズムシート
30 光輝領域
35 非光輝領域(スイッチ領域)
50 基板
100 自動販売機

Claims (3)

  1. 前面パネル開口部に取り付ける押しボタンスイッチであって、前面側の操作ボタンと、その背面側に主たる発光方向を押しボタンスイッチの照射軸と略合致させて設けられた光源およびスイッチ素子を搭載する基板をハウジング内に備え、操作ボタンから前記光源の光を照射する照光式の押しボタンスイッチにおいて、
    前記操作ボタンは、前面側に光透過性材料からなる表面部材を有し、その非周辺部に少なくとも一つの光源を設け、周辺部の背面にスイッチ素子を設け、
    表面部材と光源の間の空間内に、透光性の弾性部材と、その背面側で光源と対峙する位置に半円柱形状に近似可能な多面プリズムを備えるプリズムシートを設け、
    前記弾性部材は、前記光源と反射部材を水密的に外部環境から隔離するようにハウジングとシールされており、
    前記プリズムシートは、第一の多面プリズムと第二の多面プリズムを有し、第一プリズムと近似される半円柱形状の軸と第二のプリズムに近似される半円柱形状近の軸が交差するように配列されていることを特徴とする照光式の押しボタンスイッチ。
  2. 前記多面プリズムは、5面から10面までの平面表面の組み合わせからなることを特徴とする請求項1記載の押しボタンスイッチ。
  3. 前記第一多面プリズムと第二多面プリズムの軸がほぼ直交していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の押しボタンスイッチ。
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