JPH1021777A - 自動販売機の押しボタンスイッチ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動販売機に用いる発光表示部を有したスイ
ッチ装置において、表示を明るく、読み易くする。 【解決手段】 押釦カバー７の裏側に、レンズ部２６ａ
を有する透光部２６を設け、発光部５からの入射光を、
所望領域へ向けて屈折させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機の押し
ボタンスイッチ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】自動販売機の押しボタンスイッチ装置と
して、例えば、実開平２ー１８２２９号公報、実開平２
ー１１５２２３号公報等に記載のものが公知である。こ
れら従来のものは、自動販売機の前面パネルに着脱自在
に設けられる支持枠体と、該支持枠体の前面側に設けら
れる回路基板と、回路基板の前面に設けられたスイッチ
部と発光部と、前記スイッチ部と発光部とを被覆して防
水する防水カバーと、該防水カバーの前面側に設けられ
て該防水カバーを押動操作する押しボタンカバーと、前
記防水カバーの内側に設けられて該防水カバーを前記押
しボタンカバーとの間で挟持する固定部材と、前記押し
ボタンカバーの押動操作用孔を有して前記支持枠体に固
定される前枠体とを有するものであった。

【０００３】前記固定部材は、前記発光部に対応した穴
を有する反射鏡体に形成されていた。この固定部材の穴
を通過した発光部の光は、押しボタンカバー又はこれと
防水カバーとの間に設けられた表示部の一部又は全部を
明るく照らして、所定の発光表示を行うようになってい
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の自動販売機
の押しボタンスイッチ装置においては、固定部材として
の反射鏡体が、光を通過させるための穴を有しただけの
ものであったので、押しボタンカバーでは、この穴の中
心部では明るいが、穴の縁や内隅部に対応する部分ほど
次第に薄暗くなっていた。すなわち、押しボタンカバー
の発光状態にはムラがあり、見劣りするだけでなく、場
合によっては表示部の一部が読み取り難くなるというこ
ともあった。

【０００５】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、押しボタンカバーの発光状態を明るくして、
見栄えがよく、また表示部を読み取り易いようにできる
自動販売機の押しボタンスイッチ装置を提供することを
目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明の特徴と
するところは、自動販売機の前面パネルに着脱自在に設
けられる支持枠体と、該支持枠体の前面側に設けられる
回路基板と、該回路基板の前面に設けられたスイッチ部
と発光部と、前記スイッチ部と発光部とを被覆して防水
する防水カバーと、該防水カバーの前面側に設けられて
該防水カバーを押動操作する押しボタンカバーと、前記
防水カバーの内側に設けられて該防水カバーを前記押し
ボタンカバーとの間で挟持する固定部材と、前記押しボ
タンカバーの押動操作用孔を有して前記支持枠体に固定
される前枠体とを有する自動販売機の押しボタンスイッ
チ装置において、前記固定部材には、前記発光部を被覆
すると共に該発光部の光を押しボタンカバー側へ透過さ
せ且つ屈折させる透光部が設けられている点にある。

【０００７】前記本発明の構成によれば、固定部材に設
けられた透光部では、発光部からの光を透過させるだけ
でなく、この透過時に光を所定向きへ屈折させるように
なっているので、表示部に対し、所望に応じた特定領域
（表示を読み易くしたい部分や、明るくしたい部分）
を、明るくさせるということができる。前記透光部は、
押しボタンカバー側で平行な光を取り出させる屈折率を
有して形成させることができる（請求項２）。

【０００８】このようにすると、面状に広がる発光状態
が得られるので、発光すべき領域が広い表示部に対して
も、その隅々まで一様に明るくでき、読み易く且つ見栄
えの良好なものとなる。また、前記透光部は、押しボタ
ンカバー側で集束する光を取り出させる屈折率を有して
形成させることができる（請求項３）。

【０００９】このようにすると、局部的な発光状態が得
られるので、文字や図形等の小さな発光領域が単一的又
は点在的に配されて構成されるような表示部に対して、
個々の発光領域を明るくでき、読み易くすることができ
る。この場合、光の集束によってできる焦点部を表示部
や押しボタンカバーに一致させるか、それより看者側
（又は発光部側）とさせるかは、任意である。

【００１０】なお、従来において、表示部の中心部が明
るくその周辺が薄暗くなるという状態は、明るい部分と
暗い部分との境界がボヤッとしており、これを見る者
に、明らかな光量不足を感じさせるものであったが、本
発明では、表示部の中の所望する一点部（即ち、発光領
域）だけを強調して明るくして、その周囲との明暗を明
確にできるので、これを見る者に違和感を感じさせるこ
とがないばかりか、むしろ、発光領域の輪郭がハッキリ
となり、分かり易くできる利点がある。

【００１１】また、前記透光部は、押しボタンカバー側
で乱反射した光を取り出させる屈折率を有して形成させ
ることができる（請求項４）。このようにすると、面状
に広がる発光状態が得られるので、発光すべき領域が広
い表示部に対しても、その隅々まで一様に明るくでき、
読み易く且つ見栄えの良好なものとなる。しかも、この
状態は、押しボタンカバーに対する視角を様々に異なら
せたときも（即ち、どの方角から押しボタンカバーを見
ても）、同じように得られる。従って、全体的な明るさ
が一層増し、見栄えがよくなる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。図１において、本発明の押しボタ
ンスイッチ装置は、自動販売機の前面パネル１に着脱自
在に設けられる支持枠体２と、該支持枠体２の前面側に
設けられる回路基板３と、該回路基板３の前面に設けら
れたスイッチ部４と発光部５と、前記スイッチ部４と発
光部５とを被覆して防水する防水カバー６と、該防水カ
バー６の前面側に設けられて該防水カバー６を押動操作
する押しボタンカバー７と、前記防水カバー６の内側に
設けられて該防水カバー６を前記押しボタンカバー７と
の間で挟持する固定部材８と、前記押しボタンカバー７
の押動操作用孔９を有して前記支持枠体２に固定される
前枠体１０とを有する。

【００１３】前記支持枠体２は、横長の合成樹脂製板材
で肉厚に形成されている。この枠体２の前面に添設され
る前記回路基板３は、支持枠体２より一回り小さく形成
された横長の合成樹脂製板材で薄肉に形成されている。
前記回路基板３の前面には、前記スイッチ部４が設けら
れていると共に、該スイッチ部４を挟んでその両側に発
光ダイオード等で構成される発光部５が設けられて、一
つのスイッチ操作部１１を形成している。このようなス
イッチ操作部１１が一枚の回路基板３上に複数個形成さ
れている。そして、この回路基板３のスイッチ操作部１
１と他の電気装置とを接続するためのコネクタ１２が前
記支持枠体２の後面から後方に向かって突出している。

【００１４】このコネクタ１２は、シリコンゴムシート
等からなる第１シール部材１３を介して前記支持枠体２
の後面に固定されている。このコネクタ１２の近傍の支
持枠体２にネジ部１４が設けられている。このネジ部１
４は支持枠体２の後面部が一体的に後方に突出した突部
１５を有する。この突部１５には、貫通孔１６が設けら
れ、該孔１６の前面側は角形または楕円等の非円形の座
グリ孔１７とされている。この座グリ孔１７に金属製の
袋ナット１８が嵌合されている。前記支持枠体２の後面
側には前記突部１５に嵌合する第２シール部材１９が設
けられている。このシール部材１９はシリコンゴム等か
らなるシールパッキンとして形成されている。

【００１５】前記防水カバー６はシリコンゴム等から構
成され、所定の弾性を有し、また、透光性を有する。こ
の防水カバー６は、前記スイッチ部４や発光部５等から
構成されるスイッチ操作部１１を所定の空間をもって覆
うように前方に膨出する膨出部２０を有する。この膨出
部２０は、前記スイッチ操作部１１の数だけ連続して設
けられている。そしてこの膨出部２０の周縁２１は回路
基板３の前面に密着接当して防水するよう構成されてい
る。

【００１６】そして、前記膨出部２０の内面から、前記
スイッチ部４を押動操作する押動部２２が棒状に一体的
に突設されている。この棒状の押動部２２の端面に導電
体が設けられ、該導電体が前記スイッチ部４に接触する
ことによりスイッチ部４の回路が短絡されるよう構成さ
れている。前記防水カバー６の膨出部２０の内部に、前
記固定部材８が設けられている。この固定部材８は、図
２に示すように前記膨出部２０の内部形状に嵌合する外
形形状を有する周壁２３と、該周壁２３の中央部を連結
する連結壁２４と、該連結壁２４に形成された前記棒状
押動部２２を嵌合する嵌合部２５を有する。従って、こ
の固定部材８の内部には、前記連結壁２４によって区画
される左右一対の空間が形成されている。この空間は、
前記発光部５の光を通す空間とされている。そして、こ
の空間は、その前面側において透光部２６によって塞が
れている。この透光部２６は透明体により前記周壁２３
と一体に成形されている。

【００１７】尚、前記周壁２３は、すりガラス状に不透
明乃至半透明とするのがよい。また、固定部材８は、図
３に示すように、透明の板材により形成された透光部２
６と、非透明体により形成された周壁２３との二部材に
より一体成形することも可能である。この一体成形に
は、インサート成形、または、接着による成形等の各種
の一体成形法を採用すればよい。また、嵌め込み式等に
より透光部２６と周壁２３とを一体的に組み立てるよう
にすることも可能である。

【００１８】前記透光部２６の中央部には、発光部５に
向く側だけを半球状に膨出させ、押しボタンカバー７に
向く側はフラット面にしたレンズ部２６ａが設けられて
いる。このレンズ部２６ａは、図４に示すように発光部
５から入射した光を、押しボタンカバー７側で平行な光
として取り出すことができる屈折率を有したものとなっ
ている。

【００１９】このレンズ部２６ａと発光部５との間隔
は、前記押動部２２が後方に押され、固定部材８の外周
後端面が前記回路基板３の前面に当接したときにも、レ
ンズ部２６ａが発光部５に接触しない寸法とされてい
る。前記透光部２６と防水カバー６との間に表示板２７
が介在されている。該表示板２７は一方の発光部５に対
応して「○」が表示され、他方の発光部５に対応して
「売り切れ」が表示されている。

【００２０】尚、この表示板２７は、押しボタンカバー
７と防水カバー６との間に介在させてもよい。前記防水
カバー６の膨出部２０の前面に前記押しボタンカバー７
が嵌着されている。この押しボタンカバー７は硬質の透
明合成樹脂から形成されている。この押しボタンカバー
７の内面と前記固定部材８の外面とにより前記防水カバ
ー６を挟持固定している。

【００２１】そして、この押しボタンカバー７を挿通す
る孔９を有した前枠体１０が、前記支持枠体２の前面を
覆うように該支持枠体２に嵌着されている。この前枠体
１０は、前記防水カバー６の周縁を前記回路基板２に密
着接当するよう押圧している。前記押しボタンカバー７
の周縁は外方に張り出すフランジ２８が形成されてい
る。そして、この押しボタンカバー７は、前記防水カバ
ー６の弾性力により常時、そのフランジ２８が前記前枠
体１０の押動操作用孔９の周縁に係合して、該孔９から
の押しボタンカバー７の抜け出しが防止されている。

【００２２】尚、前記防水カバー６を押しボタンカバー
７と前記固定部材８とで挟持することにより、防水カバ
ー６の弾性力が有効に発揮され、押しボタンカバー７の
押動操作に対する弾性復帰が確実に行なわれる。また、
前記固定部材８は、押動部２２の押動量の規制を行なっ
ている。即ち、前記押動部２２が後方に押されたとき、
この固定部材８の後端面が前記回路基板３の前面に当接
して、その押動部２２の押動量を規制するとともに、押
動部２２の先端が前記スイッチ部４に適当な接触圧をも
って接触するよう構成されている。

【００２３】前記構成のユニット化された押しボタンス
イッチ装置は、自動販売機の前面パネル１の前面に着脱
自在に添設される。即ち、前面パネル１には、押しボタ
ンスイッチ装置のコネクタ１２に対応する位置に挿通孔
２９が開設され、また、ネジ部１４に対応する位置に固
定用孔３０が開設されている。そして、コネクタ１２を
挿通孔２９に、ネジ部１４の突部１５を固定用孔３０に
挿通して、ネジ部１４のナット１８にボルト３１を螺合
することにより、前記押しボタンスイッチ装置は前面パ
ネル１に固定される。そのとき、コネクタ１２のシール
部材１３は挿通孔２９を塞ぎ、また、ネジ部１４のシー
ル部材１９は固定用孔３０を塞くので、雨水が、支持枠
体２の後面側から、コネクタ１２やネジ部１４からスイ
ッチ操作部１１の内部に浸入するのを防止する。

【００２４】前記構成によれば、固定部材８には従来の
ように発光部５に対応した穴を有しないので、その形状
を簡単なものにするとができ、製作コストの低減が図れ
る。そして、発光部５が透光部２６によって覆われるの
で、従来の穴を有するものにくらべ、他の部材に対す
る、発光部５の光による色焼け現象が防止される。そし
て、前記防水カバー６と固定部材８との間に表示板２７
を介在させることにより、従来の押しボタンカバー７と
防水カバー６との間に介在させていたものに比べて、表
示板２７のシール性が向上する。

【００２５】また、発光部５からの光は、透光部２６の
レンズ部２６ａに入射後、押しボタンカバー７側で平行
な光として取り出されるようになるので、面状に広がる
発光状態が得られることになる。従って、上記した「売
り切れ」のように発光すべき領域が広い表示部であって
も、その隅々まで一様に明るくでき、読み易く且つ見栄
えの良好なものとなる。

【００２６】このことは、表示板２７に設けられた
「○」の表示部と「売り切れ」の表示部との間に、文字
数及び表示領域の差があるものとなっていることに関し
て、いずれも同等な明るさとして、これを見る者に同程
度のインパクトを与えられるという利点を有している。
なお、従来にあって、「売り切れ」のように発光すべき
領域が広い表示部では、「売」の字の約左半部及び
「れ」の字の約右半部等に対して、光が届き難く、従っ
てこれらの部分が薄暗くなり、特に店先の夜間照明の下
や昼間等に、表示内容を理解し難くなるといった欠点を
具備するものとなっていた。そしてこの欠点は、スイッ
チを操作しても商品が出ないことを理解できない利用者
に、自動販売機を揺すったり叩いたする行動を誘発さ
せ、その結果、防犯装置の誤作動や自動販売機の故障、
破損等を招来させるという、二次的な悪影響を及ぼすこ
とに繋がっていた。

【００２７】従って本発明では、上記のような二次的な
悪影響を防止するうえでも、極めて有益となる利点を有
している、と言うことができる。図５は、透光部２６の
第２実施形態を示している。この透光部２６に設けられ
たレンズ部２６ａは、発光部５に向く側だけでなく、押
しボタンカバー７に向く側も、各々、半球状に膨出する
ように形成されており、発光部５側から入射した光を、
押しボタンカバー７側で集束させる光として取り出すこ
とができる屈折率を有したものとなっている。

【００２８】押しボタンカバー７側へ取り出された光
は、押しボタンカバー７の表面部で焦点を結ぶようにな
っている。この第２実施形態では、局部的な発光状態が
得られるので、文字や図形等の小さな発光領域が単一的
又は点在的に配されて構成されるような表示部に対し
て、個々の発光領域を明るくでき、読み易くすることが
できる。

【００２９】図６は、透光部２６の第３実施形態を示し
ている。この透光部２６に設けられたレンズ部２６ａ
は、発光部５に向く側がフラット面とされ、押しボタン
カバー７に向く側だけが半球状に膨出するように形成さ
れており、上記第２実施形態（図５参照）と同様に、発
光部５側から入射した光を、押しボタンカバー７側で集
束させる光として取り出すことができる屈折率を有した
ものとなっている。

【００３０】ただ、この第３実施形態において、押しボ
タンカバー７側へ取り出された光は、押しボタンカバー
７よりも看者側に近い部分で焦点を結ぶようになってい
る。このため、上記第２実施形態（図５参照）に比べ
て、やや広い領域を明るくできるようになっている。図
７は、透光部２６の第４実施形態を示している。この透
光部２６では、発光部５に向く側がフラット面とされ、
押しボタンカバー７に向く側に、ピラミッド状に突出す
る多数の突起部２６ｂが、整然と並んで設けられてい
る。従って、発光部５側から入射した光を、押しボタン
カバー７側で乱反射した光として取り出すことができる
屈折率を有したものとなっている。

【００３１】この第４実施形態でも、第１実施形態（図
１及び図４参照）と同様に、面状に広がる発光状態が得
られるものであるが、それだけでなく、この発光状態
が、押しボタンカバー７に対する視角を様々に異ならせ
たときも（即ち、どの方角から押しボタンカバー７を見
ても）、同じように得られるという利点がある。従っ
て、全体的な明るさが一層増すものであり、また自動販
売機の利用者の立つ位置や身長とは無関係に表示板２７
の表示が読み易くなるという利点がある。

【００３２】尚、本発明は、前記実施の形態に示したも
のに限定されるものではない。例えば、前記透光部２６
において、レンズ部２６ａとしてその表面をダイヤモン
ドカット状にしたり、多数の突起部２６ｂとして半球
状、角凸状等による凹凸としたり波状としたりすること
ができる。また、表示板２７に設けられた「○」の表示
部と「売り切れ」の表示部とに対し、レンズ部２６ａタ
イプ、多数の突起部２６ｂタイプ、及びフラットタイプ
等を適宜配分して用いるようにしてもよい。

【００３３】一つの透光部２６に対して、「売り切れ」
の各文字ごとに対応する複数のレンズ部２６ａを設ける
ということも可能である。前記透光部２６を着色透明体
とすることにより表示板２７を単なる透かし文字や記号
とすることができる。また、前記透光部２６を表示板２
７に替え、該表示板２７を周壁２３に一体成形すること
ができる。

【００３４】このように表示板２７を固定部材８と兼用
させることで、従来の表示板が不要になり、部品点数の
低減が図れる。

【００３５】

【発明の効果】本発明によれば、固定部材に設けた透光
部により、発光部からの光を所定向きへ屈折させつつ透
過するようになっているので、表示部に対し、所望に応
じて特定領域（表示を読み易くしたい部分や、明るくし
たい部分）を、明るくさせるということができる。

【００３６】前記透光部において、押しボタンカバー側
で平行な光を取り出させるようにすれば（請求項２）、
面状に広がる発光状態が得られるので、発光すべき領域
が広い表示部に対しても、その隅々まで一様に明るくで
き、読み易く且つ見栄えの良好なものとなる。前記透光
部において、押しボタンカバー側で集束する光を取り出
させるようにすれば（請求項３）、局部的な発光状態が
得られるので、文字や図形等の小さな発光領域が単一的
又は点在的に配されて構成されるような表示部に対し
て、個々の発光領域を明るくでき、読み易くすることが
できる。

【００３７】前記透光部において、押しボタンカバー側
で乱反射した光を取り出させるようにすれば（請求項
４）、面状に広がる発光状態が得られるので、発光すべ
き領域が広い表示部に対しても、その隅々まで一様に明
るくでき、読み易く且つ見栄えの良好なものとなる。し
かも、この状態は、押しボタンカバーに対する視角を様
々に異ならせたときも（即ち、どの方角から押しボタン
カバーを見ても）、同じように得られる。従って、全体
的な明るさが一層増すものであり、また自動販売機の利
用者の立つ位置や身長とは無関係に表示板の表示が読み
易くなるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す断面図である。

【図２】固定部材の斜視図である。

【図３】固定部材の他の実施形態を示す分解斜視図及び
その一体成形図である。

【図４】透光部の作用を説明する拡大断面図である。

【図５】透光部の第２実施形態についてその作用を説明
する拡大断面図である。

【図６】透光部の第３実施形態についてその作用を説明
する拡大断面図である。

【図７】透光部の第４実施形態についてその作用を説明
する拡大断面図である。

【符号の説明】

１ 前面パネル ２ 支持枠体 ３ 回路基板 ４ スイッチ部 ５ 発光部 ６ 防水カバー ７ 押しボタンカバー ８ 固定部材 ９ 押動操作用孔 １０ 前枠体 ２６ 透光部 ２７ 表示板

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動販売機の前面パネル（１）に着脱自
   在に設けられる支持枠体（２）と、該支持枠体（２）の
   前面側に設けられる回路基板（３）と、該回路基板
   （３）の前面に設けられたスイッチ部（４）と発光部
   （５）と、前記スイッチ部（４）と発光部（５）とを被
   覆して防水する防水カバー（６）と、該防水カバー
   （６）の前面側に設けられて該防水カバー（６）を押動
   操作する押しボタンカバー（７）と、前記防水カバー
   （６）の内側に設けられて該防水カバー（６）を前記押
   しボタンカバー（７）との間で挟持する固定部材（８）
   と、前記押しボタンカバー（７）の押動操作用孔（９）
   を有して前記支持枠体（２）に固定される前枠体（１
   ０）とを有する自動販売機の押しボタンスイッチ装置に
   おいて、 前記固定部材（８）には、前記発光部（５）を被覆する
   と共に該発光部（５）の光を押しボタンカバー（７）側
   へ透過させ且つ屈折させる透光部（２６）が設けられて
   いることを特徴とする自動販売機の押しボタンスイッチ
   装置。
2. 【請求項２】 前記透光部（２６）は、押しボタンカバ
   ー（７）側で平行な光を取り出させる屈折率を有して形
   成されていることを特徴とする請求項１に記載の自動販
   売機の押しボタンスイッチ装置。
3. 【請求項３】 前記透光部（２６）は、押しボタンカバ
   ー（７）側で集束する光を取り出させる屈折率を有して
   形成されていることを特徴とする請求項１に記載の自動
   販売機の押しボタンスイッチ装置。
4. 【請求項４】 前記透光部（２６）は、押しボタンカバ
   ー（７）側で乱反射した光を取り出させる屈折率を有し
   て形成されていることを特徴とする請求項１に記載の自
   動販売機の押しボタンスイッチ装置。