JP2006027890A - フォークリフト - Google Patents

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一彦 森本
Yasunobu Tomiyama
泰信 冨山
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Abstract

【課題】 リフトブラケットに備えたパレットロック装置を、各種の衝撃や塵埃などから保護できるフォークリフトを提供する。
【解決手段】 フォークリフトVは、車体に立設されたマストMと、パレットPを支持するためのフォークFと、マストMに昇降可能に支持されたリフトブラケットRとを備える。フォークFに支持されたパレットPをフォークFに固定するためのパレットロック装置10が設けられ、該パレットロック装置10は、パレットPを押圧するためのロックバー3と、ロックバー3を押圧駆動するためのロック駆動装置2とから構成される。該ロック駆動装置2は、その周囲を所定の空間を介して保護カバー20で覆われる。
【選択図】 図3

Description

本発明はフォークリフトに係り、特に、フォークに挿入されたパレットが揺動又は滑動しないよう、これをロックするパレットロック装置を備えたフォークリフトに関する。
上記パレットロック装置は、フォークに挿入されたパレット上でオペレータがピッキング作業を行うことが可能な、一般にオーダピッキングトラックと称されるフォークリフトに多く採用されている。このオーダピッキングトラックにおいては、ピッキング作業中にパレットが揺動すればオペレータが落下事故を起す危険があるため、上記パレットロック装置によりパレットの揺動を抑止することは極めて重要である。
上記パレットロック装置には手動によりパレットのロック操作を行う手動式と、オペレータによる操作を要しない自動式とがあるが、近年では、オペレータがロック操作を忘れることを防止するため、上記自動式が主流となりつつある。この自動式のパレットロック装置は、パレットを押圧してロックするロックバーと、該ロックバーを作動させるための駆動装置とからなるのが一般的である。
オーダピッキングトラックに上記自動式のパレットロック装置を適用した例は、下記の特許文献1に記載されている。オーダピッキングトラックでは、フォークに隣接する位置にオペレータが搭乗するためのフロアが設けられるため、上記駆動装置はこのフロアの内部に配設され、ロックバーは2本のフォークの間に配設される。フォークがパレットの差込孔に挿入されるとき上記ロックバーも同時に該孔に挿入され、上記駆動装置によってロックバーが下方に旋回してパレットの下側デッキボードを押圧し、該パレットを不動にロック即ち固定する。
このようなパレットロック装置は、フォーク上でパレットが滑動することを防止でき、これによる荷崩れを防止できる効果もあるため、上記オーダピッキングトラック以外の、リーチ型やカウンタバランス型のフォークリフトにも、その適用が拡大しつつある。しかしリーチ型やカウンタバランス型のフォークリフトの場合、オーダピッキングトラックのようなフロアが存在しないため、上記駆動装置はフロア以外の部分に設置せざるを得ない。
下記特許文献2には、上記駆動装置をリフトブラケット上に設けた例が記載されている。該リフトブラケットは上記フォークを支持しており、フォークリフトの車体に立設されたマストに沿って昇降する。特許文献2の発明では、上記駆動装置は電動シリンダであり、フォークと共に揺動する部材に固定されている。
特開2003−238088号公報 特開2003−182995号公報
前記特許文献1の発明のように、パレットロック装置をオーダピッキングトラックに適用した場合は、前記の通り駆動装置はフロア内部に収納されているため、外部の部材と接触するおそれはない。しかし前記特許文献2の発明のように、パレットロック装置をリーチ型やカウンタバランス型のフォークリフトに適用した場合は、何かの部材に収納される訳ではなく露出された形となるため、外部の部材との接触を回避することは難しい。パレット上の荷に突出物があった場合、該突出物との干渉により駆動装置が衝撃を受け、故障を生ずる可能性がある。
本発明はこのような問題に着目したものであり、上記リーチ型やカウンタバランス型のフォークリフトにパレットロック装置を適用した場合にも、故障などを生ずることなく、円滑な動作を確保することを目的とする。
上記の目的を達成するため、第1の発明として、車体に立設されたマストと、パレットを支持するためのフォークを有し上記マストに昇降可能に支持されたリフトブラケットと、上記フォークに支持されたパレットを該フォークに固定するためのパレットロック装置とを備えたフォークリフトにおいて、上記パレットロック装置を上記パレットを押圧するためのロックバーと該ロックバーを押圧駆動するためのロック駆動装置とから構成すると共に、該ロック駆動装置を上記リフトブラケットに設け、かつ、上記ロック駆動装置を空間を介して覆う保護カバーを設けたことを特徴とするフォークリフトを提供する。
また第2の発明として、上記第1の発明において、前記カバーは、少なくとも前記ロック駆動装置を前記フォーク側から覆うものであることを特徴とするフォークリフトを提供する。
また第3の発明として、上記第1又は第2の発明において、前記カバーが前記ロック駆動装置に対して着脱可能に固定されていることを特徴とするフォークリフトを提供する。
また第4の発明として、上記第1又は第2の発明において、前記カバーが前記リフトブラケットに対して着脱可能に固定されていることを特徴とするフォークリフトを提供する。
また第5の発明として、上記第1乃至第4の発明において、前記カバーが剛性を有する金属板から形成されていることを特徴とするフォークリフトを提供する。
また第6の発明として、上記第1乃至第5の発明において、前記カバーが箱状体であることを特徴とするフォークリフトを提供する。
更に第7の発明として、上記第1乃至第6の発明において、前記ロックバーは前記フォークと並行に配設されて該フォークと共に前記パレットの差込孔に挿入されるものであり、前記ロック駆動装置により上下に旋回して該パレットの下側デッキボードを上方より押圧することにより、該パレットをロックするものであることを特徴とするフォークリフトを提供する。
本発明に係るフォークリフトによれば、リフトブラケットに設けられたパレットロック装置のロック駆動装置を空間を介して覆う保護カバーを設けたので、パレットに積載された荷の突出した一部が上記駆動装置に当接して強い衝撃を与えることを防止できる。また、該駆動装置への塵埃等の付着も防止できる。従って、パレットロック装置の故障、又は動作不良を確実に減少させることができる。また更に、ロック駆動装置のグリスや油が上記荷に付着して該荷を汚すことも防止できる効果がある。
荷の当接による衝撃を吸収し又は緩和する作用は、上記ロック駆動装置と保護カバーとの間に空間が介在することによって、有効に達成される。ロック駆動装置と保護カバーとは、必ずしも全ての部分において完全に離反している必要はなく、部分的に接触又は連結していても良い。またロック駆動装置と保護カバーとの間の空間には、衝撃を吸収できるスポンジやゴム等の緩衝材又は弾性体を配設しても良い。
本発明の実施形態を図面に基づき説明する。図1はリーチ型フォークリフトVの全体を示している(説明の都合上、この図1には、後述するパレットロック装置は記載していない)。該フォークリフトVは、車体の左右に立設された2本のマストMと、該マストMに昇降可能に支持されたリフトブラケットRとを備える。上記マストMは、フォークリフトVの前方(矢印Xで示す)へ突出した一対のストラドルレッグv1に前後移動可能に立設支持されており、2本のマストMの左右中央に1つのリフトシリンダSが起立して設けられる。該リフトシリンダSが伸長するとリフトブラケットRはその両側をマストMに案内されつつ上昇し、リフトシリンダSが短縮するとリフトブラケットRは降下する。
上記リフトブラケットRは、車体左右方向即ち車幅方向(矢印Wで示す)に水平に設けたティルト軸Hと、該ティルト軸Hの下方に固定されたティルトシリンダKと、上記ティルト軸Hに上端を回動自在に支持されたティルトバーTとを備える。フォークFは該ティルトバーTの前方に配設されており、垂直部分f2と水平部分f3とからなる側面視L字形の形状をなし、垂直部分f2の上端f1において上記ティルト軸Hに左右摺動可能に吊持されている。
上記ティルトバーTは、図6に示すように、ティルト用支軸Hに回動自在に連結される一対の軸受部t1(上端部)と、各軸受部t1の下方へ各々延出し車幅方向に互いに隔たる一対の垂下アームt2と、前記フォークFのそれぞれの垂直部分f2とティルトシリンダKの作動ロッドとの間に位置し且つ上記垂下アームt2の下端同士の間を連結する横架材t3と、該横架材t3から下方に延出して後述のロック用支軸5を上記ティルト用支軸Hに沿う姿勢にして軸受する垂下片t4とを備える。また上記横架材t3は、その左右中央位置に、上方へ向かって延出し、後述するロック駆動装置2のロックシリンダ23を起立した姿勢で保持するための背部材t5を接合している。
図2は、パレットロック装置10の正面図である。図3は、パレットロック装置10の取付け状態を示す正面図であり、その側面図が図4に示されている。図5は後述する保護カバー20の斜視図である。
これらの図に示す通り、パレットロック装置10は、上下方向(矢印Yで示す)に進退可能な作動ロッド1を有する電動式又は油圧式のロック駆動装置2と、前記フォークFと共にパレットPの差込孔に進入できる一対のロックバー3と、該ロックバー3を上記作動ロッド1に従動できるように支持する支持手段4とを備えている。上記ロック駆動装置2は、前記したリフトシリンダSの前方に配置している。
上記ロック駆動装置2は、その略全体が、上記ティルトバーTの車体前方位置に配設され、また上記フォークFの垂直部分f2の前面即ち車体前方側の面F1より車体後方位置となるように配設される。該ロック駆動装置2は、その上端部を前記ティルト用支軸Hにブラケット21とピン22とを介して回動自在に支持されるロックシリンダ23と、該ロックシリンダ23の上端付近の側部に結合された電動機を主体とするロック用駆動源24とを備える。該ロック用駆動源24が励磁されることにより、ロックシリンダ23の下端から突出した作動ロッド1が上下方向に進退動する。該作動ロッド1は、ピン11を介してU字形ブロック12を回動自在に取付けている。
上記支持手段4は、上記U字形ブロック12にバネからなる緩衝装置13を介して接続される揺動リンク6と、前記ロック用支軸5に旋回自在に支持されて上記揺動リンク6の基端61と先端62の間に下側から近接可能な支持体7と、該支持体7を上記揺動リンク6に近接するよう押し上げる付勢手段8とを備える。揺動リンク6は、側面形状が略く字形に湾曲した一対の鋼板から成り、その基端61をロック用支軸5に回動自在に支持され、該基端61からロック用支軸5の前方へ延出する先端62を緩衝装置13にピン接合している。上記付勢手段8は、その上端を前記ティルトバーTの適所に連結し、下端を支持体7に連結したリターンスプリングである。
パレットロック装置10の構成は上記の通りであり、ロックシリンダ23が駆動されると、作動ロッド1が伸長して揺動リンク6がロック用支軸5を中心に図4で時計回り方向に旋回する。これにより該リンク6の先端62が2つのロックバー3をそれぞれ上方より押圧し、各ロックバー3はリターンスプリング8の力に抗して図4で時計回り方向に旋回する。ロックシリンダ23の駆動が解除されると、上記と逆の順序で各ロックバー3はリターンスプリング8の力により図4で反時計回り方向に旋回し、元の水平状態に復帰する。なお、作動ロッド1の伸縮に伴い、ロックシリンダ23を含むロック駆動装置2はピン22を中心として図4で反時計回り方向に少しだけ旋回し、緩衝装置13であるバネは少しだけ伸縮する。
なお、前記ティルトシリンダKの作動ロッドがオペレータの支持操作に基づき伸長すると、該ロッドに押圧されてティルトバーTが前記ティルト用支軸Hを中心に図4の時計回り方向に旋回する。これに伴いフォークFがティルトバーTに後方から押圧されて同方向に旋回し、またパレットロック装置10もティルトバーTに支持されたロック用支軸5が旋回することによりティルト用支軸Hを中心に同方向に旋回する。
次に、ロックバー3によるパレットロック動作について説明する。図7において、ロックバー3の基端部は後方に延設されてその先端に磁石80が固定され、リフトブラケットRには磁石80を検出するための磁気センサ81が固定されている。同図(a)に示すように、フォークFをパレットPの孔に挿入するとき、ロックバー3もフォークFと同時に挿入される。このとき磁石80は磁気センサ81によって検知されてONの状態にあり、このON信号によってロックシリンダ23は非駆動の状態に維持され、ロックバー3は上記のスプリング8の力によって水平状態に維持される。
次いで図7(b)に示すように、フォークFをリフトアップさせて行くと、ロックバー3の上部に形成した斜面状の突出部がフォークFよりも先にパレットPの上側デッキボードP2に下方から当接し、該ロックバー3はその先端が下方に向うように旋回する。このとき磁石80は磁気センサ81による検知から外れてOFFとなり、このOFF信号によってロックシリンダ23が駆動され、従って上記したようにロックバー3は更に積極的に旋回を開始する。
次いで図7(c)に示すように、ロックバー3はその先端がパレットPの下側デッキボードP1に上方から当接し、これによりパレットPをフォークFに対し揺動不能、滑動不能に維持固定する。
図7(c)の状態からフォークFをリフトダウンさせてパレットPを地面などの上に載置すれば、ロックバー3は下側デッキボードP1によって上向きの力を受けて上方に旋回し、図7(b)の状態を経て同図(a)の状態となる。このとき磁石80は磁気センサ81によって検知されてONの状態となり、このON信号によってロックシリンダ23は非駆動状態となり、ロックバー3は上記のスプリング8の力によって元の水平状態に復帰して維持される。
次に、ロック駆動装置2を覆う保護カバー20について説明する。図2乃至図4にそれぞれ示すように、上記ロック駆動装置2の前方即ちフォークF側、及び左右側方は、該ロック駆動装置2から所定の距離又は隙間を置いて、つまりある程度の空間を介して、剛性を有する金属製の板から形成された箱状の保護カバー20によって覆われている。具体的には、該カバー20は、ロック駆動装置2の前方を覆う前面部200と、該ロック駆動装置2の左右両側方を覆う2枚の側面部201,202とから主に構成され、更に前記ロック用駆動源24の前方及び上下を覆う半円部206を有している。
即ち保護カバー20はその略全体が上下及び車体後方を開放した四角筒状又は箱状を呈し、その内部には上記ロック駆動装置2を収納するための収納空間205が形成される。上記した左右2枚の側面部201,202には、その車体後方寄りの縁部に沿って3つのボルト挿通孔211が形成され、前記したティルトバーTの背部材t5の両側面には該ボルト挿通孔211に等しい間隔をあけて同一サイズの3つのボルト穴212が形成されており、保護カバー20はそのボルト挿通孔211を上記背部材t5のボルト穴212に合致させ、これらにボルトを挿通締結することにより固定される。この保護カバー20の取付け状態において、該カバー20の収納空間205内にロック駆動装置2が収納される。なお、上記半円部206の内部にはロック用駆動源24が収納される。またこの取付け状態において、ロック駆動装置2と保護カバー20との間に適当な寸法の距離又は隙間が形成されるよう、該カバー20の各部寸法が設定される。
次に、上記した保護カバー20の機能について説明する。前述した通り、2本のフォークFにはパレットPが挿入支持され、このパレットPの上に荷が載置される。該荷はこの状態でフォークリフトVによって搬送され、あるいは前記ティルトシリンダKの作動により傾斜姿勢で支持された状態で搬送される。
荷の搬送を確実に行うため、パレットPはフォークFに対し極力深く挿入される。該パレットPをフォークFに最も深く挿入した場合、該パレットPは上記フォークFの垂直部分f2に当接した状態となる。またフォークリフトVで搬送される荷は、通常はパレットPより小さいサイズとなるように選択される。従ってパレットPをフォークFに最も深く挿入した状態においても、該荷の後端位置は上記垂直部分f2に届かないのが普通である。しかし、例外的にパレットPに対し荷のサイズが大きい場合、又は該荷が突起物又は突出物を有している場合、該荷の一部は上記垂直部分f2を越えてロック駆動装置2にまで至る場合がある。
保護カバー20は、このような場合に、上記荷の一部がロック駆動装置2に当接することを防止する作用を奏する。荷はロック駆動装置2に達する前に保護カバー20に当接し、該カバー20によってその後部位置を規制されるので、ロック駆動装置2に当接又は干渉することが防止される。荷が保護カバー20に強く当接した場合であっても、該カバー20とロック駆動装置2との間には所定の空間が介在しているため、当接による衝撃がロック駆動装置2に直接伝わることはなく、従ってこれにより該駆動装置2が故障を生じることはない。また荷が保護カバー20に強く当接し、該カバー20が変形を生じた場合であっても、該カバー20とロック駆動装置2との間の空間の存在によって、ロック駆動装置2は損傷を回避できる。ロック駆動装置2及び保護カバー20が、フォークFの前面F1より車体後方位置に設置されるのは、このような理由による。またこのような理由により、保護カバー20は、ロック駆動装置2に対し、少なくともそのフォークF側即ち車体前方側を覆うものでなければならない。更にこのような理由により、保護カバー20は剛性を有する部材、例えば金属製の板により形成されることが好ましい。
またパレットPに載置された荷が、糸くずやチリ、ホコリなどの塵埃を生じ易いのもである場合、これら塵埃がロック駆動装置2に付着し、次第に堆積することによって、該駆動装置2に故障又は動作不良を発生させることが考えられる。ロック駆動装置2の動作が不確実となればロックバー3によるパレットPのロック動作が不確実となるため、パレットPがフォークF上で揺動し、又は滑動して荷崩れを生じるおそれがある。
保護カバー20は、このような場合に、上記荷から生じる塵埃がロック駆動装置2に付着することを抑制する作用を奏する。前記したように、ロック駆動装置2はその前面及び左右両側面を保護カバー20によって覆われているため、上記荷から飛散する塵埃が容易に付着せず、長期間にわたって確実な動作が保障される。このような理由により、保護カバー20はロック駆動装置2の前面及び他の(左右及び/又は上下の)側面を覆うことができる筒体又は箱体であることが好ましいが、ロック駆動装置2とパレットP上の荷との間を有効に遮蔽できれば、平板状の部材であっても構わない。
またロック駆動装置20は前記したように作動ロッド1やバネ13、揺動リンク6などの多くの可動部分を含んであり、これらには動作を確実にするためのオイルが塗布されているが、該駆動装置20と荷との接触により、上記オイルが荷に付着し、これを汚すことが考えられる。保護カバー20は、このような場合に、上記ロック駆動装置2塗布されたオイルが荷に付着することを防止する作用をも奏することができる。
なお保護カバー20は、その取付け状態において、該カバー20の上端が前記ティルト軸Hより下位にあり、また下端が前記支持体7より上位に位置するように、そのサイズが設定されている。従って保護カバー20の前方には部材が存在せず、該カバー20を取付ける前記ボルトを回動操作することにより、車体前方より容易に着脱でき、保護カバー20を開放することによってロック駆動装置2を容易にメンテナンスできる。
保護カバー20をリフトブラケットRに取付けるための手段は、ボルト等に限らず、その他の適当な手段であって良いが、該カバーを容易に着脱できるものが好ましい。またロック駆動装置2は、リフトブラケットRに設けられる必要があるが、上記した実施形態のように、必ずしもティルトバーTの一部に固定される必要はなく、荷の確実な搬送とパレットロック装置10の確実な動作を妨げない位置又は部分であれば、他の部材に設置することが可能である。また保護カバー20は上記実施形態のようにティルトバーTの一部に固定されても良いが、他の適当な部材に固定されるものであっても良い。前記したように、保護カバー20は、ロック駆動装置2との間に所定の空間が形成されるように設けられる必要があるが、該駆動装置2と完全に分離している必要はなく、前記した保護カバーの機能をある程度達成できるのであれば、該駆動装置2と部分的に接触又は連結されていても構わない。従って場合により、保護カバー20をロック駆動装置2に固定することによって、該カバー20を支持するようにすることも不可能ではなく、本願発明はこのような設計例をも包含するものである。更にこの場合とは逆に、リフトブラケットRに保護カバー20を取付けたうえで、該カバー20にロック駆動装置2を取付けるようにすることも不可能ではないが、この場合は該カバー20とロック駆動装置2との間に充分な空間を形成することが難しく、従って該カバー20に加えられる衝撃がロック駆動装置2に伝わることを防止するためには設計上の困難を伴う、という問題が残る。但しこのような設計例であっても、本願発明の範囲に包含される。更に保護カバー20は金属製の板に限らず、場合により金網状物、あるいは樹脂製品などを用いることも可能である。本願のフォークリフトも、前記したリーチ型に限らず、カウンタバランス型であっても良い。
本発明の実施形態に係るフォークリフトの斜視図。 本発明の実施形態に係るフォークリフトに適用したパレットロック装置の正面図。 本発明の実施形態に係るフォークリフトに適用したパレットロック装置の取付け例を示す正面図。 本発明の実施形態に係るフォークリフトに適用したパレットロック装置の取付け例を示す側面図。 本発明の実施形態に係るフォークリフトに適用したカバーの斜視図。 本発明の実施形態に係るフォークリフトに適用したティルトバーの正面図。 (a)乃至(c)は、本発明の実施形態に係るフォークリフトに適用したパレットロック装置の使用例をその動作順に説明する側面図。
符号の説明
1:作動ロッド
2:ロック駆動装置
3:ロックバー
10:パレットロック装置
20:カバー
211:ボルト挿通孔
212:ボルト挿通孔
t5:背部材
F:フォーク
H:ティルト用支軸
K:ティルトシリンダ
M:マスト
P:パレット
R:リフトブラケット
T:ティルトバー
V:フォークリフト

Claims (7)

  1. 車体に立設されたマストと、パレットを支持するためのフォークを有し上記マストに昇降可能に支持されたリフトブラケットと、上記フォークに支持されたパレットを該フォークに固定するためのパレットロック装置とを備えたフォークリフトにおいて、上記パレットロック装置を上記パレットを押圧するためのロックバーと該ロックバーを押圧駆動するためのロック駆動装置とから構成すると共に、該ロック駆動装置を上記リフトブラケットに設け、かつ、上記ロック駆動装置を空間を介して覆う保護カバーを設けたことを特徴とするフォークリフト。
  2. 前記カバーは、少なくとも前記ロック駆動装置を前記フォーク側から覆うものであることを特徴とする請求項1に記載のフォークリフト。
  3. 前記カバーが前記ロック駆動装置に対して着脱可能に固定されていることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載のフォークリフト。
  4. 前記カバーが前記リフトブラケットに対して着脱可能に固定されていることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載のフォークリフト。
  5. 前記カバーが剛性を有する金属板から形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のフォークリフト。
  6. 前記カバーが箱状体であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のフォークリフト。
  7. 前記ロックバーは前記フォークと並行に配設されて該フォークと共に前記パレットの差込孔に挿入されるものであり、前記ロック駆動装置により上下に旋回して該パレットの下側デッキボードを上方より押圧することにより、該パレットをロックするものであることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のフォークリフト。
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