JP2006027472A - エアバッグ装置を備えたステアリングホイール - Google Patents

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Abstract

【課題】
この発明は、ステアリングホイール中央のパッド部にエアバッグ作動時に展開しない固定部を設け、この固定部の周囲にエアバッグ装置を設けたステアリングホイールにおいて、展開カバー部をエアバッグ作動時には、確実に展開させるように構成しつつも、経年変化等によって、展開カバー部が容易に固定部から離脱しないように構成したエアバッグ装置を備えたステアリングホイールを提供することを目的とする。
【解決手段】
展開カバー部13の開口縁部13bの端部(内縁端部)に、下方に没入した縦壁部17aと横壁部17bとからなる嵌合部17を形成し、この嵌合部17を固定部6に対して嵌合係止することで、展開カバー部13を係止している。
【選択図】 図5

Description

この発明は、エアバッグ装置を備えたステアリングホイール、特に、ステアリングホイール中央のパッド部に固定部を設け、その周囲にエアバッグ装置を備えるステアリングホイールに関する。
従来から、ステアリングホイール中央のパッド部分に、エアバッグ装置を備えたステアリングホイールが知られている。
このように、エアバッグ装置を備えたステアリングホイールには、下記特許文献1,2のように、ステアリングホイール中央のパッド部にエアバッグ作動時に展開しない固定部を設け、この固定部の周囲を取り囲むようにエアバッグ装置を配置したステアリングホイールも知られている。
国際公開第97/34783号パンフレット 米国特許第4828286号明細書
ところで、エアバッグ装置の展開カバー部は、エアバッグの乗員保護性能を確保するため、エアバッグの作動時には、確実に展開させる必要がある。
当然、こうした要求は、前述の特許文献1、2のエアバッグ装置においても求められるが、特許文献1、2の構造を前提にした場合には、ステアリングホイール中央のパッド部に固定部を設けているため、固定部の周辺においては、従来のエアバッグ装置のように破断溝を設けるのではなく、この固定部を利用して展開カバー部を固定して、エアバッグ作動時にはこの固定を解除することで、展開カバー部を展開することが考えられる
しかしながら、この展開カバー部内には、布等から成るエアバッグクッションを圧縮した状態で折畳んで収納しているため、展開カバー部には、エアバッグクッションから展開方向の力が常時作用することになる。
これに対し、この展開カバー部を、単に固定部に対して、例えば接着剤等で接着固定することが考えられるが、この場合には、経年変化等により、展開カバー部と固定部との接着固定が外れ、展開カバー部の端部と固定部との間に隙間が開くといったおそれがある。
そこで、この発明は、ステアリングホイール中央のパッド部にエアバッグ作動時に展開しない固定部を設け、この固定部の周囲にエアバッグ装置を設けたステアリングホイールにおいて、展開カバー部をエアバッグ作動時には、確実に展開させるように構成しつつも、経年変化等によって、展開カバー部が容易に固定部から離脱しないように構成したエアバッグ装置を備えたステアリングホイールを提供することを目的とする。
この発明のエアバッグ装置を備えたステアリングホイールは、ステアリングホイール中央のパッド部にエアバッグ作動時に展開しない固定部を設け、この固定部の周囲にエアバッグ装置を設けたステアリングホイールであって、前記エアバッグ装置に、エアバッグクッションを内部に収納し、エアバッグ作動時には展開する展開カバー部を設け、該展開カバー部の内縁端部を、前記固定部の外縁端部の内部側に位置させ、該固定部の外縁端部に対して係合固定したものである。
上記構成によれば、エアバッグ装置に設けた展開カバー部は、その内縁端部を固定部の外縁部の内部側に位置させることで、固定部の外縁端部に対して係合固定される。すなわち、エアバッグクッションから展開方向の力を受ける展開カバー部は、位置が固定された固定部の外縁端部の内部側面によって、その内縁端部が確実に係止される。
この発明の一実施態様においては、前記展開カバー部の表面を、曲率を持ったパッド部表面として構成すると共に、前記固定部の表面と略一致するように設定し、該展開カバー部の内縁端部に、展開カバー部表面より内部側に没入する嵌合部を形成し、該嵌合部を前記固定部の外縁端部に係合したものである。
上記構成によれば、展開カバー部の表面を、曲率を持ったパッド部表面として構成し、固定部の表面と略一致するように設定することで、展開カバー部の表面と固定部の表面で、平滑なパッド部表面を構成することができる。
また、その展開カバー部の内縁端部に、展開カバー部表面より内部側に没入する嵌合部を形成し、その嵌合部を固定部の外縁端部に係合することで、展開カバー部の内縁端部の位置が、ステアリングシャフトの軸方向のみならず直交する径方向でも規定されることになる。これにより、展開カバー部がエアバッグクッションから径方向の力を受けた場合でも、その位置が固定されているため、展開カバー部の内縁端部が固定部から離脱するといったおそれを防止することができる。
この発明の一実施態様においては、前記展開カバー部の外縁端を、パッド部の外縁端として構成し、該展開カバー部の外縁端に、展開カバー部の展開時にヒンジとなるヒンジ部を形成したものである。
上記構成によれば、展開カバー部の外縁端にヒンジ部を形成したことにより、エアバッグ作動時には、展開カバー部は、確実にパッド部の外縁端のヒンジ部を支点として展開されるため、展開カバー部が飛散することが防止され、また、展開カバー部が大きく展開して、エアバッグクッションの膨張を阻害するおそれをなくすことができる。
この発明の一実施態様においては、前記固定部の表面に、運転者が押圧操作を行う操作部を設けたものである。
上記構成によれば、固定部の表面にホーンスイッチ等の押圧操作を行う操作部を設けることで、固定部がステアリングシャフトの軸方向に向けて大きな力で押圧される。これが長年に亘り繰り返されると固定部をステアリングホイールに支持する基部が変形し、押圧方向に微小に変位する場合がある。このような場合でも、展開カバー部がこの変位に追従するように変形するため、展開カバー部と固定部の間に隙間が形成されず、見栄えを向上することができる。
この発明によれば、エアバッグ装置に設けた展開カバー部は、その内縁端部を固定部の外縁部の内部側に位置させることで、固定部の外縁端部に対して係合固定される。すなわち、エアバッグクッションから展開方向の力を受ける展開カバー部は、位置が固定された固定部の外縁端部の内部側面によって、その内縁端部が確実に係止される。このため、経年変化等によって、展開カバー部が容易に固定部から離脱することはない。
したがって、ステアリングホイール中央のパッド部にエアバッグ作動時に展開しない固定部を設け、この固定部の周囲にエアバッグ装置を設けたステアリングホイールにおいて、展開カバー部をエアバッグ作動時には、確実に展開させるように構成しつつも、経年変化等によって、展開カバー部が容易に固定部から離脱しないように構成することができる。
以下、図面に基づいて、この発明の実施形態を詳述する。
図1は本願発明の実施形態におけるエアバッグ装置を備えたステアリングホイールの斜視図、図2はエアバッグ作動時におけるステアリングホイールと運転者との関係を示した模式図である。
図1に示すように、ステアリングホイール1は、運転者が把持するリング部2と、左右及び下側に延びる3本のスポーク部3a,3b,3cと、中央のパッド部4とからなり、ボス部5を介して、ステアリングシャフト(図示せず)上端部に固定される。そして、ステアリングホイール1をステアリングシャフト軸S廻りに回動操作することで、操舵を行えるように構成している。
前述のパッド部4は、そのステアリングシャフト軸Sに直交する面での内方側で中心部分に設けた固定部6と、その周囲を取り囲むようにドーナツ状に配置したエアバッグ装置7とから構成している。
この実施態様では、固定部6にはホーンスイッチ60を配置している。このホーンスイッチ60は、直接押圧操作することで、ホーン(警報)が鳴るように構成している。
なお、リング部2及びスポーク部3a,3b,3cについては、従来と同様の構造であるため詳細な説明を省略する。
図2に示すように、ステアリングホイール1のエアバッグ装置7が作動した場合には、通常のエアバッグ装置と同様に、ステアリングホイール1と運転者Mの間にエアバッグクッション9が展開をする。しかし、固定部6の部分では、エアバッグクッション9は展開しない。
もっとも、エアバッグクッション9の内部には、高圧ガスが充填されるため、運転者Mに当接する部分では、固定部6を設けたことによる隙間は潰される。よって、パッド部4に固定部6を設けたとしても、エアバッグ装置7における運転者保護は確実に行なわれる。
図3は本実施形態におけるパッド部4の単体斜視図、図4はステアリングホイール1全体を含めたパッド部4の正面図、図5は図4におけるA−A線矢視断面図、図6は図4におけるB−B線矢視断面図、図7は図5の要部詳細図である。
図3〜図7に示すように、ステアリングホイール1中央のパッド部4は、前述のように中心部分に設けた固定部6と、ドーナツ状に設けたエアバッグ装置7とからなる。
このうち、ドーナツ状のエアバッグ装置7は、図3に示すようにステアリングホイール1のフレーム(図示せず)に装着されるリテーナ10と、このリテーナ10に取り付けた筒状のインフレータ11とから成るエアバッグ基部12を備え、このエアバッグ基部12に対して折畳んだエアバッグクッション9を固定し、さらに、エアバッグクッション9を覆う展開カバー部13をエアバッグ基部12に固定することで構成している。
前述のインフレータ11は、直径よりも軸方向長さの短い金属製の筒状部11aで構成し、その内部にガス発生剤14を内蔵している。また、発生したガスを放出するガス噴出し口11bを筒状部11aの側面上部に複数形成し、その下方(ステアリングホイール1に対して運転者Mの位置の反対側。以下、同様。)にリテーナ10に取り付ける為のリブ11cを径方向に延びるように設けている。
前述のリテーナ10は、その中央にインフレータ11の筒状部11aの直径よりも大きく、リブ11cの直径よりも小さい開口部10aを形成し、この開口部10aに対して、インフレータ11を嵌め込み固定している。
このインフレータ11の固定は、インフレータ11のリブ11cを、環状のリテーナリング15とリテーナ10に固定ボルトBによって締結固定することで行う(図6参照)。
前述のエアバッグクッション9は、ステアリングシャフト軸Sの方向に折畳んだ状態でリテーナ10上に設置され、ガス噴出し口11aからのガスを採り込むように、開口部9aがインフレータ11側を向くように配設して、開口縁部下端9bをリテーナリング15とリテーナ10との間で狭持固定し、開口縁部上端9cをインフレータ11の上面と固定部6との間で挟持固定してエアバッグ基部12に固定している。
前述の展開カバー部13は、軟質性の合成樹脂で成形され、パッド部4のほぼ全域を構成する大きさに構成するとともに、パッド部4表面を構成するため、湾曲断面形状に成形している。
展開カバー部13の外周端部に設けた取付け部13aは、リテーナ10の外周端部で下側に折り曲げたフランジ部10bに、リベットRを介して固定している。
また、この展開カバー部13は、後述のようにその裏面に複数の破断溝16を成形しており、エアバッグ作動時には、この破断溝16で複数のパーツに分離して展開するように構成している。
展開カバー部13の中心部分には円形の開口縁部13bを形成している。この開口縁部13bは、固定部6に対して係止固定される。
具体的には、展開カバー部13の開口縁部13bの端部(内縁端部)に、下方に没入した縦壁部17aと横壁部17bとからなる嵌合部17を形成し、この嵌合部17を固定部6に対して嵌合係止することで、展開カバー部13を係止している。
この展開カバー部13は、固定部6に嵌合係止しない状態、つまり展開した状態で、開口縁部13bの嵌合部17が固定部6よりも上方(運転者Mが位置する側。以下、同様。)へ位置するように成形されており、また、内部にステアリングシャフト軸S方向に折畳み圧縮した状態のエアバッグクッション9を収納しているため、その嵌合部17は、上方に付勢された状態で固定部6に係止される。
もっとも、この嵌合部17の剛性は、エアバッグクッション9の膨張圧力によって弾性変形する強度に設定されており、エアバッグ作動時には固定部6との係合が解除されるように構成している。
このように、展開カバー部13の略中央が固定部6で支持されるため、展開カバー部13の支持強度及び位置決め精度を向上できる。特に、縦壁部17aと横壁部17bとからなる嵌合部17で固定部6に対して嵌合固定したことにより、ステアリングシャフト軸S方向のみならず径方向においても、確実な位置決めを行うことができる。
また、展開カバー部13が熱により塑性変形し、膨張や収縮をしたとしても、展開カバー部13が付勢された状態で固定部6に係合しているため、その形状を一定に保つことができ、意匠性が損なわれることはない。
さらに、運転者M側からの外力により展開カバー部13の嵌合部17と固定部6との係合が外れたとしても、付勢力により係合を回復し、展開カバー部13の形状が保たれる。加えて、固定部6のホーンスイッチ60を押圧操作した時にも、その荷重が固定されたインフレータ11に直接伝わるため剛性感のある良好な操作感を得ることができる。
次に、展開カバー部13が係止固定される固定部6について説明する。
図7に示すように、固定部6には、前述のようにホーンスイッチ60を設けており、このホーンスイッチ60は、鉢状のスイッチケース61と、その内部でステアリングシャフト軸S方向にストロークするスイッチボタン62と、その間に介装されたコイル状の圧縮バネ63とからなる。
前述のスイッチケース61は、所定長さを有する円筒状の本体部61aと、その上部で拡径した拡径部61bと、本体部61aの底でインフレータ11の上面に当接固定される底部61cと、本体部61aの内部で圧縮バネ63の座となるスプリング座部61eと、スプリング座部に穿設した開口部61fとで構成している。なお、64,65はホーン回路に結線したスイッチ端子である。
このスイッチケース61を、インフレータ11上面の雄ネジ部11dに締結することで、確実に位置を固定することができるため、ホーンスイッチ60の位置を確実に固定できる。
前述のスイッチボタン62は、パッド部4の表面と略一致するボタン操作部62aと、ボタン操作部62aから下部に延びる軸部62bと、軸部62bの下端で拡径方向に付勢した爪部62cとから構成している。このスイッチボタン62は、スイッチケース61の開口部61fに、軸部62bを挿通することにより、スイッチケース61内でステアリングシャフト軸S方向に移動しうるように構成している。
前述の圧縮バネ63は、スイッチボタン62のボタン操作部62aとスイッチケース61のスプリング座部61eとの間に介装され、スイッチボタン62を上方に付勢している。もっとも、このスイッチボタン62は爪部62cによって、スイッチケース61からの抜けが防止されているため、圧縮バネ63はスイッチボタン62に所定の付勢力を与えた状態で、その位置を保持している。
運転者Mが、スイッチボタン62を押圧すると、スイッチボタン62は、圧縮バネ63の付勢力に抗して下方に移動し、ボタン操作部62aの下面に設けたスイッチ端子64を、スプリング座部61eの上面のスイッチ端子65に接触させる。これにより、ホーン回路が閉成され、車両のホーンが鳴るように構成している。
なお、このようにスイッチボタン62を押圧式の構造とした場合であっても、前述のように、展開カバー部13の係合を嵌合部17による嵌合係止としているため、スイッチボタン62の押圧操作によって展開カバー部13も沈み込むことになり、両者の間で隙が生じることはない。
次に、エアバッグ作動に関する構造及び作用について詳述する。
図3、図4及び図6に示すように、展開カバー部13の裏面には、薄肉化されてエアバッグクッション9の膨張圧力によって破断可能な破断溝16を、開口部4bから略放射線状に複数延設している。このうちスポーク部3a,3b,3cの方向に延びる破断溝16…を途中で分岐させているものの、最終的には全ての破断溝16…を展開カバー部13のリテーナ10への取付け部13aへ向けて延設している。
このように破断溝16…を設けることで、展開カバー部13が取付け部13a近傍をヒンジ部13cとして複数のパーツで展開するように構成できる。
ここで、展開カバー部13が湾曲断面形状である場合、湾曲量が大きいと曲げ剛性が高まり、破断溝16の一部にエアバッグクッション9の膨張圧力の応力が集中せずに展開性能が悪化するが、本実施形態のように複数のパーツに分割することで、各パーツの断面の湾曲量が小さくなり、変形が容易となるため、破断溝16の一部に応力が集中しやすくなり、展開性能を高めることができる。
図8は、本実施形態におけるエアバッグ作動時を示す断面図である。
この図に示すように、エアバッグ装置7が作動すると、インフレータ11からガスが噴出し、エアバッグクッション9が膨張する。展開カバー部13はエアバッグクッション9の膨張圧力を受けて、嵌合部17が変形して固定部6であるホーンスイッチ60との係合が解除される。これにより、破断溝16(図3,4参照)が嵌合部17側から破断してゆき、展開カバー部13がヒンジ部13cを支点として開放される。そして、エアバッグクッション9が車室へ展開される。
エアバッグクッション9は、ステアリングシャフト軸Sと直交する径方向へ展開する外筒部9dと、ホーンスイッチ60を囲い、運転者M側へ向けてほぼ直線的に展開する筒状の内筒部9eとで構成しており、内筒部9eは外筒部9dより運転者M側への展開長を短く設定し、外筒部9dの運転者M側への展開長を制限するように構成している。
このように、エアバッグクッション9の内筒部9eがエアバッグクッション9の運転者M側への展開長を制限することにより、外筒部9dがステアリングシャフト軸Sと直交する径方向へ素早く展開して守備範囲を拡大できると共に、エアバッグ展開過渡期には、運転者M側への展開を抑制してエアバッグクッション9が運転者M側に勢いよく展開することを防止できる。
図9に、エアバッグ作動時のステアリングホイール1の正面図を示す。この図から分かるように、エアバッグクッション9が展開すると、展開カバー部13は、破断溝16(図3,4参照)で破断し、複数のパーツ13…に分断されて、前述のヒンジ部13cを支点として展開する。ちょうど、花びらのように開いた形で展開カバー部13が展開する。
また、展開カバー部の各パーツ13…は、ステアリングホイール1のリング部2とスポーク部3a,3b,3cの間の空間部分に運転者Mとは反対側に向かって落ち込めるよう形成されているため、エアバッグクッション9の膨張時に運転者Mがエアバッグクッション9に接触しエアバッグクッション9内のエアーが前方(パッド部4に対し、運転者Mとは反対側)に移行する場合であっても、展開カバー部13がその移行を阻害するおそれを無くすことができる。したがって、運転者Mがエアバッグクッション9へ接触する際の衝撃を軽減できる。
次に、以上のように構成した本実施態様の作用及び効果について詳述する。
この実施態様によるエアバッグ装置7を備えたステアリングホイール1は、ステアリングホイール1中央のパッド部4にエアバッグ作動時に展開しない固定部6を設け、この固定部6の周囲にエアバッグ装置7を設けたステアリングホイール1であって、前記エアバッグ装置7に、エアバッグクッション9を内部に収納し、エアバッグ作動時には展開する展開カバー部13を設け、該展開カバー部13の内縁に位置する開口縁部13bを、前記固定部6の外縁端部の内部側に位置させ、該固定部6の外縁端部に対して係合固定したものである。
上記構成によれば、エアバッグ装置7に設けた展開カバー部13は、その開口縁部13bを固定部6の外縁端部の内部側に位置させることで、固定部6の外縁端部に対して係合固定される。すなわち、エアバッグクッション9から展開方向の力を受ける展開カバー部13は、位置が固定された固定部6の外縁端部の内部側面によって、その開口縁部13bが確実に係止される。
このため、経年変化等によって、展開カバー部13が容易に固定部6から離脱することはない。
したがって、ステアリングホイール1中央のパッド部4にエアバッグ作動時に展開しない固定部6を設け、この固定部6の周囲にエアバッグ装置7を設けたステアリングホイール1において、展開カバー部13をエアバッグ作動時には、確実に展開させるように構成しつつも、経年変化等によって、展開カバー部13が容易に固定部6から離脱しないように構成することができる。
また、この実施態様では、前記展開カバー部13の表面を、湾曲したパッド部4表面として構成すると共に、前記固定部6の表面と略一致するように設定し、該展開カバー部13の内縁端部に、展開カバー部13表面より内部側に没入する嵌合部17を形成し、該嵌合部17を前記固定部6の外縁端部に係合したものである。
上記構成によれば、展開カバー部13の表面を、湾曲したパッド部4表面として構成し、固定部6の外縁の表面と略一致するように設定することで、展開カバー部13の表面と固定部6の表面で、平滑なパッド部4表面を構成することができる。
また、その展開カバー部13の開口縁部13bに、展開カバー部13表面より内部側に没入する嵌合部17を形成し、その嵌合部17を固定部6の外縁端部に係合することで、展開カバー部13の内縁端部の位置が、ステアリングシャフトの軸方向のみならず直交する径方向でも規定されることになる。このため、展開カバー部13がエアバッグクッション9から径方向の力を受けた場合でも、その位置が固定されているため、展開カバー部13の内縁端部が固定部6から離脱し、内部のエアバッグクッション9が露出するといったおそれを防止することができる。
また、この実施態様では、前記展開カバー部13の外縁端を、パッド部4の外縁端として構成し、該展開カバー部13の外縁端に、展開カバー部13の展開時にヒンジとなるヒンジ部13cを形成したものである。
上記構成によれば、展開カバー部13の外縁端にヒンジ部13cを形成したことにより、エアバッグ作動時には、展開カバー部13は、確実にパッド部4の外縁端のヒンジ部13cを支点として展開されるため、展開カバー部13が飛散することが防止され、また、エアバッグクッション9の展開においても、その展開を阻害するおそれをなくすことができる。
また、この実施態様では、前記固定部6の表面に、運転者Mが押圧操作を行うスイッチボタン62を設けたものである。
上記構成によれば、固定部6の表面に押圧操作を行うスイッチボタン62を設けることで、固定部6がステアリングシャフト軸S方向に向けて大きな力で押圧される。これが長年に亘り繰り返されると固定部6をステアリングホイール1に支持する部分(例えば本体部61a等)が変形し、押圧方向に微小に変位する場合がある。このような場合でも、展開カバー部13がこの変位に追従するように変形するため、展開カバー部13と固定部6の間に隙間が形成されず、見栄えを向上することができる。
なお、本実施態様では固定部6にスイッチボタン62を設けたが、エアバッグ作動時にその位置を固定しているものであれば、エンブレム等をデザインしたスペーサー部材等を設けてもよい。
次に、図10に示す他の実施形態について説明する。
この実施形態は、エアバッグクッション91の折畳み方向を前述の実施態様と異ならせたものである。すなわち、エアバッグクッション91を、ステアリンクシャフトの軸Sと直交する径方向に折畳んだ構造である。なお、その他の構造については、前述の実施態様と同じであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
この実施態様では、エアバッグクッション91をステアリンクシャフトの軸Sと直交する径方向に折畳んでいる。このため、エアバッグクッション9は径方向の方に圧縮されるため、軸方向よりも径方向に対する反力が大きい。よって、展開カバー部13にも径方向に力が作用することになる。
このとき、展開カバー部13をホーンスイッチ60に対して嵌合部17で嵌合係止していることから、嵌合部17の縦壁部17aがホーンスイッチ60の側面、すなわち、拡径部61bの側面に当接し、その径方向の力を受けることになるため、確実にその位置を規定することができる。
よって、この場合も、展開カバー部13とホーンスイッチ60との離脱を防止することができる。なお、その他の作用効果については、前述の実施形態と同様である。
次に、さらに図11に示す他の実施形態について説明する。
この実施形態は、4本スポークのステアリングホイール101に、本願発明を採用した場合の一例を示したものである。
このステアリングホイール101も、運転者Mが把持するリング部102と、左右水平方向及び斜め下方側に延びる4本のスポーク部103a,103b,103c,103dと、中央のパッド部104とからなり、ステアリングシャフト(図示せず)の上端部に固定している。
このパッド部104も、その中心部分に設けた固定部106と、その周囲を取り囲むようにドーナツ状に配置したエアバッグ装置107とから構成している。なお、固定部106には、前述の実施態様と同様にホーンスイッチ160が設けられている。
このエアバッグ装置107の展開カバー部113の裏面にも、前述と同様に破断溝116…を放射状に延びるように形成している。もっとも、この実施態様では、スポーク部が4本あるため、そのスポーク部の数に応じて、破断溝116…の数を増やしている。
このようにスポーク部の数に応じて破断溝116…を増やしたのは、エアバッグ作動時に展開する展開カバー部113が、前述の実施態様と同様に空間部分に展開するように構成するためである。すなわち、スポーク部に沿って破断溝116…を設けることにより、展開カバー部113をリング部102とスポーク部103a,103b,103c,103dとの間の空間部分に展開することができるのである。
このように、本実施態様でも、破断溝116…を複数設けたことにより、前述の実施態様と同様に、確実なエアバッグ作動を得ることができる。
なお、その他の作用効果については、前述の実施態様と同様である。
以上、この発明は、前述の実施態様の構成のみに限定されるものではなく、様々なステアリングホイールの実施態様を含むものである。
本発明のエアバック装置を備えたステアリングホイールの斜視図。 ステアリングホイールと運転者との関係を示した模式図。 パッド部の単体斜視図。 ステアリングホイール全体を含めたパッド部の正面図。 図4におけるA−A線矢視断面図。 図4におけるB−B線矢視断面図。 図5の要部詳細図。 エアバッグ作動時を示す断面図。 エアバッグ作動時のステアリングホイールの正面図。 他の実施形態の図5に対応する断面図。 他の実施形態の図4に対応する正面図。
符号の説明
1,101…ステアリングホイール
4,104…パッド部
6,106(60,160)…固定部(ホーンスイッチ)
7,107…エアバッグ装置
9,91…エアバッグクッション
13,113…展開カバー部
17…嵌合部

Claims (4)

  1. ステアリングホイール中央のパッド部にエアバッグ作動時に展開しない固定部を設け、この固定部の周囲にエアバッグ装置を設けたステアリングホイールであって、
    前記エアバッグ装置に、エアバッグクッションを内部に収納し、エアバッグ作動時には展開する展開カバー部を設け、
    該展開カバー部の内縁端部を、前記固定部の外縁端部の内部側に位置させ、該固定部の外縁端部に対して係合固定した
    エアバッグ装置を備えたステアリングホイール。
  2. 前記展開カバー部の表面を、曲率を持ったパッド部表面として構成すると共に、前記固定部の表面と略一致するように設定し、
    該展開カバー部の内縁端部に、展開カバー部表面より内部側に没入する嵌合部を形成し、
    該嵌合部を前記固定部の外縁端部に係合した
    請求項1記載のエアバッグ装置を備えたステアリングホイール。
  3. この発明の一実施態様においては、
    前記展開カバー部の外縁端を、パッド部の外縁端として構成し、
    該展開カバー部の外縁端に、展開カバー部の展開時にヒンジとなるヒンジ部を形成した
    請求項1又は2記載のエアバッグ装置を備えたステアリングホイール。
  4. 前記固定部の表面に、運転者が押圧操作を行う操作部を設けた
    請求項1〜3記載のエアバッグ装置を備えたステアリングホイール。
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