JPH101015A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JPH101015A
JPH101015A JP8154601A JP15460196A JPH101015A JP H101015 A JPH101015 A JP H101015A JP 8154601 A JP8154601 A JP 8154601A JP 15460196 A JP15460196 A JP 15460196A JP H101015 A JPH101015 A JP H101015A
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airbag
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covering
plate
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俊幸 杉山
Michitaka Suzuki
道孝 鈴木
Kazuyoshi Nishijima
和由 西嶋
Kazuhiro Kaneko
和弘 金子
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Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ装置に備えた膜状のスイッチの操
作性を良好にする。エアバッグ膨張時にカバー体を円滑
に展開する。 【解決手段】 折り畳んだエアバッグ14を合成樹脂製の
カバー体21で覆う。カバー体21とエアバッグ14との間に
位置して、メンブレンスイッチ16を取り付けたバックア
ッププレート17を配置する。バックアッププレート17
は、カバー体21と同じ樹脂で変形可能に形成する。バッ
クアッププレート17には、メンブレンスイッチ16を取り
付けるスイッチ保持部17a と、ベースプレート11に取り
付ける延設部17b とを形成する。エアバッグ14の膨張展
開時には、バックアッププレート17はカバー体21とは独
立して展開する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチを備えた
エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の運転者を衝突の衝撃など
から保護するために、ステアリングホイールのボス部に
備えられたエアバッグ装置が知られている。このエアバ
ッグ装置は、ガスを噴射するインフレータと、折り畳ま
れて収納された袋状のエアバッグと、このエアバッグを
覆うカバー体と、これらインフレータ、エアバッグ、お
よびカバー体などを取り付けたベースプレートとを備え
ている。そして、このエアバッグ装置は、車両の衝突を
検出すると、インフレータからガスを噴射し、エアバッ
グの膨張の圧力によりカバー体を所定のテアラインで破
断して扉状に展開させ、カバー体からエアバッグを突出
させた上、乗員の前方に膨張展開させるようになってい
る。
【0003】また、この種のエアバッグ装置において、
ホーンなどのスイッチの操作性を向上するために、エア
バッグ装置のカバー体を押動することにより、スイッチ
を作動させる構成が知られている。
【0004】例えば、特開平6−312643号公報記
載の構成は、エアバッグ装置(エアバッグモジュール)
全体をホーンプレートおよびスプリングで支持し、カバ
ー体を押動することにより、エアバッグ装置全体を押し
下げ、ホーンプレートに設けた可動接点をステアリング
ホイール本体側に設けた固定接点に接触させて回路を閉
じ、ホーンを吹鳴させるようになっている。しかしなが
ら、この公報記載の構成では、インフレータなどの重量
物を含むエアバッグ装置を弾性的に進退可能に支持し、
さらに、車両の通常想定される走行の振動などでホーン
が作動しないように所定以上の弾性力を有したスプリン
グ体を用いる必要があり、スイッチの操作感の向上が困
難である問題を有している。
【0005】また、例えば、特開平7−40838号公
報記載のエアバッグ装置が知られている。そして、この
構成では、カバー体の裏面に膜状のスイッチを取り付け
るとともに、この膜状のスイッチの裏面を剛性パネルに
よって覆い、カバー体を押動した際に、このカバー体を
介して膜状のスイッチ(メンブレンスイッチ)を押動
し、回路を閉じるようになっている。しかしながら、こ
の公報記載の構成では、エアバッグが膨張展開する際に
破断して展開するカバー体にスイッチおよび剛性パネル
が取り付けられ、3層をなすことになる。そこで、カバ
ー体にスイッチおよび剛性パネルを強固に取り付ける必
要がある一方、カバー体の展開時には、3層の部分が円
滑迅速に展開する必要があり、構造の複雑化および開発
の困難化などにより、製造コストが上昇する問題を有し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、エアバ
ッグ装置全体をホーンプレートおよびスプリングで支持
し、カバー体を押動してエアバッグ装置全体を押し下げ
る構成では、所定以上の弾性力を有したスプリング体を
用いる必要があり、スイッチの操作感の向上が困難であ
る問題を有している。また、カバー体の裏面に膜状のス
イッチおよび剛性パネルを取り付ける構成では、カバー
体にスイッチおよび剛性パネルを強固に取り付ける必要
がある一方、カバー体の展開時には、3層の部分が円滑
迅速に展開する必要があり、構造の複雑化および開発の
困難化などにより、製造コストが上昇する問題を有して
いる。
【0007】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、簡略な構造で、スイッチの操作感も良く、エアバ
ッグの円滑な展開も可能なエアバッグ装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエアバッ
グ装置は、ガスの流入により膨張展開するエアバッグ
と、このエアバッグを覆う変形可能な被覆部を設けたカ
バー体と、このカバー体が取り付けられた取付部材と、
前記エアバッグと前記被覆部との間に配設されるスイッ
チ保持部およびこのスイッチ保持部から延設され前記取
付部材に取り付けられる延設部を設けた変形可能な支持
部材と、前記スイッチ保持部に取り付けられた膜状のス
イッチとを具備したものである。
【0009】そして、この構成では、カバー体の被覆部
を押動すると、この被覆部を介してスイッチが押圧さ
れ、スイッチの少なくとも一部が変形された状態でスイ
ッチが閉成される。また、エアバッグにガスが流入する
と、このエアバッグが膨張展開する圧力により被覆部が
所定の位置で破断し、スイッチを取り付けた支持部材と
ともに展開してエアバッグの突出口を形成する。そし
て、膜状のスイッチを取り付けた支持部材は、スイッチ
保持部から延設された延設部を取付部材に取り付けて支
持されているので、カバー体とは独立して展開する。
【0010】請求項2記載のエアバッグ装置は、請求項
1記載のエアバッグ装置において、支持部材の硬度は、
カバー体の被覆部の硬度以上であるものである。
【0011】そして、この構成では、カバー体の被覆部
を押動した際に、スイッチが支持部材により保持され、
スイッチの操作性が向上する。
【0012】請求項3記載のエアバッグ装置は、請求項
1または2記載のエアバッグ装置において、カバー体の
被覆部には、スイッチの位置を規制するスイッチ配設部
が設けられたものである。
【0013】そして、この構成では、カバー体の被覆部
に対するスイッチの位置が容易かつ正確に規制される。
【0014】請求項4記載のエアバッグ装置は、請求項
1ないし3いずれか記載のエアバッグ装置において、カ
バー体の被覆部には、スイッチに対向した部分に、他の
部分より厚さ寸法の小さい薄肉部が形成されたものであ
る。
【0015】そして、この構成では、スイッチに対向し
て薄肉部を形成したので、操作荷重が軽減される。
【0016】請求項5記載のエアバッグ装置は、請求項
1ないし4いずれか記載のエアバッグ装置において、取
付部材側から、スイッチに対向して膨出部材を延設した
ものである。
【0017】そして、この構成では、スイッチに対向し
て延設した膨出部材によりスイッチあるいは支持部材が
支えられるので、カバー体が押動されて所定量だけ変形
した状態でスイッチが閉成する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエアバッグ装置の
一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0019】図2において、1は自動車のステアリング
ホイールで、このステアリングホイール1は、ステアリ
ングホイール本体2と、このステアリングホイール本体
2の乗員側に装着されたエアバッグ装置4となどから構
成されている。なお、ステアリングホイール1は通常傾
斜した状態で備えられるものであるが、以下、エアバッ
グ装置4の正面側となる乗員側を上側、エアバッグ装置
4の底面側となる車体側を下側として説明する。
【0020】そして、ステアリングホイール本体2は、
円環状をなすリム部5と、このリム部5の内側に位置す
るボス部6と、これらリム部5およびボス部6を連結し
た4本のスポーク部7とから構成されている。また、ボ
ス部6の車体側となる下部には、図示しないステアリン
グシャフトに嵌着されるボスが設けられているととも
に、このボスに、ボスプレートが溶接などして一体に取
り付けられている。そして、このボスプレートに、スポ
ーク部7の芯金が接続され、このスポーク部7の芯金
に、リム部5の芯金が接続されている。さらに、これら
リム部5の芯金の外周部と、スポーク部7の芯金のリム
部5側の部分の外周部とには、軟質の発泡ポリウレタン
樹脂などからなる表皮部8が形成されている。
【0021】また、エアバッグ装置4は、ボス部6の上
側に装着され、図1ないし図3に示すように、取付部材
としてのベースプレート11に、インフレータ12およびエ
アバッグ14を取り付け、さらに、このベースプレート11
に、リテーナ15、スイッチとしてのメンブレンスイッチ
16を取り付けた支持部材としてのバックアッププレート
17、およびカバー体21を取り付けて構成されている。
【0022】そして、ベースプレート11は、鋼板を折り
曲げて、平面略矩形状をなす上板部11a と、この上板部
11a の周縁部から下方に向かう略四角筒状の周壁部11b
とが形成されている。また、この上板部11a には、中央
部に円孔状をなすインフレータ取付孔11c が形成されて
いるとともに、このインフレータ取付孔11c の周囲に位
置して、複数のボルト通孔11d と、図示しないリベット
通孔とが形成されている。さらに、周壁部11b には、両
側一対のブラケット取付部11f が形成され、このブラケ
ット取付部11f の内側にナットが一体に取り付けられて
いるとともに、周壁部11b には、所定間隔で複数のリベ
ット通孔11h が穿孔されている。さらに、前後の周壁部
11b には、リベット通孔11h 同士の間に位置して、係止
孔11i が形成されている。そして、このベースプレート
11は、ブラケット取付部11f のナットに螺合するボルト
により、ステアリングホイール本体2のボスプレートに
設けた両側一対のブラケットに固定されるようになって
いる。
【0023】また、インフレータ12は、略円柱状のイン
フレータ本体12a を備え、このインフレータ本体12a の
上側部に、ガスを噴射するガス噴射口12b が所定の間隔
で放射状に形成されている。そして、このインフレータ
本体12a からは、外周側に向かう取付用のフランジ部12
c が突設され、このフランジ部12c に、複数のボルト通
孔12d が形成されている。さらに、インフレータ本体12
a の内部には、インフレータ本体12a の下側から導出さ
れたリード線に接続された起動部(点火器、スクイブ)
が設けられているとともに、この起動部の周囲を取り囲
むようにして、薬剤ペレットが充填されており、起動部
に電気エネルギを与えることにより、薬剤ペレットの反
応を開始させ、瞬時に大量の不活性ガス、例えば窒素ガ
スを発生させ、ガス噴射口12b から噴出するようになっ
ている。
【0024】一方、エアバッグ14は、織布などから構成
される2枚の同じ外形の円形の基布を重ねて外周を縫合
するなどして袋状に形成されている。また、エアバッグ
14の下面中央部には、インフレータ12の上半部が挿入さ
れる円孔状の開口部14c が設けられ、この開口部14c の
周囲に位置して、複数のボルト通孔14d および図示しな
いリベット通孔が形成されているとともに、開口部14c
から離間した位置に、図示しない脱気口が形成されてい
る。さらに、開口部14c および脱気口には、それぞれ円
環状の補強布14g が重ねられ、一体的に縫合して強化さ
れている。
【0025】また、リテーナ15には、環状をなすベース
部15a と、このベース部15a の内周の縁部から上側に延
設された膨出部材としてのカップ状のカップ部15b とが
一体または別体に組み合わせて形成されている。そし
て、このベース部15a は、平面の外形は角部を丸めた矩
形状で、内側が円形に開口されているとともに、このベ
ース部15a の平面状の部分には、図示しない複数の通孔
が等間隔に形成され、これら通孔に、それぞれ上側から
取付ボルト24が挿入され点溶接などにより一体的に固着
されている。さらに、このベース部15a には、図示しな
い複数のリベット通孔がプレス打ち抜きなどにより形成
されている。また、各取付ボルト24には、それぞれ図1
に示すナット25が螺合されるようになっている。一方、
カップ部15b には、ベース部15a から上側に延設された
円筒部15c と、この円筒部15c の上側に延設され上方に
径小となる截頭円錐状の截頭円錐部15d と、この截頭円
錐部15d の上面を閉塞する上板部15e とが形成されてい
る。そして、このカップ部15b の円筒部15c の内側に、
インフレータ12のインフレータ本体12a の上半部が収容
されるとともに、円筒部15c には、インフレータ本体12
a のガス噴射口12b と同様に、複数のガス挿通口15f が
形成されている。
【0026】そして、カバー体21は、軟質の熱可塑性エ
ラストマーなどの合成樹脂にて一体に射出成形などして
形成され、図1ないし図4に示すように、ステアリング
ホイール本体2のボス部6およびスポーク部7の一部を
覆う被覆部31と、この被覆部31の裏面から下側に突設さ
れた略角筒状をなす取付片部32とを有している。
【0027】そして、このカバー体21の被覆部31の表面
(上面)は、4本のスポーク部7を覆う表皮部8と造型
的に調和して、前後方向および両側方向に湾曲した曲面
を組み合わせて構成され、インストルメントパネルなど
と調和するようになっている。また、このカバー体21の
被覆部31の裏面(下面)は、図4などに示すように、取
付片部32の内側に位置し、平面略H字状をなして凹設さ
れ、被覆部31の他の部分より脆弱な、破断部(破断予定
部)としてのテアライン36が形成されている。すなわ
ち、このテアライン36は、両側方向を長手方向する横断
部36a と、この横断部36a の両端部に連設されて取付片
部32の内側に沿って伸びる両側一対の垂直部36b とを備
え、エアバッグ14の膨張時に、被覆部31がこのテアライ
ン36に沿って開裂し、前後に展開する前後一対の扉片部
37a ,37b が形成されるようになっている。なお、この
テアライン36の横断部36a は、被覆部31の中央部よりも
車両に対する後側(乗員に対する手前側)に偏位し、か
つ、手前側に湾曲して形成されている。また、各垂直部
36b の端末部36c は、先端部が垂直部36b と平行になる
ように緩やかに反転され、扉片部37a ,37b の形成時
に、テアライン36以外の部分に破断が伝播することを防
止し、両側の端末部36c が連結して扉片部37a ,37b が
カバー体21から分離しないようになっている。
【0028】さらに、前側の扉片部37a の裏面側には、
スイッチ配設部38が形成されている。そして、このスイ
ッチ配設部38には、略円形状に凹設された薄肉部38a
と、この薄肉部38a を囲んで略C字状に突設されたリブ
部38b とが形成され、このリブ部38b に囲まれた部分
が、上下方向に弾性変形可能なホーンスイッチ操作部と
なっている。また、薄肉部38a からは、前側に向かって
薄肉な薄肉延設部38c が延設されているとともに、下側
に向かって多数の突起38d が突設され、これら突起38d
の先端部を連接した仮想面が、円筒面あるいは平面に設
定されている。
【0029】一方、カバー体21の取付片部32は、ベース
プレート11の周壁部11b の外側に嵌合する略角筒状をな
し、この周壁部11b のリベット通孔11h に連通するリベ
ット通孔32a が所定間隔で複数形成されているととも
に、両側のブラケット取付部11f に嵌合する両側一対の
取付部用切欠部32b が形成されている。さらに、前後の
取付片部32には、リベット通孔32a の間に位置して、係
止突部32c が突設されている。
【0030】また、バックアッププレート17は、図5な
どに示すように、平面略楕円状をなすスイッチ保持部17
a と、このスイッチ保持部17a から延設された延設部17
b とが、合成樹脂などにより一体に形成されている。ま
た、このバックアッププレート17の硬度は、カバー体21
の被覆部31の硬度と同じか、あるいは被覆部31の硬度よ
り大きくなるように形成されている。そして、スイッチ
保持部17a の上面には、周縁部近傍に沿って平面略C字
状に保持リブ17c が突設されているとともに、この保持
リブ17c には、スイッチ保持部17a の上面に沿って所定
の間隔で偏平な矩形通孔17d が複数形成されている。ま
た、延設部17b の先端部には、両側に向かって突設され
た取付部17e が形成されているとともに、この取付部17
e には、両側方向に所定の間隔で取付孔17f が形成され
ている。
【0031】一方、メンブレンスイッチ16は、自動車の
ホーンスイッチを構成するもので、弾性的に変形可能な
あるいは可撓性を有する平面楕円状の(薄)膜状すなわ
ちシート状、面状をなすスイッチ本体16a を備え、この
スイッチ本体16a がバックアッププレート17の保持リブ
17c 内側に嵌合するとともに、このスイッチ本体16aか
ら突設した複数の挿通片16b を矩形通孔17d に挿入して
位置決め保持される。また、スイッチ本体16a は、互い
に重ね合わされた一対のポリエステル樹脂フィルム体で
あるポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂などか
らなるシートを備え、これらシートの相対向する面に
は、銅箔などの導電膜が貼着などして形成されている。
さらに、これら導電膜同士の間には、シリコーンラバー
などの圧縮変形可能なスペーサがドット状に一定の間隔
で配列され、力が加わっていない状態で導電膜同士が離
間し、スイッチ本体16a を押圧した状態で、導電膜同士
が接触してスイッチ(回路)が閉成されるようになって
いる。また、これら導電膜には、それぞれ端子部16c を
介してリード線16d が接続され、このリード線16d の端
部に設けたコネクタ16e を介して、車体側のホーン回路
に接続されるようになっている。
【0032】次に、このエアバッグ装置4の組み立て工
程を説明する。
【0033】まず、エアバッグ14をベースプレート11に
取り付けるために、リテーナ15を、開口部14c からエア
バッグ14の内側に挿入し、エアバッグ14のボルト通孔14
d にそれぞれ取付ボルト24を挿入する。すると、エアバ
ッグ14の開口部14c とリテーナ15のベース部15a 内周側
の縁部とが位置合わせされるとともに、エアバッグ14の
リベット通孔とリテーナ15のリベット通孔とが位置合わ
せされる。続いて、エアバッグ14から突出した取付ボル
ト24を、上側からベースプレート11のボルト通孔11d に
挿入すると、ベースプレート11のインフレータ取付孔11
c が、エアバッグ14の開口部14c に位置合わせされると
ともに、ベースプレート11のリベット通孔が、エアバッ
グ14およびリテーナ15のリベット通孔に位置合わせされ
る。そこで、この状態で、図示しないリベットを、ベー
スプレート11の下側から各リベット通孔に挿入してかし
めることにより、リテーナ15とベースプレート11との間
にエアバッグ14が挟持して固定される。
【0034】続いて、例えば、エアバッグ14をリテーナ
15のカップ部15b の外周部に花弁状に巻き付けるように
して、エアバッグ14をベースプレート11の上板部11a の
外周形状内に収まるように折り畳む。この時、エアバッ
グ14は、カップ部15b の上板部15e 上には一枚程度のみ
基布が位置するようにし、他の部分は、カップ部15bの
周囲に折り畳む。
【0035】また、メンブレンスイッチ16は、スイッチ
本体16a を湾曲させながら、挿通片16b を矩形通孔17d
に挿入して、上下方向の位置決めを行い、さらに、スイ
ッチ本体16a をバックアッププレート17の保持リブ17c
内側に嵌合して水平方向の位置決めを行って、位置がず
れないように保持する。
【0036】そして、このメンブレンスイッチ16を取り
付けたバックアッププレート17を、開口部を上に向けた
カバー体21の内側に挿入し、メンブレンスイッチ16をカ
バー体21に向けてスイッチ保持部17a をスイッチ配設部
38に配設するとともに、延設部17b を薄肉延設部38c に
沿わせて配置する。さらに、折り畳んだエアバッグ14を
取り付けたベースプレート11の周壁部11b を、カバー体
21の取付片部32の内側に嵌め込み、エアバッグ14をカバ
ー体21で覆う。
【0037】そして、カバー体21の取付片部32から突設
した係止突部32c を、バックアッププレート17の両側の
係止孔17f を介してベースプレート11の周壁部11b の係
止孔11i に係合して位置決めおよび仮固定を行う。そし
て、この状態で、カバー体21の取付片部32の外側から、
リベット通孔32a にリベットRを挿入し、バックアップ
プレート17の中央の係止孔17f を介してベースプレート
11の周壁部11b のリベット通孔11h に挿通してかしめる
ことにより、ベースプレート11に、カバー体21の取付片
部32が固定される。
【0038】さらに、この状態で、メンブレンスイッチ
16を取り付けたバックアッププレート17のスイッチ保持
部17a は、カバー体21のホーンスイッチ操作部と、リテ
ーナ15の上板部15e 上のエアバッグ14上との間に位置す
るとともに、バックアッププレート17の取付部17e は、
ベースプレート11の周壁部11b とカバー体21の取付壁部
32との間に挟持して固定される。
【0039】さらに、ベースプレート11の裏面側から、
インフレータ12のインフレータ本体12a を、インフレー
タ取付孔11c を介してエアバッグ14の開口部14c に挿入
し、カップ部15b 内に配置するとともに、ベースプレー
ト11の下側に突出した取付ボルト24をフランジ部12c の
ボルト通孔12d に挿入し、ナット25にて締め付け固定す
ることにより、図3に示すように、エアバッグ装置4が
組み立てられる。
【0040】そして、このエアバッグ装置4は、ベース
プレート11のブラケット取付部11fを、ステアリングホ
イール本体2のブラケットにボルトにて固定して、ステ
アリングホイール本体2に固定されるとともに、メンブ
レンスイッチ16のコネクタ16e を、ワイヤハーネスなど
を介してクロックスプリング装置などのケーブル用リー
ル装置あるいはスリップリング装置などに接続すること
により、メンブレンスイッチ16が車体側に設けたホーン
装置の回路に接続されるようになっている。
【0041】そして、カバー体21の被覆部31のホーンス
イッチ操作部を指などにて押圧すると、このホーンスイ
ッチ操作部が下方に湾曲して弾性変形する。すると、ホ
ーンスイッチ操作部の裏面に設けた突起38d が、バック
アッププレート17に下面を支持されたメンブレンスイッ
チ16の上面を押圧して厚さ寸法を圧縮するように変形さ
せ、相対向する導電膜が互いに接触した状態で、回路が
閉じ、ホーンが吹鳴されるようになっている。
【0042】また、自動車が衝突した際などには、図示
しない衝突診断ユニットからの信号によりインフレータ
12の点火器が起動され、充填した推進薬を反応させるこ
とにより、インフレータ12の周面に形成されたガス噴射
口12b およびリテーナ15の円筒部15c に形成されたガス
挿通口15f を介して、エアバッグ14の内部に窒素ガスな
どの不活性ガスが急速に噴射されて、折り畳まれたエア
バッグ14が急激に膨張する。すると、このエアバッグ14
の膨張の圧力により、カバー体21の被覆部31がテアライ
ン36に沿って略H字状に開裂し、前後一対の扉片部37a
,37b が形成される。さらに、図3に二点鎖線で示す
ように、これら扉片部37a ,37b が前後(矢印B方向)
に回動するとともに、メンブレンスイッチ16を取り付け
たバックアッププレート17が前側に回動して、エアバッ
グ14の突出口が形成され、この突出口からエアバッグ14
が突出して、乗員の前側に膨張展開し、衝突の衝撃を緩
和するようになっている。
【0043】そして、本実施の形態によれば、カバー体
21の被覆部31のホーンスイッチ操作部を押動することに
より、被覆部31を介してメンブレンスイッチ16を押圧
し、スイッチ本体16a の少なくとも一部を圧縮するよう
に変形させて、相対向する導電膜が互いに接触した状態
で、回路を閉じ、ホーンを吹鳴させることができる。こ
の時、メンブレンスイッチ16に対向してカバー体21に薄
肉部38a を形成したとともに、メンブレンスイッチ16の
下面をバックアッププレート17で支持し、さらに、この
バックアッププレート17の硬度を、カバー体21の被覆部
31の硬度以上としたため、被覆部31のホーン操作部を押
動した際に、スイッチ本体16a を効率的に変形させ、操
作荷重の軽減、応答性の向上を図り、操作感を向上する
ことができる。
【0044】さらに、リテーナ15にカップ部15b を設
け、1枚の基布を介してバックアッププレート17の下側
を支持したため、被覆部31のホーン操作部を押動した際
に、適度な手応えを生起させ、操作感を向上することが
できる。
【0045】また、カバー体21の被覆部31には、メンブ
レンスイッチ16を取り付けたバックアッププレート17の
位置を規制するスイッチ配設部38を設けたため、カバー
体21の被覆部22に対するメンブレンスイッチ16の位置を
容易かつ正確に規制でき、組み立てを容易にして製造コ
ストを低減することができる。
【0046】また、エアバッグ14にガスが流入すると、
このエアバッグ14が膨張展開する圧力により被覆部31が
テアライン36で破断して扉片部37a ,37b を形成し、こ
れら扉片部37a ,37b と、メンブレンスイッチ16を取り
付けたバックアッププレート17とが展開してエアバッグ
14の突出口を形成し、エアバッグ14をカバー体21から突
出させて膨張展開させることができる。この時、メンブ
レンスイッチ16を取り付けたバックアッププレート17
は、スイッチ保持部17a から延設された延設部17b をベ
ースプレート11に取り付けて支持されており、カバー体
21の被覆部31には固定されていないため、バックアップ
プレート17は、延設部17b が変形することにより、カバ
ー体21とは独立して、カバー体21の扉片部37a ,37b の
展開に影響を与えることなく、迅速、円滑に展開させる
ことができる。
【0047】さらに、構成部品の増加もなく、また、構
造が複雑化することもないため、製造コストを低減する
ことができる。
【0048】また、バックアッププレート17は、スイッ
チ保持部17a の先端部分が、大きな曲率半径の曲線を描
くテアライン36の横断部36a の中央部から両側方向にほ
ぼ沿って平行するように配設することにより、エアバッ
グ14の展開一次圧を受けてホーン操作部への押圧力を受
け止めるとともに、テアライン36に沿った当て部材とし
て作用するため、展開動作の初期におけるテアライン36
の破断を確実迅速にすることができる。
【0049】なお、上記の実施の形態では、それぞれ平
面楕円状をなすメンブレンスイッチ16とバックアッププ
レート17とを用い、スイッチ本体16a をリブ部38b 内に
嵌め込むとともに挿通片16b を矩形通孔17d に挿入係合
して取り付けたが、これらメンブレンスイッチ16とバッ
クアッププレート17は種々の態様を採ることができ、ま
た、取り付け方法も、嵌合、係合のほか、接着や溶着、
あるいは、嵌合、係合とともに接着あるいは溶着などし
て取り付けることもできる。
【0050】例えば、図6に示すように、略眼鏡状をな
すスイッチ保持部51a を備えたバックアッププレート51
を用い、内側にメンブレンスイッチを封入するように、
スイッチ保持部51a の中央部に設けたヒンジ部51b から
このスイッチ保持部51a を折り曲げて、上側保持部51c
と下側保持部51d との周縁部同士を高周波加熱溶着など
で溶着して、メンブレンスイッチを保持することもでき
る。また、この場合には、上側保持部51c は薄肉で押圧
変形しやすくし、下側保持部51d は比較的に厚肉に形成
することにより、操作感を向上することができる。さら
に、上側保持部51c と下側保持部51d との少なくとも一
方の内面に突起51e あるいは突条などを形成して、カバ
ー体21の被覆部31の3次元的曲面形状を、単純平面をな
す仮想平面に変換することにより、メンブレンスイッチ
の曲げをなくし、あるいは極小に抑えるとともに、押圧
加重を集中的に所定の箇所に作用させることにより、ス
イッチの動作を確実にし、操作感を向上することができ
る。
【0051】また、これら上側保持部51c と下側保持部
51d とを別体に形成した上で、溶着などして突き合わ
せ、内側にメンブレンスイッチを保持することもでき
る。そして、この場合には、例えば、上側保持部51c を
軟質の熱可塑性エラストマーで形成し、下側保持部51d
は上側保持部51c よりも硬質の部材を用いて形成するこ
ともできる。
【0052】あるいは、図6に示す構成において、図7
に示すように、周縁部53a に対して内側部53b が上側に
1段突出したバックアッププレート53を用いることもで
きる。そして、この構成では、内側部53b の上面からさ
らに複数の突起53c を突設し、メンブレンスイッチを平
面状に支持することができるとともに、この内側部53b
をカバー体21の被覆部31の下面に形成した薄肉部すなわ
ち凹設部に配置して、バックアッププレート53の位置決
めを容易にすることができる。
【0053】また、図5に示す構成において、バックア
ッププレート17のスイッチ保持部17a に形成した略環状
の保持リブ17c を所定間隔で二重に形成し、これら保持
リブ間に、カバー体21の被覆部31の裏面に形成したホー
ン操作部を囲むリブ部38b を緩やかに嵌合することもで
きる。そして、この構成では、展開時の被覆部31の伸び
変形を抑制できるとともに、ホーン操作時のバックアッ
ププレート17と被覆部31との位置ずれを抑制することが
できる。
【0054】また、上記の各実施の形態におけるバック
アッププレートは、カバー体21と同一のオレフィン系熱
可塑性エラストマー樹脂にて形成するほか、ポリエステ
ル系、ポリアミド系、スチレン系などの各種熱可塑性エ
ラストマー樹脂、または熱可塑性あるいは2液反応型ポ
リウレタン樹脂を用いることができる。また、これらの
各種材質を用いた場合にも、カバー体21と比較して、同
一または硬質の樹脂を用いることができる。
【0055】さらに、このバックアッププレートは、樹
脂のみにて形成するほか、ガラスクロス、アラミド樹脂
ネット、鉄、アルミなどの金属プレートなどの部材の
み、あるいはこれら部材と樹脂とを組み合わせて形成す
ることもでき、さらには、スイッチ保持部と延設部とを
蝶番で回動自在に連結したインサートに樹脂を被覆など
して形成することもできる。
【0056】また、カバー体21の被覆部31の裏面には、
図4に示す円形の薄肉部38a と略C字状のリブ部38b と
を備えたスイッチ配設部38を形成してメンブレンスイッ
チ16を取り付けたバックアッププレート17を配設するほ
か、図8に示すように、前側の扉片部60a の裏面のほぼ
四隅に位置して平面略L字状なすコーナ規制リブ61を突
設し、バックアッププレート63の平面略矩形状などをな
すスイッチ保持部63aの配設位置を規制することもでき
る。また、このコーナ規制リブ61は、テアライン36の折
り返された端末部36c に沿って扉片部37a に形成し、こ
の扉片部37a のヒンジとなる付け根部分を補強するよう
に構成することもできる。
【0057】さらに、例えば、図9に示すように、前側
の扉片部60a の裏面のほぼ四隅に位置してボス65を突設
するとともに、バックアッププレート67の平面略矩形状
などをなすスイッチ保持部68a のほぼ四隅近傍に位置し
て、ボス65よりも径寸法の大きい位置決め通孔69を形成
し、これら位置決め通孔69にボス65を遊嵌して、バック
アッププレート67すなわちこのバックアッププレート67
のスイッチ保持部68aに取り付けられたメンブレンスイ
ッチ70の配設位置を規制することもできる。そして、こ
の構成では、ボス65は位置決め通孔69より径寸法が小さ
く、エアバッグ14の展開時には、ボス65は位置決め通孔
69から容易に抜けるため、カバー体21の扉片部60a の展
開に影響を与えることもなく、エアバッグ14を円滑に膨
張展開させることができる。
【0058】また、エアバッグ14の折り畳み方法も、図
3に示すように花弁状に折り畳むほか、インフレータ12
上にエアバッグの基布を複数枚重ねて、1列あるいは2
列に折り畳むこともできる。そして、このような構成に
おいても、エアバッグ14上の所定の面積に当接するバッ
クアッププレートがホーン操作時の押圧荷重を受け止め
るため、操作感を向上することができる。さらに、この
ような場合にも、リテーナ15のカップ部15b をバックア
ッププレート17の少なくとも近傍まで膨出させ、エアバ
ッグ14をほとんど介在させずにこのカップ部15b でバッ
クアッププレート17を支持することにより、個々のエア
バッグ14の折り畳み状態すなわち折り畳んだ状態での硬
さにかかわらず、ホーンの操作感を向上することができ
る。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載のエアバッグ装置によれ
ば、カバー体の被覆部を押動することにより、この被覆
部を介してスイッチを押圧して閉成できる。また、エア
バッグにガスが流入すると、このエアバッグが膨張展開
する圧力により被覆部が所定の位置で破断し、スイッチ
を取り付けた支持部材とともに展開してエアバッグの突
出口を形成し、エアバッグをカバー体から突出させて膨
張展開させることができる。そして、膜状のスイッチを
取り付けた支持部材は、スイッチ保持部から延設された
延設部を取付部材に取り付けて支持されているため、カ
バー体とは独立してそれぞれ迅速に展開させることがで
きる。さらに、構造が複雑化することもなく、製造コス
トを低減することができる。
【0060】請求項2記載のエアバッグ装置によれば、
請求項1記載の効果に加え、支持部材の硬度を、カバー
体の被覆部の硬度以上としたため、カバー体の被覆部を
押動した際に、スイッチを支持部材で支持して局所的に
力を加えて変形させ、応答性を良好にでき、操作感を向
上することができる。
【0061】請求項3記載のエアバッグ装置によれば、
請求項1または2記載の効果に加え、カバー体の被覆部
に、スイッチの位置を規制するスイッチ配設部を設けた
ため、カバー体の被覆部に対するスイッチの位置を容易
かつ正確に規制でき、組み立てを容易にして製造コスト
を低減することができる。
【0062】請求項4記載のエアバッグ装置によれば、
請求項1ないし3いずれか記載の効果に加え、スイッチ
に対向して薄肉部を形成したため、操作荷重の軽減が可
能になり、操作感を向上することができる。
【0063】請求項5記載のエアバッグ装置によれば、
請求項1ないし4いずれか記載の効果に加え、スイッチ
に対向して延設した膨出部材によりスイッチあるいは支
持部材を支えるため、カバー体が押動されて所定量だけ
変形した状態でスイッチを閉成できる。そこで、操作ス
トロークを一定にできるとともに、スイッチの操作に過
大な操作力を要せず、操作感を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を示す
分解斜視図である。
【図2】同上エアバッグ装置を装着したステアリングホ
イールの平面図である。
【図3】同上エアバッグ装置の図2のA−A断面図であ
る。
【図4】同上カバー体の底面側から見た斜視図である。
【図5】同上スイッチと支持部材とを示す分解状態の斜
視図である。
【図6】本発明の支持部材の他の実施の形態を示す説明
図である。
【図7】本発明の支持部材の他の実施の形態を示す斜視
図である。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す底面側から見た
一部の斜視図である。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す底面側から見た
一部の分解斜視図である。
【符号の説明】
4 エアバッグ装置 11 取付部材としてのベースプレート 14 エアバッグ 16 スイッチとしてのメンブレンスイッチ 15b 膨出部材としてのカップ部 17 支持部材としてのバックアッププレート 17a スイッチ保持部 17b 延設部 21 カバー体 31 被覆部 38 スイッチ配設部 38a 薄肉部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 和弘 静岡県富士市青島町218番地 日本プラス ト株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスの流入により膨張展開するエアバッ
    グと、 このエアバッグを覆う変形可能な被覆部を設けたカバー
    体と、 このカバー体が取り付けられた取付部材と、 前記エアバッグと前記被覆部との間に配設されるスイッ
    チ保持部およびこのスイッチ保持部から延設され前記取
    付部材に取り付けられる延設部を設けた変形可能な支持
    部材と、 前記スイッチ保持部に取り付けられた膜状のスイッチと
    を具備したことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 支持部材の硬度は、カバー体の被覆部の
    硬度以上であることを特徴とする請求項1記載のエアバ
    ッグ装置。
  3. 【請求項3】 カバー体の被覆部には、スイッチの位置
    を規制するスイッチ配設部が設けられたことを特徴とす
    る請求項1または2記載のエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 カバー体の被覆部には、スイッチに対向
    した部分に、他の部分より厚さ寸法の小さい薄肉部が形
    成されたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記
    載のエアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 取付部材側から、スイッチに対向して膨
    出部材を延設したことを特徴とする請求項1ないし4い
    ずれか記載のエアバッグ装置。
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