JPH08150941A - ステアリングホイール - Google Patents

ステアリングホイール

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Publication number
JPH08150941A
JPH08150941A JP29751494A JP29751494A JPH08150941A JP H08150941 A JPH08150941 A JP H08150941A JP 29751494 A JP29751494 A JP 29751494A JP 29751494 A JP29751494 A JP 29751494A JP H08150941 A JPH08150941 A JP H08150941A
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JP
Japan
Prior art keywords
switch
cover body
film
steering wheel
contact portion
Prior art date
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Application number
JP29751494A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Sugiyama
俊幸 杉山
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作性の良いホーンスイッチを容易に設け
る。 【構成】 ステアリングホイール本体のボス部を覆うカ
バー体34の裏面側に、複数の突起52を形成し、略円筒面
状をなす押圧部51を構成する。この押圧部51に沿って、
膜状スイッチ33を取り付け、略円筒面状に保持する。膜
状スイッチ33は、スペーサを介して導電膜を上下に対向
して構成する。カバー体34を押すと、上下の導電膜が接
触してスイッチが閉じる。 【効果】 膜状スイッチ33を略円筒面状に保持するた
め、この膜状スイッチ33が下方に変形しにくくなる。膜
状スイッチ33の下側を支える部材がなくとも、ホーンス
イッチを確実に操作できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチを備えたステ
アリングホイールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平5−8689号公
報に記載されたステアリングホイールのパッド体が知ら
れている。このパッド体は、箱状をなす硬質のインサー
ト体と、このインサート体の表面側を覆う軟質の表皮と
を有しており、ステアリングホイール本体のボス部に取
り付けられた状態で、インサート体の内側にガスを噴射
するインフレータとエアバッグとを収納し、エアバッグ
装置を構成するようになっている。
【0003】また、インサート体と表皮との間には、平
板状のホーンスイッチが取り付けられており、表皮を押
動することにより、この表皮とインサート体との間にホ
ーンスイッチを挟んだ状態で閉成させ、車体側に設ける
ホーン装置を作動させるようになっている。
【0004】さらに、このパッド体では、表皮の裏面側
からリブが突設され、このリブの先端部がインサート体
の上面の形状に合わせて平面状になるように配置されて
おり、ホーンスイッチの操作荷重を均一にするようにな
っている。
【0005】しかしながら、上記従来の構成では、パッ
ド体に、表皮のみならず硬質のインサート体を設ける必
要があるため、構造が複雑になり、製造コストが上昇す
るとの問題を有している。
【0006】また、例えば、特開平4−103309号
公報に記載されているように、カバー体にホーンスイッ
チを一体的にインサート成形した構成が知られている。
しかしながら、この構成では、カバー体の製造工程が複
雑で、製造コストが上昇するとともに、成形時の圧力、
熱などによりスイッチが損傷を受けやすいとの問題を有
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、特開平
5−8689号公報記載の構成では、パッド体に、表皮
のみならず硬質のインサート体を設ける必要があるた
め、構造が複雑になり、製造コストが上昇するとの問題
を有している。また、特開平4−103309号公報記
載の構成では、カバー体の製造工程が複雑で、製造コス
トが上昇するとともに、成形時の圧力、熱などによりス
イッチが損傷を受けやすいとの問題を有している。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、スイッチを備え、構成を簡略化して製造コストを
低減できるステアリングホイールを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のステアリ
ングホイールは、ステアリングホイール本体と、このス
テアリングホイール本体の一部を覆う弾性変形可能なカ
バー体と、このカバー体の裏面側に沿って一体的に変形
可能に配設され、変形時に閉成される膜状スイッチとを
具備したものである。
【0010】請求項2記載のステアリングホイールは、
請求項1記載のステアリングホイールにおいて、膜状ス
イッチは、第1の導電膜を有した第1の接点部と、この
第1の導電膜の裏面側に面した第2の導電膜を有した第
2の接点部と、これら第1および第2の導電膜同士を通
常時に離間させるスペーサとを具備し、少なくとも前記
第2の接点部は、カバー体の表面側に向かって曲面状に
彎曲されたものである。
【0011】請求項3記載のステアリングホイールは、
請求項2記載のステアリングホイールにおいて、カバー
体の裏面側には、膜状スイッチに当接する略円筒面状を
なす押圧部が設けられ、この押圧部は、所定間隔で形成
された複数の当接部からなるものである。
【0012】請求項4記載のステアリングホイールは、
請求項2記載のステアリングホイールにおいて、カバー
体の裏面側には、膜状スイッチに当接する略円筒面状を
なす押圧部が設けられ、この押圧部は、単一の面状をな
す当接部からなるものである。
【0013】請求項5記載のステアリングホイールは、
請求項2ないし4いずれか記載のステアリングホイール
において、膜状スイッチは、第1の接点部よりも第2の
接点部の荷重たわみ強度が大きく設定されたものであ
る。
【0014】
【作用】請求項1記載のステアリングホイールでは、弾
性変形可能なカバー体を押動することにより、このカバ
ー体とともに膜状スイッチが変形し、膜状スイッチが閉
成される。そして、膜状スイッチは、カバー体の裏面側
に沿って配設すればよく、カバー体の内部にインサート
成形する必要がないとともに、このカバー体の裏面側に
硬質な別部材を配置してスイッチの裏面側を支える必要
がなく、ステアリングホイールの構造が簡略化される。
【0015】請求項2記載のステアリングホイールで
は、請求項1記載の作用に加え、通常時には、第1の接
点部の第1の導電膜と第2の接点部の第2の導電膜とが
スペーサにより離間され、弾性変形可能なカバー体を押
動すると、このカバー体とともに第1の導電膜が変形
し、第1の導電膜と第2の導電膜とが接触して、スイッ
チが閉成される。少なくとも第2の接点部は、カバー体
の表面側に向かって曲面状に彎曲されているので、裏面
側に向かって変形しにくくなる。
【0016】請求項3記載のステアリングホイールで
は、請求項2記載の作用に加え、カバー体の裏面側に、
略円筒面状をなす押圧部を設けたので、この押圧部に沿
って膜状スイッチを配置することにより、第2の導電膜
が曲面状に彎曲した状態に保持される。
【0017】請求項4記載のステアリングホイールで
は、請求項2記載の作用に加え、カバー体の裏面側に、
略円筒面状をなす押圧部を設けたので、この押圧部に沿
って膜状スイッチを配置することにより、第2の導電膜
が曲面状に彎曲した状態に保持される。
【0018】請求項5記載のステアリングホイールで
は、請求項2ないし4いずれか記載の作用に加え、膜状
スイッチの第1の接点部よりも第2の接点部の荷重たわ
み強度を大きく設定したので、弾性変形可能なカバー体
を押動した際に、第1の接点部よりも第2の接点部が裏
面側に向かって変形しにくくなる。
【0019】
【実施例】以下、本発明のステアリングホイールの一実
施例の構成を図面を参照して説明する。
【0020】図2において、11は自動車のステアリング
ホイールで、このステアリングホイール11は、ステアリ
ングホイール本体12と、このステアリングホイール本体
12の乗員側となる上側に装着されたエアバッグ装置14と
などから構成されている。
【0021】そして、ステアリングホイール本体12は、
環状をなすリム部15と、このリム部15の内側に位置する
ボス部16と、これらリム部15およびボス部16を連結した
複数のスポーク部17とから構成されている。また、ステ
アリングホイール本体12の車体側となる下側には、図示
しないステアリングシャフトに嵌着されるボスが配置さ
れているとともに、このボスにボスプレートが溶接など
して固着されている。また、このボスプレートに、スポ
ーク部17の芯金が接続され、このスポーク部17の芯金
に、リム部15の芯金が接続されている。そして、これら
リム部15の芯金の外周部と、スポーク部17の芯金のリム
部15側の部分の外周部とに、軟質の合成樹脂などからな
る表皮部18が形成されている。
【0022】また、エアバッグ装置14は、図3に示すよ
うに、金属製のベースプレート21を備え、このベースプ
レート21がステアリングホイール本体12のボスプレート
にブラケットなどを介して取り付けられるようになって
いる。そして、このベースプレート21には、上面にイン
フレータ取付孔21a が形成されているとともに、周縁部
から下方に向かって周壁部21b が形成されている。そし
て、このベースプレート21のインフレータ取付孔21a に
嵌合して、ガスを噴射するインフレータ22が取り付けら
れているとともに、このインフレータ22の上側を覆うよ
うにして、袋状のエアバッグ24が折り畳んだ状態で取り
付けられている。そして、このエアバッグ24は、環状の
リテーナ26を用いて、開口部の近傍がベースプレート21
の上面に押し付けられているとともに、リテーナ26から
下方に突設したボルト27を、エアバッグ24、ベースプレ
ート21、およびインフレータ22のフランジ部22a を挿通
させて、このフランジ部22a の下面からナット28を螺合
することにより、インフレータ22とともにエアバッグ24
がベースプレート21に固定されている。
【0023】さらに、折り畳まれたエアバッグ24は、紙
あるいはポリエステルフィルムなどからなるラッピング
部材31により表面側を覆われているとともに、ベースプ
レート21には、このエアバッグ24を覆うようにして、ホ
ーンスイッチを構成する前後一対の膜状スイッチ33を取
り付けたカバー体34が取り付けられている。
【0024】そして、このカバー体34は、図1ないし図
6に示すように、合成樹脂、例えば、熱可塑性エラスト
マーにて一体に形成され、ステアリングホイール本体12
のボス部16およびスポーク部17の一部を覆う上板部36
と、この上板部36の裏面から下側に突設された略角筒状
をなす取付壁部37とを有している。また、この取付壁部
37には、複数の係合突部37a が内側に突設されていると
ともに、角孔状をなすリベット用通孔37b が形成されて
いる。そして、このカバー体34は、取付壁部37をベース
プレート21の周壁部21b の外側に嵌合し、この周壁部21
b に形成した係合孔21c に係合突部37a を係合するとと
もに、周壁部21b に形成した通孔21d とこの通孔21d に
連通するリベット用通孔37b とを挿通するリベット38に
より取付壁部37を周壁部21b に固着して、ベースプレー
ト21に固定されている。
【0025】また、このカバー体34の上板部36の表面側
は、外観を向上するなどのために、前後方向(図3に示
す矢印A方向)および両側方向(図3に示す矢印B方
向)に彎曲した複雑な曲面(3次曲面)を組み合わせて
構成されている。さらに、上板部36の表面側には、ホー
ンスイッチの操作部41が上下方向に弾性変形自在に形成
され、この操作部41の周囲には、操作範囲を示す環状凹
溝42が形成されているとともに、この操作部41を前後に
区画する中央凹溝43が形成されている。
【0026】さらに、このカバー体34の上板部36の裏面
側には、上板部36の他の部分より脆弱なテアライン44が
平面略H字状をなして凹設され、エアバッグ24の膨張時
に前後に展開する前後一対の扉片部46,46が形成されて
いる。なお、エアバッグ24を覆うラッピング部材31に
も、脆弱なテアライン31a が両側方向を長手方向として
形成されている。
【0027】そして、図1、図5および図6に示すよう
に、カバー体34の上板部36には、操作部41の裏面側に位
置して、前後一対の押圧部51,51が形成されている。そ
して、この押圧部51は、平面矩形状をなして裏面側に突
設された多数の当接部としての突起52からなり、これら
突起52の先端側の面同士を結んだ仮想面は、図6に示す
ように、前後方向に沿った縦断面が直線状をなし、か
つ、図5に示すように、両側方向に沿った縦断面は左右
対称な円弧状をなし、全体として表面側に向かって膨出
する略円筒面状に形成されている。なお、例えば、この
曲面は、カバー体34の左右両端の曲面の一方の部位の上
下方向の曲線をもとに設定されている。また、扉片部46
の外周部近傍には、偏平な突起53が形成されているとと
もに、これら突起53からは、それぞれ裏面側に向かって
熱かしめ用のかしめピン54が突設されている。
【0028】また、各膜状スイッチ33は、弾性的に変形
可能な膜状(フィルム状)をなし、図1および図7に示
すように、平面略矩形状をなすスイッチ部56と、このス
イッチ部56から延設された脚片部57とから構成されてい
る。そして、スイッチ部56は図8に示すように、第1の
接点部61と、この第1の接点部61の下側に対向する第2
の接点部62とを有するとともに、これら第1の接点部61
と第2の接点部62との間に所定の間隔で複数のスペーサ
63が配置されている。また、第1の接点部61は、第1の
導電膜65と、この第1の導電膜65を上面から支える第1
の支持担体66とからなるとともに、第2の接点部62は、
第2の導電膜67と、この第2の導電膜67を下面から支え
る第2の支持担体68とからなり、通常時は、スペーサ63
を介して、第1の導電膜65と第2の導電膜67とが所定の
寸法だけ離間した状態で保持されている。
【0029】そして、第1および第2の導電膜65,67
は、例えば、銅箔にて形成され、各支持担体66,68は、
例えば、ポリエステルフィルム(PETフィルム)にて
形成されている。また、スペーサ63は、例えば、弾性変
形可能なシリコーンラバーから形成されている。そし
て、第1および第2の接点部61,62は、加熱などの手段
により賦形され、カバー体34の押圧部51の形状に近似す
る円筒面状に彎曲されている。なお、本実施例では、第
1の接点部61の厚さ寸法と第2の接点部62の厚さ寸法と
は、ほぼ等しく形成されている。
【0030】また、各膜状スイッチ33のスイッチ部56の
外周部の近傍に沿って、所定間隔で複数の取付孔71が形
成されており、これら取付孔71に、それぞれカバー体34
のかしめピン54を挿入して熱かしめすることにより、膜
状スイッチ33がカバー体34の裏面側の押圧部51に沿って
固定されている。
【0031】一方、各膜状スイッチ33の脚片部57の端部
には、複数の脚片部取付孔72が形成されており、これら
の脚片部取付孔72が、ラッピング部材31とともに、カバ
ー体34の取付壁部37から突設した係合突部37a に係止さ
れ、ベースプレート21の周壁部21b とカバー体34の取付
壁部37との間に挟持して固定されている。さらに、この
脚片部57からは、第1または第2の導電膜65,67のいず
れか一方に電気的に接続された端子片74が突設され、こ
の端子片74に、図示しないホーン装置に接続されたリー
ド線75が接続されている。なお、第1または第2の導電
膜65,67のいずれか他方は、ベースプレート21を介して
ボスに電気的に接続されており、このボスに嵌着される
ステアリングシャフトを介して、バッテリーのマイナス
端子に電気的に接続されている。
【0032】そして、上記のように構成されたホーンス
イッチは、カバー体34の上板部36の操作部41を押圧する
と、この操作部41が下方に彎曲して弾性変形する。する
と、図9に示すように、この操作部41の裏面側に突設し
た押圧部51により、各膜状スイッチ33の第1の接点部61
が下方に押動される。すると、この第1の接点部61が下
方に彎曲し、この第1の接点部61の第1の導電膜65が、
第2の接点部62の第2の導電膜67に接触して、膜状スイ
ッチ33が閉成され、ホーンが吹鳴されるようになってい
る。
【0033】また、自動車が衝突した際などには、図示
しない衝突診断ユニットからの信号によりインフレータ
22の点火器が起動され、充填した推進薬を燃焼させるこ
とにより、周面に形成されたガス噴射孔22b からエアバ
ッグ24の内部に窒素ガスなどが急速に噴射されて、折り
畳まれたエアバッグ24が急激に膨張する。すると、この
エアバッグ24の膨張の圧力により、ラッピング部材31が
テアライン31a に沿って開裂するとともに、カバー体34
の上板部36がテアライン44に沿って開裂し、前後一対の
扉片部46,46が形成され、さらに、これら扉片部46,46
が膜状スイッチ33,33とともに前後に回動して、エアバ
ッグ24の突出口が形成され、この突出口から、乗員側の
前側にエアバッグ24が膨張展開するようになっている。
【0034】このように、本実施例のステアリングホイ
ール11によれば、膜状スイッチ33を、カバー体34の裏面
側に沿って取り付けてホーンスイッチを構成したため、
カバー体34の内部にホーンスイッチをインサート成形す
る工程などが必要がないとともに、カバー体34の裏面側
に硬質な別部材を配置して膜状スイッチ33の裏面側を支
える必要がなく、ステアリングホイール11の構造を簡略
化し、製造コストを低減することができるとともに、成
形工程における樹脂の圧力、熱などによるスイッチの損
傷を防止することができる。
【0035】また、膜状スイッチ33は、カバー体34の表
面側に向かって曲面状に彎曲されているため、裏面側に
向かって変形しにくくなる。そこで、膜状スイッチ33の
裏面側に硬質の部材を設けなくとも、カバー体34を押動
した際に、第1の導電膜65と第2の導電膜67とを確実に
接触させて、ホーンスイッチを確実に動作させることが
できる。
【0036】そして、カバー体34の裏面側に、略円筒面
状をなす押圧部51を設けたため、この押圧部51に沿って
膜状スイッチ33を配置することにより、膜状スイッチ33
のスイッチ部56を曲面状に彎曲した状態に保持すること
ができ、第1の導電膜65と第2の導電膜67とを確実に接
触させて、ホーンスイッチを確実に動作させることがで
き、操作性を向上することができる。また、カバー体34
を押圧した操作力は、押圧部51の各突起52に集中して膜
状スイッチ33に加わるため、操作部41の各部における操
作荷重をほぼ一定にすることができるとともに、操作に
必要な力を小さくすることができ、操作性を向上するこ
とができる。
【0037】また、カバー体34の表面側の形状にかかわ
らず、膜状スイッチ33のスイッチ部56は略円筒面状に彎
曲すればよいため、膜状スイッチ33を複雑な3次曲面に
彎曲形成する必要がなく、膜状スイッチ33を容易に形成
できるとともに、膜状スイッチ33をカバー体34に容易に
取り付けることができる。さらに、カバー体34の表面側
の形状を膜状スイッチ33の形状に合わせて設定する必要
がないため、カバー体34の意匠上の自由度を高めること
ができる。
【0038】そして、ホーンスイッチを柔軟な膜状スイ
ッチ33により構成できるとともに、膜状スイッチ33を支
持する剛体を設ける必要がないため、ホーンスイッチが
カバー体34の扉片部46,46およびエアバッグ24の展開に
影響を与えることがない。
【0039】なお、上記の実施例においては、押圧部51
を平面略矩形状の突起52,53により構成したが、この押
圧部51は、例えば、図10(a)に示すように、略円柱
状の突起81により構成してもよく、また、図10(b)
に示すように、平面略十字状の突起82により構成しても
よく、また、図10(c)に示すように、円筒状をなす
突起83により構成してもよく、さらに、図10(d)に
示すように、半球状に膨出した突起84により構成するこ
ともできる。さらに、この押圧部51は、独立した突起
(ボス)状に形成するのみならず、微小な突起(ビー
ド)状に形成することもできる。
【0040】また、カバー体34の上板部36の表面側の形
状と、この上板部36の裏面側に形成する押圧部51の円筒
面状の形状との差異が微少にとどまるときは、押圧部51
の面を、複数の低い突起52またはビードなどにより形成
する替わりに、カバー体34の上板部36の板厚を調節する
ことにより、連続した単一面として形成してもよい。
【0041】そして、上記の実施例では、第1の接点部
61の厚さ寸法と、第2の接点部62の厚さ寸法とをほぼ等
しく形成したが、例えば、第2の支持担体68の厚さ寸法
を、第1の支持担体66の厚さ寸法よりも大きく形成し、
第1の接点部61よりも第2の接点部62の荷重たわみ強度
が大きくなるように形成することにより、カバー体34を
押動した際に、第1の接点部61よりも第2の接点部62が
裏面側に向かって変形しにくくなり、第1の導電膜65と
第2の導電膜67とを確実に接触させて、ホーンスイッチ
を確実に動作させることができる。さらに、第1の接点
部61よりも第2の接点部62の荷重たわみ強度を大きくし
て、ホーンスイッチを確実に動作させるためには、例え
ば、銅箔からなる第1の導電膜65よりも第2の導電膜67
の厚さ寸法を大きくしてもよい。また、例えば、第2の
支持担体68のポリエステル樹脂の材料物性を変化させ、
あるいは、第2の支持担体68をポリプロピレン樹脂とポ
リエステル樹脂とを組み合わせて構成するなどして、第
2の支持担体68の硬度を第1の支持担体66の硬度よりも
高くすることにより、第1の接点部61よりも第2の接点
部62の荷重たわみ強度を大きくしてもよい。さらに、例
えば、第2の接点部62を構成する銅箔体の靭性(剛性)
を上げ、あるいは、第2の接点部62に微小な突起(ビー
ド)を形成することにより、第1の接点部61よりも第2
の接点部62の荷重たわみ強度を大きくすることもでき
る。
【0042】さらに、上記の実施例では、カバー体34の
かしめピン54を膜状スイッチ33に熱かしめすることによ
り、膜状スイッチ33をカバー体34の裏面側に取り付けた
が、例えば、かしめピン54を用いずに膜状スイッチ33を
カバー体34の裏面側に溶着し、あるいは、接着剤、両面
テープなどを用いて接着することもできる。
【0043】また、本発明は、上記各実施例のように、
エアバッグ装置14を内蔵したステアリングホイール11に
適用するほか、衝撃を吸収する構造体を内蔵したステア
リングホイールなど、ステアリングホイール本体(ハン
ドル)の一部を覆うカバー体を有するステアリングホイ
ールに広く適用することができる。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載のステアリングホイールに
よれば、膜状スイッチを、カバー体の裏面側に沿って配
設すればよく、カバー体の内部にインサート成形する必
要がないとともに、このカバー体の裏面側に硬質な別部
材を配置してスイッチの裏面側を支える必要がなく、ス
テアリングホイールの構造を簡略化し、製造コストを低
減することができる。
【0045】請求項2記載のステアリングホイールによ
れば、請求項1記載の効果に加え、少なくとも第2の接
点部は、カバー体の表面側に向かって曲面状に彎曲され
ているため、裏面側に向かって変形しにくくなる。そこ
で、第2の接点部の裏面側に硬質の部材を設けなくと
も、カバー体を押動した際に、第1の導電膜と第2の導
電膜とを確実に接触させて、膜状スイッチを動作させる
ことができる。
【0046】請求項3記載のステアリングホイールによ
れば、請求項2記載の効果に加え、カバー体の裏面側
に、略円筒面状をなす押圧部を設けたため、この押圧部
に沿って膜状スイッチを配置することにより、第2の導
電膜を曲面状に彎曲した状態に保持することができ、第
1の導電膜と第2の導電膜とを確実に接触させて、膜状
スイッチを動作させることができる。また、カバー体の
表面側の形状にかかわらず、膜状スイッチは略円筒面状
に彎曲すればよいため、膜状スイッチを容易に配設でき
るとともに、カバー体の意匠状の自由度を高めることが
できる。
【0047】請求項4記載のステアリングホイールによ
れば、請求項2記載の効果に加え、カバー体の裏面側
に、略円筒面状をなす押圧部を設けたため、この押圧部
に沿って膜状スイッチを配置することにより、第2の導
電膜を曲面状に彎曲した状態に保持することができ、第
1の導電膜と第2の導電膜とを確実に接触させて、膜状
スイッチを動作させることができる。また、カバー体の
表面側の形状にかかわらず、膜状スイッチは略円筒面状
に彎曲すればよいため、膜状スイッチを容易に配設でき
るとともに、カバー体の意匠状の自由度を高めることが
できる。
【0048】請求項5記載のステアリングホイールによ
れば、請求項2ないし4いずれか記載の効果に加え、膜
状スイッチの第1の接点部よりも第2の接点部の荷重た
わみ強度を大きく設定したため、弾性変形可能なカバー
体を押動した際に、第1の接点部よりも第2の接点部が
裏面側に向かって変形しにくくなり、第1の導電膜と第
2の導電膜とを確実に接触させて、膜状スイッチを動作
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステアリングホイールの一実施例を示
すカバー体および膜状スイッチの分解状態の斜視図であ
る。
【図2】同上ステアリングホイールの平面図である。
【図3】同上エアバッグ装置の分解斜視図である。
【図4】同上エアバッグ装置の平面図である。
【図5】同上エアバッグ装置の図4のI−I断面図であ
る。
【図6】同上エアバッグ装置の図4のII−II断面図であ
る。
【図7】同上膜状スイッチの展開図である。
【図8】同上膜状スイッチの一部の断面図である。
【図9】同上膜状スイッチの動作を示す一部の断面図で
ある。
【図10】本発明のステアリングホイールの他の実施例
を示すカバー体の一部の斜視図である。
【符号の説明】
11 ステアリングホイール 12 ステアリングホイール本体 33 膜状スイッチ 34 カバー体 51 押圧部 52 当接部としての突起 61 第1の接点部 62 第2の接点部 63 スペーサ 65 第1の導電膜 67 第2の導電膜

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイール本体と、 このステアリングホイール本体の一部を覆う弾性変形可
    能なカバー体と、 このカバー体の裏面側に沿って一体的に変形可能に配設
    され、変形時に閉成される膜状スイッチとを具備したこ
    とを特徴とするステアリングホイール。
  2. 【請求項2】 膜状スイッチは、第1の導電膜を有した
    第1の接点部と、この第1の導電膜の裏面側に面した第
    2の導電膜を有した第2の接点部と、これら第1および
    第2の導電膜同士を通常時に離間させるスペーサとを具
    備し、 少なくとも前記第2の接点部は、カバー体の表面側に向
    かって曲面状に彎曲されたことを特徴とする請求項1記
    載のステアリングホイール。
  3. 【請求項3】 カバー体の裏面側には、膜状スイッチに
    当接する略円筒面状をなす押圧部が設けられ、この押圧
    部は、所定間隔で形成された複数の当接部からなること
    を特徴とする請求項2記載のステアリングホイール。
  4. 【請求項4】 カバー体の裏面側には、膜状スイッチに
    当接する略円筒面状をなす押圧部が設けられ、この押圧
    部は、単一の面状をなす当接部からなることを特徴とす
    る請求項2記載のステアリングホイール。
  5. 【請求項5】 膜状スイッチは、第1の接点部よりも第
    2の接点部の荷重たわみ強度が大きく設定されたことを
    特徴とする請求項2ないし4いずれか記載のステアリン
    グホイール。
JP29751494A 1994-11-30 1994-11-30 ステアリングホイール Pending JPH08150941A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005319952A (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 Pioneer Electronic Corp 発音制御装置、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、および、発音装置

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JP2005319952A (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 Pioneer Electronic Corp 発音制御装置、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、および、発音装置

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