JPH0966792A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JPH0966792A
JPH0966792A JP7224358A JP22435895A JPH0966792A JP H0966792 A JPH0966792 A JP H0966792A JP 7224358 A JP7224358 A JP 7224358A JP 22435895 A JP22435895 A JP 22435895A JP H0966792 A JPH0966792 A JP H0966792A
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JP
Japan
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switch
airbag
cover body
airbag device
portions
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JP7224358A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Sugiyama
俊幸 杉山
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ装置に備えたスイッチの操作性を
向上する。 【解決手段】 折り畳んだエアバッグを合成樹脂製のカ
バー体で覆う。カバー体とエアバッグとの間に、カバー
体の被覆部の裏面側に沿って面状のスイッチ16を配置す
る。スイッチ16は、被覆部に沿って湾曲して取り付け
る。スイッチ16は、導電膜41a ,42a を設けた上下の接
点担体膜41,42の間に、開口部を設けた絶縁性のスペー
サ43を重ねて形成する。スペーサ43には、架橋部43b を
形成し、開口部を湾曲方向に沿って複数の挿通部44に区
画する。スイッチ16を湾曲しても、導電膜41a ,42a 同
士の間隔を一定に保持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カバー体の裏面側
にスイッチを備えたエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エアバッグ装置としては、例え
ば、自動車の運転者を衝突の衝撃から保護するためにス
テアリングホイールの中央に位置するパッド部に組み込
まれたもの、助手席搭乗者用にインスツルメントパネル
に内蔵するもの、前席シートバックに内蔵する後席用の
もの、あるいは、側面衝突用にドアや座席横に設けられ
るものなど、種々の態様のものが開発され、実用化され
ている。
【0003】そして、この種のエアバッグ装置におい
て、ホーンなどのスイッチの操作性を向上するために、
エアバッグ装置を備えたパッド部を押動することによ
り、スイッチを作動させる構成が知られている。
【0004】この点、例えば、可動接点を備えたホーン
プレートを、ステアリングホイール本体に弾性的に昇降
可能に設け、このホーンプレートでエアバッグ装置の全
体を弾性的に支持する構成が知られている。そして、こ
の構成では、エアバッグ装置のカバー体(表面パッド)
を押動することにより、可動接点を下降させ、ステアリ
ングホイール本体側に設けた固定接点との間で回路を閉
じ、ホーンなどを吹鳴するようになっている。
【0005】しかしながら、このように、エアバッグ装
置の全体を弾性的に支持する構成では、膨張展開するエ
アバッグを安定して支持するために、ホーンプレートを
支持する弾性力を一定以下に低減することが困難で、ス
イッチの操作性の向上が困難である問題を有している。
【0006】また、例えば、特開平5−334938号
公報に記載されたメンブレンスイッチが知られている。
このメンブレンスイッチは、接点となるベース板とコン
タクト板とを重ね合わせるとともに、コンタクト板の外
周部に設けられた帯状のスペーサと、コンタクト板の上
面に設けられた多数の点状のスペーサとにより、これら
ベース板とコンタクト板とが自然状態で離間され、押圧
時にベース板とコンタクト板とが接触して接点が閉じる
平面状のスイッチが構成されている。
【0007】しかしながら、このような平面状のスイッ
チを、エアバッグ装置のカバー体の裏面側に内蔵するた
めには、曲面状をなすカバー体の裏面側から多数の長い
突条を突設して、これら突条の先端で形成される仮想面
で、ホーンスイッチに当接する単純平面を形成する必要
がある。このため、エアバッグ装置の高さ寸法が増大す
るとともに、突条を突設した部分の表面側に、成形樹脂
の収縮によるひけや艶むらなどが発生して、カバー体の
外観が悪化するとの問題を有している。また、エアバッ
グ装置のカバー体の形状に合わせて、メンブレンスイッ
チを略円筒面状に湾曲させるとすると、ベース板とコン
タクト板との間の離間寸法を一定にすることが困難にな
り、スイッチの操作感が悪化する問題を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、スイッ
チを備えたエアバッグ装置において、可動接点を備えた
ホーンプレートを、ステアリングホイール本体に弾性的
に昇降可能に設け、このホーンプレートでエアバッグ装
置の全体を支持する構成では、ホーンプレートを支持す
る弾性力を一定以下に低減することが困難で、スイッチ
の操作性の向上が困難である問題を有している。また、
平面状のスイッチをエアバッグ装置のカバー体の裏面側
に内蔵する構成では、曲面状をなすカバー体の裏面側か
ら多数の長い突条を突設して、これら突条の先端で形成
される仮想面により、ホーンスイッチに当接する単純平
面を形成する必要があり、エアバッグ装置が大型化する
とともに、突条を突設した部分の表面側のカバー体の外
観が悪化するとの問題を有している。さらに、エアバッ
グ装置のカバー体の形状に合わせて、メンブレンスイッ
チを略円筒面状に湾曲させると、ベース板とコンタクト
板との間の離間寸法を一定にすることが困難で、スイッ
チの操作感が悪化する問題を有している。
【0009】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、操作性の良好なスイッチを備えたエアバッグ装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエアバッ
グ装置は、エアバッグと、このエアバッグの表面側を覆
う変形可能な被覆部を設けたカバー体と、これらエアバ
ッグとカバー体との間に配設される面状のスイッチとを
具備し、前記スイッチは、所定の間隔を介して相対向す
る面状の接点部材と、これら接点部材の間に配置され、
互いに区画された挿通部を複数設けた絶縁性の区画部材
とを備えたものである。
【0011】そして、この構成では、カバー体の被覆部
を押動すると、この被覆部を介してスイッチが押圧さ
れ、区画部材の挿通部を介して接点部材同士が接触した
状態でスイッチが閉成される。また、相対向する接点部
材同士の間には、これら接点部材間の空間を複数の挿通
部に区画する絶縁性の区画部材を配置したので、被覆部
の形状などに応じてスイッチを湾曲させた際にも、接点
部材同士の間隔が特定の部位で局所的に小さくなること
が抑制される。
【0012】請求項2記載のエアバッグ装置は、エアバ
ッグと、このエアバッグの表面側を覆う変形可能な曲面
状の被覆部を設けたカバー体と、前記被覆部の裏面側に
沿ってこれらエアバッグとカバー体との間に配設される
面状のスイッチとを具備し、前記スイッチは、所定の間
隔を介して相対向する面状の接点部材と、これら接点部
材の間に配置され、前記被覆部の湾曲方向に沿って前記
接点部材間を複数の空間に区画する枠部を設けた区画部
材とを備えたものである。
【0013】そして、この構成では、カバー体の被覆部
を押動すると、この被覆部を介してスイッチが押圧さ
れ、接点部材同士が接触した状態で、スイッチが閉成さ
れる。また、相対向する接点部材同士の間には、被覆部
の湾曲方向に沿って接点部材間を複数の空間に区画する
枠部を設けた区画部材を備えたので、被覆部の形状に応
じてスイッチを湾曲させた際に、接点部材同士の間隔が
特定の部位で局所的に小さくなることが抑制される。
【0014】請求項3記載のエアバッグ装置は、請求項
1または2記載のエアバッグ装置において、区画部材を
介して、対をなす接点部材同士が接合されたものであ
る。
【0015】そして、この構成では、被覆部の形状に応
じてスイッチを湾曲させた際に、接点部材同士の間隔が
特定の部位で局所的に小さくなることが抑制されるとと
もに、これら接点部材同士の間隔が特定の部位で局所的
に大きくなることが抑制される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエアバッグ装置の
一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】図2において、1は自動車のステアリング
ホイールで、このステアリングホイール1は、ステアリ
ングホイール本体2と、このステアリングホイール本体
2の乗員側となる上側に装着されたパッド部となるエア
バッグ装置4となどから構成されている。
【0018】そして、ステアリングホイール本体2は、
円環状をなすリム部(リング部)5と、このリム部5の
内側に手前側に偏位して位置するボス部6と、これらリ
ム部5およびボス部6を連結した4本のスポーク部7と
から構成されている。また、ボス部6の車体側となる下
部には、図示しないステアリングシャフトに嵌着される
ボスが設けられているとともに、このボスに、ボスプレ
ートが溶接などして一体に取り付けられている。そし
て、このボスプレートに、スポーク部7の芯金が接続さ
れ、このスポーク部7の芯金に、リム部5の芯金が接続
されている。さら.、これらリム部5の芯金の外周部
と、スポーク部7の芯金のリム部5側の部分の外周部と
には、軟質の発泡ポリウレタン樹脂などからなる表皮部
8が形成されている。
【0019】また、エアバッグ装置4は、ボス部6の上
側に装着され、図3ないし図5に示すように、ベースプ
レート11に、インフレータ12およびエアバッグ14を取り
付け、さらに、このベースプレート11に、前後一対のス
イッチ16,17を取り付けたカバー体21を取り付けて構成
されている。
【0020】そして、ベースプレート11は、鋼板を折り
曲げて、平面略矩形状をなす上板部11a と、この上板部
11a の周縁部から下方に向かう略四角筒状の周壁部11b
とが形成されている。また、この上板部11a には、中央
部に円孔状をなすインフレータ取付孔11c が形成されて
いるとともに、このインフレータ取付孔11c の周囲に位
置して、複数のボルト通孔11d と、リベット通孔11e と
が形成されている。さらに、周壁部11b には、両側一対
のブラケット取付部11f が形成され、このブラケット取
付部11f にナット11g が固着されているとともに、周壁
部11b には、所定間隔で複数のリベット通孔11h が穿孔
されている。さらに、前後の周壁部11bには、リベット
通孔11h の間に位置して、係止孔11i が形成されてい
る。
【0021】そして、このベースプレート11は、ブラケ
ット取付部11f のナット11g に螺合するボルトにより、
ステアリングホイール本体2のボスプレートに設けた両
側一対のブラケットに固定されるようになっている。
【0022】また、インフレータ12は、略円柱状のイン
フレータ本体12a を備え、このインフレータ本体12a の
上側部に、ガスを噴射するガス噴射口12b が所定の間隔
で放射状に形成されている。そして、このインフレータ
本体12a からは、外周側に向かう取付用のフランジ部12
c が突設され、このフランジ部12c に、複数のボルト通
孔12d が形成されている。さらに、このインフレータ本
体12a の下側部の下面中央部からは、先端にコネクタ12
e を有するリード線12f が導出されている。また、イン
フレータ本体12a の内部には、リード線12f に接続され
た起動部(点火器)が設けられているとともに、この起
動部の周囲を取り囲むようにして、反応時に不活性ガス
を発生する薬剤ペレットが充填されている。
【0023】一方、エアバッグ14は、図3に示すよう
に、織布などから構成される2枚の円形の基布14a ,14
b を重ねて外周を縫合するなどして袋状に形成されてい
る。また、エアバッグ14の下面中央部には、インフレー
タ12挿入用の円孔状の開口部14c が設けられ、この開口
部14c の周囲に位置して、複数のボルト通孔14d および
リベット通孔14e が形成されているとともに、開口部14
c から離間した位置に、脱気口14f が形成されている。
さらに、開口部14c および脱気口14f には、それぞれ円
環状の補強布14g ,14h が当てられ、一体的に縫合して
強化されている。
【0024】また、23はリテーナで、このリテーナ23
は、断面略コ字状の環状をなすリテーナ本体23a を備え
ている。そして、このリテーナ本体23a の平面状の部分
には、図示しない複数の通孔が形成され、これら通孔
に、それぞれ上側から取付ボルト24が挿入され点溶接な
どにより一体的に固着されている。さらに、このリテー
ナ本体23a には、複数のリベット通孔23b がプレス打ち
抜きなどにより形成されている。また、各取付ボルト24
には、それぞれナット25が螺合されるようになってい
る。
【0025】そして、カバー体21は、ポリウレタンエラ
ストマーなど軟質の各種エラストマーなどの合成樹脂に
て一体に射出成形され、図1ないし図7に示すように、
ステアリングホイール本体2のボス部6およびスポーク
部7の一部を覆う被覆部(開裂部)31と、この被覆部31
の裏面から下側に突設された略角筒状をなす取付片部32
とを有している。
【0026】そして、このカバー体21の被覆部31の表面
(上面)は、外観を向上するなどのために、前後方向お
よび両側方向に湾曲した複雑な曲面を組み合わせて構成
されている。また、被覆部31の表面には、ホーンの操作
範囲を視覚的に示すために、平面略矩形環状をなす凹溝
33が形成され、この凹溝33の内側に、上下方向に弾性変
形可能なホーンスイッチ操作部34が形成されている。さ
らに、このホーンスイッチ操作部34は、両側方向を長手
方向とする造型ライン35により前後に区画され、前後の
操作部34a ,34b が区画形成されているとともに、エア
バッグ14の展開を想起させるようになっている。
【0027】さらに、このカバー体21の被覆部31の裏面
(下面)は、図6などに示すように、平面略H字状をな
して凹設され、被覆部31の他の部分より脆弱な、破断部
としてのテアライン36が形成されている。すなわち、こ
のテアライン36は、両側方向を長手方向する水平横断部
36a と、この水平横断部36a の両端部に連設された両側
一対の垂直部36b とを備え、エアバッグ14の膨張時に、
被覆部31がこのテアライン36に沿って開裂し、それぞれ
操作部34a ,34b を含んで前後に展開する前後一対の扉
片部37a ,37b が形成されるようになっている。なお、
このテアライン36の水平横断部36a は、表面側の造型ラ
イン35に対して、上下に重なる位置か、あるいは近傍に
位置して、互いに平行状に形成されている。また、各垂
直部36bの端末部36c は、先端部が垂直部36b と平行に
なるように緩やかに反転され、扉片部37a ,37b の形成
時に、テアライン36以外の部分に破断が伝播することを
防止し、両側の端末部36c が連結して扉片部37a ,37b
がカバー体21から分離しないようになっている。
【0028】また、前後の扉片部37a ,37b には、裏面
側の周縁部近傍に位置して、所定間隔で取付ボス38が突
設されている。そして、これら取付ボス38は、図5ない
し図7に示すように、略円柱状をなし、水平横断部36a
の中央部近傍に位置するものを除いて、基端部にボス座
38a が形成されている。そして、これらボス座38a の先
端部間を結ぶ緩やかな仮想曲面に先端を接するようにし
て、扉片部37a ,37bの裏面側に、多数の突条39が突設
されている。また、この仮想曲面は、図5に示すよう
に、両側方向すなわちテアライン36の水平横断部36a と
平行な方向の断面は、単一の半径をもって描かれる円弧
をなし、図4に示すように、両側方向と直交する前後方
向すなわちテアライン36の垂直部36b と平行な方向の断
面は、直線をもって描かれる、いわゆる2次曲面(円筒
面)になっている。
【0029】一方、カバー体21の取付片部32は、ベース
プレート11の周壁部11b の外側に嵌合する略角筒状をな
し、この周壁部11b のリベット通孔11h に連通する角孔
状をなすリベット通孔32a が所定間隔で複数形成されて
いるとともに、両側のブラケット取付部11f に嵌合する
両側一対の取付部用切欠部32b が形成されている。さら
に、前後の取付片部32には、リベット通孔32a の間に位
置して、係止突部32cが突設されている。
【0030】また、スイッチ16,17は、メンブレンスイ
ッチなどとも呼ばれるもので、全体として、弾性的に変
形可能なあるいは可撓性を有する面状(シート状、膜
状)に形成され、自動車のホーンスイッチを構成してい
る。そして、各スイッチ16,17の平面形状は、図1、図
3、および図6に示すように、略矩形状をなすスイッチ
部16a ,17a と、これらスイッチ部16a ,17a から延設
された接続片部16b ,17b とにより、全体として略T字
状に構成されている。また、接続片部16b ,17bの先端
部近傍からは、両側方に向かって突出する取付部16c ,
17c が形成され、これら取付部16c ,17c には、それぞ
れ係止孔16d ,17d が形成されている。さらに、各スイ
ッチ部16a ,17a の周縁部近傍には、それぞれ円孔状あ
るいは長孔状などをなす取付通孔16e ,17e が形成され
ている。
【0031】一方、各スイッチ16,17の断面方向は、図
1に示すように、ポリエステル樹脂製シート、あるいは
ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂などからな
る一対のフィルム状の上下の接点担体膜41,42と、これ
ら上下の接点担体膜41,42の間に位置する区画部材を構
成するスペーサ43とを重ね合わせて互いに接着した積層
構造に形成されている。そして、上下の接点担体膜41,
42の相対向する面には、それぞれ銅箔あるいはアルミ箔
などからなる接点部材としての導電膜41a ,42a が貼着
されている。さらに、各導電膜41a ,42a からは、取付
部16c ,17c に沿って導電部41b ,42b が延設されてい
る。そして、これら導電部41b ,42b の線端部には、図
3に示すリード線41c ,42c が接続されている。
【0032】また、スペーサ43は、例えば、発泡シリコ
ーン製シートなどにより形成され、外形は上下の接点担
体膜41,42と同一である一方、導電膜41a ,42a に面す
る部分が切り抜かれて開口されている。すなわち、スペ
ーサ43は、枠部を構成する環状の外枠部43a を有し、こ
の外枠部43a 内の開口部分が、この外枠部43a の対向す
る部分同士を連結する枠部としての架橋部43b により区
画され、スイッチ部16a ,17a の長手方向、すなわち、
接続片部16b ,17b の突設方向と交差する方向に沿っ
て、挿通部44,44,44が複数並設されている。さらに、
いずれか一方の導電膜41a ,42a (本実施の形態では下
側の導電膜42a )には、他方の導電膜41a,42a に面し
て、絶縁性を有する点状のシリコーンドットが印刷など
により所定の間隔を介して多数形成され、導電膜41a ,
42a 同士が自然状態で互いに接触しないように保持して
いる。
【0033】次に、このエアバッグ装置4の組み立て工
程を説明する。
【0034】まず、カバー体21に各スイッチ16,17を取
り付けるために、図6などに示すように、カバー体21の
各扉片部37a ,37b の裏面側に、それぞれ各スイッチ1
6,17のスイッチ部16a ,17a を沿わせ、各取付通孔16e
,17e にそれぞれ取付ボス38を挿通させた上で熱かし
めなどして固着する。この状態で、各スイッチ16,17の
スイッチ部16a ,17a は、ホーンスイッチ操作部34の裏
面側の突条39により形成された仮想曲面に沿って、略円
筒面状に湾曲される。また、この状態で、突条39は、ス
イッチ16,17を構成するスペーサ43の外枠部43a および
架橋部43b の部分を押圧しないように、これらスペーサ
43の外枠部43a および架橋部43b に対向する部分を避け
て形成されている。また、各スイッチ16,17の接続片部
16b ,17bは、カバー体21の取付片部32の内側に沿って
屈曲し、先端部近傍の取付部16c ,17c の係止孔16d ,
17d をカバー体21の係止突部32c に係止する。
【0035】一方、エアバッグ14をベースプレート11に
取り付けるために、まず、リテーナ23を、開口部14c か
らエアバッグ14の内側に挿入し、エアバッグ14のボルト
通孔14d にそれぞれ取付ボルト24を挿入する。すると、
エアバッグ14の開口部14c とリテーナ本体23a 内周側の
縁部とが位置合わせされるとともに、エアバッグ14のリ
ベット通孔14e とリテーナ23のリベット通孔23b とが位
置合わせされる。なお、リテーナ23は、エアバッグ14の
開口部14c を径方向に引っ張るように変形させることに
より、容易にエアバッグ14内に挿入される。続いて、エ
アバッグ14から突出した取付ボルト24を、上側からベー
スプレート11のボルト通孔11d に挿入すると、ベースプ
レート11のインフレータ取付孔11c が、エアバッグ14の
開口部14c に位置合わせされるとともに、ベースプレー
ト11のリベット通孔11e が、エアバッグ14およびリテー
ナ23のリベット通孔14c ,23b に位置合わせされる。そ
こで、この状態で、図示しないリベットを、ベースプレ
ート11の下側からリベット通孔11e ,14c ,23b に挿入
してかしめることにより、リテーナ23とベースプレート
11との間にエアバッグ14を挟持して固定する。
【0036】続いて、エアバッグ14を、ベースプレート
11の上板部11a の外周形状内に収まるように折り畳む。
【0037】さらに、上方から、折り畳まれたエアバッ
グ14を覆うようにして、ベースプレート11にカバー体21
を被せる。そして、カバー体21の取付片部32をベースプ
レート11の周壁部11b の係止孔11i に係合して位置決め
および仮固定を行う。そして、この状態で、カバー体21
の取付片部32の外側から、図1および図3に示すよう
に、リベット通孔32a にリベットRを挿入し、ベースプ
レート11の周壁部11b のリベット通孔11h に挿通してか
しめることにより、ベースプレート11に、カバー体21の
取付片部32が固定される。
【0038】さらに、ベースプレート11の下側から、イ
ンフレータ12のインフレータ本体12a を、インフレータ
取付孔11c を介してエアバッグ14の開口部14c に挿入す
るとともに、ベースプレート11の下側に突出した取付ボ
ルト24をフランジ部12c の取付通孔12d に挿入し、ナッ
ト25にて締め付け固定する。
【0039】この様にして、エアバッグ装置4が組み立
てられ、図4および図5に示すように、エアバッグ14
は、小さく折り畳まれた状態で、ベースプレート11とカ
バー体21との間に形成されたエアバッグ収納空間に収納
されるとともに、これらカバー体21とエアバッグ14との
間に、各スイッチ16,17が配設される。そして、このエ
アバッグ装置4は、ベースプレート11のブラケット取付
部11f を、ステアリングホイール本体2のブラケットに
ボルトにて固定して、ステアリングホイール本体2に固
定されるとともに、各スイッチ16,17のリード線41c ,
42c をクロックスプリング装置などのケーブル用リール
装置あるいはスリップリング装置などに接続することに
より、スイッチ16,17が車体側に設けたホーン装置の回
路に接続されるようになっている。
【0040】そして、カバー体21の被覆部31のホーンス
イッチ操作部34(操作部34a または操作部34b )を指な
どにて押圧すると、このホーンスイッチ操作部34が下方
に湾曲して弾性変形する。すると、ホーンスイッチ操作
部34の裏面に設けた突条39が、スイッチ16,17を押圧
し、厚さ寸法を圧縮するように変形させ、相対向する導
電膜41a ,42a が挿通部を通って互いに接触した状態
で、回路が閉じ、ホーンが吹鳴されるようになってい
る。
【0041】また、自動車が衝突した際などには、図示
しない衝突診断ユニットからの信号によりインフレータ
12の点火器が起動され、充填した推進薬を燃焼させるこ
とにより、周面に形成されたガス噴射口12b からエアバ
ッグ14の内部に窒素ガスなどの不活性ガスが急速に噴射
されて、折り畳まれたエアバッグ14が急激に膨張する。
すると、このエアバッグ14の膨張の圧力により、カバー
体21の被覆部31がテアライン36に沿って略H字状に開裂
し、前後一対の扉片部37a ,37b が形成される。さら
に、これら扉片部37a ,37b がスイッチ16,17とともに
前後に回動して、矩形状のエアバッグ14の突出口が形成
され、この突出口からエアバッグ14が突出して、乗員の
前側に膨張展開し、衝突の衝撃を緩和するようになって
いる。
【0042】そして、本実施の形態によれば、カバー体
21の被覆部31のホーンスイッチ操作部34を押動すること
により、被覆部31を介してスイッチ16,17のスイッチ部
16a,17a を押圧し、このスイッチ部16a ,17a の少な
くとも一部を圧縮するように変形させて、相対向する導
電膜41a ,42a がスペーサ43の挿通部44を通して互いに
接触した状態で、回路が閉じ、ホーンを吹鳴させること
ができる。そこで、エアバッグ装置全体をスイッチ機構
により支持する構成などに比べて、ホーンスイッチの操
作力を低減し、ホーンスイッチの操作性を向上すること
ができる。
【0043】また、相対向する導電膜41a ,42a 同士の
間には、絶縁性のスペーサ43を配置し、このスペーサ43
には、導電膜41a ,42a 間の空間を、被覆部31の湾曲方
向に沿って並設された複数の挿通部44に区画する外枠部
43a および架橋部43b を設けたため、カバー体21の被覆
部31のホーンスイッチ操作部34の裏面の形状に応じてス
イッチ16,17を湾曲させた際にも、図8の説明図に示す
ように、導電膜41a ,42a が撓んでこれら導電膜41a ,
42a 同士の間隔が特定の部位で局所的に小さくなること
を抑制でき、誤動作を防止して、ホーンスイッチの操作
性を向上することができる。
【0044】さらに、スペーサ43の外枠部43a および架
橋部43b を介して、対をなす導電膜41a ,42a 同士を接
着することにより、導電膜41a ,42a 同士の間隔を各部
位でほぼ一定に保持でき、図9の説明図に示すように、
導電膜41a ,42a 同士の間隔が特定の部位で局所的に大
きくなることを抑制でき、ホーンスイッチの操作性を向
上することができる。
【0045】そして、上記のように、スイッチ16,17を
湾曲させて被覆部31に沿って配置できるため、スイッチ
16,17を平面状に保持すために被覆部31の裏面から長い
突部を突設する必要がなく、成形収縮などに起因する外
観の不良を防止できるとともに、エアバッグ14の収納空
間を確保しつつエアバッグ装置4を小型化することがで
きる。
【0046】なお、上記の実施の形態では、スペーサ43
には、互いに平行な2個の架橋部43b を形成し、湾曲方
向に沿って、互いに区画された3個の矩形状の挿通部44
を形成したが、スペーサ43は種々の形状とすることがで
きる。例えば、図10に示すように、格子状の架橋部52
を設け、湾曲方向に沿って2列の挿通部53を設けても良
く、また、図11に示すように、湾曲方向に対して傾斜
した方向を長手方向とする架橋部55を交差状に設け、略
矩形状および三角状の挿通部56を設けても良い。さら
に、図12に示すように、直線状でない架橋部61を設
け、湾曲方向に沿って2個の楕円状の挿通部62を設けて
も良く、あるいは、図13に示すように、架橋部65を略
格子状に設け、湾曲方向に沿って2列の楕円状の挿通部
66を設けることもできる。また、図13に示す構成にお
いて、挿通部66を台形状などに置き換えるとともに、架
橋部65は、接続片部16b から離間するに従いテーパ状に
幅寸法が狭くなる形状に形成することもでき、また、こ
のような架橋部を略Y字状に分岐させることもできる。
【0047】さらに、上記の各実施の形態では、前後一
対のスイッチ16,17を用いたが、例えば、いずれか1枚
のみの面状のスイッチを用いる構成とすることもでき
る。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載のエアバッグ装置によれ
ば、カバー体の被覆部を押動することにより、この被覆
部を介してスイッチを押圧し、区画部材の挿通部を介し
て接点部材同士を接触させて、スイッチを閉成できる。
また、相対向する接点部材同士の間には、これら接点部
材間の空間を複数の挿通部に区画する絶縁性の区画部材
を配置したため、被覆部の形状などに応じてスイッチを
湾曲させた際にも、接点部材同士の間隔が特定の部位で
局所的に小さくなることを抑制でき、誤動作を防止し
て、スイッチの操作性を向上することができる。また、
スイッチを被覆部に沿って配置できるため、スイッチを
平面状に保持すために被覆部から突部を突設する必要が
なく、エアバッグ装置を小型化することができる。
【0049】請求項2記載のエアバッグ装置によれば、
カバー体の被覆部を押動することにより、この被覆部を
介してスイッチを押圧し、接点部材同士を接触させて、
スイッチを閉成できる。また、相対向する接点部材同士
の間には、被覆部の湾曲方向に沿って接点部材間を複数
の空間に区画する枠部を設けた区画部材を備えたため、
被覆部に沿ってスイッチを配設し、被覆部の形状に応じ
てスイッチを湾曲させた際に、接点部材同士の間隔が特
定の部位で局所的に小さくなることを抑制でき、誤動作
を防止して、スイッチの操作性を向上することができ
る。また、スイッチを被覆部に沿って配置できるため、
スイッチを平面状に保持すために被覆部から突部を突設
する必要がなく、エアバッグ装置を小型化することがで
きる。
【0050】請求項3記載のエアバッグ装置によれば、
請求項1または2記載の効果に加え、区画部材を介し
て、対をなす接点部材同士を接合したため、被覆部の形
状に応じてスイッチを湾曲させた際にも、接点部材同士
の間隔を各部位でほぼ一定に保持でき、スイッチの操作
性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を示す
スイッチの分解斜視図である。
【図2】同上エアバッグ装置を備えたステアリングホイ
ールの平面図である。
【図3】同上エアバッグ装置の分解斜視図である。
【図4】同上エアバッグ装置の図2のI−I断面図であ
る。
【図5】同上エアバッグ装置の図2のII−II断面図であ
る。
【図6】同上エアバッグ装置のカバー体にスイッチを組
み付けた状態を示す底面図である。
【図7】同上エアバッグ装置のカバー体の断面図であ
る。
【図8】スイッチの動作を示す説明図である。
【図9】スイッチの動作を示す説明図である。
【図10】本発明のエアバッグ装置の他の実施の形態を
示すスペーサの一部の平面図である。
【図11】本発明のエアバッグ装置の他の実施の形態を
示すスペーサの一部の平面図である。
【図12】本発明のエアバッグ装置の他の実施の形態を
示すスペーサの一部の平面図である。
【図13】本発明のエアバッグ装置の他の実施の形態を
示すスペーサの一部の平面図である。
【符号の説明】
4 エアバッグ装置 14 エアバッグ 16,17 スイッチ 21 カバー体 31 被覆部 41a ,42a 接点部材としての導電膜 43 区画部材を構成するスペーサ 43a 枠部を構成する外枠部 43b 枠部を構成する架橋部 44 挿通部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグと、このエアバッグの表面側
    を覆う変形可能な被覆部を設けたカバー体と、これらエ
    アバッグとカバー体との間に配設される面状のスイッチ
    とを具備し、 前記スイッチは、 所定の間隔を介して相対向する面状の接点部材と、 これら接点部材の間に配置され、互いに区画された挿通
    部を複数設けた絶縁性の区画部材とを備えたことを特徴
    とするエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 エアバッグと、このエアバッグの表面側
    を覆う変形可能な曲面状の被覆部を設けたカバー体と、
    前記被覆部の裏面側に沿ってこれらエアバッグとカバー
    体との間に配設される面状のスイッチとを具備し、 前記スイッチは、 所定の間隔を介して相対向する面状の接点部材と、 これら接点部材の間に配置され、前記被覆部の湾曲方向
    に沿って前記接点部材間を複数の空間に区画する枠部を
    設けた区画部材とを備えたことを特徴とするエアバッグ
    装置。
  3. 【請求項3】 区画部材を介して、対をなす接点部材同
    士が接合されたことを特徴とする請求項1または2記載
    のエアバッグ装置。
JP7224358A 1995-08-31 1995-08-31 エアバッグ装置 Pending JPH0966792A (ja)

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