JPH08192709A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JPH08192709A
JPH08192709A JP7006728A JP672895A JPH08192709A JP H08192709 A JPH08192709 A JP H08192709A JP 7006728 A JP7006728 A JP 7006728A JP 672895 A JP672895 A JP 672895A JP H08192709 A JPH08192709 A JP H08192709A
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JP
Japan
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switch
cover body
airbag
film
membrane
Prior art date
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Application number
JP7006728A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Sugiyama
俊幸 杉山
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/588,678 priority patent/US5685560A/en
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  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作感の良好なスイッチを備えたエアバッグ
装置を提供する。 【構成】 折り畳んだエアバッグを、弾性変形可能なカ
バー体34で覆う。カバー体34には、エアバッグの膨張時
に破断する脆弱なテアライン44と、このテアライン44の
破断時に展開してエアバッグの突出口を構成する前後一
対の扉片部48,48を形成する。このカバー体34の各扉片
部48,48の裏面側に沿って、膜状スイッチ32,33を取り
付ける。膜状スイッチ32,33には、変形時に閉成するス
イッチ部57を設ける。後側の膜状スイッチ33のスイッチ
部57は、テアライン44の中央破断線46を越えて、前側の
膜状スイッチ32のスイッチ部57に重なるように配置す
る。 【効果】 カバー体34の中央破断線46の部分を押動した
場合にも、スイッチ部57を容易に閉成でき、スイッチの
操作感を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチを備えるとと
もに、エアバッグをカバー体で覆ったエアバッグ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、実開平4−28170号
公報に記載されたステアリングホイールが知られてい
る。そして、このステアリングホイールのボス部には、
ガスを噴射するインフレータと、このガスにより膨張展
開するエアバッグとを備えたエアバッグ装置が取り付け
られている。また、このようなエアバッグ装置には、エ
アバッグおよびインフレータを取り付けるベースプレー
トが備えられているとともに、このベースプレートに、
折り畳まれたエアバッグを覆うカバー体が取り付けられ
ている。そして、このカバー体には、例えば平面略H字
状をなす溝状のテアラインが形成され、このテアライン
に区画された状態で、一対の扉片部が形成されている。
そこで、自動車の衝突などに際しては、インフレータか
らガスを噴射してエアバッグを膨張させ、この膨張の圧
力により、カバー体をテアラインに沿って開裂させると
ともに、各扉片部を前後に展開させてエアバッグの突出
口を形成する。そして、この突出口を介してエアバッグ
を突出させ、このエアバッグを乗員の前方に膨張展開さ
せるようになっている。
【0003】また、このエアバッグ装置では、カバー体
の各扉片部の裏面側に、フィルム状のスイッチが取り付
けられ、これらスイッチが車体側に設けたホーン装置に
接続されるようになっている。さらに、このエアバッグ
装置では、スイッチとエアバッグとの間に受板が設けら
れ、エアバッグからスイッチに不均一な荷重が加わらな
いようになっている。そこで、カバー体を押動すること
により、フィルム状のスイッチを閉成させ、車体側に設
けたホーン装置を作動させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、ホーンスイッチを操作する際に、操作者
がカバー体のテアラインの部分を押動した場合と、この
テアライン以外の部分を押動した場合とで、スイッチを
閉成させるために必要な操作量が変化し、スイッチの操
作感の向上が困難であるなどの問題を有している。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、操作感の良好なスイッチを備えたエアバッグ装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエアバッ
グ装置は、ガスの流入により膨張するエアバッグと、こ
のエアバッグを覆い前記エアバッグの膨張時に破断する
脆弱な破断部、およびこの破断部の破断により展開する
扉片部を設けた弾性変形可能なカバー体と、このカバー
体の扉片部の裏面側に沿って取り付けられ変形時に閉成
されるスイッチ部が設けられた膜状スイッチとを備え、
前記膜状スイッチのスイッチ部は、少なくとも一部が前
記破断部の裏面側に位置して配設されたものである。
【0007】請求項2記載のエアバッグ装置は、ガスの
流入により膨張するエアバッグと、このエアバッグを覆
い前記エアバッグの膨張時に破断する脆弱な破断部、お
よびこの破断部の破断により展開する複数の扉片部を設
けた弾性変形可能なカバー体と、前記各扉片部の裏面側
に沿って取り付けられ変形時に閉成されるスイッチ部が
設けられた複数の膜状スイッチとを備え、前記各膜状ス
イッチのスイッチ部は、互いに少なくとも一部同士が重
なる状態で配設されたものである。
【0008】
【作用】請求項1記載のエアバッグ装置では、弾性変形
可能なカバー体を押動することにより、このカバー体と
ともに膜状スイッチのスイッチ部が変形され、膜状スイ
ッチのスイッチ部が閉成される。カバー体の扉片部の裏
面側に沿って取り付けられた膜状スイッチのスイッチ部
は、少なくとも一部が破断部の裏面側に位置して配設さ
れたので、カバー体の破断部の部分を押動した場合に
も、カバー体の破断部以外の部分を押動した場合と同様
に、スイッチ部は容易に閉成される。エアバッグが膨張
すると、このエアバッグの膨張の圧力によりカバー体が
脆弱な破断部に沿って開裂し、扉片部が展開して、エア
バッグの突出口が形成される。
【0009】請求項2記載のエアバッグ装置では、弾性
変形可能なカバー体を押動することにより、このカバー
体とともに膜状スイッチのスイッチ部が変形され、膜状
スイッチのスイッチ部が閉成される。カバー体の各扉片
部の裏面側に沿って取り付けられた複数の膜状スイッチ
は、スイッチ部の少なくとも一部同士が互いに重なる状
態で配設されているので、カバー体の破断部の部分を含
めて、カバー体の各部を押動した際の操作感が均一化さ
れる。エアバッグが膨張すると、このエアバッグの膨張
の圧力によりカバー体が脆弱な破断部に沿って開裂し、
各扉片部が展開して、エアバッグの突出口が形成され
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明のエアバッグ装置の一実施例の
構成を図面を参照して説明する。
【0011】図2において、11は自動車のステアリング
ホイールで、このステアリングホイール11は、ステアリ
ングホイール本体12と、このステアリングホイール本体
12の乗員側となる上側に装着されたエアバッグ装置14と
などから構成されている。
【0012】そして、ステアリングホイール本体12は、
環状をなすリム部15と、このリム部15の内側に位置する
ボス部16と、これらリム部15およびボス部16を連結した
複数のスポーク部17とから構成されている。また、ステ
アリングホイール本体12の車体側となる下側には、図示
しないステアリングシャフトに嵌着される金属製で略円
筒状をなすボスが配置されているとともに、このボス
に、金属板などからなるボスプレートが溶接などして固
着されている。また、このボスプレートに、スポーク部
17の芯金が接続され、このスポーク部17の芯金に、リム
部15の芯金が接続されている。そして、これらリム部15
の芯金の外周部と、スポーク部17の芯金のリム部15側の
部分の外周部とに、軟質の合成樹脂などからなる表皮部
18が形成されている。さらに、このボス部16の下側部
は、樹脂製の下部カバーにより覆われている。
【0013】また、エアバッグ装置14は、図3に示すよ
うに、被取付部材としての金属製のベースプレート21を
備え、このベースプレート21がステアリングホイール本
体12のボスプレートにブラケットなどを介して取り付け
られるようになっている。そして、このベースプレート
21には、平面略矩形状をなす上板部22と、この上板部22
の周縁部から下方に向かって延設された周壁部23とが形
成されている。また、上板部22には、円孔状をなすイン
フレータ取付孔22a が形成されており、このインフレー
タ取付孔22a に嵌合して、ガスを噴射するインフレータ
24が取り付けられているとともに、このインフレータ24
の上側を覆うようにして、袋状のエアバッグ25が折り畳
んだ状態で取り付けられている。そして、このエアバッ
グ25は、環状のリテーナ26を用いて、開口部25a の近傍
がベースプレート21の上面に押し付けられているととも
に、リテーナ26から下方に突設したボルト27を、エアバ
ッグ25、ベースプレート21、およびインフレータ24のフ
ランジ部24a を挿通させて、このフランジ部24a の下面
からナット28を螺合することにより、インフレータ24と
ともにエアバッグ25がベースプレート21に固定されてい
る。
【0014】さらに、折り畳まれたエアバッグ25は、紙
あるいはポリエステルフィルムなどからなるラッピング
部材31により表面側を覆われているとともに、ベースプ
レート21には、このエアバッグ25を覆うようにして、ホ
ーンスイッチを構成する前後一対の膜状スイッチ32,33
を取り付けたカバー体34が取り付けられている。
【0015】そして、このカバー体34は、図1ないし図
4に示すように、合成樹脂、例えば、熱可塑性エラスト
マーにて一体に形成され、ステアリングホイール本体12
のボス部16およびスポーク部17の一部を覆う上板部36
と、この上板部36の裏面から下側に突設された略角筒状
をなす取付壁部37とを有している。また、この取付壁部
37には、複数の係合突部37a が内側に突設されていると
ともに、角孔状をなすリベット用通孔37b が形成されて
いる。そして、このカバー体34は、取付壁部37をベース
プレート21の周壁部23の外側に嵌合し、この周壁部23に
形成した係合孔23a に係合突部37a を係合するととも
に、周壁部23に形成した通孔23b とこの通孔23b に連通
するリベット用通孔37b とを挿通するリベット38により
取付壁部37を周壁部23に固着して、ベースプレート21に
固定されている。なお、上板部36の裏面側には、取付壁
部37の外側部に位置して、補強用のリブ39が複数形成さ
れている。
【0016】また、このカバー体34の上板部36の表面側
は、外観を向上するなどのために、前後方向および両側
方向に彎曲した複雑な曲面(3次曲面)を組み合わせて
構成されている。さらに、上板部36の表面側には、ホー
ンスイッチの操作部41が上下方向に弾性変形自在に形成
され、この操作部41の周囲には、操作範囲を示す環状凹
溝42が形成されているとともに、この操作部41を前後に
区画する中央凹溝43が形成されている。
【0017】さらに、このカバー体34の上板部36の裏面
側には、上板部36の他の部分より脆弱なテアライン44が
凹設して形成されている。そして、このテアライン44
は、取付壁部37の内側部に沿って形成された両側一対の
側部破断線45と、中央凹溝43の裏面側に位置して形成さ
れた破断部としての中央破断線46とから、平面略H字状
に形成されており、このテアライン44により、エアバッ
グ25の膨張時に前後に展開する前後一対の扉片部48,48
が区画形成されている。なお、中央凹溝43および中央破
断線46は、カバー体34の操作部41の前後方向の中央部よ
りも後側にずれた位置に形成されている。また、エアバ
ッグ25を覆うラッピング部材31にも、脆弱なテアライン
31a が両側方向を長手方向として形成されている。
【0018】また、カバー体34の上板部36には、操作部
41の裏面側に位置して、前後一対の押圧部51,51が形成
されている。そして、この押圧部51は、平面矩形状をな
して裏面側に突設された多数の突起52からなり、これら
突起52の先端側の面同士を結んだ仮想面は、前後方向に
沿った縦断面が直線状をなし、かつ、両側方向に沿った
縦断面は左右対称な円弧状をなし、全体として表面側に
向かって膨出する略円筒面状に形成されている。
【0019】そして、各扉片部48の外周部近傍からは、
それぞれ裏面側に向かって熱かしめ用のかしめピン54が
突設されている。
【0020】また、図1、図3、および図4に示すよう
に、前後の膜状スイッチ32,33は、メンブレンスイッチ
とも呼ばれるもので、弾性的に変形可能な膜状(フィル
ム状)をなしている。そして、前側の膜状スイッチ32と
後側の膜状スイッチ33とは、平面略矩形状をなす本体部
55と、この本体部55から延設された脚片部56とから、互
いにほぼ同じ平面略T字状に形成されている。そして、
本体部55には、ホーンスイッチを構成する平面矩形状を
なすスイッチ部57が設けられている。このスイッチ部57
は、上下に相対向する一対の銅箔製の接点を備え、これ
らの接点がそれぞれポリエステルフィルム製の支持担体
により支持されているとともに、これらの接点は、所定
の間隔で配置された複数のスペーサにより所定の寸法だ
け離間した状態で保持されている。
【0021】さらに、各膜状スイッチ32,33のスイッチ
部57の外周部の近傍に沿って、所定間隔で複数の取付孔
71が形成されており、これら取付孔71に、それぞれカバ
ー体34のかしめピン54を挿入して熱かしめすることによ
り、膜状スイッチ32,33のスイッチ部57がカバー体34の
裏面側の押圧部51に沿って平行状に固定されている。
【0022】また、この状態で、図5に示すように、後
側の膜状スイッチ33のスイッチ部57は、テアライン44の
中央破断線46を越えて前側の扉片部48の下側に延設さ
れ、前側の扉片部48のかしめピン54により3か所で離脱
可能に係止されているとともに、この後側の膜状スイッ
チ33のスイッチ部57の端部と、前側の膜状スイッチ32の
スイッチ部57の端部とが、互いに上下に重なり合うよう
になっている。
【0023】一方、各膜状スイッチ32,33の脚片部56
は、接点の支持担体と一体形成され、カバー体34の取付
壁部37の内面に沿って下方に屈曲されている。そして、
この脚片部56の端部には、複数の脚片部取付孔72が形成
されており、これらの脚片部取付孔72が、ラッピング部
材31とともに、カバー体34の取付壁部37から突設した係
合突部37a に係止されているとともに、ベースプレート
21の周壁部23とカバー体34の取付壁部37との間に挟持し
て固定されている。さらに、この脚片部56からは、上下
の接点のいずれか一方に電気的に接続された端子片74が
突設され、この端子片74に、図示しないホーン装置に接
続されたリード線75が接続されている。なお、上下の接
点のいずれか他方は、ベースプレート21を介してボスに
電気的に接続されており、このボスに嵌着されるステア
リングシャフトを介して、バッテリーのマイナス端子に
電気的に接続されている。
【0024】そして、上記のように構成されたホーンス
イッチは、カバー体34の上板部36の操作部41を押圧する
と、この操作部41が下方に彎曲して弾性変形する。する
と、この操作部41の裏面側に突設した押圧部51により、
各膜状スイッチ32,33が押圧されて下方に彎曲し、スイ
ッチ部57に設けた上下に相対向する接点同士が接触して
閉成され、ホーンが吹鳴されるようになっている。
【0025】また、自動車が衝突した際などには、図示
しない衝突診断ユニットからの信号によりインフレータ
24の点火器が起動され、充填した推進薬を燃焼させるこ
とにより、周面に形成されたガス噴射孔24b からエアバ
ッグ25の内部に窒素ガスなどが急速に噴射されて、折り
畳まれたエアバッグ25が急激に膨張する。すると、この
エアバッグ25の膨張の圧力により、ラッピング部材31が
テアライン31a に沿って開裂するとともに、カバー体34
の上板部36がテアライン44に沿って開裂する。続いて、
テアライン44の開裂により、前後一対の扉片部48,48が
形成され、エアバッグ25の膨張に従い、前後に観音開き
状に高速に展開し、エアバッグ25の突出口が形成され
る。そして、この突出口から、エアバッグ25が突出し、
乗員の前方に膨張展開するようになっている。
【0026】なお、前後の扉片部48,48が展開する際に
は、前側の扉片部48のかしめピン54に係止された後側の
膜状スイッチ33は、エアバッグ25が膨張する圧力によ
り、3か所のかしめピン54から外れて、扉片部48の展開
に抵抗を与えるをことがないようになっている。
【0027】このように、本実施例のステアリングホイ
ール11によれば、弾性変形可能なカバー体34を押動する
ことにより、このカバー体34とともに膜状スイッチ32,
33のスイッチ部57を変形して閉成させ、ホーンスイッチ
を作動させることができる。
【0028】そして、カバー体34の扉片部48の裏面側に
沿って取り付けた膜状スイッチ32,33のスイッチ部57
は、少なくとも一部がテアライン44の中央破断線46の裏
面側に位置するように取り付けられたため、部分的に変
形しやすいカバー体34のテアライン44の部分をあえて押
動したような場合にも、カバー体34のテアライン44以外
の部分を押動した場合と同様に、スイッチ部57を容易に
閉成でき、ホーンスイッチの操作感を向上することがで
きる。
【0029】また、各扉片部48の裏面側に沿って取り付
けられた前後の膜状スイッチ32,33は、スイッチ部57の
相対向する先端部同士が互いに重なるように取り付けら
れているため、カバー体34のテアライン44の部分を含め
て、ホーンスイッチが鳴りにくい部分がなくなり、カバ
ー体34の操作部41の各部を押動した際の操作感を均一化
して、ホーンスイッチの操作感を向上することができ
る。
【0030】さらに、上記の実施例のように、カバー体
34のテアライン44の中央破断線46を、操作部41の中央部
よりも後側にずれた位置に形成した場合には、前後の膜
状スイッチ32,33を同一形状のものを用いることが可能
になり、作業性の向上や、部品の種類数の削減による原
価低減により、製造コストを低減することができる。
【0031】なお、上記の実施例では、前後の膜状スイ
ッチ32,33を同一形状のものとしたが、互いに別個の形
状のもとすることもできる。また、上記の実施例では、
後側の膜状スイッチ33のスイッチ部57がテアライン44の
中央破断線46を越えるように配置したが、前側の膜状ス
イッチ33のスイッチ部57がテアライン44の中央破断線46
を越えるようにしてもよく、あるいは、前後の膜状スイ
ッチ32,33のスイッチ部57がそれぞれテアライン44の中
央破断線46を越えるようにすることもできる。
【0032】例えば、図6に示すように、テアライン44
の中央破断線46を越えて取り付けられる後側の膜状スイ
ッチ33について、前側の扉片部48の中央のかしめピン54
に対する取付孔71に、膜状スイッチ33の外周側に連通す
る連通部81を形成するとともに、両側の角部にそれぞれ
切欠部82,82を形成し、後側の膜状スイッチ33が前側の
扉片部48の両側のかしめピン54に係合しないように形成
することもできる。
【0033】そして、この図6に示す実施例のように、
後側の膜状スイッチ33を、テアライン44を越えた反対側
については、1か所で離脱容易に係合することにより、
ホーンスイッチの操作性を確保しつつ、各扉片部33の展
開動作を円滑にすることができる。
【0034】また、上記の各実施例では、後側の膜状ス
イッチ33のスイッチ部57がテアライン44の中央破断線46
を越えるように配置するとともに、この後側の膜状スイ
ッチ33のスイッチ部57が前側の膜状スイッチ32のスイッ
チ部57にかさなるように配置したが、前後の膜状スイッ
チ32,33の一方あるいは両方が中央破断線46を越えるよ
うに配置するとともに、これら膜状スイッチ32,33が互
いにかさなり合わないように配置することもできる。
【0035】例えば、図7に示すように、前後の膜状ス
イッチ32,33の相対向する先端部から、それぞれ曲面状
をなして突出する突出部84を交互に延設し、各突出部84
内のスイッチ部57がそれぞれテアライン44の中央破断線
46を越えるように配置することもできる。そして、これ
ら突出部84の一部または全部には、外周側に連通した係
止溝部85が形成され、これら係止溝部85が、それぞれ反
対側の扉片部48のかしめピン54に離脱可能に係止されて
いる。
【0036】そして、この図7に示す実施例において
も、局部的に変形しやすいテアライン44の中央破断線46
の裏面側に、膜状スイッチ32,33のスイッチ部57が位置
するようにしたため、カバー体34の操作部41の中央破断
線46の部分を押動した場合にも、操作部41の他の部分を
押動した場合と同様のストロークでホーンスイッチを閉
成でき、操作感を向上することができる。
【0037】さらに、上記の各実施例では、カバー体34
と折り畳んだエアバッグ25との間に膜状スイッチ32,33
を配置したが、例えば、図8に示すように、カバー体34
と折り畳んだエアバッグ25との間に、インナー体101 を
配置し、このインナー体101とカバー体34との間に、膜
状スイッチ32,33のスイッチ部57を配置してもよい。ま
た、このインナー体101 は、天板部102 と、この天板部
102 の周縁部から下方に延設された周壁部103 とから、
下方を開口した略箱状に形成され、カバー体34と同様
に、周壁部103 がベースプレート21に固定されるととも
に、天板部102 に脆弱なテアライン105 が平面略H字状
をなして凹設され、このテアライン105 に囲まれた部分
に、エアバッグ25の膨張時に前後に展開する扉片部106
,106 が区画形成されている。そして、膜状スイッチ3
2,33は、それぞれ扉片部106 ,106の上面に接着などし
て取り付けられているとともに、これら膜状スイッチ3
2,33から交互に延設された突出部84がそれぞれカバー
体34のテアライン44の中央破断線46の裏面側に位置する
ようになっており、カバー体34の操作部41の中央破断線
46の部分を押動した場合にも、操作部41の他の部分を押
動した場合と同様のストロークでホーンスイッチを閉成
でき、操作感を向上することができる。
【0038】なお、この図8に示す実施例では、突出部
84を設けた膜状スイッチ32,33を用いたが、図1などに
示す膜状スイッチ32,33のように、相対向する端部同士
を重ね合わせた膜状スイッチ32,33を用いることもでき
る。
【0039】また、インナー体101 を用いる場合には、
カバー体34を押動した際に、このカバー体34の裏面とイ
ンナー体101 の扉片部106 ,106 の上面との間に膜状ス
イッチ32,33挟み込むことにより、スイッチ部57を確実
に閉成させることもできる。この場合には、インナー体
101 の扉片部106 ,106 の上面は、平面状に形成するほ
か、種々の形状の突部あるいは突条などを形成すること
により、応力を一部に集中して、スイッチを確実に作動
させることができる。例えば、図9(a)に示すよう
に、断面が弧状に屈曲された波形状に形成し、あるい
は、図9(b)に示すように、断面が三角状に屈曲され
た波形状に形成し、または、図9(c)に示すように、
断面が矩形状に屈曲された波形状に形成し、または、図
9(d)に示すように、上方に突出する突部111 あるい
は突条を形成し、さらには、図9(e)に示すように、
この突部111 あるいは突条の面積を小さくすることがで
きる。
【0040】さらに、上記の各実施例では、膜状スイッ
チ32,33は、カバー体34に熱かしめし、あるいはインナ
ー体101 に接着したが、それぞれ、熱かしめ、溶着、あ
るいは、接着剤、両面テープなどを用いた接着などによ
り、膜状スイッチ32,33を所定の位置に取り付けること
ができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載のエアバッグ装置によれ
ば、弾性変形可能なカバー体を押動することにより、こ
のカバー体とともに膜状スイッチのスイッチ部を変形
し、膜状スイッチのスイッチ部を閉成することができ
る。カバー体の扉片部の裏面側に沿って取り付けられた
膜状スイッチのスイッチ部を、少なくとも一部が破断部
の裏面側に位置するように配設したため、カバー体の破
断部の部分を押動した場合にも、カバー体の破断部以外
の部分を押動した場合と同様に、スイッチ部を容易に閉
成でき、スイッチの操作感を向上することができる。
【0042】請求項2記載のエアバッグ装置によれば、
弾性変形可能なカバー体を押動することにより、このカ
バー体とともに膜状スイッチのスイッチ部を変形し、膜
状スイッチのスイッチ部を閉成することができる。各扉
片部の裏面側に沿って取り付けられた複数の膜状スイッ
チは、スイッチ部の少なくとも一部同士が互いに重なる
状態で配設されているため、カバー体の破断部の部分を
含めて、カバー体のいずれの部分を押動した場合にも、
均一な操作力でいずれかの膜状スイッチを確実に閉成さ
せることができ、スイッチの操作感を向上することがで
きる。エアバッグが膨張すると、このエアバッグの膨張
の圧力によりカバー体が脆弱な破断部に沿って開裂し、
複数の扉片部が展開して、エアバッグの突出口を形成
し、エアバッグを円滑に膨張展開させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ装置の一部の底面図であ
る。
【図2】同上エアバッグ装置を備えたステアリングホイ
ールの平面図である。
【図3】同上エアバッグ装置の分解斜視図である。
【図4】同上カバー体および膜状スイッチの分解状態の
斜視図である。
【図5】同上エアバッグ装置の一部の断面図である。
【図6】本発明のエアバッグ装置の他の実施例を示す一
部の底面図である。
【図7】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施例を
示す一部の底面図である。
【図8】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施例を
示す一部の斜視図である。
【図9】本発明のエアバッグ装置のインナー体の他の実
施例の一部の断面を示す説明図である。
【符号の説明】
14 エアバッグ装置 25 エアバッグ 32,33 膜状スイッチ 34 カバー体 46 破断部としての中央破断線 48 扉片部 57 スイッチ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスの流入により膨張するエアバッグ
    と、 このエアバッグを覆い前記エアバッグの膨張時に破断す
    る脆弱な破断部、およびこの破断部の破断により展開す
    る扉片部を設けた弾性変形可能なカバー体と、 このカバー体の扉片部の裏面側に沿って取り付けられ変
    形時に閉成されるスイッチ部が設けられた膜状スイッチ
    とを備え、 前記膜状スイッチのスイッチ部は、少なくとも一部が前
    記破断部の裏面側に位置して配設されたことを特徴とす
    るエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 ガスの流入により膨張するエアバッグ
    と、 このエアバッグを覆い前記エアバッグの膨張時に破断す
    る脆弱な破断部、およびこの破断部の破断により展開す
    る複数の扉片部を設けた弾性変形可能なカバー体と、 前記各扉片部の裏面側に沿って取り付けられ変形時に閉
    成されるスイッチ部が設けられた複数の膜状スイッチと
    を備え、 前記各膜状スイッチのスイッチ部は、互いに少なくとも
    一部同士が重なる状態で配設されたことを特徴とするエ
    アバッグ装置。
JP7006728A 1995-01-19 1995-01-19 エアバッグ装置 Pending JPH08192709A (ja)

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