JP2006016476A - ボールペン用油性インキ組成物 - Google Patents

ボールペン用油性インキ組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2006016476A
JP2006016476A JP2004195052A JP2004195052A JP2006016476A JP 2006016476 A JP2006016476 A JP 2006016476A JP 2004195052 A JP2004195052 A JP 2004195052A JP 2004195052 A JP2004195052 A JP 2004195052A JP 2006016476 A JP2006016476 A JP 2006016476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
parts
ink composition
manufactured
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004195052A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Hishinuma
清 菱沼
Katsuji Arisawa
克二 有澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP2004195052A priority Critical patent/JP2006016476A/ja
Publication of JP2006016476A publication Critical patent/JP2006016476A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

【課題】 高筆記圧で複写紙等に筆記してもカスレず、最後まで滑らかに筆記できる油性ボールペン用顔料インキ組成物を提供すること。
【解決手段】 少なくとも着色材としての顔料と、高沸点有機溶剤と、アルミナ、炭化珪素、炭化ホウ素、ジルコン、セン晶石、タングステンカーバイド、ダイヤ、ザクロ石、窒化アルミニウム、窒化珪素から選ばれる一種もしくは、二種以上の混合物である新モース硬度が8以上の微粒子を含有してなる油性ボールペン用顔料インキ組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、金属製のペン先を使用したボールペン用油性インキ組成物に関するものであり、複写紙等に高筆記圧で筆記してもカスレがなく、滑らかな書き味で最後まで筆記可能なボールペン用油性インキ組成物に関する。
近年、筆跡に耐光性や耐水性を持たせるために染料の代わりに顔料が注目され始め、油性ボールペンにおいても顔料タイプのインキが望まれている。油性ボールペンは、複写紙等に高筆記圧で筆記することが多く、顔料を使用した場合、ボール受け座の変形のために、使用しているうちに、インキの吐出量が低下し、筆跡がカスレたり、筆記不能になるという問題が発生しやすかった。
そこで、このボール受け座の変形を防止するために、特開平06−212111号公報(特許文献1)には、潤滑剤として、オレイン酸の脂肪酸アミンもしくはその誘導体を添加することが開示されている。また、特開2002−053786公報(特許文献2)には、オレイン酸と5−アミノテトラゾールを添加することが開示されている。更に、特開平11−286642号公報(特許文献3)には、球状シリカパウダーを添加することが開示されている。更に、特開平02−199182号公報(特許文献4)には、固体潤滑剤と顔料を複合化した着色剤を添加することが開示されている。
特開平06−212111号公報 特開2002−053786公報 特開平11−286642号公報 特開平02−199182号公報
上記特許文献に記載の発明のように、潤滑剤を使用してもボール受け座の変形が十分に抑制されていなく、筆跡がカスレたり、筆記不能になる問題が解決されているとはいえない。
本発明の目的は、顔料油性ボールペン用インキの高筆記圧でもカスレや筆記不能のない、滑らかな書き味で筆記できるすぐれた油性ボールペン用インキ組成物を提供することである。
本発明は、少なくとも着色剤としての顔料と、高沸点有機溶剤と、新モース硬度が8以上の微粒子を含有してなるボールペン用油性インキ組成物を要旨とする。
本発明のインキ組成物には、新モース硬度が8以上の微粒子が含まれているため、この微粒子がボールとボール受け座との間で破砕されることなくベアリング的な作用をすることで、お互いの接触面積が少なくなる結果、ボールの回転による摩擦が小さくなってボール受け座の摩耗が少なくなるものと考えられる。新モース硬度が8以上の硬い微粒子であれば、微粒子がつぶれにくく、ベアリング効果が長続きする。また、ボールの材質としては、各種のものがあり、微粒子としてボールの硬さよりも硬いものを使用することにより、筆記ボールの表面が研磨され、ボールが回転していくうちに筆記ボール表面がなだらかとなり、ボール受け座との接触が少なくなってボール受け座の摩耗が減少していくことも考えられる。
油性ボールペン用インキは、ある程度の潤滑性を有しているが、高筆記圧で筆記した時には、受け座とボールとの間の油がはじかれて、潤滑性がなくなる。油性ボールペン用インキの中に、微粒子が存在した時には、微粒子に吸着した油の膜が存在する。高筆記圧で筆記してもボールとボール受け座の間にある微粒子に吸着した油が潤滑性を有するために、
潤滑性が保持できる。
従って、高筆記圧で筆記しても、カスレや筆記不能がなく、最後まで滑らかな書き味で筆記が可能になるという特徴を有する。
以下詳細に説明する。
本発明において、着色材としての顔料は、カーボンブラックや不溶性アゾ顔料、アゾレーキ系顔料、縮合アゾ顔料、ジケトピロロピロール系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、イソインドリン系顔料、アントラキノン系顔料、ジオキサジン系顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、キノフタロン系顔料、ペリノン、ペリレン系顔料等有機顔料などの従来公知の一般的な顔料が使用可能である。これらは単独で用いてもよいし、二種以上組み合わせ調色してもよい。顔料誘導体による分散は、異種の顔料表面に同一の極性を付与できるため、異種顔料間の凝集や分離を効率的に防止できるので、このような調色系には特に好適である。これらの着色剤の使用量は、全インキ組成物に対し、1〜50重量%が好適に使用できる、十分な筆跡濃度を得るためには15〜40重量%が好ましい。使用量が少ないと、筆跡を手や紙でこすったとき汚れの出ないインキ吐出量では筆跡が薄くなり、多くなるとインキのボールペン先からの追従性が悪くなりカスレが出たりインキが吐出しなくなることがある。
黒色顔料としてはカーボンブラックが好適に使用できる。カーボンブラックとしては、チャネル法で製造されたカーボンブラックが黒色度が大きく好適に使われる。また、ファーネス法によって製造された中性〜アルカリ性カーボンブラックは顔料誘導体による極性基付与により着色力、黒色度の改良効果が大きく特に好適に使用できる。また、青色顔料としては例えばC.I.Pigment Blue 2、同9、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:6、同16、同17、同28、同29、同36、同60、同68、同76等が使用できるがフタロシアニン系顔料は特に鮮明な筆跡が得られる。溶剤中での結晶安定性や分散安定性からC.I.Pigment Blue 15:4の顔料誘導体処理タイプや同15:6が好適に使用できる。濃色の筆跡が得られる顔料としてはC.I.Pigment Blue 60が好適である。赤色の顔料としてはC.I.Pigment Red 5、同8、同17、同31、同48:1、同48:2、同48:3、同48:4、同53:1、同57:1、同122、同144、同146、同166、同170、同177、同202、同207、同211、同213、同254、同255、同264、同270、同272等が使用できる。耐光性が良いことと、インキをリフィルに充填した時の外観色が鮮明な赤になることからジケトピロロピロール系のC.I.Pigment Red 254、同255、同264が特に好適である。黄色の顔料としてはC.I.Pigment Yellow 1、同3、同12、同13、同14、同17、同55、同81、同83、同79、同93、同94、同95、同97、同109、同110、同120、同128、同138、同147、同151、同154、同167、同185、同191等が使用できる。緑色の顔料としてはC.I.Pigment Green 7、同36、同37等が使用できるが緑色インキとしては青色顔料と黄色顔料の調色でインキを作成する方がリフィル色が鮮明なインキとなる。
また、本発明のインキ組成物には、調色を目的として、従来公知の油溶性染料を少量添加することができる。本発明に使用できる油溶性染料を具体的に挙げると、ローダミンBベース(C.I.45170B、田岡染料製造(株)製)、ソルダンレッド3R(C.I.21260、中外化成(株)製)、メチルバイオレット2Bベース(C.I.42535B、米国、National Aniline Div.社製)、ビクトリアブルーF4R(C.I.42563B)、ニグロシンベースLK(C.I.50415)(以上、独国、BASF社製)、バリファーストイエロー#3104(C.I.13900A)、バリファーストイエロー#3105(C.I.18690)、オリエントスピリットブラックAB(C.I.50415)、バリファーストブラック#3804(C.I.12195)、バリファーストイエロー#1109、バリファーストオレンジ#2210、バリファーストレッド#1320、バリファーストブルー#1605、バリファーストバイオレット#1701、バリファーストバイオレット#1704、(以上、オリエント化学工業(株)製)、スピロンブラックGMHスペシャル、スピロンイエローC−2GH、スピロンイエローC−GNH、スピロンレッドC−GH、スピロンレッドC−BH、スピロンブルーBPNH、スピロンブルーC−RH、スピロンバイオレットC−RH、S.P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー111(以上、保土ヶ谷化学工業(株)製)などが使用できる。これらの染料の使用量は全インキ組成物に対し0.1〜5重量%が好ましい。
高沸点有機溶剤としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ベンジルグリコール、ベンジルジグリコール等のグリコール系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノフェニルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノフェニルエーテル等のグリコ−ルエーテル系溶剤、ベンジルアルコール、α−メチルベンジルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、イソドデシルアルコール、イソトリデシルアルコール等のアルコール系溶剤やプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールジアセテートなどが使用できる。
これらの溶剤は単独あるいは混合して使用することができる。その使用量はボールペン用油性インキ組成物全量に対して35〜80重量%が好ましい。
微粒子は、ボール受け座の摩耗を抑制するために使用するものである。この微粒子は新モース硬度が8以上のものを使用する。新モース硬度とは、硬さ表示の一種で、硬さを比較して表示するための度盛である。互いに引っ掻き合わせて傷の付いたほうが柔らかいとしたもので、引っ掻き硬さであり、測定にはモースの硬度計を用いる。新モース硬度が8以上の粒子の一例としては、アルミナ、炭化珪素、炭化ホウ素、ジルコン、セン晶石、タングステンカーバイド、ダイヤ、ザクロ石、窒化アルミニウム、窒化珪素等が挙げられる。微粒子は、できれば球形に近いほうが好ましく、また、粒度調整をして粒度分布が狭いもの、具体的には平均粒子径±25%の大きさの粒子径が50%以上のもので、その平均粒径は0.1〜30μmのものを使用することが好ましい。平均粒子径が0.1μm未満の微粒子では、ボール受け座の摩耗抑制効果が充分でない可能性がある。また、平均粒子径が30μmを越えると、ボールペンのインキ流通路に微粒子が詰まりやすくなり、筆記カスレや、筆記不能という問題が発生する可能性がある。また、粒度分布巾が広く、30μm以上の粗大粒子を含む微粒子については、インキを濾過、遠心分離して除去して使用してもよい。新モース硬度が8以上という硬質な微粒子を使用することによって、微粒子のボールに対する研磨効果が期待できる。この研磨効果はボール表面の凹凸状態と微粒子の形状や粒子径と密接に関係していると考えられる。特に、筆記ボール表面の、50μm×50μmの領域内の算術平均粗さが、0.0005〜0.005μmで、かつ最大高低差が0.05μmであるボールと、受け座との間に、粒子径が0.1μm〜30μm、平均粒子径で0.1〜20μmの硬質な微粒子が存在することにより、ボール表面及びボール受け座表面の両者が同時に研磨され、鏡面状態になることが期待できる。
また、微粒子の使用量は、インキ全体に対して、0.001〜10重量%が好ましい。使用量が0.001重量%未満の場合、ボール受け座の摩耗防止効果が十分に発揮できない可能性がある。また、10重量%以上であると、微粒子の着色効果が認められ筆跡が所望の色調と多少あわなかったり、ボールペンチップ内での詰まりから筆記カスレが生じたりする可能性がある。
インキ粘度は、軽くなめらかな筆記感の確保の為には500mPa・s以上6000mPa・s以下であることが好ましい。粘度が500mPa・sを下回ると、インキ中の顔料を保持できずに沈降が発生し易くなったり、下向き保存においてペン先からのインキ滲み出しが発生する。粘度が6000mPa・sを超えると、書き味が低下し、軽くなめらかな筆記感を維持できなくなる。従って、この粘度範囲に調整することが好ましい。なお、本発明における粘度測定条件は、東機産業(株)製E型粘度計でSTローターを用い、25℃、10rpmである。
なお、その他の成分として、定着性向上、筆跡の裏写り防止の他、粘度調整、染料の溶解促進の為に添加する、シクロヘキサノン、アセトフェノン、尿素などのケトンとホルムアルデヒドとの縮合樹脂、シクロヘキサノンの縮合樹脂及びそれらを水素添加した樹脂、マレイン酸樹脂、スチレンとマレイン酸エステルとの共重合体、スチレンとアクリル酸又はそのエステルとの共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、重合脂肪酸とポリアミン類との縮合体であるポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルアルキルエーテル、クマロン−インデン樹脂、ポリテルペン、キシレン樹脂、ロジン系樹脂やその水素添加物、ロジン変性されたマレイン酸樹脂、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合物、ポリメチルメタクリレート、ポリイソブチルメタクリレートなどのポリメタクリル酸エステル、メチルメタクリレートとスチレンの共重合体、ポリアクリル酸ポリメタクリル酸共重合物、ポリオキシエチレンやフェノール樹脂等の樹脂、ひまし油、ひまし油のポリオキシエチレン付加物、ポリオキシエチレンアルキルアミン、及び二硫化モリブデンなどの潤滑剤、防腐剤、防黴剤、硝酸カルシウム、及び硝酸アルミニウム等の防錆剤、アビシア(株)製のソルスパース#12000、同20000、同24000、同27000、及び同28000等の分散剤、リン酸エステル類、脂肪酸塩類、脂肪酸硫酸エステル塩類、及びアルキルアリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤、デカグリセリン脂肪酸エステル、ヘキサグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、及びポリオキシエチレンポリアルキルエーテル等の非イオン系界面活性剤、及びレオロジーコントロール剤等を適宜選択して使用してもよい。
本発明のインキ組成物の調製には、従来公知のインキ組成物の製造方法を適用することができる。即ち、分散混合機で顔料を他の成分と共に分散させることによって油性ボールペン用顔料インキ組成物を得ることができる。なお、製造時、樹脂や染料などの固形物を溶解させる為に加熱することや、顔料などの粗大粒子を除去する為にフィルターを用いることなどは特に好ましい方法である。なお、前記分散混合機として具体的に挙げると、ロールミル、ボールミル、アトライター、フーロジェットミキサー、インペラーミル、コロイダルミル、及びビーズミル、サンドグライダー、スーパーミル、アジテーターミル、ダイノーミル(シンマルエンタープライゼス(株)製)等のサンドミル等を用いることができる。
以下、実施例、比較例を示す。なお、実施例及び比較例中の部は重量部を示す。
実施例1
カーボンブラック#750(三菱化学(株)製) 25.0部
ソルスパース12000(顔料誘導体、青色、アビシア(株)製)
2.5部
ソルスパース20000(高分子顔料分散剤、アビシア(株)製)
10.0部
プロピレングリコールモノフェニルエーテル 35.48部
ベンジルアルコール 10.0部
レジンSK(ケトン樹脂、ヒュルス社製、独国) 12.0部
MP−2701(非架橋型アクリル樹脂粒子、総研化学(株)製)
0.1部
ヘキサグリン1S(モノステアリン酸ヘキサグリセリル、ニッコーケミカルズ(株)製) 1.0部
デカグリン10−MAC(マカデミアンナッツ油脂デカグリセリル、ニッコーケミカルズ(株)製) 4.0部
アルミナ(新モース硬度12、平均粒径0.1μm、住友化学工業(株
)製) 0.01部
上記成分中、カーボンブラックとソルスパース12000、MP−2701を除いた成分を加熱攪拌、ソルスパース12000を添加して1時間攪拌後カーボンブラックを添加し、ビーズミルで1時間分散した後、MP−2701を添加し、60℃で2時間攪拌し、黒インキを得た。このインキの粘度は25℃で700mPa・sであった。
実施例2
プリンテックス#V(カーボンブラック、デグサ(株)製)25.0部
ソルスパース20000(顔料誘導体、黄色、アビシア(株)製)
8.0部
バリファーストブラック#1704(染料、オリエント化学(株)製)
3.0部
Disperbyk−160(高分子顔料分散剤、ビックケミー・ジャパン(株)製) 1.0部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 29.4部
ベンジルアルコール 10.0部
ハイラック110H(ケトン樹脂、日立化成(株)製) 10.0部
DGMO90(モノオレイン酸ジグリセリル、ニッコーケミカルズ(株
)製) 2.0部
デカグリン10−MAC(マカデミアンナッツ油脂デカグリセリル、
ニッコーケミカルズ(株)製) 1.0部
MP−1000(非架橋型アクリル樹脂粒子、総研化学(株)製)
0.6部
窒化アルミニウム(新モース硬度8、平均粒径1.8μm、(株)トクヤ
マ製) 10.0部
上記成分中、カーボンブラックとソルスパース20000、MP−1000を除いた成分を加熱攪拌し、Disperbyk−160を添加して1時間攪拌後カーボンブラックを添加し、ビーズミルで1時間分散した後、MP−1000を添加し60℃で2時間攪拌し、黒色インキを得た。このインキの粘度は、25℃で3000mPa・sであった。
実施例3
C.I.Pigment Red 254(ジケトピロロピロール系顔料、チバスペシャリティーケミカルズ(株)製) 25.0部
エスレックBL−1(ポリビニルブチラール、積水化学(株)製)
8.25部
トリプロピレングリコールモノブチルエーテル 38.0部
プロピレングリコールモノフェニルエーテル 20.0部
ハロン110H(ケトン樹脂、本州化学工業(株)製) 5.0部
メチルビニルエーテル−無水マレイン酸−デカジエンコポリマー
0.25部
ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル酢酸ナトリウム
1.5部
炭化珪素(新モース硬度13、平均粒径1μm、不二見研磨剤工業(株
)製) 2.0部
上記成分中、ハロン110Hとメチルビニルエーテル−無水マレイン酸−デカジエンコポリマー以外の成分をビーズミルで40分分散後、残りの成分を投入し攪拌機で加熱攪拌(80℃、6時間)し、赤色インキを得た。このインキの粘度は、25℃で4300mPa・sであった。
実施例4
C.I.Pigment Red 254(ジケトピロロピロール系顔料、チバスペシャリティーケミカルズ(株)製) 20.0部
ソルスパース22000(顔料誘導体、黄色、アビシア(株)製)
0.5部
Disperbyk−160(高分子顔料分散剤、ビックケミー・ジャパン(株)製) 2.0部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 56.2部
トリプロピレングリコールモノブチルエーテル 10.0部
ハイラック110H(ケトン樹脂、日立化成(株)製) 10.0部
MP−2701(非架橋型アクリル樹脂粒子、総研化学(株)製)
1.2部
タングステンカーバイド(新モース硬度12、平均粒径1μm、日本新金属(株)製) 0.1部
上記成分中、赤色顔料とソルスパース22000、MP−2701を除いた成分を加熱攪拌し、Disperbyk−160を添加して1時間攪拌後赤色顔料を添加し、ビーズミルで1時間分散した後、MP−2701を添加し、60℃で1時間攪拌し赤色インキを得た。このインキの粘度は25℃で5300mPa・sであった。
実施例5
リオノールブルーE(ε型銅フタロシアニン系顔料、東洋インキ(株)製) 19.8部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 38.999部
へキシレングリコール 12.9部
ソルスパース12000(顔料誘導体、アビシア(株)製) 2.0部
ソルスパース20000(高分子分散剤、アビシア(株)製)7.9部
レジンSK(ケトン樹脂、ヒュルス社製、独国) 18.0部
PVP K−90(ポリビニルピロリドン、ISP(株)製)0.4部
アルミナ(新モース硬度12、平均粒径1μm、住友化学工業(株)製
) 0.001部
上記成分中、PVP K−90を除いた分をダイノーミル(シンマルエンタープライゼス(株)製)にて4回通して分散することで、顔料ベースを調整した。この顔料ベースに残りの材料を添加して、50℃の熱条件でプロペラ撹拌機にて60分間撹拌混合することで、青色インキを得た。このインキの粘度を測定したところ、3200mPa・sであった。
実施例6
C.I.Pigment Blue 60(青色顔料、チバスペシャリティーケミカルズ(株)製) 20.0部
ソルスパース12000(顔料誘導体、アビシア(株)製) 2.0部
ソルスパース20000(顔料分散剤、アビシア(株)製)12.0部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 37.4部
トリプロピレングリコールモノブチルエーテル 10.0部
レジンSK(ケトン樹脂、ヒュルス社製、独国) 12.0部
PVP K−90(ポリビニルピロリドン、ISP(株)製)0.5部
ソルビタントリオレエート 3.0部
メチルビニルエーテル−無水マレイン酸−デカジエンコポリマー
0.1部
炭化ホウ素(新モース硬度14、平均粒径1μm、電気化学工業(株)製) 3.0部
ポリビニルピロリドンとメチルビニルエーテル−無水マレイン酸−デカジエンコポリマー以外の成分をビーズミルで1時間分散後、残りの成分を投入し攪拌機で加熱攪拌(80℃、4時間)し、青色インキを得た。このインキの粘度を測定したところ、2800mPa・sであった。
比較例1
実施例1のアルミナの代わりに、シリカ(新モース硬度7、平均粒径12μm、日本アエロジル(株)製)を使用した以外は実施例1と同様になして黒インキを得た。このインキの粘度は25℃で850mPa・sであった。
比較例2
実施例3の炭化珪素の代わりに、炭酸カルシウム(新モース硬度3、平均粒径1.5μm、白石工業(株)製)を使用した以外は実施例3と同様になして赤色インキを得た。このインキの粘度は25℃で4000mPa・sであった。
比較例3
実施例6の炭化ホウ素の代わりに二硫化モリブデン(新モース硬度1、平均粒径1μm、住鉱潤滑剤(株)製)を使用した以外は実施例6と同様になして青色インキを得た。このインキの粘度は25℃で3300mPa・sであった。
比較例4
実施例1のアルミナの代わりにオレイン酸を5部に、プロピレングリコールモノフェニルエーテルを35.48部から30.4部に代えて使用した以外は実施例1と同様になして黒インキを得た。このインキの粘度は25℃で800mPa・sであった。
前記実施例及び比較例のインキを、ぺんてる(株)製の油性ボールペンBK101(ステンレス製のボールホルダーにて超鋼製のφ0.7mmボールを抱持したボールペンチップをペン先として備えるボールペン、インキ逆流防止剤は不使用)と同じ形態に充填し、各々筆記試験を行い、カスレの状態を確認した。結果を表1に示す。
カスレの確認
市販の螺旋式筆記試験機(MODEL TS−4C−20、精機工業研究所製)を用い、筆記速度7cm/sec、筆記角度70度、荷重300gでJIS P3201筆記用紙Aに1000m連続筆記し、カスレの発生状態を観察した。
Figure 2006016476

Claims (4)

  1. 少なくとも着色剤としての顔料と、高沸点有機溶剤と、新モース硬度が8以上の微粒子を含有してなるボールペン用油性インキ組成物。
  2. 前記微粒子の粒子径が0.1μm以上30μm以下である請求項1記載のボールペン用油性インキ組成物。
  3. 前記微粒子の添加量がインキ全量に対して0.001重量%以上10重量%以下であることを特徴とするボールペン用油性インキ組成物。
  4. 前記微粒子が、アルミナ、炭化珪素、炭化ホウ素、ジルコン、セン晶石、タングステンカーバイド、ダイヤ、ザクロ石、窒化アルミニウム、窒化珪素から選ばれる一種もしくは、二種以上の混合物である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のボールペン用油性インキ組成物。
JP2004195052A 2004-06-30 2004-06-30 ボールペン用油性インキ組成物 Pending JP2006016476A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004195052A JP2006016476A (ja) 2004-06-30 2004-06-30 ボールペン用油性インキ組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004195052A JP2006016476A (ja) 2004-06-30 2004-06-30 ボールペン用油性インキ組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006016476A true JP2006016476A (ja) 2006-01-19

Family

ID=35791034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004195052A Pending JP2006016476A (ja) 2004-06-30 2004-06-30 ボールペン用油性インキ組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006016476A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007211141A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Kitagawa Ind Co Ltd 熱伝導性制振材
JP2008088264A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Pentel Corp ボールペン用油性インキ組成物
JP2014065845A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Fujifilm Corp インクジェット記録用メンテナンス液、インクジェット記録用インクセット、及び画像形成方法
JP2020180283A (ja) * 2019-04-24 2020-11-05 株式会社パイロットコーポレーション ボールペン用インキ組成物およびそれを用いたボールペン

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11286642A (ja) * 1998-04-03 1999-10-19 Mitsubishi Pencil Co Ltd 油性ボールペン用インキ組成物
JP2002206066A (ja) * 2000-11-08 2002-07-26 Pentel Corp ボールペン用インキ及びこれを使用したボールペン
JP2004292757A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Pentel Corp ボールペン用インキ及びこれを使用したボールペン
JP2007518838A (ja) * 2003-08-12 2007-07-12 三菱鉛筆株式会社 細字ボールペン用水性インク組成物及び細字ボールペン

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11286642A (ja) * 1998-04-03 1999-10-19 Mitsubishi Pencil Co Ltd 油性ボールペン用インキ組成物
JP2002206066A (ja) * 2000-11-08 2002-07-26 Pentel Corp ボールペン用インキ及びこれを使用したボールペン
JP2004292757A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Pentel Corp ボールペン用インキ及びこれを使用したボールペン
JP2007518838A (ja) * 2003-08-12 2007-07-12 三菱鉛筆株式会社 細字ボールペン用水性インク組成物及び細字ボールペン

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007211141A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Kitagawa Ind Co Ltd 熱伝導性制振材
JP4679383B2 (ja) * 2006-02-09 2011-04-27 北川工業株式会社 熱伝導性制振材
JP2008088264A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Pentel Corp ボールペン用油性インキ組成物
JP2014065845A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Fujifilm Corp インクジェット記録用メンテナンス液、インクジェット記録用インクセット、及び画像形成方法
JP2020180283A (ja) * 2019-04-24 2020-11-05 株式会社パイロットコーポレーション ボールペン用インキ組成物およびそれを用いたボールペン
JP7430105B2 (ja) 2019-04-24 2024-02-09 株式会社パイロットコーポレーション ボールペン用インキ組成物およびそれを用いたボールペン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007327003A (ja) 筆記具用インキ組成物
JP5233593B2 (ja) ボールペン用インキ
JP2006016476A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2006160793A (ja) 水性ボールペン用黒色インキ組成物及び水性ボールペン
JP4289221B2 (ja) ボールペン用油性インキ組成物及びその製造方法
JPH01204979A (ja) 記録液及びこれを用いたインクジェット記録方法
JP2014208746A (ja) 油性ボールペン用インキ
JP4289086B2 (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2001152069A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2002212486A (ja) ボールペン用顔料インキ組成物
JP4815810B2 (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2001192595A (ja) 筆記具インキ用油性黒色顔料分散液、および油性黒色顔料筆記具インキ
JP2006206786A (ja) ボールペン用水性インキ組成物
JP5298567B2 (ja) ボールペン用油性インキ
JP2006206704A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JP2006035694A (ja) ボールペン
JP2006249293A (ja) 油性ボールペン用油性インキ組成物
JPH0364376A (ja) インクジェット用インク
JP2009242491A (ja) ボールペン用油性インキ
JP4416676B2 (ja) ボールペン用油性非黒色インキ組成物およびそれを用いたボールペン
JP2013032511A (ja) ボールペン用インキ
JP5626103B2 (ja) ボールペン用インキ
JP2005314578A (ja) ボールペン用油性インキ組成物
JPS61106684A (ja) ボールペン用水性顔料インキ
JP2008115210A (ja) ボールペン用水性インキ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060628

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091029

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091124