JPH11286642A - 油性ボールペン用インキ組成物 - Google Patents

油性ボールペン用インキ組成物

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JPH11286642A
JPH11286642A JP9188198A JP9188198A JPH11286642A JP H11286642 A JPH11286642 A JP H11286642A JP 9188198 A JP9188198 A JP 9188198A JP 9188198 A JP9188198 A JP 9188198A JP H11286642 A JPH11286642 A JP H11286642A
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JP
Japan
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ink
spherical silica
silica powder
writing
ink composition
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JP9188198A
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Setsu Oyama
節 大山
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油性ボールペンにおいて、筆記途中で使用を
中断した時にインキの出が悪くなったり、連続筆記した
時、線飛びが起ったり、筆記感が重くなったり、又長時
間の使用により、インキの出が極端に減少したりする問
題を解決した油性ボールペン用インキ組成物を提供する
ことである。 【解決手段】 25℃における粘度が1,000〜2
0,000mPa・sである油性ボールペン用インキにおい
て球状シリカパウダーを添加することにより解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油性ボールペン用イ
ンキに関するものであり、極めて優れた潤滑性を有し、
滑らかな書き味のボールペン用インキに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】通常のボールペン用油性インキは、水性
インキに比べて粘度が高いため、書き出しのインキの出
をスムースにし、滑らかな筆記感を得るためにオレイン
酸等の高級脂肪酸が添加されている。しかしながら、こ
れらを添加しても、筆記途中で使用を中断するとインキ
の出が悪くなったり、連続筆記したときに線飛びが起こ
ったり、筆記感が重くなったり、長時間の使用によりイ
ンキの出が極端に減少したりするなどの欠点を有してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、油性
ボールペンにおいて、筆記途中で使用を中断した時にイ
ンキの出が悪くなったり、連続筆記した時、線飛びが起
ったり筆記感が重くなったり、又長時間の使用によりイ
ンキの出が極端に減少したりする問題を解決した油性ボ
ールペン用インキ組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】本発明者は、前記の課題を解決するため、
鋭意研究を行った結果、球状シリカパウダーをインキに
添加することによって解決し、特に、これによってボー
ルペンインキの粘度を25℃において、1,000〜2
0,000mPa・sとすることによって、前記目的を達成
し得ることを見いだし、本発明を完成した。
【0005】即ち本発明は、少なくとも1種又は複数種
の有機溶剤と着色剤と樹脂とを含有し、これに球状シリ
カパウダーを含有させてなる油性ボールペン用インキ組
成物である。又このインキ組成物の25℃における粘度
が、1,000〜20,000mPa・sであるボールペン
用インキ組成物である。又この球状シリカパウダーの平
均粒子径が0.1〜5μmの範囲にある油性ボールペン
用インキ組成物であり、又該球状シリカパウダーのイン
キに対する添加量が0.01〜5重量%の範囲にあるこ
とが好ましい。更に、好ましくはシリコーンで処理した
球状シリカパウダーを用いることが特に好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において用いられる着色剤
としては、従来のボールペンインクに使用されている公
知の染料及び/または顔料の全てが使用可能である。な
お、これらの着色剤の使用に際しては、それぞれ単独に
使用しても適時組み合わせても使用でき、その使用量は
インク全量に対して10〜45重量%程度が好ましい。
【0007】本発明における有機溶剤は、通常の油性ボ
ールペンインキ組成物に用いられている溶剤、すなわち
前記の着色剤を溶解又は分散し、かつ比較的高沸点であ
るものが使用される。このようなものとしては、例えば
ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、カービト
ール類、セロソルブ類などが挙げられる。これらは単独
で用いても2種以上混合して用いてもよく、その使用量
はインキ全量に対して30〜70重量%程度が好まし
い。
【0008】本発明における樹脂は、インキ組成物の粘
度を調整するためのものであり、通常のボールペンイン
キ組成物に使用されている樹脂、例えばケトン樹脂、ス
ルフォアミド樹脂、マレイン樹脂、エステルガム、キシ
レン樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、ロジン樹
脂、ポリビニルピロリドンなどが用いられる。これらの
樹脂は単独で用いても、2種以上混合して用いてもよ
く、その使用量はインキ全量に対して5〜30重量%程
度が望ましい。
【0009】本発明における球状シリカパウダーとは、
平均粒径が0.1〜5μmでその球状シリカパウダーの
表面は適度に疎水化されている。添加量はインキ全量に
対して0.01〜5重量%、好ましくは0.01〜2重
量%、更に好ましくは0.05〜1重量%である。この
球状シリカパウダーは、シリコーンで表面処理すること
が特に好ましい。その他必要に応じて、各種添加剤、界
面活性剤、高級不飽和脂肪酸等を併用することも可能で
ある。
【0010】又これら球状シリカパウダーは使用するイ
ンキの有機溶剤で先に分散させておき、必要な濃度とな
るようにインキに添加する。これら球状シリカパウダー
のインク中における作用は明確には判明していないが、
球状シリカパウダーがボールペンのペン先であるチップ
ホルダー内部のボール周辺部でボールベアリングの様な
効果をもたらし、線飛びやインキの出の減少を防ぐよう
な潤滑性の高いインキとなっているものと推定される。
【0011】
【実施例】以下に、実施例によって、本発明を更に具体
的に説明するが、本発明は、この実施例によって、何等
限定されるものではない。
【0012】 (実施例1) 着色剤 (重量%) C.I.ソルベントブラック43 15.0 C.I.ベーシックバイオレット1 10.0 C.I.アシッドイエロー42 5.0 フェノキシエタノール 39.0 ベンジルアルコール 10.0 ケトン樹脂 18.0 ポリビニルピロリドン(平均分子量120万) 0.5 オレイン酸 2.0 球状シリカパウダー{KMP−105,信越化学工業(株)製} 0.5 上記材料を60℃で加温撹拌し、十分に溶解させ、EH
型粘度計で測定したところ、粘度12,000mPa・sの
黒インクを得た。
【0013】 (実施例2) 着色剤 (重量%) C.I.ソルベントブラック43 15.0 C.I.ベーシックバイオレット1 10.0 C.I.アシッドイエロー42 5.0 フェノキシエタノール 47.7 ベンジルアルコール 10.0 ケトン樹脂 10.0 ポリビニルピロリドン(平均分子量120万) 0.3 球状シリカパウダー{KMP−105,信越化学工業(株)製} 2.0 上記材料を60℃で加温撹拌し、十分に溶解させ、EH
型粘度計で測定したところ、粘度5,000mPa・sの黒
インクを得た。
【0014】 (実施例3) 着色剤 (重量%) C.I.ダイレクトブルー86 15.0 C.I.ソルベントブルー44 15.0 フェノキシエタノール 46.45 ベンジルアルコール 10.0 ポリビニルピロリドン(平均分子量4万) 10.0 ポリビニルピロリドン(平均分子量120万) 0.5 リシノール酸 3.0 球状シリカパウダー{KMP−105,信越化学工業(株)製} 0.05 上記材料を60℃で加温撹拌し、十分に溶解させ、EH
型粘度計で測定したところ、粘度18,000mPa・sの
青インクを得た。
【0015】 (実施例4) 着色剤 (重量%) C.I.ベーシックバイオレット10 4.0 C.I.ベーシックレッド1 4.0 C.I.アシッドオレンジ74 15.0 フェノキシエタノール 56.7 ベンジルアルコール 10.0 ポリビニルピロリドン(平均分子量4万) 9.0 ポリビニルピロリドン(平均分子量120万) 0.3 球状シリカパウダー{KMP−105,信越化学工業(株)製} 1.0 上記材料を60℃で加温撹拌し、十分に溶解させ、EH
型粘度計で測定したところ、粘度3,000mPa・sのボ
ールペン用赤インクを得た。
【0016】 (実施例5) 着色剤 (重量%) ビクトリアブルーF4R 26.0 C.I.アシッドイエロー42 6.0 フェノキシエタノール 42.6 ベンジルアルコール 10.0 ポリビニルピロリドン(平均分子量4万) 5.0 ケトン樹脂 5.0 ポリビニルピロリドン(平均分子量120万) 0.3 オレイン酸 5.0 球状シリカパウダー{KMP−105,信越化学工業(株)製} 0.1 上記材料を60℃で加温撹拌し、十分に溶解させ、EH
型粘度計で測定したところ、粘度8,000mPa・sのボ
ールペン用緑インクを得た。
【0017】(比較例1〜5)実施例1〜5より球状シ
リカパウダーを抜き、不足分をフェノキシエタノールに
替え、同様に各色のインキを調製した。
【0018】以上の実施例1〜5及び比較例1〜5で得
られたインキを、ステンレススチールチップを用いたボ
ールペンに充填し、その潤滑性を試験した。測定方法と
結果を以下に示す。潤滑性の試験方法と評価 書き味評価 ランダムに選出した30名に書き味のアンケートを行
い、5段階評価した。 ○ 非常に滑らかで軽い書き味。 ● 滑らかで軽い書き味。 △ やや滑らかさや軽さに欠ける書き味。 ▲ やや重い書き味。 × 非常に重い書き味。 線飛びの評価 それぞれ10本づつ加重100g、筆記速度9.6m/
分で30cm直線筆記し、筆記途中の線飛びの長さを測
定した。測定値の最大値と最小値を除いた8本の平均を
求めた。(単位mm) 筆記性試験 JIS S 6039に規定されている筆記性能試験条
件に基づいて1,000mまで筆記し、その筆記描線の
状態を初期(0m)と1,000m目とを目視で5段階
評価した。 ○ 1000m目の描線が初期と変わらない。 ● 1000m目の描線が初期に比べ少し劣る。 △ 1000m目の描線が初期に比べて少し薄い。 ▲ 1000m目の描線が初期に比べてかなり薄い。 × 1000m目の描線が初期に比べ、ひどく薄い。 これらの結果を表1、表2に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【発明の効果】本発明のボールペン用インキは、潤滑性
を高め、最後までボールペンの良好な書き味と筆記性能
を維持することができるものである。又ボール径を選ば
ず、どの様なボール径でも同様な効果を得ることができ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種又は複数種の有機溶剤と
    着色剤と樹脂とを含有し、これに球状シリカパウダーを
    含有してなる油性ボールペン用インキ組成物。
  2. 【請求項2】 ボールペンインキ組成物の25℃におけ
    る粘度が、1,000〜20,000mPa・sである請求
    項1記載の油性ボールペン用インキ組成物。
  3. 【請求項3】 球状シリカパウダーの平均粒子径が0.
    1〜5μmの範囲にある請求項1記載の油性ボールペン
    用インキ組成物。
  4. 【請求項4】 球状シリカパウダーのインキに対する添
    加量が0.01〜5重量%の範囲にある請求項1又は2
    記載の油性ボールペン用インキ組成物。
  5. 【請求項5】 球状シリカパウダーがシリコーンで表面
    処理されている請求項1〜4項記載の油性ボールペン用
    インキ組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000160090A (ja) * 1998-11-20 2000-06-13 Sanford Rotring Holding Gmbh インキの減磨添加材および該添加材を含むインキ組成物
KR20040051112A (ko) * 2002-12-12 2004-06-18 동아연필 주식회사 유성볼펜용 잉크조성물
JP2006016476A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Pentel Corp ボールペン用油性インキ組成物
JP2009108325A (ja) * 2008-12-12 2009-05-21 Pentel Corp ボールペン用インキ
JP2016060851A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 株式会社トンボ鉛筆 油性ボールペン用インキ組成物

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JP2006016476A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Pentel Corp ボールペン用油性インキ組成物
JP2009108325A (ja) * 2008-12-12 2009-05-21 Pentel Corp ボールペン用インキ
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