JP2000160090A - インキの減磨添加材および該添加材を含むインキ組成物 - Google Patents

インキの減磨添加材および該添加材を含むインキ組成物

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JP2000160090A
JP2000160090A JP11331061A JP33106199A JP2000160090A JP 2000160090 A JP2000160090 A JP 2000160090A JP 11331061 A JP11331061 A JP 11331061A JP 33106199 A JP33106199 A JP 33106199A JP 2000160090 A JP2000160090 A JP 2000160090A
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black
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    • C09D11/03Printing inks characterised by features other than the chemical nature of the binder

Abstract

(57)【要約】 【課題】筆記具または印刷装置(例えば、プロツター)
から書込むべき担体上に施すことができ、多数の調剤を
含むことができ、改善された磨耗特性を示し、即ち、筆
記具(例えば、転動ボール形先端またはニードルポイン
ト形先端を有する筆記具またはペン)に使用した場合
に、明らかに改善された筆記長さまたは印刷長さを与え
る改善されたインキ組成物を提供する。 【解決手段】顔料、即ち、カーボンブラック、特に、カ
ラーブラック、ファーネスブラック、ガスブラックまた
はフレームブラック、あるいは、特に、アゾタイプまた
はフタロシアニンタイプの色調鮮明な有機顔料、あるい
は、これらの混合物を減磨添加材としてインキ組成物に
使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ組成物にお
ける減磨添加材としての顔料の使用に関する。本発明
は、更に、筆記具および印刷装置のためのインキ組成
物、特に、ニードルポイント形または転動ボール形先端
を有する(いわゆるボールペン式)筆記具のためのイン
キ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】筆記具の使用時、特に、ニードルポイン
ト形または転動ボール形先端を有する筆記具の使用時、
市販のインキを使用した場合は、概ね、比較的僅かな筆
記長さ後に既に、磨耗が現れることになる。これに関連
して、磨耗は、ボール引込の問題が現れることを意味
し、即ち、筆記先端のボールが、ボール支持座内に移行
する。かくして、一方では、筆記感触が、明らかに悪く
なり、他方では、ボール支持座内の毛管の自由横断面が
縮小されるか、完全に閉鎖されることになる。かくし
て、インキ流が減少し、最終的に、筆記具が、完全に使
用不能となる。例えば、径が例えば0.7mmの炭化タ
ングステンボールを備えた(特殊鋼)ニードルポイント
形先端を有する筆記具において通常の構成の顔料インキ
を使用した場合、典型的には約200−400mの筆記
長さ後、上記の結果が現れることになる。
【0003】従って、磨耗現象の減少のため、既に一連
の解決法が提案されている。これらの提案の大半は、界
面活性剤に類似のその性質にもとづき筆記具のボールお
よびボール支持座の境界面に吸収され、かくして、上記
境界面の磨耗を防止する添加材の添加を含む。更に、し
ばしば、ワックスまたは合成樹脂分散体の形または公知
の固体潤滑剤(例えば、二硫化モリブデンまたはグラフ
ァイト)の形の固体“潤滑剤”が記載されている。更
に、カーボンブラック顔料の表面を化学的に改質し、か
くして、特にこのタイプの顔料の高い磨耗傾向を減少す
ることが記載されている。
【0004】日本特許公開61−200183には、上
述の磨耗を減少するためフタロシアニンを吸着させて表
面を改質した3重量%より多くのカーボンブラック顔料
を含み、さらに保護コロイドを含む、ボールペン用水性
インキ組成物が開示されている。カーボンブラック顔料
およびフタロシアニンは、個々には、減磨性ではないと
記載されている。
【0005】日本特許公開平02−199182には、
顔料の磨耗作用を減少するため、潤滑剤(例えば、二硫
化モリブデン)で改質した、即ち、潤滑剤に結合された
顔料を使用するボールペン用顔料インキが記載されてい
る。
【0006】ドイツ特許第3625557号には、着色
剤として顔料を含むが、減磨添加材としてN−アシルサ
クロシンの特殊なアミン塩を使用するボールペン用水性
インキ組成物が開示されている。上述のインキ組成物の
場合、5重量%より多量の顔料を使用する。
【0007】ヨーロッパ特許公開第0675181号に
は、改善された潤滑性を有するボールペン用水性インキ
組成物が開示されている。組成物は、着色剤と、分散媒
と、水溶性有機溶媒と、水と、特殊なリン酸誘導体とを
含む。1−30重量%の量の顔料を使用するのが好まし
い。顔料濃度がより低い場合、用紙上のインキ密度が望
ましくなく減少することが明示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、筆記
具または印刷装置(例えば、プロツター)から書込むべ
き担体上に施すことができ、多数の調剤を含むことがで
き、改善された耐磨耗特性を示し、即ち、筆記具(例え
ば、転動ボール形先端またはニードルポイント形先端を
有する筆記具またはペン)に使用した場合に、明らかに
改善された筆記長さまたは印刷長さを与える改善された
インキ組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るこの課題
は、顔料または顔料混合物を減磨添加材としてインキ組
成物に使用することによって、解決される。即ち、本発
明の一視点によれば、有効量の顔料または顔料混合物を
含むインキ組成物用減磨添加材が提供される。
【0010】本発明の他の視点によれば、組成物の全重
量に対して0.1重量%よりも少ないカーボンブラック
顔料(a)、または1重量%よりも少ない有機顔料
(b)、または1重量%よりも少ない顔料(a)および
顔料(b)の混合物(但し、インキ組成物中の成分
(a)の含量は0.1重量%よりも少ない)を含むこと
を特徴とするインキ組成物が対象となる。
【0011】本発明は、更に、筆記具および印刷装置に
おけるこの種のインキ組成物の使用に関する。好ましい
実施形態は、各従属請求項の対象として記載されてい
る。
【0012】以下において、減磨添加材または減磨顔料
を添加材または本発明に係る添加材とも呼ぶ。驚くべき
ことには、極く僅かな量の分散顔料、例えば、カーボン
ブラック(特に、カラーブラック(Farbrus
s)、ファーネスブラック、ガスブラック(Gasru
ss)および/またはフレームブラック(Flammr
uss))および/またはカラー(Bunt)有機顔料
(例えば、アゾタイプおよび/またはフタロシアニンタ
イプの顔料)を通常のインキ(例えば、顔料インキ)に
使用すれば、磨耗特性を劇的に改善できるということが
判った。これは、特に、驚きに値する。何故ならば、イ
ンキ中の顔料は、一般に、磨耗の誘発材としてみなされ
るからである。
【0013】即ち、本発明の本質は、筆記具または印刷
装置(例えば、プロツター)から書込まれる通常のイン
キ(例えば、顔料インキ)に、好ましくは少量の分散顔
料を添加することにある。筆記具は、例えば、ニードル
ポイント形先端または転動ボール先端を有する筆記具ま
たはペンであってよい。
【0014】
【発明の実施の形態】添加材は、当該のインキ組成物の
全重量に対して、一般に、0.001重量%よりも高い
濃度、好ましくは、0.005重量%よりも高い濃度、
例えば、0.005−5重量%、好ましくは、0.00
5−0.5重量%の濃度、特に、0.005−0.1重
量%の濃度で使用される。例えば、カーボンブラック顔
料は、0.1重量%よりも低い濃度で使用できる。カラ
ー有機顔料は、例えば、1重量%よりも低い濃度で使用
できる。更に、カーボンブラック顔料およびカラー有機
顔料の混合物を1重量%よりも低い濃度で使用すること
もできる(但し、組成物中のカーボンブラック顔料の濃
度は、0.1重量%よりも低く保つ)。
【0015】添加材の平均粒径は、一般に、10−50
0nm,好ましくは、10−100nm、特に、30−
60nmである。この場合、平均粒径は、D50値を意味
する、即ち、顔料粒子の50%は、D50値よりも小さ
く、50%は、D50値よりも大きい。
【0016】減磨添加材の特徴づけのため、1次粒子の
大きさを挙げることもできる。1次粒子は、所定の顔料
(例えば、カーボンブラック)の電子顕微鏡法で確認さ
れる最小顔料粒子である。例えば、添加材は、1次粒子
平均粒径が10−30nmのガスブラック、1次粒子平
均粒径が15−60nmのファーネスブラックおよび/
または1次粒子平均粒径が約100nmのフレームブラ
ックを含むことができる。1次粒子の平均的大きさに関
して、平均値を示す。
【0017】特に適切な添加材は下記を含む: ・ DBP吸収度45−50ml/100g,1次粒子
平均粒径15−20nmおよびBET表面積180−2
20m2/gのMCF(=Medium Channe
l Furnace)のタイプの(または同等の)ファ
ーネスブラック、 ・ 黒度(Schwarzzahl)260−300.
1次粒子平均粒径10−16nmおよびBET表面積3
00−340m2/gのHCC(=High Colo
r Channel)のタイプの(または同等の)ガス
ブラック、および/または ・ 黒度240−250.1次粒子平均粒径20−30
nmおよびBET表面積80−120m2/gのRCC
(=Regular Color Channel)の
タイプの(または同等の)ガスブラック。
【0018】磨耗特性の特に明確な改善を達成するカラ
ーブラックは、特に有効な減磨添加材として実証されて
いる。これは、特に、このカーボンブラックタイプの顔
料の小さい1次粒子粒径および粒子のほぼ球形の形状に
起因すると思われる。
【0019】即ち、ほぼ球形の形状を有する顔料が好ま
しい。更に、本発明に係る添加材の1次粒子が、上述の
如く小さい平均粒径において狭い粒度分布を有していれ
ば有利である。
【0020】特に好ましい減磨顔料の例として、ファー
ネスブラックとしてのPrintex 85、ガスブラ
ックとしてのカラーブラックFW1およびPrinte
xUを挙げる(Degussa社の商品名)。
【0021】本発明に係る適切な添加材は、親水性顔料
調剤(“微細顔料ペースト”)の形で使用することもで
きる。本発明に係る使用に適した微細顔料ペーストは、
例えば、Degussa社のカラーブラックPrint
ex 85を含むHoechst社(Clariant
社)のHostafine Schwarz Tであ
る。Printex 85は、DBP吸収能約48ml
/100g、1次粒子平均粒径約16nmのファーネス
ブラックである。微細顔料ペーストは、D50値0.04
9μm,顔料含量約30%,密度1.21g/cm3
よび表面張力55mN/mを有する。微細顔料ペースト
の最少使用濃度は、約0.02重量%であり、これは、
インキ組成物に対して約0.006重量%のカーボンブ
ラックに対応する。別種の顔料(例えば、有機顔料)の
場合、もちろん、本発明に係る効果の達成のためには、
もちろん、明らかにより高い濃度が必要である。
【0022】即ち、顔料割合は、(純顔料インキまで)
増加できるが、上述の如く少量の使用の場合にインキの
磨耗特性に関して最大の利点が得られる。特に、上述の
如く少量の使用時に、インキ組成物の残余の成分(例え
ば、溶剤、色素、他の顔料、保湿剤、界面活性剤、et
c.)に関する調合自由度が大きいという利点が得られ
る。
【0023】本発明に係る添加材を使用するインキ組成
物は、水性、溶媒性または油性インキであってよい。イ
ンキ組成物は、減磨添加材以外に、インキに慣用の他の
添加成分を含むことができる。添加成分にはは、例え
ば、他の顔料、水溶性または油溶性色素、水と混和でき
る有機溶剤、分散剤、水溶性結合剤、pH調節剤、防腐
剤、界面活性剤および他の助剤が含まれる。
【0024】本発明は、更に、組成物の全重量に対して
0.1重量%よりも少ないカーボンブラック顔料
(a)、または1重量%よりも少ない有機顔料(b)、
または1重量%よりも少ない顔料(a)および(b)の
混合物を含むインキ組成物(この場合、インキ組成物中
の成分(a)の含量は、0.1重量%よりも少ない)を
使用する。
【0025】好ましい顔料(a)は、カラーブラック
(例えば、ファーネスブラック、ガスブラックおよびフ
レームブラック)および使用例において減磨添加材とし
て上述したカーボンブラック顔料である。
【0026】好ましい顔料(b)は、フタロシアニンタ
イプおよびアゾタイプのカラー有機顔料である。
【0027】一般に、本発明に係るインキ組成物は、組
成物の全重量に対して0.1重量%よりも少ないタイプ
(a)の顔料を含む。インキ組成物が、組成物の全重量
に対して0.001−0.05重量%、特に、0.00
5−0.01重量%のタイプ(a)の顔料を含んでいれ
ば好ましい。
【0028】一般に、本発明に係るインキ組成物は、組
成物の全重量に対して1重量%よりも少ないタイプ
(b)の顔料を含む。インキ組成物が、組成物の全重量
に対して0.01−0.8重量%、例えば、0.1−
0.6重量%、特に、0.4−0.6重量%、好ましく
は、約0.5重量%のタイプ(b)の顔料を含む。
【0029】本発明に係るインキ組成物中のタイプ
(a)および(b)の顔料の他の性質(例えば、顔料粒
子の大きさ、形状、粒度分布,etc.)について、本
発明に係る減磨添加材の使用の説明において上述した説
明が当てはまる。即ち、顔料は、例えば、上述の如く、
いわゆる、カーボンブラック調剤の形でインキ組成物に
組込むことができる。
【0030】好ましい減磨添加材として上述した顔料を
含むようなインキ組成物が好ましい。
【0031】インキ組成物は、水、有機溶剤または油の
基材を有することができ、もちろん、既述の如き他の慣
用の構成成分を有することができる。
【0032】本発明に係るインキ組成物は、各構成成分
を任意の順序で、好ましくは、水または溶剤を先にし
て、相互に混合することによって、調製できる。顔料
は、通常、あらかじめ分散させた調剤として添加する。
この場合、一般に、分散器(Dissolver)およ
び真珠粉砕機(Perlmuehlen)を使用する。
【0033】本発明に係るインキ組成物は、筆記具およ
び印刷装置に有利に使用でき、ニードルポイント形先端
または転動ボール形先端を有する筆記具、ペンおよびプ
ロツタペンに特に好適である。
【0034】
【実施例】下記の実施例を参照して本発明を説明する。
本発明にもとづき減磨顔料を使用したインキの処方は、
基本的に下記の如くであった:成分(含量:重量%): ・ 主溶媒、例えば、水(>50) ・ 他の混和可能な溶媒、例えば、グリセリン(約10
−30) ・ 保湿剤、例えば、尿素(尿素誘導体)(約2−1
0) ・ 着色剤、例えば、染料(酸性染料、直接染料、塩基
性染料)および顔料(アゾ顔料、フタロシアニン顔料、
カーボンブラック顔料、二酸化チタン顔料、鉄酸化物顔
料)(約0.1−20) ・ 任意の結合剤、例えば、ポリアクリレート、シェラ
ック(約0.5−5) ・ 湿潤剤、例えば、ポリグリコールエーテル(誘導
体)(非イオン性、アニオ性、カチオン性、両性)(約
0.1−1) ・ pH調節剤、例えば、トリエタノールアミン(約
0.1−1) ・ 防腐剤、例えば、イソチアゾール溶液(約0.1−
0.5) ・ 耐食剤、例えば、有機リン酸エステル 〔対照例〕従来の磨耗特性を示す対照例として、染料ベ
ースの2つのニードルポイント用インキ調剤を使用した
(表1):
【表1】 * 正確な組成は不明 〔実施例1〕 〔本発明に係る減磨添加材〕(顔料微細ペーストまたは
顔料インキとして)微細に分散された形の減磨顔料を添
加することによって、磨耗性に作用した対照例からなる
インキ組成物を改質した。結果を表2に示した。
【表2】 Printex及びカラーブラックFW1:Degus
sa社の商品名 Hostafine及びFlexonyl:Hoech
st社の商品名
【0035】実験結果から明らかな如く、最少量のカラ
ーブラック(顔料ブラック7(P.Bk.7)も減磨作
用を示し、最少濃度は、ほぼ、0.005重量%にあ
る。カラー有機顔料(顔料ブルー15:3(P.Bl.
15:3)および顔料バイオレット23(P.V.2
3))を使用した場合は、明らかにより高い濃度、例え
ば、合計で約0.5重量%の濃度が必要であった。かく
して、カラーブラックの特に良好な減磨性質が知られ
る。
【0036】使用したタイプのカーボンブラックの特性
値を以下に示した(表3):
【表3】 MCF:Medium Color Furnace
Carbon Black(ファーネスブラック) HCC:High Color Channel Ca
rbon Black(ガスブラック) RCC:Regular Color Channel
Carbon Black(ガスブラック) 試験法:機械的筆記テスト(ペンテスト)によって、表
2に示したテスト筆記長さおよび磨耗特性の測定を行っ
た。マシンパラメータを以下に示した: −筆記速度:6.6m/min −用紙送り:100mm/min −筆記角度:70° −シャフトの回転:0.2/mm −負荷(Auflage)重量:70g −用紙:Baumgartner試験紙(ISO/DI
S12757)
【0037】特殊鋼製ボール支持座および径0.7mm
の炭化タングステン製筆記ボールからなるボール先端を
有する少なくとも5本の筆記具をそれぞれテストした。
タンク内のインキは、補償系を介して必要に応じて先端
に供給した(フリー・インキ)。充填量は、通常、1.
7mlとした(約1200−1400mのテスト筆記長
さに対応)。筆記長さ>10000mの場合は、対応す
る頻度でタンクに補充した。
【0038】初期のインキ消費量が、ボール支持座内へ
のボールの移動によって明らかに減少した場合に、最大
テスト筆記長さに達した。この場合、顕微鏡によってボ
ール突出度の減少を測定して磨耗を確認することもでき
る。
【0039】
【発明の効果】本発明(請求項1及び9)の基本的特徴
によれば、減磨添加材として極く少量の顔料または顔料
混合物をインキ組成物に使用することにより、改善され
た耐磨耗特性を有し、筆記長さないし印刷長さを顕著に
改善できる。かくて、インキ組成物には多数の調剤を含
むことができる自由度がある。その他、各従属請求項に
おいて、夫々対応する効果が付加的に得られることは、
既述のとおりである。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顔料または顔料混合物を有効成分として含
    むインキ組成物用の減磨添加材。
  2. 【請求項2】顔料が、カラーブラック、ファーネスブラ
    ック、ガスブラックまたはフレームブラックなどのカー
    ボンブラック、あるいは、アゾタイプまたはフタロシア
    ニンタイプなどのカラー有機顔料、あるいは、これらの
    混合物を含むことを特徴とする請求項1の減磨添加材。
  3. 【請求項3】インキ組成物の全重量に対して0.001
    重量%よりも大きい濃度で減磨添加材を使用することを
    特徴とする請求項1または請求項2の減磨添加材。
  4. 【請求項4】減磨添加材の平均粒径が、10−500n
    mであることを特徴とする先行請求項1〜3の1つに記
    載の減磨添加材。
  5. 【請求項5】減磨添加材が、1次粒子の平均粒径が10
    −30nmのガスブラック、1次粒子の平均粒径が15
    −20nmのファーネスブラックおよび/または1次粒
    子の平均粒径が約100nmのフレームブラックを含む
    ことを特徴とする先行請求項1〜4の1つに記載の減磨
    添加材。
  6. 【請求項6】減磨添加材が、親水性顔料調剤(微細顔料
    ペースト)の形の顔料を含むことを特徴とする先行請求
    項1〜5の1つに記載の減磨添加材。
  7. 【請求項7】顔料粒子が、ほぼ球形の形状および狭い粒
    度分布を有することを特徴とする先行請求項1〜6の1
    つに記載の減磨添加材。
  8. 【請求項8】水ベース、溶媒ベースまたはオイルベース
    のインキ組成物に使用することを特徴とする先行請求項
    1〜7の1つに記載の減磨添加材。
  9. 【請求項9】組成物の全重量に対して0.1重量%より
    も少ないカーボンブラック顔料(a)、または1重量%
    よりも少ない有機顔料(b)または1重量%よりも少な
    い顔料(a)および顔料(b)の混合物(但し、インキ
    組成物中の成分(a)の含量は0.1重量%よりも少な
    い)を含むことを特徴とするインキ組成物。
  10. 【請求項10】カーボンブラック顔料(a)が、カラー
    ブラック、特に、ファーネスブラック、ガスブラックま
    たはフレームブラックまたはこれらの混合物を含み、有
    機顔料(b)が、フタロシアニンタイプまたはアゾタイ
    プのカラー有機顔料またはこれらの混合物を含むことを
    特徴とする請求項9のインキ組成物。
  11. 【請求項11】組成物の全重量に対して0.001−
    0.05重量%のカーボンブラック顔料(a)を含むこ
    とを特徴とする請求項9または請求項10のインキ組成
    物。
  12. 【請求項12】組成物の全重量に対して0.01−0.
    8重量%の有機顔料(b)を含むことを特徴とする請求
    項9または請求項10のインキ組成物。
  13. 【請求項13】カーボンブラック顔料(a)または有機
    顔料(b)が、10−500nmの平均粒径を有するこ
    とを特徴とする請求項9−12の1つに記載のインキ組
    成物。
  14. 【請求項14】カーボンブラック顔料(a)が、1次粒
    子の平均粒径が10−30nmのガスブラック、1次粒
    子の平均粒径が15−20nmのファーネスブラックお
    よび/または1次粒子の平均粒径が約100nmのフレ
    ームブラックを含むことを特徴とする請求項9−13の
    1つに記載のインキ組成物。
  15. 【請求項15】顔料粒子が、ほぼ球形の形状および狭い
    粒度分布を有することを特徴とする請求項9−14の1
    つに記載のインキ組成物。
  16. 【請求項16】カーボンブラック顔料(a)が、親水性
    顔料調剤(微細顔料ペースト)の形で存在することを特
    徴とする請求項9−15の1つに記載のインキ組成物。
  17. 【請求項17】水ベース、溶媒ベースまたはオイルベー
    スで調製されていることを特徴とする請求項9−15の
    1つに記載のインキ組成物。
  18. 【請求項18】筆記具および印刷装置用の、請求項9−
    17の1つに記載のインキ組成物。
JP11331061A 1998-11-20 1999-11-22 インキの減磨添加材および該添加材を含むインキ組成物 Pending JP2000160090A (ja)

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DE19855014A DE19855014A1 (de) 1998-11-20 1998-11-20 Antiverschleißadditiv für Tinten und das Additiv enthaltende Tintenzusammensetzung

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