JPH07150094A - ボ−ルペン用水性インキ組成物 - Google Patents

ボ−ルペン用水性インキ組成物

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Publication number
JPH07150094A
JPH07150094A JP32624793A JP32624793A JPH07150094A JP H07150094 A JPH07150094 A JP H07150094A JP 32624793 A JP32624793 A JP 32624793A JP 32624793 A JP32624793 A JP 32624793A JP H07150094 A JPH07150094 A JP H07150094A
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JP
Japan
Prior art keywords
same
parts
water
ink composition
ball
Prior art date
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Pending
Application number
JP32624793A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuji Arisawa
克二 有沢
Isao Konuki
勲 小貫
Asuka Jinbo
明日香 神保
Hiroshi Miyashita
裕志 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP32624793A priority Critical patent/JPH07150094A/ja
Publication of JPH07150094A publication Critical patent/JPH07150094A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 着色材と水と下記一般式(化1)及び/また
は(化2)にて示される化合物とからなるボ−ルペン用
水性インキ組成物。 【化1】 【化2】 【効果】 ボ−ル回転によるボ−ル受け座の摩耗を少な
くでき、ボ−ル沈みが極力防止できるという所期の目的
が充分に達成できるものである。よって、これによりボ
−ルペンに充填した時、インキの量に見合った本来の長
筆記距離が実現されるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボ−ルの回転によるボ
−ル受け座の摩耗を極力防止することによって良好なイ
ンキ組成物の吐出性を確保し、長筆記距離を可能となし
たボ−ルペン用水性インキ組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボ−ルペンは、比較的細い筆跡が得られ
ると共に、繊維製ペン先や樹脂製ペン先を有する筆記具
と異なり、長期間使用してもペン先の摩耗などによる筆
跡巾の変化が少ないことから、多く使用されている。こ
のようなボ−ルペンに使用される水性インキ組成物の粘
度は1〜数cp(25℃)のものと、50〜2000c
p(25℃)のものとが知られている。1〜数cp(2
5℃)のものは主にインキ吸蔵体として中綿を用いた構
造のボ−ルペンに使用され、50〜2000cp(25
℃)のものは主にインキ貯蔵体として中空の筒体を用い
た構造のものに使用されている。
【0003】ボ−ルペンの筆記の機構は、ボ−ル表面に
付着したインキ組成物がボ−ルの回転に伴って、紙など
の被筆記面に転写されるものである。このとき、被筆記
体に適正な量のインキ組成物が転写され、更に、筆跡
に、にじみ、かすれが発生しないためには、インキ組成
物が適正な粘度、表面張力であることや、高濃度で耐水
性や耐光性に優れた筆跡であることなどが要求される。
【0004】特に、水性インキ組成物を用いたボ−ルペ
ンは、溶剤である水の摩擦係数が油性溶剤よりも大きい
ため、ボ−ルの回転によるボ−ル受け座の摩耗によるボ
−ル沈みが発生し易い。その結果、ボ−ルペンチップ内
のインキ流通溝がボ−ルの回転による摩擦で変形し、塞
がれ、インキ組成物の吐出が不十分となる。そして、筆
跡にかすれが生じて円滑な筆記ができなくなり、筆記距
離が短くなるといった問題があった。この問題を解決す
るために、インキ組成物中にオキシエチレン−オキシプ
ロピレン共重合体などの水溶性切削油などの潤滑剤を添
加してインキ組成物の潤滑性をあげる試みがなされてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような、従
来、潤滑剤として使用されていたオキシエチレン−オキ
シプロピレン共重合体などの水溶性切削油などは、ボ−
ルやボ−ル受座に対する付着力が弱いため、潤滑効果を
十分に発揮させるためにはある程度多い量を添加する必
要がある。しかしながら、添加量が多すぎるとボ−ルペ
ンチップの先端小口近傍の外側面にもインキが付着しや
すくなり、ボテなどの問題が発生する。ボテなどの問題
が発生しない領域で使用すると結果としてボ−ル受け座
の摩耗は十分には抑制されず、筆記距離が短くなってし
まうというものであった。
【0006】本発明の目的は、ボ−ルの回転によるボ−
ル受け座の摩耗を極力防止することにより良好なインキ
組成物の吐出性を確保し、長距離の筆記を可能となした
ボ−ルペン用の水性インキ組成物を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも着
色材と水と下記一般式(化3)及び/または(化4)に
て示される化合物とからなるボ−ルペン用水性インキ組
成物を要旨とするものである。
【0008】
【化3】
【0009】
【化4】
【0010】着色剤としては、従来水性インキ組成物に
用いられている染顔料ともに限定無く使用可能である
が、その具体例を挙げると染料としては、ジャパノ−ル
ファストブラックDコンク(C.I.ダイレクトブラッ
ク17)、ウォ−タ−ブラック100L(同19)、ウ
ォ−タ−ブラックL−200(同19)、ウォ−タ−ブ
ラック#7(同19)、カヤセットブラックW9(同1
9)、ダイレクトファストブラックB(同22)、ダイ
レクトファストブラックAB(同32)、ダイレクトデ
ィ−プブラックEX(同38)、ダイレクトディ−プブ
ラック(同38類似品)、ダイレクトファストブラック
コンク(同51)、カヤラススプラグレイVGN(同7
1)、カヤクダイレクトブリリアントエロ−G(C.
I.ダイレクトエロ−4)ダイレクトファストエロ−5
GL(同26)、アイゼンブリムラエロ−GCLH(同
44)、ダイレクトファストエロ−R(同50)、アイ
ゼンダイレクトファストレッドFH(C.I.ダイレク
トレッド1)、ニッポンファストスカ−レットGSX
(同4)、ダイレクトファストスカ−レット4BS(同
23)、アイゼンダイレクトデュリンBH(同31)、
ダイレクトスカ−レットB(同37)、カヤクダイレク
トスカ−レット3B(同39)、アイゼンブリムラビン
コンク2BLH(同75)、スミライトレッドF3B
(同80)、アイゼンブリムラレッド4BH(同81)
カヤラススプラルビンBL(同83)、カヤラスライト
レッドF5G(同225)、カヤラスライトレッドF5
B(同226)、カヤラスライトロ−ズFR(同22
7)ダイレクトスカイブル−6B(C.I.ダイレクト
ブル−1)、ダイレクトスカイブル−5B(同15)、
ベンゾブリリアントスカイブル−8GS(同41)、ス
ミライトスプラブル−BRRコンク(同71)、ダイボ
−ゲンタ−コイズブル−S(同86)、ウォ−タ−ブル
−#3(同86)、カヤラスタ−コイズブル−GL(同
86)、ダイワブル−215H(同87)、カヤラスス
プラブル−FF2GL(同106)、カヤラススプラブ
ル−FFRL(同108)カヤラススプラタ−コイズブ
ル−FBL(同199)などの直接染料や、アシッドブ
ル−ブラック10B(C.I.アシッドブラック1)、
ニグロシン(同2)、ウォ−タ−ブラックR455(同
2)、ウォ−タ−ブラックR510(同2)、スミノ−
ルミリングブラック8BX(同24)、カヤノ−ルミリ
ングブラックVLG(同26)、カヤノ−ルミリングブ
ラックBRコンク(同31)、ミツイナイロンブラック
GL(同52)、アイゼンオパ−ルブラックWHエクス
トラコンク(同52)、スミランブラックWA(同5
2)、ラニルブラックBGエクストラコンク(同10
7)、カヤノ−ルミリングブラックTLB(同10
9)、スミノ−ルミリングブラックB(同109)、カ
ヤノ−ルミリングブラックTLR(同110)、アイゼ
ンオパ−ルブラックニュ−コンク(同119)、ウォ−
タ−ブラック187−L(同154)アシッドイエロ−
#10(C.I.アシッドエロ−1)、カヤクアシッド
ブリリアントフラビンFF(同7:1)、カヤシルエロ
−GG(同17)、キシレンライトエロ−2G140%
(同17)、スミノ−ルレベリングエロ−NR(同1
9)、ウォ−タ−イエロ−#1(同23)、ダイワタ−
トラジン(同25)、カヤクタ−トラジン(同23)、
スミノ−ルファストエロ−R(同25)ダイアシッドラ
イトエロ−2GP(同29)、スミノ−ルミリングエロ
−O(同38)、スミノ−ルミリングエロ−MR(同4
2)、ウォ−タ−イエロ−#6(同42)、カヤノ−ル
エロ−NFG(同49)、スミノ−ルミリングエロ−3
G(同72)、スミノ−ルファストエロ−G(同6
1)、スミノ−ルミリングエロ−G(同78)、カヤノ
−ルエロ−N5G(同110)、スミノ−ルミリングエ
ロ−4G200%(同141)、カヤノ−ルエロ−NG
(同135)、カヤノ−ルミリングエロ−5GW(同1
27)、カヤノ−ルミリングエロ−6GW(同14
2)、スミトモファストスカ−レットA(C.I.アシ
ッドレッド8)、カヤクシルクスカ−レット(同9)、
ソ−ラ−ルビンエクストラ(同14)、ダイワニュ−コ
クシン(同18)、ウォ−タ−スカ−レット(同1
8)、ダイワ赤色102号(同18)、アイゼンボンソ
−RH(同26)、ダイワ赤色2号(同27)、スミノ
−ルレベリングブリリアントレッドS3B(同35)、
カヤシルルビノ−ル3GS(同37)、アイゼンエリス
ロシン(同51)、カヤクアシッドロ−ダミンFB(同
52)、ダイワ赤色106号(同52)、スミノ−ルレ
ベリングルビノ−ル3GP(同57)、ダイアシッドア
リザリンルビノ−ルF3G200%(同82)、アリザ
リンルビノ−ル5G(同83)、アイゼンエオシンGH
(同87)、ウォ−タ−レッド#2(同87)、ダイワ
赤色103WB(同87)、ウォ−タ−ピンク#2(同
92)、アイゼンアシッドフロキシンPB(同92)、
ダイワ赤色104号(同92)、ロ−ズベンガル(同9
4)、カヤノ−ルミリングスカ−レットFGW(同11
1)、カヤノ−ルミリングルビン3BW(同129)、
スミノ−ルミリングブリリアントレッド3BNコンク
(同131)、スミノ−ルミリングブリリアントレッド
BS(同138)、アイゼンオパ−ルピンクBH(同1
86)、スミノ−ルブリリアントレッドBコンク(同2
49)、カヤクアシッドブリリアントレッド3BL(同
254)、カヤクアシッドブリリアントレッドBL(同
265)、カヤノ−ルミリングレッドGW(同27
6)、ミツイアシッドバイオレット6BN(C.I.ア
シッドバイオレット15)、ミツイアシッドバイオレッ
トBN(同17)、ウォ−タ−バイオレット#1(同4
9)、ウォ−タ−バイオレット#5(同49)、ダイワ
紫1号(同49)、インキバイオレットL10(同4
9)、スミトモパテントピュァブル−VX(C.I.ア
シッドブル−1)、ウォ−タ−ブル−#106(同
1)、パテントブル−AF(同7)、ウォ−タ−ブル−
#9(同9)、ダイワ青色1号(同9)、インキブル−
L20(同9)、スプラノ−ルブル−B(同15)、ウ
ォ−タ−ブル−#116(同15)、オリエントソルブ
ルブル−OBC(同22)、オリエントソルブルブル−
OBX(同22)、スミノ−ルレベリングブル−4GL
(同23)、ミツイナイロンファストブル−G(同2
5)、カヤシルブル−AGG(同40)、カヤシルブル
−BR(同41)、ミツイアリザリンサフィロ−ルSE
(同43)、スミノ−ルレベリングスカイブル−Rエク
ストラコンク(同62)、ミツイナイロンファストスカ
イブル−R(同78)、スミトモブリリアントインドシ
アニン6Bh/e(同83)、サンドランシアニンN−
6B350%(同90)、ウォ−タ−ブル−#115
(同90)、ウォ−タ−ブル−#105(同90)、オ
リエントソルブルブル−OBB(同93)、スプラノ−
ルシアニン7BF(同100)、スミトモブリリアント
ブル−5G(同103)、アシッドブル−(同10
3)、アシランブリリアントブル−FFR(同10
4)、カヤノ−ルミリングウルトラスカイSE(同11
2)、カヤノ−ルミリングシアニン5R(同113)、
アイゼンオパ−ルシアニン2GLH(同158)、ダイ
ワギニアグリ−ンB(C.I.アシッドグリ−ン3)ア
シッドブリリアントミリンググリ−ン(同9)、ダイワ
グリ−ン#70(同16)、カヤノ−ルシアニングリ−
ンG(同25)、スミノ−ルミリンググリ−ンG(同2
7)、ウォ−タ−オレンジ#17(C.I.アシッドオ
レンジ56)などの酸性染料、ウォ−タ−イエロ−#2
(C.I.フ−ドエロ−3)、食品用黄色5号(C.
I.フ−ドエロ−3)食品用赤色3号(C.I.フ−ド
レッド14)、食品用青色2号(C.I.アシッドブル
−74)、食品用緑色2号(C.I.アシッドグリ−ン
5)などの食用染料、マラカイトグリ−ン(C.I.4
2000)、ビクトリアブル−FB(C.I.4404
5)、メチルバイオレットFN(C.I.4253
5)、ロ−ダミンF4G(C.I.45160)、ロ−
ダミン6GCP(C.I.45160)などの塩基性染
料がある。
【0011】顔料としては従来公知の顔料が使用でき、
具体例としては、SpecialBlack 6、同S
170、同S610、同5、同4、同4A、同550、
同35、同250、同100、Printex 150
T、同U、同V、同140U、同140V、同95、同
90、同85、同80、同75、同55、同45、同
P、同XE2、同L6、同L、同300、同30、同
3、同35、同25、同200、同A、同G(以上、デ
グサ・ジャパン(株)製)、#2400B、#235
0、#2300、#2200B、#1000、#95
0、#900、#850、#MCF88、MA600、
MA100、MA7、MA11、#50、#52、#4
5、#44、#40、#33、#32、#30、CF
9、#20B、#4000B(以上、三菱化成工業
(株)製)、MONARCH 1300、同1100、
同1000、同900、同880、同800、同70
0、MOGULL、REGAL 400R、同660
R、同500R、同330R、同300R、同99R、
ELFTEX 8、同12、BLACK PEARLS
2000(以上、米国、キャボットCo.LTD
製)、Raven7000、同5750、同5250、
同5000、同3500、同2000、同1500、同
1255、同1250、同1200、同1170、同1
060、同1040、同1035、同1020、同10
00、同890H、同890、同850、同790、同
780、同760、同500、同450、同430、同
420、同410、同22、同16、同14、同825
Oil Beads 、同H20、同C、Conduc
tex 975、同900、同SC(以上、コロンビヤ
ン・カ−ボン日本(株)製)などのカ−ボンブラック、
KA−10、同10P、同15、同20、同30、同3
5、同60、同80、同90、KR−310、同38
0、同460、同480(以上、チタン工業(株)
製)、P25(日本アエロジル(株)製)などの酸化チ
タン、BS−605、同607(以上、東洋アルミ
(株)製)、ブロンズパウダ−P−555、同P−77
7(以上、中島金属箔工業(株)製)、ブロンズパウダ
−3L5、同3L7(以上、福田金属箔工業(株)製)
などの金属粉顔料、また、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤
色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブル−、クロムグリ−
ン、酸化クロムなどの無機顔料、ハンザエロ−10G、
同5G、同3G、同4、同GR、同A、ベンジジンエロ
−、パ−マネントエロ−NCG、タ−トラジンレ−キ、
キノリンエロ−、スダ−ン1、パ−マネントオレンジ、
インダスレンブリリアントオレンジGN、パ−マネント
ブラウンFG、パラブラウン、パ−マネントレッド4
R、ファイヤ−レッド、ブリリアントカ−ミンBS、ピ
ラゾロンレッド、レ−キレッドC、キナクリドンレッ
ド、ブリリアントカ−ミン6B、ボルド−5B、チオイ
ンジゴレッド、ファストバイオレットB、ジオキサンバ
イオレット、アルカリブル−レ−キ、フタロシアニンブ
ル−、インジゴ、アシッドグリ−ンレ−キ、フタロシア
ニングリ−ンなどの有機顔料などが挙げられる。また、
この他に硫化亜鉛、珪酸亜鉛、硫酸亜鉛カドミウム、硫
化カルシウム、硫化ストロンチウム、タングステン酸カ
ルシウムなどの無機蛍光顔料、その他公知の有機蛍光顔
料が挙げられる。前記した着色剤は、単独或いは、他と
の組み合わせにより使用でき、その使用量は色調などに
よっても異なるが、水性組成物全量に対して0.1〜2
0重量%が好ましい。
【0012】ここで着色剤として顔料を用いた場合は、
分散剤を併用することが好ましいが分散剤としては、従
来一般に用いられている水溶性もしくは水可溶性樹脂
や、アニオン系もしくはノニオン系の界面活性剤などの
顔料の分散剤として用いられるもの使用できるが、例示
すれば、高分子分散剤として、アラビアゴム、トラガン
トゴムなどの天然ゴム類、サポニンなどのグルコシド
類、メチルセルロ−ス、カルボキシセルロ−ス、ヒドロ
キシメチルセルロ−スなどのセルロ−ス誘導体、リグニ
ンスルホン酸塩、セラックなどの天然高分子、ポリアク
リル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の塩、ビニル
ナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレン
スルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リン酸
塩、などの陰イオン性高分子やポリビニルアルコ−ル、
ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコ−ルなどの
非イオン性高分子などが挙げられる。また、界面活性剤
として、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル
エ−テル硫酸塩、N−アシルアミノ酸及びその塩、N−
アシルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキル
エ−テル酢酸塩、アルキルスルホカルボン酸塩、α−オ
レフィンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエ−テルリン酸塩などの陰イオン界面
活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエ−テル類、ソル
ビタンアルキルエステル類、ポリオキシエチレンソルビ
タンアルキルエステル類などの非イオン性界面活性剤が
挙げられる。これらの1種または2種以上を選択し、併
用しても使用できる。その使用量は、水性組成物全量に
対して1〜20重量%が好ましい。
【0013】更に、顔料インキの場合、顔料を水性媒体
に分散した水性インキベ−スを用いることは、顔料イン
キ製造上有利なことである。具体的には、Fuji S
PBlack 8031、同8119、同8167、同
8276、同8381、同8406、Fuji SP
Red 5096、同5111、同5193、同522
0、Fuji SP Bordeaux 5500、F
uji SP Blue 6062、同6133、同6
134、Fuji SP Green 7051、Fu
ji SP Yellow 4060、Fuji SP
Violet 9011、Fuji SP Pink
9524、同9527、FujiSP Orange
534、FUji SP Brown 3074(以
上、富士色素(株)製)、Emacol Black
CN、Emacol Blue FBB、同FB、同K
R、Emacol Green LXB、Emacol
Violet BL、Emacol Brown 3
101、EmacolCarmmine FB、Ema
col Red BS、Emacol Orange
R、Emacol Yellow FD、同IRN、同
3601、同FGN、同GN、同GG、同F5G、同F
7G、同10GN、同10G、Sandye Supe
r Black K、同C、Sandye Super
Grey B、Sandye Super Brow
n SB、同FRL、同RR、Sandye Supe
r Green L5G、同GXB、Sandye S
uper Navy Blue HRL、同GLL、同
HB、同FBL−H、同FBL−160、同FBB、S
andye Super Violet BLH/C、
同BL、Sandye Super Bordeaux
FR、Sandye Super Pink FB
L、同F5B、Sandye SuperRubine
FR、Sandye super Carmmine
FB、Sandye Super Red FFG、
同RR、同BS、SandyeSuper Orang
e FL、同R、同BO、Sandye Gold Y
ellow 5GR、同R、同3R、Sandye Y
wllow GG、同F3R、同IRC、同FGN、同
GN、同GRS、同GSR−130、同GSN−13
0、同GSN、同10GN(以上、山陽色素(株)
製)、Lio FastBlack Fx 8012、
同8313、同8169、Lio FastRed F
x 8209、同8172、Lio Fast Red
S Fx8315、同8316、Lio Fast
Blue Fx 8170、LioFast Blue
FX 8170、Lio Fast Blue S
Fx 8312、Lio Fast Green S
Fx 8314、LioWhite H201、Lio
Fast Yellow G222、同FX304
7、同R223、同FX2080、Lio Fast
OCHER RD230、Lio Fast Orag
e FX 1090、Lio FastGreen B
237 Lio Fast Blue GR228 L
io Fast Black M232 EM Whi
te H、同FX 9048、EM Yellow G
222、同FX 9005、EM Orenge O
L、EM Red BH、EM Blue 2G、EM
Black K−16(以上、東洋インキ(株)
製)、NKW−2101、同2102、同2103、同
2104、同2105、同2106、同2107、同2
108、同2117、同2127、同2137、同21
67、同2101P、同2102P、同2103P、同
2104P、同2105P、同2106P、同2107
P、同2108P、同2117P、同2127P、同2
137P、同2167P、NKW−3002、同300
3、同3004、同3005、同3007、同307
7、同3008、同3402、同3404、同340
5、同3407、同3408、同3477、同360
2、同3603、同3604、同3605、同360
7、同3677、同3608、同3702、同370
3、同3704、同3705、同3777、同370
8、(以上、日本蛍光(株)製)、コスモカラ−S 1
000Fシリ−ズ(東洋ソ−ダ(株)製)、ビクトリア
エロ− G−11、同G−20、ビクトリアオレンジ
G−16、同G−21、ビクトリアレッド G−19、
同G−22、ビクトリアピンク G−17、同G−2
3、ビクトリアグリ−ン G−18、同G−24、ビク
トリアブル− G−15、同G−25(以上、御国色素
(株)製)などが挙げられるものであり、これらは1種
又は2種以上選択して併用できるものである。
【0014】溶剤は、必須条件である水の他に各種の水
溶性有機溶剤が使用可能であり、これらはボ−ルペン用
水性インキ組成物としての種々の品質、例えば、ペン先
でのインキ乾燥防止、低温時でのインキ凍結防止などの
目的で使用するものである。具体的には、エチレングリ
コ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチレングリコ−
ル、プロピレングリコ−ル、ポリエチレングリコ−ル、
1,3−ブチレングリコ−ル、チオジエチレングリコ−
ル、グリセリンなどのグリコ−ル類や、エチレングリコ
−ルモノメチルエ−テル、ジエチレングリコ−ルモノメ
チルエ−テル、2−ピロリドンなどが使用でき、これら
は1種又は2種以上選択して併用できるものである。ま
た、その使用量はインキ組成物全量に対して2〜40重
量%が好ましい。
【0015】上記(化3)及び/または(化4)にて示
される化合物は、ボ−ル受け座の摩耗を抑制するために
使用するものである。その使用量はインキ組成物全量に
対して0.05〜8.0重量%が好ましい。R1および
R2で示されるアルキル基としては、メチル、エチル、
n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso
−ブチル、sec−ブチル、n−アミル、iso−アミ
ル、n−ヘキシル、iso−ヘキシル、1−メチル−1
−エチルプロピル、1,1−ジメチルブチル、ヘプチ
ル、オクチル、2−エチルヘキシル、2,2−ジエチル
ヘキシル、ノニル、デシル、ドデシル、ベンジル、プロ
ペニル等が挙げられる。また、上記(化3)及び/また
は(化4)にて示される化合物を混合して使用する場
合、R1、R2の組合せは任意である。
【0016】粘度調整剤の例としては、天然系のアラビ
アガム、トラガカントガム、グァ−ガム、ロ−カストビ
−ンガム、アルギン酸、カラギ−ナン、ゼラチン、カゼ
イン、キサンテンガム、デキストラン、半合成系のメチ
ルセルロ−ス、エチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセ
ルロ−ス、カルボキシメチルセルロ−ス、デンプングリ
コ−ル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、アルギン
酸プロピレングリコ−ルエステル、合成系のポリビニル
アルコ−ル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチル
エ−テル、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニ
ルポリマ−、ポリエチレンオキサイド、酢酸ビニルとポ
リビニルピロリドンの共重合体、アクリル樹脂のアルカ
リ金属塩、アクリル酸とアルキルメタクリレ−トの共重
合体などが挙げられる。これらの水溶性高分子は1種ま
たは2種以上を選択し、併用できる。
【0017】また、黴の発生によるインキ組成物の筆記
具のインキ通路におけるインキ組成物の流出阻害を抑制
するためにデヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ベンゾチ
アザリン−3−オン、安息香酸ナトリウムなどの防腐防
黴剤を適量加えることもできる。
【0018】更に、インキ組成物と接触する部分に金属
を使用している筆記具の場合、金属の腐食防止のために
ベンゾトリアゾ−ル、エチレンジアミン四酢酸などの防
蝕剤や、可溶化剤としてオレイン酸のような脂肪酸も添
加することが出来る。
【0019】本発明のインキ組成物を製造するに際して
は、従来知られている種々の方法が採用できる。例え
ば、着色材として染料を用いた場合にはタ−ボミキサ−
などの撹拌機により撹拌混合することによって、着色材
として顔料を用いた場合にはボ−ルミル、サンドグライ
ンダ−、スピ−ドラインミル、ロ−ルミル等の分散機に
より混合摩砕することによって容易に得られる。
【0020】
【作用】上記(化3)及び/または上記(化4)にて示
される化合物を添加したボ−ルペン用水性インキ組成物
が、何故ボ−ル受け座の摩耗を抑制することに効果があ
るかについては以下のように推察される。即ち、リン酸
塩構造を有する化合物は、一般に、金属に対する親和力
が強い。よって、ボ−ルペンチップに用いられる洋白、
ステンレス、超鋼等の金属に対して従来の潤滑剤よりも
大きな付着力を有するため、ボ−ルやボ−ル受け座の金
属表面に上記(化3)及び/または上記(化4)にて示
される化合物の強い付着膜を形成し、これらが高い濃度
で存在すると考えられる。この付着膜がボ−ルとボ−ル
受け座との間で潤滑剤の役割をする結果、ボ−ルとボ−
ル受け座との間の摩耗抵抗が小さくなりボ−ル受け座の
摩耗が少なくなる。よって、インキ組成物の吐出が安定
し、インキ量に見合った長筆記距離が実現できるもので
ある。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。実施例、比較例中の各インキ組成物の粘度は、50
cp未満は(株)トキメック製ELD型粘度計標準コ−
ンロ−タ−10rpmにて測定、50cp以上600c
p未満は(株)トキメック製ELD型粘度計標準コ−ン
ロ−タ−1rpmにて測定、600cp以上2000c
p未満は(株)トキメック製ELD型粘度計STロ−タ
−20rpmにて測定した。測定時の温度は25℃であ
った。尚、各実施例中単に「部」とあるのは「重量部」
を表す。
【0022】実施例1 Printex 95(カ−ボンブラック、デグサ・ジャパン(株)製) 8.0部 ジョンクリル J62(分散剤、ジョンソンポリマ−(株)製) 5.0部 プロピレングリコ−ル 13.0部 グリセリン 10.0部 CMC−ダイセル#2000(カルボキシメチルセルロ−ス、ダイセル化学工 業(株)製) 0.2部 下記(化5)にて示される化合物 6.0部 プロクセルXL−2(防腐剤、ICIジャパン(株)製) 0.1部 水 57.7部 上記各成分中CMC−ダイセル#2000以外の成分を
混合しボ−ルミル中で48時間分散処理を行った後、ガ
ァ−ガムを加えて再度5時間分散処理を行い、0.65
μmメンブランフィルタ−(アドバンテック東洋(株)
製)で粗大粒子を除去して粘度280cpの黒色水性イ
ンキ組成物を得た。
【0023】
【化5】
【0024】実施例2 ウォ−タ−ブラック#100L(オリエント化学(株)製) 35.0部 エチレングリコ−ル 13.0部 グリセリン 8.0部 カルボキシメチルヒドロキシプロピル化ガァ−ガム 0.3部 下記(化6)にて示される化合物 3.0部 プロクセルGXL(防腐剤、ICIジャパン(株)製) 0.2部 水 40.5部 上記各成分について撹拌機にて3時間混合撹拌して粘度
310cpの黒色水性インキ組成物を得た。
【0025】
【化6】
【0026】実施例3 EM Red BH(赤色水性顔料ベ−ス、東洋インキ(株)製)45.0部 グリセリン 11.0部 プロピレングリコ−ル 11.0部 プロクセルGXL 0.2部 下記(化7)にて示される化合物 5.0部 PEMULEN TR−1(アクリル酸とアルキルメタクリレ−トの共重合体 、BFGoodrich社製) 0.4 部 25%水酸化ナトリウム水溶液 0.3部 水 24.4部 上記各成分中25%水酸化ナトリウム水溶液以外を撹拌
機にて3時間混合撹拌した後、25%水酸化ナトリウム
水溶液を加え、0.3μmメンブランフィルタ−(アド
バンテック東洋(株)製)で粗大粒子を除去して粘度1
950cpの赤色水性インキ組成物を得た。
【0027】
【化7】
【0028】実施例4 NKW−3005(黄色水性顔料ベ−ス、日本蛍光化学(株)製)40.0部 エチレングリコ−ル 12.0部 グリセリン 6.0部 プロクセルGXL 0.2部 下記(化8)にて示される化合物 3.0部 カルボキシメチルヒドロキシプロピル化ガァ−ガム 0.3部 水 38.5部 上記各成分中カルボキシメチルヒドロキシプロピル化ガ
ァ−ガム以外の成分を撹拌機にて1時間混合撹拌し、そ
の後、カルボキシメチルヒドロキシプロピル化ガァ−ガ
ムを加えて再度5時間混合撹拌を行い、0.65μmメ
ンブランフィルタ−(アドバンテック東洋(株)製)で
粗大粒子を除去して粘度295cpの蛍光黄色水性イン
キ組成物を得た。
【0029】
【化8】
【0030】実施例5 NKW−2104(橙色水性顔料ベ−ス、日本蛍光化学(株)製)40.0部 グリセリン 8.0部 プロピレングリコ−ル 15.0部 プロクセルGXL 0.2部 下記(化9)にて示される化合物 0.2部 下記(化10)にて示される化合物 0.3部 ガァ−ガム 1.0部 水 35.3部 上記各成分中ガァ−ガム以外の成分を1時間混合撹拌し
た後、ガァ−ガムを加えて再度3時間撹拌して粘度87
0cpの蛍光黄色水性インキ組成物を得た。
【0031】
【化9】
【0032】
【化10】
【0033】実施例6 ビクトリアブル−G−15(青色水性顔料ベ−ス、御国色素(株)製) 45.0部 2−ピロリドン 10.0部 グリセリン 6.0部 プロクセルGXL 0.1部 上記(化9)にて示される化合物 0.1部 上記(化7)にて示される化合物 0.2部 カルボキシメチルヒドロキシプロピル化ガァ−ガム 1.1部 水 37.5部 上記各成分中カルボキシメチルヒドロキシプロピル化ガ
ァ−ガム以外の成分を混合撹拌した後、カルボキシメチ
ルヒドロキシプロピル化ガァ−ガムを加えて再度撹拌
し、0.30μmメンブランフィルタ−(アドバンテッ
ク東洋(株)製)で粗大粒子を除去して粘度1500c
pの青色水性インキ組成物を得た。
【0034】実施例7 NKW−2117(桃色水性顔料ベ−ス、日本蛍光化学(株)製)50.0部 グリセリン 8.0部 プロピレングリコ−ル 13.0部 プロクセルXL−2 0.2部 上記(化5)にて示される化合物 0.2部 上記(化10)にて示される化合物 0.3部 PEMULEN TR−1 0.6部 25%水酸化ナトリウム水溶液 0.4部 水 27.3部 上記各成分中25%水酸化ナトリウム水溶液以外を撹拌
機にて3時間混合撹拌した後、25%水酸化ナトリウム
水溶液を加えて0.2時間混合撹拌して粘度1950c
pの桃色水性インキ組成物を得た。
【0035】実施例8 フタロシアニンブル− 10.0部 ジョンクリル J62 8.0部 グリセリン 5.0部 プロピレングリコ−ル 10.0部 プロクセルXL−2 0.2部 上記(化5)にて示される化合物 0.3部 上記(化7)にて示される化合物 0.4部 ガァ−カム 1.0部 水 65.1部 上記の成分中ガァ−ガム以外をまず撹拌機にて1時間混
合撹拌した後、ダイノ−ミルで3時間分散処理を行っ
た。その後、ガァ−ガムを添加して3時間混合撹拌する
事により粘度1000cpの青色水性インキ組成物を得
た。
【0036】実施例9 レ−キレッドC 9.0部 ジョンクリル J61(分散剤、ジョンソンポリマ−(株)製) 9.0部 グリセリン 6.0部 プロピレングリコ−ル 13.0部 プロクセルXL−2 0.2部 上記(化5)にて示される化合物 1.3部 上記(化8)にて示される化合物 0.7部 ガァ−ガム 0.7部 水 60.1部 上記の成分中ガァ−ガム以外をまず撹拌機にて1時間混
合撹拌した後、ダイノ−ミルで3時間分散処理を行っ
た。その 後、ガァ−ガムを添加して3時間混合撹拌す
る事により粘度580cpの赤色水性インキ組成物を得
た。
【0037】実施例10 NKW−3008(青色水性顔料ベ−ス、日本蛍光化学(株)製)45.0部 ロ−ダミン6GCP(住友化学(株)製) 0.1部 グリセリン 8.0部 プロピレングリコ−ル 13.0部 プロクセルXL−2 0.2部 上記(化5)にて示される化合物 0.3部 下記(化11)にて示される化合物 0.7部 カルボキシメチルヒドロキシプロピル化ガァ−ガム 0.8部 水 31.7部 上記の成分中CMC−ダイセル#2000以外をまず撹
拌機にて1時間混合撹拌した後、CMC−ダイセル#2
000を添加して3時間混合撹拌する事により粘度10
50cpの青色水性インキ組成物を得た。
【0038】
【化11】
【0039】実施例11 Fuji SP Black 8551(黒色水性顔料ベ−ス富士色素(株) 製) 35.0部 グリセリン 5.0部 エチレングリコ−ル 13.0部 プロクセルXL−2 0.2部 下記(化12)にて示される化合物 0.7部 水 46.1部 上記各成分を撹拌機にて3時間混合撹拌する事により粘
度4.2cpの黒色水性インキ組成物を得た。
【0040】
【化12】
【0041】実施例12 食用青色2号(保土ヶ谷化学工業(株)製) 7.0部 グリセリン 8.0部 プロピレングリコ−ル 13.0部 プロクセルXL−2 0.2部 上記(化7)にて示される化合物 0.7部 下記(化13)にて示される化合物 0.3部 水 70.8部 上記の成分を撹拌機にて1時間混合撹拌する事により粘
度3.6cpの青色水性インキ組成物を得た。
【0042】
【化13】
【0043】実施例13 ウォ−タ−レッド#2(オリエント化学(株)製) 8.0部 グリセリン 8.0部 プロピレングリコ−ル 5.0部 プロクセルXL−2 0.2部 上記(化6)にて示される化合物 0.8部 上記(化8)にて示される化合物 0.7部 水 77.3部 上記の成分を撹拌機にて1時間混合撹拌する事により粘
度3.0cpの赤色水性インキ組成物を得た。
【0044】比較例1 実施例1において、上記(化5)にて示される化合物を
除き、その量だけ水を加えた以外は、実施例1と同様に
なして粘度275cpの黒色水性インキ組成物を得た。
【0045】比較例2 実施例3において、上記(化7)にて示される化合物を
除き、その量だけ水を加えた以外は、実施例3と同様に
して粘度1950cpの赤色水性インキ組成物を得た。
【0046】比較例3 実施例5において、上記(化9)にて示される化合物及
び上記(化10)にて示される化合物を除き、その量だ
け水を加えた以外は、実施例5と同様になして粘度86
5cpの橙色水性インキ組成物を得た。
【0047】比較例4 実施例11において、上記(化12)にて示される化合
物を除き、その量だけ水を加えた以外は、実施例11と
同様になして粘度4.1cpの黒色水性インキ組成物を
得た。
【0048】比較例5 Fuji S.P.Black 8031 30.0部 ニュ−ポ−ル50HB−5100(オキシエチレン−オキシプロピレン共重合 体、体水溶性切削油、三洋化成工業(株)製) 1.5部 プロピレングリコ−ル 12.0部 グリセリン 5.0部 プロクセルGXL 0.2部 CMC−ダイセル=2000 2.0部 水 49.3部 上記の成分を撹拌機にて3時間混合、撹拌して粘度19
50cpの黒色水性インキ組成部を得た。
【0049】比較例6 Fuji S.P.Black 8031 30.0部 ユニル−ブ70DP−950B(オキシエチレン−オキシプロピレン共重合体 、水溶性切削油、日本油脂(株)製) 0.1 部 グリセリン 10.0部 プロクセルGXL 0.2部 CMC−ダイセル=2000 2.0部 水 57.7部 上記の成分を撹拌機にて3時間混合、撹拌して粘度19
80cpの黒色水性インキ組成部を得た。
【0050】以上、実施例1〜10及び比較例1〜3、
5、6で得られたボ−ルペン用水性インキ組成物を、洋
白製ボ−ルペンチップ(水性インキボ−ルペン、K10
5、ぺんてる(株)製)を一端に取付けたポリプロピレ
ン製の中空パイプ体よりなる半透明のインキ収容管に
0.8g充填し、また、実施例11〜13及び比較例4
で得たボ−ルペン用水性インキ組成物をインキ吸蔵体が
中綿である市販の水性インキ金属チップボ−ルペン(ス
−パ−ボ−ルBH16、ぺんてる(株)製)に2.5g
充填し、それぞれ筆記距離及びボ−ル沈み量について試
験した。結果を(表1)、(表2)及び(表3)に示
す。
【0051】筆記距離:自転式連続螺旋筆記試験機(筆
記試験機 MODEL TS−4C−20 精機工業研
究所製)を用い、筆記速度7cm/sec、荷重100
g、筆記角度70°で連続筆記してインキが吐出されな
くなるまでの筆記距離を測定した。(但し、実施例1〜
10は充填したインキ組成物をすべて使用してしまっ
た。比較例1〜3、5、6は充填したインキ組成物の5
〜20%程度が残っていたが、その後はインキを吐出し
なかった)
【0052】ボ−ル沈み量:上記筆記距離試験と同様の
条件下で連続筆記を行い、筆記前のボ−ル突出長さと、
500m連続筆記後のボ−ル突出長さとの差をボ−ル沈
み量とした。尚、ボ−ル突出長さは工具顕微鏡(デジタ
ル式小型測定顕微鏡 MODEL STM−DH オリ
ンパス光学工業(株)製)を用い、ボ−ルペンチップの
小口からボ−ル先端までの長さを測定した。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係るボ−ルペン用水性インキ組成物は、ボ−ル回転によ
るボ−ル受け座の摩耗を少なくでき、ボ−ル沈みが極力
防止できるという所期の目的が充分に達成できるもので
ある。よって、これによりボ−ルペンに充填した時、イ
ンキの量に見合った本来の長筆記距離が実現されるもの
である。
フロントページの続き (72)発明者 宮下 裕志 埼玉県草加市吉町4−1−8 ぺんてる株 式会社草加工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも着色材と水と下記一般式(化
    1)及び/または(化2)にて示される化合物とからな
    るボ−ルペン用水性インキ組成物。 【化1】 【化2】
JP32624793A 1993-11-30 1993-11-30 ボ−ルペン用水性インキ組成物 Pending JPH07150094A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000160090A (ja) * 1998-11-20 2000-06-13 Sanford Rotring Holding Gmbh インキの減磨添加材および該添加材を含むインキ組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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