JPH0912959A - ボールペン用油性インキ - Google Patents
ボールペン用油性インキInfo
- Publication number
- JPH0912959A JPH0912959A JP18468395A JP18468395A JPH0912959A JP H0912959 A JPH0912959 A JP H0912959A JP 18468395 A JP18468395 A JP 18468395A JP 18468395 A JP18468395 A JP 18468395A JP H0912959 A JPH0912959 A JP H0912959A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- parts
- writing
- penmanship
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 アセチレン列炭化水素のグリコール及び/ま
たはそのエチレンオキサイド付加物を配したボールペン
用油性インキ。 【効果】書き始めから筆跡が薄かったりかすれたりせず
一定の筆跡を描くことが出来る良好なものである。
たはそのエチレンオキサイド付加物を配したボールペン
用油性インキ。 【効果】書き始めから筆跡が薄かったりかすれたりせず
一定の筆跡を描くことが出来る良好なものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボールペン用油性イン
キ、更に詳しくは筆跡先端から筆跡が薄かったりかすれ
たりせず一定濃度の筆跡を描くことが出来るボールペン
用油性インキに関するものである。
キ、更に詳しくは筆跡先端から筆跡が薄かったりかすれ
たりせず一定濃度の筆跡を描くことが出来るボールペン
用油性インキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のボールペン用油性インキは、一般
的に有機溶剤、着色剤、樹脂等より構成され、粘度70
00〜15000cpsの比較的粘調性の高いものが使
用されている。インキを吐出するボールペンチップの先
端開口部は、インキ漏れなどの問題よりインキの吐出す
る隙間をきわめて小さくしている。よって、単位筆記距
離当たりのインキの吐出量は比較的少ない。その結果、
書き味が重くなると共に着色剤を高濃度にて使用してい
るにもかかわらず、筆跡濃度が比較的薄いものであっ
た。
的に有機溶剤、着色剤、樹脂等より構成され、粘度70
00〜15000cpsの比較的粘調性の高いものが使
用されている。インキを吐出するボールペンチップの先
端開口部は、インキ漏れなどの問題よりインキの吐出す
る隙間をきわめて小さくしている。よって、単位筆記距
離当たりのインキの吐出量は比較的少ない。その結果、
書き味が重くなると共に着色剤を高濃度にて使用してい
るにもかかわらず、筆跡濃度が比較的薄いものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特に、書き始めには、
インキが流動していないためその粘調性が高く、ボール
ペンチップの筆記部材としてのボールの回転に対してイ
ンキの吐出が遅れてしまい、ボールの回転開始よりイン
キの吐出開始が遅れ、書き始めの筆跡が薄くなったり、
筆跡が途切れやすくなりかすれてしまうといった問題点
が顕著に現れるものである。しかし、このような問題点
を解決するためボールペンチップのインキの吐出する隙
間を広く設定したり、インキ粘度を低く設定し、インキ
が移動する流路を広くして吐出しやすくしようとする
と、周囲の環境の温度や湿度の変化によるインキ粘度の
低下により、インキ漏れが発生しやすくなってしまい、
これを調節するにはボールペンチップのインキ吐出口の
広さ等を厳しく管理しなくてはならず、なかなか満足の
いくものが得られにくいという問題があった。
インキが流動していないためその粘調性が高く、ボール
ペンチップの筆記部材としてのボールの回転に対してイ
ンキの吐出が遅れてしまい、ボールの回転開始よりイン
キの吐出開始が遅れ、書き始めの筆跡が薄くなったり、
筆跡が途切れやすくなりかすれてしまうといった問題点
が顕著に現れるものである。しかし、このような問題点
を解決するためボールペンチップのインキの吐出する隙
間を広く設定したり、インキ粘度を低く設定し、インキ
が移動する流路を広くして吐出しやすくしようとする
と、周囲の環境の温度や湿度の変化によるインキ粘度の
低下により、インキ漏れが発生しやすくなってしまい、
これを調節するにはボールペンチップのインキ吐出口の
広さ等を厳しく管理しなくてはならず、なかなか満足の
いくものが得られにくいという問題があった。
【0004】このような問題点を解決し得るものとし
て、オレイン酸、ポリオキシエチレンアルキルアミン、
ポリエチレングリコールモノオレエート、ポリオキシエ
チレンジオレエート、モノリシノレイングリセライド、
ポリオキシエチレンオレイルエ、ーテル、ペンタエリス
リトールジオレエート、ソルビタンオレエート等の界面
活性剤を種組み合わせるなどして添加し、ボールペンチ
ップのボールに対するインキの濡れ性を向上させ、イン
キを吐出しやすくしたものは知られている。しかし、上
述の界面活性剤を種々組み合わせるなどして添加したイ
ンキも、筆記途中での筆跡が薄くなったり、かすれたり
する現象は殆どなくなったが、書き始めの筆跡が薄くな
ったり、かすれたりする現象の防止は充分ではない。こ
うして、書き始めの筆跡が薄くなったり、かすれたりす
る現象が極力発生しないものは得られていなかった。本
発明は、書き始めから筆跡が薄かったり、かすれたりせ
ず、文字や図形の書き出し部分をはっきり描くことが出
来るボールペン用油性インキを得ることを目的とする。
て、オレイン酸、ポリオキシエチレンアルキルアミン、
ポリエチレングリコールモノオレエート、ポリオキシエ
チレンジオレエート、モノリシノレイングリセライド、
ポリオキシエチレンオレイルエ、ーテル、ペンタエリス
リトールジオレエート、ソルビタンオレエート等の界面
活性剤を種組み合わせるなどして添加し、ボールペンチ
ップのボールに対するインキの濡れ性を向上させ、イン
キを吐出しやすくしたものは知られている。しかし、上
述の界面活性剤を種々組み合わせるなどして添加したイ
ンキも、筆記途中での筆跡が薄くなったり、かすれたり
する現象は殆どなくなったが、書き始めの筆跡が薄くな
ったり、かすれたりする現象の防止は充分ではない。こ
うして、書き始めの筆跡が薄くなったり、かすれたりす
る現象が極力発生しないものは得られていなかった。本
発明は、書き始めから筆跡が薄かったり、かすれたりせ
ず、文字や図形の書き出し部分をはっきり描くことが出
来るボールペン用油性インキを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、少なく
とも有機溶剤と、着色剤と、樹脂と、アセチレン列炭化
水素のグリコール及び/またはそのエチレンオキサイド
付加物とを配したボールペン用油性インキを要旨とす
る。
とも有機溶剤と、着色剤と、樹脂と、アセチレン列炭化
水素のグリコール及び/またはそのエチレンオキサイド
付加物とを配したボールペン用油性インキを要旨とす
る。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて、有機溶剤は従来油性ボールペンに使用されるも
のなら特に限定なく使用でき、例えばエチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、ベンジルアルコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブ
チレングリコール、へキシレングリコール、テトラリ
ン、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、N−メチル−2−ピロリドン等があ
り、これらを適宜選択して単独あるいは組み合わせて使
用でき、その使用量はインキ全量に対し30〜70重量
%が好ましい。
おいて、有機溶剤は従来油性ボールペンに使用されるも
のなら特に限定なく使用でき、例えばエチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、ベンジルアルコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブ
チレングリコール、へキシレングリコール、テトラリ
ン、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、N−メチル−2−ピロリドン等があ
り、これらを適宜選択して単独あるいは組み合わせて使
用でき、その使用量はインキ全量に対し30〜70重量
%が好ましい。
【0007】着色剤としては、従来ボールペンインキ組
成物に用いられている染料が主として用いられるが、調
色、筆跡特性改良のため顔料の併用も可能である。その
具体例を挙げると染料としては、ローダミンBベース
(C.I.45170B)、ソルダンレッド3R(C.
I.21260)、メチルバイオレット2Bベース
(C.I.42535B)、ビクトリアブルーF4R
(C.I.42563B)、ニグロシンベースLK
(C.I.50415)、オリエント化学工業(株)製
の油性染料として、バリファーストイエロー#3104
(C.I.13900A)、バリファーストイエロー#
3105(C.I.18690)、オリエント スピリ
ットブラックAB(C.I.50415)、バリファー
ストブラック#3804(C.I.12195)、バリ
ファーストイエロー#1109、バリファーストオレン
ジ#2210、バリファーストレッド#1320、バリ
ファーストブルー#1605、バリファーストバイオレ
ット#1701、保土谷化学工業(株)製の油性染料と
して、スピロンブラック GMHスペシャル、スピロン
イエローC−2GH、スピロンレッドC−GH、スピロ
ンレッドC−BH、スピロンブルーBPNH、スピロン
ブルーC−RH、スピロンバイオレットC−RH、S.
P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー−111など
が例示できる。
成物に用いられている染料が主として用いられるが、調
色、筆跡特性改良のため顔料の併用も可能である。その
具体例を挙げると染料としては、ローダミンBベース
(C.I.45170B)、ソルダンレッド3R(C.
I.21260)、メチルバイオレット2Bベース
(C.I.42535B)、ビクトリアブルーF4R
(C.I.42563B)、ニグロシンベースLK
(C.I.50415)、オリエント化学工業(株)製
の油性染料として、バリファーストイエロー#3104
(C.I.13900A)、バリファーストイエロー#
3105(C.I.18690)、オリエント スピリ
ットブラックAB(C.I.50415)、バリファー
ストブラック#3804(C.I.12195)、バリ
ファーストイエロー#1109、バリファーストオレン
ジ#2210、バリファーストレッド#1320、バリ
ファーストブルー#1605、バリファーストバイオレ
ット#1701、保土谷化学工業(株)製の油性染料と
して、スピロンブラック GMHスペシャル、スピロン
イエローC−2GH、スピロンレッドC−GH、スピロ
ンレッドC−BH、スピロンブルーBPNH、スピロン
ブルーC−RH、スピロンバイオレットC−RH、S.
P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー−111など
が例示できる。
【0008】顔料としてはPRINTEX 95、同7
5、同45、同P、同XE2、(以上、デグサ.ジャパ
ン(株)製)、#2400B、#1000、#MCF8
8、MA100、MA7、MA11、#50、#40、
#30、CF9、#20B、(以上、三菱化成工業
(株)製)、RAVEN7000、同2000、同12
00、同1000、同500、同410、同14(以
上、コロンビアカーボン日本(株)製)等のカーボンブ
ラック、P25(日本アエロジル(株)製)等の酸化チ
タン、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、コ
バルトブルー、クロムグリーン、酸化クロム等の無機顔
料、ハンザイエロー10G、同5G、同3G、同4、同
GR、同A、ベンジジンイエロー、パーマネントイエロ
ーNCG、タートラジンレーキ、キノリンイエロー、ス
ダーン1、パーマネントオレンジ、インダスレンブリリ
アントオレンジGN、パーマネントブラウンFG、パラ
ブラウン、パーマネントレッド4R、ファイヤーレッ
ド、ブリリアントカーミン6B、ボルドー5B、チオイ
ンジゴレッド、ファーストバイオレットB、ジオキサン
バイオレット、アルカリブルーレーキ、フタロシアニン
ブルー、インジゴ、アシッドグリーンレーキ、フタロシ
アニングリーン等の有機顔料が挙げられる。前記した着
色剤は、単独或いは、他との組合せにより使用でき、そ
の使用量は色調等によっても異なるが、油性ボールペン
インキ組成物全量に対して10〜45重量%が好まし
い。また、染料、顔料は混合して使用することもでき
る。
5、同45、同P、同XE2、(以上、デグサ.ジャパ
ン(株)製)、#2400B、#1000、#MCF8
8、MA100、MA7、MA11、#50、#40、
#30、CF9、#20B、(以上、三菱化成工業
(株)製)、RAVEN7000、同2000、同12
00、同1000、同500、同410、同14(以
上、コロンビアカーボン日本(株)製)等のカーボンブ
ラック、P25(日本アエロジル(株)製)等の酸化チ
タン、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、コ
バルトブルー、クロムグリーン、酸化クロム等の無機顔
料、ハンザイエロー10G、同5G、同3G、同4、同
GR、同A、ベンジジンイエロー、パーマネントイエロ
ーNCG、タートラジンレーキ、キノリンイエロー、ス
ダーン1、パーマネントオレンジ、インダスレンブリリ
アントオレンジGN、パーマネントブラウンFG、パラ
ブラウン、パーマネントレッド4R、ファイヤーレッ
ド、ブリリアントカーミン6B、ボルドー5B、チオイ
ンジゴレッド、ファーストバイオレットB、ジオキサン
バイオレット、アルカリブルーレーキ、フタロシアニン
ブルー、インジゴ、アシッドグリーンレーキ、フタロシ
アニングリーン等の有機顔料が挙げられる。前記した着
色剤は、単独或いは、他との組合せにより使用でき、そ
の使用量は色調等によっても異なるが、油性ボールペン
インキ組成物全量に対して10〜45重量%が好まし
い。また、染料、顔料は混合して使用することもでき
る。
【0009】インキ粘度を上昇させたり、筆跡の定着性
を良くするために添加する樹脂としては、油性ボールペ
ンインキに使用されているものなら特に限定なく使用で
きる。一例を挙げると、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ポ
リエチレンオキサイド、ロジン樹脂、ロジン誘導体、テ
ルペン系樹脂、クマロンーインデン樹脂、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドンー
酢酸ビニル共重合物、ポリメタクリル酸エステル、ポリ
アクリル酸ポリメタクリル酸共重合物等が挙げられる。
を良くするために添加する樹脂としては、油性ボールペ
ンインキに使用されているものなら特に限定なく使用で
きる。一例を挙げると、ケトン樹脂、キシレン樹脂、ポ
リエチレンオキサイド、ロジン樹脂、ロジン誘導体、テ
ルペン系樹脂、クマロンーインデン樹脂、ポリビニルブ
チラール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドンー
酢酸ビニル共重合物、ポリメタクリル酸エステル、ポリ
アクリル酸ポリメタクリル酸共重合物等が挙げられる。
【0010】本発明の骨子であるアセチレン列炭化水素
のグリコール及び/またはそのエチレンオキサイド付加
物はあらかじめインキ溶剤と混合し使用しても、インキ
の他の組成物を混合した後から添加する方法で用いても
良い。その添加量はインキの溶剤の種類や着色剤、樹
脂、界面活性剤の種類によって影響されるので一義的で
はないが、0.1重量%以下の添加ではその他のインキ
組成物に効果を薄められてしまい、40重量%以上の添
加では他のインキ組成物との相溶性が不安定になり、そ
の結果インキ中の成分の分離を招くことになるので通常
0.1〜40重量%の添加が好ましい。アセチレン列炭
化水素のグリコール及び/またはそのエチレンオキサイ
ド付加物は、一例として3,6−ジメチル−4−オクチ
ン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル
−5−デシン−4,7−ジオール等のグリコールと、そ
のエチレンオキサイド付加物が挙げられる。最適なエチ
レンオキサイドの付加数はインキの溶剤の種類や着色
剤、樹脂、界面活性剤の種類によって影響されるので一
義的ではないが、20モル以上ではアセチレン列炭化水
素エチレンオキサイド付加物の親水性が強すぎてしま
い、他のインキ組成物との相溶性が不安定になり、その
結果インキ中の成分の分離を招くことになるので通常0
〜20モルのエチレンオキサイド付加数であることが好
ましい。
のグリコール及び/またはそのエチレンオキサイド付加
物はあらかじめインキ溶剤と混合し使用しても、インキ
の他の組成物を混合した後から添加する方法で用いても
良い。その添加量はインキの溶剤の種類や着色剤、樹
脂、界面活性剤の種類によって影響されるので一義的で
はないが、0.1重量%以下の添加ではその他のインキ
組成物に効果を薄められてしまい、40重量%以上の添
加では他のインキ組成物との相溶性が不安定になり、そ
の結果インキ中の成分の分離を招くことになるので通常
0.1〜40重量%の添加が好ましい。アセチレン列炭
化水素のグリコール及び/またはそのエチレンオキサイ
ド付加物は、一例として3,6−ジメチル−4−オクチ
ン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル
−5−デシン−4,7−ジオール等のグリコールと、そ
のエチレンオキサイド付加物が挙げられる。最適なエチ
レンオキサイドの付加数はインキの溶剤の種類や着色
剤、樹脂、界面活性剤の種類によって影響されるので一
義的ではないが、20モル以上ではアセチレン列炭化水
素エチレンオキサイド付加物の親水性が強すぎてしま
い、他のインキ組成物との相溶性が不安定になり、その
結果インキ中の成分の分離を招くことになるので通常0
〜20モルのエチレンオキサイド付加数であることが好
ましい。
【0011】本発明の油性ボールペンインキ組成物には
必要に応じて上記成分以外に、各種添加剤、界面活性剤
が使用できる。一例を挙げると、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、防錆剤の他、筆記性、運筆性改良等に用いられる
各種界面活性剤、例えば、脂肪酸塩類、高級アルコール
硫酸エステル塩類、脂肪酸硫酸エステル塩類、アルキル
アリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤、デカグ
リセリン脂肪酸エステル、ヘキサグリセリン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアル
キルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
−テル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などの非イオ
ン系界面活性剤等が挙げられる。
必要に応じて上記成分以外に、各種添加剤、界面活性剤
が使用できる。一例を挙げると、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、防錆剤の他、筆記性、運筆性改良等に用いられる
各種界面活性剤、例えば、脂肪酸塩類、高級アルコール
硫酸エステル塩類、脂肪酸硫酸エステル塩類、アルキル
アリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤、デカグ
リセリン脂肪酸エステル、ヘキサグリセリン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアル
キルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
−テル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などの非イオ
ン系界面活性剤等が挙げられる。
【0012】
【作用】本発明の油性ボールペンインキ組成物により、
書き始めから筆跡が薄かったりかすれたりせず一定の筆
跡を描くことが出来る油性ボールペンが得られる理由は
次のように考えられる。アセチレン列炭化水素のグリコ
ール及び/またはそのエチレンオキサイド付加物はアセ
チレン列炭化水素主鎖を有し、また2つ以上の水酸基を
有するグリコールもしくはそのエチレンオキサイド付加
物である。その主鎖の存在のため、通常油性ボールペン
インキに使用される有機溶剤に対して相溶性が良好であ
り、また水酸基、エーテル基を有するため、ボールペン
チップやボールの材料である金属に対して親和性があ
る。そのため、アセチレン列炭化水素のグリコール及び
/またはそのエチレンオキサイド付加物を溶有している
インキが金属ボールと親和し易くなり、金属ボールのイ
ンキの濡れ性を著しく向上させる。その結果、ボールの
回転開始とほぼ同時にインキがボールの動きに追従し、
インキが吐出され易くなる。よって、書き始めから筆跡
が薄かったりかすれたりせず一定の筆跡を描くことが出
来る油性ボールペンが得られると思われる。
書き始めから筆跡が薄かったりかすれたりせず一定の筆
跡を描くことが出来る油性ボールペンが得られる理由は
次のように考えられる。アセチレン列炭化水素のグリコ
ール及び/またはそのエチレンオキサイド付加物はアセ
チレン列炭化水素主鎖を有し、また2つ以上の水酸基を
有するグリコールもしくはそのエチレンオキサイド付加
物である。その主鎖の存在のため、通常油性ボールペン
インキに使用される有機溶剤に対して相溶性が良好であ
り、また水酸基、エーテル基を有するため、ボールペン
チップやボールの材料である金属に対して親和性があ
る。そのため、アセチレン列炭化水素のグリコール及び
/またはそのエチレンオキサイド付加物を溶有している
インキが金属ボールと親和し易くなり、金属ボールのイ
ンキの濡れ性を著しく向上させる。その結果、ボールの
回転開始とほぼ同時にインキがボールの動きに追従し、
インキが吐出され易くなる。よって、書き始めから筆跡
が薄かったりかすれたりせず一定の筆跡を描くことが出
来る油性ボールペンが得られると思われる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳細に説明す
るが、単に「部」とあるのは、重量部を示す。
るが、単に「部」とあるのは、重量部を示す。
【0014】実施例1 フェニルセロソルブ(溶剤、エチレングリコールモノフェニルエーテル) 21.0部 ベンジルアルコール 20.2部 ポリビニルピロリドン 6.0部 ハイラック222(ケトン樹脂、本州化学工業(株)製) 12.0部 スピロンバイオレットC−RH(染料、保土ヶ谷化学工業(株)製) 15.0部 バリファーストブラック802(染料、オリエント化学工業(株)製) 13.0部 バリファーストイエローAUM(染料、オリエント化学工業(株)製) 5.0部 3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール 7.8部 上記配合成分を80℃5時間攪拌して黒色インキを得
た。
た。
【0015】実施例2 フェニルセロソルブ 34.0部 ジプロピレングリコール 22.0部 ハイラック901(ケトン樹脂、日立化成工業(株)製) 6.0部 ポリビニルピロリドン 0.2部 スピロンブラックGMHスペシャル(染料、保土ヶ谷化学工業(株)製) 18.0部 バリファーストバイオレット#1701(染料、オリエント化学工業(株)製 ) 13.0部 スピロンイエローC−2GH(染料、保土ヶ谷化学工業(株)製) 6.0部 2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4、7−ジオール 0.8部 上記配合成分を80℃5時間攪拌して黒色インキを得
た。
た。
【0016】実施例3 フェニルセロソルブ 35.9部 ベンジルアルコール 25.0部 ポリビニルピロリドン 5.0部 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(界面活性剤) 0.5部 バリファーストブルー#1607(染料、オリエント化学工業(株)製) 32.0部 2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールのエチレンオ キサイド付加物 1.6部 上記配合成分を80℃5時間攪拌して青色インキを得
た。
た。
【0017】実施例4 フェニルセロソルブ 32.5部 ベンジルアルコール 20.0部 1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(溶剤) 2.0部 ハロン110H(ケトン樹脂、日立化成工業(株)製) 8.5部 S.P.T.オレンジ6(染料、保土ヶ谷化学工業(株)製) 14.7部 スピロンイエロー#530(染料、保土ヶ谷化学工業(株)製) 3.0部 スピロンレッドC−GH(染料、保土ヶ谷化学工業(株)製) 13.3部 ドデシルエタノールアミン(界面活性剤) 2.0部 3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール 4.0部 上記配合成分を80℃5時間撹拌して赤色インキを得
た。
た。
【0018】実施例5 フェニルセロソルブ 33.8部 ベンジルアルコール 17.4部 ポリビニルピロリドン 0.5部 ハイラック901(ケトン樹脂、日立化成工業(株)製) 9.0部 スピロンブルーBPNH(染料、保土谷化学工業(株)製) 26.0部 スピロンイエロー530 6.0部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(界面活性剤) 1.5部 2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール 6.3部 上記配合成分を80℃5時間攪拌して緑色インキを得
た。
た。
【0019】比較例1 実施例1において3,6−ジメチル−4−オクチン−
3,6−ジオールを除いた替わりにペンタエリスリトー
ルジオレエートを同量加えた以外は同様にして黒色イン
キを得た。
3,6−ジオールを除いた替わりにペンタエリスリトー
ルジオレエートを同量加えた以外は同様にして黒色イン
キを得た。
【0020】比較例2 実施例2において2,4,7,9−テトラメチル−5−
デシン−4,7−ジオールを除いた替わりにオレイン酸
ジグリセリドを同量加えた以外は同様にして黒色インキ
を得た。
デシン−4,7−ジオールを除いた替わりにオレイン酸
ジグリセリドを同量加えた以外は同様にして黒色インキ
を得た。
【0021】比較例3 実施例3において2,4,7,9−テトラメチル−5−
デシン−4,7−ジエチレンオキサイドを除いた替わり
にソルビタンジオレエートを同量加えた以外は同様にし
て青色インキを得た。
デシン−4,7−ジエチレンオキサイドを除いた替わり
にソルビタンジオレエートを同量加えた以外は同様にし
て青色インキを得た。
【0022】比較例4 実施例4において3,6−ジメチル−4−オクチン−
3,6−ジオールを除いた替わりにポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油を同量加えた以外は同様にして赤色インキ
を得た。
3,6−ジオールを除いた替わりにポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油を同量加えた以外は同様にして赤色インキ
を得た。
【0023】比較例5 実施例5において2,4,7,9−テトラメチル−5−
デシン−4,7−ジオールを除いた替わりにオレイン酸
を同量加えた以外は同様にして緑色インキを得た。
デシン−4,7−ジオールを除いた替わりにオレイン酸
を同量加えた以外は同様にして緑色インキを得た。
【0024】
【発明の効果】実施例1〜5及び比較例1〜5のボール
ペン用油性インキを市販の油性ボールペン本体BK10
0(ぺんてる(株)製)に各0.25g充填し、初筆カ
スレ(書き始めに筆跡が薄くなったり、かすれたりする
現象)についての試験を行った。 初筆カスレ長さ試験;筆記角度70度、筆記速度30c
m/secで上質紙に直線を描いた後、筆跡をScal
e Lupe(東海産業(株)製)で観察し、書き始め
にから、筆跡の濃度が一定になるまでの距離(初筆カス
レ長さ;単位mm)を測定した。結果を(表1)に示
す。
ペン用油性インキを市販の油性ボールペン本体BK10
0(ぺんてる(株)製)に各0.25g充填し、初筆カ
スレ(書き始めに筆跡が薄くなったり、かすれたりする
現象)についての試験を行った。 初筆カスレ長さ試験;筆記角度70度、筆記速度30c
m/secで上質紙に直線を描いた後、筆跡をScal
e Lupe(東海産業(株)製)で観察し、書き始め
にから、筆跡の濃度が一定になるまでの距離(初筆カス
レ長さ;単位mm)を測定した。結果を(表1)に示
す。
【0025】
【表1】
【0026】以上のように、本発明におけるボールペン
用油性インキは、書き始めから筆跡が薄かったりかすれ
たりせず一定の筆跡を描くことが出来る良好なものであ
る。
用油性インキは、書き始めから筆跡が薄かったりかすれ
たりせず一定の筆跡を描くことが出来る良好なものであ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも有機溶剤と、着色剤と、樹脂
と、アセチレン列炭化水素のグリコール及び/またはそ
のエチレンオキサイド付加物とを配したボールペン用油
性インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18468395A JPH0912959A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | ボールペン用油性インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18468395A JPH0912959A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | ボールペン用油性インキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0912959A true JPH0912959A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=16157552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18468395A Pending JPH0912959A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | ボールペン用油性インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0912959A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000212488A (ja) * | 1999-01-27 | 2000-08-02 | Pilot Corp | スタンプ台用インキ組成物 |
AU740476B2 (en) * | 1998-09-04 | 2001-11-08 | Trident International, Inc. | Method for reducing cavitation in impulse ink jet printing devices |
CN104109415A (zh) * | 2014-07-21 | 2014-10-22 | 常熟市协新冶金材料有限公司 | 耐低温的油基墨水 |
JP2020105273A (ja) * | 2018-12-26 | 2020-07-09 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具用水性インキ組成物およびそれを内蔵した筆記具 |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP18468395A patent/JPH0912959A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU740476B2 (en) * | 1998-09-04 | 2001-11-08 | Trident International, Inc. | Method for reducing cavitation in impulse ink jet printing devices |
JP2000212488A (ja) * | 1999-01-27 | 2000-08-02 | Pilot Corp | スタンプ台用インキ組成物 |
CN104109415A (zh) * | 2014-07-21 | 2014-10-22 | 常熟市协新冶金材料有限公司 | 耐低温的油基墨水 |
JP2020105273A (ja) * | 2018-12-26 | 2020-07-09 | 株式会社パイロットコーポレーション | 筆記具用水性インキ組成物およびそれを内蔵した筆記具 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP4129689A1 (en) | Non-aqueous ink composition, inkjet recording method, and method for manufacturing printed matter | |
JPH10176130A (ja) | 水性インキ組成物 | |
JP3904674B2 (ja) | 水性インキ用着色樹脂微粒子水性分散液 | |
JPH07196972A (ja) | ボ−ルペン用油性インキ組成物 | |
JP2017155156A (ja) | インクジェットインキ | |
JPH0912959A (ja) | ボールペン用油性インキ | |
JP2014208746A (ja) | 油性ボールペン用インキ | |
JPH0819360B2 (ja) | インクジェット用記録液 | |
JPH0912958A (ja) | ボールペン用油性インキ | |
JP2007099860A (ja) | 油性マーキングペン用インキ組成物 | |
JP2003138177A (ja) | インクジェット記録用インク | |
JPH08319446A (ja) | ボールペン用油性インキ | |
JPH09316381A (ja) | 油性ボールペン用インキ | |
JPH11246812A (ja) | ボールペン用油性インキ | |
US8013053B2 (en) | Water-based inks for ink-jet printing | |
JP2000129190A (ja) | ボールペン用油性インキ組成物 | |
JP3312213B2 (ja) | ボールペン用油性インキ | |
JPS63218779A (ja) | ボ−ルペン用顔料インキ組成物 | |
JP3559569B2 (ja) | インクジェット用記録液及びこれを用いるインクジェット記録方法並びにインクジェット記録装置 | |
JPH09124992A (ja) | ボールペン用油性インキ | |
JPH10219174A (ja) | ボールペン用油性インキ組成物 | |
JP3570120B2 (ja) | ボールペン用油性インキ組成物 | |
JPH10120957A (ja) | インキジェット記録装置用インキ組成物 | |
JP5626103B2 (ja) | ボールペン用インキ | |
JPH11286642A (ja) | 油性ボールペン用インキ組成物 |