JP2003138177A - インクジェット記録用インク - Google Patents
インクジェット記録用インクInfo
- Publication number
- JP2003138177A JP2003138177A JP2001338192A JP2001338192A JP2003138177A JP 2003138177 A JP2003138177 A JP 2003138177A JP 2001338192 A JP2001338192 A JP 2001338192A JP 2001338192 A JP2001338192 A JP 2001338192A JP 2003138177 A JP2003138177 A JP 2003138177A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- weight
- pigment
- parts
- particle size
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
が可能でありながらベタ均一性に優れ、かつ耐擦性、耐
マーカー性および耐水性に優れたインクジェット記録用
インクを提供する。 【解決手段】顔料を分散させてなるインクジェット記録
用インクであって、粒子径分布において2つのピークが
存在する顔料が用いられたもの。粒子径分布の一方のピ
ーク部が150nm以上であり、かつ他方のピーク部が
80nm以下である。平均粒子径が100nm以上の顔
料と、平均粒子径が60nm以下の顔料とが、重量比で
1:1〜1:5の範囲で混合されている。顔料の粒子径
分布において、2つのピーク部の粒子径値がともに30
0nm以下である。全重量に対して1〜20重量%の範
囲で顔料が含有されている。
Description
録用インクに関し、高濃度記録が可能でありながらベタ
均一性に優れ、かつ耐擦性、耐マーカー性および耐水性
に優れたインクジェット記録用インクに関する。
音の発生が少なく多色画像を高速で得ることができると
いう利点を有している。
ては、各種水溶性染料を水もしくは水と有機溶剤との混
合液に溶解させた染料系インクが使用されていた。しか
しながら、 染料系インクによる記録画像は、耐光性およ
び耐水性などの堅牢性が充分ではなかった。
料系インクが開発されている。しかし、染料系インクの
場合には、染料が被記録材に染着することにより発色す
るため、被記録材の表面状態が画像濃度に与える影響は
小さいが、顔料系インクの場合には、顔料が被記録材の
表面に凝集し、固着することにより発色するため、被記
録材の表面状態が画像濃度に与える影響は大きい。
によっては、画像濃度が著しく劣化し、画像品位が損な
われる。特に、コピー用紙およびボンド紙などの普通紙
は、インクジェット専用紙と異なり、紙の表面状態が一
様でないので、顔料系インクの画像濃度が低下してしま
う。
度の低下を改善するために、濃度の高い染料などを添加
するという技術が提案されている。たとえば、特開平4
−57861号公報には、カーボンブラックと染料とを
含む水性黒色インクが記載されており、このインクによ
れば、駆動条件の変動や長時間の使用でも常に安定した
吐出を行うことができ、記録画像の堅牢性に優れるとと
もに記録画像の濃度が高いという利点を有する。
として、粒子径の大きな顔料を使用する技術が提案され
ている。たとえば、特開2000−204305号公報
には、紙上インク中に0.5μm以上の粒子径を有する
粒子が存在することにより、光学濃度の上昇が大きくな
ることを見出し、さらに0.5μm以上の粒子数が6×
104 〜6×105 個/μl、かつ、5μm以上の粒子
数が50個/μl以下であれば、安定した吐出が可能で
あると記載されている。
料を添加した水性黒色インクの場合、水溶性染料が使用
されているため、顔料分散系を不安定なものにし、最悪
の場合には分散系を壊してしまうことが懸念される。ま
た水溶性染料を用いることで、完全な耐水性の記録物は
得られず、耐水性が劣るという不都合が生じる。
用するインクの場合、光学濃度が高くなる反面、色ムラ
が発生したり、耐擦性や耐マーカー性などが劣るという
不都合が発生する。
であって、普通紙を含むあらゆる紙において、高濃度記
録が可能でありながらベタ均一性に優れ、かつ耐擦性、
耐マーカー性および耐水性に優れたインクジェット記録
用インクを提供することを目的としている。
の本発明のインクジェット記録用インクは、顔料を分散
させてなるインクジェット記録用インクであって、粒子
径分布において2つのピークが存在する顔料が用いられ
たものである。これにより、高濃度記録が可能でありな
がらベタ均一性に優れ、かつ耐擦性、耐マーカー性およ
び耐水性に優れる。
粒子径分布の一方のピーク部が150nm以上であり、
かつ他方のピーク部が80nm以下である。粒子径分布
のピーク部の粒子径値が150nm以上の顔料を用いる
ことで高濃度記録が可能で、さらに粒子径分布のピーク
部の粒子径値が80nm以下の顔料を用いることにより
高濃度記録が可能でありながらベタ均一性が確保でき
る。また、粒子径分布のピーク部の粒子径値が80nm
以下の顔料は紙の繊維間の空隙に入り込むことにより、
耐擦性および耐マーカー性が向上する。
平均粒子径が100nm以上の顔料と、平均粒子径が6
0nm以下の顔料とが、重量比で1:1〜1:5の範囲
で混合されたものである。この範囲で、印刷濃度、均一
性、耐擦性および耐マーカー性にバランスよく優れる。
顔料の粒子径分布において、2つのピーク部の粒子径値
がともに300nm以下である。この範囲内で分散安定
性が優れる。
全重量に対して1〜20重量%の範囲で顔料が含有され
たものである。含有量が1重量%以下では濃度が確保で
きず、20重量%以上になるとインク組成物の粘度特性
に構造粘性が生じ、吐出安定性が確保できない。上記範
囲の含有量で、印刷濃度、吐出安定性が優れる。
用することができる顔料としては、特に限定はないが、
たとえば以下に示す顔料が好適に使用される。
は、インクジェット用インク組成物に従来から使用され
ているカーボンブラックを使用することができる。具体
的には、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチ
レンブラックおよびチャンネルブラックなどを挙げるこ
とができる。
C.I.PigmentBlue1、2、15、15:
1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、
17:1、56、60および63などを挙げることがで
きる。
は、C.I.PigmentRed1、2、3、5、
7、17、22、23、31、38、48:2(B
a)、48:2(Ca)、48:3(Sr)、48:4
(Mn)、49:1、52:2、53:1、57:1、
60:1、63:1、63:2、64:1、81、8
3、88、101、104、105、106、108、
112、114、122、123、146、149、1
66、168、170、172、177、178、17
9、185、190、193、209および219など
を挙げることができる。
は、C.I.Pigment Yellow1、3、1
2、13、14、17、24、34、35、37、4
2、53、55、81、83、95、97、98、10
0、101、104、108、109、110、11
7、120、128、138および153などが挙げら
れる。これら顔料は、顔料のぬれ性を向上させるため
に、表面処理などを施してもよい。
ブラック(C.I.PigmentBlack1)など
の黒色有機顔料、C.I.Pigment Orang
e1、2、5、7、13、14、15、16、34、3
6、38、C.I.Pigment Violet
1、2、19、32、C.I.Pigment Gre
en 1、4、36およびC.I.Pigment B
rown 3、5、25、26などを用いることもでき
る。
る顔料の含有量は、印字物に要求される色目、濃度、あ
るいは好ましいインク物性を満たすために決定されるも
のであって、顔料の比重や嵩密度によって異なり、 特に
限定されるものではないが、インク組成物全重量に対し
て、l〜20重量%が好ましく、1〜15重量%の範囲
で使用することがより好ましい。顔料含有量が1重量%
未満になると印字濃度を確保することができなくなるこ
とがあり、20重量%を超えるとインク組成物の粘度特
性に構造粘性が生じ、吐出安定性を確保することができ
なくなることがある。
れる分散剤は、アルカリ可溶型の水溶性樹脂であって、
重量平均分子量は1000〜30000が好ましく、よ
り好ましくは3000〜15000の範囲である。具体
的には、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレ
ン、ビニルナフタレン誘導体、α,β−エチレン性不飽
和カルボン酸の脂肪族アルコールエステルなどの疎水性
単量体、 またはアクリル酸、 アクリル酸誘導体、 マレイ
ン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導
体、フマール酸、フマール酸誘導体からなる群から選ば
れる2つ以上の単量体からなるブロック共重合体、グラ
フト共重合体、あるいはランダム共重合体、またはこれ
らの塩などが挙げられる。これらの樹脂は、塩基を溶解
させた水溶液に可溶のアルカリ可溶型樹脂である。さら
に、親水性単量体からなるホモポリマーおよびそれらの
塩でもよい。また、ポリビニルアルコール、カルボキシ
メチルセルロース、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデ
ヒド縮合物などの水溶性樹脂も使用することができる。
しかし、アルカリ可溶型の樹脂を用いた場合の方が、分
散液の低粘度化が可能であり、分散も容易である。
ト記録用インク全量に対して、0.1〜5重量%の範囲
で使用することが好ましい。樹脂分散剤の含有量が0.
1重量%未満になるとインク組成物を放置した場合の経
時的な顔料の分散安定性が悪化することがあり、5重量
%を超えるとインク組成物が乾燥した場合に必要となる
再分散性を得ることができないことがある。
安定性を得るためには、分散剤中の塩をイオン解離させ
やすいように、 インク全体を中性またはアルカリ性に調
整することが好ましく、pHが7〜10の範囲で使用す
ることが好ましい。
ルアミン、トリエタノールアミンなどの各種有機アミン
および水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウムなどのアルカリ金属の水酸化物等の無機塩基が挙げ
られる。
剤の種類によって異なるが、不揮発性で安定であって、
かつ保水性の高いものが好ましい。用いる塩基の量は基
本的には分散剤の酸価から計算される量から、それを中
和するに必要な塩基量として用いられる。顔料の分散性
の向上、インクのpH調整、記録性能の調整および保湿
性の向上などの目的で、酸の当量を上回る量の塩基を用
いてもよい。
様は、分散剤によってカーボンブラック等の顔料をイン
ク中に均一に分散させたものであるが、本発明で使用で
きるインクはこれに限定されない。すなわち、本発明に
おいては、表面活性基を酸化処理するか、その他の表面
処理を施したもので、分散剤が不要のタイプのカーボン
ブラックも好適に使用できる。上記に挙げたような処理
を施したカーボンブラックの表面はカルボキシル基やス
ルホン酸基がリッチになっているため、分散剤を使用し
なくても、インク中に自己分散し得る。そのようなカー
ボンブラックとしては、例えば、表面にスルホン基が結
合され、分散剤なしで水に分散させることのできるカー
ボンブラック(例えば、商品名:キャボジェット(CA
B−O−JET)200、キャボット(CABOT)社
製)や、表面にカルボキシル基が結合され、分散剤なし
で水に分散させることのできるカーボンブラック(例え
ば、商品名:キャボジェット(CAB−O−JET)3
00、キャボット(CABOT)社製、および商品名:
BONJET BLACK CW−1、オリエント化学
社製)等を挙げることができる。
れる水性媒体は、水を主体とするが、水に水溶性有機溶
剤を添加して用いるのが好ましい.水溶性有機溶剤とし
ては、たとえばメチルアルコール、エチルアルコール、
n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n
−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、te
rt−ブチルアルコールなどの炭素数1〜4のアルキル
アルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミドなどのアミド類、アセトン、ジアセトンアルコー
ルなどのケトンまたはケトンアルコール類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリアル
キレングリコール類、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、1,2,6−へキサントリオール、チオジグリコ
ール、へキシレングリコール、ジエチレングリコールな
どのアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレ
ングリコール類、グリセリン、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレン
グリコールエチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノメチルエーテルおよびトリエチレングリコールモノエ
チルエーテルなどの多価アルコールの低級アルキルエー
テル類、N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン
および1,3−ジメチルー2−イミダゾリジノンなどが
挙げられる。
ジエチレングリコールなどの多価アルコール、トリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノエチルエーテルなどの多価アルコールの低級
アルキルエーテルが好ましい。
よる泡の力を利用したバブルジェット(登録商標)方式
を採用する場合は、 インクジェット記録用インクの吐出
の安定性を得るために、 エタノール、イソプロピルアコ
ール、または多価アルコールの低級アルキルエーテル類
を添加することが効果的である。これらの溶剤を添加す
ることによってインクジェット記録用インクの薄膜抵抗
体上での発泡をより安定に行うことができる。
水溶性有機溶剤の含有量は、インク全重量の5〜60重
量%の範囲であり、好ましくは10〜50重量%の範囲
である。含有量を前記範囲にすることにより、顔料イン
クの吐出安定性を確保することができる。水溶性有機溶
剤の含有量が多すぎると乾燥不良になることがある。
は、前記の成分のほかに必要に応じて所望の物性値を持
つ記録液とするために、界面活性剤、消泡剤および防腐
剤などを添力してもよい。
チオ尿素、エチレン尿素またはそれらの誘導体を添加し
てもよい。
ン界面活性剤として、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、
アルキルエーテル硫酸塩、アルキルエステル硫酸塩、ア
ルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキルスルホン酸
塩、スルホコハク酸塩、アルキルアリルおよびアルキル
ナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルリン酸塩およびアルキルア
リールエーテルリン酸塩などがある。
ミン塩、ジアルキルアミン塩、テトラアルキルアンモニ
ウム塩、ベンザルコニウム塩、アルキルピリジニウム塩
およびイミダゾリニウム塩などが挙げられる。
ルラウリルベタイン、アルキルグリシン、アルキルジ
(アミノエチル)グリシンおよびイミダゾリニウムベタ
インなどが挙げられる。
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルアリルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレングリコール、グリセリンエステル、ソルビタン
エステル、ショ糖エステル、グリセリンエステルのポリ
オキシエチレンエーテル、ソルビタンエステルのポリオ
キシエチレンエーテル、ソルビトールエステルのポリオ
キシェチレンエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、ポ
リオキシエチレン脂肪酸アミド、アミンオキシドおよび
ポリオキシエチレンアルキルアミンなどを使用すること
ができる。
ルおよびイソプロピルアルコールなどが挙げられる。
安息香酸、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、ソル
ビン酸、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、エチレンジ
アミン四酢酸(EDTA) 、デヒドロ酢酸ナトリウム、
1,2−ベンジゾチアゾリン−3−オンおよび3,4−
イソチアゾリン−3−オンなどが挙げられる。
は、適宜制御することができるが、本発明の好ましい態
様によれば、インクジェット記録用インクの粘度は、2
5mPa・秒以下、好ましくは10mPa・秒以下(2
5℃)である。粘度がこの範囲内にあると、インクジェ
ット記録用インクを吐出ヘッドから安定に吐出させるこ
とができる。またインクジェット記録用インクの表面張
力は適宜制御することができるが、20〜50mN/m
(25℃)の範囲であることが好ましい。
法としては、水性媒体中に顔料と分散剤とを同時に添加
し、分散処理を行うことによって製造することができ
る。分散処理としては、特に限定されるものではない
が、たとえば最初に分散剤とアルカリ中和剤(pH調整
剤)および溶解助剤を水性媒体で均一な溶液にし、次に
前記溶液中に顔料を添加して分散剤成分の振とうを図る
プレミキシングを行い、さらに分散機により分散を行
い、必要に応じて遠心分離処理を行って所望の分散液を
得る。最後に、この分散液に前記の各成分を加え、撹伴
してインクとする。分散機は一般に使用される分散機な
らいかなるものでもよいが、たとえばボールミル、ロー
ルミルおよびサンドミルなどが挙げられる。
記録用インクは、各色のインクジェット記録用インクそ
れぞれについて、分散した顔料の粒子径分布を測定した
場合、ピークが2つ存在する顔料インクで構成されてい
る。
の粉砕メディアのサイズを適宜選択することによって調
整することができる。また粉砕メディアの充填率を大き
くしたり、粉砕処理時間を長くすることによっても所望
の粒子径分布を有する顔料が得られる。さらに顔料を粉
砕後、フィルターや遠心分離機を用いて、所望の粒子径
分布を有する顔料に分級してもよい。または、これらの
方法を組合せることによっても所望の粒子径分布を有す
る顔料を調整することができる。
的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下
の実施例に限定されるものではない。 (各色顔料分散液の調製) (a)ブラック分散液1の調製 スチレンーアクリル酸共重合体樹脂 4重量部 (重量平均分子量=7500;酸価=200) トリエタノールアミン 2.7重量部 イソプロピルアルコール 0.4重量部 イオン交換水 72.9重量部 上記成分を70℃の加温下で完全に溶解させた。
菱化学(株)製)20重量部を前記溶液に加え、プレミ
キシングを行った後、ボールミル(フリッチュ社製)で
カーボンブラックの粒子径分布のピーク部の粒子径値が
150nm(平均粒子径130nm)になるまで分散を
行い(ジルコニウムビーズ充填率=50%;メディア径
=0.5mm) 、0.6μmのフイルターを通し、ブラ
ック分散液1を得た。なお、粒子径測定にはマイクロト
ラックUPA(日機装社製)を使用した。 (b)ブラック分散液2の調製 上記ブラック分散液1の調製時と同一組成、同一条件で
分散を行い、カーボンブラックの粒子径分布のピーク部
の粒子径値が75nm(平均粒子径50nm)のブラッ
ク分散液2を得た。 (c)シアン分散液1の調製 スチレンーアクリル酸共重合体樹脂 4重量部 (重量平均分子量=7500;酸価=200) トリエタノールアミン 2.7重量部 イソプロピルアルコール 0.4重量部 イオン交換水 72.9重量部 上記成分を70℃の加温下で完全に溶解させた。
ールブルーFG−7330;東洋インキ(株)製)20
重量部を前記溶液に加え、プレミキシングを行った後、
ボールミル(フリッチュ社製)でフタロシアニン系青色
顔料の粒子径分布のピーク部の粒子径値が200nm
(平均粒子径150nm)になるまで分散を行い(ジル
コニウムビーズ充填率=50%;メディア径=0.5m
m) 、0.6μmのフィルターを通し、シアン分散液1
を得た。 (d)シアン分散液2の調製 上記シアン分散液1の調製時と同一組成、同一条件で分
散を行い、フタロシアニン系青色顔料の粒子径分布のピ
ーク部の粒子径値が65nm(平均粒子径40nm)の
シアン分散液2を得た。 (e)シアン分散液3の調製 上記シアン分散液1の調製時と同一組成、同一条件で分
散を行い、フタロシアニン系青色顔料の粒子径分布のピ
ーク部の粒子径値が100nm(平均粒子径80nm)
のシアン分散液3を得た。 (f)マゼンタ分散液1の調製 スチレンーアクリル酸共重合体樹脂 4重量部 (重量平均分子量=7500;酸価=200) トリエタノールアミン 2.7重量部 イソプロピルアルコール 0.4重量部 イオン交換水 72.9重量部 上記成分を70℃の加温下で完全に溶解させた。
ゲンスーパーマゼンタRE−O3;大日本インキ化学
(株)製)20重量部を前記溶液に加え、プレミキシン
グを行った後、ボールミル(フリッチュ社製)でキナク
リドン系赤色顔料の粒子径分布のピーク部の粒子径値が
180nm(平均粒子径150nm)になるまで分散を
行い(ジルコニウムビーズ充填率=50%:メディア径
=0.5mm) 、0.6μmのフィルターを通し、マゼ
ンタ分散液1を得た。 (g)マゼンタ分散液2の調製 上記マゼンタ分散液1の調製時と同一組成、同一条件で
分散を行い、キナクリドン系赤色顔料の粒子径分布のピ
ーク部の粒子径値が65nm(平均粒子径45nm)の
マゼンタ分散液2を得た。 (h)イエロー分散液1の調製 スチレンーアクリル酸共重合体樹脂 4重量部 (重量平均分子量=7500;酸価=200) トリエタノールアミン 2.7重量部 イソプロピルアルコール 0.4重量部 イオン交換水 72.9重量部 上記成分を70℃の加温下で完全に溶解させた。
トイエロー4306;大日本インキ化学(株)製)20
重量部を前記溶液に加え、プレミキシングを行った後、
ボールミル(フリッチュ社製)でジスアゾ系黄色顔料の
粒子径分布のピーク部の粒子径値が160nm(平均粒
子径100nm)になるまで分散を行い(ジルコニウム
ビーズ充填率=50%;メディア径=0.5mm) 、
0.6μmのフィルターを通し、イエロー分散液1を得
た。 (i)イエロー分散液2の調製 上記イエロー分散液1の調製時と同一組成、同一条件で
分散を行い、ジスアゾ系黄色顔料の粒子径分布のピーク
部の粒子径値が75nm(平均粒子径55nm)のイエ
ロー分散液2を得た。 (j)イエロー分散液3の調製 上記イエロー分散液1の調製時と同一組成、同一条件で
分散を行い、ジスアゾ系黄色顔料の粒子径分布のピーク
部の粒子径値が90nm(平均粒子径90nm)のイエ
ロー分散液3を得た。 (実施例1 )以下の成分を加えることによりインクジェ
ット記録用インクを調製した。
ット記録用インクを調製した。
ット記録用インクを調製した。
ット記録用インクを調製した。
ット記録用インクを調製した。
ット記録用インクを調製した。
ット記録用インクを調製した。
ット記録用インクを調製した。
ット記録用インクを調製した。
ット記録用インクを調製した。
ンクを用いて、PPC用紙(シャープ(株)社製)に記
録を行った。インクジェット記録装置は、インクジェッ
トプリンターAJ2000(シャープ(株)製)の改造
機を使用した。
果を表1に示す。 (評価1)画像濃度 各色のインクジェット記録用インクを用いて2cm×2
cmのベタ画像を形成し、1時間放置後、ベタ画像の中
心の記録濃度を、X−Rite938(日本平版機材
(株)製分光測色濃度計)にて測定し、ブラックに関し
ては、濃度が1.3以上のものを:○、濃度が1.2以
上1.3未満のものを:△、濃度が1.2未満のもの
を:×で表した。カラーに関しては、濃度が0.65以
上のものを:○、濃度が0.60以上0.65未満のも
のを:△、濃度が0.60未満のものを:×で表した。 (評価2)ベタ均一性 各色のインクジェット記録用インクを用いて2cm×2
cmのベタ画像を形成し、1時間放置後、ベタ画像の中
心および四隅の計5点の記録濃度を、X−Rite93
8(日本平版機材(株)製分光測色濃度計)にて測定
し、その数値の最大値と最小値との差が、0.05未満
の場合は:○、0.05以上0.1未満の場合は:△、
0.1以上の場合は:×とした。 (評価3)耐擦性 各色のインクジェット記録用インクを用いて2cm×2
cmのベタ画像を形成し、1時間放置後、指および消し
ゴムで擦り、指、消しゴムおよび紙が、汚れなければ:
○、汚れれば:×とした。 (評価4)耐マーカー性 各色のインクジェット記録用インクを用いて文字を印刷
し、1時間放置後、マーカーペンで印刷した文字を擦
り、にじみがなければ:○、にじみがあれば:×とし
た。
ジェット記録用インクにおいて、分散した該顔料の粒子
径分布を測定した場合、 ピークが2つ存在するインク、
すなわち、本発明に係るインクを用いた場合は、高濃度
記録が可能でありながらベタ均一性に優れ、かつ耐擦性
および耐マーカー性に優れた画像を得ることが判った。
一の粒子径分布の顔料のみを用いた場合は、高濃度記
録、ベタ均一性、耐擦性および耐マーカー性の全てを満
足するような画像は得られなかった。
紙において、高濃度記録が可能でありながらベタ均一性
に優れ、かつ耐擦性、耐マーカー性および耐水性に優れ
たインクジェット記録用インクを提供することができ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 顔料を分散させてなるインクジェット記
録用インクであって、粒子径分布において2つのピーク
が存在する顔料が用いられたことを特徴とするインクジ
ェット記録用インク。 - 【請求項2】 粒子径分布の一方のピーク部が150n
m以上であり、かつ他方のピーク部が80nm以下であ
る請求項1記載のインクジェット記録用インク。 - 【請求項3】 平均粒子径が100nm以上の顔料と、
平均粒子径が60nm以下の顔料とが、重量比で1:1
〜1:5の範囲で混合された請求項1または2記載のイ
ンクジェット記録用インク。 - 【請求項4】 顔料の粒子径分布において、2つのピー
ク部の粒子径値がともに300nm以下である請求項1
ないし3の何れか1記載のインクジェット記録用イン
ク。 - 【請求項5】 全重量に対して1〜20重量%の範囲で
顔料が含有された請求項1ないし4の何れか1記載のイ
ンクジェット記録用インク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001338192A JP4458731B2 (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | インクジェット記録用インク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001338192A JP4458731B2 (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | インクジェット記録用インク |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007038090A Division JP2007217695A (ja) | 2007-02-19 | 2007-02-19 | インクジェット記録用インク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003138177A true JP2003138177A (ja) | 2003-05-14 |
JP4458731B2 JP4458731B2 (ja) | 2010-04-28 |
Family
ID=19152724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001338192A Expired - Fee Related JP4458731B2 (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | インクジェット記録用インク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4458731B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003238859A (ja) * | 2002-02-19 | 2003-08-27 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録用インク組成物 |
JP2005017352A (ja) * | 2003-06-23 | 2005-01-20 | Fuji Photo Film Co Ltd | フレキソ印刷版の製版方法 |
JP2006045519A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-02-16 | Canon Inc | 水性インク、インクセット及び画像形成方法 |
WO2006054787A1 (en) * | 2004-11-22 | 2006-05-26 | Kao Corporation | Water-based inks for ink-jet printing |
JP2007063525A (ja) * | 2004-11-22 | 2007-03-15 | Kao Corp | インクジェット記録用水系インク |
JP2009067057A (ja) * | 2008-10-29 | 2009-04-02 | Fujifilm Corp | フレキソ印刷版の製版方法 |
US7927412B2 (en) | 2007-07-25 | 2011-04-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Pigment ink composition and coating material |
JP2012122059A (ja) * | 2010-11-18 | 2012-06-28 | Canon Inc | 画像記録方法及びインクセット |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001254039A (ja) * | 2000-01-06 | 2001-09-18 | Seiko Epson Corp | 発色性と定着性とに優れた画像を実現できるインク組成物 |
JP2002331749A (ja) * | 2001-05-10 | 2002-11-19 | Canon Inc | 液体組成物、インクセット、被記録媒体に着色部を形成する方法、インクジェット記録装置、カートリッジ及び記録ユニット |
-
2001
- 2001-11-02 JP JP2001338192A patent/JP4458731B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001254039A (ja) * | 2000-01-06 | 2001-09-18 | Seiko Epson Corp | 発色性と定着性とに優れた画像を実現できるインク組成物 |
JP2002331749A (ja) * | 2001-05-10 | 2002-11-19 | Canon Inc | 液体組成物、インクセット、被記録媒体に着色部を形成する方法、インクジェット記録装置、カートリッジ及び記録ユニット |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003238859A (ja) * | 2002-02-19 | 2003-08-27 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録用インク組成物 |
JP2005017352A (ja) * | 2003-06-23 | 2005-01-20 | Fuji Photo Film Co Ltd | フレキソ印刷版の製版方法 |
JP2006045519A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-02-16 | Canon Inc | 水性インク、インクセット及び画像形成方法 |
WO2006054787A1 (en) * | 2004-11-22 | 2006-05-26 | Kao Corporation | Water-based inks for ink-jet printing |
JP2007063525A (ja) * | 2004-11-22 | 2007-03-15 | Kao Corp | インクジェット記録用水系インク |
JP4705842B2 (ja) * | 2004-11-22 | 2011-06-22 | 花王株式会社 | インクジェット記録用水系インク |
US7927412B2 (en) | 2007-07-25 | 2011-04-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Pigment ink composition and coating material |
JP2009067057A (ja) * | 2008-10-29 | 2009-04-02 | Fujifilm Corp | フレキソ印刷版の製版方法 |
JP2012122059A (ja) * | 2010-11-18 | 2012-06-28 | Canon Inc | 画像記録方法及びインクセット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4458731B2 (ja) | 2010-04-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3484878B2 (ja) | インクジェット記録用インクユニット及びインクジェット記録方法 | |
EP0622429B1 (en) | A water-based ink, ink jet recording method using same, and equipment using same | |
JP3344212B2 (ja) | インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法 | |
JP2007197500A (ja) | 非水系顔料インク | |
JP3982030B2 (ja) | インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法 | |
JP5763914B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP2011514390A (ja) | 耐食性の改善されたインクジェットインク | |
JPH04356570A (ja) | 水性記録用インク | |
JP4458731B2 (ja) | インクジェット記録用インク | |
JP3207838B2 (ja) | スターポリマー添加剤含有インクジェット用インキ | |
JP2003335986A (ja) | インクジェット用インク組成物 | |
JPH1053741A (ja) | 水系顔料インク | |
JP2005023102A (ja) | インクセット、インクカートリッジ、記録装置、並びに記録方法 | |
JP2011515504A (ja) | ニッケルまたはニッケル合金を含むインクジェットプリントヘッドに用いる改善された耐食性を有するインクジェットインク | |
JP4190246B2 (ja) | 水性顔料インク | |
JP2002201388A (ja) | インク組成物 | |
JP2001302950A (ja) | インク組成物 | |
JPH06145570A (ja) | インクジェット記録用インクおよびインクジェット記録方法 | |
JP4484253B2 (ja) | インクジェット記録用水性インク組成物 | |
JP2007217695A (ja) | インクジェット記録用インク | |
JP2003268273A (ja) | インクジェットプリンタ用インク | |
JP2002249698A (ja) | インクジェット記録用インク | |
JP2004027139A (ja) | インクジェット用インク組成物 | |
JP2004197037A (ja) | 水性インク | |
JP2003268267A (ja) | インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040611 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060818 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060829 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061027 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061219 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070219 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070219 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070326 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20070413 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20090626 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100108 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100209 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4458731 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |