JP2006009141A - 冷間加工性と焼き入れ性に優れた電縫鋼管とその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動車および機械構造用中・高炭素鋼管には、加工性と加工後の焼き入れによって十分な強度(硬さ)を確保することが要求されている。本発明では球状化熱処理により優れた加工性と優れた焼き入れ性を有する電縫鋼管とその製造方法を提供することを目的としている。
【解決手段】 質量%でC:0.25〜0.50%、Si:0.35%以下、Mn:0.60〜1.50%、S:0.0025以下、P:0.010%以下を含み、その管軸方向に垂直な断面において最大長さが2μm以下のセメンタイトが全セメンタイトに対して面積率で60%以上であり、さらにフェライトの結晶粒の円相当直径が5μm以上であることを特徴とする冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
【選択図】 なし

Description

本発明は、自動車用部品、機械構造用部品の製造に用いる冷間加工性と焼き入れ性に優れた電縫鋼管とその製造方法に関する。
従来、冷間加工に際し、その変形抵抗を下げて冷間加工性の向上を図るためにセメンタイトの球状化焼鈍処理が行われている。この球状化焼鈍処理は、例えば特許文献1などに見られるようにAc1変態点温度以上の温度に加熱した後、10℃/h程度の超徐冷で連続冷却する方法で行われている。しかしながら、これでは処理時間が非常に長くなり工業的に不利である。一方、焼鈍時間の短縮を目的として連続冷却の冷却速度を速くしたり、あるいはAc1変態点温度の保定時間を短くするような試み行うと結果として強度、硬さが増加しいずれも軟質化の目的を達成できない。また、冷間加工後に疲労強度確保のために高周波により焼き入れを行う必要がある。一般に鋼材に高周波焼き入れ性を確保しようとすると、素材の硬さが硬くなるのが通常であり、鋼材の冷間加工性と高周波焼き入れ性は相反する性質である。特許文献2などに見られるようにC量が少ないために硬さが低く、冷間加工性には優れるが、冷間加工後の焼き入れによる硬さが確保できない。鋼材に冷間加工性と高周波焼き入れ性とを兼備させることができるが、満足できるものではない。
特開昭59−136421号公報 特開平11−124631号公報
自動車および機械構造用中・高炭素鋼管には、加工性と加工後の焼き入れによって十分な強度(硬さ)を確保することが要求されている。本発明では球状化熱処理により優れた加工性と優れた焼き入れ性を有する電縫鋼管とその製造方法を提供することを目的としている。
本発明は以下の構成を要旨とするものである。
(1)質量%でC:0.25〜0.50%、Si:0.35%以下、Mn:0.60〜 1.50%、S:0.0025%以下、P:0.010%以下を含み、その管軸方向に垂直な断面において最大長さが2μm以下のセメンタイトが全セメンタイトに対して面積率で60%以上であり、さらにフェライトの結晶粒の円相当直径が平均5μm以上であることを特徴とする冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
(2)質量%でC:0.25〜0.50%、Si:0.35%以下、Mn:0.60〜1.50%、S:0.0025%以下、P:0.010%以下を含み、
その管軸方向に垂直な断面において最大長さが2μm以下のセメンタイトが全セメンタイトに対して面積率で60%以上であり、
さらに、最大長さが2μm以下のセメンタイトの長径/短径で示されるアスペクト比が1.0以上、2.5以下であることを特徴とする冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
(3)質量%でC:0.25〜0.50%、Si:0.35%以下、Mn:0.60〜1.50%、S:0.0025%以下、P:0.010%以下を含み、
その管軸方向に垂直な断面において最大長さが2μm以下のセメンタイトが全セメンタイトに対して面積率で60%以上であり、
さらに、最大長さが2μm以下のセメンタイトの平均粒径が0.10μm以上、0.80μm以下であることを特徴とする冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
(4)質量%でC:0.25〜0.50%、Si:0.35%以下、Mn:0.60〜1.50%、S:0.0025%以下、P:0.010%以下を含み、
その管軸方向に垂直な断面において最大長さが2μm以下のセメンタイトが全セメンタイトに対して面積率で60%以上であり、
さらに、最大長さが2μm以下のセメンタイトの長径/短径で示されるアスペクト比が1.0以上、2.5以下であり、
さらに、最大長さが2μm以下のセメンタイトの平均粒径が0.10μm以上、0.80μm以下であることを特徴とする冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
(5)質量%でC:0.25〜0.50%、Si:0.35%以下、Mn:0.60〜 1.50%、S:0.0025%以下、P:0.010%以下を含み、その管軸方向に垂直な断面において9.8Nの荷重で測定した硬さがHv180以下であり、さらに最大長さが2μm以下のセメンタイトがフェライト中に分散している領域の硬さがHv200以下、フェライト領域の硬さがHv150以下であることを特徴とする冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
(6)質量%でC:0.25〜0.50%、Si:0.35%以下、Mn:0.60〜 1.50%、S:0.0025%以下、P:0.010%以下を含み、その管軸方向に垂直な断面において最大長さが2μm以下のセメンタイトが全セメンタイトに対して面積率で60%以上、フェライトの結晶粒の円相当直径が平均5μm以上で、かつ9.8Nの荷重で測定した硬さがHv180以下であり、最大長さが2μm以下のセメンタイトがフェライト中に分散している領域の 硬さがHv200以下、フェライトの硬さがHv150以下であることを特徴とする冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
(7)さらに質量%でCr:0.05〜1.00%、Mo:0.05〜1.00%、Ni:0.10〜2.00%、Cu:0.10〜2.00%、Ti:0.01〜0.20%、B:0.0005〜0.0030%以下、Mg:0.0050%以下、Ca:0.0010〜0.0100%のうち一種または二種以上を含む(1)乃至(6)のいずれかに記載の冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
(8)9.8Nの荷重で測定した最大硬さと最小硬さの差がHv50以下であることを特徴とする(1)乃至(7)のいずれかに記載の冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
(9)次式に示すDi′値が0.7以上であることを特徴とする(1)乃至(8)のいずれかに記載の冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
Di′値=(C/10)1/2(1+0.7Si)fm(1+2.16Cr)(1+3.0Mo)(1+0.36Ni)(1+0.365Cu)
m=1+3.33Mn(Mn<1.2) fm=5.1Mn−1.12(Mn≧1.2)
但し、C、Mn、Si、Cr、Mo、Ni、Cuは、各元素の含有量(質量%)
(10)電縫鋼管を(Ac1変態点温度−20℃)以上、Ac1変態点温度未満に加熱し、その温度で 50分以上、80分以下保持した後、空冷することを特徴とする(1)乃至(9)のいずれかに記載の冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管の製造方法。
(11)電縫鋼管をAc1変態点温度以上、(Ac1変態点温度+30℃)以下に加熱し、その温度で 20分以下保持した後、(Ar1変態点温度−20℃)以上、Ar1変態点温度以下まで0.01〜0.10℃/secで冷却し、その後空冷することを特徴とする(1)乃至(9)のいずれかに記載の冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管の製造方法。
(12)電縫鋼管をAc1変態点温度以上、(Ac1変態点温度+30℃)以下に加熱し、その温度で 20分以下保持した後、(Ar1変態点温度−20℃)以上、Ar1変態点温度以下まで0.1〜1.0℃/secで冷却し、その温度で5分以上、60分以下保持した後、空冷することを特徴とする(1)乃至(9)のいずれかに記載の冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管の製造方法。
この発明によれば、自動車および機械構造用部品への冷間加工に必要な良好な加工性を付与することができ、かつ焼き入れにより十分な強度上昇がなされて自動車および機械構造用部品として満足できる電縫鋼管が提供可能となる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明では化学成分、金属組織および硬さを特定条件下で組み合わせているが、以下各要件ごとに説明する。はじめに、化学成分の限定理由について説明する。
Cは自動車および機械構造用部品としての強度確保及び高周波焼き入れ性を確保するために必要な元素であるが、0.25%未満では最終製品の強度が不足し、高周波焼き入れ性も確保できない。また、0.50%を超えるとむしろ硬くなって冷間加工性の劣化を招く。従って、Cは0.25〜0.50%とする。
Siは固溶体強化により硬さの上昇を招き冷間加工性が劣化する。従って、Siは0.35%以下とした。
Mnは高周波焼き入れ性の確保に有効な元素であるが、0.60%未満ではこの効果が不十分である。一方、1.50%を超えるとむしろ硬くなって冷間加工性の劣化を招く。従って、Mnは0.60〜1.50%とする。
SはMnと結合してMnSを形成する。MnSは冷間加工において割れの発生起点となりかねない。このため、S量はできるだけ少ないことが望ましい。従って、Sは0.0025%以下とする。
Pは鋼中に不可避的に含有される成分であるが、Pは鋼中で粒界偏析や中心偏析を起こし、延性劣化の原因となるので、0.010%以下とする。
Crは高周波焼き入れ性の確保に有効な元素であるが、0.05%未満ではこの効果が不十分である。一方、1.00%を超えるとむしろ硬くなって冷間加工性の劣化を招く。従って、Crは0.05〜1.00%とする。
Moは高周波焼き入れ性の確保に有効な元素であるが、0.05%未満ではこの効果が不十分である。一方、1.00%を超えるとむしろ硬くなって冷間加工性の劣化を招く。従って、Moは0.05〜1.00%とする。
Niは高周波焼き入れ性の確保に有効な元素であるが、0.10%未満ではこの効果が不十分である。一方、2.00%を超えるとむしろ硬くなって冷間加工性の劣化を招く。従って、Niは0.10〜2.00%とする。
Cuは高周波焼き入れ性の確保に有効な元素であるが、0.10%未満ではこの効果が不十分である。一方、2.00%を超えるとむしろ硬くなって冷間加工性の劣化を招く。従って、Cuは0.10〜2.00%とする。
TiはNとの親和力が強いためにB添加した場合にBNの析出を防止し、固溶Bが確保できる。TiはB添加する場合に必要に応じて添加するが、0.01%未満では効果が不十分である。一方、0.20%を超えるとTiCの析出硬化が顕著となり、冷間加工性の劣化を招く。従って、Tiは0.01〜0.20%とする。
Bは高周波焼き入れ性の確保に有効な元素であるが、0.0005%未満ではこの効果が不十分である。一方、0.0030%を超えると粒界脆化を招く場合がある。従って、Bは0.0005〜0.0030%とする。
Mgは脱酸元素であり、酸化物を生成する。酸化物はMnSの析出核になりMnSの 微細均一分散に効果がある。0.0050%を超えても歩留まりが極端に悪くなるばかりで効果は飽和する。従って、Mgは0.0050%以下とする。
Caは、母材および電縫溶接部の介在物の形態を調整し、冷間加工性を向上するのに 有効である。Caは多すぎると鋼中の介在物が増し逆に冷間加工性を劣化させる。従って、Caは0.0010〜0.0100%とする。
次に、金属組織の限定理由について説明する。
冷間加工性はセメンタイトの形状が大きく影響し、セメンタイトを球状化にすることで軟質化し、冷間加工性が向上する。その管軸方向に垂直な断面において最大長さが2μm以下のセメンタイトが全セメンタイトに対して面積率で60%以上と限定することで硬さが著しく低下する。また、最大長さが2μm以下のセメンタイトの平均粒径が0.10μm以上、0.80μm以下と限定した。最大長さが2μm以下のセメンタイトの平均粒径が0.10μm未満では、球状化熱処理の際、固溶Cが球状セメンタイトに析出せずに、パーライトが生成し加工性を劣化させてしまう。最大長さが2μm以下のセメンタイトの平均粒径が0.80μmを超えると、ボイド発生の起点となりやすくなる。最大長さが2μm以下のセメンタイトの長径/短径で示されるアスペクト比を1.0以上、2.5以下と限定した。細長いセメンタイトは冷間加工時の塑性流動の障害となり、特に鋼材表面近傍でのボイド発生の起点となりやすいからである。セメンタイトを微細に分散させ、形態を制御することでセメンタイトからのボイド発生頻度は顕著に低下する。フェライト結晶粒の円相当直径が5μm未満では結晶粒微細化により硬さが高くなる傾向がある。従って、上記セメンタイトの形態の効果を最大限発揮するためにはフェライトの結晶粒の円相当直径を平均5.0μm以上とする。鋼管の肉厚方向および円周方向の全域においては、上記で説明した金属組織となっている。
次に、硬さの限定理由について説明する。
9.8Nの荷重で測定した硬さがHv180を超えると冷間加工性の劣化と金型への負可が大きくなり金型寿命を短くする。従って、その管軸方向に垂直な断面において9.8Nの荷重で測定した硬さがHv180以下とする。鋼管の硬さはセメンタイトとフェライトの形態による影響を受け、上記の硬さを満足するためには最大長さが2μm以下のセメンタイトがフェライト中に分散している領域の硬さがHv200以下、フェライト領域の硬さがHv150以下とすることが必要である。 鋼管の肉厚方向および円周方向の全域においては上記で説明した硬さとなっており、さらに、9.8Nの荷重で測定した最大硬さと最小硬さの差がHv50以下となる。
次に、冷間加工後の焼き入れ性の指標となるDi′値の限定理由について説明する。
Di′値=(C/10)1/2(1+0.7Si)fm(1+2.16Cr)(1+3.0Mo)(1+0.36Ni)(1+0.365Cu) …(1)
m=1+3.33Mn(Mn<1.2) fm=5.1Mn−1.12(Mn≧1.2)
但し、C、Mn、Si、Cr、Mo、Ni、Cuは、各元素の含有量(質量%)
Di′値は鋼の焼き入れ性を表す式であり、Di′値が大きくなると硬化層深さが大きくなり、焼き入れ性が良好となる。部品の疲労特性向上には高周波焼き入れ後の硬化層深さを大きくすることも効果的である。Di′値が0.7未満では高周波焼き入れ条件によっては十分な硬化層深さが得られない場合がある。従って、Di′値は0.7以上とした。
次に熱処理条件の限定理由について説明する。
鋼管を(Ac1変態点温度−20℃)以上、Ac1変態点温度未満に加熱し、その温度で50分以上、80分以下保持した後、空冷する。まず(Ac1変態点温度−20℃)以上に限定したのは(Ac1変態点温度−20℃)未満ではセメンタイトの球状化が不十分で軟質化が達成できない。一方、Ac1変態点温度を超えると、一部がオ−ステナイト化されセメンタイトの一部が再固溶される。オ−ステナイトはその後の冷却によりフェライト+パ−ライトに変態し軟質化が達成できない。以上のことから本熱処理での加熱温度を(Ac1変態点温度−20℃)以上、Ac1変態点温度未満とした。加熱時間を50〜80分に保持した理由について説明する。加熱時間が50分未満ではセメンタイトの球状化が不十分で軟質化が達成できない。一方、80分を超えるとセメンタイトの球状化は進行するが硬さの低下代は飽和してしまう。さらには熱処理時間が増すことで、製造コストが高くなる。以上のことから本熱処理での加熱時間を50以上、80分以下とする。
また、つぎのような鋼管の熱処理条件でも冷間加工性に優れた電縫鋼管が得られる。
鋼管をAc1変態点温度以上、(Ac1変態点温度+30℃)以下に加熱し、その温度で20分以下保持した後、(Ar1変態点温度−20℃)以上、Ar1変態点温度以下まで0.01〜0.10℃/secで冷却し、その後空冷する。Ac1変態点温度とAc3変態点温度の二相域加熱であってもAc3変態点温度に近い領域ではフェライトからオ−ステナイト化する比率が大きいので大部分のCがオ−ステナイト中に固溶してしまい、結局、加熱後の温度が下がった状態になるとパ−ライトになってしまうため軟質化が達成できない。これに対して、Ac1変態点温度以上、(Ac1変態点温度+30℃)以下に加熱することで、フェライトからオ−ステナイト化する比率が僅かであるために一部のCのみがオ−ステナイト中に固溶する。その温度で20分を超えるとフェライトからオ−ステナイト化する比率が大きくなるため20分以下とする。その後の 冷却では、溶け残ったセメンタイトを核にCが結合して球状化成長させるために0.01〜0.10℃/secとする。冷却終了温度は(Ar1変態点温度−20℃)以上、Ar1変態点温度以下にし、その後空冷する。
さらに、つぎのような鋼管の熱処理条件でも冷間加工性に優れた電縫鋼管が得られる。
電縫鋼管をAc1変態点温度以上、(Ac1変態点温度+30℃)以下に加熱し、その温度で20分以下保持した後、(Ar1変態点温度−20℃)以上、Ar1変態点温度以下まで0.1〜1.0℃/secで冷却し、その温度で5分以上、60分以下保持した後、空冷する。Ac1変態点温度とAc3変態点温度の二相域加熱であってもAc3変態点温度に近い領域ではフェライトから オ−ステナイト化する比率が大きいので大部分のCがオ−ステナイト中に固溶してしまい、 結局、加熱後の温度が下がった状態になるとパ−ライトになってしまうため軟質化が達成できない。これに対して、Ac1変態点温度以上、(Ac1変態点温度+30℃)以下に加熱することで、フェライトからオ−ステナイト化する比率が僅かであるために一部のCのみがオ−ステナイト中に固溶する。その温度で20分を超えるとフェライトからオ−ステナイト化する比率が大きくなるため20分以下とする。その後の冷却では、パ−ライト変態を避けるために0.1〜1.0℃/secで冷却する。冷却終了温度はパ−ライトが出現しない(Ar1変態点温度−20℃)以上、Ar1変態点温度以下とする。冷却終了温度での保持時間が5分未満では、セメンタイトの球状化が不十分で軟質化が達成できない。一方、60分を超えるとセメンタイトの球状化は進行するが硬さの低下代は飽和してしまう。さらには熱処理時間が増すことで、製造コストが高くなる。本発明のように特定の成分系と熱処理条件により冷間加工性に優れた電縫鋼管が得られる。
表1に鋼帯を連続的に管状に成形し、この管状鋼帯のエッジ部を高周波溶接によって溶接し、その後Ac3変態点以上に再加熱した電縫鋼管の化学成分と変態点を示す。変態点についてはフォ−マスタ−試験により実測した。図1に電縫鋼管を(Ac1変態点温度−20℃)以上、Ac1変態点温度未満に加熱し、その温度で50分以上、80分以下保持した後、空冷する熱処理条件を示す。図2に電縫鋼管をAc1変態点温度以上、(Ac1変態点温度+30℃)以下に加熱し、その温度で20分以下保持した後、(Ar1変態点温度−20℃)以上、Ar1変態点温度以下まで0.01〜0.10℃/secで冷却し、その後空冷する熱処理条件を示す。図3に電縫鋼管をAc1変態点温度以上、(Ac1変態点温度+30℃)以下に加熱し、その温度で 20分以下保持した後、(Ar1変態点温度−20℃)以上、Ar1変態点温度以下まで0.1〜1.0℃/secで冷却し、その温度で5分以上、60分以下保持した後、空冷する熱処理条件を示す。
表2に本発明により製造された電縫鋼管および比較で製造された電縫鋼管の特性を示す。金属組織の観察はSEMにより2000倍で6視野を観察し、セメンタイトの最大長さ、最大長さが2μm以下のセメンタイトの面積率(全セメンタイトに対して)、平均粒径、アスペクト比(長径/短径)、およびフェライトの平均結晶粒径を算出した。硬さはビッカ−ス硬度計による表面硬さを示す。荷重は9.8Nである。セメンタイトがフェライト中に分散している領域とフェライトの硬さは98mNの荷重で測定した。
本発明により製造された電縫鋼管は肉厚および円周方向の全域において、長さが2μm以下のセメンタイトが全セメンタイトに対して60%以上、長さ2μm以下のセメンタイトの平均粒径が0.10以上、0.80μm以下、長さ2μm以下のセメンタイトのアスペクト比が1.0以上、2.5以下であり、さらにフェライトの平均結晶粒径が5μm以上となる。また、肉厚および円周方向の全域において9.8Nの荷重で測定した硬さがHv180以下であり、さらに最大長さが2μm以下のセメンタイトがフェライト中に分散している領域の硬さがHv200以下、フェライト領域の硬さがHv150以下となる。さらに、肉厚および円周方向の全域において、9.8Nの荷重で測定した最大硬さと最小硬さの差がHv50以下でとなり、冷間加工性と焼き入れ性に優れた電縫鋼管を提供できることがわかる。
Figure 2006009141
Figure 2006009141
熱処理パターンを示す図である。 熱処理パターンを示す図である。 熱処理パターンを示す図である。

Claims (12)

  1. 質量%で
    C:0.25〜0.50%、Si:0.35%以下、Mn:0.60〜1.50%、S:0.0025%以下、P:0.010%以下を含み、
    その管軸方向に垂直な断面において最大長さが2μm以下のセメンタイトが全セメンタイトに対して面積率で60%以上であり、
    さらにフェライトの結晶粒の円相当直径が平均5μm以上であることを特徴とする冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
  2. 質量%で
    C:0.25〜0.50%、Si:0.35%以下、Mn:0.60〜1.50%、S:0.0025%以下、P:0.010%以下を含み、
    その管軸方向に垂直な断面において最大長さが2μm以下のセメンタイトが全セメンタイトに対して面積率で60%以上であり、
    さらに、最大長さが2μm以下のセメンタイトの長径/短径で示されるアスペクト比が1.0以上、2.5以下であることを特徴とする冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
  3. 質量%で
    C:0.25〜0.50%、Si:0.35%以下、Mn:0.60〜1.50%、S:0.0025%以下、P:0.010%以下を含み、
    その管軸方向に垂直な断面において最大長さが2μm以下のセメンタイトが全セメンタイトに対して面積率で60%以上であり、
    さらに、最大長さが2μm以下のセメンタイトの平均粒径が0.10μm以上、0.80μm以下であることを特徴とする冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
  4. 質量%で
    C:0.25〜0.50%、Si:0.35%以下、Mn:0.60〜1.50%、S:0.0025%以下、P:0.010%以下を含み、
    その管軸方向に垂直な断面において最大長さが2μm以下のセメンタイトが全セメンタイトに対して面積率で60%以上であり、
    さらに、最大長さが2μm以下のセメンタイトの長径/短径で示されるアスペクト比が1.0以上、2.5以下であり、
    さらに、最大長さが2μm以下のセメンタイトの平均粒径が0.10μm以上、0.80μm以下であることを特徴とする冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
  5. 質量%でC:0.25〜0.50%、Si:0.35%以下、Mn:0.60〜1.50%、S:0.0025%以下、P:0.010%以下を含み、
    その管軸方向に垂直な断面おいて9.8Nの荷重で測定した際の硬さがHv180以下であり、
    さらに最大長さが2μm以下のセメンタイトがフェライト中に分散している領域の硬さがHv200以下、及び
    フェライト領域の硬さがHv150以下であることを特徴とする冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
  6. 質量%でC:0.25〜0.50%、Si:0.35%以下、Mn:0.60〜1.50%、S:0.0025%以下、P:0.010%以下を含み、
    その管軸方向に垂直な断面において最大長さが2μm以下のセメンタイトが全セメンタイトに対して面積率で60%以上であり、且つ、
    フェライトの結晶粒の円相当直径が平均5μm以上であり、
    さらに、9.8Nの荷重で測定した際の硬さがHv180以下であり、
    さらに最大長さが2μm以下のセメンタイトがフェライト中に分散している領域の硬さがHv200以下、及び
    フェライト領域の硬さがHv150以下であることを特徴とする冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
  7. さらに質量%でCr:0.05〜1.00%、Mo:0.05〜1.00%、Ni:0.10〜2.00%、Cu:0.10〜2.00%、Ti:0.01〜0.20%、B:0.0005〜0.0030%以下、Mg:0.0050%以下、Ca:0.0010〜0.0100%のうち一種または二種以上を含んだことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
  8. 9.8Nの荷重で測定した最大硬さと最小硬さの差がHv50以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
  9. 次式に示すDi′値が0.7以上であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管。
    Di′値=(C/10)1/2(1+0.7Si)fm(1+2.16Cr)(1+3.0Mo)(1+0.36Ni)(1+0.365Cu)
    m=1+3.33Mn(Mn<1.2) fm=5.1Mn−1.12(Mn≧1.2)
    但し、C、Mn、Si、Cr、Mo、Ni、Cuは、各元素の含有量(質量%)
  10. 電縫鋼管を(Ac1変態点温度−20℃)以上、Ac1変態点温度未満に加熱し、その温度で50分以上、80分以下保持した後、空冷することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管の製造方法。
  11. 電縫鋼管をAc1変態点温度以上、(Ac1変態点温度+30℃)以下に加熱し、その温度で20分以下保持した後、(Ar1変態点温度−20℃)以上、Ar1変態点温度以下まで0.01〜0.10℃/secで冷却し、その後空冷することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管の製造方法。
  12. 電縫鋼管をAc1変態点温度以上、(Ac1変態点温度+30℃)以下に加熱し、その温度で20分以下保持した後、(Ar1変態点温度−20℃)以上、Ar1変態点温度以下まで0.1〜1.0℃/secで冷却し、その温度で5分以上、60分以下保持した後、空冷することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の冷間加工性と焼入れ性に優れた電縫鋼管の製造方法。
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