JP2006002183A - 厚鋼板の熱処理方法および装置 - Google Patents
厚鋼板の熱処理方法および装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006002183A JP2006002183A JP2004177393A JP2004177393A JP2006002183A JP 2006002183 A JP2006002183 A JP 2006002183A JP 2004177393 A JP2004177393 A JP 2004177393A JP 2004177393 A JP2004177393 A JP 2004177393A JP 2006002183 A JP2006002183 A JP 2006002183A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel plate
- thick steel
- roll
- induction heating
- heating device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Landscapes
- General Induction Heating (AREA)
- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Abstract
【解決手段】 熱間圧延された厚鋼板又はそれに引き続いて水冷処理された厚鋼板を誘導加熱装置を用いて加熱することによって熱処理する厚鋼板の熱処理方法において、前記誘導加熱装置2の入側において押えロール3により厚鋼板1を幅方向に部分的又は全体的に押さえて厚鋼板1を弾性変形させた状態で該誘導加熱装置2に装入し加熱する。
【選択図】 図1
Description
これに対して、熱間圧延機の下流側に誘導加熱装置を設置してオンラインで熱間圧延後の厚鋼板を誘導加熱により熱処理することにより生産性を上げる方法が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
これに対しては、誘導加熱装置に近接してピンチロールを設け、このピンチロールで機械的に板を押さえつける方法が考えられる。しかし、ピンチロールで完全に板を平坦に押さえつける方法では、極めて大きな力でピンチロールを押し下げなければならず、機械設備が大型化するだけでなく、加熱によって板の長手方向に温度差による大きな弾性変形が生じて均一加熱ができないという問題がある。
図1は本発明の実施の形態1による厚鋼板の熱処理装置の概略側面図である。この熱処理装置は、厚鋼板1の搬送ライン上に1台もしくは複数台の誘導加熱装置2を設置し、各々の誘導加熱装置2の入側、あるいは少なくとも最上流の誘導加熱装置2の入側に、厚鋼板1の幅方向中央部を押さえるロール長の短い押えロール3を搬送ロール4上に設け、この押えロール3と搬送ロール4とでピンチロールを構成するものである。すなわち、押えロール3はロール長を板幅よりも短くし、圧延鋼板1を部分的に押さえ弾性変形させるものである。なお、誘導加熱装置2はソレノイド型のものが用いられる。また、ピンチロールの一方を構成する押えロール3は自由回転するロールであり、他方の搬送ロール4は自由回転ロールでもよく、または駆動ロールでもよい。
図2は厚鋼板の変形状態の一例を示す正面図であり、図2(A)のようにピンチロール(押えロール)が無く、厚鋼板1が例えば上に凸状に反った状態で誘導加熱装置2に装入されると、誘導加熱装置2の入口部等に接触し該誘導加熱装置2を損傷させる場合があるが、図2(B)に示す本実施の形態1のようにロール長の短い押えロール3で厚鋼板1の幅方向中央部を押さえ弾性変形させた状態で装入することにより誘導加熱装置2の損傷を防止することができる。さらに、押えロール3はロール長が板幅よりも短く、また軽圧下により厚鋼板1の弾性限度内で幅方向中央部に弾性変形を与えるだけであるから、押えロール3の構造が簡単になるとともに、誘導加熱による長手方向の温度差を小さくすることができるため長手方向の弾性変形が小さくなり、したがって均一な加熱を行うことが可能となる。
図3は厚鋼板の変形状態の別の例を示す正面図である。厚鋼板1が図3(A)のように下に凸状に反っている場合には、(B)のように誘導加熱装置の入側において搬送ロール4の直上に複数の押えロール3を幅方向に設けるものである。各押えロール3はそれぞれ独立に昇降可能に構成される。昇降手段は図示していないが、公知のものであり、例えばシリンダを用いればよい。
各押えロール3によって厚鋼板1の幅方向を複数箇所で押さえることにより、下に凸状に反った厚鋼板1をほぼ平坦にすることができ、この状態で誘導加熱装置2(図1参照)に装入し加熱することができる。したがって、本実施の形態2でも押えロール3の構造は多少複雑になるものの実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、このように独立に昇降可能な押えロール3を複数設けることにより、厚鋼板1が上に凸または下に凸にどのように反っても対応することができる。
図4は本発明の実施の形態3を示す正面図である。本実施の形態3は押えロール3の形状に関するものであり、熱処理装置の構成としては図1と同様である。実施の形態1及び2では押えロール3として円筒状ロールを用いたが、本実施の形態3では中央部が端部に比べて大径とした中太状ロールを用いたものである。
厚鋼板を押えロール3で押さえる際には、弾性変形範囲内で厚鋼板が誘導加熱装置2を損傷しない程度に平坦に、望ましくは幅方向に均一に近い平坦度として、搬送ロール4と接することによる冷却が幅方向に均一に発生するような力で押さえることが望ましい。このような望ましい力で押さえた場合には、本発明の板幅より狭い押えロール3ではロールの端が厚鋼板に疵を付ける場合がある。このため、押えロール3の端が厚鋼板に疵を発生しないように、中央部を太くしてロール3と厚鋼板1との面圧が局所的に大きくならないように中太形状のロールとしている。したがって、このような中太形状の押えロール3とすることにより、厚鋼板に疵を発生させることはない。
図5は本発明の実施の形態4における押えロールの作用説明図である。熱処理装置の構成としては図1と同様である。本実施の形態4では押えロール3を板幅よりも長くしたものである。ただし、ロール径を細くしてロールの撓みを利用して厚鋼板1の幅方向を全体的に押さえるものである。図5(A)は比較例であり、押えロール3を径が太く剛性の高いロールとしたものである。このような径が太く剛性の高い押えロール3で厚鋼板1の全幅を押さえ、平坦化させるには大きな力が必要であるが、図5(B)の本実施の形態4のように径の細い剛性の低い押えロール3を用いて厚鋼板1を押さえることにすると、押さえ力は小さな力ですむことになる。厚鋼板1はその全幅を押さえられ、完全に平坦化するのではなく弾性変形させた状態(歪を残した状態)で誘導加熱装置2に装入し加熱される。この細径の押えロール3の直径は300mm以下で、ロール長さは板幅+4m(片側では2m)未満が望ましい。
これは、ピンチロールで厚鋼板を押さえた際に、押えロールが300mmを超えて太く剛性が大きい場合には、押えロールの変形が不足して、元の板の変形が左右で対称でない場合に板を蛇行させてしまうためである。
また、押えロール径を300mm以下にして、板とロールの変形を十分にした場合に、板幅よりもロールが長すぎる場合には、ピンチロールの変形が過大になり、対になる搬送ロールと接触して平坦化が不十分になることによる。
表1に実施例1〜4及び比較例(従来例)で使用した押えロールの寸法、本数、押え力、押えロール部の反り高さ、誘導加熱装置内の反り高さを示す。
実施例3と4は、実施の形態4に示したように長さが5000mmと板幅よりも長くしたもので、直径のみ300mmと250mmに変えたもの(1本ロール)を使用した。
また、比較例(従来例)として、比較例1は長さ6500mm、直径250mmの1本ロール、比較例2は長さ3000mm、直径350mmの1本ロールを用いた。
また、押えロール部反り高さは、同様に、押えロールで押さえている位置での最大の反り高さを示す。
実施例1〜4では、押え力を小さなものとすることができている。これは、押えロールの押し付け位置で板が若干の変形を残していれば、押し付け力が小さくてすむということを利用しているからである。
そのため、実施例2のように押えロールの形状を、中央で直径300mm、端で260mmとし、滑らかに径を変えるような中太ロールにすることで、ロール跡(表面疵)は発生しなくなった。
特に、実施例4のように、直径を250mmまで細くした場合は、ロールの長さが板幅よりも3m長い場合までは加熱装置内の反り高さを小さくできたが、板幅よりも4m長い比較例1では、押えロールが搬送ロールに接触し十分に押さえることができなかった。
ロール径を350mmとした比較例2では反りは十分に押さえることができた。しかし、比較例2で8枚の板を押さえた際に1枚の板の左右が対称でなく蛇行した。同じ形状の板を実施例1で処理したところ、反りは表の通りで、蛇行も発生せず問題はなかった。
Claims (6)
- 熱間圧延された厚鋼板又はそれに引き続いて水冷処理された厚鋼板を誘導加熱装置を用いて加熱することによって熱処理する厚鋼板の熱処理方法において、
前記誘導加熱装置の入側において押えロールにより厚鋼板を幅方向に部分的又は全体的に押さえて厚鋼板を弾性変形させた状態で該誘導加熱装置に装入し加熱することを特徴とする厚鋼板の熱処理方法。 - 厚鋼板の搬送ライン上に少なくとも1台の誘導加熱装置を設置し、該誘導加熱装置の入側に搬送ロールとピンチロールを構成する押えロールを設け、該押えロールの長さを板幅よりも小さくしたことを特徴とする厚鋼板の熱処理装置。
- 前記押えロールの形状を中央で太く、両端で小径としたことを特徴とする請求項2記載の厚鋼板の熱処理装置。
- 前記押えロールを厚鋼板の幅方向中央部に配置したことを特徴とする請求項2又は3記載の厚鋼板の熱処理装置。
- 前記押えロールを厚鋼板の幅方向に複数配置したことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の厚鋼板の熱処理装置。
- 厚鋼板の搬送ライン上に少なくとも1台の誘導加熱装置を設置し、該誘導加熱装置の入側に搬送ロールとピンチロールを構成する押えロールを設け、該押えロールは、板幅より長く、かつ板幅+4m未満の長さであり、直径が300mm以下であることを特徴とする厚鋼板の熱処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004177393A JP2006002183A (ja) | 2004-06-15 | 2004-06-15 | 厚鋼板の熱処理方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004177393A JP2006002183A (ja) | 2004-06-15 | 2004-06-15 | 厚鋼板の熱処理方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006002183A true JP2006002183A (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=35770829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004177393A Pending JP2006002183A (ja) | 2004-06-15 | 2004-06-15 | 厚鋼板の熱処理方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006002183A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102251083A (zh) * | 2010-05-19 | 2011-11-23 | 本特勒尔汽车技术有限公司 | 用于长形材料的热处理的夹紧装置和方法 |
CN102839262A (zh) * | 2011-06-20 | 2012-12-26 | 富士电子工业株式会社 | 高频加热装置的被加热物支承装置 |
-
2004
- 2004-06-15 JP JP2004177393A patent/JP2006002183A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102251083A (zh) * | 2010-05-19 | 2011-11-23 | 本特勒尔汽车技术有限公司 | 用于长形材料的热处理的夹紧装置和方法 |
CN102251083B (zh) * | 2010-05-19 | 2013-08-21 | 本特勒尔汽车技术有限公司 | 用于长形材料的热处理的夹紧装置和方法 |
CN102839262A (zh) * | 2011-06-20 | 2012-12-26 | 富士电子工业株式会社 | 高频加热装置的被加热物支承装置 |
CN102839262B (zh) * | 2011-06-20 | 2016-01-27 | 富士电子工业株式会社 | 高频加热装置的被加热物支承装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2010029943A (ja) | 鋼板の製造方法 | |
WO2014034931A1 (ja) | 連続焼鈍設備の急速加熱装置 | |
JP5797011B2 (ja) | ローラレベラを用いた金属板の処理設備および処理方法 | |
JP2011098393A (ja) | 厚鋼板の熱処理装置及び方法並びに厚鋼板の製造方法及びその製造ライン | |
JP5924320B2 (ja) | 熱間仕上圧延における熱延鋼板の先端上反り低減方法 | |
JP2006002183A (ja) | 厚鋼板の熱処理方法および装置 | |
JP6083156B2 (ja) | 連続焼鈍設備の急速加熱装置および急速加熱方法 | |
JP2011020145A (ja) | 金属帯の通板位置制御装置および方法 | |
JP4581418B2 (ja) | 厚鋼板の熱処理方法 | |
JP2003129130A (ja) | 厚鋼板の熱処理装置 | |
JP4827383B2 (ja) | 厚鋼板の熱処理方法及びその装置 | |
JP4760022B2 (ja) | 厚鋼板の熱処理装置及び方法並びに厚鋼板の製造方法 | |
JP2001105006A (ja) | 厚鋼板の製造方法およびその装置 | |
JP3791454B2 (ja) | 厚鋼板の製造方法および製造設備 | |
JP4066603B2 (ja) | 鋼材の熱処理方法 | |
KR20060118587A (ko) | 강판의 열처리장치와 그것을 구비한 강판의 제조라인 | |
JP4714628B2 (ja) | 厚鋼板の冷却設備列及び冷却方法 | |
KR102685815B1 (ko) | 강판의 제조 설비 및 제조 방법 | |
JP2008213015A (ja) | 冷延鋼板の製造方法および鋼板の連続処理ライン | |
JP5050940B2 (ja) | 熱可塑性シートの加工装置 | |
JP2003094114A (ja) | 金属板形状の矯正装置 | |
JP2783299B2 (ja) | 連続焼鈍炉の温度制御方法 | |
JP5888515B2 (ja) | 鋼板の急速加熱方法および急速加熱装置 | |
JP2000042632A (ja) | テンションレベラならびにストリップの矯正方法 | |
JP6168006B2 (ja) | 連続焼鈍炉用ハースロール設備およびその制御方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070320 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090730 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090804 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090929 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091027 |