JP2005536656A - ３種の異なる顔料を含む被覆物を含む塗工紙 - Google Patents

Abstract

本発明はカラー及び単色の複写機及びプリンターにおける優れた作業性及び印刷品質を有する光沢電子写真塗工紙を提供する。塗工紙製品は少なくとも一面が着色被覆物で被覆された紙基材を含む。着色被覆物は少なくとも３種の異なる顔料とバインダーの混合物からなる。被覆物は更に滑剤を含んでもよい。必要により、被覆配合物は蛍光増白剤、消泡剤及び増粘剤を含んでもよい。加えて、本発明の光沢電子写真塗工紙はカラー及び単色の電子写真画像形成用途で優れたトナー付着を与える。

Description

本発明は優れた複写機作業性及びプリント品質を与える電子写真光沢塗工紙に関する。特に、少なくとも３種の異なる顔料及びバインダーの混合物を含む着色顔料で少なくとも一面が被覆された紙基材が提供される。

電子写真印刷に適した光沢塗工紙は未塗工紙グレードと較べてそれらの優れた画像品質及びトナー付着性のために需要がある。光沢塗工シートの表面はカレンダ掛け操作の結果として非常に平滑である。高い平滑性は多くの有利な画像形成性能の原因と考えられるが、それはまたシート供給デジタル装置、例えば、カラー複写機及びレーザープリンター並びにカラーレーザープリンター中の光沢塗工紙の走行性に難点を呈する。塗工紙はまたカラー複写機更には若干高速の白黒複写機中の高い溶融定着温度のために膨れを一層受け易い。下記の塗工紙デザインが文献に提案されていた。
WO 00/40424は多層コピー塗工紙を開示しており、これはベース紙層と外部トップコート層の間に、断熱層を有する。断熱層はバインダーとともに10％〜70％の炭酸カルシウム、90％〜30％の完全又は部分焼成クレー及び０％〜30％のサチン白を含む。
米国特許第4,301,210号は水性アンダーコート層及び水性オーバーコート層を含む高品質キャスト塗工紙を開示している。アンダーコート層はブレードコーティングを使用して適用された。オーバーコート層はキャスト被覆方法を使用して適用された。オーバーコート層は38℃以上のガラス転移温度を有するポリマーラテックスを含む。オーバーコートはポリマーラテックスのガラス転移温度以下の温度で乾燥された。光沢仕上げがオーバーコート表面をポリマーラテックスのガラス転移温度より高い温度で鏡面仕上げ処理にかけることにより得られた。
米国特許第4,317,849号は少なくとも38℃のガラス転移温度を有する合成ポリマーラテックス(A)及び５〜25℃のガラス転移温度を有する合成ポリマーラテックス(B)を含む水性被覆物を含む高光沢塗工紙を開示している。Ａ対Ｂの重量比は1/0.1〜1/1である。被覆表面がポリマーラテックスＡのガラス転移温度より高い温度で熱ロールカレンダ掛けにかけられた。

米国特許第5,360,657号は最初に顔料被覆層を適用し、少なくとも80℃の二次転移温度及び100nmより小さい粒子サイズを有する熱可塑性ラテックスを適用することにより印刷塗工紙を製造する方法を開示している。高光沢が滑剤を表面層に添加し、10〜30℃でカレンダ掛けすることにより得られる。
EP 1,045,068 A2は高光沢及び高白色度を有する塗工紙製品を開示している。紙基材の少なくとも一面が有効量（14-35重量％）のプラスチック顔料を含む水性被覆配合物で被覆され、スーパーカレンダ装置中で仕上げられる。
米国特許第5,965,315号は電子写真用の転写シートを開示しており、これは多孔性の樹脂を含む層で被覆された基材を含む。被覆された層は0.5〜50マイクロメートルの表面平均細孔直径を有する。転写シートはまだら及びドット並びに黒色部分と画像部分の間の最小光沢コントラストを排除することができると言われている。
米国特許第5,254,403号は基材と(a)ラテックスを生成することができるポリマー、(b)多糖、及び(c)オキシアルキレンモノマーを含むポリマーの混合物を含む画像受容層とを含む記録シートを開示している。記録シートはインクジェット画像形成方法及び電子写真画像形成方法の両方における使用に適している。
米国特許第5,952,082号は電子写真複写に特に適している塗工紙を開示している。塗工紙は電子写真方法のためにつくられた通常の塗工紙よりも相対的に少ない被覆物及び相対的に多い繊維を含む所定の基本重量を有する。塗工シートは約45のTAPPI 75°光沢値を得るためにカレンダ掛けされる。塗工シートは限界低温で紙上の乾燥トナーの良好な溶融定着を有すると言われている。典型的な性質は以下のとおりである：光沢45；白色度87；不透明性91.5（70#紙について）；及びパーカープリント平滑性2.1-2.3。

米国特許第4,198,471号は熱可塑性ポリマー及び熱硬化性ポリマーの組み合わせを含む顔料系を使用する印刷塗工紙を開示している。熱硬化性樹脂の量は改良されたインキ受容性及び紙光沢を与えるために顔料固形分の少なくとも約25重量%であることが好ましい。熱硬化性樹脂の量は仕上げ印刷紙が500PLI未満のカレンダ掛け圧力を使用して少なくとも約40のガードナー75°光沢を有するように顔料固形分の75重量%以下であることが好ましい。
米国特許第5,846,637号は(1)セルロース物質、(2)基材の一表面と接触する第一帯電防止被覆層、(3)帯電防止層の上の第二トナー受容被覆物、及び(4)基材の裏面と接触する第三引張調節被覆物を含むゼログラフィー写真塗工紙を開示している。
米国特許第4,778,711号は定着中の膨れを低減する電子写真画像転写塗工紙を開示している。電子写真画像転写塗工紙は2.0マイクロメートル以下の中心線平均表面粗さ及び4,000秒未満の空気透過性を有する。
従来技術の被覆デザインのいずれもが高速複写機における膨れ、供給ジャムの欠点を解消しない。本発明の目的は電子写真塗工紙のこれらの性能欠点に取り組むことである。

本発明の目的は電子写真複写機及びプリンター中の優れた走行性を有する光沢塗工紙を提供することである。目的はまた優れた画像品質及び改良された膨れ抵抗性を得ることである。塗工紙製品は少なくとも一面が着色被覆物で被覆された紙基材を含む。着色被覆物は光沢仕上げだけでなく、紙に増進された走行性を与える粗い表面を有する。
別の実施態様において、着色被覆物は紙基材表面の両面に適用し得る。

着色被覆物は少なくとも３種の異なる顔料及びバインダーの混合物からなる。別の実施態様において、４種の異なる顔料が被覆組成物中に含まれる。更に別の実施態様において、５種の異なる顔料が被覆組成物中に含まれる。更に別の実施態様において、６種の異なる顔料が被覆組成物中に含まれる。
更に、ステアリン酸カルシウムの如き滑剤が被覆組成物混合物に添加される。必要により、被覆配合物は蛍光増白剤、消泡剤及び増粘剤を含んでもよい。
顔料混合物は炭酸カルシウム、クレー、プラスチック顔料、TiO₂、焼成クレー及びポリメチルメタクリレートビーズを含む群から選ばれた顔料粒子を含む。バインダー樹脂ブレンドは酢酸ビニルアクリレートコポリマー、スチレンアクリレートコポリマー及びスチレンブタジエンアクリルコポリマーからなる群から選ばれる。バインダー樹脂のガラス転移温度は-5℃から30℃までである。光沢EP塗工紙のスコット内部結合強さは150から500までである。パーカープリント表面は0.80-2.0の範囲である。デルタ摩擦係数は0.06〜0.20の範囲である。加えて、本発明の光沢電子写真塗工紙はカラー電子写真画像形成用途及び単色電子写真画像形成用途で優れたトナー付着を与える。
本発明の電子写真塗工紙は45-85％の範囲であるTAPPI 75°光沢を与える。更に、本発明の電子写真塗工紙は高い膨れ抵抗性を示す。

本発明は優れた走行性及び画像品質を有する電子写真印刷用の光沢塗工紙を提供する。被覆基材の選択が重要である。何とならば、基材の性質が塗工製品の性能に影響し得るからである。
高いスコット内部結合強さ値が好ましい。何とならば、高い内部結合強さ値を有する紙基材が塗工紙の膨れ抵抗性に有益であるからである。スコット内部結合強さ試験はシート型標本を迅速に離層するのに必要とされるエネルギーを測定する。スコット内部結合強さ値は紙構造欠陥、例えば、表面の白むら、膨れ又はシートの内部内の離層と相関関係があるであろう。スコット内部結合強さ試験に関するTAPPI試験方法はT569 pm-00である。詳しくは、本発明のスコット内部結合強さ値に好ましい範囲は150〜500の範囲である。塗工紙の白色度は基材紙の白色度に大きい程度に依存するので、最終製品で高い白色度を得るために、原紙の白色度はかなり高いことを必要とする。

原紙の地合指数は70より大きいことが好ましい。地合指数の低い値を有する紙は紙品質が一様ではない。シートにわたって不均等な多孔度値を有する紙基材は光沢まだらの形成を一層受け易い。加えて、原紙の電気的性質が静的転写画像形成方法及び静電転写画像形成方法の制御に重要である。表面抵抗率があまりにも高い場合、過剰の静電荷が蓄積されることがあり、これが多くの供給妨害及び複写機妨害をもたらし得る。しかしながら、表面抵抗率があまりにも低い場合、又は紙表面の導電性があまりにも高い場合、不完全なトナー転写が生じ得る。それ故、表面抵抗率特性は慎重に調節されるべきである。典型的には、原紙の表面抵抗率は本発明の被覆物の適用の前に1x10¹⁰オーム／□から1x10¹²オーム／□までの範囲である。
顔料被覆物用のバインダー樹脂は酢酸ビニルアクリレートコポリマー、スチレンアクリレートラテックス、及びスチレンブタジエンコポリマーからなる群から選ばれる。大比率の顔料が被覆配合物中に使用されるので、バインダー樹脂の結合強さは良好なトナー付着を与えるのに充分であるべきである。バインダー樹脂は顔料及びトナー粒子を良く結合することができる優れた接着性を有する必要がある。バインダー樹脂が充分な結合強さを有しない場合、不十分なトナー付着そして更には定着器タッキングが生じ得る。加えて、バインダー樹脂は被覆仕上げの光沢化を促進することができる必要がある。バインダー樹脂を選択するのに重要な一つのパラメーターはガラス転移温度である。バインダー樹脂のガラス転移温度の好ましい範囲は-5℃〜30℃である。酢酸ビニルアクリレートコポリマーの例として、レシン25-1155、レシン25-1151（これらは両方ともナショナル・スターチ・アンド・ケミカル社（ブリッジウォーター、ニュージャージー）から市販されている）、エアーフレックス100HS、エアーフレックス110、エアーフレックス144、エアーフレックス192、エアーフレックス315、エアーフレックス460、エアーフレックス1082、エアーフレックスEN1165（これらは全てエアー・プロダクツ・アンド・ケミカルズ社（アレンタウン、ペンシルバニア）から市販されている）が挙げられる。スチレンアクリレートコポリマー及びスチレンブタジエンアクリルコポリマーの例として、BASF（マウント・オリーブ、ニュージャージー）から市販されているアクロナール樹脂、ダウ・ケミカル社（ミッドランド、ミシガン）から市販されているXU31301.50、XU31314.50、XU31334.50、及びXU31258.50、オムノバ・ソルーションズ社（モガドール、オハイオ）から市販されているゲンクリル樹脂及びゲンコート樹脂が挙げられる。被覆物中のバインダーの量は被覆物の合計重量を基準として一般に約８重量％から約20重量％までである。被覆物中のバインダーの量は約９重量％から約15重量％までであることが好ましい。

好適な顔料の例はカオリンクレー、焼成クレー、炭酸カルシウム、サチン白、二酸化チタン、シリカ、タルク、アルミナシリケート、アルミニウム三水和物、プラスチック顔料及びポリメチルメタクリレートビーズである。高白色度顔料が被覆仕上げにおいて高白色度を得るのに好ましい。好ましい顔料は粉砕炭酸カルシウム及び沈降炭酸カルシウム、焼成クレー、カオリンクレー、二酸化チタン、プラスチック顔料、及びアルミニウム三水和物である。
着色被覆物は少なくとも３種の異なる顔料とバインダーの混合物からなる。別の実施態様において、４種の異なる顔料が被覆組成物中に含まれる。更に別の実施態様において、５種の異なる顔料が被覆組成物中に含まれる。更に別の実施態様において、６種の異なる顔料が被覆組成物中に含まれる。
顔料粒子のサイズはカオリンクレー、焼成クレー、炭酸カルシウム、サチン白、二酸化チタン、シリカ、タルク、アルミナシリケート、アルミニウム三水和物、及びプラスチック顔料について0.1ミクロンから２ミクロンまでの範囲である。ポリメチルメタクリレートビーズに関する粒子サイズは5-50ミクロンの範囲である。

被覆物中の顔料の合計量は被覆物の合計重量を基準として一般に約50重量％から約90重量％までである。被覆物中の顔料の量は約60重量％から約85重量％までであることが好ましい。顔料混合物は塗工紙の性能最適化に基づいて配合し得る。本発明において、炭酸カルシウムの量は全顔料の乾燥重量を基準として25重量％から75重量％までである。クレーの量は全顔料の乾燥重量を基準として20重量％から70重量％までであってもよい。焼成クレーの量は全顔料の乾燥重量を基準として２重量％から10重量％までである。二酸化チタンの量は全顔料の乾燥重量を基準として１重量％から５重量％までである。プラスチック顔料の量は全顔料の乾燥重量を基準として２重量％から10重量％までである。ポリメチルメタクリレートビーズの量は、本発明において使用される場合には、全顔料の乾燥重量を基準として2.0重量％までの量で存在する。
本発明の被覆物中の顔料とバインダーの混合物に加えて、ステアリン酸カルシウム、トリグリセリド乳化ワックスエマルション、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールを含む群から選ばれた滑剤が存在する。ステアリン酸カルシウムが本発明の被覆物に混入される滑剤であることが好ましい。

本発明の塗工紙は0.8-2.0の範囲のパーカープリント表面を有する。パーカープリント表面は印刷方法におけるニップ圧力及びバッキング基材を模擬することを目的とする条件下の紙表面の粗さの尺度である。パーカープリント表面値が低い程、紙表面が平滑である。パーカープリント表面に関するTAPPI規格試験方法はT555 om-99である。
本発明の塗工紙は0.06〜0.20の範囲のデルタ摩擦係数を有することが好ましい。静的摩擦試験方法及び動的摩擦試験方法の係数は紙それ自体に対し滑る場合に測定される紙の静的摩擦及び動的摩擦の係数の尺度である。静的摩擦係数は二つの表面間の初期移動に必要とされる力に関する。動的摩擦係数は一様な速度での移動の継続を生じるのに必要とされる力に関する。TAPPI規格試験方法番号はT549 pm-90である。
塗工紙はカラー電子写真画像形成用途及び単色電子写真画像形成用途で増進されたトナー付着を与える。
塗工紙は45-85％の範囲であるTAPPI 75°光沢を有する。この方法は紙の面から75°又は15°の紙の鏡面光沢を測定する。それは紙表面の光沢の程度と言える。紙表面が光沢のある程、光沢値が高い。TAPPI規格試験方法番号はT480 om-99である。
以下の実施例は本発明を説明するのに利用できるであろう。これらの実施例は単に代表的であり、本発明の全ての可能な実施態様の包括ではない。それらは本発明の特別な実施態様を記載するために提示されるのであり、限定の意味ではない。

下記の配合に従って、被覆組成物を調製した。
粉砕炭酸カルシウム⁽¹⁾ 43部
カオリンクレー⁽²⁾ 44部
焼成クレー⁽²⁾ 5部
二酸化チタン 3部
プラスチック顔料⁽³⁾ 5部
カルボキシル化スチレンブタジエンコポリマーラテックス⁽⁴⁾ 12部
エチル化澱粉 3部
ステアリン酸カルシウム 2部
ルコフォーCE液体⁽⁵⁾ 2.5部
増粘剤⁽⁶⁾ 0.4部
消泡剤⁽⁷⁾ 0.2部
注：
(1)オムヤ（61メイン・ストリート、プロクター、VT05765）により供給された
(2)イメリス（ロズウェル、GA30076）により供給された
(3)ダウ・ケミカル社（ミッドランド、ミシガン48674）により供給された
(4)ダウ・ケミカル社（ミッドランド、ミシガン48674）により供給された
(5)クラリアント（マーチン、サウスカロライナ29836）により供給された
(6)ローム・ハース・ケミカル社（シャーロット、NC28216）により供給された
(7)アッシュランド・ケミカル社（ドリュー・インダストリアル部門、ブーントン、NJ07005）により供給された
被覆組成物を１面当り約14gsmの被覆重量でパイロットブレードコーターで90gsmの原紙に適用した。被覆されたロールを下記の条件でスーパーカレンダ掛けした：温度：100℃；圧力：185-250kN/m；速度：500メートル／分；ニップの数：12。
塗工紙の物理的性質を下記の表１に記載する。

下記の配合に従って、被覆組成物を調製した。
沈降炭酸カルシウム⁽¹⁾ 69部
カピムDG⁽²⁾ 20部
焼成クレー⁽³⁾ 5部
プラスチック顔料⁽⁴⁾ 5部
ビニルアクリルコポリマー⁽⁵⁾ 12部
エチル化澱粉 3部
ステアリン酸カルシウム 2部
ルコフォーCE液体⁽⁶⁾ 2.5部
増粘剤⁽⁷⁾ 0.4部
消泡剤⁽⁸⁾ 0.2部
注：
(1)イメリス（ロズウェル、GA30076）により供給された
(2)イメリス（ロズウェル、GA30076）により供給された
(3)イメリス（ロズウェル、GA30076）により供給された
(4)ローム・ハース・ケミカル社（シャーロット、NC28216）により供給された
(5)ナショナル・スターチ・アンド・ケミカル社（ブリッジウォーター、NJ08807）により供給された
(6)クラリアント（マーチン、サウスカロライナ29836）により供給された
(7)ローム・ハース・ケミカル社（シャーロット、NC28216）により供給された
(8)アッシュランド・ケミカル社（ドリュー・インダストリアル部門、ブーントン、NJ07005）により供給された
被覆組成物を１面当り約14gsmの被覆重量でパイロットブレードコーターで90gsmの原紙に適用した。被覆されたロールを下記の条件でスーパーカレンダ掛けした：温度：100℃；圧力：185-250kN/m；速度：500メートル／分；ニップの数：12。
塗工紙の物理的性質を下記の表２に記載する。

下記の配合に従って、被覆組成物を調製した。
沈降炭酸カルシウム⁽¹⁾ 69部
カピムDG⁽²⁾ 20部
焼成クレー⁽³⁾ 5部
PMMAビーズ⁽⁴⁾ 1部
プラスチック顔料⁽⁵⁾ 5部
ビニルアクリルコポリマー⁽⁶⁾ 12部
エチル化澱粉 3部
ステアリン酸カルシウム 1部
蛍光増白剤⁽⁷⁾ 2.5部
増粘剤⁽⁸⁾ 0.4部
消泡剤⁽⁹⁾ 0.2部
注：
(1)イメリス（ロズウェル、GA30076）により供給された
(2)イメリス（ロズウェル、GA30076）により供給された
(3)イメリス（ロズウェル、GA30076）により供給された
(4)エスプリクス・テクノロジーズ（サラソタ、FL34243）により供給された
(5)ローム・ハース・ケミカル社（シャーロット、NC28216）により供給された
(6)ナショナル・スターチ・アンド・ケミカル社（ブリッジウォーター、NJ08807）により供給された
(7)クラリアント（マーチン、サウスカロライナ29836）により供給された
(8)ローム・ハース・ケミカル社（シャーロット、NC28216）により供給された
(9)アッシュランド・ケミカル社（ドリュー・インダストリアル部門、ブーントン、NJ07005）により供給された
被覆組成物を１面当り約2kg（約５ポンド）の被覆重量で実験用ブレードコーターで24#紙に適用した。塗工紙を下記の条件でカレンダ掛けした：温度：66℃（150°F）；圧力：105kg/cm²（1,500 PSI）；速度：7.6m/分（25 fpm）；ニップの数：２。
塗工紙の物理的性質を下記の表３に記載する。

下記の配合に従って、被覆組成物を調製した。
粉砕炭酸カルシウム⁽¹⁾ 43部
カオリンクレー⁽²⁾ 44部
焼成クレー⁽³⁾ 5部
二酸化チタン 3部
PMMAビーズ⁽⁴⁾ 1部
プラスチック顔料⁽⁵⁾ 5部
カルボキシル化スチレンブタジエンコポリマーラテックス⁽⁶⁾ 12部
エチル化澱粉 3部
ステアリン酸カルシウム 2部
ルコフォーCE液体⁽⁵⁾ 2.5部
増粘剤⁽⁶⁾ 0.4部
消泡剤⁽⁷⁾ 0.2部
注：
(1)オムヤ（61メイン・ストリート、プロクター、VT05765）により供給された
(2)イメリス（ロズウェル、GA30076）により供給された
(3)ダウ・ケミカル社（ミッドランド、ミシガン48674）により供給された
(4)ダウ・ケミカル社（ミッドランド、ミシガン48674）により供給された
(5)クラリアント（マーチン、サウスカロライナ29836）により供給された
(6)ローム・ハース・ケミカル社（シャーロット、NC28216）により供給された
(7)アッシュランド・ケミカル社（ドリュー・インダストリアル部門、ブーントン、NJ07005）により供給された
被覆組成物を１面当り約2kg（約５ポンド）の被覆重量で実験用ブレードコーターで24#紙に適用した。塗工紙を下記の条件でカレンダ掛けした：温度：66℃（150°F）；圧力：105kg/cm²（1,500 PSI）；速度：7.6m/分（25 fpm）；ニップの数：２。
塗工紙の物理的性質を下記の表４に記載する。

光沢塗工シートを下記のカラーレーザープリンター（HP4550カラーレーザープリンター、HP8550カラーレーザープリンター、ゼロックスフェーザー850カラーレーザープリンター、ゼロックス740/750カラーレーザープリンター、ゼロックスフェーザー560カラーレーザープリンター、及びリコーアフィシオ3800カラーレーザープリンターを含む）で評価した。カラー複写機作業性及びプリント品質性能をゼロックス5799カラー複写機、ゼロックスドキュカラー40カラー複写機、キャノンCLC1000カラー複写機、ゼロックスドキュカラー12カラー複写機及びオース700カラー複写機で評価した。優れた作業性及び画像品質を得た。膨れが観察されなかった。また、塗工紙サンプルを単色複写機及びプリンター（ゼロックスドキュテク135及びHP8000プリンターを含む）で試験した。また、塗工紙をインジゴデジタルオフセットプレス・ウルトラストリーム2000及びキセイコンDCP30デジタルプレスで試験した。優れた画像品質及び作業性を得た。
下記の表５はカラー及び単色のプリンター及び複写機に関する試験結果を要約する。

市販サンプルＡ及びＢは市場で現在入手できる光沢塗工紙である。市販サンプル“Ａ”はゼロックス社から市販されている光沢塗工紙であり、また市販サンプル“Ｂ”はサッピ社から市販されている光沢塗工紙である。
本発明の種々の実施態様及び好ましい実施態様の以上の記載は説明のみのために提示されたのであり、多くの改良、変化及び変更が特許請求の範囲に特定された本発明の範囲及び精神から逸脱しないでなし得ることが理解され、当業者に明らかである。

Claims (28)

1. 光沢のある被覆表面を与える着色被覆物で少なくとも一面が被覆された紙基材を含む塗工紙であって、前記着色被覆物が少なくとも３種の異なる顔料及びバインダーの混合物を含むことを特徴とする塗工紙。
2. 少なくとも４種の異なる顔料が前記着色被覆物中に存在する、請求項１記載の塗工紙。
3. 少なくとも５種の異なる顔料が前記着色被覆物中に存在する、請求項１記載の塗工紙。
4. 少なくとも６種の異なる顔料が前記着色被覆物中に存在する、請求項１記載の塗工紙。
5. 前記着色被覆物が更に滑剤を含む、請求項１記載の塗工紙。
6. 前記顔料が炭酸カルシウム、クレー、プラスチック顔料、酸化チタン、焼成クレー、サチン白、シリカ、アルミナシリケート、タルク、アルミニウム三水和物及びポリメチルメタクリレートビーズからなる群から選ばれる、請求項１記載の塗工紙。
7. 前記顔料が炭酸カルシウム、クレー、プラスチック顔料、酸化チタン及び焼成クレーからなる群から選ばれ、全てが0.1ミクロン〜２ミクロンの範囲の粒子サイズを有する、請求項１記載の塗工紙。
8. 前記顔料が５ミクロン〜50ミクロンの範囲の粒子サイズを有するポリメチルメタクリレートビーズであり、全顔料の乾燥重量を基準として２重量％までの量で存在する、請求項１記載の塗工紙。
9. 前記バインダーが酢酸ビニルアクリレートコポリマー、スチレンアクリレートコポリマー及びスチレンブタジエンアクリルコポリマーからなる群から選ばれる、請求項１記載の塗工紙。
10. 前記バインダーが-5℃〜30℃の範囲のガラス転移温度を有する、請求項１記載の塗工紙。
11. 塗工紙のスコット内部結合強さが150〜500の範囲である、請求項１記載の塗工紙。
12. 塗工紙のパーカープリント表面が0.8-2.0の範囲である、請求項１記載の塗工紙。
13. 塗工紙のデルタ摩擦係数が0.06〜0.20の範囲である、請求項１記載の塗工紙。
14. 塗工紙がカラー電子写真画像形成用途及び単色電子写真画像形成用途で高められたトナー付着を与える、請求項１記載の塗工紙。
15. 塗工紙のTAPPI 75°光沢が45-85％の範囲である、請求項１記載の塗工紙。
16. 塗工紙が高い膨れ抵抗性を有する、請求項１記載の塗工紙。
17. 前記紙基材が70より大きい地合指数を有する、請求項１記載の塗工紙。
18. 前記紙基材が1x10¹⁰オーム／□から1x10¹²オーム／□までの範囲の表面抵抗率を有する、請求項１記載の塗工紙。
19. 被覆物中の顔料の合計量が50重量％〜90重量％であり、被覆物中のバインダーの量が被覆物の全重量を基準として８重量％〜20重量％である、請求項１記載の塗工紙。
20. 前記着色被覆物中の前記顔料が25重量％〜75重量％で存在する炭酸カルシウム、20重量％〜70重量％で存在するクレー、２重量％〜10重量％で存在する焼成クレー、及び２重量％〜10重量％で存在するプラスチック顔料を含み、これらの重量％が全顔料の乾燥重量を基準とする、請求項１９記載の塗工紙。
21. 前記着色被覆物中の前記顔料が全顔料の乾燥重量を基準として１重量％〜５重量％で存在する二酸化チタンを含む、請求項１９記載の塗工紙。
22. 前記着色被覆物が前記基材の両面に被覆される、請求項１記載の塗工紙。
23. 前記着色被覆物が電子写真印刷及びオフセット印刷における使用に適している、請求項１記載の塗工紙。
24. 少なくとも一面が着色被覆物で被覆された紙基材を含む塗工紙であって、前記着色被覆物が滑剤、バインダー及び少なくとも４種の異なる顔料を含むことを特徴とする塗工紙。
25. 前記着色被覆物が
    25重量％〜75重量％の炭酸カルシウム、
    20重量％〜70重量％のクレー、
    ２重量％〜10重量％の焼成クレー、及び
    ２重量％〜10重量％のプラスチック顔料
    を含み、前記重量％が全顔料の乾燥重量を基準とする、請求項２４記載の塗工紙。
26. 全顔料の乾燥重量を基準として１重量％〜５重量％の量で存在する酸化チタンを更に含む、請求項２４記載の塗工紙。
27. 全顔料の乾燥重量を基準として2.0重量％までの量で存在するポリメチルメタクリレートビーズを更に含む、請求項２４記載の塗工紙。
28. 前記バインダーが酢酸ビニルコポリマー、スチレンアクリレートコポリマー及びスチレンブタジエンアクリルコポリマーからなる群から選ばれ、被覆物の合計重量を基準として８重量％〜20重量％の量で存在する、請求項２４記載の塗工紙。