JP4678275B2 - 記録媒体 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式やイオノグラフィー方式などのトナーを用いた静電記録方式の画像形成装置に使用する、記録媒体に関するものである。
従来、静電記録方式によりカラー画像を形成する方法として、例えば、感光材料上に、色分解光を照射して色別に静電潜像を形成し、これら色別の静電潜像を、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)等のカラートナーにより逐次現像して色別にカラートナー像を形成し、各色のトナー像を形成するたびごとに転写紙上に重ね合わせて転写し、これらのトナー像を加熱溶融、定着してカラー画像を形成する方法、前記色別のカラートナー像を転写紙ではなくて感光材料上に重ね合わせて形成し、この重ね合わされたカラートナー像を転写紙上に一括転写し、これを加熱溶融、定着してカラー画像を形成する方法、さらに、感光体と転写紙の間に中間的にベルト等を用いてカラートナー像を重ね合わせてから転写紙にカラートナー像を一括転写し加熱溶融して定着する方法等がある。
カラートナーは、バインダー樹脂中に着色剤として各種の染料又は顔料を相溶、又は分散含有させて構成し、その平均粒子径は、数μmから数十μmである。このようなカラートナーの受容体としては、通常、普通紙や一般の印刷用紙、あるいは、コート紙のような紙基材が使用され、この紙基材上に複数層重ね合わされたカラートナーが加熱溶融、定着されてカラー画像が形成される。このようにして形成されたカラー画像の表面には、例えば10〜100μm程度の凹凸が形成されているため、このトナー層の凹凸によって、画像の光沢にムラが生じてしまう(特許文献1参照)。
上記の問題点を改善するために、基材上に熱可塑性透明樹脂層を設け、トナー像を熱ローラ定着装置により透明樹脂層に埋め込む方法が知られている。
例えば、ガラス転移温度が40〜70℃であり、テトラヒドロフランに可溶な架橋樹脂よりなる透明樹脂層を有する画像転写シート表面上にトナー像をのせ、ベルト状定着装置でトナーを透明樹脂層に埋め込む方法(特許文献2参照)や、熱可塑性樹脂が塗設されている画像転写シートの表面上にトナー像をのせ、ベルト状の定着部材を備えた定着装置を利用してトナーを透明樹脂層に埋め込む方法(特許文献3,4参照)等が知られている。
また、ベルト状の定着部材を備えた定着装置を利用せずに、光沢ムラのないグロスマッチングが得られる転写シートも提案されている(特許文献5参照)。この転写シートは、その表面に設けられた透明樹脂層を構成する透明樹脂の平均分子量(Mwa)とカラートナーの結着樹脂の平均分子量(Mwb)とが、Mwa−Mwb≧10000の関係を有し、透明樹脂のトナーの定着温度におけるカラートナーの結着樹脂との溶融傾斜角を40度以下に調整したものである。
さらに、表面に設けられた透明樹脂層を構成する透明樹脂の数平均分子量(Mn)が5000〜20000の範囲であり、且つ、ガラス転移温度が30〜85℃の範囲である記録媒体が提案されている(特許文献6参照)。加えて、熱可塑性樹脂層中に可塑剤を配合し、定着時に層を形成するバインダーや固形成分を軟化させ熱可塑性樹脂層にトナーを埋め込む方法も提案されている(特許文献7参照)。さらに、8.0〜10.0の溶解度パラメータを持つ物質を熱可塑性樹脂層中に含ませることで、定着時にトナーを溶融し易くする方法が開示されている(特許文献8参照)。
上記特許文献に記載された技術では、カラートナー像を転写紙上に定着する際に、当該カラートナー像をベルト状の定着部材あるいは、熱ローラ等の定着部材により加圧しながら加熱溶融することにより記録媒体表面に設けられた樹脂層中に埋め込むように定着している。
これらの方法を利用して画像を形成した場合、トナー像は、完全ではないが樹脂層中に埋まりこむために、通常の普通紙あるいはコート紙を使用した場合に比べて、画像形成面内の画像部と非画像部間の段差(以下、「画像段差」と略す場合がある)が小さくなるため、比較的均一な画像が得られる。
特開昭63−92965号公報 特開平5−127413号公報 特開平5−216322号公報 特開平6−11982号公報 特開平10−221877号公報 特開平11−160905号公報 特開2000−275891号公報 特開2002−341580号公報
しかし、最近、装置の小型化等の要求から、オイル等の離型剤を供給する装置のない定着システムが提案されてきた。このような定着システムで上記特許文献に記載された記録媒体を使用した場合、定着時に軟化あるいは溶融した画像受像層と定着部材との接着力が大きくなり、画像受像層樹脂が定着部材に付着するオフセット現象が発生することがある。画像受像層と定着部材との接着力がさらに大きくなると、定着部材から記録媒体が剥離できず、定着部材に電車写真用転写媒体が巻き付く、いわゆる巻き付き現象が発生する。
さらに、これらの定着装置に使用されるトナー(いわゆるオイルレス用トナー)は、離型剤のない状態でも良好な定着部材からの剥離性能が必要となるために、トナー自体にワックス等の離型剤が含有されている。本発明者等は、このようなトナーでトナー像を形成している画像形成装置に、上記特許文献に記載された記録媒体を使用した場合には、画像部の光沢、特に、高画像領域部での光沢が低くなり、均一で高い画像光沢を得ることができないという問題があることを初めて見出した。
図1には、従来の離型剤を供給するタイプの定着器を有する画像形成装置に使用されるカラートナーA(富士ゼロックス(株)、DocuColor1250用トナー)と離型剤を供給しないタイプの定着器を有する画像形成装置に使用されるカラートナーB(富士ゼロックス(株)、DocuCentreColor500用トナー)を用いて、熱可塑性樹脂を表面に塗布して、表面受像層にトナーの埋まりこみ性能を持たせたコート紙であるデジタルコート紙光沢タイプ(富士ゼロックス(株))にマゼンタ画像を万線スクリーンを用いて入力画像面積率を変えて作成した未定着画像をDocuColor1250に使用されている定着器(離型剤を供給するタイプの定着器)で定着した後に、JIS P 8142に準拠した75度鏡面光沢度を測定した結果である。カラートナーAを使用した場合には、入力画像面積率が変化しても画像光沢は、高いレベルでほぼ均一であるが、カラートナーBを用いた場合には、入力画像面積率の低いところでは高い画像光沢が得られるが、入力画像面積率が高くなると画像光沢は低くなり、均一な画像光沢が得られない。
本発明は、前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明の目的は、離型剤を使用しない定着装置を備えた画像形成装置においても、定着時のオフセットあるいは加熱部材への巻き付きという問題が少なく、且つ、トナー埋まりこみ性が良好で、通常の保存性にも優れ、全画像領域おいて高光沢で均一な画像を得ることができる記録媒体を提供することである。
本発明者等は、上記目的を達成することができる記録媒体の構成について鋭意検討した。その結果、離型剤を使用しない定着装置を備えた画像形成装置においても、定着時のオフセットあるいは加熱部材への巻き付きという問題が少なく、且つ、トナー埋まりこみ性が良好で、全画像領域で高光沢で均一な画像を得るために必要な条件を見出し、それに基づいて本発明を完成するに至った。即ち、
<1>
基材と、前記基材の少なくとも片面に、少なくとも一層の熱可塑性樹脂を主成分とした画像受像層を設けた記録媒体において、
該熱可塑性樹脂の溶融粘度が1×10Pa・sになるときの温度が130℃以下であり、
前記画像受像層に、50℃以上100℃以下の範囲に溶融粘度の極小値ηを示す温度T(℃)を有する有機化合物として、ポリエチレンポリプロピレングリコールトリレンジイソシアネートコポリマー、又はポリエチレンポリプロピレングリコールトリレンジイソシアネートコポリマーにビスフェノールAを結合したものを含有する記録媒体である。
<2>
基材と、前記基材の少なくとも片面に、少なくとも一層の熱可塑性樹脂を主成分とした画像受像層を設けた記録媒体において、
該熱可塑性樹脂の溶融粘度が1×10Pa・sになるときの温度が130℃以下であり、
前記画像受像層上に、50℃以上100℃以下の範囲に溶融粘度の極小値ηを示す温度T(℃)を有する有機化合物として、ポリエチレンポリプロピレングリコールトリレンジイソシアネートコポリマー、又はポリエチレンポリプロピレングリコールトリレンジイソシアネートコポリマーにビスフェノールAを結合したものを主成分とした最表層を設けた記録媒体である。
<3>
前記有機化合物の溶融粘度の極小値ηが、η≦1×10Pa・sである<1>又は<2>に記載の記録媒体である。
<4>
前記有機化合物の50℃における溶融粘度η50℃がη50℃≧1×10Pa・sである<1>〜<3>のいずれか1項に記載の記録媒体である。
<5>
前記有機化合物の100℃における溶融粘度η100℃がη100℃≧1×10Pa・sである<1>〜<4>のいずれか1項に記載の記録媒体である。
<6>
前記熱可塑性樹脂の溶融粘度の1×10Pa・sになるときの温度が、110℃以下の範囲にある<1>〜<5>のいずれか1項に記載の記録媒体である。
<7>
前記基材のJapan TAPPI No.5で規定される平滑度が500秒以上である<1>〜<6>のいずれか1項に記載の記録媒体である。
<8>
前記基材の密度が0.95g/cm以上である<1>〜<7>にのいずれか1項に記載の記録媒体である。
<9>
前記画像受像層に離型剤が配合されている<1>〜<8>のいずれか1項に記載の記録媒体である。
<10>
前記最表層に離型剤が配合されている<2>〜<8>のいずれか1項に記載の記録媒体である。
本発明によれば、離型剤を使用しない定着装置を備えた画像形成装置においても、定着時のオフセットあるいは加熱部材への巻き付きという問題が少なく、且つ、トナー埋まりこみ性が良好で、通常の保管性に優れ、全画像領域において高光沢で均一な画像を有するという効果を奏する。
以下、本発明の記録媒体について説明する。
前述したように、熱可塑性樹脂を主成分とする画像受像層を有する記録媒体は、トナー像を転写紙上に定着する際に、当該トナー像を熱ローラにより加熱加圧することにより、溶融して記録媒体表面の画像受像層中に埋め込むように定着している。しかし、最近、装置の小型化等の要求から、離型剤供給装置のない定着システムが提案されてきており、これらの定着装置に使用されるトナーは、離型剤のない状態でも良好な定着部材からの剥離性能が必要となるために、トナー自体にワックス等の離型剤を含有しており、このようなトナーと定着装置で従来の熱可塑性樹脂を主成分とする画像受像層を有する記録媒体を使用すると、特に、高密度部の画像光沢が低くなる問題があった。
本発明者等は、このような離型剤供給装置のない定着システムに使用されるトナーの特性について検討した結果、定着ニップ直後のこれらのトナーが定着部材から良好に剥離するのは、内包するワックス等の離型剤による離型効果に加えて、トナー自体の粘弾性特性も影響していることを認めた。すなわち、これらのトナーは、従来の離型剤供給装置を有する定着システムにおいて使用されてきたトナーに比較して、貯蔵弾性率が高い設計となっているため、定着ニップから開放された瞬間に溶融状態にあるトナー粒子は収縮し(丸くなり)、その後、冷却固化する。そのため、トナー粒子同士の間には、この収縮による空隙が存在することになり、この空隙部分での乱反射が起こるため、画像部の光沢が低下する。したがって、図1に示したように、画像密度の高い部分、言い換えれば、トナー層で表面が覆われている部分ほど、画像光沢が低下することとなる。
上記検討より、本発明者等は、定着時に高密度画像部まで完全に熱可塑性樹脂層中に埋まりこませることが必要と考えて、種々の熱可塑性樹脂の検討を実施したが、高密度画像部まで完全に埋まりこませる程度まで熱可塑性樹脂層の溶融粘度を下げると、熱可塑性樹脂層の熱可塑性樹脂が定着部材に付着するオフセットする現象が発生し、トナー層の埋め込み性とオフセット防止の両立は困難であることを認めた。
本発明者等はさらに検討を行い、基材と、前記基材の少なくとも片面に、少なくとも一層の熱可塑性樹脂を主成分とした画像受像層を設けた記録媒体において、該熱可塑性樹脂の溶融粘度が1×10Pa・sになるときの温度が130℃以下であり、前記画像受像層に、50℃以上100℃以下の範囲に溶融粘度の極小値ηを示す温度T(℃)を有する有機化合物を含有する記録媒体によりはじめて上記の課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の記録媒体は、画像受像層の主成分である熱可塑性樹脂の溶融粘度が1×10Pa・sになるときの温度が130℃以下であり、前記画像受像層に、50℃以上100℃以下の範囲に溶融粘度の極小値ηを示す温度T(℃)を有する有機化合物を含有していることが特徴である。
また、本発明者等は、基材と、前記基材の少なくとも片面に、少なくとも前記熱可塑性樹脂を主成分とした画像受像層を設け、当該画像受像層上に最表層として前記有機化合物を主成分とした層を設けた記録媒体を用いてることによっても上記の課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の主成分である前記熱可塑性樹脂の溶融粘度の1×10Pa・sになるときの温度は130℃以下の範囲にあることが必要である。画像受像層の主成分である前記熱可塑性樹脂の溶融粘度の1×10Pa・sになるときの温度が130℃を超える場合には、トナーを埋まり込ませることが困難になり、高光沢で均一な画像が得られ難くなる。より好適な溶融粘度が1×10Pa・sになるときの温度としては、高光沢で均一な画像が得られるという点から115℃以下であり、110℃以下が更に好ましい。熱可塑性樹脂の溶融粘度の1×10Pa・sになるときの温度の下限値としては、定着部材に画像受像層の樹脂が付着するオフセットの発生を考慮すると75℃以上であることが好ましい。
本発明の画像受像層中に含有する有機化合物は、50℃以上100℃以下の範囲に溶融粘度の極小値ηを示す温度T(℃)を有することが必要である。表現を変えると、本発明の有機化合物の溶融粘度は、50℃以上100℃以下の範囲にある温度T(℃)に対して、温度T(℃)未満までは減少し、温度T(℃)を超えると上昇することが特徴である。このような溶融粘度曲線を有することで、定着の初期段階(100℃以下)で速やかに低下し、溶融を開始し始めたトナー粒子間に移動し、定着中期から後期にかけて、画像受像層の温度が上がると、本発明に係る有機化合物の溶融粘度は反対に上昇し始め、トナー粒子間に固定されると考えられる。画像受像層の主成分である熱可塑性樹脂は温度上昇に伴い、溶融粘度の低下が起こり、定着装置の加圧により、トナー層の画像受像層への埋め込みが行われる。定着ニップ出口では、本発明に係る有機化合物は、溶融粘度の上昇のため流動性をほとんど失っているため、定着部材に付着するオフセット現象を起こすこともなく、且つ、トナーの収縮により発生する空隙も本発明の有機化合物が充填しているため、非常に均一で高い光沢を有する画像表面が得られると考えられる。
溶融粘度の極小値ηを示す温度である温度T(℃)が50℃未満の温度範囲にあると、通常の環境で本発明に係る有機化合物が溶融あるいは軟化状態にあり、画像受像層がべたつく為、記録媒体の使用に耐えられない。また、溶融粘度の極小値を示す温度である温度T(℃)が100℃を超える場合、定着初期の溶融粘度が高い、すなわち、流動性に劣るため、トナー間に発生する空隙の充填ができなくなり、高光沢で均一な画像が得られない。温度T(℃)が存在する好ましい温度範囲は、高光沢で均一な画像が得られるという点から、50℃以上95℃以下であり、55℃以上95℃以下がさらに好ましい。
また、本発明に係る有機化合物の前記温度T(℃)の時の溶融粘度の極小値ηは、η≦1×10Pa・sであることが好ましい。温度T(℃)の時の溶融粘度ηが1×10Pa・sより高いと、溶融時にトナー層に移動するだけの流動性が付与されないために、トナーの収縮により発生する空隙の本発明に係る有機化合物による充填も行われず、高光沢で均一な画像が得られ難い。溶融粘度は、低ければ低いほど、トナー層への移動が容易になるため好ましいが、その下限値は、定着ニップ出口では、流動性を失うほどの溶融粘度に達してなければならないことから、η≧10Pa・sであることが好ましい。
さらに、本発明に係る有機化合物の50℃における溶融粘度η50℃がη50℃≧1×10Pa・sであることが好ましい。50℃における溶融粘度η50℃が1×10Pa・sよりも低いと常温状態での保管性(特に、耐ブロッキング性)が悪くて、製品として使用することが困難である。本発明に係る有機化合物の50℃における溶融粘度η50℃は、良好な保管性が得られるという点から、η50℃≧3×10Pa・sであることが好ましく、η50℃≧1×10Pa・sであることがさらに好ましいが、全く流動性がなくなると、記録媒体の折り曲げ時に画像受像層が割れる現象が発生するため、その上限値はη50℃≦1×1010Pa・sであることが好ましい。
また、本発明に係る有機化合物の100℃における溶融粘度η100℃がη100℃≧1×10Pa・sであることが好ましい。100℃における溶融粘度η100℃が1×10Pa・sよりも低いと、定着部材に画像受像層の樹脂が付着するホットオフセットあるいは、定着部材への巻き付き現象が発生することがある。本発明に係る有機化合物の100℃における溶融粘度η100℃は、ホットオフセットあるいは、定着部材への巻き付き現象を回避するという点から、η100≧5×10Pa・sであることが好ましく、η100≧1×10Pa・sであることがさらに好ましいが、その上限値はη100≦1×1010Pa・sであることが好ましい。
また、本発明では、画像受像層の主成分である熱可塑性樹脂の前記温度T(℃)における溶融粘度は、前記有機化合物の溶融粘度よりも高いことが好ましい。
また、本発明に係る有機化合物は、画像受像層を形成する際に画像受像層塗料中に含有させることで画像受像層中に含有させるように使用することもできるが、本発明に係る有機化合物は、トナー粒子間の空隙を充填することが求められ、そのためには、より速いトナー層への移動が必要となる。そのため、トナー層に最も近い画像受像層の表面に塗布されて使用されることが望ましい。
さらに、本発明では基材の特性を適性化することで、さらに、顕著な効果を得ることができるが、基材のJapan TAPPI No.5で規定される平滑度が500秒以上であることが望ましい。基材の平滑度を500秒以上とすることで、基材表面の凹凸が減少し、均一な画像受像層を得ることができるため、本発明に係る有機化合物の画像受像層厚み方向の分布も均一となり、さらに均一な画像光沢を得ることが可能となる。平滑度は高ければ高いほうが、画像受像層に均一性を付与するためには好ましく、1000秒以上が更に好ましい。
また、本発明に用いられる基材の密度は0.95g/cm以上であることが好ましい。基材の密度が0.95g/cmに満たない場合、基材の空隙量が多く、熱伝導率が小さくなるため、定着時に記録媒体全体の温度上昇に時間がかかるため、本発明に係る有機化合物の溶融粘度の低下、あるいは、画像受像層を構成する熱可塑性樹脂の溶融粘度の低下に時間がかかるため、トナー粒子間の空隙の充填、あるいは、トナー層の画像受像層への埋まり込みが不十分となるため、高光沢で均一な画像が得られ難い。基材の密度は、高光沢で均一な画像が得られるという点から、1.00g/cm以上がより好ましく、1.05g/cmがさらに好ましい。
さらに、本発明では、離型剤供給装置のない定着システムに使用されても、良好な定着部材からの剥離性能を付与するために、画像受像層又は前記有機化合物を主成分とする最表層に離型剤が配合されていることが好ましい。
上記構成及び作用を達成することが可能な記録媒体の具体的な材料及び製造方法について以下に記載する。
本発明の画像受像層に含有される50℃以上100℃以下の範囲に溶融粘度の極小値ηを示す温度T(℃)を有する有機化合物としては、ポリエーテル系高分子が適用され、具体的には、ジイソシアネートとポリエチレングリコールの共重合体、あるいは、ジイソシアネート、ポリエチレングリコール及びビスフェノールAの共重合体、あるいは、ジイソシアネート、プロピレングリコールの共重合体等のポリエーテル系高分子である。これらの有機化合物の特徴として、昇温時の初期は、一般の熱可塑性樹脂と同様に、溶融粘度の低下が起こるが、ある温度を超えると反対に溶融粘度が上昇し始める点が挙げられる。溶融粘度の上昇は、例えば、ジイソシアネートの架橋によるものと考えられるが、本発明の画像受像層に含有される有機化合物については、上記の溶融粘度の特性を満たすものであれば、ここに挙げた例に限らず、使用することができる。
但し、本発明では、50℃以上100℃以下の範囲に溶融粘度の極小値η を示す温度T(℃)を有する有機化合物として、ポリエチレンポリプロピレングリコールトリレンジイソシアネートコポリマー、又はポリエチレンポリプロピレングリコールトリレンジイソシアネートコポリマーにビスフェノールAを結合したものが適用される。
本発明の画像受像層に含有される有機化合物は、熱可塑性樹脂100重量部に対して、3重量部以上100重量部未満の範囲で配合することが好ましい。3重量部以下の場合、トナーの収縮により発生する空隙の本発明に係る有機化合物による充填が十分行われず、高光沢で均一な画像が得られないことがある。100重量部以上の場合、定着の初期に受像層の溶融粘度が低くなりすぎて、定着時のニップ内でトナーが移動することによる像流れ現象が発生することがある。より好ましくは、本発明の画像受像層に含有される有機化合物は、熱可塑性樹脂100重量部に対して、40重量部以上80重量部以下の配合量がより好ましい。
本発明における溶融粘度の測定及び温度−粘度曲線の作成にはフローテスター(CFT−500 島津製作所製)を用いた。測定には、サンプル1.2gを付属のサンプラーで円柱状に成型したものを用いた。測定条件は、試験圧力10kgf/cm、昇温速度3℃/min、プレヒート時間300秒、サンプル台中心部の空孔直径0.5mm、空孔の厚さ(長さ)1mmとした。サンプルは、等速昇温するに従い、徐々に加熱されてサンプル台中央部の空孔から流出が開始し、さらに昇温すると溶融状態となったサンプルは大きく流出し、ブランジャーの降下が停止し、終了する。溶融粘度及び温度―粘度曲線の作成は、各温度での流出量を測定した際に得られる見かけ粘度より得た。
本発明の熱可塑性樹脂を主成分とした画像受像層を形成するには、公知の熱可塑性樹脂であれば特に限定はなく、水溶性樹脂や水分散性樹脂、あるいは溶剤溶解性樹脂を用いることができる。例えば、種種の分子量及びケン化度のポリビニルアルコール及びその誘導体、デンプン、デンプンの誘導体(酸化デンプン、カチオン化デンプンのような各種化工デンプン)、メトキシセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリル酸アミド−アクリル酸エステル−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、ポリアクリルアミド及びその誘導体、ポリエチレングリコール等の水溶性樹脂、並びに、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、アクリル−ウレタン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体(SBRラテックス)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体(NBRラテックス)、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、エチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリル系共重合体、ポリ塩化ビニリデン等の樹脂、エステル結合を有する樹脂、尿素樹脂等のポリアミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル−プロビオン酸ビニル共重合体樹脂;ポリビニルブチラール等のポリオール樹脂、エチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース樹脂;ポリカプロラクトン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂;ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体樹脂、アクリル樹脂、さらにはニカワ、カゼイン、大豆タンパク、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム等を例示することができるが、これらに限定されるものではない。これらのポリマーは2種以上を組み合わせて用いてもよい。尚、本発明の画像受像層の主成分は、本発明の画像受像層に配合される物質の内で、最も多量に配合される物質を意味する。
また、画像受像層には、顔料を含ませることもできる。顔料としては例えば酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、珪酸塩、クレー、タルク、マイカ、焼成クレー、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、リトポン、シリカ、コロイダルシリカ等の無機顔料、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エポキシ樹脂、スチレン・アクリル共重合体等の真球、中空、金平糖状、ドーナツ状や偏平状などのプラスチックピグメントと称される有機顔料や、デンプン粉末、セルロース粉末等を用いることができ、これらに限定されるものではない。なお、これらの顔料は必要に応じて単独又は2種以上混合して使用することができる。
さらに、画像受像層(又は前記有機化合物を主成分とする最表層)には、離型剤を含ませることもでき、離型剤としてはワックス類、高級脂肪酸、高級アルコール、高級脂肪酸アミド等を用いることができる。ワックス類としてはカルナバワックス、ライスワックス等の植物性ワックスやパラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラクタム等の石油系ワックス及びポリエチレンワックスのような合成炭化水素ワックスがあげられる。高級脂肪酸としては、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコールが挙げられる。高級脂肪酸アミドとしてはステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、メチレンビスステアリルアミド、エチレンビスステアリルアミドが挙げられる。
離型剤は、画像受像層に0.1重量%から20重量%配合されているのが好ましい。この配合量が0.1%以下では離型剤としての効果が不十分で、定着時に熱ローラに転写媒体が巻き付いてしまうことある。また、配合量が20%以上では多孔性受像層表面への染み出し量が多くなり、定着後の非画像部、画像部に離型剤の染み出し後が残ってしまうことがある。
画像受像層の形成は、熱可塑性樹脂、本発明に係る有機化合物、顔料、離型剤等の上述した成分を配合した塗被組成物を基材表面に塗工し、乾燥させることにより行う。
ここで基材への塗被組成物の塗工は、例えば、ブレードコータ、エアナイフコータ、ロールコータ、リバースロールコータ、バーコータ、カーテンコータ、ダイスロットコータ、グラビアコータ等の既存の塗被装置により、オンマシンあるいはオフマシンにより行うことができる。塗工に際しては、塗被組成物を基材上に1回あるいは2回以上に分けて塗工することができ、その塗工量は乾燥重量で基材の片面に2〜15g/mとなるように塗工することが望ましい。
本発明に使用される基材としては、コストの観点から、例えば、普通紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙等が選ばれるが、これに限定されるものではなく、合成紙、プラスチックフィルム、印画紙、レジンコート紙なども用いることができる。
本発明の基材がパルプによって構成される場合、使用されるパルプとしては、LBKP(広葉樹晒クラフトパルプ)、NBKP(針葉樹晒クラフトパルプ)、LBSP(広葉樹晒亜硫酸パルプ)、NBSP(針葉樹晒亜硫酸パルプ)、綿パルプ、ワラ、ケナフ等の非木材パルプ、古紙パルプ、GP(グランドパルプ)、TMP(サーモメカニカルパルプ)等従来から知られているパルプであれば何れも使用できる。また、抄紙方法については、一般の長網多筒式、丸網単筒式、ヤンキー等の抄紙機を適宜用いることができる。また、これらに使用される填料も特に限定されるものではなく、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、チョーク等の炭酸カルシウムやカオリン、焼成クレー、バイオロフィライト、セリサイト、タルク等のケイ酸類や二酸化チタン等の無機填料、及び尿素樹脂、スチレン等の有機填料を使用できる。
本発明の基材に使用されるサイズ剤も特に限定されるものではない。ロジン系サイズ剤、合成サイズ剤、石油樹脂系サイズ剤、中性サイズ剤等のサイズ剤を使用することができ、硫酸バンド、カチオン化澱粉等、適当なサイズ剤と繊維と定着剤を組み合わせて使用することもできる。この他に、紙力増強剤、染料、pH調整剤等を添加してもかまわない。
これらの基材に電気抵抗値を調整する目的で、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、硫酸ナトリウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、酸化錫、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム等の無機物やアルキルリン酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、スルホン酸ナトリウム塩、第4級アンモニウム塩などの有機系の材料を単独もしくは混合して使用することができる。
本発明において、抄紙した段階での普通紙を基材として使用する場合には、基材に平滑化処理を施すことが必要となる。平滑化処理手段としては、通常のスーパーカレンダー、グロスカレンダー、ソフトカレンダー等の平滑化処理装置が挙げられる。また、オンマシンやオフマシンで適宜施されてもよく、加圧装置の形態、加圧ニップの数、加圧荷重、加温等も通常の平滑化処理装置に準じて適宜調節され、好ましくは、Japan TAPPI No.5で規定される平滑度が500秒以上、密度が0.95g/cm以上になるように平滑化処理される。
また、本発明では、高い平滑度あるいは高い密度を有する安価な基材としてコート紙を用いることが好ましい。コート紙の原紙としては特に限定はなく、例えば抄紙pHが4.5付近である酸性抄紙、炭酸カルシウム等のアルカリ性填料を主成分として含み抄紙pHが約6の弱酸性乃至約9の弱アルカリ性にある中性抄紙等の紙基体が用いられる。基材として使用されるコート紙は、熱可塑性樹脂で構成される画像受像面が少なくとも接着剤と顔料からなる塗布液を塗工して得られる塗工層を有するコート紙が用いられる。顔料塗工層用接着剤としては、水溶性及び/又は水分散性の高分子化合物が用いられ、例えば、カチオン性澱粉、両性澱粉、酸化澱粉、酵素変性澱粉、熱化学変性澱粉、エステル化澱粉、エ−テル化澱粉等の澱粉類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ゼラチン、カゼイン、大豆蛋白、天然ゴム等の天然あるいは半合成高分子化合物、ポリビニルアルコール、イソプレン、ネオプレン、ポリブタジエン等のポリジエン類、ポリブテン、ポリイソブチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリアルケン類、ビニルハライド、酢酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリルアミド、メチルビニルエーテル等のビニル系重合体や共重合体類、スチレン−ブタジエン系、メチルメタクリレート−ブタジエン系等の合成ゴムラテックス、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、オレフィン−無水マレイン酸樹脂、メラミン樹脂等の合成高分子化合物等を用いることができる。そしてこれらの中から、品質目標に応じて1種あるいは2種以上が適宜選択して使用される。
接着剤の配合割合は、顔料100重量部に対して5〜50重量部の範囲内にあることが好ましい。接着剤の配合割合が5重量部未満では、得られた塗工層の強度が弱くて、静電記録方式の画像形成装置の装置内を搬送する時に、塗工層部分から画像受像層の欠落が生じるため、使用に耐えることができない。また、接着剤の配合割合が50重量部を越えると、顔料塗工層を塗工時に泡が発生し、塗工面にザラツキを生じて、良好な平滑度が得られない。
顔料としては、通常の一般塗被紙に用いられる顔料、例えば、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリン、構造性カオリン、デラミカオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリカ、コロイダルシリカ、アルミノ珪酸マグネシウム、微粒子状珪酸カルシウム、微粒子状炭酸マグネシウム、微粒子状軽質炭酸カルシウム、ホワイトカーボン、ベントナイト、ゼオライト、セリサイト、スメクタイト等の鉱物質顔料や、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂並びにそれらの微小中空粒子や貫通孔型の有機顔料等が挙げられ、これらの中から1種あるいは2種以上が用いられる。
この顔料塗工層用塗被液中には、これらの他に各種助剤、例えば界面活性剤、pH調節剤、粘度調節剤、柔軟剤、光沢付与剤、分散剤、流動変性剤、導電剤、安定化剤、帯電防止剤、架橋剤、酸化防止剤、サイズ剤、蛍光増白剤、着色剤、紫外線吸収剤、消泡剤、耐水化剤、可塑剤、滑剤、防腐剤、香料等が必要に応じて適宜使用することも可能である。
顔料塗工層の塗工量については、本発明の記録媒体の使用目的に応じて適宜に選択されるものであるが、一般的には、基材表面の凹凸を完全に覆う程度の量が必要であり、一面当り乾燥重量で2〜30g/m2 で、より好ましくは、2〜15g/m2あることが好ましい。塗工層を形成する塗被方法としては一般に公知の塗被装置、例えばブレードコータ、エヤーナイフコータ、ローラコータ、リバースローラコータ、バーコータ、カーテンコータ、ダイコータ、グラビアコータ、チャンプレックスコータ、ブラシコータ、ツーローラあるいはメータリングブレード式のサイズプレスコータ、ビルブレードコータ、ショートドウェルコータ、ゲートローラコータ等が適宜用いられる。
顔料塗工層は、基材の片面或いは両面に形成され、塗工層は1層あるいは必要に応じて2層以上の中間層を設け、多層構造にすることも可能である。なお両面塗工、又は多層構造にする場合、各々の塗被液が同一また同塗工量である必要はなく、所要の品質レベルに応じて適宜調整して配合されればよい。また基材の片面に塗工層を設けた場合、裏面に合成樹脂層や接着剤と顔料等からなる塗被層又は帯電防止層等を設けて、カール発生防止、印刷適性付与、及び給排紙適性等を付与することも可能である。さらに基材の裏面に種々の加工、例えば粘着、磁性、難燃、耐熱、耐水、耐油、防滑等の後加工を施すことにより、各種の用途適性を付加することも勿論可能である。
本発明の顔料塗工層を有する基材は、通常の乾燥工程や表面処理工程等において、水分含有量が3〜10重量%、好ましくは4〜8重量%程度となるように調整して仕上げられる。
また、本発明の基材は、Japan TAPPI No.5で規定される平滑度が500秒以上であり、密度は0.95g/cm以上であることが望ましいが、平滑度あるいは密度を上記範囲に調整する方法としては、通常のスーパーカレンダー、グロスカレンダー、ソフトカレンダー等の機械的な平滑化処理装置を用いる方法が挙げられる。これらのカレンダー処理は、オンマシンやオフマシンで適宜施されてもよく、加圧装置の形態、加圧ニップの数、加圧荷重、加温等も通常の平滑化処理装置に準じて適宜調節される。また、同じカレンダー処理の圧力でさらに平滑度を高くしたい場合には、顔料塗工層の顔料の粒子径を小さくする、或いは、平板部を有する顔料を使用する等の手段を適宜使用することができる。
さらに本発明の記録媒体は、あらゆる環境で良好な転写性を示すために、温度28℃、相対湿度85%において、その表面電気抵抗率が8.0×10Ω以上、かつ、温度10℃、相対湿度15%において、その表面電気抵抗率が1.0×1013Ω以下になるようにその組成を調整されたものが好ましい。
下記に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが,勿論、本発明の範囲はそれらにより限定されるものでない。なお実施例中の「部」及び「%」は、特に断らない限り、「重量部」及び「重量%」を示す。
(実施例1)
市販のコート紙(JDコート紙、富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社製、坪量157g/m)を基材A−1として用い、下記組成の塗工液を調製しアプリケーターバーを用いて片面に10g/m塗工し、105℃の乾燥機の中で1分間乾燥して、坪量167g/mの記録媒体を得た。
〔塗工液の調製〕
下記材料を酢酸エチルに溶解あるいは分散して、固形分20%となるように調製した。
・熱可塑性樹脂A−2:ポリエステル樹脂NE382−1、花王株式会社製)100重量部
有機化合物A−3:ポリエーテル(メルポールF−220 三洋化成工業株式会社製)50重量部
・離型剤A−4:カルナバワックス(東亜化成株式会社製)5重量部
(実施例2)
有機化合物A−3を有機化合物B−3(ポリエーテル:メルポールF−220にビスフェノールAを結合したもの、三洋化成工業株式会社製)に変更し、離型剤を配合しない以外は、実施例1と同様にして、坪量167g/mの記録媒体を得た。
(実施例3)
熱可塑性樹脂A−2を熱可塑性樹脂B−2(ポリエステル樹脂、PMD−1985、東洋紡績株式会社製)として、離型剤を配合しない以外は、実施例1と同様にして、坪量167g/mの記録媒体を得た。
(実施例4)
熱可塑性樹脂A−2を熱可塑性樹脂C−2(ポリエステル樹脂、MD−1480、東洋紡績株式会社製)とする以外は、実施例1と同様にして、坪量167g/mの記録媒体を得た。
(実施例5)
市販のコート紙(ニューエイジ、王子製紙株式会社製、坪量157g/m)を基材B−1として用いる以外は、実施例1と同様にして、坪量167g/mの記録媒体を得た。
(実施例6)
市販の普通紙(OKプリンス上質、王子製紙株式会社製、坪量157g/m)を基材C−1として用いる以外は、実施例1と同様にして、坪量167g/mの記録媒体を得た。
(実施例7)
市販のコート紙(JDコート紙、富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社製、坪量157g/m)を基材A−1として用い、下記組成の塗工液(1)を調製しアプリケーターバーを用いて片面に9g/m塗工し、105℃の乾燥機の中で1分間乾燥した後に、下記組成の塗工液(2)を調製しアプリケーターバーを用いて片面に1g/m塗工し、105℃の乾燥機の中で1分間乾燥して、坪量167g/mの記録媒体を得た。
〔塗工液(1)の調製〕
下記材料を酢酸エチルに溶解あるいは分散して、固形分20%となるように調製した。
・熱可塑性樹脂A−2:ポリエステル樹脂(NE382−1、花王株式会社製)100重量部
〔塗工液(2)の調製〕
下記材料を酢酸エチルに溶解あるいは分散して、固形分20%となるように調製した。
・有機化合物A−3:ポリエーテル(メルポールF−220 三洋化成工業株式会社製)100重量部
・離型剤A−4:カルナバワックス(東亜化成株式会社製)10重量部
(実施例8)
離型剤A−4を5重量部添加する以外は実施例2と同様にして、坪量167g/mの記録媒体を得た。
(実施例9)
有機化合物A−3の配合量を5重量部とする以外は実施例1と同様にして、坪量167g/mの記録媒体を得た。
(実施例10)
有機化合物A−3の配合量を75重量部とする以外は実施例1と同様にして、坪量167g/mの記録媒体を得た。
(比較例1)
有機化合物A−3を除いた以外は、実施例1と同様にして、坪量167g/mの記録媒体を得た。
(比較例2)
熱可塑性樹脂A−2を熱可塑性樹脂B−2とした以外は、比較例1と同様にして、坪量167g/mの記録媒体を得た。
(比較例3)
熱可塑性樹脂A−2を熱可塑性樹脂C−2とした以外は、比較例1と同様にして、坪量167g/mの記録媒体を得た。
(比較例4)
有機化合物A−3を有機化合物C−3(ポリエステル樹脂、ポリサイザー2015、大日本インキ株式会社製)に変更する以外は、実施例1と同様にして、坪量167g/mの記録媒体を得た。
(比較例5)
有機化合物A−3を有機化合物D−3(ポリエステル樹脂、MD−1930、大日本インキ株式会社製)に変更する以外は、実施例1と同様にして、坪量167g/mの記録媒体を得た。
(比較例6)
有機化合物A−3を有機化合物E−3(パラフィンワックス、PW−150、日本精鑞株式会社製)に変更する以外は、実施例1と同様にして、坪量167g/mの記録媒体を得た。
(比較例7)
熱可塑性樹脂A−2を熱可塑性樹脂D−2(ポリエステル樹脂、ポリエスターWR-905、日本合成化学工業株式会社製)とした以外は、実施例1と同様にして、坪量167g/mの記録媒体を得た。
(材料特性及び品質評価方法)
実施例及び比較例で使用した基材の特性を表1に、画像受像層の主成分である熱可塑性樹脂の特性を表2に、有機化合物の特性を表3に、そして得られる各記録媒体の各評価結果を表4に示す。また、熱可塑性樹脂及び有機化合物の温度−粘度曲線をそれぞれ図2及び図3に示す。
これらの各特性及び品質評価についての測定方法は以下の通りである。
〔オフセット及び定着部材への巻き付き評価〕
得られた記録媒体は、DocuCentreColor 500(富士ゼロックス株式会社製、定着装置で離型剤の使用無し)及びDocuColor 1250(富士ゼロックス株式会社製、定着装置で離型剤の使用有り)により、定着条件として厚紙2モードで全面白紙のチャートを出力した後、続けてJ紙(富士ゼロックスオフィスサプライ株式会社製)の白紙を走行させて、定着部材にオフセットしてJ紙に再転位する画像受像層樹脂と定着後の白紙面を下記の評価基準により目視で評価した。尚、DocuColor 1250では、全ての記録媒体でオフセット及び巻き付きの発生は認められなかった。
−オフセット及び定着部材への巻き付き評価基準−
A:オフセットの発生がなく、定着後の白紙面にもオフセット発生痕は認められない。
B:オフセットが発生しているが、定着後の白紙面にはオフセット発生痕は認められない。
C:オフセットが発生しており、定着後の白紙面にもわずかにオフセット発生痕が認められるが、許容できるレベルである。
D:オフセットが発生しており、定着後の白紙面にもオフセット発生痕あるいは、巻き付き痕が認められ、許容できないレベルである。
E:定着部材に巻き付く。
〔坪量及び密度の測定方法〕
JIS P 8124の方法によりA4サイズ10枚について坪量の測定を行い、平均を計算した。また、媒体の厚みは、JIS P−8118の方法に従い、A4サイズ1枚当り5点測定を行い、10枚の平均を計算した。密度は、得られた坪量と厚みの平均値より求めた。
〔平滑度測定方法〕
基材の平滑度は、JAPPN TAPPI No.5の方法に準拠した王研式デジタル透気度平滑度測定機(EY型、旭精工株式会社製)を用いて測定した。受像層塗布面について、A4サイズ1枚当り6点測定を行い、3枚の平均を計算した。
〔溶融粘度測定方法〕
溶融粘度の測定にはフローテスター(CFT−500 島津製作所製)を用いた。絶乾状態のサンプル1.2gをサンプラーで円柱状にし、以下の条件で測定を行った。ダイ(ノズル)の直径0.5mm、厚み1.0mm、押出荷重10kgf(98N)/cm、初期設定温度30℃、最大温度150℃、プレヒートタイム300秒、昇温速度3℃/minの速度で等速昇温とした。
〔画像の形成とトナー埋まり込みの評価方法〕
DocuCentreColor 500(表中にDCC500と略して記載、富士ゼロックス株式会社製、定着装置に離型剤不要のトナーを使用)とDocuColor 1250(表中にDC1250と略して記載、富士ゼロックス株式会社製、定着装置に離型剤の供給が必要なトナーを使用)とにより、定着条件として厚紙2モードで画像を出力し評価した。画像は、万線スクリーンを用いて、一次色(シアン、マゼンタ、イエロー)、二次色(ブルー、レッド、グリーン)及び三次色(ブラック)のそれぞれ画像密度0〜100%(10%刻み)の階調パッチチャート(各々のパッチサイズ15mm×15mm)とした。一次色各色100%部のトナー量を3.5g/mとして、万線スクリーンを用いて、階調パッチチャートを作成した(例えば、二次色100%部のトナー量は7.0g/m、また、一次色10%部のトナー量は0.35g/m)。定着画像部と非画像部の境界部について、以下の基準に従い、トナーの埋まり込み状態の評価を目視で行った。以下の基準でEになると、トナーの埋まり込みが不十分で、画像全体の違和感が許容できないレベルである。
A:三次色100%(一次色換算で300%)定着画像部も完全に画像受像層に埋まりこんでいる。
B:三次色70〜90%(一次色換算で210〜270%)定着画像部まで完全に画像受像層に埋まりこんでいる。
C:二次色100%(一次色換算で200%)定着画像部まで完全に画像受像層に埋まりこんでいる。
D:二次色50〜90%(一次色換算で100〜180%)定着画像部まで完全に画像受像層に埋まりこんでいる。
E:一次色100%(一次色換算で200%)定着画像部が完全に画像受像層に埋まりこんでいない。
〔画像光沢度差の評価方法〕
画像の光沢度の測定は、JIS P−8142に準拠した鏡面光沢度測定装置GlossMeter GM−26D(村上色彩技術研究所)を用いて、前述の階調パッチチャートの全パッチの光沢度を入射角と受光角が75度の条件で測定した。そして、これらの画像の光沢度差の最大値を求めて、以下の基準に従い、評価を行った。以下の基準でEになると、画像全体の光沢度の違和感が許容できないレベルである。
A:光沢度の差が20%以内。
B:光沢度の差が30%以内。
C:光沢度の差が40%以内。
D:光沢度の差が50%以内。
E:光沢度の差が50%を超えている。
〔媒体保管性の評価〕
実施例及び比較例で得られた記録用媒体の画像受像層同士が接触するように、50℃30%RH環境下で、40g/cm2の荷重を掛けた条件で1週間保管したのちの画像受像部の状態について以下の基準で評価した。
A:画像受像部の結着が認められず、保管が可能。
B:画像受像部の結着が認められ、保管に耐えられない。
Figure 0004678275
Figure 0004678275
Figure 0004678275
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表4の結果から明らかなように、本発明の記録媒体を用いれば、離型剤を使用する定着装置においても、また、離型剤を使用しない定着装置においても、トナーの埋まりこみが良好で全画像領域で高光沢な画像を得ることができ、実用上極めて有用なものであることがわかる。
従来の熱可塑性樹脂層からなる画像受像層を有する記録用媒体に離型剤を使用する定着装置に供されるカラートナーと離型剤を使用しない定着装置に供されるカラートナーを用いた場合の入力画像面積率と75度光沢度の関係を示した図である。 本発明の実施例に使用された画像受像層の主成分である熱可塑性樹脂の温度−粘度曲線である。 本発明の実施例で使用された有機化合物の温度−粘度曲線である。

Claims (7)

  1. 基材と、前記基材の少なくとも片面に、少なくとも一層の熱可塑性樹脂を主成分とした画像受像層を設けた記録媒体において、
    該熱可塑性樹脂の溶融粘度が1×10Pa・sになるときの温度が130℃以下であり、
    前記画像受像層に、50℃以上100℃以下の範囲に溶融粘度の極小値ηを示す温度T(℃)を有する有機化合物として、ポリエチレンポリプロピレングリコールトリレンジイソシアネートコポリマー、又はポリエチレンポリプロピレングリコールトリレンジイソシアネートコポリマーにビスフェノールAを結合したものを含有する記録媒体。
  2. 基材と、前記基材の少なくとも片面に、少なくとも一層の熱可塑性樹脂を主成分とした画像受像層を設けた記録媒体において、
    該熱可塑性樹脂の溶融粘度が1×10Pa・sになるときの温度が130℃以下であり、
    前記画像受像層上に、50℃以上100℃以下の範囲に溶融粘度の極小値ηを示す温度T(℃)を有する有機化合物として、ポリエチレンポリプロピレングリコールトリレンジイソシアネートコポリマー、又はポリエチレンポリプロピレングリコールトリレンジイソシアネートコポリマーにビスフェノールAを結合したものを主成分とした最表層を設けた記録媒体。
  3. 前記熱可塑性樹脂の溶融粘度が1×10Pa・sになるときの温度が、110℃以下の範囲にある、請求項1又は2に記載の記録媒体。
  4. 前記基材のJapan TAPPI No.5で規定される画像受像層が設けられる面の平滑度が500秒以上である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録媒体。
  5. 前記基材の密度が0.95g/cm以上である、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録媒体。
  6. 前記画像受像層に離型剤が配合されている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録媒体。
  7. 前記最表層に離型剤が配合されている、請求項2乃至6のいずれか1項に記載の記録媒体。
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