JP2005528881A - Peg−修飾ウリカーゼ - Google Patents

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Abstract

本発明はポリエチレングリコールで修飾したウリカーゼ、ならびに限定するわけではないが高尿酸血症および腫瘍崩壊症候群を含む循環尿酸レベルの上昇を特徴とする種々の病気を処置するための方法を対象とする。

Description

発明の分野
本発明は、ポリエチレングリコールで修飾されたウリカーゼおよび上昇した循環尿酸レベルを特徴する多数の様々な病気を処置する方法を対象とする。
発明の背景
尿酸は鳥、爬虫類およびヒトを含む霊長類のプリン代謝産物である。尿酸はキサンチンおよびヒポキサンチンの酸化により肝臓で生成される。キサンチンはグアニンヌクレオチドの異化作用における中間体であり、一方ヒポキサンチンはアデニンヌクレオチドの分解中に生成される。ほとんどの動物では、尿酸は酵素である尿酸オキシダーゼによりさらにアラントインに酸化される。アラントインはその失ったピリミジン環により、尿酸より20倍高い水溶性を示す。
ウリカーゼとも呼ばれる尿酸オキシダーゼは、プリン分解経路の酵素である。ウリカーゼは尿酸+Oのアラントイン+COへの転換を触媒する。
ヒトはウリカーゼを欠き、そしてアラントインを生成しない。これはヒトのウリカーゼ遺伝子のコード配列に未成熟末端コドンを導入する突然変異の結果である(非特許文献1;非特許文献2、それぞれ引用により本明細書に編入する)。この突然変異の結果として、ヒトにおけるプリン異化作用は比較的不溶性(蒸留水中の溶解度は13.2mg/dlである)の尿酸の生成で終わり、ヒトを高尿酸血症として知られている病理学的状態にかかり易くする。尿酸の腎臓での扱いは複雑であり、そして糸球体濾過、濾過された尿酸塩の再吸収、尿細管分泌、そして最終的に分泌後再吸収を必要とする。
高尿酸血症は尿酸の血清レベルが8mg/dlより高い時に起こると定められている。高尿酸血症は血清中に尿酸結晶の形成を生じる可能性があり、これは関節、皮膚および腎臓に沈殿し得る。これが関節の炎症(通風)、腎不全、代謝性アシドーシスおよび高カリウム血症をもたらし得る。尿酸の過剰生成には先天的な代謝欠陥、レッシュ−ナイハン症候群、過剰なプリンまたはタンパク質摂取を含む種々の原因があり、そして尿酸排泄剤での処置がある(非特許文献3、これは引用により本明細書に編入する)。また高尿酸血症は心臓または腎臓移植を受け、そして免疫抑制剤で処置されている患者でも見いだされる。高尿酸血症はこれらの患者に腎臓機能の損失を導き、そして有意な罹患率および死亡率を生じ得る。
高尿酸血症は悪性疾患を持つ患者でも見いだされる。癌患者の化学療法および放射線療法は、腫瘍崩壊症候群として知られている生命を脅かす状態を誘導する可能性がある(非特許文献4;非特許文献5;非特許文献6)。白血病およびリンパ腫のような血液学的悪性疾患が、腫瘍崩壊症候群のほとんどの症例の原因である。腫瘍崩壊症候群は高尿酸血症、高カリウム血症、高リン酸血漿および急性腎不全の急激な発症を特徴とする。急性腎不全は尿酸の腎臓内沈殿の結果である。腫瘍崩壊症候群は化学療法または放射線療法により誘導される細胞死によりしばしば誘発され、細胞内物質の放出をもたらす。しかし時に重い全身腫瘍組織重量を持つ癌患者は、たとえ化学療法または放射線療法をしなくても悪性細胞の高い代謝回転、それに続いて放出されたプリンの尿酸への異化作用から、高尿酸血症および腫瘍崩壊症候群の他の特徴を表す可能性もある。
腫瘍崩壊症候群に伴う急性腎不全の防止および処置に関する治療はなかり難しく、そして多くの理由から現在は満足のいくものではない。高尿酸血症の処置法には水和、尿のアルカリ性化、浸透圧利尿およびアロプリノール療法を含む。しかし高尿酸血症の処置法の難しさは腫瘍崩壊症候群の他の経過を悪化させる可能性にある。例えば尿酸の溶解性を上げる尿のアルカリ性化は、リン酸カルシウムの沈殿を促進する。キサンチンの同族体であるアロプリノール(4−ヒドロキシプリノール)は長い間、高尿酸血症そしてまた腫瘍崩壊症候群を防止するための標準的処置であった。アロプリノールはオキシプリノールに転換され、これがヒポキサンチンおよびキサンチンから尿酸への転換を触媒する酵素であるキサンチンオキシダーゼに結合し、そして阻害する。結果として尿酸生成が阻害され、そしてキサンチンおよびヒポキサンチン濃度が上昇する。しかしアロプリノールは既に存在する尿酸、および結晶として腎臓内に蓄積された尿酸を除去しない。その結果、アロプリノールを用いた最初の処置から血清中の尿酸の有意な減少が観察され得るまでに、数日(時には10〜14日)かかることがしばしばである。キサンチンおよびヒポキサンチンの溶解性は尿酸の溶解性よりもわずかに高いだけであり、プリンはアロプリノール処置中にほとんどが尿酸にというよりはむしろキサンチン、ヒポキサンチンおよび尿酸に異化される。この結果は尿酸の尿濃度がその溶解性よりも下がり、そしてさらなる尿酸結晶の形成は防止される。しかしプリンの過剰な異化作用中、アロプリノール療法はヒポキサンチンおよびキサンチンの腎臓内沈殿を導く可能性があり、急性腎不全をさらに悪化させる。この状況は臨床的プラクティスで十分に証明されてきた。さらにアロプリノール療法は重大な毒性を伴い、そして死を引き起こす可能性がある。アロプリノールは皮膚の過敏反応、白血球減少症および肝腫を含む重度の毒性効果を生成し得る。この薬剤は尿細管間質性腎炎の誘導にも関わってきた。さらにアロプリノールはリンパ増殖性(lymphoproliferarive)疾患および白血病を処置するためによく使用される薬剤である6−メルカプトプリンおよびアデニンアラビノシドで示されたような悪い薬剤相互作用を引き起こすかもしれない(非特許文献7)。最後にアロプリノールは尿酸の形成を遮断することはできるが、すでに存在する尿酸をほとんど可溶化しない。これらすべての逆効果により時々、アロプリノールは腫瘍患者の急性高尿酸血症の処置に効果が無くなる。このようにアロプリノールは高尿酸血症の処置に理想的な薬剤ではない。
透析および連続的な動静脈血液透析は、高尿酸血症の患者の尿酸を除去するために使用されるさらなる方法である。しかしこれらの処置法は、血小板減少症により引き起こされる重篤な出血の危険性または抗凝固剤の必要性から、悪性疾患をもつ患者には問題が多い。さらにこれら処置の侵襲的性質により、患者の病気または彼らが受けた治療により多くの場合、免疫抑制された患者に致死的な感染の危険性が増す。
ウリカーゼは高尿酸血症および腫瘍崩壊症候群に効果的な処置であることが示された(非特許文献8;非特許文献9;非特許文献10;非特許文献11;非特許文献12;非特許文献13;非特許文献14)。ウリカーゼによる処置は尿酸を高度に溶解性のアラントインに転換する。さらにウリカーゼが尿に十分に濾過されれば、すでに沈殿している尿酸結晶も溶解し、そして腎臓機能を改善することができる。
ウリカーゼは低尿酸血効果の速さ(24時間未満に50%のオーダーで高尿酸血症の低下)およびアロプリノールのような他の薬剤と比べて結石から腎臓のより良い保護を含む高尿酸血症および腎石症の処置に多数の利点を有する。
ウリカーゼは幾つかの国で入手可能なだけであり、現在ではその治療での使用は限定されている。複雑な製造法を通してアスペルギルス フラバス(Aspergillus flavus)から抽出されたウリカーゼは、サノフィ(Sanofi)(クリン−ミディ、パリ、フランス)からUricozymeの登録名で、フランスでは1975年から、そしてイタリアでは1980年代初頭から販売されてきた。この薬剤は欧州で徹底的に研究され、そして投与から数分内で患者の尿酸レベルを急速に低下させるのに大変効果的であることが示された(非特許文献9;非特許文献10)。この処置は腫瘍崩壊症候群を防止するために患者に大変よく使用されている。400名以上の患者が関与した1つの実験では、ウリカーゼ処置は効果的に腫瘍崩壊症候群を排除した(非特許文献13)。米国では、Uricozymeは聖ユダ子供病院(St.Juda Childrens Hospital)およびテネシー大学の研究者のグループにより徹底的に試験された(非特許文献15)。これらの研究者は3年間に126名の子供を処置し、そしてウリカーゼ処置がアロプリノールよりも血清中の尿酸レベルを下げるのにより早く、そして効果的であることを見いだした。さらに腫瘍崩壊症候群を発症し、または透析を必要としたウリカーゼ処置個体は無かった。
癌学者はウリカーゼの潜在的利点に十分気付いているが、この治療は腎臓に関する団体では広く認識されてきていない。ウリカーゼの高尿酸血症へのより一般的な応用に対する障害は、発酵、抽出および精製を含む酵素の複雑な製造法であり、これらは明らかにその工業的利用性ならびに酵素活性の標準化を限定する。薬剤として現在使用されているウリカーゼは、アスペルギルス フラバス(Aspergillus flavus)を培養し、そして抽出により培養基から酵素を単離し、続いて幾つかの精製段階により得られる。高度に精製されたウリカーゼを得ることは可能であるが、この方法は不利である。アスペルギルス フラバス(Aspergillus flavus)はその生理学および遺伝学から取り扱いが容易でなく(非特許文献16)、実質的量の酵素を生産できる株を得ることを難しくしている。アスペルギルス フラバス(Aspergillus flavus)はアフラトキシンも生産することができ、これは精製工程中に除去することが難しくなり得る。精製されたウリカーゼがこれらのトキシン類を含まないことを検査し、そして確実にしなければならない。さらにアスペルギルス(Aspergillus)酵素の外来的性質により、過敏症反応の危険性から治療は多くは単回投与に限定される。
ウリカーゼは米国で試験されたが、この外来タンパク質に対するアレルギー反応の高い発生から認可された治療ではない。ウリカーゼの臨床的使用はまた、その短い循環半減期によっても妥協されている。(非特許文献17を参照にされたい)。
ウリカーゼに対する過敏性およびウリカーゼの短い循環半減期は、ポリエチレングリコール(PEG)の共有結合により克服することができる(非特許文献18;非特許文献19;非特許文献20;非特許文献21)。PEGのタンパク質への結合は、外来タンパク質の抗原性を大きく下げることが示された。例えば抗原性を下げるためにヘテロロガスなタンパク質とポリエチレングリコール(PEG)を配合することは、Oncaspar(大腸菌(E.coli)アスパラギナーゼ)の認可により証明された。これまでの研究者はPEG(分子量5000)をウリカーゼに結合し、そして少数の患者を成功裏に処置した(非特許文献22;非特許文献23)。Davis et al.(1981)は患者を単回投与のPEG−ウリカーゼ(カンジダ ウチリス(Candida utilis)から単離したウリカーゼ)(120IU/m表面積、静脈内)で処置した。血清尿酸は注射後60分内に検出できないレベルまで下がり、そして少なくとも32時間、検出不可能のままであった。PEG−5,000ウリカーゼの血清半減期は6時間であった。他の実験では天然(非ペグ化)ウリカーゼの半減期は4時間未満になることが注目された。PEG−ウリカーゼまたは天然ウリカーゼに対する抗体の沈殿は、どの患者でも検出されなかった。Davis et al.は、高尿酸血症疾患の処置にPEG−5,000ウリカーゼが天然ウリカーゼよりも潜在的に主要な治療的利点を提供することに注目した。Chua,et al.(1988)は、非ホジキンリンパ腫患者をアースロバクター プロトホルミエ(Arthrobacter protoformiae)から精製したPEG−5,000で修飾したウリカーゼで処置した。患者は筋肉内注射により、別個に4日処置された。血清尿酸レベルは各投与後に急激に低下した。PEG−5,000ウリカーゼまたは天然ウリカーゼのどちらかに対する抗体は、投与後26日目まで検出されなかった。Chua,et al.はPEG−5,000ウリカーゼが進行した血液学的悪性疾患の状況で高尿酸血漿を処置するために有用となり得ると結論した。
ウリカーゼのより効率的生産および製剤の必要性があり、これにより上で検討したような高尿酸レベルの患者の処置でウリカーゼの使用に伴う欠点を克服することができる。本発明はこれらのならびに他の重要な目的を対象とする。
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発明の要約
本発明は今日使用されせているウリカーゼ組成物の欠点を克服するウリカーゼの製剤を提供する、上記に確認した必要性に取り組む。
本明細書はポリエチレングリコールで修飾されたウリカーゼを対象とする。好適な態様では、ウリカーゼは直接的または生物学的適合性の連結基を通して約10,000〜約50,000の総重量平均分子量を有するポリエチレングリコールで修飾される。より好適な態様では、ウリカーゼは約10,000〜約30,000の総重量平均分子量を有するポリエチレングリコールで修飾される。さらにより好適な態様では、ウリカーゼは約20,000の総重量平均分子量を有するポリエチレングリコールで修飾される。
本発明の別の態様は、PEG−修飾ウリカーゼを含んでなる治療に有効な量の化合物を投与することを含んでなる、とりわけ高尿酸血症、腫瘍崩壊症候群および腎石症を含む尿酸に関連する疾患の処置法を対象とする。好適な態様では、ウリカーゼは約20,000の総重量平均分子量を有するポリエチレングリコールで修飾される。
幾つかの態様では、本発明はウリカーゼを連結基を介してポリエチレングリコールに共有的に結合することによる該ウリカーゼの修飾を含んでなるウリカーゼの循環半減期を強化する方法を提供し、ここでポリエチレングリコールは約10,000〜約30,000の総重量平均分子量を有し、そしてここで連結基がスクシンイミド基、アミド基、イミド基、カルバメート基、エステル基、エポキシ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、炭水化物、チロシン基、システイン基、ヒスチジン基およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
幾つかの態様では、本発明はウリカーゼを連結基を介してポリエチレングリコールに共有的に結合することによる該ウリカーゼの修飾を含んでなるウリカーゼの抗−尿酸活性を強化する方法を提供し、ここでポリエチレングリコールが約10,000〜約30,000の総重量平均分子量を有し、そして連結基はスクシンイミド基、アミド基、イミド基、カルバメート基、エステル基、エポキシ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、炭水化物、チロシン基、システイン基、ヒスチジン基およびそれらの組み合わせからなる群から選択される。
幾つかの態様では、本発明は連結基を介してポリエチレングリコールに共有的に結合したウリカーゼを含んでなる治療に有効な量の化合物を患者に投与することを含んでなる該患者の尿酸レベルを減少する方法を提供し、ここでポリエチレングリコールは約10,000〜約30,000の総重量平均分子量を有する。好適な態様ではウリカーゼは約20,000の総重量平均分子量を有するポリエチレングリコールで修飾される。
幾つかの態様では、本発明は連結基を介してポリエチレングリコールに共有的に結合したウリカーゼを含んでなる治療に有効な量の化合物を患者に投与することを含んでなる患者の尿酸関連疾患を処置する方法を提供し、ここでポリエチレングリコールは約10,000〜約30,000の総重量平均分子量を有する。好適な態様ではウリカーゼは約20,000の総重量平均分子量を有するポリエチレングリコールで修飾される。
幾つかの態様では、本発明は連結基無しでポリエチレングリコールにカップリングされたウリカーゼを含んでなる化合物を提供し、ここでポリエチレングリコールは約10,000〜約30,000の総重量平均分子量を有する。好適な態様ではウリカーゼは約20,000の総重量平均分子量を有するポリエチレングリコールで修飾される。
本発明のこれらのおよび他の観点は、以下の本発明の詳細な説明により明確となる。
発明の詳細な記述
概説
ウリカーゼは多くの微生物に見いだすことができ、そしてヒトにおける多くの疾患および障害の処置に有用である。しかしウリカーゼは抗原性であり、そして患者の循環系から急速に排除される。これらの問題はウリカーゼをポリエチレングリコール(PEG)で共有的に修飾することにより克服することができる。
本発明は、ポリエチレングリコールで修飾されたウリカーゼがヒトの上昇した尿酸レベルに関連する特定の種類の疾患および障害の処置に優れた結果を提供するという知見に基づく。天然のウリカーゼと比べると、ほとんどのその酵素活性を保持するウリカーゼ−PEGははるかに抗原性が低く、大きく延長された循環半減期を有し、そしてとりわけ高尿酸血症および腫瘍崩壊症候群を含む疾患および障害の処置により一層効力がある。PEG−20,000は好適な酵素活性レベル、抗原性、循環半減期、効力を保有し、しかも製造が比較的容易であることから特に好適である。
定義
本開示を通して、以下の略号を使用することができる:PEG、ポリエチレングリコール;SS、スクシンイミジルスクシネート;SSA、スクシンイミジルスクシンアミド;SPA、スクシンイミジルプロピオネート;そしてNHS、N−ヒドロキシ−スクシンイミド。
ポリエチレングリコールで共有的に修飾されたウリカーゼ(連結基を含むか、または含まない)は今後、「ウリカーゼ−PEG」、「尿酸オキシダーゼ−PEG」または「PEG−ウリカーゼ」と称することができる。
「ポリエチレングリコール」または「PEG」は、一般式H(OCHCHOHで表される、分岐または直鎖状のエチレンオキシドと水との縮合ポリマーの混合物であり、式中、nは少なくとも4である。「ポリエチレングリコール」または「PEG」はそれらのおよその重量平均分子量を示す数字の接尾辞と組み合わせて使用する。例えばPEG−5,000は約5,000の総重量平均分子量を有するポリエチレングリコールを称し;PEG−12,000は約12,000の総重量平均分子量を有するポリエチレングリコールを称し;そしてPEG−20,000は約20,000の総重量平均分子量を有するポリエチレングリコールを称する。
本明細書で使用するように、用語「患者」は動物、好ましくは哺乳動物、そしてより好ましくはヒトを称する。
本明細書で使用する用語「尿酸関連疾患」とは上昇した尿酸レベルを特徴とする疾患および障害を称する。尿酸関連疾患には限定するわけではないが、とりわけ高尿酸血症、腫瘍崩壊症候群および腎石症を含む。
本明細書で使用する用語「約」は、値の+/−10%を称する。
本明細書で使用する用語「生物学的適合性」とは一般に生物学的機能を損なうことなく、そしてアレルギーおよび疾患状態を含め許容できない程度の毒性を生じない材料または化合物を称する。
「循環半減期(circulating half time)」とは修飾したウリカーゼを患者に注射した後、ウリカーゼの量が元のピーク血清レベルの半分のレベルに排除(cleared)されるまでの期間を称する。循環半減期はヒトまたはマウスを含む任意の関連する種で測定することができる。
本明細書で使用する用語「共有的に結合した(covalently bonded)」および「カップリングした(coupled)」とは互換的に使用し、そして直接的に、またはリンカーを介してウリカーゼをPEG分子に連結する共有結合を称する。
ウリカーゼ
本発明では、ウリカーゼ遺伝子は例えば微生物から、または組換え生物工学を介して、あるいはそれらの任意の組み合わせの任意の供給源に由来するか、クローン化するかまたは生産され得る。例えばウリカーゼは限定するわけではないがアスペルギルス フラバス(Aspergillus flavus)、カンジダ ウチリス(Candida utilis)およびアースロバクター プロトホルミエ(Arthrobacter protoformiae)を含む微生物からクローン化することができる。幾つかの態様では、本発明で使用するウリカーゼは添付する配列表に説明するアミノ酸配列を有することができる。
ウリカーゼは限定するわけではないがストレプトミセス(Streptomyces)およびバチルス(Bacillus)属の細菌;サッカロミセス(Saccharomyces)、シゾサッカロミセス(Schizosaccaromyces)、エメリセラ(Emericella)、アスペルギルス(Aspergillus)およびニューロスポーラ(Neurospora)属の真菌(酵母を含む);ショウジョウバエ(Drosophila);ブタ(Sus scrofa)、リスザル(Samiri sciureus)、ヒヒ(Papio)およびアカゲザル(Macaca mulatta)を含む哺乳動物;およびヒヨコマメ(Cicer arietium)、インゲン(Phaseolus vulgaris)、ジャガイモ(Solanum tuberosum)およびエンドウ(Pisum sativum)を含む植物を含む多数の他の生物からクローン化してもよい。
ポリエチレングリコール
分子量および連結基が異なる多くのポリエチレングリコールが入手可能である。これらのPEGはタンパク質の抗原性、免疫原性および循環半減期に変動する効果を有することができる(Zalipsky,S.and Lee,C.ポリエチレングリコールの化学:生物工学的および生物医学的応用(Polyethylene Glycol Chemistry:Biotechnical and Biomedical Applications)、第347〜370頁、プレナム出版、ニューヨーク、1992;Monfardini,C.et al.bioconjugate Chem.6,62〜69,1995;Delgado C;Francis GE;Fisher D.PEG−連結タンパク質の用途および特性(The uses and properties of PEG−linked proteins)、Crit.Rev.Ther.Drug Carrier Sys.,9;249−304,1992)。
本発明の1つの態様では、ポリエチレングリコールは約10,000〜約50,000;より好ましくは約12,000〜約40,000、より好ましくは約15,000〜約30,000;そして最も好ましくは約20,000の総重量平均分子量を有する。一般に30,000以上の分子量をもつポリエチレングリコールは溶解し難く、そして配合生成物の収量は大きく低下する。
ポリエチレングリコールは分岐または直鎖でよく、好ましくは直鎖である。ポリエチレングリコールの分子量が上昇すると、一般にウリカーゼの免疫原性は下がる傾向がある。本発明に記載する分子量を有するポリエチレングリコールは、上昇した尿酸レベルに関連する疾患および障害を処置するためにウリカーゼおよび任意に生物学的適合性の連結基と結合して使用することができる。
ペグ化(Pegylation)
ウリカーゼは、例えばPark et al,Anticancer Res.,1:373−376(1981);およびZaplipsky and Lee,ポリエチレングリコールの化学:生物工学的および生物医学的応用(Polethylene Glycol Chemistry:Biotechnical and Biomedical Applications)、J.M.Harris編集、プレナム出版、ニューヨーク、第21章(1992)(これらの開示は全部、引用により本明細書に編入する)に記載するように当該技術分野で既知の方法を使用して、生物学的適合性の連結基を介してPEGに共有的に結合することができる。
PEGをウリカーゼに共有的に結合するために使用する連結基は、任意の生物学的適合性の連結基でよい。上で検討したように、「生物学的適合性」とは化合物または基が非−毒性であり、そして傷害、病気、疾患または死を引き起こすことなくインビトロまたはインビボで利用することができることを示す。PEGは連結基に、例えばエーテル結合、エステル結合、チオール結合またはアミド結合を介して結合することができる。適当な生物学的適合性の連結基には例えばエステル基、アミド基、イミド基、カルバメート基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、炭水化物、スクシンイミド基(限定するわけではいが例えばスクシンイミジルスクシネート(SS)、スクシンイミジルプロピオネート(SPA)、スクシンイミジルカルボキシメチレート(SCM)、スクシンイミジルスクシンアミド(SSA)またはN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)を含む)、エポキシド基、オキシカルボニルイミダゾール基(例えばカルボニルジイミダゾール(CDI)を含む)、ニトロフェニル基(例えばニトロフェニルカルボネート(NPC)またはトリクロロフェニルカルボネート(TPC)を含む)、トリシレート基、アルデヒド基、イソシアネート基、ビニルスルホン基、チロシン基、システイン基、ヒスチジン基または1級アミンを含む。好ましくは生物学的適合性の連結基はエステル基および/またはスクシンイミド基である。好ましくは連結基はSS、SPA、SCM、SSAまたはNHSであり;SS、SPAまたはNHSがより好ましく、そしてSSまたはSPAが最も好ましい。
本発明では、最も好適な生物学的適合性の連結基に共通する特徴は、それらがマレイミド基を介してウリカーゼの1級アミンに結合するものである。ウリカーゼといったんカップリングすれば、SS−PEGはPEGの隣にエステル連結を有し、これがこの部位を血清エステラーゼに対して感受性とし、これにより身体でウリカーゼからPEGを放出することができる。SPA−PEGおよびPEG2−NHSはエステル結合を持たないので、それらは血清エステラーゼに感受性ではない。
本発明において、特定の連結基がPEG−ウリカーゼの循環半減期またはその特異的酵素活性に影響を及ぼすことはないように思われる。しかし連結基を使用するならば、生物学的適合性の連結基を使用することが重要である。タンパク質に結合するPEGはSS−PEG、SPA−PEGおよびSC−PEGのように単鎖であるか、あるいはPEG2−NHSのようなPEGの分岐鎖を使用することができるかのいずれかである。
あるいはウリカーゼは、アミノ基、スルフヒドリル基、ヒドロキシル基またはカルボキシル基を通して(すなわち連結基無しで)PEGに直接カップリングすることができる。好適な態様では、PEGをウリカーゼ上のリシン残基にカップリングする。
ウリカーゼ−PEG
PEGをウリカーゼに結合すると、ウリカーゼの循環半減期が上昇する。
ウリカーゼ上のPEG単位の数は酵素の循環半減期と関係するように思われるが、維持される酵素活性の量は使用するPEGの平均分子量に関連すように思われる。
ウリカーゼ上のPEG単位の数の上昇は、酵素の酵素活性を低下させることが知られている。またPEG製剤の中には生成物を生じることが難しく、そして比較的低量を生じるものがあることが知られている。このように効力のある生成物を得るためには、循環半減期、抗原性、生産効率および酵素活性の間のバランスを達成することが必要である。
一般にPEGをウリカーゼの1級アミンに結合させる。ウリカーゼ上のポリエチレングリコールの結合部位の選択は、当業者には知られているようにタンパク質の活性ドメイン内の各部位の役割により決定される。PEGは酵素活性を実質的に損失することなくウリカーゼの1級アミンに結合することができる。しかし上で検討したように、保持される酵素活性の量は、使用するPEGの平均分子量に関連すると考えられる。例えばC.ウチリス(utilis)からクローン化されたウリカーゼは、この手順によりペグ化することができる約32個のリシンを有する。換言すると、32個のリシンはすべてウリカーゼをSS、SPA、SCM、SSAおよび/またはNHSのような生物学的適合性の連結基を介してPEGに結合することが可能な点である。本発明の観点において当業者には明白であるように、PEGは1以上の残基上の基へ連結基を介して、または直接的な結合のいずれかによりウリカーゼ上の他の部位に結合することもできる。
1から約32個のPEG分子をリシン残基でウリカーゼに共有的に結合することができる。好ましくはウリカーゼは約5〜約30個のPEG分子、より好ましくは約10〜約25個のPEG分子、より好ましくは約18〜約22個のPEG分子、そして最も好ましくは約20個の分子で修飾され得る。換言すると、ウリカーゼ中の約15%〜約95%の1級アミノ基がPEGで修飾され、より好ましくはウリカーゼ中の約55%〜約70%の1級アミノ基がPEGで修飾され、そして最も好ましくはウリカーゼ中の約60%の1級アミノ基がPEGで修飾される。PEGがウリカーゼの末端に共有的に結合する時、好ましくはただ1つのPEG分子が利用される。好適な態様ではウリカーゼはPEG−20,000で修飾される。
ウリカーゼは多くの異なる部位でペグ化され得る。好適な態様では、ウリカーゼは以下の1以上以外の部位でペグ化される(番号はC.ウチリス(utilis)ウリカーゼのアミノ酸残基を指す):Lys12、Lys16、Lys28、Lys64、Lys72、Lys117、Lys156、Lys167およびLys262。幾つかの好適な態様では、ウリカーゼは約20個のPEG−20,000分子でペグ化される。そのような1つの好適な態様では、ウリカーゼはLys156ではペグ化されない。別の好適な態様ではウリカーゼはLys167ではペグ化されない。別の好適な態様ではウリカーゼはLys12ではペグ化されない。別の好適な態様では、ウリカーゼはLys64ではペグ化されない。別の好適な態様では、ウリカーゼはLys262ではペグ化されない。別の好適な態様では、ウリカーゼはLys64ではペグ化されない。別の好適な態様では、ウリカーゼはLys262ではペグ化されない。別の好適な態様ではウリカーゼはLys117ではペグ化されない。別の好適な態様ではウリカーゼはLys16ではペグ化されない。別の好適な態様ではウリカーゼはLys28ではペグ化されない。別の好適な態様ではウリカーゼはLys72ではペグ化されない。より好適な態様では、ウリカーゼはLys156およびLys167ではペグ化されない。より好適な態様では、ウリカーゼはLys156、Lys167、Lys12、Lys64およびLys262ではペグ化されない。さらにより好適な態様ではウリカーゼはLys156、Lys167、Lys12、Lys64、Lys262およびLys117ではペグ化されない。最も好適な態様ではウリカーゼはLys156、Lys167、Lys12、Lys64、Lys262、Lys117Lys16、Lys28およびLys72ではペグ化されない。
検討したように、酵素活性は酵素上のPEG単位の数が増加することにより低下する。しかし本発明者はウリカーゼを同数のPEG分子に結合させる時、約20個のPEG−20,000分子に結合したウリカーゼの酵素活性がウリカーゼ−PEG−5,000の酵素活性よりも実際には高いことを見いだした。ウリカーゼ−PEG−20,000のそのような増加した酵素活性により、これまで可能と考えられていた用量よりも低い用量を使用した処置を可能とする。低用量のウリカーゼ−PEG−20,000は、潜在的な過敏性の問題を減少し、アナフラキシーを最小とし、そしてウリカーゼ−PEGを投与した患者に生じる発疹の発生を少なくすることを含むウリカーゼ−PEGに対する免疫応答を最小にする利点を提供する。マウスの実験では、PEG−20,000はまた、他のPEG製剤、特にPEG−5,000よりも安全であることが示された。
処置法
幾つかの態様では、本発明は連結基を介してポリエチレングリコールに共有的に結合したウリカーゼを含んでなる治療に有効な量の化合物を患者に投与することを含んでなる患者の尿酸レベルを減少する方法を提供し、ここでポリエチレングリコールは約10,000〜約30,000の総重量平均分子量を有する。好適な態様ではウリカーゼは約20,000の総重量平均分子量を有するポリエチレングリコールで修飾される。
幾つかの態様では、本発明は連結基を介してポリエチレングリコールに共有的に結合したウリカーゼを含んでなる治療に有効な量の化合物を患者に投与することを含んでなる患者の尿酸関連障害を処置する方法を提供し、ここでポリエチレングリコールは約10,000〜約30,000の総重量平均分子量を有する。好適な態様ではウリカーゼは約20,000の総重量平均分子量を有するポリエチレングリコールで修飾される。
本発明の1つの化合物の治療に有効な量は、尿酸レベルを下げるために有効な量である。一般に処置は、状況下で最適な効果が達成されるまで、小さい増分により増加することができる小投薬用量から開始する。一般に本発明の化合物の治療的投薬用量は、週に2回からおよそ2週間に1回、約1〜約200mg/kgでよい。例えば投薬用量は2mlの静脈内注入として1週間に1回、約1ml/kgから3日毎に約20mg/kgである。ウリカーゼ−PEG20,000は毎日数回、1日1回、1週間に1回、または2週間毎に投与することができる。
PEG−ウリカーゼはリン酸緩衝化生理食塩溶液、または当業者に既知の任意の他の適当な溶液と注入前に混合してもよい。PEG−ウリカーゼ製剤は所望により固体(凍結乾燥物)として、または液体製剤として投与することができる。
本発明の方法はインビトロまたはインビボの応用のいずれかを含むことができる。細胞培養の応用を含むインビトロの応用では、本明細書に記載の化合物を培養中の細胞に加え、そしてインキューベーションする。本発明の化合物は当該技術分野で周知な抗体生産技術を使用して、モノクローナルおよび/またはポリクローナル抗体の生産を促進するために使用することもできる。次いでモノクローナルおよび/またはポリクローナル抗体は当業者には明らかである広く様々な診断的応用に使用することができる。
本発明の化合物のインビボの投与手段は、意図する応用に依存して変動するだろう。当業者は本発明のPEG−ウリカーゼ組成物の投与が、例えば経口的、鼻内、腹腔内、非経口的、静脈内、リンパ管内、腫瘍内、筋肉内、間隙内、動脈内、皮下、眼内、滑液包内、経上皮(transepithelial)および経皮的に行うことができると考えるだろう。
本発明を以下の実施例によりさらに示し、これらは具体的説明を目的とし、そして本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1
カンジダ ウチリス(Candida utilis)ウリカーゼコード配列の単離および発現プラスミドの構築
ゲノムDNAはC.ウチリス(utilis)(ATCC9950)から単離し、そしてウリカーゼ遺伝子を単離するためにPCRで鋳型として使用した。C.ウチリス(utilis)は30℃x250rpmのインキューベーターシェーカー中で100mL YPD培地で成長させた。翌日、50mLのカルチャーからの細胞は室温で1500xgにて10分間、遠心することによリペレット化した。ペレットを15mlのSCEDバッファィー、pH7.5(1M ソルビトール、10mM クエン酸ナトリウム、pH7.5、10mM EDTA、10mM DTT)に再懸濁した。3mgのLyticase(商標)(シグマ(Sigma)、セントルイス、モンタナ州、カタログ番号L−4025)を細胞に加え、そして細胞を37℃で60分間、インキューベーションした。15mlの1%SDSを加え、ゆるやかに混合し、そして5分間、氷上に静置した。6mlの5M 酢酸カリウム、pH8.9を加え、そしてゆるやかに混合した。この溶液は4℃で10,000xgにて10分間遠心した。上清を清浄な遠心管に移し、2容量のエタノールを加え、そして室温で15分間、インキューベーションした。DNAは4℃で20分間、10,000xgにて遠心することによりペレット化した。ペレットを10mlのTEバッフィー、pH7.4(10mM Tris−HCl、pH7.4、1mM EDTA)に再懸濁した。溶液を等容量のフェノール:クロロホルム(1:1 容量/容量)でゆるやかに抽出し、続いて等容量のクロロホルム:イソアミルアルコール(24:1)で抽出した。1/2の容量の7.5M酢酸アンモニウム、pH7.5および2容量のエタノールを加え、そして試験管を−70℃に10分間置いた。DNAは4℃で10,000xgにて10分間遠心してペレット化した。このペレットを風乾し、そして50μgのRNaseAを含有する1mlのTEバッファー、pH7.5に再懸濁した。DNAは室温で1時間インキューベーションし、そして次いで等容量のエタノールで再度、沈殿させた。DNAは4℃で10,000xgにて10分間遠心してペレット化した。このペレットを1mlのTEバッファー、pH7.5に再懸濁した。DNAの濃度は260nmでの光学密度を測定することにより決定した。
PCRを使用してC.ウチリス(utilis)のゲノムDNAからウリカーゼ遺伝子を単離した。PCR用のプライマーは以下の配列を有する:
フォワードプライマー、URIUforSna:5’−GTGTACGTAATGTCAACAACGCTCTCATCA−3’(配列番号1)
リバースプライマー、URIUrevH:5’−AGAAAGCTTTTACCACTTGGTCTTCTCCTTA−3’(配列番号2)
発現用のpQE70(キアジェン(Qiagen)、バレンシア、カリフォルニア州)にサブクローン化するために、これらのプライマーはSnaBI部位をコード配列の5’末端に、そしてHindIII部位を3’末端に配置した。PCR混合物は1X Ventポリメラーゼバッファー、2.5mM硫酸マグネシウム、0.2mMの各dNTP、30pmolの各プライマー、1.8μgのC.ウチリス(utilis)のゲノムDNAおよび2.5UのVentポリメラーゼ(ニューイングランドバイオラボズ(New England Biolabs)、ビバリー、マサチューセッツ州)を50μlの最終反応容量に含んだ。PCRは98℃で2分間、次に30サイクルの98℃で30秒、55℃で30秒そして72℃で60秒を行った。1単位のTaqポリメラーゼ(ギブコ(Gibco)、ロックビル、メリーランド州)を加え、そして反応物を72℃で7分間インキューベーションした。20mlのPCRを0.8%アガロースゲルで泳動した。PCR産物はゲルから切り出し、そしてQiagenゲル抽出キットを使用して抽出した。PCR産物をpCR2.1(インビトロゲン(Invitrogen)、カールスバッド、カリフォルニア州)にサブクローン化した。ウリカーゼPCR産物はpCR2.1からSnaBIおよびHindIIIを使用して切り出し、そしてアガロースゲル電気泳動により精製した。pQE70はSphIを用いて37℃で1時間消化し、室温で15分間クレノーフラグメントで処理して平滑末端を作成し、そして次いで80℃で15分間インキューベーションしてクレノー酵素を不活性化した。次いで処理したプラスミドは37℃にて1時間、HindIIIで消化し、アガロースゲルで泳動し、そして次いでゲルから精製した。次いでウリカーゼフラグメントを消化したpQE70に連結してpQE−URICを作成した。大腸菌(E.coli)DG101(ATCC47041)をライゲーション反応により形質転換させ、そして形質転換体をアンピシリンの存在下で選択した。形質転換体は細胞を3mLのLB(100mg/mLのアンピシリンを含む)でOD600の値が0.5〜0.6に達するまで成長させることにより、ウリカーゼの生産についてスクリーニングした。イソプロピル−b−D−ガラクトピラノシド(IPTG)を1mMの最終濃度で加え、そしてカルチャーをさらに2時間インキューベーションした。次いで細胞抽出物をSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動により分析し、そしてゲルを34,000Daのタンパク質の存在について調査した。34,000Daのタンパク質を生産することが分かった1つの形質転換体を試験し、そしてウリカーゼ活性を有することが分かった。pQE−URICをこの形質転換体から単離し、そしてテトラサイクリン耐性に関する遺伝子をプラスミドに挿入した。テトラサイクリン耐性を付与する遺伝子のpQE−URICへの挿入には、pBR322をEcoRIおよびAvaIで消化し、そして次にクレノーポリメラーゼおよびdNTPで処理して消化したDNAフラグメントに平滑末端を作成した。pQE−URICをXbaIで消化し、そしてクレノーポリメラーゼおよびdNTPで処理した。テトラサイクリン耐性遺伝子を含むpBR322から〜1400bpフラグメントをゲル精製し、そしてpQE−URICに連結してpPHX12を作成した。pPHX12中に見いだされたpPHX12(配列番号3)の配列、ウリカーゼコード配列(配列番号4)、およびその翻訳されたアミノ酸配列(配列番号5)およびpPHX12に見いだされたコード配列から推定されるウリカーゼのアミノ酸配列(配列番号6)は、添付する配列表に説明し、これは引用により本明細書に編入する。大腸菌(E.coli)DG101はpPHX12で形質転換させて、ウリカーゼの生産および精製のために使用する大腸菌(E.coli)PHX12株を生成した。
実施例2
大腸菌(E.coli)中でのウリカーゼの発現
ウリカーゼを生産するために、PHX12を20リットルの発酵で成長させた。大腸菌(E.coli)の非−限定培地(non−defined medium)#1はPHX12をBioflo IVベンチトップ発酵槽(ニューバーンスウィック サイエンティフィク(New Brunswick Scientific)、エジソン、ニュージャージー州)で成長させるために使用した。大腸菌(E.coli)の非−限定培地#1の成分は、基本培地、50%グリセロール、100X塩溶液、100X塩化カルシウム溶液、および1000Xビタミン溶液からなる。これらの成分は以下に記載するように調製する。
基礎培地
1リットルの培地あたり
カザミノ酸 30g
硫酸アンモニウム 3g
リン酸2カリウム 2.5g
920mLの水に溶解し、そしてオートクレーブまたは0.22μmのフィルターを通して濾過滅菌する。
濃縮塩溶液(100X)
硼酸 0.57g
硫酸銅(II)5水和物 0.39g
塩化鉄、40mLの水に100g 2.0ml
塩化マンガン4水和物 4.0g
塩化ナトリウム 5.0g
モリブテン酸ナトリウム2水和物 0.5g
硫酸マグネシウム7水和物 25.0g
硫酸 2.87ml
硫酸亜鉛7水和物 1.0g
1リットルのHOに溶解し、そしてオートクレーブまたは0.22μmのフィルターを通して濾過滅菌する。
50(容量/容量)%グリセロール
1000mlのグリセロールおよび1000mlのHOを混合し、そしてオートクレーブまたは0.22μmのフィルターを通して濾過する。
ビタミン溶液(1000X)
チアミン塩酸塩 0.26g
100mlのHOに溶解し、そして0.22μmのフィルターを通して濾過滅菌する。
カルシウム溶液(100X)
塩化カルシウム2水和物 10g
1リットルのHOに溶解し、そしてオートクレーブまたは0.22μmのフィルターを通して濾過滅菌する。
それぞれ1リットルの大腸菌(E.Coli)の非−限定培地#1について、以下を以下の量で滅菌した基本培地に無菌的に加える:
60mlのグリセロール溶液
10mlの濃縮塩溶液
10mlのカルシウム溶液
1mlのビタミン溶液
PHX12接種の調製
−70℃に保管した作業用細胞バンクからPHX12の容器を解凍し、そして内容物は12μg/mLのテトラサイクリンを含む500mLのバッフェル付振盪フラスコ中の250mLの大腸菌(E.coli)の非−限定培地#1に無菌的に移した。テトラサイクリン選択は振盪フラスコレべルでのみ維持した。接種したバッフェル付振盪フラスコは環境的(environmental)インキューベーター中で37℃で250rpmにてインキューベーションした。振盪フラスコカルチャーは13〜16時間成長させた後、20リットルの無菌培地を含有するBioFloIV発酵槽に無菌的に移した。
細胞の成長および回収
大腸菌(E.coli)の非−限定基礎培地#1は発酵槽中でPHX12の成長に使用した。大腸菌(E.coli)の非−限定基礎培地は600gのカザミノ酸、60gの硫酸アンモニウムおよび50gのリン酸2カリウムを2リットルのナノピュア(nanopure)水に溶解することにより調製した。発酵槽に18.4リットルの基礎培地を満たし、50mLのAntifoamBを基礎培地に加え、そして次に121℃で30分間、発酵槽の滅菌サイクルを使用して滅菌した。滅菌後、培地を37℃以下に冷却し、そして200mLの100X塩化カルシウム溶液、200mLの100X濃縮塩溶液、20mLの1000Xビタミン溶液および1200mLの50%グリセロール溶液を発酵槽に無菌的に加えた。
発酵のパラメーターは以下の通りであった:撹拌は700rpmに設定し、温度は37℃に設定し、そして通気速度は20Lpmに設定した。次いで接種を使用して発酵槽に菌をまいた。カルチャーは発酵槽中で約8の光学密度(A600nm)になるまで成長させた。IPTGを発酵槽に無菌的に加えて1mMの最終濃度とした。発酵はIPTGの添加後、2時間続行させた。次いで細胞を回収し、そして次に直ちに中空繊維フィルターを使用したダイアフィルトレーション(diafiltration)により2〜3リットルに濃縮した。細胞は8,000xgで10分間遠心することよりペレット化し、そして細胞ペーストをプラスチックの保存容器に移し、そしてさらに処理するまで−70℃で保存した。典型的な20リットルの発酵で0.5〜0.6Kgの細胞ペーストが生産された。
実施例3
ウリカーゼの精製
20リットルの発酵からの細胞ペーストを、0.4リットルの溶解バッファー(20mM リン酸ナトリウム、pH8.5、1mM EDTA)にPolytron(商標)ホモジナイザーを使用して再懸濁して均一な懸濁液を得た。細胞はミクロ流動化装置に>15,000psiで2回通して破壊(lysed)した。破壊した細胞懸濁液を次いで13,000xgで10分間遠心した。硫酸アンモニウムを上清に加えて30%飽和を達成した。懸濁液を室温で10分間撹拌し、そして次に13,000xgで15分間遠心した。硫酸アンモニウムを上清に加えて64%飽和とし、そして溶液を室温で10分間撹拌し、そして次に13,000xgで15分間遠心した。ペレットを0.4リットルのダイアフィルトレーションバッファー(20mM リン酸ナトリウムバッファー、pH8.5)に再懸濁し、そして50,000MWのカットオフ値のフィルターを使用して5容量のダイアフィルトレーションバッファーに対してダイアフィルトレーションを行った。次いでダイアフィルトレーションを行った溶液は、カラムバッファー(20mM リン酸ナトリウムバッファー、pH8.5)で前以て平衡化したPoros HQ50カラムにのせた。カラムはカラムバッファーで洗浄し、そしてフロースルーを回収した。次いでフロースルー物質をカラムバッファーで平衡化したBioRad HAカラムにのせた。HAカラムは10容量のカラムバッファーで洗浄し、そしてウリカーゼが100%カラムバッファーから100%0.5M リン酸ナトリウム、pH8.5の勾配を流すことにより溶出した。溶出したウリカーゼはカラムバッファーで平衡化したPoros HQカラムに再度通した。ウリカーゼを含むフロースルー画分を集め、そして4℃で保存した。
実施例4
精製したウリカーゼの特性決定
ウリカーゼアッセイ
ウリカーゼ活性はシグマ(セントルイス、モンタナ州)からの尿酸診断キットを使用してアッセイした。酵素の比活性は酵素を尿酸とインキューベーションし、そして過酸化水素の生成を監視することにより決定した。過酸化水素の生成は、ペルオキシダーゼの存在下で4−アミノアンチピリンおよび3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシベンゼンスルホネートの反応により測定する。520nmの吸収極大を持つキノエイミン(quinoeimine)色素が形成される。生成した色の強度は形成された過酸化水素の量に直接比例する。形成された過酸化水素の量は既知の量の過酸化水素を含む標準との比較により決定する。酵素の比活性=アッセイで生成されたnmolの過酸化水素/分/mgタンパク質。酵素活性はIU/mLで表す。1IUは1nmolの過酸化水素/分を生成する酵素の量と定義する。
SDS−PAGE
ウリカーゼの発現レベルはSDS−PAGEにより決定した。20リットルの発酵カルチャーに由来するサンプル(1ml)はウリカーゼ発現のIPTG誘導前(誘導前サンプル)、そしてIPTGの添加から2時間後(誘導後サンプル)に取った。これらのサンプルはマイクロ遠心(12,000xg、1分間)で素早く遠心し、次いで−70℃に凍結した。凍結した細胞ペレットを1mlの水に再懸濁し、そして15秒間、プローブソニケーターで超音波処理した。生成した超音波処理物を10〜20%SDS−PAGEゲルで還元条件下にて電気泳動した。ゲルはクーマシーブルーを使用して染色した。
実施例5
ペグ化
PEG−5,000を用いたウリカーゼのペグ化
カラムバッファー中の精製したウリカーゼ(20mM リン酸ナトリウムバッファー、pH8.5)は、メトキシ−SS−ポリエチレングリコール MW5,000を用いて、30:1(重量/重量)のPEG対ウリカーゼ比でペグ化した。PEG5000をウリカーゼ溶液に加え、そして室温で1時間撹拌した。結合したウリカーゼ−PEG5000をダイアフィルトレーションにより約1/10容量に濃縮し、そして10容量の配合バッファー(20mM リン酸ナトリウムバッファー、pH6.8、130mM 塩化ナトリウム)に対してダイアフィルトレーションを行った。
PEG−20,000を用いたウリカーゼのペグ化
カラムバッファー中の精製したウリカーゼ(20mM リン酸ナトリウムバッファー、pH8.5)は、メトキシ−SS−ポリエチレングリコール MW20,000を用いて、30:1(重量/重量)のPEG対ウリカーゼ比でペグ化した。PEG20000をウリカーゼ溶液に加え、そして室温で2時間撹拌した。結合したウリカーゼ−PEG20000をダイアフィルトレーションにより約1/10容量に濃縮し、そして10容量の配合バッファー(20mM リン酸ナトリウムバッファー、pH6.8、130mM 塩化ナトリウム)に対してダイアフィルトレーションを行った。
実施例6
ペグ化タンパク質の特性決定
SDS−PAGE
ペグ化ウリカーゼの純度およびペグ化の程度は、SDS−PAGEにより調査した。ペグ化反応からのサンプルを還元条件下で10〜20%SDS−PAGEゲルで電気泳動した。ゲルはクーマシーブルーを使用して染色した。
ウリカーゼアッセイ
ペグ化ウリカーゼの酵素活性は実施例4に記載したウリカーゼアッセイを使用して測定した。酵素の比活性=アッセイで生成されたnmolの過酸化水素/分/mgタンパク質。酵素活性はIU/mLで表す。1IUは1nmolの過酸化水素/分を生成する酵素の量と定義する。
PEG数
トリニトロベンゼンスルホン(TNBS)アッセイ(Habeeb,A.F.S.A.Analyt.Biochem.14,328−336(1996))を使用して、各ウリカーゼタンパク質の1級アミンに共有的に結合したポリエチレングリコール分子の平均数を測定した(PEG数)。TNBSは1級アミン基と反応し、そして色の変化を生じる。ペグ化されたタンパク質をペグ化されなかったタンパク質と比較する。
各タンパク質サンプルを3種のタンパク質濃度でアッセイした。各濃度を2連でアッセイした。各サンプルのタンパク質濃度は0.2、0.4および0.8mg/mLにナノピュアウォーターで調整し、そして3〜5秒間、ボルテックス混合した。0.25mLの各タンパク質サンプルを10x75mmのガラス管に加えた。各試験管に0.25mLの4%重炭酸ナトリウムを各管に加え、続いて0.25mLの0.1%TNBSを加えた。管を40℃で2時間インキューベーションした。次いで管を加熱ブロックから取り出し、そして0.25mLの10%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を各管に加え、続いて0.125mLの1N HClを加えた。各反応の吸収は335nmで測定した。タンパク質サンプルの吸収をプロットし、そして線形回帰を行って線の傾斜を決定した。ペグ化された1級アミン残基の数は以下の式に従い決定した:
ペグ化された1級アミンの数=1−(ペグ化タンパク質の傾斜/非ペグ化タンパク質の傾斜)xタンパク質中の1級アミン残基の総数
Figure 2005528881
種々のウリカーゼPEG製剤(表1)の比較は、たとえ同数の平均PEG分子がタンパク質に結合していてもウリカーゼ−PEG−20,000がウリカーゼ−PEG−5,000よりも高い比活性を保持することを示す。ウリカーゼ−PEG20,000は天然タンパク質の75%の比活性を保持するが、ウリカーゼ−5,000は天然酵素活性の56%を保持するだけである。これはより少ないウリカーゼ−PEG20,000を使用して、ウリカーゼ−PEG5,000を使用する場合に必要とされる所定の酵素活性を生成することができることを意味する。しかしウリカーゼ−PEGの酵素活性は20,000より大きなPEGがウリカーゼに共有結合する時、PEG−20,000に比べて上昇しなかった。
さらにウリカーゼに共有的に結合したPEGの平均分子量は、循環半減期および生産収量の両方の決定に重要な役割も果たす。ウリカーゼ−PEGの収量は、PEGの平均分子量がPEG−20,000まで上昇する時、結合したポリエチレングリコールの平均分子の上昇に伴い上昇する。しかし20,000より高い平均分子量を持つPEGを使用した時、ウリカーゼ−PEGの収量は有意に低下した。例えばウリカーゼがPEG−20,000に結合する時、相対的収量は1.0である。ウリカーゼがPEG−5,000に結合する時、相対的収量は約0.5である。ウリカーゼがPEG−10,000に結合する時、相対的収量は約0.66である。ウリカーゼがPEG−40,000に結合する時、相対的収量は約0.1に低下する。
実施例9
ヒトへの応用
PEG結合ウリカーゼの循環半減期は、マウスにおいて同じ製剤よりも5〜10分間長い循環半減期を有する。過去においてこれが意味したことは、ヒトの用量がほとんどの場合、マウスで使用される1/5〜1/10であるということである。したがってPEG−ウリカーゼの循環半減期はマウスよりもヒトでより一層長く循環するはずである。
本明細書に記載した各特許、特許出願および公報は全部、引用により編入する。
本明細書に記載したものに加えて、本発明の様々な修飾が前述の説明から当業者には明らかであろう。そのような修飾は前記特許請求の範囲内にあるものとする。
【配列表】
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Claims (47)

  1. 連結基を介してポリエチレングリコールに共有的に結合したウリカーゼを含んでなる化合物であって、ポリエチレングリコールが約10,000〜約30,000の総重量平均分子量を有し、そして連結基がスクシンイミド基、アミド基、イミド基、カルバメート基、エステル基、エポキシ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、炭水化物、チロシン基、システイン基、ヒスチジン基およびそれらの組み合わせからなる群から選択される上記化合物。
  2. 上記連結基がスクシンイミド基である請求項1に記載の化合物。
  3. 上記スクシンイミド基がスクシンイミジルスクシネート、スクシンイミジルプロピオネート、スクシンイミジルカルボキシメチレート、スクシンイミジルスクシンアミド、N−ヒドロキシスクシンイミドまたはそれらの組み合わせである、請求項2に記載の化合物。
  4. 上記スクシンイミド基がスクシンイミジルスクシネート、スクシンイミジルプロピオネートまたはそれらの組み合わせである、請求項3に記載の化合物。
  5. 上記ウリカーゼがアスペルギルス フラバス(Aspergillus flavus)、カンジダ ウチリス(Candida utilis)、アースロバクター プロトホルミエ(Arthrobacter protoformiae)およびそれらの組み合わせからなる群から選択される微生物に由来する、請求項1に記載の化合物。
  6. 上記微生物がアスペルギルス フラバス(Aspergillus flavus)である請求項5に記載の化合物。
  7. 上記微生物がカンジダ ウチリス(Candida utilis)である請求項5に記載の化合物。
  8. 上記微生物がアースロバクター プロトホルミエ(Arthrobacter protoformiae)である請求項5に記載の化合物。
  9. ポリエチレングリコールが約20,000の平均分子量を有する請求項1に記載の化合物。
  10. 上記ウリカーゼが約10〜約25個のポリエチレングリコール分子に共有的に結合している、請求項1に記載の化合物。
  11. 上記ウリカーゼが約18〜約22個のポリエチレングリコール分子に共有的に結合している、請求項1に記載の化合物。
  12. 上記ウリカーゼが約20個のポリエチレングリコール分子に共有的に結合している、請求項1に記載の化合物。
  13. ポリエチレングリコールが配列番号6のLys156以外の残基でウリカーゼに共有的に結合している、請求項1に記載の化合物。
  14. ポリエチレングリコールが配列番号6のLys167以外の残基でウリカーゼに共有的に結合している、請求項1に記載の化合物。
  15. ポリエチレングリコールが配列番号6のLys12以外の残基でウリカーゼに共有的に結合している、請求項1に記載の化合物。
  16. ポリエチレングリコールが配列番号6のLys64以外の残基でウリカーゼに共有的に結合している、請求項1に記載の化合物。
  17. ポリエチレングリコールが配列番号6のLys262以外の残基でウリカーゼに共有的に結合している、請求項1に記載の化合物。
  18. ポリエチレングリコールが配列番号6のLys117以外の残基でウリカーゼに共有的に結合している、請求項1に記載の化合物。
  19. ポリエチレングリコールが配列番号6のLys16、Lys28およびLys72以外の残基でウリカーゼに共有的に結合している、請求項1に記載の化合物。
  20. ポリエチレングリコールが配列番号6のLys12、Lys16、Lys28、Lys64、Lys72、Lys117、Lys156、Lys167およびLys262以外の残基でウリカーゼに共有的に結合している、請求項1に記載の化合物。
  21. ポリエチレングリコールが1以上のリシン残基でウリカーゼに共有的に結合している、請求項1または13ないし20のいずれか1項に記載の化合物。
  22. ウリカーゼを連結基を介してポリエチレングリコールに共有的に結合することによる該ウリカーゼの修飾を含んでなるウリカーゼの循環半減期を強化する方法であって、ポリエチレングリコールが約10,000〜約30,000の総重量平均分子量を有し、そして連結基がスクシンイミド基、アミド基、イミド基、カルバメート基、エステル基、エポキシ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、炭水化物、チロシン基、システイン基、ヒスチジン基およびそれらの組み合わせからなる群から選択される上記方法。
  23. ポリエチレングリコールが約20,000の平均分子量を有する請求項22に記載の方法。
  24. 上記ウリカーゼが約10〜約25個のポリエチレングリコール分子に共有的に結合している、請求項22に記載の方法。
  25. 上記ウリカーゼが約18〜約22個のポリエチレングリコール分子に共有的に結合している、請求項22に記載の方法。
  26. ウリカーゼを連結基を介してポリエチレングリコールに共有的に結合することによる該ウリカーゼの修飾を含んでなるウリカーゼの抗−尿酸活性を強化する方法であって、ポリエチレングリコールが約10,000〜約30,000の総重量平均分子量を有し、そして連結基がスクシンイミド基、アミド基、イミド基、カルバメート基、エステル基、エポキシ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、炭水化物、チロシン基、システイン基、ヒスチジン基およびそれらの組み合わせからなる群から選択される上記方法。
  27. ポリエチレングリコールが約20,000の平均分子量を有する請求項26に記載の方法。
  28. 上記ウリカーゼが約10〜約25個のポリエチレングリコール分子に共有的に結合している、請求項26に記載の方法。
  29. 上記ウリカーゼが約18〜約22個のポリエチレングリコール分子に共有的に結合している、請求項26に記載の方法。
  30. 上記ウリカーゼが約20個のポリエチレングリコール分子に共有的に結合している、請求項26に記載の方法。
  31. 治療に有効な量の請求項1に記載の化合物を患者に投与することを含んでなる、該患者の尿酸レべルを下げる方法。
  32. 上記患者が低尿酸血症を有する請求項31に記載の方法。
  33. 上記ポリエチレングリコールが約20,000の平均分子量を有する請求項31に記載の方法。
  34. 上記連結基がスクシンイミド基である、請求項31に記載の方法。
  35. 上記スクシンイミド基がスクシンイミジルスクシネート、スクシンイミジルプロピオネート、スクシンイミジルカルボキシメチレート、スクシンイミジルスクシンアミド、N−ヒドロキシスクシンイミドまたはそれらの組み合わせである、請求項32に記載の方法。
  36. 治療に有効な量の請求項1に記載の化合物を患者に投与することを含んでなる、該患者の尿酸関連障害を処置する方法。
  37. 上記ポリエチレングリコールが約20,000の平均分子量を有する請求項36に記載の方法。
  38. ポリエチレングリコール分子が配列番号6のLys12、Lys16、Lys28、Lys64、Lys72、Lys117、Lys156、Lys167およびLys262以外の残基でウリカーゼに共有的に結合している、請求項36に記載の方法。
  39. ポリエチレングリコールが約10,000〜約30,000の総重量平均分子量を有する、ポリエチレングリコールにカップリングされたウリカーゼを含んでなる化合物。
  40. ポリエチレングリコールが約20,000の平均分子量を有する請求項39に記載の化合物。
  41. 上記ウリカーゼが約10〜約25個のポリエチレングリコール分子に共有的に結合している、請求項39に記載の化合物。
  42. 上記ウリカーゼが約18〜約22個のポリエチレングリコール分子に共有的に結合している、請求項39に記載の化合物。
  43. 上記ウリカーゼが約20個のポリエチレングリコール分子にカップリングしている、請求項39に記載の化合物。
  44. ポリエチレングリコールが配列番号6のLys12、Lys16、Lys28、Lys64、Lys72、Lys117、Lys156、Lys167およびLys262以外の残基でウリカーゼにカップリングしている、請求項39に記載の化合物。
  45. ウリカーゼをポリエチレングリコールに共有的に結合することによる該ウリカーゼの修飾を含んでなるウリカーゼの抗−尿酸活性を強化する方法であって、ポリエチレングリコールが約10,000〜約30,000の総重量平均分子量を有する上記方法。
  46. 上記ウリカーゼが約20個のポリエチレングリコール分子に共有的に結合している、請求項45に記載の方法。
  47. ポリエチレングリコールが約20,000の平均分子量を有する請求項45に記載の方法。
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