JP2005513164A - 硫化亜鉛のダニ駆除剤としての用途 - Google Patents

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    • A01N59/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing elements or inorganic compounds
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Abstract

本発明は、硫化亜鉛のダニ駆除剤としての新規な用途に関する。また、本発明は、硫化亜鉛を添加剤として含むダニ駆除性の組成物、特に重合体組成物、並びにこれらの組成物から得られる糸、繊維、フィラメント及び物品に関する。また、本発明は、繊維表面、特に、敷詰めカーペットを含めてカーペット類を洗浄し及び(又は)処理するための液体又は固体状の組成物を目的とする。

Description

本発明は、硫化亜鉛のダニ駆除剤としての新規な用途に関する。また、本発明は、硫化亜鉛を添加剤として含むダニ駆除性の組成物、特に重合体組成物、並びにこれらの組成物から得られる糸、繊維、フィラメント又は物品に関する。また、本発明は、繊維表面、特に、敷詰めカーペット(fitted carpet)又はモケットを含めてカーペット類を洗浄し及び(又は)処理するための液体又は固体状の組成物を目的とする。
ダニは、農業、庭園業又は林業のみならず、人間にとっても有害である。それらは、特に、後者においてアレルギー、喘息、鼻炎又は結膜炎を生じさせる恐れがある。人間の居住環境において、例えば、ダニは、特に、敷詰めカーペットを含めてカーペット類、家具、表面カバー、ソファ、カーテン、ベッド、或いはマットレス及び枕に相当な量で存在する。従って、繊維の分野のような多くの応用用途で、例えばダニによる人間の軽微な病気を予防する目的で、繊維表面におけるダニの拡散を制限するための試みがなされている。医療の分野においても、手術用の装置、建築材料又は布地上でのダニの拡散を制限することは非常に重要である。
特に、農業の分野では有機系の殺虫性及び殺ダニ性の組成物が知られている。このような組成物は、例えば、特許FR2710239に開示されている。これらの組成物は、害虫やダニに又は害虫やダニが存在する場所に、直接に又は装置を使用して、噴霧し、気化させ、粉剤散布し、顆粒散布し、薫蒸することによって適用することができる。
殺生物性を示すその他の薬剤が長く知られており、例えば化粧品用途又は殺菌剤用途に使用されてきた。これらの薬剤のうちでは、銀、銅又は亜鉛のような金属をベースとした成分が周知のものである。
繊維表面に殺ダニ性を付与するために生物活性化合物を含む多くの仕上げ材が開発された。しかし、これらの仕上げ材は強さが限られていて、それらの効果は1回以上洗浄した後には消失する。従って、多くの場合に、生物活性を示さなければならない物品中に活性成分を直接導入することが一層有益である。
このために、溶融紡糸又は凝固紡糸によって糸中に生物活性剤を導入することが知られている。その場合に、生物活性剤は重合体の溶媒中に導入される。
また、市販の有機系のダニ駆除剤が知られている。例えば、安息香酸ベンジル、パーメスリン又はカルバミン酸3−ヨード−2−プロピニルブチオル(トロイ社より照会名:Kertex 100として販売)が挙げられる。しかし、これらの薬剤は、熱可塑性重合体中に導入することができない。何故ならば、それらは熱可塑性重合体の成形温度に耐えることができず又はこれらの温度で転化される可能性があるからである。
熱可塑性重合体中に配合することができる他の生物活性剤が開発された。特許出願WO01/11956には、例えば、樹枝状重合体と少なくとも1種の殺生物性金属又は金属イオンをベースとした殺生物性化合物とから作られた錯体を使用することが開示されている。この錯体は、溶融熱可塑性重合体中に導入することができる。
溶融相で成形される重合体のために、生物活性金属をベースにした元素を担持する無機充填剤を導入することが知られている。これらの充填剤は、重合方法又は成形方法の間に導入することができる。無機充填剤の製造のために多くの解決策が提供された。これらの充填剤は重合体中への満足できる拡散性と許容できる色を示さなければならず、またそれらは重合体の性質に対して過度に有害な効果を及ぼしてはならない。ダニの駆除用の無機充填剤の例としては、硼酸を充填したガラス(石塚硝子より照会名:Seguroceraとして販売)が挙げられる。
高価ではなく、特に重合体組成物に使用するのが容易である新規なダニ駆除剤に対する調査研究が絶えず存在する。
しかして、重合体組成物の紡糸により得られる編織用糸のための艶消し剤としてそれ自体知られた無機充填剤である硫化亜鉛がダニ駆除性と、コスト、使用容易性及び重合体マトリックスへの導入に関しての所望の性質とを示すことが見出された。これは、このものがこれらのマトリックスに容易に分散し、またそれらの成形温度に耐え、これらの温度で変化しないためである。
従って、本発明の第一の主題は、ダニ駆除剤としての硫化亜鉛の新規な用途にある。
第二の主題として、本発明は、硫化亜鉛を添加剤として含むダニ駆除性の組成物、例えば、繊維表面(特に、敷詰めカーペットを含めてカーペット類)を洗浄し及び(又は)処理するための液体又は固体状の組成物或いは重合体組成物に関する。
最後に、第三の主題として、本発明は、前記の組成物から得られる糸、繊維、フィラメント及び物品に関する。これらの糸、繊維、フィラメント及び物品は非常に良好な且つ永久的なダニ駆除性を示す。
本発明の硫化亜鉛は、種々の形態で提供できる。例えば、それは、硫化亜鉛粒子でも又は性質が相違する粒子、例えばシリカ、二酸化チタンなどの無機粒子上の硫化亜鉛の部分的な若しくは完全な被覆であってもよい。硫化亜鉛は、本質的に球形の粒子の形態にあるときは、0.3μm程度の小さい直径を有することができ、このことは、特に、編織用糸、繊維又はフィラメントに使用するのを可能ならしめる。本発明に従う硫化亜鉛粒子の寸法は、限定されず、数mmまでに及ぶことができる。また、硫化亜鉛は、小板状でも提供できる。
ダニ(Acarid)は、亜綱:昆虫綱及びクモ形綱に分けられる節足動物の群属する。ダニはクモ形綱であり、しばしば寄生虫であり、病原体である。数万という多数の既知のダニがあり、そのうちの非常に限られた数が人間に有害である。ダニは200〜500μの大きさを有し、実質上目で見えない。それらは、本質的に湿った雰囲気(65〜80%の相対湿度)で暗い条件下で15〜25℃の理想平均温度で生きている。それらの寿命の長さは±3ヶ月である。
ダニ(Acarid)の種としては、例えば、コナダニ属(Acarus)、ケナガコナダニ属(Tyrophagus)その他の種が挙げられる。デルマトファゴイド(Dermatophagoids)種は、特にハウスダスト内に存在し、従って人間に対する有害な効果と特に関係する。デルマトファゴイド種の二つの変種:D.プテロニシナス(pteronyssinus)及びD.ファリナエ(farinae)に出くわす。デルマトファゴイド種のダニは、主として、人間の皮膚のくず、爪又は毛髪(体毛を含む)の廃物、食品の残飯などを食べて生きている。しかして、本発明は、特に、デルマトファゴイド種に関連する。
本発明の第一の主題によれば、硫化亜鉛は、ダニを含むどんな環境にも導入して、そこに存在するダニの量を削減し又は除去することができる。用語“環境”とは、少なくともダニを含む任意の媒体を意味するものと解されたい。この環境は、気体、好ましくは空気であってよい。
用語“削減する”とは、硫化亜鉛を環境に導入する前にその中に存在するダニの量と比べて、該環境に存在するダニの量を減少させることを意味するものと解されたい。また、用語“削減する”とは、該環境における一定期間の新しいダニの成育速度を低下させることを意味するものと解されたい。更に、用語“削減する”とは、ダニの繁殖速度を低下させることを意味するものと解されたい。用語“除去する”とは、ダニの大部分を環境から除去すること、即ち、該環境に存在するダニを殺すこと(殺だに剤)又はそれらを不活性にさせることを意味するものと解されたい。また、用語“除去する”とは、新たなダニの成育を防止させることを意味するものと解されたい。
本発明の第一の主題の硫化亜鉛は、そのままで、即ち単独で使用できるが、好ましくは、液体、固体又は気体状で種々の不活性担体によって担持される。更に、必要ならば、界面活性剤、分散剤、接着剤、安定剤又は噴射剤のような添加剤を添加して、散布用粉剤、顆粒、乳液、油性溶液、水和剤、ゾル、流動性組成物、エーロゾル、塗布剤、燻煙剤、発煙剤又はULV処方物(極小容積での薬剤用の処方物)のような処方物を製造することができる。
本発明の第一の主題の硫化亜鉛の適用量は、適用形態、適用時、適用日、適用場所及び適用方法、有害生物の種類並びに被害の程度によって変動し得る
本発明の第一の主題の硫化亜鉛の適用は、有害なダニ又は有害なダニが蔓延した場所に、直接に又は機械を使用して、例えば、噴霧し、気化させ、散布し、顆粒散布し、薫蒸させることによって実施することができる。
また、ダニ駆除剤としての本発明の硫化亜鉛は、任意の組成物に、特に、編織用糸、繊維、フィラメント及び物品の分野に使用される任意の組成物又は物品に使用することができる。それは、特に、重合体組成物に、更に繊維表面、特に敷詰めカーペットを含めてカーペット類を洗浄し及び(又は)処理するための組成物に使用することができる。
しかして、本発明の第二の主題は、添加剤として硫化亜鉛を含むダニ駆除性の組成物、特に重合体組成物、並びに繊維表面、特に敷詰めカーペットを含めてカーペット類のための洗浄用及び(又は)処理用組成物に関する。
ダニ駆除剤としての硫化亜鉛は、例えば、糸、繊維及びフィラメントの糊付用の処方物に、繊維表面に適用される仕上げ又は塗料処方物に、繊維表面(特に、敷詰めカーペットを含めてカーペット類)の洗浄用組成物のような洗剤処方物に、例えばタフテッドカーペット又はカバーの生産に使用される接着剤に、繊維表面のための裏当てなどに添加剤として使用することができる。
本発明の第二の主題の特定の具体例によれば、組成物の総重量に対する硫化亜鉛の重量割合は5%以下である。
本発明の第二の主題の第一の好ましい具体例によれば、組成物は、繊維表面、特に敷詰めカーペットを含めてカーペット類を洗浄し及び(又は)処理するための液体又は固体状の組成物である。
該組成物は、それらの乾燥重量について0.05〜5%の硫化亜鉛を含むことができる。
それらが液体状組成物であるときは、それらは、水と随意の少なくとも1種の有機溶媒を更に含む。水の量は、組成物の重量の少なくとも10%、好ましくは少なくとも50%を占めることができる。この水の量は、組成物の重量の98%までなることができる。
有機溶媒としては、脂肪族若しくは芳香族のアルコール又はグリコールエーテル(メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、プロパンジオール、エチレングリコール、グリセリン、ベンジルアルコール、ブトキシプロポキシプロパノールなど)並びにテルペンのような“脱脂”溶媒が挙げられる。これらの溶媒は、液体状組成物の重量の0.1〜50%を占めることができる。
液体状組成物は、繊維表面、特に敷詰めカーペットを含めてカーペット類のための液体状洗浄用組成物に使用される他の慣用の添加剤を更に含むことができる。
特に、下記のものが挙げられる。
・陰イオン界面活性剤(アルキルエステルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、飽和又は不飽和脂肪酸塩など)、非イオン界面活性剤(アルキルフェノール、脂肪酸、アミン、脂肪酸アミド又はアミドアミンの各ポリアルコキシル化誘導体、エチレンオキシド又はプロピレンオキシドとエチレンジアミンとの縮合物、アルキルポリグルコシドなど)、両性界面活性剤(アルキルアンフォアセテートなど)、又は双性イオン界面活性剤(ベタインなど)。これらは、液体状組成物の重量の1〜20%、好ましくは5〜15%を占めることができる。
・無機ビルダー(ポリ燐酸塩、珪酸塩、炭酸塩、ゼオライトなど)又は有機キレート若しくは金属イオン封鎖ビルダー(水溶性ポリ燐酸塩、カルボン酸重合体若しくは共重合体又はそれらの水溶性塩、ポリカルボン酸又はそれらの水溶性塩、ポリ酢酸の塩など)。これらは、液体状組成物の重量の5〜80%を占めることができる。
・防汚剤(セルロース誘導体、エチレンテレフタレート単位とポリオキシエチレンテレフタレート単位をベースとしたポリエステル共重合体、硫酸化ポリエステルオリゴマー又は共重合体など)。これらは、液体状組成物の重量の0.01〜10%、好ましくは0.1〜5%を占めることができる。
・漂白剤(過酸化水素)。
・色移動防止剤(ポリアミンN−オキシド、N−ビニルピロリドンの共重合体及びN−ビニルイミダゾールの共重合体)。
・発泡抑制剤。
・噴射剤(イソブタン、プロパンなど)。
・その他の添加剤、例えば酵素、緩衝剤、充填剤、香料など。
組成物が繊維表面を洗浄し及び(又は)処理するための固体状組成物であるときは、それらは、少なくとも1種の充填剤を更に含む。これらは、固体状組成物の重量の40〜98.5%を占めることができる。
これらの充填剤は特に、硼砂型のもので、好ましくは硼酸ナトリウム十水塩、特に四硼酸ナトリウム十水塩である。また、充填剤は、無機塩、例えば硫酸塩、塩化物、炭酸塩、重炭酸塩、燐酸塩又は硝酸塩、特にナトリウム塩、アルミニウム塩、特にアルミン酸ナトリウム、くえん酸ナトリウムであってよい。
固体状組成物は、更に、繊維表面、特に敷詰めカーペットを含めてカーペット類のための固体状洗浄用組成物に使用される他の慣用の添加剤を更に含むことができる。
特に、下記のものが挙げられる。
・吸着剤、例えばセルロース粉末、ポリウレタンフォーム又はベントナイト、
・アルコールエーテル、例えばエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル又はエチレングリコールモノブチルエーテル、
・液体又は固体状の陰イオン、非イオン、陽イオン又は両性の界面活性剤、例えば前記したもの、
・静電防止剤、酸化アルミニウム、第四アンモニウム塩、エトキシル化アルコール、アルキルフェノール、エトキシル化アミン、陰イオン石けん、硫酸塩又はスルホン酸塩、
・凝集剤。
繊維表面の洗浄用及び(又は)処理用組成物は、処理すべき表面に下記の種々の方法により担持させることができる。
・高い流れ処理量の機械:高温水蒸気の高圧での放出、敷詰めカーペット上への噴霧、次いで真空吸引。
・被処理表面上への洗浄用処方物の直接含浸、スポンジ又はブラシによる随意の摩擦を伴う。生成物は、次いで吸収剤への吸収又は真空吸引による取出すことができる。
・敷詰めカーペット上への洗浄用処方物の微小滴形態での噴霧。生成物は場合により加熱空気に通すことにより乾燥でき、付着した固体は次いで吸引又はブラシ掛けにより除去される。
・カーペットシャンプーを使用する適用。
液体状組成物は、場合により使用前に水で希釈することができる。
繊維物品の洗浄用及び(又は)処理用組成物は、乾燥基準で表わして、被処理表面積1m2当たり0.01〜200mgの量で使用することができる。
本発明の第二の主題の第二の好ましい具体例によれば、組成物は重合体組成物である。
本発明の重合体組成物は重合体マトリックスからなる。本発明との関連で当業者に知られたどんな重合体マトリックスも使用することができる。
本発明の重合体マトリックスは、好ましくは熱可塑性マトリックスである。本発明に従う熱可塑性マトリックスは熱可塑性重合体である。
好適である重合体の例としては、ポリラクトン、例えばポリ(ピバロラクトン)、ポリ(カプロラクトン)及び同族の重合体;ポリウレタン、即ちジイソシアネート(例えば、1,5−ナフタリンジイソシアネートネ、p−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3'−ジメチル−4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3'−ジメチル−4,4'−ジフェニルジイソシアネート、4,4'−ジフェニルイソプロピリデンジイソシアネート、3,3'−ジメチル−4,4'−ジフェニルジイソシアネート、3,3'−ジメチル−4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3'−ジメトキシ−4,4'−ジフェニルジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート、トルイジンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4'−ジイソシアナトジェフェニルメタン、及び同族の化合物)と長い線状鎖のジオール(例えば、ポリ(テトラメチレンアジペート)、ポリ(エチレンアジペート)、ポリ(1,4−ブタジエンアジペート)、ポリ(エチレンスクシネート)、ポリ(2,3−ブチレンアジペート)、ポリエーテルジオール及び同族の化合物)との間の反応により得られるもの;ポリカーボネート、例えばポリ[メタンビス(4−フェニル)カーボネート]、ポリ[1,1−エーテルビス(4−フェニル)カーボネート]、ポリ[ジフェニルメタンメタンビス(4−フェニル)カーボネート]、ポリ[1,1−シクロヘキサンビス(4−フェニル)カーボネート]及び同族の重合体;ポリスルホン;ポリエーテル;ポリケトン;ポリアミド、例えばポリ(4−アミノ酪酸)、ポリ(ヘキサメチレンアジパミド)、ポリ(6−アミノヘキサン酸)、ポリ(m−キシリレンアジパミド)、ポリ(p−キシリレンセバカミド)、ポリ(2,2,2−トリメチルヘキサメチレンテトラフタルアミド)、ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)、ポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)及び同族の重合体;ポリエステル、例えばポリ(エチレンアゼレート)、ポリ(エチレン1,5−ナフタレート)、ポリ(1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート)、ポリ(エチレンオキシベンゾエート)、ポリ(p−ヒドロキシベンゾエート)、ポリ(1,4−シクへキシリデンジメチレンテレフタレート)、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート及び同族の重合体;ポリ(アリーレンオキシド)、例えばポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンオキシド)、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−フェニレンオキシド)及び同族の重合体;ポリ(アリーレンスルフィド)、例えばポリ(フェニレンスルフィド)及び同族の重合体;ポリエーテルアミド;ビニル重合体及びそれらの共重合体、例えばポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニリデン、エチレン−酢酸ビニル共重合体及び同族の重合体;アクリル重合体、ポリアクリル酸エステル及びそれらの共重合体、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸n−ブチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸n−ブチル、ポリメタクリル酸n−プロピル、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、アクリロニトリル共重合体、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、メタクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重合体、ABS及び同族の重合体;ポリオレフィン、例えば低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、低密度塩素化ポリエチレン、ポリ(4−メチル−1−ペンテン)、ポリエチレン、ポリスチレン及び同族の重合体;アイオノマー;ポリ(エピクロルヒドリン);ポリウレタン、例えばジオール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール、ソルビット、ペンタエリトリット、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール及び同族の化合物)とポリイソシアネート(例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート及び同族の化合物)との重合生成物;ポリスルホン、例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンと4,4'−ジクロルジフェニルスルホンとの間の反応生成物;フラン樹脂、例えばポリフラン;セルロースエステルプラスチック、例えば酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、プロピオン酸セルロース及び同族の重合体;シリコーン、例えばポリジメチルシロキサン、ポリ(ジメチルシロキサン−コ−フェニルメチルシロキサン)及び同族の重合体;或いは上記の重合体の少なくとも2種のブレンドが挙げられる。
本発明の特定の別の形態によれば、熱可塑性マトリックスは、星形又はH−形の巨大分子鎖と適当ならば線状の巨大分子鎖を含む重合体である。このような星形又はH−形の巨大分子鎖を含む重合体は、例えば、文献FR2743077、FR2779730、US5959069、EP0632703、EP0682057及びEP0832149に開示されている。
本発明の特定の別の形態によれば、本発明の熱可塑性マトリックスは、ランダムトリー型の重合体、好ましくは、ランダムトリー構造を示すコポリアミドである。ランダムトリー構造を持つこれらの重合体及びそれらの製造方法は、特に、文献WO99/03909に開示されている。
また、本発明の熱可塑性マトリックスは、線状の熱可塑性重合体と前記のような星形、H−及び(又は)ランダムトリー型熱可塑性重合体を含む組成物であってよい。
また、本発明の組成物は、文献をWO00/68298に開示されたタイプの超分岐状コポリアミドであってよい。
また、本発明の組成物は、前記した星形、H−形若しくはランダムトリー型の熱可塑性重合体又は超分岐状コポリアミドの任意の組合せからなることができる。
本発明との関連で使用できる重合体マトリックスの他のタイプとしては、熱安定性重合体が挙げられる。これらの重合体は、好ましくは不融性であり、又は180℃以上、好ましくは≧200℃の軟化点を示す。これらの熱安定性重合体は、例えば、芳香族ポリアミド、ポリアミドイミド、例えばポリトリメルアミドイミド、又はポリイミド、例えば文献EP0119185に従って得られるポリイミド(商品名P84として知られる)から選ぶことができる。芳香族ポリアミドは、特許EP0360707に開示されたものであってよい。それらは、特許EP0360707に開示されたように得ることができる。
また、その他の重合体マトリックスとして、ビスコース、セルロース、酢酸セルロースなども挙げられる。
また、本発明の重合体マトリックスは、接着剤に使用されるタイプの重合体、例えば酢酸ビニル共重合体プラスチゾル、アクリルラテックス、ウレタンラテックス、PVCプラスチゾル等であってよい。
これらの重合体マトリックスのうちでは、特に、ポリアミド6、ポリアミド6,6、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド4、ポリアミド4,6、6,10、6,12、6,36若しくは12,12のような半結晶質ポリアミド、或いはテレフタル酸及び(又は)イソフタル酸から得られる半芳香族ポリアミド、例えば商品名Amodelとして販売されているポリアミド;PET、PBT又はPTTのようなポリエステル類;ポリプロピレン又はポリエチレンのようなポリオレフィン類;芳香族のポリアミド類、ポリアミドイミド類又はポリイミド類;アクリルラテックス又はウレタンラテックスのようなラテックス類;PVC、ビスコース、セルロース、酢酸セルロース、並びにこれらの2種以上の共重合体及びアロイが挙げられる。
本発明の組成物は、使用できる任意の他の添加剤、例えば補強性充填剤、難燃剤、UV安定剤、熱安定剤又は艶消し剤、例えば二酸化チタンを含むことができる。
本発明の第三の主題は、本発明の組成物、特に前記した重合体組成物から得られる糸、繊維、フィラメント及び物品に関する。
これは、本発明に従う組成物、特に重合体組成物が紡糸により糸、繊維及びフィラメントに成形することができるからである。また、組成物は、例えば射出成形又は押出により成形体にすることができる。
本発明の糸、繊維及びフィラメントは、例えば、本発明の組成物、特に重合体組成物を溶融紡糸又は湿式紡糸することによって得ることができる。
重合体組成物は、好ましくは、例えば、紡糸装置の上流にある配合装置で溶融重合体に硫化亜鉛を導入することによって製造される。また、それらは、例えば、湿式紡糸装置の上流で、重合体溶液に硫化亜鉛を導入することによって製造することができる。更に、それらは、重合体を形成する単量体を含む反応媒体(重合媒体)に硫化亜鉛を導入することによって製造することができる。
本発明の組成物、特に重合体組成物を紡糸することによって、例えば、連続マルチフィラメント糸、短繊維又は長繊維、モノフィラメント、繊維用紡績糸、ラップ、スライバー、トウなどを得ることが可能である。また、得られた物品は、特に編織カバー、例えば敷詰めカーペットを含めてカーペット類の製造に使用される嵩高連続フィラメント(BCF)であってよい。
繊維分野における慣用の処理の全て、例えば延伸、模様付け、染色などを本発明の糸、繊維及びフィラメントに適用することができる。
編織用糸、繊維又はフィラメントの分野においては、硫化亜鉛粒子の小さい寸法は、粒子の直径が0.3μm程度であってよく、これは特に紡糸方法において利点である。
前記した糸、繊維及びフィラメントは、永久的なダニ駆除性を示す。
また、本発明は、前記した糸、繊維又はフィラメントから得られる物品に関する。このような物品は、特に、単一のタイプの糸、繊維又はフィラメントから、又は逆に異なったタイプの糸、繊維又はフィラメントの混合物から得ることができる。よって、物品は、本発明に従う糸、繊維又はフィラメントを少なくとも一部含む。与えられたタイプの糸、繊維又はフィラメントについては、例えば、硫化亜鉛を含まない糸、繊維又はフィラメント、異なる性質の糸、繊維又はフィラメントを本発明の物品に使用することができる。
物品としては、織物、不織物品又は編成(ニット)物品が挙げられる。
また、本発明は、複合編織物品、即ち、数種の成分を含む編織物品に関する。これらの成分は、例えば、短繊維、裏当て、接着剤や、不織物品のような糸、繊維又はフィラメントから得られる物品などであってよい。
複合編織物品としては、例えば、その主たる成分が一般に短繊維、接着剤及び裏当てであるフロックド表面が挙げられる。
また、その主たる成分が一般に糸、繊維、フィラメント、又は糸、繊維若しくはフィラメントから得られる物品、裏当て及び随意の接着剤である、特に敷詰めカーペットに使用されるタフテッド表面、家具又は壁用のカバーなどが挙げられる。
本発明の関連では、複合編織物品の成分の少なくとも一つが硫化亜鉛を含む。
例えば、フロックド表面においては、硫化亜鉛は、フロックド表面の繊維中に及び(又は)フロッキングのために使用した接着剤中に及び(又は)フロックド表面の裏当て中に存在できる。
フロックド表面の繊維は、例えば、本発明に従う繊維であってよい。フロックド表面又はタフテッド表面の接着剤又は糊料は、本発明に従う組成物から得ることができる。フロックド表面又はタフテッド表面の裏当ても、本発明に従う組成物又は物品から得ることができる。
前記した編織物品は、永久的なダニ駆除性を示す。
本発明の組成物、糸、繊維、フィラメント、物品及び複合編織物品は、ダニと接触しそうなどんな物品、例えば敷詰めカーペットを含めてカーペット類、家具用カバー、表面カバー、ソファ、カーテン、ベッド、マットレス、枕などの生産に使用することができる。
本発明の組成物、糸、繊維、フィラメント、物品及び複合編織物品は、例12、13又は14において定義するように、6週間後に少なくとも50に等しいダニの母集団の規制CPを可能にさせる。CPは、AFNOR標準規格 NF G39−011に従って測定される。使用した測定方法は例12、13又は14に記載した方法の一つであって、これは被検物質(組成物、粉末、編成生地、敷詰めカーペットなど)のタイプの性質に従って定義される。
本発明のその他の詳細及び利点は後記の実施例に鑑みて一層明かとなろうが、これらの実施例は例示のためにのみ示すものである。
例1〜7:ZnSを添加でき又は添加しないポリアミド6,6、ポリアミド6、ポリプロピレン又はポリエステルの粉末試料の製造
PA6,6マトリックス
使用したポリアミド6,6(PA6,6と記載)は、二酸化チタンを含まず且つ2.5の相対粘度(96%硫酸中で10g/Lの濃度で測定)を有するポリアミド6,6である。
二つのタイプのZnSを使用した。
・ZnS1:0.3μmを中心とした粒度を有し、98%の純度を示すZnS。
・ZnS2:2.6μmを中心とした粒度を有し、99.99%の純度を示すZnS(アルドリッチ社より照会名:24462−7として販売)。
PA6,6へのZnSの混和は、これらの粉末を配合することによって実施する。配合物をほぼ50ミリバールの真空下に80℃で16時間乾燥し、次いで溶融配合を与える押出装置に導入する。押出機の操作上の特徴は以下の通りである。
・溶融物の温度:ほぼ285℃
・溶融状態での滞留時間:3分間
押出装置の出口で得られたひも状物を約20℃で水冷し、次いで破砕し、ドライアイスで冷却した後に、Retsch ZM1000超遠心ミルにより微粉砕する。得られた粉末の粒度は500μm以下である。
下記の組成物を製造した。
ZnSの量は、組成物の総重量に対するZnSの重量として表わす。
Figure 2005513164
PA6マトリックス
二つのタイプのポリアミド6(PA6と記載)を使用した。
・PA6−1:二酸化チタンを含まず、2.5の相対粘度(96%硫酸中で10g/Lの濃度で測定)を有するPA6。
・PA6−2:0.3%のTiO2を含み、2.7の相対粘度(96%硫酸中で10g/Lの濃度で測定)を有するPA6。
使用したZnSはZnS1である。
これらのタイプのPA6へのZnSの混和は、例1と同じ方法で実施する。
押出機の操作上の特徴は以下の通りである。
・溶融物の温度:ほぼ240℃
・溶融状態での滞留時間:3分間
押出装置の出口で得られたひも状物を約20℃で水冷し、次いで破砕し、ドライアイスで冷却した後に、Retsch ZM1000超遠心ミルにより微粉砕する。得られた粉末の粒度は500μm以下である。
下記の組成物を製造した。
ZnSの量は、組成物の総重量に対するZnSの重量として表わす。
Figure 2005513164
PA6−1、0.5重量%のZnS1並びに所定の%の慣用の顔料及び安定剤を使用して配合物も製造した。
使用した安定剤は、KIとCuIの配合物を10重量%で含有するPA6マスターバッチの形態で混和した。
使用した種々の顔料もマスターバッチの形態で混和した。それらの特色は以下の通りである。
・黒色顔料:20%の顔料を含むPA6マスターバッチ(クラリアント社製の照会名:Sandofil MP−HPLA−AN FG)。
・紫色顔料:25%の顔料を含むPA6マスターバッチ(クラリアント社製の照会名:Sandofil MP−BPL FG)。
・褐色顔料:50%の顔料を含むPA6マスターバッチ(クラリアント社製の照会名:Sandofil MP−2GL−AN FG)。
・黄色顔料:25%の顔料を含むPA6マスターバッチ(クラリアント社製の照会名:Sandofil MP−2G−AN FG)。
・青色顔料:20%の顔料を含むPA6マスターバッチ(クラリアント社製の照会名:Sandofil MP−2GLS−AN FG)。
・赤色顔料:25%の顔料を含むPA6マスターバッチ(クラリアント社製の照会名:Sandofil MP−G−AN FG)。
PA6へのZnS、安定剤及び顔料の混和は、例1と同じ方法で配合し、この配合物を、マトリックスとしてPA6を有する例2及び3と同じ操作条件で押し出すことによって実施する。
下記の組成物を製造した(PA6−1ベース+0.5%ZnS1)。
Figure 2005513164
ポリプロピレンマトリックス
使用したポリプロピレン(PPと記載)は、バーゼル社より販売されている照会名:Pro−Fax6301である。
PPへのZnSの混和は、例1と同じ方法で実施するが、しかし配合物は押出前に乾燥せず、P25を入れたデシケーター内に貯蔵するだけである。押出機の操作上の特徴は以下の通りである。
・溶融物の温度:ほぼ210℃
・溶融状態での滞留時間:3分間
微粉砕工程のために、配合物をドライアイスと液体窒素で冷却する。
下記の組成物を製造した。
ZnSの量は、組成物の総重量に対するZnSの重量として表わす。
Figure 2005513164
ポリエステルマトリックス
二つのポリエステルマトリックス(PETと記載)を使用した。
・PET1:二酸化チタンを含まず、83.6の粘度指数(フェノールとジクロルベンゼンとの50/50w/w混合物中で5g/Lの濃度で測定)を有するPET。
・PET2:0.4%の二酸化チタンを含み、74.6の粘度指数(フェノールとジクロルベンゼンとの50/50w/w混合物中で5g/Lの濃度で測定)を有するPET。
使用したZnSはZnS1である。
PETへのZnSの混和は、例1と同じ方法で実施するが、ただし配合物はほぼ50ミリバールの真空下に150℃で16時間乾燥する。押出機の操作上の特徴は以下の通りである。
・溶融物の温度:ほぼ280℃
・溶融状態での滞留時間:3分間
下記の組成物を製造した。
ZnSの量は、組成物の総重量に対するZnSの重量として表わす。
Figure 2005513164
例8:ZnSを添加でき又は添加しないポリアミド6,6よりなる糸の製造及び編成(ニット)表面の製造
糸の製造
使用したポリアミド6,6は、二酸化チタンを含まず、2.5の相対粘度(96%硫酸中で10g/Lの濃度で測定)を有するポリアミド6,6である。使用したZnSはZnS1である。PA6,6へのZnSの混和は、これらの粉末を配合し、次いで押出装置を使用して溶融相にすることによって実施する。続いて、溶融配合物をほぼ285℃の紡糸口金ヘッド温度で紡糸し、空冷し(20℃、相対湿度66%)、4200m/分の第一前進点速度で前進させて、10本のフィラメント当たり42dtexの連続マルチフィラメント糸を得る。このマルチフィラメント、即ち糸は10本のストランドからなり、そのストランドの直径はほぼ20μmである。
下記の組成物を製造した。
ZnSの量は、組成物の総重量に対するZnSの重量として表わす。
Figure 2005513164
試料の特徴付け
得られたストランドの性質を以下に示す。
・破断点伸び:80〜85%(標準規格ISO2062に従う)
・破砕靭性:22〜24cN/tex(標準規格ISO2062に従う)
編成(ニット)生地の製造
編成表面の製造を単一フィーダー編み機によって実施する。単位表面積当たりの重量がほぼ35g/m2であるほぼ8cmの直径のソックスが得られた。編成生地の参照番号は糸の番号と同じである。8−a〜8−c。
例9:ZnSを添加でき又は添加しないポリアミド6,6よりなる糸の製造及び編成表面の製造
糸の製造
使用したポリアミド6,6は、二酸化チタンを含まず、2.6の相対粘度(96%硫酸中で10g/Lの濃度で測定)を有するポリアミド6,6である。ZnSはマスターバッチの形態で導入する。このマスターバッチは、2の相対粘度(96%硫酸中で10g/Lの濃度で測定)を有するPA6にZnS1を40重量%で導入してなるものである。
重量計量装置を使用して、このマスターバッチを押出機内のPA6,6に導入する。続いて、溶融配合物をほぼ286℃の紡糸口金ヘッド温度で紡糸し、水冷し、600m/分の第一前進点速度で前進させ、次いでほぼ2.7の延伸比で延伸して、68本のフィラメント当たり1250dtexの連続マルチフィラメント糸を得る。このマルチフィラメント、即ち糸は68本のストランドからなり、そのストランドの直径はほぼ43μmである。
下記の組成物を製造した。
ZnSの量は、組成物の総重量に対するZnSの重量として表わす。
Figure 2005513164
比較として、0.3%のTiO2を含む68本のフィラメント当たり1250dtexの糸をこの実験シリーズに加える。これを9−eと番号を付ける。
試料の特徴付け
得られたストランドの性質を以下に示す。
・破断点伸び:40〜44%(標準規格ISO2062に従う)
・破砕靭性:20〜21cN/tex(標準規格ISO2062に従う)
編成生地の製造
編成表面の製造を単一フィーダー編み機によって実施する。単位表面積当たりの重量がほぼ300g/m2であるほぼ6cmの直径のソックスが得られた。編成生地の参照番号は糸の番号と同じである。9−a〜9−c。
次いで、編成生地を、当業者に知られた方法に従って、pH6の軟水中で1/50の浴比でもって染色した。
二つの異なった染料を使用した。
・染料1:酸性染料Acid Blue 80(チバ社製)
・染料2:金属染料Acid Blue 284(ヨークシャー社製)
5枚の編成生地の間で染料吸収量に有意差は認められなかった。
試料には、下記の表に示すように参照番号を付ける。
ZnSの量は、組成物の総重量に対するZnSの重量として表わす。
Figure 2005513164
例10:例9に従って得た糸を使用する敷詰めカーペット又はモケットの製造
タフト付けのための糸の製造
例9により得た糸を、下記の方法に従って製造する。2本の1250/68糸を220rpmで撚糸することにより一緒に集め、当業者に知られたsuperba法に従って加熱硬化させる。
下記の糸が製造された。
Figure 2005513164
敷詰めカーペットの製造
上で得た糸を、PP織リボンから作った布地よりなる一次裏当て(イタリーのカーペット・バッキング社より販売の照会名:Ribbon9020FS)にタフト付けした。サクソニーベルベット様のタフトが製造された。ゲージは1/10inで、10cm当たり50個のステッチ、ほぼ6mmのカーペット高さ、m2当たり820gの糸重量である。
上で得たタフトを下記の方法に従ってときどき染色した。リン酸一ナトリウム、ユニバジン、テクチロンイエロー、テクチロンレッド及びテクチロンブルーよりなる染料処方によりpH6で98℃で30分間染色し、次いで軟化させた(40℃で20分間、Sandotex CDペースト溶液0.5%及び酒石酸0.2g/L)。これらの元のタフト又は染色したタフトをPP布地よりなる二次裏当て(イタリーのカーペット・バッキング社より販売の照会名:72/730HF)に接着させた。使用した接着剤は、SBS合成ラテックス+500重量部の炭酸カルシウムからなる(シントメア社より販売の接着剤照会名:Latex VM612 IM1201 Polyfass)。これを、ほぼ乾燥した後に、タフトm2当たり950gの接着剤となるように一次裏当てに適用する。
得られた敷詰めカーペットは次の通りである。
Figure 2005513164
続いて、これらの敷詰めカーペットを水による洗浄抽出に付してから活性試験を行なう。
例11:ZnSを添加でき又は添加しない敷詰めカーペット用の接着剤試料の製造
使用した接着剤は、SBS合成ラテックス+500重量部の炭酸カルシウムからなる(シントメア社より販売の接着剤照会名:Latex VM612)。使用したZnSはZnS1である。これを粉末状で接着剤に導入し、次いでミキサー(キカ・ラボルテクニーク社製)でほぼ5〜10分間配合する。このようにして得た接着剤を小片状の厚紙に、直径8cm及び厚み2〜3mmの円盤状で塗布する。
下記の組成物を製造した。
ZnSの量は、組成物の総重量に対するZnSの重量として表わす。
Figure 2005513164
例12:ZnSから作った純粉末試料又は例1〜7に従って作った粉末試料のダニに対する挙動の特徴付け
この特徴付けは、フランス農業漁業食品省により登録された研究所により実施する。目的は、ダストダニ(dust mite)(Dermatophagoides pteronyssinus)の固体群の進化の規制に対する、ZnSを添加でき又は添加しないPA粉末の有効性を評価することである。監視をダニの二つの発育周期にわたり、即ち6週間行なう。
ダニ源の繁殖
使用するダニは、篩い分けにより分級した細片(1mm以下の小片)として、麦芽とビル酵母との50/50(w/w)混合物からなる媒体上で育てた実験室株に由来する。温度は23〜25℃であり、相対湿度は硫酸アンモニウム飽和溶液の存在により75%に保持する。この株を暗所に保持する。
この株は、AFNOR標準規格 NF G39−011に従い、ボルドーの「国立農業研究所」の「食品の害虫/ダニ研究室」により供給される。
実験方法
この方法は、AFNOR標準規格 NF G39−011から、下記の変更を加えて、直接導かれる。
・実験ユニットは、ダニに関して逃亡できないが換気可能である直径8cmの室からなり、その中には、5gの栄養媒体(食料1/NF G39−011付則)と5gの試験粉末(室の底に敷詰めてある)が見られる。
・研究はこれらの装置に50匹のダニを入れることによって実施する。
・実験は、同じ装置からなるが粉末を加えない対照例バッチも含めて、実験因子毎に同じ日に4回繰り返す。結果は、これらの4個の試料に関して、平均及び標準偏差として表わされる。
この監視は、6週間後に生存するダニを計数することからなる。直接計数することが媒地の構造によって不可能にされるときは、AFNOR標準規格 NF G39−011の推奨に従う加熱抽出を使用する。
ここに、添加剤の有効性の基準は、ダニの固体群の規制計数(CP)として定義される。
Figure 2005513164
固体群の計数は、全て6週間実施する。
CPの説明は以下の通りである。
・添加剤有りの試料上の固体群は添加剤無しの試料上の固体群と同じ速度で増加するので、CPが0に近いほど、添加は有効でなくなる。
・ダニの固体群を一掃し且つその拡大の過程を抑制したという点で、CPが100に近いほど、添加は有効となる。
実験結果
種々の実験シリーズについてのデータを下記の表に要約する。
ZnSについての純粉末
次の純粉末:
・ZnS1の粉末
・ZnS2の粉末
を試験した。
この場合に、ダニの生育の対照例は、押出さないPA6,6である。結果は下記の通りである。
Figure 2005513164
添加剤無しの粉末上のダニの自然拡大は、このことが粉末が付される極めて好適な条件を確認させる限りにおいては、試験を正当化させる。これは、添加剤に付されかったダニの固体群が15以上の増殖計数を有するためである。
二つの場合に、ZnSはダニの固体群の規制をもたらす。
例1に従って得られた粉末:PA6,6マトリックス
結果は次の通りである。
Figure 2005513164
ダニの生育の対照例は一致する。
PA6,6へのZnSの添加は、ダニの固体群の拡大の過程を抑制させる。
二つの粉末について追加の試験を実施したが、ダニ駆除試験中に、5gの慣用の栄養媒体を、エタノールで予め洗浄した顎髭50%(w/w)と20μmで篩い分けしたハウスダスト50%(w/w)からなる栄養媒体+“自然”媒体200mgで置き換えた。
結果は次の通りである。
Figure 2005513164
ダニの生育の対照例は一致する。
PA6,6に導入されたZnSのダニ駆除活性は、ダニにとって非常に栄養に富んだ食料の存在下でさえも、改めて出てくる。
例2〜4に従って得られた粉末:PA6マトリックス
結果は次の通りである。
Figure 2005513164
Figure 2005513164
ダニの生育の対照例はそれぞれの対照例の場合と一致する。
PA6へのZnSの添加は、ダニの固体群の拡大の過程を抑制させるが、これはその他の添加剤(TiO2、安定剤、顔料)の存在下でさえもそうである。
例5に従って得られた粉末:PPマトリックス
結果は次の通りである。
Figure 2005513164
ダニの生育の対照例は一致する。
PPへのZnSの添加は、ダニの固体群の拡大の過程を抑制させる。
例6及び7に従って得られた粉末:PETマトリックス
結果は次の通りである。
Figure 2005513164
ダニの生育の対照例は一致する。
PETへのZnSの添加は、ダニの固体群の拡大の過程を抑制させる。
例13:例8及び9に従って得た編成生地、例10に従って得た敷詰めカーペット並びに例11に従って得た接着剤のダニに対する挙動の特徴付け
実験方法
特徴付けは、例12の試験を実施した同じ実験室で実施する。特徴付けの原理及びダニ源は同等である。方法は類似するが、ただし実験ユニットはダニに関しては逃亡を防止するが換気を可能にさせる直径8cmの室からなり、そこには、
・5gの栄養媒体(食料1/NF G39−011付則)、
・室の底に敷詰めた被検編成生地、敷詰めカーペット又は接着剤の小片
がある。
ダニの計数方法及びダニの固体群の規制計数(CP)の計算は、例12と同等である。
Figure 2005513164
固体群の計数は、全て6週間実施する。
実験結果
種々の実験シリーズのデータを下記の表に要約する。
例8に従って得た編成生地
結果は次の通りである。
Figure 2005513164
ダニの生育の対照例は、対照例編成生地の場合と一致する。
ZnSのダニ駆除活性は、紡糸及び編成の工程の後も出てくる。PA6,6へのZnSの添加は、ダニの固体群の拡大の過程を抑制させる。
例9に従って得た編成生地
結果は次の通りである。
Figure 2005513164
ダニの生育の対照例は、元の状態の又は染色した対照例編成生地の場合と一致する。
ZnSのダニ駆除活性は、紡糸、編成及び染色の工程の後も出てくる。PA6,6へのZnSの添加は、ダニの固体群の拡大の過程を抑制させる。
例10に従って得た敷詰めカーペット
結果は次の通りである。
Figure 2005513164
ダニの生育の対照例は、元の状態の又は染色した対照例敷詰めカーペットの場合と一致する。
ZnSのダニ駆除活性は、紡糸、敷詰めカーペットの構成及び染色の工程の後も出てくる。PA6,6へのZnSの添加は、ダニの固体群の拡大の過程を抑制させる。
同じ染色した敷詰めカーペットについて追加の実験を実施したが、ただし、通常使用した6週間の代わりに9週間にわたり生育させた。結果は次の通りである。
Figure 2005513164
ダニの生育の対照例は、染色した対照例敷詰めカーペットの場合と一致する。
ZnSのダニ駆除活性は、長期間にわたり確認され、一層顕著になる傾向さえある。
例11に従って得た接着剤
結果は次の通りである。
Figure 2005513164
ダニの生育の対照例は、対照例編成生地の場合と一致する。
例14:ZnS粉末で処理したPA敷詰めカーペット表面のダニに対する挙動の特徴付け
原理
この研究の目的は、ダストマイトの固体群を駆除するための防除処理において床材に適用すること意図した粉末の有効性を評価することである。
この特徴付けは、例12の試験で実施したのと同じ実験室において実施する。ダニ源は同等である。
試験は二つの部分からなる。
・ダニの生存固体群に対して物質を付着させることによる駆除試験、
・予め物質で処理した敷詰めカーペットの表面にダニを付着させることによる予防試験。
少なくとも二つの周期、即ち、6週間にわたり監視し、物質を受けなかった固体群と比較する。
実験方法
実験方法は、AFNOR標準規格 NF G39−011の実験状況から導かれる。
実験ユニットはダニに関しては逃亡を防止するが換気を可能にさせる直径8cmの室からなり、そこには、
・床として、短いパイルのポリアミド敷詰めカーペットの小片、
・5gの栄養媒体(ダスト+鱗屑)、
・相当する薬量の被検粉末
がある。
試験したZnSはZnS1である。
駆除試験の操作
ほぼ50匹の活発なダニを敷詰めカーペット上に置く。
被検物質を食料と混合し、ダニのいる敷詰めカーペット上に振りかけ容器により振りかける。
同じ装置からなるが物質無しの対照例バッチを含めて、実験因子として同じ日に4回試験を反復する。
物質は、160mg/m2の割合で適用する。
最適な発育条件下に4及び6週間インキュベーションした後に、ダニの固体群の計数を2回実施する。
予防試験の操作
物質を食料と混合し、ダニのいない敷詰めカーペットの小片上に振りかけ容器により振りかける。
1ヶ月後に、処理した敷詰めカーペット上にほぼ50匹の活発なダニを置く。
同じ装置からなるが物質無しの対照例バッチ(駆除試験と同じ対照例)を含めて、実験因子として4回試験を反復する。
物質を10、40、80及び160mg/m2の割合で適用する。
最適な発育条件下に6週間インキュベーションした後に、ダニの固体群の計数を実施する。
監視は、4又は6週間のインキュベーション期間の後に生存するだにを計数することからなる。
ダニの計数方法及びダニの固体群の規制計数(CP)の計算は、例12と同等である。
Figure 2005513164
対照例及び処理群についての固体群の計数は全て同数の週間で実施する。
実験計画
駆除試験
被検粉末:160mg/m2
未処理対照例
予防試験
被検粉末:10、40、80及び160mg/m2
未処理対照例
実験結果
種々の実験シリーズのデータを下記の表に要約する。
駆除試験
結果は次の通りである。
Figure 2005513164
ダニの生育の対照例は未処理の敷詰めカーペットの場合と一致する。
ZnSのダニ駆除活性が見られ、効果はインキュベーション時間と共に増大する。
予防試験
結果は次の通りである。
Figure 2005513164
ダニの生育の対照例は未処理の敷詰めカーペットの場合と一致する。
ZnSのダニ駆除活性が見られ、効果はインキュベーション時間及び敷詰めカーペット上に付着した濃度と共に増大する。
例15:繊維表面のためのダニ駆除性液体状組成物
Figure 2005513164
例16:繊維表面のためのダニ駆除性液体状組成物
Figure 2005513164
例17:繊維表面のためのダニ駆除性液体状汚染除去用組成物
Figure 2005513164
例18:敷詰めカーペットの洗浄用のダニ駆除性粉末組成物
Figure 2005513164
例19:敷詰めカーペットの洗浄用のダニ駆除性エーロゾル組成物
Figure 2005513164

Claims (21)

  1. 硫化亜鉛よりなるダニ駆除剤。
  2. 硫化亜鉛を添加剤として含むダニ駆除性の組成物。
  3. 組成物の総重量に関して硫化亜鉛の重量割合が5%以下である請求項2に記載の組成物。
  4. 組成物が繊維表面、特に、敷詰めカーペットを含めてカーペット類を洗浄し及び(又は)処理するための液体又は固体状の組成物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 硫化亜鉛の割合が組成物の乾燥重量の少なくとも0.05%を占めることを特徴とする請求項4に記載の組成物。
  6. 組成物がその重量につき10〜98%の水及び随意としての0.1〜50%の少なくとも1種の有機溶媒を含む液体状の組成物であることを特徴とする請求項4又は5に記載の組成物。
  7. 組成物が少なくとも1種の充填剤、特に硼酸ナトリウム十水塩を含む組成物であることを特徴とする請求項4又は5に記載の組成物。
  8. 充填剤が組成物の重量の40〜98.5%を占めることを特徴とする請求項7に記載の組成物。
  9. 組成物が重合体である請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  10. 重合体組成物が熱可塑性マトリックスからなることを特徴とする請求項9に記載の組成物。
  11. 熱可塑性マトリックスが、ポリアミド6、ポリアミド6,6、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド4又はポリアミド4,6、6,10、6,12、6,36若しくは12,12のようなポリアミド類、PET、PBT又はPTTのようなポリエステル類、ポリプロピレン又はポリエチレンのようなポリオレフィン類、芳香族のポリアミド類、ポリアミドイミド類又はポリイミド類、アクリルラテックス又はウレタンラテックスのようなラテックス類、PVC、ビスコース、セルロース、酢酸セルロース、並びにこれらの2種以上の共重合体及びアロイよりなる群から選択される熱可塑性重合体であることを特徴とする請求項10に記載の組成物。
  12. 請求項9〜11のいずれかに記載の重合体組成物を溶融紡糸又は湿式紡糸のような紡糸によって得られる糸、繊維又はフィラメント。
  13. 請求項9〜11のいずれかに記載の重合体組成物からの成形物品。
  14. 請求項12に記載の糸、繊維又はフィラメントから得られる物品。
  15. 物品の成分の少なくとも1種が硫化亜鉛を含むことを特徴とする、ダニ駆除性の複合繊維物品。
  16. 成分として少なくとも1種の支持材及び糸、繊維又はフィラメントを含むことを特徴とする請求項15に記載の繊維物品。
  17. 接着剤を含むことを特徴とする請求項16に記載の繊維物品。
  18. 糸、繊維又はフィラメントが硫化亜鉛を含むことを特徴とする請求項15〜17のいずれかに記載の繊維物品。
  19. 支持材が硫化亜鉛を含むことを特徴とする請求項15〜18のいずれかに記載の繊維物品。
  20. 接着剤が硫化亜鉛を含むことを特徴とする請求項17〜19のいずれかに記載の繊維物品。
  21. フロックド表面又はタフテッド表面であることを特徴とする請求項15〜20のいずれかに記載の繊維物品。
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